説明

誘電体共振部品及びそれを用いた実装構造体

【課題】セラミック製誘電体ブロックの耐環境性を向上させることができ且つ電気特性の良い誘電体共振部品を提供する。
【解決手段】誘電体共振部品1は、機能性電子部品2、金属カバー3及び筒状のシールド導体4を具備する。機能性電子部品2は、誘電体ブロック21と、複数の貫通孔22と、内導体23と、外導体24と、結合電極25と、入出力電極26と、入出力端子27とを含む。金属カバー3は、機能性電子部品2に付され、外導体24に接続される第1の部分31と誘電体ブロック21の第1の面21aから隔てられて位置し且つ入出力端子27を挿通させる切除部33が形成されている第2の部分32とを有する。シールド導体4は、金属カバー3の第2の部分32より遠くまで延びた入出力端子27の部分を囲むように配置される。シールド導体4の一方の端縁部は金属カバー3と電気的に接続される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、誘電体ブロックに複数の共振器を形成してなる誘電体フィルタや誘電体送受共用器などの機能性電子部品を備えた誘電体共振部品及びそれを実装基板に実装してなる実装構造体に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機などの移動体通信機器に用いられる機能性電子部品である誘電体フィルタや誘電体送受共用器としては、誘電体ブロックを用い、これに複数の共振器を作り込んでなる一体型のものがしばしば用いられる。
【0003】
このような機能性電子部品を実装基板に実装する場合には、特許文献1に記載されているように、半田付けなどによる表面実装が用いられる。
【0004】
しかるに、近年、移動体通信機器、特に基地局用途のものにおいて高性能化が要請されており、これに伴い移動体通信機器に用いられる機能性電子部品にも高性能化が要請されている。そのためには、作り込む共振器の数を増加させ誘電体ブロックを大型化することで機能性電子部品を高性能化する手法が考えられる。
【0005】
しかし、このような大型の機能性電子部品をたとえば樹脂製の実装基板に半田付けなどで表面実装して使用する場合、セラミック製の誘電体ブロックと樹脂製実装基板との線膨張係数が異なるため、たとえば温度変化などの使用環境変化によって実装部分に応力が掛かり、半田やセラミック製誘電体ブロックが割れるという問題があった。
【0006】
このような問題を解決し、セラミック製の誘電体ブロックを用いた機能性電子部品の耐環境性を向上させるために、誘電体ブロックを直接実装基板に実装するのではなく、特許文献2及び3に記載されているように、接合用の突出部を備えた金属ケースまたは金属カバーを誘電体ブロックに付し、該金属ケースまたは金属カバーを介して実装基板に実装する方法が考案されている。この方法では、出力端子としては金属カバーに取り付けられた例えばハーメチックシールタイプのリード端子が用いられ、その一方の端部は誘電体ブロックに形成された入出力電極に接続され、他方の端部は実装基板に接続される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平6−164207号公報
【特許文献2】特開平7−202516号公報
【特許文献3】特開平7−254804号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献2及び3に記載されるように、誘電体ブロックを用いた機能性電子部品と金属ケースまたは金属カバーとから誘電体共振部品を構成し、該誘電体共振部品を実装基板に実装する方法においては、セラミック製誘電体ブロックの耐環境性は向上するものの金属ケースまたは金属カバーと実装基板との間に隙間があることからリード端子が金属カバー外に露出しており、そのため電波が漏洩し、電気的特性、特に減衰特性が悪化するという問題があった。
【0009】
本発明の目的は、セラミック製誘電体ブロックの耐環境性を向上させることができ且つ電気特性の良い誘電体共振部品及びそれを用いた実装構造体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明によれば、以上の如き目的を達成するものとして、
互いに反対側に位置する第1の面及び第2の面を有する誘電体ブロックと、前記第1の面から前記第2の面にかけて前記誘電体ブロックに形成された複数の貫通孔と、該貫通孔の内面に形成された内導体と、前記第1の面を除く前記誘電体ブロックの外面に形成された外導体と、前記第1の面にて前記内導体から延び、前記貫通孔に対応して形成される共振器同士を結合させる結合電極と、前記第1の面に形成され前記共振器のうちいずれかと結合する入出力電極と、該入出力電極に接合され且つ前記第1の面から突出するように延びた入出力端子と、を含んでなる機能性電子部品と、
該機能性電子部品に付され、前記機能性電子部品の外導体に接続される第1の部分と、前記誘電体ブロックの第1の面に対向するように該第1の面から隔てられて位置し且つ前記入出力端子を挿通させる切除部が形成されている第2の部分と、を有する金属カバーと、
を備えた誘電体共振部品であって、
該誘電体共振部品は、前記誘電体ブロックの第1の面からみて前記金属カバーの第2の部分より遠くまで延びた前記入出力端子の部分を囲むように配置された筒状のシールド導体を具備しており、該シールド導体の一方の端縁部は前記金属カバーと電気的に接続されていることを特徴とする誘電体共振部品、
が提供される。
【0011】
本発明の一態様においては、前記シールド導体は、側面部に複数のスリット部分を有する。また、本発明の一態様においては、前記シールド導体と前記入出力端子との間隔は1mm以上5mm以下であり、前記シールド導体の長さは0.5mm以上10mm以下である。さらに、本発明の一態様においては、前記金属カバーは、前記誘電体ブロックの第1の面からみて前記第2の部分より遠くまで延びた複数の突出部を有する。
【0012】
更に、本発明によれば、以上の如き目的を達成するものとして、
上記の誘電体共振部品を実装基板に実装してなる実装構造体であって、
前記実装基板は、前記誘電体共振部品の金属カバーの第2の部分に対向して位置する表面に形成された配線接続端子部を有しており、
該配線接続端子部は、入出力信号配線接続端子と接地配線接続端子とからなり、
前記誘電体共振部品の入出力端子部は前記入出力信号配線接続端子と接続されており、前記誘電体共振部品のシールド導体の他方の端縁部は前記接地配線接続端子と接続されていることを特徴とする誘電体共振部品の実装構造体、
が提供される。
【0013】
本発明の一態様においては、前記誘電体共振部品の金属カバーは、前記誘電体ブロックの第1の面からみて前記第2の部分より遠くまで延びた複数の突出部を有し、前記実装基板は、前記誘電体共振部品の入出力端子及び前記複数の突出部をそれぞれ挿入するための穴部を有しており、該穴部に挿入された前記誘電体共振部品の入出力端子及び突出部が前記実装基板と接合されている。また、本発明の一態様においては、前記穴部に挿入された前記誘電体共振部品の突出部は前記接地配線接続端子と接続されている。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、入出力端子を囲む筒状のシールド導体は、一方の端縁部が金属カバーに電気的に接続され且つ他方の端縁部が実装基板の接地配線接続端子に電気的に接続されるため、金属カバーと実装基板との間に隙間があっても電波の漏洩がなく、高性能で耐環境性が良い誘電体共振部品及びそれを用いた実装構造体が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明による誘電体共振部品の実施形態の模式的分解斜視図である。
【図2】図1の誘電体共振部品を用いた本発明による実装構造体の実施形態を示す模式的分解斜視図である。
【図3】図2の実装構造体の部分断面図である。
【図4】図2の実装構造体で用いられる誘電体共振部品の入出力端子の斜視図である。
【図5】図2の実装構造体で用いられるシールド導体の斜視図である。
【図6】シールド導体の変形例を示す斜視図である。
【図7】シールド導体の変形例を示す斜視図である。
【図8】本発明による誘電体共振部品の更に別の実施形態の模式的分解斜視図である。
【図9】誘電体送受共用器の周波数特性を示す図である。
【図10】誘電体送受共用器の周波数特性を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
[第1の実施形態]
図1は、本発明による誘電体共振部品の実施形態の模式的分解斜視図である。図2は、この誘電体共振部品を用いた本発明による実装構造体の実施形態を示す模式的分解斜視図である。図3は、この実装構造体の部分断面図である。図4は、この実装構造体で用いられる誘電体共振部品の入出力端子の斜視図である。図5は、この実装構造体で用いられるシールド導体の斜視図である。
【0017】
本実施形態の誘電体共振部品1は、機能性電子部品2と該機能性電子部品2に半田接合などにより接続されることで付される金属カバー3とを備えている。本実施形態では、機能性電子部品2は1つの誘電体ブロックを用いて作り込まれた4段の誘電体フィルタを構成している。
【0018】
機能性電子部品2は、直方体形状の誘電体ブロック21を含む。誘電体ブロック21の材質としては、たとえばAlを主成分とするアルミナ系セラミックであり比誘電率εが13程度の誘電体セラミックスを使用することができる。誘電体ブロック21は、互いに反対側に位置する第1の面21a及び第2の面21bを有する。
【0019】
機能性電子部品2は、また、第1の面21aから第2の面21bにかけて誘電体ブロック21に形成された複数の貫通孔22を含む。機能性電子部品2は、また、貫通孔22の内面に形成された内導体23を含む。機能性電子部品2は、また、第1の面21aを除く誘電体ブロック21の外面に形成された外導体24を含む。機能性電子部品2は、また、第1の面21aにて内導体23から延び、貫通孔22に対応して形成される1/4波長型の共振器同士を結合させる結合電極25を含む。機能性電子部品2は、また、第1の面21aに形成され共振器のうちいずれかと結合する入出力電極26を含む。機能性電子部品2は、また、入出力電極26に接合され且つ第1の面21aから突出するように延びた入出力端子27を含む。
【0020】
入出力端子27は、図4に示されるように、導電線8X1と、その長手方向の所要位置にて導電線8X1を包囲するように配置された金属シェル8X2と、該金属シェル8X2と導電線8X1との間に充填されたガラス系絶縁部8X3とからなる。
【0021】
金属カバー3は、機能性電子部品2の外導体24に接続される第1の部分31と誘電体ブロック21の第1の面21aに対向するように該第1の面から隔てられて位置する第2の部分32とを有する。第2の部分32と第1の部分31とは互いに直交しており、従って、金属カバー3は、大略チャンネル形状をなしている。第2の部分32には、機能性電子部品2の入出力端子27を挿通させる切除部33が形成されている。入出力端子27の金属シェル8X2が、金属カバー3の切除部33を形成する開口の内方端縁部に半田接合などにより接続されている。即ち、入出力端子27は、ハーメチックシールタイプのリードピン端子である。金属カバー3は、更に、誘電体ブロック21の第1の面21aからみて第2の部分32より遠くまで延びた4つの突出部34を有する。金属カバー3の材質としては、たとえば鉄系合金が用いられるが、これに限定されるものではなく、導電体であれば良い。
【0022】
誘電体共振部品1は、更に、誘電体ブロック21の第1の面21aからみて金属カバー3の第2の部分32より遠くまで延びた入出力端子27の部分を囲むように配置された筒状のシールド導体4を具備している。シールド導体4の一方の端縁部41は、金属カバー3の切除部33を形成する開口の内方端縁部の近傍部分に半田接合などにより接続されており、これにより金属カバー3と電気的に接続されている。シールド導体4の材質としては、たとえば銅系合金が用いられるが、これに限定されるものではなく、導電体であれば良い。シールド導体4と入出力端子27の導電線8X1との間隔Aは、組み立ての安定性を高める観点から1mm以上が好ましく、電気特性の安定性を高める観点から5mm以下が好ましい。また、シールド導体4の長さBは、応力緩和の有効性を高める観点から0.5mm以上が好ましく、電気特性の安定性を高める観点から10mm以下が好ましい。
【0023】
本実施形態の実装構造体10は、以上のような誘電体共振部品1を実装基板5に実装してなるものである。
【0024】
実装基板5は、その表面に配線接続端子部51を有する。配線接続端子部51は、金属カバー3の第2の部分32に対向して位置する。該配線接続端子部は、入出力信号配線接続端子51aと接地配線接続端子51bとからなる。
【0025】
図3に示されているように、入出力端子部27は、実装基板5の入出力信号配線接続端子51aと半田接合などにより接続されている。また、シールド導体4の他方の端縁部42は、接地配線接続端子51bと半田接合などにより接続されている。
【0026】
実装基板5は、入出力端子27及び複数の突出部34をそれぞれ挿入するための穴部52,53を有している。該穴部52,53に挿入された入出力端子部27及び金属カバー3の突出部34は、実装基板5と接合されている。この接合により、機能性電子部品2が、実装基板5とより強固に接続される。このような構造にすることで、金属カバー3と実装基板5との間に隙間があっても、シールド導体4が存在することで、電波の漏洩が防止でき、高性能の誘電体共振部品1及びその実装構造体10が提供される。
【0027】
図6及び図7に、シールド導体4の変形例を示す。
【0028】
図6の変形例では、シールド導体4は、一方及び他方の端縁部41,42の双方にフランジが付されている。片方の端縁部のみにフランジを付してもよい。フランジを付することで、シールド導体4と金属カバー3及び実装基板5との接合がより確実になり、シールド効果がより高められる。
【0029】
図7の変形例では、シールド導体4は、側面部から一方の端縁部41にかけて長さ方向に複数のスリットSが設けられている。スリットSの寸法をカットオフ周波数の波長以下に設定することでシールド効果は維持される。本変形例のシールド導体4では側面にスリットが設けられているため、このシールド導体4を用いて誘電体共振部品1を構成することで、温度変化などの使用環境によって実装部分にかかる応力がより緩和され、さらに耐環境性の良い誘電体共振部品及びその実装構造体が提供される。本変形例では、フランジ部分を金属カバー3に接続しても良いし実装基板5に接続しても良い。また、フランジは一方及び他方の端縁部41,42の双方に付してもよい。
【0030】
尚、金属カバー3を機能性電子部品2に接続(嵌合)する方法としては、上記のように半田接合によるほかに、第1の部分31即ち2つの側面部の長手方向の中央部を凹部形状(誘電体ブロック21に向かっては凸状)とすることで、カシメにより金属カバー3を機能性電子部品2に強固に結合することができる。
【0031】
また、金属カバー3には、更に第2の部分32の両端部に、第1の部分31に直交するように突起物(羽根)を具備することができる。この突起物は、誘電体ブロックの2つの端面上の外導体24に接する。これにより、金属カバー3と機能性電子部品2とをより強固に結合できる。
【0032】
[第2の実施形態]
図8は、本発明による誘電体共振部品の更に別の実施形態の模式的分解斜視図である。図8において、図1〜図7におけるものと同様な機能を有する部材または部分には、同一の符号が付されている。
【0033】
本実施形態では、機能性電子部品2は1つの誘電体ブロックを用いて作り込まれた誘電体送受共用器を構成している。この誘電体送受共用器では、誘電体共振部品1は3つの入出力端子27を有する。
【0034】
誘電体送受共用器は、5段の送信用フィルタ部Tx及び5段の受信用フィルタ部Rxを有する。送信用フィルタ部Tx及び受信用フィルタ部Rxの基本的構成は、上記第1の実施形態のものと同等である。但し、送信用フィルタ部Tx及び受信用フィルタ部Rxに共通の入出力電極26及び入出力端子(共通端子)27は、送信用フィルタ部Txと受信用フィルタ部Rxとの間に位置する。
【0035】
誘電体ブロック21は、長さLがたとえば約8mmであり、幅Wがたとえば約74mmであり、高さHがたとえば約16mmである。
【0036】
本実施形態の誘電体共振部品1の金属カバー3には、実装基板との接合のための突出部34が5つ設けられているが、これに限定されるものではない。
【0037】
本実施形態では、入出力端子27として、送信入力用端子、受信出力用端子及び共通端子の3つの端子を具備しており、これら入出力端子としては、第1の実施形態と同様にハーメチックシールピンが用いられている。第1の実施形態と同様にして、送信入力用端子、受信出力用端子及び共通端子は、それぞれ、一端部が送信入力用電極、受信出力用電極及び共通電極からなる出力電極26と接続されており、他端部が実装基板に設けられた穴部に挿入され、たとえば半田等で接合される。
【0038】
図9及び図10に第2の実施形態(図8)の誘電体送受共用器の周波数特性を示す。シールド導体4は、図5のものを採用し、シールド導体4と入出力端子27の導電線8X1との間隔Aは、2.5mmであり、シールド導体4の長さBは、1mmであった。図9は送信用フィルタ部Txの周波数特性であり、図10は受信用フィルタ部Rxの周波数特性である。ここで、本実施形態に係る特性をXで示し、比較のためにシールド導体4が無い場合の特性をYで示す。これらの図の比較から、シールド導体4を設けた場合の方が電波の漏が低減され高減衰のフィルタ特性が得られることがわかる。
【符号の説明】
【0039】
1 誘電体共振部品
2 機能性電子部品
21 誘電体ブロック
21a 第1の面
21b 第2の面
22 貫通孔
23 内導体
24 外導体
25 結合電極
26 入出力電極
27 入出力端子
8X1 導電線
8X2 金属シェル
8X3 ガラス系絶縁部
3 金属カバー
31 第1の部分
32 第2の部分
33 切除部
34 突出部
4 シールド導体
41 一方の端縁部
42 他方の端縁部
5 実装基板
51 配線接続端子部
51a 入出力信号配線接続端子
51b 接地配線接続端子
52,53 穴部
10 実装構造体
S スリット
Tx 送信用フィルタ部
Rx 受信用フィルタ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに反対側に位置する第1の面及び第2の面を有する誘電体ブロックと、前記第1の面から前記第2の面にかけて前記誘電体ブロックに形成された複数の貫通孔と、該貫通孔の内面に形成された内導体と、前記第1の面を除く前記誘電体ブロックの外面に形成された外導体と、前記第1の面にて前記内導体から延び、前記貫通孔に対応して形成される共振器同士を結合させる結合電極と、前記第1の面に形成され前記共振器のうちいずれかと結合する入出力電極と、該入出力電極に接合され且つ前記第1の面から突出するように延びた入出力端子と、を含んでなる機能性電子部品と、
該機能性電子部品に付され、前記機能性電子部品の外導体に接続される第1の部分と、前記誘電体ブロックの第1の面に対向するように該第1の面から隔てられて位置し且つ前記入出力端子を挿通させる切除部が形成されている第2の部分と、を有する金属カバーと、
を備えた誘電体共振部品であって、
該誘電体共振部品は、前記誘電体ブロックの第1の面からみて前記金属カバーの第2の部分より遠くまで延びた前記入出力端子の部分を囲むように配置された筒状のシールド導体を具備しており、該シールド導体の一方の端縁部は前記金属カバーと電気的に接続されていることを特徴とする誘電体共振部品。
【請求項2】
前記シールド導体は、側面部に複数のスリット部分を有することを特徴とする、請求項1に記載の誘電体共振部品。
【請求項3】
前記シールド導体と前記入出力端子との間隔は1mm以上5mm以下であり、前記シールド導体の長さは0.5mm以上10mm以下であることを特徴とする、請求項1または2に記載の誘電体共振部品。
【請求項4】
前記金属カバーは、前記誘電体ブロックの第1の面からみて前記第2の部分より遠くまで延びた複数の突出部を有することを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の誘電体共振部品。
【請求項5】
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の誘電体共振部品を実装基板に実装してなる実装構造体であって、
前記実装基板は、前記誘電体共振部品の金属カバーの第2の部分に対向して位置する表面に形成された配線接続端子部を有しており、
該配線接続端子部は、入出力信号配線接続端子と接地配線接続端子とからなり、
前記誘電体共振部品の入出力端子部は前記入出力信号配線接続端子と接続されており、前記誘電体共振部品のシールド導体の他方の端縁部は前記接地配線接続端子と接続されていることを特徴とする誘電体共振部品の実装構造体。
【請求項6】
前記誘電体共振部品の金属カバーは、前記誘電体ブロックの第1の面からみて前記第2の部分より遠くまで延びた複数の突出部を有し、
前記実装基板は、前記誘電体共振部品の入出力端子及び前記複数の突出部をそれぞれ挿入するための穴部を有しており、
該穴部に挿入された前記誘電体共振部品の入出力端子及び突出部が前記実装基板と接合されていることを特徴とする、請求項5に記載の誘電体共振部品の実装構造体。
【請求項7】
前記穴部に挿入された前記誘電体共振部品の突出部は前記接地配線接続端子と接続されていることを特徴とする、請求項6に記載の誘電体共振部品の実装構造体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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