説明

解像度が調整可能なマウス

【課題】解像度を調整可能なマウスを実現する。
【解決手段】常時にカーソルの移動制御の機能を実行するマウスであって、該マウス10は調整ユニット100と、処理装置110と、センサーユニット120とを有する。調整ユニット100は選択的に調整信号を処理装置110へ生成する。処理装置110は調整信号を受信して対応する制御信号を生成する。センサーユニット120は制御信号を受信し、且つ制御信号とマウス10の移動経路に基づいて対応する変位信号を処理装置110へ生成し、該変位信号に基づいてマウスにカーソルの移動制御機能を実行させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、位置指示装置に関する。特に、解像度を調整可能なマウスに関連する。
【背景技術】
【0002】
現在のコンピュータシステムにおいて、主な入力装置は依然としてキーボード及びマウスである。コンピュータシステムにおけるウィンドウインターフェイスの普及、及びゲーム、ビデオ・オーディオ、またはインターネットブラウザなどの様々な需要によって、キーボードよりもマウスの使用の重要性が上回っている。従って、マウスの構造と機能もいろいろと発展してきた。
【0003】
そのうち、マウスの構造については、初期のホイールマウスから、現在主流となっている光学式マウスやより進んだレーザーマウスへと発展してきている。また、コンピュータとの接続方式についても有線接続から無線接続へと発展し、他にも色々な付加機能が設計されている。
【0004】
ここ数年、コンピュータ技術の全体の展開に伴い、モニター装置は早期のブラウン管ディスプレイから現在の液晶ディスプレイへと発展している。また、モニターの解像度及び大きさも大幅に向上している。マウスの解像度はモニターの解像度と密接に関係しており、マウスのモニターにおけるカーソル移動操作を制御する性能の表現にもさらに影響を与えている。従って、モニター装置の進歩に伴い、マウスの解像度に対する要求も高くなっている。
【0005】
モニターの解像度及び大きさはピクセル数で表示できる。マウスの解像度はマウスを一定の距離内で移動させた信号数(dot per inch, DPI)に対応し、マウス自体を一定の距離内で移動した際にカーソルがモニター上でそれに応じて移動するピクセル数が連結関係となる。
【0006】
上述のように、モニターの解像度及び大きさが大幅に向上することに伴い、マウスの解像度も高くなってくる。早期のホイールマウスより、次第に現在主流となっている光学式マウス、またはより高い解像度のレーザーマウスへと発展している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】台湾特許第I353542号
【特許文献2】台湾実用新案登録第M372498号
【0008】
しかしながら、マウスの解像度は全く変わらない定数ではない。実際、マウスの解像度はユーザーの異なる使用環境によって異なる需要がある。例えばゲームや製図などで精密な指示が要る場合、より低い解像度が必要となる。例えばウェブ閲覧などの他の使用の場合、より速くカーソルを移動させる必要があるので、より高い解像度が必要である。
【0009】
現在、マウスの解像度を設定したい場合、オベレーティングシステムにおける制御プログラムまたは応用プログラムによって調整を行わなければならない。このような調整方法は、ユーザーがオベレーティングシステムにおける所定のソフトウェアプログラムを起動しなければならないので不便であって、またこの調整結果がユーザーの需要を満たさない場合、調整を繰り返して行わなければならない。さらに、多くの使用状況において、ユーザーがこの様な従来の調整方法で解像度の調整を行うことは難しい。例として、ゲームをやっている場合、ユーザーが繰り返し、ゲームを一時停止してマウスの解像度を調整するのは不便であり、困難である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
このような問題点に鑑み、本発明は、解像度の調整機能を有するマウスに関し、従来のマウスにおける解像度の調整方法の困難さ及び不便さなどの問題を解決する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、解像度を調整可能なマウスに関する。該マウスは常時にカーソルの移動制御の機能を実行し、マウスは調整ユニット、処理装置、及びセンサーユニットを含む。調整ユニットは調整信号を選択的に生成する。処理装置は該調整信号を受信して対応する制御信号を生成する。センサーユニットは該制御信号を受信し、該制御信号及びマウスの移動経路に基づいて対応する変位信号を処理装置へ生成することによって、該変位信号に基づいてマウスにカーソルの移動制御の機能を実行する。
【0012】
本発明は、処理装置が受信した変位信号の数値を表示する表示ユニットをさらに含む。
【0013】
本発明にかかるマウスの解像度の調整方法において、以下のステップを含む:
まず、調整ユニットが調整信号を選択的に生成する。調整信号が処理装置を触発し、処理装置が対応する制御信号を生成する。最後に、該制御信号及びマウスの移動経路に基づいてセンサーユニットによって変位信号を生成する。
【0014】
本発明にかかるマウスの解像度の調整方法において、以下のステップを更に含む:
センサーユニットが初期変位信号を生成する。制御信号及びマウスの移動経路に基づいて更新変位信号を生成し、そして初期変位信号を更新変位信号に替える。
【0015】
本発明はさらに解像度を調整可能な機能を備えるマウスに関する。該マウスは常時、カーソルの移動制御の機能を実行し、マウスには調整ユニット、処理装置、及びセンサーユニットを含む。調整ユニットは調整信号を選択的に生成する。センサーユニットはマウスの移動経路に基づいて対応する初期変位信号を生成する。処理装置は調整信号及び変位信号を受信し、該調整信号の内容に基づいて該初期変位信号を調整・変更して更新変位信号を生成し、マウスにカーソルの移動制御の機能を実行させる。
【0016】
本発明にかかるマウスの操作モードの切換方法において、以下のステップを更に含む:
センサーユニットは該マウスが一定の移動距離内で検知した回数に基づいて初期変位信号を生成し、マウスが該初期変位信号に基づいて常時にカーソルの移動制御の機能を実行する。調整ユニットは調整信号を選択的に生成し、処理装置は調整信号及び初期変位信号を受信し、該調整信号に基づいて初期変位信号を調整・変更して更新変位信号を生成し、マウスに該更新変位信号に基づいてカーソルの移動制御の機能を実行させる。
【0017】
本発明は、処理装置が受信した変位信号の数値を表示する表示ユニットをさらに含む。
【発明の効果】
【0018】
本発明の効能は、ユーザーが該需要に応じて調整ユニットを通じてマウスの解像度を直接に調整することができ、特定のソフトウェアによって設定する必要がないことにある。本発明は、より直接、且つ迅速であって、ある使用条件環境でユーザーが特定のソフトウェアによってマウスの解像度を調整できない、または扱い難しいような状況を避けられる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明にかかる第一形態のマウスを示す図である。
【図2】本発明にかかる第二形態のマウスを示す図である。
【図3】本発明にかかる第一形態のマウスにおける第1実施例の調整方法を示すステップのフローチャートである。
【図4】本発明にかかる第一形態のマウスにおける第2実施例の調整方法を示すステップのフローチャートである。
【図5】本発明にかかる第一形態のマウスにおける第3実施例の調整方法を示すステップのフローチャートである。
【図6】本発明にかかる第二形態のマウスにおける第1実施例の調整方法を示すステップのフローチャートである。
【図7】本発明にかかる第二形態のマウスにおける第2実施例の調整方法を示すステップのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の特徴、実施例及び効果について、本発明の最良の形態として図面を参照して詳細に説明する。
<実施例>
【0021】
図1において、本発明に係る解像度の調整可能な機能を備えるマウス10の第一形態を示す。図3において、本発明に係るマウス10の解像度の調整方法のフローチャートを示す。これは本発明に係るマウス10の第1実施例を示す図である。
【0022】
本発明に係るマウス10は、常時カーソルの移動制御の機能を実行する。前記マウス10は調整ユニット100と、処理装置110と、センサーユニット120とを有する。前記処理装置110は、それぞれ調整ユニット100と、センサーユニット120とに電気接続されている。調整ユニット100は調整信号を処理装置110へ選択的に生成し、処理装置110は調整信号を受信して対応する制御信号をセンサーユニット120へ生成する。センサーユニット120は該制御信号を受信し、且つ該制御信号をマウス10の移動経路に対応させることで変位信号を処理装置110へ生成し、マウス10に該変位信号に基づいてカーソルの移動制御の機能を実行させる。
【0023】
注目すべき点は、本実施例における調整ユニット100の様式がボタンであってもよい。また、本実施例における調整ユニット100の様式がダイヤルであってもよい。上述の調整ユニット100の様式は本発明に開示された実施形態に限られない。当該技術分野に熟知した技術者が、タッチパネルを本実施の調整ユニット100として用いてもよいので、実施形態はこの限りではない。
【0024】
図1及び図3を同時に参照する。図3に示すステップ300において、ユーザーは調整ユニット100を通じて調整信号を選択的に生成し、該調整信号を処理装置110へ伝送する。本実施例において、ボタンを押すことによってユーザーが調整ユニット100を通じて調整信号を選択的に生成してもよい。また本実施例において、ダイヤルの回転によってユーザーが調整ユニット100を通じて調整信号を選択的に生成してもよい。或いは、本実施例においてユーザーがタッチパネルを触ることによって、調整ユニット100を通じて調整信号を選択的に生成してもよい。
【0025】
図3に示すステップ302において、調整信号は処理装置110を触発し、処理装置が対応する制御信号を処理装置110に生成させて、制御信号をセンサーユニット120へ伝送する。注目すべきは、本実施例における処理装置110が応じる制御信号を生成するステップについて、処理装置110の内部にあるファームウェアにより実行する。
【0026】
図3に示すステップ304において、センサーユニット120がマウス10の移動経路を検知して制御信号をマウス10の移動経路に対応させることで変位信号を生成する。センサーユニット120は該変位信号を処理装置110へ伝送し、マウス10に変位信号に基づいてカーソルの移動制御の機能を実行させる。
【0027】
注目すべきは、本実施例に係るセンサーユニット120が変位信号を生成するステップにおいて、調整ユニット100によりセンサーユニット120の生成した変位信号の内容が直接決定される。例えばユーザーは、直接調整ユニット100を通じて変位信号の内容を選択的に調整または制御する。ユーザーは変位信号の内容を、調整ユニット100の調整信号によって生成された対応する制御信号のみで決定する。例えば、ユーザーはボタンを直接押す、またはダイヤルを回転する方式で変位信号の内容を決定する。または、本実施例に係るセンサーユニット120が変位信号を生成するステップにおいて、変位信号の内容を決定する方法は、センサーユニット120が更にマウス10の移動経路によってセンサーユニット120の生成した変位信号の内容を決定するのであってもよい。例えば、調整ユニット100を通じて調整信号を選択的に生成し、対応する制御信号を処理装置110に生成させる場合、ユーザーはさらにマウスを移動する実行によってセンサーユニット120にマウス10の移動経路を検知させ、センサーユニット120が制御信号をマウス10の移動経路に対応させることで変位信号の内容を決定する。例えば、ユーザーが調整ユニットを触発した後、マウス10の移動経路の長さとマウス10の移動方向とによって変位信号の内容を決定する。
【0028】
本発明に係る解像度の調整可能な機能を備えるマウスである第一形態のマウス10を示す図1、及び本発明に係るマウス10の解像度の調整方法のフローチャートを示す図4を参照する。これは本発明に係るマウス10の第2実施例を示す図である。
【0029】
本発明に係るマウス10はカーソルの移動制御の機能を常時実行する。前記マウス10は調整ユニット100と、処理装置110と、センサーユニット120とを有する。前記処理装置110はそれぞれ、調整ユニット100及びセンサーユニット120と電気接続されている。センサーユニット120はマウス10の移動経路を検知し、マウス10が一定の移動距離内で検知した回数に基づいて初期変位信号を生成する。調整ユニット100は調整信号を処理装置110へ選択的に生成し、処理装置110が調整信号を受信して対応する制御信号をセンサーユニット120へ生成する。センサーユニット120が制御信号を受信して該制御信号をマウス10の移動経路に対応させることで更新変位信号を処理装置110へ生成し、該更新変位信号に基づいてマウス10にカーソルの移動制御機能を実行させる。
【0030】
注目すべき点は、本実施例に係る調整ユニット100の様式はボタンであってもよい。または、本実施例に係る調整ユニット100の様式はダイヤルであってもよい。上述の調整ユニット100の様式は本発明に開示された実施形態に限られない。当該技術分野に熟知した技術者は、タッチパネルを本実施の調整ユニット100として用いてもよく、実施形態はこれに限られない。
【0031】
図1及び図4を同時に参照する。本実施例に係るマウス10の解像度を調整する方法について説明する。図4に示すステップ401において、マウス10が一定の移動距離内で検知した回数に基づいて、センサーユニット120が初期変位信号を生成する。マウス10は該初期変位信号に基づいてカーソルの移動制御機能を常時実行する。
【0032】
図4に示すステップ400の内容は前述した実施例におけるステップ300の内容に近い。図4に示すステップ402の内容は前述した実施例におけるステップ302の内容に近い。
【0033】
図4に示すステップ404において、センサーユニット120は制御信号をマウス10の移動経路に対応させることで更新変位信号を生成する。
【0034】
注目すべきは、本実施例にかかるセンサーユニット120が更新変位信号を生成するステップにおいて、調整ユニット100により、センサーユニット120の生成した更新変位信号の内容が直接決定される。例えば、ユーザーは直接、調整ユニット100を通じて更新変位信号の内容を選択的に調整または制御する。ユーザーは調整ユニット100の調整信号によって生成された、対応する制御信号のみで初期変位信号の内容の増減または変化を決定し、更新変位信号を生成する。例えば、ユーザーは直接ボタンを押す、またはダイヤルを回転する方式で初期変位信号の内容の増減または変化を決定する。或いは、更新変位信号を生成するステップにおいて、本実施例にかかるセンサーユニット120が更新変位信号の内容を決定する方法はセンサーユニット120が更にマウス10の移動経路によってセンサーユニット120の生成した更新変位信号の内容を決定する方法であってもよい。例えば、ユーザーが調整ユニット100を通じて調整信号を選択的に生成して、対応する制御信号を処理装置110に生成させた場合、ユーザーは更にマウスを移動する実行によってセンサーユニット120にマウス10の移動経路を検知させ、センサーユニット120がマウス10の移動経路に基づいて初期変位信号の内容の増減または変化を決定して更新変位信号を生成する。例えば、ユーザーが調整ユニットを触発した後、マウス10の移動経路の長さと移動方向によって更新変位信号の内容を決定する。
【0035】
図4に示すステップ405において、センサーユニット120は初期変位信号を該更新変位信号に替え、且つ該更新変位信号を処理装置110へ伝送して、マウス10に該更新変位信号に基づいてカーソルの移動制御機能を実行させる。
【0036】
本発明に係る解像度の調整可能な機能を備えるマウスである第一形態のマウス10を示す図1、及び本発明に係るマウス10の解像度の調整方法のフローチャートを示す図5を参照する。これは本発明に係るマウス10の第3実施例を示す図である。
【0037】
本発明に係るマウス10はカーソルの移動制御の機能を常時実行する。前記マウス10は調整ユニット100と、処理装置110と、センサーユニット120とを有する。前記処理装置110は、それぞれ調整ユニット100及びセンサーユニット120と電気接続されている。調整ユニット100は選択的に調整信号を処理装置110へ生成する。センサーユニット120はマウス10の移動経路を検知して、マウス10の移動経路に基づいて対応する初期変位信号を生成する。処理装置110は調整信号、初期変位信号及びマウス10の移動経路を受信する。調整信号をマウス10の移動経路に対応させることで該初期変位信号を調整・変更し、マウス10に該更新変位信号に基づいてカーソルの移動制御の機能を実行させる。
【0038】
注意を要することは、本実施例掲載の調整ユニット100の様式はボタンであってもよい。または、本実施例掲載の調整ユニット100の様式はダイヤルであってもよい。前述の調整ユニット100の様式は本発明に開示された実施形態限りではない。当該技術分野に熟知した技術者が、本実施の調整ユニット100としてタッチパネルを用いてもよく、実施形態はこれに限られない。
【0039】
同時に、図1及び図5を参照する。図5に示すステップ500において、センサーユニット120がマウス10の移動経路を検知し、マウス10が一定の移動距離内で検知した回数に基づいて初期変位信号を生成し、且つマウス10の移動経路と初期変位信号を処理装置110へ伝送する。
【0040】
図5に示すステップ502において、調整ユニット100は選択的に調整信号を生成し、該調整信号を処理装置110へ伝送する。
【0041】
図5に示すステップ504において、処理装置110は調整信号と、初期変位信号と、マウス10との移動経路を受信し、調整信号をマウス10の移動経路に対応させることで該初期変位信号を調整・変更して更新変位信号を生成し、マウス10に該更新変位信号に基づいてカーソルの移動制御の機能を実行させる。
【0042】
注目すべきは、処理装置110の内部にあるファームウェアにより、本実施例における処理装置110が対応する更新変位信号を生成するステップが実行される。処理装置110は調整信号をマウス10の移動経路に対応させる内容で初期変位信号の数値を換算する。初期変位信号の数値を調整、変更した結果が更新変位信号となる。処理装置が換算を行なう方式は単なる増減または比率の調整であってもよい。
【0043】
注目すべきは、本実施例に係る処理装置110が対応する更新変位信号を生成するステップにおいて、更新変位信号の内容を決定する方法は調整信号の内容によって、処理装置110の生成した更新変位信号の内容が直接決定される。例えば、ユーザーは直接、調整ユニット100を通じて更新変位信号の内容を選択的に調整または制御する。ユーザーは調整ユニット100の生成した調整信号によって初期変位信号の内容の増減または変更を決定して更新変位信号を生成する。例えば、ユーザーは直接ボタンを押す、またはダイヤルを回転する方式で初期変位信号の内容の増減または変更を決定する。あるいは、本実施例に係る処理装置110が更新変位信号を生成するステップにおいて、更新変位信号の内容を決定する方法は、処理装置110が更にマウス10の移動経路によって更新変位信号の内容を決定する方法であってもよい。例えば、ユーザーが調整ユニット100を通じて選択的に調整信号を生成した場合、ユーザーはさらにマウスを移動する実行によって、センサーユニット120にマウス10の移動経路を検知させ、センサーユニット120がマウス10の移動経路と初期変位信号とを処理装置110へ伝送する。処理装置110は調整信号、初期変位信号とマウス10の移動経路に対応させるものに基づいて初期変位信号の内容の調整・変更を決定する。例えば、ユーザーはこの際にマウス10の移動経路の長さと移動方向とによって更新変位信号の内容を決定する。
【0044】
本発明に係る解像度の調整可能な機能を備えるマウスである第二形態のマウス20を示す図2、及び本発明に係るマウス20の解像度の調整方法のフローチャートを示す図6を参照する。これは本発明に係るマウス20の第1実施例を示す図である。
【0045】
本発明に係るマウス20はカーソルの移動制御の機能を常時実行する。前記マウス20は調整ユニット100と、処理装置110と、センサーユニット120と、表示ユニット130とを有する。前記処理装置110は、それぞれ調整ユニット100と、センサーユニット120と、表示ユニット130とに電気接続されている。調整ユニット100は選択的に調整信号を処理装置110へ生成し、処理装置110は調整信号を受信して対応する制御信号をセンサーユニット120へ生成する。センサーユニット120は該制御信号を受信し、該制御信号とマウス20の移動経路に基づいて対応する変位信号を処理装置110へ生成し、マウス20に該変位信号に基づいてカーソルの移動制御の機能を実行させる。また、表示ユニット130は処理装置110の受信した変位信号の数値を表示する。
【0046】
注目すべき点は、本実施例掲載の調整ユニット100の様式がボタンであってもよい。または、本実施例掲載の調整ユニット100の様式はダイヤルであってもよい。上述の調整ユニット100の様式は本発明に開示された実施形態限りではない。当該技術分野に熟知した技術者が、調整ユニット100としてタッチパネルを本実施の用いてもよいので、実施形態はこの限りではない。
【0047】
また、本実施例にかかる表示ユニット130は液晶ディスプレイであってもよく、目の前の変位信号の数値を直接に表示する。或いは、本実施例にかかる表示ユニット130は発光ダイオードであってもよく、目の前の変位信号の数値を直接に表示する。前述の表示ユニット130は本発明に開示された実施形態限りではない。
【0048】
図2及び図6を同時に参照する。図6に示すステップ600の内容は前述した実施例におけるステップ300、400の内容に近い。図6に示すステップ602の内容は前述した実施例におけるステップ302、402の内容に近い。図6に示すステップ604の内容は前述した実施例におけるステップ304の内容に近い。相違は、図6に示すステップ606において、表示ユニット130が変位信号の数値を表示することにある。
【0049】
本発明に係る、解像度の調整可能な機能を備えるマウスである第二形態のマウス20を示す図2、及び本発明に係るマウス20の解像度の調整方法のフローチャートを示す図7を参照する。これは本発明にかかるマウス20の第2実施例を示す図である。
【0050】
本発明に係るマウス20は常時にカーソルの移動制御の機能を実行する。前記マウス20は調整ユニット100と、処理装置110と、センサーユニット120と、表示ユニット130とを有する。前記処理装置110は、それぞれ調整ユニット100と、センサーユニット120と、表示ユニット130とに電気接続されている。調整ユニット100は調整信号を処理装置110へ選択的に生成する。センサーユニット120はマウス20の移動経路に基づいて対応する初期変位信号を生成する。処理装置110は調整信号と変位信号とを受信し、該調整信号に基づいて該初期変位信号を調整・変更し、更新変位信号を生成して、変位信号に基づいてカーソルの移動制御の機能をマウス20に実行させる。表示ユニット130は処理装置110の受信した更新変位信号の数値を表示する。
【0051】
注目すべきは、本実施例掲載の調整ユニット100の様式がボタンであってもよい。または、本実施例掲載の調整ユニット100の様式がダイヤルであってもよい。上述の調整ユニット100の様式は本発明に開示された実施形態限りではない。当該技術分野に熟知した技術者が、タッチパネルを本実施の調整ユニット100として用いてもよく、この限りではない。
【0052】
また、本実施例にかかる表示ユニット130は、目の前の変位信号の数値を直接表示する液晶ディスプレイであってもよい。或いは、本実施例にかかる表示ユニット130は、直接に目の前の変位信号の数値を表示する発光ダイオードであってもよい。前述の表示ユニット130は本発明に開示された実施形態に限られない。
【0053】
図2及び図7を同時に参照する。本実施例に係るマウス20の解像度を調整する方法について、図7に示すステップ700の内容は前述した実施例におけるステップ500の内容に近い。図7に示すステップ702の内容は前述した実施例におけるステップ502の内容に近い。図7に示すステップ704の内容は前述した実施例におけるステップ504の内容に近い。相違は、図7に示すステップ706において、表示ユニット130が変位信号の数値を表示することにある。
【0054】
前述した本発明にかかる解像度を調整可能なマウス、及びマウスの解像度を調整する方法については、通常のマウスを対象とする。ユーザーはマウスの解像度を調整する需要がある場合、マウスにおける調整ユニットを通じてマウスの解像度を直接調整する。それは直接なので便利であるだけでなく、マウスにおける表示ユニットを通じて目の前のマウス解像度の内容を同時に知ることができる。また、多くの応用ソフトウェアが起動される場合、ユーザーに対して従来の方法でマウス解像度の設定を行うのは不便であり、困難である。例えば、ゲームをやっている場合、ユーザーは本発明に係るマウスによって要求される解像度を直接調整することができ、使用効率及び便利性を高める。
【0055】
本発明に係る実施例を上述のように開示したが、本発明は前記実施例に制限されない。従って、本発明に開示された切換装置を有するマウス及び切換装置については、本発明に開示された実施形態限りではない。係る技術に熟達する者はその要旨を逸脱しない範囲において、記述された形状、構成、特徴及び数量などの修正が可能であることは勿論であって、本発明の技術的範囲は、本明細書における特許請求の範囲により定義される。
【符号の説明】
【0056】
10、20 … マウス
100 … 調整ユニット
110 … 処理装置
120 … センサーユニット
130 … 表示ユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
選択的に調整信号を生成する調整ユニットと、
前記調整ユニットと電気接続し、前記調整信号を受信して対応する制御信号を生成する処理装置と、
前記処理装置と電気接続し、前記制御信号を受信して前記マウスの移動経路を検知し、前記制御信号に基づいて前記マウスの移動経路に対応して変位信号を前記処理装置へ生成し、前記マウスに前記変位信号に基づいて前記カーソルの移動制御の機能を実行させるセンサーユニットと、を備え、
カーソルの移動制御の機能を常時実行する、解像度の調整可能なマウス。
【請求項2】
前記調整ユニットは、ボタンまたはダイヤルであることを特徴とする、請求項1に記載のマウス。
【請求項3】
前記センサーユニットは初期変位信号を有し、
前記マウスが前記初期変位信号に基づいて、前記カーソルの移動制御の機能を常時実行し、
前記センサーユニットは前記制御信号に基づいて、前記マウスの移動経路に応じて更新変位信号を生成し、
前記初期変位信号を前記更新変位信号に替えることを特徴とする、請求項1に記載のマウス。
【請求項4】
前記処理装置と電気接続され、前記処理装置が受信した前記変位信号の数値を表示する表示ユニットをさらに備えたことを特徴とする、請求項1に記載のマウス。
【請求項5】
調整ユニットは選択的に調整信号を生成するステップと、
前記調整信号が処理装置を触発し、処理装置が対応する制御信号を生成するステップと、
センサーユニットが前記マウスの移動経路を検知するステップと、
前記制御信号を前記マウスの移動経路に対応させることで、前記センサーユニットが変位信号を生成するステップと、を含むことを特徴とする、マウスの解像度を調整する方法。
【請求項6】
前記調整信号の生成前に、前記センサーユニットは前記マウスが一定の移動距離内で検知した回数に基づいて初期変位信号を生成するステップと、
前記制御信号の生成後、前記センサーユニットが前記制御信号に基づいてマウスの移動経路に対応して更新変位信号を生成し、前記初期変位信号を前記更新変位信号に替えるステップと、を更に含むことを特徴とする、請求項5に記載のマウスの解像度を調整する方法。
【請求項7】
前記処理装置が対応する前記制御信号を生成するステップは、前記処理装置の内部にあるファームウェアにより実行することを特徴とする、請求項5に記載のマウスの解像度を調整する方法。
【請求項8】
選択的に調整信号を生成する調整ユニットと、
前記マウスの移動経路を検知し、前記マウスの移動経路に基づいて対応する初期変位信号を生成するセンサーユニットと、
前記調整ユニット及び前記センサーユニットと電気接続し、前記調整信号、前記初期変位信号とマウスの移動経路を受信し、前記調整信号に基づいてマウスの移動経路に対応する前記初期変位信号を調整・変更し、且つ更新変位信号を生成して前記更新変位信号に基づいて前記カーソルの移動制御の機能を前記マウスに実行させる処理装置と、を備え、
カーソルの移動制御の機能を常時実行する、解像度の調整可能なマウス。
【請求項9】
前記調整ユニットは、ボタンまたはダイヤルであることを特徴とする、請求項8に記載のマウス。
【請求項10】
前記処理装置と電気接続され、前記更新変位信号の数値を表示する表示ユニットをさらに備えたことを特徴とする、請求項8に記載のマウス。
【請求項11】
センサーユニットがマウスの移動経路を検知し、前記マウスの一定の移動距離内で検知した回数に基づいて初期変位信号を生成するステップと、
調整ユニットが選択的に調整信号を生成するステップと、
処理装置が前記調整信号、前記初期変位信号とマウスの移動経路を受信し、前記調整信号に基づいて前記マウスの移動経路に対応して前記初期変位信号を調整・変更して更新変位信号を生成するステップと、を含むことを特徴とする、マウスの解像度を調整する方法。
【請求項12】
前記処理装置が前記調整信号に基づいてマウスの移動経路に応じて前記変位信号を調整・変更するステップは、前記処理装置の内部にあるファームウェアにより実行することを特徴とする、請求項11に記載のマウスの解像度を調整する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−58185(P2013−58185A)
【公開日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−68795(P2012−68795)
【出願日】平成24年3月26日(2012.3.26)
【出願人】(502361706)技嘉科技股▲ふん▼有限公司 (111)
【氏名又は名称原語表記】GIGA−BYTE TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.6,Bao Chiang Road,Hsin−Tien District,New Taipei City 231,Taiwan
【Fターム(参考)】