説明

観察者に注意を引き付ける透明な物品を製造する方法及びこの物品

【課題】
観察者に注意を引き付ける透明な物品を製造する方法であって、その観察者に対向したこの物品の表面の少なくとも一部がその観察者に対向していないこの物品の内面を照明源で照射することによって照らし出される方法。
【解決手段】
前記物品は、差し込む光の中で反射する表面を有することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、観察者に注意を引き付ける透明な物品を製造する方法であって、その観察者に対向したこの物品の表面の少なくとも一部がその観察者に対向していないこの物品の内面を照明源で照射することによって照らし出される当該方法に関する。
【0002】
さらに本発明は、観察者に対向していない内面を有し、透明な原材料から成る物品であって、この内面は照明源によって照射可能であり、この照明源の放射光がこの原材料を透過してその観察者に対向した表面上で認識可能である当該物品に関する。
【0003】
また本発明は、物品に印を付けるためのロゴであって、このロゴは物品に貼付可能であり且つ輪郭の特有の配置によってその物品の出所を表示する当該ロゴに関する。
【背景技術】
【0004】
透明な物品が公知である。当該物品によって示された住所に住んでいる企業又は近くの住民の名称、住所及び場合によってはその他の知っておくと価値のある詳細が、当該物品の表面上に表示されている。多くの場合、このような物品は、合成樹脂から成る透明なケースとして製造されている。当該ケースは、照射源によって照射され得る。この照射源は、ケース内に設置されていて、商標を有する表面に向かって放射する。当該照明器具は、夕闇の始めにオンにされる。その結果、表面上に表示されたマークが、夕闇の中でも明かりで照らされたそのケースを見る観察者によって読み取り可能である。このため、ケースの表面上に施された印が全体的に透明でないか、又は、当該印の透明度が、ケースの透明度と異なる。その結果、当該印が、観察者によって認識可能である。
【0005】
しかしながら、このようなケースは、差し込む光の中で、すなわち日光で特に人目を引くように構成されていない。むしろ、表面上に表示されている住所に関心をもつ人が、ケースを通過する時にこのケースを探し出す必要がある。場合によっては、表面上に付けられたマークが、比較的長い光の入射によってその間に色あせている。その結果、通常の場合、これらのマークは、通行人に注意を向けるのではなくて、しっかりと探し出される必要がある。どんな場合でも、注意を引く宣伝効果は、多くの場合にこのような文字を記したケースによっては限られた周囲内でしか生じず、このようなケースは、大抵は完全に人目を引かない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、物品が差し込む光の中でも、例えば日光でも照明源のオン後と同程度に注意を引くように、この物品を構成することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この課題は、方法に関しては、物品が差し込む光の中で反射する表面を有することによって解決される。これに対応して施された色が、この反射作用によって酷く急いで通り過ぎる人にも注意を引き付ける。表面の反射及び強く反射する異なる色の領域の異なる合図作用によって、希望する範囲内の特徴付けられた表面の注目力が著しく向上する。
【0008】
表面が、差し込む光の中で反射することによって、同じ効果が、物品に関して実現される。表面の認識力が、この反射によって大幅に促進される。その結果、この認識力は注意を引き付ける。
【0009】
さらに、物品を識別表示するロゴが公知である。このロゴは、物品に固定可能であり、線の特徴のある配置によってその物品の出所を表示する。
【0010】
確かに、ロゴは、購入希望者によって繰り返し認識され、特定の商品の品質に対する目安とみなされる機能を非常に高い頻度でもつようになる。しかしながら、ロゴは、通常は夕闇の中では認識されない。その結果、ロゴは、繰り返しの認識手段としてのそのロゴの価値を失う。
【0011】
本発明の課題は、ロゴに関しては、ロゴがその識別力を発揮できるように、ロゴが夕闇時でも認識可能になる点にある。
【0012】
この課題は、本発明により、線(輪郭)が光透過性の原材料から成り、この原材料が、これらの線を透写する少なくとも1つの光源によって照明可能であり、これらの線の表面のうちの物品に対向していない少なくとも1つの部分が着色されていて、当該部分は、光源のオン時に光透過性であることによって解決される。ロゴのこの構成によって、このロゴが、通常のように外から目視可能な色彩を有する、例えば金属のような輝きを放つ。夕闇時には、この光源はオンに切り替えられる。この光源は、ロゴを夕闇時でも認識可能にさせることができる。
【0013】
本発明の方法の好適な実施の形態によれば、物品が、特徴のある線に沿ったその物品の輪郭に応じて照明源によって照らされる。こうして、物品の輪郭が、夕闇時でも認識され、通常の目的に対して利用され得ることが実現される。同様に、物品が、その特徴のある面の輪郭に応じて照明源によって照らされることが実施される。これによっても、物品が、その特定の目的に応じて夕闇時に利用可能になる。
【0014】
本発明の別の好適な実施の形態によれば、物品が、その物品の立体形状のうちの少なくとも特徴部分の領域内のその物品の輪郭に応じて照明源によって照らされ得る。この場合、この物品のその他の形が、この物品の当該照らされた部分から推測され得る。その結果、この物品の十分な利用が可能になる。
【0015】
物品のその他の形も、物品を夕闇時に利用するために適する。すなわち、例えば隆起部が、表面に施されている。差し込む光が、これらの隆起部によって散乱される。これによって、物品の形が認識され利用され得る。
【0016】
本発明の別の好適な実施の形態によれば、表面が、反射する材料から製造され得る。この材料の反射作用が、差し込む光の中で放射光に応じて変化する。これによって、例えば、時間的に連続する操作が、物品によって実施され得る。これらの操作は、変化する光の状況に応じて時間的に連続して実施される。
【0017】
対応する方法では、本発明の別の好適な実施の形態にしたがって、内面も、照明源によって制御可能な耀き効果を伴って照射され得る。制御部を適切に選択することによって、これによって連続する操作も、物品によって実施され得る。
【0018】
また、内面が異なって着色された照明源によって照射されることによって、同様な効果が可能である。これによっても、物品の利用に対する重要な指示が与えられ得る。同様に、当該照射も、断続的な照明源によって利用される。この場合、この断続的な照明源の周期は、物品を利用するために重要である指示を含んでいる。
【0019】
本発明の別の好適な実施の形態によれば、表面の少なくとも一部が、コーティングによって覆われる。このコーティングの少なくとも一部が、照明源の光に対して光透過性である。これによって、物品の特定の領域が、任意の大きさで強く照らされ、この物品を利用するための理由が与えられる。
【0020】
同様に、表面の個々の領域が差し込む光の中で異なる色合いを呈する物品も利用され得る。この場合、異なって着色された領域が、記号のある印を有してもよい。当該印は、別の利用のための、例えば案内標識又は進入禁止標識として描かれている。
【0021】
本発明の別の好適な実施の形態によれば、観察者に対向した表面が異なって反射され得る。すなわち、表面の個々の領域は非反射式に構成され得る一方で、その他の領域は、異なる反射構成で、例えば異なる色の反射で注意を引く。これによって、適切に構成された物品による特に魅力的な効果が得られるだけではなくて、指示機能的な意義も有する。
【0022】
本発明の好適な実施の形態は、物品に関しても優れている。すなわち、物品が、異なる厚さの壁を有し、それぞれの壁の厚さに応じて、差し込む光の異なる反射率を有し且つ内面に入射する照明源の光の異なる透過率を有する。これによって、物品の操作のために有益な情報が、異なって反射する光及び異なって透過する光に基づいて得られるように、物品の壁の厚さが希望に応じて選択され得る。特に本発明の別の好適な実施の形態によれば、物品の異なる壁の厚さの領域内でも、異なる反射率及び透過率が得られる。特に、表面からの光の希望する透過に応じて、物品の壁の厚さが適切に選択されてもよい。
【0023】
この場合、異なる厚さの部分層が生成されることによって、異なる色合いの領域が得られる。これらの異なる厚さの部分層は、材料の色合いに応じて異なる光の透過の効果を生成する。
【0024】
このため、本発明の別の好適な実施の形態によれば、部分層が、着色されたコーティングを有するキャリア箔から製造される。このキャリア箔は、異なる色合い効果を有する。
【0025】
本発明の好適な実施の形態によれば、表面を着色するため、光透過性の合成樹脂膜が設けられている。この合成樹脂膜は、対応する色合いを有する。内部に設置されている光源の光が、この光透過性の合成樹脂膜を使用することによって外部に向かって透過する。その結果、ロゴが、夕闇時でも認識することができる。
【0026】
本発明の別の好適な実施の形態によれば、合成樹脂膜の表面が、希望する色合いに応じて着色された光透過性のコーティングを有する。このコーティングは、一方では内部に設置されている光源の光を外部に向かって透過させるものの、他方ではロゴを差し込む光の中で希望する色合いで、例えば銀色に表示させる。
【0027】
本発明の別の好適な実施の形態によれば、コーティングが、物品に対向していない側面上に設けられている。これによって、当該印象が、コーティングを支持するキャリア箔によって損なわれることなしに、物品が、コーティングの輝かしい色合いを受け取る。
【0028】
本発明の別の好適な実施の形態によれば、合成樹脂膜が、原材料の表面に固着して接合されている。原材料からの合成樹脂膜の剥離が、当該固着した接合によって阻止される。
【0029】
本発明の別の好適な実施の形態によれば、合成樹脂膜が、表面に張られている。接着技術の進歩が、合成樹脂膜の光透過効果が損なわれることなしに、合成樹脂膜と表面との張り付けを可能にする。
【0030】
本発明の別の好適な実施の形態によれば、合成樹脂膜が、外部からこの合成樹脂膜に入射する光で銀色に反射する。これによって、表面上に設置されたロゴを想起させる金属の原材料の通常の印象が維持される。
【0031】
本発明の別の好適な実施の形態によれば、合成樹脂膜が、クロムの膜として形成されている。このクロムの膜は、外部からこのクロムの膜に入射する光で銀色に反射する。このクロムの箔は、商業的に安価に入手可能であり、着色すべき表面に簡単に接合され得る。
【0032】
本発明の別の好適な実施の形態によれば、合成樹脂膜が、金で蒸着された箔として形成されている。この箔は、外部からこの箔に入射する光で金色に反射する。この場合、金色に反射する着色媒体が使用され得る。この着色媒体は、技術的な困難性なしにクロムの箔上に塗布され得る。
【0033】
本発明の好適な実施の形態によれば、物品が、車両として構成されている。原材料が、着色されなかった表面に対向していないこの原材料の背面によって車両のラッカー面上に固定されている。ロゴをラッカー面上に取り付けるためこれまで使用されたあらゆる接合技術が、反射する表面を有する原材料を固定するため使用され得る。ロゴの内部に設けられている光源の取り付けにも、コスト面から見てロゴの使用を不可能にした技術的な困難性がない。
【0034】
本発明の別の好適な実施の形態によれば、少なくとも1つの層が、原材料上に電気分解で形成可能である。この電気分解で形成可能な層は、その厚さが正確に確定され、予め設定された程度に制限可能である利点を有する。さらに、非常に滑らかな表面が生じる。結晶粒界が、当該表面上で確認不可能である。
【0035】
本発明の別の好適な実施の形態によれば、光透過性の原材料の物品に対向していない表面が、アルミニウムで電解コーティングされる。これによって、薄いアルミニウム層が、光透過性の原材料上に生じる。このアルミニウム層は、差し込む光で強く輝く。
【0036】
本発明の別の好適な実施の形態によれば、光透過性の原材料の物品に対向していない表面が、クロムで電解コーティングされている。このクロムは、この光透過性の原材料上に固着して張り付き、光がコーティングされた原材料を透過するように薄く塗布される。
【0037】
本発明の別の好適な実施の形態によれば、光透過性の原材料を銅でコーティングする第1電解槽及びこの原材料上に析出された銅をクロムでコーティングする第2電解槽が設けられている。これによって、非常に丈夫で且つ均質な金属コーティングが生じる。この金属コーティングは、差し込む光の中で高い光沢作用を発揮する。この電解法では、この層が、透過する光の中でその光沢特性を失う必要なしに、この層が、透過する光の中で明瞭に認識することができるように、この層は薄く形成され得る。
【0038】
本発明の別の好適な実施の形態によれば、光透過性の原材料が、物品に対向していない最大で10μのカバー面を有する。この場合、透過する光の輝度が、ロゴの選択された嵌合場所に応じて正確に設定され得るように、個々に析出すべき金属層が定量され得る。
【0039】
本発明の別の好適な実施の形態によれば、銅を有する電解コーティングは、最大で4μの厚さを有し、クロムを有する銅面の電解コーティングは、最大で2μの厚さを有する。これらの極めて薄いコーティングも、金属の電解析出で維持され得る。その結果、希望する輝度効果が損なわれない。
【0040】
本発明のその他の詳細は、以下に記されている説明及び添付した図面に記載されている。本発明の好適な実施の形態が、当該図面中に例示で具体的に示されている。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】窓開閉器の一部を開いた側面図である。
【図2】図1の窓開閉器の一部を開いた前面図である。
【図3】図2の切断線III−IIIに沿った窓開閉器の横断面図である。
【図4】一部を開いた方向指示器の前面図である。
【図5】車両のロゴの前面図である。
【図6】図5の切断線VI−VIに沿ったロゴの一部の横断面図である。
【図7】別のロゴの前面図である。
【図8】図7の切断線VIII−VIIIに沿った図7のロゴの横断面図である。
【図9】ロゴの背面図である。
【図10】車両の尾部の前面図である。
【図11】電解法で金属被覆を実施するための設備の図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
窓開閉器50は、主に取っ手部材51及び取付部材52から構成される。この取っ手部材52は、角形材53を有する。この角形材53は、窓開閉器50を窓54の図示しなかったロック機構に連結するために使用される。角形材53は、取っ手部材51を旋回させることによって取付部材52の長軸55の周りに旋回する。この場合、窓54の当該図示しなかったロック機構が、旋回方向にしたがって開かれるか又は開かれる。取っ手部材51は、合成樹脂体56から成る。中空室57が、この合成樹脂体56を貫通している。照明器具58が、この中空室57内に設置されている。この照明器具58は、電圧の印加時に発光する。この場合、光が、合成樹脂体58の内壁59,60を透過する程度に、照明器具58の照度が定められている。このため、合成樹脂体56は、透明な合成樹脂から製造される。
【0043】
図1中に示された照明器具58の配置の場合、側面内壁61,62が発光し、場合によっては上のカバー面63及び下のカバー面64も発光する。一方では照明器具68の照度に応じて、他方では合成樹脂体56の透過度に応じて、取っ手部材51の輪郭が、照明器具58の発光によって明瞭になる。その結果、この取っ手部材51は、夕闇でも把握されて操作され得る。
【0044】
取っ手部材51は、フィルム65によって包囲され得る。このフィルム65は、着色部分を有する、つまりカラーコート66で被覆されている。この着色層は、照明器具58によって放射された光の色に応じて様々な色の微妙な差異を発生させる。すなわち、照明器具58によって放たれる赤色の光の場合は色彩層が赤色に輝く一方で、照明器具58によって放たれる緑色の光の場合は当該フィルム65が緑色に輝き出すことが想定可能である。照明器具を赤色の光から緑色の光に切り替える切替部が、窓開閉器50内に設けられ得る。取っ手部材51が旋回する時に、この切替部が操作される。その結果、この取っ手部材51は、開かれた窓の場合は赤色に照らされていて、閉じられた窓の場合は緑色に照らされている。しかしながら、2つの異なる照明器具58を中空室57内に敷設することも可能である。これらの照明器具58のうちの一方の照明器具58が赤色の光を放射し、その他方の照明器具58が緑色の光を放射する。
【0045】
また、物品に印を付ける多くの場合では、個々の角を照らし出すことで十分である。したがって、図2及び3中では、照明器具67,68,69,70が、角境界71,72,73,74に沿って延在している。これらの照明器具67,68,69,70は、これらの角境界71,72,73,74内でこれらの角境界によって形成された輪郭に制限される照度で発光する。誰でも窓開閉器50の形は知っているので、誰もがこれらの輪郭75,76間に位置している内壁61,62を認識しない時でも、これらの輪郭75,76が誰にでもよって握られる。取っ手部材51の側面に位置している一方の内壁61が、その全面にわたって延在している平坦な窪部77を有してもよい。この窪部77は、照明器具58のオン時に平面状に照らされている。こうして、取っ手部材51の輪郭が、夕闇でも明瞭に認識可能である。窪部77が、少なくとも取っ手部材51の両面に形成されること、場合によっては上のカバー面63及び下のカバー面64の領域内にも形成されることが想定可能である。ひも状の照明器具67,68,69,70を使用して照明を開始する代わりに、光透過性の内壁59,60;61,62の、照明器具67,68,69,70;58に対向した内面78が、扁平な照明器具79によって覆われてもよい。当該照明器具79は、全ての内面78を均質に照らす。これに対しては、しかしながら、比較的高い電気エネルギーが、この扁平な照明器具79に対して消費される。この比較的高いエネルギーは、対応する高い絶縁経費を必要とする。
【0046】
本発明を方向指示器80に使用することも有効である。この方向指示器80は、例えば非常口を示すため経費をかけて構成されている。この方向指示器80は、胴部分81及び指示部分82を有する。この指示部分82は、先端部83によって採るべき方向を指し示す。胴部分81と指示部分82はそれぞれ、中空空間84,85によって形成されている。照明器具90,91がそれぞれ、それぞれの内壁86,87の内面88,89に沿って延在している。これらの照明器具90,91はそれぞれ、内面88,89を照らす。その結果、光透過性の内壁86,87の表面92,93に対応する形で、灯光が、特に夕暮れ時に確認可能になる。この場合、胴部分81に延在している照明器具90は、第1電源から給電され、指示部分82に延在している照明器具91は、第2電源95から給電される。照明器具90,91は、その都度の意図に応じて様々に構成され得る。すなわち、照明器具90は、胴部分81内では一定の光を内面88の方向に照らす一方で、指示部分82内に設けられている照明器具91は、断続的な光によって先端部83の内壁87を特に強く照らす。その結果、観察者が、その観察者によって採るべき方向を特に良好に認識することができる。さらに、先端部83の方向に進行するそれぞれの光パルスを照明器具90,91に施すことも考えられる。その結果、方向指示器80の全体が、採るべき方向を指し示す。
【0047】
また、照明器具90,91に相違する色を施してもよい。すなわち、胴部分81内の照明器具90が、白色の照明によって注意を向ける一方で、指示部分82内では照明器具91によって放射された赤色の光が、採るべき方向の重要性を注意喚起する。
【0048】
これに応じて、一方では胴部分81の表面92及び他方では指示部分82の表面93が相違して形成されてもよい。すなわち、隆起部96を有する表面92を胴部分81に形成することが考えられる。個々の隆起部96が、これらの隆起部96に入射する光を特に強く反射し、それ故に必ず注意を喚起する。これに比べて、指示部分82の表面92は滑らかに形成されている。このため、方向指示器80によって示された方向が明瞭に認識可能になる。
【0049】
隆起部96の大きさ及び数が指示部分82の方向に減少する傾向を有することによって、方向指示器80によって示された方向はさらに特に明瞭に強調される。これによって、急いで通り過ぎる観察者の注意が、指示部分82の方向に向けられる。
【0050】
胴部分81及び指示部分82の表面92,93は、例えば信号機の色又は例えば銀色に輝く滑らかな金属層から成る強く反射するコーティングを施すことによって着色して形成されている。これによって、カラーコート97,98が、それぞれの表面92,93上に形成されている。これらのカラーコート97,98は、それぞれの胴部分81又は指示部分82の意図に適合され得る。すなわち、例えば胴部分81のカラーコート97は、観察者の注意を喚起させるために銀色に輝いて滑らかに形成される一方で、指示部分82のカラーコート98は、採るべき方向を明瞭に喚起させるため赤色で設けられている。
【0051】
この目的のため、異なる光透過性の領域99が、内壁86又はカラーコート97,98の異なる構成によっても提供され得る。当該領域99内では、記号が、表面92,93上に描かれ得る。当該記号、例えば危険地帯から方向指示器80の方向に来る、急いでいる人100の記号は、方向指示器の意味を明瞭に認識させる。
【0052】
ロゴが、物品のもう1つの例として存在する。この例の場合、観察者に対向していない内面が、照明源によって照らし出され、観察者に対向した表面が、入射する光に対して反射するように構成されている。すなわち、自動車産業に利用されるロゴ1が、主に複数の線2,3から成る。これらの線のうちの包囲する1つの環状線が、直線3の配置を囲む。これらの直線3は、この環状線2に合流する。これらの直線3は、上下に配置された2つの文字を確定する。これらの文字のうちの上の文字は、「V」として形成されていて、その下の文字は、「W」として形成されている。これに応じて、この上の文字は、上方へ向かう2つの直線4,5を有する一方で、この下の文字は、上方へ向かう4つの直線6,7,8,9を有する。環状線2及び上方へ向かう直線4,5;6,7,8,9の双方が、光透過性の樹脂から製造されている。ロゴ1は、物品10に対して、例えば車両11の後尾扉上に固定するために使用される。
【0053】
ロゴ1の線2,3の光透過性の原材料は、合成樹脂から成る。この合成樹脂は、物品10に対向したロゴ1の背面12上に細い溝状の凹部13を有する。これらの凹部13は、個々の線2,3,4,5,6,7,8,9によって延在している。照明器具14が、個々の凹部13内に配置されている。これらの照明器具14は、リード線15,16を通じて図示しなかった電源に接続されている。これらの照明器具14は、その他の照明器具、例えばバックライト17,18のオンと例えば一緒にオンされ得る。
【0054】
ロゴ1の線2,3には、背面12に対向していないこれらの線2,3の前面19上に金属反射するコーティングが施されている。このコーティングは、線2,3,4,5,6,7,8,9上に直接施されている。しかしながら、このコーティングが、照明器具14によって生成された光を透過することが重要である。この光は、ロゴ1を形成する合成樹脂及び金属反射するコーティングの双方を透過する。これによって、ロゴ1が、差し込む光の中で、例えば日光で金属反射する表面を有することが達成される。しかしながら、夕闇では、線2,3,4,5,6,7,8,9の延在部分が、オンされた照明器具14によって照らされる。その結果、これらの線2,3,4,5,6,7,8,9が、夕闇時でも認識可能である。
【0055】
線2,3,4,5,6,7,8,9の適切なコーティングの代わりに、適切に着色された合成樹脂膜20が、ロゴ1の合成樹脂上にコーティングされてもよい。この合成樹脂膜20は、線2,3,4,5,6,7,8,9の合成樹脂に固着して接合、例えば貼付され得る。この場合、合成樹脂膜20は、対応する線2,3,4,5,6,7,8,9上に固定して皺よりなしに張られる。その結果、均質な反射面が、これらの線2,3に生じる。合成樹脂膜20は、線2,3,4,5,6,7,8,9の側面境界21,22に対して固定されるか又はこれらの線2,3,4,5,6,7,8,9の後方境界23上に固定される。この場合、線2,3,4,5,6,7,8,9によって広がる凹部13の両側に延在している後方境界23の平面部分24,25が、合成樹脂膜20を固定するために十分である。
【0056】
合成樹脂膜20は、キャリア箔26を有する。コーティング27が、このキャリア箔26上に施されている。このコーティングは、クロムその他の銀色に反射する金属から成る。当該金属は、例えば射出成形によってキャリア箔26に結合されている。この場合、コーティング27が、キャリア箔26から剥がれることなしに、合成樹脂膜20が、個々の線2,3,4,5,6,7,8,9の鋭角の角に対して折り返され得る結果、キャリア箔26上のコーティング27の固着が強固である。
【0057】
個々の線2,3,4,5,6,7,8,9上の銀色に輝くめっきの代わりに、適切な色を選択することによって、例えば図7のロゴの場合は、当該線の表面2を金色に着色することによって、別のその都度の望ましい効果も奏され得る。この場合、この平面ロゴ30の一部だけをコーティングする一方で、その他の部分面31をコーティングしないままにすることも可能である。その結果、特別なマークが、部分面31上に固定され得る。
【0058】
基本的には、電流の影響下で照明効果を与えるあらゆる電灯が、照明器具14として考慮される。入力電圧が、電灯器に対して接点32,33の領域内に印加される。この場合、しかしながら、照明器具14が、オンにされた状態で大きい熱を発生しないように配慮すべきである。当該熱は、場合によっては、ロゴ1の合成樹脂に対しても、ロゴ1が固定されなければならない物品10に対しても役に立たない。それ故に、例えば車両11に塗装されたラッカーがこれに応じて考慮される必要がある。
【0059】
ロゴ1を製造するため、最初にこのロゴ1が、対応して形成された型内で適切な合成樹脂から成形される。この場合、凹部13が、成形時に考慮されるように、当該型は形成され得る。照明器具14が、これらの凹部13内に嵌め込まれる。確かに、これらの凹部13は、ロゴ1の慣性後に合成樹脂の中を加工することによって形成されてもよい。
【0060】
次いで、凹部13の形に対して前もって既に製造された照明器具14が、これらの凹部13内に嵌め込まれ、そして 物品10に対して適切に設けられている図示しなかった接触ピンが、ロゴ1をこの物品10上に取り付ける時に接点32,33内に差し込まれるように、これらの接点32,33が整合される。特にLED照明器が、照明器として考慮される。
【0061】
次いで、ロゴの背面12が、物品10上に直接設置され得る。確かに、背面12は、最初に、図示しなかった熱を絶縁するキャップフィルムによって覆われてもよい。次いで、このキャップフィルムは、背面12と物品10との間に張られる。
【0062】
こうして完成したロゴ1は、差し込む光の中で、例えば日光によって金属のように輝いて現れる。この目的のため、キャリア箔26上に施されたコーティング27が、ロゴ1に対向していないこのキャリア箔26の外面上に施される。キャリア箔26及びコーティング27の双方が光透過性であるので、全てのロゴが、照明器具14のオン後に輝く。
【0063】
ロゴ1は、合成樹脂からだけではなくて、その他の光透過性の原材料から製造されてもよい。色を塗るため、全ての既知の着色方法、例えば塗布、射出成形、蒸着が使用され得る。この場合、カラーコートが、ロゴ1の原材料上に直接塗布され得る。この場合、コーティング法が考慮される。当該コーティング法の場合、複数の層が重なり合って塗布される。表面を着色するため、色彩が利用されるだけではなくて、金属、例えばアルミニウム、クロムその他の蒸着可能な材料の蒸着も利用され得る。
【0064】
光透過性の原材料への金属層の塗布は、電解法によって非常に正確に実施され得る。このため、電解液35が、電解層34内に注ぎ込まれる。この電解液35は、陽極36を通じて通電された直流電源37の電流を陰極38に送る役割をする。この場合、電解液35が電気分解して、その金属イオンが、陰極38に向かって電気泳動する。金属によってコーティングすべきロゴ1が、陰極38に対して固定されている。電解液35から遊離する金属が、このロゴ1の線2,3,4,5,6,7,8,9上に析出される。この場合、線2,3,4,5,6,7,8,9上に析出する金属の量は、幾つかの影響要因、特に電流の強さ及び時間に左右される一方で、この電流は、電解液35に影響を及ぼす。これらの影響の大きさを考慮しつつ、ロゴ1上に析出する金属層が、どのくらいの厚さで積層されなければならないかが正確に確定され得る。例えば、この方法で、最高で4μの厚さを有する銅の基層が、光透過性の原材料上に積層され得る。次いで、こうしてコーティングされたロゴ1は、図示しなかった別の電解液中に吊るされる。この電解液は、電流の影響下でクロムを遊離する。このクロムは、既に存在する銅の層上に積層され得る。その結果、非常に強く付着可能で且つ明るく輝くクロムの層が、この銅の層上に出現する。このクロムの層の厚さも、影響要因に左右される。電解液が、これらの影響要因によって影響を受ける。その結果、例えば電流の強さ及び当該電流の強さが影響する時間に応じて、銅の層に積層すべきクロムの層が、どのくらいの厚さにしなければならないかが正確に確定され得る。電解法でロゴ1上に施されたコーティングは、非常に厚く且つそれ故に明るく輝く表面の利点を奏する。さらに、電気分解でコーティングされた金属は、光透過性の原材料に固着して接合されている。
【符号の説明】
【0065】
1 ロゴ
2 環状線
3 直線
4 上方へ向かう直線
5 上方へ向かう直線
6 上方へ向かう直線
7 上方へ向かう直線
8 上方へ向かう直線
9 上方へ向かう直線
10 物品
11 車両
12 背面
13 凹部
14 照明器具
15 リード線
16 リード線
17 バックライト
18 バックライト
19 前面
20 合成樹脂膜
21 側面境界
22 側面境界
23 後方境界
24 平面部分
25 平面部分
26 キャリア箔
27 コーティング
28 側面境界
29 表面
30 平面ロゴ
31 部分面
32 接点
33 接点
34 電解槽
35 電解液
36 陽極
37 直流電源
38 陰極
50 窓開閉器
51 取っ手部材
52 取付部材
53 角形材
54 窓
55 長軸
56 合成樹脂体
57 中空室
58 照明器具
59 内壁
60 内壁
61 側面内壁
62 側面内壁
63 上のカバー面
64 下のカバー面
65 フィルム
66 カラーコート
67 照明器具
68 照明器具
69 照明器具
70 照明器具
71 角境界
72 角境界
73 角境界
74 角境界
75 ライン
76 ライン
77 窪部
78 内面
79 扁平な照明器具
80 方向指示器
81 胴部分
82 指示部分
83 先端部
84 中空空間
85 中空空間
86 内壁
87 内壁
88 内面
89 内面
90 照明器具
91 照明器具
92 表面
93 表面
94 第1電源
95 第2電源
96 隆起部
97 カラーコート
98 カラーコート
99 異なる光透過性の領域
100 急いでいく人

【特許請求の範囲】
【請求項1】
観察者に注意を引き付ける透明な物品を製造する方法であって、その観察者に対向したこの物品の表面の少なくとも一部がその観察者に対向していないこの物品の内面を照明源で照射することによって照らし出される方法において、
前記物品は、差し込む光の中で反射する表面を有することを特徴とする方法。
【請求項2】
前記物品は、特徴のある線に沿ったその物品の輪郭に応じて前記照射源によって照らされることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記物品は、その特徴のある面の輪郭に応じて前記照明源によって照らされることを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記物品は、その輪郭に応じてその物品の立体形状のうちの少なくとも特徴部分の領域内で前記照明源によって照らされることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記表面は、平坦な面として形成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
隆起部が、前記表面に施されていて、差し込む光が、これらの隆起部によって散乱されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
少なくとも前記表面が、反射する材料から製造され、この材料の反射作用が、差し込む光の中で放射光に応じて変化することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記内面は、前記照明源によって制御可能な耀き効果を伴って照射されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記内面は、異なって着色された照明源によって照射されることを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記内面は、断続的な照明源によって照らされることを特徴とする請求項8又は9に記載の方法。
【請求項11】
前記断続的な照明源のオン時間及びオフ時間並びにこの照明源の薄明かり時間が、要求に応じて選択されることを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記表面の少なくとも一部が、コーティングによって覆われ、このコーティングの少なくとも一部が光透過性であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
照明源の光が、異なる光透過性の領域によって異なる色合いで放射されることを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記異なる光透過性の領域は、記号のある印を有することを特徴とする請求項8〜13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
前記記号のある印は、案内標識として構成されることを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項16】
光が、観察者に対向した表面によって反射されることを特徴とする請求項14又は15に記載の方法。
【請求項17】
前記光は、前記表面の異なる厚さによって異なって反射されることを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項18】
差し込む光が、前記異なる厚さの表面上で異なって反射されることを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記表面は、その異なる部分領域上で異なって着色されることを特徴とする請求項18に記載の方法。
【請求項20】
光透過性の原材料から成る物品であって、この物品は、観察者に対向していない内面を有し、この内面は、照明源によって照明可能であり、この照明源の放射光が、当該原材料を透過して、その観察者に対向した表面上で認識可能である物品において、
前記表面は、差し込む光の中で反射することを特徴とする物品。
【請求項21】
前記物品は、異なる厚さの壁を有し、当該壁は、異なる厚さの原材料のそれぞれの壁の厚さに応じて、前記差し込む光の異なる反射率と前記内面に入射する前記照明源の光の異なる透過率とを有することを特徴とする請求項20に記載の物品。
【請求項22】
前記表面は、前記反射率に影響を及ぼす異なる色合いを有することを特徴とする請求項20又は21に記載の物品。
【請求項23】
前記コーティングは、前記表面からの光の希望した透過率に応じて異なる厚さを有することを特徴とする請求項1〜22のいずれか1項に記載の物品。
【請求項24】
前記コーティングは、夕闇時に強調すべき領域内では普通に認識可能な領域内より薄い壁を有することを特徴とする請求項23に記載の物品。
【請求項25】
前記コーティングは、前記表面からの光の希望した透過率に応じて異なる色合いの領域を有することを特徴とする請求項1〜24のいずれか1項に記載の物品。
【請求項26】
前記異なる色合いの領域は、異なる厚さで塗布された基礎コーティングの領域内に設けられていることを特徴とする請求項25に記載の物品。
【請求項27】
前記異なる色合いの領域は、異なって着色された部分層の組み合わせを有することを特徴とする請求項25又は26に記載の物品。
【請求項28】
前記異なる色合いの領域は、異なる厚さの部分層の組み合わせを有することを特徴とする請求項27に記載の物品。
【請求項29】
前記部分層の各々は、着色された1つのコーティングを伴う1つのキャリア箔から構成され、これらの部分層を透過する光が、着色されたこれらのコーティングから生じる混合色を有することを特徴とする請求項27又は28に記載の物品。
【請求項30】
追加で塗布すべき少なくとも単層の着色コーティングが、薄く塗布されている基礎コーティングの領域内に設けられていることを特徴とする請求項29に記載の物品。
【請求項31】
薄く塗布されている基礎コーティングの領域を製造するため、もう1つのコーティングを収容する被覆部が、この領域内に設けられていて、この被覆部は、当該コーティングの積層後に除去可能であり、薄く塗布されている基礎コーティングのこの被覆部の除去後に生じるこの領域は、前記基礎コーティングのその他の部分の被覆後に色付きのコーティングを有することを特徴とする請求項30に記載の物品。
【請求項32】
物品に印を付けるためのロゴであって、このロゴは、この物品に貼付可能であり且つ輪郭の特有の配置によってその物品の出所を表示するロゴにおいて、
前記輪郭(2,3,4,5,6,7,8,9)は、光透過性の原材料から成り、この原材料は、これらの輪郭を透写する少なくとも1つの照明器具(14)によって照明可能であり、これらの輪郭の表面のうちの前記物品に対向していない少なくとも1つの部分が着色されていて、当該部分は、前記照明器具(14)のオン時に光透過性であることを特徴とするロゴ。
【請求項33】
前記表面を着色するため、光透過性の合成樹脂膜(20)が設けられていて、この合成樹脂膜(20)は、対応する色合いを有することを特徴とする請求項32に記載のロゴ。
【請求項34】
前記合成樹脂膜(20)の表面が、前記色合いに応じて着色された光透過性のコーティング(27)を有することを特徴とする請求項32又は33に記載のロゴ。
【請求項35】
前記合成樹脂膜(20)の前記コーティング(27)は、この合成樹脂膜(20)の、ロゴ(1)の着色すべき前面(19)に対向していない表面上に設けられていることを特徴とする請求項34に記載のロゴ。
【請求項36】
前記合成樹脂膜(20)は、前記原材料の前記表面に固着して接合されていることを特徴とする請求項32〜35のいずれか1項に記載のロゴ。
【請求項37】
前記合成樹脂膜(20)は、前記表面(19)に張られていることを特徴とする請求項36に記載のロゴ。
【請求項38】
前記合成樹脂膜(20)は、外部からこの合成樹脂膜(20)に入射する光で銀色に反射することを特徴とする請求項34〜36のいずれか1項に記載のロゴ。
【請求項39】
前記合成樹脂膜(20)は、クロムの膜として形成されていることを特徴とする請求項32に記載のロゴ。
【請求項40】
前記合成樹脂膜(20)は、金で蒸着された膜として形成されていて、外部からこの合成樹脂膜(20)に入射する光で金色に反射することを特徴とする請求項34〜36のいずれか1項に記載のロゴ。
【請求項41】
前記物品(10)は、車両(11)として構成されていて、前記原材料が、着色されなかった前記表面(19)に対向していないこの原材料の背面(12)によって前記車両(11)のラッカー面上に固定されていることを特徴とする請求項32〜40のいずれか1項に記載のロゴ。
【請求項42】
色彩が、前記輪郭(2,3,4,5,6,7,8,9)上に射出して塗布されていることを特徴とする請求項32又は41に記載のロゴ。
【請求項43】
前記色彩は、前記輪郭(2,3,4,5,6,7,8,9)上に蒸着されていることを特徴とする請求項32又は41に記載のロゴ。
【請求項44】
アルミニウムが、前記輪郭(2,3,4,5,6,7,8,9)上に蒸着されていることを特徴とする請求項43に記載のロゴ。
【請求項45】
クロムが、前記輪郭(2,3,4,5,6,7,8,9)上に蒸着されていることを特徴とする請求項43に記載のロゴ。
【請求項46】
複数の層が、前記輪郭(2,3,4,5,6,7,8,9)上に重なり合って積層されていることを特徴とする請求項37に記載のロゴ。
【請求項47】
前記光透過性の原材料は、合成樹脂であることを特徴とする請求項32〜46のいずれか1項に記載のロゴ。
【請求項48】
少なくとも1つの層が、前記原材料上に電気分解で形成可能であることを特徴とする請求項32、41、46、47のいずれか1項に記載のロゴ。
【請求項49】
前記光透過性の原材料の前記物品(10)に対向していない表面が、アルミニウムで電解コーティングされていることを特徴とする請求項48に記載のロゴ。
【請求項50】
前記光透過性の原材料の前記物品(10)に対向していない表面が、クロムで電解コーティングされていることを特徴とする請求項48に記載のロゴ。
【請求項51】
前記光透過性の原材料を銅でコーティングする第1電解槽及びこの原材料上に析出された銅をクロムでコーティングする第2電解槽が設けられていることを特徴とする請求項48又は50に記載のロゴ。
【請求項52】
前記電解コーティングは、前記光透過性の原材料を透過し、この原材料上に積層されたコーティングを排除しない厚さを有することを特徴とする請求項48〜51のいずれか1項に記載のロゴ。
【請求項53】
前記光透過性の原材料は、前記物品に対向していない最大で10μのカバー面を有することを特徴とする請求項48〜52のいずれか1項に記載のロゴ。
【請求項54】
前記カバー面は、その上に積層された最大で6μの電解コーティングを有することを特徴とする請求項53に記載のロゴ。
【請求項55】
銅を有する前記電解コーティングは、最大で4μの厚さを有し、クロムを有する銅面の前記電解コーティングは、最大で2μの厚さを有することを特徴とする請求項51〜54のいずれか1項に記載のロゴ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公表番号】特表2010−530549(P2010−530549A)
【公表日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−508699(P2010−508699)
【出願日】平成20年5月26日(2008.5.26)
【国際出願番号】PCT/DE2008/000867
【国際公開番号】WO2008/141636
【国際公開日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【公序良俗違反の表示】
特許法第64条第2項第4号の規定により図面の一部または全部を不掲載とする。
【出願人】(509323325)フランク・ブッデンハーゲン・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング (1)
【出願人】(509323314)
【Fターム(参考)】