説明

視聴端末装置、視聴統計装置、視聴統計処理システムおよび視聴統計処理方法

【課題】多様化する視聴形態に対する適切なコンテンツの視聴の統計結果を提示することができる視聴端末装置を提供する。
【解決手段】視聴端末装置11は、ディスプレイに表示されているコンテンツを視聴している複数の視聴者間の関係を視聴者カテゴリーとして判定するカテゴリー判定部11aと、その複数の視聴者によって視聴されているコンテンツと、カテゴリー判定部11aによって判定された視聴者カテゴリーとを関連付けて示す第1の視聴状況情報を、視聴統計装置12に送信する送信部11bと、視聴統計装置12から提供される視聴統計情報を取得し、視聴統計情報によって示される統計結果であって、所定の視聴者カテゴリーに属する複数の視聴者のみによるコンテンツの視聴の統計結果を提示する視聴統計提示部11cとを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像を含むコンテンツの視聴に関する情報の通信を視聴統計装置との間で行なう視聴端末装置、コンテンツの視聴の統計を取る視聴統計装置、およびそれらの装置を含む視聴統計処理システムなどに関する。
【背景技術】
【0002】
テレビ番組などのコンテンツの視聴に関する情報を収集して生成される統計結果として視聴率がある。視聴率は、コンテンツの制作者やスポンサーが、そのコンテンツの人気をはかるバロメータとして利用される。また、視聴率の上位ランキングは、視聴者にとっても世間の動向を知る指標となっている。
【0003】
視聴統計処理システムは、複数の視聴端末装置と視聴統計装置とを備える。従来の視聴端末装置は、テレビ受像機などのコンテンツ表示装置に接続または内蔵され、テレビ番組が表示されているチャンネルを視聴統計装置に送信する。従来の視聴統計装置は、それらの視聴端末装置から送信されたチャンネルを自動的に読み取り集計することで、テレビ番組毎の視聴率を特定する。つまり、従来の視聴統計装置は、チャンネルすなわちテレビ番組ごとに、そのチャンネルを送信した視聴端末装置の数(視聴者数)をカウントし、そのカウント結果に基づいて視聴率を特定する。
【0004】
しかしながら、このような従来の視聴統計処理システムでは、コンテンツ表示装置に、あるテレビ番組が表示されていれば、ユーザがそのテレビ番組を視聴していないような場合(例えば他の用事をしていたり、寝ていたりする場合)にも、そのテレビ番組に対して視聴者数がカウントアップされてしまう。
【0005】
そこで、特許文献1の視聴端末装置に相当するテレビジョン視聴率測定装置は、ユーザである人の目、特に瞳孔を検出することで、正確な視聴者の人数の判定、および実際に人がテレビ番組を見ているかどうかの判定を可能にする。
【0006】
また、ユーザが他に用事をしていない場合であっても、あるテレビ番組がユーザに視聴されているからといって、そのテレビ番組にユーザが興味を持っているとは限らない。ユーザはテレビ番組に興味を持っていないが、チャンネルを変えるのが面倒なので、興味の有無に関わらず、そのテレビ番組を視聴しているだけかもしれない。
【0007】
そこで、視聴端末装置に相当する操作履歴送信携帯端末が提案されている(特許文献2参照)。この操作履歴送信携帯端末は、ユーザによって操作されると、操作時のテレビ番組の画像またはテレビ番組を視聴している視聴者の顔面の画像を操作履歴に含めて送信する。具体的には、操作履歴送信携帯端末は、操作された時刻を計時し、操作結果と、計時された時刻と、テレビ番組の画像または視聴者の顔面の画像とを関連付けた操作履歴を生成して記憶し、その操作履歴を送信する。
【0008】
また、特許文献3の視聴統計処理システムに相当する視聴者反応情報収集システムは、再生されているコンテンツ(再生コンテンツ)に対する視聴者の反応を示す視聴者反応データを収集する。また、そのシステムは、ユーザ端末から、画面操作履歴の情報を含む、再生コンテンツの視聴データを収集する。そして、視聴者反応情報収集システムは、収集した視聴者反応データと視聴データとを時間同期させて統合し、再生コンテンツに対する視聴者の質的な反応を示す視聴質データを生成する。
【0009】
これらの視聴率および視聴質(視聴者の質的な反応)は、主にコンテンツの制作者やスポンサーがコンテンツの人気をはかるバロメータとして参考にする情報である。また、これらの情報を視聴者にリアルタイムに提示し、コンテンツ選択の参考になるようにしたシステムも提案されている(例えば、特許文献4参照)。
【0010】
特許文献4の視聴統計処理システムに相当する視聴情報提供システムでは、視聴統計装置に相当する中央装置が視聴統計情報を、視聴端末装置に相当する放送受信機に提供する。この視聴統計情報は各チャンネルの視聴率などを示す。このような視聴情報提供システムによって各視聴者は自分が視聴しているチャンネルまたはコンテンツの統計的な位置づけを把握することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特許第2947289号公報
【特許文献2】特許第3886052号公報
【特許文献3】特開2005−142975号公報
【特許文献4】特開2003−153304号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら、上記特許文献1〜4の視聴統計処理システムでは、多様化する視聴形態に対する適切なコンテンツの視聴の統計結果を提示することができないという問題がある。
【0013】
多チャンネル化の進展に伴う、視聴者によるコンテンツの選択肢の増加とともに、価値観の多様化が進行している。その結果、視聴者がどういったコンテンツ(テレビ番組)を好んで視聴するかといったコンテンツの視聴傾向は、各人の性別や年代、家族構成などに応じた多様化が進んでいる。コンテンツの視聴形態も、例えば、屋内で視聴する形態、屋外で視聴する形態、移動中に視聴する形態、一人で視聴する形態、および複数人で視聴する形態、といったように多様な形態が存在している。また、複数人で視聴する形態には、さらに、例えば、新婚夫婦で視聴する形態、熟年夫婦で視聴する形態、親子で視聴する形態、および学生の友人同士で視聴する形態などがある。その結果、どのような関係性のグループでコンテンツを視聴しているかによって、視聴傾向は大なり小なり異なってくる。したがって、さまざまな背景および状況にある人々をひとくくりにした従来の視聴率(コンテンツの視聴の統計結果)は、マス(大衆)に対するおおまかな視聴傾向を把握するためにはある程度有効な指標と言える。しかし、多くの人にとってあまり共感できないものとなりつつある。
【0014】
そこで、本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであって、多様化する視聴形態に対する適切なコンテンツの視聴の統計結果を提示することができる視聴端末装置、視聴統計装置および視聴統計処理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る視聴端末装置は、コンテンツの視聴に関する情報の通信を視聴統計装置との間で行う視聴端末装置であって、ディスプレイに表示されているコンテンツを視聴している複数の視聴者間の関係を視聴者カテゴリーとして判定するカテゴリー判定部と、前記複数の視聴者によって視聴されている前記コンテンツと、前記カテゴリー判定部によって判定された視聴者カテゴリーとを関連付けて示す第1の視聴状況情報を、前記視聴統計装置に送信する送信部と、前記視聴統計装置から提供される視聴統計情報を取得し、前記視聴統計情報によって示される統計結果であって、所定の視聴者カテゴリーに属する複数の視聴者のみによるコンテンツの視聴の統計結果を提示する視聴統計提示部とを備える。例えば、統計結果はそのディスプレイに表示される。
【0016】
これにより、視聴されているコンテンツと視聴者カテゴリーとを関連付けて示す第1の視聴状況情報が視聴統計装置に送信されるため、視聴統計装置では、複数の視聴端末装置のそれぞれからその第1の視聴状況情報を受信すれば、マス(大衆)に対するコンテンツの視聴の統計ではなく、視聴者カテゴリーごとのコンテンツの視聴の統計を取ることができる。例えば、視聴統計装置では、各視聴端末装置から送信された第1の視聴状況情報に基づいて、新婚夫婦、熟年夫婦、親子、または友人といった視聴者カテゴリーごとの統計を取ることができる。また、その統計の結果は、所定の視聴者カテゴリーに属する複数の視聴者のみによるコンテンツの視聴の統計結果として提示されるため、コンテンツを視聴している複数の視聴者は、マス(大衆)に対するおおまかな統計結果ではなく、マス(大衆)の中でも所定の関係(例えば新婚夫婦、熟年夫婦、親子、または友人)にある複数の視聴者に対する詳細な統計結果を知ることができる。したがって、本発明の一態様に係る視聴端末装置では、多様化する視聴形態に対する適切なコンテンツの視聴の統計結果を提示することができる。つまり、従来の視聴率に比べてより参考になりうる情報を提供することができる。
【0017】
また、前記視聴端末装置は、さらに、前記ディスプレイに表示されているコンテンツを視聴している視聴者が1人か複数人かを判定する人数判定部と、前記人数判定部によって視聴者が1人であると判定された場合に、前記コンテンツを視聴している1人の視聴者の属性を判定する属性判定部とを備え、前記送信部は、さらに、前記1人の視聴者によって視聴されている前記コンテンツと、前記属性判定部によって判定された前記1人の視聴者の属性とを関連付けて示す第2の視聴状況情報を前記視聴統計装置に送信し、前記視聴統計提示部は、さらに、前記視聴統計情報によって示される統計結果であって、所定の属性に属する複数の視聴者のみによるコンテンツの視聴の統計結果を提示する。
【0018】
これにより、視聴者が1人であれば、視聴されているコンテンツと、その1人の視聴者の属性(30代男性などの視聴者属性)とを関連付けて示す第2の視聴状況情報が視聴統計装置に送信されるため、視聴統計装置では、複数の視聴端末装置のそれぞれからその第2の視聴状況情報を受信すれば、マス(大衆)に対するコンテンツの視聴の統計ではなく、属性ごとのコンテンツの視聴の統計を取ることができる。例えば、視聴統計装置では、各視聴端末装置から送信された第2の視聴状況情報に基づいて、30代男性といった属性ごとの統計を取ることができる。また、その統計の結果は、所定の属性に属する複数の視聴者のみによるコンテンツの視聴の統計結果として提示されるため、コンテンツを視聴している1人の視聴者は、マス(大衆)に対するおおまかな統計結果ではなく、マス(大衆)の中でも所定の属性(男性、女性、または30代)の視聴者に対する詳細な統計結果を知ることができる。したがって、本発明の一態様に係る視聴端末装置では、多様化する視聴形態に対する適切なコンテンツの視聴の統計結果を提示することができる。
【0019】
また、前記視聴端末装置は、さらに、前記ディスプレイに表示されているコンテンツを視聴している複数の視聴者の画像、および当該複数の視聴者の音声のうちの少なくとも1つを取得する取得部を備え、前記カテゴリー判定部は、前記取得部によって取得された前記画像および音声のうちの少なくとも1つを用いて前記視聴者カテゴリーを判定する。
【0020】
これにより、取得部(センシング部)によって取得された画像および音声のうちの少なくとも1つを用いて視聴者カテゴリーが判定されるため、複数の視聴者は視聴端末装置に対して視聴者カテゴリーの判定のための操作をわざわざ行う必要がなく、使い勝手を向上することができるとともに、誤操作による誤った視聴者カテゴリーの判定を防ぐことができる。
【0021】
また、前記カテゴリー判定部は、前記ディスプレイに表示されているコンテンツを視聴している複数の視聴者間の親密度を前記視聴者カテゴリーとして判定する。
【0022】
これにより、例えば親密度が高いまたは低い複数の視聴者に対する適切なコンテンツの視聴の統計結果を提示することができる。したがって、ディスプレイに表示されているコンテンツを視聴している複数の視聴者は、自らが属する親密度または任意の親密度に対応する統計結果を知ることができる。
【0023】
また、前記カテゴリー判定部は、前記ディスプレイに表示されているコンテンツを視聴している複数の視聴者間の親密度の変化の度合いを視聴者カテゴリーとして判定する。
【0024】
これにより、例えば親密度が高くなった複数の視聴者、または親密度が低くなった視聴者に対する適切なコンテンツの視聴の統計結果を提示することができる。したがって、ディスプレイに表示されているコンテンツを視聴している複数の視聴者は、互い深く親密になりたい場合には、その親密度の変化の度合いに対応する統計結果を知ることができる。
【0025】
また、前記カテゴリー判定部は、前記取得部によって取得された前記画像および音声のうちの少なくとも1つに基づいて、前記複数の視聴者間の物理的距離および心理的距離のうちの少なくとも1つの距離を特定し、特定された前記少なくとも1つの距離を用いた演算を行うことによって前記親密度を算出する。
【0026】
これにより、親密度を物理的および心理的な面から適切に判定することができる。
【0027】
例えば、前記カテゴリー判定部は、前記取得部によって取得された前記画像に基づいて、前記複数の視聴者が顔を向け合う頻度、および、前記複数の視聴者が互いに注視する頻度のうちの少なくとも1つの頻度をカウントし、カウントされた前記少なくとも1つの頻度を前記心理的距離として用いることによって前記親密度を算出する。または、前記カテゴリー判定部は、前記取得部によって取得された前記画像に基づいて、前記複数の視聴者が笑顔になっている時間を計測し、計測された前記時間を前記心理的距離として用いることによって前記親密度を算出する。または、前記カテゴリー判定部は、前記取得部によって取得された前記音声に基づいて、前記複数の視聴者が会話している時間を計測し、計測された前記時間を前記心理的距離として用いることによって前記親密度を算出する。
【0028】
また、前記カテゴリー判定部は、前記ディスプレイに表示されているコンテンツを視聴している複数の視聴者間の社会的関係を前記視聴者カテゴリーとして判定する。
【0029】
これにより、例えば親子または兄弟などの社会的関係にある複数の視聴者に対する適切なコンテンツの視聴の統計結果を提示することができる。
【0030】
また、前記視聴端末装置は、さらに、前記ディスプレイに表示されているコンテンツを視聴している1人の視聴者の画像、および当該1人の視聴者の音声のうちの少なくとも1つを取得する取得部を備え、前記属性判定部は、前記取得部によって取得された前記画像および音声のうちの少なくとも1つに基づいて、前記コンテンツを視聴している1人の視聴者の感情の変化の度合いを特定し、特定された前記感情の変化の度合いを、前記コンテンツを視聴している1人の視聴者の属性として判定する。例えば、前記感情は、喜びを示す第1の値、怒りを示す第2の値、哀しみを示す第3の値、および楽しみを示す第4の値からなり、前記属性判定部は、第1乃至第4の値の変化の度合いを、前記感情の変化の度合いとして特定する。
【0031】
これにより、例えば感情が大きく変化した視聴者に対する適切なコンテンツの視聴の統計結果を提示することができる。したがって、ディスプレイに表示されているコンテンツを視聴している1人の視聴者は、楽しみたい場合には、楽しみを示す第4の値が大きく上昇したコンテンツの統計結果を知ることができる。
【0032】
また、前記視聴統計提示部は、前記所定の視聴者カテゴリーに属する複数の視聴者のみによって視聴された回数の多いコンテンツから順位付けられた複数のコンテンツの一覧を前記統計結果として提示する。
【0033】
これにより、統計結果として複数のコンテンツがランキングされて提示されるため、統計結果の視認性を高めることができる。
【0034】
また、前記視聴統計提示部は、前記カテゴリー判定部によって判定された前記視聴者カテゴリーに属する複数の視聴者のみによる統計結果である前記複数のコンテンツの一覧を提示する。
【0035】
これにより、ディスプレイに表示されているコンテンツを視聴している複数の視聴者に対して、その複数の視聴者が属する視聴者カテゴリーに応じた一覧が提示されるため、視聴者自らの視聴形態に対する適切なコンテンツの視聴の統計結果を提示することができる。なお、視聴端末装置は、カテゴリー判定部によって判定された視聴者カテゴリーだけでなく、任意の視聴者カテゴリーの統計結果(一覧)を提示してもよい。これによって、コンテンツを視聴している複数の視聴者は、自らの視聴者カテゴリーとは異なる、興味のある視聴者カテゴリーの統計結果を知ることができる。
【0036】
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る視聴統計装置は、コンテンツの視聴の統計を取る視聴統計装置であって、ディスプレイに表示され、複数の視聴者によって視聴されているコンテンツと、前記複数の視聴者の関係である視聴者カテゴリーとを関連付けて示す視聴状況情報を、複数の視聴端末装置のそれぞれから受信する受信部と、前記受信部によって受信された、前記複数の視聴端末装置のそれぞれの視聴状況情報に基づいて、所定の視聴者カテゴリーに属する複数の視聴者のみによるコンテンツの視聴の統計結果を示す視聴統計情報を生成する視聴統計情報生成部と、前記視聴統計情報生成部によって生成された視聴統計情報を前記複数の視聴端末装置のうちの少なくとも1つに提供する提供部とを備える。
【0037】
これにより、複数の視聴端末装置のそれぞれから受信される視聴状況情報には、視聴されているコンテンツと視聴者カテゴリーとが関連付けて示されているため、マス(大衆)に対するコンテンツの視聴の統計ではなく、視聴者カテゴリーごとのコンテンツの視聴の統計を取ることができる。例えば、視聴統計装置では、視聴端末装置のそれぞれから受信された視聴状況情報に基づいて、新婚夫婦、熟年夫婦、親子、または友人といった視聴者カテゴリーごとの統計を取ることができる。また、その統計の結果を示す視聴統計情報が視聴端末装置に提供されるため、視聴端末装置では、コンテンツを視聴している複数の視聴者は、マス(大衆)に対するおおまかな統計結果ではなく、マス(大衆)の中でも所定の関係(例えば新婚夫婦、熟年夫婦、親子、または友人)にある複数の視聴者に対する詳細な統計結果を知ることができる。したがって、本発明の一態様に係る視聴統計装置では、多様化する視聴形態に対する適切なコンテンツの視聴の統計結果を提示することができる。
【0038】
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る視聴統計処理システムは、コンテンツの視聴の統計を取る視聴統計装置と、コンテンツの視聴に関する情報の通信を前記視聴統計装置との間で行う複数の視聴端末装置とを備える視聴統計処理システムであって、前記複数の視聴端末装置のそれぞれは、ディスプレイに表示されているコンテンツを視聴している複数の視聴者間の関係を視聴者カテゴリーとして判定するカテゴリー判定部と、前記複数の視聴者によって視聴されている前記コンテンツと、前記カテゴリー判定部によって判定された視聴者カテゴリーとを関連付けて示す視聴状況情報を、前記視聴統計装置に送信する送信部と、前記視聴統計装置から提供される視聴統計情報を取得し、前記視聴統計情報によって示される統計結果であって、所定の視聴者カテゴリーに属する複数の視聴者のみによるコンテンツの視聴の統計結果を提示する視聴統計提示部とを備え、前記視聴統計装置は、前記視聴状況情報を前記複数の視聴端末装置のそれぞれから受信する受信部と、前記受信部によって受信された複数の視聴端末装置のそれぞれの視聴状況情報に基づいて前記視聴統計情報を生成する視聴統計情報生成部と、前記視聴統計情報生成部によって生成された前記視聴統計情報を前記複数の視聴端末装置のうちの少なくとも1つに提供する提供部とを備える。
【0039】
なお、上述の視聴統計処理システムでは、視聴端末装置が視聴者カテゴリーを判定するが、視聴統計装置が視聴者カテゴリーを判定してもよい。
【0040】
つまり、本発明の他の態様に係る視聴統計システムは、コンテンツの視聴の統計を取る視聴統計装置と、コンテンツの視聴に関する情報の通信を前記視聴統計装置との間で行う複数の視聴端末装置とを備える視聴統計処理システムであって、前記複数の視聴端末装置のそれぞれは、ディスプレイに表示されているコンテンツを視聴している複数の視聴者の画像および音声のうちの少なくとも1つを視聴状態として取得する取得部(センシング部)と、前記複数の視聴者によって視聴されている前記コンテンツと、前記取得部によって取得された視聴状態とを関連付けて示す視聴状況情報を、前記視聴統計装置に送信する送信部と、前記視聴統計装置から提供される視聴統計情報を取得し、前記視聴統計情報によって示される統計結果であって、所定の視聴者カテゴリーに属する複数の視聴者のみによるコンテンツの視聴の統計結果を提示する視聴統計提示部とを備え、前記視聴統計装置は、前記視聴状況情報を前記複数の視聴端末装置のそれぞれから受信する受信部と、前記受信部によって受信された視聴状況情報ごとに、当該視聴状況情報によって示されるコンテンツを判定し、且つ当該視聴状況情報によって示される視聴状態に基づいて、前記コンテンツを視聴している複数の視聴者間の関係を視聴者カテゴリーとして判定するカテゴリー判定部と、前記カテゴリー判定部によって判定された、前記複数の視聴端末装置のそれぞれの視聴状況情報に対するコンテンツおよび視聴者カテゴリーに基づいて、前記視聴統計情報を生成する視聴統計情報生成部と、前記視聴統計情報生成部によって生成された前記視聴統計情報を前記複数の視聴端末装置のうちの少なくとも1つに提供する提供部とを備える。
【0041】
なお、本発明は、このような視聴端末装置、視聴統計装置および視聴統計処理システムとして実現することができるだけでなく、それらの装置またはシステムにおける処理動作の方法、コンピュータにその処理動作を実行させるためのプログラム、そのプログラムを記録した記録媒体、および集積回路としても実現することができる。また、そのプログラムは、CD−ROM等の記録媒体またはインターネット等の伝送媒体を介して流通させることができるのは言うまでもない。さらに、上述の視聴端末装置、視聴統計装置および視聴統計処理システムのそれぞれの構成をどのように組み合わせてもよい。
【0042】
また、本発明は、上記のようなテレビにまつわる視聴者の多様化に対応することに加え、テレビが元来持つ本質的な価値にも目を向けている。それは、テレビ番組の視聴を通した家族の団欒の場の提供といえる。視聴者は、テレビ番組の視聴を通して、それまで知らなかった情報を現場に行かなくとも入手できることに加え、家族などの複数人でテレビ番組をいっしょに視聴することにより、コンテンツの内容が発端となり会話が活性化したり、喜怒哀楽を共有したりして、団欒により絆を深め、親密度を増すことができる。すなわち、テレビは、人と人を親密にし、仲良くする役割を担っているといえる。しかしながら、従来の視聴端末装置では、そのコンテンツ(テレビ番組)を視聴するとどのような感情になりえるか、また、複数人で視聴した場合に親密度がどのように変化するのかを把握する材料となる情報を視聴者が得ることはできなかった。本発明の一態様に係る視聴端末装置、視聴統計装置および視聴統計処理システムでは、このような問題も解決することができる。
【発明の効果】
【0043】
本発明の視聴端末装置、視聴統計装置、および視聴統計処理システムは、多様化する視聴形態に対する適切なコンテンツの視聴の統計結果を提示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】図1は、本発明の実施の形態における視聴統計処理システムの構成を示す図である。
【図2A】図2Aは、同上の視聴端末装置の構成を示すブロック図である。
【図2B】図2Bは、同上の視聴端末装置の処理動作を示すフローチャートである。
【図3A】図3Aは、同上の視聴統計装置の構成を示すブロック図である。
【図3B】図3Bは、同上の視聴統計装置の処理動作を示すフローチャートである。
【図4】図4は、同上の視聴統計処理システムの具体的な構成を示す図である。
【図5A】図5Aは、同上のセンシング部が配置される位置の例を示す図である。
【図5B】図5Bは、同上のセンシング部が配置される位置の他の例を示す図である。
【図5C】図5Cは、同上のセンシング部が配置される位置のさらに他の例を示す図である。
【図6A】図6Aは、同上の視聴状況情報の一例を示す図である。
【図6B】図6Bは、同上の他の視聴状況情報の一例を示す図である。
【図7A】図7Aは、同上の視聴統計情報に含まれる視聴者カテゴリー統計情報の一例を示す図である。
【図7B】図7Bは、同上の視聴統計情報に含まれる視聴者属性統計情報の一例を示す図である。
【図8A】図8Aは、同上のコンテンツ表示装置における視聴統計情報の表示形態を示す図である。
【図8B】図8Bは、同上のコンテンツ表示装置における視聴統計情報の他の表示形態を示す図である。
【図8C】図8Cは、同上のコンテンツ表示装置における視聴統計情報のさらに他の表示形態を示す図である。
【図8D】図8Dは、同上のコンテンツ表示装置における視聴統計情報のさらに他の表示形態を示す図である。
【図9A】図9Aは、同上の視聴者が1人の場合の統計画像の例を示す図である。
【図9B】図9Bは、同上の視聴者が1人の場合の統計画像の他の例を示す図である。
【図10】図10は、同上の視聴者が1人の場合の統計画像のさらに他の例を示す図である。
【図11A】図11Aは、同上の視聴者が複数人の場合の統計画像の例を示す図である。
【図11B】図11Bは、同上の視聴者が複数人の場合の統計画像の他の例を示す図である。
【図12】図12は、同上の視聴者が複数人の場合の統計画像のさらに他の例を示す図である。
【図13】図13は、同上の視聴端末装置の処理動作を示すフローチャートである。
【図14】図14は、同上の視聴統計装置の処理動作を示すフローチャートである。
【図15A】図15Aは、同上の変形例1に係る視聴統計情報の表示例を示す図である。
【図15B】図15Bは、同上の変形例1に係る視聴統計情報の他の表示例を示す図である。
【図15C】図15Cは、同上の変形例1に係る視聴統計情報のさらに他の表示例を示す図である。
【図15D】図15Dは、同上の変形例1に係る視聴統計情報のさらに他の表示例を示す図である。
【図15E】図15Eは、同上の変形例1に係る視聴統計情報のさらに他の表示例を示す図である。
【図16A】図16Aは、同上の変形例2に係る視聴統計情報の表示状態の遷移を示す図である。
【図16B】図16Bは、同上の変形例2に係る視聴統計情報の他の表示状態の遷移を示す図である。
【図16C】図16Cは、同上の変形例2に係る視聴統計情報のさらに他の表示状態の遷移を示す図である。
【図16D】図16Dは、同上の変形例2に係る視聴統計情報のさらに他の表示状態の遷移を示す図である。
【図16E】図16Eは、同上の変形例2に係る視聴統計情報のさらに他の表示状態の遷移を示す図である。
【図17】図17は、同上の変形例3に係る視聴統計情報の表示例を示す図である。
【図18A】図18Aは、同上の変形例4に係る視聴統計情報の表示例を示す図である。
【図18B】図18Bは、同上の変形例4に係る視聴統計情報の他の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0046】
図1は、本実施の形態における視聴統計処理システムの構成を示す図である。
【0047】
視聴統計処理システム10は、テレビ番組などのコンテンツの視聴の統計を取り、その統計結果を各視聴者に提示するシステムである。このような視聴統計処理システム10は、多様化する視聴形態に対する適切なコンテンツの視聴の統計結果を提示することができるという効果を奏し、コンテンツの視聴の統計を取る視聴統計装置12と、コンテンツの視聴に関する情報の通信を視聴統計装置12との間で行う複数の視聴端末装置11とを備える。
【0048】
視聴端末装置11は、テレビ受像機などのコンテンツ表示装置21に接続され、そのコンテンツ表示装置21に表示されるコンテンツの視聴状況を示す視聴状況情報(第1または第2の視聴状況情報)を、ネットワークを介して視聴統計装置12に送信する。
【0049】
視聴統計装置12は、複数の視聴端末装置11から送信される視聴状況情報を受信し、それらの視聴状況情報に基づいて各コンテンツの視聴の統計を取り、その統計結果である視聴統計情報を生成する。
【0050】
視聴統計装置12は、視聴統計情報の要求を視聴端末装置11から受け付けたときには、その要求をした視聴端末装置11に対して視聴統計情報を送信する。その視聴統計情報を受信した視聴端末装置11は、その視聴統計情報の内容である統計結果をコンテンツ表示装置21に表示させる。言い換えれば、視聴端末装置11は、コンテンツ表示装置21を用いてその統計結果を提示する。
【0051】
図2Aは、視聴端末装置11の構成を示すブロック図である。
【0052】
視聴端末装置11は、コンテンツの視聴に関する情報の通信を視聴統計装置12との間で行う装置であって、カテゴリー判定部11a、送信部11bおよび視聴統計提示部11cを備える。カテゴリー判定部11aは、ディスプレイ(コンテンツ表示装置21)に表示されているコンテンツを視聴している複数の視聴者間の関係を視聴者カテゴリーとして判定する。送信部11bは、その複数の視聴者によって視聴されているコンテンツと、カテゴリー判定部11aによって判定された視聴者カテゴリーとを関連付けて示す視聴状況情報(第1の視聴状況情報)を、視聴統計装置12に送信する。視聴統計提示部11cは、視聴統計装置12から提供される視聴統計情報を取得し、その視聴統計情報によって示される統計結果であって、所定の視聴者カテゴリーに属する複数の視聴者のみによるコンテンツの視聴の統計結果を提示する。
【0053】
図2Bは、視聴端末装置11の処理動作を示すフローチャートである。つまり、図2Bのフローチャートは、視聴端末装置11がコンテンツの視聴に関する情報の通信を視聴統計装置12との間で行う視聴処理方法を示す。
【0054】
まず、視聴端末装置11は、ディスプレイ(コンテンツ表示装置21)に表示されているコンテンツを視聴している複数の視聴者間の関係を視聴者カテゴリーとして判定する(ステップS11a)。次に、視聴端末装置11は、その複数の視聴者によって視聴されているコンテンツと、ステップS11aで判定された視聴者カテゴリーとを関連付けて示す視聴状況情報(第1の視聴状況情報)を、視聴統計装置12に送信する(ステップS11b)。さらに、視聴端末装置11は、視聴統計装置12から提供される視聴統計情報を取得し、その視聴統計情報によって示される統計結果であって、所定の視聴者カテゴリーに属する複数の視聴者のみによるコンテンツの視聴の統計結果を提示する(ステップS11c)。
【0055】
図3Aは、視聴統計装置12の構成を示すブロック図である。
【0056】
視聴統計装置12は、コンテンツの視聴の統計を取る装置であって、受信部12a、視聴統計情報生成部12bおよび提供部12cを備える。受信部12aは、ディスプレイ(コンテンツ表示装置21)に表示され、複数の視聴者によって視聴されているコンテンツと、その複数の視聴者の関係である視聴者カテゴリーとを関連付けて示す視聴状況情報を、複数の視聴端末装置11のそれぞれから受信する。
【0057】
視聴統計情報生成部12bは、受信部12aによって受信された、複数の視聴端末装置11のそれぞれの視聴状況情報に基づいて、所定の視聴者カテゴリーに属する複数の視聴者のみによるコンテンツの視聴の統計結果を示す視聴統計情報を生成する。提供部12cは、視聴統計情報生成部12bによって生成された視聴統計情報をその複数の視聴端末装置11のうちの少なくとも1つに提供する。
【0058】
図3Bは、視聴統計装置12の処理動作を示すフローチャートである。つまり、図3Bのフローチャートは、視聴統計装置12がコンテンツの視聴の統計を取る視聴統計方法を示す。
【0059】
まず、視聴統計装置12は、ディスプレイ(コンテンツ表示装置21)に表示され、複数の視聴者によって視聴されているコンテンツと、その複数の視聴者の関係である視聴者カテゴリーとを関連付けて示す視聴状況情報を、複数の視聴端末装置11のそれぞれから受信する(ステップS12a)。次に、視聴統計装置12は、ステップS12aで受信された、複数の視聴端末装置11のそれぞれの視聴状況情報に基づいて、所定の視聴者カテゴリーに属する複数の視聴者のみによるコンテンツの視聴の統計結果を示す視聴統計情報を生成する(ステップS12b)。さらに、視聴統計装置12は、ステップS12bで生成された視聴統計情報を複数の視聴端末装置11のうちの少なくとも1つに提供する(ステップS12c)。
【0060】
以下、このような本実施の形態における視聴統計処理システムについて詳細に説明する。
【0061】
図4は、本実施形態における視聴統計処理システムの具体的な構成を示す図である。
【0062】
視聴統計処理システム100は、複数の視聴端末装置110および視聴統計装置120を備える。この視聴統計処理システム100は、図1に示す視聴統計処理システム10に相当し、視聴端末装置110は、図1および図2Aに示す視聴端末装置11に相当し、視聴統計装置120は、図1および図3Aに示す視聴統計装置12に相当する。
【0063】
視聴統計装置120と複数の視聴端末装置110とは例えばインターネット回線を介して接続されている。
【0064】
視聴端末装置110は、上述の視聴端末装置11と同様にコンテンツ表示装置21に接続されており、センシング部111、視聴者判定部112、視聴状況情報生成部113、視聴統計情報格納部114、表示制御部115および端末通信部116を備える。なお、コンテンツ表示装置21は、テレビ番組などのコンテンツを取得するために、地上波放送、衛星放送、ケーブルテレビ放送、およびインターネットテレビ放送のうちの少なくとも1つを受信する。
【0065】
センシング部111は、例えば撮影装置(カメラ)として構成され、予め定められた範囲を撮影する。その範囲内にユーザ(人)がいれば、そのユーザは、コンテンツ表示装置21に表示されるコンテンツを視聴者として視聴することができる。したがって、センシング部111は、コンテンツ表示装置21にコンテンツが表示され、そのコンテンツを視聴している1人または複数人の視聴者がいれば、それらの視聴者を撮影する。なお、本実施の形態では、センシング部111が、コンテンツ表示装置21(ディスプレイ)に表示されているコンテンツを視聴している1人または複数人の視聴者の撮影画像(画像)を取得する取得部として構成されている。
【0066】
視聴者判定部112は、センシング部111による撮影によって得られた撮影画像に、人物像、すなわち視聴者が映っている否かを判定する。視聴者が映っていると判定したときには、視聴者判定部112はさらに、その映っている視聴者が1人であるか複数人であるかを判定する。1人であると判定すると、視聴者判定部112は、その1人の視聴者の属性(視聴者属性)を判定する。また、複数人であると判定すると、視聴者判定部112は、撮影画像に映っている複数人の視聴者の視聴者カテゴリーを判定する。なお、本実施の形態では、視聴者判定部112が、コンテンツ表示装置21(ディスプレイ)に表示されているコンテンツを視聴している視聴者が1人か複数人かを判定する人数判定部として構成されているとともに、その人数判定部によって視聴者が1人であると判定された場合に、そのコンテンツを視聴している1人の視聴者の属性を判定する属性判定部としても構成されている。
【0067】
視聴状況情報生成部113は、視聴状況情報を生成する。この視聴状況情報は、コンテンツ表示装置21に表示されているコンテンツを識別するためのコンテンツ識別情報と、視聴者判定部112によって判定された聴視者属性または視聴者カテゴリーを示す視聴者情報とを含む。コンテンツ識別情報と視聴者情報とは互いに関連付けられている。なお、コンテンツ識別情報と、視聴者カテゴリーを示す視聴者情報とを含む視聴状況情報が、上述の第1の視聴状況情報に相当する。一方、コンテンツ識別情報と、視聴者属性を示す視聴者情報とを含む視聴状況情報は、第2の視聴状況情報に相当する。
【0068】
端末通信部116は、視聴統計装置120と通信する。具体的には、端末通信部116は、視聴状況情報生成部113によって生成された視聴状況情報(第1または第2の視聴状況情報)を視聴統計装置120に送信する。さらに、端末通信部116は、表示制御部115からの指示に基づき、視聴統計装置120に視聴統計情報を要求する要求メッセージをその視聴統計装置120に送信する。端末通信部116は、その要求メッセージに応じて視聴統計装置120から送信される視聴統計情報を受信し、その視聴統計情報を視聴統計情報格納部114に格納する。
【0069】
視聴統計情報格納部114は、視聴統計情報を記録するための領域を有するメモリまたはハードディスクなどの記録媒体である。
【0070】
表示制御部115は、視聴者からの操作(統計表示操作)を受け付け、その操作に応じて上述の要求メッセージを送信するように端末通信部116に指示する。さらに、表示制御部115は、視聴統計情報が視聴統計情報格納部114に格納されると、その視聴統計情報を読み出し、視聴端末装置110に接続されたコンテンツ表示装置21に対して、その視聴統計情報の内容(コンテンツの視聴の統計結果)を表示させる。
【0071】
ここで、図4では、視聴端末装置110の視聴者判定部112が図2Aの視聴端末装置11のカテゴリー判定部11aに相当し、視聴端末装置110の端末通信部116が図2Aの視聴端末装置11の送信部11bに相当し、視聴端末装置110の表示制御部115が図2Aの視聴端末装置11の視聴統計提示部11cに相当する。
【0072】
視聴統計装置120は、視聴状況情報格納部121、視聴統計情報生成部122、視聴統計情報提供部123および統計通信部124を備える。
【0073】
統計通信部124は、複数の視聴端末装置110のそれぞれから送信される視聴状況情報(第1または第2の視聴状況情報)を受信し、それらの視聴状況情報を視聴状況情報格納部121に格納する。さらに、統計通信部124は、視聴統計情報提供部123からの指示に応じて、視聴統計情報を視聴端末装置110に送信する。
【0074】
視聴状況情報格納部121は、複数の視聴状況情報を記録するための領域を有するメモリまたはハードディスクなどの記録媒体である。
【0075】
視聴統計情報生成部122は、視聴状況情報格納部121に格納されている複数の視聴状況情報に基づいて視聴統計情報を生成する。ここで、視聴状況情報は、上述のように互いに関連付けられたコンテンツ識別情報と視聴者情報とを含んでいる。そこで、視聴統計情報生成部122は、視聴者情報に示される視聴者カテゴリーまたは視聴者属性ごとに、その視聴者カテゴリーまたは視聴者属性に属する複数の視聴者のみによるコンテンツの視聴の統計を取る。視聴統計情報には、この統計の結果が示されている。
【0076】
例えば、視聴統計情報生成部122は、所定のコンテンツを視聴した、所定の視聴者カテゴリーに属する複数の視聴者の組数をカウントする。視聴統計情報生成部122は、このような組数のカウントを、コンテンツと視聴者カテゴリーとの組み合わせごとに行う。そして、視聴統計情報生成部122は、視聴者カテゴリーごとに、コンテンツを視聴した複数の視聴者の組数が多い順に、複数のコンテンツを順位付ける。同様に、視聴統計情報生成部122は、所定のコンテンツを視聴した、所定の視聴者属性に属する視聴者の数をカウントする。視聴統計情報生成部122は、このような数のカウントを、コンテンツと視聴者属性との組み合わせごとに行う。そして、視聴統計情報生成部122は、視聴者属性ごとに、コンテンツを視聴した視聴者の数が多い順に、複数のコンテンツを順位付ける。視聴統計情報生成部122は、視聴者カテゴリーまたは視聴者属性ごとに順位付けされた複数のコンテンツ(コンテンツ識別情報)を上述の統計の結果として示す視聴統計情報を生成する。
【0077】
視聴統計情報提供部123は、視聴統計情報生成部122によって生成された視聴統計情報を保持し、統計通信部124によって上述の要求メッセージが受信されたときに、その視聴統計情報を視聴端末装置110に送信するように統計通信部124に指示する。なお、視聴統計情報提供部123は、統計通信部124に指示するときには、要求メッセージを送信した視聴端末装置110に対して視聴統計情報を送信するように指示する。
【0078】
図5A〜図5Cは、センシング部111が配置される位置の例を示す図である。
【0079】
例えば図5Aに示すように、センシング部111が1つのカメラとして構成されている場合には、センシング部111はコンテンツ表示装置21の中央上端部に取り付けられる。また、例えば図5Bに示すように、センシング部111が2つのカメラ111a,111bから構成されている場合には、2つのカメラ111a,111bは、コンテンツ表示装置21から離れて、そのコンテンツ表示装置21を挟むような位置に配置される。また、例えば図5Cに示すように、センシング部111が3つのカメラ111a,111b,111cから構成されている場合には、その3つのカメラ111a,111b,111cは、コンテンツ表示装置21が設置されている空間内において、コンテンツ表示装置21の上方に、そのコンテンツ表示装置21から離れて水平方向に配列するように配置される。
【0080】
以下、(1)視聴者属性および視聴者カテゴリーの判定と視聴状況情報の生成、(2)視聴統計情報の生成、および(3)視聴統計情報の提示について詳細に説明する。
【0081】
まず、視聴者属性および視聴者カテゴリーの判定と視聴状況情報の生成について説明する。
【0082】
視聴端末装置110の視聴者判定部112は、撮影画像に顔領域があるか否かを判定し、顔領域があると判定すると、その顔領域の画像と、予め登録された顔画像とのパターンマッチングによって視聴者属性または視聴者カテゴリーの判定を行う。ここで、撮影画像は、時間的に連続して撮影されることによって生成された複数のフレームからなる画像である。顔領域は、人の顔の画像がある領域である。
【0083】
具体的には、視聴者判定部112は、撮影画像に顔領域があるか否かを判定する際には、例えば、予め設定された色空間における人物の肌色を基に、その肌色を示す複数の画素を含む領域(肌色領域)が撮影画像にあるか否かをフレームごとに判定する。そして、視聴者判定部112は、その肌色領域があると判定すると、その肌色領域を抽出し、この肌色領域のフレーム間差分を算出する。ここで、フレーム間差分は、連続する2つのフレームのそれぞれから抽出された肌色領域における画素値の絶対値の差分和である。視聴者判定部112は、そのフレーム間差分が閾値を超えるか否かを判別し、フレーム間差分が閾値以下であると判別すると、その肌色領域は顔領域ではない、つまり撮影画像に顔領域がないと判定する。一方、視聴者判定部112は、フレーム間差分が閾値を超えると判別すると、その肌色領域は顔領域である、つまり撮影画像に顔領域があると判定する。すなわち、視聴者判定部112は、予め定められた肌色を有する複数の画素からなる画像があり、且つその画像に動きがあるか否かに基づいて、撮影画像に顔領域があるか否かを判定する。
【0084】
さらに、視聴者判定部112は、1つのフレームに複数の顔領域があるか否かを判定することによって、視聴者が複数であるか否かを判定する。
【0085】
視聴者が1人であると判定すると、視聴者判定部112は、上述のように、顔領域の画像と、メモリに予め登録された各顔画像とのパターンマッチングによって、1人の視聴者の視聴者属性を判定する。本実施の形態における視聴者属性は、視聴者の性別および年齢(年代)である。メモリには、複数の顔画像と複数の視聴者属性と後述する複数の関係属性とが予め記録(登録)され、顔画像のそれぞれに対して視聴者属性および関係属性が関連付けられている。視聴者判定部112は、顔領域の画像と、予め登録された顔画像との類似度が閾値以上であると判定すると、その予め登録された顔画像に関連付けられている視聴者属性をそのメモリから読み出すことによって、視聴者の視聴者属性を判定する。なお、視聴者判定部112は、顔領域の画像に対してパターン認識手法を適用することにより、性別および年代などの視聴者属性を推定してもよい。画像からの性別および年代などの属性を推定する技術は、例えば、特許文献5(国際公開番号2009/041349号「物性値推定システム、年齢推定システム、性別推定システム、年齢・性別推定システム及び物性値推定方法」)に開示されている。
【0086】
視聴者判定部112は、視聴者が複数人であると判定すると、複数の視聴者間の関係、つまり視聴者カテゴリーを判定する。ここで、視聴者カテゴリーとは、複数の視聴者間の社会的関係および複数の視聴者間の親密度である。社会的関係は、例えば親子、夫婦、兄弟、および友達などである。親密度は、複数の視聴者間の物理的距離と心理的距離とを加算(例えば重み付け加算)して正規化されたパラメータである。
【0087】
具体的には、視聴者判定部112は、社会的関係を判定する際には、撮影画像(フレーム)に含まれる顔領域ごとに、その顔領域の画像と、メモリに予め登録された各顔画像とのパターンマッチングによって、視聴者それぞれの関係属性を判定する。例えば関係属性は、予め登録された顔画像の人が、他の予め登録された各顔画像の人に対して、親、子、兄弟、夫、妻、および友人のうちの何れに該当するかを示す。視聴者判定部112は、顔領域の画像と、予め登録された顔画像との類似度が閾値以上であると判定すると、その予め登録された顔画像に関連付けられている関係属性をそのメモリから読み出すことによって、視聴者の関係属性を判定する。このように、視聴者判定部112は、撮影画像(フレーム)に含まれる顔領域ごとに、その顔領域に対応する視聴者の関係属性を判定する。その結果、視聴者判定部112は、一方の視聴者の関係属性が「子」で、他の視聴者の関係属性が「親」であれば、複数の視聴者の視聴者カテゴリーを「親子」と判定する。
【0088】
また、視聴者判定部112は、親密度を判定する際には、まず、複数の視聴者間の物理的距離および心理的距離を特定する。物理的距離は、複数の視聴者間の距離そのものである。視聴者判定部112は、撮影画像(フレーム)に含まれる複数の顔領域の間の距離を測定することによって上述の物理的距離を特定する。また、視聴者判定部112は、撮影画像に基づいて、複数の視聴者が互いに顔を向け合う頻度(顔向け頻度)をカウントし、その顔向け頻度を心理的距離として特定する。なお、視聴者判定部112は、撮影画像に基づいて、複数の視聴者が互いに注視する頻度(注視頻度)をカウントし、その注視頻度を心理的距離として特定してもよい。また、視聴者判定部112は、撮影画像に基づいて、複数の視聴者が笑顔になった頻度(笑顔頻度)をカウントし、その笑顔頻度を心理的距離として特定してもよい。また、視聴者判定部112は、撮影画像に基づいて、複数の視聴者が笑顔になっている時間(笑顔時間)を計測し、その笑顔時間を心理的距離として特定してもよい。また、視聴者判定部112は、顔向け頻度、注視頻度、笑顔頻度および笑顔時間をそれぞれ重み付け加算することによって、その加算結果を心理的距離として特定してもよい。
【0089】
なお、顔向け頻度のカウントについては、例えば、特許文献6(特許第3454726号公報「顔向き検出方法及びその装置」)に開示された人物の顔向きの検出に関する技術を用いて実現可能である。また、注視頻度のカウントについては、例えば、非特許文献1(佐竹純二、小林亮博、川嶋宏彰、平山高嗣、水口充、小嶋秀樹、松山隆司:インタラクティブな情報提示システムのための非装着・非拘束な視線推定、情報処理学会研究報告2007-HCI-125、Vol.2007、No.99、pp.9-16、2007)に開示された注視方向の検出に関する技術を用いて実現可能である。笑顔頻度のカウントおよび笑顔時間の計測については、笑顔の認識技術(例えば、人の口の形状に基づくパターンマッチング)を用いて実現可能である。
【0090】
視聴者判定部112は、上述のように特定された物理的距離と心理的距離とを例えば重み付け加算し、その加算結果を正規化することによって、0〜100の数値によって示される親密度を算出する。なお、親密度は、その値が大きいほど、複数の視聴者が親密であることを示す。
【0091】
そして、視聴状況情報生成部113は、上述のように判定された視聴者属性または視聴者カテゴリーを示す視聴者情報と、コンテンツ表示装置21に表示されているコンテンツを識別するためのコンテンツ識別情報とを含む視聴状況情報を生成する。
【0092】
図6Aおよび図6Bは、視聴状況情報の一例を示す図である。
【0093】
第1の視聴状況情報は、図6Aに示すように、視聴者カテゴリーを示す視聴者情報およびコンテンツ識別情報を含む。視聴者カテゴリーは、例えば社会的関係「親子」および親密度「85」を示す。コンテンツ識別情報は例えばコンテンツのタイトル「XYZ」を示す。第2の視聴状況情報は、図6Bに示すように、視聴者属性を示す視聴者情報およびコンテンツ識別情報を含む。視聴者属性は、例えば性別「男性」および年齢「40」を示す。
【0094】
次に、視聴統計情報の生成について説明する。
【0095】
視聴統計装置120の視聴統計情報生成部122は、各視聴端末装置110から送信されて視聴状況情報格納部121に格納されている視聴状況情報を読み出す。そして、視聴統計情報生成部122は、上述のように、視聴者属性または視聴者カテゴリーごとに、順位付けされた複数のコンテンツ(コンテンツ識別情報)を示す視聴統計情報を生成する。
【0096】
視聴統計情報は、視聴者属性ごとに、順位付けされた複数のコンテンツ(コンテンツ識別情報)を示す視聴者属性統計情報と、視聴者カテゴリーごとに、順位付けされた複数のコンテンツ(コンテンツ識別情報)を示す視聴者カテゴリー統計情報とからなる。
【0097】
図7Aおよび図7Bは、視聴統計情報の一例を示す図である。
【0098】
視聴統計情報に含まれる視聴者カテゴリー統計情報は、図7Aに示すように、視聴者カテゴリー(社会的関係および親密度)ごとに、順位付けされた複数のコンテンツ(コンテンツ識別子)を示す。ここで、親密度は例えば10段階に区分されている。この視聴者カテゴリー統計情報は、例えば社会的関係「友人」および親密度「0〜10」では、上位に順位付けされたコンテンツから順に、複数のコンテンツのコンテンツ識別子「A01、A02、A03・・・」を示す。つまり、この視聴者カテゴリー統計情報は、社会的関係「友人」および親密度「0〜10」に属する複数の視聴者では、コンテンツ識別子「A01」のコンテンツが最もよく視聴されていることを示し、次に、コンテンツ識別子「A02」のコンテンツが視聴されていることを示す。
【0099】
視聴統計情報に含まれる視聴者属性統計情報は、図7Bに示すように、視聴者属性(性別および年齢)ごとに、順位付けされた複数のコンテンツ(コンテンツ識別子)を示す。ここで、年齢は、例えば10年(年代)を1単位にして区分されている。この視聴者属性統計情報は、例えば性別「男性」および年齢「0〜9歳」では、上位に順位付けされたコンテンツから順に、複数のコンテンツのコンテンツ識別子「XA01、XA02、XA03・・・」を示す。つまり、この視聴者属性統計情報は、性別「男性」および年齢「0〜9歳」に属する複数の視聴者では、コンテンツ識別子「XA01」のコンテンツが最もよく視聴されていることを示し、次に、コンテンツ識別子「XA02」のコンテンツが視聴されていることを示す。
【0100】
次に、視聴統計情報の提示について説明する。
【0101】
視聴端末装置110の表示制御部115は、視聴者からの統計表示操作を受け付けると、視聴統計情報格納部114に格納されている視聴統計情報を読み出し、その視聴統計情報の内容をコンテンツ表示装置21に表示させる。例えば、視聴者はリモートコントローラの所定のボタンを押す。このとき、表示制御部115は、そのリモートコントローラから送信される無線信号を受信し、その無線信号に応じて、上述のような視聴統計情報の内容の表示を行う。
【0102】
図8A〜8Dは、コンテンツ表示装置21における視聴統計情報の表示形態を示す図である。
【0103】
表示制御部115は、視聴者による操作(表示形態指定操作)に応じて表示形態を決定し、その決定された表示形態で、図8A〜図8Dに示すように、視聴統計情報の内容を統計画像としてコンテンツ表示装置21に表示させる。
【0104】
例えば図8Aに示すように、表示制御部115は、コンテンツ表示装置21のディスプレイの右側に統計画像dを表示させる。このとき、表示制御部115は、全画面表示されているコンテンツの映像に統計画像dが重畳するように、その統計画像dを表示させる。または、図8Bに示すように、表示制御部115は、コンテンツ表示装置21のディスプレイの下側に統計画像dを表示させる。このときにも、表示制御部115は、図8Aに示す統計画像dと同様、全画面表示されているコンテンツの映像に統計画像dが重畳するように、その統計画像dを表示させる。
【0105】
また、表示制御部115は、視聴者による表示形態指定操作に応じて、統計画像dをコンテンツの映像に重畳させずに表示させる。この場合、表示制御部115は、図8Cに示すように、コンテンツ表示装置21にコンテンツの映像を縮小して表示させ、コンテンツの映像の右側に統計画像dを表示させる。または、表示制御部115は、図8Dに示すように、コンテンツ表示装置21にコンテンツの映像を縮小して表示させ、コンテンツの映像の下側に統計画像dを表示させる。
【0106】
図9Aおよび図9Bは、視聴者が1人の場合の統計画像の例を示す図である。
【0107】
表示制御部115は、視聴者による操作(スタイル指定操作)と、視聴者判定部112によって判定された視聴者の人数、視聴者属性および視聴者カテゴリーとに応じて統計画像のスタイルを決定する。そして、表示制御部115は、その決定されたスタイルで、視聴統計情報の内容を統計画像としてコンテンツ表示装置21に表示させる。
【0108】
表示制御部115は、視聴者判定部112によって判定された視聴者が1人である場合、視聴統計情報に含まれる視聴者属性統計情報に基づいて、図9Aに示すように、視聴者属性と、その視聴者属性に対して順位付けされた複数のコンテンツのコンテンツ識別情報の一覧(視聴コンテンツランキング)とを示す統計画像d1を表示させる。つまり、表示制御部115は、視聴者判定部112によって判定された視聴者属性に対して順位付けられた複数のコンテンツのコンテンツ識別情報を、視聴者属性統計情報から検索する。そして、表示制御部115は、その視聴者属性と、その検索された複数のコンテンツのコンテンツ識別情報とを用いて統計画像d1を生成してコンテンツ表示装置21に表示させる。
【0109】
統計画像d1は、視聴者属性として年齢および性別を示し、コンテンツ識別情報としてコンテンツのチャンネルおよびタイトルを示す。例えば、統計画像d1は、年齢「40代」と、性別「男性」と、上位3位までのコンテンツの順位およびコンテンツ識別情報「1位.6ch 水戸ドラマ」、「2位.13ch 懐メロショー」および「3位.1ch NBKニュース」とを示す。つまり、この統計画像d1は、40代の男性における視聴コンテンツランキングを示し、具体的には、40代の男性において最も視聴されているコンテンツが「6ch 水戸ドラマ」であり、次に視聴されているコンテンツが「13ch 懐メロショー」であり、さらに次に視聴されているコンテンツが「1ch NBKニュース」であることを示す。
【0110】
ここで、表示制御部115は、視聴者によるスタイル指定操作を受け付けると、図9Bに示すように、統計画像のスタイルを変更する。つまり、表示制御部115は、コンテンツ識別情報としてコンテンツのチャンネル、タイトルおよびサムネイル(縮小静止画または縮小動画)を示す統計画像d2をコンテンツ表示装置21に表示させる。
【0111】
図10は、視聴者が1人の場合の統計画像の他の例を示す図である。
【0112】
表示制御部115は、視聴者による他のスタイル指定操作を受け付けると、図10に示すように、統計画像のスタイルを、視聴者属性の指定を受け付け可能とするようなスタイルに変更する。つまり、表示制御部115は、統計画像d3をコンテンツ表示装置21に表示させる。この統計画像d3では、視聴者属性の性別および年齢がポインタの位置によって示される。なお、統計画像d3は、図9Aの統計画像d1と同様、視聴者属性である年齢「40代」および性別「男性」と、その視聴者属性に対する視聴コンテンツランキング、つまり上位3位までのコンテンツの順位およびコンテンツ識別情報「1位.6ch 水戸ドラマ」、「2位.13ch 懐メロショー」および「3位.1ch NBKニュース」とを示す。
【0113】
ここで、表示制御部115は、視聴者による操作(属性指定操作)によって視聴者属性が指定されると、コンテンツ表示装置21に対して、そのコンテンツ表示装置21に表示されている統計画像を、統計画像d3から、指定された視聴者属性に応じた統計画像d4に変更させる。例えば、視聴者はリモートコントローラのボタン操作や音声入力などによって視聴者属性を指定する。その結果、表示制御部115は、指定された視聴者属性として、例えば年齢「20代」および性別「女性」を受け付け、その年齢及び性別に応じた位置にポインタの位置を変更させる。さらに、表示制御部115は、その指定された視聴者属性に対して順位付けられた複数のコンテンツのコンテンツ識別情報を、視聴者属性統計情報から検索し、その検索された複数のコンテンツのコンテンツ識別情報を用いて統計画像d4を生成する。統計画像d4は、視聴者属性として年齢「20代」および性別「女性」と、その視聴者属性に対する視聴コンテンツランキング、つまりその視聴者属性に対して検索された上位3位までのコンテンツの順位およびコンテンツ識別情報「1位.7ch うたばんぐみ」、「2位.8ch 恋の月曜」および「3位.10ch 世界遺産」とを示す。
【0114】
これにより、視聴者は、その視聴者の視聴者属性だけでなく、任意の視聴者属性の視聴コンテンツランキングを得ることができる。したがって、視聴者は、同年代の異性がどのようなコンテンツを視聴しているか、違う年代の人はどのようなコンテンツを視聴しているかといった、興味のある視聴者属性の視聴状況を知ることができる。
【0115】
図11Aおよび図11Bは、視聴者が複数人の場合の統計画像の例を示す図である。
【0116】
表示制御部115は、視聴者判定部112によって判定された視聴者が複数人である場合、視聴統計情報に含まれる視聴者カテゴリー統計情報に基づいて、図11Aに示すように、視聴者カテゴリーと、その視聴者カテゴリーに対して順位付けされた複数のコンテンツのコンテンツ識別情報の一覧(視聴コンテンツランキング)とを示す統計画像d5を表示させる。つまり、表示制御部115は、視聴者判定部112によって判定された視聴者カテゴリーに対して順位付けられた複数のコンテンツのコンテンツ識別情報を、視聴者カテゴリー統計情報から検索する。そして、表示制御部115は、その視聴者属性と、その検索された複数のコンテンツのコンテンツ識別情報とを用いて統計画像d5を生成してコンテンツ表示装置21に表示させる。
【0117】
統計画像d5は、視聴者カテゴリーとして社会的関係および親密度を示し、コンテンツ識別情報としてコンテンツのチャンネルおよびタイトルを示す。例えば、統計画像d5は、社会的関係「親子」と、親密度「85」と、上位3位までのコンテンツの順位およびコンテンツ識別情報「1位.7ch うたばんぐみ」、「2位.8ch カーペット」および「3位.1ch NBKニュース」とを示す。つまり、この統計画像d5は、親密度「85」の親子における視聴コンテンツランキングを示し、具体的には、親密度「85」の親子において最も視聴されているコンテンツが「7ch うたばんぐみ」であり、次に視聴されているコンテンツが「8ch カーペット」であり、さらに次に視聴されているコンテンツが「1ch NBKニュース」であることを示す。
【0118】
ここで、表示制御部115は、視聴者によるスタイル指定操作を受け付けると、図11Bに示すように、統計画像のスタイルを変更する。つまり、表示制御部115は、コンテンツ識別情報としてコンテンツのチャンネル、タイトルおよびサムネイル(縮小静止画または縮小動画)を示す統計画像d6を表示させる。
【0119】
図12は、視聴者が複数人の場合の統計画像の他の例を示す図である。
【0120】
表示制御部115は、視聴者による他のスタイル指定操作を受け付けると、図12に示すように、統計画像のスタイルを、視聴者カテゴリーの指定を受け付け可能とするようなスタイルに変更する。つまり、表示制御部115は、統計画像d7をコンテンツ表示装置21に表示させる。この統計画像d7では、視聴者判定部112によって判定された視聴者カテゴリーの社会的関係がタブの大きさによって示され、視聴者判定部112によって判定された視聴者カテゴリーの親密度がポインタの位置によって示される。なお、社会的関係については、統計画像d7は、他のタブよりも大きいタブに表記されている社会的関係を、視聴者判定部112によって判定された社会的関係として示している。また、統計画像d7は、図11Aの統計画像d5と同様、視聴者カテゴリーである社会的関係「親子」および親密度「85」と、その視聴者カテゴリーに対する視聴コンテンツランキング、つまり上位3位までのコンテンツの順位およびコンテンツ識別情報「1位.7ch うたばんぐみ」、「2位.8ch カーペット」および「3位.1ch NBKニュース」とを示す。
【0121】
ここで、表示制御部115は、視聴者による操作(カテゴリー指定操作)によって視聴者カテゴリーが指定されると、コンテンツ表示装置21に対して、そのコンテンツ表示装置21に表示されている統計画像を、統計画像d7から、指定された視聴者カテゴリーに応じた統計画像d8または統計画像d9に変更させる。例えば、視聴者はリモートコントローラのボタン操作や音声入力などによって視聴者カテゴリーを指定する。その結果、表示制御部115は、指定された視聴者カテゴリーとして、例えば社会的関係「親子」および親密度「15」を受け付け、その親密度に応じた位置にポインタの位置を変更させる。さらに、表示制御部115は、その指定された視聴者カテゴリーに対して順位付けられた複数のコンテンツのコンテンツ識別情報を、視聴者カテゴリー統計情報から検索し、その検索された複数のコンテンツのコンテンツ識別情報を用いて統計画像d8を生成する。統計画像d8は、視聴者カテゴリーとして社会的関係「親子」および親密度「15」と、その視聴者カテゴリーに対する視聴コンテンツランキング、つまりその視聴者カテゴリーに対して検索された上位3位までのコンテンツの順位およびコンテンツ識別情報「1位.1ch NBKニュース」、「2位.10ch 世界遺産」および「3位.19ch アカネ」とを示す。
【0122】
また、表示制御部115は、指定された視聴者カテゴリーとして、例えば社会的関係「友人」および親密度「85」を受け付けた場合には、その社会的関係が表記されたタブを他のタブよりも大きくする。さらに、表示制御部115は、その指定された視聴者カテゴリーに対して順位付けられた複数のコンテンツのコンテンツ識別情報を、視聴者カテゴリー統計情報から検索し、その検索された複数のコンテンツのコンテンツ識別情報を用いて統計画像d9を生成する。統計画像d9は、視聴者カテゴリーとして社会的関係「友人」および親密度「85」と、その視聴者カテゴリーに対する視聴コンテンツランキング、つまりその視聴者カテゴリーに対して検索された上位3位までのコンテンツの順位およびコンテンツ識別情報「1位.7ch うたばんぐみ」、「2位.35ch プロ野球」および「3位.8ch カーペット」とを示す。
【0123】
これにより、コンテンツ表示装置21に表示されているコンテンツを視聴している複数の視聴者は、その複数の視聴者の視聴者カテゴリーだけでなく、任意の視聴者カテゴリーの視聴コンテンツランキングを知ることができる。
【0124】
図13は、視聴端末装置110の処理動作を示すフローチャートである。
【0125】
まず、視聴端末装置110のセンシング部111は、コンテンツ表示装置21にコンテンツが表示されているか否かを判別する(ステップS100)。ここで、センシング部111は、表示されていると判別すると(ステップS100のYes)、撮影を行うことによって撮影画像を生成する(ステップS102)。視聴者判定部112は、ステップS102で生成された撮影画像に基づいて、コンテンツ表示装置21に表示されているコンテンツを視聴している視聴者が1人であるか否かを判定する(ステップS104)。
【0126】
ここで、視聴者判定部112は、視聴者が1人であると判定すると(ステップS104のYes)、その視聴者の視聴者属性を判定し(ステップS106)、視聴者が複数人であると判定すると(ステップS104のNo)、複数の視聴者の視聴者カテゴリーを判定する(ステップS108)。そして、視聴者判定部112は、ステップS106またはステップS108で判定された視聴者属性または視聴者カテゴリーを示す視聴状況情報(第1または第2の視聴状況情報)を生成する(ステップS110)。端末通信部116は、ステップS110で生成された視聴状況情報を視聴統計装置120に送信する(ステップS112)。
【0127】
次に、表示制御部115は、視聴者から統計表示操作を受け付けたか否かを判別する(ステップS114)。例えば、表示制御部115は、リモートコントローラの予め定められたボタンが押下され、そのリモートコントローラから送信される無線信号を受信したか否かによって、その統計表示操作を受け付けたか否かを判別する。
【0128】
ここで、表示制御部115は、視聴者から統計表示操作を受け付けたと判別すると(ステップS114のYes)、端末通信部116に対して、要求メッセージを送信するように指示する。その結果、端末通信部116は、要求メッセージを視聴統計装置120に送信することによって、視聴統計情報を視聴統計装置120に要求する(ステップS116)。視聴統計装置120は、その要求メッセージを受信すると、最新の視聴統計情報を視聴端末装置110に送信する。視聴端末装置110の表示制御部115は、端末通信部116を介してその視聴統計情報を取得し(ステップS118)、その視聴統計情報の内容をコンテンツ表示装置21に表示させる(ステップS120)。
【0129】
視聴者から統計表示操作が受け付けられていないとステップS114で判別されたとき(ステップS114のNo)、または視聴統計情報の内容の表示がステップS120で行われると、センシング部111は、視聴者による停止操作に基づいて処理動作を終了すべきか否かを判別する(ステップS122)。終了すべきでないと判別したときには(ステップS122のNo)、視聴端末装置110は、ステップS100からの処理を実行し、終了すべきと判別したときには(ステップS122のYes)、視聴端末装置110は処理動作を終了する。
【0130】
図14は、視聴統計装置120の処理動作を示すフローチャートである。
【0131】
まず、視聴統計装置120の視聴統計情報生成部122は、視聴端末装置110から送信された視聴状況情報が統計通信部124に受信され、視聴状況情報格納部121に格納されたか否かを判別する(ステップS200)。つまり、視聴統計情報生成部122は、視聴統計装置120が新たな視聴状況情報を取得したか否かを判別する。ここで、新たな視聴状況情報を取得したと判別すると(ステップS200のYes)、視聴統計情報生成部122は、その取得された新たな視聴状況情報に基づいて視聴統計情報を生成または更新する(ステップS202)。
【0132】
次に、視聴統計装置120の視聴統計情報提供部123は、視聴端末装置110から送信された要求メッセージが視聴統計装置120の統計通信部124に受信されたか否かを判別する(ステップS204)。ここで、視聴統計情報提供部123は、受信されたと判別すると(ステップS204のYes)、視聴統計情報生成部122で生成または更新された最新の視聴統計情報を送信するように統計通信部124に指示する。その結果、統計通信部124は、要求メッセージを送信した視聴端末装置110に対して、その最新の視聴統計情報を送信する(ステップS206)。
【0133】
要求メッセージが受信されていないとステップS204で視聴統計情報提供部123によって判別されたとき(ステップS204のNo)、または最新の視聴統計情報がステップS206で送信されると、視聴統計装置120は、ユーザによる停止操作に基づいて処理動作を終了すべきか否かを判別する(ステップS208)。終了すべきでないと判別したときには(ステップS208のNo)、視聴統計装置120はステップS200からの処理を実行し、終了すべきと判別したときには(ステップS208のYes)、視聴統計装置120は処理動作を終了する。
【0134】
このように、本実施の形態における視聴統計処理システム100では、視聴されているコンテンツと視聴者カテゴリーとを関連付けて示す第1の視聴状況情報が視聴端末装置110から視聴統計装置120に送信される。したがって、視聴統計装置120は、複数の視聴端末装置110のそれぞれからその第1の視聴状況情報を受信することにより、マス(大衆)に対するコンテンツの視聴の統計ではなく、視聴者カテゴリーごとのコンテンツの視聴の統計を取ることができる。例えば、視聴統計装置120は、各視聴端末装置110から送信された第1の視聴状況情報に基づいて、新婚夫婦、熟年夫婦、親子、または友人といった視聴者カテゴリーごとの統計を取ることができる。また、その統計の結果は、所定の視聴者カテゴリーに属する複数の視聴者のみによるコンテンツの視聴の統計結果として視聴端末装置110(およびコンテンツ表示装置21)によって提示される。したがって、コンテンツを視聴している複数の視聴者は、マス(大衆)に対するおおまかな統計結果ではなく、マス(大衆)の中でも所定の関係(例えば新婚夫婦、熟年夫婦、親子、または友人)にある複数の視聴者に対する詳細な統計結果を知ることができる。したがって、本実施の形態における視聴統計処理システム100では、多様化する視聴形態に対する適切なコンテンツの視聴の統計結果を提示することができる。つまり、従来の視聴率に比べてより参考になりうる情報を提供することができる。
【0135】
(変形例1)
ここで、本実施の形態における第1の変形例について説明する。本変形例に係る視聴統計処理システムでは、視聴統計情報の内容をコンテンツ表示装置21に表示させる際に、そのコンテンツ表示装置21に表示されているコンテンツの順位を主体的に表示させる点に特徴がある。
【0136】
図15Aは、本変形例に係る視聴統計情報の表示例を示す図である。
【0137】
本変形例に係る表示制御部115は、視聴者が1人の場合、視聴者による統計表示操作を受け付けると、図15Aに示すように、コンテンツ表示装置21に表示されているコンテンツの順位およびコンテンツ識別情報「X位 コンテンツXAX」と、視聴者属性を示す属性画像d12とを、そのコンテンツの映像d11に重畳させて、コンテンツ表示装置21に表示させる。ここで、属性画像d12は例えば映像d11の下部に重畳され、コンテンツの順位は例えば映像d11の左上部に重畳される。
【0138】
図15Bは、本変形例に係る視聴統計情報の他の表示例を示す図である。
【0139】
本変形例に係る表示制御部115は、視聴者が複数人の場合、視聴者による統計表示操作を受け付けると、図15Bに示すように、コンテンツ表示装置21に表示されているコンテンツの順位およびコンテンツ識別情報「X位 コンテンツYAX」と、視聴者カテゴリーの社会的関係のみを示すカテゴリー画像d15とを、そのコンテンツの映像d13に重畳させて、コンテンツ表示装置21に表示させる。ここで、カテゴリー画像d15は例えば映像d13の下部に重畳され、コンテンツの順位は例えば映像d13の左上部に重畳される。
【0140】
図15Cは、本変形例に係る視聴統計情報の他の表示例を示す図である。
【0141】
本変形例に係る表示制御部115は、視聴者が複数人の場合、図15Cに示すように、視聴者カテゴリーの社会的関係の代わりに親密度のみを示すカテゴリー画像d16を、コンテンツの映像d14に重畳させて、コンテンツ表示装置21に表示させてもよい。
【0142】
図15Dは、本変形例に係る視聴統計情報の他の表示例を示す図である。
【0143】
本変形例に係る表示制御部115は、視聴者カテゴリーの親密度を示すカテゴリー画像を表示させる際には、図15Dに示すように、親密度を2つの人物像(アイコン)間の距離で示すカテゴリー画像d17をコンテンツ表示装置21に表示させてもよい。これにより、親密度の視認性を高めることができる。
【0144】
図15Eは、本変形例に係る視聴統計情報の他の表示例を示す図である。
【0145】
本変形例に係る表示制御部115は、視聴者カテゴリーの親密度を示すカテゴリー画像を表示させる際には、図15Eに示すように、視聴者の人数と同じ数の人物像(アイコン)の間の距離によって親密度を示すカテゴリー画像d18を、コンテンツ表示装置21に表示させてもよい。なお、上述の視聴者の人数は、視聴者判定部112によって判定された人数である。これにより、複数の視聴者はより詳細な親密度を知ることができる。
【0146】
なお、本変形例では、図15B〜図15Eに示すように、社会的関係および親密度のうちの何れか一方のみを示すカテゴリー画像をコンテンツ表示装置21に表示させたが、社会的関係および親密度の両方を示すカテゴリー画像を表示させてもよい。
【0147】
(変形例2)
ここで、本実施の形態における第2の変形例について説明する。本変形例に係る視聴統計処理システムでは、視聴統計情報の内容をコンテンツ表示装置21に表示させる際に、1位のコンテンツの映像を主体的に表示させる点に特徴がある。つまり、コンテンツ表示装置21に表示されているコンテンツが1位のコンテンツと異なっていれば、そのコンテンツ表示装置21に表示されているコンテンツの映像は1位のコンテンツの映像に切り替えられる。
【0148】
図16Aは、本変形例に係る視聴統計情報の表示状態の遷移を示す図である。
【0149】
本変形例に係る表示制御部115は、視聴者が1人の場合、視聴者による統計表示操作を受け付けると、図16Aの(a)に示すように、「1位」と、1位のコンテンツのコンテンツ識別情報「コンテンツXA1」と、視聴者属性を示す属性画像d12とを、その1位のコンテンツの映像d21に重畳させて、コンテンツ表示装置21に表示させる。なお、属性画像d12は例えば映像d21の下部に重畳され、「1位」は例えば映像d21の左上部に重畳される。
【0150】
ここで、表示制御部115は、視聴者による属性指定操作によって視聴者属性(性別および年代)が指定されると、図16Aの(b)または(c)に示すように、指定された視聴者属性に応じた属性画像d22,d23をコンテンツ表示装置21に表示させる。つまり、表示制御部115は、表示される属性画像のポインタの位置を、指定された視聴者属性に応じた位置に変更する。さらに、表示制御部115は、表示されているコンテンツ識別情報と、表示されているコンテンツの映像とを、その指定された視聴者属性において1位のコンテンツに対応するコンテンツ識別情報と、その1位のコンテンツの映像とに変更する。
【0151】
また、表示制御部115は、視聴者による順位指定操作によって順位(例えば3位)が指定されると、図16Aの(d)、(e)および(f)に示すように、1位からその指定された順位(例えば3位)までのコンテンツのそれぞれの映像と、それらのコンテンツの順位およびコンテンツ識別情報とをコンテンツ表示装置21に表示させる。
【0152】
なお、上述の属性指定操作および順位指定操作は、視聴者によるリモートコントローラのボタンの押下またはマイクへの音声入力によって行われる。
【0153】
図16Bは、本変形例に係る視聴統計情報の他の表示状態の遷移を示す図である。
【0154】
本変形例に係る表示制御部115は、視聴者が複数人の場合、視聴者による統計表示操作を受け付けると、図16Bの(a)に示すように、「1位」と、1位のコンテンツのコンテンツ識別情報「コンテンツYA1」と、視聴者カテゴリーの社会的関係のみを示すカテゴリー画像d15とを、その1位のコンテンツの映像d26に重畳させて、コンテンツ表示装置21に表示させる。なお、カテゴリー画像d15は例えば映像d26の下部に重畳され、「1位」は例えば映像d26の左上部に重畳される。
【0155】
ここで、表示制御部115は、視聴者による関係指定操作によって社会的関係が指定されると、図16Bの(b)または(c)に示すように、指定された社会的関係に応じたカテゴリー画像d24,d25をコンテンツ表示装置21に表示させる。つまり、表示制御部115は、カテゴリー画像において、指定された社会的関係を示すタブを他のタブよりも大きく表示させる。さらに、表示制御部115は、表示されているコンテンツ識別情報と、表示されているコンテンツの映像とを、その指定された社会的関係において1位のコンテンツに対応するコンテンツ識別情報と、その1位のコンテンツの映像とに変更する。
【0156】
また、表示制御部115は、視聴者による順位指定操作によって順位(例えば3位)が指定されると、図16Bの(d)、(e)および(f)に示すように、1位からその指定された順位(例えば3位)までのコンテンツのそれぞれの映像と、それらのコンテンツの順位およびコンテンツ識別情報とをコンテンツ表示装置21に表示させる。
【0157】
なお、上述の関係指定操作および順位指定操作は、視聴者によるリモートコントローラのボタンの押下またはマイクへの音声入力によって行われる。
【0158】
図16Cは、本変形例に係る視聴統計情報の他の表示状態の遷移を示す図である。
【0159】
本変形例に係る表示制御部115は、視聴者が複数人の場合、図16Cの(a)に示すように、視聴者カテゴリーの社会的関係の代わりに親密度のみを示すカテゴリー画像d28を、コンテンツの映像d27に重畳させて、コンテンツ表示装置21に表示させてもよい。
【0160】
この場合にも、表示制御部115は、視聴者による親密度指定操作によって親密度が指定されると、図16Cの(b)または(c)に示すように、指定された親密度に応じたカテゴリー画像d29,d30をコンテンツ表示装置21に表示させる。つまり、表示制御部115は、表示されるカテゴリー画像のポインタの位置を、指定された親密度に応じた位置に変更する。さらに、表示制御部115は、表示されているコンテンツ識別情報と、表示されているコンテンツの映像とを、その指定された親密度において1位のコンテンツに対応するコンテンツ識別情報と、その1位のコンテンツの映像とに変更する。
【0161】
また、表示制御部115は、視聴者による順位指定操作によって順位(例えば3位)が指定されると、図16Cの(d)、(e)および(f)に示すように、1位からその指定された順位(例えば3位)までのコンテンツのそれぞれの映像と、それらのコンテンツの順位およびコンテンツ識別情報とをコンテンツ表示装置21に表示させる。
【0162】
なお、上述の親密度指定操作および順位指定操作は、視聴者によるリモートコントローラのボタンの押下またはマイクへの音声入力によって行われる。
【0163】
図16Dは、本変形例に係る視聴統計情報の他の表示状態の遷移を示す図である。
【0164】
本変形例に係る表示制御部115は、視聴者カテゴリーの親密度を示すカテゴリー画像を表示させる際には、図16Dの(a)〜(f)に示すように、親密度を2つの人物像(アイコン)間の距離で示すカテゴリー画像d31〜d33をコンテンツ表示装置21に表示させてもよい。これにより、親密度の視認性を高めることができる。
【0165】
図16Eは、本変形例に係る視聴統計情報の他の表示状態の遷移を示す図である。
【0166】
本変形例に係る表示制御部115は、視聴者カテゴリーの親密度を示すカテゴリー画像を表示させる際には、図16Eの(a)〜(f)に示すように、視聴者の人数と同じ数の人物像(アイコン)の間の距離によって親密度を示すカテゴリー画像d35〜d37を、コンテンツ表示装置21に表示させてもよい。なお、上述の視聴者の人数は、視聴者判定部112によって判定された人数である。
【0167】
このように、視聴者の人数と同じ数の人物像(アイコン)を用いて親密度を示すことによって、視聴者が3人以上いる場合にも、全体としての親密度だけでなく、各々の視聴者間の関係性をも表現することができる。
【0168】
なお、本変形例では、図16B〜図16Eに示すように、社会的関係および親密度のうちの何れか一方のみを示すカテゴリー画像をコンテンツ表示装置21に表示させてが、社会的関係および親密度の両方を示すカテゴリー画像を表示させてもよい。
【0169】
(変形例3)
ここで、本実施の形態における第3の変形例について説明する。本変形例に係る視聴統計処理システムでは、順位付けされた複数のコンテンツのサムネイルを俯瞰的にコンテンツ表示装置21に表示させる点に特徴がある。
【0170】
図17は、本変形例に係る視聴統計情報の表示例を示す図である。
【0171】
本変形例に係る表示制御部115は、視聴者が複数人の場合、視聴者による統計表示操作を受け付けると、図17に示すように、順位付けられた複数のコンテンツのサムネイルを俯瞰的にコンテンツ表示装置21に表示させる。つまり、表示制御部115は、コンテンツ表示装置21にウィンドウw1を表示させ、そのウィンドウw1内に複数のサムネイルを表示させる。例えば、ウィンドウw1の横軸は親密度を示し、縦軸は順位を示す。視聴者によるリモートコントローラへの操作によって、表示制御部115は、表示されている複数のサムネイルの中から1つのサムネイルを選択し、そのサムネイルにカーソルを当てる。そして、視聴者によるリモートコントローラの決定ボタンの押下によって、表示制御部115は、そのカーソルが当てられたサムネイルに対応するコンテンツの映像をコンテンツ表示装置21に表示させる。
【0172】
このように、本変形例では、順位付けされた複数のコンテンツのサムネイルが俯瞰的に表示されるため、コンテンツを視聴している複数の視聴者の親密度に応じて順位付けされた複数のコンテンツと、その親密度と異なる任意の親密度に応じて順位付けされた複数のコンテンツとを容易に把握することができる。
【0173】
なお、本変形例では、ウィンドウw1の横軸を親密度としたが、縦軸を親密度としてもよく、同心円状に複数のサムネイルを表示してもよい。
【0174】
(変形例4)
ここで、本実施の形態における第4の変形例について説明する。本変形例に係る視聴統計処理システムでは、視聴者カテゴリーまたは視聴者属性の変化の度合いごとに順位付けられた複数のコンテンツのサムネイルを俯瞰的にコンテンツ表示装置21に表示させる点に特徴がある。例えば、視聴者カテゴリーの変化の度合いは親密度の変化の度合いであり、視聴者属性の変化の度合いは感情の変化の度合いである。
【0175】
本変形例に係る視聴端末装置110では、視聴者判定部112は、視聴者が複数人の場合、コンテンツの表示が開始されたときの親密度を判定し、さらに、コンテンツの表示が終了されたときの親密度を判定する。次に、視聴者判定部112は、その表示開始時の親密度と表示終了時の親密度との差を親密度の変化の度合いとして判定する。そして、視聴状況情報生成部113は、その親密度の変化の度合いと、視聴されたコンテンツとを関連付けて示す視聴状況情報を生成する。端末通信部116は、その視聴状況情報を視聴統計装置120に送信する。
【0176】
また、本変形例に係る視聴端末装置110では、視聴者判定部112は、視聴者が1人の場合、コンテンツの表示が開始されたときの視聴者の感情を特定し、さらに、コンテンツの表示が終了されたときの視聴者の感情を特定する。視聴者の感情の特定は、センシング部111による撮影によって生成された撮影画像と、例えば、特許文献7(特許第2839855号公報「顔の表情認識装置」)または特許文献8(特許第2962549号公報「顔動画像からの表情認識方法」)に開示されている人物の表情認識に関する技術を用いて実現される。また、例えば、感情は、喜びを示す第1の値、怒りを示す第2の値、哀しみを示す第3の値、および楽しみを示す第4の値からなる。
【0177】
次に、視聴者判定部112は、その表示開始時の感情と表示終了時の感情との差を感情の変化の度合いとして判定する。つまり、視聴者判定部112は、その表示開始時の第1乃至第4の値と表示終了時の第1乃至第4の値との差を感情の変化の度合いとして特定する。そして、視聴状況情報生成部113は、その感情の変化の度合いと、視聴されたコンテンツとを関連付けて示す視聴状況情報を生成する。端末通信部116は、その視聴状況情報を視聴統計装置120に送信する。
【0178】
本変形例に係る視聴統計装置120では、視聴統計情報生成部122は、その親密度または感情の変化の度合いを示す視聴状況情報に基づいて、親密度または感情の変化の度合いごとに、その度合いに属する複数の視聴者のみによるコンテンツの視聴の統計を取り、その統計結果を示す視聴統計情報を生成する。
【0179】
図18Aは、本変形例に係る視聴統計情報の表示例を示す図である。
【0180】
本変形例に係る表示制御部115は、視聴者が複数人の場合、視聴者による統計表示操作を受け付けると、図18Aに示すように、順位付けられた複数のコンテンツのサムネイルを俯瞰的にコンテンツ表示装置21に表示させる。つまり、表示制御部115は、コンテンツ表示装置21にウィンドウw2を表示させ、そのウィンドウw2内に複数のサムネイルを表示させる。例えば、ウィンドウw2の横軸は親密度の変化の度合いを示し、縦軸は順位を示す。
【0181】
図18Bは、本変形例に係る視聴統計情報の他の表示例を示す図である。
【0182】
本変形例に係る表示制御部115は、視聴者が1人の場合、視聴者による統計表示操作を受け付けると、図18Bに示すように、順位付けられた複数のコンテンツのサムネイルを俯瞰的にコンテンツ表示装置21に表示させる。つまり、表示制御部115は、コンテンツ表示装置21にウィンドウw3を表示させ、そのウィンドウw3内に複数のサムネイルを表示させる。例えば、ウィンドウw3の横軸は感情の変化の度合いを示し、縦軸は順位を示す。
【0183】
本変形例においても、変形例3と同様、視聴者によるリモートコントローラへの操作によって、表示制御部115は、表示されている複数のサムネイルの中から1つのサムネイルを選択し、そのサムネイルにカーソルを当てる。そして、視聴者によるリモートコントローラの決定ボタンの押下によって、表示制御部115は、そのカーソルが当てられたサムネイルに対応するコンテンツの映像をコンテンツ表示装置21に表示させる。
【0184】
このように、本変形例では、親密度または感情の変化の度合いごとに順位付けられた複数のコンテンツのサムネイルを俯瞰的にコンテンツ表示装置21に表示させるため、視聴者は、コンテンツの視聴をとおして、楽しみたい場合には、楽しい状態への遷移の程度が大きいコンテンツを選択して視聴することができる。また、複数の視聴者は、コンテンツの視聴をとおして、互いにより親密になりたい場合には、親密度が大きく上昇するコンテンツを選択して視聴することができる。
【0185】
また、本変形例では、変形例3と同様、順位付けされた複数のコンテンツのサムネイルが俯瞰的に表示されるため、コンテンツを視聴している複数の視聴者の親密度の変化の程度に応じて順位付けされた複数のコンテンツと、その親密度の変化の度合いと異なる任意の変化の度合いに応じて順位付けされた複数のコンテンツとを容易に把握することができる。さらに、コンテンツを視聴している視聴者の感情の変化の度合いに応じて順位付けされた複数のコンテンツと、その感情の変化の度合いと異なる任意の変化の度合いに応じて順位付けされた複数のコンテンツとを容易に把握することができる。
【0186】
なお、本変形例では、コンテンツの表示開始時の親密度または感情と、コンテンツの表示終了時の親密度または感情との差を、変化の度合いとして扱ったが、コンテンツが表示されている間に定期的に親密度または感情を判定し、その定期的に判定された親密度または感情の変化の平均値を、変化の度合いとして扱ってもよい。
【0187】
以上、本発明にかかる視聴統計処理システムについて実施の形態および変形例に基づいて説明したが、本発明は上述の実施の形態および変形例に限定されないことは勿論である。
【0188】
例えば、上記実施の形態および変形例では、センシング部111を撮影装置(カメラ)として構成したが、収音器(マイク)として構成してもよい。マイクとして構成されたセンシング部111は、図5A、図5Bおよび図5Cに示すような位置に配置される。この場合、視聴者判定部112は、画像の代わりに声紋などに基づいて社会的関係および視聴者属性を特定する。例えば、視聴者判定部112は、マイクによって収音された音声の声紋と、予め登録された声紋とを比較することによって社会的関係および視聴者属性を特定する。あるいは、視聴者判定部112は、マイクによって収音された音声(会話)に含まれる「お父さん」または「ママ」などのキーワードに基づいて、社会的関係および視聴者属性を特定する。このような、会話中のキーワードの抽出方法は、例えば、特許文献9(国際公開番号2008/126355号「キーワード抽出装置」)に開示されている。
【0189】
また、センシング部111が複数のマイクから構成される場合には、視聴者判定部112は、音声の位相差などからその音声の位置、すなわち視聴者の位置を特定し、その位置に基づいて、複数の視聴者の間の物理的距離を特定してもよい。
【0190】
また、センシング部111がマイクとして構成されている場合には、視聴者判定部112は、収音された視聴者の音声から得られる視聴者間の会話量に基づいて、複数の視聴者の間の心理的距離を特定してもよい。会話量は、例えば会話の音量、および会話している時間のうちの少なくとも一方である。あるいは、視聴者判定部112は、収音された視聴者の音声から笑い声を検出し、その笑い声の音量および継続時間のうちの少なくとも一方に基づいて、複数の視聴者の間の心理的距離を特定してもよい。笑い声の検出方法は、例えば特許文献10(特開2002−006874号公報「音声処理装置、動画像処理装置、音声・動画像処理装置及び音声・動画像処理プログラムを記録した記録媒体」)に開示されている。このように特定される心理的距離に基づいて、視聴者判定部112は、心理的距離の変化の度合い、つまり、親密度の変化の度合いを特定してもよい。
【0191】
また、視聴者判定部112は、上述の笑い声の音量および継続時間のうちの少なくとも一方に基づいて、視聴者の感情を特定してもよく、感情の変化の度合いを特定してもよい。さらに、センシング部111を、カメラおよびマイクの両方を備える取得部として構成してもよい。
【0192】
また、上記実施の形態および変形例では、視聴端末装置110はセンシング部111を備えたが、そのセンシング部111の代わりに、ユーザ入力部を備えてもよい。ユーザ入力部は例えばリモートコントローラおよび無線受信部、キーボード、操作パネル、または音声認識装置などからなる。つまり、視聴者判定部112は、センシング部111によって得られた撮影画像の代わりに、ユーザによるユーザ入力部に対する入力操作または音声入力に応じて視聴者の人数、視聴者カテゴリーおよび視聴者属性などを特定する。
【0193】
また、上記実施の形態および変形例では、視聴統計装置120と複数の視聴端末装置110とはインターネット回線を介して接続されているが、他の通信媒体を介して接続されていてもよい。また、視聴統計装置120は、コンテンツを送信する送信装置(放送装置)に内蔵されていてもよい。この場合には、視聴統計装置120と複数の視聴端末装置110との間の通信媒体は、コンテンツを送信(放送)するための通信媒体と同一であってもよい。さらに、上記実施の形態および変形例では、視聴端末装置110はコンテンツ表示装置21に接続されているが、コンテンツ表示装置21に内蔵されていてもよい。
【0194】
また、上記実施の形態および変形例では、視聴端末装置110は、視聴者による統計表示操作に応じて視聴統計情報の内容をコンテンツ表示装置21に表示させたが、その操作に関わらず、自動的に表示させてもよい。例えば、表示制御部115は、コンテンツ表示装置21に表示されているコンテンツに対する視聴者の関心度が閾値よりも低くなったときに、視聴統計情報の内容をコンテンツ表示装置21に表示させる。表示制御部115は、関心度を特定する際には、例えばセンシング部111によって得られる撮影画像に基づいて視聴者の視線の向きを検出し、コンテンツ表示装置21に表示されているコンテンツに視聴者の視線が継続して向けられている時間を関心度として特定してもよい。
【0195】
また、上記実施の形態および変形例では、視聴端末装置110は、視聴統計情報の内容を統計画像としてコンテンツ表示装置21に表示させたが、画像ではなく音声で視聴統計情報の内容を視聴者に通知してもよい。この場合、視聴端末装置110は、視聴統計情報の内容を通知するための音声を、コンテンツ表示装置21に備えられたスピーカから出力させる。または、視聴端末装置110は、液晶ディスプレイなどの表示部を備え、表示制御部115はその表示部に視聴統計情報の内容を表示させてもよい。または、視聴端末装置110は、その視聴端末装置110を操作するためのリモートコントローラを備え、表示制御部115はそのリモートコントローラの表示部に視聴統計情報の内容を表示させてもよい。または、表示制御部115は、コンテンツ表示装置21のリモートコントローラの表示部に視聴統計情報の内容を表示させてもよい。なお、コンテンツ表示装置21に表示される統計画像の形状は、縦長の長方形であっても、横長の長方形であってもよく、その統計画像の形状はどのような形状であってもよい。
【0196】
また、上記実施の形態および変形例では、視聴端末装置110は、視聴者による属性指定操作またはカテゴリー指定操作によって指定された視聴者属性および視聴者カテゴリーを、ポインタの位置またはタブの大きさによって示したが、他のGUI(Graphical User Interface)によって示してもよい。さらに、上記実施の形態および変形例では、視聴端末装置110は、視聴者による属性指定操作またはカテゴリー指定操作などの操作を、リモートコントローラのボタンの押下またはマイクへの音声入力によって受け付けたが、視聴者による他の動作に応じてそれらの操作を受け付けてもよい。なお、視聴端末装置110は、リモートコントローラのボタンの押下によって視聴者による操作を受け付ける場合には、そのリモートコントローラから送信される無線信号を受信する無線信号受信部を備える。また、視聴端末装置110は、視聴者による操作をマイクへの音声入力によって受け付ける場合には、そのマイクと、そのマイクによって収音される音声を認識する音声認識装置とを備える。
【0197】
また、上記実施の形態および変形例では、視聴端末装置110は、コンテンツ表示装置21によるコンテンツの表示が開始されたときに、視聴状況情報を生成して視聴統計装置120に送信したが、他のタイミングで視聴状況情報を生成して送信してもよい。例えば、視聴端末装置110は、コンテンツ表示装置21によるコンテンツの表示が終了されたときに、またはその直前に、視聴状況情報を生成して視聴統計装置120に送信してもよい。
【0198】
また、上記実施の形態および変形例では、視聴統計装置120は、視聴状況情報を視聴端末装置110から受け取ったときに、視聴統計情報を生成または更新したが、他のタイミング(例えば定期的なタイミング)で視聴統計情報を生成または更新してもよい。
【0199】
また、上記実施の形態および変形例では、視聴端末装置110は、視聴者から統計表示操作を受け付けたときに、視聴統計装置120に最新の視聴統計情報を要求して取得したが、他のタイミング(例えば定期的なタイミング)で最新の視聴統計情報を要求して取得してもよい。この場合には、視聴端末装置110は、視聴者から統計表示操作を受け付けたときには、視聴統計情報を視聴統計装置120に要求することなく、既に取得している最新の視聴統計情報の内容をコンテンツ表示装置21に表示させる。
【0200】
また、上記実施の形態および変形例では、視聴端末装置110が、視聴者の人数、視聴者属性および視聴者カテゴリーなどを判定したが、視聴統計装置120がそれらを判定してもよい。つまり、視聴端末装置110は、視聴者判定部112を備えず、センシング部111によるセンシング結果(撮影画像または音声)と、視聴されているコンテンツを示す視聴状況情報を視聴統計装置120に送信する。視聴統計装置120は、視聴者判定部112を備え、視聴状況情報に示されるセンシング結果に基づいて、視聴者の人数、視聴者属性および視聴者カテゴリーなどを判定する。このように、視聴者判定部112が視聴統計装置120に備えられている場合であっても、上記実施の形態および変形例と同様の作用効果を奏することができる。
【0201】
また、上記実施の形態および変形例では、視聴端末装置110は、視聴者がコンテンツを視聴しているときに視聴統計情報の内容をコンテンツ表示装置21に表示させた。つまり、リアルタイムに視聴統計情報の内容を表示させた。しかし、視聴端末装置110は、ユーザがコンテンツを視聴していないときであっても、ユーザから統計表示操作を受け付ければ、視聴統計情報の内容をコンテンツ表示装置21に表示させてもよい。
【0202】
また、上記実施の形態および変形例では、コンテンツは放送局から予め定められた時刻にブロードキャストされるものだけでなく、ビデオ・オン・デマンドによって送信されるものであってもよい。
【0203】
また、上記実施の形態および変形例では、視聴者カテゴリーは、社会的関係、親密度および親密度の変化の度合いのうちの少なくとも1つであっても、それらの任意の組み合わせであってもよい。また、親密度は、物理的距離および心理的距離のうちの一方だけであってもよい。
【0204】
また、上記実施の形態および変形例では、視聴端末装置110は、3位までのコンテンツを示す統計画像をコンテンツ表示装置21に表示させたが、4位以下のコンテンツも示す統計画像を表示させてもよい。さらに、視聴端末装置110は、コンテンツの順位の代わりに、またはコンテンツの順位と共に、コンテンツの視聴率を示す統計画像をコンテンツ表示装置21に表示させてもよい。
【0205】
また、上記実施の形態および変形例では、視聴端末装置110は、視聴者の人数に応じて、視聴者属性(性別および年齢)または視聴者カテゴリー(社会的関係および親密度)を判定したが、それらの代わりに、感情の変化の度合いのみを判定してもよい。
【0206】
また、上記実施の形態および変形例では、コンテンツはテレビ番組であったが、テレビ番組に限らず、映像を含むデータ、または音楽を含むデータなどであれば、どのようなデータであってもよい。
【0207】
また、本発明は、以下のように構成されていてもよい。
【0208】
(1)上記の各装置は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ハードディスクユニット、ディスプレイユニット、キーボード、またはマウスなどから構成されるコンピュータシステムである。そのRAMまたはハードディスクユニットには、コンピュータプログラムが記憶されている。マイクロプロセッサが、そのコンピュータプログラムに従って動作することにより、各装置は、その機能を達成する。ここで、コンピュータプログラムは、所定の機能を達成するために、コンピュータに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。なお、各装置は、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ハードディスクユニット、ディスプレイユニット、キーボード、およびマウスなどの全てを含むコンピュータシステムに限らず、これらの一部から構成されているコンピュータシステムであってもよい。
【0209】
(2)上記の各装置を構成する構成要素の一部または全部は、1個のシステムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)から構成されているとしてもよい。システムLSIは、複数の構成要素を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、またはRAMなどを含んで構成されるコンピュータシステムである。そのRAMには、コンピュータプログラムが記憶されている。マイクロプロセッサが、そのコンピュータプログラムに従って動作することにより、システムLSIは、その機能を達成する。
【0210】
なお、ここでは、システムLSIとしたが、集積度の違いにより、IC、LSI、スーパーLSI、またはウルトラLSIと呼称されることもある。また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用してもよい。
【0211】
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
【0212】
(3)上記の各装置を構成する構成要素の一部または全部は、各装置に脱着可能なICカードまたは単体のモジュールから構成されているとしてもよい。ICカードまたはモジュールは、マイクロプロセッサ、ROMまたはRAMなどから構成されるコンピュータシステムである。ICカードまたはモジュールは、上記の超多機能LSIを含むとしてもよい。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムに従って動作することにより、ICカードまたはモジュールは、その機能を達成する。このICカードまたはモジュールは、耐タンパ性を有するとしてもよい。
【0213】
(4)本発明は、上記に示す方法であるとしてもよい。また、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしてもよいし、そのコンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしてもよい。
【0214】
また、本発明は、そのコンピュータプログラムまたはデジタル信号をコンピュータ読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD―ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、BD(Blu−ray Disc)、または半導体メモリなど、に記録したものとしてもよい。また、これらの記録媒体に記録されているコンピュータプログラムまたはデジタル信号であるとしてもよい。
【0215】
また、本発明は、そのコンピュータプログラムまたはデジタル信号を、電気通信回線、無線あるいは有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、またはデータ放送等を経由して伝送するものとしてもよい。
【0216】
また、本発明は、マイクロプロセッサとメモリとを備えたコンピュータシステムであって、そのメモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、マイクロプロセッサは、そのコンピュータプログラムに従って動作するとしてもよい。
【0217】
また、プログラムあるいはデジタル信号を記録媒体に記録して移送することにより、または、プログラムあるいはデジタル信号をネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしてもよい。
【0218】
(5)上記実施の形態および上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0219】
本発明にかかる視聴端末装置、視聴統計装置、および視聴統計処理システムは、多様化する視聴形態に対する適切なコンテンツの視聴の統計結果を提示することができるという効果を奏し、例えば、テレビ番組などの視聴者の情報を収集して提供する装置およびシステム等として有用である。
【符号の説明】
【0220】
10 視聴統計処理システム
11 視聴端末装置
11a カテゴリー判定部
11b 送信部
11c 視聴統計提示部
12 視聴統計装置
12a 受信部
12b 視聴統計情報生成部
12c 提供部
21 コンテンツ表示装置
100 視聴統計処理システム
110 視聴端末装置
111 センシング部
112 視聴者判定部
113 視聴状況情報生成部
114 視聴統計情報格納部
115 表示制御部
116 端末通信部
120 視聴統計装置
121 視聴状況情報格納部
122 視聴統計情報生成部
123 視聴統計情報提供部
124 統計通信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツの視聴に関する情報の通信を視聴統計装置との間で行う視聴端末装置であって、
ディスプレイに表示されているコンテンツを視聴している複数の視聴者間の関係を視聴者カテゴリーとして判定するカテゴリー判定部と、
前記複数の視聴者によって視聴されている前記コンテンツと、前記カテゴリー判定部によって判定された視聴者カテゴリーとを関連付けて示す第1の視聴状況情報を、前記視聴統計装置に送信する送信部と、
前記視聴統計装置から提供される視聴統計情報を取得し、前記視聴統計情報によって示される統計結果であって、所定の視聴者カテゴリーに属する複数の視聴者のみによるコンテンツの視聴の統計結果を提示する視聴統計提示部と
を備える視聴端末装置。
【請求項2】
前記視聴端末装置は、さらに、
前記ディスプレイに表示されているコンテンツを視聴している視聴者が1人か複数人かを判定する人数判定部と、
前記人数判定部によって視聴者が1人であると判定された場合に、前記コンテンツを視聴している1人の視聴者の属性を判定する属性判定部とを備え、
前記送信部は、さらに、前記1人の視聴者によって視聴されている前記コンテンツと、前記属性判定部によって判定された前記1人の視聴者の属性とを関連付けて示す第2の視聴状況情報を前記視聴統計装置に送信し、
前記視聴統計提示部は、さらに、前記視聴統計情報によって示される統計結果であって、所定の属性に属する複数の視聴者のみによるコンテンツの視聴の統計結果を提示する
請求項1に記載の視聴端末装置。
【請求項3】
前記視聴端末装置は、さらに、
前記ディスプレイに表示されているコンテンツを視聴している複数の視聴者の画像、および当該複数の視聴者の音声のうちの少なくとも1つを取得する取得部を備え、
前記カテゴリー判定部は、前記取得部によって取得された前記画像および音声のうちの少なくとも1つを用いて前記視聴者カテゴリーを判定する
請求項1に記載の視聴端末装置。
【請求項4】
前記カテゴリー判定部は、前記ディスプレイに表示されているコンテンツを視聴している複数の視聴者間の親密度を前記視聴者カテゴリーとして判定する
請求項3に記載の視聴端末装置。
【請求項5】
前記カテゴリー判定部は、前記ディスプレイに表示されているコンテンツを視聴している複数の視聴者間の親密度の変化の度合いを視聴者カテゴリーとして判定する
請求項3に記載の視聴端末装置。
【請求項6】
前記カテゴリー判定部は、
前記取得部によって取得された前記画像および音声のうちの少なくとも1つに基づいて、前記複数の視聴者間の物理的距離および心理的距離のうちの少なくとも1つの距離を特定し、
特定された前記少なくとも1つの距離を用いた演算を行うことによって前記親密度を算出する
請求項4に記載の視聴端末装置。
【請求項7】
前記カテゴリー判定部は、
前記取得部によって取得された前記画像に基づいて、前記複数の視聴者が顔を向け合う頻度、および、前記複数の視聴者が互いに注視する頻度のうちの少なくとも1つの頻度をカウントし、
カウントされた前記少なくとも1つの頻度を前記心理的距離として用いることによって前記親密度を算出する
請求項6に記載の視聴端末装置。
【請求項8】
前記カテゴリー判定部は、
前記取得部によって取得された前記画像に基づいて、前記複数の視聴者が笑顔になっている時間を計測し、
計測された前記時間を前記心理的距離として用いることによって前記親密度を算出する
請求項6に記載の視聴端末装置。
【請求項9】
前記カテゴリー判定部は、
前記取得部によって取得された前記音声に基づいて、前記複数の視聴者が会話している時間を計測し、
計測された前記時間を前記心理的距離として用いることによって前記親密度を算出する
請求項6に記載の視聴端末装置。
【請求項10】
前記カテゴリー判定部は、前記ディスプレイに表示されているコンテンツを視聴している複数の視聴者間の社会的関係を前記視聴者カテゴリーとして判定する
請求項3に記載の視聴端末装置。
【請求項11】
前記視聴端末装置は、さらに、
前記ディスプレイに表示されているコンテンツを視聴している1人の視聴者の画像、および当該1人の視聴者の音声のうちの少なくとも1つを取得する取得部を備え、
前記属性判定部は、
前記取得部によって取得された前記画像および音声のうちの少なくとも1つに基づいて、前記コンテンツを視聴している1人の視聴者の感情の変化の度合いを特定し、
特定された前記感情の変化の度合いを、前記コンテンツを視聴している1人の視聴者の属性として判定する
請求項2に記載の視聴端末装置。
【請求項12】
前記感情は、喜びを示す第1の値、怒りを示す第2の値、哀しみを示す第3の値、および楽しみを示す第4の値からなり、
前記属性判定部は、第1乃至第4の値の変化の度合いを、前記感情の変化の度合いとして特定する
請求項11に記載の視聴端末装置。
【請求項13】
前記視聴統計提示部は、
前記所定の視聴者カテゴリーに属する複数の視聴者のみによって視聴された回数の多いコンテンツから順位付けられた複数のコンテンツの一覧を前記統計結果として提示する
請求項1に記載の視聴端末装置。
【請求項14】
前記視聴統計提示部は、
前記カテゴリー判定部によって判定された前記視聴者カテゴリーに属する複数の視聴者のみによる統計結果である前記複数のコンテンツの一覧を提示する
請求項13に記載の視聴端末装置。
【請求項15】
コンテンツの視聴の統計を取る視聴統計装置であって、
ディスプレイに表示され、複数の視聴者によって視聴されているコンテンツと、前記複数の視聴者の関係である視聴者カテゴリーとを関連付けて示す視聴状況情報を、複数の視聴端末装置のそれぞれから受信する受信部と、
前記受信部によって受信された、前記複数の視聴端末装置のそれぞれの視聴状況情報に基づいて、所定の視聴者カテゴリーに属する複数の視聴者のみによるコンテンツの視聴の統計結果を示す視聴統計情報を生成する視聴統計情報生成部と、
前記視聴統計情報生成部によって生成された視聴統計情報を前記複数の視聴端末装置のうちの少なくとも1つに提供する提供部と
を備える視聴統計装置。
【請求項16】
コンテンツの視聴の統計を取る視聴統計装置と、コンテンツの視聴に関する情報の通信を前記視聴統計装置との間で行う複数の視聴端末装置とを備える視聴統計処理システムであって、
前記複数の視聴端末装置のそれぞれは、
ディスプレイに表示されているコンテンツを視聴している複数の視聴者間の関係を視聴者カテゴリーとして判定するカテゴリー判定部と、
前記複数の視聴者によって視聴されている前記コンテンツと、前記カテゴリー判定部によって判定された視聴者カテゴリーとを関連付けて示す視聴状況情報を、前記視聴統計装置に送信する送信部と、
前記視聴統計装置から提供される視聴統計情報を取得し、前記視聴統計情報によって示される統計結果であって、所定の視聴者カテゴリーに属する複数の視聴者のみによるコンテンツの視聴の統計結果を提示する視聴統計提示部とを備え、
前記視聴統計装置は、
前記視聴状況情報を前記複数の視聴端末装置のそれぞれから受信する受信部と、
前記受信部によって受信された複数の視聴端末装置のそれぞれの視聴状況情報に基づいて前記視聴統計情報を生成する視聴統計情報生成部と、
前記視聴統計情報生成部によって生成された前記視聴統計情報を前記複数の視聴端末装置のうちの少なくとも1つに提供する提供部とを備える
視聴統計処理システム。
【請求項17】
視聴統計装置と複数の視聴端末装置を備えた視聴統計処理システムにおいて、コンテンツの視聴に関する情報の通信を行なってコンテンツの視聴の統計を取る視聴統計処理方法であって、
前記複数の視聴端末装置のそれぞれでは、
ディスプレイに表示されているコンテンツを視聴している複数の視聴者間の関係を視聴者カテゴリーとして判定するカテゴリー判定ステップと、
前記複数の視聴者によって視聴されている前記コンテンツと、前記カテゴリー判定ステップで判定された視聴者カテゴリーとを関連付けて示す視聴状況情報を、前記視聴統計装置に送信する送信ステップと、
前記視聴統計装置から提供される視聴統計情報を取得し、前記視聴統計情報によって示される統計結果であって、所定の視聴者カテゴリーに属する複数の視聴者のみによるコンテンツの視聴の統計結果を提示する視聴統計提示ステップとを含み、
前記視聴統計装置では、
前記視聴状況情報を前記複数の視聴端末装置のそれぞれから受信する受信ステップと、
前記受信ステップで受信された複数の視聴端末装置のそれぞれの視聴状況情報に基づいて前記視聴統計情報を生成する視聴統計情報生成ステップと、
前記視聴統計情報生成ステップで生成された視聴統計情報を前記複数の視聴端末装置のうちの少なくとも1つに提供する提供ステップとを含む
視聴統計処理方法。
【請求項18】
コンテンツの視聴に関する情報の通信を視聴統計装置との間で行う視聴端末装置のためのプログラムであって、
ディスプレイに表示されているコンテンツを視聴している複数の視聴者間の関係を視聴者カテゴリーとして判定するカテゴリー判定ステップと、
前記複数の視聴者によって視聴されている前記コンテンツと、前記カテゴリー判定ステップで判定された視聴者カテゴリーとを関連付けて示す視聴状況情報を、前記視聴統計装置に送信する送信ステップと、
前記視聴統計装置から提供される視聴統計情報を取得し、前記視聴統計情報によって示される統計結果であって、所定の視聴者カテゴリーに属する複数の視聴者のみによるコンテンツの視聴の統計結果を提示する視聴統計提示ステップと
を前記視聴端末装置のコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項19】
コンテンツの視聴に関する情報の通信を視聴統計装置との間で行う視聴端末装置のためのプログラムを格納した記録媒体であって、
前記プログラムは、
ディスプレイに表示されているコンテンツを視聴している複数の視聴者間の関係を視聴者カテゴリーとして判定するカテゴリー判定ステップと、
前記複数の視聴者によって視聴されている前記コンテンツと、前記カテゴリー判定ステップで判定された視聴者カテゴリーとを関連付けて示す視聴状況情報を、前記視聴統計装置に送信する送信ステップと、
前記視聴統計装置から提供される視聴統計情報を取得し、前記視聴統計情報によって示される統計結果であって、所定の視聴者カテゴリーに属する複数の視聴者のみによるコンテンツの視聴の統計結果を提示する視聴統計提示ステップと、を前記視聴端末装置のコンピュータに実行させる
記録媒体。
【請求項20】
コンテンツの視聴に関する情報の通信を視聴統計装置との間で行う集積回路であって、
ディスプレイに表示されているコンテンツを視聴している複数の視聴者間の関係を視聴者カテゴリーとして判定するカテゴリー判定部と、
前記複数の視聴者によって視聴されている前記コンテンツと、前記カテゴリー判定部によって判定された視聴者カテゴリーとを関連付けて示す視聴状況情報を、前記視聴統計装置に送信する送信部と、
前記視聴統計装置から提供される視聴統計情報を取得し、前記視聴統計情報によって示される統計結果であって、所定の視聴者カテゴリーに属する複数の視聴者のみによるコンテンツの視聴の統計結果を提示する視聴統計提示部と
を備える集積回路。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図8D】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10】
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【図11A】
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【図11B】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15A】
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【図15B】
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【図15C】
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【図15D】
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【図15E】
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【図16A】
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【図16B】
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【図16C】
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【図16D】
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【図16E】
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【図17】
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【図18A】
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【図18B】
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【公開番号】特開2011−139441(P2011−139441A)
【公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−265780(P2010−265780)
【出願日】平成22年11月29日(2010.11.29)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】