説明

記録再生装置及びAVデータ転送システム

【課題】ユーザーはシリーズのコンテンツを毎回携帯型再生装置で視聴するとは限らないため、同じシリーズの未再生コンテンツを選択する従来の選択方式では、ユーザーにとって不要なコンテンツもダウンロードしてしまう課題があった。
【解決手段】同一の分類に属するAVデータの据置型記録再生装置における記録頻度と、携帯型記録再生装置における再生頻度を推定し、記録頻度と再生頻度が高いと推定される未視聴のAVデータを選択して携帯型記録再生装置にダウンロードする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、据置型記録再生装置に記録されたコンテンツを選択して携帯型記録再生装置に転送する記録再生システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、家庭内の装置をネットワークで接続し、各種コンテンツの共有を図る家庭内ネットワークが実現されつつある。
【0003】
このようなコンテンツ共有において、例えばハードディスクレコーダのような宅内に設置された据置型記録再生装置に記録されたコンテンツを、ネットワークを介して携帯電話などの携帯型記録再生装置に転送(ダウンロードとも呼ばれる)し、この携帯型記録再生装置を宅外に持ち出してコンテンツを利用することが行われている。
【0004】
一般に携帯型記録再生装置は据置型記録再生装置に比較して記録用のメモリーが少ないため、持ち出すコンテンツを必要最低限にする必要がある。このため、据置型記録再生装置に蓄積されているコンテンツを携帯型記録再生装置に転送する場合には、持ち出すコンテンツをユーザーが明示的に選択したり、または、据置型記録再生装置または携帯型記録再生装置が自動的に選択する必要がある。さらに、通信時間の観点からも、転送するコンテンツは必要最小限に絞り込むことが望ましい。
【0005】
このようにコンテンツを絞り込む方法として、放送されている番組である放送コンテンツを携帯型再生装置で持ち出す場合に、据置型録画装置と携帯型再生装置との間で自動的に放送コンテンツを選択してダウンロードする方法が開発されている(特許文献1)。
【0006】
図15は、このような従来の記録再生システムにおいて、携帯型再生装置に転送すべき放送コンテンツを自動的に選択して携帯型再生装置に保存する処理を示す流れ図である。
【0007】
まず、据置型録画装置は、携帯型再生装置に保存されている放送コンテンツについてのメタデータを携帯型再生装置から取得する(S901)。
【0008】
次に、取得したメタデータを使用して携帯型再生装置に保存された放送コンテンツの中の再生済みの放送コンテンツと同じシリーズの次回に該当する放送コンテンツを検索する(S902)。
【0009】
該当する放送コンテンツが検索されたかどうかを判定し(S903)、検索された場合には(S903でYESに進み)、該当する放送コンテンツが携帯型再生装置に保存済みかどうかを判定する(S904)。
【0010】
保存済みでない場合には(S904でNOに進み)、さらに再生済みの放送コンテンツかどうかを判定する(S905)。
【0011】
再生済みでない場合には(S905でNOに進み)、携帯型再生装置に保存する(S906)。
【0012】
さらに追加保存が可能か判定し(S907)、追加保存が可能であれば(S907でYESに進み)、S902からS906の処理を繰り返す。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】特開2007−89178号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
しかしながら、このような従来の記録再生装置では、同じシリーズの次回に該当する未再生コンテンツを自動的に選択して携帯型再生装置に保存しているが、同じシリーズと分類された放送コンテンツでも、ユーザーが毎回携帯型再生装置で視聴するとは限らないため、ユーザーにとって不要な放送コンテンツも保存されるという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記の課題を解決するために、本発明の記録再生装置は、受信したAVデータを記録し、他の記録再生装置に対して送信する記録再生装置において、AVデータの分類を行う分類手段と、記録した前記AVデータに対して分類を行い、AVデータの記録頻度をそれぞれの分類ごと推定する記録頻度推定手段と、前記記録頻度が所定の頻度よりも高く、かつ未視聴であると判断されたAVデータを優先して選択するAVデータ選択手段と、前記AVデータ選択手段により選択されたAVデータを、前記他の記録再生装置に対して転送するように構成する。
【0016】
さらに、前記他の記録再生装置に転送されたAVデータの再生履歴情報を取得して記録する再生履歴記録手段と、前記転送されたAVデータの前記他の記録再生装置における再生頻度を前記再生履歴情報をもとに推定する再生頻度推定手段とを備え、前記AVデータ選択手段は、前記記録頻度が所定の頻度よりも高く、前記再生頻度が所定の頻度よりも高く、未視聴であると判断されたAVデータを優先して選択するように構成しても構わない。
【発明の効果】
【0017】
本発明の記録再生装置によれば、ユーザーが携帯型記録再生装置で利用する可能性の高いAVデータを優先して選択することができ、据置型記録再生装置から携帯型記録再生装置に対して転送すべきAVデータを効果的に絞り込むことが可能になり、転送に要する通信時間を短縮し、携帯型記録再生装置の記録用メモリーを効率的に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】実施の形態1における記録再生システムの構成を示す図
【図2】実施の形態1における据置型記録再生装置の構成を示すブロック図
【図3】実施の形態1における予約録画情報の構成を示す図
【図4】実施の形態1における再生履歴情報の構成を示す図
【図5】実施の形態1における頻度情報の構成を示す図
【図6】実施の形態1における転送処理の全体シーケンスを示すフローチャート
【図7】実施の形態1における記録頻度推定処理の詳細を示すフローチャート
【図8】実施の形態1における再生頻度推定処理の詳細を示すフローチャート
【図9】実施の形態1におけるAVデータ選択処理の詳細を示すフローチャート
【図10】実施の形態2における記録再生システムの構成を示す図
【図11】実施の形態2における携帯型記録再生装置の構成を示すブロック図
【図12】実施の形態2における転送処理の全体シーケンスを示すフローチャート
【図13】実施の形態2における記録頻度推定処理の詳細を示すフローチャート
【図14】実施の形態3におけるAVデータ転送システムの構成を示す図
【図15】従来の記録再生システムにおける転送処理を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0020】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1について以下に説明する。
【0021】
図1は、本実施の形態における記録再生システムの構成を示す図である。
【0022】
図1において、記録再生ステムは、据置型記録再生装置1(例えばHDDレコーダ)、携帯型記録再生装置2(例えば携帯プレーヤ)から構成され、据置型記録再生装置1と携帯型記録再生装置2とは家庭内ネットワークを介して接続される。
【0023】
据置型記録再生装置1は、デジタルチューナを内蔵しており、デジタルチューナにより放送コンテンツを受信してAVデータとして属性情報と共にHDD(Hard Disk Drive)に記録する。記録されたAVデータと属性情報とは据置型記録再生装置1により再生されたり、また、家庭内ネットワークを介して、携帯型記録再生装置2に出力される。この据置型記録再生装置1の記録媒体は、HDDには限定されず、可搬型の記録媒体であっても構わない。ここで記録する属性情報は、放送コンテンツに付随して放送された、放送コンテンツの種別、名称、放送時刻、放送時間、放送間隔など、放送コンテンツの内容や種類、再生時間などを含む、記録したAVデータに関した情報である。
【0024】
携帯型記録再生装置2は、据置型記録再生装置1から受信したAVデータ及び属性情報を携帯型記録再生装置2に内蔵または接続されたフラッシュメモリーに記録する。携帯型記録再生装置2を宅外に持ち出して、フラッシュメモリーに記録されたAVデータを再生することで、宅外で視聴することができる。再生されたAVデータについては、その再生履歴を属性情報としてフラッシュメモリーに記録し、据置型記録再生装置1から再生履歴情報が要求された場合に、携帯型記録再生装置2は再生履歴が含まれた属性情報を送信する。
【0025】
図2は、据置型記録再生装置1の主要な構成を示すブロック図である。
【0026】
据置型記録再生装置1は、デジタルチューナ11、分類処理部12、予約録画管理部13、再生頻度推定部14、記録頻度推定部15、再生履歴管理部16、記録再生制御部17、HDD18、AVデータ選択処理部19、ネットワーク送受信部20とから構成される。
【0027】
デジタルチューナ11は、AVデータを受信するAVデータ手段である。
【0028】
分類処理部12は、AVデータを分類する分類手段である。
【0029】
再生頻度推定部14は、ネットワークを通じて接続された携帯型再生装置2から転送されたAVデータの再生頻度をもとにAVデータの再生頻度を推定する再生頻度推定手段である。
【0030】
予約録画管理部13は、予約録画情報130を管理し、記録再生制御部の指示に従って、放送コンテンツの予約録画を行うように、デジタルチューナ11に対して予約録画情報130を出力する。図示しない入力手段などで放送コンテンツの予約録画が設定されると、この予約録画情報130に放送コンテンツの録画開始、終了時刻等が記録される。
【0031】
記録頻度推定部15は、AVデータの記録頻度を推定する記録頻度推定手段である。
【0032】
記録再生制御部17及びHDD18は、AVデータを記録再生する記録再生手段である。
【0033】
ネットワーク送受信部20は、AVデータをネットワークを介して送信するAVデータ送信手段である。このネットワークは、家庭内のネットワークであっても構わない。
【0034】
なお、本実施の形態において、AVデータの再生履歴を記録する再生履歴記録手段は携帯型記録再生装置2に実装されている。
【0035】
図3は、据置型記録再生装置1の予約録画管理部13において管理される予約録画情報130の構成を示す図である。
【0036】
予約録画情報130は、予約番号131、録画チャンネル132、プログラム予約モード133、録画開始時刻134、録画終了時刻135から構成される。
【0037】
予約番号131は、録画予約する番組を識別するための番号である。録画チャンネル132は、録画予約する番組の放送チャンネルである。プログラム予約モード133は、録画予約する番組の予約する曜日や日付などの情報を表す。録画開始時刻134は、録画予約の開始時刻である。録画終了時刻135は、録画予約の終了時刻である。
【0038】
図4は、据置型記録再生装置1の再生頻度推定部14において処理される携帯型記録再生装置2における再生履歴情報140の構成を示す図である。
【0039】
再生履歴情報140は、番組番号141、分類種別142、再生日時143、再生時間144から構成される。
【0040】
番組番号141は、録画された番組を識別するための番号である。分類種別142は、録画された番組を分類するための種類を表す。再生日時143は、録画された番組を再生した時刻を表す。再生時間144は、録画された番組を再生した時間を表す。
【0041】
図5は、据置型記録再生装置1のAVデータ選択処理部19において処理される頻度情報190の構成を示す図である。
【0042】
頻度情報190は、放送番組の録画の頻度を表す記録頻度と、再生の頻度を表す再生頻度が含まれており、分類番号191、分類種別192、記録頻度193、再生頻度194から構成される。
【0043】
分類番号191は、録画された番組のうち同じ分類とされた番組の分類を区別するための番号である。分類種別192は、録画された番組を分類するための種類を表す。記録頻度193は、同じ分類とされた番組を単位時間に記録する頻度である。本実施の形態では、記録頻度193は一週間に何回記録されたかを例に用いる。再生頻度194は、同じ分類とされた番組を単位時間にどの程度再生されたかを示す。本実施の形態では、再生頻度194は、一週間に再生された時間を例に用いる。
【0044】
予約録画管理部13はユーザーに設定された予約録画情報130に基づいてデジタルチューナ11及び記録再生制御部17を制御して予約録画を実行させる。予約録画の実行時には、記録したAVの属性情報として対応する予約録画情報もHDD18に記録させる。
【0045】
デジタルチューナ11は放送コンテンツをAVデータとして受信し、受信したAVデータと属性情報とを記録再生制御部17に出力してHDD18に記録させる。また受信した属性情報を分類処理部12に出力する。また、予約録画管理部13の制御を受け、予約された時間に、予約された放送コンテンツを受信する。
【0046】
放送コンテンツは、電波などで放送される放送番組、インターネットなどの通信回線を通じて送信されるIP番組、コンテンツを蓄積したサーバから放送コンテンツをダウンロードする蓄積型コンテンツ、VODなどのどのような形態であっても構わない。
【0047】
属性情報は、放送コンテンツの分類を表す分類種別情報や、放送コンテンツの名称、放送時刻、放送時間、放送間隔など、放送コンテンツの内容や種類、再生時間などを含んだ記録したAVデータに関した情報である。
【0048】
分類処理部12は、入力された属性情報によってAVデータを分類し、分類した結果の分類種別を記録再生制御部17に出力して、AVデータの属性情報としてHDD18に記録させる。ここでは、属性情報として、放送コンテンツの種別と名称を利用し、同一種別かつ同一名称のAVデータを同一分類種別として分類し、該当のAVデータの属性情報として分類種別と分類番号を付与する。
【0049】
記録再生制御部17はHDD18を制御し、AVデータ及びその属性情報を記録再生させる。
【0050】
HDD18はAVデータ及びその属性情報を記録再生する。
【0051】
記録頻度推定部15は、記録再生制御部17を介してAVデータの属性情報を取得し、属性情報に含まれる分類種別と予約録画情報のプログラム予約モードとから、分類種別ごとに、同一分類に属するAVデータの1週間あたりの記録頻度を計算し、AVデータ選択処理部19に出力する。図3に示す予約録画情報130では、プログラム予約モード133の「日−土」は日曜日から土曜日までの期間を表し週に7回として、「月−土」は月曜日から土曜日までの期間を表し週に6回として、「火曜」、「水曜」と曜日を指定しているものは週に1回の記録頻度として計算する。その他にも、特定の曜日を複数指定する表し方をしてもよく、例えば「月曜、水曜、金曜」などと表した場合には、週に3回の記録頻度として計算する。
【0052】
再生履歴管理部16は、据置型記録再生装置1におけるAVデータの再生の有無を再生履歴情報として管理し、AVデータの属性情報として記録再生制御部17を介してHDD18に記録させる。
【0053】
ネットワーク送受信部20は、ネットワークを介して携帯型記録再生装置2にAVデータ及び属性情報を出力し、また、ネットワークを介して携帯型記録再生装置2から再生履歴情報を受信する。
【0054】
再生頻度推定部14は、ネットワーク送受信部20を介して受信した携帯型記録再生装置2における再生履歴情報140を取得し、分類種別ごとに、同一分類に属するAVデータの再生日時143と再生時間144から1週間あたりの再生時間を計算し、再生頻度として、AVデータ選択処理部19に出力する。
【0055】
AVデータ選択処理部19は、記録再生制御部17を介して取得したAVデータの属性情報に含まれる分類種別と再生履歴情報と、再生頻度推定部14から送られた再生頻度と、記録頻度推定部15から送られた記録頻度とに基づいて、HDD18に記録されたAVデータを携帯型記録再生装置2への転送対象として選択するか判定する。転送対象として選択したAVデータがあれば、AVデータ選択処理部19は記録再生制御部17を制御して転送対象のAVデータと属性情報とをネットワーク送受信部20を介して携帯型記録再生装置2に転送させる。
【0056】
以上のように構成された記録再生システムの動作について以下に説明する。
【0057】
<全体シーケンス>
図6は据置型記録再生装置1に記録されているAVデータを選択して、携帯型記録再生装置2に転送する処理の全体シーケンスを示すフローチャートである。
【0058】
まず、据置型記録再生装置1は分類種別ごとの記録頻度を計算し(S101)、続いて、携帯型記録再生装置2に再生履歴要求を送信する(S102)。
【0059】
携帯型記録再生装置2は記録されている再生履歴情報140を検索して(S103)、据置型記録再生装置1に送信する(S104)。
【0060】
据置型記録再生装置1は受信した再生履歴情報140から分類種別ごとの再生頻度を計算し(S105)、記録頻度と再生頻度に基づいて、AVデータを選択し(S106)、選択したAVデータと属性情報を携帯型記録再生装置2に送信して保存させる(S107)。
【0061】
<記録頻度推定処理>
図7は記録頻度推定処理(S101)の詳細を示すフローチャートである。
【0062】
記録頻度推定部15は、まず、未処理の分類種別を選択し(S201)、未処理のAVデータを選択して(S202)、該当するAVデータの予約録画情報を取得(S203)、該当する分類種別の録画頻度を更新する(S204)。
【0063】
すべてのAVデータについて処理したか判定し(S205)、未処理のAVデータがあれば、S202から処理を繰り返す(S205でNOに進む)。
【0064】
すべてのAVデータについて処理した場合は、すべての分類種別について処理したか判定し(S206)、未処理の分類種別があれば、S201から処理を繰り返し(S206でNOに進む)、すべての分類種別について処理した場合は処理を終了する。
【0065】
<再生頻度推定処理>
図8は再生頻度推定処理(S105)の詳細を示すフローチャートである。
【0066】
再生頻度推定部14は、まず、未処理の分類種別を選択し(S301)、未処理のAVデータを選択して(S302)、該当するAVデータの再生履歴情報を取得し(S303)、該当する分類種別の再生頻度を更新する(S304)。
【0067】
すべてのAVデータについて処理したか判定し(S305)、未処理のAVデータがあれば、S302から処理を繰り返す(S305でNOに進む)。
【0068】
すべてのAVデータについて処理した場合は、すべての分類種別について処理したか判定し(S306)、未処理の分類種別があれば、S301から処理を繰り返し(S306でNOに進む)、すべての分類種別について処理した場合は処理を終了する。
【0069】
<AVデータ選択処理>
図9はAVデータ選択処理部19で実行されるAVデータ選択処理(S106)の詳細を示すフローチャートである。
【0070】
AVデータ選択処理部19は、取得した属性情報に含まれる再生履歴情報によって未再生のAVデータの属性情報を検索し(S401)、検索した属性情報に含まれる分類種別に対応する記録頻度を頻度情報190から検索して取得する(S402)。
【0071】
取得した記録頻度が所定値(本実施の形態では7とする)以上かどうか判定し(S403)、所定値以上であれば、分類種別に対応する再生頻度を、頻度情報190から検索して取得する(S403でYESに進む。S404)。
【0072】
取得した再生頻度が所定値(本実施の形態では1時間)以上かどうか判定し(S405)、所定値以上であれば該当するAVデータを選択する(S405でYESに進む。S406)。
【0073】
最後にすべての未再生AVデータについて選択処理を実行したか判定し(S407)、未処理のAVデータがあればS401から処理を繰り返し(S407でNOに進む)、すべてのAVデータについて処理した場合はAVデータ選択処理を終了する。
【0074】
図5に示す頻度情報190の場合、「ニュース#N」と分類されるAVデータが未再生であれば、記録頻度が週7回以上であり、かつ再生頻度が週1時間以上であるため、転送対象として選択される。
【0075】
以上のように、本実施の形態における据置型記録再生装置では、記録したAVデータを分類する分類手段と、同一分類に属するAVデータの記録頻度を推定する記録頻度推定手段を備え、記録頻度に基づいて転送すべきAVデータを選択するため、記録再生装置における記録頻度が高く、ユーザーがすぐに視聴したいと推定されるAVデータを選択することができる。
【0076】
また、本実施の形態における据置型記録再生装置は、さらに、ネットワークを介して接続された携帯型記録再生装置から再生履歴情報を取得する再生履歴記録手段を備え、同じ分類種別のAVデータの携帯型記録再生装置における再生頻度も評価してAVデータを選択するため、ユーザーが携帯型記録再生装置で視聴したいAVデータであるかどうかを、さらに正確に推定することができる。
【0077】
なお、本実施の形態において、予約録画情報から記録頻度を推定しているが、記録されているAVデータの分類種別と記録日時から記録頻度を推定してもよい。
【0078】
なお、本実施の形態について放送番組をデジタルチューナ11を通じて受信して、AVデータとして記録することについて説明したが、ネットワークを通じて放送コンテンツや、AVデータを受信して、AVデータとしてHDD18に記録するように構成しても構わない。
【0079】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2について以下に説明する。
【0080】
図10は、実施の形態2における記録再生システムの構成を示す図である。
【0081】
図10において、記録再生ステムは、据置型記録再生装置51(HDDレコーダ)、携帯型記録再生装置52(携帯プレーヤ)から構成され、据置型記録再生装置51と携帯型記録再生装置52とは家庭内ネットワークを介して接続される。
【0082】
据置型記録再生装置51は、デジタルチューナを内蔵しており、デジタルチューナにより放送コンテンツを受信してAVデータとして属性情報と共にHDDに記録する。また、受信した電子番組情報もHDDに記録する。さらに、据置型記録再生装置51は、携帯型記録再生装置52からのデータ取得要求に応じて、記録したAVデータ、属性情報、電子番組情報を家庭内ネットワークを介して、携帯型記録再生装置52に出力する。本実施の形態における据置型記録再生装置51は、分類手段を有さないため、出力する属性情報に、分類種別及び分類番号は含まない。
【0083】
携帯型記録再生装置52は、据置型記録再生装置51から受信した属性情報及び電子番組情報を使用して、据置型記録再生装置51から携帯型記録再生装置52に対して転送すべきAVデータを選択し、選択したAVデータを属性情報と共に携帯型記録再生装置52から転送してフラッシュメモリーに記録する。携帯型記録再生装置52を宅外に持ち出して、フラッシュメモリーに記録されたAVデータを再生することで、宅外で視聴することができる。
【0084】
図11は、本実施の形態における携帯型記録再生装置52の主要な構成を示すブロック図である。
【0085】
携帯型記録再生装置52は、ネットワーク送受信部60、分類手段である分類処理部61、記録頻度推定部62、再生頻度推定部63、再生履歴記録部64、記録再生制御部65、フラッシュメモリー66、AVデータ選択処理部67とから構成される。
【0086】
分類処理部61は、AVデータを分類する分類手段である。ここでは、属性情報として、放送コンテンツの種別と名称を利用し、同一種別かつ同一名称のAVデータを同一分類種別として分類し、該当のAVデータの属性情報として分類種別と分類番号を付与する。
【0087】
記録頻度推定部62は、AVデータの記録頻度を推定する記録頻度推定手段である。
【0088】
再生頻度推定部63は、AVデータの再生頻度を推定する再生頻度推定手段である。
【0089】
再生履歴記録部64は、AVデータの再生履歴を記録する再生履歴記録手段である。
【0090】
記録再生制御部65及びフラッシュメモリー66は、AVデータを記録再生する記録再生手段である。
【0091】
AVデータ選択処理部67は、AVデータを選択するAVデータ選択手段である。
【0092】
ネットワーク送受信部60は、ネットワークを介して据置型記録再生装置51に対して、属性情報の要求、電子番組情報の要求、AVデータの要求を送信する。さらに、これら要求に応じて据置型記録再生装置51から転送された属性情報、電子番組情報、AVデータを受信して記録再生制御部65に出力する。また、属性情報は分類処理部61にも出力する。
【0093】
分類処理部61は、据置型記録再生装置51を介して受信した属性情報によってAVデータを分類し、分類種別を属性情報に追加して記録再生制御部65を介してフラッシュメモリー66に保存させる。
【0094】
記録頻度推定部62は、フラッシュメモリー66に保存されている属性情報と電子番組情報とを記録再生制御部65を介して受信し、分類種別ごとに、該当する番組を電子番組情報から検索し、同一分類に属するAVデータの1週間あたりの配信頻度を計算し、据置型記録再生装置51における記録頻度と見なして、AVデータ選択処理部67に出力する。
【0095】
再生頻度推定部63は、フラッシュメモリー66に保存されている、携帯型記録再生装置52における再生履歴情報を記録再生制御部65を介して受信し、分類種別ごとに、同一分類に属するAVデータの再生日時と再生時間から1週間あたりの再生時間を計算し、再生頻度として、AVデータ選択処理部67に出力する。
【0096】
再生履歴記録部64は、携帯型記録再生装置52において、AVデータが再生された場合、再生日時と再生時間をAVデータの属性情報として記録再生制御部65を介してフラッシュメモリー66に保存する。
【0097】
記録再生制御部65はフラッシュメモリー66を制御し、AVデータ、AVデータの属性情報、及び電子番組情報をフラッシュメモリー66に記録し、再生する。
【0098】
フラッシュメモリー66はAVデータ、AVデータの属性情報、及び電子番組情報を保存する記録再生手段である。
【0099】
AVデータ選択処理部67は、記録再生制御部65を介して取得した属性情報に含まれる分類種別と再生履歴情報と、再生頻度推定部63から送られた再生頻度と、記録頻度推定部62から送られた記録頻度とに基づいて、据置型記録再生装置51から転送すべきAVデータを選択する。さらに、AVデータ選択処理部67は、記録再生制御部65を制御して、選択したAVデータをネットワーク送受信部60を介して据置型記録再生装置51に要求し、据置型記録再生装置51から転送されたAVデータと属性情報をフラッシュメモリー66に記録させる。
【0100】
上記のように構成された記録再生システムの動作を以下に説明する。
【0101】
<全体シーケンス>
図12は本実施の形態におけるAVデータの転送処理の全体シーケンスを示すフローチャートである。
【0102】
まず、携帯型記録再生装置52は、据置型記録再生装置51に対して属性情報を要求し(S501)、据置型記録再生装置51に記録されているAVデータの属性情報を取得する(S502)。
【0103】
取得した属性情報に基づいて分類処理を実行し、分類した結果の分類種別を属性情報に追加して保存する(S503)。
【0104】
続いて、電子番組情報を要求し(S504)、据置型記録再生装置51に記録されている電子番組情報を取得する(S505)。
【0105】
取得した電子番組情報に基づいて記録頻度推定処理を実行し、推定した結果を保存する(S506)。
【0106】
また、再生履歴情報に基づいて再生頻度推定処理を実行し、推定した結果を保存する(S507)。
【0107】
最後に、携帯型記録再生装置52は、再生履歴、記録頻度、及び再生頻度に基づいて据置型記録再生装置51から転送すべきAVデータを選択し(S508)、据置型記録再生装置51に対して、該当するAVデータを送信するように要求する(S509)。そして、AVデータと属性情報を受信して保存する(S510)。
【0108】
<記録頻度推定処理>
図13は、本実施の形態における記録頻度推定処理(S506)の詳細を示すフローチャートである。
【0109】
記録頻度推定部62は、まず、未処理の分類種別を選択し(S601)、電子番組情報から分類種別に対応する番組を検索して(S602)、分類種別に対応する番組の配信頻度を計算する(S603)。
【0110】
計算した配信頻度を該当する分類種別の録画頻度として保存する(S604)。
【0111】
すべての分類種別について推定処理を実行したか判定し(S605)、未処理の分類種別があれば、S601から処理を繰り返し、すべての分類種別について処理した場合は処理を終了する。
【0112】
以上のように、本実施の形態における携帯型記録再生装置は、据置型記録再生装置に記録されているAVデータの属性情報と、電子番組情報から据置型記録再生装置における記録頻度を推定する記録頻度推定手段を備え、電子番組情報に基づく配信頻度から記録頻度を推定するため、ユーザーが該当する放送コンテンツのプログラム予約を設定していなくても、AVデータの記録頻度を正確に推定することができる。
【0113】
また、本実施の形態2における記録再生システムでは、携帯型記録再生装置に転送すべきAVデータを選択するAVデータ選択機能に固有の機能が、携帯型記録再生装置を集約しているため、AVデータ選択機能を有さない従来の据置型記録再生装置を使用することができる。
【0114】
なお、本実施の形態2において、放送で配信される電子番組情報を用いて記録頻度を推定しているが、インターネット等他の手段によって放送コンテンツの放送予定を取得してもよい。
【0115】
なお、実施の形態1及び実施の形態2において、所定の条件を満たすAVデータをすべて選択しているが、記録頻度または再生頻度で優先順位を設定し、優先順位が上位のAVデータに絞り込んでもよい。また、選択したAVデータの一覧をユーザーに提示し、ユーザーによる絞込みを実行してもよい。
【0116】
また、実施の形態1及び実施の形態2において、記録頻度と再生頻度を固定値と比較しているが、比較する値は、ユーザーが設定してもよいし、記録履歴、再生履歴から自動的に設定してもよい。
【0117】
また、実施の形態1及び実施の形態2において、携帯型記録再生装置におけるAVデータの再生時間を集計して再生頻度を推定しているが、再生回数を集計してもよい。
【0118】
また、実施の形態1及び実施の形態2において、記録頻度及び再生頻度を1週間あたりの頻度を使用しているが、他の時間単位での頻度を使用してもよいし、時間帯もしくは曜日等を限定した記録頻度、再生頻度を使用してもよい。
【0119】
また、実施の形態1及び実施の形態2において、記録再生手段としてHDD及びフラッシュメモリーを用いているが、本発明における記録再生手段はこれらに限定されず、光ディスクドライブ等の他の記録再生手段でもよい。
【0120】
また、実施の形態1及び実施の形態2において、分類手段は、属性情報として、放送コンテンツの種別と名称を利用してAVデータを分類しているが、分類に仕様する属性情報はこれらに限定されず、他の属性情報の、放送日時、放送時間、放送間隔を使用してもよいし、使用する属性情報や分類する条件をユーザーが設定してもよい。
【0121】
さらに、実施の形態1及び実施の形態2において、据置型記録再生装置は放送を受信してAVデータを受信しているが、インターネットによるコンテンツ配信などによってAVデータを受信してもよい。
【0122】
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3について以下に説明する。
【0123】
図14は、実施の形態3におけるAVデータ転送生システムの構成を示す図である。
【0124】
図14において、AVデータ転送システムは、デジタルチューナ11、予約録画管理部13、記録再生制御部17、HDD18、ネットワーク送受信部20、ネットワーク送受信部60、記録再生制御部65、フラッシュメモリー66、制御部1401、AVデータ分類部1402、記録頻度推定部1403、AVデータ選択処理部1404、再生頻度推定部1405とから構成される。
【0125】
デジタルチューナ11、予約録画管理部13、記録再生制御部17、HDD18、ネットワーク送受信部20、ネットワーク送受信部60、記録再生制御部65、フラッシュメモリー66は、上記実施の形態1または実施の形態2で説明した動作を行う。
【0126】
AVデータ分類部1402は、先述の分類処理部12または分類処理部61と同様の動作を行い、デジタルチューナ11で受信したAVデータまたは、HDD18やフラッシュメモリー66に格納されたAVデータの分類を行う。本実施の形態では、属性情報として記録されたAVデータの予約情報をもとに、分類を行い、分類種別を定める。定められた分類種別は、AVデータの属性情報としてHDD18に記録される。
【0127】
記録頻度推定部1403は、デジタルチューナ11により受信され、HDD18に記録されたAVデータの記録頻度を推定する。AVデータの属性情報に含まれる分類種別をもとに、同じ分類種別に含まれるAVデータについて、一定の期間あたり、例えば一週間あたりの記録頻度を計算し、AVデータ選択処理部1404に出力する。この記録頻度は、据置型記録再生装置におけるAVデータを記録する頻度を表す。
【0128】
再生頻度推定部1405は、フラッシュメモリー66に格納されたAVデータの再生頻度を,推定する。フラッシュメモリー66から読み出したAVデータの属性情報に含まれる再生履歴情報と分類種別をもとに、同じ分類種別に含まれるAVデータについて、一定の期間あたり、例えば一週間あたりの再生頻度を計算し、AVデータ選択処理部1404に出力する。この再生頻度は、携帯型記録再生装置におけるAVデータを再生する頻度を表す。
【0129】
AVデータ選択処理部1404は、据置型記録再生装置におけるAVデータの記録頻度と、携帯型記録再生装置におけるAVデータの再生頻度とをもとに、それらの頻度が高いものであり、かつ、HDD18に記録されたAVデータのうち未視聴と判断されたAVデータを選択する。そして、選択されたAVデータは、制御部1401に送られる。
【0130】
さらに、未視聴のAVデータ判別部(図示しない)では、HDD18に記録されたAVデータのうち、利用者が視聴していないものを判別する。未視聴のAVデータであるか否かの判断は、例えば、利用者からの再生指示により再生されたものや、スキップ再生など、操作により何らかの再生が行われたものを視聴済みであるものと判断してもよい。さらには、再生指示を受けても、所定の時間続けて再生したAVデータを視聴済みであるものと判断するようにしても構わない。
【0131】
制御部1401は、AVデータ分類部1402、記録頻度推定部1403、再生頻度推定部1405、AVデータ選択処理部1404に対して前述の動作をするように指示を行い、さらに、AVデータ選択部1404から選択されたAVデータの情報を受け取る。この選択されたAVデータの情報をもとに、ネットワーク送受信部20からネットワーク送受信部60に対して、選択されたAVデータを転送するようにネットワーク送受信部20とネットワーク送受信部60に対して指示を行う。
【0132】
以上のような動作により、据置型記録再生装置に格納されているAVデータのうち記録頻度が高く、また、携帯型記録再生装置に転送されたAVデータのうち再生頻度が高いものを、AVデータの分類種別ごと、選択することで、同じAVデータの分類種別に分類されたAVデータであって、未視聴と判断されたAVデータを、据置型記録再生装置から携帯型記録再生装置に対して転送することができる。
【0133】
なお、AVデータ分類部1402、AVデータ選択処理部1404、制御部1401については、これらを、据置型記録再生装置や携帯型記録再生装置とは別個の装置として構成しても構わず、また、いずれかの装置に含まれるように構成して、相互の装置で連携を取って動作するように構成することもできる。
【産業上の利用可能性】
【0134】
本発明は、据置型記録再生装置に記録されたAVコンテンツをネットワーク経由で携帯型記録再生装置に転送して、AVコンテンツを利用する記録再生システムにおいて有用である。
【符号の説明】
【0135】
1 据置型記録再生装置(HDDレコーダ)
2 携帯型記録再生装置(携帯プレーヤ)
11 デジタルチューナ
12 分類処理部
13 予約録画管理部
14 再生頻度推定部
15 記録頻度推定部
17 記録再生制御部
18 HDD
19 AVデータ選択処理部
20 ネットワーク送受信部
51 据置型記録再生装置(HDDレコーダ)
52 携帯型記録再生装置(携帯プレーヤ)
60 ネットワーク送受信部
61 分類処理部
62 記録頻度推定部
63 再生頻度推定部
64 再生履歴記録部
65 記録再生制御部
66 フラッシュメモリー
67 AVデータ選択処理部
1401 制御部
1402 AVデータ分類部
1403 記録頻度推定部
1404 AVデータ選択処理部
1405 再生頻度推定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
AVデータを受信し記録し、前記記録したAVデータを他の記録再生装置に対して送信する記録再生装置において、
AVデータの分類を行う分類手段と、
記録した前記AVデータに対して前記分類手段により分類を行い、前記AVデータの記録頻度をそれぞれの分類ごと推定する記録頻度推定手段と、
前記記録頻度が所定の頻度よりも高く、かつ未視聴であると判断されたAVデータを優先して選択するAVデータ選択手段と、
前記AVデータ選択手段により選択されたAVデータを、前記他の記録再生装置に対して転送することを特徴とする記録再生装置。
【請求項2】
前記記録頻度推定手段は、前記AVデータに対応する録画予約情報に基づいて記録頻度を推定することを特徴とする請求項1に記載の記録再生装置。
【請求項3】
前記記録再生装置は、さらに、
前記他の記録再生装置に転送されたAVデータの再生履歴情報を取得して記録する再生履歴記録手段と、
前記転送されたAVデータの前記他の記録再生装置における再生頻度を前記再生履歴情報をもとに推定する再生頻度推定手段とを備え、
前記AVデータ選択手段は、前記記録頻度が所定の頻度によりも高く、前記再生頻度が所定の頻度よりも高く、未視聴であると判断されたAVデータを優先して選択することを特徴とする請求項1に記載の記録再生装置。
【請求項4】
前記記録頻度推定手段は、前記AVコンテンツを配信する配信情報に基づいて、AVデータの配信頻度をそれぞれの分類ごとに推定したものを記録頻度として用いることを特徴とする請求項1に記載の記録再生装置。
【請求項5】
第2の記録再生装置からAVデータを受信し再生する記録再生装置において、
AVデータの分類を行う分類手段と、
前記第2の記録再生装置に記録されたAVデータに対して前記分類手段により分類を行い、前記AVデータの記録頻度をそれぞれの分類ごとに推定する記録頻度推定手段と、
再生したAVデータの再生履歴を記録する再生履歴記録手段と、
記録されているAVデータに対して前記分類手段により分類を行い、AVデータの再生頻度をそれぞれの分類ごとに、前記再生履歴に基づいて推定する再生頻度推定手段と、
前記記録頻度推定手段により推定された記録頻度が所定の頻度よりも高く、前記再生頻度推定手段により推定された再生頻度が所定の頻度よりも高く、前記第2の記録再生装置に記録されたAVデータのうち未視聴であると判断されたAVデータを優先して選択するAVデータ選択手段と、
前記AVデータ選択手段により選択されたAVデータを受信して記録する記録再生手段とを備えることを特徴とする記録再生装置。
【請求項6】
前記再生履歴記録手段は、AVデータの再生時間をそれぞれの分類ごとに合計したものを再生履歴として記録し、前記再生頻度推定手段は、それぞれの分類ごとに合計したAVデータの再生時間が長いものほど再生頻度が高いと推定することを特徴とする請求項5に記載の記録再生装置。
【請求項7】
AVデータを送信する送信側記録再生装置と、前記AVデータを受信する受信側記録再生装置とからなるAVデータ転送システムにおいて、
前記送信側記録再生装置に記録したAVデータを分類する分類手段と、
前記分類手段により分類したそれぞれの分類ごとにAVデータの記録頻度を推定する記録頻度推定手段と、
前記受信側記録再生装置で再生したAVデータの再生履歴を記録する再生履歴記録手段と、
前記分類手段により分類したそれぞれの分類ごとにAVデータの再生頻度を、前記再生履歴に基づいて推定する再生頻度推定手段と、
前記記録頻度が高く、前記再生頻度が高く、未視聴であると判断されたAVデータを優先して選択するAVデータ選択手段と、
前記AVデータ選択手段により選択されたAVデータを前記送信側記録再生装置から前記受信側記録再生装置に対して転送する送受信手段とからなることを特徴とするAVデータ転送システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2010−257522(P2010−257522A)
【公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−105984(P2009−105984)
【出願日】平成21年4月24日(2009.4.24)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】