説明

視聴環境制御システム、送信装置、受信装置

【課題】周辺機器の制御データ量を抑制し、かつ、コンテンツの制作者の意図を反映した周辺機器の動作制御を実行する視聴環境制御システムを提供する。
【解決手段】本発明に係る視聴環境制御システムは、コンテンツデータと当該コンテンツデータを視聴する際の視聴環境設定データを含む送信データを送信する送信装置1と、前記送信データを受信し、前記コンテンツデータを再生すると共に前記視聴環境設定データに基づき視聴環境周辺機器の動作を制御する受信装置とからなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツデータを送信する送信装置と、当該送信装置から送信されるコンテンツデータを受信すると共に視聴環境に配置された周辺機器の動作を制御する受信装置とからなる視聴環境制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
映像データ、音声データ等から構成されるコンテンツデータを受信し、当該コンテンツデータに係るコンテンツの視聴者の周辺環境に配置されている、照明装置等の視聴環境周辺機器(以下、周辺機器と略記する)の動作を制御する視聴環境制御システムが様々提案されている。
【0003】
前記視聴環境制御システムによれば、視聴者の部屋(視聴環境空間)に設置されている複数の照明装置の照明光を、ディスプレイに表示される映像に応じた色や強さにコントロールすることができる。これにより、視聴者があたかもディスプレイに映し出されている映像空間の中に実在するかのような感覚および効果を視聴者に与えることができる。このようなディスプレイに表示される映像に応じて照明装置の照明光を連動させる技術が、例えば特許文献1に開示されている。
【0004】
特許文献1に開示されている照明システムは、各照明装置の設置位置に応じて予め決められた画面領域における画像データの代表色等の特徴量を検出し、この検出された特徴量に基づいて各照明装置に対する照明制御データを生成している。
【0005】
さらに、例えば特許文献2には、テレビジョン受信装置が、映像信号と共に送信される番組ジャンル情報等の記述情報が記録されたメタデータを受信すると、当該テレビジョン受信装置に接続される照明システムが、当該記述情報に基づき、照明装置の照明光を制御する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2001−343900号公報(平成13年12月14日公開)
【特許文献2】特表2005−531909号公報(平成17年10月20日公表)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述した特許文献1に記載の従来技術によれば、画像表示デバイスに接続される照明システムが、画像表示デバイスに表示される画像データにおける1フレーム(画面)毎の代表色、平均輝度等、画像データの特徴量から、複数の照明装置に対するフレーム毎の照明制御データを生成するので、データ量が膨大になってしまう。
【0008】
特許文献2に記載の従来技術によれば、テレビジョン受信装置に接続されるシステムが、映像信号と共に送信される番組ジャンル情報のみに基づき、照明装置における照明光の制御を実行するので、照明光の制御が単調になる。
【0009】
通常、映像コンテンツは、例えばコンテンツの制作者(脚本家、演出家等)、提供者の意図により、一連の場面設定に基づき、適切に設定された照明状況の下で撮影されて制作されるので、映像コンテンツの制作者の意図を反映した照明光の制御をすることが望ましい。
【0010】
しかし、前記2つの従来技術では、周辺機器の制御データ量を抑制し、かつ、このような映像コンテンツの制作者の意図を反映した周辺機器の動作制御を実行して、映像視聴時の臨場感および雰囲気を増大させることができない。
【0011】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、周辺機器の制御データ量を抑制し、かつ、コンテンツの制作者の意図を反映した周辺機器の動作制御を実行する視聴環境制御システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
第1の技術手段は、コンテンツデータと当該コンテンツデータを視聴する際の視聴環境設定データを含む送信データを送信する送信装置と、前記送信データを受信し、前記コンテンツデータを再生すると共に前記視聴環境設定データに基づき視聴環境周辺機器の動作を制御する受信装置とからなることを特徴とする視聴環境制御システムである。
【0013】
第2の技術手段は、コンテンツデータを送信する送信装置と、当該コンテンツデータを視聴する際の視聴環境設定データを蓄積しているサーバ装置と、前記コンテンツデータを受信すると共に当該コンテンツデータに対応する前記視聴環境設定データを前記サーバ装置から取得し、前記コンテンツデータを再生すると共に前記視聴環境設定データに基づき視聴環境周辺機器の動作を制御する受信装置とからなることを特徴とする視聴環境制御システムである。
【0014】
第3の技術手段は、第1又は第2の技術手段の視聴環境制御システムにおいて、前記視聴環境周辺機器は、照明装置、風力装置、空調装置、振動装置の何れか1又は複数の組み合わせであって、前記視聴環境設定データは、前記視聴環境周辺機器に対応する照明データ、風力データ、温度データ、振動データであることを特徴とするものである。
【0015】
第4の技術手段は、第1〜第3の何れかの技術手段の視聴環境制御システムにおいて、前記受信装置は、コンテンツデータを視聴する際の視聴環境に関するデータを検出するセンサを備え、前記センサが検知した視聴環境に関するデータに基づき、前記視聴環境設定データを補正することを特徴とするものである。
【0016】
第5の技術手段は、第1、第3、第4の何れかの技術手段の視聴環境制御システムにおける送信装置である。
【0017】
第6の技術手段は、第1〜第4の何れかの技術手段の視聴環境制御システムにおける受信装置である。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、コンテンツデータを再生する際に、コンテンツの制作者の意図が反映されている視聴環境設定データに基づき、視聴環境に配置された周辺機器の動作を制御することができるので、コンテンツの制作者の意図を反映した最適な視聴環境を実現することが可能となる。また、周辺機器の制御データ量を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明に係る送信装置の一実施形態を示す概略構成図である。
【図2】メタデータのデータ構造の一例を示す図である。
【図3】各データの記述内容の例を示す図である。
【図4】コンテンツデータを視聴する際の視聴環境設定データの例を説明するための説明図である。
【図5】本発明に係る視聴環境制御システムの視聴環境における周辺機器の配置の一例を示す図である。
【図6】本発明に係る受信装置の一実施形態を示す概略構成図である。
【図7】本発明に係る外部サーバ装置の一実施形態を示す概略構成図である。
【図8】本発明に係る受信装置の一実施形態を示す概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について、図1〜図6に基づいて説明すれば以下の通りである。なお、本実施形態では、視聴者が映像視聴を行う空間(視聴環境空間)に配置された周辺機器として照明装置、風力装置、空調装置および振動装置を例に説明するが、視聴環境を制御する装置であればこれらの装置に限られるものではない。例えば香り発生装置等にも適用できるものである。
はじめに、本実施形態に係る送信装置(データ送信装置)について、図1を参照して以下に説明する。
【0021】
(送信装置)
図1は、本発明に係る送信装置1の一実施形態を示す概略構成図(機能ブロック図)である。
送信装置1は、外部装置(図示しない)から入力された映像データ、音声データおよびメタデータを、後述する視聴環境制御システムを構成する受信装置に伝送する装置である。なお、メタデータについては、図2〜図4で説明する。以下の説明では、コンテンツデータは、映像データ、音声データを含むものとして説明するが、コンテンツデータは、映像データのみ、音声データのみであってもよい。
【0022】
本発明に係る送信装置1は、コンテンツデータと当該コンテンツデータを視聴する際の視聴環境設定データを含む送信データ(放送データ)を送信する。前記視聴環境設定データは、コンテンツの制作者の意図を反映した、周辺機器に対応する照明データ、温度データ、風速データ、振動データである。本発明に係る受信装置は、前記送信データを受信し、前記コンテンツデータを再生すると共に前記視聴環境設定データに基づき周辺機器の動作を制御する。
【0023】
図1に示すように、送信装置1は、データ符号化部11、データ多重化部12、および送信部(送信手段)13を含んで構成されている。
【0024】
データ符号化部11は、入力された映像データを圧縮符号化し、データ多重化部12に出力する。映像符号化には、ISO/IEC 13818−2(MPEG−2 Video),ISO/IEC 14496−2(MPEG−4 Visual),ISO/IEC 14496−10(MPEG−4 AVC)等、さまざまな圧縮方式が利用可能である。
【0025】
また、データ符号化部11は、入力された音声データを圧縮符号化し、データ多重化部12に出力する。音声符号化には、ISO/IEC 13818−7(MPEG−2 AAC)、ISO/IEC 14496−3(MPEG−4 Audio)等、さまざまな圧縮方式が利用可能である。
【0026】
また、データ符号化部11は、入力されたメタデータを、データ多重化部12に出力する。ここで、例えばメタデータの記述内容をEPG(Electronic Program Guide;電子番組ガイド)データに記述しても構わない。メタデータの記述方法としては、例えば、XML(Extensible Markup Language)形式ベースのデータ放送向け記述言語である、BML(Broadcast Markup Language)形式等が用いられる。
【0027】
データ多重化部12は、符号化された映像データ、音声データ、およびメタデータを多重化する。多重化方式としては、例えば、ISO/IEC 13818−1(MPEG−2 Systems)におけるMPEG−2トランスポートストリームパケット(TSP)、IPパケット、RTPパケット等を用いることができる。
【0028】
例えば、MPEG−2で規定されたトランスポートストリームパケット(TSP)を用いる場合、MPEG−2で規定された情報が記述されたヘッダに続けて、拡張ヘッダ部分にメタデータを記述し、さらに、拡張ヘッダに続くペイロードで映像データおよび音声データを伝送することが可能である。あるいは、メタデータを、映像データおよび音声データと同様に、ペイロードで伝送するようにしてもよい。また、映像データ、音声データおよびメタデータのそれぞれの異なるデータストリームを多重化して伝送するようにしてもよい。
【0029】
送信部13は、多重化された映像データ、音声データおよびメタデータを、放送データ(送信データ)として伝送または蓄積する。
なお、本実施の形態では、映像データ、音声データおよびメタデータの3種類のデータを多重化した後に放送データとして送信する構成としているが、多重化することは必須の要件ではなく、必要に応じて適切な送信方法を選択すればよい。例えば、それぞれのデータを多重化せず個別に送信してもよいし、さらに、映像データおよび音声データのみ多重化し、メタデータを独立して送信してもよい。
【0030】
さらに、後述するように、メタデータについては、インターネット等を通じてアクセス可能な外部サーバ装置に蓄積しておき、この蓄積したメタデータを識別するためのURL(Uniform Resource Locator)等を映像データとともに多重化して送信するものであってもよい。メタデータ自体を映像/音声多重化データと異なるネットワークで送信する場合、メタデータを映像/音声多重化データと関連づける情報(識別データ)としては、URLに限らず、ETSI TS 102 822(TV−Anytime)におけるCRID(Content Reference ID)、コンテンツ名など、メタデータと映像/音声多重化データとの対応関係が特定できる特定情報であればよい。
【0031】
あるいは、メタデータのみ別の記録媒体に記録して配布するようにしてもよい。例えば、映像/音声データは、Blu−ray Disc、DVDなどの大容量記録媒体で配布し、メタデータは、小型半導体記録媒体等で配布する場合が挙げられる。この場合に、複数のコンテンツを記録して配布する際には、映像/音声データとメタデータとの対応関係を明らかにできる特定情報が、映像/音声データとともに含まれている。
なお、本実施の態様では、メタデータを別データとして取り扱っているが、両者のデータ内容を含む一つのデータ形式で記述してもよいことは言うまでもない。
【0032】
(メタデータ)
次に、メタデータについて、図2〜図4を参照して以下に説明する。
図2は、メタデータのデータ構造の一例を示す図である。本実施形態においては、メタデータの各種付加情報としては、ジャンル情報および視聴環境設定データ(エフェクト制御情報)が含まれている。ここで、例えばメタデータに付加される視聴環境設定データをEPGデータに記述しても構わない。
【0033】
なお、受信装置側で映像データまたは映像符号化データを解析することによって、画面全体または画面周辺における平均輝度および支配的な色を自動抽出し、抽出した輝度情報および色情報に基づいて映像コンテンツに対する視聴環境設定データを決定するための制御プログラムを、視聴環境設定データとしてEPGデータに記述してもよい。
【0034】
〔ジャンル情報〕
ジャンル情報は、例えば、地上デジタル放送やBS、CSデジタル放送の放送データに重畳して送信されてくるEPGデータにジャンルコードとして含まれている。また、放送データは、デジタル放送に限られず、アナログ放送によるものであっても、ジャンル情報が重畳されているものがある。例えば、ADAMS−EPGは、アナログ放送信号に重畳されて送信されるEPG情報である。
【0035】
さらに、コンテンツのジャンル情報は、入力映像データと同時に入力される場合の他、映像データとは別の経路から入手することも可能である。例えば、Web上で公開されているTV番組表を自動的に取得し、XML化して出力するためのアプリケーションであるXMLTVを利用することにより、ネットワーク上からコンテンツのジャンル情報を取得することもできる。
【0036】
ジャンル情報としてのジャンルコードは、例えば地上デジタル放送の規格において、「ニュース/報道」、「スポーツ」、「情報/ワイドショー」、「ドラマ」、「音楽」、「バラエティ」、「映画」、「アニメ/特撮」、「ドキュメンタリー/教養」、「演劇・公演」、「趣味/教育」、「その他」の番組ジャンルが大分類として規定され、また、各大分類毎に複数の中分類が規定されている。例えば、「スポーツ」の大分類においては、「スポーツニュース」、「野球」、「サッカー」、「ゴルフ」、「その他の球技」、「相撲・格闘技」、「オリンピック・国際大会」、「マラソン・陸上・水泳」、「モータースポーツ」、「マリン・ウィンタースポーツ」、「競馬・公営競技」、「その他」の詳細ジャンルが中分類として規定されている。
【0037】
〔視聴環境設定データ〕
視聴環境設定データは、コンテンツに適した環境状況を表現するために、受信装置側に設けられた各周辺機器に対してコンテンツ制作者が指定するデータである。具体例としては、コンテンツの撮影に用いられた撮影照明を表わす照明データ、風力を表す風速データ、温度を表わす温度データ、振動量を表わす振動データなどが記述されている。
【0038】
図3は、視聴環境設定データにおける各データの記述内容の例を示す図である。図3に示すように、視聴環境設定データには、コンテンツに付加する効果種別、および条件(効果を示す値)が入力されている(含まれている)。
例えば、照明効果の場合、コンテンツ制作者またはコンテンツ提供者の推奨する視聴環境における照明の明るさ(単位:lx)および照明の色温度(単位:K)等が照明条件として指定される。なお、明るさの表現には、ルックス(lx)でなく、カンデラ(Cd)およびルーメン(lm)等を用いてもよい。また、色の表現には、色温度でなく、XYZ表色系、RGB表色系、YCbCr表色系等を用いてもよい。
【0039】
受信装置に接続された表示装置におけるコンテンツデータの表示において、コンテンツ毎の雰囲気を例えば照明光によって演出することが可能である。そのため、照明装置に対する照明条件が有用な情報となっている。視聴環境における照明を制御することにより、個々のコンテンツである現代・時代劇の雰囲気を向上させることができる。すなわち、現代ドラマの中で一般的に用いられる照明機器の光の色温度は、蛍光灯(昼白色)が約5000K、蛍光灯(昼光色)が約6700K、白熱電球が約2800Kである。これに対して、時代劇の中で夜間の光源としてよく用いられる蝋燭の炎の色温度は約1800〜2500Kである。また、現代劇では照明強度が強く、時代劇においては照明強度が弱い傾向にある。
【0040】
そこで、個々のコンテンツに対して、当該コンテンツの制作者の意図に沿った照明データ等の視聴環境設定データを決定(設定)する。
【0041】
更に、番組ジャンルと、視聴環境設定データについて、図4とともに以下に説明する。
図4は、コンテンツデータを視聴する際の視聴環境設定データの例を説明するための図で、番組ジャンル、詳細ジャンルから構成されるジャンル情報と、視聴環境設定データが記録されたテーブルの一例を示している。
【0042】
例えば、番組ジャンル(大分類)が「ドラマ」の場合は、制作者の想定する場の雰囲気、あるいは、撮影現場の雰囲気を再現することを目的として、照明光と温度が記録されている。前記指定された照明光と温度に基づいて、受信装置は、視聴環境の照明色、温度を制御する。また、番組ジャンル(大分類)が「ドキュメンタリー/教養」の場合も、照明光と温度が記録されている。
【0043】
番組ジャンル(大分類)が「スポーツ」の場合は、そのスポーツが屋外競技か屋内競技かで、適切な視聴環境設定データが異なる。すなわち、詳細ジャンル(中分類)が「野球」、「サッカー」、「ゴルフ」、「モータースポーツ」、「テニス」、「マラソン/陸上」、「ラグビー」、「競馬」、「競輪」、「競艇」、「アメリカンフットボール」、「ウィンタースポーツ」の場合は、屋外のスポーツ会場の雰囲気を再現するために、明るめの照明光と、前記雰囲気に適した風、温度、振動が記録されている。厳密には、デイゲームのスポーツ番組の場合は、太陽光に近い照明光、ナイトゲームのスポーツ番組の場合は、会場照明光に近い照明光を生成するのが望ましく、EPGデータに含まれる番組詳細情報やデータ放送によって得られる番組情報などを利用して、照明装置より照射する照明光を制御するようにしてもよい。
【0044】
また、番組ジャンル(大分類)が「スポーツ」で、詳細ジャンル(中分類)が「バスケット」、「ボクシング」、「プロレス」、「バレーボール」、「格闘技」の場合は、屋内のスポーツ会場で撮影されるものである。従って、これらのジャンルのコンテンツを表示する際、前記屋内のスポーツ会場に適した照明光と温度、振動が指定され、臨場感を向上させるのが好ましい。
【0045】
以上に説明したように、コンテンツ制作者またはコンテンツ提供者は、映像データおよび音声データを視聴する際の周辺機器に対して、制作者の意図に沿った適切な制御を行うための視聴環境設定データを決定する。例えば、実際に、コンテンツ制作者またはコンテンツ提供者が、映像データおよび音声データを視聴し、各ジャンルにおける照明条件(明るさ、色温度)等を手動にて決定する。あるいは、映像データまたは映像符号化データを解析することによって、画面全体または画面周辺における平均輝度および支配的な色を自動抽出し、抽出した輝度情報および色情報に基づいて映像コンテンツに対する照明の明るさおよび色温度等の照明条件を決定するようにしてもよい。
【0046】
なお、本実施の形態では、効果種別として照明、風、温度および振動が示されているが、これら以外にも、香りをはじめとして、コンテンツの再生と連動して視聴空間に一定の臨場感を与えるものであればどのようなものあってもよい。
【0047】
(視聴環境制御システムの視聴環境)
図5は、本発明に係る視聴環境制御システムの視聴環境における周辺機器等の配置の一例を示す図である。
視聴環境制御システムは、送信装置1、受信装置2、受信装置2に接続する映像表示装置(表示装置)3、音声再生装置4、映像表示装置3および音声再生装置4と同一の視聴環境に設置されている周辺機器(体感機器とも言う)、例えば、照明装置5、風力装置6、空調装置(エアコン)7および振動装置8とからなる。
【0048】
なお、図5では照明装置5、風力装置6、空調装置7、および振動装置8を連動させて駆動する場合の例を示しているがこれに限定されるものではない。
【0049】
本実施形態に係る受信装置(データ受信装置)について、図6を参照して以下に説明する。
図6は、本発明に係る受信装置2の一実施形態を示す概略構成図(機能ブロック図)であり、受信装置2の駆動制御を受ける映像表示装置3、音声再生装置4、照明装置5、風力装置6、空調装置7および振動装置8も含む。
【0050】
(受信装置)
受信装置2は、視聴環境の外部に設けられる送信装置1から提供される放送データを受信し、放送データに含まれる映像データおよび音声データをそれぞれ映像表示装置3および音声再生装置4に出力する。さらに、放送データに含まれるメタデータ(視聴環境設定データ)を、各周辺機器を駆動制御するための駆動制御データに変換した後に、対応する映像データ等と同期させて照明装置5などの各周辺機器に出力する。これにより、映像表示装置3に表示されている映像に適した視聴環境を形成する。
【0051】
受信装置2は、受信部21、データ分離部22、ディレイ発生部23,23、駆動制御データ生成手段として機能するエフェクト制御データ生成部24、エフェクトセンサ25を含んで構成されている。
【0052】
受信部21は、送信装置1から送信される、映像データ、音声データおよびメタデータが多重化されている放送データを受信する。また、受信部21は、伝送路より入力された放送データを復調するとともに、誤り訂正を行う。
【0053】
データ分離部22は、受信部21が受信した放送データから映像データ、音声データおよびメタデータを分離、抽出する。分離された映像データはディレイ発生部23を介して映像表示装置3に出力される。また、分離された音声データはディレイ発生部23を介して音声再生装置4に出力される。メタデータは、エフェクト制御データ生成部24に出力される。前記メタデータには、視聴環境設定データが含まれる。
【0054】
ディレイ発生部23、ディレイ発生部23は、データ分離部22において分離された映像データおよび音声データの出力を所定時間遅延させ、映像音声の出力制御と周辺機器の動作制御との同期をとる。
【0055】
例えばエフェクト制御データ生成部24が、視聴環境設定データに基づき、周辺機器用の駆動制御データを生成するのに必要な時間だけ、映像データおよび音声データの出力を遅延させる。これにより、映像データおよび音声データの出力タイミングと、照明装置5に出力される照明調光用の駆動制御データ、風力装置6に出力される風速調整用の駆動制御データ、空調装置7に出力される温度調整用の駆動制御データ、および振動装置8に出力される振動調整用の駆動制御データの出力タイミングの同期をとることができる(出力タイミングの一致)。
【0056】
エフェクト制御データ生成部24は、データ分離部22において分離されたメタデータに含まれる視聴環境設定データに基づいて、視聴者の実際の視聴環境空間に設置されている照明装置5、風力装置6、空調装置7および振動装置8をそれぞれ適切に駆動制御するための駆動制御データとして、照明調光調整用の駆動制御データ(RGBデータ)、風速調整用の駆動制御データ、温度調整用の駆動制御データおよび振動調整用の駆動制御データをそれぞれ照明装置5、風力装置6、空調装置7および振動装置8に出力する。
【0057】
エフェクトセンサ25は、視聴環境空間に設置されていて、コンテンツデータを視聴する際の視聴環境に関するデータを検出し、検出したデータ(センシングデータ)をエフェクト制御データ生成部24に出力する。エフェクトセンサ25としては、例えば、人の存在の有無を検出する人感センサや、照明光の明るさや色を検出する光センサ等がある。エフェクトセンサ25は、受信装置2と別体に設けてもよい。
【0058】
なお、受信装置2は、映像表示装置3および音声再生装置4と一体的に設けられてもよいし、それぞれ別体として設けられてもよい。
【0059】
(周辺機器)
周辺機器について、以下に説明する。
照明装置5としては、例えば独立して発光制御することが可能なR(赤)、G(緑)、B(青)各色のLED光源が所定パターンで配列されたものを用いることができる。照明装置5は、これら3原色のLED光源により所望の輝度、色からなる照明光を出射する。ただし、照明装置5は、映像表示装置3の周囲環境の照明色および明るさを制御することができるような構成であればよく、所定色を発光するLED光源の組み合わせに限定されるものではない。
【0060】
例えば、白色LEDと色フィルタとによって構成してもよく、白色電球または蛍光管とカラーフィルタとの組み合わせ、およびカラーランプ等を適用することもできる。さらに、R(赤)、G(緑)、B(青)各色による表現に限ることなく、例えば照明色温度(単位:K)を利用して表現してもよい。
【0061】
風力装置6としては、ファン、扇風機、空気清浄機、送風機を用いることができる。
空調装置7としては、エア・コンディショナー(エアコン)を用いることができる。
振動装置8としては、バイブレーションチェア、バイブレーションマットを用いることができる。
【0062】
(視聴環境制御方法)
次に、メタデータの視聴環境設定データを用いて、各周辺機器を制御する方法について、以下に説明する。
エフェクト制御データ生成部24は、センサ補正モードであるかメタデータモードであるかを判断して、各モードに適した周辺機器駆動用の制御データ(エフェクト制御データ)を生成する。具体的には、メタデータモードが指定された場合、エフェクト制御データ生成部24は、受信したメタデータに含まれる視聴環境設定データ(照明データ、風速データ、温度データおよび振動データ)を補正することなく、当該データに基づき、照明装置5、風力装置6、空調装置7および振動装置8の駆動制御データを生成し、各装置に出力する。
【0063】
一方、センサ補正モードが指定された場合、エフェクト制御データ生成部24は、映像データ、音声データ、センシングデータを利用して、表示するフレームの映像特徴量や表示するフレームに対応する音声データの音響特徴量およびセンシングデータのセンサ特徴量を算出する。
エフェクト制御データ生成部24は、例えば、算出されたセンサ特徴量に基づき、視聴環境設定データを補正する。そして、補正後の視聴環境設定データに基づき、照明装置5、風力装置6、空調装置7および振動装置8を駆動制御するためのデータを生成し、各装置に出力する。なお、算出された映像特徴量、音響特徴量、センサ特徴量を組み合わせて、視聴環境設定データを補正してもよい。
【0064】
例えば、人感センサで人が存在しないことを検出した場合は、駆動制御データの出力を行わない。また、光センサが視聴環境の照明光量が所定値以上であることを検出すると、照度を高めるように、照明光に関する視聴環境設定データの値を増やす補正を行う。以上のように、本発明によれば、メタデータモード時のようなメタデータのみを利用することなく、周辺機器の駆動強度を、視聴環境空間や映像、音声に応じて補正することが可能となる。
【0065】
以上のように、本実施形態の視聴環境制御システムによれば、送信装置1から送信される視聴環境設定データを利用することにより、表示する映像の特徴量に関わらず、コンテンツ制作者の意図に沿った適切な視聴空間を作り出すように周辺機器を制御することが可能となる。その結果、視聴者に、常に最適な視聴環境を提供することが可能になる。
【0066】
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施形態について、図7および図8に基づいて説明すれば以下の通りである。
上述の実施の形態1においては、メタデータは、映像データおよび音声データに付加されて放送データの一部として送信されていた。
【0067】
本実施の形態では、放送データには視聴環境設定データを含むメタデータそのものは含まれていない。本実施の形態で説明する受信装置は、視聴するコンテンツデータに対応する視聴環境設定データを外部のサーバ装置から取得し、前記コンテンツデータを再生すると共に前記視聴環境設定データに基づき周辺機器の動作を制御する。このようにすることにより、映像データまたは音声データの再生時に最適な視聴環境を実現することが可能となる。この場合、受信装置は、コンテンツデータを識別するための識別データを受信しておく。
【0068】
このように視聴環境設定データを外部のサーバ装置から取得する構成は、インターネットテレビ放送システムに好適である。
【0069】
図7は、本発明に係る外部サーバ装置9の一実施形態を示す概略構成図(機能ブロック図)である。外部サーバ装置9は、送信装置1の機能の一部を担うものである。図7に示すように、外部サーバ装置9は、メタデータ送信要求受信部91、データ格納部92およびメタデータ送信部93を含んで構成されている。
【0070】
メタデータ送信要求受信部91は、後述する受信装置側から特定の映像データまたは音声データ(コンテンツデータ)に対応する視聴環境設定データを含むメタデータの送信要求を受信する。
【0071】
データ格納部92は、コンテンツ毎のメタデータを格納する。
メタデータ送信部93は、メタデータ送信要求受信部91が受信した前記コンテンツデータに対応する視聴環境設定データを含むメタデータをデータ格納部92から検索し、送信要求先の受信装置に送信する。
以上のように、外部サーバ装置9は、外部からメタデータの送信要求を受けたときに、当該送信要求に対応するメタデータを送信することができる。
【0072】
次に、外部サーバ装置9より送信されたメタデータを受信して、周辺機器を制御する受信装置について説明する。
【0073】
図8は、本発明に係る受信装置20の一実施形態を示す概略構成図(機能ブロック図)であり、受信装置20の駆動制御を受ける映像表示装置3、音声再生装置4、照明装置5、風力装置6、空調装置7および振動装置8も含む。
【0074】
受信装置20は、図6に示した受信装置2とほぼ同様の構成であるが、受信装置2と異なり、CPU(Central Processing Unit:中央処理ユニット)201、メタデータ送信要求部202およびメタデータ受信部203をさらに備えている。
なお、図6に示した受信装置2の機能ブロックと同様の機能を有する機能ブロックには、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0075】
受信部21は、メタデータを含まない放送データを受信する。
メタデータ送信要求部202は、エフェクト制御データ生成部24’からの指示に基づいて、視聴するコンテンツ(コンテンツデータ)に対応したメタデータの送信要求を、通信ネットワークを介して外部サーバ装置9に送信する。エフェクト制御データ生成部24’からのメタデータ送信要求部202に対する指示は、CPU201を介して行われる。
【0076】
例えば、エフェクト制御データ生成部24’は、データ分離部22が放送データから分離したEIT(Event Information Table)に含まれる放送番組名(コンテンツ名)に対応するメタデータ(視聴環境設定データ)の送信要求を、CPU201を介してメタデータ送信要求部202に出力する。なお、放送番組名だけでなく、コンテンツのジャンル情報や、コンテンツそのものを特定する識別情報を含む送信要求を送信してもよい。
【0077】
前記メタデータの送信要求を受信したメタデータ送信要求部202は、外部サーバ装置9に当該メタデータの送信要求を送信する。
【0078】
外部サーバ装置9のメタデータ送信要求受信部91は、前記メタデータの送信要求を受信し、メタデータ送信部93に出力する。メタデータ送信部93は、メタデータの送信要求に含まれる放送番組名に対応するメタデータをデータ格納部92から検索し、送信要求先の受信装置20に送信する。
【0079】
受信装置20のメタデータ受信部203は、通信ネットワークを介して外部サーバ装置9から送信されるメタデータを受信する。受信したメタデータは、CPU201を介してエフェクト制御データ生成部24’に出力される。
なお、エフェクト制御データ生成部24’は、メタデータの送信要求を行う以外は、上述の受信装置2におけるエフェクト制御データ生成部24と同じ機能を備える。
【0080】
以下、実施の形態1で説明したように、エフェクト制御データ生成部24’は、受信したメタデータの視聴環境設定データに基づいて、視聴者の実際の視聴環境空間に設置されている照明装置5、風力装置6、空調装置7および振動装置8をそれぞれ適切に駆動制御するための駆動制御データを生成し、各データに基づき、各装置を駆動制御する。
【0081】
以上の通り、実施の形態2で説明した、受信装置20は、放送データにメタデータが含まれていない場合であってもコンテンツに対応するメタデータを外部サーバ装置9より入手し、このメタデータに基づいて、各周辺機器を制御することができる。これにより、最適な視聴環境の機器制御を実現することが可能となる。
【0082】
上述の実施の形態では、仮想的な視聴環境空間に配置された周辺機器として照明装置5、風力装置6、空調装置7、振動装置8を例に説明したが、本発明はこれらの周辺機器に限られるものではない。他にも、香り発生装置など、視聴環境に影響を与える周辺機器に対して適用できるものであることは言うまでもない。これら視聴環境に影響を与える周辺機器に対して本発明を適用する場合は、例えば香りがどれだけの強さで発生しているかといった演出効果情報を、メタデータによって定義すればよい。
【0083】
周辺機器は、照明装置5、風力装置6、空調装置7、振動装置8の何れか1又は複数の組み合わせであればよく、視聴環境設定データは、これらの周辺機器に対応する照明データ、風力データ、温度データ、振動データである。
【0084】
なお、本発明において、映像データまたは音声データであるコンテンツは、テレビジョン放送によって伝送されるテレビジョン番組に係るコンテンツに限らず、Blu−ray DiscやDVDなどのメディア媒体に格納された作品に係るコンテンツであってもよい。すなわち、入力コンテンツデータはテレビジョン放送を受信して得られるものに限らず、外部再生装置より再生されたコンテンツデータを入力する場合にも、本発明を適用することが可能である。
【0085】
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。例えば、受信装置2,20は映像表示装置3内に設けられてもよく、入力コンテンツデータに含まれる種々の情報に基づいて、外部の周辺機器を制御することができるような構成としてもよいことは言うまでもない。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【0086】
送信装置1、受信装置2,20に含まれている各部は、ハードウェアロジックによって構成すればよい。例えば、集積回路や、複数の集積回路を組み合わせたチップセットによって実現してもよい。または、次のように、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
【0087】
すなわち送信装置1、受信装置2,20は、各機能を実現する制御プログラム(視聴環境制御プログラム)の命令を実行するCPU、この制御プログラムを格納したROM(Read Only Memory)、前記制御プログラムを実行可能な形式に展開するRAM(Random Access Memory)、および、前記制御プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)を備えている。
【0088】
制御プログラムは、例えば、各コンテンツデータ、コンテンツのジャンル情報から視聴環境設定データを生成するための変換テーブル等がある。あるいは、コンテンツデータまたは映像符号化データを解析することによって、画面全体または画面周辺における平均輝度および支配的な色を自動抽出し、抽出した輝度情報および色情報に基づいて映像コンテンツに対する視聴環境設定データを決定するようにしてもよい。
【0089】
この構成により、本発明の目的は、所定の記録媒体によっても達成できる。この記録媒体は、上述した機能を実現するソフトウェアである送信装置1、受信装置、制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録していればよい。
【0090】
送信装置1、受信装置2,20にこの記録媒体を供給することにより、コンピュータとしての送信装置1、受信装置2,20(またはCPUやMPU)が、供給された記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し、実行する。
【0091】
プログラムコードを送信装置1、受信装置2,20に供給する記録媒体は、特定の構造または種類のものに限定されない。すなわちこの記録媒体は、たとえば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系等とすることができる。
【0092】
また送信装置1、受信装置2,20は、通信ネットワークと接続可能に構成しても、本発明の目的を達成できる。この場合、前記のプログラムコードを、通信ネットワークを介して送信装置1、受信装置2,20に供給する。この通信ネットワークは、送信装置1、受信装置2,20にプログラムコードを供給できるものであればよく、特定の種類または形態に限定されない。
【0093】
たとえば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等であればよい。
【0094】
この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な任意の媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。たとえば、IEEE1394、USB(Universal Serial Bus)、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、前記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
【符号の説明】
【0095】
1…送信装置、11…データ符号化部、12…データ多重化部、13…送信部、2,20…受信装置、21…受信部、22…データ分離部、23、23…ディレイ発生部、24…エフェクト制御データ生成部、25…エフェクトセンサ、201…CPU、202…要求送信部、203…メタデータ受信部、3…映像表示装置、4…音声再生装置、5…照明装置、6…風力装置、7…空調装置、8…振動装置、9…外部サーバ装置、91…送信要求受信部、92…データ格納部、93…メタデータ送信部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツデータと当該コンテンツデータを視聴する際の視聴環境設定データを含む送信データを送信する送信装置と、
前記送信データを受信し、前記コンテンツデータを再生すると共に前記視聴環境設定データに基づき視聴環境周辺機器の動作を制御する受信装置とからなることを特徴とする視聴環境制御システム。
【請求項2】
コンテンツデータを送信する送信装置と、当該コンテンツデータを視聴する際の視聴環境設定データを蓄積しているサーバ装置と、
前記コンテンツデータを受信すると共に当該コンテンツデータに対応する前記視聴環境設定データを前記サーバ装置から取得し、前記コンテンツデータを再生すると共に前記視聴環境設定データに基づき視聴環境周辺機器の動作を制御する受信装置とからなることを特徴とする視聴環境制御システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の視聴環境制御システムにおいて、
前記視聴環境周辺機器は、照明装置、風力装置、空調装置、振動装置の何れか1又は複数の組み合わせであって、
前記視聴環境設定データは、前記視聴環境周辺機器に対応する照明データ、風力データ、温度データ、振動データであることを特徴とする視聴環境制御システム。
【請求項4】
請求項1〜3の何れかに記載の視聴環境制御システムにおいて、
前記受信装置は、コンテンツデータを視聴する際の視聴環境に関するデータを検出するセンサを備え、前記センサが検知した視聴環境に関するデータに基づき、前記視聴環境設定データを補正することを特徴とする視聴環境制御システム。
【請求項5】
請求項1、3、4の何れかに記載の視聴環境制御システムにおける送信装置。
【請求項6】
請求項1〜4の何れかに記載の視聴環境制御システムにおける受信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−259354(P2011−259354A)
【公開日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−133940(P2010−133940)
【出願日】平成22年6月11日(2010.6.11)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】