説明

記憶装置

【課題】簡易な構成でコントローラーを収容する部分における遮蔽扉の開閉容易性を確保できる記憶装置を提供すること。
【解決手段】この記憶装置は、遮蔽扉14の一端が軸支され、その一端を中心として遮蔽扉14が回動することで、コントローラー30を受け入れることができるように構成されており、コントローラー30が遮蔽扉14を押し開けながら収容部分に押し込まれる際に、その押し込み力を低減する押込み力低減手段としての凹部141が形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも一対のコントローラーを含み、冗長性を担保することで情報の滅失が起こらないように構成された記憶装置に関する。
【背景技術】
【0002】
少なくとも一対のコントローラーを含み、冗長性を担保することで情報の滅失が起こらないように構成された記憶装置として、RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)装置が知られている。RAID装置は、筐体の内部に、一対のコントローラーと、それらを駆動する電源と、一対のコントローラー及び電源を冷却するために空気を送出するファンと、が収容されている。このファンは、筐体内部に強制的に空気流を形成することで、コントローラーや電源を効率よく確実に冷却するように構成されている。
【0003】
このような記憶装置では、コントローラーの一方を動作させながら、コントローラーの他方を交換することが行われている。この保守交換時に冷却性能を低下させないように、冷却用強制対流を逆流させないための逆流防止用シャッターが搭載されている場合がある。一般的に、このような記憶装置にシャッターを設ける場合、その構造を簡便なものとするため、一端側が軸支され、他端側が回動するような構成が採用される(例えば、下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−3586号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した従来の技術のように、一端側が軸支され、他端側が回動するようなシャッターを構成した場合、略矩形のコントローラーを収容部分に押し込んでいくと、軸支されている一端側を押し込まざるを得なくなる。具体的には、収容部にコントローラーを収容させようとして、シャッターにコントローラーを当接させると、シャッターとコントローラーとが最初に当接した部分が押し込まれる。その当接した部分がいずれの箇所であるにせよ、軸支された一端側を中心としてシャッターが回動すると、一端側はシャッター側に位置し、他端側はシャッター側からは離れていくことになる。従って、収容部にコントローラーを収容しようとしてシャッターを押し込めば、必然的に軸支された一端側に近接した部位を押し込むことになる。
【0006】
このように、従来のシャッター形状では、コントローラー挿入時のシャッターを開く動作の際にシャッターが回動する中心の近傍でコントローラーがシャッターを押さなければならず、発生する回転モーメントが小さくなり、結果として、大きな力でコントローラーを挿入しなければならなかった。一方で、冗長性を持たせるためにコントローラーが一対搭載されているような場合、一方を動作させながら一方を短時間でスムーズに保守交換をする必要がある。また、シャッターは空気の逆流を防止し、ファンによる良好な強制対流を継続する役目を果たすものであるから、必要不可欠なものである。更に、コストや製造上の観点から考察すれば、シャッターを開閉するためのモーターを設けるようなことは避けたいものである。
【0007】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、少なくとも一対のコントローラーを含み、冗長性を担保することで情報の滅失が起こらないように構成された記憶装置であって、簡易な構成でコントローラーを収容する部分における遮蔽扉の開閉容易性を確保できる記憶装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために本発明に係る記憶装置は、少なくとも一対のコントローラーを含み、冗長性を担保することで情報の滅失が起こらないように構成された記憶装置であって、前記一対のコントローラーと、それらを駆動する電源と、前記一対のコントローラー及び前記電源を冷却するために空気を送出する送風機構と、前記一対のコントローラー、前記電源、及び前記送風機構を収める本体部と、を備える。前記本体部は、前記一対のコントローラーをそれぞれ独立して収容する一対の収容部分を有し、前記一対の収容部分それぞれには独立した遮蔽扉が設けられ、一方の前記コントローラーが一方の前記収容部分から取り外されると、その収容部分に設けられた前記遮蔽扉が閉じられ外部から空気が流入することを抑制し、前記送風機構から送出される空気のみが他方の前記コントローラー及び前記電源に送り込まれるように構成されている。前記遮蔽扉は、一端が軸支され、その一端を中心として回動することで、前記コントローラーを受け入れることができるように構成されている。そして、前記コントローラーが前記遮蔽扉を押し開けながら前記収容部分に押し込まれる際に、その押し込み力を低減する押込み力低減手段が形成されている。
【0009】
本発明では、コントローラーが遮蔽扉を押し開けながら収容部分に押し込まれる際に、その押し込み力を低減する押込み力低減手段が形成されているので、簡易な構成でコントローラーを収容する部分における遮蔽扉の開閉容易性を確保することできる。
【0010】
また本発明に係る記憶装置では、前記押込み力低減手段は、前記遮蔽扉の外表面に形成され、前記遮蔽扉と前記コントローラーとが当接することで、その押し込み力を低減するように構成されていることも好ましい。この好ましい態様では、遮蔽扉とコントローラーとが当接することで、その押し込み力を低減するように、押込み力低減手段が遮蔽扉の外表面に形成されているので、遮蔽扉とコントローラーとが当接するという簡易な構成で、遮蔽扉の開閉容易性を確保することできる。
【0011】
また本発明に係る記憶装置では、前記押込み力低減手段は、前記遮蔽扉の外表面且つ一端側に形成された凹部を含むことも好ましい。この好ましい態様では、遮蔽扉の外表面且つ一端側に凹部を形成することで、コントローラーと凹部とを確実に当接させることができる。また、凹部にコントローラーが当接することで、遮蔽扉を閉じる動作において、遮蔽扉とコントローラーとの接触距離を長くすることができ、軸支された一端側と当接部分との距離を引き離すことができるので、確実に遮蔽扉を動かす力を低減させ、遮蔽扉の開閉容易性を確保することできる。
【0012】
また本発明に係る記憶装置では、前記凹部は、前記遮蔽扉の一端側から他端側に向かい且つ前記遮蔽扉の外表面から裏面に向けて緩やかに傾斜する第一傾斜部と、当該第一傾斜部に繋げて設けられ、前記遮蔽扉の外表面に略平行に形成されてなる平行部と、前記平行部に繋げて設けられ、前記遮蔽扉の一端側から他端側に向かい且つ前記遮蔽扉の裏面から外表面に向けて緩やかに傾斜する第二傾斜部と、を有することも好ましい。この好ましい態様では、凹部が、遮蔽扉の一端側から他端側に向かい且つ遮蔽扉の外表面から裏面に向けて緩やかに傾斜する第一傾斜部を有しているので、最初に第一傾斜部にコントローラーを当接させ、滑らかに凹部の奥側へと当接部位を移動させていくことができる。更に凹部は、第一傾斜部に繋げて設けられ、遮蔽扉の外表面に略平行に形成されてなる平行部を有しているので、この平行部の長さを調整することで、遮蔽扉の操作力を調整することができる。更に凹部は、平行部に繋げて設けられ、遮蔽扉の一端側から他端側に向かい且つ遮蔽扉の裏面から外表面に向けて緩やかに傾斜する第二傾斜部を有しているので、凹部に当接しているコントローラーを遮蔽扉の外表面に滑らかに移動させ、遮蔽扉を所定位置まで確実に開かせることができる。
【0013】
また本発明に係る記憶装置では、前記押込み力低減手段は、前記コントローラーに形成された係合部を含み、前記係合部は、前記第一傾斜部から前記平行部を経由して前記第二傾斜部まで前記凹部に沿って摺動することで、前記遮蔽扉を押し開けることも好ましい。この好ましい態様では、コントローラーに係合部を設けることで、コントローラーと凹部との接触を確実なものとすることができ、凹部の形態と相まって確実に遮蔽扉を動かす力を低減させ、遮蔽扉の開閉容易性を確保することできる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、少なくとも一対のコントローラーを含み、冗長性を担保することで情報の滅失が起こらないように構成された記憶装置であって、簡易な構成でコントローラーを収容する部分における遮蔽扉の開閉容易性を確保できる記憶装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施形態に係る記憶装置を模式的に示す概略斜視図である。
【図2】図1において本体部の一部を取り去り、遮蔽扉の開閉状態を示した斜視図である。
【図3】図1に示す記憶装置の縦断面を模式的に示す断面図である。
【図4】図1に示す記憶装置の横断面を模式的に示す断面図である。
【図5】遮蔽扉が無い場合を説明するための断面図である。
【図6】図1において本体部の一部を取り去り、遮蔽扉にコントローラーを押し込む状態を示した斜視図である。
【図7】図6の矢印方向からみた部分的な概略平面図である。
【図8】遮蔽扉に設けられた凹部を示す部分的な概略斜視図である。
【図9】遮蔽扉をコントローラーによって押し込んで行く状況を示す図である。
【図10】凹部が無い場合の遮蔽扉を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
【0017】
本発明の実施形態に係る記憶装置について図1を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態に係る記憶装置RDを模式的に示す概略斜視図である。記憶装置RDは、一対のコントローラー30,30(マザーボード)を含み、冗長性を担保することで情報の滅失が起こらないように構成されているRAID装置である。
【0018】
記憶装置RDは、一対のコントローラー30と、それらを駆動する電源20と、本体部10とを備えている。図1には明示しないが、コントローラー30を冷却するために空気を送出する送風機構としてのファンが、本体部10の内部に配置されている。本体部10は、一対のコントローラー30と、電源20と、ファンとを収める部分である。本体部10には、一対のコントローラー30をそれぞれ独立して収容する一対の収容部12が設けられている。
【0019】
図2は、図1において本体部10の一部を取り去り、遮蔽扉14の開閉状態を示した斜視図である。図2に示すように、一対の収容部12それぞれには独立した遮蔽扉14が設けられている。遮蔽扉14は、閉じた位置14aと開いた位置14bとの間を揺動するように設けられている。
【0020】
図3は、図1に示す記憶装置RDの縦断面を模式的に示す断面図である。記憶装置RDのフロント側101には、コントローラー30を冷却するために空気を送出する送風機構としてのファンが設けられている。ファンを駆動することで、冷却空気がフロント側101からリア側102へ向けて流れるように構成されている。
【0021】
図4は、図1に示す記憶装置RDの横断面を模式的に示す断面図である。図4に示すように、一方のコントローラー30を取り外すと、遮蔽扉14が閉じるように構成されている。遮蔽扉14が閉じることによって、コントローラー30が取り外された側に流れる空気は、電源20側に流れ、全体としてフロント側101からリア側102への空気の流れが保たれる。一方、遮蔽扉14が設けられていない場合は、図5に示すように、リア側102の開口から空気が逆流し、フロント側101から流れ込む空気の流れを阻害する。従って、遮蔽扉14は、コントローラー30が挿入されていないときにはリア側102の開口を閉じると共に、コントローラー30が挿入される場合には円滑に開くことが求められる。
【0022】
図6は、図1において本体部10の一部を取り去り、遮蔽扉14にコントローラー30を押し込む状態を示した斜視図である。図7は、図6の矢印方向からみた部分的な概略平面図である。図8は、遮蔽扉14に設けられた凹部141を示す部分的な概略斜視図である。図7及び図8に示すように、遮蔽扉14には、コントローラー30が遮蔽扉14を押し開けながら収容部12に押し込まれる際に、その押し込み力を低減する押込み力低減手段としての凹部141が設けられている。
【0023】
遮蔽扉14は、軸142によって一端側が軸支されており、その一端側を中心として他端側が回動するように構成されている。軸142を中心とした回動によって、遮蔽扉14は、閉じた位置14aから開いた位置14bまで移動するように構成されている。
【0024】
凹部141は、遮蔽扉14の外表面14fから裏面14rに向けて後退するように形成されている。凹部141は、遮蔽扉14の一端側(軸142側)から他端側に向かい且つ遮蔽扉14の外表面14fから裏面14rに向けて緩やかに傾斜する第一傾斜部141mと、第一傾斜部141mに繋げて設けられ、遮蔽扉14の外表面14fに略平行に形成されてなる平行部141nと、平行部141nに繋げて設けられ、遮蔽扉14の一端側から他端側に向かい且つ遮蔽扉14の裏面14rから外表面14fに向けて緩やかに傾斜する第二傾斜部141pと、を有する。
【0025】
コントローラー30が遮蔽扉14に当接する後端側には、係合部301と突起部302とが設けられている。係合部301は、遮蔽扉14の軸142側に設けられている突起である。
【0026】
図9は、遮蔽扉14をコントローラー30によって押し込んで行く状況を示す図である。図9の(A)に示すように、コントローラー30が遮蔽扉14を押し込んで行くと、係合部301が凹部141の第一傾斜部141m(図7参照)に当接し、係合部301は第一傾斜部141mに当接して摺動しながら押し込んでいく(図9の(B)及び(C)参照)。係合部301が第一傾斜部141mから平行部141nに渡って摺動すると、遮蔽扉14は徐々に奥側に押し込まれる。図9の(D)に示すように、係合部301が第二傾斜部141pに至っても、遮蔽扉14は開いた位置14b(図7参照)まで移動しないので、係合部301と凹部141との当接する総延長が十分長くなり、図10に示す従来の遮蔽扉24のように軸241に近い部分を単純に押し込む場合に比較して、その押込み力は極めて小さくすることができる。尚、図10は、凹部が無い場合の遮蔽扉24を示す図である。遮蔽扉24は、一端側に設けられた軸241を中心に回動し、閉じた位置24aから開いた位置24bまで移動するものである。
【0027】
図9の(E)に示すように、コントローラー30が十分に押し込まれると、コントローラー30の側部及び係合部301が外表面14f(図7参照)に当接し、遮蔽扉14が開いた位置14bまで開かれる(図7参照)。このように、凹部141が、遮蔽扉14の一端側から他端側に向かい且つ遮蔽扉14の外表面14fから裏面14rに向けて緩やかに傾斜する第一傾斜部141mを有しているので、最初に第一傾斜部141mにコントローラー30の係合部301を当接させ、滑らかに凹部141の奥側へと当接部位を移動させていくことができる。更に凹部141は、第一傾斜部141mに繋げて設けられ、遮蔽扉14の外表面14fに略平行に形成されてなる平行部141nを有しているので、この平行部141nの長さを調整することで、遮蔽扉14の操作力を調整することができる。具体的には、平行部141nを長くすれば、係合部301との当接長さを十分に確保し、押込み力をより低減することができる。更に凹部141は、平行部141nに繋げて設けられ、遮蔽扉14の一端側から他端側に向かい且つ遮蔽扉14の裏面14rから外表面14fに向けて緩やかに傾斜する第二傾斜部141pを有しているので、凹部141に当接しているコントローラー30の係合部301を遮蔽扉14の外表面14fに滑らかに移動させ、遮蔽扉14を所定位置である開いた位置14bまで確実に開かせることができる。
【0028】
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。すなわち、これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、前述した各具体例が備える各要素およびその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
【0029】
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、本発明を以下に限定するものではない。
【0030】
(付記1) 少なくとも一対のコントローラーを含み、冗長性を担保することで情報の滅失が起こらないように構成された記憶装置であって、前記一対のコントローラーと、それらを駆動する電源と、前記一対のコントローラー及び前記電源を冷却するために空気を送出する送風機構と、前記一対のコントローラー、前記電源、及び前記送風機構を収める本体部と、を備え、前記本体部は、前記一対のコントローラーをそれぞれ独立して収容する一対の収容部分を有し、前記一対の収容部分それぞれには独立した遮蔽扉が設けられ、一方の前記コントローラーが一方の前記収容部分から取り外されると、その収容部分に設けられた前記遮蔽扉が閉じられ外部から空気が流入することを抑制し、前記送風機構から送出される空気のみが他方の前記コントローラー及び前記電源に送り込まれるように構成され、前記遮蔽扉は、一端が軸支され、その一端を中心として他端側が回動することで、前記コントローラーを受け入れることができるように構成されており、前記コントローラーが前記遮蔽扉を押し開けながら前記収容部分に押し込まれる際に、その押し込み力を低減する押込み力低減手段が形成されていることを特徴とする記憶装置。
【0031】
(付記2) 前記押込み力低減手段は、前記遮蔽扉の外表面に形成され、前記遮蔽扉と前記コントローラーとが当接することで、その押し込み力を低減するように構成されていることを特徴とする付記1に記載の記憶装置。
【0032】
(付記3) 前記押込み力低減手段は、前記遮蔽扉の外表面且つ一端側に形成された凹部を含むことを特徴とする付記2に記載の記憶装置。
【0033】
(付記4) 前記凹部は、前記遮蔽扉の一端側から他端側に向かい且つ前記遮蔽扉の外表面から裏面に向けて緩やかに傾斜する第一傾斜部と、当該第一傾斜部に繋げて設けられ、前記遮蔽扉の外表面に略平行に形成されてなる平行部と、前記平行部に繋げて設けられ、前記遮蔽扉の一端側から他端側に向かい且つ前記遮蔽扉の裏面から外表面に向けて緩やかに傾斜する第二傾斜部と、を有することを特徴とする付記3に記載の記憶装置。
【0034】
(付記5) 前記押込み力低減手段は、前記コントローラーに形成された係合部を含み、前記係合部は、前記第一傾斜部から前記平行部を経由して前記第二傾斜部まで前記凹部に沿って摺動することで、前記遮蔽扉を押し開けることを特徴とする付記4に記載の記憶装置。
【符号の説明】
【0035】
10:本体部
12:収容部
14:遮蔽扉
14a:閉じた位置
14b:開いた位置
14f:外表面
14r:裏面
20:電源
24:遮蔽扉
24a:開いた位置
24b:閉じた位置
30:コントローラー
101:フロント側
102:リア側
141:凹部
141m:第一傾斜部
141n:平行部
141p:第二傾斜部
142:軸
241:軸
301:係合部
302:突起部
RD:記憶装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一対のコントローラーを含み、冗長性を担保することで情報の滅失が起こらないように構成された記憶装置であって、
前記一対のコントローラーと、それらを駆動する電源と、
前記一対のコントローラー及び前記電源を冷却するために空気を送出する送風機構と、
前記一対のコントローラー、前記電源、及び前記送風機構を収める本体部と、を備え、
前記本体部は、前記一対のコントローラーをそれぞれ独立して収容する一対の収容部分を有し、
前記一対の収容部分それぞれには独立した遮蔽扉が設けられ、一方の前記コントローラーが一方の前記収容部分から取り外されると、その収容部分に設けられた前記遮蔽扉が閉じられ外部から空気が流入することを抑制し、前記送風機構から送出される空気のみが他方の前記コントローラー及び前記電源に送り込まれるように構成され、
前記遮蔽扉は、一端が軸支され、その一端を中心として回動することで、前記コントローラーを受け入れることができるように構成されており、
前記コントローラーが前記遮蔽扉を押し開けながら前記収容部分に押し込まれる際に、その押し込み力を低減する押込み力低減手段が形成されていることを特徴とする記憶装置。
【請求項2】
前記押込み力低減手段は、前記遮蔽扉の外表面に形成され、前記遮蔽扉と前記コントローラーとが当接することで、その押し込み力を低減するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の記憶装置。
【請求項3】
前記押込み力低減手段は、前記遮蔽扉の外表面且つ一端側に形成された凹部を含むことを特徴とする請求項2に記載の記憶装置。
【請求項4】
前記凹部は、前記遮蔽扉の一端側から他端側に向かい且つ前記遮蔽扉の外表面から裏面に向けて緩やかに傾斜する第一傾斜部と、当該第一傾斜部に繋げて設けられ、前記遮蔽扉の外表面に略平行に形成されてなる平行部と、前記平行部に繋げて設けられ、前記遮蔽扉の一端側から他端側に向かい且つ前記遮蔽扉の裏面から外表面に向けて緩やかに傾斜する第二傾斜部と、を有することを特徴とする請求項3に記載の記憶装置。
【請求項5】
前記押込み力低減手段は、前記コントローラーに形成された係合部を含み、
前記係合部は、前記第一傾斜部から前記平行部を経由して前記第二傾斜部まで前記凹部に沿って摺動することで、前記遮蔽扉を押し開けることを特徴とする請求項4に記載の記憶装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2012−108580(P2012−108580A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−254734(P2010−254734)
【出願日】平成22年11月15日(2010.11.15)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】