説明

設備制御システム

【課題】タグを用いた設備制御システムでは、運用されるタグのタグ識別情報と管理対象の設備の設備識別情報とを対応させて管理装置等に記憶させておく必要がある。運用されるタグの数と管理対象の設備の数とが多い場合に、タグ識別情報と設備識別情報とを管理装置に容易に記憶させる。
【解決手段】読取装置は、タグ識別情報を読み取り一時的に記憶(S1015)すると、さらに設備識別情報を読み取り一時的に記憶(S1035)し、それらより紐付け信号を生成(S1050)し、管理装置に送信(S1055)する。管理装置は受信した設備識別情報とタグ識別情報とを記憶する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アクティブタグ(以下、「タグ」という。)の利用により設備の制御を行う設備制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
タグ等の認証媒体を用いて設備の制御を行う設備制御システムには、読取装置が認証媒体から識別情報を読み取り、その識別情報がその設備制御システムに予め登録されている識別情報と一致する場合に、照明、空調設備、電気錠といった設備の制御を行うという形態で運用されるものがある。
このような設備制御システムの例として、管理装置が認証媒体の照合用の識別情報と設備の識別情報とを対応付けて記憶し、読取装置によって読み取られた認証媒体の識別情報が管理装置に記憶されている認証媒体の照合用の識別情報と一致する場合に、中央監視装置は、対応付けられている設備の識別情報で識別される設備を制御するというもの(特許文献1参照)がある。
【0003】
また、認証媒体としてタグを用いた設備制御システムでは、読取装置はその読取装置から所定の範囲内に存在するタグの識別情報を読み取ることができるため、認証媒体を読取装置にかざす必要がないことが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−192095号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このようなタグを用いた設備制御システムでは、タグの認証用の識別情報と設備の識別情報とを予め管理装置に記憶させておく必要がある。
従来の設備制御システムでは、設備制御システムを管理する管理者等は、タグの識別情報と設備の識別情報とを、例えば設備制御システムの設計情報等を用いて調べてからでないと、タグの識別情報と設備の識別情報とを管理装置に記憶させることができない。
【0006】
そこで、本発明は係る問題に鑑みてなされたものであり、管理装置に記憶させるタグの識別情報と管理装置に記憶させる設備の識別情報とを調べなくとも、これらの識別情報を管理装置に記憶させることができる設備制御システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記問題を解決するために本発明に係る設備制御システムは、1以上の読取装置と、管理装置とを備える設備制御システムであって、前記読取装置は、設備に対応付けられている設備識別情報が入力された場合には当該設備識別情報を送信し、タグからタグ識別情報を受信した場合には、登録モードの期間内ならば当該タグ識別情報を含むタグ登録情報を送信し、登録モードでない期間ならば当該タグ識別情報を含む認証情報を送信し、前記管理装置は、タグ識別情報と設備識別情報とを記憶する記憶手段と、前記読取装置から設備識別情報を受信した場合には当該設備識別情報を前記記憶手段に記憶させ、前記読取装置からタグ登録情報を受信した場合には当該タグ登録情報に含まれるタグ識別情報を前記記憶手段に記憶させ、前記読取装置から認証情報を受信した場合において当該認証情報に含まれるタグ識別情報が前記記憶手段に記憶されているタグ識別情報と一致するときには前記記憶手段に記憶されている設備識別情報を含む制御信号を設備の制御をする装置に出力する制御手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
ここで、読取装置は、複数ある登録モードを含む動作モードのうちのいずれかに動作モードを切り替えて、それに応じた動作を行うものである。
モードが登録モードとなる場合には、例えば、読取装置が起動された場合、登録モード以外のモードの期間においてユーザによる登録モードに切り替える旨の操作を検知した場合等がある。
【0009】
モードが登録モードから登録モード以外のモードとなる場合には、例えば、読取装置に備えられているタイマが前回登録モードへの切り替えが行われてから所定の時間を計測した場合、登録モードの期間においてユーザによる登録モード以外のモードに切り替える旨の操作を検知した場合等がある。
上述の構成を備える本発明に係る設備制御システムは、読取装置のモードが登録モードである期間中に、読取装置に設備識別情報を入力させて、読取装置にタグからタグ識別情報を受信させるだけで、管理装置に照合用のタグ識別情報と設備識別情報とを記憶させることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】実施の形態1に係る設備制御システムが運用されている建物の平面図
【図2】読取装置200の主要機能を示すブロック図
【図3】タグによってタグ質問信号が受信される範囲を示す図
【図4】タグ400の主要機能ブロックを示すブロック図
【図5】照明スイッチ500の主要機能ブロックを示すブロック図
【図6】照明600の主要機能ブロックを示すブロック図
【図7】管理サーバ190の主要機能ブロックを示すブロック図
【図8】対応表のデータ構成図
【図9】実施の形態1に係る設備制御システムで用いられる通信信号のデータ構成図
【図10】紐付け信号送信処理を示すフローチャート
【図11】設備登録信号送信処理を示すフローチャート
【図12】紐付け処理を示すフローチャート
【図13】コピー処理を示すフローチャート
【図14】無線スイッチ信号送信処理を示すフローチャート
【図15】有線スイッチ信号送信処理を示すフローチャート
【図16】照明制御処理を示すフローチャート
【図17】第1変形読取装置1700の主要機能を示すブロック図
【図18】第1変形照明1800の主要機能を示すブロック図
【図19】第2変形読取装置1900の主要機能を示すブロック図
【図20】第2変形照明2000の主要機能を示すブロック図
【発明を実施するための形態】
【0011】
<実施の形態1>
<概要>
以下、本発明に係る設備制御システムの一実施形態として、タグからタグ識別情報を読み取る複数の読取装置と、照明で代表される複数の設備と、読取装置識別情報とタグ識別情報と設備識別情報とを対応付けて記憶する管理サーバとが建物内に配置され、読取装置が読み取ったタグ識別情報が管理サーバに記憶されているタグ識別情報と一致する場合に、その読取装置に対応付けられている設備を制御する設備制御システムについて説明する。
【0012】
この設備制御システムにおいて、それぞれの読取装置は、タグからタグ識別情報を受信する機能に加えて、設備から設備識別情報を受信する機能と、受信したタグ識別情報と受信した設備識別情報と自装置の読取装置識別情報とを管理サーバに送信する機能とを有し、管理サーバは、読取装置からタグ識別情報と設備識別情報と読取装置識別情報を受信すると、それらの識別情報を関連付けて記憶する機能を有する。
【0013】
<構成>
<全体構成>
以下、本実施の形態に係る設備制御システムの全体構成について、図面を参照しながら説明する。
図1は、実施の形態1に係る設備制御システムが運用されている建物の平面図である。
【0014】
この建物は、居室A181と、居室B182と、管理室183と、廊下184とからなり、オフィスとして利用されている。
読取装置101〜読取装置112のそれぞれは、読取装置ネットワーク132(図1中の破線)と接続し、読取装置ネットワーク132を介して管理サーバ190と通信する。読取装置101〜読取装置106は、それぞれ、居室A181内の机141〜机146上に設置され、読取装置107〜読取装置112は、それぞれ、居室B182内の机147〜机152上に設置されている。
【0015】
照明スイッチ161と照明スイッチ162とは、設備ネットワーク131(図1中の破線)と接続する。照明スイッチ161は、居室A181内の壁に設置され、設備ネットワーク131を介して居室A181内の照明121〜照明124を点消灯するものであり、照明スイッチ162は、居室B182内に設置され、設備ネットワーク131を介して居室B182内の照明125〜照明128を点消灯するものである。
【0016】
管理サーバ190は、読取装置ネットワーク132と接続し、管理室183に配置されている。
以下、実施の形態1に係る設備制御システムを構成する構成要素のそれぞれについて、図面を用いて詳細に説明する。
<読取装置>
読取装置は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、不揮発性メモリ、変復調器、ミキサ、増幅回路、アンテナ、フォトダイオード、ネットワーク信号送受信器等を内蔵し、CPUが、RAM、ROM、又は不揮発性メモリに記憶されているプログラムを実行することで、様々な機能を実現する。
【0017】
ここで、不揮発性メモリとは、電源を供給しなくても記憶を保持するメモリのうち、1度以上書き込みを行うことができるメモリのことをいう。
読取装置の主要な機能は、(1)登録モードでない期間に、例えば登録ボタン212が押下されるといった第1所定操作を受け付けると、モードを登録モードとし、登録モードの期間に所定の処理を終了すると、モードを登録モード以外のモードとする機能と、(2)登録モードの期間に、タグからタグ識別情報を読み取り、設備から設備識別情報を読み取って、読み取ったタグ識別情報と設備識別情報と自装置の読取装置識別情報とから紐付け信号(後述)を作成して送信する機能と、(3)登録モードでない期間に、例えば登録ボタン212の5秒間連続押下といった第2所定操作を受け付けると、複製元信号(後述)を作成して送信する機能と、(4)登録モードでない期間に、例えば登録ボタン212のダブルクリック後の5秒間連続押下第3所定操作を受け付けると、複製先信号(後述)を作成して送信する機能と、(5)登録モードでない期間に、タグからタグ識別情報を読み取り、読み取ったタグ識別情報と自装置の読取装置識別情報とからタグ確認信号(後述)を作成して送信する機能と、(6)登録モードでない期間に有線スイッチ信号(後述)を受信すると、無線スイッチ信号(後述)を作成して送信する機能とである。ここで機器とは照明のことをいう。
【0018】
図2は、読取装置200の主要機能ブロックを示すブロック図である。
読取装置200は、有線送受信部211と、登録ボタン212と、記憶部214と、タイマ215と、LF帯送信部221と、LF帯アンテナ222と、UHF帯送受信部223と、UHF帯アンテナ224と、可視光通信信号受信部225と、フォトダイオード226と、読取装置制御部210とから構成される。
【0019】
有線送受信部211は、CPUによって制御されるネットワーク信号送受信器からなり、読取装置制御部210と読取装置ネットワーク132とに接続し、読取装置ネットワーク132を介して管理サーバ190と通信する機能を有する。
登録ボタン212は、読取装置制御部210と接続し、ユーザからの押下を受け付ける機能を有する。
【0020】
記憶部214は、CPUによって制御されるRAMと不揮発性メモリからなり、読取装置制御部210と接続し、読取装置200の製造時に、自装置の読取装置識別情報が記憶され、自装置が建物内に設置される時に管理サーバ190の管理サーバ識別情報が記憶され、一時的にタグ識別情報と設備識別情報とを記憶する機能を有する。
タイマ215は、読取装置制御部210と接続し、読取装置制御部210からの制御信号に基づいて、時間の経過を計測する機能を有する。
【0021】
LF帯送信部221は、CPUによって制御される変調器からなり、読取装置制御部210とLF帯アンテナ222とに接続し、読取装置制御部210から送られてきた信号をLF帯の信号に変調してLF帯アンテナ222から外部に送信する機能と、送信する信号の電界強度を変更する機能を有する。
UHF帯送受信部223は、CPUによって制御される変復調器、ミキサ、増幅回路等からなり、読取装置制御部210とUHF帯アンテナ224とに接続し、UHF帯アンテナ224が受信したUHF帯の信号を復調、増幅、ダウンコンバートし、復調した信号を読取装置制御部210に送る機能と、読取装置制御部210から送られてきた信号をUHF帯の信号に変調、アップコンバート、増幅してUHF帯アンテナ224から外部に送信する機能とを有する。
【0022】
フォトダイオード226は、可視光通信信号受信部225と接続し、光を受光すると、その光の照度に応じた電気信号を生成する機能を有する。
可視光通信信号受信部225は、CPUによって制御される復調器からなり、読取装置制御部210とフォトダイオード226とに接続し、フォトダイオード226が生成した電気信号を復調し、復調した信号を読取装置制御部210に送る機能を有する。
【0023】
読取装置制御部210は、CPUがプログラムを実行することによって機能的に実現され、有線送受信部211と登録ボタン212と記憶部214とタイマ215とLF帯送信部221とUHF帯送受信部223と可視光通信信号受信部225とに接続し、以下の機能を有する。
機能1:登録モードでないモードである認証モードの期間中に登録ボタン212がユーザから第1所定操作を受け付けると、読取装置200のモードを認証モードから登録モードに切り替えてLF帯送信部221にタグ質問信号(後述)を第1電界強度(後述)で送信させる機能。
【0024】
機能2:LF帯送信部221にタグ質問信号を送信させてから所定時間T1(例えば1分)以内に、UHF帯送受信部223がタグからタグ応答信号(後述)を受信した場合、又は、可視光通信信号受信部225が照明から設備登録信号(後述)を受信した場合に、紐付け信号(後述)を生成し、有線送受信部211に紐付け信号を送信させ、モードを認証モードに切り替える機能。
【0025】
機能3:認証モードの期間中に登録ボタン212がユーザから第2所定操作を受け付けると、有線送受信部211に複製元信号を送信させる機能。
機能4:認証モードの期間中に登録ボタン212がユーザから第3所定操作を受け付けると、有線送受信部211に複製先信号を送信させる機能。
機能5:認証モードの期間中に、所定時間T2(例えば1秒)毎にLF帯送信部221にタグ質問信号を第1電界強度よりも電界強度の高い第2電界強度(後述)を繰り返し送信させる機能。
【0026】
機能6:認証モードの期間中に、UHF帯送受信部223がタグからタグ応答信号を受信した場合に、有線送受信部211にタグ確認信号を送信させる機能。
機能7:認証モードの期間中に、有線送受信部211が管理サーバ190から有線スイッチ信号を受信した場合に、無線スイッチ信号を生成し、UHF帯送受信部223に無線スイッチ信号を送信させる機能。
【0027】
ここで、上述の第1電界強度と第2電界強度とについて、以下図面を用いて説明する。
図3は、読取装置200によって送信されたタグ質問信号が、タグによって受信される範囲を示す図である。
第1タグ質問信号受信可能範囲301は、LF帯送信部221がタグ質問信号を第1電界強度で送信した場合において、タグによってタグ質問信号が受信される範囲である。
【0028】
第2タグ質問信号受信可能範囲302は、LF帯送信部221がタグ質問信号を第2電界強度で送信した場合において、タグによってタグ質問信号が受信される範囲である。
同図に示されるように、第1電界強度は、第1質問信号受信可能範囲301が読取装置200を中心として半径1.5mの範囲となるように、その電界強度が設定されていて、第2電界強度は、第2質問信号受信可能範囲302が読取装置200を中心として半径3mの範囲となるように設定されている。
【0029】
<タグ>
タグは、CPU、RAM、ROM、変復調器、アンテナ、ミキサ、増幅回路、電池等を内蔵し、内蔵する電池を電源として動作し、CPUが、RAM又はROMに記憶されているプログラムを実行することで、様々な機能を実現する。
タグの主要な機能は、読取装置200からタグ質問信号を受信すると、自装置のタグ識別情報を含むタグ応答信号を送信するタグ応答機能である。
【0030】
図4は、タグ400の主要機能ブロックを示すブロック図である。
タグ400は、ボタン411と、記憶部413と、LF帯受信部421と、LF帯アンテナ422と、UHF帯送信部431と、UHF帯アンテナ432と、タグ制御部410と、電池440とから構成される。
ボタン411は、タグ制御部410と接続し、ユーザからの押下を受け付ける機能を有する。
【0031】
記憶部413は、CPUによって制御されるROMからなり、タグ制御部410と接続し、自装置のタグ識別情報を記憶する。
LF帯受信部421は、CPUによって制御される復調器からなり、タグ制御部410とLF帯アンテナ422と接続し、LF帯アンテナ422が受信したLF帯の信号を復調し、復調した信号をタグ制御部410に送る機能を有する。
【0032】
UHF帯送信部431は、CPUによって制御される変調器、ミキサ、増幅回路等からなり、タグ制御部410とUHF帯アンテナ432と接続し、タグ制御部410から送られてきた信号をUHF帯の信号に変調、アップコンバート、増幅してUHF帯アンテナ432から外部に送信する機能を有する。
UHF帯送信部431の送信するUHF帯の信号の到達距離は、ここでは例えば15mである。
【0033】
電池440は、タグを構成する部品に電力を供給する機能を有する。
タグ制御部410は、CPUがプログラムを実行することによって機能的に実現され、ボタン411と記憶部413とLF帯受信部421とUHF帯送信部431とに接続し、LF帯受信部421からタグ質問信号を受信した場合に、記憶部413に記憶されている自装置のタグ識別情報を含めたタグ応答信号を作成し、UHF帯送信部431にタグ応答信号を送信させる機能を有する。
【0034】
<照明スイッチ>
照明スイッチは、照明の点消灯を行うスイッチであって、CPU、RAM、ROM、ネットワーク信号送信器、復調器、ミキサ、増幅回路、アンテナ等を内蔵し、ユーザの操作に応じて照明の点消灯を行う機能に加えて、CPUが、RAM又はROMに記憶されているプログラムを実行することで、(1)読取装置から無線スイッチ信号を受信すると、照明の点灯状況に応じて、照明の点灯、又は消灯を行う照明操作機能と、(2)ユーザから所定の操作を受け付けると、照明に設備識別情報を送信させる機能とを実現する。
【0035】
図5は、照明スイッチの主要機能ブロックを示すブロック図である。
照明スイッチ500は、UHF帯受信部521と、UHF帯アンテナ522と、有線送信部531と、照明操作部511と、記憶部512と、タイマ515と、照明スイッチ制御部510とから構成される。
UHF帯受信部521は、CPUによって制御される復調器、ミキサ、増幅回路等からなり、照明スイッチ制御部510とUHF帯アンテナ522とに接続し、UHF帯アンテナ522が受信したUHF帯の信号を復調、増幅、ダウンコンバートし、復調した信号を照明スイッチ制御部510に送る機能を有する。
【0036】
有線送信部531は、CPUによって制御されるネットワーク信号送信器からなり、照明スイッチ制御部510と設備ネットワーク131とに接続し、照明スイッチ制御部510から送られた信号を設備ネットワーク131上に送信する機能を有する。
照明操作部511は、照明スイッチ制御部510と接続し、ユーザから(1)照明を点灯する旨の操作と(2)照明を消灯する旨の操作と(3)照明に設備識別信号を送信させる旨の操作とを受け付け、受け付けた操作に応じた信号を、照明スイッチ制御部510に出力する機能を有する。
【0037】
記憶部512は、CPUによって制御される不揮発性メモリからなり、照明スイッチ制御部510と接続し、自装置が建物内に設置される時に、点消灯の対象となる照明の設備識別情報を記憶され、照明を点灯させているか否かを記憶する機能を有する。
タイマ515は、照明スイッチ制御部510と接続し、照明スイッチ制御部510からの制御信号に基づいて、時間の経過を計測する機能を有する。
【0038】
照明スイッチ制御部510は、CPUがプログラムを実行することによって機能的に実現され、UHF帯受信部521と有線送信部531と照明操作部511と記憶部512とタイマ515とに接続し、以下の機能を有する。
機能1:照明操作部511が照明を点灯する旨の操作を受け付けた場合、又は、照明操作部511が照明を消灯する旨の操作を受け付けた場合に、有線送信部531に設備制御信号(後述)を送信させる機能。
【0039】
機能2:照明操作部511が照明に設備信号を送信させる旨の操作を受け付けた場合に、有線送信部531に設備登録信号(後述)を送信させる機能。
機能3:UHF帯受信部521が無線スイッチ信号を受信した場合に、有線送信部531に設備制御信号を送信させる機能。
<照明>
照明は、LED(Light Emitting Diode)、CPU、RAM、ROM、ネットワーク信号受信器、電流供給回路、変復調器等を内蔵し、CPUが、RAM又はROMに記憶されているプログラムを実行することで、(1)有線受信部631が照明スイッチ500から設備制御信号を受信すると、受信した設備制御信号に応じて、LEDを点灯又は、消灯させる機能と、(2)有線受信部631が照明スイッチ500から設備登録信号を受信すると、LEDの発する光に設備登録信号を重畳させる機能とを有する。
【0040】
照明600は、有線受信部631と、信号重畳部621と、LED622と、記憶部623と、照明制御部610とから構成される。
LED622は、供給される電流に応じた光度の光を発光するLEDである。
有線受信部631は、CPUによって制御されるネットワーク信号受信器からなり、照明制御部610と設備ネットワーク131とに接続し、設備ネットワーク131を介して送信された信号を受信し、受信した信号を照明制御部610に送る機能を有する。
【0041】
記憶部623は、CPUによって制御されるROMからなり、照明制御部610と接続し、自装置の設備識別情報を記憶する。
信号重畳部621は、CPUによって制御される変調器からなり、照明制御部610と接続し、照明制御部610がLEDに供給する電流に、照明制御部610から送られる信号を重畳させる機能を有する。
【0042】
照明制御部610は、電流供給回路を含み、CPUがプログラムを実行することによって機能的に実現され、有線受信部631と信号重畳部621とLED622と記憶部623とに接続し、以下の機能を有する。
機能1:有線受信部631が照明スイッチ500から設備制御信号を受信した場合に、設備制御信号に含まれる設備制御情報(後述)に応じて、LED622への電流の供給を開始する又は、LED622への電流の供給を停止する機能。
【0043】
機能2:有線受信部631が照明スイッチ500から設備登録信号を受信した場合に、信号重畳部621を用いて、受信した設備登録信号をLED622に供給する電流に重畳させる機能。
<管理サーバ>
管理サーバ190は、読取装置とタグと照明との対応関係を管理するコンピュータであって、CPU、RAM、ROM、ハードディスク、入出力装置、ネットワーク信号送受信器等を内蔵し、CPUが、ROM、RAM、又はハードディスクに記録されているプログラムを実行することで様々な機能を実現する。
【0044】
管理サーバ190の主な機能は、(1)読取装置から紐付け信号を受信すると、紐付け信号に含まれている読取装置識別情報とタグ識別情報と設備識別情報とを対応付けて記憶する機能と、(2)2つの読取装置から、それぞれ複製元信号と複製先信号とを受信すると、複製元信号に含まれる読取装置識別情報と対応付けられているタグ識別情報と設備識別情報とを、複製先識別情報に含まれる読取装置識別情報と対応付けて記憶する機能と、(3)読取装置からタグ確認信号を受信すると、有線スイッチ信号を作成して送信する機能とである。
【0045】
図7は、管理サーバ190の主要機能ブロックを示すブロック図である。
管理サーバ190は、送受信部720と、記憶部730と、入力部740と、出力部750と、タイマ760と、管理サーバ制御部710とから構成される。
送受信部720は、CPUによって制御されるネットワーク信号送受信器からなり、管理サーバ制御部710と読取装置ネットワーク132とに接続し、読取装置ネットワーク132を介して送信された信号を受信し、受信した信号を管理サーバ制御部710に送る機能を有する。
【0046】
記憶部730は、CPUによって制御されるRAMからなり、管理サーバ制御部710と接続し、自装置のサーバ識別情報と対応表とを記憶する。
図8は、記憶部730が記憶する対応表のデータ構成図である。
この対応表は、読取装置識別情報とタグ識別情報と設備識別情報と更新日付情報とを対応付けているものである。
【0047】
ここで、更新日付情報とは、読取装置識別情報とタグ識別情報と設備識別情報との対応関係が更新された日付である。
この対応表では、例えば、読取装置識別情報“101”は、タグ識別情報“001”、“003”、“007”、“010”と、設備識別情報“121”、“122”、“123”、“124”と、更新日付情報“2010.01.22”とが対応付けられている。
【0048】
なお、本実施の形態1では、説明の便宜上、読取装置識別情報は、図1で読取装置の符号と一致するものとし、設備識別情報は、図1で照明の符号に振られている数字と一致するものとしている。
例えば、読取装置識別情報“101”は、図1中の読取装置101を識別するものであり、設備識別情報“121”は、図1中の照明121を識別するものである。
【0049】
再び図7に戻って、管理サーバ190の説明を続ける。
入力部740は、管理サーバ制御部710と接続し、キーボードや光ディスク読取装置等で構成され、キーボードや光ディスク読取装置等を介してユーザからの入力を受け付け、受け付けた入力に対応する信号を管理サーバ制御部710に送る機能を有する。
出力部750は、管理サーバ制御部710と接続し、ディスプレイや光ディスク書込装置等で構成され、管理サーバ制御部710から送られた信号を、ディスプレイや光ディスク書込装置等を介して出力する機能を有する。
【0050】
タイマ760は、管理サーバ制御部710と接続し、管理サーバ制御部710からの制御信号に基づいて、時間の経過を計測する機能を有する。
管理サーバ制御部710は、CPUがプログラムを実行することによって機能的に実現され、送受信部820と記憶部830と入力部840と出力部850とに接続し、以下の機能を有する。
【0051】
機能1:送受信部720が読取装置から紐付け信号を受信した場合に、紐付け信号に含まれる読取装置識別情報と、タグ識別情報と、設備識別情報と、紐付け信号を受信した日付とを対応付けて記憶部730に記憶させる機能。
機能2:送受信部720が2つの読取装置から所定時間差T4内に複製元信号と複製先信号とを受信した場合に、複製元信号に含まれる読取装置識別情報と対応付けられて記憶部730に記憶されているタグ識別情報と設備識別情報とを読み出し、複製先信号に含まれる読取装置識別情報と、読み出したタグ識別情報と、読み出したタグ識別情報と、複製先信号を受信した日付とを対応付けて記憶部730に記憶させる機能。
【0052】
機能3:送受信部720が読取装置からタグ確認信号を受信した場合に、有線スイッチ信号を生成し、送受信部720に有線スイッチ信号を送信させる機能。
<通信信号>
以下、実施の形態1に係る設備制御システムで用いられる通信信号のそれぞれについて図面を用いて詳細に説明する。
【0053】
図9(a)は、読取装置200から送信されるタグ質問信号のデータ構成図である。
同図に示されるように、タグ質問信号は、PR(PReamble)901と読取装置識別情報911とCRC(Cyclic Redundancy Check)情報902とから構成される。
PR901は、通信信号の始まりを示す同期信号であり、CRC情報902は、通信信号の誤り検出に用いる信号である。
【0054】
読取装置識別情報911は、タグ質問信号を送信した読取装置の読取装置識別情報である。
図9(b)は、タグ400から送信されるタグ応答信号のデータ構成図である。
同図に示されるように、タグ応答信号は、PR901と読取装置識別情報921とタグ識別情報922とCRC情報902とから構成される。
【0055】
読取装置識別情報921は、タグ応答信号の送信に先立って、タグによって受信されたタグ質問信号に含まれていた読取装置識別情報である。
タグ識別情報922は、タグ応答信号を送信したタグのタグ識別情報である。
図9(c)は、照明スイッチ500又は、照明600から送信される設備登録信号のデータ構成図である。
【0056】
同図に示されるように、設備登録信号は、PR901と設備識別情報926とCRC情報902とから構成される。
設備登録信号の設備識別情報926は、送信先の照明の設備識別情報である。
図9(d)は、読取装置200から送信される紐付け信号のデータ構成図である。
同図に示されるように、紐付け信号は、PR901と管理サーバ識別情報931と読取装置識別情報932と0個以上のタグ識別情報と0個以上の設備識別情報とCRC情報902とから構成される。
【0057】
管理サーバ識別情報931は、送信先の管理サーバの管理サーバ識別情報である。
読取装置識別情報932は、紐付け信号を送信した読取装置の読取装置識別情報である。
0個以上のタグ識別情報は、紐付け信号の送信に先立って、読取装置によって受信されたタグ応答信号に含まれていたタグ識別情報である。
【0058】
0個以上の設備識別情報は、紐付け信号の送信に先立って、読取装置によって受信された設備登録信号に含まれていた設備識別情報である。
図9(e)は、読取装置200から送信される複製元信号のデータ構成図である。
同図に示されているように、複製元信号は、PR901と管理サーバ識別情報941と読取装置識別情報942とCRC情報902とから構成される。
【0059】
管理サーバ識別情報941は、送信先の管理サーバの管理サーバ識別情報である。
読取装置識別情報942は、複製元信号を送信した読取装置の読取装置識別情報である。
図9(f)は、読取装置200から送信される複製先信号のデータ構成図である。
同図に示されているように、複製先信号は、PR901と管理サーバ識別情報951と読取装置識別情報952とCRC情報902とから構成される。
【0060】
管理サーバ識別情報951は、送信先の管理サーバの管理サーバ識別情報である。
読取装置識別情報952は、複製先信号を送信した読取装置の読取装置識別情報である。
図9(g)は、読取装置200から送信されるタグ確認信号のデータ構成図である。
同図に示されているように、タグ確認信号は、PR901と管理サーバ識別情報961と読取装置識別情報962とタグ識別情報963とCRC情報902とから構成される。
【0061】
管理サーバ識別情報961は、送信先の管理サーバの管理サーバ識別情報である。
読取装置識別情報962は、タグ確認信号を送信した読取装置の読取装置識別情報である。
タグ識別情報963は、タグ確認信号の送信に先立って、読取装置によって受信されたタグ応答信号に含まれていたタグ識別情報である。
【0062】
図9(h)は、管理サーバ190から送信される有線スイッチ信号のデータ構成図である。
同図に示されているように、有線スイッチ信号は、PR901と読取装置識別情報971と1個以上の設備識別情報とCRC情報902とから構成される。
読取装置識別情報971は、送信先の読取装置の読取装置識別情報である。
【0063】
1個以上の設備識別情報は、有線スイッチ信号の送信に先立って、管理サーバによって受信されたタグ確認信号に含まれていた読取装置識別情報962と対応付けられて記憶部730に記憶されている設備識別情報である。
図9(i)は、読取装置200から送信される無線スイッチ信号のデータ構成図である。
【0064】
同図に示されているように、無線スイッチ信号は、PR901と1個以上の設備識別情報とCRC情報902とから構成される。
1個以上の設備識別情報は、無線スイッチ信号の送信に先立って、読取装置によって受信された有線スイッチ信号に含まれていた1個以上の設備識別情報である。
図9(j)は、照明スイッチ500から送信される設備制御信号のデータ構成図である。
【0065】
同図に示されているように、設備制御信号は、PR901と設備識別情報991と設備制御情報992とCRC情報902とから構成される。
設備識別情報991は、送信先の照明の設備識別情報である。
設備制御情報992は、照明を点消灯させるための情報であって、点灯させる旨の情報と消灯される旨の情報とのいずれか一方の情報である。
【0066】
<動作>
以下、上記構成を備える実施の形態1に係る設備制御システムの動作を説明する。
実施の形態1に係る設備制御システムの行う主な動作には、(1)読取装置200とタグ400と管理サーバ190と照明スイッチ500と照明600とを用いて行う登録処理と、(2)読取装置200と管理サーバとを用いて行う複製処理と、(3)読取装置200とタグ400と管理サーバ190とを用いて行うタグ認証処理と、(4)照明スイッチ500と照明600とを用いて行う照明制御処理との3つの動作がある。
【0067】
以下、各処理について、順にフローチャートを用いて説明する。
<登録処理>
登録処理とは、読取装置200が、タグ400からタグ識別情報と、照明600から設備識別情報とを読み取り、読み取ったタグ識別情報と設備識別情報と自装置の読取装置識別情報とを管理サーバ190に送信し、管理サーバ190が、それらの識別情報を対応付けて記憶するという処理である。
【0068】
図10は、登録処理における、読取装置200の行う読み取り処理を示すフローチャートである。
読取装置200による読み取り処理は、登録ボタン212が押下されることによってその処理を開始する。この登録ボタン212の押下は、前述の第1所定操作に対応する操作の具体例の一つである。
【0069】
読取装置200は、通常は、モードが認証モードとなっている。
読取装置200は、認証モードの期間中に登録ボタン212を押下されると(ステップS1000)、モードを登録モードに設定して(ステップS1005)タイマ215を起動させ、記憶部214に記憶されている自装置の読取装置識別信号を含むタグ質問信号を生成して送信する(ステップS1010)。
【0070】
読取装置200から送信される、登録モードにおけるタグ識別情報を受信することができる範囲(例えば読取装置から1.5m以内)のタグは、タグ質問信号を受信すると、タグ質問信号に含まれている読取装置識別情報と、自装置の記憶部413に記憶されているタグ識別信号とを含むタグ応答信号を生成して送信する。
読取装置200は、タイマ215起動後所定時間T3(例えば10分)経過するまでに、タグからタグ応答信号を受信すると(ステップS1015:Yes)、タグ応答信号に含まれる読取装置識別信号と記憶部214に記憶されている自装置の読取装置識別信号とが一致するか否かを調べる(ステップS1020)。
【0071】
ステップS1020において両者が一致する場合(ステップS1020:Yes)に、読取装置200は、タグ応答信号に含まれるタグ識別情報を記憶部214に一時的に記憶する(ステップS1025)。
ステップS1015においてタグ応答信号を受信しない場合(ステップS1015:No)、ステップS1020において両者が一致しない場合(ステップS1020:No)には、読取装置200は何も記憶しない。
【0072】
読取装置200は、タイマ215起動後所定時間T3(例えば10分)経過するまでに、照明光に重畳されている設備登録信号を受信すると(ステップS1030:Yes)、設備登録信号に含まれる設備識別情報を記憶部214に一時的に記憶する(ステップS1035)。
なお、照明光に設備登録信号が重畳されるのは、照明スイッチ500と照明600とが設備登録信号送信処理を実行する場合であるが、詳細については後述する。
【0073】
ステップS1030において設備登録信号を受信しない場合(ステップS1030:No)には、読取装置200は何も記憶しない。
読取装置200は、タイマ215起動後所定時間T3(例えば10分)以内の期間は(ステップS1040:No)、ステップS1015〜ステップS1040:Noの処理を繰り返し、タイマ215起動後所定時間T3(例えば10分)経過すると(ステップS1040:Yes)、タイマ215起動時から所定時間T3経過時までの期間にタグ応答信号又は、設備登録信号を受信したか否かを調べる(ステップS1045)。
【0074】
ステップS1045において、タグ応答信号又は、設備登録信号を受信した場合に(ステップS1045:Yes)、読取装置200は、記憶部214に記憶されている管理サーバ識別情報と、記憶部214に記憶されている自装置の読取装置識別情報と、記憶部214に一時的に記憶されているタグ識別情報と、記憶部214に一時的に記憶されている設備識別情報とを用いて紐付け信号を生成して(ステップS1050)、読取装置ネットワーク132を介して管理サーバ190に送信する(ステップS1055)。
【0075】
ステップS1055の処理が終了した場合又は、ステップS1045において、タグ応答信号又は、設備登録信号を受信しなかった場合(ステップS1045:No)には、読取装置200は、モードを認証モードに設定して(ステップS1060)、その読み取り処理を終了する。
図11は、登録処理における、照明スイッチ500と照明600とが行う設備登録信号送信処理を示すフローチャートである。
【0076】
照明スイッチ500と照明600とが行う設備登録信号送信処理は、照明操作部511が所定の操作(例えば照明操作部511のボタンがダブルクリックされる操作)を受け付けることによって、その処理を開始する。
照明スイッチ500は、照明操作部511のボタンがダブルクリックされると(ステップS1100)、記憶部512に記憶している設備登録情報を含む設備登録信号を、記憶する設備登録情報毎に生成し、生成したこれらの設備登録信号を設備ネットワーク131上に送信する(ステップS1110)。
【0077】
照明600は、設備登録信号を受信すると(ステップS1120)、設備登録信号に含まれる設備識別情報と記憶部623に記憶されている自装置の設備識別情報とが一致するか否かを調べる(ステップS1130)。
ステップS1130において両者が一致する場合(ステップS1130:Yes)に、照明600は、LED622から設備登録信号を重畳させた光を発光する(ステップS1140)。
【0078】
ステップS1140の処理が終了した場合とステップS1130において両者が一致しない場合(ステップS1130:No)とに、照明スイッチ500と照明600とが行う設備登録信号送信処理は終了する。
図12は、登録処理における、管理サーバ190の行う紐付け処理を示すフローチャートである。
【0079】
管理サーバ190による紐付け処理は、管理サーバ190が紐付け信号を受信することによってその処理を開始する。
管理サーバ190は、紐付け信号を受信すると(ステップS1200)、紐付け信号に含まれる管理サーバ識別情報と、記憶部730に記憶されている自装置の管理サーバ識別情報とが一致するか否かを調べる(ステップS1210)。
【0080】
ステップS1210において両者が一致する場合(ステップS1210:Yes)に、管理サーバ190は、紐付け信号に含まれる読取装置識別情報が、記憶部730に記憶される対応表に含まれているか否かを調べる(ステップS1220)。
ステップS1220において対応表に含まれている場合(ステップS1220:Yes)に、管理サーバ190は、該当する読取装置識別情報に対応付けられている更新日付情報の示す日付を調べる(ステップS1230)。
【0081】
ステップS1220において更新日付情報の示す日付が今日の日付である場合(ステップS1230:Yes)に、管理サーバ190は、該当する読取装置識別情報に対応付けられている更新日付情報を今日の日付とし、紐付け信号に含まれているタグ識別情報を、該当する読取装置識別情報に対応付けられているタグ識別情報群に加え、紐付け信号に含まれている設備識別情報を、該当する読取装置識別情報に対応付けられている設備識別情報群に加えて、対応表を更新する(ステップS1240)。
【0082】
ステップS1220において対応表に含まれていない場合(ステップS1220:No)と、ステップS1230において今日の日付でない場合(ステップS1230:No)とに、管理サーバ190は、紐付け信号に含まれる読取装置識別情報とタグ識別情報と設備識別情報と紐付け信号を受信した日付とを対応付けて対応表に追加する(ステップS1250)。
【0083】
ステップS1240の処理が終了した場合と、ステップS1250の処理が終了した場合とに、管理サーバ190は、紐付け処理を終了する。
以下、上述の登録処理について、図1中の読取装置101と管理サーバ190と照明スイッチ161と照明121〜照明124とを用いて、読取装置101の近傍(例えば1.5m以内)にタグ400を所有するタグ所有者がいる状況で、読取装置101の登録ボタン212が押下された場合の具体的な動作を説明する。
【0084】
ここで、管理サーバ190の記憶する対応表には、読取装置101の読取装置識別情報が含まれていないものとする。
読取装置101は、登録ボタン212がタグ所有者によって押下されると(ステップS1000)、モードを登録モードに設定して(ステップS1005)、自装置の読取装置識別情報である“101”を含むタグ質問信号を送信する(ステップS1010)。
【0085】
登録モードにおけるタグ質問信号の受信可能範囲(例えば1.5m)内にタグ400が存在するので、タグ400はタグ質問信号を受信し、タグ質問信号に含まれている“101”という読取装置識別情報と、自装置のタグ識別情報である“400”とを含むタグ応答信号を生成し、生成したタグ応答信号を、例えば0.1秒後に送信する。
ここで、例えば0.1秒後とは、タグ400がタグ応答信号の生成に要する時間である。
【0086】
次に、タグ所有者は、照明スイッチ500の近傍に移動し、例えば、読取装置101の登録ボタン212の押下後1分の時刻に、照明スイッチ161の照明操作部511のボタンをダブルクリック(ステップS1100)する。
照明スイッチ161は、照明121の設備識別情報を含む設備登録信号と、照明122の設備識別情報を含む設備登録信号と、照明123の設備識別情報を含む設備登録信号と、照明124の設備識別情報を含む設備登録信号とを生成して設備ネットワーク131上に送信する(ステップS1110)。
【0087】
照明121〜照明124のそれぞれは、自装置の設備識別情報を含む設備登録信号を受信する(ステップS1120)と、設備登録信号に含まれる設備識別情報と記憶部623に記憶されている設備識別情報とが一致するので(ステップS1130:Yes)、LED622から設備登録信号を重畳させた光を発光する(ステップS1140)。
読取装置101は、タグ質問信号を送信してから所定時間T3(例えば10分)以内にタグ応答信号を受信し(ステップS1015)、タグ応答信号に含まれる“101”という読取装置識別情報は、記憶部214が記憶する自装置の読取装置識別情報と一致するので(ステップS1020:Yes)、タグ応答信号に含まれる“400”というタグ識別情報を一時的に記憶する(ステップS1025)。
【0088】
また、読取装置101は、タグ質問信号を送信してから所定時間T3(例えば10分)以内に4つの設備登録信号を受信する(ステップS1030:Yes)ので、それら4つの設備登録信号に含まれる4つの設備識別信号である“121”、“122”、“123”、“124”を一時的に記憶する(ステップS1035)。
タグ質問信号送信後所定時間T3(例えば10分)経過すると(ステップS1040:Yes〜ステップS1045:Yes)、送信先管理サーバ190の管理サーバ識別情報である“190”と、自装置の読取装置識別情報である“101”と、一時的に記憶しているタグ応答信号に含まれるタグ識別情報である“400”と、一時的に記憶している設備登録信号に含まれる設備識別情報である“121”、“122”、“123”、“124”とを含む紐付け信号を生成して(ステップS1050)、管理サーバ190に送信する(ステップS1055)。
【0089】
管理サーバ190は、紐付け信号を受信すると(ステップS1200)、紐付け信号に含まれる管理サーバ識別情報である“190”が、自装置の管理サーバ識別情報と一致し(ステップS1210:Yes)、紐付け信号に含まれる読取装置識別情報が、記憶する対応表内に存在しないため、紐付け信号に含まれる読取装置識別情報である“101”と、紐付け信号に含まれるタグ識別情報である“400”と、紐付け信号に含まれる設備識別情報である“121”、“122”、“123”、“124”と、本日の日付である“2010.2.11”とを対応付けて対応表に追加する。
【0090】
<複製処理>
複製処理とは、読取装置Aに対応付けられて管理サーバ190に記憶されているタグ識別情報と設備識別情報とを、読取装置Bに対応付けて管理サーバ190に記憶させる処理である。
複製処理は、読取装置Aの登録ボタン212が5秒間連続押下され、読取装置Bの登録ボタン212がダブルクリック後に5秒間連続押下された場合において、両者の行為の時間差が所定時間T4(例えば1分)以内であるときに、その処理を開始する。この登録ボタン212の5秒間連続押下は前述の第2所定操作に対応する具体例の一つであって、登録ボタン212のダブルクリック後の5秒間連続押下は前述の第3所定操作に対応する具体例の一つである。
【0091】
読取装置Aは、登録ボタン212が5秒間連続押下されると、複製元信号を送信し、読取装置Bは、登録ボタン212がダブルクリック後に5秒間連続押下されると複製先信号を送信する。
図13は、複製処理における、管理サーバ190が行うコピー処理を示すフローチャートである。
【0092】
管理サーバ190は、タイマ760を用いて時間を計測し、複製元信号と複製先信号とを所定時間T4(例えば1分)以内に受信すると(ステップS1300)、複製元信号に含まれる管理サーバ識別情報が、記憶部730に記憶される自装置の管理サーバ識別情報と一致するか否かを調べる(ステップS1310)。
ステップS1310において両者が一致する場合(ステップS1310:Yes)に、管理サーバ190は、複製先信号に含まれる管理サーバ識別情報が、記憶部730に記憶される自装置の管理サーバ識別情報と一致するか否かを調べる(ステップS1320)。
【0093】
ステップS1320において両者が一致する場合(ステップS1320:Yes)に、管理サーバ190は、複製元信号に含まれる読取装置識別情報が、記憶部730に記憶されている対応表に含まれているか否かを調べる(ステップS1330)。
ステップS1330において対応表に含まれている場合(ステップS1330:Yes)に、管理サーバ190は、複製先信号に含まれる読取装置識別情報が、記憶部730に記憶されている対応表に含まれていないことを確認する(ステップS1340)。
【0094】
ステップS1340において対応表に含まれていない場合(ステップS1340:Yes)に、管理サーバ190は、複製元信号に含まれる読取装置識別情報と対応付けられて記憶部730に記憶されているタグ識別情報と設備識別情報とを読み出し、複製先信号に含まれる読取装置識別情報と、読み出したタグ識別情報と、読み出したタグ識別情報と、複製先信号を受信した日付とを対応付けて対応表に追加する(ステップS1350)。
【0095】
ステップS1310において両者が一致しない場合(ステップS1310:No)と、ステップS1320において両者が一致しない場合(ステップS1320:No)と、ステップS1330において対応表に含まれていない場合(ステップS1330:No)と、ステップS1340において対応表に含まれている場合(ステップS1340:No)と、ステップS1350の処理を終了した場合とに、管理サーバ190は、コピー処理を終了する。
【0096】
<認証処理>
認証処理とは、読取装置200が、タグ400からタグ識別情報を読み取り、読取装置200の読取装置識別情報とタグ400のタグ識別情報とが、管理サーバ190に対応付けられて記憶されているかどうか確認し、確認できた場合には、読取装置200が照明を制御するための無線スイッチ信号を送信するという処理である。
【0097】
図14は、認証処理における読取装置200が行う無線スイッチ信号送信処理を示すフローチャートである。
無線スイッチ信号送信処理は、読取装置200が起動されることによってその処理を開始する。
読取装置200は、電源が投入される等により起動されると、モードを認証モードとして、自装置の記憶部214に記憶されている自装置の読取装置識別信号を含むタグ質問信号を生成して送信する(ステップS1400)。
【0098】
読取装置200の近傍(例えば3m以内)のタグは、タグ質問信号を受信すると、タグ質問信号に含まれている読取装置識別情報と、自装置の記憶部214に記憶されているタグ識別信号とを含むタグ応答信号を生成して送信する。
読取装置200は、タイマ215を用いて時間を計測し、前回タグ質問信号を送信してから所定時間T5(例えば1秒)以内にタグからタグ応答信号を受信すると(ステップS1410:Yes)、タグ応答信号に含まれる読取装置識別信号と自装置の読取装置識別信号とが一致するか否かを調べる(ステップS1420)。
【0099】
ステップS1420において両者が一致する場合(ステップS1420:Yes)に、タグ確認信号を生成して、読取装置ネットワーク132を介して管理サーバ190にタグ確認信号を送信する(ステップS1430)。
図15は、認証処理における管理サーバ190が行う有線スイッチ信号送信処理を示すフローチャートである。
【0100】
管理サーバ190は、タグ確認信号を受信すると(ステップS1500)、タグ確認信号に含まれる管理サーバ識別情報と、記憶部730に記憶されている自装置の管理サーバ識別情報とが一致するか否かを調べる(ステップS1510)。
ステップS1510において両者が一致する場合に(ステップS1510:Yes)、管理サーバ190は、タグ確認信号に含まれる読取装置識別情報とタグ識別情報とが、記憶部730に対応付けられて記憶されているか否かを確認する(ステップS1520)。
【0101】
ステップS1520において対応付けられて記憶されている場合、該当する読取装置識別情報とタグ識別情報との組に対応付けられて記憶部730に記憶されている設備識別情報と、タグ確認信号に含まれていた読取装置識別情報とを含む有線スイッチ信号を生成して、読取装置ネットワーク132上に送信する(ステップS1530)。
ステップS1510において両者が一致しない場合(ステップS1510:No)と、ステップS1420において対応付けられて記憶されていない場合(ステップS1520:No)と、ステップS1530の処理が終了した場合とに、管理サーバ190は有線スイッチ信号送信動作を終了する。
【0102】
再び図14に戻って、読取装置200が行う無線スイッチ信号送信処理の説明を続ける。
タグ確認信号を送信(ステップS1430)後、読取装置200は、タイマ215を用いて時間を計測し、前回タグ確認信号を送信してから所定時間T6(例えば1秒)以内に管理サーバ190から有線スイッチ信号を受信するか否かを調べる(ステップS1440)。
【0103】
ステップS1440において前回タグ確認信号を送信してから所定時間T6(例えば1秒)以内に有線スイッチ信号を受信した場合に(ステップS1440:Yes)、読取装置200は、有線スイッチ信号に含まれる読取装置識別情報が、記憶部214に記憶されている自装置の読取装置識別情報と一致するか否かを確認する(ステップS1450)。
ステップS1450において両者が一致する場合に(ステップS1450:Yes)、有線スイッチ信号に含まる設備識別情報を含む無線スイッチ別信号を生成して、送信する(ステップS1460)。
【0104】
ステップS1440において前回タグ確認信号を送信してから所定時間T6(例えば1秒)以内に有線スイッチ信号を受信しなかった場合(ステップS1440:No)と、ステップS1450において両者が一致しない場合(ステップS1450:No)と、ステップS1460の処理が終了した場合とに、読取装置200は、前回タグ質問信号を送信してから所定時間T5(例えば1秒)経過したか否かを調べる(ステップS1470)。
【0105】
ステップS1420において両者が一致しない場合(ステップS1420:No)と、ステップS1470において所定時間T5(例えば1秒)経過していない場合(ステップS1470:No)とに、読取装置200は再びステップS1410に戻り、ステップS1410以降の処理を行う。
ステップS1410において前回タグ質問信号を送信してから所定時間T5(例えば1秒)以内にタグからタグ応答信号を受信しない場合(ステップS1410:No)と、ステップS1470において、前回タグ質問信号を送信してから所定時間T5(例えば1秒)経過している場合(ステップS1470:Yes)とに、読取装置200は再びステップS1400に戻り、ステップS1400以降の処理を行う。
【0106】
<照明制御処理>
照明制御処理とは、照明スイッチ500が行う照明600を制御する処理である。
図16は、照明制御処理を示すフローチャートである。
照明制御処理は、照明スイッチ500が起動されることによってその処理を開始する。
照明スイッチ500は、電源が投入される等により起動されるとタイマ515を起動する(ステップS1600)。
【0107】
タイマ起動後所定時間T7(例えば10秒)以内に無線スイッチ信号を受信すると(ステップS1610:Yes)、照明スイッチ500は、照明を点灯させているか否かを調べる(ステップS1620)。
ステップS1620において、照明を点灯させている場合に(ステップS1620:Yes)、照明スイッチ500は何もせず、照明を点灯させていない場合に(ステップS1620:No)、照明スイッチ500は、記憶部512に記憶する設備識別情報毎に、設備識別情報と照明を点灯させる旨の情報である設備制御情報とを含む設備制御信号を生成して送信し(ステップS1630)て照明を点灯させていると記憶する。
【0108】
ステップS1610においてタイマ起動後所定時間T7(例えば10秒)以内に無線スイッチ信号を受信しなかった場合(ステップS1610:No)に、照明スイッチ500は、照明を点灯させているか否かを調べる(ステップS1650)。
ステップS1650において、照明を点灯させている場合に(ステップS1650:Yes)、照明スイッチ500は、記憶部512に記憶する設備識別情報毎に、設備識別情報と照明を消灯させる旨の情報である設備制御情報とを含む設備制御信号を生成して送信し(ステップS1660)て照明を消灯させていると記憶し、照明を点灯させていない場合に(ステップS1650:No)、照明スイッチ500は何もしない。
【0109】
ステップS1620において照明を点灯させている場合(ステップS1620:Yes)と、ステップS1640の処理が終了した場合と、ステップS1670の処理が終了した場合と、ステップS1650において照明を点灯させていない場合(ステップS1650:No)とには、照明スイッチ500は再びステップS1600の処理に戻り、ステップS1600以降の処理を行う。
【0110】
上述の実施の形態1に係る設備制御システムによれば、読取装置はタグからタグ識別情報と照明から設備識別信号とを読み取り、管理サーバ190で、読み取られたタグ識別情報と読み取られた設備識別情報とを対応付けて記憶することができる。
<変形例1>
以下、本発明に係る設備制御システムの一実施形態として、実施の形態1に係る設備制御システムの一部を変形した変形例1に係る設備制御システムについて説明する。
【0111】
変形例1に係る設備制御システムは、実施の形態1における読取装置200を、赤外線の信号を受信できる第1変形読取装置に変形し、照明600を、赤外線によって設備登録信号を送信する第1変形照明に変形したものである。
以下、実施の形態1との相違点である、第1変形読取装置と第1変形照明とについて、その相違点を中心に図面を用いて説明する。
【0112】
<第1変形読取装置>
図17は、第1変形読取装置1700の主要機能ブロックを示すブロック図である。
同図に示されるように、第1変形読取装置1700は、実施の形態1の読取装置200の可視光通信信号受信部225が赤外線通信信号受信部1725に置き換えられ、フォトダイオード226が赤外線受光素子1726に置き換えられたものである。
【0113】
赤外線受光素子1726は、赤外線通信信号受信部1725と接続し、赤外線を受信すると、受信した赤外線に応じた電気信号を生成する素子である。
赤外線通信信号受信部1725は、CPUによって制御される復調器からなり、読取装置制御部210と赤外線受光素子1726とに接続し、赤外線受光素子1726が生成した電気信号を復調し、復調した信号を読取装置制御部210に送る機能を有する。
【0114】
<第1変形照明>
図18は、第1変形照明1800の主要機能ブロックを示すブロック図である。
同図に示されるように第1変形照明1800は、実施の形態1の照明600から信号重畳部621が削除され、赤外線信号送信部1841と赤外線発光素子1842とが追加されたものである。
【0115】
赤外線発光素子1842は、赤外線信号送信部1841と接続し、赤外線信号送信部1841から送信された信号に応じた赤外線を出力する素子である。
赤外線信号送信部1841は、CPUによって制御される変調器からなり、照明制御部610と赤外線発光素子1842とに接続し、照明制御部610から送られてきた信号を変調して赤外線発光素子1842へ送る機能を有する。
【0116】
上述の構成を備える本変形例1に係る設備制御システムは、実施の形態1に係る設備制御システムにおいて、照明600がLED662の発光する光に重畳させて送信していた設備登録信号を、第1変形照明1800が赤外線発光素子1842から赤外線を用いて送信し、フォトダイオード226を用いて受信していた設備登録信号を、赤外線受光素子1726を用いて受信するように変形されたものである。
<変形例2>
以下、本発明に係る設備制御システムの一実施形態として、実施の形態1に係る設備制御システムの一部を変形した変形例2に係る設備制御システムについて説明する。
【0117】
変形例1に係る設備制御システムは、実施の形態1における読取装置200を、テンキーを用いて設備識別情報を入力される第2変形読取装置に変形し、照明600を、自装置の設備識別情報を示すバーコードを備える第2変形照明に変形したものである。
以下、実施の形態1との相違点である、第2変形読取装置と第2変形照明とについて、その相違点を中心に図面を用いて説明する。
【0118】
<第2変形読取装置>
図19は、第2変形読取装置1900の主要機能ブロックを示すブロック図である。
同図に示されるように、第2変形読取装置1700は、実施の形態1の読取装置200の可視光通信信号受信部225とフォトダイオード226とが削除され、テンキー1925とディスプレイ1926とが追加されたものである。
【0119】
テンキー1925は、読取装置制御部210と接続し、ユーザに操作されることによって入力された数字を読取装置制御部210に送信する機能を有する。
ディスプレイ1926は、読取装置制御部210と接続し、テンキー1925が入力する数字を表示する機能を有する。
<第2変形照明>
図20は、第2変形照明2000の主要機能ブロックを示すブロック図である。
【0120】
同図に示されるように第2変形照明2000は、実施の形態1の照明600から信号重畳部621が削除され、バーコード2010が追加されたものである。
バーコード2010は、第2変形照明2000の表面に貼り付けられ、バーコードリーダによって第2変形照明2000の識別情報が読み取られるものである。
上述の構成を備える本変形例3に係る設備制御システムは、実施の形態1に係る設備制御システムにおいて、設備登録信号に含ませて照明600から読取装置200に送信していた設備識別情報の変わりに、ユーザがバーコードリーダを用いて第2変形照明2000から設備識別情報を読み取り、ユーザがテンキー1925を操作して読み取った設備識別情報を第2変形読取装置1900に入力するように変形されたものである。
<補足>
以上、本発明に係る設備管理システムの一実施形態として、実施の形態1、実施の形態2、実施の形態3として、3つの設備システムの例に基づいて説明したが、以下のように変形することも可能であり、本発明は上述した実施の形態で示した通りの設備管理システムに限られないことはもちろんである。
【0121】
(1)実施の形態1において、設備管理システムは、建物内に設置されている照明と読取装置と管理サーバとから構成される例について説明したが、例えば、公園に設置されている照明とその照明の近傍に配置されている読取装置とその公園の地下に設置されている読取装置とから構成されるというように、構成する照明と読取装置と管理サーバとの配置場所が建物内に限定されるものではない。
【0122】
(2)実施の形態1において、設備を制御する例として照明の点灯と消灯とを切り替える制御の例を示したが、必ずしも照明の点灯と消灯とを切り替えるといった制御に限られる必要はなく、例えば、実施の形態1において照明が消灯している状態の替わりに、照明が暗い光を発する状態とすることによって、明るい光を発する状態と暗い光を発する状態とを切り替える制御といったような、照明の明度を変更する制御であっても構わない。
【0123】
ここで、暗い光を発する状態は、例えば、照明制御部631がLED622に供給する電流量を、明るい光を発する状態の半分にするといったことで実現することができる。
(3)実施の形態1において、設備の例として照明を用いて、その照明の点消灯を制御する場合を例として説明したが、例えば、設備としてエアコンを用いて、そのエアコンの起動と停止とを制御する場合や、設備として電気錠を用いて、その電気錠の施錠と解錠とを制御する場合といったように、予め定められた動作を行わせることができる設備であれば、照明以外の設備を制御するとしても構わない。
【0124】
(4)実施の形態1において、読取装置200は、認証モードにおいて登録ボタン212が押下されると、モードを登録モードに設定するとしたが、読取装置200のモードを認証モードから登録モードに変更する契機は、例えば、認証モードにおいてユーザから送信された読取装置200を登録モードに切り替えさせる旨の信号を受信することを契機とするとか、認証モードにおいてユーザから登録モード切り替えさせるためのなんらかの操作を受け付けることを契機にするといったように、認証モードにおいて登録ボタン212が押下されることを契機とすることに限定されるものではない。
【0125】
(5)実施の形態1において、読取装置200は、登録モードにおいてタグ質問信号を送信してから所定時間T3経過すると、モードを認証モードに設定するとしたが、読取装置200のモードを登録モードから認証モードに変更する契機は、例えば、モードを登録モードに設定してから所定時間経過することを契機にするとか、登録モードにおいてユーザから認証モード切り替えさせるためのなんらかの操作を受け付けることを契機にするというように、登録モードにおいてタグ質問信号を送信してから所定時間T3経過することを契機とすることに限定されるものではない。
【0126】
(6)実施の形態1において、読取装置200はユーザからの押下を受け付ける登録ボタン212を有する構成であるとしたが、ユーザからの操作を受け付ける機能があれば、ボタンという形状をしないインターフェースであっても構わないし、押下以外の操作を受け付けるインターフェースであっても構わない。
同様に、タグ400はユーザからの押下を受け付けるボタン411を有する構成であるとしたが、ユーザからの操作を受け付ける機能があれば、ボタンという形状をしないインターフェースであっても構わないし、押下以外の操作を受け付けるインターフェースであっても構わない。
【0127】
(7)実施の形態1において、管理サーバ190は、コピー処理において、複製元信号に含まれる管理サーバ識別信号と自装置の管理サーバ識別信号とが一致するか否かを調べた(ステップS1310)後に、複製先信号に含まれる管理サーバ識別信号と自装置の管理サーバ識別信号とが一致するか否かを調べた(ステップS1320)としたが、両者の処理は互いに独立して実行されることが可能であるため、両者が実行される順番は、上述した順番と逆の順番であっても構わない。
【0128】
(8)実施の形態1において、タグ400は、読取装置200からタグ質問信号を受信すると、タグ応答信号を送信するとしたが、タグ400がタグ応答信号を送信する契機は、例えば、ボタン411が押下されることを契機とするとか、時刻を計測するタイマを備え、読取装置200からタグ質問信号を受信する場合において、タグ質問信号を受信してから所定の時間以内にボタン411が押下されることを契機とするというように、読取装置200からタグ質問信号を受信することを契機とすることに限定されることはない。
【0129】
さらには、例えば、タグ400は、定期的にタグ応答信号を送信するといったように、タグ応答信号を送信するための契機がない構成であっても構わない。
(9)実施の形態1〜3において、読取装置が照明600から設備識別情報を読み取る例として、可視光を用いて通信する例、赤外線を用いて通信する例、バーコードとバーコードリーダとを用いて読み取る例について説明したが、照明600から設備識別情報を読み取ることができれば、必ずしもこれらの例に限られず、例えば、照明600が自器の設備識別情報を記憶するパッシブタグを備え、ユーザがパッシブタグリーダを用いて照明から設備識別情報を読み取り、ユーザがテンキーを操作して読み取った設備識別情報を読取装置に入力するといった例等が考えられる。
【0130】
(10)実施の形態1において、第1質問信号受信可能範囲301が読取装置200を中心として半径1.5mの範囲となるように第1電界強度を設定し、第2質問信号受信可能範囲302が読取装置200を中心として半径3mの範囲となるように第2電界強度を設定したが、第1電界強度の方が第2電界強度よりも弱い電界強度であれば、第1質問信号受信可能範囲301が読取装置200を中心として半径1.5mの範囲に限られる必要はなく、また第2質問信号受信可能範囲302が読取装置200を中心として半径3mの範囲に限られる必要もない。
【0131】
さらには、第1電界強度と第2電界強度とが同じ電界強度であっても、第1電界強度の方が第2電界強度よりも強い電界強度であっても構わない。
ここで、第1電界強度と第2電界強度とが同じ電界強度である場合には、第1質問信号受信可能範囲301と第2質問信号受信範囲302が等しい範囲となり、第1電界強度の方が第2電界強度よりも強い電界強度である場合には、第1質問信号受信可能範囲301の方が第2質問信号受信範囲302よりも広い範囲となる。
【0132】
(11)実施の形態1において、管理サーバ190と読取装置200とが互いに別々の筐体である例について、例えば、図1中の読取装置101〜読取装置112のうちのいずれか1つの読取装置が、管理サーバ190と同様の機能を含んでいる筐体であるとしても構わない。
(12)また、前記設備制御システムは前記読取装置を複数備え、前記読取装置のそれぞれは、送信するタグ登録情報と認証情報とに自装置の読取装置識別情報を含ませて送信し、設備識別情報の送信を、当該設備識別情報と自装置の読取装置識別情報とを含む設備登録情報を送信することで行い、前記記憶手段は、タグ識別情報と設備識別情報とを読取装置識別情報に対応付けて記憶するためのものであり、前記制御手段は、前記読取装置からタグ登録情報を受信する毎に、当該タグ登録情報に含まれるタグ識別情報を当該タグ識別情報に含まれる読取装置識別情報に対応付けて前記記憶手段に記憶させ、前記読取装置から設備登録情報を受信する毎に、当該設備登録情報に含まれる設備識別情報を当該設備登録情報に含まれる読取装置識別情報に対応付けて前記記憶手段に記憶させ、前記読取装置から認証情報を受信した場合において前記記憶手段に対応付けられて記憶されているタグ識別情報と読取装置識別情報との組の中に当該認証情報に含まれるタグ識別情報と読取装置識別情報との組が存在するときに限って前記記憶手段に記憶されている当該組に対応付けられている設備識別情報を含む制御信号を設備の制御をする装置に出力することを特徴としてもよい。
【0133】
このような構成にすることによって、特定の設備の利用をその特定の設備に対応付けられたタグを所有する設備利用権限者に限定して許可するという運用が可能になるという効果と、特定の設備を制御するために行うタグ識別情報の読み取りを、その設備の近傍に設置された読取装置に限定して許可するという運用が可能になるという効果を有する。
(13)また、第1読取装置は、第1所定操作を受け付ける第1操作受付手段を有し、当該第1操作受付手段によって前記第1所定操作が受け付けられた場合に自装置の読取装置識別情報を含む第1所定操作情報を前記管理装置に送信し、第2読取装置は、第2所定操作を受け付ける第2操作受付手段を有し、当該第2操作受付手段によって前記第2所定操作が受け付けられた場合に自装置の読取装置識別情報を含む第2所定操作情報を前記管理装置に送信し、前記管理装置は、前記第1所定操作情報と前記第2所定操作情報とを受信した場合において当該第1所定操作情報に含まれる読取装置識別情報と一致する読取装置識別情報が前記記憶手段に記憶されているときに当該一致する読取装置識別情報に対応付けられて前記記憶手段に記憶されているタグ識別情報と設備識別情報とを前記第2所定操作情報に含まれる読取装置識別情報に対応付けて前記記憶手段に記憶させることを特徴としてもよい。
【0134】
このような構成にすることによって、第2読取装置に設備識別情報を入力するとか、第2読取装置にタグ識別情報を受信させるという煩わしい手続きをすることなく、第1読取装置の読取装置識別情報と対応付けられているタグ識別情報と設備識別情報とを、第2読取装置の読取装置識別情報に対応付けさせることができるという効果を有する。
(14)また、前記記憶手段は、記憶するタグ識別情報を、記憶する時刻に対応付けて記憶するためのものであり、前記制御手段は、時刻を計測する時刻計測手段を有し、前記記憶手段に記憶させるタグ識別情報を、当該タグ識別情報を記憶させる時刻に対応付けて記憶させ、前記読取装置からタグ登録情報を受信した場合において、前記記憶手段にタグ識別情報が記憶されていないとき又は、タグ識別情報に対応付けられて前記記憶手段に記憶されている時刻が現在時刻から所定の時間前以内のときには、当該タグ登録情報に含まれるタグ識別情報を前記記憶手段に記憶させ、タグ識別情報に対応付けられて前記記憶手段に記憶されている時刻が現在時刻から所定の時間前以上のときには、前記記憶手段に記憶されているタグ識別情報を前記記憶手段から削除し、当該タグ登録情報に含まれるタグ識別情報を前記記憶手段に記憶させることを特徴としてもよい。
【0135】
このような構成にすることによって、前回管理装置がタグ識別情報を記憶してから所定時刻経過後に、管理装置に新たなタグ識別情報を記憶させるだけで、管理装置に記憶されている全ての古いタグ識別情報を削除して、管理装置に新たなタグ識別情報を記憶させることができるという効果を有する。
(15)また、前記読取装置は、前記タグにタグ識別信号を送信させるためのタグ質問信号を電磁波に含ませて送信し、前記登録モードの期間における前記読取装置の送信する電磁波の電界強度が、前記登録モードでない期間における前記読取装置の送信する電磁波の電界強度よりも弱いことを特徴としてもよい。
【0136】
このような構成にすることによって、登録モードの期間におけるタグ質問信号の到達範囲が、登録モードでない期間におけるタグ質問信号の到達範囲よりも狭い範囲となるため、管理装置にタグ識別情報を記憶させるように意図されていないタグのタグ識別情報を、誤って管理装置に記憶させてしまう可能性を低くすることができるという効果を有する。
(16)また、前記設備制御システムは、前記タグを複数備え、前記読取装置は、前記タグにタグ識別信号を送信させるためのタグ質問信号を送信し、前記タグは、前記タグ質問信号を受信すると、自機のタグ識別情報を含むタグ応答信号を前記読取装置に送信することを特徴としてもよい。
【0137】
このような構成にすることによって、登録モードの期間において管理装置にタグ識別情報を記憶させることができるタグを、読取装置から送信された質問信号に対応する応答信号を送信する正規のタグに限定することができるという効果を有する。
(17)また、前記タグは、所定操作を受け付けるタグ操作受付手段と、時刻を計測する時刻計測手段とを有し、前記タグ応答信号の送信を、前記タグ質問信号を受信した時刻から所定時間内に前記タグ操作受付手段が前記所定操作を受け付けたときに限って行うことを特徴としてもよい。
【0138】
このような構成にすることによって、タグ所有者が、所有するタグを管理装置に記憶させるか否かの判断をすることができるようになるため、意図しないタグのタグ識別情報を管理装置に記憶させてしまう可能性を低くすることができるという効果を有する。
(18)また、前記設備制御システムは、前記設備を備え、前記設備は、自機に対応付けられている設備識別情報を示すバーコードを有し、バーコードから設備識別情報を読み取り、当該設備識別情報を前記読取装置に送信するバーコードリーダを備え、前記読取装置は、前記バーコードリーダから送信された設備識別情報を受信する受信手段を有し、前記読取装置が入力される設備識別情報は、前記受信手段によって受信された設備識別情報であることを特徴としてもよい。
【0139】
このような構成にすることによって、容易に入手可能で安価なバーコードリーダを用いて、読取装置に設備識別情報を入力させることができるようになるという効果を有する。
(19)また、前記設備制御システムは、前記設備を備え、前記設備は、自機に対応付けられている設備識別情報を記憶しているパッシブタグを有し、パッシブタグから設備識別情報を読み取り、当該設備識別情報を前記読取装置に送信するパッシブタグリーダを備え、前記読取装置は、前記パッシブタグリーダから送信された設備識別情報を受信する受信手段を有し、前記読取装置が入力される設備識別情報は、前記受信手段によって受信された設備識別情報であることを特徴としてもよい。
【0140】
このような構成にすることによって、容易に入手可能で安価なパッシブタグとパッシブタグリーダとを用いて、読取装置に設備識別情報を入力させることができるようになるという効果を有する。
(20)また、前記設備制御システムは、前記設備を備え、前記設備は、自機に対応付けられている設備識別情報を送信する送信手段を有し、前記読取装置は、前記送信手段から送信された設備識別情報を受信する受信手段を有し、前記読取装置が入力される設備識別情報は、前記受信手段によって受信された設備識別情報であることを特徴としてもよい。
【0141】
このような構成にすることによって、読取装置に入力する設備識別情報を設備から読み取る必要がなくなるという効果を有する。
(21)また、前記設備は照明器具であって、前記送信手段は可視光線を用いて設備識別情報を送信し、前記受信手段は可視光線を用いて送信された設備識別情報を受信することを特徴としてもよい。
【0142】
このような構成にすることによって、照明装置が送信器を備えていなくても、照明器具が発する可視光を用いて読取装置に設備識別情報を送信することができるという効果を有する。
【符号の説明】
【0143】
101〜112 読取装置
121〜128 照明
131 設備ネットワーク
132 読取装置ネットワーク
161、162 照明スイッチ
190 管理サーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1以上の読取装置と、管理装置とを備える設備制御システムであって、
前記読取装置は、設備に対応付けられている設備識別情報が入力された場合には当該設備識別情報を送信し、タグからタグ識別情報を受信した場合には、登録モードの期間内ならば当該タグ識別情報を含むタグ登録情報を送信し、登録モードでない期間ならば当該タグ識別情報を含む認証情報を送信し、
前記管理装置は、タグ識別情報と設備識別情報とを記憶する記憶手段と、前記読取装置から設備識別情報を受信した場合には当該設備識別情報を前記記憶手段に記憶させ、前記読取装置からタグ登録情報を受信した場合には当該タグ登録情報に含まれるタグ識別情報を前記記憶手段に記憶させ、前記読取装置から認証情報を受信した場合において当該認証情報に含まれるタグ識別情報が前記記憶手段に記憶されているタグ識別情報と一致するときには前記記憶手段に記憶されている設備識別情報を含む制御信号を設備の制御をする装置に出力する制御手段とを有する
ことを特徴とする設備制御システム。
【請求項2】
前記設備制御システムは前記読取装置を複数備え、
前記読取装置のそれぞれは、送信するタグ登録情報と認証情報とに自装置の読取装置識別情報を含ませて送信し、設備識別情報の送信を、当該設備識別情報と自装置の読取装置識別情報とを含む設備登録情報を送信することで行い、
前記記憶手段は、タグ識別情報と設備識別情報とを読取装置識別情報に対応付けて記憶するためのものであり、
前記制御手段は、前記読取装置からタグ登録情報を受信する毎に、当該タグ登録情報に含まれるタグ識別情報を当該タグ識別情報に含まれる読取装置識別情報に対応付けて前記記憶手段に記憶させ、前記読取装置から設備登録情報を受信する毎に、当該設備登録情報に含まれる設備識別情報を当該設備登録情報に含まれる読取装置識別情報に対応付けて前記記憶手段に記憶させ、前記読取装置から認証情報を受信した場合において前記記憶手段に対応付けられて記憶されているタグ識別情報と読取装置識別情報との組の中に当該認証情報に含まれるタグ識別情報と読取装置識別情報との組が存在するときに限って前記記憶手段に記憶されている当該組に対応付けられている設備識別情報を含む制御信号を設備の制御をする装置に出力する
ことを特徴とする請求項1記載の設備制御システム。
【請求項3】
第1読取装置は、第1所定操作を受け付ける第1操作受付手段を有し、当該第1操作受付手段によって前記第1所定操作が受け付けられた場合に自装置の読取装置識別情報を含む第1所定操作情報を前記管理装置に送信し、
第2読取装置は、第2所定操作を受け付ける第2操作受付手段を有し、当該第2操作受付手段によって前記第2所定操作が受け付けられた場合に自装置の読取装置識別情報を含む第2所定操作情報を前記管理装置に送信し、
前記管理装置は、前記第1所定操作情報と前記第2所定操作情報とを受信した場合において当該第1所定操作情報に含まれる読取装置識別情報と一致する読取装置識別情報が前記記憶手段に記憶されているときに当該一致する読取装置識別情報に対応付けられて前記記憶手段に記憶されているタグ識別情報と設備識別情報とを前記第2所定操作情報に含まれる読取装置識別情報に対応付けて前記記憶手段に記憶させる
ことを特徴とする請求項2記載の設備制御システム。
【請求項4】
前記記憶手段は、記憶するタグ識別情報を、記憶する時刻に対応付けて記憶するためのものであり、
前記制御手段は、時刻を計測する時刻計測手段を有し、前記記憶手段に記憶させるタグ識別情報を、当該タグ識別情報を記憶させる時刻に対応付けて記憶させ、前記読取装置からタグ登録情報を受信した場合において、前記記憶手段にタグ識別情報が記憶されていないとき又は、タグ識別情報に対応付けられて前記記憶手段に記憶されている時刻が現在時刻から所定の時間前以内のときには、当該タグ登録情報に含まれるタグ識別情報を前記記憶手段に記憶させ、タグ識別情報に対応付けられて前記記憶手段に記憶されている時刻が現在時刻から所定の時間前以上のときには、前記記憶手段に記憶されているタグ識別情報を前記記憶手段から削除し、当該タグ登録情報に含まれるタグ識別情報を前記記憶手段に記憶させる
ことを特徴とする請求項1記載の設備制御システム。
【請求項5】
前記読取装置は、前記タグにタグ識別信号を送信させるためのタグ質問信号を電磁波に含ませて送信し、
前記登録モードの期間における前記読取装置の送信する電磁波の電界強度が、前記登録モードでない期間における前記読取装置の送信する電磁波の電界強度よりも弱い
ことを特徴とする請求項1記載の設備制御システム。
【請求項6】
前記設備制御システムは、前記タグを複数備え、
前記読取装置は、前記タグにタグ識別信号を送信させるためのタグ質問信号を送信し、
前記タグは、前記タグ質問信号を受信すると、自機のタグ識別情報を含むタグ応答信号を前記読取装置に送信する
ことを特徴とする請求項1記載の設備制御システム。
【請求項7】
前記タグは、所定操作を受け付けるタグ操作受付手段と、時刻を計測する時刻計測手段とを有し、前記タグ応答信号の送信を、前記タグ質問信号を受信した時刻から所定時間内に前記タグ操作受付手段が前記所定操作を受け付けたときに限って行う
ことを特徴とする請求項6記載の設備制御システム。
【請求項8】
前記設備制御システムは、前記設備を備え、
前記設備は、自機に対応付けられている設備識別情報を示すバーコードを有し、
バーコードから設備識別情報を読み取り、当該設備識別情報を前記読取装置に送信するバーコードリーダを備え、
前記読取装置は、前記バーコードリーダから送信された設備識別情報を受信する受信手段を有し、
前記読取装置が入力される設備識別情報は、前記受信手段によって受信された設備識別情報である
ことを特徴とする請求項1記載の設備制御システム。
【請求項9】
前記設備制御システムは、前記設備を備え、
前記設備は、自機に対応付けられている設備識別情報を記憶しているパッシブタグを有し、
パッシブタグから設備識別情報を読み取り、当該設備識別情報を前記読取装置に送信するパッシブタグリーダを備え、
前記読取装置は、前記パッシブタグリーダから送信された設備識別情報を受信する受信手段を有し、
前記読取装置が入力される設備識別情報は、前記受信手段によって受信された設備識別情報である
ことを特徴とする請求項1記載の設備制御システム。
【請求項10】
前記設備制御システムは、前記設備を備え、
前記設備は、自機に対応付けられている設備識別情報を送信する送信手段を有し、
前記読取装置は、前記送信手段から送信された設備識別情報を受信する受信手段を有し、
前記読取装置が入力される設備識別情報は、前記受信手段によって受信された設備識別情報である
ことを特徴とする請求項1記載の設備制御システム。
【請求項11】
前記設備は照明器具であって、
前記送信手段は可視光線を用いて設備識別情報を送信し、
前記受信手段は可視光線を用いて送信された設備識別情報を受信する
ことを特徴とする請求項10記載の設備制御システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2011−175344(P2011−175344A)
【公開日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−37243(P2010−37243)
【出願日】平成22年2月23日(2010.2.23)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】