説明

設計図面作成システム及び積算システム及び工事管理システム

【課題】設計図面から積算に必要な情報を効果的に取り出すことのできる設計図面作成システムを提供し、この図面作成システムを用いて効率良く積算を行うことのできる積算システムを提供すると共に、これらのシステムを有して良好に工事の管理を行う工事管理システムを提供する。
【解決手段】外管工事用の設計図面を作成するための設計図面作成システムであって、設計図面D2に対して外管工事の費用の積算に必要な積算用設計情報を付加する積算用設計情報入力部11と、入力された積算用設計情報を外管工事を特定する工事識別情報J2に対応付けて管理すると共に設計図面情報J1として出力する設計図面情報出力部13とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、工事設計図面を作成するための設計図面作成システム、及びこの設計図面作成システムと接続され、工事の費用を演算する積算システム、及びこれらのシステムを有して工事の種々の管理を行う工事管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
上記のようなシステムを例えば建築工事に適用したものとして、CAD(Computer Aided Design)図面により設計図が示されている建築物件に用いられる柱や梁、壁等の全ての材料の個数を積算するための建築積算システムに関する技術が、特許文献1に記載されている。これは、従来は作業者が紙に出力されたCAD図面(設計図面)を目視確認及びマーキングしながら、積算のためのソフトウェアが搭載されたコンピュータにデータを入力していたものを、効率化及び合理化したものである。この技術によるシステムでは、複数のディスプレイから構成されるマルチ画面を有し、複数のディスプレイのそれぞれを例えば、設計図面データを表示する表示手段(全体図画面)と、設計図面データの一部を拡大表示する拡大表示手段(詳細図画面)と、積算のための情報を入力するための積算用画面表示手段(積算画面)として機能させる。そして、例えば、拡大表示手段上でマウスをダブルクリックするなどして情報を一時記憶し、積算用画面表示手段上の所定の場所でダブルクリックすることで、この情報を積算のためのプログラムに伝達して積算を行うようにしている。
【0003】
また、配管図面からの情報の拾い作業及びその集計作業を簡単且つ容易に行えるようにした配管設備の積算システムに関する技術が、特許文献2に開示されている。これは建物の建設の付帯工事として行われる空調設備等の配管工事に際して、この材料費や労務費を見積もるための積算に関するもので、上記と同様に配管図面を基に情報を拾い出し、工事の項目ごとに集計する作業のほとんどが手作業であるために、作業に非常に時間を要し、誤記や転記ミスを起こす恐れもあるという課題に対して提案されたものである。これによると、配管図面が載置され、例えばスタイラスペンなどの指示手段で指示された配管部材の2点間の長さ寸法を検出するデジタイザと、このデジタイザから入力できないような個別的情報を例えば手入力等で入力する入力手段と、これら入力された情報に基づいて演算を行う演算部とを備えて、この演算結果を集計して積算を行っている。
【0004】
【特許文献1】特開2001−306631(第1−2図、第2−5頁)
【特許文献2】特開平8−233156(第1図、第2−4頁)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の技術を用いたとしてしても、設計図面からの情報の取り出しについては、人手に頼る部分が多く、効率性、信頼性の面においては充分とはいえないものである。また、このような工事においては、実際に現場で工事に取り掛かった後に、現場の状況に合わせて設計を変更することもしばしばである。その場合、工事完了の検収時に設計図面と工事内容との間に不整合が発生したり、設計変更による再見積もりや、実際の工事完了時の決算等で金額が正確さを欠いたりすることがあり、現状の積算システムでは好ましくない。
【0006】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、設計図面から積算に必要な情報を効果的に取り出すことのできる設計図面作成システムを提供し、この図面作成システムを用いて効率良く積算を行うことのできる積算システムを提供すると共に、これらのシステムを有して良好に工事の管理を行う工事管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的を達成するための本発明に係る設計図面作成システムの特徴構成は、外管工事用の設計図面を作成するためのものであって、前記設計図面に対して前記外管工事の費用の積算に必要な積算用設計情報を付加する積算用設計情報入力部と、入力された前記積算用設計情報を前記外管工事を特定する工事識別情報に対応付けて管理すると共に設計図面情報として出力する設計図面情報出力部とを備える点にある。
【0008】
この特徴構成によれば、外管工事の工事識別情報に対応付けて積算用設計情報を管理し、設計図面情報として出力するので、積算に必要な情報を工事用図面の作成の時点で、設計者自身の手によって、工事用図面に記載すると共に電子データとして情報処理し易いような管理形態としておくことができる。例えば、図面を作成する設計者と、積算を行うために工事用図面から積算用設計情報を読み取る積算システムの作業者とが、異なる人物の場合、読み違いや見落としが発生する可能性も高くなる。その結果、積算結果の精度が悪くなったり、積算作業の効率が悪くなったりするという問題が発生するが、この特徴構成によれば、このような問題を軽減することができる。
【0009】
また、本発明に係る設計図面作成システムは、前記積算用設計情報が、少なくとも、前記外管工事の対象となる配管に対する工事種類及び前記配管の材質や寸法を含む情報である配管土木情報と、前記配管の地中深度ごとの長さである深さ別延長情報と、前記配管に設置される機器の情報である配管機器情報と、前記配管と既設配管との接続形態を示す接続形態情報とを有する点を特徴構成とする。
【0010】
この特徴構成によれば、外管工事の対象となる配管に対する種々の情報を積算用設計情報として図面に付加する。従って、例えば積算システムでは、この図面又は設計図面情報として出力される情報より、良好に積算用設計情報を取得することができ、効率性、信頼性の高い積算を行うことが可能となる。
【0011】
さらに、本発明に係る設計図面作成システムは、前記配管土木情報に、前記深さ別延長情報と前記配管機器情報とを従属させた上で、前記配管土木情報と前記接続形態情報とを、前記工事識別情報に対応付けて一元化して管理する点を特徴構成とする。
【0012】
この特徴構成によれば、外管工事の工事対象となる配管に対する主たる情報である配管土木情報に、この配管に対する工事に深く関係する情報である深さ別延長情報と配管機器情報とを従属させて管理し、その上で、この配管土木情報と、この配管が既設配管に接続される際の接続形態を示す接続形態情報とを、この外管工事を特定する工事識別情報に対応付けて管理する。その結果、積算に必要な情報が適切にグループ化されて管理され、これが設計図面情報として出力されるので、例えば、この設計図面情報を積算システムで利用する場合に、効率的且つ効果的に利用できる。
【0013】
また、本発明に係る積算システムの特徴構成は、前記設計図面作成システムより出力される前記設計図面情報から前記積算用設計情報を取得する設計図面情報入力部と、前記積算用設計情報を用いて前記外管工事の費用を積算可能な積算演算部と、この積算演算部で積算された積算結果情報を出力する積算結果出力部とを備えた点にある。
【0014】
この特徴構成によれば、設計図面情報入力部を備えて、ここで設計図面作成システムより出力される設計図面情報より、積算用設計情報を効率良く取得することができる。そして、この取得した積算用設計情報を利用して、積算演算部で積算を行い、その積算結果を積算結果情報として、出力するので正確に、そして効率良く積算を行うことができる。
【0015】
また、本発明に係る積算システムは、前記設計図面情報入力部とは別に、前記積算用設計情報を取得するための積算用設計情報取得部を備え、前記積算演算部は、前記設計図面情報入力部又は前記積算用設計情報取得部において取得された前記積算用設計情報を用いて前記外管工事の費用を積算可能に構成されている点を特徴構成とする。
【0016】
この特徴構成によれば、設計図面情報入力部とは別に、積算用設計情報を取得するための積算用設計情報取得部を備えているので、例えば、設計図面より積算側の作業者が読み取って入力するといったことも可能となる。そして、設計図面情報入力部又は積算用設計情報取得部において取得された積算用設計情報を用いて外管工事の費用を積算可能に構成されているので、上記設計図面作成システムから設計図面情報を入手できない場合であっても、汎用的な積算システムとして利用することができる。
【0017】
また、本発明に係る積算システムは、取得済みの前記積算用設計情報を更新して新たな前記積算用設計情報とする更新情報入力部と、更新された前記積算用設計情報から更新を反映した前記設計図面情報を出力する更新情報出力部とを備える点を特徴構成とする。
【0018】
この特徴構成によれば、既に取得済みの積算用設計情報を更新して新たな積算用設計情報とする更新情報入力部を備えているので、実際に工事が開始された後などで現場状況に応じて設計変更された内容を迅速に積算システムに帰還することができる。この結果、工事の内容に設計変更が加わっても、工事の進行に合わせて都度最新の積算を行うことができるので、工事の管理に際して好ましい。
また、この更新を反映して新たな設計図面情報を出力する更新情報出力部を備えているので、実際に工事が開始された後などで現場状況に応じて設計変更された内容を設計図面にも、迅速に帰還することができる。例えば、設計変更が反映された設計図面情報を設計図面作成システムに入力し、ここで設計図面と設計図面情報との整合性をチェックすることで、不整合個所を明示したり、自動的に変更内容を図面に反映したりするように構成することもできる。このようにすると、工事の進捗に合わせて設計に変更が生じた場合であっても、それを迅速且つ正確に設計図面に反映することができる。その結果、工事の検収の際に工事の設計図面と現場で行った工事との間で不整合が起こらず、好ましい。
【0019】
また、本発明に係る工事管理システムの特徴構成は、上記設計図面作成システムを個別の工事事業者に備え、上記積算システムを工事発注事業者に備え、これら両システムがネットワークシステムによって接続された点にある。
【0020】
この特徴構成によれば、設計図面作成システムを工事事業者に備えるので、工事事業者は、工事事業者ごとに外管工事の設計を行い、その設計結果より設計図面情報を出力して入札等に参加することができる。工事発注事業者は、複数の工事事業者からの設計図面情報を同じ情報構成のデータとして受け取ることができる。即ち、積算の準備作業としての設計図面情報の入力を工事事業者側で行うことができて、工事発注事業者は、迅速に発注先の決定や工事費用の把握をすることができる。
また、工事事業者、工事発注事業者何れが行うにしても、設計図面を元に人為的に積算情報を入力した場合に発生する人為ミスを除いてより公平且つ確実な入札を行うこともできる。そして、設計図面作成システムと積算システムとは、ネットワークシステムで結ばれているので、互いに情報を円滑に送受信できる。
【0021】
また、本発明に係る工事管理システムは、前記工事事業者から、前記積算システムにより積算される外管工事の費用の積算結果へのアクセスが禁止されている点を特徴とする。
【0022】
この特徴構成によれば、工事事業者からは積算システム自体にはアクセスが許可されていて、例えば、工事開始後の設計変更に基づく更新情報の入力等が可能に構成されていても良いが、積算結果へのアクセスは禁止されている。積算結果の開示は、競合する工事事業者等に知られた場合に、不利益となる場合もあり公平の観点からも好ましくない。従って、このように構成することによって、工事管理システムを効果的に運用できると共に、公平性等の観点からも秘守性を保ったシステムとすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
〔工事管理システムの概略〕
以下、本発明をガスの外管工事に適用した場合の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る工事管理システムの概略図である。図1に示すように、この工事管理システムは、外管工事(以下、適宜単に「工事」と称す。)のための設計図面を作成する設計図面作成システム(以下、「CADシステム」と称す。)1と、工事に係わる種々の情報より、工事の費用を積算する積算システム2とを、ネットワークシステム3で接続したものである。この工事に係わる種々の情報は、データベース4に格納され、適宜ネットワーク3に接続された各システムより参照可能に構成されている。
【0024】
本実施形態において、CADシステム1は、複数有して構成されている。これは、例えばA社に設置されたCADシステム、B社に設置されたCADシステムというように、CADシステム1を、いわゆる工事事業者ごとに設置していることを示している。設計図面作成のためのシンボルライブラリや、図面枠のひな型、作成された設計図面等は、データベース4に一括管理することもできる。また、本実施形態において、積算システム2は、いわゆる工事発注事業者側に設置されている。
【0025】
ここで、工事事業者のCADシステム1より、積算システム2での積算に必要な設計図面情報J1が出力され、積算システム2へ入力されて、ここで積算演算が行われ、積算結果情報J2が出力される。詳細については、後述する。
【0026】
〔設計図面作成システム〕
図2は、本発明の実施形態に係るCADシステムの構成を示すブロック図である。図2に示すように、本実施形態のCADシステム1は、工事仕様書D1に基づいて、作図制御部(CAD)12で設計図面D2のいわゆる作図を行い、積算用設計情報入力部11で積算に必要な積算用設計情報J0を入力するように構成されている。尚、設計図面D2にも積算用設計情報J0が含まれる。作図制御部(CAD)12及び積算用設計情報入力部11で入力された積算用設計情報J0は、設計図面情報管理部14(設計図面情報出力部13)で、設計図面情報J1として、外管工事ごとに与えられる工事識別情報J2に対応付けて一括管理されている。
【0027】
図2に示すように、CADシステム1は、その機能による成果物として、設計図面D2と設計図面情報J1とを出力する。作図制御部12で作成される設計図面D2と、設計図面情報管理部14で管理される設計図面情報J1とは、CADシステム1において関連付けられている。ここでは、説明を容易にするために設計図面D2と設計図面情報J1とを分離して図示し、説明しているが、コンピュータ上に必ずしも複数の電子ファイルが必要な構成に限定されるものではなく、一つの電子ファイルに統合されていてもよい。また、設計図面D2と設計図面情報J1とが、それぞれ単一の電子ファイルである必要もなく、それぞれが複数の電子ファイルから構成されていてもよい。
【0028】
本実施形態において積算用設計情報J0は、少なくとも、外管工事の対象となる配管に対する工事種類及び配管の材質や寸法等の情報である配管土木情報J3と、配管の地中深度ごとの長さである深さ別延長情報J4と、配管に設置される機器の情報である配管機器情報J5と、配管と既設配管との接続形態を示す接続形態情報J6とを有している。ここで、配管土木情報J3に、深さ別延長情報J4と配管機器情報J5とを従属させた上で、配管土木情報J3と接続形態情報J6とを、外管工事を特定する工事識別情報J2に対応付けて一元化して管理している。そして、これら工事識別情報J2に対応付けて一元化して管理された情報が、設計図面情報J1として、設計図面作成システム1から出力される。設計図面情報J1は、その書式として例えば、CSV方式で出力することができる。
【0029】
上記のように、設計図面情報J1が格納される電子ファイルと、設計図面D2が格納される電子ファイルとが、別々に存在するような場合には、次のような利点がある。つまり、CADシステム1を構成するCAD12については、工事事業者が所有する個別のものを使い、このCAD12に積算用設計情報入力部11と設計図面情報出力部13とが有する機能を付加することで、CADシステム1を構成することができる。このようにすれば、工事事業者ごとに所有する資産を活用しつつ、工事管理システムを導入・拡張することができる。
【0030】
尚、本実施形態では、設計図面情報J1(積算用設計情報J0も同様)を構成する情報として、上記、配管土木情報J3、深さ別延長情報J4、配管機器情報J5、接続形態情報J6を挙げているが、もちろんこれらのみに限定されるものではない。本実施形態では本発明の理解を容易にするために、これらの情報に限定して説明している。従って、工事識別情報J2に関連付けて一元管理され、設計図面情報J1として設計図面作成システム1から出力される情報には、積算用設計情報入力部11から入力される情報に限らず、CAD12から入力される情報が含められていてもよい。
【0031】
図3は、本発明の実施形態に係る積算システムの構成を示すブロック図である。積算システム2の設計図面情報入力部21は、CADシステム1が出力する設計図面情報J1を、ネットワークシステム3を介して受け取り、積算に必要な積算用設計情報J0を得る。ここでは、ネットワークシステム3を介して受け取るとしているが、これに限らず、CD−R等の記憶媒体を介して受け取ってもよい。また、本実施形態でのネットワークシステム3を介するとは、直接に積算システム2とCADシステム1とが、ホストとリモートとの関係として接続される形態でもよいし、電子メール等を利用して設計図面情報J1を送受信するものでもよい。
【0032】
あるいは、ネットワークシステム3をインターネットを利用したweb上のシステムとしてもよい。そして、同じくネットワークシステム3上にCADシステム1が出力する設計図面D2や、設計図面情報J1が格納されるデータベース4があり、積算システム2はブラウザを用いてweb上の画面から操作できるようにしてもよい。積算システム2では、ブラウザの画面においてデータベース4上のファイルを指定することによって、設計図面情報J1を得るようにしてもよい。
【0033】
設計図面情報入力部21で受けとられた設計図面情報J1から取得された積算用設計情報J0は、積算用設計情報管理部23で管理される。積算用設計情報管理部23では、工事規模に応じた例えば、保安要員(ガードマン)の人数等、他の情報も含めてデータベース29で積算のために必要な情報を管理している。
【0034】
積算演算部24では、積算用設計情報J0を利用して工事の費用を積算する。図3のブロック図では、積算用設計情報J0のみに基づいて積算を行っているように想起されるが、これは説明を容易にするためのものであって、上述した他の情報、例えば保安要員(ガードマン)の人数等を含めて積算することを妨げるものではない。そして、積算演算部24で積算された結果は、積算結果出力部25を介して、積算結果情報J7として積算システム2から出力される。
【0035】
また、本実施形態の積算システム2は、設計図面情報入力部21とは別に、積算用設計情報J0を取得するための積算用設計情報取得部22を独自に備え、積算演算部24は、設計図面情報入力部21又は積算用設計情報取得部22において取得された積算用設計情報J0を用いて外管工事の費用を積算可能に構成されている。設計図面情報入力部21とは別に、積算用設計情報J0を取得するための積算用設計情報取得部22は、例えば、作業者が工事仕様書D1や設計図面D2等より情報を読み取って、積算システム2のブラウザ画面から入力するように構成することができる。
【0036】
設計図面情報入力部21又は積算用設計情報取得部22において取得された積算用設計情報J0は、同じ工事に対して行われるべき積算のための情報であるので、人為的なミス等を除けば、同じ内容の情報であるといえる。工事事業者が、この積算システム2と連携が可能なCADシステム1を導入していない等、設計図面情報J1が得られないような場合に有効な積算用設計情報J0の取得手段が、積算用設計情報取得部22である。従って、積算演算部24における演算も基本的には同様の処理がなされることになる。
【0037】
図3では、説明を容易にするため、そして、複数の系統より積算用設計情報J0を入手して積算が可能であることを明示するために積算演算部24の内部に複数の演算部を備える構成を例示している。即ち、電子ファイルに格納された設計図面情報J1から自動的に取得された積算用設計情報J0に基づいて積算演算を行う自動積算演算部24aと、工事仕様書D1や設計図面D2等のドキュメントから人為的に取得された積算用設計情報J0に基づいて積算演算を行う汎用積算部24bとを、積算演算部24に有する構成として図示している。従って、実際の構成を本実施例に限定する必要はなく、勿論一つの演算部を有して、入力される積算用設計情報J0を選択して演算するようにしてもよい。
【0038】
また、本実施形態では、上記個別の工事の詳細な設計情報に基づかずに積算を行う簡易積算部24cも備えた構成としている。この簡易積算には、標準的な積算情報である標準積算情報J9が用いられる。この標準積算情報J9は、予め積算システム2のデータベース29bに格納されている。これは、設計が進む前の仮積算や、入札前の入札条件を決定する際には、簡単に積算ができるので好ましい。この簡易積算部24cについても上記と同様で、積算に使用する情報のみを選択可能としておく構成であってもよい。
【0039】
また、本発明に係る積算システムは、取得済みの積算用設計情報J0を更新して新たな積算用設計情報J0とする更新情報入力部26と、更新された積算用設計情報J0から更新を反映した設計図面情報J10を出力する更新情報出力部27とを備えている。実際の外管工事では、工事が開始された後などで現場状況に応じて当初の設計内容から変更される場合がある。工事の内容に設計変更が加わっても、工事の進行に合わせて都度最新の積算を行うことができるので、工事の管理において好ましい。
【0040】
また、この更新を反映して新たな設計図面情報J10を出力する更新情報出力部27を備えているので、実際に工事が開始された後などで現場状況に応じて設計変更された内容を設計図面D2にも、迅速に帰還することができる。例えば、設計変更が反映された設計図面情報J10を設計図面作成システム1に入力し、ここで設計図面D2と設計変更が反映された設計図面情報J10との整合性をチェックすることで、不整合個所を明示したり、自動的に変更内容を設計図面D2に反映したりするようにCADシステム1を構成することもできる。このようにすると、工事の進捗に合わせて設計に変更が生じた場合であっても、それを迅速且つ正確に設計図面D2に反映することができる。その結果、工事の完成を検査する検収の際に工事の設計図面D2と現場で行った工事との間で不整合が起こらず、好ましい。
【0041】
〔積算用設計情報の付加〕
図4は、図2の設計図面作成システムによる設計図面の一例を示す図である。設計図面D2には、新規に造成される住宅地(1号地〜3号地)へガス管を延長する工事の設計内容が記載されている。設計図面D2の左上には、表57が設けられており、工事を特定する工事No.や、工事名、工事場所等が記載されている。図4に示すように、この工事は、図面上を上下に走る道路51に敷設された既設配管52から、この道路51に対してT字路で分岐した道路53に新規に配管54を敷設し、そこから、造成中の住宅地である1号地〜3号地へガス管を延長するものである。既設配管52と新設の配管54とは、接続部(連絡部)55で接続され、この工事で敷設される配管54は、一様な深さに敷設されるのではなく、場所によって異なる深さをもって敷設される。また、配管54には、ガスの遮断・供給により流量をコントロールするバルブや、ガス管への侵入水やガス中の飽和水分等による水分を除去するための水取器といった配管機器56が設置される。
【0042】
設計図面D2には、この新規に敷設される配管54に関する情報として、少なくとも、配管54に対する工事種類及び配管54の材質や寸法等の情報である配管土木情報J3と、配管54の地中深度ごとの長さである深さ別延長情報J4と、配管54に設置されるガバナやバルブや水取器といった配管機器56の情報である配管機器情報J5と、配管54と既設配管52との接続形態を示す接続形態情報J6とが記載され、関連付けられている。また、表57の形態で、工事No.や工事名、工事場所等も記されており、ここに記載された工事No.は、工事識別情報J2として扱われる。図2に示したように、この工事識別情報J2に対応付けて、配管土木情報J3に、深さ別延長情報J4と配管機器情報J5とを従属させた上で、配管土木情報3と接続形態情報J6とを管理する。尚、前述したように、工事識別情報J2に対応付けて管理される情報が、これらだけであるということを意味するのではなく、代表例として挙げているものである。前述した工事番号や工事名、工事場所といった情報等も工事識別情報J2に対応付けて管理される。
【0043】
図5は、図4の設計図面への積算用設計情報の入力方法を説明する図である。図5は、図4に示す設計図面D2を作図するCADシステム1を構成するコンピュータに接続されたモニタに表示される画面イメージを表している。画面に写しだされたウィンドウ60は、メニューバー61を有しており、ここでは例として電子ファイルをハードディスク等の記憶媒体からCADシステム1に呼び出したり、逆に保存したりする「ファイル」、電子マニュアルや検索システムを駆動する「ヘルプ」、積算用設計情報J0の入力等の編集や、積算用設計情報J0を構成する各種情報の関連付けや、設計図面情報J1の出力等を行う「積算支援ツール」の項目を示している。
【0044】
このメニューバー61から一つを選択すると、選択されたメニューバー61の項目の下にプルダウンメニュー62が現れるようになっている。ここで例えば、メニューバー61の「積算支援ツール」を選択すると、プルダウンメニュー62には、図5に示すように設計図面情報J1を構成する各種情報、例えば、深さ別延長情報J4の入力や修正をするための「深さ別延長作図」や「深さ別延長修正」や、配管土木情報J3に深さ別延長情報J4や配管機器情報J5を関連付けるための「グループ化」等、積算システム2との協働のために設計図面情報J1を操作するための項目が現れるようになっている。
【0045】
そして、このプルダウンメニュー62から所望のメニューを選択すると、選択したメニューに応じた操作ができるようになる。図5では、「深さ別延長作図」メニューが選択されており、このメニューの選択によって、操作のための新しいウィンドウ63が表示される例を示している。ここでは、深さ別延長情報J4として配管54に対応付けられると共に、図面上にも視覚的に記載された、
「1−一般−1.20−75−伏越小−0」
を入力する例を示している。ここで、上記の記載はハイフン(−)で区切られて、
1 : スパンNo、
一般 : 工法サイン、
1.20 : 配管される深さ(単位メートル)、
75 : 配管の延べ長さ(単位メートル)、
伏越小 : 伏越・架管サイン、
0 : 異型管の数量
を有している。これらは、図面上で配管54を表す線分を選択(レイヤ選択)し、これに対応付けて上記各情報を入力することによって、記載されたものであり、この内容が深さ別延長情報J4となる。図5に示すように情報の種類によって、入力枠64のように数値入力するものや、リスト選択枠65のように予め設定された項目の中から選択するものがある。
【0046】
ここで、「スパンNo.」は、異なる深さをもって敷設される配管54を区間ごとに表す通し番号での識別番号であり、CADシステム1が自動的に採番するものである。「工法サイン」は、リスト選択枠65のプルダウンメニューより項目を選択することによって入力される。項目には、通常の掘削を伴う一般工法や、非開削工法のフローモール工法等があり、本実施形態では、「一般」が選択された例を示している。「配管される深さ」及び「配管の延べ長さ」は、メートルを単位として、入力枠64に数値入力される。本実施形態では、深さ1.2メートルのところに75メートルに亘って配管する例を示している。「伏越・架管サイン」は、例えば河川等を横断して配管の必要がある場合に、リスト選択枠65で、項目選択により入力される。項目には、こういった横断の無いことを示す「なし」や、「架管」、「伏越」といったものがあり、本実施形態では、「伏越小」が選択されている。「異型管数」は、指定した配管の区間内に存在する異型管(形の異なる配管)の数であり、入力枠64より数値入力されるものである。本実施形態では、異型管は使用しないとして、ゼロが入力されている。
【0047】
このように、数値入力するものと、項目を選択するものとに分けて入力するように構成すると、入力する設計者によって項目を意味する用語が異なるということがない。従って、設計図面に入力された情報を利用して積算を行う際にも、疑義が生じずに好ましい構成となる。また、単に疑義を生じさせないためだけであれば、項目を意味する用語をマニュアル等で定め、それを参照して入力させるという方法もある。しかし、全ての人に煩雑なマニュアルを守らせることは、現実的ではない。従って、全ての人が同じように煩わしさを感じずに入力ができる点は、本実施形態の利点である。
【0048】
ここで、他の情報についても簡単にその内容を説明しておく。配管土木情報J3は、工事の種類、配管の種類、配管の仕様等を示す情報である。図3〜4に例示したように、配管土木情報J3として設計図面D2には、
「敷設 PE 150φ × 120m (民有地、As)」
と、記載されている。これは、工事の種類が「敷設」であり、配管の種類が「PE(ポリエチレン)管」で、径が150ミリメートルで、延長距離が120メートルであることを示している。他の工事の種類としては「撤去」や、外管工事直後の仮舗装から本舗装への「復元」があり、配管の種類としては「鋼管」や「鋳鉄管」がある。尚、括弧内の記載は備考であり、直接積算には使用しないものの、図面として有用な情報が記載される。ここでは、工事対象の土地が民有地であり、アスファルト(As)舗装されていることが示されている。
【0049】
この配管土木情報J3の入力に際しても、数値入力するものと、項目を選択するものとに分けて入力するようにすると、上述した効果が得られて好適である。即ち、工事の種類や配管の種類は項目選択とし、配管の径や延長距離は数値入力にすることができる。ここで、配管の延長距離は工事現場ごとに異なる非連続的な数値であるが、配管の径は既成の配管の持つ径に依存し、段階的な数値である。場合によっては、生産はされていても購買効率を考慮して使用する管の径による種類を集約している可能性もある。従って、配管の径も選択性とすることで、購買方針により使用できない管の径や、生産されていない管の径の指定を排除することができる点で好ましい。一方、工事の種類や配管の種類等は選択枝が少なく、図5のリスト選択枠65に例示したようなプルダウンメニューを用いることが有用であるが、配管の径については、その種類が多くプルダウンメニューの採用が却って煩わしさを招く可能性もある。そこで、このような場合には配管の径は、数値入力することとして、CADシステム1にチェック機能を設けることで、不適切な指定を排除可能に構成してもよい。
【0050】
次に接続形態情報J6について説明する。接続形態情報J6は、上述したように、新しい導管(配管)の敷設が完了し、耐圧や気密試験を行って異常のないことが確認された後に、既にガスが通じている既設導管(配管)と接続するもので、連絡工事あるいは結び工事と称される工事に関する情報である。設計図面D2には、図4に示すように、
「丁字連絡(本鋳鋼)」
と記載されている。これは、括弧内の記載内容と共に項目選択によって入力されるものである。ここでは、T(丁)字に接続されることを示している。他の選択枝としては、「直連絡」、「活管分岐」といったものがある。また、接続形態情報J6は、さらに属性情報として既設配管や新設配管のサイズや、接続箇所の材質等の情報を有している。
【0051】
配管機器情報J5は、CADシステム1が有している機器記号(シンボル)が属性として有している情報であり、CADシステム1が備える、いわゆるライブラリに格納されている情報である。
【0052】
以上、説明したように各情報が入力され、深さ別延長情報J4と配管機器情報J5とは、CADシステム1の有するグループ化機能によって、配管土木情報J3に関連付けられる。つまり、深さ別延長情報J4と配管機器情報J5とは、配管土木情報J3に従属する情報となる。次に、この配管土木情報J3と接続形態情報J6とが、工事識別情報J2に関連付けられ、積算用の設計情報が一元管理される。
【0053】
ここで、グループ化機能を働かせる際に、例えば、深さ別延長情報J4と配管機器情報J5とを配管土木情報J3に従属させて矛盾が生じないか、入力されている情報に誤りがないか、項目に抜けはないか等を、上述のチェック機能を働かせて確認するようにしておくとよい。勿論、配管土木情報J3と接続形態情報J6とを工事識別情報J2に関連付ける場合も同様である。さらに、CADシステム1から、これら関連付けられた情報を、設計図面情報J1として出力する際にも、このチェック機能を働かせると好適である。
【0054】
〔工事管理システム〕
図6は、工事計画から検収までの流れを説明する図である。工事発注事業者によって外管工事が起案されると、工事仕様書D1が作成される。そして、この工事仕様書D1に基づいて入札に参加する工事事業者によって工事設計が行われ、その結果物として、設計図面D2が作成される。工事発注事業者では、工事仕様書D1や設計図面D2に記載された情報に基づいて、工事の見積もり(積算)を行い、積算の結果によって得られた積算結果情報J7に基づいて発注先の工事事業者が決定され、工事が発注される。工事事業者によって工事が行われる際には、実際の工事現場の条件と設計図面D2との間での不整合が起こることもしばしばである。そして、不整合が起こった際には、適宜、設計図面D2を修正しながら修正設計図面D3を作成し、工事を進める。その際、設計変更した内容、即ち更新情報を工事発注事業者に通知すれば、工事発注事業者では再見積もり(再積算)を行い、当初見積もりとの差などを把握して、工事の管理を行う。工事が終了すると、全ての変更事項が記載された修正設計図面D3と工事現場の状況とを見分し、工事の検収を行う。
【0055】
図7は、図1の工事管理システムを拡張する例を示す概略図である。上記図6を用いて説明したように、工事事業者は複数有り、いわゆる入札によって工事発注事業者より発注を受けて工事を請け負う。従って、本実施形態の工事管理システムは、工事業者が工事発注事業者の工事仕様書D1に基づいて工事の設計を行うためのCADシステム1を、図1や図7に示すように複数有している。そして、これらのCADシステム1から出力される設計図面情報J1を用いて積算を行う積算システム2を工事発注事業者側に一つ有している。つまり、本実施形態の工事管理システムは、CADシステム1を個別の工事事業者に備え、積算システム2を工事発注事業者に備え、これら両システムがネットワークシステム3によって接続されている。尚、積算システム3は分散システム等で構築されている場合等では、複数で構成されることも有り得るので、本実施形態に示したように一つで無ければいけないものではない。
【0056】
積算システム2から出力される積算結果情報J2は、上述のネットワークシステム3とは異なるネットワークシステム5を介して、データベース6に格納され、例えば発注システム7で利用される。発注システム7では、積算結果情報J2等から工事を発注する工事事業者を決定し、発注伝票を発行するなどの発注処理を行う。
【0057】
本実施形態においては、ネットワークシステム3を例えばインターネット、ネットワークシステム5を例えばイントラネットで構成している。これは、複数の工事事業者との間でネットワークを結ぶ必要ある積算以前のネットワークは、公開システムで構築し、積算結果情報J7のように公開しない情報を含む積算以後のネットワークは、非公開システムで構築し、工事発注事業者の社内でのみ参照可能とするといったことを可能とするものである。図7に示すように、工事発注事業者の社内の端末8や、社内の設計部門のCADシステム等は、イントラネットで構築されたネットワークシステム5に含まれている。勿論、工事発注事業者の設計部門のCADシステム1をインターネットで構築されたネットワークシステム3に設けてもよい。
【0058】
図7では、公開、非公開の区別を判りやすくするためにネットワークシステム3と5とを、それぞれインターネット、イントラネットで構築する例を示した。実施形態はこれに限ることなく、セキュリティー設定等で、閲覧可能なデータベースを限定するなどし、積算結果情報J2は参照できないようにして、同じネットワークシステムの上で工事事業者と工事発注事業者とのシステウムを連結してもよい。
【0059】
以上、説明したように、本発明によって設計図面から積算に必要な情報を効果的に取り出すことのできる設計図面作成システムを提供し、この図面作成システムを用いて効率良く積算を行うことのできる積算システムを提供すると共に、これらのシステムを有して良好に工事の管理を行う工事管理システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明の実施形態に係る工事管理システムの概略図
【図2】本発明の実施形態に係るCADシステムの構成を示すブロック図
【図3】本発明の実施形態に係る積算システムの構成を示すブロック図
【図4】図2の設計図面作成システムによる設計図面の一例を示す図
【図5】図4の設計図面への積算用設計情報の入力方法を説明する図
【図6】工事計画から検収までの流れを説明する図
【図7】図1の工事管理システムを拡張する例を示す概略図
【符号の説明】
【0061】
11 積算用設計情報入力部
13 設計図面情報出力部
D2 設計図面
J1 設計図面情報
J2 工事識別情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外管工事用の設計図面を作成するための設計図面作成システムであって、
前記設計図面に対して前記外管工事の費用の積算に必要な積算用設計情報を付加する積算用設計情報入力部と、
入力された前記積算用設計情報を前記外管工事を特定する工事識別情報に対応付けて管理すると共に設計図面情報として出力する設計図面情報出力部と、
を備える設計図面作成システム。
【請求項2】
前記積算用設計情報は、少なくとも、
前記外管工事の対象となる配管に対する工事種類及び前記配管の材質や寸法を含む情報である配管土木情報と、
前記配管の地中深度ごとの長さである深さ別延長情報と、
前記配管に設置される機器の情報である配管機器情報と、
前記配管と既設配管との接続形態を示す接続形態情報と、
を有する請求項1に記載の設計図面作成システム。
【請求項3】
前記配管土木情報に、前記深さ別延長情報と前記配管機器情報とを従属させた上で、前記配管土木情報と前記接続形態情報とを、前記工事識別情報に対応付けて一元化して管理する請求項2に記載の設計図面作成システム。
【請求項4】
請求項1〜3の何れか一項に記載の設計図面作成システムより出力される前記設計図面情報から前記積算用設計情報を取得する設計図面情報入力部と、
前記積算用設計情報を用いて前記外管工事の費用を積算可能な積算演算部と、
この積算演算部で積算された積算結果情報を出力する積算結果出力部と、
を備えた積算システム。
【請求項5】
前記設計図面情報入力部とは別に、前記積算用設計情報を取得するための積算用設計情報取得部を備え、前記積算演算部は、前記設計図面情報入力部又は前記積算用設計情報取得部において取得された前記積算用設計情報を用いて前記外管工事の費用を積算可能に構成されている請求項4に記載の積算システム。
【請求項6】
取得済みの前記積算用設計情報を更新して新たな前記積算用設計情報とする更新情報入力部と、更新された前記積算用設計情報から更新を反映した前記設計図面情報を出力する更新情報出力部とを備える請求項5に記載の積算システム。
【請求項7】
請求項1〜3の何れか一項に記載の設計図面作成システムを個別の工事事業者に備え、請求項4〜6の何れか一項に記載の積算システムを工事発注事業者に備え、これら両システムがネットワークシステムによって接続された工事管理システム。
【請求項8】
前記工事事業者から、前記積算システムにより積算される外管工事の費用の積算結果へのアクセスが禁止されている請求項7に記載の工事管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−48281(P2006−48281A)
【公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−226723(P2004−226723)
【出願日】平成16年8月3日(2004.8.3)
【出願人】(000000284)大阪瓦斯株式会社 (2,453)
【Fターム(参考)】