説明

診断装置

本発明は、流体試料の一つ以上の成分の迅速かつ効率的な免疫化学的決定のための、分析方法、プラットホーム、および装置に関する。装置(1)は、少量の全血試料における被分析物を、被分析物を識別するための反応のための部位として、主として赤色血液細胞等の粒子を血漿から分離するための一つの膜(11)ならびに第2膜(20)を利用して識別するのに特に有用である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2002年10月11日に出願された米国特許仮出願番号60/417,794の優先権を主張し、そのすべての開示内容を本明細書中に援用する。
【背景技術】
【0002】
本発明は、流体試料中の分析的アッセイに有用なプラットホーム、装置、および方法に関する。特に、そのように限定されないが、少量の全血内の一つ以上の被分析物の存在を決定することに関する。
分析されるべき試料が、毛管作用によってそれを通って流れるニトロセルロース膜等の乾燥多孔質担体上で起こる反応を利用する多くのイムノアッセイ手順が、現在開発されてきており、反応生成物は、目視であるいは反射率計または蛍光計等の計器を用いて検出可能である。これらの手順は、そのように限定されないが、しばしば抗原/抗体反応を含み、反応対の一部材には、検出可能標識が付けられている。典型的に、標識は、酵素標識または特定の直接標識、例えば金等のゾル標識である。先行技術は、多くの有用な標識およびそれらの動作方法を十分承知している。
【0003】
この性質のイムノクロマトグラフィー装置は、(特許文献1)、(特許文献2)、(特許文献3)、(特許文献4)、(特許文献5)、(特許文献6)、(特許文献7)、(特許文献8)、(特許文献9)、(特許文献10)、(特許文献11)、(特許文献12)、(特許文献13)、(特許文献14)、(特許文献15)、(特許文献16)、(特許文献17)、(特許文献18)、(特許文献19)、(特許文献20)、(特許文献21)、(特許文献22)、(特許文献23)、(特許文献24)、(特許文献25)、および(特許文献26)を含むいくつかの米国および外国特許に記載されている。
【0004】
これらの特許は、一般に、二つの基本部品からなる装置:流体が、毛管作用によりそれを通って移動し、かつ被分析物を決定する反応が起こる乾燥多孔質担体、乾燥多孔質担体を支持し、かつ結果を見るのを容易にするための窓を含んでもよい試料塗布手段が形成されたケーシングからなる装置を記載している。試料量は、典型的には、試料が乾燥多孔質担体に与えられる前に測定される。これらの代表的な装置を用いた結果、医療および獣医分野での診断が大きく進歩することができた。
【特許文献1】米国特許第4,703,017号明細書
【特許文献2】米国特許第4,774,192号明細書
【特許文献3】米国特許第4,839,297号明細書
【特許文献4】米国特許第4,861,711号明細書
【特許文献5】米国特許第4,960,691号明細書
【特許文献6】米国特許第5,075,078号明細書
【特許文献7】米国特許第5,110,724号明細書
【特許文献8】米国特許第5,120,643号明細書
【特許文献9】米国特許第5,135,716号明細書
【特許文献10】米国特許第5,591,645号明細書
【特許文献11】米国特許第5,622,871号明細書
【特許文献12】米国特許第5,654,162号明細書
【特許文献13】米国特許第5,656,503号明細書
【特許文献14】米国特許第5,714,389号明細書
【特許文献15】米国特許第5,989,921号明細書
【特許文献16】米国特許第6,020,147号明細書
【特許文献17】米国特許第6,156,271号明細書
【特許文献18】米国特許第6,171,870号明細書
【特許文献19】米国特許第6,187,598号明細書
【特許文献20】米国特許第6,214,629号明細書
【特許文献21】米国特許第6,228,660号明細書
【特許文献22】米国特許第6,319,676号明細書
【特許文献23】米国特許第6,352,862号明細書
【特許文献24】米国特許第6,410,341号明細書
【特許文献25】米国特許第6,485,982号明細書
【特許文献26】米国特許第6,534,320号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、それらのいくつかは、製造するのが高価であり、使用するのが容易ではなく、あるいは所望の速度で行わないため不完全である。それらのいずれも、余分の解決策を加えなければ、典型的に指の穿刺から得られる少量の試料に対してイムノアッセイを行うことができないことがわかった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の装置は、製造するのが容易であるので、これらの問題を解消し、かつ初心者または未熟な作業員の手でも、わずか一滴の試料を利用して、迅速にかつ効率的に必要な情報を提供するだろう。本発明の装置はまた、試験が始まる前に最小試料量があること、および最小試料量が、試験工程中維持されることを保証するための機構を組み込んでいる。
本発明の生成物および手順、ならびにそれらの開示された修正を、多くの診断目的のためにならびに哺乳類の病気および治療処置の過程に追従するために利用することができる。特定の利点は、生成物および方法が、簡単な指の穿刺から得られるような少量の全血に応用可能である。本発明は、リガンドまたは被分析物が、抗原/抗体または等価反応体によって検出されあるいは定量化される実質的に任意の分野に応用可能である。
【0007】
本発明に従って検出されることがある被分析物は、例えば、妊娠、排卵、前立腺癌等の癌、および心血管事象を示しているものを含む。被分析物は、例えばhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)、LH(黄体形成ホルモン)、PSA(タンパク質特異抗原)、ミオグロビン、トロポニン、およびクレアチニンキナーゼMBを含む。
本発明のさらなる応用は、肝炎等のウィルス感染および胃腸潰瘍の原因であるピロリ菌等のバクテリア感染、ならびにサルモレラ菌および炭疽菌、化膿性連鎖球菌(S.pyrogenes)、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)、大便腸球菌(E.faecalis)等のグラム陽性菌によって生じる感染に関連する被分析物の認識を含む。
【0008】
本発明の説明が進むにつれて、少量試料のアッセイについてのその有用性に加えて、他の非常に重要な利点は、赤色血液細胞が流体通路を通って血漿から分離することを必要とするイムノアッセイおよび非イムノアッセイ形式に対するその応用可能性である。
装置を使用しうる容易さによって、家庭でのまたは医院での訓練されていない作業員によるそれらの使用、ならびに救急車、緊急治療室、緊急ケアセンター、および実験室での迅速な決定が可能となる。
【0009】
本発明は、設計原理および装置を提供し、各装置は、分析のための少量液体を受けかつ測定するようにかつ反応が起こる乾燥多孔質担体を包含するように形成されたプラットホームを備え、それによってユーザは試料内の一つ以上の成分を検出することができる。動作方法において、試料は、プラットホーム流路に与えられ、かついったん十分な試料がプラットホーム流路で受けられると、毛管作用によって、担体の下流または末端の方へ流れる。試料は、乾燥多孔質担体でのその流れの過程で、最初、担体の上流部上/内で乾燥された検出試薬に遭遇する。抗原被分析物の検出については、検出試薬は、典型的に、検出可能標識が付けられた一つ以上の抗体である。各抗体は、被分析物上のエピトープと反応する。担体の上流部は、試料が全血である場合、血漿分離材料であってもよい。
【0010】
検出試薬は、担体膜に着脱自在に結合される。試料との接触の結果、抗原/抗体反応が起こって、液体試料内で複合物を形成し、かつそれが固定捕捉試薬、典型的には、被分析物上の異なるエピトープと反応する第2抗体に遭遇するまで、毛管作用によって下流に流れる。
固定捕捉試薬との反応は、複合物を濃縮させて、肉眼でまたは適当な計測で見える固定線を形成する。
【0011】
本発明の装置は、さまざまな診断手順、特に試料として全血を利用するものに応用可能である。
本発明の装置の多くの利点の一つは、装置の試料でのオーバーロードは、試験結果に影響を及ぼさず、かつ装置の試料でのアンダーロードは、結果を生じることができないということである。さらに、該装置は、製造するのが容易であり、使用するのが容易であり、少量の試料を利用し、かつ迅速な結果を提供する。全血試料については、該装置は、試料処理および別々の試料収集または測定および転送装置を必要としない。装置を用いるために、いかなるさらなる解決策も必要としない。試料自体は、所望の結果を達成するために必要とされるすべてである。特定の利点は、本発明の装置が、三つの別個の要素、プラットホーム、乾燥多孔質担体、およびそれら二つの組み合わせを備えて、検出装置を形成するということである。各要素は、別々に製造されてもよい。
【0012】
本発明の装置は、心筋損傷の結果となりうる被分析物が存在するかどうかを調べるために、指の穿刺から取られた全血の分析に特に有用である。これらの被分析物は、トロポニン、脳性ナトリウム利尿ペプチド、およびその他のものを含む。装置の使用は、これらの特定の被分析物あるいは、実際には全血に限定されないが、多数の他の診断手順に等しく応用可能であることが認識されよう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
用語解説
本発明の説明で使用される用語の一般的な意味は、次の通りである。
Platform(プラットホーム)は、不透明、半透明、または透明であってもよく、かつ乾燥多孔質担体構成を含みかつ位置決めするように形成される上部および下部層の組み合わせである。層は、担体との協働関係で、貫通流路を形成するプラットホーム流路を形成するように構成されかつ組み立てられ、それによってプラットホームの上流端部で与えられる所与の量の液体試料が、毛管作用によって担体の末端部へ流れることができる。本発明の装置では、該層は、一般に、打抜き、成形、機械加工、および等価工程を含む標準的な周知の手順によって、アクリルポリマー等の親水性面を持つ剛性プラスチックから準備される。
【0014】
Dry porous carrier and dry porous carrier layer(乾燥多孔質担体および乾燥多孔質担体層)は、液体試料が毛管作用によってそれを通って流れるプラットホームで支持される多孔質材料を指す。そのような生成物は、しばしば膜と呼ばれる。それらは、分析反応が起こる主要部位である。
Device(装置)は、プラットホームと、液体試料内の被分析物または他のリガンド等の一つ以上の成分の定性的または定量的な決定に有用な乾燥多孔質材料との有効な組み合わせである。
【0015】
Analytes(被分析物)は、生理学的または病理学的状態を示す体液内のあるいはそこへ放出される物質である。それらは、例えば、心臓組織の劣化により心筋細胞から放出されて循環するタンパク質である心臓被分析物、妊娠を示すホルモン、糖尿病の状態をモニターするために用いられるグルコース、および感染から生じるさまざまなタンパク質または毒素を含む。
【0016】
(Top or Bottom layers(頂部層または底部層)は、乾燥多孔質担体を保持するように構成され、かつそれと協働して、膜の上流側のかつ試験されるべき液体試料のための通路を提供する貫通流路を形成する、プラットホームにおける上部層および下部層である。
Antigen(抗原)は、哺乳類では、抗体の生成を誘起する大きな分子、または大きな分子に連結されるハプテンである。本発明の装置は、流体における抗体または抗原の存在を決定するのに有用である。該装置は、体液、特に全血を分析するのに特に有用である。抗原は、妊娠、感染、癌、または心臓状態等の特定の生理学的または病理学的状態に固有のものであるので、しばしば「被分析物」と呼ばれる。
【0017】
Channel(流路)は、分析試験装置における、分析下の流体試料がそれを通って流れる任意に形成された導管または通路である。本発明の生成物では、流路は、上部層および下部層の隣接する表面ならびに乾燥多孔質担体の協働配置および構成によって形成される。便宜上、本発明の説明では、プラットホームにおける流路を、プラットホーム流路と呼び、かつ乾燥多孔質担体を、時々膜流路と呼ぶ。それらは、いっしょに貫通流路を形成する。
【0018】
Rapid(迅速な)は、検出可能生成物が、十分短い時間期間内、例えば約2分〜約10分内に形を成し、それによってユーザは、意味のあるかつ有用な結論を出すことができることを意味している。
Effieicnt(効率的な)は、検出可能生成物は、被分析物または他のリガンドが、通常心臓被分析物トロポニンI等の多くの被分析物と同様に、非常に低い濃度で存在するときでも、少量の試薬を利用して、少量の液体、たとえば、一滴または数滴の全血(約10ul〜約50ul)に関して形成されうることを意味している。
【0019】
Detecting Reagent(検出試薬)は、ある材料、しばしば、液体試料において検出されるべきである被分析物に対する抗体である。それは、典型的には、液体試料のための塗布点でまたはその下流側で、乾燥多孔質担体に着脱自在に結合される。たいていの免疫化学的分析については、それは、コロイド状の金等の検出可能標識が付けられ、かつ決定されるべき被分析物と複合物を形成する。
【0020】
Capture reagent(捕捉試薬)は、ある材料、しばしば、液体試料において検出されるべきである被分析物に対する第2抗体である。それは、検出試薬の下流側で担体に固定される。それは、担体上の複合物と反応しかつそれを濃縮させ、肉眼で見えるあるいは好適な器具の助けで読み取り可能である生成物を形成する。
本発明によれば、少量の試料例えば、典型的に指の穿刺から得られる一滴の全血を利用する迅速クロマトグラフィーアッセイ装置が提供される。この装置は、先行技術の装置、たとえば、少量の全血試料の分析の欠陥のいくつかを取り除いている。排除される他の欠陥には、別々の試料収集、容量測定および転送装置の必要性、二滴以上の(>35μL)試料の必要性、ならびに十分な試料の流れを容易にするためのさらなる溶液の必要性がある。
【0021】
装置は、次の設計原理を組み込む:試料流路は、毛管流を可能にする大きさで、各々が親水性面を有するプラットホームの上部層と下部層との間に形成される。プラットホーム流路は、乾燥多孔質担体に連通しており、かつ試験のために必要な試料量と同じかそれ以上の容量を有する。好ましい装置では、プラットホーム流路の上流端部は、試料の塗布を容易にするために、プラットホーム流路入口点に隣接して切欠きを含んでもよい。例えば、図1および図5に示されるように、小さい切欠きが、主開口が、装置を指先に押し付ける結果として塞がれるとき、プラットホーム流路への代替の試料入口を提供する。プラットホーム流路の下流端部は、狭くなって、増大した毛管力および試料の前部の乾燥多孔質担体への均一な流れを促進する。空地が、プラットホーム流路の周りに設計されて、プラットホーム流路が、接着剤または溶接等の手段によって封止されない場合、試料が上部層と下部層との間の空間に漏れるのを禁止する。プラットホームの上部層と下部層との間の狭い対面重複領域が、プラットホーム流路の周りに設計されて、重複領域が、プラットホーム流路が充填される前にまず試料で充填されるように、より大きな毛管力を生ずる。これは、封止機構としての役目を果たして、空気が、既に試料で充填されたプラットホーム流路へ漏れるのを防ぎ、試料の流れを妨げるようになる。プラットホームの重要な特徴は、試料が、頂部に対向するような、端縁から乾燥多孔質に入るということである。従来の装置では、試料は、乾燥多孔質担体の頂部に塗布され、かつ液体の外方へ広がる性質のため、常に消費された試料は主流の方向と反対に移動する。この損失は、少量の試料に対して意図されている装置にとって重大である。
【0022】
乾燥多孔質担体の大きさは、試験量に基づいて設計される。乾燥多孔質担体の長さは、試験時間の要求条件に基づいて設計される。全血試料としては、二種類の乾燥多孔質の材料が好ましい。第1の材料、乾燥多孔質担体の上流部の血漿分離器は、試料の赤色血液細胞係数を保つような液体容量を有する。第2材料、固定化した捕捉試薬の部位は、試料内の血漿量にほぼ等しい液体容量を有する。乾燥多孔質担体の液体容量およびその中の試料流量を、2〜3の簡単な観察によって決定することができる。
【0023】
少量の試料としては、試料の任意の重要な部分の蒸発を最小にするのが望ましいかもしれないので、防湿材を乾燥多孔質担体の表面上で使用するのが好ましい。
【実施例】
【0024】
一滴の全血試料について設計された本発明の一実施形態を、図1に示す。
図1は、乾燥多孔質担体構造およびそれの上または中で起こる反応をそれを通して見ることができる開口すなわち窓2を有するプラットホームの上部層1の底面図を含む。窓は、プラットホームの頂部層が透明または半透明であるならオプションである。プラットホームが不透明ならもちろん必要である。
【0025】
刻み目3は、切欠き4aおよび4bを有する下部層5の支持材4と協働して、試料のためのさらなる入口手段を提供する。
図示した装置の入口手段は、上部層1の底面9に刻み目6を含むように形成されたプラットホーム流路と整合している。上部層1の底面9が下部層5の頂面10と接触する空地7および8がある。これらの空地は、試料が、プラットホーム流路から、二つの面間の空間へ流れるのを禁止する。空地7および8は、領域12へ延び、試料が、乾燥多孔質担体11および20から二つの面9および10間の空間へ流出するのを防ぐ。
【0026】
プラットホーム流路は、乾燥多孔質担体11の上流端部の頂点13で終わっている。乾燥多孔質担体11のこの部分は、下部層5の頂面10から延びるY形突起14によって支持される。プラットホーム流路の下流端部は、試料が頂点13で乾燥多孔質担体11へ均一に流れるように15でくびれているのに注目されたい。乾燥多孔質担体端縁16と上部層1のくびれ部15の下流側の拡大領域の側壁との間には、対面接触もある。この空間は、くびれ部15よりさらに狭いので、即座に試料でいっぱいになり、その結果乾燥多孔質担体11へより均一に試料が侵入する。乾燥多孔質担体は、プラットホーム流路のものより大きな毛管力を有し、それによってプラットホーム流路のすべての試料は、乾燥多孔質担体へ移動する。毛管力のこの相互作用は、十分な血液が受けられる場合のみ、本発明の装置が診断反応を開始することができる主要因であり、それによって不十分な試料量によって生じる誤った結果を避ける。
【0027】
下部層5の頂面10には刻み目17があり、かつ上部層1の底面9からの矩形突起18がある。これらの特徴は、二つの目的に役立つ。一つは、2層を一緒に保持するのを補助することである。他方は、装置が完全に組み立てられると、乾燥多孔質担体を所定の位置にしっかりと保持することである。
さらに二つの層をまとめるのを補助して、プラットホームを形成するために、下部層5の頂面10には、上部層1の底面9の円筒形刻み目21と整合する円筒柱19がある。
【0028】
図2〜4は、本発明の好ましい膜構成を、図1のプラットホームで用いられてもよい検出および捕捉膜の寸法および構成の表示とともに示す。寸法は、とりわけ膜の種類、試料、および必要な感度によっては変更が可能であるので、単なる例示である。図2、図3、および図4に示される膜の特定の寸法は、10分未満で一滴の全血(約35uL)を分析するように規定されている。図2、図3、および図4に示される寸法の考察から明らかなように、検出膜11の頂点13は、プラットホーム流路の下流端部に接触する。検出膜11の下流端部は、捕捉膜20の上流端部とわずかに重複する。したがって、貫通流路が形成され、それによって試料は、検出膜11へのプラットホーム流路から、捕捉膜20の閉端部22まで流れることができる。捕捉膜20および検出膜11の全吸収量は、試験のための所望量にほぼ等しい。よって、流体試料が、膜20の端部へのその毛管流を完了するとき、プラットホーム流路は、ほぼ空である。この配置は、診断反応が始まる前に、十分な試料量があることを保証するための制御として役立つ。
【0029】
図2、図3、および図4に示される設計は、10分未満で、一滴の全血内の被分析物を検出することを対象にしている。それは、二つの膜、上流検出および血漿分離膜11および下流捕捉膜20がある好ましい構造を図示する。
図5は、本発明の範囲内の他の構造を図示する。図示した装置は、プラットホーム流路が下部層5の頂面10に形成されることを除いて、図1の装置と類似である。図において、先の図の部品と等価である装置のそれらの部品は、同じ参照番号によって識別される。しかしながら、プラットホーム流路は、下部層5の頂面10の刻み目6と整合してプラットホーム流路を形成する突起25によって形成される。プラットホーム流路は、頂部層の底面および底部層の頂面の刻み目の整合によっても形成されうる。プラットホームのこの変形は、熟練職人に容易に自明となるので、図示しない。
【0030】
検出膜11は、二つの機能を果たす。それは、濾過機能を行い、血漿を全血の流体の流れから分離する。それはまた、被分析物のための検出反応体、例えば、抗原/抗体複合体を生成するための標識付き抗体の析出のための部位として役立つ。好ましくないが、検出反応体を、捕捉膜20上またはプラットホーム流路内に載置することもできる。
検出膜11の現在の好ましい材料は、ワットマン(Whatman)F487−14膜(ニュージャージー州クリフトンのワットマン社(Whatman,Inc.(Clifton,New Jersey)から入手可能である)等の、ガラス繊維生成物である。他の有用な膜材料は、ニューヨーク州ロングアイランドのポール・コーポレーション(Pall Corporation (Long Island,New York))から入手可能な合成繊維膜、およびカナダのトロントのスペクトル・ダイアノステック社(Spectral Diagnostics (Toronto,Canada))から入手可能なポリエーテルスルフォンおよびピロリドン生成物である。
【0031】
本発明の実施において使用される免疫化学的方法は、プラットホームの均一構造のために、装置を充填しすぎることまたは充填が足りないことによる誤った結果を除外することを除いて、以前から公知の装置で使用されるものと同じである。さらに、試料は小さくてもよく、かつ急速に装置を通過するだろう。したがって、膜上にまたは膜内に試薬を載置する方法は、従来の手順と類似である。試料が膜を通過するのは、塗布領域の下流側であり、検出可能な結果がある被分析物捕捉点までである。安定化試薬および運搬促進試薬は、それらの使用はオプションであるが、標準的な実施に従って利用されてもよい。
【0032】
取り扱いを容易にするために、膜は、バッキングテープ(図示せず)、典型的には膜へ移動しない適当な接着剤付きポリスチレンテープで裏打ちされてもよい。そのようなテープのひとつは、カリフォルニア州サンノゼのG&L社(G&L (San Jose,California))から入手可能なスーパーホワイトポリスチレン(Super White Polystyrene)テープである。
【0033】
蒸発による試料の膜からの損失を制限するために、膜用の透明カバーテープ(図示せず)があってもよい。典型的には、これらのカバーテープは、無移行性接着剤付きの約50μmの厚さのポリエステル薄膜である。そのような膜の一つは、ペンシルベニア州グレンロックのアドヒーシブ・リサーチ社(Adhesives Research,Inc. (Glen Rock,Pennsylvania))から入手可能なARケア(ARcare)透明ポリエステルである。
【0034】
これらの種類の分析に関して標準であるように、反応の結果は、捕捉線23(図4)およびオプションの制御線24(図4)を観察することによって得られる。免疫化学的分析において、検出可能な捕捉線23は、標識が付けられた抗体/抗原/固定抗原生成物の形成部位である。制御線24は、試料の成分とまたは分析反応で形成されまたは利用される移動試薬と可視生成物を形成する任意の反応体を含んでもよい。
【0035】
本発明の利点、特に動作速度を達成するために、膜11および20の寸法、形状、および配置を選択するのが重要である。
図示した実施形態において試料が二つの膜を通って迅速に移動するために、そのうえ窓2を通して見えるよう捕捉ラインおよび制御ラインを十分離して保持するために、捕捉膜20には、狭い中間部および円形下流部が形作られている。膜の寸法は、捕捉および検出膜の全吸収量が、試料の必要な量にほぼ等しいように選択される。
【0036】
後者の特徴は、より長い長方形の形状の膜を形成することによっても達成されうるだろう。しかしながら、試験を完了するための結果として生じる時間は、好ましくないことに延長されるだろう。それは、長方形を短くしかつその横方向寸法を大きくすることによっても達成されうるだろう。このことは、試験を完了するための時間を減じることになるが、捕捉線および制御線は、あまりにも接近しているので、窓2を通して必ずしも容易に識別できるとは限らないだろう。この構成は、試験の感度も減じることがある。
【0037】
試験の完了は、捕捉膜20の22の端部までの試料の流れによって示され、かつ上部層1の窓2では目に見えて明らかであるかもしれない。したがって、タイミング装置は、試験の完了を決定するためのオプションにすぎない。
熟練職人に利用されているさまざまな標識のいずれも、本発明の装置において利用されうる。金属標識および酵素標識が好ましい。金属標識は、それらの顕著な感度のために特に好ましい。金属の中でも、金は、主としてその特徴が非常によく理解されているので、最も好ましい。
【0038】
本発明で使用される金標識付き抗体にとっての好ましい粒度は、試験の分析感度および反応体の親和性等の十分理解されている要因によっては適当な変形が容認されうるが、約20〜65mmである。
全血の分析については、捕捉膜20は、好ましくは、ニトロセルロースまたは等価生成物から形成される。それは、ワットマン社から入手可能である。
【0039】
本発明の多くの明らかな変形は、その精神および範囲から逸脱することなく可能である。たとえば、プラットホーム流路には、上で記載したような頂部層または下部層のいずれかにおいて刻み目が形成されうる。
本発明のさまざまな実施形態を、主としてサンドイッチアッセイに応用されるものとして説明してきたが、本発明の装置および原理が、競合アッセイまたは他のアッセイに容易に適応されうることは、熟練職人に明らかとなろう。
【0040】
本発明のプラットホーム、膜および装置のすべては、商業的に容易に入手可能である材料から、従来の周知の手順によって準備される。
本発明の全血試料への典型的な応用においては、検出膜には、被分析物上のエピトープと反応する、着脱自在に結合された標識付き抗体が含浸される。これらの被分析物は、例えば:hCG、ミオグロビン、C反応性タンパク質、LH、トロポニンIまたはT、ApoB100、PSA、クレアチニンキナーゼMB、および脳性ナトリウム利尿ペプチドであってもよい。第2すなわち捕捉膜は、被分析物上の他のエピトープと反応する含浸不動第2抗体の部位である。第2抗体の下流側には、反応して試験が有効であることを示す含浸制御試薬がある。
【0041】
全血試料は、プラットホーム流路を通って装置に加えられ、かつ検出膜へかつそれを通って流れる。検出膜では、赤色血液細胞は、濾過によって、試料から除去される。試料は、標識が付けられる第1抗体と接触し、その結果液体試料に、標識付き抗体/抗原複合物が形成され、かつ下流を捕捉膜へ流れる。捕捉膜では、複合体は、捕捉抗体と反応して、捕捉線で濃縮される標識付き抗体/抗原/捕捉抗体生成物を形成する。血漿は、捕捉線を過ぎて、捕捉線の下流側の制御部位まで流れ続ける。制御部位では、試験が、制御線の出現によって有効であることを示す反応がある。
【0042】
本開示の教示の利点について、熟練職人は、任意の数の周知の方法、および試薬を容易に適応させて、本発明の新規の装置を利用する被分析物または他のリガンドを検出することができる。
本発明を、次の例1によってさらに説明するが、本例は、本発明の特許請求の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
例1
一滴の全血試料を用いるヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)試験装置を、現在の発明に従って準備する。プラットホームおよび乾燥多孔質担体を、図1ないし図4に示されるように構成した。
【0043】
ニトロセルロース捕捉膜(ワットマン)に、従来の液体ディスペンサーを用いて、制御溶液および捕捉溶液の両方を含浸した。制御溶液は、アリスタ・バイオロジカル社(Arista Biologicals)から入手した1mg/mLのヤギ坑マウスIgGポリクローナル抗体を含有する。捕捉溶液は、(またアリスタ・バイオロジカル社から入手した)2mg/mLの親和性精製ヤギ坑ヒトhCGα鎖ポリクローナル抗体を含有する。含浸膜を、抗体を固定するために、30分間、37度で低温放置した。40nmの金粒子およびヒトhCGβ鎖に特有の単クローン抗体から準備した金抱合体を、アリスタ・バイオロジカル社から購入し、かつそれは、540nmで3.0の最終光学密度を有する。検出膜、血漿分離器(ワットマン)に、コロイド金抱合体溶液を噴射し、次に凍結乾燥して、水を除去した。試験片を、25μmの厚さの透明ポリエステルテープ(アドヒーシブ・リサーチ社)によって被覆し、かつG&Lプレシジョン・ダイ・カッテング社(G&L Precision Die Cutting,Inc.)から入手可能なポリスチレンテープで支持した。試験片の形状を、打抜具を用いて作成した。35uLの血液を用いて組み立てられた装置を試験することにより、優れた血漿分離および試料の流れがわかった。試験手順は、完了するのに約6分かかった。20mIUのhCG/mLの感度を観察した。
【0044】
さまざまな変更および修正が、本発明の精神を逸脱することなくここで図示した実施形態および説明に加えることができることは、当業者によって理解される。そのような修正および変更のすべては、添付の特許請求の範囲によって含抱されるよう意図されている。
本発明は、本発明の代表的な実施形態を図示する添付の図面を参照することによってよりよく理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の一つの特定の装置のさまざまな部品を図示する分解図。
【図2】本発明の好ましい膜構成を、図1のプラットホームで用いられてもよい検出および捕捉膜の寸法および構成の表示とともに示す(1)。
【図3】本発明の好ましい膜構成を、図1のプラットホームで用いられてもよい検出および捕捉膜の寸法および構成の表示とともに示す(2)。
【図4】本発明の好ましい膜構成を、図1のプラットホームで用いられてもよい検出および捕捉膜の寸法および構成の表示とともに示す(3)。
【図5】プラットホーム流路には、下部層の頂面において刻み目が形成される、本発明の他の実施形態を図示する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少量液体試料内の少なくとも一つの成分を検出するための一つ以上の乾燥多孔質膜を含むのに有用なプラットホームであって、前記膜は、前記液体試料内の少なくとも一つの成分を決定する反応が起こっている間に、前記液体試料が毛管作用によってそれを通って流れうる膜流路を提供し、
前記プラットホームには、試料塗布手段が形成され、かつ前記膜を囲みかつ位置決めするために親水性面を持つ頂部層および底部層を有し、各層は、頂部層面および底部層面が、前記頂部層の前記底面および前記底部層の前記頂面が固定対面接触されて、その結果前記層が所定の位置で前記膜を囲みかつ保持するように、かつ前記膜の上流側でありかつ前記親水性面の少なくとも一つに刻み目を含むプラットホーム流路を形成するように形成され、前記形成された流路は、前記膜と連通しており、それによって前記液体試料が、前記試料塗布手段から前記膜の末端までの連続通路を流れることができる、プラットホーム。
【請求項2】
前記プラットホーム流路には、前記頂部層の前記底面において刻み目が形成される、請求項1に記載のプラットホーム。
【請求項3】
前記プラットホーム流路は、前記底部層の前記頂面に形成される、請求項1に記載のプラットホーム。
【請求項4】
前記プラットホーム流路には、前記底部層の前記頂面および前記頂部層の前記底面において刻み目が形成される、請求項1に記載のプラットホーム。
【請求項5】
前記頂部層には、前記膜内で起こる反応の結果を観察するための窓がある、請求項1に記載のプラットホーム。
【請求項6】
少量液体試料内の少なくとも一つの成分の迅速かつ効率的な検出に有用な装置であって、前記装置は、前記試料内の少なくとも一つの成分の存在を決定する反応がそこで起こる膜を含み、
前記膜は、試料塗布手段が形成されたプラットホームに囲まれ、かつ親水性面を持つ頂部層および底部層が、前記頂部層の前記底面と前記底部層の前記頂面との対面接触を介して互いに固定されて、前記膜を囲みかつ位置決めし、そのような対面接触している前記面は、前記膜の上流側でありかつ前記親水性面の少なくとも一つに刻み目を含むプラットホーム流路を形成し、前記形成された流路は、前記膜と連通しており、それによって前記流体試料が、前記塗布手段から前記膜の末端部までの連続通路を流れることができる、装置。
【請求項7】
前記プラットホーム流路には、前記頂部層の前記底面において刻み目が形成される、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記プラットホーム流路には、前記底部層の前記頂面において刻み目が形成される、請求項6に記載の装置。
【請求項9】
前記プラットホーム流路には、前記底部層の前記頂面および前記頂部層の前記底面において刻み目が形成される、請求項6に記載の装置。
【請求項10】
前記頂部層には、前記膜内で起こる反応の結果を観察するための窓がある、請求項6に記載の装置。
【請求項11】
前記膜は、一つ以上の被分析物を検出するための一つ以上の試薬を含む、請求項6に記載の装置。
【請求項12】
前記被分析物は、hCG、LH、PSA、ミオグロビン、トロポニンI、トロポニンT、クレアチニンキナーゼMB、C反応性タンパク質、ApoB100、および脳性ナトリウム利尿ペプチドからなるグループから選択される、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記膜は、トロポニンIまたはトロポニンTを検出するための前記試薬を含む、請求項6に記載の装置。
【請求項14】
前記膜は、hCGを検出するための前記試薬を含む、請求項6に記載の装置。
【請求項15】
前記膜は、LHを検出するための前記試薬を含む、請求項6に記載の装置。
【請求項16】
前記膜は、PSAを検出するための前記試薬を含む、請求項6に記載の装置。
【請求項17】
前記膜は、C反応性タンパク質を検出するための前記試薬を含む、請求項6に記載の装置。
【請求項18】
前記膜は、ApoB100を検出するための前記試薬を含む、請求項6に記載の装置。
【請求項19】
前記膜は、脳性ナトリウム利尿ペプチドを検出するための前記試薬を含む、請求項6に記載の装置。
【請求項20】
全血液試料内の一つの成分の迅速かつ効率的な検出に有用な装置であって、前記装置は、上流検出膜および下流捕捉膜であって、前記検出膜は、前記赤色血液細胞のほぼすべてを前記試料から濾過するように構成され、かつ前記成分と反応して、前記検出膜において下流に移動する反応生成物を形成する移動標識付き検出試薬を含み、
前記捕捉膜は、前記検出膜の下流側にあり、かつ捕捉線で前記反応生成物と反応しかつそれを濃縮させる固定不動捕捉試薬を含み、前記検出膜の下流端部は、前記捕捉膜の上流端部とわずかに重複し、
前記膜は、試料塗布手段が形成されたプラットホームに囲まれ、かつ親水性面を持つ頂部層および底部層が、前記頂部層の前記底面と前記底部層の前記頂面との対面接触を介して互いに固定されて、両方の膜を、それらが重複関係にある間に囲み、
前記対面接触している前記面は、前記検出膜の上流側でありかつ前記親水性面の少なくとも一方に刻み目を含むプラットホーム流路を形成し、かつ前記形成された流路は、前記検出膜の前記上流端部と連通しており、それによって前記試料が、前記塗布手段から前記検出膜を介して前記捕捉膜の末端部までの連続通路を流れることができる、装置。
【請求項21】
前記プラットホーム流路には、前記頂部層の前記底面において刻み目が形成される、請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記プラットホーム流路には、前記底部層の前記頂面において刻み目が形成される、請求項20に記載の装置。
【請求項23】
前記プラットホーム流路には、前記底部層の前記頂面および前記頂部層の前記底面において刻み目が形成される、請求項20に記載の装置。
【請求項24】
前記頂部層には、前記捕捉膜内で起こる反応の結果を観察するための窓がある、請求項20に記載の装置。
【請求項25】
前記検出膜は、一つ以上の被分析物を検出するための一つ以上の試薬を含む、請求項20に記載の装置。
【請求項26】
前記被分析物は、hCG、LH、PSA、ミオグロビン、トロポニンI、クレアチニンキナーゼMB、C反応性タンパク質、ApoB100、および脳性ナトリウム利尿ペプチドからなるグループから選択される、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記検出膜は、hCGを検出するための前記試薬を含む、請求項20に記載の装置。
【請求項28】
前記検出膜は、LHを検出するための前記試薬を含む、請求項20に記載の装置。
【請求項29】
前記検出膜は、PSAを検出するための前記試薬を含む、請求項20に記載の装置。
【請求項30】
前記検出膜は、C反応性タンパク質を検出する前記試薬を含む、請求項20に記載の装置。
【請求項31】
前記検出膜は、ApoB100を検出するための前記試薬を含む、請求項20に記載の装置。
【請求項32】
前記検出膜は、脳性ナトリウム利尿ペプチドを検出するための前記試薬を含む、請求項20に記載の装置。
【請求項33】
前記検出膜は、ガラス繊維膜であり、かつ前記捕捉膜は、ニトロセルロース膜である、請求項20に記載の装置。
【請求項34】
前記膜は、透明カバー層で被覆されている、請求項20に記載の装置。
【請求項35】
前記カバー層は、ポリエステル膜である、請求項34に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2006−502404(P2006−502404A)
【公表日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−542757(P2004−542757)
【出願日】平成15年10月8日(2003.10.8)
【国際出願番号】PCT/IB2003/005088
【国際公開番号】WO2004/033101
【国際公開日】平成16年4月22日(2004.4.22)
【出願人】(505134028)ゼットビーエックス コーポレーション (1)
【Fターム(参考)】