説明

記録又は再生装置

【課題】カートリッジディスクの記録再生の待機状態を最適化するとともに、イジェクト時などに記録動作への復帰が迅速にできるようにする。
【解決手段】
カートリッジ記録媒体のローディング過程の状態として、カートリッジ記録媒体内の記録メディアが駆動手段によって駆動されておらず、かつシャッタ機構が閉じられた、シャッタクローズ状態に維持することができるようにし、待機中の防塵効果、ヘッドとの衝突防止効果、省電効果を得る。またカートリッジ記録媒体の排出要求が発生した場合には、例えばドライブオン状態から、ドライブオフ状態→シャッタクローズ状態→イジェクト状態という遷移を、それぞれ個別のコマンドで制御する。これによりイジェクトコマンド発行前の時点までは、記録操作に応じて、イジェクトせずに記録動作に復帰できるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ディスク等の記録メディアがカートリッジに収納され、カートリッジに形成されたシャッタ機構の開閉により、記録メディアが表出/遮蔽される構造とされたカートリッジ記録媒体に対する記録又は再生装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
【特許文献1】特開2001−223929号公報
【特許文献2】特開2003−259277号公報
【特許文献3】特開平8−203192号公報
【0003】
光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスクなどとして、ユーザーサイドでデータを記録可能なディスクが各種開発され普及している。例えばデータを1回書込可能なライトワンスディスクや、データの書換可能なリライタブルディスクが知られている。
これらディスクメディアは、映像や音声の記録に好適であり、例えばビデオカメラ等の撮像装置やオーディオレコーダ等の録音装置など各種記録再生システムにおいて用いられている。
また、ディスクメディアでは、高密度記録による大容量化が促進され、近年ではDVD(Digital Versatile Disc)方式のディスクや、ブルーレイディスク(Blu-Ray Disc)など、高精細な映像記録に対応できる大容量メディアが開発されている。
そしてブルーレイディスクでは、高密度記録により塵や埃、汚れ等の影響が大きくなることなどから、ディスクメディアをカートリッジに収納し、記録再生時にはカートリッジのシャッタが開かれるようにする構造とされている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ビデオカメラ等の撮像装置や、オーディオレコーダなどの機器を考えた場合、屋外での使用などの各種使用環境を考慮すると、粉塵や汚れに対する対策が重要となる。
上記のようにカートリッジディスクの場合は、そのカートリッジによって塵や埃、汚れがディスク記録面に付着しないように保護されているが、実際の使用態様として、ユーザーが撮像を行うために撮像装置を持ち運ぶ場合、カートリッジディスクを撮像装置内に装填したままとすることが多い。カートリッジディスクを入れたままとすることは、タイミングを逃さないで撮像を行うという点からも好適である。
しかしながら、通常、撮像装置内に装填されたカートリッジディスクは、内部のローディング機構によりシャッタ機構がオープン状態とされる。つまり、カートリッジディスク自体でのディスクに対する防塵機能が発揮されない状態のまま維持される。このため、カートリッジディスクを入れたままとする場合は、撮像装置内に混入する塵や埃に対してディスクが無防備の状態となり、好ましくない。
【0005】
また、ビデオカメラなどの記録装置では、記録タイミングを逃さずに迅速に記録を開始できることが求められる。特にディスク装填時や排出時など、ローディング動作過程にあるときは記録動作ができないが、撮像や録音のチャンスを逃さないように、なるべく記録を開始できるまでの時間を短縮することが求められる。例えば上記特許文献1,2,3には、迅速に記録を開始できるようにする技術が開示されている。
さらに、屋外で使用するビデオカメラ等は、バッテリー駆動が主となるが、このため消費電力の削減も重要である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、これらの問題や要望に鑑みてなされたもので、装置内に装填されたカートリッジ記録媒体についての防塵機能を実現するとともに、記録可能状態への時短化や消費電力の削減をはかることを目的とする。
【0007】
本発明の記録又は再生装置は、例えばディスク等の記録メディアがカートリッジに収納され、該カートリッジに形成されたシャッタ機構の開閉により、上記記録メディアが表出/遮蔽される構造とされたカートリッジ記録媒体に対応する。そして、上記カートリッジ記録媒体の記録メディアを記録又は再生動作のために駆動(例えば回転駆動)する駆動手段と、上記駆動手段によって駆動された記録メディアに対して情報の記録又は再生を行うヘッド手段と、挿入された上記カートリッジ記録媒体に対して、上記シャッタ機構を開け、上記駆動手段及び上記ヘッド手段による記録又は再生可能な状態にローディングするローディング手段と、上記ローディング手段、上記駆動手段、上記ヘッド手段の動作を制御する制御手段とを備える。上記制御手段は、上記ローディング手段の動作状態を、上記カートリッジ記録媒体が挿入されていないイジェクト状態と、上記カートリッジ記録媒体内の記録メディアが上記駆動手段によって駆動されているドライブオン状態との遷移の間の一状態として、少なくとも、上記記録メディアが上記駆動手段によって駆動されておらず、かつ上記シャッタ機構が閉じられた、シャッタクローズ状態に維持する制御が可能とされている。
また上記制御手段は、さらに、上記ローディング手段の動作状態を、上記シャッタクローズ状態と、上記ドライブオン状態との遷移の間の一状態として、上記駆動手段による駆動がオフとされ、また上記記録メディアが上記駆動手段から離間され、かつ上記シャッタ機構が開かれている、ドライブオフ状態に維持する制御が可能とされている。
【0008】
上記制御手段は、上記カートリッジ記録媒体の排出要求が発生した場合に、上記ローディング手段に対して、少なくともシャッタクローズ指示を行って上記シャッタクローズ状態とさせた後、イジェクト指示を行って上記イジェクト状態とさせるように制御する。また上記ドライブオフ状態を設ける場合であって、上記ドライブオン状態の際に上記カートリッジ記録媒体の排出要求が発生した場合には、上記制御手段は、上記ローディング手段に対してドライブオフ指示を行って上記ドライブオフ状態とさせ、続いてシャッタクローズ指示を行って上記シャッタクローズ状態とさせ、さらにその後イジェクト指示を行って上記イジェクト状態とさせるように制御する。
これら排出要求があった際において、上記制御手段は、上記イジェクト指示を行う前の時点で記録又は再生要求が発生したことを検知した場合は、上記排出要求に伴う制御を中断し、ドライブオン指示を行って上記ドライブオン状態とするとともに、上記ヘッド手段による上記記録メディアに対する記録又は再生動作を開始させる。
【0009】
また上記制御手段は、電源オフ要求が発生した場合に、上記ローディング手段に対して、少なくともシャッタクローズ指示を行って上記シャッタクローズ状態とさせた後、電源オフとする制御を行う。
また上記制御手段は、記録又は再生動作が所定時間以上行われていない場合に、上記ローディング手段に対して、シャッタクローズ指示を行って上記シャッタクローズ状態とさせる。又は、記録又は再生動作が所定時間以上行われていない場合に、上記ローディング手段に対して、ドライブオフ指示を行って上記ドライブオフ状態とさせる。
【0010】
即ち本発明では、カートリッジ記録媒体のローディング過程の状態として、カートリッジ記録媒体内の記録メディアが駆動手段によって駆動されておらず、かつシャッタ機構が閉じられた、シャッタクローズ状態に維持することができるようにする。
また、カートリッジ記録媒体の排出要求が発生した場合には、例えばドライブオン状態から少なくともシャッタクローズ指示を行ってシャッタクローズ状態とさせた後、イジェクト指示を行ってイジェクト状態とさせる。つまり、ドライブオン状態→シャッタクローズ状態→イジェクト状態の遷移を、それぞれ個別のコマンドで制御する。
或いは、ドライブオン状態、ドライブオフ状態、シャッタクローズ状態、イジェクト状態とを有する場合も、ドライブオン状態→ドライブオフ状態→シャッタクローズ状態→イジェクト状態という遷移を、それぞれ個別のコマンドで制御する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、カートリッジ記録媒体のローディング過程の一状態として、カートリッジ記録媒体内の記録メディアが駆動手段によって駆動(例えば回転駆動)されておらず、かつシャッタ機構が閉じられた、シャッタクローズ状態に維持することができる。つまり、記録又は再生装置内において、カートリッジ記録媒体内の記録メディアがシャッタ機構で保護された状態で維持でき、記録メディアに塵や埃が付着することを防止できる。例えばカートリッジ記録媒体を入れたまま記録又は再生装置を持ち運んだり、或いは、しまい込んだりする場合、さらには記録又は再生を待機している場合などにおいての防塵に非常に有用となる。
また上記ドライブオフ状態では、上記記録メディアが上記駆動手段から離間されていることで、待機時に、振動等によるヘッド手段とディスクの衝突が回避され、ヘッド及びデータの保護を図ることができる。特に記録又は再生装置を持ち運ぶ際などに好適となる。また上記駆動手段による駆動がオフとされるため待機中の省電効果が得られる。さらに、シャッタ機構が開かれている状態であることから、記録再生動作に迅速に復帰できる。
【0012】
また、イジェクト要求に応じて、或る状態から、シャッタクローズ状態→イジェクト状態と遷移させる場合、或いはイジェクト要求に応じてドライブオン状態→ドライブオフ状態→シャッタクローズ状態→イジェクト状態と遷移させる場合、各状態とするための個別のコマンド(指示)を順次発行する。これにより、イジェクト要求の過程で記録又は再生動作への復帰を迅速化できるものとなる。
即ち、イジェクト状態までの遷移が1つのコマンドで一連の動作として実行されるものではないため、制御手段は、排出(イジェクト)要求に応じて順次状態遷移の指示を出している過程において、イジェクト指示を行う前の時点で記録又は再生要求が発生したことを検知した場合は、イジェクト状態までの遷移を中断させ、記録又は再生動作状態へ復帰させることができる。もちろんこのとき、カートリッジ記録媒体は排出されていないため、装置側はその記録メディアの記録再生のための管理情報の読出は必要なく、即座に記録再生動作を開始できる。
これによりイジェクト完了、再ローディングに要する時間、及び再ローディング時の記録メディアからの管理情報の読出のための時間という、比較的長い時間を要する動作を待たずに記録/再生を開始することができ、例えば当該記録又は再生装置が撮像装置であれば撮像チャンスを逃さないで撮像を行うことができるなど、非常に有用となる。
【0013】
また電源オフ要求が発生した場合にはシャッタクローズ状態とさせた後、電源オフとすることで、電源オフ時において装置内のカートリッジ記録媒体を、シャッタを閉じた状態とさせておくことができ、上記の防塵機能を有効に発揮できる。
また、記録又は再生動作が所定時間以上行われていない場合にシャッタクローズ状態とさせることによって、記録再生の待機中に防塵機能を発揮できる。
また、記録又は再生動作が所定時間以上行われていない場合にシャッタクローズ状態もしくはドライブオフ状態とさせることによっては、駆動手段の駆動を停止させることになるため、省電効果を得られる。特にバッテリー駆動の機器の場合、好適となる。さらに記録メディアとヘッド手段が離れることで、振動等によって衝突することを防止でき、ヘッド及びメディアの保護効果も得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の記録又は再生装置の実施の形態としてカートリッジディスクに対して撮像映像データの記録再生を行う撮像装置(ビデオカメラ)の例を挙げ、次の順序で説明する。
1.カートリッジディスクの構造
2.撮像装置の構成
3.ローディング状態の遷移
4.イジェクト操作時の処理
5.パワーオフ操作時の処理
6.記録再生動作が行われない場合の処理
7.実施の形態の効果及び変形例
【0015】
1.カートリッジディスクの構造

まず、本例の撮像装置で記録媒体として使用されるカートリッジディスクの構造を図8〜図11で説明する。ここではブルーレイディスクの範疇としてのカートリッジディスクの例を挙げる。
図8、図9はブルーレイディスクで採用されるインナーローター方式のカートリッジディスク90の斜視図と、その構造の分解斜視図である。また図10はシャッタ機構によりディスクが遮蔽されている状態、図11はシャッタが開かれてディスクが表出された状態をそれぞれ示している。
【0016】
このカートリッジディスク90は、モールド部品(合成樹脂成形品)等からなる上下シェル112、113によって図8に示すように扁平な筐形としてのカートリッジ100が形成される。そして、このカートリッジ100の内部にはディスク114が、情報記録面を下向きにした状態で、図9に示すインナーローター115内に水平に挿入されて収納されている。
また、ディスク114の中心穴の真上位置にはSUS等の強磁性体からなる円板状のディスククランパー(チャッキングプーリー)119が配置されていて、このディスククランパー119は上シェル112の下面に溶着等にて結合されたクランパー支持リング120内に回転自在で上下移動可能に水平状に支持されている。
インナーローター115は、モールド部品等からなる薄板構造とされ、上下シェル112,113によるカートリッジ内に回転自在に収納されていて、そのインナーローター115の下部にはモールド部品等からなる薄板構造の一対のシャッター116a、116bが回転自在で、水平状にに取り付けられている。そして、インナーローター115は円形の皿形に成形されていて、円板状の底部115aの外周に円筒状の外周壁115bが垂直状に立ち上げられている。このインナーローター115は下シェル113の上部に隙間を有する状態に水平状で、回転自在に載置されていて、このインナーローター115の外周壁115bが上シェル112の外周部分の内側に形成されている下向きで、垂直状の円筒状溝内に回転自在に挿入されている。
そして、ディスク114がこのインナーローター115の底部115a上に回転自在で、上下動可能に水平状に載置されていて、このインナーローター115は、図8に示す被回転駆動部101が、装填された機器のローディング機構(シャッタ開閉機構)によって駆動されることで、カートリッジ100内で閉位置と開位置との間で回転駆動されるように構成されている。
またカートリッジ100の下面を構成する下シェル113には底部開口部117が形成されていて、インナーローター115の底部115aにも底部開口部117とほぼ同一形状の開口部である内部開口部118が形成されている。底部開口部117は通常は図10に示すように、シャッタ116a、116bによって遮蔽された状態となっている。
【0017】
詳述は避けるが、このカートリッジディスク10が記録再生装置に装填されると、記録再生装置側の機構によりインナーローター115が回転される。それに応じてインナーローター115とカム機構で連結されているシャッタ116a、116bが回動する。この回動はシャッタ116a、116bが底部開口部117を開放する位置にまで行われ、これによって図11に示すように、底部開口部117及び内部開口部118を介して、カートリッジ下面側にディスク114の情報記録面が表出されることになる。
記録再生装置側では、そのように表出された記録面側に光学ヘッドやチャッキング機構/スピンドル機構等が配置されており、スピンドル機構によりディスク114を回転させ、光学ヘッドによってディスク114に対する情報の記録再生を行うことになる。
【0018】
2.撮像装置の構成

本例の撮像装置1の構成を図1に示す。
システムコントローラ11は、マイクロコンピュータにより構成され、撮像装置1の全体を制御する。即ち以下説明する各部の動作制御を行う。
【0019】
カメラ部12は、映像撮像のための部位であり、撮像部13、撮像信号処理部14、カメラコントローラ15を備える。
撮像部13は、撮像レンズや絞りなどを備えて構成されるレンズ系、レンズ系に対してフォーカス動作やズーム動作を行わせるための駆動系、レンズ系で得られる撮像光を検出し、光電変換を行うことで撮像信号を生成する固体撮像素子アレイなどが設けられる。固体撮像素子アレイは、例えばCCDセンサアレイや、CMOSセンサアレイとされる。
撮像信号処理部14は、撮像部13の固体撮像素子によって得られる信号に対するゲイン調整や波形整形を行うサンプルホールド/AGC(Automatic Gain Control)回路や、ビデオA/Dコンバータを備え、撮像によるデジタル映像データを生成する。
【0020】
カメラコントローラ15は、システムコントローラ11からの指示に基づいて、撮像部13及び撮像信号処理部14の動作を制御する。例えばカメラコントローラ15は、撮像部13に対しては、オートフォーカス、自動露出調整、絞り調整、ズームなどの動作を実行させるための制御(モータ制御)を行うものとされる。
またカメラコントローラ15はタイミングジェネレータを備え、固体撮像素子及び撮像信号処理部14のサンプルホールド/AGC回路、ビデオA/Dコンバータに対しては、タイミングジェネレータにて生成されるタイミング信号により信号処理動作を制御する。
【0021】
カメラ部12では以上の構成により、撮像映像データを生成する。
また、マイクロホン33で得られた音声信号は音声信号処理部34でA/D変換され、撮像映像データに同期した音声データが生成される。
【0022】
記録再生部16は、カメラ部12で得られた撮像映像データ(及びマイクロホン33で得られた音声データ)を記録媒体(カートリッジディスク90)に記録し、また再生できる部位である。
記録再生部16にはエンコード/デコード部17、ディスクドライブ18、記録再生コントローラ19が設けられる。
また、ユーザーが挿入したカートリッジディスク90は、ローディング機構40により、移送され、また上述したようにシャッタが開かれて、ディスクドライブ18によって記録再生可能な状態とされる。
ローディング機構40は、システムコントローラ11(或いは記録再生コントローラ19)からのコマンドにより、後述する各種ローディング状態(イジェクト、シャッタクローズ、ドライブオフ、ドライブオン)を遷移する動作を行う。
【0023】
エンコード/デコード部17は、撮像時にはカメラ部12で得られる撮像映像データを、カートリッジディスク90への記録フォーマットに変換するなどの処理を行う。また音声データについてもフォーマット変換を行う。なお、MPEG(Moving Picture Experts Group)方式或いは他の圧縮方式で映像、音声データを圧縮してカートリッジディスク90に記録するような処理形態も考えられる。
エンコード/デコード部17で処理された撮像映像データ(及び音声データ)は、ディスクドライブ18に供給され、装填されているカートリッジディスク90(上述したカートリッジ100内のディスク114)に記録される。
ディスク114に記録されたデータの再生時には、ディスクドライブ18によって再生された映像データ(及び音声データ)がエンコード/デコード部17でデコード処理される。
【0024】
記録再生コントローラ19は、システムコントローラ11の指示に基づいて、エンコード/デコード部17の処理やディスクドライブ18による記録及び再生動作、及びデータの入出力に関する制御を行う。
またディスクドライブ18を制御して、管理情報、例えばファイルシステムやプレイリストなどの読出や書込、さらにはこれらの管理情報の更新によるカートリッジディスク90に記録されたデータの編集を実行させる。
【0025】
撮像時にカメラ部12で得られた撮像映像データや、カートリッジディスク90から再生された映像データは、ビューファインダ31に表示可能とされる。
撮像実行時、及び撮像スタンバイ時などにおいてカメラ部12が撮像映像データを出力している際は、その撮像映像データはビューファインダドライバ30に供給される。
ビューファインダドライバ30は、システムコントローラ11からの指示に応じて、それぞれ撮像映像データによる映像をビューファインダ31に表示させる動作を行う。またシステムコントローラ11の指示に応じたキャラクタ画像を重畳表示させる。
また、カートリッジディスク90からの映像データ再生時においては、ディスクドライブ18で再生出力され、エンコード/デコード部17でデコードされた映像データがビューファインダドライバ30に供給される。ビューファインダドライバ30は、システムコントローラ11からの指示に応じて、それぞれ供給された映像データ及び重畳するキャラクタ画像による映像をビューファインダ31に表示させる動作を行う。
従って撮像者(カメラマン)は、ビューファインダ31を見ながら撮像のスタンバイ(被写体の確認時)及び撮像の際のモニタリングや、カートリッジディスク90に記録された映像内容のチェック、或いは簡単な編集操作などを行うことができる。
なお、この撮像装置1に液晶表示部等の表示部を備え、ビューファインダ31と同様に撮像している映像や再生している映像を表示できるようにしてもよい。
【0026】
またカートリッジディスク90から再生されたオーディオデータは、オーディオドライバ35でD/A変換され、またフィルタリングや増幅などの信号処理がされてスピーカ部36から出力される。
外部インターフェース20は、外部装置としてのオーディオ・ビジュアル機器、情報機器、ストレージ機器などとの間で映像データ等を入出力する部位である。
【0027】
ROM22,RAM23、フラッシュメモリ24は、それぞれシステムコントローラ11が必要なデータやプログラムの記憶や演算領域として用いる。
例えばROM22には、システムコントローラ11の処理プログラム、固定データ等が記憶される。RAM23は一時的な情報の格納やワーク領域として用いられる。フラッシュメモリ24は各種の制御係数などが記憶される。
【0028】
操作部27には、当該撮像装置1に対する操作のための各種操作子が用意されている。即ち電源オン/オフ操作、撮像操作(記録操作)、再生操作、記録や再生の停止操作、ズーム操作、各種モード操作、編集操作、イジェクト操作などのための操作子が形成される。
システムコントローラ11は、これらの操作子によるユーザの操作を検出することに応じて、各部に対して必要な動作が実行されるように制御する。
【0029】
電源部32は例えばDC/DCコンバータにより、内蔵のバッテリにより得られる直流電源あるいは、電源アダプタを介して商用交流電源から生成された直流電源を利用して、各回路部に対して所要のレベルの電源電圧を供給する。電源部32による電源オン/オフは、上述した操作部27からの電源操作に応じてシステムコントローラ11が制御する。
【0030】
3.ローディング状態の遷移

上記撮像装置1における、ローディング機構40による状態遷移を説明する。
図2はカートリッジディスク90のローディング状態を模式的に表している。本例の場合、ローディング機構40による状態遷移は、図2(a)〜(d)のイジェクト状態、シャッタクローズ状態、ドライブオフ状態、ドライブオン状態の4つのモードの間の遷移となる。
なお、図2においては図示を省略しているが、ローディング機構40には、ホルダ41を移送する機構及びモータ、シャッタ開閉のための機構、各状態に至ったことを検出するセンサ等が搭載されている。例えばシステムコントローラ11は、各センサによりローディング機構40の状態を検出しながら、所要のコマンドを発行してローディング機構40の動作を実行させる。
またディスクドライブ18に設けられる装置部としてのスピンドル機構18a、チャッキング部18c、光ピックアップ18bを同時に示している。
【0031】
図2(a)はイジェクト状態を示しており、これはカートリッジディスク90が撮像装置の外に排出されている状態である。ホルダ41は挿入されたカートリッジディスク90を保持する機構であり、イジェクト状態においては、挿入・排出部42から挿入されるカートリッジディスク90を受け止めることのできる位置とされている。
図2(b)はシャッタクローズ状態を示しており、これは装置内部にカートリッジディスク90は装填されるが、上述したシャッタ116a、116bが閉じられている状態である。例えば図2(a)のイジェクト状態において挿入・排出部42からカートリッジディスク90が挿入されると、まず図2(b)のシャッタクローズ状態の位置までホルダ41が移送される。
図2(c)はドライブオフ状態であり、これは、図示しないシャッタ開閉駆動機構によりカートリッジディスク90のシャッタ116a、116bが空けられた状態である。但しこのドライブオフ状態では、ディスク114はスピンドル機構118aのチャッキング部18cにチャッキングされておらず、スピンドル機構118a及び光ピックアップ18bから離れた位置とされている。
図2(d)はドライブオン状態であり、これは、シャッタ116a、116bが空けられたカートリッジディスク90において、ディスク114がスピンドル機構18aのチャッキング部18cにチャッキングされ、スピンドル機構18aによって回転駆動される状態である。なお、上記ドライブオフ状態、シャッタクローズ状態では、スピンドル機構18aはオフとされ、回転されていない。
このドライブオン状態において記録又は再生の指示があると、図2(e)に示すように光ピックアップ18bからのレーザ光による記録又は再生が行われる。
【0032】
本例における、これら各状態の遷移を伴う動作を図3,図4で説明する。
図3,図4では、或る操作等をトリガとしてのローディング状態の遷移動作をact1〜act13として示している。それぞれ説明する。
【0033】
・act1:カートリッジディスク90が挿入・排出部42から挿入された場合。
イジェクト状態においてカートリッジディスク90が挿入されたことをシステムコントローラ11が検出すると、ローディング機構40にドライブオンコマンドを発行して、図示するようにシャッタクローズ状態→ドライブオフ状態→ドライブオン状態と遷移させる。シャッタクローズ状態或いはドライブオフ状態は、遷移過程で通過されるのみであり、ドライブオン状態までが一連の動作で行われる。記録再生コントローラ19は、ディスク114のチャッキングが完了した時点でスピンドル機構18aを回転させることになる。
なお、カートリッジディスク90が挿入された場合は、システム上、まずディスク114に記録されている管理情報を読み込む必要があるため、ドライブオン状態となった直後に、記録再生コントローラ19は管理情報の読出動作をディスクドライブ18に実行させる。管理情報を読み出すことで、その後、ディスク114に対するデータの記録又は再生が可能となる。
【0034】
・act2:ドライブオン状態にあるときに記録又は再生の操作が行われた場合。
ユーザーが操作部27からの操作を行って記録(撮像映像データの記録)又は再生を指示した場合は、システムコントローラ11は記録再生コントローラ19に記録コマンド(Rec)又は再生コマンド(PB)を送り、ディスクドライブ18に記録又は再生を実行させる。つまり図2(e)に示した記録/再生中の状態となる。
・act3:記録又は再生中に停止操作が行われた場合。
記録又は再生にユーザーが操作部27から停止操作を行った場合は、システムコントローラ11は記録再生コントローラ19に停止コマンドを送り、ディスクドライブ18による記録又は再生動作を終了させる。これにより図2(d)に示したドライブオン状態となる。この時点ではスピンドル機構18aは回転駆動されたままであり、従って、再度ユーザーが記録又は再生の操作を行った場合は、即座に記録/再生を開始できる。
【0035】
・act4:ドライブオン状態にあるときにイジェクト操作が行われた場合。
ドライブオン状態にあるときにユーザーがカートリッジディスク90を排出するためのイジェクト操作を操作部27で行った場合、システムコントローラ11はローディング機構40に対して次のようにコマンドを発行する。
まずドライブオフコマンドを発行し、ドライブオフ状態に遷移させる。このとき記録再生コントローラ19はスピンドル機構18aの回転駆動を終了させる。
ドライブオフ状態への遷移が完了したら、システムコントローラ11は続いてシャッタクローズコマンドを発行し、シャッタクローズ状態に遷移させる。
さらにシャッタクローズ状態への遷移が完了したら、システムコントローラ11は続いてイジェクトコマンドを発行し、イジェクト状態に遷移させる。以上によりカートリッジディスク90の排出が完了される。
なお、詳しくは後述するが、このイジェクト状態までの遷移の過程において、ユーザーが記録操作を行った場合は、破線のact4a,act4bとして示すように記録動作に復帰する。
例えばシャッタクローズコマンドを発行する前にユーザーの記録操作を検出した場合は、システムコントローラ11はシャッタクローズコマンドを発行せずにドライブオンコマンドを発行してドライブオン状態に遷移させ、続いて記録再生コントローラ19に記録コマンド(Rec)を発行して、ディスクドライブ18による記録動作が行われるようにする(act4a)。
また、シャッタクローズコマンドを発行した後であっても、イジェクトコマンドを発行する前にユーザーの記録操作を検出した場合は、システムコントローラ11はイジェクトコマンドを発行せずにドライブオンコマンドを発行してドライブオン状態に遷移させ、続いて記録再生コントローラ19に記録コマンド(Rec)を発行して、ディスクドライブ18による記録動作が行われるようにする(act4b)。
【0036】
・act5:ドライブオン状態にあるときにパワーオフ操作が行われた場合。
ドライブオン状態にあるときにユーザーが撮像装置1の電源オフ操作を操作部27で行った場合、システムコントローラ11はローディング機構40に対して次のようにコマンドを発行する。
まずドライブオフコマンドを発行し、ドライブオフ状態に遷移させる。このとき記録再生コントローラ19はスピンドル機構18aの回転駆動を終了させる。
ドライブオフ状態への遷移が完了したら、システムコントローラ11は続いてシャッタクローズコマンドを発行し、シャッタクローズ状態に遷移させる。
さらにシャッタクローズ状態への遷移が完了したら、電源部32に対して電源オフ制御を行う。
なお、この場合、電源オフ制御が行われるまでの過程において、ユーザーが記録操作を行った場合は、破線のact5a,act5bとして示すように記録動作に復帰することができる。
例えばシャッタクローズコマンドを発行する前にユーザーの記録操作を検出した場合は、システムコントローラ11はシャッタクローズコマンドを発行せずにドライブオンコマンドを発行してドライブオン状態に遷移させ、続いて記録再生コントローラ19に記録コマンドを発行して、ディスクドライブ18による記録動作が行われるようにする(act5a)。
また、シャッタクローズコマンドを発行した後であっても、電源オフ制御を行う前にユーザーの記録操作を検出した場合は、システムコントローラ11は電源オフ制御を行わずにドライブオンコマンドを発行してドライブオン状態に遷移させ、続いて記録再生コントローラ19に記録コマンドを発行して、ディスクドライブ18による記録動作が行われるようにする(act5b)。
【0037】
・act6:シャッタクローズ状態でパワーオン操作が行われた場合。
シャッタクローズ状態で電源オフとされていた後、電源オン操作が行われた場合は、システムコントローラ11は電源部32を制御して電源オンとすると共に、ローディング機構40をドライブオンコマンドで制御して、図示するようにドライブオフ状態→ドライブオン状態と遷移させる。ドライブオフ状態は、遷移過程で通過されるのみであり、ドライブオン状態までが一連の動作で行われる。記録再生コントローラ19は、ディスク114のチャッキングが完了した時点でスピンドル機構18aを回転させることになる。
その後、記録又は再生操作が行われたら、上記act2の動作となる。
なお、この場合に記録再生が可能とされたカートリッジディスク90は、過去の時点において装置内に挿入されたものであり、その際に管理情報は読み込まれている。例えば上記act5或いは後述するact12のように、カートリッジディスク90をイジェクトしないまま電源オフとする場合に、そのカートリッジディスク90から読み出した管理情報を例えばフラッシュメモリ24などに保存する処理を行っていれば、この電源オン操作によってドライブオフ状態に遷移した際に、再度管理情報を読み出す必要はない。但し、もちろん電源オフ時に管理情報を保存していなければ、上記act1のディスク挿入時と同様に管理情報の読出が必要となる。
【0038】
・act7:シャッタクローズ状態で記録又は再生操作が行われた場合。
電源オン状態でシャッタクローズ状態となっている場合もある(後述するact10や変形例参照)。つまりユーザーが記録又は再生操作を行った時点で、ローディング機構40はシャッタクローズ状態である場合がある。このときはシステムコントローラ11はドライブオンコマンドでローディング機構40を制御して、図示するようにドライブオフ状態→ドライブオン状態と遷移させる。ドライブオフ状態は、遷移過程で通過されるのみであり、ドライブオン状態までが一連の動作で行われる。記録再生コントローラ19は、ディスク114のチャッキングが完了した時点でスピンドル機構18aを回転させることになる。さらにシステムコントローラ11は記録コマンド(Rec)又は再生コマンド(PB)を発行し、記録再生コントローラ19を介してディスクドライブ18に記録又は再生を実行させるように制御する。
なお、シャッタクローズ状態で電源オフとされているときに、記録又は再生操作が行われた場合において、電源オンとした後、同様の制御を行うようにすることも考えられる。
【0039】
・act8:ドライブオン状態で記録再生がなされずに一定時間経過した場合。
ドライブオン状態で記録再生を待機している場合において、システムコントローラ11は内部タイマにより、その待機状態の経過時間をカウントしている。そして記録又は再生が行われないまま或る所定の時間を経過したら、システムコントローラ11はローディング機構40に対してドライブオフコマンドを発行し、ドライブオフ状態に遷移させる。このとき、記録再生コントローラ19はスピンドル機構18aの回転駆動を停止させる。
【0040】
・act9:ドライブオフ状態にあるときに記録又は再生操作が行われた場合。
ユーザーが記録又は再生操作を行った時点で、ローディング機構40がドライブオフ状態であった場合、システムコントローラ11はドライブオンコマンドでローディング機構40を制御して、図示するようにドライブオン状態へ遷移させる。記録再生コントローラ19は、ディスク114のチャッキングが完了した時点でスピンドル機構18aを回転させることになる。さらにシステムコントローラ11は記録コマンド(Rec)又は再生コマンド(PB)を発行し、記録再生コントローラ19を介してディスクドライブ18に記録又は再生を実行させるように制御する。
【0041】
・act10:ドライブオフ状態で記録再生がなされずに一定時間経過した場合。
ドライブオフ状態で記録再生を待機している場合においても、システムコントローラ11は内部タイマにより、その待機状態の経過時間をカウントしている。そして記録又は再生が行われないまま或る所定の時間を経過したら、システムコントローラ11はローディング機構40に対してシャッタクローズコマンドを発行し、シャッタクローズ状態に遷移させる。
【0042】
・act11:ドライブオフ状態にあるときにイジェクト操作が行われた場合。
ドライブオフ状態にあるときにユーザーがカートリッジディスク90を排出するためのイジェクト操作を操作部27で行った場合、システムコントローラ11はローディング機構40に対して次のようにコマンドを発行する。
まずシャッタクローズコマンドを発行し、シャッタクローズ状態に遷移させる。さらにシャッタクローズ状態への遷移が完了したら、システムコントローラ11は続いてイジェクトコマンドを発行し、イジェクト状態に遷移させる。以上によりカートリッジディスク90の排出が完了される。
なお、イジェクト状態までの遷移の過程において、ユーザーが記録操作を行った場合は、破線のact11aとして示すように記録動作に復帰する。即ちイジェクトコマンドを発行する前にユーザーの記録操作を検出した場合は、システムコントローラ11はイジェクトコマンドを発行せずにドライブオンコマンドを発行してドライブオン状態に遷移させ、続いて記録再生コントローラ19に記録コマンド(Rec)を発行して、ディスクドライブ18による記録動作が行われるようにする。
【0043】
・act12:ドライブオフ状態にあるときにパワーオフ操作が行われた場合。
ドライブオフ状態にあるときにユーザーが撮像装置1の電源オフ操作を操作部27で行った場合、システムコントローラ11はローディング機構40に対してシャッタクローズコマンドを発行し、シャッタクローズ状態に遷移させる。
さらにシャッタクローズ状態への遷移が完了したら、電源部32に対して電源オフ制御を行う。
また、シャッタクローズコマンドを発行した後であっても、電源オフ制御を行う前にユーザーの記録操作を検出した場合は、システムコントローラ11は電源オフ制御を行わずにドライブオンコマンドを発行してドライブオン状態に遷移させ、続いて記録再生コントローラ19に記録コマンドを発行して、ディスクドライブ18による記録動作が行われるようにする(act12a)。
【0044】
・act13:シャッタクローズ状態にあるときにイジェクト操作が行われた場合。
シャッタクローズ状態にあるときにユーザーがカートリッジディスク90を排出するためのイジェクト操作を行った場合、システムコントローラ11はローディング機構40に対してイジェクトコマンドを発行し、イジェクト状態に遷移させる。これによりカートリッジディスク90が排出される。
【0045】
4.イジェクト操作時の処理

イジェクト操作が行われた場合のシステムコントローラ11の処理例を図5に示す。これは、上記act4,act11、act13を実現する処理となる。
図5のステップF101として、システムコントローラ11が操作部27からのイジェクト操作を検出したら、まずローディング機構40の現在の状態を判別する。
現在ドライブオン状態であった場合は上記act4の処理を行うことになる。即ち処理をステップF102からF104に進め、まずドライブオフコマンドを発行し、ローディング機構40をドライブオフ状態に移行させる。このとき、記録再生コントローラ19にもドライブオフコマンドを伝え、記録再生コントローラ19はスピンドル機構18aの回転駆動を停止させることになる。
ドライブオフコマンドを発行した後は、ステップF105で記録操作の有無を監視しながらドライブオフ状態への移行完了を待機する。そして操作部27で記録操作が行われないままドライブオフ状態への移行を完了したら、ステップF106でシャッタクローズコマンドを発行し、ローディング機構40をシャッタクローズ状態に移行させる。
シャッタクローズコマンドを発行した後は、ステップF107で記録操作の有無を監視しながらシャッタクローズ状態への移行完了を待機する。そして操作部27で記録操作が行われないままシャッタクローズ状態への移行を完了したら、ステップF108でイジェクトコマンドを発行し、ローディング機構40をイジェクト状態に移行させる。これによりステップF109としてイジェクト動作が終了し、カートリッジディスク90は装置外に排出される。
【0046】
ところで、ステップF104でドライブオフコマンドを発行した後にユーザーが操作部27で記録操作を行った場合は、ステップF105からF110に進む。そしてローディング機構40及び記録再生コントローラ19に対してドライブオンコマンドを発行し、ドライブオン状態に戻すように制御する。これによりローディング機構40はドライブオン状態に移行する動作を行い、また記録再生コントローラ19はディスクチャッキング完了と共にスピンドル機構18aの回転駆動を開始させる。
ドライブオン状態に移行完了したら、システムコントローラ11はステップF111で記録再生コントローラ19に対して記録コマンドを発行する。これによりで記録再生コントローラ19はディスクドライブ18に記録を実行させる(ステップF112)。即ち上記act4aの動作が行われることになる。
【0047】
また、ステップF106でシャッタクローズコマンドを発行した後にユーザーが操作部27で記録操作を行った場合は、ステップF107からF110に進む。そしてローディング機構40及び記録再生コントローラ19に対してドライブオンコマンドを発行し、ドライブオン状態に戻すように制御する。これによりローディング機構40はドライブオン状態に移行する動作を行い、また記録再生コントローラ19はディスクチャッキング完了と共にスピンドル機構18aの回転駆動を開始させる。
ドライブオン状態に移行完了したら、システムコントローラ11はステップF111で記録再生コントローラ19に対して記録コマンドを発行する。これによりで記録再生コントローラ19はディスクドライブ18に記録を実行させる(ステップF112)。即ち上記act4bの動作が行われることになる。
【0048】
イジェクト操作が行われた時点で、ローディング機構40がドライブオフ状態であったときは、システムコントローラ11の処理はステップF103からF106に進む。この場合、上記act11の動作が行われることになり、システムコントローラ11はまずシャッタクローズコマンドを発行してローディング機構40をシャッタクローズ状態に移行させる。
シャッタクローズコマンドを発行した後は、ステップF107で記録操作の有無を監視しながらシャッタクローズ状態への移行完了を待機する。そして操作部27で記録操作が行われないままシャッタクローズ状態への移行を完了したら、ステップF108でイジェクトコマンドを発行し、ローディング機構40をイジェクト状態に移行させる。これによりステップF109としてイジェクト動作が終了し、カートリッジディスク90は装置外に排出される。
また、このact11の動作としてステップF106でシャッタクローズコマンドを発行した後にユーザーが操作部27で記録操作を行った場合は、ステップF107からF110に進む。そして上記同様にステップF110→F111→F112と進むことで記録が実行される。即ち上記act11bの動作が行われることになる。
【0049】
イジェクト操作が行われた時点で、ローディング機構40がシャッタクローズ状態であったときは、システムコントローラ11の処理はステップF103からF108に進み、イジェクトコマンドを発行する。これによりローディング機構40はイジェクト状態に移行し、ステップF109としてカートリッジディスク90は装置外に排出される。即ち上記act13の動作が行われる。
【0050】
5.パワーオフ操作時の処理

続いて、パワーオフ操作が行われた場合のシステムコントローラ11の処理例を図6に示す。これは、上記act5,act12を実現する処理となる。
図6のステップF201として、システムコントローラ11が操作部27からのパワーオフ操作を検出したら、まずローディング機構40の現在の状態を判別する。
現在ドライブオン状態であった場合は上記act5の処理を行うことになる。即ち処理をステップF202からF204に進め、まずドライブオフコマンドを発行し、ローディング機構40をドライブオフ状態に移行させる。このとき、記録再生コントローラ19にもドライブオフコマンドを伝え、記録再生コントローラ19はスピンドル機構18aの回転駆動を停止させる。
ドライブオフコマンドを発行した後は、ステップF205で記録操作の有無を監視しながらドライブオフ状態への移行完了を待機する。そして操作部27で記録操作が行われないままドライブオフ状態への移行を完了したら、ステップF206でシャッタクローズコマンドを発行し、ローディング機構40をシャッタクローズ状態に移行させる。
シャッタクローズコマンドを発行した後は、ステップF207で記録操作の有無を監視しながらシャッタクローズ状態への移行完了を待機する。そして操作部27で記録操作が行われないままシャッタクローズ状態への移行を完了したら、ステップF208で電源部32を制御して電源オフとさせる。
【0051】
ところで、ステップF204でドライブオフコマンドを発行した後にユーザーが操作部27で記録操作を行った場合は、ステップF205からF209に進む。そしてローディング機構40及び記録再生コントローラ19に対してドライブオンコマンドを発行し、ドライブオン状態に戻すように制御する。これによりローディング機構40はドライブオン状態に移行する動作を行い、また記録再生コントローラ19はディスクチャッキング完了と共にスピンドル機構18aの回転駆動を開始させる。
ドライブオン状態に移行完了したら、システムコントローラ11はステップF210で記録再生コントローラ19に対して記録コマンドを発行する。これによりで記録再生コントローラ19はディスクドライブ18に記録を実行させる(ステップF211)。即ち上記act5aの動作が行われることになる。
【0052】
また、ステップF206でシャッタクローズコマンドを発行した後、シャッタクローズ状態への移行完了前(パワーオフ制御実行前)にユーザーが操作部27で記録操作を行った場合は、ステップF207からF209に進む。そしてローディング機構40及び記録再生コントローラ19に対してドライブオンコマンドを発行し、ドライブオン状態に戻すように制御する。これによりローディング機構40はドライブオン状態に移行する動作を行い、また記録再生コントローラ19はディスクチャッキング完了と共にスピンドル機構18aの回転駆動を開始させる。
ドライブオン状態に移行完了したら、システムコントローラ11はステップF210で記録再生コントローラ19に対して記録コマンドを発行する。これによりで記録再生コントローラ19はディスクドライブ18に記録を実行させる(ステップF211)。即ち上記act5bの動作が行われることになる。
【0053】
パワーオフ操作が行われた時点で、ローディング機構40がドライブオフ状態であったときは、システムコントローラ11の処理はステップF203からF206に進む。この場合、上記act12の動作が行われることになり、システムコントローラ11はまずシャッタクローズコマンドを発行してローディング機構40をシャッタクローズ状態に移行させる。
シャッタクローズコマンドを発行した後は、ステップF207で記録操作の有無を監視しながらシャッタクローズ状態への移行完了を待機する。そして操作部27で記録操作が行われないままシャッタクローズ状態への移行を完了したら、ステップF208で電源部32を制御して電源オフとさせる。
また、このact12の動作としてステップF206でシャッタクローズコマンドを発行した後にユーザーが操作部27で記録操作を行った場合は、ステップF207からF209に進む。そして上記同様にステップF209→F210→F211と進むことで記録が実行される。即ち上記act12aの動作が行われることになる。
【0054】
イジェクト操作が行われた時点で、ローディング機構40がシャッタクローズ状態であったときは、システムコントローラ11の処理はステップF203からF208に進み、電源部32を制御して電源オフとさせる。なお、この場合の動作はローディング機構40の状態遷移を伴わないため、図3,図4には示していない。
【0055】
6.記録再生動作が行われない場合の処理

本例では、上記act8,act10として示したように、記録再生動作が行われないまま所定時間を経過することによってローディング機構40が状態遷移する場合がある。このためのシステムコントローラ11の処理を図7に示す。
【0056】
上述したように、システムコントローラ11は内部タイマにより、記録又は再生動作が行われていないときの時間を計測している。即ち図7のステップF301として内部タイマをリセット/スタートさせる。そしてこの内部タイマの処理は、ステップF302で記録又は再生が行われた場合にステップF301に戻ってリセット/スタートされるものとなる。
その内部タイマ計測値として、ステップF303として一定時間の経過が検出された場合は、そのときのローディング状態に応じて処理を行う。
即ち、ドライブオン状態であった場合はステップF304からF305に進み、ローディング機構40及び記録再生コントローラ19に対してドライブオフコマンドを発行し、スピンドル機構18aの停止及びドライブオフ状態への移行を実行させる。そしてステップF301に戻る。これは上記act8の動作となる。
【0057】
また、ステップF303で一定時間の経過が検出されたときにドライブオフ状態であった場合は、ステップF306からF307に進み、ローディング機構40に対してシャッタクローズコマンドを発行し、シャッタクローズ状態への移行を実行させる。そしてステップF301に戻る。これは上記act10の動作となる。
【0058】
また、ステップF303で一定時間の経過が検出されたときにシャッタクローズ状態であった場合は、ステップF306からF308に進み、電源部32を制御して電源オフとする。
なお、このステップF308の電源オフ制御は行なわないものとしてもよい。つまりシャッタクローズ状態では、ステップF301からのタイムカウントを実行しない処理方式も考えられる。
さらには、シャッタクローズ状態としたら一定時間待たずにパワーオフとすることも考えられる。その場合は、ステップF307でシャッタクローズコマンドを発行した後に、シャッタクローズ状態となった時点でパワーオフ制御を行って処理を終了させればよい。
【0059】
また、この図7の処理では、ドライブオン状態からドライブオフ状態へ遷移させる場合のタイムカウント時間(記録再生操作無しの継続時間)と、ドライブオフ状態からシャッタクローズ状態へ遷移させる場合のタイムカウント時間、さらにはシャッタクローズ状態において電源オフとする場合のタイムカウント時間が、ステップF303で判別する或る一定時間として同じ時間としているが、これらそれぞれを異なる時間長に設定することも可能である。
【0060】
7.実施の形態の効果及び変形例

以上の実施の形態によれば、次のような効果が得られる。
まず本例では、ドライブオン状態に対する待機状態として、シャッタクローズ状態及びドライブオフ状態をとることができる。
ドライブオフ状態では、ディスクチャッキングが外されて、スピンドル機構18aは回転駆動は停止され、またカートリッジディスク90は光ピックアップ18bから離れた位置に移送される。このため、記録再生の待機状態として、消費電力が削減できると共に、撮像装置の持ち運び時などに加えられる振動や衝撃によってもディスク114と光ピックアップ18bが衝突せず、光ピックアップ18b及びディスク114の保護、及びディスク114に記録されたデータの保護という点で好適である。またドライブオフ状態はシャッタ116a、116bは空けられた状態であるため、記録再生のためのドライブオン状態への復帰が迅速である。
一方、シャッタクローズ状態では、カートリッジディスク90のシャッタ116a、116bは閉じられている。従って、シャッタクローズ状態で待機することによっては、ドライブオフ状態での外乱に対する保護機能や消費電力削減効果に加えて、ディスク114に対する防塵機能を発揮することができる。特に撮像装置内にカートリッジディスク90を装填したまま持ち運ぶという使用形態はよくあることであるが、そのような場合、防塵効果の得られるシャッタクローズ状態が適切となる。
【0061】
また図7の処理によっては、ドライブオン状態に対する待機状態として、シャッタクローズ状態とドライブオフ状態を適切に使い分けることできる。即ち、例えば記録又は再生が行われていなくても、記録又は再生の指示が生ずる可能性の高い場合(ドライブオン状態のまま記録再生操作が行われない場合)はドライブオフ状態へ移行させることで、振動等に対する保護効果及び省電効果を発揮でき、またもし記録又は再生操作が行われても、記録再生動作への復帰時間を短くできる。
一方、記録又は再生が実行される可能性が低くなったらシャッタクローズ状態とすることになるため、保護効果、省電効果に加えて防塵効果を発揮させることができる。
また、図7の処理例では、さらにシャッタクローズ状態のまま、記録再生が行われずに一定時間経過したら電源オフとするようにしているが、これにより省電効果を促進でき、特にバッテリー駆動の機器に好適となる。
【0062】
また図5の処理として示したように、イジェクト要求があった場合は、ドライブオフコマンド、シャッタクローズコマンド、イジェクトコマンドをそれぞれ別に発行する。これにより、イジェクト要求の過程で記録動作への復帰を迅速化できるものとなる。
即ち、イジェクト状態までの遷移が1つのコマンドで一連の動作として実行されるものではないため、システムコントローラ11は、イジェクト操作に応じて順次状態遷移の指示コマンドを出している過程において、イジェクト指示を行う前の時点で記録又は再生操作があったことを検知した場合は、イジェクト状態までの遷移を中断させ、記録動作状態へ復帰させることができる。つまりイジェクトコマンド発行前の時点で、イジェクトコマンド発行を取りやめて、ドライブオンコマンド、記録コマンドを発行することで記録又は再生を実行させることができる。
また、このとき、イジェクト操作後であるにもかかわらず、カートリッジディスク90は排出されないものとなるため、システムコントローラ11(記録再生コントローラ19)はディスク114への記録再生のための管理情報の読出は必要なく、即座に記録再生動作を開始できる。
これによりイジェクト完了、再ローディングに要する時間、及び再ローディング時の記録メディアからの管理情報の読出のための時間という、比較的長い時間を要する動作を待たずに記録を開始することができ、撮像チャンスを逃さないで撮像を行うことができるなど、非常に有用となる。
【0063】
また図6の処理として示したように、パワーオフ操作時にはシャッタクローズ状態とさせた後、電源オフとすることで、電源オフ時において装置内のカートリッジ記録媒体を、シャッタを閉じた状態とさせておくことができ、上記の防塵機能を有効に発揮できる。また、このパワーオフ操作時にも、必要なコマンドが順次発行されるため、電源オフ制御実行までに期間に記録操作がなされた場合は、パワーオフ制御を行わずに記録動作状態に移行させることができ、迅速な記録開始が可能となる。
【0064】
本発明の変形例は次のように各種考えられる。
図3,図4に示したような状態遷移としては、イジェクト操作やパワーオフ操作以外に、直接或る状態を目的とするユーザ操作が行われるようにしてもよい。即ちドライブオフ状態やシャッタクローズ状態を直接ユーザーが指示する操作キー等が設けられても良い。
そして例えばドライブオン状態のときにドライブオフ操作キーが押された場合は、上記act8と同様にドライブオフ状態に遷移させる。またドライブオフ状態のときにシャッタクローズ操作キーが押された、上記act10のようにシャッタクローズ状態に遷移させる。これにより、ユーザの意志に基づいて、適切な待機状態をとることができる。
なお、このような操作を図7のタイムカウントによる遷移と組み合わせても良い。即ち一定時間記録再生が無いか、或いは上記遷移を指示する操作がされるかによって状態遷移させるようにする。
また、ドライブオフ状態のときにシャッタクローズ操作がなされた場合は、上記act5のように順次ドライブオフコマンド、シャッタクローズコマンドを発行する。その場合において、シャッタクローズ状態とした時点でパワーオフ制御しても良いし、パワーオンのままとすることも考えられる。パワーオフのままとする場合は、図7の処理を適用して、一定時間記録再生がなければパワーオフとすればよい。
【0065】
また、上記act5及び図6で説明したように、パワーオフ操作の場合も、パワーオフ制御が実行されるまでは記録操作を監視するものとしたが、パワーオフ操作時には記録操作の監視を行わないという処理も考えられる。
或いは、パワーオフ操作後の記録操作で記録動作に移行するのは上記act5aの場合のみとしてもよい。つまりシャッタクローズコマンド発行前までの記録操作を監視するものとし、上記act5b、act12aの場合は無いものとしても良い。
【0066】
また、上記act4a、act4b、act5a、act5b、act12aとして記録動作への移行を述べたが、イジェクト操作後やパワーオフ操作直後に再生操作が行われた場合にもこれらの動作を適用し、再生状態に移行させることも考えられる。
【0067】
ローディング機構40は、ドライブオン状態、ドライブオフ状態、シャッタクローズ状態、イジェクト状態の4状態をとりうるものとしたが、ドライブオフ状態は単に状態遷移中の経過状態として、ドライブオン状態が継続的に維持されることはないようにしてもよい。
【0068】
上記例は映像記録を行う撮像装置の例を挙げたが、本発明はオーディオ記録再生装置であってもよいし、有線又は無線伝送での受信した情報の記録再生装置などでも適用できる。
また記録再生装置だけでなく、再生専用装置、記録専用装置でもよい。
また記録又は再生装置に使用される記録媒体としては、メディアがカートリッジに収納される形態のものであれば本発明を適用でき、光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスク、磁気テープ等のメディアをカートリッジに収納したカートリッジ記録媒体に対応する装置として本発明を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】本発明の実施の形態の撮像装置のブロック図である。
【図2】実施の形態のローディング過程の各状態の説明図である。
【図3】実施の形態のローディング状態の遷移例の説明図である。
【図4】実施の形態のローディング状態の遷移例の説明図である。
【図5】実施の形態のイジェクト操作時の処理のフローチャートである。
【図6】実施の形態のパワーオフ操作時の処理のフローチャートである。
【図7】実施の形態の無操作時の処理のフローチャートである。
【図8】カートリッジディスクの斜視図である。
【図9】カートリッジディスクの分解斜視図である。
【図10】カートリッジディスクのシャッタ閉状態の底面図である。
【図11】カートリッジディスクのシャッタ開状態の底面図である。
【符号の説明】
【0070】
1 撮像装置、11 システムコントローラ、12 カメラ部、13 撮像部、14 撮像信号処理部、15 カメラコントローラ、16 記録再生部、17 エンコード/デコード部、18 ディスクドライブ、18a スピンドル機構、18b チャッキング部、18c 光ピックアップ、19 記録再生コントローラ、20 外部インターフェース、21 通信部、22 ROM、23 RAM、24 フラッシュメモリ、27 操作部、40 ローディング機構、90 カートリッジディスク、100 カートリッジ、114 ディスク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録メディアがカートリッジに収納され、該カートリッジに形成されたシャッタ機構の開閉により、上記記録メディアが表出/遮蔽される構造とされたカートリッジ記録媒体に対する記録又は再生装置において、
上記カートリッジ記録媒体の記録メディアを記録又は再生動作のために駆動する駆動手段と、
上記駆動手段によって駆動された記録メディアに対して情報の記録又は再生を行うヘッド手段と、
挿入された上記カートリッジ記録媒体に対して、上記シャッタ機構を開け、上記駆動手段及び上記ヘッド手段による記録又は再生可能な状態にローディングするローディング手段と、
上記ローディング手段、上記駆動手段、上記ヘッド手段の動作を制御する制御手段とを備え、
上記制御手段は、上記ローディング手段の動作状態を、上記カートリッジ記録媒体が挿入されていないイジェクト状態と、上記カートリッジ記録媒体内の記録メディアが上記駆動手段によって駆動されているドライブオン状態との遷移の間の一状態として、少なくとも、上記記録メディアが上記駆動手段によって駆動されておらず、かつ上記シャッタ機構が閉じられた、シャッタクローズ状態に維持する制御が可能とされていることを特徴とする記録又は再生装置。
【請求項2】
上記制御手段は、さらに、上記ローディング手段の動作状態を、上記シャッタクローズ状態と、上記ドライブオン状態との遷移の間の一状態として、上記駆動手段による駆動がオフとされ、また上記記録メディアが上記駆動手段から離間され、かつ上記シャッタ機構が開かれている、ドライブオフ状態に維持する制御が可能とされていることを特徴とする請求項1に記載の記録又は再生装置。
【請求項3】
上記制御手段は、上記カートリッジ記録媒体の排出要求が発生した場合に、上記ローディング手段に対して、少なくともシャッタクローズ指示を行って上記シャッタクローズ状態とさせた後、イジェクト指示を行って上記イジェクト状態とさせるように制御することを特徴とする請求項1に記載の記録又は再生装置。
【請求項4】
上記制御手段は、上記ドライブオン状態の際に上記カートリッジ記録媒体の排出要求が発生した場合に、上記ローディング手段に対してドライブオフ指示を行って上記ドライブオフ状態とさせ、続いてシャッタクローズ指示を行って上記シャッタクローズ状態とさせ、さらにその後イジェクト指示を行って上記イジェクト状態とさせるように制御することを特徴とする請求項2に記載の記録又は再生装置。
【請求項5】
上記制御手段は、上記排出要求があった際に、上記イジェクト指示を行う前の時点で記録又は再生要求が発生したことを検知した場合は、
上記排出要求に伴う制御を中断し、ドライブオン指示を行って上記ドライブオン状態とするとともに、上記ヘッド手段による上記記録メディアに対する記録又は再生動作を開始させることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の記録装置。
【請求項6】
上記制御手段は、電源オフ要求が発生した場合に、上記ローディング手段に対して、少なくともシャッタクローズ指示を行って上記シャッタクローズ状態とさせた後、電源オフとする制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の記録又は再生装置。
【請求項7】
上記制御手段は、記録又は再生動作が所定時間以上行われていない場合に、上記ローディング手段に対して、シャッタクローズ指示を行って上記シャッタクローズ状態とさせることを特徴とする請求項1に記載の記録又は再生装置。
【請求項8】
上記制御手段は、記録又は再生動作が所定時間以上行われていない場合に、上記ローディング手段に対して、ドライブオフ指示を行って上記ドライブオフ状態とさせることを特徴とする請求項2に記載の記録又は再生装置。
【請求項9】
上記カートリッジ記録媒体は、上記記録メディアがディスクであるとともに、
上記駆動手段は、上記ディスクを回転駆動することを特徴とする請求項1に記載の記録又は再生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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