説明

記録装置、記録装置の制御方法、および、制御プログラム

【課題】ホストコンピュータの制御に従って記録媒体の搬送と記録媒体に対する画像の記録を行う記録装置において、既にセットされた記録媒体を取り出せるようにする。
【解決手段】外部から供給される記録媒体を搬送する搬送機構部と、記録媒体に画像を記録する記録ヘッド18とを備えたドットインパクトプリンタ10において、CPU61は、ホストコンピュータ80から送信される指示に基づいて搬送モータ36および記録ヘッド18を駆動させるとともに、ホストコンピュータ80から記録媒体の搬送を指示する搬送指示が送信され、この搬送指示を受信した場合には、所定条件が成立するまで記録媒体を取り出し可能な位置で停止させ、その後に記録媒体を記録位置に搬送させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ホストコンピュータの制御に基づいて記録媒体に画像を記録する記録装置、この記録装置の制御方法、および、制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ホストコンピュータと記録装置とを接続し、このホストコンピュータから記録装置へコマンドを送信することにより、記録装置を制御するシステムが知られている。このようなシステムでは、ホストコンピュータから記録装置に各種コマンドを送信して、記録媒体の搬送や画像の記録等を指示できるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−39781号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述したような多くの記録装置においては、ホストコンピュータから記録動作の開始が指示された時点で、セットされた記録媒体を記録用の位置まで搬送しておき、その後に記録すべきデータがホストコンピュータから送信されたときに、速やかに記録動作に移行できるようにしている。
ところが、複数種類の記録媒体を用いる場合に誤って異なる種類の記録媒体をセットしてしまった場合等、いったんセットした記録媒体を取り出して交換することがある。上記従来の記録装置では、記録媒体をセットした直後であれば取り出しが可能なことがあるが、ホストコンピュータから記録動作の開始が指示されてしまうと、この指示に従って記録媒体が記録位置まで搬送されてしまう。記録可能な位置まで搬送された記録媒体を無理に取り出そうとすると記録ヘッド等の機構部に過大な力が加わる恐れがあり、記録ジョブをキャンセルする等の操作を行わないと記録媒体を取り出せないという問題があった。
【0004】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、ホストコンピュータの制御に従って記録媒体の搬送と記録媒体に対する画像の記録を行う記録装置において、既にセットされた記録媒体を取り出せるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、本発明は、外部から供給される記録媒体を搬送する搬送機構部と、前記記録媒体に画像を記録する記録機構部とを備え、ホストコンピュータから送信される指示に基づいて前記搬送機構部による搬送および前記記録機構部による記録を行う記録装置において、前記ホストコンピュータから前記記録媒体の搬送を指示する搬送指示が送信され、この搬送指示を受信した場合、所定条件が成立するまで前記記録媒体を取り出し可能な位置で停止させた後に、前記搬送機構部によって前記記録媒体を記録位置に搬送させる制御手段を備えたことを特徴としている。
この構成によれば、ホストコンピュータから記録媒体の搬送が指示された場合に、所定条件が成立するまで記録媒体が取り出し可能な位置で停止されるので、ホストコンピュータからの指示が送信された後であっても、記録媒体を取り出して交換等を行うことができ、利便性の向上を図ることができる。また、所定の条件が成立した後は速やかに記録位置まで記録媒体が搬送され、その後に画像の記録を行うことができる。
【0006】
また、本発明において、前記制御手段は、前記ホストコンピュータから送信された搬送指示を受信した際に、前記記録媒体が記録位置にある場合には、前記記録媒体を取り出し可能な位置で停止させることなく前記搬送機構部によって搬送させるものとしてもよい。この場合、既に記録位置まで記録媒体が搬送されていれば、ホストコンピュータからの搬送指示を受信した後に記録媒体を止めることなく搬送する。記録位置まで搬送された記録媒体を交換することは殆ど考えられないので、記録媒体が記録位置まで搬送された後は速やかに搬送およびその後の記録を実行できるようにして、スループットを低下させずに利便性の向上を図ることができる。
【0007】
さらに、本発明において、前記制御手段は、前記ホストコンピュータから前記記録媒体に画像を記録するよう指示が送信され、この指示を受信した場合には、取り出し可能な位置で停止された前記記録媒体を前記搬送機構部によって記録位置まで搬送させるものとしてもよい。この場合、上記所定条件として、ホストコンピュータからの記録指示を受信した場合に記録媒体を記録位置まで搬送し、速やかに画像の記録を行えるようにするので、スループットを低下させずに利便性の向上を図ることができる。
【0008】
また、前記制御手段は、予め定められた所定時間が経過するまで前記記録媒体を取り出し可能な位置で停止させるものとしてもよい。この場合、上記所定の条件として所定時間が経過するまでは、記録媒体の交換が可能となり、所定時間の経過後は記録媒体が記録位置に搬送されるので、記録媒体の交換を可能として利便性の向上を図りつつ、スループットの大幅な低下を防ぐことができる。
【0009】
また、本発明において、外部から供給された前記記録媒体を整列させる整列手段をさらに備え、前記制御手段は、前記ホストコンピュータからの搬送指示を受信した場合に、所定条件が成立するまで、前記記録媒体を前記整列手段によって整列された位置で停止させる構成としてもよい。この場合、記録媒体が整列された位置で停止するので、容易に記録媒体を交換できる。
【0010】
また、上記目的を達成するため、本発明は、外部から供給される記録媒体を搬送する搬送機構部と、前記記録媒体に画像を記録する記録機構部とを備え、ホストコンピュータから送信される指示に基づいて前記搬送機構部による搬送および前記記録機構部による記録を行う記録装置の制御方法であって、前記ホストコンピュータから前記記録媒体の搬送を指示する搬送指示が送信され、この搬送指示を受信した場合、所定条件が成立するまで前記記録媒体を取り出し可能な位置で停止させた後に、前記搬送機構部によって前記記録媒体を搬送させること、を特徴とする記録装置の制御方法を提供する。
【0011】
また、上記目的を達成するため、本発明は、外部から供給される記録媒体を搬送する搬送機構部と、前記記録媒体に画像を記録する記録機構部とを備え、ホストコンピュータから送信される指示に基づいて前記搬送機構部による搬送および前記記録機構部による記録を行う記録装置を制御するコンピュータを、前記ホストコンピュータから前記記録媒体の搬送を指示する搬送指示が送信され、この搬送指示を受信した場合、所定条件が成立するまで前記記録媒体を取り出し可能な位置で停止させた後に、前記搬送機構部によって前記記録媒体を搬送させる制御手段、として機能させる制御プログラムを提供する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ホストコンピュータから記録装置に対して記録媒体の搬送が指示された後であっても、記録媒体を取り出すことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明を適用した実施形態に係る記録装置としてのドットインパクトプリンタの外観を示す斜視図である。本実施形態のドットインパクトプリンタは、複数の記録ワイヤを備えた記録ヘッド18(図2および図3参照)を具備し、この記録ヘッド18から記録ワイヤを、インクリボンを介して記録媒体へ向けて打ち出すことにより、記録媒体の記録面にドットを形成して、文字を含む画像を記録するものである。
ここで、ドットインパクトプリンタ10において使用可能な記録媒体としては、所定長さに切断されたカットシート、複数枚のシートが連接された連続シート等がある。これらカットシートおよび連続シートは、普通紙、複写紙、厚紙等の紙類、あるいは合成樹脂製のシートにより構成され、これらのシートにコーティングや浸潤等の加工を施したものを用いてもよい。また、カットシートの形態としては、例えば、定形サイズのカット紙(PPC用紙や葉書等)に加え、複数のシートを綴じた冊子形態のもの(通帳等)や袋状に成形されたもの(封筒等)が挙げられる。連続シートの形態としては、例えば、その幅方向両端にスプロケットホールが穿設され、所定長さ毎に折り畳まれた連続紙や、ロール状に巻かれたロール紙等が挙げられる。
本実施の形態では、ドットインパクトプリンタ10において、複数の記録用紙を長手方向中央で綴じた冊子形態の通帳100を用いる場合を例に挙げて、説明する。
【0014】
図1に示す通帳100には、その記録面を開いた状態で底となる面に、磁気ストライプ101が設けられている。この磁気ストライプ101は、各種の情報を磁気的に記録可能な記録領域であり、後述する磁気ヘッド34(図2)によって、情報の書き込みおよび読み出しが行われる。
図1に示すドットインパクトプリンタ10は、カバー12、上部ケース13、および下部ケース14からなる外装の中に、本体を収容した構成を有する。この外装は、上部に開閉可能に配設されたカバー12の下に、上部ケース13と下部ケース14とが上下に連結されて構成される。この外装の前面には、上部ケース13と下部ケース14との境界部分に開口部が設けられ、この開口部は通帳100を手差し挿入するための手差口15となっている。
【0015】
図2は、ドットインパクトプリンタの外装に収容されるプリンタ本体を示す斜視図である。また、図3は、ドットインパクトプリンタの側断面図である。図3中に示す符号Aは、通帳100の搬送経路を示す。
図2および図3に示すように、プリンタ本体11は、左サイドフレーム16および右サイドフレーム17を含む本体フレームを有する。この本体フレームには、記録ヘッド18およびキャリッジ19を含んで構成される記録機構部20、記録ヘッド18に対向するプラテン21、第1搬送ローラ22および第2搬送ローラ23を備えた第1搬送機構部24、第3搬送ローラ25および第4搬送ローラ26を備えた第2搬送機構部27、通帳100が有する磁気ストライプ101の磁気情報の読取/書込を行う磁気ヘッド34を備えた磁気データ読書部29、および、磁気情報の読取/書込時に通帳100の浮き上がりを上から押さえるシート押え部30を有している。
【0016】
左サイドフレーム16および右サイドフレーム17は、プリンタ本体11の左右両端部において互いに対向するよう立設される。この両サイドフレーム16、17間には、キャリッジ軸31が架け渡され、さらに、両サイドフレーム16、17に跨って、平坦面形状の前方シート案内32および後方シート案内33が固定して設けられる。
この前方シート案内32および後方シート案内33は、手差口15(図1)から挿入された通帳100が搬送される搬送経路Aの下面を構成する。前方シート案内32はプリンタ本体11の前側すなわち手差口15側に位置し、後方シート案内33はプリンタ本体11の後側に位置する。前方シート案内32と後方シート案内33とは、記録ヘッド18の下で離れており、この空間に平面形状のプラテン21が配置される。
【0017】
上記第1搬送機構部24は、プラテン21よりも前側に位置し、第2搬送機構部27は、プラテン21の後側に位置する。
このうち、第1搬送ローラ22および第3搬送ローラ25は搬送経路Aの下側に配置され、第2搬送ローラ23および第4搬送ローラ26は、搬送経路Aの上側に配置される。通帳100は、第1搬送ローラ22と第2搬送ローラ23との間、および、第3搬送ローラ25と第4搬送ローラ26との間に挟まれて、搬送経路Aを搬送される。
ここで、第1搬送ローラ22および第3搬送ローラ25は、搬送モータ36(図5)および図示しない駆動輪列部によって回転駆動される駆動ローラである。これに対し、第2搬送ローラ23および第4搬送ローラ26は、それぞれ第1搬送ローラ22および第3搬送ローラ25に向けて所定の押圧力でばね付勢され、第1搬送ローラ22および第3搬送ローラ25の回転に伴って回転する従動ローラである。このため、第1搬送ローラ22と第2搬送ローラ23とは互いに反対方向に回転し、第3搬送ローラ25と第4搬送ローラ26とは互いに反対方向に回転して、通帳100を搬送する。
【0018】
また、図3に示すように、プラテン21と第1搬送ローラ22との間には整列板54が配置される。この整列板54は、記録ヘッド18の走査方向に対して平行に延在し、搬送経路Aに対して垂直な板状部材である。整列板54は、搬送経路Aの下側に埋設され、整列モータ37(図5)の動作によって搬送経路Aに進退可能に構成される。すなわち、整列板54は、整列モータ37によって駆動されて上下に移動され、前方シート案内32の下から搬送経路Aに突出して進出し、あるいは、搬送経路Aに突出した状態から前方シート案内32の下または面一位置まで退避する。この整列板54と、整列板54を駆動する整列モータ37とを合わせて整列手段が構成される。
磁気ヘッド34は、サイドフレーム16,17間に平行に架け渡された二本の磁気ヘッドガイドに沿って、磁気モータ38(図5)により往復駆動される。これによって、磁気ヘッド34は、通帳100の磁気ストライプ101を走査し、磁気ストライプ101から情報を読み出し、および、情報を書き込むことができる。
【0019】
キャリッジ19は、上述したように左サイドフレーム16および右サイドフレーム17に架け渡されたキャリッジ軸31に摺動自在に挿通される。キャリッジ19は、キャリッジ駆動モータ35(図5)に、輪列駆動部(図示略)およびタイミングベルト(図示略)を介して連結され、キャリッジ駆動モータ35の正転または逆転により、キャリッジ軸31に沿って走行(走査)される。このキャリッジ19の走査方向を主走査方向とする。
このキャリッジ19には、記録ヘッド18が搭載される。記録ヘッド18は、キャリッジ19と一体となって、通帳100の記録面上を主走査方向に沿って移動する。
また、キャリッジ19または本体フレームには、インクリボンが折り畳まれた状態で収容されたリボンカートリッジ39が取り付けられる。このリボンカートリッジ39に収容されたインクリボンは一部が引き出されて記録ヘッド18の先端に重なっている。そして、記録ヘッド18は、主走査方向に走行される間に記録ワイヤを突出させて、インクリボンを介して通帳100の記録面に打ち当て、インクリボンのインクを、プラテン21と記録ヘッド18との間に搬送される通帳100に付着させて、この通帳100に文字を含む画像を記録する。
【0020】
記録ヘッド18から突出する記録ワイヤの突出力は、プラテン21によって受け止められる。プラテン21は、キャリッジ19の走行方向に延在する平面を有し、その長手方向両端部において、付勢ばね40(図3)によって記録ヘッド18に向けて付勢されつつ弾性支持される。付勢ばね40は、例えば、圧縮コイルばねである。この付勢ばね40の付勢力により、記録ヘッド18の記録動作時における記録ワイヤの突出力が支持される。また、記録ヘッド18には、記録ワイヤが突出する箇所の側方にガイドローラ41が配設される。ガイドローラ41は、記録ヘッド18の走査方向に沿って回転自在に支持され、その下端は、記録ワイヤが打ち出されない状態において記録ヘッド18の先端よりも下方に位置する。このガイドローラ41の下端は、プラテン21またはプラテン21上に位置する通帳100に当接し、プラテン21を押し上げる付勢ばね40の付勢力に抗する。これにより、通帳100の厚みが変化しても、その分だけプラテン21が上下に変位することで厚みの差が吸収され、通帳100の記録面と記録ヘッド18の先端との間の距離(ギャップ、あるいはメディアギャップ)が適正な距離に保たれる。
【0021】
また、記録ヘッド18の前側には第1シートガイド42および第2シートガイド43が配設される。第1シートガイド42は、手差口15から挿入されて記録ヘッド18へ向けて搬送された通帳100の先端が浮き上がった場合に、この先端を下方へ案内するものである。この第1シートガイド42により、通帳100の先端がスムーズに記録ヘッド18とプラテン21の間に入り込む。また、第2シートガイド43は、記録ヘッド18によって記録が行われた後で、通帳100が手差口15へ向けて搬送される際に終端が浮き上がった場合に、この終端を下方へ案内してスムーズに手差口15から排出させるためのガイドである。
また、ドットインパクトプリンタ10は、第1、第2シート搬送機構部24,27の駆動制御、キャリッジ19の走行制御、記録ヘッド18の記録ワイヤによる記録動作の制御、および磁気データ読書部29の読み書き制御等、プリンタ10全体を制御する制御部として、例えばプリンタ本体11の後側の下方に、制御基板部50を備えている。
【0022】
図4は、ドットインパクトプリンタ10の機能的構成を示すブロック図である。なお、理解の便宜を図るため、図4には、ドットインパクトプリンタ10の構成部とともに、ドットインパクトプリンタ10の外部に存在するホストコンピュータ80を図示する。
図4に示すように、制御基板部50には、制御基板部50の各部を制御する制御手段としてのCPU(Central Processing Unit)61、CPU61により実行されるプログラムおよびデータを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)62、CPU61により実行される制御プログラム等を記憶するフラッシュROM(Read Only Memory)63を備え、これらの各部はバス68を介して相互に接続される。また、バス68には、記録ヘッド18により記録される文字を生成するためのキャラクタジェネレータ(CG)64が接続されるほか、記録ヘッド18、キャリッジ駆動モータ35、搬送モータ36、整列モータ37および磁気モータ38を含む各種ステッピングモータに接続され、これらのステッピングモータに対して電源およびパルス信号を供給するドライバ回路66が接続される。
【0023】
また、バス68には、ゲートアレイ(G/A)65を介して、媒体センサ51が接続される。この媒体センサ51は、通帳100の搬送経路Aに配設され、より詳細には記録ヘッド18の近傍において通帳100の有無を検出するセンサである。この媒体センサ51は、通帳100が整列板54により整列された後、記録ヘッド18の直下まで搬送された場合に、これを検出する。従って、媒体センサ51の検出状態により、整列板54により整列された通帳100が、記録ヘッド18による記録が可能な位置まで移動されたか否かを知ることができる。
CPU61は、フラッシュROM63に記憶された制御プログラムに基づいて、記録ヘッド18やドライバ回路66を制御するとともに、媒体センサ51の検出状態を、ゲートアレイ65を介して取得する。ここで、CPU61は、媒体センサ51の出力電圧を、ゲートアレイ65を介して所定周期(例えば、100[ms(ミリ秒)])でサンプリングしてA/D変換することにより、これら出力電圧を示すデータを取得する。
さらに、バス68には、シリアルインタフェース、パラレルインタフェース、USBインタフェース、ネットワークカードインタフェース等の各種規格に準じたコネクタを備えるインタフェース回路(I/F)67が接続される。I/F67には、ドットインパクトプリンタ10の外部のホストコンピュータ80が接続される。このホストコンピュータ80は、ドットインパクトプリンタ10との間で各種制御情報およびデータを送受信することにより、ドットインパクトプリンタ10によって画像を記録させるものであり、例えば、通帳100の搬送や記録実行等を指示する制御情報(コマンド)、あるいは、記録すべき画像のデータ等をドットインパクトプリンタ10に対して送信する。ドットインパクトプリンタ10をホストコンピュータ80に接続することにより、コンピュータシステムが構成される。
【0024】
このコンピュータシステムにおいて、ホストコンピュータ80は、ドットインパクトプリンタ10によって通帳100の搬送および記録を実行させるための制御情報として、開始コマンド、送りコマンドおよび復帰コマンドを送信する。開始コマンドは、ホストコンピュータ80からドットインパクトプリンタ10に対し、記録ヘッド18による記録動作に係るコマンドおよびデータを送信する旨を通知するコマンドである。送りコマンドは、ドットインパクトプリンタ10に対して通帳100の搬送を指示するコマンドであり、搬送量を指定するデータとともにドットインパクトプリンタ10へ送信される。また、復帰コマンドは、記録ヘッド18を主走査方向に移動させて記録位置まで復帰させて、記録開始を指示するコマンドである。通帳100を搬送する際、記録ヘッド18は、記録ワイヤの破損や通帳100の汚損を避けるために主走査方向に沿って端に移動され、通帳100の上から外れる。従って、通帳100に画像を記録する際には、この端の位置から通帳100の上方すなわち記録位置に記録ヘッド18を移動させる必要がある。復帰コマンドは、上記のように通帳100の上方から外れた位置にある記録ヘッド18を、記録位置まで移動させるよう指示するコマンドである。この復帰コマンドは、通帳100に記録すべき画像のデータとともに、ドットインパクトプリンタ10に送信される。
また、上記各構成部のうち、CPU61、RAM62、フラッシュROM63、CG64、ドライバ回路66、およびI/F67の各部は制御基板部50上に実装され、この制御基板部50に形成されるバス68に接続されるが、その具体的な実装形態等は任意である。
【0025】
次に、プリンタ10の動作の概略を説明する。
通帳100が手差口15から挿入され、この通帳100が媒体センサ51により検出されると、整列板54が搬送経路Aに突出する。ここでCPU61の制御により、ドライバ回路66によって搬送モータ36が駆動されることで、通帳100が第1搬送機構部24の第1搬送ローラ22および第2搬送ローラ23により挟まれてプラテン21の手前まで搬送される。ここで、搬送経路Aに突出した整列板54に通帳100が突き当てられることにより、通帳100が整列板54に沿って整列される。
通帳100は、磁気データ読書部29が通帳100の磁気ストライプ101を読み取ることができる読み取り位置まで搬送され、磁気データ読書部29により、通帳100の磁気ストライプ101について情報の読み取りおよび書き込みが行われる。
その後、ドットインパクトプリンタ10は、ホストコンピュータ80から送信される開始コマンドを受信して、通帳100に対する記録を実行すべく各部の制御を開始する。ドットインパクトプリンタ10を制御するCPU61は、媒体センサ51の検出状態を取得して、通帳100が記録ヘッド18の所まで搬送されているか否かを判別し、ホストコンピュータ80から送信される送りコマンドまたは復帰コマンドに対する待機状態に移行する。
【0026】
通帳100が記録ヘッド18の位置にある場合、すなわち、手差口15(図1)から挿入された通帳100に既に印字を行った後は、CPU61はホストコンピュータ80から送信された送りコマンドを受信して、搬送モータ36を駆動させることにより、送りコマンドとともに送信されたデータによって指定された量だけ、通帳100を搬送する。
また、CPU61は、ホストコンピュータ80から送信された復帰コマンドを受信すると、コマンドとともに受信したデータに基づいてキャリッジ駆動モータ35および記録ヘッド18を駆動させ、通帳100に文字を含む画像を記録する。一方、通帳100が記録ヘッド18の位置にない場合、すなわち、手差口15から挿入された整列板54によって整列された位置にある状態で、ホストコンピュータ80から送信された送りコマンドを受信すると、CPU61は、通帳100の搬送を保留状態とする。そして、その後に復帰コマンドを受信すると、CPU61は、予め定められた所定時間だけ待機した後で保留していた搬送を実行し、通帳100をプラテン21上の記録位置まで搬送するとともに記録を実行する。
【0027】
記録ヘッド18による記録動作は、記録ヘッド18が主走査方向左向きまたは右向きに走行される間に、記録ワイヤにより1行分の記録がなされ、この1行分の記録がなされる度に、第1搬送ローラ22、第2搬送ローラ23、第3搬送ローラ25および第4搬送ローラ26が通帳100を所定長(例えば、行間分)搬送させ、これらの動作が繰り返されることにより実施される。記録ヘッド18による記録後、通帳100は、第1および第2シート搬送機構部24、27によって、上記読み取り位置まで搬送され、通帳100へ記録した情報に基づいて、磁気データ読書部29により磁気ストライプ101に磁気情報が書き込まれる。次に、第1搬送機構部24によって通帳100が前側に搬送され、通帳100が手差口15から排出される。
【0028】
以上のように構成されるドットインパクトプリンタ10の動作について、フローチャートに従って説明する。
図5〜図7は、ドットインパクトプリンタの動作を示すフローチャートである。この図5〜図7に示す動作は、CPU61により、フラッシュROM63に記憶された制御プログラムを実行することにより、実現される。
【0029】
ステップS11で、CPU61は、ホストコンピュータ80から送信される開始コマンドを受信するまで、待機する。これは、開始コマンドを受信する前は、記録ヘッド18による記録に係る動作を実行しないためである。
ここで、ホストコンピュータ80から送信された開始コマンドを受信すると、CPU61はステップS12に移行して、通帳100が記録位置にあるか否かを判別する。通帳100が記録位置にない場合、CPU61はステップS13に移行して、記録位置移動要求フラグを1にセットして、RAM62に記憶させる。通帳100が記録位置にない場合とは、具体的には、手差口15から挿入された通帳100が整列板54によって整列された位置に止まっている場合であり、その通帳100に画像を記録する前の場合を指す。記録位置移動要求フラグとは、この整列板54の位置に止まっている通帳100を、記録位置まで移動させる必要があることを示すフラグである。
続いて、CPU61はステップS14に移行して、フラッシュROM63に予め記憶された待ち時間を読み出してセットするとともに、この待ち時間のカウントダウンを開始し、ステップS15に移行する。
また、ステップS12で通帳100が記録位置にある場合、すなわち、セットされた通帳100への記録を既に行っている場合には、CPU61はステップS15に移行する。
【0030】
ステップS15で、CPU61は、ホストコンピュータ80から送信された送りコマンドを受信したか否かを判別し、送りコマンドを受信した場合はステップS16に移行して送り処理を行う。このステップS16の送り処理については、図6を参照して後述する。
一方、ホストコンピュータ80から送信された送りコマンドを受信していない場合(ステップS15;No)、CPU61はステップS17に移行して、ホストコンピュータ80からの復帰コマンドを受信したか否かを判別する。ここで、復帰コマンドを受信した場合はステップS18に移行して、記録処理を行う。このステップS18の記録処理については、図7を参照して後述する。
ステップS16の送り処理およびステップS18の記録処理の実行後、あるいは、ステップS17で復帰コマンドを受信しなかった場合、CPU61は、ステップS15に戻って動作を継続する。
【0031】
図6は、図5のステップS16で実行される送り処理を詳細に示すフローチャートである。
この送り処理のステップS21で、CPU61は、ホストコンピュータ80から送りコマンドとともに送信されたデータに基づいて、送り量を算出する。この送り量とは、通帳100を第1搬送機構部24および第2搬送機構部27により搬送する搬送量を指す。
続いて、CPU61はステップS22に移行して、RAM62に記憶された記録位置移動要求フラグの値を参照する。ここで、記録位置移動要求フラグが1にセットされている場合には、ステップS23に移行して、通帳100の搬送を保留状態として、ステップS21で求めた送り量をRAM62に記憶し、本処理を終了する。
一方、記録位置移動要求フラグの値が1でない場合、CPU61はステップS24に移行して、ステップS21で算出した量だけ通帳100を搬送し、本処理を終了する。
このように、送り処理においては、記録位置移動要求フラグの値が1でなければホストコンピュータ80の指示に従って搬送を行い、記録位置移動要求フラグの値が1であれば搬送を保留する。
【0032】
図7は、図5のステップS18で実行される記録処理を詳細に示すフローチャートである。
記録処理のステップS31で、CPU61は、RAM62に記憶された記録位置移動要求フラグの値を参照する。ここで、記録位置移動要求フラグの値が0であれば、CPU61は後述するステップS36に移行する。
一方、記録位置移動要求フラグの値が1であった場合、CPU61はステップS32に移行して、図5のステップS14でカウントダウンを開始した待ち時間の残りが0になるまで、待機する。待ち時間が0になると、CPU61はステップS33に移行して、通帳100の上端が記録位置に来るまで搬送を行う。このステップS33では、通帳100の上端を記録位置まで移動させた上で、通帳100の最初の行を記録する位置が記録ヘッド18の直下に来るよう、さらに移動させてもよい。そして、CPU61はステップS34に移行して、RAM62に記憶される記録位置移動要求フラグを0にしてリセットし、ステップS35に移行する。
ステップS35で、CPU61は、保留状態にある送り処理があれば、RAM62に記憶された送り量に基づいて通帳100を搬送する。このステップS35では、ホストコンピュータ80から送りコマンドとともに送信されたデータが、通帳100の上端位置からの絶対的な送り量を指定している場合には、既にステップS33で搬送した分を加味して搬送を行い、上記データが通帳100の最初の行からの送り量を指定している場合は、ステップS21で求めた量だけ搬送を行う。
続いて、CPU61はステップS35に移行し、ホストコンピュータ80から復帰コマンドとともに送信されたデータに基づいて通帳100に対する記録を実行し、本処理を終了する。
【0033】
以上の図5〜図7に示す動作により、ドットインパクトプリンタ10は、通帳100が記録位置にあるか否かに応じて記録位置移動要求フラグの値を0または1にセットし、この記録位置移動要求フラグの値に基づいて、通帳100の搬送および記録を行う。
そして、記録位置移動要求フラグが0の場合には、ホストコンピュータ80からの送りコマンドを受信すると通帳100を搬送し、復帰コマンドを受信すると、この復帰コマンドとともに送信されたデータに基づいて記録ヘッド18による記録を行う。
これに対し、記録位置移動要求フラグが1にセットされている場合は、ホストコンピュータ80からの送りコマンドを受信すると、通帳100を搬送する量を求めた上で搬送を保留状態とし、その後に復帰コマンドを受信した際に、保留していた通帳100の搬送を実行し、さらに復帰コマンドとともに送信されたデータに基づいて画像の記録を行う。また、記録位置移動要求フラグが1の場合、ドットインパクトプリンタ10は、開始コマンドを受信した後に所定時間のカウントダウンを開始し、カウントが終了するまでは通帳100の搬送および記録を行わずに待機する。
このため、記録位置移動要求フラグが1にセットされると、開始コマンドを受信してから所定の待ち時間が経過し、かつ、復帰コマンドが受信されるまでは、通帳100が整列板54の位置から先に搬送されないので、通帳100を外部に取り出して他の通帳100に交換することが可能である。
例えば、形状やサイズの異なる複数種類の通帳を使用する場合、あるいは、1または複数種類の帳票と通帳とを、用途・目的に応じて使い分ける場合に、1台のドットインパクトプリンタ10を用いると、誤って別の通帳や帳票を手差口15に挿入してしまう可能性がある。あるいは、ホストコンピュータ80から開始コマンドが送信されるまでに、帳票または通帳を取り出して所望の帳票または通帳に交換する作業が間に合わない場合も考えられる。このような場合、手差口15に挿入した通帳や帳票を取り出すことができれば、通帳の汚損を避け、あるいは、帳票の無駄な消費や記録ジョブをキャンセルすることによる手間を省くことができ、有用である。その一方で、手差口15から挿入された通帳や帳票を速やかに記録位置まで搬送し、ホストコンピュータ80からのコマンドを受信してすぐに動作を行うようにすれば、高いスループットが期待でき、極めて有用である。
【0034】
そこで、ドットインパクトプリンタ10は、通帳100が手差口15から挿入されて整列板54により整列された後、当該通帳100に対する最初の記録を行う前であれば、復帰コマンドを受信し、かつ待ち時間が経過するまでは通帳100を整列板54の位置で停止させる。これにより、開始コマンドが送受信された後であっても通帳100が整列板54の位置に止まっているので、通帳100を取り出して交換することが可能である。そして、通帳100に対して1行以上の記録が行われ、通帳100が記録位置にある場合には、交換する必要が生じるとは考え難いので、ドットインパクトプリンタ10はホストコンピュータ80からのコマンドに速やかに応答して動作する。これにより、開始コマンドがホストコンピュータ80から送信された後も、通帳100をセットして最初の記録を行う前であれば、ユーザが通帳100を取り出して交換する機会が確保されるので、利便性の向上を図ることができる。また、最初の記録を行った後はホストコンピュータ80の制御に速やかに応答して動作し、スループットの低下を招かないようにすることができる。
【0035】
また、ドットインパクトプリンタ10は、ホストコンピュータ80から送信された開始コマンドを受信してから、予め定められた待ち時間が経過するまでの間は、通帳100を記録位置まで搬送する動作を行わないので、開始コマンドの受信後すぐに復帰コマンドを受信した場合も、通帳100の交換等を行う時間を確保できる。また、待ち時間が経過した後は復帰コマンドの受信により通帳100の搬送および記録を行うので、スループットの大幅な低下を招くことがない。
【0036】
なお、上記実施の形態においては、搬送経路Aにおいて記録ヘッド18の近傍に媒体センサ51を設ける構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、手差口15の近傍において通帳100を検出するセンサを設けた構成としてもよいし、媒体センサ51を省いた構成としてもよい。この場合、CPU61は、搬送モータ36を駆動させた履歴に基づいて、第1搬送機構部24によって通帳100を記録ヘッド18の直下まで搬送したか否か、および、記録ヘッド18により記録された通帳100を手差口15まで搬送したか否かを判定することにより、通帳100が記録位置にあるか否かを判別できる。
また、上記実施の形態において、ドットインパクトプリンタ10はホストコンピュータ80に接続されるものとしたが、このホストコンピュータ80の数について特に制限はなく、複数台のホストコンピュータ80をドットインパクトプリンタ10に接続することが可能である。また、上記実施の形態においては、本発明をドットインパクトプリンタ10に適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、インクジェット式プリンタ、レーザープリンタ、感熱シートを用いるサーマルプリンタ、熱転写式プリンタ等の各種の記録装置(プリンタ)に適用可能であり、また、他の機器(複写機等)に組み込まれた記録装置に適用することも可能である。その他、上記実施の形態における他の細部構成についても、任意に変更可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の実施形態に係るドットインパクトプリンタの外観斜視図である。
【図2】ドットインパクトプリンタのプリンタ本体を示す斜視図である。
【図3】ドットインパクトプリンタの側断面図である。
【図4】制御基板部の機能的構成を示すブロック図である。
【図5】ドットインパクトプリンタの動作を示すフローチャートである。
【図6】送り処理を詳細に示すフローチャートである。
【図7】記録処理を詳細に示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0038】
10…ドットインパクトプリンタ(記録装置)、11…プリンタ本体、15…手差口、18…記録ヘッド、19…キャリッジ、20…記録機構部、21…プラテン、22…第1搬送ローラ、23…第2搬送ローラ、24…第1搬送機構部(搬送機構部)、25…第3搬送ローラ、26…第4搬送ローラ、27…第2搬送機構部(搬送機構部)、35…キャリッジ駆動モータ、36…搬送モータ、37…整列モータ(整列手段)、38…磁気モータ、50…制御基板部、51…媒体センサ、54…整列板(整列手段)、61…CPU(制御手段)、62…RAM、63…フラッシュROM、64…CG、65…ゲートアレイ、66…ドライバ回路、67…I/F、80…ホストコンピュータ、100…通帳(記録媒体)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部から供給される記録媒体を搬送する搬送機構部と、前記記録媒体に画像を記録する記録機構部とを備え、ホストコンピュータから送信される指示に基づいて前記搬送機構部による搬送および前記記録機構部による記録を行う記録装置において、
前記ホストコンピュータから前記記録媒体の搬送を指示する搬送指示が送信され、この搬送指示を受信した場合、所定条件が成立するまで前記記録媒体を取り出し可能な位置で停止させた後に、前記搬送機構部によって前記記録媒体を記録位置に搬送させる制御手段を備えたこと、
を特徴とする記録装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記ホストコンピュータから送信された搬送指示を受信した際に、前記記録媒体が記録位置にある場合には、前記記録媒体を取り出し可能な位置で停止させることなく前記搬送機構部による搬送を行わせること、を特徴とする請求項1記載の記録装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記ホストコンピュータから前記記録媒体に画像を記録するよう指示が送信され、この指示を受信した場合には、取り出し可能な位置で停止された前記記録媒体を前記搬送機構部によって記録位置まで搬送させること、を特徴とする請求項1または2記載の記録装置。
【請求項4】
前記制御手段は、予め定められた所定時間が経過するまで前記記録媒体を取り出し可能な位置で停止させること、を特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の記録装置。
【請求項5】
外部から供給された前記記録媒体を整列させる整列手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記ホストコンピュータからの搬送指示を受信した場合に、所定条件が成立するまで、前記記録媒体を前記整列手段によって整列された位置で停止させること、を特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の記録装置。
【請求項6】
外部から供給される記録媒体を搬送する搬送機構部と、前記記録媒体に画像を記録する記録機構部とを備え、ホストコンピュータから送信される指示に基づいて前記搬送機構部による搬送および前記記録機構部による記録を行う記録装置の制御方法であって、
前記ホストコンピュータから前記記録媒体の搬送を指示する搬送指示が送信され、この搬送指示を受信した場合、所定条件が成立するまで前記記録媒体を取り出し可能な位置で停止させた後に、前記搬送機構部によって前記記録媒体を記録位置に搬送させること、
を特徴とする記録装置の制御方法。
【請求項7】
外部から供給される記録媒体を搬送する搬送機構部と、前記記録媒体に画像を記録する記録機構部とを備え、ホストコンピュータから送信される指示に基づいて前記搬送機構部による搬送および前記記録機構部による記録を行う記録装置を制御するコンピュータを、
前記ホストコンピュータから前記記録媒体の搬送を指示する搬送指示が送信され、この搬送指示を受信した場合、所定条件が成立するまで前記記録媒体を取り出し可能な位置で停止させた後に、前記搬送機構部によって前記記録媒体を記録位置に搬送させる制御手段、
として機能させる制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−190687(P2007−190687A)
【公開日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−8301(P2006−8301)
【出願日】平成18年1月17日(2006.1.17)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】