説明

記録装置及び記録方法

【課題】記録媒体に記録中のコンテンツを視聴している途中で、例えばユーザが中座したような場合にも、後に中座した位置からの再生が行なえるように考慮した記録装置及び記録方法を提供すること。
【解決手段】実施の形態によれば、記録装置は、取得手段と記録手段と認識手段と判別手段と制御手段とを備える。取得手段は、コンテンツを取得する。記録手段は、取得手段で取得したコンテンツを記録する。認識手段は、記録手段でのコンテンツの記録中に、予め登録した人を認識する。判別手段は、認識手段で認識した人の中から途中で認識不可になった人を判別する。制御手段は、判別手段で判別した人に対する視聴履歴情報を、認識不可になったことを判別した時点を示す情報に基づいて変更する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明の実施の形態は、例えば取得したコンテンツ等を記録する記録装置及び記録方法に関する。
【背景技術】
【0002】
周知のように、近年では、例えばデジタルテレビジョン放送の受信機能や、インターネット等のネットワーク回線網に対する通信機能を有し、これらの機能を用いて取得したコンテンツを、ハードディスクや光ディスク等の記録媒体に対して記録再生可能とする映像記録再生装置が市場に普及している。
【0003】
この種の映像記録再生装置にあっては、記録媒体に記録されたコンテンツの再生状態で再生停止が要求された場合、その再生停止位置を示す情報を自動的に記録して、再生の再開が要求された際には、当該再生停止位置から再生を開始することができるようにした、いわゆる、レジューム再生機能が搭載されている。
【0004】
このレジューム再生機能により、ユーザが、記録媒体に記録されたコンテンツを再生し視聴している途中で中座するような場合にも、再生の停止を要求する操作を行なうことによって、後に、そのコンテンツの視聴を再開した際に、中座した位置からの視聴を行なうことができるようになる。
【0005】
ところで、このようなレジューム再生機能を搭載した映像記録再生装置は、まだまだ開発途上にある段階であり、細部に亘って改良を施す余地が多々残されているのが現状である。例えば記録媒体に記録中のコンテンツを視聴している途中で、ユーザが中座したような場合等に、有効に対処し得るように考慮することが重要な課題となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第4114676号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
記録媒体に記録中のコンテンツを視聴している途中で、例えばユーザが中座したような場合にも、後に中座した位置からの再生が行なえるように考慮した記録装置及び記録方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施の形態によれば、記録装置は、取得手段と記録手段と認識手段と判別手段と制御手段とを備える。取得手段は、コンテンツを取得する。記録手段は、取得手段で取得したコンテンツを記録する。認識手段は、記録手段でのコンテンツの記録中に、予め登録した人を認識する。判別手段は、認識手段で認識した人の中から途中で認識不可になった人を判別する。制御手段は、判別手段で判別した人に対する視聴履歴情報を、認識不可になったことを判別した時点を示す情報に基づいて変更する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】実施の形態におけるデジタルテレビジョン放送受信装置の一例を説明するために示す外観図。
【図2】同実施の形態におけるデジタルテレビジョン放送受信装置の信号処理系の一例を概略的に説明するために示すブロック構成図。
【図3】同実施の形態におけるデジタルテレビジョン放送受信装置を操作するリモートコントローラの一例を説明するために示す外観図。
【図4】同実施の形態におけるデジタルテレビジョン放送受信装置で表示される顔登録画面及び個人ID設定画面の一例を説明するために示す図。
【図5】同実施の形態におけるデジタルテレビジョン放送受信装置で使用される登録テーブルの一例を説明するために示す図。
【図6】同実施の形態におけるデジタルテレビジョン放送受信装置にログインする際の処理動作の一例を説明するために示すフローチャート。
【図7】同実施の形態におけるデジタルテレビジョン放送受信装置で表示されるログインユーザ選択画面の一例を説明するために示す図。
【図8】同実施の形態におけるデジタルテレビジョン放送受信装置が行なう主要な処理動作の一例を説明するために示すフローチャート。
【図9】同実施の形態におけるデジタルテレビジョン放送受信装置で使用される視聴者リストの一例を説明するために示す図。
【図10】同実施の形態におけるデジタルテレビジョン放送受信装置で使用されるレジュームポイントテーブルの一例を説明するために示す図。
【図11】同実施の形態におけるデジタルテレビジョン放送受信装置が行なう視聴者リスト作成処理動作の一例を説明するために示すフローチャート。
【図12】同実施の形態におけるデジタルテレビジョン放送受信装置が行なうユーザを視聴者リストに登載する処理動作の一例を説明するために示すフローチャート。
【図13】同実施の形態におけるデジタルテレビジョン放送受信装置が行なう中座者リスト作成処理動作の一例を説明するために示すフローチャート。
【図14】同実施の形態におけるデジタルテレビジョン放送受信装置が行なう中座者を検出する処理動作の一例を説明するために示す図。
【図15】同実施の形態におけるデジタルテレビジョン放送受信装置が行なう主要な処理動作の変形例を説明するために示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、この実施の形態で説明するデジタルテレビジョン放送受信装置11の外観の一例を示している。このデジタルテレビジョン放送受信装置11は、薄型のキャビネット12と、このキャビネット12を起立させて支持する支持台13とから構成されている。
【0011】
そして、上記キャビネット12には、その正面中央部に映像表示部としての映像表示パネル14が配置されている。また、このキャビネット12には、その上面中央部にカメラモジュール15が設置され、映像表示パネル14の正面側及びその周囲に存在する被写体を撮影することができるようになっている。
【0012】
さらに、このキャビネット12には、その正面下方の両端部にそれぞれスピーカ16,16が配置されている。また、このキャビネット12には、その正面下部に、主電源スイッチ17aを含む操作部17と、リモートコントローラ18から送信される操作情報を受信するための受光部19とが配置されている。
【0013】
図2は、上記デジタルテレビジョン放送受信装置11の信号処理系の一例を概略的に示している。すなわち、アンテナ20で受信したデジタルテレビジョン放送信号は、入力端子21を介してチューナ部22に供給されることにより、所望のチャンネルの放送信号が選局される。
【0014】
このチューナ部22で選局された放送信号は、復調復号部23に供給されてデジタルの映像信号及び音声信号等に復元された後、信号処理部24に出力される。この信号処理部24は、復調復号部23から供給されたデジタルの映像信号及び音声信号に対してそれぞれ所定のデジタル信号処理を施している。
【0015】
そして、この信号処理部24は、デジタルの映像信号を合成処理部25に出力し、デジタルの音声信号を音声処理部26に出力している。このうち、合成処理部25は、信号処理部24から供給されるデジタルの映像信号に、OSD(on screen display)信号を重畳して出力している。
【0016】
この合成処理部25から出力されたデジタルの映像信号は、映像処理部27に供給される。この映像処理部27は、入力されたデジタルの映像信号を、後段の上記映像表示パネル14で表示可能なフォーマットのアナログ映像信号に変換している。そして、この映像処理部27から出力されたアナログ映像信号が、上記映像表示パネル14に供給されて映像表示に供される。
【0017】
また、上記音声処理部26は、入力されたデジタルの音声信号を、上記スピーカ16,16で再生可能なフォーマットのアナログ音声信号に変換している。そして、この音声処理部26から出力されたアナログ音声信号が、上記スピーカ16,16に供給されることにより音声再生に供される。
【0018】
ここで、このデジタルテレビジョン放送受信装置11は、上記した各種の受信動作を含む種々の動作を制御部28によって統括的に制御されている。この制御部28は、CPU(central processing unit)28aを内蔵しており、上記操作部17からの操作情報、または、上記リモートコントローラ18から送信され受光部19で受信された操作情報を受けることによって、その操作内容が反映されるように各部をそれぞれ制御している。
【0019】
この場合、制御部28は、メモリ部28bを利用している。このメモリ部28bは、主として、CPU28aが実行する制御プログラムを格納したROM(read only memory)と、該CPU28aに作業エリアを提供するためのRAM(random access memory)と、各種の設定情報及び制御情報等が格納される不揮発性メモリとを有している。
【0020】
また、この制御部28には、HDD(hard disk drive)29が接続されている。この制御部28は、ユーザによる操作部17やリモートコントローラ18の操作に基づいて、上記復調復号部23から得られるデジタルの映像信号及び音声信号を、記録再生処理部30によって暗号化し所定の記録フォーマットに変換した後、HDD29に供給してハードディスク29aに記録させるように制御することができる。
【0021】
さらに、この制御部28は、ユーザによる操作部17やリモートコントローラ18の操作に基づいて、HDD29によりハードディスク29aからデジタルの映像信号及び音声信号を読み出させ、上記記録再生処理部30によって復号化した後、信号処理部24に供給することによって、以後、上記した映像表示及び音声再生に供させるように制御することができる。
【0022】
また、上記デジタルテレビジョン放送受信装置11には、その外部からデジタルの映像信号及び音声信号を直接入力するための入力端子31が設けられている。この入力端子31を介して入力されたデジタルの映像信号及び音声信号は、上記制御部28の制御に基づいて、記録再生処理部30を介した後、信号処理部24に供給されて、以後、上記した映像表示及び音声再生に供される。
【0023】
さらに、この入力端子31を介して入力されたデジタルの映像信号及び音声信号は、制御部28の制御に基づいて、記録再生処理部30を介した後、HDD29によるハードディスク29aに対しての記録再生に供される。
【0024】
また、上記制御部28には、ネットワークインターフェース32が接続されている。このネットワークインターフェース32は、外部のネットワーク回線網33に接続されている。そして、このネットワーク回線網33には、各種のコンテンツを提供可能なネットワークサーバ34が接続されている。
【0025】
このため、制御部28は、ユーザによる操作部17やリモートコントローラ18の操作に基づき、ネットワークインターフェース32及びインターネット回線網33を介してネットワークサーバ34にアクセスし、そこで提供している各種のコンテンツを選択的に取得することができる。
【0026】
この場合も、ネットワークサーバ34から取得したコンテンツは、上記制御部28の制御に基づいて信号処理部24に供給され、以後、上記した映像表示及び音声再生に供される。また、ネットワークサーバ34から取得したコンテンツは、上記制御部28の制御に基づいて記録再生処理部30に供給され、以後、HDD29によるハードディスク29aに対しての記録再生に供される。
【0027】
さらに、上記制御部28には、上記カメラモジュール15が接続されている。このカメラモジュール15で撮影して得られたデジタルの映像信号は、上記制御部28の制御に基づいて信号処理部24に供給され、以後、上記した映像表示に供される。
【0028】
図3は、上記リモートコントローラ18の外観を示している。このリモートコントローラ18には、主として、電源キー18a、数字キー18b、チャンネルアップダウンキー18c、音量調整キー18d、カーソル上移動キー18e、カーソル下移動キー18f、カーソル左移動キー18g、カーソル右移動キー18h、決定キー18i、メニューキー18j、戻るキー18k、終了キー18l、4色(青,赤,緑,黄)のカラーキー18m等が設けられている。
【0029】
また、このリモートコントローラ18には、再生停止キー18n、再生/一時停止キー18o、逆方向スキップキー18p、順方向スキップキー18q、早戻しキー18r、早送りキー18s等が設けられている。
【0030】
すなわち、上記HDD29に対しては、リモートコントローラ18の再生停止キー18nや再生/一時停止キー18oを操作することにより、再生、停止、一時停止を行なうことが可能となる。
【0031】
また、リモートコントローラ18の逆方向スキップキー18pや順方向スキップキー18qを操作することによって、HDD29でハードディスク29aから読み取っている映像や音声等のデータを、その再生方向に対して逆方向や順方向に一定量ずつスキップさせる、いわゆる、逆方向スキップや順方向スキップを行なうことができる。
【0032】
さらに、リモートコントローラ18の早戻しキー18rや早送りキー18s等を操作することにより、HDD29でハードディスク29aから読み取っている映像や音声等のデータを、その再生方向に対して逆方向や順方向に連続的に高速で再生させる、いわゆる、早戻し再生や早送り再生を行なうことができる。
【0033】
ここで、上記デジタルテレビジョン放送受信装置11は、上記制御部28の制御に基づいて、ユーザの顔を予め登録することができる。この顔の登録は、登録すべきユーザの顔をカメラモジュール15で撮影し、撮影された顔の映像から、顔認識技術で用いられている特徴量の抽出方法を用いて個人の顔の特徴量を抽出する。そして、この抽出された特徴量と、ユーザが固有に設定した個人ID(identification)とを対応付けて保存することにより、顔登録が完了される。
【0034】
なお、顔の特徴量を抽出する方法としては、固有顔を用いる方法[M.Turk and A.Pentland:“Eigenfaces for Recognition”, J.of cognitive Neuroscience, 3, 1, pp.71-86(1991)]や、顔器官上の特徴点間の位置関係を用いる方法[J.Steffens, E.Elagin and H.Neven:“PersonSpotter - Fast and Robust System for Human detection, Tracking and Recognition”, Proceedings of the International Conference on Automatic Face and Gesture Recognition‘98(1998)]等を採用することができる。
【0035】
この顔登録についての具体的な操作の一例としては、まず、ユーザがリモートコントローラ18のメニューキー18jを操作して、階層構造となされた複数のメニュー画面に分け入ることにより、図4(a)に一例を示すような、顔登録画面35を映像表示パネル14に表示させる。
【0036】
この顔登録画面35では、「撮影されている顔を登録しますか。」というユーザに対する質問文35aと、カメラモジュール15で撮影されている顔の映像35bとが表示されるとともに、「登録する」という項目35cと「登録しない」という項目35dとが選択肢として表示される。そして、ユーザが、リモートコントローラ18のカーソル左または右移動キー18g,18hを操作して項目35cを選択し、決定キー18iを操作する。
【0037】
すると、上記制御部28は、撮影されている顔から特徴量を抽出する処理を行なうとともに、図4(b)に一例を示すような、個人ID設定画面36を映像表示パネル14に表示させる。この個人ID設定画面36では、「個人IDを設定して下さい。」というユーザに対する案内文36aと、撮影された顔の映像36bと、個人IDの入力領域36cとが表示される。
【0038】
そして、ユーザが、リモートコントローラ18を操作して、英数字、ひらがな、カタカナ、漢字、その他の文字や記号等を使用した文字記号列でなる個人IDを入力領域36cに入力し、決定キー18jを操作することにより、個人IDと顔の特徴量とが対応付けられた登録テーブルが作成され、ここに、顔の登録が行なわれる。なお、作成された登録テーブルは、例えば上記HDD29等に記録される。
【0039】
図5は、登録テーブルの一例を示している。この登録テーブルは、登録番号No.と、個人IDと、顔の特徴量とを対応付けて保存したもので、複数人の登録が可能である。また、各個人IDに対して、顔の特徴量だけでなく、各種の設定情報を対応付けることも可能である。
【0040】
この設定情報としては、映像表示パネル14に表示させる壁紙、アイコン、メニュー等のデザイン設定情報、映像表示パネル14を照明するバックライトパネルの明るさ、色合い、音量等の視聴環境設定情報、記録したコンテンツの再生開始位置、ブラウザ機能におけるお気に入りサイト、個人の予約録画リスト等の視聴履歴設定情報等が含まれる。
【0041】
図6は、上記登録テーブル上で各個人IDに対して設定された各種の設定情報を利用するために、デジタルテレビジョン放送受信装置11にログインする際の処理動作をまとめたフローチャートを示している。すなわち、処理が開始(ステップS6a)され、ステップS6bで、デジタルテレビジョン放送受信装置11の主電源がオンされると、制御部28は、ステップS6cで、カメラモジュール15が撮影している映像(カメラモジュール15から出力される映像信号)を取得する。
【0042】
そして、制御部28は、ステップS6dで、取得した映像から人物解析を行ない、ステップS6eで、映像内の人物の中に顔登録済みと認識されたユーザが1人だけ存在しているか否かを判別する。この場合、制御部28は、カメラモジュール15で撮影された映像の中から人物の顔領域を認識し、認識した顔領域から抽出した顔の特徴量と登録テーブル上の特徴量とを比較して、両特徴量の一致度が所定の閾値を超えた場合に、その顔領域の人物が顔登録済みのユーザであると判別している。
【0043】
ここで、映像内に顔登録済みのユーザが1人だけ存在すると判断された場合(YES)、
制御部28は、ステップS6fで、その顔登録済みの1人のユーザの個人IDでログインしたモードに自動的に設定されて、処理を終了(ステップS6l)する。これにより、デジタルテレビジョン放送受信装置11は、その顔登録済みの1人のユーザの設定情報に基づいた状態に変更される。
【0044】
また、上記ステップS6eで、カメラモジュール15で撮影された映像内に顔登録済みのユーザが複数人存在すると判断された場合(NO)、制御部28は、ステップS6gで、顔登録済みの複数のユーザの中からログインするユーザを選択させるために、図7に一例を示すような、ログインユーザ選択画面37を映像表示パネル14に表示させる。
【0045】
このログインユーザ選択画面37では、「ログインするユーザを選択して下さい。」というユーザに対する案内文37aと、カメラモジュール15で撮影された映像内に存在する顔登録済みと判断された複数(図示の場合は3人)のユーザの顔の映像37bと、「デフォルト」という項目37cとが表示される。
【0046】
その後、ステップS6hで、ユーザがリモートコントローラ18のカーソル左または右移動キー18g,18hを操作して、3つの顔の映像37b及び項目37cのいずれかを選択し、決定キー18iを操作すると、制御部28は、ステップS6iで、「デフォルト」の項目37cが選択されたか否かを判別する。
【0047】
そして、「デフォルト」の項目37cが選択されたと判断された場合(YES)、制御部28は、ステップS6jで、予め設定されたデフォルトのユーザモードに自動的に設定されて、処理を終了(ステップS6l)する。これにより、デジタルテレビジョン放送受信装置11は、デフォルトの設定情報に基づいた状態に変更される。
【0048】
このデフォルトのユーザモードは、個人IDでログインしたモードと基本的な違いはなく、デフォルトのユーザモード中にユーザの操作によって設定された視聴環境情報等は、個人IDでログインした場合と同様に、デフォルトユーザの設定情報として保存され、次回にデフォルトのモードでログインしたときに、自動的に設定として反映される。このデフォルトユーザモードがあるために、まだ個人IDを1つも登録していない状態であっても、デフォルトユーザでログインを行なうことが可能となる。
【0049】
また、上記ステップS6iで3つの顔の映像37bのいずれかが選択されたと判断された場合(NO)、制御部28は、ステップS6kで、その選択された顔登録済みの1人のユーザの個人IDでログインしたモードに自動的に設定されて、処理を終了(ステップS6l)する。これにより、デジタルテレビジョン放送受信装置11は、その選択された顔登録済みの1人のユーザの設定情報に基づいた状態に変更される。
【0050】
次に、図8は、デジタルテレビジョン放送受信装置11がデジタルテレビジョン放送から取得したコンテンツ、または、ネットワークサーバ34から取得したコンテンツを、HDD29によりハードディスク29aに記録し、かつ、そのコンテンツを視聴している状態で、ユーザが中座した場合の処理動作をまとめたフローチャートを示している。
【0051】
ただし、この場合におけるコンテンツの視聴とは、取得したコンテンツをハードディスク29aに記録しながら再生する、いわゆる、追っかけ再生での視聴を意味するのではなく、記録中に、つまり、取得したコンテンツを記録に供すると同時に、リアルタイムで視聴することを意味している。
【0052】
すなわち、処理が開始(ステップS8a)され、ステップS8bで、ユーザによりコンテンツの記録を要求する操作が行なわれると、制御部28は、ステップS8cで、予約による記録であるか否かが判別され、予約による記録であると判断された場合(YES)、ステップS8dで、予約されている記録開始時刻まで待機する。
【0053】
このステップS8dの後、または、上記ステップS8cで予約による記録でないと判断された場合(NO)、制御部28は、ステップS8eで、指定されたコンテンツをHDD29によりハードディスク29aに記録開始する。
【0054】
このような記録状態で、制御部28は、ステップS8fで、記録しているコンテンツがリアルタイムで映像表示パネル14に表示されているか否かを判別し、表示されていないと判断された場合(NO)、処理を終了(ステップS8m)する。
【0055】
また、上記ステップS8fで記録中のコンテンツがリアルタイムで映像表示パネル14に表示されていると判断された場合(YES)、制御部28は、ステップS8gで、カメラモジュール15が撮影している映像(カメラモジュール15から出力される映像信号)を取得し解析することにより、ステップS8hで、視聴者リストの作成及び更新を実行する。
【0056】
ここで、視聴者リストとは、カメラモジュール15で撮影された映像内に存在する顔登録済みのユーザ、つまり、予め顔登録が済んでいるユーザの中で映像表示パネル14に表示されている映像を視聴しているユーザをまとめたもので、例えば図9に一例を示すように、リスト番号No.と個人IDとを対応付けたものである。なお、カメラモジュール15で撮影された映像内から顔登録済みのユーザを判別(認識)する処理は、先に述べた通りである。
【0057】
その後、制御部28は、ステップS8iで、最新の視聴者リストとその前に作成された視聴者リストとを比較することにより、前の視聴者リストに掲載されていて最新の視聴者リストに掲載されていないユーザ、つまり、途中でカメラモジュール15の撮影範囲の外に移動して(中座して)認識不可になったユーザがいるか否かを判別する。
【0058】
そして、最新の視聴者リストから外れたユーザがいると判断された場合(YES)、制御部28は、ステップS8jで、その最新の視聴者リストから外れたユーザ、つまり、中座したユーザに対し、視聴者リストから外れたと判断した時点を、現在視聴中のコンテンツに対する再生開始位置(レジュームポイント)として設定する。
【0059】
この場合、制御部28は、顔登録済みの全てのユーザに対してレジュームポイントを設定するために、例えば図10に一例を示すような、レジュームポイントテーブルを作成している。このレジュームポイントテーブルは、テーブル番号No.と、ユーザの個人IDと、コンテンツを特定するためのコンテンツIDと、そのコンテンツに対する再生開始位置を示す情報とを対応付けたものである。この再生開始位置を示す情報としては、例えばPTS(presentation time stamp)等が用いられる。
【0060】
これにより、制御部28は、中座したユーザが判別された時点で、そのユーザの個人IDと、視聴していたコンテンツのコンテンツIDと、再生開始位置を示す情報とを、レジュームポイントテーブルに書き込み、ここに、コンテンツの視聴中にユーザの中座した時点が、そのユーザに対する当該コンテンツの再生開始位置として設定されることになる。
【0061】
そして、このステップS8jの後、または、上記ステップS8iで最新の視聴者リストから外れたユーザがいないと判断された場合(NO)、制御部28は、ステップS8kで、コンテンツの記録が完了したか否かを判別し、完了していないと判断された場合(NO)、ステップS8gの処理に戻される。
【0062】
これにより、視聴者リストが最新の状態に更新され、その前に更新された視聴者リストと比較することによって、中座したユーザを判別することができる。なお、この視聴者リストの更新間隔は、できるだけ短くする方がよいが、制御部28の処理負担を抑えるために数秒程度に設定しても良いものである。
【0063】
また、上記ステップS8kでコンテンツの記録が完了したと判断された場合(YES)、制御部28は、ステップS8lで、現在の視聴者リストに掲載されているユーザに対し、視聴していたコンテンツに対する再生開始位置を設定して、処理を終了(ステップS8m)する。この場合、設定する再生開始位置としては、コンテンツの先頭位置となる。
【0064】
なお、上記ステップS8kでは、ユーザによりコンテンツの記録停止を要求する操作が行なわれたか否か、または、ユーザにより記録中のコンテンツの映像表示パネル14への表示停止を要求する操作が行なわれたか否かを判別するようにし、操作が行なわれていない場合(NO)、ステップS8gの処理に戻し、操作が行なわれた場合(YES)、ステップS8lの処理に移行させるようにしてもよいものである。
【0065】
上記した実施の形態によれば、記録中のコンテンツをリアルタイムで視聴している状態でユーザが中座したことを自動的に検知し、そのユーザに対して中座した時点を当該コンテンツに対する再生開始位置として設定するようにしている。すなわち、記録されただけで、まだ一度も記録媒体(ハードディスク29a)から読み取られていないコンテンツに対しても、再生開始位置を設定されるようにしている。
【0066】
このため、中座したユーザは、記録された後に記録媒体から当該コンテンツを読み取って視聴する際に、設定されている再生開始位置から視聴することが可能となり、ユーザにとって非常に便利となる。特に、複数のユーザが視聴している状態で1人または数人が中座するような場合にも、コンテンツの視聴を停止する必要がないため、実用に適するものとなる。
【0067】
図11は、上記ステップS8hにおける視聴者リストの作成及び更新を行なう処理動作の一例をまとめたフローチャートを示している。すなわち、処理が開始(S11a)されると、制御部28は、ステップS11bで、現在の視聴者リストをハードディスク29a等に退避させ、ステップS11cで、初期化された視聴者リストをハードディスク29a上に用意する。
【0068】
次に、制御部28は、ステップS11dで、カメラモジュール15が撮影している映像(カメラモジュール15から出力される映像信号)を取得し、ステップS11eで、取得した映像から人物解析を行なって顔領域を抽出する。その後、制御部28は、ステップS11fで、抽出した顔領域の中から1人の顔領域を取り出し、ステップS11gで、その取り出した顔領域の顔の特徴量を算出する。
【0069】
そして、制御部28は、ステップS11hで、算出した顔の特徴量と上記登録テーブル上の顔の特徴量とを比較して、両特徴量の一致度が所定の閾値を超えた場合に、その顔領域の人物が顔登録済みのユーザであると判別して、当該ユーザの個人IDを先に用意した初期化された視聴者リストに登載する。
【0070】
なお、このステップS11hにおいて、登録テーブル上の特徴量と比較した際の一致度が所定の閾値を超えない顔については、顔登録済みのユーザでないと判断して視聴者リストに搭載しないようになされる。
【0071】
その後、制御部28は、ステップS11iで、カメラモジュール15で撮影した映像から抽出した全ての顔領域の顔に対して、視聴者リストに登載するか否かの判別が完了したか否かを判別し、完了していると判断された場合(YES)、処理を終了(ステップS11j)する。また、上記ステップS11iで完了していないと判断された場合(NO)、制御部28は、ステップS11fの処理に戻されて、抽出した顔領域の中から他の1人の顔領域が取り出される。
【0072】
図12は、上記ステップS11hにおいて、カメラモジュール15で撮影された映像内に存在する顔領域の顔が顔登録済みのユーザか否かを判別し、顔登録済みのユーザであれば視聴者リストに登載する処理動作の一例をまとめたフローチャートを示している。すなわち、処理が開始(ステップS12a)されると、制御部28は、ステップS12bで、算出された顔の特徴量と上記登録テーブルに登録された1人の顔の特徴量とを比較して、両特徴量の一致度を算出する。
【0073】
その後、制御部28は、ステップS12cで、算出された顔の特徴量について、上記登録テーブルに登録された全ての顔の特徴量との一致度が算出されたか否かを判別し、登録テーブルに登録された全ての顔の特徴量との一致度が算出されていないと判断された場合(NO)、ステップS12bの処理に戻されて、登録テーブルに登録された他の1人の顔の特徴量との比較が行なわれる。
【0074】
また、上記ステップS12cで登録テーブルに登録された全ての顔の特徴量との一致度が算出されたと判断された場合(YES)、制御部28は、ステップS12dで、算出された一致度のうちで一番高い一致度を選択し、ステップS12eで、選択された一致度が予め設定された所定のしきい値を超えているか否かを判別する。
【0075】
このしきい値は、算出された顔の特徴量が、登録テーブルに登載されているいずれかの顔の特徴量と一致していると判断することができる値として予め設定されたもので、選択された一致度がこのしきい値以下であると判断された場合(NO)、制御部28は、処理を終了(ステップS12h)する。
【0076】
また、上記ステップS12eで選択された一致度がしきい値を超えていると判断された場合(YES)、制御部28は、その人物が顔登録済みのユーザであると判断し、ステップS12fで、そのしきい値を超えた一致度を有する特徴量に対応する個人IDが、既に視聴者リストに登載されているか否かを判別して、搭載されていると判断された場合(YES)、処理を終了(ステップS12h)する。
【0077】
一方、上記ステップS12fでしきい値を超えた一致度を有する特徴量に対応する個人IDが、視聴者リストに登載されていないと判断された場合(NO)、制御部28は、ステップS12gで、当該ユーザの個人IDを視聴者リストに登載し、処理を終了(ステップS12h)する。
【0078】
図13は、上記ステップS8iにおける最新の視聴者リストから外れたユーザを判別する処理動作、つまり、中座者を検出して特定する処理動作の一例をまとめたフローチャートを示している。なお、この処理動作では、検出され特定された中座者を中座者リストに登載するものとする。
【0079】
すなわち、処理が開始(ステップS13a)されると、制御部28は、ステップS13bで、初期化された中座者リストをハードディスク29a上に用意する。その後、制御部28は、ステップS13cで、最新の視聴者リストの前に作成された視聴者リストをハードディスク29aから読み出し、ステップS13dで、前に作成された視聴者リストが空であるか否かを判別し、空であると判断された場合(YES)、処理を終了(ステップS13i)する。
【0080】
また、上記ステップS13dで前に作成された視聴者リストが空でないと判断された場合(NO)、制御部28は、ステップS13eで、最新の視聴者リストをハードディスク29aから読み出す。
【0081】
そして、制御部28は、ステップS13fで、前の視聴者リストに登載されている1人について、最新の視聴者リストにも搭載されているか否かを判別し、最新の視聴者リストに登載されていないと判断された場合(NO)、ステップS13gで、その人の個人IDを中座者リストに登載する。
【0082】
このステップS13gの後、または、上記ステップS13fで前の視聴者リストに登載されている1人について、最新の視聴者リストにも搭載されていると判断された場合(YES)、制御部28は、ステップS13hで、前の視聴者リストに登載されている全ての人に対して、最新の視聴者リストにも搭載されているか否かの判別が完了したか否かを判別する。
【0083】
そして、完了したと判断された場合(YES)、制御部28は、処理を終了(ステップS13i)し、完了していないと判断された場合(NO)、ステップS13fの処理に戻されて、前の視聴者リストに登載されている他の1人について、最新の視聴者リストにも搭載されているか否かの判別が行なわれる。
【0084】
上記したステップS13f〜S13hの処理を具体的に言えば、例えば前の視聴者リストに、図14(a)に示すように、4人のユーザの個人ID「A」,「B」,「C」,「D」が搭載され、最新の視聴者リストに、図14(b)に示すように、2人のユーザの個人ID「B」,「C」が搭載されているとする。
【0085】
すると、まず、前の視聴者リストの個人ID「A」について、最新の視聴者リストに存在するか否かの判別を実行する。この場合、存在しないので、図14(c)に示すように、個人ID「A」が中座者リストに登載される。
【0086】
次に、前の視聴者リストの個人ID「B」について、最新の視聴者リストに存在するか否かの判別を実行する。この場合、存在するので、個人ID「B」は、中座者リストに登載されないことになる。
【0087】
以下、同様にして、前の視聴者リストに登載されている全ての個人IDについて、最新の視聴者リストに存在するか否かの判別を実行し、存在しない個人IDを中座者リストに登載することにより、コンテンツの視聴中に中座した人物を特定することができる。
【0088】
図15は、上記した実施の形態の変形例を示している。すなわち、図8で説明した実施の形態では、記録中のコンテンツを視聴している状態で、ユーザが中座した場合の処理動作について説明したが、図15では、記録済みのコンテンツを記録媒体から読み取って視聴している状態で、ユーザが中座した場合の処理動作について説明している。
【0089】
すなわち、処理が開始(ステップS15a)され、ステップS15bで、先に図6で説明したようにログインするユーザが決定され、ステップS15cで、ハードディスク29aに記録されているコンテンツの再生を要求する操作が行なわれると、制御部28は、ステップS15dで、上記レジュームポイントテーブルを参照することにより、ログインユーザに対応して、再生するコンテンツに対する再生開始位置を示す情報を取得し、ステップS15eで、その再生開始位置からコンテンツの再生を開始する。
【0090】
次に、制御部28は、ステップS15fで、カメラモジュール15が撮影している映像(カメラモジュール15から出力される映像信号)を取得し解析することにより、ステップS15gで、視聴者リストの作成及び更新を実行する。
【0091】
その後、制御部28は、ステップS15hで、最新の視聴者リストとその前に作成された視聴者リストとを比較することにより、前の視聴者リストに掲載されていて最新の視聴者リストに掲載されていないユーザ、つまり、カメラモジュール15の撮影範囲の外に移動した(中座した)ユーザがいるか否かを判別する。
【0092】
そして、最新の視聴者リストから外れたユーザがいると判断された場合(YES)、制御部28は、ステップS15iで、その最新の視聴者リストから外れたユーザ、つまり、中座したユーザに対し、視聴者リストから外れたと判断した時点を、現在視聴中のコンテンツに対する再生開始位置(レジュームポイント)として設定する。
【0093】
これにより、制御部28は、中座したユーザが判別された時点で、そのユーザの個人IDと、視聴していたコンテンツのコンテンツIDと、再生開始位置を示す情報とを、レジュームポイントテーブルに書き込み、ここに、コンテンツの視聴中にユーザの中座した時点が、そのユーザに対する当該コンテンツの再生開始位置として設定されることになる。
【0094】
そして、このステップS15iの後、または、上記ステップS15hで最新の視聴者リストから外れたユーザがいないと判断された場合(NO)、制御部28は、ステップS15jで、コンテンツの再生が完了したか否かを判別し、完了していないと判断された場合(NO)、ステップS15fの処理に戻される。
【0095】
また、上記ステップS15jでコンテンツの再生が完了したと判断された場合(YES)、制御部28は、ステップS15kで、現在の視聴者リストに掲載されているユーザに対し、視聴していたコンテンツに対する再生開始位置を設定して、処理を終了(ステップS15l)する。この場合、設定する再生開始位置としては、コンテンツの先頭位置となる。
【0096】
なお、上記ステップS15jでは、ユーザによりコンテンツの再生停止を要求する操作が行なわれたか否かを判別するようにし、操作が行なわれていない場合(NO)、ステップS15fの処理に戻し、操作が行なわれた場合(YES)、ステップS15kの処理に移行させるようにしてもよいものである。
【0097】
上記した実施の形態では、再生開始位置を設定するコンテンツとして、デジタルテレビジョン放送やネットワークサーバ34から取得したコンテンツについて説明したが、これに限らず、デジタルテレビジョン放送受信装置11に外付けされた光ディスク記録再生装置や、USB(universal serial bus)ケーブルまたはHDMI(high-definition multimedia interface)ケーブル等で接続された外部記憶デバイス等に保存されたコンテンツに対しても、適用可能である。
【0098】
また、デジタルテレビジョン放送受信装置11へのログインに際してデフォルトモードを設けるようにしたが、デジタルテレビジョン放送受信装置11で購入後に最初に主電源をオンにしたときに、強制的に1人以上のユーザに対して個人IDを登録させるようにすれば、必ずしもデフォルトモードを設ける必要はないことになる。
【0099】
さらに、カメラモジュール15だけでなく、例えば赤外線センサ等のように、電力消費量が少なく動きを精度よく感知することができるセンサ等を、デジタルテレビジョン放送受信装置11の外部に備え、センサで検出した人物の動作の情報と、カメラモジュール15による人物の顔の特徴量の情報とを併用することにより、ユーザが中座したことをより精度高く検出することが可能となる。
【0100】
また、カメラモジュール15の個数も1つに限らず複数個用いて、ユーザの顔を正面以外の角度から撮影した映像を利用することにより、個人を特定する際の精度を向上させることが可能となる。
【0101】
なお、この発明は上記した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を種々変形して具体化することができる。また、上記した実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜に組み合わせることにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良いものである。さらに、異なる実施の形態に係る構成要素を適宜組み合わせても良いものである。
【符号の説明】
【0102】
11…デジタルテレビジョン放送受信装置、12…キャビネット、13…支持台、14…映像表示パネル、15…カメラモジュール、16…スピーカ、17…操作部、17a…主電源スイッチ、18…リモートコントローラ、19…受光部、20…アンテナ、21…入力端子、22…チューナ部、23…復調復号部、24…信号処理部、25…合成処理部、26…音声処理部、27…映像処理部、28…制御部、28a…CPU、28b…メモリ部、29…HDD、29a…ハードディスク、30…記録再生処理部、31…入力端子、32…ネットワークインターフェース、33…ネットワーク回線網、34…ネットワークサーバ、35…顔登録画面、36…個人ID設定画面、37…ログインユーザ選択画面。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツを取得する取得手段と、
前記取得手段で取得したコンテンツを記録する記録手段と、
前記記録手段でのコンテンツの記録中に、予め登録した人を認識する認識手段と、
前記認識手段で認識した人の中から途中で認識不可になった人を判別する判別手段と、
前記判別手段で判別した人に対する視聴履歴情報を、認識不可になったことを判別した時点を示す情報に基づいて設定する制御手段とを具備する記録装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記判別手段で認識不可になった時を示す情報を、前記記録手段で記録したコンテンツを再生する際の開始位置を示す情報として設定する請求項1記載の記録装置。
【請求項3】
前記記録手段で記録したコンテンツの再生が要求された場合、前記制御手段で設定した情報の示す位置から前記コンテンツの再生を開始する再生手段を具備する請求項2記載の記録装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記判別手段で認識不可になったと判別された人が複数である場合、判別された各人にそれぞれ対応させて、認識不可になった時を示す情報を、前記記録手段で記録したコンテンツを再生する際の開始位置を示す情報として設定する請求項1記載の記録装置。
【請求項5】
前記認識手段は、前記コンテンツの映像を視聴している人の顔の特徴量と予め登録した人の顔の特徴量とに基づいて、前記コンテンツの映像を視聴している人の中から予め登録した人を認識する請求項1記載の記録装置。
【請求項6】
前記認識手段は、前記コンテンツの映像を視聴している人を撮影するカメラモジュールを含み、前記カメラモジュールで撮影した人の顔の特徴量と予め登録した人の顔の特徴量とを比較し、両特徴量の一致度が予め設定された所定のしきい値を超えている場合に、前記カメラモジュールで撮影した人が予め登録した人であると認識する請求項1記載の記録装置。
【請求項7】
前記判別手段は、第1の時刻に前記カメラモジュールで撮影した映像内に存在する予め登録した人を示す第1のリストと、前記第1の時刻よりも後の第2の時刻に前記カメラモジュールで撮影した映像内に存在する予め登録した人を示す第2のリストとを比較し、前記第1のリストに存在し前記第2のリストに存在しない人を、途中で認識不可になった人として判別する請求項6記載の記録装置。
【請求項8】
記録媒体からコンテンツを読み取る読取手段と、
前記読取手段でのコンテンツの読み取り中に、予め登録した人を認識する認識手段と、
前記認識手段で認識した人の中から途中で認識不可になった人を判別する判別手段と、
前記判別手段で判別した人に対する視聴履歴情報を、認識不可になったことを判別した時点を示す情報に基づいて変更する制御手段とを具備する再生装置。
【請求項9】
取得手段により、コンテンツを取得し、
記録手段により、前記取得手段で取得したコンテンツを記録し、
認識手段により、前記記録手段でのコンテンツの記録中に、予め登録した人を認識し、
判別手段により、前記認識手段で認識した人の中から途中で認識不可になった人を判別し、
制御手段により、前記判別手段で判別した人に対する視聴履歴情報を認識不可になったことを判別した時点を示す情報に基づいて変更する記録方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2013−114732(P2013−114732A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−262974(P2011−262974)
【出願日】平成23年11月30日(2011.11.30)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】