説明

計算機式断層写真法用の非対称減数型検出器及び該検出器を製造する方法

【課題】検出器横列の数を変化させる。
【解決手段】CT検出器アレイ(16、100、138、160、182、200、224、248)が、中心軸(108、146、168、192、210、234、258)に関して対称で、走査時に第一の数の検出器横列からCTデータを取得する中央領域(106、144、166、186、204、228、252)を含み、中心軸はチャネル方向(114)に位置し、スライス方向を横断している。第一の翼(102、140、162、184、202、226、250)が中央領域の第一の側(116、152、174)に、第二の翼(110、148、170、188、206、230、254)が中央領域の第二の側(118、154、174)に結合され、第一及び第二の翼の第二及び第三の複数のX線検出器セルは、第一の検出器横列の数よりも少ない数の検出器横列からCTデータを取得する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の各実施形態は一般的には、診断撮像に関し、さらに具体的には、X線を検出する装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
典型的には、計算機式断層写真法(CT)イメージング・システムのようなX線システムでは、X線源が患者又は手荷物のような被検体又は物体へ向けてファン(扇形)形状又はコーン(円錐形)形状のビームを放出する。以下では、「被検体」及び「対象」「物体」等の用語は、撮像されることが可能な任意の物体を含むものとする。ビームは被検体によって減弱された後に放射線検出器のアレイに入射する。検出器アレイにおいて受光される減弱後のビーム放射線の強度は典型的には、被検体によるX線ビームの減弱量に依存する。検出器アレイ内の各々の検出器素子が、各々の検出器素子によって受光される減弱後のビームを示す電気信号を発生する。電気信号はデータ処理システムへ伝送されて解析され、ここから最終的に画像を形成する。
【0003】
一般的には、X線源及び検出器アレイは、撮像平面内で被検体を中心としてガントリの周りを回転する。X線源は典型的には、焦点においてX線ビームを放出するX線管を含んでいる。X線検出器はまた典型的には、検出器に到達する散乱X線を除去する散乱線除去グリッド(ポスト・ペイシェント・コリメータとも呼ぶ)と、X線を光エネルギへ変換するシンチレータと、隣接するシンチレータから光エネルギを受け取ってここから電気信号を発生するフォトダイオードとを含んでいる。典型的には、シンチレータ・アレイの各々のシンチレータ素子がX線を光エネルギへ変換し、光エネルギは隣接するフォトダイオードに光学的に導かれる。各々のフォトダイオードが光エネルギを検出して対応する電気信号を発生する。次いで、フォトダイオードの出力はデータ処理システムへ伝送されて画像再構成を施される。
【0004】
現在のCT検出器は一般的には、シンチレーション結晶/フォトダイオード・アレイのような検出器を用いており、シンチレーション結晶がX線を吸収して、吸収したエネルギを可視光へ変換する。これらのアレイはしばしば、前面照射型フォトダイオードに基づく。しかしながら、検出器横列の数が64を超えるような製品では、設計は一般的には背面照射型フォトダイオードに基づく。
【0005】
マルチ・スライス型CTシステムの開発は、市場を一般的には新しい応用に、具体的には心撮像及び灌流撮像に導いた。多くの医師の目標及び/又は欲求は、心臓を1回転以内のガントリ回転で(又はハーフ・スキャン若しくはガントリ半回転以内で)時間分解能を高めて撮像することである。かかる目標又は欲求に対処するために、広い撮影範囲(例えばアイソセンタにおいて160mm以上までのシステム撮影範囲)を有する検出器が研究開発されてきた。かかる検出器は一般的には多数の検出器横列(例えば256列以上)を有し、対応して1回の走査又はガントリ回転の間に多数のスライス(例えば256スライス以上)に対応するデータを取得することが可能である。但し、検出器横列の数が増加するにつれて検出器費用が一般に増大することを特記しておく。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許第7260174号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、全ての応用が、256以上の検出器横列での取得のような横列数の多い検出器による取得から多大な恩恵を享受する訳ではない。例えば、多くの従来形式のCT撮像は、256列検出器の利用によって得られる拡大された撮影範囲を必要としない。このようなものとして、横列数の多い検出器を用いることは多くの場合において「過剰」となり得る。この状況に対処するために、技師はしばしば1種類よりも多い形式のCTスキャナを用いる。例えば、広い撮影範囲が必要なときには技師は256横列検出器のCTスキャナを用い、広い撮影範囲が必要でないときには64横列検出器のCTスキャナを用いることができる。しかしながら、多数の形式のCTスキャナの利用は、多数のCTスキャナの購入に伴う費用のため法外な費用を要する場合がある。
【0008】
従って、検出器横列の数を変化させることが可能なX線検出器を含む対費用効果の高いシステムを設計することが有益である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一観点によれば、計算機式断層写真法(CT)検出器アレイが、当該中央領域の中心軸に関して実質的に対称な中央領域であって、走査時に第一の数の検出器横列からCTデータを取得するように構成されている第一の複数のX線検出器セルを含む中央領域を含んでおり、中心軸はCT検出器アレイのチャネル方向に位置し、CT検出器アレイのスライス方向に対して横断している。第一の翼が、中央領域の第一の側に結合されて、走査時に第二の数の検出器横列からCTデータを取得するように構成されている第二の複数のX線検出器セルを含んでおり、第二の検出器横列の数は第一の検出器横列の数よりも少ない。第二の翼が、中央領域の第一の側の反対側の第二の側に結合されて、走査時に第三の数の検出器横列によってCTデータを取得するように構成されている第三の複数のX線検出器セルを含んでおり、第三の検出器横列の数は第一の検出器横列の数よりも少ない。CT検出器アレイは、中央領域の中心軸に関して非対称である。
【0010】
本発明のもう一つの観点によれば、計算機式断層写真法(CT)検出器アレイが、当該中央検出領域を実質的に二等分する中心軸をチャネル方向に有する中央検出領域を含んでおり、中央検出領域はスライス方向に末端間z寸法を含んでいる。このCT検出器アレイはまた、中央検出領域のz寸法よりも小さいz寸法をスライス方向に有する第一の検出翼と、中央検出領域のz寸法よりも小さいz寸法をスライス方向に有する第二の検出翼とを含んでいる。第一の検出翼は中央検出領域の第一の側に沿って配置され、第二の検出翼は中央検出領域の第一の側の反対側の第二の側に沿って配置されている。このCT検出器アレイは、中央検出領域を実質的に二等分する中心軸に関して実質的に非対称である。
【0011】
本発明のさらにもう一つの観点によれば、計算機式断層写真法(CT)検出器アレイを製造する方法が、CT検出器アレイが当該CT検出器アレイの中心軸に関して実質的に非対称になるようにCT検出器アレイを製造するステップを含んでおり、CT検出器アレイの中心軸は当該CT検出器アレイのチャネル方向に位置し、CT検出器アレイのスライス方向に対して横断している。CT検出器アレイを製造するステップは、第一の量のCT検出器横列についてのCTデータを取得するように構成されている中央検出領域を、該中央検出領域がCT検出器アレイの中心軸に関して実質的に対称になるように組み立てるステップと、第一の検出翼を、該第一の検出翼が中央検出領域の第一の側に位置するように組み立てるステップとを含んでおり、第一の検出翼は、第一の量のCT検出器横列よりも少ない第二の量のCT検出器横列についてのCTデータを取得するように構成されている。CT検出器アレイを製造するステップはまた、第二の検出翼を、該第二の検出翼が中央検出領域の第一の側の反対側に位置する第二の側に位置するように組み立てるステップを含んでおり、第二の検出翼は、CT検出器横列の第一の量よりも少ない第三の量のCT検出器横列についてのCTデータを取得するように構成されている。
【0012】
これらの利点及び特徴、並びに他の利点及び特徴は、添付図面と共に掲げられる以下の本発明の好適実施形態の詳細な説明からさらに容易に理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】CTイメージング・システムの見取り図である。
【図2】図1に示すシステムのブロック概略図である。
【図3】本発明の様々な実施形態による検出器アレイのブロック図である。
【図4】本発明の様々な実施形態による検出器アレイのブロック図である。
【図5】本発明の様々な実施形態による検出器アレイのブロック図である。
【図6】本発明の様々な実施形態による検出器アレイのブロック図である。
【図7】本発明の様々な実施形態による検出器アレイのブロック図である。
【図8】本発明の様々な実施形態による検出器アレイのブロック図である。
【図9】本発明の様々な実施形態による検出器アレイのブロック図である。
【図10】本発明の一実施形態による非侵襲型小包検査システムと共に用いられるCTシステムの見取り図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の各実施形態は、医用CTでの解剖学的細部、及び手荷物のような物体の内部の構成要素の構造的細部の両方の取得を支援する。
【0015】
本発明の動作環境を計算機式断層写真法(CT)システムに関連して説明する。また、本発明をX線の検出及び変換に関連して説明する。しかしながら、当業者はさらに、本発明が他の高周波電磁エネルギの検出及び変換にも同等に適用可能であることを認められよう。本発明を「第三世代」CTスキャナに関連して説明するが、本発明は他のCTシステムでも同等に適用可能である。
【0016】
図1には、計算機式断層写真法(CT)イメージング・システム10が、「第三世代」CTスキャナに典型的なガントリ12を含むものとして示されている。ガントリ12はX線源14を有し、X線源14は、X線ビームをガントリ12の反対側に設けられている検出器アレイ又はコリメータ16へ向けて投射する。図2を参照すると、検出器アレイ16は、複数のモジュール18及びデータ取得システム(DAS)20によって形成されている。複数のモジュール18は、被検体24を透過する投射X線22を感知し、DAS20は後続の処理のためにデータをディジタル信号へ変換する。各々のモジュール18が、入射するX線ビームの強度を表わし従って被検体24を通過して減弱したビームを表わす多数のアナログ電気信号を発生する。検出器アレイ16に関するさらなる詳細は、図3−図12に関連して以下で詳述する。
【0017】
X線投影データを取得するための1回の走査の間に、ガントリ12及びガントリ12に装着されている構成部品は回転中心26の周りを回転する。ガントリ12の回転及びX線源14の動作は、CTシステム10の制御機構28によって制御される。制御機構28は、X線制御器30とガントリ・モータ制御器32とを含んでおり、X線制御器30はX線源14に電力信号及びタイミング信号を供給し、ガントリ・モータ制御器32はガントリ12の回転速度及び位置を制御する。画像再構成器34が、標本化されてディジタル化されたX線データをDAS20から受け取って高速再構成を実行する。再構成された画像はコンピュータ36への入力として印加され、コンピュータ36は大容量記憶装置38に画像を記憶させる。
【0018】
コンピュータ36はまた、キーボード、マウス、音声作動式コントローラ、又は他の任意の適当な入力装置のような何らかの形態の操作者インタフェイスを有するコンソール40を介して、操作者から命令及び走査用パラメータを受け取る。付設されている表示器42によって、操作者は、再構成された画像及びコンピュータ36からのその他のデータを観測することができる。操作者が供給した命令及びパラメータはコンピュータ36によって用いられて、DAS20、X線制御器30及びガントリ・モータ制御器32に制御信号及び情報を供給する。加えて、コンピュータ36は、電動テーブル46を制御するテーブル・モータ制御器44を動作させて、被検体24及びガントリ12を配置する。具体的には、テーブル46は被検体24を図1のガントリ開口48を通して全体として又は部分的に移動させる。
【0019】
図3に、本発明の一実施形態による検出器アレイ100のブロック図を示す。検出器アレイ100は、当該第一の検出翼102を通過する中心軸104を有する第一の検出翼102と、当該中央検出領域106を通過する中心軸108を有する中央検出領域106と、当該第二の検出翼110を通過する中心軸112を有する第二の検出翼110とを含んでいる。図示のように、中心軸108は中央検出領域106を実質的に二等分しており、チャネル方向114(すなわちX方向)に走行している。
【0020】
第一の検出翼102は中央検出領域106の第一の側116に位置し、第二の検出翼110は中央検出領域106の第一の側116の反対側の第二の側118に位置する。
【0021】
第一の検出翼102、中央検出領域106、及び第二の検出翼110の各々は、z方向126(すなわちスライス方向)に検出器横列数又は末端間z寸法120、122、124をそれぞれ有している。本発明の各実施形態によれば、中央検出領域106の検出器横列数122は、第一及び第二の検出翼102、104のそれぞれ検出器横列数120、124の各々よりも多い。図3の実施形態に示すように、第一及び第二の翼102、104のそれぞれ検出器横列数120、124は実質的に等しい。但し、検出器横列数120は検出器横列数124に必ずしも等しくなくてもよいものと思量される。換言すると、第一の検出翼102の検出器横列数120は、第二の検出翼104の検出器横列数124と異なっていてよい。
【0022】
一実施形態によれば、中央検出領域106の検出器横列数122は256列と実質的に等価であり、第一及び第二の検出翼102、104のそれぞれ検出器横列数120、124は各々、64列と実質的に等価である。尚、これらの例示的な検出器横列数(例えば256の検出器横列数及び64の検出器横列数)は64列に限定される訳ではなく、256列及び64列よりも多い又は少ない数と等価な検出器横列数が思量されることを特記しておく。
【0023】
本書に記載される「第一」及び「第二」との用語は、単に本発明の一つの特徴又は観点を他と区別する(例えば第二の検出翼110に対する第一の検出翼102)ために用いられていることを特記しておく。このようなものとして、「第一」及び「第二」との用語は、逐次的な空間的関係又は時間的関係を含意しないものとする。例えば、代替的に、翼110を第一の翼と看做し、翼102を第二の翼と看做すことができる。同様に、側118を第一の側と看做し、側116を第二の側と看做すことができる。
【0024】
実施形態に戻り、中心軸108は中央検出領域106を実質的に二等分しているが、第一及び第二の検出翼102、110を実質的に二等分していない。寧ろ、中心軸104が第一の検出翼102を実質的に二等分して、中央検出領域106の中心軸108の第一の側128に位置している。同様に、中心軸112が第二の検出翼110を実質的に二等分して、中心軸108の第一の側128の反対側の第二の側130に位置している。図示のように、中心軸104、108、112は互いに平行であるが、一致していない。
【0025】
代替的な実施形態によれば、第一の検出翼102は、この翼の中心軸104が中央検出領域106の中心軸108の第二の側130に位置するように配置されてもよく、第二の検出翼110は、この翼の中心軸112が中心軸108の第一の側128に位置するように配置されてもよい。
【0026】
図3に示すように、各々の領域(すなわち第一の検出翼102、中央検出領域106、及び第二の検出翼110)がそれぞれの幅寸法132−136を有している。図3に示す実施形態によれば、第一の翼幅132及び第二の翼幅136は各々、中央領域幅134よりも小さい。但し、第一及び第二の翼幅134、136の一方又は両方が中央領域幅134よりも大きい又は幅134に等しくてもよいものと思量される。加えて、図3の実施形態では第一及び第二の翼幅132、136は実質的に等しいが、第一及び第二の翼幅132、136が実質的に等しくないような実施形態も想到される。
【0027】
本発明の各実施形態は、中央検出領域と、中央検出領域の一方の側に位置する第一の検出翼と、中央検出領域の反対側に位置する第二の検出翼とを有するCT検出器(例えば検出器アレイ100)を含んでいる。このCT検出器アレイは、第一又は第二の検出翼の少なくとも一方が、中央領域を実質的に二等分するチャネル方向中心軸に関して非対称になる(すなわち対称でない)ように構成されている。換言すると、このCT検出器アレイは、中央検出領域を実質的に二等分する中心軸に関して非対称である。さらに、アキシャル・スキャン・モードでの実効容積撮影範囲を拡大することが可能である。加えて、検出器費用を削減することができ、またX線管ターゲット角度を小さくすることができる。本発明の他の実施形態の例を以下の図4−図9に示す。
【0028】
図4には、本発明の一実施形態による検出器アレイ138を示す。検出器アレイ138は、当該第一の検出翼140通過する中心軸142を有する第一の検出翼140と、当該中央検出領域144を通過する中心軸146を有する中央検出領域144と、当該第二の検出翼148を通過する中心軸150を有する第二の検出翼148とを含んでいる。中心軸142は第一の検出翼140を実質的に二等分し、中心軸146は中央検出領域144を実質的に二等分し、中心軸150は第二の検出翼148を実質的に二等分している。さらに、第一の検出翼140は中央検出領域144の第一の側152に位置し、第二の検出翼148は中央検出領域144の第一の側152の反対側の第二の側154に位置する。図3に示す実施形態と同様に、図4の中央検出領域144は中心軸146に関して実質的に対称であるが、検出器アレイ138は中央検出領域144の中心軸146に関して実質的に非対称である。
【0029】
図4に示す実施形態によれば、第一及び第二の翼140、148のそれぞれ中心軸142、150は各々、中央検出領域144の中心軸146の第一の側156に位置し、第一の側156は中心軸146の第二の側158の反対側である。さらに、各々の中心軸142、150は、中央検出領域144の中心軸146に実質的に平行である。図示されていないが、代替的な実施形態では、第一及び第二の翼140、148は、これらの翼の中心軸142、150が中央検出領域144の中心軸146の第一の側156ではなく中心軸146の第二の側158に位置するように配置されてもよいものと思量される。
【0030】
図5には、本発明のもう一つの実施形態によるCT検出器アレイ160のブロック図を示す。検出器アレイ160は、当該第一の検出翼162を通過する中心軸164を有する第一の検出翼162と、当該中央検出領域166を通過する中心軸168を有する中央検出領域166と、当該第二の検出翼170を通過する中心軸172を有する第二の検出翼170とを含んでいる。中心軸164は第一の検出翼162を実質的に二等分し、中心軸168は中央検出領域166を実質的に二等分し、中心軸172は第二の検出翼170を実質的に二等分している。さらに、第一の検出翼162は中央検出領域166の第一の側174に位置し、第二の検出翼170は中央検出領域166の第一の側174の反対側の第二の側176に位置する。
【0031】
図3及び図4に示す実施形態の場合と同様に、図5の中央検出領域166は中心軸168に関して実質的に対称であるが、検出器アレイ160は中央検出領域166の中心軸168に関して実質的に非対称である。
【0032】
図5に示す実施形態によれば、第一及び第二の翼162、170それぞれ中心軸164、172は各々、中央検出領域166の中心軸168の第一の側178に位置し、第一の側178は中心軸168の第二の側180の反対側である。さらに、各々の中心軸164、172は、中央検出領域166の中心軸168に実質的に平行である。図5に示すように、第一及び第二の検出翼162、170の両方の一部が、中央検出領域166の中心軸168に沿って位置している。しかしながら、第一及び第二の検出翼162、170両方の大部分は、中心軸168の第一の側178に位置する。
【0033】
図5は中心軸164及び中心軸172が一致しているものとして図示しているが、第一及び第二の検出翼162、170は、中心軸164及び中心軸172が一致しないが依然平行であって中心軸168の第一の側178に位置するように、オフセットされ得るものと思量される。
【0034】
図示されていないが、第一及び第二の検出翼162、170は、中心軸164、172が中央検出領域166の中心軸168の第一の側178ではなく中心軸168の第二の側180に位置するように配置されてもよいものと思量される。
【0035】
図6には、本発明のもう一つの実施形態による検出器アレイ182の構成を示す。検出器アレイ182は、第一の検出翼184と、中央検出領域186と、第二の検出翼188とを含んでいる。各々の検出領域(すなわち第一の検出翼184、中央検出領域186、及び第二の検出翼188)が、当該領域を通る実質的に二等分する中心軸190−194をそれぞれ有している。但し、図6の実施形態では、第一及び第二の検出翼184、188のそれぞれ中心軸190、194は、中央検出領域186の中心軸192と実質的に非平行である。
【0036】
図3−図5に示す実施形態と同様に、図6の中央検出領域186は中央検出領域の中心軸192に関して実質的に対称であるが、検出器アレイ182は中央検出領域186の中心軸192に関して実質的に非対称である。
【0037】
図6に示すように、第一の翼184の大部分は中央領域186の中心軸192の第一の側196に位置し、第二の検出翼188の大部分は中心軸192の第一の側196の反対側の第二の側198に位置している。図示されていないが、第一の翼184の大部分が第一の側196ではなく第二の側198に位置し、第二の検出翼188の大部分が第二の側198ではなく第一の側196に位置していてもよいものと思量される。図6に示すように、中心軸190、194は中央検出領域186の中心軸192に実質的に非平行である。
【0038】
さらに、図6に示す実施形態によれば、中心軸190、194は互いに実質的に平行で一致しているが、中心軸190、194は、互いからオフセットされている(すなわち非一致である)が依然互いに平行であってもよいものと思量される。また、中心軸190、194が互いに非平行であり、同時に中央検出領域186の中心軸192に非平行であってもよいものと思量される。
【0039】
図7には、本発明のもう一つの実施形態によるCT検出器アレイ200を示す。図3−図6の実施形態の場合と同様に、図7の実施形態も、第一の検出翼202、中央検出領域204、及び第二の検出翼206が各々、領域を実質的に二等分する中心軸208−212をそれぞれ有することを示している。図3の実施形態と同様に、図7の中心軸208−212は実質的に平行であるが、互いに非一致である。加えて、中央検出領域204は中央検出領域204の中心軸210に関して実質的に対称であるが、検出器アレイ200は中央検出領域204の中心軸210に関して実質的に非対称である。
【0040】
図3に示す実施形態とは対照的に、図7の中心軸210は第一及び第二の検出翼202、206を通過している。中心軸210は第一及び第二の検出翼202、206を通過しているが、第一の検出翼202の大部分は中央検出領域204の中心軸210の第一の側214に位置し、第二の検出翼206の大部分は中央検出領域204の中心軸210の第一の側214の反対側の第二の側216に位置している。
【0041】
図示されていないが、第一の検出翼202は、この翼202の中心軸208が中心軸210の第二の側216に位置するように配置され、第二の翼206は、この翼206の中心軸212が中心軸210の第一の側214に位置するように配置され得るものと思量される。
【0042】
本発明の各実施形態によれば、第一及び第二の翼202、206はチャネル方向218(すなわちX方向)に必ずしも同じ寸法を有しなくてもよいものと思量される。図7はかかる実施形態の一例を示している。図7に示すように、第一の検出翼202はX方向218に第一の翼幅220を有し、第二の検出翼206はチャネル方向218に第二の翼幅222を有している。図7の実施形態によれば、第一の翼幅220は第二の翼幅222よりも大きいが、第一の翼幅220が第二の翼幅222よりも小さい又は幅222に等しくてもよいものと思量される。
【0043】
異なる寸法の第一及び第二の翼を有する検出器アレイを示す他の実施形態の例を図8及び図9に示す。
【0044】
図8には、本発明の一実施形態による第一の検出翼226、中央検出領域228、及び第二の検出翼230を有する検出器アレイ224を示す。図3−図7の実施形態の場合と同様に、図8の実施形態も、第一の検出翼226、中央検出領域228、及び第二の検出翼230が各々、当該翼及び領域を通過する実質的に二等分する中心軸232−236をそれぞれ有することを示している。加えて、第一及び第二の検出翼226、230は、これらの翼の中心軸232、236が中央検出領域228の中心軸234の第一の側238に位置するように配置されている。但し、第一及び第二の検出翼226、230は、これらの翼の中心軸232、236が中央検出領域228の中心軸234の第一の側238ではなく第一の側238の反対側の第二の側240に位置するように配置されてもよいものと思量される。
【0045】
図5に示す実施形態とは異なり、図8の第一の翼226は、第二の検出翼230の第二の翼幅246とは異なる第一の翼幅242をX方向244(すなわちチャネル方向)に有している。具体的には、第一の検出翼226の第一の翼幅242は、第二の検出翼230の第二の翼幅246よりも大きい。但し、図5のように、第一の及び第二の翼幅242、246が実質的に等しくてもよいものと思量される。加えて、第一の検出翼226の第一の翼幅242は、第二の検出翼230の第二の翼幅246よりも小さくてもよいものと思量される。
【0046】
図9には、本発明のもう一つの実施形態による検出器アレイ248を示す。検出器アレイ248は、第一の検出翼250と、中央検出領域252と、第二の検出翼254とを含んでおり、各々の領域(すなわち250−254)がそれぞれの中心軸256−260を有している。本発明の他の実施形態と同様に、中央検出領域252は当該領域の中心軸258に関して実質的に対称であるが、検出器アレイ248は中央検出領域252の中心軸258に関して実質的に非対称である。
【0047】
図6に示す実施形態と同様に、第一及び第二の検出翼250、254のそれぞれ中心軸256、260(図9)は互いに実質的に平行であり、中央検出領域252の中心軸258に実質的に非平行である。
【0048】
しかしながら、図6の実施形態とは異なり、図9の第一の検出翼250は、第二の検出翼254の第二の翼幅264よりも大きい第一の翼幅262を有している。本発明の他の実施形態の場合と同様に、第二の翼幅262は、第一の検出翼250の第一の翼幅264よりも大きい又は幅264に等しくてもよいものと思量される。
【0049】
本発明の各実施形態によれば、図3−図9のそれぞれ検出器アレイ100、138、160、182、200、224、248のようなCT検出器アレイは、1又は複数の形式の検出セルを用い得るものと思量される。例えば、検出器アレイの各々の検出翼及び中央検出領域が同じ形式の検出セルを用いていてよい。一実施形態によれば、各々の領域(すなわち各々の検出翼及び中央検出領域)が同じピクセル密度を有する検出セルを用いていてよい。他の実施形態によれば、各々の領域が、例えばエネルギ積算型セル、フォトン計数型セル、又はエネルギ識別型セルの一つを用いていてよい。但し、他のセル形式も思量される。
【0050】
また、CT検出器アレイの中央検出領域は、二つの検出翼の1又は複数とは異なる形式の検出セルを用い得るものと思量される。例えば、中央検出領域は、二つの検出翼の1又は複数によって用いられる検出セルとは異なるピクセル密度を有する検出セルを用いていてよい。同様に、中央検出領域がフォトン計数型セルを用い、翼の1又は複数がエネルギ積算型検出セルを用いていてよく、反対も同様である。例えばエネルギ識別型セル、フォトン計数型セル、及びエネルギ積算型セルのような2以上の検出セルを用いる他のCT検出器アレイも想到される。
【0051】
尚、当業者は、CT検出器は非散乱性の入射X線の軌跡がCT検出器に直交するようにz方向(すなわちスライス方向)を横断する方向に円弧形であることを容易に認められることを特記しておく。図3−図9はブロック図であるため、検出器アレイ100、138、160、182、200、224、248の円弧形は示されていない。
【0052】
図3−図9に関連して、二つの検出翼及び一つの中央検出領域という三つの検出領域に関して本発明の各実施形態を説明した。しかしながら、3よりも多い検出領域を有する検出器アレイが思量されることを特記しておく。例えば、一実施形態(図示されていない)によれば、五つの検出領域を用いることができる。かかる実施形態では、二つの外側検出翼、中央検出領域、第一の検出翼と中央検出領域との間の一つの中間領域、及び第二の検出翼と中央検出領域との間のもう一つの中間領域が存在し得る。このような場合には、二つの外側検出翼は中央部分の高さよりも低いz次元高さ(すなわち翼の高さ)を有し、中間検出領域は、翼のz次元高さよりも大きい又はこの高さに等しいz次元高さであって、中央部分のz次元高さよりも小さい又はこの高さに等しいz次元高さを有し得る。二つの検出翼、中央検出領域、及び追加の検出領域を有する他の構成も思量される。
【0053】
本発明の各実施形態によれば、CT検出器アレイの中央領域は、チャネル方向において当該領域の中心軸に関して実質的に対称であるが、アレイ全体(すなわち二つの検出翼、中央領域及び付加的領域(1又は複数))は、中央領域の中心軸に関して実質的に非対称である。
【0054】
図10には、本発明の一実施形態による非侵襲型小包検査システムと共に用いられるX線イメージング・システム266の見取り図を示す。X線システム266は、複数の小包又は手荷物272を通過させ得る開口270を内部に有するガントリ268を含んでいる。ガントリ268は、CT検出器アレイ(例えば図3−図9のそれぞれ検出器100、138、160、182、200、224、248)を含む検出器アセンブリ274と、X線管276のような高周波電磁エネルギ線源とを収容している。また、コンベヤ・システム278が設けられており、コンベヤ・システム278は、構造282によって支持されて走査のために小包又は手荷物272を自動的に且つ連続的に開口270に通すコンベヤ・ベルト280を含んでいる。物体272をコンベヤ・ベルト280によって開口270に送り込み、次いで撮像データを取得し、コンベヤ・ベルト280によって開口270から小包272を除去することを、制御された連続的な態様で行なう。結果として、郵便物検査官、手荷物積み降ろし員及び他の警備人員が、爆発物、刃物、銃及び密輸品等について小包272の内容を非侵襲的に検査することができる。当業者は、ガントリ268が静止型であっても回転式であってもよいことを認められよう。回転式ガントリ268の場合には、システム266は、手荷物走査又は他の産業用又は医用応用のためのCTシステムとして動作するように構成され得る。
【0055】
本発明の一実施形態によれば、計算機式断層写真法(CT)検出器アレイが、当該中央領域の中心軸に関して実質的に対称な中央領域であって、走査時に第一の数の検出器横列からCTデータを取得するように構成されている第一の複数のX線検出器セルを含む中央領域を含んでおり、中心軸はCT検出器アレイのチャネル方向に位置し、CT検出器アレイのスライス方向に対して横断している。第一の翼が、中央領域の第一の側に結合されて、走査時に第二の数の検出器横列からCTデータを取得するように構成されている第二の複数のX線検出器セルを含んでおり、第二の検出器横列の数は第一の検出器横列の数よりも少ない。第二の翼が、中央領域の第一の側の反対側の第二の側に結合されて、走査時に第三の数の検出器横列によってCTデータを取得するように構成されている第三の複数のX線検出器セルを含んでおり、第三の検出器横列の数は第一の検出器横列の数よりも少ない。CT検出器アレイは、中央領域の中心軸に関して非対称である。
【0056】
本発明のもう一つの実施形態によれば、計算機式断層写真法(CT)検出器アレイが、当該中央検出領域を実質的に二等分する中心軸をチャネル方向に有する中央検出領域を含んでおり、中央検出領域はスライス方向に末端間z寸法を含んでいる。このCT検出器アレイはまた、中央検出領域のz寸法よりも小さいz寸法をスライス方向に有する第一の検出翼と、中央検出領域のz寸法よりも小さいz寸法をスライス方向に有する第二の検出翼とを含んでいる。第一の検出翼は中央検出領域の第一の側に沿って配置され、第二の検出翼は中央検出領域の第一の側の反対側の第二の側に沿って配置されている。このCT検出器アレイは、中央検出領域を実質的に二等分する中心軸に関して実質的に非対称である。
【0057】
本発明のさらにもう一つの実施形態によれば、計算機式断層写真法(CT)検出器アレイを製造する方法が、CT検出器アレイが当該CT検出器アレイの中心軸に関して実質的に非対称になるようにCT検出器アレイを製造するステップを含んでおり、CT検出器アレイの中心軸は当該CT検出器アレイのチャネル方向に位置し、CT検出器アレイのスライス方向に対して横断している。CT検出器アレイを製造するステップは、第一の量のCT検出器横列についてのCTデータを取得するように構成されている中央検出領域を、該中央検出領域がCT検出器アレイの中心軸に関して実質的に対称になるように組み立てるステップと、第一の検出翼を、該第一の検出翼が中央検出領域の第一の側に位置するように組み立てるステップとを含んでおり、第一の検出翼は、第一の量のCT検出器横列よりも少ない第二の量のCT検出器横列についてのCTデータを取得するように構成されている。CT検出器アレイを製造するステップはまた、第二の検出翼を、該第二の検出翼が中央検出領域の第一の側の反対側に位置する第二の側に位置するように組み立てるステップを含んでおり、第二の検出翼は、CT検出器横列の第一の量よりも少ない第三の量のCT検出器横列についてのCTデータを取得するように構成されている。
【0058】
発明を限定された数の実施形態にのみ関連して詳細に記載したが、本発明はかかる開示された実施形態に限定されないことが容易に理解されよう。寧ろ、本発明は、本書では記載されていないが発明の要旨及び範囲に沿った任意の数の変形、変更、置換又は均等構成を組み入れるように改変することができる。さらに、単一エネルギ手法及び二重エネルギ手法について上で議論され又は含意されているが、本発明は2よりも多いエネルギによるアプローチを包含している。加えて、発明の様々な実施形態について記載したが、発明の各観点は所載の実施形態の幾つかのみを含んでいてもよいことを理解されたい。従って、本発明は、以上の記載によって制限されるのではなく、特許請求の範囲によってのみ制限されるものと看做す。
【符号の説明】
【0059】
10:計算機式断層写真法(CT)イメージング・システム
12:ガントリ
14:X線源
16:検出器アレイ又はコリメータ
18:複数のモジュール
20:データ取得システム(DAS)
22:投射X線
24:被検体
26:回転中心
28:制御機構
30:X線制御器
32:ガントリ・モータ制御器
34:画像再構成器
36:コンピュータ
38:大容量記憶装置
40:コンソール
42:表示器
44:テーブル・モータ制御器
46:電動テーブル
48:ガントリ開口
100、138、160、182、200、224、248:検出器アレイ
102、140、162、184、202、226、250:第一の検出翼
104、108、112、142、146、150、164、168、172、190、192、194、208、210、212、232、234、236、256、258、260:中心軸
106、144、166、186、204、228、252:中央検出領域
110、148、170、188、206、230、254:第二の検出翼
114、218、244:チャネル方向
116、152、174:第一の側
118、154、176:第二の側
120、122、124:検出器横列数
126:z方向
128、156、178、196、214、238:第一の側
130、158、180、198、216、240:第二の側
132、220、242、262:第一の翼幅
134:中央領域幅
136、222、246、264:第二の翼幅
266:X線イメージング・システム
268:ガントリ
270:開口
272:小包又は手荷物
274:検出器アセンブリ
276:X線管
278:コンベヤ・システム
280:コンベヤ・ベルト
282:構造

【特許請求の範囲】
【請求項1】
当該中央領域の中心軸(108、146、168、192、210、234、258)に関して実質的に対称であり、走査時に第一の数の検出器横列から計算機式断層写真法(CT)データを取得するように構成されている第一の複数のX線検出器セルを含んでいる中央領域(106、144、166、186、204、228、252)であって、前記中心軸(108、146、168、192、210、234、258)は、当該CT検出器アレイ(16、100、138、160、182、200、224、248)のチャネル方向(114)に位置し、当該CT検出器アレイ(16、100、138、160、182、200、224、248)のスライス方向に対して横断している、中央領域(106、144、166、186、204、228、252)と、
該中央領域(106、144、166、186、204、228、252)の第一の側(116、152、174)に結合されて、前記走査時に第二の数の検出器横列からCTデータを取得するように構成されている第二の複数のX線検出器セルを含んでいる第一の翼(102、140、162、184、202、226、250)であって、前記第二の検出器横列の数は前記第一の検出器横列の数よりも少ない、第一の翼(102、140、162、184、202、226、250)と、
前記中央領域(106、144、166、186、204、228、252)の前記第一の側(116、152、176)の反対側の第二の側(118、154、174)に結合されて、前記走査時に第三の数の検出器横列によりCTデータを取得するように構成されている第三の複数のX線検出器セルを含んでいる第二の翼(110、148、170、188、206、230、254)であって、前記第三の検出器横列の数は前記第一の検出器横列の数よりも少ない、第二の翼(110、148、170、188、206、230、254)と
を備えた計算機式断層写真法(CT)検出器アレイ(16、100、138、160、182、200、224、248)であって、
前記中央領域(106、144、166、186、204、228、252)の前記中心軸(108、146、168、192、210、234、258)に関して非対称である計算機式断層写真法(CT)検出器アレイ(16、100、138、160、182、200、224、248)。
【請求項2】
前記第一の翼(102、140、162、184、202、226、250)は、当該第一の翼(102、140、162、184、202、226、250)を実質的に二等分する中心軸(104、142、164、190、208、232、256)を有し、該第一の翼(102、140、162、184、202、226、250)の該中心軸(104、142、164、190、208、232、256)は、前記中央領域(106、144、166、186、204、228、252)の前記中心軸(108、146、168、192、210、234、258)に実質的に平行であり、
前記第二の翼(110、148、170、188、206、230、254)は、当該第二の翼(110、148、170、188、206、230、254)を実質的に二等分する中心軸(112、150、172、194、212、236、260)を有し、該第二の翼(110、148、170、188、206、230、254)の該中心軸(112、150、172、194、212、236、260)は、前記中央領域(106、144、166、186、204、228、252)の前記中心軸(108、146、168、192、210、234、258)に実質的に平行である、
請求項1に記載のCT検出器アレイ(16、100、138、160、182、200、224、248)。
【請求項3】
前記第一の翼(102、140、162、184、202、226、250)の前記中心軸(104、142、164、190、208、232、256)は、前記中央領域(106、144、166、186、204、228、252)の前記中心軸(108、146、168、192、210、234、258)の第一の側(128、156、178、196、214、238)に位置し、前記第二の翼(110、148、170、188、206、230、254)の前記中心軸(112、150、172、194、212、236、260)は、前記中央領域(106、144、166、186、204、228、252)の前記中心軸(108、146、168、192、210、234、258)の前記第一の側(128、156、178、196、214、238)の反対側の第二の側(130、158、180、198、216、240)に位置している、請求項2に記載のCT検出器アレイ(16、100、138、160、182、200、224、248)。
【請求項4】
前記中央領域(106、144、166、186、204、228、252)の前記中心軸(108、146、168、192、210、234、258)は、第一の側(128、156、178、196、214、238)と、該第一の側(128、156、178、196、214、238)の反対側の第二の側(130、158、180、198、216、240)とを有し、前記第一及び第二の翼(102、140、162、184、202、226、250、110、148、170、188、206、230、254)の前記各中心軸(104、142、164、190、208、232、256、112、150、172、194、212、236、260)は、前記中央領域(106、144、166、186、204、228、252)の前記中心軸(108、146、168、192、210、234、258)の前記第一の側(128、156、178、196、214、238)に位置している、請求項2に記載のCT検出器アレイ(16、100、138、160、182、200、224、248)。
【請求項5】
前記第一の翼(102、140、162、184、202、226、250)は、前記チャネル方向(114)に第一の翼幅(132、220、242、262)を有し、前記第二の翼(110、148、170、188、206、230、254)は、前記チャネル方向(114)に前記第一の翼幅(132、220、242、262)よりも小さい第二の翼幅(136、222、246、264)を有している、請求項2に記載のCT検出器アレイ(16、100、138、160、182、200、224、248)。
【請求項6】
前記第一の翼(102、140、162、184、202、226、250)は、当該第一の翼(102、140、162、184、202、226、250)を実質的に二等分する中心軸(104、142、164、190、208、232、256)を有し、該第一の翼(102、140、162、184、202、226、250)の該中心軸(104、142、164、190、208、232、256)は、前記中央領域(106、144、166、186、204、228、252)の前記中心軸(108、146、168、192、210、234、258)に実質的に非平行であり、
前記第二の翼(110、148、170、188、206、230、254)は、当該第二の翼(110、148、170、188、206、230、254)を実質的に二等分する中心軸(112、150、172、194、212、236、260)を有し、該第二の翼(110、148、170、188、206、230、254)の該中心軸(112、150、172、194、212、236、260)は、前記中央領域(106、144、166、186、204、228、252)の前記中心軸(108、146、168、192、210、234、258)に実質的に非平行である、
請求項1に記載のCT検出器アレイ(16、100、138、160、182、200、224、248)。
【請求項7】
前記第一の翼(102、140、162、184、202、226、250)は、前記チャネル方向(114)に第一の翼幅(132、220、242、262)を有し、前記第二の翼(110、148、170、188、206、230、254)は、前記チャネル方向(114)に前記第一の翼幅(132、220、242、262)よりも小さい第二の翼幅(136、222、246、264)を有している、請求項6に記載のCT検出器アレイ(16、100、138、160、182、200、224、248)。
【請求項8】
前記第一の翼(102、140、162、184、202、226、250)の少なくとも大部分が、前記中央領域(106、144、166、186、204、228、252)の前記中心軸(108、146、168、192、210、234、258)の第一の側(128、156、178、196、214、238)に位置し、前記第二の翼(110、148、170、188、206、230、254)の少なくとも大部分が、前記中央領域(106、144、166、186、204、228、252)の前記中心軸(108、146、168、192、210、234、258)の前記第一の側(128、156、178、196、214、238)の反対側の第二の側(130、158、180、198、216、240)に位置している、請求項6に記載のCT検出器アレイ(16、100、138、160、182、200、224、248)。
【請求項9】
前記第二及び第三の検出器横列の数は各々、64列の検出器横列と実質的に等価であり、前記第一のスライスの数は、256列の検出器横列と実質的に等価である、請求項1に記載のCT検出器アレイ(16、100、138、160、182、200、224、248)。
【請求項10】
前記第二の検出器横列の数は、前記第三の検出器横列の数と実質的に等価である、請求項1に記載のCT検出器アレイ(16、100、138、160、182、200、224、248)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−20128(P2012−20128A)
【公開日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−151334(P2011−151334)
【出願日】平成23年7月8日(2011.7.8)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【Fターム(参考)】