説明

言語能力開発のための方法およびデバイス

幼児の年齢、幼児の発達、幼児の健康状態、および幼児の環境に従う、言語能力開発のための方法およびデバイス。該方法およびデバイスは、随意に幼児の親の声を使用して音声カテゴリを発達させ、声道モデルを使用して親が単独音素を録音する際に役立ち、幼児の写真を使用して幼児向けの発話録音を改善する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願に対する相互参照]
本出願は、参照することにより本明細書に組み込まれる、2008年3月10日に出願された米国仮特許出願第61/035,027号、および2008年10月31日に出願された米国仮特許出願第61/110,080号の利益を主張する。
【0002】
開示される実施形態は、言語能力の発達および/または支援のための方法およびデバイスに関する。
【0003】
[著作権]
本特許書類の開示の一部は、著作権保護を対象とするマテリアルを含む。特許商標局のファイルまたは記録に現れるように、著作権保有者は、いずれの特許書類または特許開示による複製に対して異議はないが、他の方法でいかなる著作権もすべて保護する。以下の通知は、本明細書および本文書の一部を形成する図面において説明されるように、楽譜、楽曲、歌、教材、データ、方法、ガイドライン、およびソフトウェアに適用する。著作権(c)2008、Anat Thieberger Ben−Haim。無断複写、複製、転載を禁ず。
【背景技術】
【0004】
世界の言語は、子音、母音、および二重母音から成る数百もの音素を含むが、特定の言語は、世界の音素の小部分群のみを含む。幼児は通常、約3〜6ヶ月齢までに、ほぼすべての音素を区別することができる。その時期辺りに、幼児は、幼児の母語に対する曝露に基づいて、音素をはるかに小さいサブセットに分類し始める。この小サブセットは、音素表記または音声カテゴリと称され得る。音声カテゴリはすべて、語彙項目のさらなる学習の基礎となり、語彙の確立および単語の意味の習得の双方にとって必須である。成人の単一言語脳は、母語における1つの音素と別の音素を容易に区別するよう同調されるが、外国語の音素に曝露されると、失敗する場合が多い。
【0005】
外国語の音素が母語に類似しているが、わずかに異なる場合、同調された脳は、外国語の音素を容易に区別する、または明確に発音することができない場合があり、代わりに、その音素を母語の音素で置換する場合がある。例えば、母語の日本語のみを理解する日本語リスナーが、英単語の「river」を聞くと、日本語でない[ri]という音を母語の[li]という音を容易に区別できない場合があり、「liver」に近い何かに聞こえ得る。単語を復唱するよう依頼されると、[ri]という音素を話す発声訓練を受けていない日本語リスナーは、「liver」と言う場合もある。
【0006】
参照することにより本明細書に組み込まれる、米国特許出願第20040067471号、名称「phoneme playback system for enhancing language learning skills」、およびNeurosmith製の「Babbler」教育言語玩具は、一連の音素および単語を幼児および児童に対して再生する。残念ながら、音声カテゴリの発達を刺激することにおいて有効ではなかった。
【発明の概要】
【0007】
開示される実施形態の一部は、幼児の脳が、異なる音素サウンドを約30〜60の音声カテゴリのサブセットに分類する発達段階において、音声カテゴリの発達を刺激する。単独音素から成る、聴覚ピースに対する曝露が十分に長い場合、幼児の脳は、異なる音素サウンドを、該幼児が母語にのみ曝露されている場合より大きいサブセットに分類することができる。例えば、幼児の脳は、母語に対する曝露および約4〜10ヶ月齢からの開示される聴覚ピースの実施形態に対する曝露に基づいて、異なる音素サウンドを約60〜70の音声カテゴリに分類することができる場合がある。50音声カテゴリではなく、約60〜70の音声カテゴリのサブセットを有する脳は、母語および外国語の音素を認識するよう、より良く同調される。そのような脳は、より多くの音素を発音および区別することもできる場合がある。
【0008】
一部の理論に従って、ある単語を理解および発音できるように、ヒトの脳は、単語を構成する音素を識別できる必要がある。実施形態の一部は、所定の言語で使用されている、必要な音素を識別するよう脳を訓練する。訓練は、旋律の有無にかかわらず、音素から成る聴覚ピースを聴くステップを含む。随意に、旋律は覚えやすく、および/または把握しやすい。
【0009】
さらに、実施形態の一部は、幼児が母語および外国語を把握する能力、耳にする音を理解する能力、および/または潜在意識を訓練して、言語を構成する基本要素を識別する能力を向上させる。
【0010】
一部の例において、幼児は、他の声より母親の声に対してより注意を払う。一部の実施形態において、聴覚ピースの有効性を高めるために、幼児の親の1人以上が、再生する音素を自身の声で録音する。実施形態の一部は、親の幼児向け発話を、親が通常発音しない大量の音素セットに拡大し、音声カテゴリを拡大するよう幼児の脳を十分に刺激するために、各音素を何度も反復する。これは、幼児が必要な音素を識別し、注意を向ける/集中することも助け得る。
【0011】
実施形態の一部において、本明細書において音素または単独音素と称される様々な母音、子音、および/または二重母音/二重音字/三重音字が幼児に対して再生される。幼児に対して再生される一式の音素は、必要な言語を概して網羅するように選択され得る。随意に、各音素は、把握しやすい旋律を使用して発音される。随意に、音素は1つ以上の声を使用して発音されてもよい。幼児に対して再生される一連の音素は、言語的または辞書的意味を有しなくてもよい。随意に、聴覚ピースは、幼児に対して一日中再生されるか、もしくは日中のみあるいは夜のみ、または必要に応じて再生されてもよい。
【0012】
開示される実施形態の実装は、選択されるタスクまたはステップを手動、半自動、完全自動、および/またはそれらの組み合わせで実行または完了するステップを含む。さらに、開示される実施形態を実装するために使用される実際の装置および/または機器に応じて、いくつかの実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの組み合わせによって達成することができる。具体的に、ハードウェアを用いて、本発明の実施形態は、身体的構造における変化毎に存在し得る。付加的または代替として、ソフトウェアを用いて、本発明の選択される機能は、コンピュータプラットフォーム等のデータプロセッサによって実行することができ、任意の適切な操作システムを使用して、ソフトウェア指示またはプロトコルを実行する。
【0013】
一実施形態は、音声カテゴリの発達を刺激するために、幼児に対して聴覚ピースを再生するよう作動するデバイスであって、幼児の年齢に従って、幼児に対して再生する聴覚ピースを決定し、該聴覚ピースは、幼児の親の声の単独音素を含む、デバイスを開示する。
【0014】
一実施形態は、聴覚ピースを再生するためのデバイスであって、幼児の親の声で事前録音された聴覚ピースを記憶するように作動する記憶素子と、幼児の年齢に従って、再生する少なくとも1つの聴覚ピースを選択するようプログラムされるコンピュータ要素とを含む、デバイスを開示する。
【0015】
一実施形態は、言語習得前の言語発達のために聴覚ピースを調製するための方法であって、幼児の年齢を登録するステップと、幼児の親の声で録音された少なくとも1つの音素にアクセスするステップと、幼児の年齢に適切な聴覚ピースを録音された音素から構築するステップと、を含む方法を開示する。
【0016】
一実施形態は、幼児に対して聴覚ピースを再生し、音声カテゴリを刺激するよう事前にプログラムされるデバイスを開示し、該聴覚ピースは、幼児の親の声の単独音素を含み、該デバイスは、幼児の推定される発達に従って、経時的に再生される音素の混合を選択するようにプログラムされるコンピュータ素子を含む。
【0017】
一実施形態は、幼児を刺激して追加の音声カテゴリを発達させるための方法であって、幼児の発達を推定するステップと、推定される発達に適切な聴覚ピースを選択するステップと、を含み、該聴覚ピースは幼児の親の声の単独音素を含む、方法を開示する。
【0018】
一実施形態は、幼児を刺激して追加の音声カテゴリを発達させるためのデバイスであって、幼児に関連するパラメータを測定するように配置されるセンサに連結され、事前録音された聴覚ピースを記憶するように作動する記憶素子と、測定されたパラメータに基づいて、幼児の発達段階を推定するようプログラムされるコンピュータ素子とをさらに含み、該コンピュータ素子は、推定される発達段階に従って、事前録音された聴覚ピースからどの聴覚ピースを再生するかを選択する、デバイスを開示する。
【0019】
一実施形態は、幼児の親の声の単独音素を含む聴覚ピースを再生するよう事前プログラムされたデバイスであって、音素の混合が、推定される幼児の発達と正の相関にあるように、経時的に再生される音素の混合を変更するようプログラムされるコンピュータ素子を含む、デバイスを開示する。
【0020】
一実施形態は、単独音素を含む聴覚ピースを再生するよう作動するデバイスであって、幼児の年齢および健康状態に従って、幼児に対して再生する聴覚ピースを決定する、デバイスを開示する。
【0021】
一実施形態は、単独音素を含む聴覚ピースを再生することによって、音声カテゴリの発達を刺激するための方法であって、推定される幼児の発達に従って、聴覚ピースを選択するステップと、幼児が病気であることを登録するときに、選択を変更するステップと、を含む方法を開示する。
【0022】
一実施形態は、単独音素を含む聴覚ピースを幼児に対して再生するように作動するデバイスであって、幼児の近接における発話量の測定値を受信し、したがって幼児に対して再生する聴覚ピースを決定するデバイスを開示する。
【0023】
一実施形態は、音声カテゴリの発達を刺激するために、幼児に対して再生する聴覚ピースを作成するための方法であって、複数の単独音素を幼児の親が録音するステップと、録音した音素を処理して、録音した単独音素を含む聴覚ピースの再生を可能にするステップとを含み、異なる聴覚ピースの総持続時間は、親が録音に費やす時間の総持続時間より少なくとも3倍長い、方法を開示する。
【0024】
一実施形態は、音声カテゴリの発達を刺激するために、幼児に対して再生する聴覚ピースを作成するための方法であって、比較的短時間、親を録音するステップと、録音を処理するステップと、録音の持続時間よりはるかに長い持続時間の聴覚ピースを作成するステップと、を含む方法を開示する。
【0025】
一実施形態は、複数のユーザが録音した複数の単独音素にアクセスするステップと、各ユーザに対して、適切な録音音素を選択するステップと、録音音素を複製することによって聴覚ピースを作成するステップと、を含む方法を開示する。
【0026】
一実施形態は、録音する単独音素の素早く正確な発音を支援するためのコンピュータプログラムであって、音素を発音するために必要な声道内の動きを示す断面動画をユーザに示すことによって、どの音素を発音するかについてユーザを指導するステップと、ユーザを録音するステップと、を含むコンピュータプログラムを開示する。
【0027】
一実施形態は、ユーザが少なくとも1つの音素を迅速かつ正確に録音することを支援するための方法であって、音素を発音するために必要な声道内の動きを示す動画を示すステップと、ユーザを録音するステップと、を含む方法を開示する。
【0028】
一実施形態は、幼児を刺激して追加の音声カテゴリを発達させるために、幼児向けの発話における音素を録音するための方法であって、該音素を発音するために必要な声道内の動きを示す動画を親に示すステップと、親を録音するステップと、自身のパフォーマンスを微調整する方法を親に示すステップと、を含む方法を開示する。
【0029】
一実施形態は、幼児向けの発話を録音するためのコンピュータプログラムであって、どの音を録音するかについて親に指導するステップと、親が幼児向けの様式で話すよう促すために自身の子供の画像を親に示すステップと、親を録音するステップと、を含むコンピュータプログラムを開示する。
【0030】
一実施形態は、幼児向けの発話を録音するためのコンピュータプログラムであって、ユーザの子供の画像用のプレースホルダーを含むグラフィックユーザインターフェースであって、それによって、子供を見ることによりユーザが自身の子供向けの様式で話すことを助けるグラフィックユーザインターフェースと、必要な音を録音する際にユーザを支援するための指導と、を含むコンピュータプログラムを開示する。
【0031】
一実施形態は、ユーザが幼児向けの発話における所定の音を録音することを助けるための方法であって、録音する音を再生するステップと、ユーザに自身の子供の画像または自身の子供を見るよう要求するステップと、ユーザを録音するステップとを含む方法を開示する。
【図面の簡単な説明】
【0032】
実施形態は、本明細書において、例証のみを目的として、添付の図面を参照して説明される。実施形態の基礎的理解のために、実施形態の構造細部を必要以上に詳細に示すことはしない。
【図1】様々な音素シリーズを発音することによって再生される、聴覚ピース「メリーさんのひつじ(Mary Had A Little Lamb)」を示す。
【図2】2^nスキーマを特徴とする2つの旋律構造を示す。
【図3】聴覚ピースを構成するたえの方法の一実施形態を示す。
【図4A】聴覚ピースを再生するためのデバイスの概略ブロック図を示す。
【図4B】聴覚ピースをオーディオシステムに入れるために利用されるデバイスの概略ブロック図を示す。
【図5】一方法を示す。
【図6】一実施例を示す。
【図7】幼児の発達、反応、活動、満足、健康状態等に関連するパラメータを測定するためのいくつかの代替実施形態を示す。
【図8】推定される発達に従って、幼児を刺激して追加の音声カテゴリを発達させるためのいくつかの実施例を示す。
【図9】幼児の聴覚環境に従って、聴覚ピースを更新するための方法を示す。
【図10】聴覚ピースを作成するための一実施形態を示す。
【図11】2次元断面およびユーザの子供の写真を含むGUI示す。
【図12】ユーザの胎児の超音波画像を含むGUIを示す。
【図13】写真のプレースホルダーを含み、録音ボタンのないGUIを示す。
【図14】少なくとも1つの音素を迅速かつ正確に録音する際にユーザを支援するための方法を示す。
【図15】幼児試行の発話における音素を録音するための方法を示す。
【図16】方法の一実施例を示す。
【図17】幼児の病気に従って、聴覚ピースを更新するための一方法を示す。
【図18】聴覚ピースを作成するための方法を示す。
【図19】録音された音素を聴覚ピースに処理するための方法を示す。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下の説明において、多数の具体的詳細が示される。しかしながら、本発明の実施形態は、これらの具体的詳細なしに実践され得る。他の例において、周知のハードウェア、ソフトウェア、材料、構造および手技は、本説明の理解を不明瞭にしないよう、詳細に示されていない。本説明において、「一実施形態」または「一部の実施形態」に対する言及は、言及される特徴が、本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。さらに、本説明において、「一実施形態」または「一部の実施形態」に対する個別の言及は、必ずしも同一の実施形態を言及するとは限らない。説明される実施形態は、そのように明示され、当業者に容易に明らかとなるような場合を除いて、相互排他的ではない。したがって、本発明は、本明細書で説明される実施形態の任意の多様な組み合わせおよび/または統合を含み得る。また本明細書において、フロー図は、本方法の限定されない実施形態の実施例を示し、ブロック図は、本デバイスの限定されない実施形態の実施例を示す。フロー図における一部の動作は、ブロック図が示す実施形態を参照して説明され得る。しかしながら、フロー図の方法は、ブロック図を参照して論じられるもの以外の本発明の実施形態によって実行することもでき、ブロック図を参照して論じられる実施形態は、フロー図を参照して論じられるものとは異なる動作を実行することができる。さらに、フロー図が連続操作を表している場合であっても、ある実施形態では、示される順序と並行して、および/または示されるものとは異なる順序で実行し得る動作がある場合もある。さらに、テキストおよび/または図面において反復される参考番号および/または符号は、簡潔性および明確性を目的として利用されており、それ自体は、論じられる様々な実施形態および/または構成間の関係を決定しない。
【0034】
幼児向けの発話という用語は、幼児向けの言葉、母親語、親語、幼児語、マミートーク、または世話人の発話とも称され得る。幼児向けの発話は、通常、普通の大人の発話のそれとは異なる、「クーイング(cooing)」パターンのイントネーション、高いピッチで送達され、普通の発話よりも高く発音される多くのグリッサンド変化を伴う。一部の例において、幼児向けの発話は、単語の短縮および簡潔化によっても特徴付けられ得る。一部の例において、幼児は、大人向けの発話よりも幼児向けの発話を好み、大人向けの発話よりも幼児向けの発話に対してより感情的に応答することが知られている。幼児向け発話選好の実施例は、Master of Science by Wendy L.Ostroff、名称「The Perceptual Draw of Prosody:Infant−Directed Speech within the Context of Declining Nonnative Phoneme Perception」、1998のページiiにおいて要約され、その全体を参照することにより本明細書に組み込む。
【0035】
「楽譜(music notationまたはmusical notation)」という用語は、聴覚刺激を表す任意のシステムを意味する。単一の音記号または音符は、ピッチおよび持続時間の双方を意味し得、一連の音記号は、旋律およびリズムの双方を記録し得る。1つ以上の音符のピッチは、移調を使用して、上下させてもよい。
【0036】
「聴覚ピース」という用語は、(i)音楽構造を特徴とする聴覚データ、(ii)1つ以上の音素、(iii)ビート等の他の音楽的な音、または(iv)それらの任意の組み合わせを意味する。聴覚ピースの実施例は、それらに限定されないが、音楽ピースの非常に短い部分から非常に長い部分、歌、音楽ピースまたは歌の全体、1つの音素、1つ以上の音素の2つ以上の例、音楽を伴う1つ以上の音素の2つ以上の例、旋律に従って朗唱される1つ以上の音素の2つ以上の例、ビートによる1つ以上の音素の2つ以上の例、異なるピッチの1つ以上の音素の2つ以上の例を含む。
【0037】
本明細書で使用される「発音する」および「朗唱する」という用語は、それらに限定されないが、歌、会話、朗読、発話、および/または発声を含む。
【0038】
図1は、一部の実施形態に従って、様々な一連の音素を発音することによって再生される聴覚ピース「メリーさんのひつじ(Mary Had A Little Lamb)を示す。任意で、音素は親の声で再生される。代替として、音素は親の声以外の声で再生される。図示されるように、聴覚ピースは、同一音素を含むシリーズ(1)、同一音素および1つ以上の単語を含むシリーズ(2)、いくつかの音素およびいくつかの単語を含むシリーズ(3)、短母音、長母音、および1つの単語を含むシリーズ(4)、および二重母音と1つの単語を含むシリーズ(5)を朗唱することによって再生され得る。聴覚ピースは、1つ以上の母音、子音、音節、音素、二重母音/二重音字/三重音字、および/または他の音を含んでもよい。一部の実施形態において、一連の音素は、1回のみ反復される少なくとも一部の音素、辞書式意味を有する音素、1つ以上の所定言語の音素、または任意の他の必要な組み合わせを含み得る。一部の実施形態において、肯定的提案文が、音素間の聴覚ピースに組み込まれてもよい。聴覚ピースは、旋律なしに音素を含んでもよいことを理解されたい。例えば、少なくとも一部の音素は、同一ピッチで再生されてもよい。
【0039】
一部の実施形態において、聴覚ピースは、親の耳に心地よい旋律および幼児の親が発音し難いと感じる音素を含んでもよい。例えば、日本人は「L」と「R」を発音し難い。したがって、日本語聴覚ピースは、「L」と「R」の音素を含む、よく知られている日本の旋律を含んでもよい。一実施形態において、聴覚ピースは、よく知られている旋律の断片、または知られている旋律の全体、および各音素の少なくとも3回連続反復を含む。
【0040】
一部の実施形態において、一連の音素は、(i)アルファベット順、(ii)/BA/、/BE/、/BI/、/BO/、/BU/等の音声ファミリーに従って、(iii)言語能力の発達について説明する理論に従って、(iv)特定の幼児にカスタマイズされ得る言語療法に従って、(v)旋律と同期される一連の音素として、(vi)音に関連する特性の有意義な線形結合に従って、および/または(vii)意味を伝える母音および/または子音のある反復で配置された異なる音素を含む。
【0041】
一部の実施形態において、旋律構造は、自然なスキーマ、学習したスキーマ、および/または2^nスキーマである。図2は、2^nスキーマを特徴とする2つの旋律構造を示す。
【0042】
成長する間に、幼児は様々な発達段階を通過する。異なる発達段階は、異なる特徴を有し、異なる音素の混合を含有する異なる聴覚ピースを必要とする。
【0043】
図4Aは、聴覚ピースを再生するためのデバイス400の概略ブロック図を示す。デバイス400は、以下の要素:電源410、揮発性および不揮発性メモリ412、コントローラ414、スピーカ416、ユーザインターフェース418、通信要素420、センサ422または体重センサ、電子光センサ、または音センサ等の外部センサに対するインターフェース、筺体424、およびマイク426のうちの1つ以上を含んでもよい。デバイス400は、上述の構成要素の異なる組み合わせ、および追加のオプション構成要素を含む、多くの構成を有し得る。
【0044】
図4Bは、聴覚ピースをオーディオシステムに入れるために利用されるデバイス400bの概略ブロック図を示す。デバイス400bは、電源410、メモリ412、およびコントローラ414を含み得る。オーディオシステムは、増幅器428およびスピーカ429を含み得る。
【0045】
幼児の年齢に従う言語能力の発達
一部の実施形態において、幼児の年齢は、デバイス/ソフトウェアに入力され、一部の使用可能なデータから計算され、デバイスの操作時間および/または順序付けに基づいて推定され、および/または任意の他の適切な方法を使用して取得または記憶される。
【0046】
一実施形態において、異なる年齢に適切な聴覚ピースが事前に準備される。次いで、幼児の年齢に従って、適切な聴覚ピースが再生される。例えば、デバイスは、異なる年齢で異なるトラック/ファイルを再生し得る。
【0047】
別の実施形態において、オプションの組み合わせの有無にかかわらず、様々な音素が事前に準備される。次いで、使用可能な録音から、様々な年齢に必要な聴覚ピースが事前に作成される。
【0048】
図3は、以下のステップを含む、聴覚ピースを構成するための方法の一実施形態を示す。ステップ310において、幼児の年齢を登録する。ステップ312において、幼児の年齢に適切な音素シーケンスを選択する。オプションとして、音素シーケンスの大部分は、辞書的意味がなくてもよい。ステップ314において、複数の録音された音素にアクセスし、録音された音素から聴覚ピースを構築する。そしてステップ316において、聴覚ピースを再生する。オプションとして、録音された音素の少なくとも一部は、幼児の親の声である。オプションとして、聴覚ピースは、所定の旋律パターンに従って構成される。
【0049】
以下の3つの実施例は、異なるオプションの音素混合を説明する。
【0050】
幼児の年齢に従う、聴覚ピースにおける音素混合の第1の実施例は、(i)約4ヶ月齢までは主に母音、(ii)約4〜8ヶ月齢は、母音および子音、および(iii)約8ヶ月齢後は、主に子音を含む。デバイスは、幼児の年齢を取得し、幼児の年齢に従って、母音と子音の混合を決定し得る。一実施形態において、母音と子音の混合、およびオプションとして、それらの各音量は、幼児の年齢の関数であり、聴覚ピースが幼児の脳内で生じているプロセスと調和するようにする。
【0051】
幼児の年齢に従う、聴覚ピースにおける音素混合の第2の実施例は、(i)約4ヶ月齢までは主に母音、(ii)約4〜6ヶ月齢は、母音、子音、および二重母音、(iii)約6〜8ヶ月齢は、主に子音と二重母音でいくつかの音節は母音と子音を含み、(iv)約8ヶ月齢後は、主に子音と、母音および子音を含む音節とを含む。
【0052】
幼児の年齢に従う、聴覚ピースにおける音素混合の第3の実施例は、(i)約3ヶ月齢までは主に母音、(ii)約3〜4ヶ月齢は、子音および二重母音よりも多くの母音、(iii)約4〜5ヶ月齢は、母音、子音、および二重母音、(iv)約5〜6ヶ月齢は、母音よりも多くの子音および二重母音、(v)約6〜7ヶ月齢は、二重母音および母音よりも多くの子音、(vi)約7〜8ヶ月齢は、子音、いくつかの二重母音、および母音と子音を含む音節、(vii)約8〜9ヶ月齢は、子音、および母音と子音を含む音節、(viii)約9〜10ヶ月齢は、子音、母音といくつかの短い単語を含む音節、(ix)約10〜11ヶ月齢は、子音、母音と短い単語を含む音節、および(x)約11〜12ヶ月齢は、母音と短い単語を含む音節、を含む。
【0053】
音素、音節、および/または単語の他の混合は、必要に応じて、またある理論および/または実験の結果に従って作成してもよいことを理解されたい。
【0054】
幼児の年齢に従って、聴覚ピースの旋律を変更してもよい。例えば、約6ヶ月齢までは、幼児は主にイントネーションに影響されるが、約6ヶ月後は、幼児は意味を探し始める。したがって、約6ヶ月齢まで再生される旋律は、約6ヶ月齢後に再生される旋律と比べて、より高い中心周波数、より高いピッチ範囲、および/またはより長い持続時間を特徴とし得る。オプションとして、約6ヶ月齢後に再生される旋律は、より長い音楽フレーズ、および/またはより多くの音等のより複雑な構造を特徴とする。オプションとして、6ヶ月齢から、幼児に、より多くの光、画像、および/または愛撫等のより多くの刺激を受けさせてもよい。
【0055】
図5は、以下のステップを含む一実施形態を示す。ステップ320において、親から年齢を受信する等して、幼児の年齢を登録する。ステップ322において、音素データベースにアクセスする。オプションとして、音素を幼児の親の声で録音する。ステップ324において、旋律データベースにアクセスする。そしてステップ326において、音素のうちの少なくとも1つと1つの旋律とを含み、幼児の年齢に合致する聴覚ピースを構成する。
【0056】
一実施形態において、システムは、幼児の年齢(例えば、4ヶ月)を受信し、それに従って、聴覚ピースの内容および量を選択する。例えば、6ヶ月齢未満の幼児の場合、子音より比較的多くの母音を、非常にゆっくり、第1の所定の音量で再生する。6〜8ヶ月齢の間の幼児の場合、比較的同数の子音および母音を、ある程度速く、第2の所定の音量で再生する。8ヶ月齢を超える幼児の場合、母音より比較的多くの子音を、より速いテンポで、第3の所定の音量で再生する。
【0057】
一実施形態において、再生する順序は事前プログラムされ得る。例えば、第1週は親の声を英語で再生し、次いで、次の週はフランス語で再生してもよい。別の実施例として、第1のピースを4〜8ヶ月齢の間、第2のピースを8〜12ヶ月の間、第3のピースを12〜20ヶ月の間、および第4のピースを20ヶ月後に再生してもよい。
【0058】
幼児の発達に従う言語能力の発達
一実施形態において、幼児の喃語の声量および/またはコンテンツは、その発達を示し、したがって、再生する音素の混合を決定し得る。一実施形態において、幼児の体重は、その発達および/または年齢を示し、したがって、再生する音素の混合を決定し得る。幼児の発達を体重および/または年齢毎に評価するために、統計表を使用してもよい。一実施形態において、再生する音素の混合は、聴覚ピースの再生時間に従って決定される。
【0059】
一実施形態において、幼児の発達は、幼児の活動を測定することによって推定される。幼児の活動の実施例は、動作、喃語、およびおしゃぶりの吸引を含む。一実施形態において、幼児がより強く、および/または素早く動くと、次いで、聴覚ピースがより大きな音で、および/またはより速いリズムで再生される。
【0060】
一実施形態において、画像処理システムを使用して、幼児の音量を推定する。一実施例において、画像処理システムは、赤外線センサ、および随意に、距離測定構成要素を利用して、開口角を大きさに変換する。
【0061】
一実施形態において、幼児の発達は、随意に、聴覚ピースを聞きながら、幼児の脳波を測定することによって推定される。
【0062】
図6は、以下のステップを含む一実施例を示す。ステップ330において、推定される幼児の発達レベルを登録する。ステップ332において、音素データベースにアクセスする。随意に、音素は親の声で録音する。ステップ334において、旋律データベースにアクセスする。ステップ336において、音素のうちの少なくとも1つと1つの旋律とを含み、推定される幼児の発達レベルに合致する聴覚ピースを構成する。
【0063】
図7は、幼児の発達、反応、活動、満足、健康状態等に関連するパラメータを測定するためのいくつかの代替実施形態を示す。例えば、プレイヤー700は、おしゃぶり710、ハンドブレスレット712、カメラ714、測定マットレス、および/またはレッグブレスレットから受信される測定値に従って、聴覚ピースを再生し得る。
【0064】
図8は、以下のステップを含む、推定される幼児の発達に従って、幼児を刺激して、追加の音声カテゴリを発達させる、いくつかの実施例を示す。ステップ340において、体重センサ、電子おしゃぶり、喃語聴覚処理モジュール、および/または幼児が装着するか、または幼児のマットレスの下等、幼児の近接に配置される動作感知器等の、本明細書で説明される要素のうちの1つを使用して、幼児の発達を推定する。ステップ342において、推定される発達に適切な聴覚ピースであって、随意に、親の声の単独音素を含む聴覚ピースを選択する。またオプションステップ344において、聴覚ピースを再生する。
【0065】
一実施形態において、聴覚ピースは、幼児が比較的平穏であると推定されるときに再生される。随意に、音量および/または旋律は、幼児の平穏感のレベルに従って設定され得る。平穏感のレベルは、参照することにより本明細書に組み込まれる、米国特許出願第20090018421号において開示されるような、ほぼすべての適切な方法を使用して推定され得る。
【0066】
一部の実施形態において、以下の参照文献のうちの一部の教示を利用して、幼児を監視し、幼児が何かを理解し、意思の疎通を図り、集中しているときに分析し、幼児の精神状態、心理状態、気分、快適さ、ストレスレベル、および身的状態を測定してもよい。一部の実施形態は、幼児の表情、吸引パラメータ、身体的動作、音、および/または心拍数、呼吸数、体温、汗、および/または電気的脳反応等のバイオメトリックを測定してもよい。笑顔およびクーイング等の一部の測定値は、幼児が、現在の環境および/または身体的状態に満足しているか、幸福であることを示すか、または幼児が聞いた発話または音を理解していることを示し得る。泣く等の他の信号は、不満足を示し得る。
【0067】
一部の実施形態において、幼児の無栄養吸引パラメータは、電子おしゃぶりを使用して検出される。例えば、参照することにより本明細書に組み込まれる、米国特許出願第20080077183号、名称「Well−being of an infant by monitoring and responding to non−nutritive sucking」は、電子おしゃぶりについて説明する。
【0068】
一部の実施形態において、幼児の喃語は、音声検出要素を使用して検出される。例えば、参照することにより本明細書に組み込まれる、米国特許第5964593号、名称「Developmental language system for infants」は、正常な発話の発達を促進するための幼児向けコンピュータ玩具について説明する。
【0069】
一部の実施形態において、幼児の喃語は、録音、カタログ化、および分析される。例えば、参照することにより本明細書に組み込まれる、米国特許出願第20080096172号、名称「Infant Language Acquisition Using Voice Recognition Software」は、発話分析ソフトウェアについて説明する。
【0070】
一部の実施形態において、幼児の身体的動作および喃語は、ビデオカメラおよびマイクを使用して感知される。コンピュータは、身体的動作および喃語に対する応答を生成し得る。例えば、参照することにより本明細書に組み込まれる、米国特許第6517351号、名称「Virtual learning environment for children」は、カメラベースの応答システムについて説明する。
【0071】
一部の実施形態において、幼児の身体的動作は、幼児の身体的動作に対して選択的に応答する、複数のアクチュエータ要素、および随意に、フィードバックを提供するための視聴覚出力デバイスを備える、ブランケットを使用して測定される。例えば、参照することにより本明細書に組み込まれる、米国特許第5260869号、名称「Communication and feedback system for promoting development of physically disadvantaged persons」は、測定ブランケットについて説明する。
【0072】
一部の実施形態において、音に対する幼児の脳応答は、脳の電気的活動を感知することによって試験される。例えば、参照することにより本明細書に組み込まれる、米国特許出願第20050018858号、名称「A rapid screening,threshold,and diagnostic tests for evaluation of hearing」は、脳波試験について説明する。
【0073】
一部の実施形態において、幼児の動作は、無線ブレスレットデバイスを使用して測定される。例えば、参照することにより本明細書に組み込まれる、PCT公開第WO2008079296号、名称「Apparatus and method for wireless autonomous infant mobility detection,monitoring,analysis and alarm event generation」は、無線ブレスレットについて説明する。
【0074】
一部の実施形態において、幼児の呼吸および動作は、マットレスを通じて測定される。例えば、参照することにより本明細書に組み込まれる、米国特許第5271412号、名称「Movement detector and apnea monitor including same」、米国特許第6652469号、名称「Movement detector pad with resilient plate attachment」、および米国特許第5448996号、名称「Patient monitor sheets」は、動作感知器について説明する。
【0075】
幼児の健康または環境に従う言語能力の発達
一部の研究は、幼児が聴覚障害を有している場合、脳は、例えば、4〜8ヶ月齢の間の音声カテゴリを形成する一方で、次いで、子供の母語および外国語に対する音声認識は減少し得、随意に、筆記障害および学習障害が生じ得る。以下の実施形態は、聴覚障害に対応するための一部のオプション調節について説明する。
【0076】
一実施形態において、システムは、耳炎、鼻水、または聴覚システム内の液体等の聴覚関連障害についてのデータを受信し、それに従って操作を調節する。操作調節の実施例は、それらに限定されないが、以下を含む。(i)再生音量を調節する。随意に、再生音量は、聴覚関連障害に従って決定する。例えば、幼児が耳炎を罹患している場合、システムは、幼児が聞けるように、聴覚ピースをより大きい音量で再生する。聴覚障害は、一時的または持続的であり得、システムは、音量、および随意に、再生するコンテンツを決定するときに、これを考慮し得る。(ii)音素混合を調整する。例えば、耳炎がより長期間続く場合は、母語の音素のパーセンテージを高める。別の実施例として、幼児が病気であるために、聴覚ピースの第1のセットが十分に再生されなかった場合、可能であれば、後続の音素セットの一部の代わりに、第1のセットをより長い持続時間再生する。(iii)フィードバック機序および/または相互作用機序を調節する。例えば、操作中、聴覚ピースは光を伴ってもよく、一方、病気中は、光はまったく作動され得ないか、または程度を抑えて作動され得る。代替として、乳児が頻繁に泣く場合は、幼児の注意を苦痛からそらすために、より多くの光が作動され得る。(iv)旋律を調節する。例えば、耳炎を罹患している幼児は、テンポの遅い聴覚ピースに曝露されてもよく、および/または結果として生じる音素間の時間差が増大し得る。(v)音素を伴う音を調節し、および/または問題のある周波数を除去する。例えば、鼓膜障害を経験している幼児の場合、ある周波数を聞くと痛みを引き起こし、システムは問題のある周波数を除去する。代替として、システムは、問題のある周波数を含まないように、聴覚ピースを移調してもよい。例えば、約1000Hzより高い周波数で障害のある幼児には、約950Hzを下回る周波数を含む聴覚ピースが供給される。これは、問題のある周波数を除去する、聴覚ピース全体を必要な周波数域に移調するか、または他の録音を使用することによって達成され得る。および/または(vi)操作パラメータを調節する。例えば、閾値を変更して、泣いているか、またはストレス時に再生を停止または変更するようにするステップは、幼児が病気であり、および/または聴覚障害を有している場合を示す。
【0077】
図17は、幼児の病気に従って聴覚ピースを更新するための一方法を示す。ステップ384において、推定される幼児の発達に従って聴覚ピースを選択する。ステップ385において、幼児が病気であることを登録するときに選択を変更する。そしてステップ386において、幼児が再び健康になった後に選択を変更する。随意に、病気は聴覚障害を含み、適応は聴覚障害の期間を含む。随意に、選択を変更するステップは、音素の混合を変更するステップ、旋律を変更するステップ、および/または聴覚ピースとともに操作される可視表示の操作を変更するステップを含む。
【0078】
一実施形態において、幼児が耳炎から回復しても、依然として聴覚システム内に液体を有し、聴覚を鈍化させ得る。システムは、これを考慮に入れ、幼児が恐らく耳炎から回復したことの表示を受信した後でさえも、聴覚障害を補償し得る。
【0079】
一実施形態において、補償は、より大きい音量で再生する、特別なコンテンツを提供する、または幼児が異なる音素を区別できるように、より明確な音素を再生する、のうちの1つ以上を含む。
【0080】
一実施形態において、過去または現在、聴覚障害のある幼児に対して再生される聴覚ピースは、健康な幼児に対して再生される聴覚ピースと比較して、より遅いテンポを有し、音素はよりクリアかつより明確である。
【0081】
一実施形態において、音素の混合を修正する。例えば、正常な健康状態にある4〜6ヶ月齢の幼児は、子音より多くの母音を有する音素混合に曝露され得、6〜8ヶ月齢の幼児は、母音より多くの子音を有する音素混合に曝露され得るが、耳炎を患う4〜6ヶ月齢の幼児は、6〜8ヶ月齢時に、約50%母音および50%子音の音素混合に曝露され得る。
【0082】
一実施形態において、システムは、幼児の動作を監視するためのセンサを備える。動作を監視するためのセンサの実施例は、例えば、不安または幸福感を検出するための動作感知器、例えば、泣き声、不安、平穏感、または幸福感を検出するための音センサ、および/または画像処理センサまたは動作感知器を有するカメラを含む。
【0083】
監視される幼児の動作を分析して、聴覚障害、好適な聴覚ピース、好適な再生レベル、またはシステムの他の特徴を検出する。次いで、システムは、分析結果に従って、自動的にその操作を変更することができる。例えば、大きい音で再生する場合、または父親の声で再生している間と比較して、低い音レベルで再生する場合、または母親の声で再生している間に、幼児がより良く眠ることをシステムが測定すると、システムは、幼児が眠っている間、再生音量を下げるか、またはより多くのピースを母親の声で再生してもよい。
【0084】
代替として、システムは、測定値を監督者に転送してもよい。通知は、さらなるアクションに対する推奨を含み得る。例えば、監視される幼児が、ある周波数域を聞いている間に不規則な動作をしていることをシステムが測定すると、システムは、幼児が聴覚障害を有する場合があり、問題のある周波数域に反応させていることを監督者に通知し得る。
【0085】
図9は、幼児の聴覚環境に従って、聴覚ピースを更新するための一実施例を示す。ステップ350において、幼児の近接における発話量の測定を登録し、該発話量が所定の閾値を上回るか、または下回るかをチェックする。ステップ352において、閾値を上回る場合は、より多くの外国語音素を再生し、閾値を下回る場合は、以下のオプションステップのうちの1つ以上を再生する。ステップ354において、より多くの母語音素を再生する。ステップ356において、聴覚ピースをより長い持続時間再生する。ステップ358において、より多くの音素の組合せ、および随意に、短い文章を含む混合を再生する。ステップ359において、より平穏かつ温かい旋律を再生する。
【0086】
一実施形態において、本明細書において、ならびに本説明におけるすべての他の関連する場所におけるデバイスは、ソフトウェアであってもよく、幼児の親がろうであるか否か、または発音障害を有しているか否かの表示を受信する。親が具体的な音素に関する障害を有する場合、これらの音素を通常より頻繁に反復してもよい。母親がある音素を母語で良好に録音できない場合は、この音素に関する障害を有し得、該音素を通常より頻繁に再生してもよい。
【0087】
一実施形態において、幼児監視システムは、マイク、オプションカメラ、および信号処理ユニットを含む。幼児が泣き始めると、信号処理ユニットは泣き声を登録し、幼児の母親の電話番号等の所定の電話番号を自動的にダイヤルする。
【0088】
音声カテゴリを発達させるための幼児の親の声の使用
一部の実施形態において、特定の声を使用して、聴覚ピースを幼児に対して朗唱することは有利である。特定の声の実施例は、それらに限定されないが、幼児の親の声、兄弟/姉妹、祖父母等の幼児の親類の声、友人、または幼児の親が尊敬または愛する第3者の声を含む。通常、幼児は、他の声より母親の声により注意を払う。したがって、聴覚ピースを幼児の母親の声で再生することは、一部の場合において、幼児の母親の声ではない同様の聴覚ピースからは得ることができない、予期せぬ結果を提供する。
【0089】
聴覚ピースは、以下のような多様な方法を使用して、録音されている音素から作成してもよい。一実施形態において、ユーザは、すべての音素を録音する。代替として、ユーザは、個別の音素をすべての必要なピッチで録音する。次いで、録音を処理して聴覚ピースを作成する。一実施形態において、聴覚ピースは、以下の方法を使用して作成される。1つ以上の音素を録音する、所定の旋律に従って、録音された音素を移調する、および所定のシーケンスに従って、移調した音素を配置する。オプションとして、旋律は所定の群から選択される。オプションとして、シーケンスはユーザによって選択される。オプションとして、音素は、所定の言語に共通する各母音および子音の少なくとも1つの例を含む。図10は、聴覚ピースを作成するための一実施形態を示す。ステップ360において、1つ以上の音素を録音し、ステップ362において、所定の旋律に従って、録音した音素を移調し、ステップ364において、1つ以上の音素を合成し、ステップ366において、所定のシーケンスに従って、移調および合成した音素を配置する。オプションとして、合成した音素は外国語に属する。オプションとして、合成した音素は、ユーザが発音できないか、または正確に発音しなかった音素である。
【0090】
一実施形態において、聴覚ピースは、以下の方法のうちの1つ以上を使用して、録音したサンプルから作成する。(i)異なる音声サンプルを(移調せずに)組み合わせる。(ii)移調した音声サンプルを取得し、元の音声サンプルおよび移調した音声サンプルを組み合わせて聴覚ピースにする。または(iii)録音された音素から1つ以上の音素を合成する。
【0091】
一実施形態において、録音したサンプルを必要な特性に調整する。一実施形態において、録音したサンプルに基づいて、追加の音を合成する。オプションとして、録音、調整、および/または合成した音を一緒に混合し、1つの聴覚ピースを作成する。
【0092】
一実施形態において、聴覚ピースは、所定のコマンドおよび/または音処理ツールを使用して、録音、調整、および/または合成した音から構成する。オプションとして、サンプルをサウンドテクニシャンに提供して、聴覚ピースを効率的に生成させることができる。
【0093】
一実施形態において、聴覚ピースをユーザの声に類似する声で構成するために、ソフトウェアは、ユーザの声の特徴を学習し、それらの特徴を聴覚ピースを構成するために使用する。声の特徴の実施例は、それらに限定されないが、特徴的周波数および振幅、特徴的調和、または多様なモデルを含む。米国特許第7168953号、名称「trainable videorealistic speech animation」の、それが教示するすべてを参照により本明細書に組み込む。ユーザの声の特徴を学習した結果として、ユーザによって以前に録音されていない音素から成る聴覚ピースを構成することが可能である。オプションとして、音素を単語および文章に処理することも可能である。
【0094】
一実施形態において、ユーザの声に類似する声で聴覚ピースを構成するために、ソフトウェアは、ユーザの声の特徴を学習し、次いで、異なる特徴を有する複数の声を含む所定のデータベースから、類似する声を選択する。オプションとして、該結果は、複数の声の組み合わせであり得る。例えば、声Aを母音に使用し、声Bを子音に使用してもよい。結果として、ユーザによって以前に録音されていない音素を含む聴覚ピースを構成することが可能である。この方法は、必要な声に類似する声で、オーディオブック、テレビショー、および/または学習教材を作成することを可能にする。
【0095】
一実施形態において、ユーザは、同一音の2つ以上の変型を録音する。各変型は、異なる持続時間、ピッチ、および/またはフィーリングを有し得る。一実施形態において、追加の変型を作成するために、録音された音に対して、エコー、サステイン、および/または他の聴覚効果が適用される。同一音の異なるバージョンを異なる聴覚ピースに使用してもよい。
【0096】
一実施形態において、異なる聴覚ピースは、録音されたサンプルのピッチ、持続時間、および/または振幅を変更することによって作成される。例えば、同一音を再生する聴覚ピースの開始部分は、該聴覚ピースの終了部分より音量が大きくてもよい。
【0097】
以下の3つの実施例は、同一の親の録音を使用して、多様な聴覚ピースを作成するオプションを説明する。
【0098】
(i)一式の音素の単一の録音を使用して、多数の聴覚ピースを構成することが可能である。例えば、親は音素を録音して、第1の聴覚ピースのセットを取得することができ、幼児が成長し、親が満足すると、別の録音セッションを経る必要なく、第2の聴覚ピースのセットを取得し得る。
【0099】
(ii)親が一旦、基本の音素セットを録音すると、親は任意の数の聴覚ピースを注文することができる。親は時々、使用可能な聴覚ピースを検討し、別の録音セッションを経る必要なく、随意に追加の聴覚ピースを注文することができる。
【0100】
(iii)2人以上の人が基本の音素セットを録音する場合は、異なるピースを異なる声で注文することが可能である。例えば、最初の2つの聴覚ピースは母親の声であってもよく、他の2つの聴覚ピースは父親の声であってもよい。一実施形態において、録音した音素から、ある音素を合成する。
【0101】
一実施形態において、ユーザが音素を録音している間、または録音後に、サンプリングアシスタントソフトウェアは、音素の持続時間が必要な間隔内であるか否かを示す。オプションとして、親は少なくとも2つの異なる持続時間を有する一部の音素を録音し、ソフトウェアは該長さを認証する。代替として、異なる持続時間を合成により作成する。
【0102】
声調言語は、ピッチの変化で情報を伝える。一実施形態において、聴覚ピースは、異なるピッチの音素、および/または様々なグリッサンドを有する音素を含む。オプションとして、視覚または機械的表示は、ピッチの変化を伴う。例えば、(i)人形等の物体または画像をピッチに関連して動かす。例えば、ピッチが高いほど、人形を高く上げる。(ii)光を追加する。およびオプションとして、色、強度を変更するか、または異なる光源を操作する。(iii)画面に表示される画像を変更する。(iv)ピッチをハンモックの高さと接続する。例えば、幼児が高い位置にいるほど、再生されるピッチは高くなり、その逆も同様である。
【0103】
一実施形態において、音声カテゴリの発達を刺激するために、幼児に対して再生する聴覚ピースを作成するための方法は、以下のステップを含む。幼児の親によって複数の単独音素を録音する。そして、録音した音素を処理して、録音した単独音素から成る聴覚ピースの再生を可能にし、異なる聴覚ピースの総持続時間は、親が録音に費やした時間の持続時間より少なくとも3倍長い。オプションとして、聴覚ピースは、旋律、および/または本来親によって録音されていないピッチの音素から成る。オプションとして、聴覚ピースは単独音素を含む。オプションとして、録音音素は移調される。オプションとして、新しい音素は、録音した音素から合成される。オプションとして、各音素は、所定の持続時間の間隔を有し、該方法は、録音した音素の持続時間が所定の持続時間を維持するか否かを試験する。
【0104】
図18は、音声カテゴリの発達を刺激するために、幼児に対して再生する聴覚ピースを作成するための方法であって、以下のステップを含む方法を示す。ステップ388において、幼児の親の声を比較的短時間、録音する。ステップ389において、録音を処理する。そしてステップ390において、録音の時間よりはるかに長い持続時間を有する聴覚ピースを作成する。オプションとして、親は幼児向けの発話を使用する。
【0105】
図19は、録音した音素を処理して聴覚ピースにするための方法であって、以下のステップを含む方法を示す。ステップ392において、複数のユーザによって録音された複数の単独音素にアクセスする。ステップ393において、各ユーザに対して、適切な録音音素を選択する。そしてステップ394において、録音した音素を複製することによって聴覚ピースを作成する。オプションとして、聴覚ピースを作成するステップは、音素の少なくとも一部を処理するステップを含む。オプションとして、音素を処理するステップは、音素のうちの少なくとも1つのピッチを変更するステップを含む。
【0106】
親が単独音素を録音する際に支援するための声道モデル
一部の実施形態において、親の時間を保存し、録音の質を高め、費用効果的な録音の制御を可能にし、および/またはプロセスを産業化するために、断面動画を含むサンプリングアシスタントソフトウェアは、発音すべき音素をユーザに示し、および/またはユーザの音素を支援することによって、声サンプリングプロセス(録音プロセスとも称される)において親を指導する。断面動画を使用するステップは、録音プロセスを有意に短縮する場合がある。
【0107】
図11は、2次元断面12のうちの一実施例を示す。断面12は、声道の動きを動画で表す。図11のGUIサンプルは、以下の要素:録音する音素20の説明、録音する音素22bの総数を有する現在の音素22aのシリアル番号、録音する音素33を発音している人のビデオ、再生ボタン10、録音ボタン14、次の音素ボタン16、録音表示アイコン15、メッセージ用のテキストボックス18、および幼児画像21を含む。
【0108】
一実施形態において、2つの基本的ソフトウェア構造がある。(i)ユーザは、聴覚ピースに含まれる異なる音の大部分またはすべてを録音するか、または一式の聴覚ピース全体を、随意に順に録音する。(ii)ユーザは、聴覚ピースを作成するために処理される一式の音素を録音する。例えば、ソフトウェアまたはサウンドテクニシャンは、移調、標準化、音量調節、および/または音素合成を使用して、聴覚ピースを作成する。双方の構造において、サンプリングアシスタントソフトウェアは、どの音素を発音し、それらをどのように発音するかについて、ユーザを指導し、随意に、ユーザが必要とされる音素を発音する前に、同調コードを再生し得る。随意に、録音のすべて、一部のピッチを標準化してもよく、またはいずれも標準化しなくてもよい。
【0109】
一実施形態において、ユーザは単独音素を録音し、動画モデルを使用して、声道における要素の位置および動作を示すことを可能にする。動画モデルは、以下:口の2次元断面、3次元断面、3次元構造、一部透明のモデル、および下の位置の表示のうちの1つ以上を含み得る。一実施例において、分析によりユーザが唇を十分に開けていなかった、または舌を右の位置に置いていなかったと判定される場合、唇または舌にマークを付けて、ユーザが改善できるようにする。
【0110】
一実施形態において、発音の聴覚的説明が指導に含まれる。例えば、「th」を発音するために、舌を前歯の間に配置してください。
【0111】
一実施形態において、ユーザは2つ以上の音素を次々に発音する。随意に、指導ソフトウェアは、録音する音素を再生し、次いで、ユーザが復唱する。随意に、ユーザはソフトウェアが再生するより多くの回数復唱してもよい。例えば、ソフトウェアが/ε/、/ε:/を再生し、ユーザが/ε/、/ε/、/ε:/、/ε:/と発音する。
【0112】
図14は、ユーザが少なくとも1つの音素を迅速かつ正確に録音する際に支援するための方法であって、以下のステップを含む方法を示す。ステップ370において、音素を発音するための声道内の動きを示す動画をユーザに示し、ステップ371において、ユーザを録音する。オプションステップ372において、録音を分析し、適切な場合、動画を使用して、次の録音を改善する方法にユーザを集中させる。
【0113】
図15は、幼児を刺激して追加の音声カテゴリを発達させるための、幼児向け発話における音素を録音するための方法であって、以下のステップを含む方法を示す。ステップ374において、どの音素を発音するかについて、幼児の親に指導する。ステップ375において、該音素を発音するために必要な声道内の動作を示す動画を親に示す。ステップ376において、親を録音する。そしてステップ377において、持続時間、ピッチ、ピッチの変化、および/または音量等のパフォーマンスを微調整する方法を親に示す。
【0114】
一実施形態において、以下の方法ステップを行う。(i)ユーザは、少なくとも1つの言語を選択する。(ii)選択した言語に従って、サンプリングアシスタントソフトウェアは、録音する必要音素を選択する。(iii)サンプリングアシスタントソフトウェアは、必要な音素を録音する際にユーザを指導する。例えば、ユーザが英語を選択すると、サンプリングアシスタントソフトウェアは、/BA/、/TH/、および/CH/等の典型的な英語音素をサンプリングする。ユーザが英語およびへブライ語を選択すると、サンプリングアシスタントソフトウェアは、典型的なヘブライ語の喉子音および典型的な英語の音素を発音するようユーザに指導する。(iv)随意に、1つの言語の音素または良好に録音された音素を操作して、別の言語の音素、または適切に録音されなかった音素を作成するように、ユーザが上手に発音できない音素を合成する。例えば、フランス語の母音/E/、/O/、/A/、/U/、および/H/をそれらに関連する英語母音から合成してもよい。
【0115】
一実施形態において、ユーザは上手に発音できる音をサンプリングしてもよく、残りを第三者および/または事前録音された音素のデータベースから取得する。
【0116】
随意に、ユーザは音素を録音し、録音結果に従って、以下の声:ユーザの声、ユーザの声に基づいて合成された声、および/または第三者の声のうちの1つを利用して聴覚ピースを作成する。随意に、ユーザの音量が満足できるものか否かを判定するための閾値を利用する。
【0117】
一実施形態において、ユーザ(例えば、幼児の親)は、特定の音素、例えば、幼児の親が上手に発音できなかった音素、または特定のアクセントに重要である音素の強化を希望する。以下は、特定の音素を強調するための方法の非限定的な実施例であり、(i)リターンの数を増加する、(ii)より大きい音量で再生する、または(iii)複数の異なる声で、または1つの異なる声を使用して、特定の音素の異なる例を再生する。
【0118】
一実施形態において、ユーザが音素を発音している間および/または発音した後に、サンプリングアシスタントソフトウェアは、サンプルを分析し、ピッチ、振幅、および/または持続時間等の一部のパラメータが必要な範囲内であるか否か、ユーザが必要な音素を良好に発音したか否か、および/または環境騒音は許容可能であるか否かについて、ユーザに通知し得る。問題が生じた場合、ユーザは特定の音素を再度録音するよう依頼してもよい。
【0119】
一実施形態において、異なるサンプルのピッチは、所定の範囲と概して合致する必要がある。例えば、所定の音素セットは、類似するピッチ範囲内にある必要がある。随意に、ユーザには、現在の発音のピッチが高すぎるか、または低すぎるか否かの表示が提供される。随意に、録音ソフトウェアは、現在のサンプルが、サンプルの結果と一致/合致/一貫しているか否かを確認する。
【0120】
図13は、同調コード再生ボタン10bを含むが、録音ボタン14を含まないGUIを示す。この場合、ソフトウェアは、測定時または同調コードを再生していないときに、連続して録音し得る。本実施形態は、ユーザが音素を正しく発音できると考えるとすぐに録音を可能にする。ソフトウェアは、いつ同調コードを再生したかを把握し、それによって、ソフトウェアによって再生される音と、ユーザにより発音される音とを容易に区別することができる。
【0121】
幼児向けの発話録音を改善するための幼児の写真
長い間、発明者らは、幼児向けの発話を録音するための信頼できて簡潔な方法を探求してきた。一部の親は、録音中に、良好な幼児向けの音素および単語を発音することができたが、録音中に、良好な幼児向けの音素および単語を発音することを困難に感じる親も一部存在した。本発明者らは、子供を見ることが、一部の親にとって良好な幼児向けの発話を録音する助けとなり得るという結論に至った。一部の実施形態において、声録音のソリューションは、ユーザ自身の子供の画像を含む。
【0122】
ユーザ自身の子供の画像を表示することは、以前に良好な親語音素および単語を発音することができなかった親の一部が、彼ら自身の子供を見ながら良好な親語音素および単語を発音できたため、予想を超える結果をもたらす。そのため、録音プロセス中にユーザ自身の子供の画像を表示することは、ユーザ自身の子供の画像なしで得られる結果が低下する場合に、付加的結果を示す。
【0123】
ユーザ自身の幼児の画像を提示する特性は、先行技術の声サンプリングソリューションによって提示されていない。したがって、ユーザ自身の子供の画像を表示する、開示される声サンプリングの実施形態は、幼児向けの発話を録音するときに、予想以上に先行技術より優れている。
【0124】
幼児の画像の一部の実施例は、胎児の超音波画像、子供の画像、または親類の子供の画像を含む。図11は、ユーザの子供21の画像を含むGUIを示す。図12は、ユーザの胎児24の超音波画像を含む、GUIを示す。画像21および24は、静止画像または動画のいずれかであってもよいことを理解されたい。
【0125】
一実施形態において、幼児の画像に動画を追加して、母親が幼児向けの発話を話すことを促進し、録音が成功した後にフィードバックを提供する。例えば、胎児の3D超音波ビデオの一部を録音の前および/または後に再生する。随意に、動画はビデオである。随意に、動画は合成される。随意に、ビデオは胎児の超音波画像を含む。
【0126】
図13は、声サンプリングソリューションが、子供の画像を配置するプレースホルダー25を含む、一実施形態を示す。プレースホルダー25は、幼児の画像用の所定の空白領域であってもよく、表示領域外に延在してもよい。
【0127】
一実施形態において、ユーザは自分の子供または子供の画像を見るよう要求される。図16は、以下のステップを含む、そのような方法の一実施例を示す。ステップ380において、録音する音素を再生する。ステップ381において、自分の子供または子供の画像を見るようユーザに要求する。そしてステップ382において、ユーザを録音する。
【0128】
実施形態のある特徴は、明確さのため、個別の実施形態の文脈において説明され得るが、単一の実施形態における様々な組み合わせで提供されてもよい。逆に、実施形態の様々な特徴は、簡潔さのため、単一の実施形態の文脈において説明され得るが、個別に、または任意の適切な副結合において提供されてもよい。
【0129】
該実施形態は、それらの出願において、方法を操作するステップの順序またはシーケンスに関する詳細、または説明、図面、または実施例で設定されるデバイスの実装に関する詳細に限定されない。
【0130】
本明細書で開示される方法は、特定の順序で実行される特定のステップを参照して説明および図示されているが、これらのステップを組み合わせる、副分割、または再順序付けして、該実施形態の教示から逸脱することなく、同等の方法を形成し得ることを理解されたい。したがって、本明細書において明記されない限り、ステップの順序およびグループ分けは、実施形態の制限ではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
音声カテゴリの発達を刺激するために、幼児に対して聴覚ピースを再生するよう作動するデバイスであって、前記デバイスは、前記幼児の年齢に従って、前記幼児に対して再生する前記聴覚ピースを決定し、前記聴覚ピースは、前記幼児の親の声の単独音素を含む、デバイス。
【請求項2】
前記幼児の親の声で事前録音された単独音素を記憶するように作動する記憶素子と、前記事前録音された単独音素から、再生する前記聴覚ピースを作成するようにプログラムされるコンピュータ素子とをさらに備える、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記聴覚ピースは、前記幼児が月齢約3ヶ月未満の場合、子音よりも母音を多く含み、前記幼児が月齢約7ヶ月を超える場合は、母音よりも子音を多く含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項4】
前記デバイスは、前記幼児の親の声で事前録音された聴覚ピースを記憶するように作動する記憶素子をさらに備える、請求項1に記載のデバイス。
【請求項5】
前記デバイスは、前記幼児の活動を測定するように配置されるセンサに連結され、前記幼児の活動を利用して、前記幼児の発達を推定し、前記デバイスは、さらに前記幼児の推定される発達に従って、前記幼児に対して再生する前記聴覚ピースを決定する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項6】
前記センサは、前記幼児の動作を測定する、請求項5に記載のデバイス。
【請求項7】
前記センサは、前記幼児の喃語を測定する、請求項5に記載のデバイス。
【請求項8】
前記デバイスは、前記幼児の体重を測定するように配置される体重センサに連結され、前記幼児の体重に従って、前記幼児に対して再生する前記聴覚ピースを決定する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項9】
前記デバイスは、増幅器と、スピーカとをさらに備える、請求項1に記載のデバイス。
【請求項10】
聴覚ピースを再生するデバイスであって、前記幼児の親の声で事前録音された聴覚ピースを記憶するように作動する記憶素子と、前記幼児の年齢に従って、再生する少なくとも1つの聴覚ピースを選択するようにプログラムされるコンピュータ素子とを備える、デバイス。
【請求項11】
前記聴覚ピースは単独音素を含む、請求項10に記載のデバイス。
【請求項12】
前記幼児の年齢は推定される、請求項11に記載のデバイス。
【請求項13】
前記デバイスは、増幅器と、スピーカとをさらに備える、請求項11に記載のデバイス。
【請求項14】
言語習得前の言語発達のための聴覚ピースを準備する方法であって、幼児の年齢を登録するステップと、前記幼児の親の声で録音された少なくとも1つの音素にアクセスするステップと、前記幼児の年齢に適切である、前記録音された音素から聴覚ピースを構築するステップとを含む、方法。
【請求項15】
前記聴覚ピースは、所定の旋律パターンに従って構築される、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記聴覚ピースは単独音素を含み、前記音素の大部分は、少なくとも3回連続して反復される、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
異なる年齢に適切な複数の聴覚ピースを構築するステップと、前記幼児の年齢に従って、前記適切な聴覚ピースを再生するステップとをさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
異なる年齢において、異なる音素の混合を含む異なる聴覚ピースを再生するステップをさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項19】
音声カテゴリの発達を刺激するために、幼児に対して聴覚ピースを再生するように事前プログラムされるデバイスであって、前記聴覚ピースは、前記幼児の親の声の単独音素を含み、前記デバイスは、前記幼児の推定される発達に従って、経時的に再生される音素の混合を選択するようにプログラムされるコンピュータ素子を備える、デバイス。
【請求項20】
異なる音素の混合においては、再生される母音の、再生される子音に対する比率が異なる、請求項19に記載のデバイス。
【請求項21】
前記デバイスは、前記幼児の親の声で事前録音された聴覚ピースを記憶するように作動する、記憶素子をさらに備える、請求項19に記載のデバイス。
【請求項22】
タイマーをさらに備え、前記タイマーを利用して、前記幼児の発達を推定する、請求項19に記載のデバイス。
【請求項23】
再生持続時間のカウンタをさらに備え、前記再生持続時間のカウンタを利用して、前記幼児の発達を推定する、請求項19に記載のデバイス。
【請求項24】
幼児の活動を測定するように配置されるセンサをさらに備え、前記幼児の活動を利用して、前記幼児の発達を推定する、請求項19に記載のデバイス。
【請求項25】
前記センサは、前記幼児の動作を測定する、請求項24に記載のデバイス。
【請求項26】
前記センサは、前記幼児の喃語を測定する、請求項24に記載のデバイス。
【請求項27】
前記幼児に関連する身体パラメータを測定するように配置されるセンサをさらに備え、前記身体パラメータを利用して、前記幼児の発達を推定する、請求項19に記載のデバイス。
【請求項28】
前記身体パラメータは、前記幼児の体重である、請求項27に記載のデバイス。
【請求項29】
前記身体パラメータは、前記幼児の体積である、請求項27に記載のデバイス。
【請求項30】
前記デバイスは、増幅器と、スピーカとをさらに備える、請求項19に記載のデバイス。
【請求項31】
幼児を刺激して追加の音声カテゴリを発達させる方法であって、前記幼児の発達を推定するステップと、前記推定された発達に適切な聴覚ピースを選択するステップとを含み、前記聴覚ピースは、前記幼児の親の声の単独音素を含む、方法。
【請求項32】
前記聴覚ピースを再生するステップと、前記幼児の発達を推定するために、体重センサを使用するステップとをさらに含む、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記聴覚ピースを再生するステップと、前記幼児の発達を推定するための電子おしゃぶりを使用するステップとをさらに含む、請求項31に記載の方法。
【請求項34】
前記聴覚ピースを再生するステップと、前記幼児の喃語を分析して、前記幼児の発達を推定するステップとをさらに含む、請求項31に記載の方法。
【請求項35】
幼児を刺激して追加の音声カテゴリを発達させるデバイスであって、前記デバイスは、前記幼児に関連するパラメータを測定するように配置されるセンサに連結され、事前録音された聴覚ピースを記憶するように作動する記憶素子と、前記測定されたパラメータに基づいて、前記幼児の発達段階を推定するようにプログラムされるコンピュータ素子とをさらに備え、前記コンピュータ素子は、前記推定された発達段階に従って、前記事前録音された聴覚ピースから、どの聴覚ピースを再生するかを選択する、デバイス。
【請求項36】
前記パラメータは前記幼児の体重であり、前記幼児の前記推定発達段階は、前記幼児の体重に比例すると予想される、請求項35に記載のデバイス。
【請求項37】
前記パラメータは、前記幼児の発達段階を示す、前記幼児のおしゃぶり吸引特性である、請求項35に記載のデバイス。
【請求項38】
前記パラメータは、前記幼児の前記発達段階を示す、前記幼児の喃語である、請求項35に記載のデバイス。
【請求項39】
前記デバイスは、増幅器と、スピーカとをさらに備える、請求項35に記載のデバイス。
【請求項40】
幼児の親の声の単独音素を含む聴覚ピースを再生するように事前プログラムされるデバイスであって、前記音素の混合が、前記幼児の前記推定される発達と正相関であるように、経時的に再生される前記音素の混合を変更するようプログラムされるコンピュータ素子を備える、デバイス。
【請求項41】
前記音素の混合は、前記再生される母音と前記再生される子音との間の比率に比例する、請求項40に記載のデバイス。
【請求項42】
前記聴覚ピースは、前記幼児を刺激して音声カテゴリを発達させる、請求項40に記載のデバイス。
【請求項43】
単独音素を含む聴覚ピースを再生するように作動するデバイスであって、幼児の年齢および健康状態に従って、前記幼児に対して再生する前記聴覚ピースを決定する、デバイス。
【請求項44】
前記聴覚ピースは、前記幼児の親の声で再生される、請求項43に記載のデバイス。
【請求項45】
前記聴覚ピースは、前記音声カテゴリの発達を刺激する、請求項43に記載のデバイス。
【請求項46】
前記聴覚ピースは、前記幼児が聴覚障害を有する場合、より大きな音で再生される、請求項43に記載のデバイス。
【請求項47】
単独音素を含む聴覚ピースを再生することによって、前記音声カテゴリの発達を刺激する方法であって、前記幼児の推定される発達に従って、前記聴覚ピースを選択するステップと、前記幼児が病気であることを登録すると、前記選択を変更するステップとを含む、方法。
【請求項48】
病気は聴覚障害を含み、表示は前記聴覚障害の期間を含む、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
前記選択を変更するステップは、前記音素の混合を変更するステップを含む、請求項47に記載の方法。
【請求項50】
前記選択を変更するステップは、前記旋律を変更するステップを含む、請求項47に記載の方法。
【請求項51】
前記聴覚ピースとともに操作される可視表示の操作の変更をさらに含む、請求項47に記載の方法。
【請求項52】
前記幼児が再び健康になった後、前記選択を変更するステップをさらに含む、請求項47に記載の方法。
【請求項53】
単独音素を含む聴覚ピースを幼児に対して再生するように作動するデバイスであって、前記幼児に近接して、発話の量の測定を受信し、それにしたがって、前記幼児に対して再生する前記聴覚ピースを決定する、デバイス。
【請求項54】
前記聴覚ピースの少なくとも一部は、前記幼児の親の声で再生される、請求項53に記載のデバイス。
【請求項55】
再生する前記聴覚ピースを決定するために、前記幼児の年齢も考慮に入れる、請求項53に記載のデバイス。
【請求項56】
再生する前記聴覚ピースを決定するために、前記幼児の健康状態も考慮に入れる、請求項55に記載のデバイス。
【請求項57】
前記聴覚ピースにおける母語音素の部分は、前記幼児の近接での発話量が閾値を下回ると増加する、請求項53に記載のデバイス。
【請求項58】
前記聴覚ピースにおける外国語音素の部分は、前記幼児の近接での発話量が閾値を上回ると増加する、請求項53に記載のデバイス。
【請求項59】
マイク、オプションカメラ、および信号処理ユニットをさらに含み、前記幼児が泣き始めると、前記信号処理ユニットは前記泣き声を登録し、所定の電話番号に自動的に電話をかける、請求項53に記載のデバイス。
【請求項60】
前記音声カテゴリの発達を刺激するために、幼児に対して再生する聴覚ピースを作成する方法であって、前記幼児の親が複数の単独音素を録音するステップと、前記録音された音素を処理して、前記録音された単独音素を含む聴覚ピースの再生を可能にするステップとを含み、前記異なる聴覚ピースの総持続時間は、前記親が前記録音に費やした総持続時間より少なくとも3倍長い、方法。
【請求項61】
前記聴覚ピースは、元々前記親によって録音されていない旋律を含む、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
前記聴覚ピースは、元々前記親によって録音されていないピッチの音素を含む、請求項60に記載の方法。
【請求項63】
前記録音された音素を処理するステップは、前記録音された単独音素を含む聴覚ピースを作成するステップをさらに含む、請求項60に記載の方法。
【請求項64】
前記録音された音素を処理するステップは、前記録音された音素を移調するステップをさらに含む、請求項60に記載の方法。
【請求項65】
前記録音された音素を処理するステップは、前記録音された音素から新しい音素を合成するステップをさらに含む、請求項60に記載の方法。
【請求項66】
各音素は、所定の持続時間の間隔を有し、前記録音された音素の持続時間が前記所定の持続時間を維持するか否かを検査するステップをさらに含む、請求項60に記載の方法。
【請求項67】
前記音声カテゴリの発達を刺激するために、幼児に対して再生する聴覚ピースを作成する方法であって、比較的短時間、前記幼児の親を声を録音するステップと、前記録音を処理するステップと、前記録音の持続時間よりはるかに長い持続時間の聴覚ピースを作成するステップとを含む、方法。
【請求項68】
前記親は幼児向けの発話を使用する、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
前記聴覚ピースは、本来、前記親によって録音されていない旋律を含む、請求項67に記載の方法。
【請求項70】
前記聴覚ピースは、本来、前記親によって録音されていないピッチの音素を含む、請求項67に記載の方法。
【請求項71】
前記録音を処理するステップは、前記録音された音素から新しい音素を合成するステップを含む、請求項67に記載の方法。
【請求項72】
複数のユーザによって録音された複数の単独音素にアクセスするステップと、各ユーザに対して、適切に録音された音素を選択するステップと、前記録音された音素を複製することによって聴覚ピースを作成するステップとを含む、方法。
【請求項73】
前記聴覚ピースを作成するステップは、前記音素の少なくとも一部を処理するステップを含む、請求項72に記載の方法。
【請求項74】
前記音素を処理するステップは、前記音素の少なくとも1つのピッチを変更するステップを含む、請求項73に記載の方法。
【請求項75】
録音される単独音素の素早く正確な発音を支援するためのコンピュータプログラムであって、前記音素を発音するために必要な声道内の動きを説明する断面動画をユーザに示すことによって、どの音素を発音するかについてユーザを指導するステップと、前記ユーザを録音するステップとを含む、コンピュータプログラム。
【請求項76】
前記録音を分析するステップと、適切な場合に、前記断面を使用して、次の録音を改善する方法を示すステップとをさらに含む、請求項75に記載のコンピュータプログラム。
【請求項77】
ユーザが少なくとも1つの音素を迅速かつ正確に録音するよう支援するための方法であって、前記音素を発音するために必要な声道内の動きを説明する動画を前記ユーザに示すステップと、前記ユーザを録音するステップとを含む、方法。
【請求項78】
前記録音を分析するステップと、適切な場合に、次の録音を改善する方法に前記ユーザを集中させるために、前記動画を使用するステップとをさらに含む、請求項77に記載の方法。
【請求項79】
前記動画を表示している間に、録音する前記音素を再生するステップをさらに含む、請求項77に記載の方法。
【請求項80】
前記動画は2次元断面を含む、請求項77に記載の方法。
【請求項81】
前記動画は3次元断面を含む、請求項77に記載の方法。
【請求項82】
前記動画は前記声道のモデルを含む、請求項77に記載の方法。
【請求項83】
前記音素は、前記ユーザにとって外国語である言語内にある、請求項77に記載の方法。
【請求項84】
幼児を刺激して追加の音声カテゴリを発達させるために、幼児向けの発話における音素を録音するための方法であって、どの音素を発音するかについて前記幼児の親を指導するステップと、前記音素を発音するために必要な前記声道内の動きを説明する動画を前記親に示すステップと、前記親を録音するステップと、パフォーマンスを微調整する方法を前記親に示すステップとを含む、方法。
【請求項85】
前記方法は、毎回録音ボタンをクリックする必要なく、前記親が録音できるようにするソフトウェアを使用して実装される、請求項84に記載の方法。
【請求項86】
前記親に示すステップは、前記持続時間に関するフィードバックを含む、請求項84に記載の方法。
【請求項87】
前記親に示すステップは、前記ピッチに関するフィードバックを含む、請求項84に記載の方法。
【請求項88】
前記親に示すステップは、前記ピッチの変化に関するフィードバックを含む、請求項84に記載の方法。
【請求項89】
幼児向けの発話を録音するためのコンピュータプログラムであって、どの音を録音するかについて親を指導するステップと、幼児向けの態様で話すよう前記親を促すために、自分の子供の画像を前記親に示すステップと、前記親を録音するステップとを含む、コンピュータプログラム。
【請求項90】
前記音は単独音素である、請求項89に記載のコンピュータプログラム。
【請求項91】
前記画像を示すステップの前に、前記幼児の画像を受信するステップをさらに含む、請求項89に記載のコンピュータプログラム。
【請求項92】
前記幼児の前記画像は胎児の超音波画像である、請求項89に記載のコンピュータプログラム。
【請求項93】
前記画像は静止画像である、請求項89に記載のコンピュータプログラム。
【請求項94】
前記画像は動画である、請求項89に記載のコンピュータプログラム。
【請求項95】
録音が成功した後に、前記動画を利用して、前記親にフィードバックを提供する、請求項94に記載のコンピュータプログラム。
【請求項96】
幼児向けの発話を録音するためのコンピュータプログラムであって、ユーザの子供の画像のプレースホルダーを備えるグラフィックユーザインターフェースであって、それによって、前記幼児を見ることで、前記ユーザが自身の子供向けの様態で話すことを助けるグラフィックユーザインターフェースと、前記必要な音を録音する際に前記ユーザを支援するための指導とを含む、コンピュータプログラム。
【請求項97】
前記音は単独音素である、請求項96に記載のコンピュータプログラム。
【請求項98】
前記ユーザを録音するステップをさらに含む、請求項96に記載のコンピュータプログラム。
【請求項99】
前記幼児の前記画像は、前記胎児の超音波画像である、請求項96に記載のコンピュータプログラム。
【請求項100】
ユーザが幼児向けの発話の態様で所定の音を録音することを助けるための方法であって、録音する音を再生するステップと、前記ユーザに自分の子供の画像または自分の子供を見るように依頼するステップと、前記ユーザを録音するステップとを含む、方法。
【請求項101】
前記音は単独音素である、請求項100に記載の方法。
【請求項102】
前記幼児の前記画像は、前記胎児の超音波画像である、請求項100に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公表番号】特表2011−519429(P2011−519429A)
【公表日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−550804(P2010−550804)
【出願日】平成21年3月10日(2009.3.10)
【国際出願番号】PCT/US2009/036607
【国際公開番号】WO2009/114499
【国際公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【出願人】(510233954)
【出願人】(510233965)
【出願人】(510233987)
【出願人】(510233998)
【出願人】(510234021)
【Fターム(参考)】