説明

記録報知システム

【課題】ある番組を予約録画したことをユーザが忘れてしまうことがあり、そのことをユーザに対して報知する。
【解決手段】携帯電話機を保持するユーザが、家に帰宅すると、ホームサーバは、携帯電話機の電波を検出してユーザが帰宅したことを認識する。そしてホームサーバは、自機に接続されている録画機器で録画されている番組の中から携帯電話機によって予約録画設定がなされた番組に関する番組名や録画日時などの情報を携帯電話機に通知し、携帯電話機はその情報を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録した番組をユーザに報知する記録報知システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザは、DVD(Digital Versatile Disc)レコーダやHDD(Hard Disc Drive)レコーダなどの録画機器に視聴したい放送番組を録画しておいて、暇ができた時に録画しておいた番組を視聴するということを行っていた。
近年においては、携帯電話機をリモコン代わりにして、録画機器に対して番組の再生指示をすることも考えられている(特許文献1参照)。
【0003】
また、携帯電話機で、遠隔地から録画機器に予約録画を行う技術も考案されている(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許公開2003−37880号公報
【特許文献2】特許公開2003−204498号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、録画機器に番組を録画したのはいいものの、何らかの理由によりユーザが番組を録画しておいたことを忘れてしまい、せっかく番組を録画したのに視聴せずに放置されるといったことがある。
例えば、出先で2週間後にユーザが興味がある番組が放送されることを知って、上記特許文献2に示される技術を用いてその場で録画予約したが、時間の経過により予約したことを忘れてしまい、ユーザの興味のある番組が視聴されずじまいになるといった場合である。
【0006】
そこで、本発明においては、せっかくユーザが録画した番組が未視聴のまま放置されるという事態を防げる録画報知システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明は、放送コンテンツを受信して記録する記録装置と、携帯端末とからなる記録コンテンツ報知システムであって、前記記録装置は、放送コンテンツを受信する放送受信手段と、前記携帯端末からの要求に基づいて、前記放送受信手段で受信された放送コンテンツを記録する記録手段とを備え、前記携帯端末は、ユーザの指示を受けて、前記記録装置に、ユーザの指示に係る放送コンテンツの記録を要求する要求手段と、当該携帯端末が、前記記録装置が含まれる所定の領域内に入った場合において、前記要求済みの放送コンテンツに関するコンテンツ情報を表示する表示手段とを備えることを特徴としている。
【発明の効果】
【0008】
上述のような構成によって、録画していた番組があることを携帯電話機が表示してユーザに思い出させることができ、ユーザが録画した番組が未視聴のまま放置されるという事態を防げる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本願発明に係る録画報知システムを示したシステム図である。
【図2】携帯電話機100の機能構成を示した機能ブロック図である。
【図3】HDDレコーダ120の機能構成を示した機能機能ブロック図である。
【図4】DVDレコーダ130の機能構成を示した機能機能ブロック図である。
【図5】HDD内蔵型TV140の機能構成を示した機能機能ブロック図である。
【図6】ホームサーバ150の機能構成を示した機能ブロック図である。
【図7】各録画機器が保持する録画リストの一例を示した図であり、(a)は、HDDレコーダ120が保持する録画リスト351、(b)は、DVDレコーダ130が保持する録画リスト451、(c)は、HDD内蔵型TVが保持する録画リスト551を示している。
【図8】ホームサーバ150が保持する統合リスト621の一例を示した図である。
【図9】携帯電話機100がホームサーバ150から受け取る報知リスト261の一例を示した図である。
【図10】携帯電話機100のディスプレイに表示される、録画した番組の情報の表示例である。
【図11】携帯電話機100をリモコンとして使用する場合のボタン配置と通常時のボタンとの対応を示した図である。
【図12】携帯電話機100から、HDDレコーダ120に対して録画予約をする際の各機器の動作を示したタイミングチャートである。
【図13】ホームサーバ150が携帯電話機100に、録画したコンテンツの内容を報知する手順を示したタイミングチャートである。
【図14】番組を再生する際のホームサーバ150の動作を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の録画報知システムについて図面を用いて説明する。
<概要>
本願発明の概要を、図1に示すシステム図を用いて簡単に説明する。
図1に示すように、録画報知システムは、携帯電話機100、携帯電話機110、HDDレコーダ120、DVDレコーダ130、HDD内蔵型TV140、ホームサーバ150を含んで構成される。
【0011】
携帯電話機100、110は、通常の携帯電話機としての機能のほか、ホームサーバ150から自機が予約した番組に関する情報を録画後に受信して表示する機能を有する。
HDDレコーダ120、DVDレコーダ130、及びHDD内蔵型TV140は、ユーザの指示になる放送番組を受信して録画する機能を有する。また、HDD内蔵型TV140は受信した番組を表示する機能も有する。
【0012】
ホームサーバ150は、HDDレコーダ120、DVDレコーダ130、HDD内蔵型TV140が接続されて構成されるホームネットワークにおいて、各機器間の通信を管理する機能を有し、また、各機器を制御する機能も有する。また、無線通信機能を有し、携帯電話機100、110と無線通信を行う機能を有する。さらに、HDDレコーダ120、DVDレコーダ130、HDD内蔵型TV140で記録された番組に関する情報を統括して管理する機能も有する。破線151で示す領域は、ホームサーバ150が無線通信可能な範囲を示しており、ユーザの家屋のほぼ全エリアを含む。
【0013】
ホームサーバ150は、携帯電話機100が無線通信可能な範囲に来たことでユーザが帰宅したと判断し、その時点で携帯電話機100から予約録画設定がなされた番組に関する情報を携帯電話機に送信する。こうすることで、携帯電話機100を保持するユーザは、その情報を確認し、例え録画していたことを忘れていても思い出すことができ、番組を見忘れることがない。
【0014】
以下、録画報知システムの詳細について説明していく。
<構成>
<携帯電話機100の構成>
図2は、携帯電話機100の機能構成を示した機能ブロック図である。
同図に示すように携帯電話機100は、通信部210、出力部220、音声処理部230、操作部240、表示部250、記憶部260、計時部270を含んで構成される。
【0015】
通信部210は、アンテナ211を含んで構成され、アンテナ211から受け取った受信信号を受話音声信号及び受信データ信号に復調し、復調した受話音声信号を音声処理部230に、受信データ信号を制御部280に出力する機能を有する。また、音声処理部230でA/D変換された送話音声信号、及び制御部280から与えられる電子メールなどの送信データ信号を変調し、アンテナ211から出力する機能を有する。
【0016】
送受信を行う相手は、基本的に基地局であるが、本願においては、基地局以外にホームサーバ150と無線通信を実行する機能も有する。
出力部120は、赤外線出力により、録画機器を制御する機能を有し、録画機器に対して直接録画設定や、記録してあるコンテンツの再生制御を行う機能を有する。
音声処理部230は、通信部210から出力された受話音声信号をD/A変換してスピーカ232に出力すると共に、マイク231から取得した送話音声信号をA/D変換し、生成した信号を通信部210に出力する機能を有する。
【0017】
操作部240は、テンキー、オンフックキー、オフフックキー、方向キー、決定キーなどの諸キー群を含み、ユーザの操作を受け付け、受け付けた操作内容を制御部280に伝達する機能を有する。
表示部250は、LCD(Liquid Crystal Display)などによって実現されるモニタで、制御部280の指示による画像を表示する機能を有し、待受け画面やメールの文書などを表示したりする。本願においては特に報知リスト261の内容を画面に表示する機能を有する。
【0018】
記憶部260は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を含んで構成され、小型ハードディスクや不揮発性メモリなどによって実現され、携帯電話機100が動作上必要とする各種プログラム、各種データなどを記憶する機能を有する。本願においては特に、ホームサーバ150から送信されてくる報知リスト261を記憶する。
【0019】
計時部270は、時刻を計時し、タイマとしての機能を有し、制御部280に対して現在時刻の通知を行う機能を有する。
制御部280は、携帯電話機200の各部を制御する機能を有し、本願においては特に、ホームサーバ150から報知リスト261を受け取ったときに、その内容を解析して、表示部250に表示させる機能を有する。
【0020】
なお、携帯電話機110もまた、同様の構成を備えるものとする。
<記録装置の構成>
図3は、HDDレコーダ120の機能構成を示した機能ブロック図である。
また、図4は、DVDレコーダ130の機能構成を示した機能ブロック図であり、図5はHDD内蔵型TV140の機能構成を示した機能ブロック図である。HDDレコーダ120、DVDレコーダ130、HDD内臓型TV140は、放送を受信して、自機内部の記憶媒体、若しくは備え付けられた記録媒体に録画することができる一般的な録画装置である。
【0021】
HDDレコーダ120、DVDレコーダ130、HDD内蔵型TV140それぞれは、ほぼ同様の機能構成を備え、各図面において、同一名称で記した機能部は略同一の機能を有するのとする。よってここでは、番組を録画する記録装置としてHDDレコーダ120の機能構成を図2を用いて説明する。また、各録画機器間において異なる点についても説明する。
【0022】
図3に示すようにHDDレコーダ120は、放送受信部310と、通信部320と、出力部330と、録画部340と、記憶部350と、入力受付部360と、計時部370とを含んで構成される。
放送受信部310は、アンテナ160からユーザの指定になる放送局からの放送電波を受信して、雑音信号を除去し、デジタル変換して変換して制御部380に出力する機能を有する。
【0023】
通信部320は、有線若しくは無線により外部の機器と通信する機能を有し、ここではホームサーバ330とデータ通信を行う機能を有する。
出力部330は、放送受信部310で受信した放送のデジタル信号を制御部380を介して受け取り、外部のディスプレイなどに映像と音声を出力する機能を有する。ここでは、ホームサーバ150を介して、HDD内蔵型TV140に備えられたディスプレイ531並びにスピーカ532に出力する。また、HDD内蔵型TV140の場合はホームサーバ150を介することなくそのままディスプレイ531及びスピーカ532に出力する。
【0024】
録画部340は、放送受信部で受信した放送を記憶部350に記録する機能を有する。
記憶部350は、HDDレコーダ120を動作させるためのアプリケーションや各種データを記憶する機能を有し、HDD装置によって実現される。また、録画部340によって書き込まれた放送番組や、ユーザの指示によって予約録画の設定がなされた場合には録画対象が放送されるチャンネルや時間を記憶している。本願発明に係るデータとしては特に、自機が記録してある若しくは記録する放送番組が何であるかを示す録画リスト351を記憶する機能を有する。録画リスト351の詳細については後述する。
【0025】
入力受付部360は、HDDレコーダに備え付けられているコントロールパネル、若しくは付属のリモコン(図示せず)を介してユーザからの入力指示を受け付けて制御部380に伝達する機能を有する。また、携帯電話機100の出力部220からの出力を受ける機能も有する。
計時部370は、時刻を計時し、タイマとしての機能を有し、制御部380に対して現在時刻の通知を行う機能を有する。
【0026】
制御部380は、HDDレコーダ120の各部を制御する機能を有し、特に、入力受付部360や、通信部350を介してホームサーバ150からの指示になる放送番組を録画部340に録画させる機能を有する。また、録画が終了した番組について、通信部320を介してホームサーバ150に伝達する機能を有する。
<ホームサーバ150の構成>
図6は、ホームサーバ150の機能構成を示した機能ブロック図である。
【0027】
同図に示すようにホームサーバ150は、通信部600、制御部610、記憶部620を含んで構成される。
通信部600は、有線ないしは無線により、ホームネットワークに登録される各機器と通信する機能を有する。ここでは、携帯電話機100、110、HDDレコーダ120、DVDレコーダ130、HDD内蔵型TV140と通信する機能を有する。無線に通信を行う場合にはアンテナ601を用いる。
【0028】
また、図1においては図示していないが、ホームサーバ150は、外部のネットワークに接続されており、当該外部ネットワークから、携帯電話機100や110がサーバエリア151外にいたときに行った予約録画設定を受信する機能も有する。この予約録画設定の入力信号は、携帯電話機100や110がサーバエリア151内にいた場合には直接うけとってもよい。
【0029】
記憶部620は、ホームサーバ150が動作するのに必要な各種プログラムやデータを記憶する機能を有し、HDD装置や、不揮発性メモリなどによって実現される。本願においては、特に、ホームネットワークに属する各録画機器が何の番組を録画してあるかを示す統合リスト621を記憶している。また、ホームネットワークに属する機器が何で、それぞれを管理するために割り当てたアドレスなどを記憶している。なお、統合リスト621の詳細については後述する。
【0030】
制御部610は、ホームサーバ150の各部を制御する機能を有し、また、通信部600を介してホームネットワークに属する各機器を制御する機能も有する。
また、通信部600で受信する携帯電話機100あるいは110からの電波が予め設定された閾値を超えた場合に、携帯電話機100あるいは110がホームサーバエリア151内に侵入したことを検知する。そして、その侵入した携帯電話機に対して当該携帯電話機で予約録画された番組があった場合に、その番組に関する情報を示す報知リストを通信部600を介して出力する機能も有する。
<データ>
ここでは、各録画機器やホームサーバ150が保持するデータなどについて説明する。
【0031】
図7は、HDDレコーダ120、DVDレコーダ130、HDD内蔵型TV140のそれぞれが記憶している録画リスト351、451、551を示している。図7(a)が録画リスト351、(b)が録画リスト451、(c)が録画リスト551の内容の一例を示している。
録画リストは実際にはそれぞれの機体によって異なった構成になってもよいが、基本的にほぼ同様の情報を含むものとする。
【0032】
ここでは録画リストを代表して、HDDレコーダ120が記憶している録画リスト351を例に説明する。
録画リスト351は、番組名欄701と、録画日欄702と、録画時間欄703と、予約機器欄704と、ch(channel)欄705と、録画モード欄706とを含んで構成される。
【0033】
番組名欄701には、録画した、若しくは録画する予定の番組の放送時におけるタイトルが記述されている。図7(a)においては、「ドラマ「Z」」や、「料理「5分クッキング」」がそれにあたる。
録画日欄702には、その番組が録画された、若しくは録画を実行する日にちが記述されている。例えば、「ドラマ「Z」」の録画日は、「2005.10.10(Mon)」になっている。
【0034】
録画時間欄703には、番組名に対応してその番組が録画された、若しくは録画を実行する時間が記述されている。例えば、「ドラマ「Z」」の録画時間は、「21:00〜21:54」になっている。
予約機器欄704には、その番組の予約がHDDレコーダ120に付属のリモコン若しくはコントロールパネル以外の機器からなされた場合に、その機器がどの機器であったかが記述されている。それ以外の機器とは、ここでは、携帯電話機100や携帯電話機110がそれにあたる。自機に付属のリモコンなどから録画設定を受けた場合においては、「−」が記述されている。例えば、「ドラマ「Z」」は、携帯電話機100によって録画設定がなされており、「5分クッキング」は、例えば付属のリモコンによって録画設定がなされたことになる。
【0035】
ch欄705には、その番組が放送されたチャンネルを示している。例えば、「ドラマ「Z」」が放送されたチャンネルは、「8」になっている。
録画モード欄706には、その番組の録画においてユーザによって要求された録画品質を示している。録画モードの種類には、「SP」や「LP」などがある。「SP」は、高品質を維持しつつ長時間録画できるモードである。「LP」は、画質よりも長時間録画を優先するモードである。そのほかの録画モードには、ここには記していないが、「XP」や「EP」などがある。「XP」はDVD規格において最高品質の画質での録画を行うモードであり、「EP」は、「LP」よりも画質品質をおとして長時間録画に対応できるモードである。各番組はユーザに指定された画質での録画がなされる。これらのモードの種類や内容についてはHDDレコーダ120の製作メーカが設定する。
【0036】
この録画リスト351には、ユーザによって新たな録画設定がなされたときに、新たなデータが制御部380によって書き加えられる。
図8は、ホームサーバ140が、保持している統合リスト621の一例を示している。
図8に示すように、統合リスト621は、番組名欄801と、録画日欄802と、録画時間欄803と、録画機器欄804と、予約機器欄805、とch欄806と、録画モード欄807とを含んで構成される。
【0037】
番組名欄801には、録画した、若しくは録画する予定の番組の放送時におけるタイトルが記述されている。図8においては、「旅行「アンデス高地に行く」」や、「歌「ベストヒット」」がそれにあたる。
録画日欄802には、その番組が録画された、若しくは録画を実行する日にちが記述されている。例えば、「旅行「アンデス高地に行く」」の録画日は、「2005.10.6(Thu)」になっている。
【0038】
録画時間欄803には、番組名に対応してその番組が録画された、若しくは録画を実行する時間が記述されている。例えば、「旅行「アンデス高地に行く」」の録画時間は、「20:00〜21:58」になっている。
録画機器欄804には、番組名に対応してその番組が録画された、若しくは録画を実行する機器が記述されている。例えば、「旅行「アンデス高地に行く」」の録画機器は、DVDレコーダになっている。
【0039】
予約機器欄805には、その番組の予約がそれぞれの録画機器に付属のリモコン若しくはコントロールパネル以外の機器からなされた場合に、その機器がどの機器であったかが記述されている。それ以外の機器とは、ここでは、携帯電話機100や携帯電話機110などがそれにあたる。自機に付属のリモコンなどから録画設定を受けた場合においては、「−」が記述されている。例えば、「旅行「アンデス高地に行く」」は、携帯電話機110によって録画設定がなされており、「歌「ベストヒット」」は、携帯電話機100によって録画設定がなされたことになる。
【0040】
ch欄806には、その番組が放送されたチャンネルを示している。例えば、「旅行「アンデス高地に行く」」が放送されたチャンネルは、「4」になっている。
録画モード欄807には、その番組の録画においてユーザによって要求された録画品質を示している。例えば、「旅行「アンデス高地に行く」」の録画モードは、「LP」になっている。録画モードの内容に関しては図7を用いて説明したものと同様とする。
【0041】
図9は、携帯電話機100がホームサーバ140が受け取る報知リスト261の一例を示している。
図9に示すように報知リスト261は、番組名欄901と、録画日欄902と、録画時間欄903と、録画機器欄904と、ch欄905と、録画モード欄906とを含んで構成される。
【0042】
番組名欄901には、録画した、若しくは録画する予定の番組の放送時におけるタイトルが記述されている。図9においては、「歌「ベストヒット」」や「ドラマ「Z」」がそれにあたる。
録画日欄902には、その番組が録画された、若しくは録画を実行する日にちが記述されている。例えば、「歌「ベストヒット」」の録画日は、「2005.10.8(Sat)」になっている。
【0043】
録画時間欄903には、番組名に対応してその番組が録画された、若しくは録画を実行する時間が記述されている。例えば、「歌「ベストヒット」」の録画時間は、「18:00〜21:00」になっている。
録画機器欄904には、番組名に対応してその番組が録画された、若しくは録画を実行する機器が記述されている。例えば、「歌「ベストヒット」の録画機器は、DVDレコーダになっている。
【0044】
ch欄905には、その番組が放送されたチャンネルを示している。例えば、「歌「ベストヒット」」が放送されたチャンネルは、「2」になっている。
録画モード欄906には、その番組の録画においてユーザによって要求された録画品質を示している。例えば「歌「ベストヒット」」の録画モードは、「LP」になっている。録画モードの内容に関しては図7を用いて説明したものと同様とする。
【0045】
次に、携帯電話機が表示する、録画された番組の情報の表示例について説明する。
図10には、携帯電話機100が報知リストを受け取って、受け取った報知リストに基づいて、携帯電話機100が備えているディスプレイ上に表示する表示例を示している。
図10(a)は、携帯電話機100が、図9に示す報知リスト261を受け取って、最初に表示する表示例である。
【0046】
携帯電話機100は、まず日付の新しい録画番組を表示する。よって、図10(a)に示すように、携帯電話機は、まず日付の新しい、ドラマ「Z」に関する情報を図のように表示する。
ここでは番組に関する情報のほかにも、図10(a)及び(b)に示すように、複数のGUI1000〜1002、1010〜1012が表示されている。ここではGUI1000にカーソルが合わせられて選択可能な状態になっている。
【0047】
GUI1000、1010は、携帯電話機100を通じて、ここに表示している番組の再生を依頼するためのものであり、このGUIを決定キーで選択すると、録画機器に対して再生を実行させ、この番組をユーザは視聴できるようになる。
GUI1001、1011は、報知リストに複数の番組に関する情報が含まれていた場合に、次の情報の表示を促すためのものである。この図10(a)の場合において、このGUI1001をユーザが選択した場合には、図10(b)に示す表示が行われる。なお、更に表示する番組ない場合には、表示の更新は行われない。
【0048】
GUI1002、1012は、報知リストに複数の番組に関する情報が含まれていた場合に、前に表示した番組の表示内容に戻すことを促すためのものである。例えばGUI1012をユーザが選択した場合には、図10(b)に示す表示から図10(a)に示す表示に戻る。なお、前に表示した番組の情報がない場合には表示の更新は行われない。
以上が番組情報の表示例である。
【0049】
ところで、図10において、携帯電話機100において、録画機器に対して、再生の指示をだすことを記述したが、携帯電話機100をそのままリモコンとして使用することも考えられる。図11には、そのように携帯電話機100をリモコンとして使用する場合の各ボタンの機能の対応を示した。
図11(a)には、携帯電話機100の通常時においての各ボタンの意味を示し、図11(b)には、携帯電話機100がリモコンとなる場合のボタン配置を示した。
【0050】
この図11(a)(b)を用いてリモコンとして機能する場合の各ボタンの機能を通常時と対応させながら説明する。
1ボタンキー1101は、一時停止ボタンとして使用する。
2ボタンキー1102は、停止ボタンとして使用する。
3ボタンキー1103は、スキップボタンとして使用する。スキップとは、予め定められた所定時間分だけ、映像を進ませることをいう。
【0051】
4ボタンキー1104は、逆戻しのスロー再生ボタンとして使用する。
5ボタンキー1105は、リプレイボタンとして使用する。
6ボタンキー1106は、順方向のスロー再生ボタンとして使用する。
7ボタンキー1107は、逆戻しチャプタスキップボタンとして使用する。逆戻しチャプタスキップとは、映像データにおいて、データが区分されている場合に、前のチャプタに戻ることをいう。
【0052】
9ボタンキー1109は、順方向チャプタスキップボタンとして使用する。順方向チャプタスキップとは、映像データにおいて、データが区分されている場合に、次のチャプタに進むことをいう。
*ボタンキー1110は、コマ戻しボタンとして使用する。
#ボタンキー1112は、コマ送りボタンとして使用する。
【0053】
オンフックキー1113は、戻るボタンとして、メニューを呼び出した際に前の表示に戻す際に使用する。
オフフックキー1114は、サブキーとして、メニューの呼び出しに使用する。
決定キー1120は、再生キーとして使用するほか、メニューの選択の決定キーとして使用する。
【0054】
右方向キー1121は、早送りキーとして使用する。
下方向キー1122は、スピーカの音量を下げるボリュームダウンキーとして使用する。
左方向キー1123は、逆戻しキーとして使用する。
上方向キー1124は、スピーカの音量を上げるボリュームアップキーとして使用する。
【0055】
8ボタンキー1108、及び0ボタンキー1111には、特に機能は割り振られていない。
ここに示した各ボタンの機能は、ユーザにその機能を認識させるために、ディスプレイ上に表示されてもよい。また、ここに示したボタン配置例は一例に過ぎない。各ボタンがどのボタンに対応するかについては、録画機器ごとに予め記憶部260に記憶されている。リモコンとして使用する場合においては、出力部220の赤外線通信機能を用いてもよいし、ホームサーバ150を介して制御してもよい。
<動作>
ここから、本実施の形態における各機器の動作を図12〜図14に示すタイミングチャートやフローチャートを用いて説明する。
【0056】
まず携帯電話機100を用いて、録画機器を代表してHDDレコーダ120に予約録画を行う時の流れについて図12に示すタイミングチャートを用いて説明する。なお、携帯電話機100は、サーバエリア151外にあるものとする。
まず、携帯電話機100は、操作部240を介してユーザから、録画したい番組に関する入力を受け付ける(ステップS1201)。当該入力内容には、録画したい番組が放送される日時、チャンネル、録画したい機器に関する情報が含まれる。ここでは録画したい機器はHDDレコーダ120であったとする。携帯電話機100の通信部110は、当該入力内容を、通信部110を介してホームサーバ150に送信する(ステップS1203)。
【0057】
携帯電話機100から録画予約の要求を受け取ったホームサーバ150は、予約録画を要求された番組に関する情報を、統合リスト621に書き加える(ステップ1205)。番組名に関しては、予約日時に基づいて、記憶部620が保持するEPGから検索する。そして、その後にHDDレコーダ120に対して、録画設定を指示するコマンドを送信する(ステップS1207)。
【0058】
HDDレコーダ120は、当該コマンドを受け取って、自機の記憶部350に予約録画を実行する設定を行う。また、このときに録画する番組に関する情報を録画リスト351に書き加える(ステップS1209)。そして設定された録画日時が到来したら、その番組を受信して録画する(ステップS1211)。
次に、ホームサーバ150が、携帯電話機100に録画した番組があることを伝達する流れを図13に示すタイミングチャートを用いて説明する。
【0059】
まず、ユーザが保持している携帯電話機100は、例えばユーザが帰宅するなどしてサーバエリア151内に侵入する(ステップS1301)。
当該侵入を受けて(ステップS1303)、ホームサーバ150は、携帯電話機100からの電波を検出し、当該電波の受信強度が自機に記憶されている閾値を越えたことで、携帯電話機100がサーバエリア151内に侵入したことを認識する(ステップS1305)。そして、統合リスト621の中から、携帯電話機100によってなされた録画番組がないかを検索する。検索して、予約した録画番組があった場合には、その番組に関する情報を抜き出して報知リストを作成する(ステップS1307)。そして、その報知リストを携帯電話機100に対して送信する(ステップS1309)。ここで報知リストに含まれる番組は録画済み及び、録画中のものが含まれる。
【0060】
報知リストを受け取った携帯電話機100は、着信音を鳴らし、当該報知リストの中から日付の新しいものから順に表示して、ユーザに録画番組あることを報知して終了する(ステップS1311)。
ここまでが、ユーザに対してなされる報知の流れである。
最後に、携帯電話機100で番組を再生することを選択した場合のホームサーバ150の動作について、図14に示すフローチャートを用いて説明する。
【0061】
まず、携帯電話機100から、番組の再生要求を受け取る(ステップS1401)。再生要求を受けた番組について、当該番組の録画終了時刻を経過しているかどうかを判断する(ステップS1403)。これは、統合リストの録画日時を用いて判断する。
番組の録画終了時刻が経過している場合には(ステップS1403のYES)、統合リストに記述されている、その番組を録画している機器に対して、通常の再生を行う再生モードで番組の再生を行わせる(ステップS1407)。番組の録画終了時刻が経過している場合には(ステップS1403のNO)、統合リストに記述されている、その番組を録画している機器に対して、その番組を録画しながら、当該番組の最初から再生を実行する追っかけ再生を行わせる(ステップS1409)。
【0062】
そしてその番組の再生が終了したら(ステップS1409)、そのほかに携帯電話機100によって、なされた予約録画がないかを判断する(ステップS1411)。この判断は、例えば、携帯電話機100に対して送信した報知リストに基づいて判断する。
そして、録画している番組が他にもあった場合には(ステップS1411のYES)、ステップS1403に戻って、以降の処理を、要求された番組に換えてその他の番組で、実行する。
【0063】
録画している番組が他にない場合には(ステップS1411のNO)、処理を終了する。
<補足1>
上記実施の形態に基づいて本発明に係る録画報知システムについて説明してきたが、本発明が上記実施の形態に限定されないことは勿論である。以下、その変形例について説明する。
(1)上記実施の形態においては、携帯端末の一例として携帯電話機を示したが、これは特に携帯電話機である必要なく、録画予約情報を受信する受信手段と、その内容を表示するディスプレイを備える携帯端末であるならばなんでもよい。
(2)上記実施の形態においては、携帯電話機は、未視聴番組の詳しいデータを表示したが、ただ単に、未視聴のデータがあることを報知するに止めても良い。表示する内容に関しては、携帯電話機においてユーザによる設定がなされてもよいし、携帯電話機のメーカが設定しても良い。
(3)上記実施の形態では、ホームサーバ150とHDDレコーダ120、DVDレコーダ130、HDD内蔵型TV140をあわせて請求項1に記述される記録装置の機能を果たしている。各録画機器で録画された情報について統合するためにホームサーバ150を介在する形をとったが、ホームサーバ150は必ずしも必要ではなく、各録画機器それぞれが上記実施の形態にあげたホームサーバ150の機能を有することとしても良い。即ち、各記録装置それぞれが、自機が記憶しているコンテンツに基づいて携帯電話機に対して記録コンテンツがあることの報知を行うこととしてもよい。
(4)上記実施の形態においては、記録装置としてDVDレコーダやHDDレコーダ、HDD内蔵型テレビなどを示したが、記録装置はこれらに限定する必要はなく、放送されるコンテンツを予約して記録することができる装置ならばなんでもよい。例えば、ビデオレコーダや予約録音機能がついたラジオ受信機といったものも考えられる。
(5)上記実施の形態においては、携帯電話機が家のエリアの中に入るたびに報知を行うような構成にしていたが、毎回毎回報知を行っていた場合には、ユーザが煩わしく感じるかもしれない。そこで、報知を行ったタイミングをホームサーバが記録しておき、前回から所定期間、例えば3日、が経過してから次の報知を行うというような構成にしてもよい。
(6)上記実施の形態においては、記録した放送コンテンツを付属のテレビのディスプレイに表示させたが、携帯電話機が記録装置、例えばHDDレコーダから記録したコンテンツのストリームを受け取って、液晶ディスプレイに表示しても良い。
(7)上記実施の形態においては、携帯端末の一例として携帯電話機を示したが、携帯電話機である必要はなく、少なくともユーザが携帯することができる端末で、データ通信機能と表示機能を有していればよく、例えば通信機能を有するPDA(Personal Digital Assistance)などでの代用も考えられる。
(8)上記実施の形態においては、携帯電話機が所定の領域に入ったことをホームサーバ150が検出したが、携帯電話機自身が、例えばサーバエリア151の範囲を示す情報を保持していて、携帯電話機が所定時間ごとにGPS(Global Positioning System)を利用して経緯度情報を取得し、得られた経緯度情報が記憶しているサーバエリア151の範囲内に該当するかを検討して、サーバエリアへ入ったことを検出してもよい。そして、自機が記憶していた予約録画を行った番組の情報を表示したり、あるいはサーバエリア151内に入ったことをホームサーバ150に通知して、報知リストを送信させても良い。
(9)本願発明は上記実施の形態に示す方法であってもよい。また、当該方法を実現するためにコンピュータに実行させるコードを記したコンピュータプログラムであってもよい。
<補足2>
以下、更に本発明の一実施形態としての記録コンテンツ報知システムについての構成及びその変形例と効果について説明する。
【0064】
(a)本発明の一実施形態に係る記録コンテンツ報知システムは、放送コンテンツを受信して記録する記録装置と、携帯端末とからなる記録コンテンツ報知システムであって、前記記録装置は、放送コンテンツを受信する放送受信手段と、前記携帯端末からの要求に基づいて、前記放送受信手段で受信された放送コンテンツを記録する記録手段とを備え、前記携帯端末は、ユーザの指示を受けて、前記記録装置に、ユーザの指示に係る放送コンテンツの記録を要求する要求手段と、当該携帯端末が、前記記録装置が含まれる所定の領域内に入った場合において、前記要求済みの放送コンテンツに関するコンテンツ情報を表示する表示手段とを備えることを特徴としている。
【0065】
上述のような構成によって、ユーザが基本的に常時携帯する携帯端末を介して録画設定したコンテンツがあれば、ユーザが携帯端末を保持して所定の領域(例えばユーザの家の中)に入った場合に記録装置でコンテンツを録画していることをユーザが保持している携帯端末が表示してユーザに報知できる。
よって、例えば、ユーザがテレビ番組の予約録画をして、そのことを忘れていたとしても、ユーザが帰宅して、録画していた番組があることを携帯電話機が表示してユーザに思い出させることができる。
【0066】
(b)また、上記(a)に示す記録コンテンツ報知システムにおいて、前記記録装置は、前記要求を受け付けたときに、記録を要求された放送コンテンツに関するコンテンツ情報を記憶するコンテンツ情報記憶手段と、前記携帯端末が、前記所定の領域内に入ったことを当該携帯端末からの電波強度に基づいて検知する検知手段と、前記検知手段により当該検知がなされた場合に、前記携帯端末に前記コンテンツ情報を送信するコンテンツ情報送信手段を備え、前記携帯端末は、前記コンテンツ情報を受信するコンテンツ情報受信手段を備え、前記表示手段は、前記コンテンツ情報受信手段で受信したコンテンツ情報を表示することとしてよい。
【0067】
これにより、記録装置が、携帯端末が所定の領域に入ったことを検知して、その検知をトリガにして、携帯端末に対する報知タイミングを決定することができる。
(c)また、上記(b)に示す記録コンテンツ報知システムにおいて、前記コンテンツ情報送信手段は、前記要求手段で記録が要求され、かつ、前記記録手段に記録済みの放送コンテンツのコンテンツ情報を送信することとしてよい。
【0068】
これにより、記録が終了した番組について、その番組を記録したことがユーザに通知されるので、ユーザは、当該通知がなされたときから任意の時間において視聴が可能になる。ただ単に、携帯端末を通じて予約した番組の情報が送信されるだけでは、まだ録画されていなかった場合には、ユーザをがっかりさせることもありえるので、そのことを防ぐことができる。
【0069】
(d)また、上記(b)に示す記録コンテンツ報知システムにおいて、前記携帯端末は更に、前記コンテンツ情報で示される放送コンテンツの出力を要求する出力要求手段を備え、前記記録装置は更に、前記出力要求を受けて記録してある放送コンテンツを出力する出力手段を備え、前記コンテンツ情報送信手段は、前記記録手段に記録されている放送コンテンツのうち、前記出力手段で出力されたことがない放送コンテンツに関するコンテンツ情報を送信することとしてよい。
【0070】
これにより、記録装置に記録されている番組がユーザにより携帯端末を通じて過去に少なくとも1度、再生制御がなされているかどうかを判断して、ユーザにその番組が視聴された可能性を検出し、当該番組については、ユーザは視聴したものと判断してコンテンツ情報を送信しなくなる。よって、ユーザによってコンテンツが視聴された後であるにも関わらず、録画していることがユーザの携帯端末に報知されて、ユーザが煩わしく感じることを防げる。
【0071】
(e)また、上記(b)に示す記録コンテンツ報知システムにおいて、前記コンテンツ情報送信手段は、一度送信した放送コンテンツのコンテンツ情報については、当該送信後、所定の期間が経過していなければ、当該放送コンテンツのコンテンツ情報は送信しないこととしてよい。
これにより、ユーザが所定の領域に入ったり出たりを短時間において繰り返す場合などに、その都度、録画していることが報知されなくなるので、そういった場合においてユーザが報知されることを煩わしく感じることがなくなる。
【0072】
(f)また、上記(a)に示す記録コンテンツ報知システムにおいて、前記表示手段は、前記記録装置に新しく記録された放送コンテンツに関するコンテンツ情報ほど、優先して表示することとしてよい。
ここで優先的に表示するとは、日付の新しいものの方が依り早くユーザに認識されるように表示することをいい、例えば、一つずつ順番に番組の情報を表示する場合には、日付の新しいものから古いものへと表示することをいう。また、リストとして表示する場合には、リストの上にあるものほど日付が新しくなるように表示されてもよい。
【0073】
これにより、ユーザは、録画した番組のうちより新しい番組が何であるかを簡易に認識することができる。
(g)また、録画報知システムに含まれる携帯端末は、放送コンテンツを記録する記録装置と携帯端末を含むシステムにおける携帯端末であって、ユーザの指示を受けて、前記記録装置にユーザの指示に係る放送コンテンツの記録を要求する記録要求手段と、自機が前記記録装置が含まれる所定の領域内に入った場合に、前記要求済みの放送コンテンツに関するコンテンツ情報を表示する表示手段とを備えることとしてよい。
【0074】
これにより、携帯端末は、当該携帯端末を通じて録画予約した番組に関する情報を表示してユーザがそのことを忘れていた場合に思い出させることができる。
(h)また、上記(g)に示す携帯端末において、前記携帯端末は更に、外部の機器から前記コンテンツ情報を受信するコンテンツ情報受信手段を備え、前記表示手段は、当該コンテンツ情報受信手段で受信したコンテンツ情報を表示することとしてよい。
【0075】
これにより、携帯端末は外部の機器(例えば記録装置)から、録画した放送コンテンツに関する放送コンテンツ情報を外部から受け取ることで表示できるようになる。
(i)また、上記(g)に示す携帯端末において、前記携帯端末は更に、前記要求手段において前記要求を行った際に、当該ユーザの指示に係る放送コンテンツに関するコンテンツ情報を記憶する第1記憶手段と、前記所定の領域の範囲を示す範囲情報を記憶する第2記憶手段と、自機の位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記位置情報取得手段で取得した自機の位置情報と、前記範囲情報とから自機が前記所定の領域に入ったことを検出する検出手段とを備え、前記表示手段は、前記検出手段において当該検出がなされた場合において、前記記憶手段に記憶されているコンテンツ情報を表示することとしてよい。
【0076】
あるいは、前記記録装置は、通信電波を発して通信を他の機器と通信を行うことができる記録装置であって、前記携帯端末は更に、前記要求手段において前記要求を行った際に、当該ユーザの指示に係る放送コンテンツに関するコンテンツ情報を記憶する記憶手段と、前記記録装置からの通信電波を検出することで、前記所定の領域に入ったことを検出する検出手段とを備え、前記表示手段は、前記検出手段において当該検出がなされた場合において、前記記憶手段に記憶されているコンテンツ情報を表示することとしてよい。
【0077】
これらの構成により、携帯端末自身が、所定の領域に侵入したことを検知し、それをトリガに自機が録画予約した番組について、その情報をユーザに提示して、ユーザが録画したことを忘れていた場合に思い出させることができる。こうすることで、記録装置に頼ることなく、携帯端末だけでユーザに対する報知を行うことができるようになり、通信の手間などが省ける。
【0078】
(j)また、上記(g)あるいは(i)に示す携帯端末において、前記携帯端末は更に、前記記録装置に、前記コンテンツ情報で示される放送コンテンツを出力させる出力制御コマンドを送信するコマンド送信手段を備えることとしてよい。
これにより、携帯端末を、記録装置を制御するリモコンとして使用することができ、また、ユーザが忘れていたかもしれない番組を再生できるようになる。
【0079】
(k)また、上記(g)に示す携帯端末において、前記表示手段は、前記要求手段が前記要求を行った後に、表示したことがないコンテンツ情報を表示することとしてよい。
これにより、一度表示したコンテンツ情報に関しては表示しなくなり、重複して同じコンテンツ情報が表示されることにより、ユーザが煩わしく感じることを防げる。
(l)また、上記(g)に示す携帯端末において、前記表示手段は、一コンテンツ情報について、当該一コンテンツ情報の表示から所定の時間が経過していなければ、前記所定の領域に自機が入らなくても当該一コンテンツ情報は表示しないこととしてよい。
【0080】
これにより、携帯端末が所定の領域に出たり入ったりを繰り返して連続的にコンテンツ情報を表示することがなくなるので、繰り返し何度もコンテンツ情報が表示されることでユーザが煩わしく感じることを防げる。
【産業上の利用可能性】
【0081】
本発明に係る録画報知システムは、ユーザの保持している携帯端末で番組を予約録画した場合に、その番組を録画したことをユーザに知らせることができ、ユーザが番組を録画したことを忘れてしまっている場合などにおいてユーザに思い出させることができ、有用である。
【符号の説明】
【0082】
100、110 携帯電話機
120 HDDレコーダ
130 DVDレコーダ
140 HDD内蔵型TV
150 ホームサーバ
151 サーバエリア
160 アンテナ
210 通信部
211 アンテナ
220 出力部
230 音声処理部
231 マイク
232 スピーカ
240 操作部
250 表示部
260 記憶部
261 報知リスト
270 計時部
280 制御部
310、410、510 放送受信部
311、411、511 アンテナ
320、420、520 通信部
330、430、530 出力部
340、440、540 録画部
350、450、550 記憶部
351、451、551 録画リスト
360、460、560 入力受付部
370、470、570 計時部
380、480、580 制御部
600 通信部
601 アンテナ
610 制御部
620 記憶部
621 統合リスト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送コンテンツを受信して記録する記録装置と、携帯端末とからなる記録コンテンツ報知システムであって、
前記記録装置は、
放送コンテンツを受信する放送受信手段と、
前記携帯端末からの要求に基づいて、前記放送受信手段で受信された放送コンテンツを記録する記録手段と、
前記携帯端末から記録した放送コンテンツの再生に係る制御を受け付ける受付手段とを備え、
前記携帯端末は、
ユーザの指示を受けて、前記記録装置に、ユーザの指示に係る放送コンテンツの記録を要求する要求手段と、
当該携帯端末が、前記記録装置が含まれる所定の領域内に入った場合において、前記要求済みの放送コンテンツに関するコンテンツ情報を表示する表示手段と、
前記表示手段が表示したコンテンツ情報に対応する放送コンテンツの再生制御を実行するための信号を前記記録装置に出力する出力手段とを備える
ことを特徴とする記録コンテンツ報知システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2011−151825(P2011−151825A)
【公開日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−38604(P2011−38604)
【出願日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【分割の表示】特願2005−305957(P2005−305957)の分割
【原出願日】平成17年10月20日(2005.10.20)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】