説明

観察プログラム放送システム

【課題】 ビデオストリーミングサーバの負荷を抑制しつつ、所定の時間さかのぼったビデオデータを同時に送信(放送)することができる放送システムを提供する。
【解決手段】 固定されたカメラ部10a、10b、10cで撮影したビデオデータは、ビデオサーバ装置20において、受け付けたディレイ時間に基づいて、二次ビデオデータとして記憶され、通信ネットワーク60を介して送信される。このようなカメラ部10a、10b、10cとビデオサーバ装置20を備える放送システムを通信ネットワーク60に接続することにより、ビデオストリーミングサーバ装置40は、当該通信ネットワーク60を通じて、放送可能なように加工された二次ビデオデータを受信し、閲覧要求のあった端末50に送信することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、観察プログラムの放送システムに関するものであり、特に、固定カメラで観察したビデオデータを用いた観察プログラムを通信ネットワーク上で放送するシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ビデオデータを通信ネットワーク上で放送するための技術としてビデオストリーミングサーバ装置を用いた技術が知られている。これは、通信ネットワークを介して、端末から受信するビデオ閲覧要求に応じて、ビデオデータをオンデマンド送信するサーバである。
【0003】
通常、ビデオストリーミングサーバ装置はビデオデータをMPEG等の圧縮フォーマットでエンコードして記憶しており、当該ビデオデータを、通信ネットワークを介してビデオ閲覧要求を送信した端末に送信する。これを端末側でデコードして画面に表示する。
【0004】
このようなビデオストリーミングサーバ装置を用いることにより、通信ネットワークを介して不特定多数の閲覧要求に応じてオンデマンドでビデオデータを送信し、様々なプログラム(番組)を放送することが可能になってきている。
【0005】
ところが、一般に、このようなビデオストリーミングサーバ装置は、ファイルとして比較的容量の大きいビデオデータをオンデマンドで読み出して送信するため、CPUや記憶装置を含むシステム負荷が大きく、負荷を低減する技術も提案されている(特許文献1)。
【0006】
このような環境において、固定カメラで撮影したビデオデータをそのままビデオストリーミングサーバ装置を通じて放送する例も出てきている。例えば、野球やサッカー等のスポーツイベント会場に固定カメラを設置したり、全国各地に設置した固定カメラ等を通じて、国立公園の風景や野生動物の姿の最新映像を放送したりする例がある。
【0007】
このような固定カメラを用いて作成されたプログラム(番組)は、撮影自体は無人で可能であり、学校の教材用プログラムやリアルタイム百科事典用プログラムなど、様々な活用法が考えられる新しいプログラム分野である。
【0008】
更に、所定の時刻さかのぼったビデオデータ(例えば、30分前の野球の試合のビデオデータや、3ヶ月前、6か月前、9ヶ月前(季節ごと)の富士山のビデオデータなど)を閲覧することができれば、更にプログラムとしての価値を高めることができる。
【特許文献1】特表2004−507985号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、固定カメラを用いて作成されたプログラム(番組)において、上述のような所定の時間さかのぼったビデオデータを放送するためには、それらのデータを全てビデオストリーミングサーバ装置側で記憶しておく必要がある、という課題がある。具体的には、当該ビデオデータの記憶手段としてハードディスク装置等のストレージは大容量化、低価格化しているものの、このような固定カメラで撮影したビデオデータを用いたプログラムの数が数万、数百万のオーダーに達した場合にはそれら全てを記憶しきれない可能性がある。
【0010】
また、所定の時間さかのぼったビデオデータを同時に送信するためには、過去のビデオデータを同時に読み出す必要がある。この場合も、プログラムの数が数万、数百万のオーダーに達した場合には、CPUリソースを使用し尽くしてしまう可能性がある。
【0011】
特許文献1に示すとおり、ビデオストリーミングサーバ装置のシステム負荷を軽減しつつ、ビデオデータの送信品質を保つ技術も提案されているものの、このようなトレードオフの関係は依然として存在している。従って、取り扱うプログラム(番組)の増大、アクセス数の増大に対応して、常にシステムリソースを増強しなければならない。そこで、このようなビデオストリーミングサーバ装置の負荷をさらに軽減するための技術が望まれている。
【0012】
そこで、本発明の目的は、固定カメラを用いて作成されたプログラム(番組)をビデオストリーミングサーバ装置側の負荷を抑制しつつ、効率的に送信(放送)することが可能な放送システムを提供することにある。また、特に、ビデオストリーミングサーバ装置の負荷を抑制しつつ、所定の時間さかのぼったビデオデータを同時に送信(放送)することができる放送システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
以上のような課題を解決するために、本発明は、以下のような、通信チャネルを介して接続されたカメラ部、ビデオサーバ装置を備えるプログラム放送システムを提供する。
【0014】
(1) 固定されたカメラ部と、ビデオサーバ装置と、を備える放送システムであって、
前記ビデオサーバ装置は、前記カメラ部から、ビデオデータを前記通信チャネルを介して受信し、一次ビデオデータとして一次記憶部に記憶する一次ビデオデータ記憶制御手段と、
記憶した前記一次ビデオデータに対応するディレイ時間を、入力部を介して受け付けるディレイ時間設定制御手段と、
受け付けた前記ディレイ時間に基づいて、記憶した前記一時ビデオデータを読み出して、二次ビデオデータとして二次記憶部に記憶する二次ビデオデータ記憶制御手段と、
記憶した前記二次ビデオデータを、通信ネットワークを介して外部に送信する二次ビデオデータ送信制御手段と、を含む放送システム。
【0015】
(1)に記載の発明によれば、固定されたカメラ部で撮影したビデオデータは、ビデオサーバ装置において、受け付けたディレイ時間に基づいて、二次ビデオデータとして記憶され、通信ネットワークを介して送信される。このようなカメラ部とビデオサーバ装置を備える放送システムを通信ネットワークに接続することにより、ビデオストリーミングサーバ装置は、当該通信ネットワークを通じて、放送可能なように加工された二次ビデオデータを受信し、閲覧要求のあった端末に送信することができる。このような仕組みによれば、プログラム(番組)を数万、数百万単位で作成、放送する場合においても、ビデオストリーミングサーバ装置側にシステム負荷が集中することなく、プログラムの放送を行うことができる。
【0016】
(2) (1)に記載の放送システムにおいて、
複数の固定された前記カメラ部を含み、
前記ビデオサーバ装置の一次ビデオデータ受信制御手段は、複数の固定された前記カメラ部から、ビデオデータを通信チャネルを介して受信し、各々一次ビデオデータとして一次記憶部に記憶する一次ビデオデータ記憶制御手段と、
記憶した各々の前記一次ビデオデータに対応するディレイ時間を、入力部を介して各々受け付けるディレイ時間設定制御手段と、
受け付けた各々の前記ディレイ時間に基づいて、記憶した各々の前記一時ビデオデータを読み出して、二次ビデオデータとして各々二次記憶部に記憶する二次ビデオデータ記憶制御手段と、
記憶した各々の前記二次ビデオデータを、通信ネットワークを介して外部に送信する二次ビデオデータ送信制御手段と、を含む放送システム。
【0017】
(2)に記載の発明によれば、複数の固定されたカメラ部から送信されるプログラムについて、各々ディレイ時間の設定を受け付けて、それぞれのディレイ時間に基づいて、同様に二次ビデオデータが記憶されて送信される。このことにより、1台のビデオサーバ装置において、複数のプログラムを放送することができる。複数の固定カメラの制御をまとめて効率的に行う必要がある場合に有効である。
【0018】
(3) (1)または(2)に記載の放送システムにおいて、
前記ビデオサーバ装置の一次ビデオデータ受信制御手段は、受信した前記ビデオデータを圧縮して一次ビデオデータとして一次記憶部に記憶する放送システム。
【0019】
(3)に記載の発明によれば、当該放送システムにおいてMPEG−4により高い圧縮効率でプログラムの放送を行うことができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、固定カメラを用いて作成されたプログラム(番組)をビデオストリーミングサーバ装置側の負荷を抑制しつつ、効率的に送信(放送)することが可能な放送システムを提供することができる。また、特に、ビデオストリーミングサーバ装置の負荷を抑制しつつ、所定の時間さかのぼったビデオデータを同時に送信(放送)することができる放送システムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下に、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
【0022】
[システムの全体構成]
図1は、本発明の好適な実施形態の一例に係る放送システムの全体構成を示すブロック図である。カメラ部10a、10b、10cはそれぞれ固定されて設置されており、カメラ部10を構成している。これらの複数のカメラ部は、通信チャネル30を介してビデオサーバ装置20に接続されている。これらのハードウエアは協働し、本発明の各種機能を実現している。
【0023】
カメラ部10a、10b、10cは、それぞれCCDカメラであってもよいし、PLC(パワーラインコミュニケーション)モデムを備えるいわゆるPLCカメラであってもよい。通信チャネル30は、当該カメラ部10a、10b、10cが撮影したビデオデータをビデオサーバ装置に遅延を極力抑えて送信することができるものであればどのようなものでもよい。また、ビデオサーバ装置20の構成については後述するが、いわゆるPCでもよいし、UNIX(登録商標)ワークステーションでもよく、本発明に係るビデオデータの処理を好適に行うことができるいわゆるコンピュータ装置であればどのようなものでもよい。
【0024】
また、図1には一つのビデオストリーミングサーバ装置40に対して一つのビデオサーバ装置20が描かれているが、一つのビデオストリーミングサーバ装置40に対して複数のビデオサーバ装置20が対応してもよい。後述するように、複数のビデオサーバ装置20は、それぞれ通信チャネル30を介して接続されたカメラ部10から受信したビデオデータを、何時でも配信可能な状態で待機し、ビデオストリーミングサーバ装置40からの要求に応答して、任意のディレイ時間に応じて送信することにより、ビデオストリーミングサーバ装置40に集中する負荷を分散し、システム全体として効率的にビデオデータの配信を行うことができる。
【0025】
このような仕組みにより、配信する番組の数が飛躍的に増えた場合にも、撮影対象に対してビデオサーバ装置20及び通信チャネル30を介して接続されたカメラ部10のセットを増設するだけで、ビデオストリーミングサーバ装置40への負荷の増加を軽減することができる。例えば、番組の数が100万件、といった数になる場合にも、ビデオストリーミングサーバ装置40には各番組のデータを固定的に記憶しておく必要はなく、端末50からの要求に応じて、随時ビデオサーバ装置20に要求を送信して所望のビデオデータを受信すればよい。
【0026】
また、ビデオサーバ装置は通信ネットワーク60を介してビデオストリーミングサーバ装置40に接続されている。また、当該ビデオストリーミングサーバ装置40は、当該通信ネットワーク60を介して端末50a、50b、50cに接続されている。
【0027】
ビデオストリーミングサーバ装置40の構成は図示しないが、特許文献1に示すようないわゆるコンピュータ装置であればどのようなものでもよい。また、通信ネットワーク60は、インターネットでも無線ネットワークを含むものでもLANを含むものでもよく、端末50a、50b、50cからのリクエストをビデオストリーミングサーバ装置40に送信し、ビデオストリーミングサーバ装置40からの受信要求をビデオサーバ装置20に送信するのに十分な速度と帯域を備えるものであればどのようなものでもよい。
【0028】
[放送システムのカメラ部の構成]
本発明の好適な実施形態の一例に係る放送システムのカメラ部は、図示しないが、前述したように、画像を撮影し、撮影した当該画像データを後述のビデオサーバ装置に送信可能なものであれば様々な種のカメラ装置が採用されてよい。例えば、CCTVカメラでもよいし、ネットワークカメラでもよいし、PLCカメラでもよい。
【0029】
[放送システムのビデオサーバ装置の構成]
図2は、本発明の好適な実施形態の一例に係る放送システムのビデオサーバ装置の構成を示すブロック図である。制御部210、通信チャネル220、表示部230、入力部240、記憶部250、通信インターフェース260は、バス270を介して接続されている。制御部210は、ビデオサーバ装置全体を制御する中央処理演算装置(CPU)であってよい。制御部210は、記憶部250に記憶されたプログラムを随時読み出して実行することにより、各ハードウエアが協働し、本発明に係る各種機能を実現している。
【0030】
表示部230は、LCDでもCRTでもよい。また、入力部240はキーボード、マウス等入力を行う装置であってよい。記憶部250は、ハードディスク装置であってもよく、半導体メモリであってもよい。
【0031】
制御部210は、通信チャネル220を介して、各カメラ部10a、10b、10cから送信されるビデオデータを受信し、一次記憶部251に格納する。
【0032】
記憶部250は、一次記憶部251、二次記憶部252、ディレイ時間記憶部253を含む。
【0033】
[放送システムによる二次ビデオデータの記憶処理]
図3は、本発明の好適な実施形態の一例に係る放送システムによる二次ビデオデータの記憶処理を示すブロック図である。tは時間を表す。この例では、制御部210は、まずリアルタイム(t=0)の一次ビデオデータを一次記憶部251から読み出して二次記憶部252aに記憶する。同様にして、制御部210は、ディレイ時間(t=−Δt)だけさかのぼった一次ビデオデータを一次記憶部251から読み出して二次記憶部252bに記憶する。同様にして、制御部210は、ディレイ時間(t=−Δt)だけさかのぼった一次ビデオデータを一次記憶部251から読み出して二次記憶部252cに記憶する。同様にして、制御部210は、ディレイ時間(t=−Δt)だけさかのぼった一次ビデオデータを一次記憶部251から読み出して二次記憶部252bに記憶する。このようにしてそれぞれのディレイ時間毎に一次記憶部251から読み出した一次ビデオデータをそれぞれ二次ビデオデータとして二次記憶部にそれぞれ記憶しておくことによって、制御部210は、二次記憶部252a、252b、252c、252dからそれぞれの二次ビデオデータを外部に効率よく送出することができる。
【0034】
[放送システムによる一次ビデオデータ記憶処理]
図4は、本発明の好適な実施形態の一例に係る放送システムによる一次ビデオデータ記憶処理を示すフローチャートである。まず、制御部210は、通信チャネル220を介して、当該カメラ部から一次ビデオデータを受信したか否かを判断する(ステップS110)。
【0035】
ステップS110において一次ビデオデータを受信した場合、制御部210は、通信チャネル220を介して受信した一次ビデオデータを、一次記憶部251に記憶する(ステップS120)。
【0036】
ステップS110において一次ビデオデータを受信していない場合、制御部210は、再び一次ビデオデータの受信を待機する。
【0037】
このように、制御部210は、入力部240を介して、ユーザから終了指示を受け付けるまで、以上説明した一連の処理を繰り返し行う(ステップS130)。
【0038】
[放送システムによるディレイ時間入力受付処理]
図5は、本発明の好適な実施形態の一例に係る放送システムによるディレイ時間入力受付処理を示すフローチャートである。まず、制御部210は、入力部240を介して、一次ビデオデータ毎にディレイ時間の入力を受け付ける(ステップS210)。制御部210は、上述のディレイ時間入力受付処理を行う画面で「OK」ボタン押下などのユーザの指示を入力部240を介して受け付けると、処理をステップS220に移す。
【0039】
次に、制御部210は、入力部240を介して受け付けたディレイ時間を、ディレイ時間記憶部253に記憶する(ステップS220)。
【0040】
[放送システムによる二次ビデオデータ記憶処理]
図6は、本発明の好適な実施形態の一例に係る放送システムによる二次ビデオデータ記憶処理を示すフローチャートである。まず、制御部210は、ディレイ時間記憶部253からディレイ時間を読み出す(ステップS310)。
【0041】
次に、制御部210は、一次記憶部251から、一次ビデオデータを一次ビデオデータ毎に対応するディレイ時間遡って読み出す(ステップS320)。
【0042】
次に、制御部210は、当該読み出した各々のディレイ時間毎の一次ビデオデータを、二次ビデオデータとして二次記憶部に記憶する(ステップS330)。
【0043】
制御部210は、入力部240を介してユーザから、終了指示を受け付けるまで、以上説明した一連の処理をステップS320から繰り返し行う(ステップS340)。
【0044】
[放送システムによる二次ビデオデータ送信処理]
図7は、本発明の好適な実施形態の一例に係る放送システムによる二次ビデオデータ送信処理を示すフローチャートである。まず、制御部210は、通信インターフェース260を介して、ビデオストリーミングサーバ装置40から二次ビデオデータの送信要求を受信したか否かを判断する(ステップS410)。
【0045】
ステップS410において二次ビデオデータの送信要求を受信した場合、制御部210は、当該要求されたフレーム数分の二次ビデオデータを二次記憶部から読み出す(ステップS420)。
【0046】
ステップS410において二次ビデオデータの送信要求を受信していない場合、制御部210は、再びビデオストリーミングサーバ装置40からの二次ビデオデータの送信要求を待機する。
【0047】
次に、制御部210は、当該読み出した二次ビデオデータを、通信インターフェース260を介して、ビデオストリーミングサーバ装置40へ送信する(ステップS430)。
【0048】
制御部210は、入力部240を介して、ユーザから終了指示を受け付けるまで、以上説明した一連の処理を繰り返し行う(ステップS440)。
【0049】
[放送システムによるディレイ時間設定画面]
図8は、本発明の好適な実施形態の一例に係る放送システムによるディレイ時間設定画面を示す図である。例えば、カメラ1のディレイ時間1を0秒、カメラ1のディレイ時間2を30分、カメラ2のディレイ時間1を0秒、カメラ3のディレイ時間1を10分、カメラ4のディレイ時間1を10日などと入力し、OKボタンを押下することで、これらのユーザによる入力に基づき、各ディレイ時間を記憶、設定することができる。
【0050】
[放送システムによるディレイ時間設定テーブル]
図9は、本発明の好適な実施形態の一例に係る放送システムによるディレイ時間設定テーブルを示す図である。上述のディレイ時間設定画面によって入力されたディレイ時間がそれぞれ記憶されている。上述したように、制御部210はこれらのディレイ時間を読み出すことによって、それぞれ対応するカメラ部からの一次ビデオデータをそれぞれのディレイ時間分さかのぼって読み出して二次ビデオデータとして二次記憶部に記憶することができる。
【0051】
[放送システムによる観察プログラム表示画面]
図10は、本発明の好適な実施形態の一例に係る放送システムによる観察プログラムの表示画面である。これは、蝶の成長記録のプログラムの例であるが、現在(2005年6月12日12時50分21秒)から、それぞれ10日前、15日前、20日前、2ヶ月前の映像が、同時に画面に表示される。このような画面が、端末50a、50b、50c等の表示部に表示されることになる。
【0052】
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定しない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載された効果に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明の好適な実施形態の一例に係る放送システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の好適な実施形態の一例に係る放送システムのビデオサーバ装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の好適な実施形態の一例に係る放送システムによる二次ビデオデータの記憶処理を示すブロック図である。
【図4】本発明の好適な実施形態の一例に係る放送システムによる一次ビデオデータ記憶処理を示すフローチャートである。
【図5】本発明の好適な実施形態の一例に係る放送システムによるディレイ時間入力受付処理を示すフローチャートである。
【図6】本発明の好適な実施形態の一例に係る放送システムによる二次ビデオデータ記憶処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明の好適な実施形態の一例に係る放送システムによる二次ビデオデータ送信処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の好適な実施形態の一例に係る放送システムによるディレイ時間設定画面を示す図である。
【図9】本発明の好適な実施形態の一例に係る放送システムによるディレイ時間設定テーブルを示す図である。
【図10】本発明の好適な実施形態の一例に係る放送システムによる観察プログラムの表示画面である。
【符号の説明】
【0054】
10、10a、10b、10c カメラ部
20 ビデオサーバ装置
30 通信チャネル
40 ビデオストリーミングサーバ装置
50a、50b、50c 端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定されたカメラ部と、ビデオサーバ装置と、を備える放送システムであって、
前記ビデオサーバ装置は、前記カメラ部から、ビデオデータを前記通信チャネルを介して受信し、一次ビデオデータとして一次記憶部に記憶する一次ビデオデータ記憶制御手段と、
記憶した前記一次ビデオデータに対応するディレイ時間を、入力部を介して受け付けるディレイ時間設定制御手段と、
受け付けた前記ディレイ時間に基づいて、記憶した前記一時ビデオデータを読み出して、二次ビデオデータとして二次記憶部に記憶する二次ビデオデータ記憶制御手段と、
記憶した前記二次ビデオデータを、通信ネットワークを介して外部に送信する二次ビデオデータ送信制御手段と、を含む放送システム。
【請求項2】
請求項1に記載の放送システムにおいて、
複数の固定された前記カメラ部を含み、
前記ビデオサーバ装置の一次ビデオデータ受信制御手段は、複数の固定された前記カメラ部から、ビデオデータを通信チャネルを介して受信し、各々一次ビデオデータとして一次記憶部に記憶する一次ビデオデータ記憶制御手段と、
記憶した各々の前記一次ビデオデータに対応するディレイ時間を、入力部を介して各々受け付けるディレイ時間設定制御手段と、
受け付けた各々の前記ディレイ時間に基づいて、記憶した各々の前記一時ビデオデータを読み出して、二次ビデオデータとして各々二次記憶部に記憶する二次ビデオデータ記憶制御手段と、
記憶した各々の前記二次ビデオデータを、通信ネットワークを介して外部に送信する二次ビデオデータ送信制御手段と、を含む放送システム。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の放送システムにおいて、
前記ビデオサーバ装置の一次ビデオデータ受信制御手段は、受信した前記ビデオデータを圧縮して一次ビデオデータとして一次記憶部に記憶する放送システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−49305(P2007−49305A)
【公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−229837(P2005−229837)
【出願日】平成17年8月8日(2005.8.8)
【出願人】(301053992)株式会社日本ブレインウェア (17)
【Fターム(参考)】