説明

記録装置及び再生装置

【課題】記録媒体に対する各種の操作を記録媒体毎に制限することが可能な記録装置及び再生装置を提供する。
【解決手段】録画装置1は、ディスクチェンジャ15に光ディスクがセットされた場合、必要に応じて、セットされた光ディスクに対して使用制限を設定する。ディスクチェンジャ15にセットされているいずれかの光ディスクに対する操作指示があった場合に、この光ディスクに使用制限が設定されていれば、録画装置1は、パスワード情報の入力を使用者に対して要求する。また、正当なパスワード情報が入力された場合、録画装置1は、操作指示された光ディスクに関するメニュー画面を表示させ、メニュー画面を介して各種の操作指示を受け付け、受け付けた操作指示に従った操作を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツの内容を表すコンテンツデータをブルーレイディスク等の記録媒体に記録する記録装置、及び記録媒体に記録されているコンテンツデータを再生する再生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
テレビジョン放送又はコンテンツ配信等によって放送(配信)されたコンテンツを録画する録画装置(記録装置)が普及している。録画装置には、ハードディスク等の内蔵記録媒体に、コンテンツの映像及び音声等の内容を表すコンテンツデータを記録するものと、着脱可能な光ディスク等の可搬型の記録媒体にコンテンツデータを記録するものとがある。また、内蔵記録媒体と可搬型の記録媒体とのいずれにもコンテンツデータを記録できる録画装置も提供されている。内蔵記録媒体に録画した場合は、録画を行った録画装置でしかコンテンツの再生ができないので、このような録画装置では、他の再生装置でコンテンツを再生させるために、内蔵記録媒体から可搬型の記録媒体へコンテンツデータをコピーすることが行われる。
【0003】
また、使用者に対応付けて記録媒体を登録しておき、使用者が指定された場合に、使用者に対応する記録媒体のタイトルを一覧表示する装置が提案されている(特許文献1参照)。このような装置を用いることにより、使用者は、複数の記録媒体から自身の記録媒体を容易に見つけることができ、記録媒体の取り扱いが容易となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−302138号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、可搬型の記録媒体は、持ち運びが容易であり、記録されたコンテンツデータに対する著作権の保護が難しい。また、家族間等、複数の使用者間で録画装置を共用している場合、それぞれが使用する記録媒体を他の使用者に視聴させたくないだけでなく、記録媒体に記録されているコンテンツの削除及びコピー、コンテンツに関する情報の編集、新たなコンテンツの記録等、記録媒体に対する各種の操作を行わせたくないという要望がある。しかし、特許文献1の装置では、各使用者が自身の記録媒体を容易に取り使うことはできるが、各使用者の記録媒体を他の使用者によって使用されることを禁止することは困難である。
【0006】
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、それぞれの記録媒体に対する各種の操作を制限する記録装置及び再生装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る記録装置は、着脱可能な記録媒体にコンテンツデータを記録する記録手段を備える記録装置において、複数の記録媒体を保持し、保持する記録媒体を選択的に前記記録手段に装着させる保持手段と、該保持手段が保持する記録媒体に対する操作を制限する制限手段と、該制限手段が操作を制限する記録媒体を識別するための識別情報に対応付けて、操作の制限を解除するための認証情報を記憶する記憶手段と、前記保持手段が保持する記録媒体のいずれかに対する操作を受け付ける受付手段と、該受付手段が操作を受け付けた場合、操作を受け付けた記録媒体が前記制限手段によって操作を制限されているか否かを判定する判定手段と、該判定手段が操作を制限されていると判定した場合、前記記録媒体の識別情報に対応付けて前記記憶手段に記憶されている認証情報の入力を要求する要求手段と、該要求手段が要求した認証情報が入力された場合、前記受付手段が操作を受け付けた記録媒体の操作を制限しないように前記制限手段を制御する制限制御手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、複数の記録媒体を保持し、保持する記録媒体を選択的に記録手段に装着させるディスクチェンジャ機能を有する装置が、ディスクチェンジャ機能によって保持される記録媒体に対する操作を制限する場合、操作を制限する記録媒体の識別情報に対応付けて、操作の制限を解除するための認証情報を記憶しておく。そして、記録媒体のいずれかに対する操作を受け付けた場合、操作を受け付けた記録媒体に対応する認証情報が入力されれば、操作を受け付けた記録媒体の操作が許可される。よって、記録媒体に対する操作を正当な使用者による場合に制限できる。
【0009】
本発明に係る記録装置は、前記制限手段は、前記記録媒体を操作する際に用いる画面の表示装置への表示を禁止するようにしてあり、前記制限制御手段は、前記要求手段が要求した認証情報が入力された場合、前記受付手段が操作を受け付けた記録媒体を操作する際に用いる画面を表示装置に表示するようにしてあることを特徴とする。
【0010】
本発明によれば、記録媒体を操作する際に用いる画面の表示装置への表示を禁止することにより、記録媒体に対する操作が禁止される。また、正当な認証情報が入力された場合には、記録媒体を操作する際に用いる画面を表示装置に表示することにより、記録媒体に対する操作が許可される。
【0011】
本発明に係る記録装置は、前記受付手段は、前記保持手段が保持する記録媒体の排出要求を受け付けるようにしてあり、前記判定手段は、前記受付手段が排出要求を受け付けた場合、排出要求を受け付けた記録媒体が前記制限手段によって操作を制限されているか否かを判定するようにしてあり、前記要求手段は、前記判定手段が操作を制限されていると判定した場合、前記記録媒体の識別情報に対応付けて前記記憶手段に記憶されている認証情報の入力を要求するようにしてあり、前記要求手段が要求した認証情報が入力された場合、前記記録媒体を外部へ排出する排出手段を備えることを特徴とする。
【0012】
本発明によれば、ディスクチェンジャ機能によって保持されている記録媒体の排出要求を受け付けた場合、排出要求を受け付けた記録媒体が操作を制限されていれば、認証情報の入力を要求する。そして、正当な認証情報が入力されれば、記録媒体の外部への排出が許可される。よって、記録媒体の外部への排出を正当な使用者による場合に制限できる。
【0013】
本発明に係る記録装置は、複数の記憶領域を有する記憶部と、該記憶部の複数の記憶領域のそれぞれに一の記憶媒体を対応付ける対応付け手段と、前記受付手段が前記対応付け手段によって前記記憶領域に対応付けられていない記録媒体の排出要求を受け付け、前記排出手段が前記記録媒体を外部へ排出した場合、前記記録媒体の識別情報に対応付けて前記記憶手段に記憶されている認証情報を削除する削除手段とを備えることを特徴とする。
【0014】
本発明によれば、記憶部の複数の記憶領域のそれぞれに一の記憶媒体を対応付けて登録しておく構成において、いずれの記憶領域にも対応付けられていない記録媒体の排出要求を受け付けた場合、正当な認証情報が入力されれば排出される。このとき、この記録媒体に対する操作の制限を解除するための認証情報を削除する。
【0015】
本発明に係る再生装置は、着脱可能な記録媒体からコンテンツデータを再生する再生手段を備える再生装置において、複数の記録媒体を保持し、保持する記録媒体を選択的に前記再生手段に装着させる保持手段と、該保持手段が保持する記録媒体からのコンテンツデータの再生を制限する制限手段と、該制限手段が再生を制限する記録媒体を識別するための識別情報に対応付けて、再生の制限を解除するための認証情報を記憶する記憶手段と、前記保持手段が保持する記録媒体のいずれかからのコンテンツデータの再生指示を受け付ける受付手段と、該受付手段が再生指示を受け付けた場合、再生指示を受け付けた記録媒体が前記制限手段によって再生を制限されているか否かを判定する判定手段と、該判定手段が再生を制限されていると判定した場合、前記記録媒体の識別情報に対応付けて前記記憶手段に記憶されている認証情報の入力を要求する要求手段と、該要求手段が要求した認証情報が入力された場合、前記受付手段が再生指示を受け付けた記録媒体からのコンテンツデータの再生を制限しないように前記制限手段を制御する制限制御手段とを備えることを特徴とする。
【0016】
本発明によれば、複数の記録媒体を保持し、保持する記録媒体を選択的に再生手段に装着させるディスクチェンジャ機能を有する装置が、ディスクチェンジャ機能によって保持される記録媒体からのコンテンツデータの再生を制限する場合、再生を制限する記録媒体の識別情報に対応付けて、再生の制限を解除するための認証情報を記憶しておく。そして、記録媒体のいずれかからのコンテンツデータの再生指示を受け付けた場合、再生指示を受け付けた記録媒体に対応する認証情報が入力されれば、この記録媒体からの再生が許可される。よって、記録媒体からのコンテンツデータの再生を正当な使用者による場合に制限できる。
【発明の効果】
【0017】
本発明では、記録媒体毎に操作制限を設定することにより、個人専用の記録媒体としての使用が可能となる。また、記録媒体の装置からの排出を、正当な使用者による操作があった場合に制限することにより、記録媒体に記録されたコンテンツを保護できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】実施形態1の録画装置の外観を示す概念図である。
【図2】実施形態1の録画装置の内部構成を示すブロック図である。
【図3】記憶部の内部構成を示す模式図である。
【図4】トレイ情報の構成を示す模式図である。
【図5】ディスクチェンジャに光ディスクがセットされた場合に録画装置が行う処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】録画装置によるメニュー画面の表示処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】メニュー画面の構成例を示す模式図である。
【図8】メニュー画面の構成例を示す模式図である。
【図9】録画装置による光ディスクの排出処理の手順を示すフローチャートである。
【図10】実施形態2の録画装置の外観を示す概念図である。
【図11】実施形態2の録画装置の内部構成を示すブロック図である。フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
(実施形態1)
以下に、本発明に係る記録装置を、録画装置に適用した実施形態1を示す図面に基づき具体的に説明する。図1は、実施形態1の録画装置1の外観を示す概念図である。本実施形態1の録画装置1には、テレビジョン受像機である映像表示装置4が接続されており、録画装置1は、映像表示装置4に対して映像信号及び音声信号を出力する。映像表示装置4は、映像信号に基づいた映像を表示し、音声信号に基づいた音声を出力する。また録画装置1は、使用者によって操作されるリモコン(リモートコントローラ)5からの信号を受信することにより、録画の指示等の各種の指示を受け付ける。
【0020】
図2は、実施形態1の録画装置1の内部構成を示すブロック図である。録画装置1は、図示しない外部のアンテナ等に接続されてあり、デジタル放送の放送波を復調した放送信号を入力される放送入力部31と、図示しない外部チューナ等の外部装置から映像信号及び音声信号を入力される信号入力部32とを備えている。更に録画装置1は、リモコン5からの信号を受信するリモコン受信部33と、映像表示装置4へ映像信号を出力する信号出力部34と、放送された番組(コンテンツ)の内容を表す番組データ(コンテンツデータ)を記録するハイブリッドドライブ部10と、放送波から映像信号及び音声信号を含む番組データ(コンテンツデータ)を生成する処理を行うバックエンド部20とを備えている。
【0021】
バックエンド部20は、デジタルチューナ21及びエンコーダ22を備えており、デジタルチューナ21には放送入力部31が接続され、エンコーダ22には信号入力部32が接続されている。デジタルチューナ21は、放送入力部31からデジタル放送の放送信号を入力され、選局されたチャンネル即ち特定の周波数帯の放送信号をMPEG(Moving Picture Experts Group)−2TS(Transport Stream)等のデジタルのストリームデータに変換する。エンコーダ22は、信号入力部32から映像信号及び音声信号を入力され、映像信号及び音声信号をMPEG−2PS(Program Stream)又はMPEG−2TS等のデジタルのストリームデータにエンコードする処理を行う。
【0022】
またバックエンド部20は、ストリーム処理部23を備えており、デジタルチューナ21及びエンコーダ22はストリーム処理部23に接続されている。ストリーム処理部23は、デジタルチューナ21及びエンコーダ22からストリームデータを入力され、デジタル放送用のスクランブルを解除する処理等のストリームデータに対するデータ処理を行う。なお、録画装置1は、更に、外部装置からストリームデータを受信するイーサネット(登録商標)又はi.LINK等のデジタルインタフェースを備えていてもよい。これらのデジタルインタフェースも、ストリーム処理部23に接続される。
【0023】
ストリーム処理部23は、バックエンド部20内のシステムバスに接続されている。またシステムバスには、演算を行う演算部を含んでなる録画/再生制御部24、揮発性メモリである制御用メモリ25、不揮発性メモリである保存用メモリ27、及びストリームデータをデコードするデコーダ28が接続されている。またデコーダ28には、画像処理部29が接続されている。録画/再生制御部24は、システムバスに接続された各部間でのデータの入出力を制御する処理を行う。また録画/再生制御部24にはバックエンド部20外のリモコン受信部33が接続されており、録画/再生制御部24は、リモコン受信部33からの信号を入力されることにより、使用者からの各種の指示を受け付ける。
【0024】
制御用メモリ25は、ストリーム処理部23又は録画/再生制御部24等が実行する演算に伴う一時的な情報を記憶する。保存用メモリ27は、録画/再生制御部24の動作に必要な制御プログラム等の保存する必要がある情報を記憶する。また、保存用メモリ27は、録画装置1に対して登録されている光ディスクのディスクIDに関連付けて、それぞれの光ディスクに録画されているストリームデータのタイトルをまとめて記憶する。デコーダ28は、ストリームデータを映像信号及び音声信号へデコードし、映像信号及び音声信号を画像処理部29へ入力する。画像処理部29は、画素の補間又は色調整等の画像処理を映像信号に対して実行する。画像処理部29にはバックエンド部20外の信号出力部34が接続されており、映像信号及び音声信号は信号出力部34から映像表示装置4へ出力される。
【0025】
更に、バックエンド部20内のシステムバスには、SATA(Serial Advanced Technology Attachment )等のインタフェース部26が接続されており、インタフェース部26には、バックエンド部20外のハイブリッドドライブ部10が接続されている。バックエンド部20は、インタフェース部26を介してハイブリッドドライブ部10との間でデータを交換する。
【0026】
ハイブリッドドライブ部10は、バックエンド部20に接続するSATA等のインタフェース部14、光ディスクドライブ11、ディスクチェンジャ15、データを記憶する記憶部12、ドライブ制御部13等を備える。ハイブリッドドライブ部10は、インタフェース部14を介してバックエンド部20との間でデータを交換する。ドライブ制御部13は、光ディスクドライブ11、ディスクチェンジャ15及び記憶部12の動作を制御する。
【0027】
光ディスクドライブ11は、ブルーレイディスク(Blu-ray Disc:登録商標)又はDVD(Digital Versatile Disc)等の光ディスクを装着され、装着された光ディスクからのデータの読み出し、及び光ディスクへのデータの記録を行う。光ディスクは、光ディスクドライブ11に対して着脱可能であり、本発明における記録媒体に相当する。ディスクチェンジャ15は、複数(例えば5つ)のディスクトレイを有し、それぞれのディスクトレイに載置された複数枚の光ディスクを収納する。ディスクチェンジャ15は、ディスクトレイによって複数枚の光ディスクを保持し、録画/再生制御部24からの指示に従って、保持する光ディスクのうちの1つを選択的に光ディスクドライブ11に装着させる。記憶部12は、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ又はハードディスクで構成されている。
【0028】
バックエンド部20のストリーム処理部23でデータ処理されたストリームデータは、インタフェース部26又はデコーダ28へ転送される。インタフェース部26へ転送された場合、ストリームデータは、インタフェース部26を介してハイブリッドドライブ部10へ入力され、ハイブリッドドライブ部10の光ディスクドライブ11に装着された光ディスク及び/又は記憶部12に記録される。一方、デコーダ28へ転送された場合、ストリームデータは、デコーダ28でデコードされ、画像処理部29によって各種の画像処理を施された後、映像表示装置4でライブ表示される。なお、上述した各部を備えるバックエンド部20は通常、1つのSOC(System on chip)と外部メモリとにより構成される。
【0029】
図3は、記憶部12の内部構成を示す模式図である。記憶部12は、管理領域、第1領域、第2領域、…、第n領域及び予備領域等の複数の記憶領域を有する。ここで、nは正の整数である。nは予め適当な値に定められており、録画装置1の出荷時点では、記憶部12の記憶領域が管理領域、第1〜第n領域及び予備領域の複数の記憶領域に予め分割されている。第1〜第n領域及び予備領域は、番組データ(コンテンツデータ)を記憶するための領域であり、管理領域は、第1〜第n領域及び予備領域のそれぞれを管理するための情報を記憶するための領域である。
【0030】
記憶部12の第1〜第n領域は、個別に特定の光ディスクを対応付けておき、対応付けた光ディスクに応じたデータを記憶するための記憶領域である。例えば、第1領域には特定の光ディスク61が対応付けられ、第2領域には特定の光ディスク62が対応付けられる。録画装置1の出荷時点では、いずれの領域にも光ディスクは対応付けられていない。録画装置1を使用するには、使用者所有の光ディスクを何れかの記憶領域に対応付けて登録する処理を行う必要がある。なお、予備領域は、その他のデータを記憶するための記憶領域であり、第1〜第n領域に対応付けられていない光ディスクが対応付けられる。
【0031】
記憶部12の管理領域には、第1〜第n領域のそれぞれを示す情報、第1〜第n領域のそれぞれに対応付けられた光ディスクを識別するためのディスクID、それぞれの光ディスクに使用制限が設定されているか否かを示す使用制限情報、使用制限が設定されている場合に使用制限を解除するためのパスワード情報等が対応付けて記憶される。ディスクIDは、光ディスクに予め記録されている情報であり、個々の光ディスクについて固有の情報である。例えば、光ディスクのBCA(Burst Cutting Area)に記録されたBCA情報を用いることができる。
【0032】
使用制限情報は、光ディスクに録画されているストリームデータの再生、コピー及び削除、光ディスクに対する新たなストリームデータの録画、光ディスクのディスクチェンジャ15からの排出等の各種の操作を制限(禁止)するか否かを示す情報である。パスワード情報は、使用制限が設定されている光ディスクを使用するための情報であり、正当な使用者によって予め設定された情報である。
【0033】
録画装置1の出荷時点では、第1〜第n領域にはまだ光ディスクが対応付けられていないので、特定の光ディスクのディスクID、使用制限情報及びパスワード情報は、管理領域にはまだ記憶されていない。ディスクID、使用制限情報及びパスワード情報は、第1〜第n領域のそれぞれに光ディスクが対応付けられた際に、対応付けられた記憶領域を示す情報に対応付けて管理領域に格納される。なお、それぞれの光ディスクに対する使用制限及びパスワード情報は、光ディスクを第1〜第n領域のいずれかに対応付ける登録処理の際に設定される。
【0034】
なお、録画装置1は、記憶部12の記憶領域が予め分割されているのではなく、使用者がnの値を指定することによりnを決定し、nの値に応じて記憶部12の記憶領域を分割する処理を行う形態であってもよい。ただし、nの値は、ディスクチェンジャ15が収納可能な光ディスクの枚数以上であることが望ましい。この場合、記憶部12の記憶領域のそれぞれに、ディスクチェンジャ15に収納されている光ディスクのそれぞれを対応付けて登録することができる。即ち、使用者がディスクチェンジャ15にセットした光ディスクを登録しておくことができるので、使用者の利便性の向上が期待できる。
【0035】
上述した構成の本実施形態1の録画装置1は、ディスクチェンジャ15に光ディスクが新たにセットされた場合、セットされた光ディスクが記憶部12の第1〜第n領域のいずれかに対応付けられていなければ、第1〜第n領域のいずれかに対応付ける登録処理を行う。また、本実施形態1の登録処理は、ディスクチェンジャ15に光ディスクが新たにセットされた場合、セットされた光ディスクに使用制限を設定する処理を行う。なお、登録処理及び使用制限の設定処理は全ての光ディスクに対して必ずしも行う必要はなく、使用者はそれぞれの処理を行うか否かを選択できる。
【0036】
本実施形態1の録画装置1は、光ディスクがディスクチェンジャ15にセットされた場合、光ディスクがセットされたディスクトレイを示す情報(トレイ番号)、光ディスクのディスクID、光ディスクに使用制限が設定されているか否かを示す使用制限情報、使用制限が設定されている場合に使用制限を解除するためのパスワード情報等を対応付けてトレイ情報として保存用メモリ27に格納する。
【0037】
図4は、トレイ情報の構成を示す模式図である。図4に示すトレイ情報は、ディスクチェンジャ15に5つのディスクトレイが設けてあり、トレイ番号「1」のディスクトレイには、ディスクID「Disc1」の光ディスクがセットされており、この光ディスクには使用制限が設定されていないことを示している。また、図4に示すトレイ情報は、トレイ番号「2」のディスクトレイには、ディスクID「Disc2」の光ディスクがセットされており、この光ディスクには使用制限が設定されており、パスワード情報として「1234」が設定されていることを示している。
【0038】
なお、図4に示すトレイ情報におけるディスクIDは、既に登録されている光ディスクについては、使用者によって任意に設定されたディスク情報(Disc1,Disc2,Disc3)を用い、まだ登録されていない光ディスクについては、光ディスクから読み出したディスクID(1111,9999)を用いている。しかし、既に登録されている光ディスクについても、光ディスクから読み出したディスクIDを用いてもよい。
【0039】
図4に示すように、本実施形態1の録画装置1では、光ディスクが登録されているか否かに拘わらず、使用制限を設定することができる。具体的には、トレイ番号「1」にセットされている光ディスクは登録済みの光ディスクであり、使用制限は設定されていない。また、トレイ番号「2」にセットされている光ディスクは登録済みの光ディスクであり、使用制限が設定されている。一方、トレイ番号「3」にセットされている光ディスクは登録されていない光ディスクであり、使用制限が設定されている。また、トレイ番号「5」にセットされている光ディスクは登録されていない光ディスクであり、使用制限は設定されていない。
【0040】
なお、保存用メモリ27に格納されるトレイ情報は、対応する光ディスクが記憶部12のいずれかの記憶領域に対応付けられて登録されている光ディスクであれば、この光ディスクがディスクチェンジャ15から排出される際に記憶部12の管理領域に格納される。これにより、ディスクチェンジャ15に光ディスクをセットした際に使用制限を一度設定しておくことで、設定したパスワード情報を繰り返し使用できるので、使用者の利便性がよい。
【0041】
以下に、本実施形態1の録画装置1が、ディスクチェンジャ15に光ディスクがセットされた場合に行う処理について説明する。図5は、ディスクチェンジャ15に光ディスクがセットされた場合に録画装置1が行う処理の手順を示すフローチャートである。
【0042】
録画/再生制御部24は、ドライブ制御部13によって、光ディスクがディスクチェンジャ15にセットされたか否かを判断しており(S1)、セットされていないと判断した場合(S1:NO)、光ディスクがディスクチェンジャ15にセットされるまで待機する。ステップS1では、ドライブ制御部13は、使用者の操作によってディスクチェンジャ15に光ディスクがセットされたか否かを監視しており、光ディスクがセットされたことを検知した場合、その旨をインタフェース部14を介してバックエンド部20へ送出する。
【0043】
録画/再生制御部24は、ハイブリッドドライブ部10から取得する情報に基づいて、光ディスクがセットされたと判断した場合(S1:YES)、光ディスクがセットされたディスクトレイを特定する(S2)。ドライブ制御部13は、光ディスクがディスクチェンジャ15にセットされたことを検知する場合、いずれのディスクトレイにセットされたかも検知しており、検知したディスクトレイを示す情報(トレイ番号)を、インタフェース部14を介してバックエンド部20へ送出する。録画/再生制御部24は、ハイブリッドドライブ部10から取得するトレイ番号に基づいて、光ディスクがセットされたディスクトレイを特定できる。
【0044】
録画/再生制御部24は、ドライブ制御部13によって、特定したディスクトレイにセットされた光ディスクを光ディスクドライブ11に装着させる(S3)。ステップS3では、ドライブ制御部13は、ディスクチェンジャ15を制御し、特定されたディスクトレイにセットされている光ディスクを光ディスクドライブ11に装着させる。なお、ディスクチェンジャ15に新たに光ディスクがセットされた場合、ドライブ制御部13は、いずれのディスクトレイにセットされたかを検知した後、検知したディスクトレイにセットされた光ディスクをそのまま光ディスクドライブ11に装着させるようにしてもよい。
【0045】
録画/再生制御部24は、ドライブ制御部13によって、光ディスクドライブ11に装着された光ディスクのディスクIDを取得する(S4)。ステップS4では、ドライブ制御部13は、光ディスクク中の所定の位置に記録された情報を光ディスクドライブ11に読み出させることにより、光ディスクのディスクIDを読み出し、インタフェース部14からバックエンド部20へ送出する。録画/再生制御部24は、ハイブリッドドライブ部10から送出されたディスクIDを取得する。
【0046】
録画/再生制御部24は、ハイブリッドドライブ部10から取得したディスクIDに基づいて、光ディスクドライブ11に装着されている光ディスクが記憶部12の第1〜第n領域のいずれかに対応付けられた登録済みの光ディスクであるか否かを判定する(S5)。ステップS5では、録画/再生制御部24は、取得したディスクIDが、記憶部12の管理領域に記憶されているか否かを判定する。そして、録画/再生制御部24は、記憶されていれば、装着されている光ディスクが既に登録済みの光ディスクであると判定し、記憶されていなければ、装着されている光ディスクが未登録の光ディスクであると判定する。
【0047】
光ディスクドライブ11に装着されている光ディスクが登録済みであった場合(S5:YES)、録画/再生制御部24は、ステップS4で取得したディスクIDに対応付けて記憶部12の管理領域に記憶されている使用制限情報及びパスワード情報を読み出す(S6)。ステップS6では、ドライブ制御部13は、ステップS4で取得したディスクIDに対応する使用制限情報及びパスワード情報を記憶部12の管理領域から読み出し、インタフェース部14からバックエンド部20へ送出する。なお、パスワード情報は必ずしも必要ではない。
【0048】
録画/再生制御部24は、ハイブリッドドライブ部10から送出された使用制限情報及びパスワード情報を取得し、ステップS2で特定したディスクトレイのトレイ番号及びステップS4で取得したディスクIDと共にトレイ情報として保存用メモリ27に格納する(S7)。そして、録画/再生制御部24は、本処理を終了する。
【0049】
光ディスクドライブ11に装着されている光ディスクが未登録であった場合(S5:NO)、録画/再生制御部24は、光ディスクの登録指示を受け付けたか否かを判定する(S8)。ステップS8では、録画/再生制御部24は、光ディスクの登録指示を受け付けるための受付画面用の映像信号をデコーダ28及び画像処理部29を介して信号出力部34から映像表示装置4へ送信する。そして、映像表示装置4は、登録指示を受け付けるための受付画面を表示する。受付画面を確認した使用者は、登録処理を行う際には、リモコン5を操作することによって、登録処理の指示を入力する。使用者からの所定の操作を受け付けたリモコン5が送信した所定の信号をリモコン受信部33が受信することによって、録画/再生制御部24は、光ディスクの登録指示を受け付ける。
【0050】
光ディスクの登録指示を受け付けたと判定した場合(S8:YES)、録画/再生制御部24は、記憶部12の管理領域に記憶されている情報に基づき、記憶部12の第1〜第n領域のうちで光ディスクが対応付けられていない記憶領域があるか否かを判定する(S9)。ステップS9では、録画/再生制御部24は、記憶部12の記憶領域を示す情報のうちで、ディスクIDが対応付けて管理領域に記憶されていない情報があるか否かを判定する。ディスクIDが対応付けて管理領域に記憶されていない情報がある場合、録画/再生制御部24は、光ディスクが対応付けられていない記憶領域があると判定する。
【0051】
光ディスクが対応付けられていない記憶領域があると判定した場合(S9:YES)、録画/再生制御部24は、光ディスクドライブ11に装着されている光ディスクを、光ディスクが対応付けられていない記憶領域のいずれかに対応付けて登録する処理を行う(S10)。例えば、記憶部12の第1領域に光ディスク61を対応付ける場合は、録画/再生制御部24は、ドライブ制御部13によって、光ディスク61から読み出したディスクIDを第1領域を示す情報に対応付けて記憶部12の管理領域に記憶させる。
【0052】
光ディスクの登録指示を受け付けていないと判定した場合(S8:NO)、又は光ディスクが対応付けられていない記憶領域がないと判定した場合(S9:NO)、録画/再生制御部24は、ステップS10の処理をスキップする。
【0053】
録画/再生制御部24は、光ディスクドライブ11に装着されている光ディスクに対して使用制限を設定するか否かの指示を受け付けるための受付画面を映像表示装置4に表示させる(S11)。受付画面は、光ディスクに対して使用制限を設定するか否かの指示を受け付けると共に、使用制限を解除するためのパスワード情報を受け付ける。ステップS11では、録画/再生制御部24は、受付画面用の映像信号を生成し、デコーダ28及び画像処理部29を介して信号出力部34から映像表示装置4へ送信する。これにより、映像表示装置4は、使用制限の設定指示を受け付けるための受付画面を表示する。
【0054】
受付画面を確認した使用者は、リモコン5を操作することによって、登録した光ディスクに使用制限を設定するか否かの指示と、使用制限を設定する場合には任意のパスワード情報とを入力する。使用者からの所定の操作を受け付けたリモコン5が送信した所定の信号をリモコン受信部33が受信することによって、録画/再生制御部24は、ステップS3で光ディスクドライブ11に装着された光ディスクに使用制限を設定するか否かの指示と、任意のパスワード情報とを受け付ける。
【0055】
録画/再生制御部24は、光ディスクに使用制限を設定する指示を受け付けたか否かを判断し(S12)、使用制限を設定する指示を受け付けたと判断した場合(S12:YES)、使用制限を設定することを示す使用制限情報と、受付画面を介して取得したパスワード情報とを、ステップS2で特定したディスクトレイのトレイ番号及びステップS4で取得したディスクIDと共にトレイ情報として保存用メモリ27に格納する(S7)。使用制限を設定する指示を受け付けていないと判断した場合(S12:NO)、ステップS7の処理をスキップし、本処理を終了する。上述した処理により、ディスクチェンジャ15に光ディスクがセットされた際に、セットされた光ディスクに対して使用制限を設定することができ、他の使用者による使用の禁止を設定できる。
【0056】
次に、本実施形態1の録画装置1において、ディスクチェンジャ15にセットされている光ディスクのいずれかに対する操作を使用者が行った場合に、この光ディスクを操作するためのメニュー画面を表示する処理について説明する。図6は、録画装置1によるメニュー画面の表示処理の手順を示すフローチャートである。
【0057】
使用者からの所定の操作を受け付けたリモコン5が送信した所定の信号をリモコン受信部33が受信することによって、録画/再生制御部24は、ディスクチェンジャ15にセットされている光ディスクのいずれかに対する操作指示を受け付ける。例えば、録画/再生制御部24は、ディスクIDが「Disc1」の光ディスクに記録されているストリームデータの再生指示を受け付ける。また、後述の図7に示すようなメニュー画面中のいずれかのタブが使用者によって選択された場合、録画/再生制御部24は、使用者によって選択されたタブに対応する光ディスクに関するメニュー画面の表示指示を受け付ける。
【0058】
録画/再生制御部24は、ディスクチェンジャ15にセットされている光ディスクのいずれかに対する操作指示を受け付けたか否かを判断しており(S21)、受け付けていないと判断した場合(S21:NO)、他の処理を行いつつ待機する。光ディスクに対する操作指示を受け付けたと判断した場合(S21:YES)、録画/再生制御部24は、操作指示を受け付けた光ディスクのディスクIDを特定する(S22)。例えば、ディスクIDが「Disc1」の光ディスクに記録されているストリームデータの再生指示を受け付けた場合、録画/再生制御部24は、操作対象の光ディスクのディスクIDとして「Disc1」を取得する。
【0059】
また、使用者は、ディスクチェンジャ15のディスクトレイを指定することによって、指定したディスクトレイにセットされている光ディスクに対する操作指示を行うこともできる。この場合、録画/再生制御部24は、指定されたディスクトレイのトレイ番号に対応付けて保存用メモリ27に記憶してあるトレイ情報から、このディスクトレイにセットされている光ディスクのディスクIDを特定してもよい。
【0060】
録画/再生制御部24は、保存用メモリ27に記憶してあるトレイ情報に基づいて、操作指示された光ディスクが使用制限を設定されている光ディスクであるか否かを判定する(S23)。ステップS23では、録画/再生制御部24は、トレイ情報に基づいて、操作指示された光ディスクのディスクIDに対応する使用制限情報が、使用制限が設定されていることを示す情報であるか否かを判定する。
【0061】
使用制限が設定されていないと判定した場合(S23:NO)、録画/再生制御部24は、操作指示された光ディスクを操作するためのメニュー画面を映像表示装置4に表示させる(S26)。録画/再生制御部24は、ディスクチェンジャ15に光ディスクがセットされたときに、ドライブ制御部13によって、セットされた光ディスクに記録されているストリームデータに関する情報を取得しておき、取得した情報を保存用メモリ27に格納しておく。
【0062】
従って、ステップS26では、録画/再生制御部24は、ステップS22で特定されたディスクIDの光ディスクがディスクチェンジャ15にセットされたときに保存用メモリ27に格納しておいた情報を読み出し、読み出した情報を用いて、操作指示された光ディスクを操作するためのメニュー画面を表示するために必要な映像信号を生成する。録画/再生制御部24は、生成した映像信号をデコーダ28及び画像処理部29を介して信号出力部34から映像表示装置4へ出力する。映像表示装置4は、録画装置1からの映像信号に基づいて、メニュー画面を表示する。なお、ドライブ制御部13が、ステップS22で特定されたディスクIDの光ディスクを光ディスクドライブ11に装着させ、装着された光ディスクに記録されているストリームデータに関する情報を光ディスクドライブ11に読み出させることにより取得した情報に基づいて、録画/再生制御部24が、メニュー画面を映像表示装置4に表示させてもよい。
【0063】
図7は、メニュー画面の構成例を示す模式図である。メニュー画面は、映像表示装置4が映像信号に基づいて映像を表示する映像表示領域40及びメニュー表示領域41を備える。メニュー表示領域41は、複数のタブを有しており、それぞれのタブが、ディスクチェンジャ15のディスクトレイにセットされている光ディスクに関するメニューをそれぞれ表示する。メニュー表示領域41は、タブが切り替えられることによって、ディスクチェンジャ15にセットされている光ディスクのメニューを順次切り替えて表示できる。図7には、ディスクIDが「Disc1」の光ディスクのメニューが表示されている状態を示している。なお、メニュー表示領域41には、それぞれの光ディスクに録画されているストリームデータに関する情報が表示される。ストリームデータに関する情報は、ストリームデータのタイトル、放送チャンネル、録画時間、録画処理の際の録画モード等を含む。
【0064】
録画/再生制御部24は、メニュー画面を表示した後、本処理を終了する。なお、図7に示すようなメニュー画面の表示後は、この光ディスクに対する各種の操作が可能となる。よって、使用者がリモコン5を操作し、リモコン5からの信号をリモコン受信部33で受信することにより、録画/再生制御部24は、使用者からの指示に従った処理を行う。例えば、メニュー表示領域41は再生対象のストリームデータの指定を受け付ける画面でもあり、メニュー表示領域41を介して再生対象の指定を受け付けた場合、録画/再生制御部24は、指定されたストリームデータの再生処理を開始する。なお、図7に示した例では、タイトル「BBB」のストリームデータが選択されている状態を示している。
【0065】
ステップS23で使用制限が設定されていると判定した場合(S23:YES)、録画/再生制御部24は、使用者によって予め設定されているパスワード情報の入力を使用者に要求する(S24)。ステップS24では、録画/再生制御部24は、パスワード情報の入力を要求するメニュー画面を表示するために必要な映像信号を生成し、デコーダ28及び画像処理部29を介して信号出力部34から映像表示装置4へ出力する。映像表示装置4は、録画装置1からの映像信号に基づいて、図8(a)に示すようなメニュー画面を表示する。
【0066】
図8は、メニュー画面の構成例を示す模式図であり、図8(a)にはパスワード情報の入力を要求するメニュー画面の例を示し、図8(b)にはメニューを表示できない場合のメニュー画面の例を示している。図8(a),(b)に示すメニュー画面は、図7に示すメニュー画面と同様の構成を有する。図8(a)に示すメニュー画面は、映像表示領域40及びメニュー表示領域41のほかに、パスワード入力領域42を有する。パスワード情報の入力を要求するメニュー画面では、メニュー表示領域41に、操作指示された光ディスクに関するメニューはまだ表示されない。メニュー画面を確認した使用者がリモコン5を操作してパスワード情報を入力し、リモコン5からの信号をリモコン受信部33で受信することにより、録画/再生制御部24は、使用者によって入力されたパスワード情報を取得する。なお、図8(a)では、パスワード情報は、4桁(4文字)の情報としているが、これに限らない。
【0067】
図8(a)に示したメニュー画面を介して入力されたパスワード情報を取得した場合、録画/再生制御部24は、保存用メモリ27に記憶してあるトレイ情報に基づいて、入力されたパスワード情報が正当であるか否かを判定する(S25)。ステップS25では、録画/再生制御部24は、保存用メモリ27に記憶してあるトレイ情報から、操作指示されている光ディスクに対応するパスワード情報を読み出し、入力されたパスワード情報が、読み出したパスワード情報に一致するか否かを判定する。録画/再生制御部24は、パスワード情報が一致すれば正当であると判定し、一致しなければ正当でないと判定する。
【0068】
入力されたパスワード情報が正当であると判定した場合(S25:YES)、録画/再生制御部24は、図7に示すように、操作指示された光ディスクを操作するためのメニュー画面を映像表示装置4に表示させる(S26)。入力されたパスワード情報が正当でないと判定した場合(S25:NO)、録画/再生制御部24は、図8(b)に示すように、操作指示された光ディスクを操作するためのメニュー画面を表示できない旨を通知するメニュー表示不可メッセージを映像表示装置4に表示させる(S27)。
【0069】
ステップS27では、録画/再生制御部24は、メニュー表示不可メッセージを含む画面を表示するために必要な映像信号を生成し、生成した映像信号をデコーダ28及び画像処理部29を介して信号出力部34から映像表示装置4へ出力する。映像表示装置4は、録画装置1からの映像信号に基づいて、メニュー表示不可メッセージを含む画面を表示する。そして、録画/再生制御部24は本処理を終了する。上述したように、光ディスクに対して使用制限を設定することにより、録画装置1を共用する他の使用者による使用を禁止できる。
【0070】
次に、本実施形態1の録画装置1が、ディスクチェンジャ15にセットされている光ディスクを排出する場合に行う処理について説明する。図9は、録画装置1による光ディスクの排出処理の手順を示すフローチャートである。
【0071】
使用者からの所定の操作を受け付けたリモコン5が送信した所定の信号をリモコン受信部33が受信することによって、録画/再生制御部24は、ディスクチェンジャ15にセットされている光ディスクのいずれかに対する排出指示を受け付ける。例えば、図7に示すようなメニュー画面を表示した状態で、リモコン5に設けられている排出ボタン(図示せず)が操作された場合、録画/再生制御部24は、メニュー画面中のメニュー表示領域40に表示中のタブに対応する光ディスクの排出指示を受け付ける。
【0072】
録画/再生制御部24は、ディスクチェンジャ15にセットされている光ディスクのいずれかに対する排出指示を受け付けたか否かを判断しており(S31)、受け付けていないと判断した場合(S31:NO)、他の処理を行いつつ待機する。光ディスクに対する排出指示を受け付けたと判断した場合(S31:YES)、録画/再生制御部24は、排出指示を受け付けた光ディスクがセットされているディスクトレイを特定する(S32)。例えば、ディスクIDが「Disc1」の光ディスクの排出指示を受け付けた場合、録画/再生制御部24は、保存用メモリ27に記憶してあるトレイ情報に基づいて、ディスクIDが「Disc1」の光ディスクがセットされているディスクトレイを特定する。
【0073】
また、使用者は、ディスクチェンジャ15のディスクトレイを指定することによって、指定したディスクトレイにセットされている光ディスクに対する排出指示を行うこともできる。この場合、録画/再生制御部24は、指定されたディスクトレイのトレイ番号を、排出すべき光ディスクがセットされているディスクトレイに特定できる。
【0074】
録画/再生制御部24は、保存用メモリ27に記憶してあるトレイ情報に基づいて、特定したディスクトレイにセットされている光ディスクが、使用制限を設定されている光ディスクであるか否かを判定する(S33)。ステップS33では、録画/再生制御部24は、トレイ情報に基づいて、特定したディスクトレイのトレイ番号に対応する使用制限情報が、使用制限が設定されていることを示す情報であるか否かを判定する。
【0075】
使用制限が設定されていないと判定した場合(S33:NO)、録画/再生制御部24は、ドライブ制御部13によって、ステップS32で特定したディスクトレイにセットされている光ディスクをディスクチェンジャ15から排出し(S39)、本処理を終了する。ステップS39では、ドライブ制御部13は、ディスクチェンジャ15を制御し、所定のディスクトレイにセットされている光ディスクを排出させる。
【0076】
ステップS33で使用制限が設定されていると判定した場合(S33:YES)、録画/再生制御部24は、使用者によって予め設定されているパスワード情報の入力を使用者に要求する(S34)。ステップS34では、録画/再生制御部24は、パスワード情報の入力領域を含む入力画面を表示するために必要な映像信号を生成し、デコーダ28及び画像処理部29を介して信号出力部34から映像表示装置4へ出力する。映像表示装置4は、録画装置1からの映像信号に基づいて、パスワード情報の入力画面を表示する。
【0077】
パスワード情報の入力画面を確認した使用者がリモコン5を操作してパスワード情報を入力し、リモコン5からの信号をリモコン受信部33で受信することにより、録画/再生制御部24は、使用者によって入力されたパスワード情報を取得する。パスワード情報の入力画面を介して入力されたパスワード情報を取得した場合、録画/再生制御部24は、保存用メモリ27に記憶してあるトレイ情報に基づいて、入力されたパスワード情報が正当であるか否かを判定する(S35)。
【0078】
ステップS35では、録画/再生制御部24は、保存用メモリ27に記憶してあるトレイ情報から、ステップS32で特定したディスクトレイのトレイ番号に対応するパスワード情報を読み出し、入力されたパスワード情報が、読み出したパスワード情報に一致するか否かを判定する。録画/再生制御部24は、パスワード情報が一致すれば正当であると判定し、一致しなければ正当でないと判定する。
【0079】
入力されたパスワード情報が正当でないと判定した場合(S35:NO)、録画/再生制御部24は、排出指示された光ディスクを排出できない旨を通知する排出不可メッセージを映像表示装置4に表示させる(S36)。ステップS36では、録画/再生制御部24は、排出不可メッセージを含む画面を表示するために必要な映像信号を生成し、生成した映像信号をデコーダ28及び画像処理部29を介して信号出力部34から映像表示装置4へ出力する。映像表示装置4は、録画装置1からの映像信号に基づいて、排出不可メッセージを含む画面を表示する。そして、録画/再生制御部24は本処理を終了する。
【0080】
入力されたパスワード情報が正当であると判定した場合(S35:YES)、録画/再生制御部24は、ステップS32で特定したディスクトレイにセットされている光ディスクが登録済みの光ディスクであるか否かを判定する(S37)。ステップS37では、録画/再生制御部24は、保存用メモリ27に記憶してあるトレイ情報から、ステップS32で特定したディスクトレイのトレイ番号に対応するディスクIDを取得する。そして、録画/再生制御部24は、ドライブ制御部13によって、記憶部12の管理領域に記憶されているディスクIDを読み出し、トレイ情報から取得したディスクIDが、記憶部12の管理領域から読み出したディスクIDに含まれているか否かを判定する。録画/再生制御部24は、含まれていれば、既に登録済みの光ディスクであると判定し、含まれていなければ、未登録の光ディスクであると判定する。
【0081】
光ディスクが登録済みであった場合(S37:YES)、録画/再生制御部24は、ドライブ制御部13によって、この光ディスクに対して設定された使用制限情報及びパスワード情報を記憶部12の管理領域に記憶させる(S38)。ステップS38では、録画/再生制御部24は、保存用メモリ27に記憶してあるトレイ情報から、ステップS32で特定したディスクトレイのトレイ番号に対応するディスクID、使用制限情報及びパスワード情報を読み出し、インタフェース部26からハイブリッドドライブ部10へ送出する。ドライブ制御部13は、バックエンド部20からディスクID、使用制限情報及びパスワード情報を取得し、ディスクIDに対応付けて使用制限情報及びパスワード情報を、記憶部12の管理領域に記憶させる。
【0082】
光ディスクが未登録であった場合(S37:NO)、録画/再生制御部24は、ステップS38の処理をスキップし、ドライブ制御部13によって、ステップS32で特定したディスクトレイにセットされている光ディスクをディスクチェンジャ15から排出し(S39)、本処理を終了する。
【0083】
このように、ディスクチェンジャ15にセットされている光ディスクを排出する際に認証を行うことにより、正当な使用者ではない使用者による光ディスクの排出を禁止する。よって、正当な使用者の許可なく、光ディスクの持ち運びを禁止することにより、光ディスクに記録されているストリームデータの保護が図れる。
【0084】
(実施形態2)
以下に、本発明に係る記録装置を、録画装置に適用した実施形態2を示す図面に基づき具体的に説明する。なお、本実施形態2の録画装置は、上述した実施形態1の録画装置1と同様の構成を有しており、同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
【0085】
図10は、実施形態2の録画装置1の外観を示す概念図である。本実施形態2の録画装置1は、例えば専用の接続線を介してディスクチェンジャ機能付きのディスクドライブ装置6と接続される。ディスクドライブ装置6は、複数の光ディスクの収納が可能であり、収納されている光ディスクのうちの1つに対してデータの読み出し及び記録を行う。
【0086】
図11は、実施形態2の録画装置1の内部構成を示すブロック図である。なお、本実施形態2のバックエンド部20は、図2に示した各部を備えるが、図11では、バックエンド部20が備える各部の一部のみを示している。本実施形態2の録画装置1との接続が可能なディスクドライブ装置6は、録画装置1に接続するためのインタフェース部64、光ディスクドライブ61、ディスクチェンジャ62、ドライブ制御部63等を備える。ディスクドライブ装置6は、インタフェース部64を介して録画装置1のバックエンド部20との間でデータを交換する。ドライブ制御部63は、光ディスクドライブ61及びディスクチェンジャ62の動作を制御する
【0087】
光ディスクドライブ61は、録画装置1のハイブリッドドライブ部10が有する光ディスクドライブ11と同様の構成である。また、ディスクチェンジャ62は、上述した実施形態1の録画装置1のハイブリッドドライブ部10が有していたディスクチェンジャ15と同様の構成である。なお、本実施形態2では、複数の光ディスクを収納し、収納する光ディスクのうちの1つを選択的に光ディスクドライブに装着させるディスクチェンジャ機能を、録画装置1外のディスクドライブ装置6が有している。従って、本実施形態2では、録画装置1内のハイブリッドドライブ部10は、1枚の光ディスクの装着が可能に構成されている。即ち、本実施形態2のハイブリッドドライブ部10は、ディスクチェンジャ15を備えていない。しかし、録画装置1内のハイブリッドドライブ部10にもディスクチェンジャ機能を持たせてもよいことは勿論である。
【0088】
本実施形態2の録画装置1は、ディスクドライブ装置6との接続が可能なコネクタ部30aを有する。なお、本実施形態2の録画装置1において、バックエンド部20は、図2に示した各部のほかに、チェンジャインタフェース部30を備えており、チェンジャインタフェース部30は、バックエンド部20外のコネクタ部30aに接続されている。よって、ディスクドライブ装置6のインタフェース部64に接続されている接続線が録画装置1のコネクタ部30aに接続されることにより、ディスクドライブ装置6と録画装置1のバックエンド部20とが接続される。なお、コネクタ部30aは、バックエンド部20とディスクドライブ装置6との間で行われるデータの交換を中継する。
【0089】
また、バックエンド部20のチェンジャインタフェース部30はバックエンド部20内のシステムバスに接続されている。これにより、録画/再生制御部24は、インタフェース部26を介してハイブリッドドライブ部10を制御する処理と同様に、チェンジャインタフェース部30を介してディスクドライブ装置6を制御できる。
【0090】
例えば、本実施形態2の録画装置1では、バックエンド部20のストリーム処理部23でデータ処理されたストリームデータは、インタフェース部26、デコーダ28又はチェンジャインタフェース部30へ転送される。チェンジャインタフェース部30へ転送された場合、ストリームデータは、チェンジャインタフェース部30を介してディスクドライブ装置6へ入力され、ディスクドライブ装置6の光ディスクドライブ61に装着された光ディスクに記録される。
【0091】
上述した構成により、録画装置1がディスクチェンジャ機能を備えていない場合であっても、ディスクチェンジャ機能付きのディスクドライブ装置6を外付けすることによって、ディスクチェンジャ機能を追加することができる。なお、上述した実施形態1の録画/再生制御部24が、ハイブリッドドライブ部10のディスクチェンジャ15にセットされた光ディスクに対して行った処理と同様の処理を、本実施形態2の録画/再生制御部24が、ディスクドライブ装置6のディスクチェンジャ62にセットされた光ディスクに対して行うことができるので、実施形態1と同様の作用及び効果が得られる。
【0092】
上述したように、本実施形態1,2の録画装置1では、ディスクチェンジャ15,62に光ディスクがセットされた場合に、セットされた光ディスクに対して使用制限を設定できる。使用制限が設定されている光ディスクに対する各種の操作を行う場合、正しいパスワードの入力が要求される。例えば、使用者から正しいパスワードが入力されるまで、操作対象の光ディスクに関するメニュー画面の表示が禁止される。メニュー画面を表示させないことにより、この光ディスクに記録されているストリームデータの再生、コピー、削除、編集及びこの光ディスクへのストリームデータの録画等の各種の操作を禁止できる。よって、1台の録画装置1を複数の使用者で共用しており、それぞれの使用者が個別に使用している光ディスクが装置内部に収納されている状況であっても、光ディスク毎に使用制限を設定しておくことにより、それぞれの光ディスクを各人の専用の光ディスクとして使用でき、他の使用者による使用又は編集等を禁止できる。
【0093】
また、本実施形態1,2の録画装置1では、ディスクチェンジャ15,62にセットされている光ディスクを排出させる際にもパスワードの入力が要求される。これにより、他の使用者によって光ディスクが装置外部へ排出されることも禁止できる。
よって、ディスクチェンジャ機能を有し、複数の光ディスクが装置内部に収納されている状況であっても、正当な使用者以外の使用者によって光ディスクが装置外部へ排出されることが禁止されるので、排出された光ディスクが他の装置で不正に使用されることを防止できる。
【0094】
本実施形態1,2の録画装置1は、ディスクチェンジャ15,62によって光ディスクドライブ11に装着された光ディスクが録画装置1に対して未登録の光ディスクである場合、使用者からの登録処理の指示があれば、光ディスクの登録処理を行う構成である。この際に、記憶部12の第1〜第n領域のうちで光ディスクが対応付けられていない記憶領域がない場合は、登録処理を行わない構成であった。このほかに、例えば、各記憶領域に対応付けて登録してある光ディスクのうちで何れかの光ディスクの登録を解消することによって、光ディスクが対応付けられていない記憶領域を用意し、この記憶領域に光ディスクを対応付ける登録処理を行ってもよい。
【0095】
本実施形態1,2においては、光ディスクのそれぞれを識別する固有の情報として光ディスクに予め記録されているディスクIDを使用する形態を示したが、これに限るものではなく、本発明では、光ディスク毎に異なる情報を光ディスクに書き込み、書き込んだ情報をディスクIDとして利用してもよい。また本実施形態1,2においては、デジタルチューナ21で放送信号を受信する形態を示したが、本発明はアナログ放送の放送信号を受信するアナログチューナを備えた形態であってもよい。アナログチューナを備えた形態では、アナログチューナはエンコーダ22に接続される。
【0096】
また本実施形態1,2においては、本発明における着脱可能な記録媒体として光ディスクを用いる形態を示したが、これに限るものではなく、本発明は、着脱可能な記録媒体として、可搬型のハードディスク又はメモリカード等、その他の記録媒体を用いる形態であってもよい。また本実施形態1,2においては、本発明の記録装置は録画装置1であるとしたが、これに限るものではなく、本発明の記録装置は、映像表示装置4と録画装置1とが一体となった形態であってもよい。また本実施形態1,2においては、本発明の記録装置としてテレビジョン放送により放送された番組の番組データを記録する形態を示したが、これに限るものではなく、本発明の記録装置は、音声放送又はデータ放送等、テレビジョン放送以外の放送で放送される番組の番組データを記録する形態であってもよい。
【0097】
本実施形態1,2の録画装置1は、光ディスクを録画装置1に対して登録する際に、使用制限の設定及びパスワード情報の設定を行っていた。このような構成に更に、使用者がリモコン5を操作することによって所定の画面を表示させ、表示させた画面を介して、使用制限の設定及び解除、パスワード情報の設定、変更、確認及び解除等を適宜行えるようにしてもよい。
【0098】
本実施形態1,2では、本発明の記録装置を録画装置1に適用した例を説明したが、例えば、光ディスクに記録されたストリームデータの再生のみが可能な再生装置であっても同様の効果が得られる。例えば、ディスクチェンジャ機能を備えた再生装置において、装置内部に収納されている光ディスクのそれぞれに対して、光ディスクからのストリームデータの再生の制限を設定しておく。そして、光ディスクのいずれかからのストリームデータの再生指示があった場合に、再生制限が設定されている光ディスクであればパスワードの入力を要求する。これにより、1台の再生装置を複数の使用者で共用しており、それぞれの使用者が個別に使用している光ディスクが装置内部に収納されている状況であっても、光ディスク毎に再生制限を設定しておくことにより、それぞれの光ディスクを各人の専用の光ディスクとして使用でき、他の使用者による再生を禁止できる。また、光ディスクのいずれかの排出指示があった場合にも、再生制限が設定されている光ディスクであればパスワードの入力を要求する。これにより、正当な使用者以外による光ディスクの排出も禁止できる。
【符号の説明】
【0099】
1 録画装置(記録装置)
10 ハイブリッドドライブ部
11 光ディスクドライブ
12 記憶部
13 ドライブ制御部
15 ディスクチェンジャ
20 バックエンド部
23 ストリーム処理部
24 録画/再生制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
着脱可能な記録媒体にコンテンツデータを記録する記録手段を備える記録装置において、
複数の記録媒体を保持し、保持する記録媒体を選択的に前記記録手段に装着させる保持手段と、
該保持手段が保持する記録媒体に対する操作を制限する制限手段と、
該制限手段が操作を制限する記録媒体を識別するための識別情報に対応付けて、操作の制限を解除するための認証情報を記憶する記憶手段と、
前記保持手段が保持する記録媒体のいずれかに対する操作を受け付ける受付手段と、
該受付手段が操作を受け付けた場合、操作を受け付けた記録媒体が前記制限手段によって操作を制限されているか否かを判定する判定手段と、
該判定手段が操作を制限されていると判定した場合、前記記録媒体の識別情報に対応付けて前記記憶手段に記憶されている認証情報の入力を要求する要求手段と、
該要求手段が要求した認証情報が入力された場合、前記受付手段が操作を受け付けた記録媒体の操作を制限しないように前記制限手段を制御する制限制御手段と
を備えることを特徴とする記録装置。
【請求項2】
前記制限手段は、前記記録媒体を操作する際に用いる画面の表示装置への表示を禁止するようにしてあり、
前記制限制御手段は、前記要求手段が要求した認証情報が入力された場合、前記受付手段が操作を受け付けた記録媒体を操作する際に用いる画面を表示装置に表示するようにしてあることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項3】
前記受付手段は、前記保持手段が保持する記録媒体の排出要求を受け付けるようにしてあり、
前記判定手段は、前記受付手段が排出要求を受け付けた場合、排出要求を受け付けた記録媒体が前記制限手段によって操作を制限されているか否かを判定するようにしてあり、
前記要求手段は、前記判定手段が操作を制限されていると判定した場合、前記記録媒体の識別情報に対応付けて前記記憶手段に記憶されている認証情報の入力を要求するようにしてあり、
前記要求手段が要求した認証情報が入力された場合、前記記録媒体を外部へ排出する排出手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。
【請求項4】
複数の記憶領域を有する記憶部と、
該記憶部の複数の記憶領域のそれぞれに一の記憶媒体を対応付ける対応付け手段と、
前記受付手段が前記対応付け手段によって前記記憶領域に対応付けられていない記録媒体の排出要求を受け付け、前記排出手段が前記記録媒体を外部へ排出した場合、前記記録媒体の識別情報に対応付けて前記記憶手段に記憶されている認証情報を削除する削除手段と
を備えることを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
【請求項5】
着脱可能な記録媒体からコンテンツデータを再生する再生手段を備える再生装置において、
複数の記録媒体を保持し、保持する記録媒体を選択的に前記再生手段に装着させる保持手段と、
該保持手段が保持する記録媒体からのコンテンツデータの再生を制限する制限手段と、
該制限手段が再生を制限する記録媒体を識別するための識別情報に対応付けて、再生の制限を解除するための認証情報を記憶する記憶手段と、
前記保持手段が保持する記録媒体のいずれかからのコンテンツデータの再生指示を受け付ける受付手段と、
該受付手段が再生指示を受け付けた場合、再生指示を受け付けた記録媒体が前記制限手段によって再生を制限されているか否かを判定する判定手段と、
該判定手段が再生を制限されていると判定した場合、前記記録媒体の識別情報に対応付けて前記記憶手段に記憶されている認証情報の入力を要求する要求手段と、
該要求手段が要求した認証情報が入力された場合、前記受付手段が再生指示を受け付けた記録媒体からのコンテンツデータの再生を制限しないように前記制限手段を制御する制限制御手段と
を備えることを特徴とする再生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2010−250870(P2010−250870A)
【公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−96316(P2009−96316)
【出願日】平成21年4月10日(2009.4.10)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】