説明

記録媒体、その識別情報の記録方法およびその記録/再生方法

【課題】本発明は、ディスク識別情報を規格化された情報として記録する新しい方法を提供することで、その記録されたディスク識別情報によって光ディスクの記録/再生を効率的に行う。また、ディスク種類に対応するディスク識別情報を記録する規格化された方法を提供することで、同一系列のディスク間に相互互換性を提供する。また、記録/再生方法及び装置を提供することで、記録されたディスク識別情報を用いて効率的に光ディスクにデータを記録/再生する。また、ディスク識別情報をディスク管理領域内に記録し、ディスク表面保護方式によるディスク種類を識別する。
【解決手段】光ディスクに識別情報を記録する方法において、ディスク表面保護方式によって識別されるディスク種類を識別するためのディスク識別情報を光ディスクの管理領域に記録する段階を含んで光ディスクの識別情報記録方法を構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録媒体に関するもので、詳しくは、記録可能な光ディスクの管理領域内にディスク識別情報を記録する方法及びそれを用いた光ディスク記録/再生方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
最近、HD−DVDとして知られた高密度光記録媒体は、高画質のビデオデータおよび高音質のオーディオデータを記録・保存するのに広用されている。ブルーレイディスク(Blu−ray disc)は、次世代HD−DVD技術を代表するものである。1回記録可能なブルーレイディスク(write−once Blu−ray disc:BD−WO)、再記録可能なブルーレイディスク(Rewritable blu−ray disc:BD−RW)、そして、読み取り専用ブルーレイディスク(read−only Blu−ray disc:BD−ROM)のための標準を含めて、ブルーレイディスクの世界標準のための技術仕様が定立されている。
【0003】
したがって、高倍速(2倍速以上)のBD−REまたはBD−WOの場合に対応して、新しい規格化を準備する必要がある。特に、BD−REまたはBD−WOの場合は、ディスク表面に保護コーティング膜またはハードコーティング膜を形成したり、ディスク表面テストを規格化したり、カートリッジ使用を選択的に規格化するなどのディスク表面保護のための対応策が議論中にある。したがって、高密度光ディスクにおいて、ディスク表面保護対応策によって決定される各ディスク種類に対する効率的な対応が必要であり、これは、相互間の互換性を確保するために規格化された情報として提供されるべきである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記した関連技術の限界及び短所による一つ以上の問題点を実質的に解消するためのもので、光ディスクにディスク識別情報を記録する方法を提供する。
【0005】
本発明の目的は、ディスク識別情報を規格化された情報として記録する新しい方法を提供することで、その記録されたディスク識別情報によって光ディスクの記録/再生を効率的に行うことにある。
【0006】
本発明の他の目的は、ディスク種類に対応するディスク識別情報を記録する規格化された方法を提供することで、同一系列のディスク間に相互互換性を提供することにある。
【0007】
本発明のさらに他の目的は、記録/再生方法及び装置を提供することで、記録されたディスク識別情報を用いて効率的に光ディスクにデータを記録/再生することにある。
【0008】
本発明によるディスク識別情報の記録方法は、ディスク識別情報をディスク管理領域内に記録し、ディスク表面保護方式によるディスク種類を識別することを特徴とする。
【0009】
本発明の他の長所、目的及び特徴は、発明の詳細な説明において開示されており、これは、当該技術分野における当業者であれば本発明を実現するに足りる。また、本発明の目的及びその他の長所は、開示された発明の詳細な説明及び特許請求の範囲だけでなく図面によっても実現される。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記のような目的を達成するために、本発明は、光ディスクに識別情報を記録する方法において、ディスク表面保護方式によって識別されるディスク種類を識別するためのディスク識別情報を光ディスクの管理領域に記録する段階を含んで構成されることを特徴とする光ディスクの識別情報記録方法が提供される。
【0011】
本発明の他の側面によると、管理領域と;データ領域と;を含んで構成され、ディスク識別情報を記録するための領域が前記管理領域に提供され、前記ディスク識別情報によってディスク表面保護方式に従ってディスク種類が識別されることを特徴とする光ディスクが提供される。
【0012】
本発明のさらに他の側面によると、光ディスクの管理領域に記録された識別情報を読み取り、ディスク表面保護方式の存在可否を確認する段階と;前記光ディスクの記録/再生を行うとき、発生したデータエラーが基準値を超えると、前記ディスク識別情報によって識別されるディスク種類に従って別途の案内メッセージを提供する段階と;を含んで構成された光ディスクの記録/再生方法が提供される。
【0013】
本発明のさらに他の側面によると、記録/再生命令を伝達する制御部と;前記記録/再生命令の伝達を受けて、前記記録/再生命令によって光ディスクの管理領域に記録されたディスク識別情報を読み取り、前記ディスク識別情報によってディスク表面保護方式の存在可否を確認する方式で記録/再生を行う記録/再生部と;を含んで構成された光ディスクの記録/再生装置が提供される。
【0014】
上述した本発明の一般的な説明および下記の詳しい説明は、例示的かつ説明的なものであって、特許請求の範囲に記載された本発明に対する付加的な説明を提供するものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、高密度光ディスクの管理領域にディスク表面保護方式によるディスク識別情報を記録する多様な規格化された方法を提供することで、その記録された識別情報を用いて光ディスクの記録/再生に効率的に対応できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳しく説明すれば、次のとおりである。なお、図面全体において同一の構成要素に対しては同一符号を付する。また、説明の便宜上、ブルーレイディスク(BD:Blu−ray Disc)を本発明による光ディスクの例として説明するが、ディスク制御情報が記録された光ディスクを特徴とする本発明の概念は、例えば、DVD−RAM/−RW/+RW/−R/+Rなどに同じ方式で適用できる。
【0017】
併せて、本発明で用いられる用語は、可能な限り現在広く用いられる一般的な用語から選択したが、場合によっては、出願人が任意に選定した用語もあり、その用語の意味は、下記で詳しく説明した。したがって、本発明は、用語自体の単純な名称や意味でない、その選定された該当用語の本来の意味で理解されるべきである。
【0018】
まず、本発明の説明で用いられた"ディスク識別情報"とは、特定のディスクを他のディスクと区別するための情報を意味する。最近、多様なディスクが登場するにつれて、それらディスクをそれぞれ識別できる情報が必要になってきた。特に、本発明は、ディスク保護方法と連動するディスク種類を識別することを特徴とする。以下、本発明に適用できる各ディスク種類に対し、図1a及び図1bに基づいて詳しく説明する。図1a及び図1bの光ディスクには、ブルーレイディスク(BD)を例に挙げて説明したが、一般的な光ディスクも同様に適用できる。
【0019】
図1a及び図1bは、それぞれディスク種類を示している。
【0020】
図1a及び図1bを参照すると、ディスクの上面から、基板、記録層、カバー層が順に積層されている。ディスクの下面には保護コーティング膜が選択的に塗布されており、これをハードコーティング膜とも称する。
【0021】
すなわち、図1aは、保護コーティング膜が形成された場合を示し、図1bは、保護コーティング膜が形成されてない場合を示している。以下、本発明によってディスク種類を識別する基準となるディスク表面保護方法に対して説明する。
【0022】
まず、光ディスクは、限定された大きさ内で大容量のデータを記録できる保存媒体として便利に携帯できるものである。ディスク表面は、常に外部環境に露出されるため様々な原因によって損傷を受けやすい。例えば、使用者の不注意によって指紋などで汚染されたり、表面にスクラッチが生じうる。
【0023】
ディスク表面の損傷部分が、そのディスクの記録/再生に深刻な影響を与えることは明らかである。特に、既存のディスクの光線より遥かに小さいブルーレイディスク(BD)などの高密度ディスクの光線の場合、その損傷部分は、ディスクの動作に致命的な影響を与えうる。
【0024】
指紋及びスクラッチなどの外部要因によって発生するデータ損失を防止するために、光ディスク規格では、次のような対応策を設けている。
【0025】
第一に、図1aに示すように、ディスク表面に保護コーティング膜を提供する。保護コーティング膜は、ディスク表面を外部要因から直接保護する機能をする。保護コーティング膜には、多様な種類がありえる。例えば、スクラッチまたは指紋に強い保護コーティング膜があり、スクラッチおよび指紋の全てに強い保護コーティング膜もある。これら保護コーティング膜を、それぞれハードコーティング膜ともいう。
【0026】
第二に、ディスク製作過程中に、ディスク表面テストを通してディスクが外部要因に対して特定基準値以上の強度を有することを予め確認し、この確認されたディスクを最終使用者に提供する。したがって、ディスク表面をテストする方法は、予め規格化された情報として提供されるべきである。ディスク表面テストにも、多様な種類がありえる。例えば、スクラッチ防止(anti−scratch)テストおよび指紋防止(anti−fingerprint)テストがあり、スクラッチ防止及び指紋防止の全てに対するテストもある。
【0027】
第三に、ディスクを外部環境から保護するカートリッジが提供される。カートリッジは、その内部にディスクを封入することで、ディスク表面を外部から完全に分離させる。しかし、カートリッジを記録/再生装置(図10)内に装着すると、ピックアップ(図10の"11")から発生する光線の通路を形成するようにカートリッジの一部領域がオープンされ、光ディスクの記録/再生が可能になる。したがって、カートリッジは、ディスクを保護する役割をする。特に、再起録可能なディスクにおいては、カートリッジの使用が強制的な場合もある。最近は、分離可能なカートリッジが提供されることで、必要時にディスクをカートリッジに入れて使用することもできる。
【0028】
上述した保護コーティング膜、ディスク表面テスト及びカートリッジなどのディスク表面保護対応策は、直接的なディスク表面保護方法として活用されるものである。また、ディスクに対する記録/再生を行うとき、記録/再生部(図10の"10")内の信号処理を通してエラーに強いデータを形成したり、ディスク内に欠陥管理領域を提供して欠陥領域を正常領域に取り替えることで、ディスク内のデータを保護する2次的な保護方法もありえる。
【0029】
本発明は、ディスク表面の直接的な損傷を防止するための保護コーティング膜、ディス表面テストおよびカートリッジに関連するものである。すなわち、ディスク製作者は、該当のディスクが上記の外部要因に対するディスク表面保護対応策のうち少なくとも一つを有するかどうかを知らせるか、該当のディスクが如何なるディスク表面保護対応策を有しているかを知らせるディスク識別情報を該当のディスクの管理領域に記録しておき、光記録/再生装置(図10)は、記録/再生時にその記録されたディスク識別情報を参照するようになる。
【0030】
したがって、保護コーティング膜の存在可否、ディスク表面テストの完了可否、またはカートリッジ使用の必要性に対するディスク識別情報をディスク内に規格化された情報として提供することで、使用者または制御部(図10の"20")が記録/再生時にそのディスク識別情報を用いるようにすることが、本発明の主要な技術的思想である。
【0031】
図2は、本発明による一つの記録層を有する単一層ディスクを示した構造図である。
【0032】
図2を参照すると、リードイン領域が光ディスクの内周領域上に管理領域として提供される反面、リードアウト領域は、光ディスクの外周領域上に管理領域として提供される。具体的に、光ディスクの内周領域は、事前記録領域(prerecorded area)と再記録可能または1回記録可能な領域とに分けられる。
【0033】
事前記録領域は、ディスクの製作過程中にデータを予め記録しておいた領域であり、使用者またはシステムは、その事前記録領域にデータ記録を行うことができない。再記録可能/1回記録可能なブルーレイディスク(BD−RE/WO)では、事前記録領域をPIC(permanent information and control data)領域と称する。PIC領域には、ディスク記録に必要な情報としてのディスク情報(Disc Information)(以下、‘DI'と称する)が記録される。
【0034】
データ領域には、使用者の実際データが記録される使用者データ領域と、欠陥領域の発生時、これに取り替えられるスペア領域(ISA、OSA)と、が提供される。特に、BD−WOのような1回記録可能な光ディスクには、欠陥管理及び一般管理に関する情報を記録するTDMA(Temporary Defect Management Area)が提供される。再記録可能なBD(BD−RE)の場合、TDMAは不要な領域であるため指定保留領域(reserved area)として残される。
【0035】
本発明の説明において‘ディスク情報’とは、ディスク記録/再生のための様々な情報を含む情報または領域を意味する。ディスク情報とは、ディスク製作者がディスク使用者に提供する事前記録またはエンボスされた領域内の情報に対する一般名称である。ディスク情報は、事前記録領域に提供されるだけでなく、使用者の要請によって記録可能領域にも提供される。事前記録またはエンボスされた領域内のディスク情報は、例えば、記録可能領域にも複写されうる。ブルーレイディスクに適用可能な‘ディスク情報’は、DVD−RAM/−RW/+RW/−R/+Rなどでは‘物理的フォーマット情報'とも称する。
【0036】
したがって、本発明の技術的思想は、DVD−RAM/−RW/+RW/−R/+Rでの‘物理的フォーマット情報'と同一に適用できる。以下、説明の便宜上、ブルーレイディスク(BD)の場合に該当する‘ディスク情報(以下、DIと称する)'を例に挙げて本発明を説明する。
【0037】
本発明は、ディスク表面保護方式によるディスク種類を識別するための多様な識別情報を事前記録領域に記録するものである。事前記録領域に記録された管理情報は、記録または再生時に考慮するために常に読み取られる。したがって、事前記録領域は、新しいディスク識別情報を規格化された情報として提供するのに適している。
【0038】
特に、BD−RE/WOの場合、事前記録領域としてのPIC領域は、2位相化高周波変調信号(biphased high−frequency modulated signals)で記録され、その領域の高周波変調信号は、特定の再生方式によって再生され、この再生によって情報を取得するようになる。このとき、事前記録領域内の記録方法は、対応するディスク規格(例えば、DVD規格、CD規格など)によって異に適用されるべきである。
【0039】
図3は、図2に示したディスクのPIC領域の構造を示した図である。これは、上述したように、高周波に変調されたPIC領域内の情報を全て取得したとき、図3のPIC領域の構造のように情報を再配置できることを意味する。
【0040】
以下、PIC領域内のディスク情報(DI)を構成する方法を詳しく説明する。BD−RE/WOにおいて‘一つのクラスタ’は、最小記録単位を示し、544クラスタが集まって一つの上位記録単位としての断片を形成し、総5個の断片が集まってPIC領域を形成する。ディスク情報は、最初の断片(IF0)の先頭クラスタに記録される。ディスク情報は、該当の光ディスクに適用可能な記録倍速及び記録層別に複数個の情報として記録され、一つのディスク情報は、112バイトによって構成される。112バイトによって構成されたディスク情報を、ディスク情報フレーム(DI frame)と称する。また、残りの断片の先頭クラスタにも同一内容のディスク情報を繰り返して記録することで、ディスク情報の損失に対応できる。
【0041】
各ディスク情報内には、該当の記録層を示す情報と、記録倍速を示す情報と、その記録倍速に対応する記録関連技法情報(write strategy(WS)information)が記録されている。また、ディスク種類識別情報も、ディスク情報内に記録されている。したがって、該当の光ディスクの記録または再生にこれら情報を活用することで、ディスク種類別または記録倍速別に最適に記録パワーを提供できるようになる。
【0042】
本発明によってディスク情報内にディスク種類情報を含む識別情報を記録する方法の多様な実施形態に対し、図4乃至図11を参照して詳しく説明する。
【0043】
図4は、本発明の一実施形態によるディスク識別情報の記録を示した図で、ディスク識別情報は、ディスク表面保護方式の一つである保護コーティング膜の存在可否によって記録される。
【0044】
図4を参照すると、ディスク内に複数のディスク情報が記録され、その順序を決定するように複数のディスク情報にそれぞれの一連番号が与えられ、その順序は1バイトで記録される。例えば、その情報をディスク情報内に5番目のバイトで記録しておき、これを"DIブロック内のDIフレーム一連番号(DI frame sequence number in DI block)"フィールドと命名し、簡略的に"00h、01h、02h、03h…"などで表示した。すなわち、5番目のバイトの情報が"00h"であると最初のディスク情報を意味し、5番目のバイト情報が"03h"であると4番目のディスク情報を意味する。
【0045】
ディスク情報内の特定領域(すなわち、L番目〜111番目のバイトで"記録関連技法パラメータ(Write Strategy parameters)"フィールドと命名した領域)には、該当のディスク情報が示す倍速と連動する記録関連技法(WS)を記録しておく。ディスク情報内のさらに他の特定領域(すなわち、N番目のバイトで"ディスク層"フィールドと命名した領域)には、ディスク表面上における保護コーティング膜の存在可否によるディスク種類を識別できる識別情報を記録しておく。
【0046】
前記識別情報には、各ディスク種類ごとに特定の認識値を割り当てる。例えば、特定の認識値が"0000 0001b"であると非保護コーティング膜ディスク(保護コーティング膜のないディスク)を意味し、"0000 0010b"であると保護コーティング膜ディスク(保護コーティング膜のあるディスク)を意味すると定義する。
【0047】
非保護コーティング膜ディスクの場合、使用者は、ディスクを用いるときに一層注意を注ぐべきである。記録/再生部(図10の"10")は、このような事実を使用者に案内メッセージ形態で伝達し、これによって、ディスクの使用効率を一層高めるようになる。記録/再生部(図10の"10")を通した光ディスク記録/再生方法は、以下で詳しく説明する。
【0048】
図5は、本発明の他の実施形態によるディスク情報を用いたディスク識別情報の記録を示した図で、保護コーティング膜ディスクの場合、保護コーティング膜の種類を識別できることを示している。
【0049】
図5を参照すると、ディスク情報のN番目のバイトである"ディスク層"フィールドが"0000 0001b"であると非保護コーティング膜ディスクを意味し、かつ、"0000 0010b"、"0000 0100b"、または"0000 1000b"であると保護コーティング膜ディスクを意味し、保護コーティング膜の種類をそれぞれ識別できる識別情報を意味すると定義できる。例えば、ディスク情報のN番目のバイトが"0000 0010b"であるとスクラッチ防止用保護コーティング膜が形成されたことを意味し、"0000 0100b"であると指紋防止用保護コーティング膜が形成されたことを意味し、"0000 1100b"であるとスクラッチおよび指紋の全てを防止するスクラッチ及び指紋防止用保護コーティング膜が形成されたことを意味する。特に、N番目のバイトが"0000 1000b"である場合、全ての外部要因からディスク表面を保護する保護コーティング膜として解析できる。
【0050】
したがって、ディスク製作者は、保護コーティング膜をディスク表面に形成した場合、その保護コーティング膜の種類に対する情報、特に、如何なる外部要因を防止するものであるかを知らせる情報をディスク情報内に記録できるようになる。"0000 1000b"と表示される全ての外部要因に強い保護コーティング膜の場合、その記録された情報は、該当のディスクがカートリッジのないディスクまたはベアディスク(bare Disc)として使用可能であることを知らせる情報として活用できる。残りの5番目のバイトおよびL番目〜111番目のバイトは、図4の場合と同一であってそれに対する説明を省略する。
【0051】
図6は、本発明のさらに他の実施形態によるディスク情報を用いるディスク識別情報の記録を示した図で、ディスク表面をディスク表面保護対応策の一つである規格化された方法でテストし、そのテスト結果によってディスク種類情報を記録することを示している。
【0052】
本実施形態において"ディスク表面テスト"とは、保護コーティング膜の存在可否と関係なしに、カバー層または保護層などの最終ディスク表面を規格化されたテスト方法でテストしたかどうかを示す情報を記録することである。すなわち、テストの完了は、該当のディスクが特定の外部要因に強いことを証明するものである。
【0053】
図6を参照すると、ディスク情報のN番目のバイトである"ディスク層"フィールドが"0000 0001b"であると、ディスク表面テストを行ってない非ディスクテスト(non−Disc Test)を意味し、かつ、"0000 0010b"、"0000 0100b"または"0000 1000b"であると、ディスク表面テストを行ったことを意味し、それぞれの保護コーティング膜種類を識別できる識別情報を意味すると定義できる。例えば、ディスク情報のN番目のバイトが"0000 0010b"であると、ディスク表面テストとしてスクラッチ防止テストを行ったことを意味し、"0000 0100b"であると、ディスク表面テストとして指紋防止テストを行ったことを意味し、"0000 1100b"であると、ディスク表面テストとしてスクラッチ及び指紋の全てを防止可能なスクラッチ及び指紋防止テストを行ったことを意味する。特に、本発明においてN番目のバイトが"0000 1000b"である場合、全ての外部要因に対するディスク表面テストを行ったと解析できる。
【0054】
また、図7のように、ディスク表面テストによるディスク種類を区別する方法は、図4または図5の保護コーティング膜の存在可否によって区別する場合と共に記録される。例えば、ディスク情報のN番目のバイトである"ディスク層"フィールドを4ビットずつ区分して、最初の4ビットにはディスク表面テスト可否に対する情報を提供し、二番目の4ビットには保護コーティング膜の存在可否を示す情報を提供する。この場合、二番目の4ビットは、図4のように保護コーティング膜の有無を示すか(例1)、図5のように保護コーティング膜の種類を示す(例2)。
【0055】
図8は、本発明のさらに他の実施形態によるディスク情報を用いるディスク識別情報の記録を示した図で、ディスク表面保護対応策の一つであるカートリッジ使用の必要性可否によってディスク種類情報を記録することを示している。
【0056】
上述したように、カートリッジ使用は、ディスク表面保護対応策の一つとして、保護コーティング膜とは関係なしに別個に用いられる。保護コーティング膜が存在しない場合は、一般的にカートリッジの使用が必要である。しかし、保護コーティング膜の存在可否に対する情報と、カートリッジ使用の必要性可否に対する情報とが必ず一致することはないので、カートリッジ使用の必要性に対する情報を別途に提供する必要がある。
【0057】
したがって、図8のように、カートリッジ使用の必要性によるディスク種類を区別する方法を、図4または図5の保護コーティング膜の存在可否によってディスク種類を区別する場合と共に記録できる。例えば、ディスク情報のN番目のバイトである"ディスク層"フィールドを4ビットずつ区分して、最初の4ビットにはカートリッジ使用の必要可否に対する情報を提供し、二番目の4ビットには保護コーティング膜の存在可否を示す情報を提供する。この場合、最初の4ビットが"0000b"であるとカートリッジ使用が必要であることを意味し、"0001b"であるとカートリッジ使用が必要でないことを意味する。また、二番目の4ビットは、図4のように保護コーティング膜の有無を示したり(例1)、図5のように保護コーティング膜の種類を示す(例2)。
【0058】
図9は、本発明のさらに他の実施形態によるディスク情報を用いるディスク識別情報の記録を示した図で、保護コーティング膜の存在可否、ディスク表面のテスト可否、及びカートリッジ使用の必要性可否を全て組合せたディスク種類情報を、ディスク情報内にディスク識別情報として記録することを示している。
【0059】
図9を参照すると、カートリッジ使用の必要性可否、ディスク表面のテスト完了可否、および保護コーティング膜の存在可否を、ディスク情報のN番目のバイトである"ディスク層"フィールドの最初の2ビット、二番目の3ビット、三番目の3ビットにそれぞれ記録することと定義しておき、図4乃至図8で採択したディスク種類識別方法を適用してそれぞれの領域を記録する。
【0060】
すなわち、N番目のバイトが"00 001 001b"であると、該当のディスクには保護コーティング膜が存在せず、ディスク表面テストも行われてないことを意味し、該当のディスクに対するカートリッジ使用が必要であることを定義している。もしN番目のバイトに"01 101 101b"が記録されていると、全ての外部要因を考慮した保護コーティング膜(タイプ3(Type3))が存在し、かつ、全てのディスク表面テストを完了したことを意味し、該当のディスクに対するカートリッジの使用が不要であることを定義している。
【0061】
図4乃至図9を参照して説明した多様なディスク種類情報記録方法から分かるように、本発明のディスク種類情報は、ディスク製作者と記録/再生装置(図10)との間に規定された情報としてディスクの管理領域であるディスク情報内に記録しておく。これによって、記録/再生装置(図10)がディスクの現在状態を正確に把握し、ディスクの再生時、最終使用者にディスク使用のための案内メッセージを提供することで、ディスクの使用効率を高めるようになる。
【0062】
以下、図10及び図11では、ディスク情報内に記録された上記のディスク識別情報を用いる光ディスクの記録/再生方法及び装置に対して説明する。
【0063】
図10は、本発明に適用できる光ディスク記録/再生装置を示したブロック図である。
【0064】
図10を参照すると、本発明による記録/再生装置は、光ディスクに対して記録/再生を行う記録/再生部10と、この記録/再生部10を制御する制御部20と、から構成される。制御部20は、特定領域に対する記録または再生命令を下し、記録/再生部10は、制御部20の命令によって特定領域に対する記録/再生を行う。
【0065】
具体的に、記録/再生部10は、外部装置と通信を行うインターフェース部12と、光ディスクにデータを直接記録または再生するピックアップ部11と、このピックアップ部11から再生信号を受信して必要な信号値に復元したり、記録される信号を光ディスクに記録される信号に変調して伝達するデータ処理部13と、光ディスクから正確に信号を読み取るか、光ディスクに信号を正確に記録するためにピックアップ部11を制御するサーボ部14と、管理情報を含む多様な情報及びデータを一時保存するメモリ15と、前記記録/再生部10内の上述した構成要素の制御を担当するマイコン16と、から構成される。前記装置は、制御部20を含んでない場合、マイコン16が制御部20の機能を行えるように構成する。
【0066】
以下、図10及び図11を参照して、本発明による光ディスクの再生過程を詳しく説明する。
【0067】
まず、光ディスクが記録/再生装置に装着されると、ディスク内の全てのディスク管理情報が読み取られ、記録/再生部10のメモリ15に一時保存される。光ディスクの記録/再生時、多様な種類のディスク管理情報が活用されるようになる。特に、メモリに保存される管理情報には、本発明のディスク情報が含まれ、これによって、ディスク情報内に記録されたディスク種類情報も読み取られてメモリ15に保存される。併せて、前記ディスク種類情報は、保護コーティング膜の有無、ディスク表面のテスト可否、または、カートリッジ使用の必要性可否と連動して決定・記録される。
【0068】
制御部20が、現在装着された光ディスクの特定位置に記録された信号を記録/再生するようにとの記録/再生命令を記録/再生部10に伝達すると、記録/再生部10は、制御部20の記録/再生命令を次のように行う。すなわち、記録/再生部10は、既に読み取られて保存中の各種管理情報を用いて記録/再生を行う。記録/再生の途中に、既に設定された基準値(Ts)を超えるエラーが発生する場合は、ディスプレイ装置30を通してそのエラー発生を使用者に提供できる。そのエラー発生を提供するときは、上記の予め読み取られたディスク種類によって別途の対応策を案内することも可能である。
【0069】
例えば、ディスク種類が保護コーティング膜の存在しないことに対応する場合、既に設定された基準値(Ts)を超えるエラーが発生すると、制御部20は、"ディスク表面に保護コーティング膜が存在しないディスクであり、エラー発生可能性が高いので、ご注意願います"と表示する"案内メッセージ-3"を提供できる。
【0070】
また、ディスク種類が、保護コーティング膜の存在すること、かつ、スクラッチ防止用保護コーティング膜であることに対応する場合(タイプ1)、既に設定された基準値(Ts)を超えるエラーが発生すると、制御部20は、"ディスク表面に汚染可能性があるので、布またはスプレーで軽く拭いてください"と表示する"案内メッセージ-1"を提供できる。
【0071】
また、ディスク種類が、保護コーティング膜の存在すること、かつ、指紋防止用保護コーティング膜であることに対応する場合(タイプ2)、既に設定された基準値(Ts)を超えるエラーが発生すると、制御部20は、"ディスク表面にスクラッチ発生可能性があるので、ご確認ください"と表示する"案内メッセージ-2"を提供できる。上記の案内メッセージ-1、2、3は、例示的なものに過ぎなく、多様な案内メッセージが多様な方式で提供されうる。さらに、保護コーティング膜の存在可否のみならず、ディスク表面のテスト可否またはカートリッジ使用の必要性可否による案内メッセージも提供されうる。
【0072】
したがって、本発明は、高密度光ディスクの管理領域にディスク表面保護方式によるディスク識別情報を記録する多様な規格化された方法を提供することで、その記録された識別情報を用いて光ディスクの記録/再生に効率的に対応できるようになる。
【0073】
本発明は、当業者によって多様に修正および変更可能である。また、本発明は、特許請求の範囲およびそれに均等したものに属する全ての修正及び変更を含んでいる。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1a】本発明を記述するためのディスク種類を示した構造図である。
【図1b】本発明を記述するためのディスク種類を示した構造図である。
【図2】本発明に適用可能な単一層ディスクを示した図である。
【図3】本発明のディスク識別情報が記録される管理領域を示した図である。
【図4】本発明の一実施形態によるディスク識別情報の記録を示した図である。
【図5】本発明の他の実施形態によるディスク識別情報の記録を示した図である。
【図6】本発明のさらに他の実施形態によるディスク識別情報の記録を示した図である。
【図7】本発明のさらに他の実施形態によるディスク識別情報の記録を示した図である。
【図8】本発明のさらに他の実施形態によるディスク識別情報の記録を示した図である。
【図9】本発明のさらに他の実施形態によるディスク識別情報の記録を示した図である。
【図10】本発明に適用可能な光ディスク記録/再生装置を示したブロック図である。
【図11】本発明によるディスク識別情報を用いる記録方法を示したフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光ディスクに識別情報を記録する方法において、
ディスク表面保護方式によって識別されるディスク種類を識別するためのディスク識別情報を光ディスクの管理領域に記録する段階を含んで構成されることを特徴とする光ディスクの識別情報記録方法。
【請求項2】
前記ディスク表面保護方式は、ディスク保護コーティング膜であることを特徴とする請求項1に記載の光ディスクの識別情報記録方法。
【請求項3】
前記ディスク保護コーティング膜の存在可否および前記ディスク保護コーティング膜の種類は、前記ディスク識別情報によって識別されることを特徴とする請求項2に記載の光ディスクの識別情報記録方法。
【請求項4】
前記ディスク保護コーティング膜の種類は、スクラッチ防止用保護コーティング膜であることを特徴とする請求項3に記載の光ディスクの識別情報記録方法。
【請求項5】
前記ディスク保護コーティング膜の種類は、指紋防止用保護コーティング膜であることを特徴とする請求項3に記載の光ディスクの識別情報記録方法。
【請求項6】
前記ディスク保護コーティング膜の種類は、スクラッチ及び指紋防止用保護コーティング膜であることを特徴とする請求項2に記載の光ディスクの識別情報記録方法。
【請求項7】
前記ディスク表面保護方式は、ディスク表面テストであることを特徴とする請求項1に記載の光ディスクの識別情報記録方法。
【請求項8】
前記ディスク表面テストは、スクラッチ防止テストの完了に該当することを特徴とする請求項7に記載の光ディスクの識別情報記録方法。
【請求項9】
前記ディスク表面テストは、指紋防止テストの完了に該当することを特徴とする請求項7に記載の光ディスクの識別情報記録方法。
【請求項10】
前記ディスク表面テストは、スクラッチ及び指紋防止テストの完了に該当することを特徴とする請求項7に記載の光ディスクの識別情報記録方法。
【請求項11】
保護コーティング膜の存在可否およびディスク表面テストの完了可否は、前記ディスク識別情報によって識別されることを特徴とする請求項1に記載の光ディスクの識別情報記録方法。
【請求項12】
前記ディスク識別情報は、前記保護コーティング膜の存在可否および前記ディスク表面テストの完了可否を示す情報の組合せを含むことを特徴とする請求項11に記載の光ディスクの識別情報記録方法。
【請求項13】
前記ディスク表面保護方式は、カートリッジ使用であることを特徴とする請求項1に記載の光ディスクの識別情報記録方法。
【請求項14】
前記ディスク識別情報は、カートリッジ使用の必要性可否を識別するための情報であることを特徴とする請求項13に記載の光ディスクの識別情報記録方法。
【請求項15】
前記ディスク識別情報としての保護コーティング膜の存在可否を示す情報と、ディスク表面テストの完了可否を示す情報とは、別途に記録されることを特徴とする請求項14に記載の光ディスクの識別情報記録方法。
【請求項16】
前記保護コーティング膜が存在する場合、カートリッジが必要でないと表示されることを特徴とする請求項15に記載の光ディスクの識別情報記録方法。
【請求項17】
前記保護コーティング膜が存在し、かつ、前記ディスク表面テストが完了した場合、カートリッジが必要でないと表示されることを特徴とする請求項15に記載の光ディスクの識別情報記録方法。
【請求項18】
前記ディスク識別情報は、事前記録領域に予め記録されることを特徴とする請求項1に記載の光ディスクの識別情報記録方法。
【請求項19】
前記ディスク識別情報は、前記光ディスク内の記録可能管理領域に記録されることを特徴とする請求項1に記載の光ディスクの識別情報記録方法。
【請求項20】
管理領域と;
データ領域と;
を含んで構成され、
ディスク識別情報を記録するための領域が前記管理領域に提供され、前記ディスク識別情報によってディスク表面保護方式に従ってディスク種類が識別されることを特徴とする光ディスク。
【請求項21】
光ディスクの管理領域に記録された識別情報を読み取り、ディスク表面保護方式の存在可否を確認する段階と;
前記読み取られた識別情報に基づいて、前記光ディスクのデータ記録または再生を制御する段階と;
を含んで構成されることを特徴とする光ディスクの記録/再生方法。
【請求項22】
光ディスクの記録または再生を行うとき、発生したデータエラーが基準値を超えるかどうかを判断する段階と;
前記判断段階の結果として前記記録または再生を制御する段階と;
をさらに含むことを特徴とする請求項21に記載の光ディスクの記録/再生方法。
【請求項23】
前記制御段階は、前記ディスク識別情報によって識別されたディスク種類に従って別途の案内メッセージを提供する段階を含むことを特徴とする請求項22に記載の光ディスクの記録/再生方法。
【請求項24】
前記ディスク識別情報は、保護コーティング膜の存在可否によって決定されることを特徴とする請求項21に記載の光ディスクの記録/再生方法。
【請求項25】
前記ディスク識別情報は、ディスク表面テストの完了可否によって決定されることを特徴とする請求項21に記載の光ディスクの記録/再生方法。
【請求項26】
前記ディスク識別情報は、カートリッジ使用の必要性可否によって決定されることを特徴とする請求項21に記載の光ディスクの記録/再生方法。
【請求項27】
前記ディスク識別情報は、保護コーティング膜の存在可否、ディスク表面テストの完了可否、または、カートリッジ使用の必要性可否の組合せによって決定されることを特徴とする請求項21に記載の光ディスクの記録/再生方法。
【請求項28】
記録/再生命令を伝達する制御部と;
前記記録/再生命令の伝達を受けて、前記記録/再生命令によって光ディスクの管理領域に記録されたディスク識別情報を読み取り、前記ディスク識別情報によってディスク表面保護方式の存在可否を確認する方式で記録/再生を行う記録/再生部と;
を含んで構成されることを特徴とする光ディスクの記録/再生装置。
【請求項29】
発生したデータ量が基準値を超えると、前記記録/再生部は、前記ディスク表面保護方式の存在可否によって識別されたディスク種類に対応する案内メッセージを提供することを特徴とする請求項28に記載の光ディスクの記録/再生装置。
【請求項30】
前記ディスク種類は、保護コーティング膜の存在可否によって決定されることを特徴とする請求項29に記載の光ディスクの記録/再生装置。
【請求項31】
前記ディスク種類は、ディスク表面テストの完了可否によって決定されることを特徴とする請求項29に記載の光ディスクの記録/再生装置。
【請求項32】
前記ディスク種類は、カートリッジ使用の必要性可否によって決定されることを特徴とする請求項29に記載の光ディスクの記録/再生装置。
【請求項33】
前記ディスク種類は、保護コーティング膜の存在可否、ディスク表面テストの完了可否、または、カートリッジ使用の必要性可否の組合せによって決定されることを特徴とする請求項29に記載の光ディスクの記録/再生装置。

【図1a】
image rotate

【図1b】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate


【公表番号】特表2007−502497(P2007−502497A)
【公表日】平成19年2月8日(2007.2.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−523134(P2006−523134)
【出願日】平成16年8月13日(2004.8.13)
【国際出願番号】PCT/KR2004/002039
【国際公開番号】WO2005/017880
【国際公開日】平成17年2月24日(2005.2.24)
【出願人】(502032105)エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド (2,269)
【Fターム(参考)】