説明

記録再生装置、情報読取装置、記録再生方法、情報読取方法、記録再生プログラム、情報読取プログラム及び記録再生システム

【課題】本発明は、操作性を向上させる。
【解決手段】本発明は、情報読取装置3が印刷物2の印刷面に印刷された番組表10内の所望の番組の印刷番組情報を撮像して当該印刷番組情報を読み取り、記録再生装置4が現在日時と印刷番組情報とに基づいて所望の番組の番組データを記録するか再生するかを判別し、当該番組データを記録すると判別すると、印刷番組情報に基づいて所望の番組の番組データを記録し、番組データを再生すると判別すると、印刷番組情報に基づいて、すでに記録した所望の番組の番組データを再生することにより、所望の番組の番組データの記録と再生との何れを要求する場合でも、印刷物2の印刷面に印刷されている印刷番組情報を撮像するための操作を行わせるだけでよく、操作を簡易化することができ、操作性を向上させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は記録再生装置、情報読取装置、記録再生方法、情報読取方法、記録再生プログラム、情報読取プログラム及び記録再生システムに関し、例えば、テレビジョン放送の番組の番組データを記録再生する記録再生システムに適用して好適なものである。
【背景技術】
【0002】
従来のパーソナルコンピュータは、新聞に印刷されている番組の予約コード及び番組内容をイメージスキャナで読み取ってメモリに記録することにより、その番組の番組データの記録を放送時間指定で予約していた。
【0003】
因みに、以下の説明では、番組の番組データの記録に対する放送時間指定による予約を、録画予約とも呼ぶ。また番組データの記録を、番組の録画とも呼ぶ。
【0004】
そしてパーソナルコンピュータは、予約コードに従ってVTRを制御することにより、当該VTRにより、その録画予約していた番組を録画していた(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平8−149406号公報(第1頁、第2頁、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで従来のパーソナルコンピュータは、予約コードに従って番組を録画した後、キーボードの操作に応じて、当該録画した番組の番組内容を表示装置に表示する。
【0006】
この状態でパーソナルコンピュータは、表示装置に表示した番組内容により再生対象の番組データが番組として選択されると、VTRを制御して当該選択された番組の番組データを再生していた。
【0007】
ところが、パーソナルコンピュータは、番組の録画予約時にはイメージスキャナを操作させ、録画した番組の番組データに対する再生時にはキーボードを操作させるように、使用状況に応じて操作の仕方を変えており、操作性がわるいという問題があった。
【0008】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、操作性を向上し得る記録再生装置、情報読取装置、記録再生方法、情報読取方法、記録再生プログラム、情報読取プログラム及び記録再生システムを提案しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
かかる課題を解決するため本発明においては、記録再生システムにおいて、情報読取装置が、印刷物の印刷面に印刷された番組表内の所望の番組の印刷番組情報を撮像して撮像画像を生成し、当該生成した撮像画像に基づいて印刷面から所望の番組の印刷番組情報を読み取り、その印刷番組情報を記録再生装置に送信し、記録再生装置が、情報読取装置から送信された印刷番組情報を受信すると、当該受信した印刷番組情報と、現在日時とに基づいて、印刷番組情報が示す所望の番組の番組データを記録するか再生するかを判別し、所望の番組の番組データを記録すると判別すると、印刷番組情報に基づいて所望の番組の番組データを記録し、所望の番組の番組データを再生すると判別すると、印刷番組情報に基づいて、すでに記録した所望の番組の番組データを再生するようにした。
【0010】
従って本発明では、所望の番組の番組データに対する記録と再生との何れを要求する場合でも、印刷物の印刷面に印刷されている番組表内で当該所望の番組の印刷番組情報を撮像するための操作を行わせるだけでよく、操作を簡易化することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、記録再生システムにおいて、情報読取装置が、印刷物の印刷面に印刷された番組表内の所望の番組の印刷番組情報を撮像して撮像画像を生成し、当該生成した撮像画像に基づいて印刷面から所望の番組の印刷番組情報を読み取り、その印刷番組情報を記録再生装置に送信し、記録再生装置が、情報読取装置から送信された印刷番組情報を受信すると、当該受信した印刷番組情報と、現在日時とに基づいて、印刷番組情報が示す所望の番組の番組データを記録するか再生するかを判別し、所望の番組の番組データを記録すると判別すると、印刷番組情報に基づいて所望の番組の番組データを記録し、所望の番組の番組データを再生すると判別すると、印刷番組情報に基づいて、すでに記録していた所望の番組の番組データを再生するようにしたことにより、所望の番組の番組データに対する記録と再生との何れを要求する場合でも、印刷物の印刷面に印刷されている番組表内で当該所望の番組の印刷番組情報を撮像するための操作を行わせるだけでよく、操作を簡易化することができ、かくして操作性を向上し得る記録再生装置、情報読取装置、記録再生方法、情報読取方法、記録再生プログラム、情報読取プログラム及び記録再生システムを実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態
2.他の実施の形態
【0013】
(1)実施の形態
(1−1)記録再生システムの構成
図1において、1は全体として本発明を適用したテレビジョン放送用の記録再生システムを示す。かかる記録再生システム1は、テレビジョン放送の番組表が印刷された、例えば、新聞や雑誌のような印刷物2から、当該番組表内の所望の番組に関する番組情報(以下、これを特に印刷番組情報とも呼ぶ)を読み取る情報読取装置3を有している。
【0014】
そして記録再生システム1は、情報読取装置3と記録再生装置4とが赤外線等で無線通信し得るようになされており、当該情報読取装置3により、印刷物2から読み取った印刷番組情報を記録再生装置4に送信する。
【0015】
これにより記録再生システム1は、記録再生装置4により印刷番組情報に基づいて、所望の番組の番組データを記録し、またすでに記録している番組データを再生し表示装置5を介し所望の番組を視聴させるようになされている。
【0016】
(1−2)印刷物2の構成
次いで、図2を用いて印刷物2の構成について説明する。図2に示すように、印刷物2は、印刷面に番組表10が印刷されて生成されている。
【0017】
番組表10には、当該番組表10が示す種々の番組の放送日を示す文字(すなわち、漢字や数字等)が可視光線で視認可能な例えば黒色のインクにより印刷されている。因みに、以下の説明では、可視光線で視認可能な例えば黒色のインクを、可視インクとも呼ぶ。
【0018】
また番組表10には、テレビジョン放送の放送局毎の番組提示欄10A乃至10Cが設けられている。そして番組提示欄10A乃至10C内には、対応する放送局を判別可能な局判別情報11が、可視インクによって印刷されている。
【0019】
局判別情報11は、放送局の名称や、放送局に番組の放送用に割り当てられたチャンネルの名称を示す文字(すなわち、平仮名、片仮名、漢字、数字等)列により形成されている。
【0020】
因みに、以下の説明では、放送局の名称を、放送局名とも呼び、放送局に番組の放送用に割り当てられたチャンネルの名称を、チャンネル名とも呼ぶ。
【0021】
また番組提示欄10A乃至10Cには、対応する放送局により放送される番組毎の印刷番組情報12が、放送時間の時間軸に沿って順番に並べられて印刷されている。
【0022】
この場合、番組毎の印刷番組情報12は、可視インクを用いて印刷された印刷番組情報12Aと、可視光線では透明で、かつ近赤外線では不透明な例えば黒色のインクを用いて印刷された印刷番組情報とから構成されている。
【0023】
因みに、以下の説明では、可視光線では透明で、かつ近赤外線では不透明な例えば、黒色のインクを、不可視インクとも呼ぶ。
【0024】
また、以下の説明では、番組毎の印刷番組情報12として、可視インクを用いて印刷された印刷番組情報12Aを、特に可視番組情報12Aとも呼び、不可視インクを用いて印刷された印刷番組情報を、特に不可視番組情報とも呼ぶ。
【0025】
可視番組情報12Aは、番組の放送開始時刻(すなわち、時分)や番組タイトル、番組内容等を示す文字(すなわち、平仮名、片仮名、漢字、数字等)列によって形成されている。
【0026】
一方、不可視番組情報には、番組の放送開始日時、番組長さ、当該番組を放送予定のチャンネル(すなわち、番組を放送予定の放送局に割り当てられたチャンネル)のチャンネル名が含まれている。
【0027】
因みに、番組の放送開始日時は、例えば、年月日時分単位で表現されている。また番組長さは、番組に対する放送開始日時から放送終了日時までの時間的な長さであり、例えば、分単位で表現されている。
【0028】
また不可視番組情報は、誤り訂正符号が付加された状態で符号化することにより、水平方向及び垂直方向の2方向に展開された四角形の枠状の2次元コード(以下、これを不可視2次元コードとも呼ぶ)12Bとして形成されている。
【0029】
そして不可視2次元コード12Bは、印刷物2の印刷面に対し番組毎に、可視番組情報12Aの個々の文字(すなわち、1文字)や、1文字分の空白部分をそれぞれ個別に囲むように、複数印刷されている。
【0030】
図3に示すように、実際に不可視2次元コード12Bは、最小構成単位である正方形のセルを複数有しており、これら複数のセルが当該不可視2次元コード12Bを形成する水平方向の2本の辺及び垂直方向の2本の辺にそれぞれ一列ずつ配置されている。
【0031】
そして不可視2次元コード12Bは、個々の辺の各セルが、それぞれ不可視インクの印刷部分と非印刷部分との何れか一方となり、当該印刷部分と非印刷部分とのパターンで不可視番組情報を表現している。
【0032】
また不可視2次元コード12Bは、4隅のセル12BW乃至12BZのうち、特定の1つのみが非印刷部分とされ、残りの3つが印刷部分とされている。
【0033】
これにより4隅のセル12BW乃至12BZは、後述するように不可視2次元コード12Bのみが写りこんだ撮像画像から当該不可視2次元コード12Bを他の不可視2次元コード12Bとは区別して切り出すための切り出しシンボルとして機能している。
【0034】
これにより不可視2次元コード12Bは、情報読取装置3による情報読取時、撮像画像から4隅のセル12BW乃至12BZにより他の不可視2次元コード12Bとは的確に区別させて切り出させることができる、
【0035】
また不可視2次元コード12Bにおいて、4隅のセル12BW乃至12BZのうち非印刷部分となる特定の1つのセル12BWは、当該不可視2次元コード12Bの復号開始位置を示している。
【0036】
これにより不可視2次元コード12Bは、撮像画像から切り出された場合、4隅のセル12BW乃至12BZのうち非印刷部分でなる特定の1つのセル12BWにより、当該不可視2次元コード12Bの復号開始位置を的確に検出させることができる。
【0037】
(1−3)情報読取装置3の構成
(1−3−1)情報読取装置3の機械構成
次いで、図4(A)及び(B)並びに図5を用いて情報読取装置3の機械構成について説明する。図4(A)及び(B)に示すように、情報読取装置3は、例えば、印鑑をイメージさせるような円筒形状の本体部20を有し、当該本体部20の一端20Aが閉塞されると共に、他端の円形の縁部20Bが平坦に形成されている。
【0038】
また本体部20は、他端の円形の穴部20Cの内径が、例えば、印刷物2の印刷面に印刷された不可視2次元コード12Bの対角線を2本直線状に繋げた長さよりも長く選定されている。
【0039】
これにより情報読取装置3は、本体部20の他端が印刷物2の印刷面において可視番組情報12Aの印刷領域内の何処に押し付けられたときでも、他端の穴部20C内に少なくとも1つの不可視2次元コード12Bを確実に収めることができる。
【0040】
また情報読取装置3は、このとき他端の縁部20B全体を印刷物2の印刷面に密着させて穴部20Cを外部から密閉し、当該穴部20C内に外部から光が入り込まないようにすることができる。
【0041】
さらに図5に示すように、情報読取装置3において本体部20の他端側の穴部20C内には、圧力センサ21がセンサ本体の先端に設けられた圧力検出面21Aを、当該他端の縁部20Bから僅かに突出させて配置されている。
【0042】
圧力センサ21は、本体部20の他端が印刷物2の印刷面に押し付けられたとき、圧力検出面21Aが当該印刷面に押されてセンサ本体側に凹むことにより、当該本体部20の他端が印刷物2の印刷面に接触したことを検出し得るようになされている。
【0043】
因みに、圧力センサ21は、本体部20の他端が印刷物2の印刷面に押し付けられたときに圧力検出面21Aがセンサ本体側に凹むことで、本体部20の他端の縁部20B全体を印刷物2の印刷面に密着させることができる。
【0044】
また本体部20の他端側の穴部20C内には、可視光線L1を発射する光源22と、近赤外線L2を発射する光源23とが、可視光線L1及び近赤外線L2の発射口を穴部20Cの外側に向けて配置されている。
【0045】
因みに、以下の説明では、可視光線L1を発射する光源22を、可視光源22とも呼び、近赤外線L2を発射する光源23を、近赤外光源23とも呼ぶ。
【0046】
さらに本体部20の他端側の穴部20C内には、可視光線L1及び近赤外線L2それぞれに感度をもつ撮像素子が設けられたカメラ部24が、当該撮像素子において撮像光L3及びL4を受光する受光面を、穴部20Cの外側に向けて配置されている。
【0047】
因みに、カメラ部24は、本体部20の他端が印刷物2の印刷面に押し付けられた状態で、当該印刷面から到来する撮像光L3及びL4が撮像素子の受光面で結像するように、その配置位置及びフォーカスが予め調整されている。
【0048】
そしてカメラ部24は、本体部20の他端が印刷物2の印刷面に押し付けられた状態で、可視光源22から発射された可視光線L1が当該印刷面に照射されたとき、印刷面で可視光線L1が反射して得られる反射光を撮像光L3として撮像素子の受光面で受光する。
【0049】
これによりカメラ部24は、印刷物2の印刷面において可視インクによる可視番組情報12Aの印刷領域内に可視光線L1が照射されたとき、当該印刷面と共に可視番組情報12Aを撮像し得るようになされている。
【0050】
またカメラ部24は、本体部20の他端が印刷物2の印刷面に押し付けられた状態で、近赤外光源23から発射された近赤外線L2が印刷面に照射されたとき、印刷面で近赤外線L2が反射して得られる反射光を撮像光L4として撮像素子の受光面で受光する。
【0051】
これによりカメラ部24は、印刷物2の印刷面において可視番組情報12Aの印刷領域内に近赤外線L2が照射されたとき、当該印刷面と共に、その印刷面に不可視インクで印刷されている不可視2次元コード12Bを撮像し得るようになされている。
【0052】
さらに本体部20の他端側の穴部20C内には、所定のマークが刻印された判子と当該判子の印面に可視光線で視認可能なインクを供給するインク供給機構とを有する印刷部25が、判子の印面を穴部20Cの外側に向けて配置されている。
【0053】
実際に印刷部25は、本体部20の他端側の穴部20C内に、当該穴部25の外側へ判子の印面を僅かに突出させる方向、及びこれとは逆の穴部20C内に判子の印面を引き込む方向へ移動可能に配置されている。
【0054】
因みに、以下の説明では、穴部20Cの外側へ判子の印面を僅かに突出させる方向を、突出方向とも呼び、当該穴部20C内に判子の印面を引き込む方向を、引込方向とも呼ぶ。
【0055】
また本体部20の他端側の穴部20C内には、印刷部25を突出方向及び引込方向へ移動させるための、駆動部26も設けられている。
【0056】
そして駆動部26は、例えば、本体部20の他端が印刷物2の印刷面に押し付けられた状態で、印刷部25を駆動して突出方向へ移動させた後、引込方向へ移動させることにより、印刷面に印刷部25によりマークを印刷させることができる。
【0057】
(1−3−2)情報読取装置3の回路構成
次いで、図6を用いて情報読取装置3の回路構成について説明する。情報読取装置3は、例えば、マイクロコンピュータ構成の制御部30を有している。
【0058】
制御部30は、内部のメモリに予め記録された基本プログラムやアプリケーションプログラム等の各種プログラムに従って、情報読取装置3全体を制御する。
【0059】
これにより圧力センサ21は、本体部20の他端が印刷物2の印刷面において所望の番組の印刷番組情報12の印刷領域内に押し付けられて、圧力検出面21Aが凹むと、本体部20の他端が印刷物2の印刷面に接触したことを検出する。そして圧力センサ21は、その検出結果を示す接触検出信号を制御部30に送出する。
【0060】
このようにして圧力センサ21は、本体部20の他端が印刷物2の印刷面に接触している間、当該本体部20の他端が印刷面に接触していることを検出し続けて接触検出信号を制御部30に送出する。
【0061】
制御部30は、圧力センサ21から接触検出信号が与えられると、印刷物2の印刷面から不可視番組情報を読み取る情報読取処理を実行する。
【0062】
ここで図7に示す特性曲線IN1で表されるように、不可視インクは、例えば、可視光線では反射率が高いため印刷面の色と同じ白色に発色し(透明になり)、近赤外線では反射率が低いため黒色に発色する(不透明になる)ような特性を有している。
【0063】
また特性曲線IN2で表されるように、一般的な可視インクは、例えば、可視光線では反射率が低いため黒色に発色し(不透明になり)、近赤外線でも反射率が低いため黒色に発色する(不透明になる)ような特性を有している。
【0064】
さらに特性曲線IN3で表されるように、不可視インクとしては、例えば、可視光線では反射率が低いため黒色に発色し(不透明になり)、近赤外線では反射率が高いため印刷面の色と同じ白色に発色する(透明になる)ような特性を有する特殊なものもある。
【0065】
そして上述した印刷物2は、印刷面に対し、例えば、可視光線及び近赤外線の何れに対しても反射率が低いため黒色に発色するような特性を有する一般的な可視インクによって可視番組情報12Aが印刷されている。
【0066】
このため制御部30は、圧力センサ21から接触検出信号が与えられて情報読取処理を実行した場合、例えば、まず近赤外光源23を制御すると共に、カメラインタフェース31を介してカメラ部24を制御する。これにより近赤外光源23は、近赤外線L2を発射して印刷物2の印刷面に照射する。
【0067】
またカメラ部24は、このとき印刷物2の印刷面に近赤外線L2が照射されている状態で、当該印刷物2の印刷面から、近赤外線L2が反射することにより到来する撮像光L4(すなわち、反射光)を撮像素子の受光面で受光する。
【0068】
さらにカメラ部24は、撮像素子において受光面で受光した撮像光L4を光電変換することにより当該撮像光L4に応じたアナログの光電変換信号を生成する。
【0069】
さらにまたカメラ部24は、その光電変換信号に画像生成用の信号処理を施して撮像画像信号を生成すると共に、当該生成した撮像画像信号をアナログデジタル変換処理してデジタルの撮像画像データを生成する。
【0070】
因みに、以下の説明では、印刷物2の印刷面を、近赤外線L2を照射した状態で撮像して生成した撮像画像データを、近赤外画像データとも呼ぶ。
【0071】
そしてカメラ部24は、その近赤外画像データを、カメラインタフェース31を介してRAM(Random Access Memory)32に送出して一時記録する。
【0072】
次いで、制御部30は、可視光源22を制御すると共に、カメラインタフェース31を介してカメラ部24を制御する。これにより可視光源22は、可視光線L1を発射して印刷物2の印刷面に照射する。
【0073】
またカメラ部24は、このとき印刷物2の印刷面に可視光線L1が照射されている状態で、当該印刷物2の印刷面から、可視光線L1が反射することにより到来する撮像光L3(すなわち、反射光)を撮像素子の受光面で受光する。
【0074】
さらにカメラ部24は、撮像素子において受光面で受光した撮像光L3を光電変換することにより当該撮像光L3に応じたアナログの光電変換信号を生成する。
【0075】
さらにまたカメラ部24は、その光電変換信号に画像生成用の信号処理を施して撮像画像信号を生成すると共に、当該生成した撮像画像信号をアナログデジタル変換処理してデジタルの撮像画像データを生成する。
【0076】
因みに、以下の説明では、印刷物2の印刷面を、可視光線L1を照射した状態で撮像して生成した撮像画像データを、可視画像データとも呼ぶ。
【0077】
そしてカメラ部24は、その可視画像データを、カメラインタフェース31を介してRAM32に送出して一時記録する。
【0078】
このようにして制御部30は、本体部20の他端が印刷物2の印刷面に接触している間、当該印刷物2の印刷面において本体部20の他端の縁部20Bで囲まれた部分を、外部からの光を遮光した状態で、近赤外線L2及び可視光線L1を順次照射して撮像する。
【0079】
また番組情報読取部33は、このときRAM32から近赤外画像データ及び可視画像データを読み出す。そして番組情報読取部33は、近赤外画像データから可視画像データを減算する。これにより番組情報読取部33は、不可視2次元コード12Bのみが写り込んだ撮像画像の撮像画像データを生成する。
【0080】
因みに、以下の説明では、不可視2次元コード12Bのみが写りこんだ撮像画像を、コード画像とも呼び、当該コード画像の撮像画像データを、コード画像データとも呼ぶ。
【0081】
なお、番組情報読取部33は、このとき、近赤外画像データ及び可視画像データに対し、又は当該近赤外画像データから可視画像データを減算した後、ノイズ除去処理等の各種画像処理を施すようにして、鮮明なコード画像のコード画像データを生成する。
【0082】
また番組情報読取部33は、コード画像データに基づくコード画像内で、不可視2次元コード12Bの切り出しシンボルとして機能する4つのセル12BW乃至12BZを検出する。
【0083】
そして番組情報読取部33は、その検出結果に基づいてコード画像から1つの不可視2次元コード12Bを切り出す。
【0084】
そして番組情報読取部33は、コード画像から切り出した不可視2次元コード12Bを、4隅のセル12BW乃至12BZのうち非印刷部分でなる特定の1つのセル12BWの位置から復号することにより不可視番組情報を生成する。
【0085】
このようにして番組情報読取部33は、印刷物2の印刷面から所望の番組の不可視番組情報を読み取り、当該読み取った不可視番組情報をRAM32に送出して一時記録する。
【0086】
この際、制御部30は、RAM32から不可視番組情報を読み出す。そして制御部30は、その不可視番組情報を、通信インタフェース34を介して無線通信部35により記録再生装置4に送信する。
【0087】
これにより制御部30は、後述するように記録再生装置4に対し、不可視番組情報に基づき、当該不可視番組情報が示す番組の番組データを記録するか再生するかを判別させることができる。
【0088】
実際に記録再生装置4は、現在日時が、不可視番組情報が示す番組の放送開始日時よりも前の場合、当該番組の番組データを記録するように判別する。
【0089】
そして記録再生装置4は、この際、不可視番組情報に基づいて、当該不可視番組情報が示す番組の番組データの記録を放送時間指定で予約する。
【0090】
因みに、以下の説明では、番組の番組データの記録に対する放送時間指定による予約を、録画予約とも呼び、当該番組の番組データの記録を、適宜、番組の録画とも呼ぶ。
【0091】
また記録再生装置4は、不可視番組情報が示す番組が現在放送中であるものの、番組を録画してはいないと、この場合も、当該番組の番組データを記録するように判別する。
【0092】
そして記録再生装置4は、その不可視番組情報が示す番組の放送途中から番組データを記録し始める(すなわち、番組を放送途中から録画し始める)。
【0093】
これに対して記録再生装置4は、不可視番組情報が示す番組が現在放送中であり、かつ録画中でもあると、当該番組の番組データをそのまま記録し続けるように判別した後、その番組データを再生するようにも判別する。
【0094】
そして記録再生装置4は、その不可視番組情報が示す番組の番組データの記録を継続しながら(すなわち、番組の録画を継続しながら)、当該番組データを、その先頭位置から再生する。
【0095】
また記録再生装置4は、不可視番組情報が示す番組をすでに録画し終えていると、この場合も、当該番組の番組データを再生すると判別する。そして記録再生装置4は、その不可視番組情報が示す番組の番組データを、その先頭位置から再生する。
【0096】
ところで、記録再生装置4は、不可視番組情報を受信したときに、当該不可視番組情報が示す番組を録画予約すると、当該録画予約の完了を通知する予約完了通知信号を情報読取装置3に送信する。
【0097】
また記録再生装置4は、不可視番組情報を受信したときに、当該不可視番組情報が示す番組を録画予約し得ないと、今後改めて録画予約するために、その録画予約を保留したことを通知する予約保留通知信号を情報読取装置3に送信する。
【0098】
さらに記録再生装置4は、不可視番組情報が示す番組の放送途中から番組データを記録すると(すなわち、番組を放送途中から録画し始めると)、記録の開始を通知する記録開始通知信号を情報読取装置3に送信する。
【0099】
情報読取装置3において制御部30は、記録再生装置4から予約完了通知信号が送信されると、その予約完了通知信号を無線通信部35によって受信し通信インタフェース34を介して取り込む。
【0100】
そして制御部30は、その予約完了通知信号に基づいて通知部36を制御することにより、当該通知部36により、録画予約の完了の通知用に予め設定された音色の通知音を発生させる。
【0101】
また制御部30は、このとき駆動部26を制御して印刷部25を駆動させる。これにより制御部30は、印刷部25により印刷物2の印刷面において、録画予約の完了した番組を示す可視番組情報12A(及び不可視2次元コード12B)上にマークを印刷する。
【0102】
これにより制御部30は、通知部36に発生させた通知音や、印刷部2の印刷面に印刷したマークによって、ユーザに番組の録画予約が完了したことを通知することができる。
【0103】
また制御部30は、印刷物2の印刷面へのマークの印刷後には、当該マークを重ねた可視番組情報12Aにより、その印刷物2の印刷面上で、録画予約の完了している番組を容易に確認させることができる。
【0104】
さらに制御部30は、録画予約の完了した番組が実際に録画された後には、印刷物2の印刷面上でマークと、番組表10が示す放送日とにより、当該番組がすでに録画されていることを容易に認識させることができる。
【0105】
また制御部30は、記録再生装置4から予約保留通知信号が送信されると、その予約保留通知信号を無線通信部35によって受信し通信インタフェース34を介して取り込む。
【0106】
そして制御部30は、その予約保留通知信号に基づいて通知部36を制御する。これにより制御部30は、通知部36により、録画予約の保留の通知用に予め設定された音色の通知音(すなわち、録画予約の完了を通知するための通知音の音色とは異なる音色の通知音)を発生させる。
【0107】
これにより制御部30は、通知部36に発生させた通知音によって、ユーザに番組の録画予約が保留されたことを通知することができる。
【0108】
さらに制御部30は、記録再生装置4から記録開始通知信号が送信されると、その記録開始通知信号を無線通信部35によって受信し通信インタフェース34を介して取り込む。
【0109】
そして制御部30は、その記録開始通知信号に基づいて通知部36を制御する。これにより制御部30は、通知部36により、記録開始の通知用に予め設定された音色の通知音(すなわち、録画予約の完了や保留を通知するための通知音の音色とはそれぞれ異なる音色の通知音)を発生させる。
【0110】
また制御部30は、このとき駆動部26を制御して印刷部25を駆動させる。これにより制御部30は、印刷部25により印刷物2の印刷面において、番組データの記録が開始された番組の可視番組情報12A(及び不可視2次元コード12B)上にマークを印刷する。
【0111】
これにより制御部30は、通知部36に発生させた通知音や、印刷部2の印刷面に印刷したマークによって、ユーザに対し所望の番組の番組データの記録が開始されたことを通知することができる。
【0112】
また制御部30は、番組データの記録が終了した後には、印刷物2の印刷面上でマークを重ねた可視番組情報12Aと、番組表10が示す放送日とにより、ユーザに、当該可視番組情報12Aが示す番組がすでに録画されていることを容易に認識させることができる。
【0113】
ところで制御部30は、予約完了通知信号や記録開始通知信号の受信に応じて、駆動部26を介して印刷部25を駆動させた場合、本体部20の他端側の穴部20Cから印刷部25を例えば、5乃至10秒程度突出させたままにする。
【0114】
これにより制御部30は、印刷物2の印刷面から不可視番組情報を読み出してから、予約完了通知信号や記録開始通知信号を受信するまでの間に、当該印刷面から本体部20が離されていても、通知音を聴いたユーザにより本体部20の他端が印刷物2の印刷面に再び押し付けられると、当該印刷物2の印刷面にマークを印刷することができる。
【0115】
よって制御部30は、番組データの記録後には、印刷物2の印刷面上で、これに印刷されたマークと、当該マークを重ねた可視番組情報12Aとにより、当該番組データを記録した番組を確認させることができる。
【0116】
(1−4)記録再生装置4の回路構成
次いで、図8を用いて記録再生装置4の回路構成について説明する。かかる記録再生装置4は、デジタル系のテレビジョン放送の番組に対する録画再生機能や、例えば、チャンネル毎に配信されている電子番組案内(EPG:Electronic Program Guide)情報の取得機能を有している。
【0117】
そして記録再生装置4は、上述したように赤外線通信規格に準じて情報読取装置3と無線接続して通信し得るようになされている。
【0118】
また記録再生装置4は、例えば、HDMI(High Definition Multimedia Interface)規格に準じたHDMIケーブル(図示せず)を介して表示装置5と有線接続されている。
【0119】
記録再生装置4には、例えば、マイクロコンピュータ構成の制御部40が設けられている。制御部40は、内部のメモリ、又はハードディスクドライブ(HDD:Hard Disc Drive)41に予め記録された基本プログラムやアプリケーションプログラム等の各種プログラムに従って、記録再生装置4全体を制御すると共に、所定の演算処理を実行する。
【0120】
また制御部40は、リモートコントローラのような操作部42から、ユーザ操作に応じて入力される操作コマンドに応じた各種処理も実行する。
【0121】
これにより例えば、記録再生装置4に設けられた3つのチューナ43A乃至43Cは、それぞれ図示しないデジタル系アンテナ又はケーブルを介して与えられる、デジタルのテレビジョン放送データを取り込む。
【0122】
この状態で制御部40は、例えば、操作部42を介して視聴用のチャンネルが任意に選択されると、このときデータ出力部44及びHDMIケーブルを介して表示装置5の動作状態を確認する。
【0123】
その結果、制御部40は、表示装置5が電源オフ状態であると、HDMI−CEC(High Definition Multimedia Interface-Consumer Electronics Control)規格に準じた制御データをデータ出力部44からHDMIケーブルを介して表示装置5に送信する。
【0124】
これにより制御部40は、制御データに基づいて表示装置5を制御して、当該表示装置5を電源オン状態にすると共に、記録再生装置4から番組データとして送信する映像データ及び音声データを取り込むように制御する。
【0125】
また制御部40は、操作部42を介して任意に選択された視聴用のチャンネルに応じて、3つのチューナ43A乃至43Cのうち、何れか1つのチューナ43A乃至43Cを制御する。
【0126】
よって制御部40により制御された1つのチューナ43A乃至43Cは、テレビジョン放送データから複数のチャンネルのチャンネルデータのうち、視聴用の1つのチャンネルのチャンネルデータを抽出してデータ処理部45に送出する。
【0127】
ここで、個々のチャンネルのチャンネルデータは、複数の番組の番組データが放送時間の時間軸に沿って、その放送の順番通りに繋げられると共に、これら番組データに、当該チャンネルで放送予定の番組の電子番組案内情報が付加されて生成されている。
【0128】
また、個々の番組の番組データは、番組映像の映像データと、番組音声の音声データとが符号化された状態で時分割多重化されて生成されている。
【0129】
データ処理部45は、チューナ43A乃至43Cからチャンネルデータが与えられると、そのチャンネルデータから番組データを抽出すると共に、当該抽出した番組データを映像データ及び音声データに分離する。
【0130】
またデータ処理部45は、その映像データ及び音声データそれぞれに復号等の再生処理を施した後、これら映像データ及び音声データをデータ出力部44からHDMIケーブルを介して表示装置5に送信する。
【0131】
これにより制御部40は、表示装置5において映像データに基づく番組映像をディスプレイに表示させると共に、その番組映像の表示に合せてスピーカから音声データに基づく番組音声を出力させる。
【0132】
このようにして制御部40は、ユーザにより選択されたチャンネルで放送中の番組を、表示装置5を介して視聴させることができる。
【0133】
また制御部40は、電子番組案内情報の定期的な更新時間に達する毎に、そのとき番組の視聴や後述する番組の録画に使用してはいないチューナ43A乃至43C(以下、これを空きチューナ43A乃至43Cとも呼ぶ)を検出する。そして制御部40は、その空きチューナ43A乃至43Cを、順次異なるチャンネルに応じて制御する。
【0134】
よって空きチューナ43A乃至43Cは、定期的にテレビジョン放送データから、順次異なるチャンネルのチャンネルデータを抽出すると共に、当該抽出したチャンネルデータをEPG抽出部46に送出する。
【0135】
EPG抽出部46は、空きチューナ43A乃至43Cから個々のチャンネルのチャンネルデータが順次与えられる毎に、当該チャンネルデータから電子番組案内情報を抽出する。
【0136】
そしてEPG抽出部46は、個々のチャンネルのチャンネルデータから抽出した電子番組案内情報をハードディスクドライブ41に送出することにより、当該ハードディスクドライブ41に電子番組案内情報をチャンネル毎に記録する。
【0137】
ここで電子番組案内情報には、例えば、対応するチャンネルにおいて現時点からむこう1週間に放送予定の番組毎の番組情報(以下、これを電子番組情報とも呼ぶ)が記述されている。
【0138】
このためEPG抽出部46は、個々のチャンネルのチャンネルデータから電子番組案内情報を抽出してハードディスクドライブ41に送出する毎に、当該ハードディスクドライブ41においてチャンネル毎の電子番組案内情報を更新している。
【0139】
ところで、電子番組案内情報に記述される番組毎の電子番組情報には、放送局名、チャンネル名、番組の放送開始日時、放送終了日時、番組長さ、番組タイトル、ジャンル、番組概要、番組詳細、出演者名等が含まれている。
【0140】
また放送予定の番組の中には、放送時間の延長が許容されたスポーツの試合中継のような番組がある。
【0141】
そして放送時間の延長が許容された番組の電子番組情報には、当該放送時間の延長が許容されていることを示す延長許容情報と、放送時間の延長用に予め選定された延長時間とが含まれている。
【0142】
さらに放送時間の延長が許容された番組の後に放送予定の他の番組の電子番組情報にも、同様に延長許容情報と、延長時間とが含まれている。
【0143】
因みに、電子番組情報に含まれる放送開始日時及び放送終了日時は、例えば、年月日時分単位で表現されている。さらに番組長さは、放送開始日時から放送終了日時までの時間的長さであり、分単位で表現されている。
【0144】
制御部40は、このように電子番組案内情報を適宜更新しながら記録している状態で、情報読取装置3から不可視番組情報が送信されると、その不可視番組情報を無線通信部47によって受信し通信インタフェース48を介して取り込む。そして制御部40は、その不可視番組情報をRAM49に送出して一時記録する。
【0145】
ここで計時部50は、例えば、常時、年月日時分単位で表現する日時を計時している。そして制御部40は、不可視番組情報を受信すると、計時部50から現在日時を取り込み、当該現在日時を、不可視番組情報に含まれる放送開始日時と比較する。
【0146】
その結果、制御部40は、現在日時が放送開始日時よりも前であると、その不可視番組情報が示す番組の番組データを記録するように判別する。
【0147】
このとき制御部40は、ハードディスクドライブ41からチャンネル毎の電子番組案内情報のうち、不可視番組情報に含まれるチャンネル名のチャンネルで配信された電子番組案内情報を読み出す。
【0148】
そして制御部40は、電子番組案内情報に記述された複数の電子番組情報と不可視番組情報とを順次比較する(すなわち、互いの放送開始日時及び番組長さを比較する)ようにして、当該不可視番組情報が示す番組の電子番組情報を探索する。
【0149】
その結果、制御部40は、不可視番組情報が示す番組の電子番組情報を検出すると、その電子番組情報を利用して、当該番組の番組データの記録を放送時間指定で予約するための記録予約情報(以下、これを録画予約情報とも呼ぶ)を生成する。
【0150】
この場合、制御部40は、録画予約情報に、不可視番組情報が示す番組が放送されるチャンネルのチャンネル名や放送開始日時、放送終了日時、番組タイトル等を格納している。
【0151】
ただし、制御部40は、不可視番組情報が示す番組の電子番組情報に延長許容情報及び延長時間が含まれていると、その電子番組情報に含まれる延長時間により、当該番組の放送終了日時を延長時間だけ遅らせるように修正する。よって制御部40は、録画予約情報に、その修正した放送終了日時を格納する。
【0152】
そして制御部40は、録画予約情報を生成すると、RAM49から不可視番組情報を読み出し、録画予約情報に当該不可視番組情報を付加してハードディスクドライブ41に送出する。
【0153】
これにより制御部40は、ハードディスクドライブ41に、その録画予約情報を、これに付加した不可視番組情報と共に記録する。
【0154】
このようにして制御部40は、録画予約情報の記録が済んで不可視番組情報が示す番組の録画予約が完了すると、予約完了通知信号を、通信インタフェース48を介して無線通信部47により情報読取装置3に送信する。
【0155】
ところで制御部40は、録画予約が完了すると、タイマ51を一旦リセットした後、当該タイマ51に対し、現在日時から、その録画予約した番組の放送開始日時(放送の延長が許容されていると、延長時間で修正したもの)までの時間のカウントを開始させる。
【0156】
また制御部40は、タイマ51に対し、録画予約した番組の放送開始日時までの時間のカウントが終了した時点に、そのカウントの終了を通知するように設定する。
【0157】
そして制御部40は、タイマ51からカウントの終了が通知されると、ハードディスクドライブ41から録画予約情報を不可視番組情報と共に読み出し、当該読み出した録画予約情報及び不可視番組情報をRAM49に一時記録する。
【0158】
また制御部40は、このとき1つの空きチューナ43A乃至43Cを検出し、当該検出した空きチューナ43A乃至43Cを、録画予約情報に含まれるチャンネル名のチャンネルに応じて制御する。
【0159】
さらに制御部40は、このときデータ処理部45を、チャンネルデータから番組データの抽出を開始するように制御する。
【0160】
これにより空きチューナ43A乃至43Cは、録画予約情報に含まれる放送開始日時からは、テレビジョン放送データから、当該録画予約情報に含まれるチャンネル名のチャンネルのチャンネルデータを抽出する。
【0161】
そして空きチューナ43A乃至43Cは、このようにテレビジョン放送データから抽出したチャンネルデータをデータ処理部45に送出する。
【0162】
またデータ処理部45は、制御部40の制御のもと、空きチューナ43A乃至43Cから与えられるチャンネルデータからの番組データの抽出を開始し、当該チャンネルデータから抽出した番組データをハードディスクドライブ41に送出して記録する。
【0163】
ところで制御部40は、番組データの記録を開始すると、タイマ51を一旦リセットした後、当該タイマ51に対し、現在日時から、録画予約情報に含まれる放送終了日時までの時間のカウントを開始させる。
【0164】
また制御部40は、タイマ51に対し、放送終了日時までの時間のカウントが終了した時点に、そのカウントの終了を通知するように設定する。
【0165】
そして制御部40は、タイマ51からカウントの終了が通知されると、このときデータ処理部45を、チャンネルデータからの番組データの抽出を終了するように制御する。
【0166】
よってデータ処理部45は、制御部40の制御のもとに開始していたチャンネルデータからの番組データの抽出を、当該制御部40の制御のもとに終了すると共に、このときハードディスクドライブ41への番組データの記録も終了する。
【0167】
このようにして制御部40は、録画予約情報に従い、不可視番組情報が示す番組の番組データをチャンネルデータから抽出して記録する(すなわち、その番組を録画する)ことができる。
【0168】
そして制御部40は、このように不可視番組情報が示す番組の番組データの記録が完了すると、RAM49に一時記録していた当該不可視番組情報をハードディスクドライブ41に送出する。
【0169】
これにより制御部40は、ハードディスクドライブ41において不可視番組情報を、当該不可視番組情報が示す番組の番組データに検索用として対応付けて記録する。
【0170】
ところで、上述したように電子番組案内情報には、現時点からむこう1週間に放送予定の番組毎の電子番組情報が記述されている。
【0171】
因みに、以下の説明では、このように電子番組案内情報が示す、現在日時からむこう1週間のような番組の放送予定の範囲を、放送予定案内範囲とも呼ぶ。
【0172】
また印刷物2には、新聞のように、発行当日に放送予定の番組毎の印刷番組情報12のみが印刷されているものがある。
【0173】
さらに印刷物2には、雑誌のように特定の曜日(又は日付)に先立って発行され、当該特定の曜日(又は日付)からむこう1週間に放送予定の番組毎の印刷番組情報12が印刷されているものもある。
【0174】
さらに印刷物2には、例えば、特定の時期(例えば、年末年始)のみ、特定の曜日(又は日付)からむこう2週間のように、放送予定案内範囲よりも長い範囲に放送予定の番組毎の印刷番組情報12が印刷されているものもある。
【0175】
このため情報読取装置3は、印刷物2の印刷面から放送予定案内範囲内(すなわち、現在日時からむこう1週間以内)に放送予定の番組の不可視番組情報を読み取って送信する場合がある。
【0176】
そして制御部40は、情報読取装置3から放送予定案内範囲内に放送予定の番組の不可視番組情報が送信されると、当該不可視番組情報を受信したとき、上述のように録画予約情報を生成することができる。
【0177】
これに対して情報読取装置3は、印刷物2の印刷面から放送予定案内範囲よりも(すなわち、現在日時からむこう1週間よりも)さらに未来に放送予定の番組の不可視番組情報を読み取って送信する場合もある。
【0178】
そして制御部40は、情報読取装置3から、放送予定案内範囲よりもさらに未来に放送予定の番組の不可視番組情報が送信されると、当該不可視番組情報を受信したとき、電子番組案内情報から当該番組の電子番組情報を探し出すことはできない。
【0179】
制御部40は、不可視番組情報を受信したときに、当該不可視番組情報が示す番組の電子番組情報を探し出すことができないと、当該番組の録画予約を保留する。
【0180】
そして制御部40は、予約保留通知信号を、通信インタフェース48を介して無線通信部47により情報読取装置3に送信する。
【0181】
ただし制御部40は、放送予定案内範囲よりもさらに未来に放送予定の番組の不可視番組情報を受信すると、この後、電子番組案内情報を更新する毎に、その更新した電子番組案内情報をもとに、不可視番組情報が示す番組の電子番組情報を探索する。
【0182】
そして制御部40は、このようにして、録画予約を保留していた番組の電子番組情報を検出すると、上述と同様に、その検出した電子番組情報を利用して録画予約情報を生成する。
【0183】
また制御部40は、その録画予約情報に従って、対応する番組の番組データを記録するようにして当該番組を録画する。
【0184】
ところで制御部40は、上述したように不可視番組情報の受信時、現在日時を当該不可視番組情報に含まれる放送開始日時と比較した結果、現在日時が放送開始日時よりも後であると、引き続き放送開始日時に番組長さを加算して放送終了日時を算出する。
【0185】
また制御部40は、現在日時を放送終了日時と比較する。その結果、制御部40は、現在日時が放送終了日時よりも前であると、不可視番組情報が示す番組が現在放送中であると判断する。
【0186】
そして制御部40は、引き続き、その不可視番組情報が示す番組を現在録画中であるか否かを検出する。その結果、制御部40は、不可視番組情報が示す番組を現在、録画してはいないと、当該不可視番組情報が示す番組の番組データを記録するように判別する。
【0187】
この際、制御部40は、上述と同様にハードディスクドライブ41から、不可視番組情報に含まれるチャンネル名のチャンネルで配信された電子番組案内情報を読み出し、当該不可視番組情報が示す番組の電子番組情報を探索する。
【0188】
そして制御部40は、不可視番組情報が示す番組の電子番組情報を検出すると、1つの空きチューナ43A乃至43Cを、その電子番組情報に含まれるチャンネル名のチャンネルに応じて制御する。
【0189】
また制御部40は、データ処理部45を、チャンネルデータから番組データの抽出を開始するように制御する。
【0190】
これにより1つの空きチューナ43A乃至43Cは、制御部40の制御のもとにテレビジョン放送データから、電子番組情報に含まれるチャンネル名のチャンネルのチャンネルデータを抽出する。
【0191】
そして空きチューナ43A乃至43Cは、このようにテレビジョン放送データから抽出したチャンネルデータをデータ処理部45に送出する。
【0192】
またデータ処理部45は、制御部40の制御のもと、空きチューナ43A乃至43Cから与えられるチャンネルデータからの番組データの抽出を開始し、当該チャンネルデータから抽出した番組データをハードディスクドライブ41に送出して記録する。
【0193】
ところで記録再生装置4は、不可視番組情報が示す番組の番組データの記録を開始すると、記録開始通知信号を、通信インタフェース48を介して無線通信部47により情報読取装置3に送信する。
【0194】
また制御部40は、番組データの記録を開始すると、タイマ51を一旦リセットした後、当該タイマ51に対し、現在日時から、電子番組情報に含まれる放送終了日時までの時間のカウントを開始させる。
【0195】
ただし、制御部40は、電子番組情報に延長時間が含まれていると、当該電子番組情報に含まれる放送終了日時を延長時間だけ遅らせるように修正する。
【0196】
そして制御部40は、タイマ51に、現在日時から、その修正した放送終了日時までの時間のカウントを開始させる。
【0197】
また制御部40は、タイマ51に対し、放送終了日時までの時間のカウントが終了した時点に、そのカウントの終了を通知するように設定する。
【0198】
そして制御部40は、タイマ51からカウントの終了が通知されると、このときデータ処理部45を、チャンネルデータからの番組データの抽出を終了するように制御する。
【0199】
よってデータ処理部45は、制御部40の制御のもとに開始していたチャンネルデータからの番組データの抽出を、当該制御部40の制御のもとに終了すると共に、このときハードディスクドライブ41への番組データの記録も終了する。
【0200】
このようにして制御部40は、不可視番組情報が示す番組が現在放送中であると、対応する電子番組情報を利用して、当該番組の番組データを放送途中から放送終了日時まで記録する。
【0201】
そして制御部40は、このように不可視番組情報が示す番組の番組データの記録が完了すると、RAM49に一時記録していた当該不可視番組情報をハードディスクドライブ41に送出する。
【0202】
これにより制御部40は、ハードディスクドライブ41において不可視番組情報を、その不可視番組情報が示す番組の番組データに検索用として対応付けて記録する。
【0203】
ところで制御部40は、上述したように不可視番組情報の受信時、当該不可視番組情報が示す番組が現在放送中てあると判断すると、その番組が現在録画中であるか否かも合せて検出する。
【0204】
その結果、制御部40は、不可視番組情報が示す番組が現在録画中であると、その現在録画中の番組の録画予約情報に対応付けている不可視番組情報が、このとき受信した不可視番組情報と同一であるか否かを検出する。
【0205】
制御部40は、現在録画中の番組の録画予約情報に対応付けている不可視番組情報が、このとき受信した不可視番組情報とは異なると、その受信した不可視番組情報が示す番組を録画してはいないと判断する。
【0206】
そして制御部40は、このとき受信した不可視番組情報が示す番組の番組データを記録するように判別する。
【0207】
制御部40は、このようにして他の番組の録画中に、このとき受信した不可視番組情報が示す番組の番組データを記録するように判別すると、上述と同様に空きチューナ43A乃至43Cを利用して、当該不可視番組情報が示す番組の番組データを記録する。
【0208】
これに対して、制御部40は、現在録画中の番組の録画予約情報に対応付けている不可視番組情報が、このとき受信した不可視番組情報と同一であると、その受信した不可視番組情報が示す番組が現在録画中であると判断する。
【0209】
そして制御部40は、不可視番組情報が示す番組の録画を継続するように判別する(すなわち、不可視番組情報が示す番組の番組データの記録を継続するように判別する)。
【0210】
また制御部40は、このとき、不可視番組情報が示す番組の録画を継続しながら、当該番組データを再生するようにも判別する。
【0211】
このとき制御部40は、データ出力部44及びHDMIケーブルを介して表示装置5の動作状態を確認する。
【0212】
その結果、制御部40は、表示装置5が電源オフ状態であると、HDMI−CEC規格に準じた制御データをデータ出力部44からHDMIケーブルを介して表示装置5に送信する。
【0213】
これにより制御部40は、上述と同様に制御データに基づいて表示装置5を制御して、当該表示装置5を電源オン状態にすると共に、記録再生装置4から番組データとして送信する映像データ及び音声データを取り込むように制御する。
【0214】
制御部40は、このように表示装置5が動作している状態(すなわち、電源オン状態)でハードディスクドライブ41から、現在記録中の番組データを、その先頭位置から順に読み出すと共に、当該読み出した番組データをデータ処理部45に送出する。
【0215】
データ処理部45は、ハードディスクドライブ41から読み出された番組データを映像データ及び音声データに分離する。
【0216】
またデータ処理部45は、その映像データ及び音声データそれぞれに復号等の再生処理を施した後、これら映像データ及び音声データをデータ出力部44からHDMIケーブルを介して表示装置5に送信する。
【0217】
これにより制御部40は、表示装置5において映像データに基づく番組映像をディスプレイに表示させると共に、その番組映像の表示に合せてスピーカから音声データに基づく番組音声を出力させる。
【0218】
このようにして制御部40は、現在録画中の番組(すなわち、不可視番組情報が示す番組)を、その放送開始時点から表示装置5を介して視聴させることができる。
【0219】
ところで制御部40は、上述したように不可視番組情報の受信時、現在日時と放送終了日時とを比較した結果、現在日時が放送終了日時よりも後であると、不可視番組情報が示す番組の放送がすでに終了していると判断する。
【0220】
そして制御部40は、不可視番組情報が示す番組の番組データを記録しないと判別すると共に、すでに記録済みの番組データを再生すると判別する。
【0221】
この際、制御部40は、ハードディスクドライブ41に対し番組データに対応付けて記録している不可視番組情報を、このとき受信した不可視番組情報と比較する。
【0222】
その結果、制御部40は、ハードディスクドライブ41に記録している不可視番組情報の中から、このとき受信した不可視番組情報と同一の不可視番組情報を検出すると、当該検出した不可視番組情報に対応付けている番組データを再生対象として検出する。
【0223】
また制御部40は、このときデータ出力部44及びHDMIケーブルを介して表示装置5の動作状態を確認する。
【0224】
その結果、制御部40は、表示装置5が電源オフ状態であると、上述と同様に制御データをデータ出力部44からHDMIケーブルを介して表示装置5に送信して、当該表示装置5を制御データに基づいて制御する。
【0225】
制御部40は、このように表示装置5が動作している状態(すなわち、電源オン状態)でハードディスクドライブ41から、その再生対象として検出した番組データを先頭位置から読み出すと共に、当該読み出した番組データをデータ処理部45に送出する。
【0226】
データ処理部45は、その映像データ及び音声データそれぞれに復号等の再生処理を施した後、これら映像データ及び音声データをデータ出力部44からHDMIケーブルを介して表示装置5に送信する。
【0227】
これにより制御部40は、表示装置5において映像データに基づく番組映像をディスプレイに表示させると共に、その番組映像の表示に合せてスピーカから音声データに基づく番組音声を出力させる。
【0228】
このようにして制御部40は、すでに録画していた番組(すなわち、不可視番組情報が示す番組)を、表示装置5を介して視聴させることができる。
【0229】
ところで制御部40は、上述したように不可視番組情報の受信時、当該受信した不可視番組情報を、ハードディスクドライブ41に対し番組データに対応付けて記録している不可視番組情報と比較する。
【0230】
この際、制御部40は、受信した不可視番組情報と同一の不可視番組情報をハードディスクドライブ41に記録してはいないと、記録済の番組データの中から、後述するように不可視番組情報が示す番組とは異なる他の番組の番組データを再生対象として選択する。
【0231】
そして制御部40は、再生対象の番組データを選択すると、データ出力部44及びHDMIケーブルを介して表示装置5の動作状態を確認する。
【0232】
その結果、制御部40は、表示装置5が電源オフ状態であると、上述と同様に制御データをデータ出力部44からHDMIケーブルを介して表示装置5に送信して、当該表示装置5を制御データに基づいて制御する。
【0233】
制御部40は、このように表示装置5が動作している状態(すなわち、電源オン状態)でハードディスクドライブ41から、その再生対象として選択した番組データを先頭位置から読み出すと共に、当該読み出した番組データをデータ処理部45に送出する。
【0234】
データ処理部45は、その映像データ及び音声データそれぞれに復号等の再生処理を施した後、これら映像データ及び音声データをデータ出力部44からHDMIケーブルを介して表示装置5に送信する。
【0235】
これにより制御部40は、表示装置5において映像データに基づく番組映像をディスプレイに表示させると共に、その番組映像の表示に合せてスピーカから音声データに基づく番組音声を出力させる。
【0236】
このようにして制御部40は、すでに録画していた番組(すなわち、不可視番組情報が示す番組とは異なる他の番組)を、表示装置5を介して視聴させることができる。
【0237】
実際に制御部40は、受信した不可視番組情報と同一の不可視番組情報をハードディスクドライブ41に記録していないと、受信した不可視番組情報とハードディスクドライブ41に記録している不可視番組情報とにおいて放送開始日時の時刻部分同士を比較する。
【0238】
その結果、制御部40は、ハードディスクドライブ41に記録している不可視番組情報の中から、このとき受信した不可視番組情報と時刻部分が一致する不可視番組情報を検出すると、当該検出した不可視番組情報に対応付けている番組データを検出する。
【0239】
この際、制御部40は、番組データを1つのみ検出すると、当該検出した1つの番組データを再生対象として選択して、当該番組データの選択を終了する。
【0240】
また制御部40は、番組データを複数検出すると、これら番組データに対応付けている不可視番組情報と、このとき受信した不可視番組情報とにおいて例えば、チャンネル名同士を比較する。
【0241】
その結果、制御部40は、複数の番組データ各々に対応付けている不可視番組情報の中から、このとき受信した不可視番組情報とチャンネル名が一致する不可視番組情報を検出すると、当該検出した不可視番組情報に対応付けている番組データを改めて検出する。
【0242】
この際、制御部40は、番組データを1つのみ検出すると、当該検出した1つの番組データを再生対象として選択して、当該番組データの選択を終了する。
【0243】
また制御部40は、未だ番組データを複数検出していると、これら番組データに対応付けている不可視番組情報と、このとき受信した不可視番組情報とにおいて例えば、番組長さ同士を比較する。
【0244】
その結果、制御部40は、複数の番組データ各々に対応付けている不可視番組情報の中から、このとき受信した不可視番組情報と番組長さが一致、又は互いの差が最も短い不可視番組情報を検出し、その可視番組情報に対応付けている番組データを改めて検出する。
【0245】
この際、制御部40は、番組データを1つのみ検出すると、当該検出した1つの番組データを再生対象として選択して、当該番組データの選択を終了する。
【0246】
また制御部40は、未だ番組データを複数検出していると、例えば、これら複数の番組データの中から再生対象の番組データを無作為に1つ選択して、当該番組データの選択を終了する。
【0247】
ところで制御部40は、選択対象の1つの番組データを選択するために基本的には、ハードディスクドライブ41に記録している不可視番組情報と、このとき受信した不可視番組情報とにおいて時刻部分、チャンネル名、番組長さを段階的に比較する。
【0248】
そして制御部40は、このようなハードディスクドライブ41に記録している不可視番組情報と、このとき受信した不可視番組情報との段階的な比較の何れかにおいて、番組データを何ら検出し得ない場合も次の比較に移る。
【0249】
よって制御部40は、ハードディスクドライブ41にすでに記録している複数の番組データを徐々に絞り込むようにして、最終的に再生対象の1つの番組データを選択する。
【0250】
ただし、制御部40は、このような段階的な比較を最後まで実行しても、番組データを全く検出し得ないときには、ハードディスクドライブ41にすでに記録している複数の番組データの中から再生対象の番組データを無作為に1つ選択する。
【0251】
このようにして制御部40は、番組データを再生するように判別したときには、何れか1つの番組データを再生対象として選択して再生するようになされている。
【0252】
(1−5)番組データ記録再生処理
次いで、図9及び図10に示すフローチャートを用いて、情報読取装置3及び記録再生装置4が実行する上述した一連の番組データ記録再生処理手順について説明する。
【0253】
この場合、情報読取装置3の制御部30は、内部のメモリに予め記録している情報読取プログラムに従って図9(A)に示す情報読取処理手順RT1を開始する。
【0254】
情報読取装置3の制御部30は、かかる情報読取処理手順RT1を開始すると、ステップSP1において印刷物2の印刷面に本体部20の他端が押し付けられることを待ち受ける。
【0255】
そして情報読取装置3の制御部30は、印刷物2の印刷面に本体部20の他端が押し付けられて、これを圧力センサ21を介して検出すると、次のステップSP2に移る。
【0256】
ステップSP2において情報読取装置3の制御部30は、近赤外光源23により印刷物2の印刷面に近赤外線L2を照射しながら、当該印刷面をカメラ部24によって撮像して近赤外画像データを生成して、次のステップSP3に移る。
【0257】
ステップSP3において情報読取装置3の制御部30は、可視光源22により印刷物2の印刷面に可視光線L1を照射しながら、当該印刷面をカメラ部24によって撮像して可視画像データを生成して、次のステップSP4に移る。
【0258】
ステップSP4において情報読取装置3の制御部30は、近赤外画像データから可視画像データを減算してコード画像データを生成すると共に、当該コード画像データに基づくコード画像から不可視2次元コード12Bを切り出して、次のステップSP5に移る。
【0259】
ステップSP5において情報読取装置3の制御部30は、不可視2次元コード12Bを復号して不可視番組情報を生成するようにし、このようにして印刷物2の印刷面から不可視番組情報を読み出すと、次のステップSP6に移る。
【0260】
ステップSP6において情報読取装置3の制御部30は、不可視番組情報を、通信インタフェース34を介して無線通信部35により記録再生装置4に送信して、次のステップSP7に移る。
【0261】
この際、記録再生装置4の制御部40は、内部のメモリ又はハードディスクドライブ41に予め記録された記録再生プログラムに従って図9(B)及び図10に示す記録再生処理手順RT2を開始する。
【0262】
記録再生装置4の制御部40は、かかる記録再生処理手順RT2を開始すると、ステップSP21において情報読取装置3から不可視番組情報が送信されることを待ち受ける。
【0263】
そして記録再生装置4の制御部40は、情報読取装置3から送信された不可視番組情報を無線通信部47によって受信して通信インタフェース48を介して取り込むと、次のステップSP22に移る。
【0264】
ステップSP22において記録再生装置4の制御部40は、現在日時を、不可視番組情報に含まれる放送開始日時と比較して、次のステップSP23に移る。
【0265】
ステップSP23において記録再生装置4の制御部40は、現在日時が不可視番組情報に含まれる放送開始日時よりも前であるか否かを判別する。
【0266】
このステップSP23において肯定結果が得られると、このことは不可視番組情報が示す番組が未だ放送されてはいないことを表している。
【0267】
よって記録再生装置4の制御部40は、ステップSP23において、かかる肯定結果を得ると、次のステップSP24に移る。
【0268】
ステップSP24において記録再生装置4の制御部40は、不可視番組情報が示す番組の番組データを記録すると判別して、次のステップSP25に移る。
【0269】
ステップSP25において記録再生装置4の制御部40は、電子番組案内情報に記述されている複数の電子番組情報の中から、不可視番組情報が示す番組の電子番組情報を探索して、次のステップSP26に移る。
【0270】
ステップSP26において記録再生装置4の制御部40は、不可視番組情報が示す番組の電子番組情報を検出したか否かを判別する。
【0271】
このステップSP26において肯定結果が得られると、このことは不可視番組情報が示す番組は、放送予定案内範囲内(現在日時からむこう1週間以内)に放送予定の番組であり、すでに取得した電子番組情報を利用して録画予約情報を生成し得ることを表している。
【0272】
よって記録再生装置4の制御部40は、ステップSP26において、かかる肯定結果を得ると、次のステップSP27に移る。
【0273】
ステップSP27において記録再生装置4の制御部40は、不可視番組情報が示す番組の電子番組情報を利用して、当該番組用の録画予約情報を生成し、その録画予約情報に当該不可視番組情報を付加する。
【0274】
また記録再生装置4の制御部40は、その録画予約情報を、これに付加した不可視番組情報と共にハードディスクドライブ41に記録して、次のステップSP28に移る。
【0275】
ステップSP28において記録再生装置4の制御部40は、予約完了通知信号を、通信インタフェース48を介して無線通信部47から情報読取装置3に送信した後、ステップSP21に戻る。
【0276】
また上述のステップSP26において否定結果が得られると、このことは不可視番組情報が示す番組が、放送予定案内範囲(現在日時からむこう1週間)よりも未来に放送予定の番組であり、その番組の電子番組情報を未だ取得してはいないことを表している。
【0277】
よって記録再生装置4の制御部40は、ステップSP26において、かかる否定結果を得ると、ステップSP29に移る。
【0278】
そしてステップSP29において記録再生装置4の制御部40は、予約保留通知信号を、通信インタフェース48を介して無線通信部47から情報読取装置3に送信した後、ステップSP21に戻る。
【0279】
因みに、記録再生装置4の制御部40は、不可視番組情報が示す番組の録画予約を保留すると、記録再生処理手順RT2とは別処理として、電子番組案内情報が更新される毎に、その番組の電子番組情報を探索して、放送前までに録画予約情報を生成する。
【0280】
また上述のステップSP23において否定結果が得られると、このことは不可視番組情報が示す番組が現在放送中である、又はすでに放送が終了していることを表している。
【0281】
よって記録再生装置4の制御部40は、ステップSP23において、かかる否定結果を得ると、ステップSP30に移る。
【0282】
ステップSP30において記録再生装置4の制御部40は、不可視番組情報に含まれる放送開始日時と番組長さとを加算して放送終了日時を算出し、現在日時を、その放送終了日時と比較して、次のステップSP31に移る。
【0283】
ステップSP31において記録再生装置4の制御部40は、現在日時が、不可視番組情報が示す番組の放送終了日時よりも前であるか否かを判別する。
【0284】
このステップSP31において肯定結果が得られると、このことは不可視番組情報が示す番組が現在放送中であることを表している。
【0285】
よって記録再生装置4の制御部40は、ステップSP31において、かかる肯定結果を得ると、次のステップSP32に移る。
【0286】
ステップSP32において記録再生装置4の制御部40は、不可視番組情報が示す番組を現在、録画中であるか否かを判別する。
【0287】
このステップSP32において肯定結果が得られると、このことは、不可視番組情報が示す番組が、その放送開始日時より以前にも、ユーザにより印刷物2の印刷面上で情報読取装置3を介して選択されていたことを表している。
【0288】
よって記録再生装置4の制御部40は、ステップSP32において、かかる肯定結果を得ると、次のステップSP33に移る。
【0289】
そしてステップSP33において記録再生装置4の制御部40は、不可視番組情報が示す、現在録画中の番組の番組データを再生すると判別して、次のステップSP34に移る。
【0290】
ステップSP34において記録再生装置4の制御部40は、不可視番組情報が示す番組の録画を継続しながら、ハードディスクドライブ41から当該番組の番組データを先頭位置から読み出しデータ処理部45により再生処理を開始して、ステップSP21に戻る。
【0291】
またステップSP32において否定結果が得られると、このことは、不可視番組情報が示す番組が、ユーザにより、今回、印刷物2の印刷面上で情報読取装置3を介して初めて選択されたことを表している。
【0292】
よって記録再生装置4の制御部40は、ステップSP32において、かかる否定結果を得ると、ステップSP35に移る。
【0293】
そしてステップSP35において記録再生装置4の制御部40は、不可視番組情報が示す番組の番組データを記録すると判別する。
【0294】
そして記録再生装置4の制御部40は、不可視番組情報が示す番組の放送途中から、当該番組の番組データに対する記録を開始して、次のステップSP36に移る。
【0295】
ステップSP36において記録再生装置4の制御部40は、記録開始通知信号を、通信インタフェース48を介して無線通信部47から情報読取装置3に送信した後、ステップSP21に戻る。
【0296】
ところで、ステップSP7において情報読取装置3の制御部30は、記録再生装置4から送信された通知信号を受信したか否かを判別する。
【0297】
このステップSP7において肯定結果が得られると、このことは記録再生装置4から送信された予約完了通知信号、予約保留通知信号及び記録開始通知信号の何れか1つを受信したことを表している。
【0298】
よって情報読取装置3の制御部30は、ステップSP7においてかかる肯定結果を得ると、次のステップSP8に移る。
【0299】
ステップSP8において情報読取装置3の制御部30は、このとき受信した通知信号が予約完了通知信号又は記録開始通知信号であるか否かを判別する。
【0300】
このステップSP8において肯定結果が得られると、情報読取装置3から不可視番組情報を記録再生装置4に送信した結果、当該記録再生装置4において、その場で不可視番組情報が示す番組が録画予約された、又は当該番組の録画が開始されたことを表している。
【0301】
よって情報読取装置3の制御部30は、このステップSP8において、かかる肯定結果を得ると、次のステップSP9に移る。
【0302】
ステップSP9において情報読取装置3の制御部30は、通知部36により、予約完了通知用又は記録開始通知用の通知音を発生させる。また情報読取装置3の制御部30は、印刷部25により印刷物2の印刷面にマークを印刷する。
【0303】
これにより情報読取装置3の制御部30は、ユーザに番組の録画予約が完了したこと、又は当該番組の録画を開始したことを通知した後、ステップSP1に戻る。
【0304】
ところでステップSP8において否定結果が得られると、このことは記録再生装置4において、不可視番組情報が示す番組の録画予約が保留されたことを表している。
【0305】
よって情報読取装置3の制御部30は、ステップSP8において、かかる否定結果を得ると、ステップSP10に移る。
【0306】
そしてステップSP10において情報読取装置3の制御部30は、通知部36により予約保留通知用の通知音を発生させて、番組の録画予約が保留されたことを通知した後、ステップSP1に戻る。
【0307】
このようにして情報読取装置3の制御部30は、その動作中に、上述したステップSP1乃至ステップSP10の処理を循環的に繰り返し実行する。
【0308】
ところで上述のステップSP31において否定結果が得られると、このことは不可視番組情報が示す番組の放送がすでに終了していることを表している。
【0309】
よって記録再生装置4の制御部40は、ステップSP31において、かかる否定結果を得ると、ステップSP37に移る。
【0310】
ステップSP37において記録再生装置4の制御部40は、すでに記録済みの番組データを再生すると判別して、次のステップSP38に移る。
【0311】
ステップSP38において記録再生装置4の制御部40は、このとき受信した不可視番組情報を、ハードディスクドライブ41に番組データの検索用として記録している不可視番組情報と比較する。
【0312】
そして記録再生装置4の制御部40は、その比較結果をもとに、このとき受信した不可視番組情報が示す番組の番組データをすでに記録しているか否かを判別する。
【0313】
このステップSP38において肯定結果が得られると、このことは、不可視番組情報が示す番組が、以前にもユーザにより印刷物2の印刷面上で情報読取装置3を介して選択され、これに応じて当該番組の録画がすでに終了していることを表している。
【0314】
よって記録再生装置4の制御部40は、ステップSP38において、かかる肯定結果を得ると、次のステップSP39に移る。
【0315】
そしてステップSP39において記録再生装置4の制御部40は、ハードディスクドライブ41から、このとき受信した不可視番組情報が示す番組の番組データを読み出しデータ処理部45において再生処理を開始して、ステップSP21に戻る。
【0316】
またステップSP38において否定結果が得られると、このことは不可視番組情報が示す番組が、ユーザにより印刷物2の印刷面上で情報読取装置3を介して今回始めて選択された、又は以前にも選択されたが未だ録画予約を保留していることを表している。
【0317】
よって記録再生装置4の制御部40は、ステップSP38において、かかる否定結果を得ると、ステップSP40に移る。
【0318】
そしてステップSP40において記録再生装置4の制御部40は、上述したように、このとき受信した不可視番組情報を、ハードディスクドライブ41に番組データの検索用として記録している不可視番組情報と比較する。
【0319】
そして記録再生装置4の制御部40は、その比較結果に基づき、再生対象の1つの番組データを選択して、次のステップSP41に移る。
【0320】
ステップSP41において記録再生装置4の制御部40は、ハードディスクドライブ41から、再生対象に選択した1つの番組データを先頭位置から読み出しデータ処理部45において再生処理を開始した後、ステップSP21に戻る。
【0321】
このようにして記録再生装置4の制御部40は、その動作中に、上述したステップSP21乃至ステップSP41の処理を循環的に繰り返し実行する。
【0322】
そして情報読取装置3及び記録再生装置4は、このように互いに連携して情報読取処理手順RT1及び記録再生処理手順RT2からなる番組データ記録再生処理手順を実行することにより、番組データを記録し、また再生することができる。
【0323】
(1−6)実施の形態の動作及び効果
以上の構成において、記録再生システム1の情報読取装置3は、印刷物2の印刷面において、番組表10内の所望の番組の印刷番組情報12の印刷領域内に押し付けられると、当該印刷領域内に不可視2次元コード12Bとして印刷されている不可視番組情報を読み取る。そして情報読取装置3は、その不可視番組情報を記録再生装置4に送信する。
【0324】
記録再生システム1の記録再生装置4は、不可視番組情報を受信すると、その不可視番組情報と現在日時とに基づいて、当該不可視番組情報が示す番組の番組データを記録するか否かを判別する。そして記録再生装置4は、不可視番組情報が示す番組の番組データを記録すると判別すると、その番組データを記録する。
【0325】
また記録再生装置4は、不可視番組情報が示す番組の番組データを記録しないと判別すると、すでに記録している当該番組の番組データ又は他の番組データを再生すると判別する。そして記録再生装置4は、すでに記録している、不可視番組情報が示す番組の番組データ又は他の番組の番組データを再生する。
【0326】
従って記録再生システム1は、所望の番組の番組データに対する記録と再生との何れを要求する場合でも、印刷物2の印刷面に印刷された番組表10内で当該所望の番組の印刷番組情報12に情報読取装置3を接触させる操作を行わせるだけでよく、操作を簡易化することができる。
【0327】
以上の構成によれば、記録再生システム1は、情報読取装置3が印刷物2の印刷面において番組表10内の所望の番組の印刷番組情報12の印刷領域内に押し付けられると、その印刷領域内の不可視番組情報を読み取って記録再生装置4に送信し、当該不可視番組情報を受信した記録再生装置4が、その不可視番組情報と現在日時とに基づいて、不可視番組情報が示す番組の番組データを記録するか再生するかを判別するようにして、当該記録すると判別すると、不可視番組情報が示す番組の番組データを記録し、再生すると判別すると、すでに記録している、不可視番組情報が示す番組の番組データ又は他の番組の番組データを再生するようにした。これにより記録再生システム1は、所望の番組の番組データに対する記録と再生との何れを要求する場合でも、印刷物2の印刷面に印刷された番組表10内で当該所望の番組の印刷番組情報12に情報読取装置3を接触させる操作を行わせるだけでよく、操作を簡易化することができる。よって記録再生システム1は、操作性を格段的に向上させることができる。
【0328】
また記録再生システム1では、記録再生装置4が、不可視番組情報を受信したとき、その不可視番組情報と現在日時とに基づいて、当該不可視番組情報が示す番組が今後、放送予定の番組であると判断すると、録画予約情報を生成する。
【0329】
そして記録再生システム1では、記録再生装置4が、その録画予約情報に従って、その番組の番組データを記録するようにした。
【0330】
さらに記録再生システム1では、記録再生装置4が、不可視番組情報を受信したとき、その不可視番組情報と現在日時とに基づいて、当該不可視番組情報が示す番組が現在放送中であると判断すると、その番組の放送途中から番組データを記録するようにした。
【0331】
従って記録再生システム1は、今後、放送予定の番組の番組データと、現在放送中の番組の番組データとの記録の何れを要求する場合でも、特に操作の仕方を変えさせることなく、印刷物2の印刷面に印刷されている番組表10内で、これら番組の印刷番組情報12に情報読取装置3を接触させて当該番組を選択させるだけの簡易な操作で、何れの記録も要求させることができる。
【0332】
さらに記録再生システム1では、記録再生装置4が、不可視番組情報を受信したとき、当該不可視番組情報が示す番組が現在日時よりも後に放送予定であると、電子番組案内情報から不可視番組情報が示す番組の電子番組情報を検出する。
【0333】
そして記録再生システム1では、記録再生装置4が、その検出した電子番組情報を利用して録画予約情報を生成し、当該生成した録画予約情報に従って、不可視番組情報が示す番組の番組データを記録するようにした。
【0334】
よって記録再生システム1は、番組データを記録すると判別した番組が、放送時間の延長が許容された番組であっても、当該番組データの記録が途中で中断され、また他の異なる番組データが代わりに記録されることを未然に回避することができる。
【0335】
ただし記録再生システム1では、記録再生装置4が、不可視番組情報が示す番組が現在日時よりも後に放送予定であっても、電子番組案内情報から不可視番組情報が示す番組の電子番組情報を検出し得ないと、録画予約を保留する。
【0336】
そして記録再生システム1では、記録再生装置4が、電子番組案内情報が更新される毎に、当該更新された電子番組案内情報に不可視番組情報が示す番組の電子番組情報が記述されているか否かを検出する。
【0337】
その結果、記録再生システム1では、記録再生装置4が、電子番組案内情報から不可視番組情報が示す番組の電子番組情報を検出すると、当該検出した電子番組情報を利用して録画予約情報を生成し、保留していた約画予約を実行するようにした。
【0338】
従って記録再生システム1は、印刷物2の印刷面に印刷された番組表10が示す放送予定範囲が、電子番組案内情報の放送予定案内範囲からずれている、また上回っている場合でも、印刷物2の印刷面に印刷されている番組表10内で、1度、番組を、その放送開始日時を何ら気にさせずに選択させるだけで、その番組を録画予約することができる。
【0339】
さらに記録再生システム1では、記録再生装置4が、不可視番組情報を受信したとき、当該不可視番組情報が示す番組が放送中である場合も、電子番組案内情報から不可視番組情報が示す番組の電子番組情報を検出する。
【0340】
そして記録再生システム1では、記録再生装置4が、その検出した電子番組情報を利用して、不可視番組情報が示す番組の番組データを記録するようにした。
【0341】
よって記録再生システム1は、現在放送中の番組が、放送時間の延長が許容された番組であっても、当該番組の番組データの記録が途中で中断され、また他の異なる番組データが代わりに記録されることを未然に回避することができる。
【0342】
そして記録再生システム1は、このように番組の録画予約が完了したときや、番組の放送途中から当該番組の番組データの記録を開始したときには、印刷物2の印刷面において、このとき情報読取装置3が接触している印刷番組情報12上にマークを印刷するようにした。
【0343】
従って記録再生システム1は、この後、番組データの再生を要求する際に、印刷物2の印刷面上で、番組データの記録が済んでいる番組や、現在、番組データを記録中の番組(すなわち、現在録画中の番組)を容易に確認させることができる。
【0344】
そして記録再生システム1は、印刷物2の印刷面において、すでに番組データの記録が済んでいる番組や、現在、番組データを記録中の番組の印刷番組情報12に情報読取装置3を接触させて、その番組を選択させるだけで、これら番組の番組データに対する再生を要求させることができる。
【0345】
さらに記録再生システム1では、印刷物2の印刷面に対し番組毎の印刷番組情報12として、文字列によって形成される可視番組情報12Aを印刷すると共に、当該可視番組情報12Aの個々の文字や文字列中に存在する1文字分の空白部分をそれぞれ個別に囲むように、不可視番組情報を表現する不可視2次元コード12Bを複数印刷するようにした。
【0346】
よって記録再生システム1は、印刷物2の印刷面において所望の番組に関する印刷番組情報12の印刷領域内であれば、当該印刷領域内のどの位置に情報読取装置3を接触させても、不可視2次元コード12Bをもとに不可視番組情報を読み取ることができる。
【0347】
すなわち、記録再生システム1は、印刷物2の印刷面において所望の番組に関する印刷番組情報12の印刷領域内で、情報読取装置3を接触させる位置を特には限定しないようにした。
【0348】
これにより記録再生システム1は、印刷物2の印刷面上で、所望の番組の印刷番組情報12を選択させる際の操作性を向上させることができる。
【0349】
(2)他の実施の形態
(2−1)他の実施の形態1
なお上述した実施の形態においては、情報読取装置3において、録画予約が完了したときや番組データの記録が開始されたときに通知部36により通知音を発生させると共に、印刷部25により印刷物2の印刷面にマークを印刷するようにした場合について述べた。
【0350】
しかしながら本発明は、これに限らず、情報読取装置3において、録画予約が完了したときや番組データの記録が開始されたときに通知部36による通知音の発生のみを実行するようにしても良い。かかる構成によれば、情報読取装置3の構成を簡易化することができる。
【0351】
(2−2)他の実施の形態2
また上述した実施の形態においては、情報読取装置3において、録画予約が完了したときや番組データの記録が開始されたときに、印刷部25により印刷物2の印刷面に同一のマークを印刷するようにした場合について述べた。
【0352】
しかしながら本発明は、これに限らず、情報読取装置3において、録画予約が完了したときや番組データの記録が開始されたときに、印刷部25により印刷物2の印刷面に異なるマークを印刷するようにしても良い。
【0353】
また情報読取装置3は、録画予約が保留されたときにも、印刷部25により印刷物2の印刷面に上述したマークと同じ又は異なるマークを印刷するようにしても良い。かかる構成によれば、印刷物2の印刷面上で印刷番組情報12が選択されたときに、当該印刷物2の印刷面上で、番組データに対する記録の状況を確認させることができる。
【0354】
(2−3)他の実施の形態3
さらに上述した実施の形態においては、記録再生装置4において、番組の録画予約を保留したときに録画保留通知信号を情報読取装置3に送信するようにした場合について述べた。
【0355】
しかしながら本発明は、これに限らず、記録再生装置4において、番組の録画予約を保留しても、この後、当該番組を録画予約したときには、録画完了通知信号を情報読取装置3に送信するようにしても良い。
【0356】
(2−4)他の実施の形態4
さらに上述した実施の形態においては、記録再生装置4において、不可視番組情報が示す番組として、現在日時よりも後に放送予定の番組や現在放送中の番組について番組データを記録すると判別するようにした場合について述べた。
【0357】
しかしながら本発明は、これに限らず、記録再生装置4において、不可視番組情報が示す番組として、現在日時よりも後に放送予定の番組についてのみ番組データを記録すると判別するようにしても良い。
【0358】
そして、かかる構成の場合、不可視番組情報が示す番組として、現在放送中の番組については、その番組データを映像データ及び音声データとして表示装置5に送信することにより、当該表示装置5を介して、その番組を放送途中から視聴させるようにしても良い。
【0359】
(2−5)他の実施の形態5
さらに上述した実施の形態においては、記録再生装置4において、不可視番組情報が示す番組の番組データを再生するように判別したときに、当該不可視番組情報が示す番組の番組データを記録してはいないと、再生対象として1つの番組データを選択して再生するようにした場合について述べた。
【0360】
しかしながら本発明は、これに限らず、記録再生装置4において、不可視番組情報が示す番組の番組データを再生するように判別したときに、当該不可視番組情報が示す番組の番組データを記録してはいないと、上述したように、その不可視番組情報と、ハードディスクドライブ41に記録している不可視番組情報とを比較するようにして1又は複数の番組データを検出する。
【0361】
そして記録再生装置4は、複数の番組データを検出したときには、その番組データの番組タイトルのリストを表示装置5に表示させ、ユーザに対し当該リストから再生対象の1つの番組データを番組タイトルとして任意に選択させるようにしても良い。
【0362】
また記録再生装置4では、ハードディスクドライブ41に記録した番組データの再生履歴を管理し、上述したように、不可視番組情報が示す番組の番組データを再生するように判別したときに、当該不可視番組情報が示す番組の番組データを記録してはいないと、ハードディスクドライブ41に記録している未再生の番組データを再生対象として選択して再生するようにしても良い。
【0363】
そして、かかる構成の場合、記録再生装置4では、ハードディスクドライブ41に記録している未再生の番組データを再生対象として選択する際、例えば、ユーザ設定に応じて、不可視番組情報が示す番組の番組データと番組長さが一致又は最も差の短い番組データや、同一チャンネルで放送された番組の番組データ、さらには同一時間帯に放送された番組の番組データの何れか1つを選択するようにしても良い。
【0364】
かかる構成によれば、ユーザにより、未視聴の番組の視聴が要望されているにもかかわらずに、すでに視聴された番組を再び視聴させることを未然に回避して、未視聴の番組を視聴させることができる。
【0365】
(2−6)他の実施の形態6
さらに上述した実施の形態においては、記録再生装置4において、不可視番組情報が示す番組の番組データを再生すると判別したとき、当該不可視番組情報が示す番組の番組データと、他の番組の番組データとの何れかを再生するようにした場合について述べた。
【0366】
しかしながら本発明は、これに限らず、記録再生装置4において、不可視番組情報が示す番組の番組データを再生すると判別したとき、当該不可視番組情報が示す番組の番組データのみを再生するようにして、その番組データを記録していないときには、再生を中止するようにしても良い。
【0367】
かかる構成によれば、ユーザにより再生するように要望された番組データのみを再生して、特に要望されてはいない番組データまでも無駄に再生することを回避することができる。
【0368】
(2−7)他の実施の形態7
さらに上述した実施の形態においては、本発明による記録再生装置を、図1乃至図10について上述した記録再生装置4に適用するようにした場合について述べた。
【0369】
しかしながら本発明は、これに限らず、アナログ系及び又はデジタル系のテレビジョン放送やラジオ放送を受信して当該テレビジョン放送の番組の番組データやラジオ放送の番組の番組データを記録再生するコンピュータや携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistance )、ゲーム機器、携帯型再生装置、据置型記録再生装置等のように、この他種々の構成の記録再生装置に広く適用することができる。
【0370】
(2−8)他の実施の形態8
さらに上述した実施の形態においては、本発明による情報読取装置を、図1乃至図10について上述した情報読取装置3に適用するようにした場合について述べた。
【0371】
しかしながら本発明は、これに限らず、ペン型の情報読取装置、リモートコントローラや携帯電話機等と一体化された情報読取装置等のように、この他種々の構成の情報読取装置に広く適用することができる。
【0372】
(2−9)他の実施の形態9
さらに上述した実施の形態においては、本発明による記録再生システムを、図1乃至図10について上述した情報読取装置3及び記録再生装置4から構築される記録再生システム1に適用するようにした場合について述べた。
【0373】
しかしながら本発明は、これに限らず、アナログ系及び又はデジタル系のテレビジョン放送やラジオ放送を受信して当該テレビジョン放送の番組の番組データやラジオ放送の番組の番組データを記録再生可能で、かつ印刷番組情報を読取可能な携帯電話機やPDAのように、情報読取装置と記録再生装置とを一体化した記録再生システム等の、この他種々の構成の記録再生システムに広く適用することができる。
【0374】
(2−10)他の実施の形態10
さらに上述した実施の形態においては、本発明による記録再生プログラムを、図1乃至図10について上述した記録再生装置4のメモリ又はハードディスクドライブ41に予め記録された記録再生プログラムに適用し、記録再生装置4の制御部40が、その記録再生プログラムに従って図9及び図10について上述した記録再生処理手順RT2を実行するようにした場合について述べた。
【0375】
しかしながら本発明は、これに限らず、記録再生装置4が記録再生プログラムの記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体によって記録再生プログラムをインストールして、制御部40が、そのインストールした記録再生プログラムに従って図9及び図10について上述した記録再生処理手順RT2を実行するようにしても良い。
【0376】
また記録再生装置4では、ローカルエリアネットワークやインターネット、デジタル衛星放送等の有線及び無線通信媒体を利用して外部から記録再生プログラムをインストールするようにしても良い。
【0377】
そして記録再生プログラムを記録再生装置4にインストールして実行可能な状態にするためのコンピュータ読取可能な記録媒体としては、例えばフレキシブルディスクのようなパッケージメディアで実現しても良い。
【0378】
また記録再生プログラムを記録再生装置4にインストールして実行可能な状態にするためのコンピュータ読取可能な記録媒体としては、CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)のようなパッケージメディアで実現しても良い。
【0379】
さらに記録再生プログラムを記録再生装置4にインストールして実行可能な状態にするためのコンピュータ読取可能な記録媒体としては、DVD(Digital Versatile Disc)等のパッケージメディアで実現しても良い。
【0380】
さらに、かかるコンピュータ読取可能な記録媒体としては、パッケージメディアのみならず、各種プログラムが一時的もしくは永続的に記録される半導体メモリや磁気ディスク等で実現しても良い。
【0381】
また、これらコンピュータ読取可能な記録媒体に記録再生プログラムを記録する手段としては、ローカルエリアネットワークやインターネット、デジタル衛星放送等の有線及び無線通信媒体を利用しても良い。
【0382】
さらにコンピュータ読取可能な記録媒体に記録再生プログラムを記録する手段としては、ルータやモデム等の各種通信インタフェースを介して記録するようにしても良い。
【0383】
(2−11)他の実施の形態11
さらに上述した実施の形態においては、本発明による情報読取プログラムを、図1乃至図10について上述した情報読取装置3のメモリに予め記録された情報読取プログラムに適用し、情報読取装置3の制御部30が、その情報読取プログラムに従って図9及び図10について上述した情報読取処理手順RT1を実行するようにした場合について述べた。
【0384】
しかしながら本発明は、これに限らず、情報読取装置3が情報読取プログラムの記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体によって情報読取プログラムをインストールして、制御部30が、そのインストールした情報読取プログラムに従って図9及び図10について上述した情報読取処理手順RT1を実行するようにしても良い。
【0385】
また情報読取装置3では、ローカルエリアネットワークやインターネット、デジタル衛星放送等の有線及び無線通信媒体を利用して外部から情報読取プログラムをインストールするようにしても良い。
【0386】
そして情報読取プログラムを情報読取装置3にインストールして実行可能な状態にするためのコンピュータ読取可能な記録媒体としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、DVD等のようなパッケージメディアで実現しても良い。
【0387】
また、かかるコンピュータ読取可能な記録媒体としては、パッケージメディアのみならず、各種プログラムが一時的もしくは永続的に記録される半導体メモリや磁気ディスク等で実現しても良い。
【0388】
さらに、これらコンピュータ読取可能な記録媒体に情報読取プログラムを記録する手段としては、ローカルエリアネットワークやインターネット、デジタル衛星放送等の有線及び無線通信媒体を利用しても良い。
【0389】
さらにコンピュータ読取可能な記録媒体に情報読取プログラムを記録する手段としては、ルータやモデム等の各種通信インタフェースを介して記録するようにしても良い。
【0390】
(2−12)他の実施の形態12
さらに上述した実施の形態においては、所望の番組の番組データとして、図1乃至図10について上述したデジタル系のテレビジョン放送の番組の番組データを適用するようにした場合について述べた。
【0391】
しかしながら本発明は、これに限らず、アナログ系のテレビジョン放送の番組の番組データや、ラジオ放送の番組の番組データ等のように、この他種々の番組の番組データを広く適用することができる。
【0392】
(2−13)他の実施の形態13
さらに上述した実施の形態においては、印刷物の印刷面に印刷された番組表内の所望の番組の印刷番組情報を読み取る情報読取装置から、当該印刷面の印刷番組情報が読み取られて送信されると、当該送信された印刷番組情報を受信する受信部として、図1乃至図10について上述した赤外線通信用の無線通信部47及び通信インタフェース48を適用するようにした場合について述べた。
【0393】
しかしながら本発明は、これに限らず、Blue toothのような無線通信規格に準拠した受信部や、有線通信規格に準拠した受信部等のように、この他種々の受信部を広く適用することができる。
【0394】
(2−14)他の実施の形態14
さらに上述した実施の形態においては、現在日時と、受信部により受信された印刷番組情報とに基づいて、当該印刷番組情報が示す所望の番組の番組データを記録するか再生するかを判別する判別部として、図1乃至図10について上述したマイクロコンピュータ構成の制御部40を適用するようにした場合について述べた。
【0395】
しかしながら本発明は、これに限らず、CPU(Central Processing Unit)や、現在日時と、受信部により受信された印刷番組情報とに基づいて、当該印刷番組情報が示す所望の番組の番組データを記録するか再生するかを判別するハードウェア回路構成の判別回路等のように、この他種々の構成の判別部を広く適用することができる。
【0396】
(2−15)他の実施の形態15
さらに上述した実施の形態においては、判別部により所望の番組の番組データを記録すると判別されると、印刷番組情報に基づいて所望の番組の番組データを記録する記録部として、図1乃至図10について上述した制御部40及びハードディスクドライブ41を適用するようにした場合について述べた。
【0397】
しかしながら本発明は、これに限らず、CPU及び半導体メモリや、CPU及び光ディスク等のように、この他種々の構成の記録部を広く適用することができる。
【0398】
(2−16)他の実施の形態16
さらに上述した実施の形態においては、判別部により所望の番組の番組データを再生すると判別されると、印刷番組情報に基づいて、記録部によりすでに記録された所望の番組の番組データを再生する再生部として、図1乃至図10について上述したデータ処理部45を適用するようにした場合について述べた。
【0399】
しかしながら本発明は、これに限らず、CPUやマイクロコンピュータ等のように、この他種々の構成の再生部を広く適用することができる。
【0400】
(2−17)他の実施の形態17
さらに上述した実施の形態においては、現在日時よりも後に放送予定の番組の番組データの記録を放送時間指定で予約する記録予約情報を生成する予約情報生成部として、図1乃至図10について上述した制御部40を適用するようにした場合について述べた。
【0401】
しかしながら本発明は、これに限らず、CPUや、現在日時よりも後に放送予定の番組の番組データの記録を放送時間指定で予約する記録予約情報を生成するハードウェア回路構成の予約情報生成回路等のように、この他種々の構成の予約情報生成部を広く適用することができる。
【0402】
(2−18)他の実施の形態18
さらに上述した実施の形態においては、放送予定の複数の電子番組情報が記述された電子番組案内情報を取得する案内情報取得部として、図1乃至図10について上述したEPG抽出部46及びハードディスクドライブ41を適用するようにした場合について述べた。
【0403】
しかしながら本発明は、これに限らず、アナログ系のテレビジョン放送の電子番組案内情報を取得するVBI(Vertical Blanking Interval)スライサ及びデコーダ21並びに半導体メモリ等のように、この他種々の構成の案内情報取得部を広く適用することができる。
【0404】
(2−19)他の実施の形態19
さらに上述した実施の形態においては、予約情報生成部により記録予約情報が生成されると、記録予約の完了を通知するための予約完了通知信号を情報読取装置に送信し、記録部により所望の番組の放送途中から番組データの記録が開始されると、当該記録開始を通知するための記録開始通知信号を情報読取装置に送信する送信部として、図1乃至図10について上述した無線通信部47及び通信インタフェース48を適用するようにした場合について述べた。
【0405】
しかしながら本発明は、これに限らず、Blue toothのような無線通信規格に準拠した受信部や、有線通信規格に準拠した送信部等のように、この他種々の送信部を広く適用することができる。
【0406】
(2−20)他の実施の形態20
さらに上述した実施の形態においては、印刷物の印刷面に印刷された番組表内の所望の番組の印刷番組情報を撮像して撮像画像を生成する撮像部として、図1乃至図10について上述した可視光源22、近赤外光源23、カメラ部24及びカメラインタフェース31を適用するようにした場合について述べた。
【0407】
しかしながら本発明は、これに限らず、不可視2次元コード12Bのみを撮像する近赤外光源23、カメラ部24及びカメラインタフェース31等のように、この他種々の構成の撮像部を広く適用することができる。
【0408】
(2−21)他の実施の形態21
さらに上述した実施の形態においては、撮像部により生成された撮像画像に基づいて印刷面から所望の番組の印刷番組情報を読み取る情報読取部として、図1乃至図10について上述した番組情報読取部33を適用するようにした場合について述べた。
【0409】
しかしながら本発明は、これに限らず、CPUやマイクロコンピュータ等のように、この他種々の構成の情報読取部を広く適用することができる。
【0410】
(2−22)他の実施の形態22
さらに上述した実施の形態においては、情報読取部により印刷面から読み取られた印刷番組情報を、番組データを記録再生する記録再生装置に対し所望の番組の番組データを記録するか再生するかを判別させるために当該記録再生装置に送信する送信部として、図1乃至図10について上述した無線通信部35及び通信インタフェース34を適用するようにした場合について述べた。
【0411】
しかしながら本発明は、これに限らず、Blue toothのような無線通信規格に準拠した受信部や、有線通信規格に準拠した送信部等のように、この他種々の送信部を広く適用することができる。
【0412】
(2−23)他の実施の形態23
さらに上述した実施の形態においては、記録再生装置から、現在日時よりも後に放送予定の印刷番組情報が示す所望の番組の番組データを記録すると判別され当該番組データの記録を放送時間指定で予約する記録予約情報が生成されて、当該記録予約の完了を通知するための予約完了通知信号が送信されると、当該送信された予約完了通知信号を受信し、記録再生装置から、現在放送中の印刷番組情報が示す所望の番組の番組データを記録すると判別され当該所望の番組の放送途中から番組データの記録が開始されて、当該記録開始を通知するための記録開始通知信号が送信されると、当該送信された記録開始通知信号を受信する受信部として、図1乃至図10について上述した無線通信部35及び通信インタフェース34を適用するようにした場合について述べた。
【0413】
しかしながら本発明は、これに限らず、Blue toothのような無線通信規格に準拠した受信部や、有線通信規格に準拠した受信部等のように、この他種々の受信部を広く適用することができる。
【0414】
(2−24)他の実施の形態24
さらに上述した実施の形態においては、受信部により予約完了情報が受信されると、印刷物の印刷面において所望の番組の印刷番組情報上にマークを印刷する印刷部として、図1乃至図10について上述した印刷部25を適用するようにした場合について述べた。
【0415】
しかしながら本発明は、これに限らず、通知内容毎に設けられた印刷部等のように、この他種々の印刷部を広く適用することができる。
【0416】
(2−25)他の実施の形態25
さらに上述した実施の形態においては、受信部により予約完了通知信号が受信されると、予約完了を通知する通知部として、図1乃至図10について上述した通知部36を適用するようにした場合について述べた。
【0417】
しかしながら本発明は、これに限らず、通知内容を光や振動、表示部への文字の表示等で通知する通知部等のように、この他種々の構成の通知部を広く適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0418】
本発明は、テレビジョン放送やラジオ放送の受信機能を有するハードディスクレコーダやテレビジョン受像機、携帯電話機等の記録再生装置や、カメラ付きリモートコントローラやカメラ付き携帯電話機等の情報読取装置に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0419】
【図1】本発明による記録再生システムの全体構成の一実施の形態を示す略線図である。
【図2】印刷物の構成を示す略線図である。
【図3】不可視2次元コードの構成を示す略線図である。
【図4】情報読取装置の外観構成を示す略線的斜視図である。
【図5】情報読取装置における本体部の他端側の内部構成を示す略線的断面図である。
【図6】情報読取装置の回路構成を示すブロック図である。
【図7】可視インク及び不可視インクの特性を示す略線図である。
【図8】記録再生装置の回路構成を示すブロック図である。
【図9】番組データ記録再生処理手順(1)を示すフローチャートである。
【図10】番組データ記録再生処理手順(2)を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0420】
1……記録再生システム、2……印刷物、3……情報読取装置、4……記録再生装置、10……番組表、12……印刷番組情報、12A……可視番組情報、12B……不可視2次元コード、30、40……制御部、21……圧力センサ、22……可視光源、23……近赤外光源、24……カメラ部、25……印刷部、31……カメラインタフェース、33……番組情報読取部、34、48……通信インタフェース、35、47……無線通信部、36……通知部、41……ハードディスクドライブ、記録部、43A乃至43C……チューナ、45……データ処理部、46……EPG抽出部、RT1……情報読取処理手順、RT2……記録再生処理手順。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷物の印刷面に印刷された番組表内の所望の番組の印刷番組情報を読み取る情報読取装置から、当該印刷面の上記印刷番組情報が読み取られて送信されると、当該送信された上記印刷番組情報を受信する受信部と、
現在日時と、上記受信部により受信された上記印刷番組情報とに基づいて、当該印刷番組情報が示す上記所望の番組の番組データを記録するか再生するかを判別する判別部と、
上記判別部により上記所望の番組の上記番組データを記録すると判別されると、上記印刷番組情報に基づいて上記所望の番組の上記番組データを記録する記録部と、
上記判別部により上記所望の番組の上記番組データを再生すると判別されると、上記印刷番組情報に基づいて、上記記録部によりすでに記録された上記所望の番組の上記番組データを再生する再生部と
を具える記録再生装置。
【請求項2】
上記現在日時よりも後に放送予定の番組の番組データの記録を放送時間指定で予約する記録予約情報を生成する予約情報生成部
を具え、
上記判別部は、
上記現在日時と上記印刷番組情報とに基づいて、上記印刷番組情報が示す上記所望の番組が上記現在日時よりも後の放送予定であると、当該所望の番組の上記番組データを記録すると判別すると共に、上記印刷番組情報が示す上記所望の番組が現在放送中であると、当該所望の番組の上記番組データを記録すると判別し、
上記予約情報生成部は、
上記判別部により上記現在日時よりも後に放送予定の上記所望の番組の上記番組データを記録すると判別されると、上記印刷番組情報に基づいて上記所望の番組の上記番組データの上記記録予約情報を生成し、
上記記録部は、
上記判別部により上記現在日時よりも後に放送予定の上記所望の番組の上記番組データを記録すると判別されると、上記予約情報生成部により生成された上記記録予約情報に従って上記所望の番組の上記番組データを記録し、上記判別部により現在放送中の上記所望の番組の上記番組データを記録すると判別されると、上記印刷番組情報に基づいて上記所望の番組の放送途中から上記番組データを記録する
請求項1に記載の記録再生装置。
【請求項3】
放送予定の複数の電子番組情報が記述された電子番組案内情報を取得する案内情報取得部
を具え、
上記予約情報生成部は、
上記判別部により上記現在日時よりも後に放送予定の上記所望の番組の上記番組データを記録すると判別されると、上記電子番組案内情報から上記印刷番組情報が示す上記所望の番組の上記電子番組情報を検出し、当該検出した上記電子番組情報に基づいて上記記録予約情報を生成し、
上記記録部は、
上記判別部により現在放送中の上記所望の番組の上記番組データを記録すると判別されると、上記電子番組案内情報から上記印刷番組情報が示す上記所望の番組の上記電子番組情報を検出し、当該検出した上記電子番組情報に基づいて上記所望の番組の放送途中から上記番組データを記録する
請求項2に記載の記録再生装置。
【請求項4】
上記予約情報生成部により上記記録予約情報が生成されると、記録予約の完了を通知するための予約完了通知信号を上記情報読取装置に送信し、上記記録部により上記所望の番組の放送途中から上記番組データの記録が開始されると、当該記録開始を通知するための記録開始通知信号を上記情報読取装置に送信する送信部
を具える請求項3に記載の記録再生装置。
【請求項5】
上記予約情報生成部は、
上記判別部により上記現在日時よりも後に放送予定の上記所望の番組の上記番組データを記録すると判別されたとき、上記電子番組案内情報に上記所望の番組の上記電子番組情報が記述されていないと、上記記録予約情報の生成を保留し、上記電子番組案内情報の内容が更新される毎に、当該更新された上記電子番組案内情報に上記所望の番組の上記電子番組情報が記述されているか否かを検出するようにして、上記電子番組案内情報に上記所望の番組の上記電子番組情報が記述されていることを検出すると、上記記録予約情報を生成する
請求項4に記載の記録再生装置。
【請求項6】
上記送信部は、
上記予約情報生成部により上記記録予約情報の生成が保留されると、記録予約の保留をを通知するための予約保留通知信号を上記情報読取装置に送信する
請求項5に記載の記録再生装置。
【請求項7】
上記記録部は、
上記番組データを記録したとき、上記印刷番組情報を当該番組データに対応付けて記録し、
上記判別部は、
上記現在日時と上記印刷番組情報とに基づいて、上記印刷番組情報が示す上記所望の番組の放送がすでに終了していると、当該所望の番組の上記番組データを再生すると判別し、
上記再生部は、
上記判別部により上記所望の番組の上記番組データを再生すると判別されると、上記印刷番組情報を基づいて、上記記録部により上記所望の番組の上記番組データがすでに記録されているか否かを検出し、上記記録部によりすでに上記所望の番組の上記番組データが記録されていると、当該番組データを再生し、上記記録部により上記所望の番組の上記番組データが記録されてはいないと、当該記録部によりすでに記録された他の番組の番組データを再生する
請求項6に記載の記録再生装置。
【請求項8】
印刷物の印刷面に印刷された番組表内の所望の番組の印刷番組情報を撮像して撮像画像を生成する撮像部と、
上記撮像部により生成された上記撮像画像に基づいて上記印刷面から上記所望の番組の上記印刷番組情報を読み取る情報読取部と、
上記情報読取部により上記印刷面から読み取られた上記印刷番組情報を、番組データを記録再生する記録再生装置に対し上記所望の番組の番組データを記録するか再生するかを判別させるために当該記録再生装置に送信する送信部と
を具える情報読取装置。
【請求項9】
上記記録再生装置から、現在日時よりも後に放送予定の上記印刷番組情報が示す上記所望の番組の上記番組データを記録すると判別され当該番組データの記録を放送時間指定で予約する記録予約情報が生成されて、当該記録予約の完了を通知するための予約完了通知信号が送信されると、当該送信された上記予約完了通知信号を受信し、上記記録再生装置から、現在放送中の上記印刷番組情報が示す上記所望の番組の上記番組データを記録すると判別され当該所望の番組の放送途中から上記番組データの記録が開始されて、当該記録開始を通知するための記録開始通知信号が送信されると、当該送信された上記記録開始通知信号を受信する受信部と、
上記受信部により上記予約完了情報が受信されると、上記印刷物の上記印刷面において上記所望の番組の上記印刷番組情報上にマークを印刷する印刷部と
を具え、
上記印刷部は、
上記受信部により上記記録開始通知信号が受信されると、上記印刷物の上記印刷面において上記所望の番組の上記印刷番組情報上に上記マークを印刷する
請求項8に記載の情報読取装置。
【請求項10】
上記受信部により上記予約完了通知信号が受信されると、予約完了を通知する通知部
を具え、
上記通知部は、
上記受信部により上記記録開始通知信号が受信されると、記録開始を通知する
請求項9に記載の情報読取装置。
【請求項11】
上記撮像部は、
上記印刷物の上記印刷面に上記所望の番組の上記印刷番組情報として印刷された、可視光線で視認可能な文字列と、個々の当該文字を個別に囲む、上記可視光線では透明で、かつ近赤外線では不透明な複数の2次元コードとを撮像して上記撮像画像を生成し、
上記情報読取部は、
上記撮像画像から上記2次元コードを切り出して復号することにより上記所望の番組の上記印刷番組情報を生成するようにして、上記印刷面から上記印刷番組情報を読み取る
請求項10に記載の情報読取装置。
【請求項12】
印刷物の印刷面に印刷された番組表内の所望の番組の印刷番組情報を読み取る情報読取装置から、当該印刷面の上記印刷番組情報が読み取られて送信されると、当該送信された上記印刷番組情報を受信する受信ステップと、
現在日時と、上記受信した上記印刷番組情報とに基づいて、当該印刷番組情報が示す上記所望の番組の番組データを記録するか再生するかを判別する判別ステップと、
上記所望の番組の上記番組データを記録すると判別すると、上記印刷番組情報に基づいて上記所望の番組の上記番組データを記録し、上記所望の番組の上記番組データを再生すると判別すると、上記印刷番組情報に基づいて、すでに記録した上記所望の番組の上記番組データを再生する記録再生ステップと
を具える記録再生方法。
【請求項13】
印刷物の印刷面に印刷された番組表内の所望の番組の印刷番組情報を撮像して撮像画像を生成する撮像ステップと、
上記撮像画像に基づいて上記印刷面から上記所望の番組の上記印刷番組情報を読み取る情報読取ステップと、
上記印刷面から読み取った上記印刷番組情報を、番組データを記録再生する記録再生装置に対し上記所望の番組の番組データを記録するか再生するかを判別させるために当該記録再生装置に送信する送信ステップと
を具える情報読取方法。
【請求項14】
コンピュータに、
印刷物の印刷面に印刷された番組表内の所望の番組の印刷番組情報を読み取る情報読取装置から、当該印刷面の上記印刷番組情報が読み取られて送信されると、当該送信された上記印刷番組情報を受信する受信ステップと、
現在日時と、上記受信した上記印刷番組情報とに基づいて、当該印刷番組情報が示す上記所望の番組の番組データを記録するか再生するかを判別する判別ステップと、
上記所望の番組の上記番組データを記録すると判別すると、上記印刷番組情報に基づいて上記所望の番組の上記番組データを記録し、上記所望の番組の上記番組データを再生すると判別すると、上記印刷番組情報に基づいて、すでに記録した上記所望の番組の上記番組データを再生する記録再生ステップと
を実行させるための記録再生プログラム。
【請求項15】
コンピュータに、
印刷物の印刷面に印刷された番組表内の所望の番組の印刷番組情報を撮像して撮像画像を生成する撮像ステップと、
上記撮像画像に基づいて上記印刷面から上記所望の番組の上記印刷番組情報を読み取る情報読取ステップと、
上記印刷面から読み取った上記印刷番組情報を、番組データを記録再生する記録再生装置に対し上記所望の番組の番組データを記録するか再生するかを判別させるために当該記録再生装置に送信する送信ステップと
を実行させるための情報読取プログラム。
【請求項16】
印刷物の印刷面に印刷された番組表内の所望の番組の印刷番組情報を撮像して撮像画像を生成する撮像部と、
上記撮像部により生成された上記撮像画像に基づいて上記印刷面から上記所望の番組の上記印刷番組情報を読み取る情報読取部と、
上記情報読取部により上記撮像画像から読み取られた上記印刷番組情報を記録再生装置に送信する送信部と
を有する情報読取装置と、
上記情報読取装置から送信された上記印刷番組情報を受信する受信部と、
現在日時と、上記受信部により受信された上記印刷番組情報とに基づいて、当該印刷番組情報が示す上記所望の番組の番組データを記録するか再生するかを判別する判別部と、
上記判別部により上記所望の番組の上記番組データを記録すると判別されると、上記印刷番組情報に基づいて上記所望の番組の上記番組データを記録する記録部と、
上記判別部により上記所望の番組の上記番組データを再生すると判別されると、上記印刷番組情報に基づいて、上記記録部によりすでに記録された上記所望の番組の上記番組データを再生する再生部と
を有する上記記録再生装置と
を具える記録再生システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−62646(P2010−62646A)
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−223622(P2008−223622)
【出願日】平成20年9月1日(2008.9.1)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】