説明

調剤装置のカウント装置

【課題】錠剤シートの枚数を自動的にカウントして、信頼性の高い在庫管理を行うことのできる調剤装置のカウント装置を提供する。
【解決手段】これは、錠剤カセット内の錠剤シートの枚数をカウントする第一のカウンタ(431)と、錠剤カセット内に戻される端数シートの錠剤数をカウントする第二のカウンタ(435)とを備えた調剤装置のカウント装置であって、前記第一のカウンタ(431)を用いてカウントされた錠剤シートのカウント枚数と、前記第二のカウンタ(435)を用いてカウントされた端数シートの錠剤数とに基づいて、在庫管理を行うものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、調剤装置のカウント装置に関し、特にPTP(プレス スルー パッケージ)錠剤シートと呼ばれる包装形式の錠剤を、錠剤カセットに入れて自動的に調剤する調剤装置の当該錠剤シート枚数をカウントする装置に好適である。
【背景技術】
【0002】
従来、病院等の薬局における調剤作業は薬剤師が医師の処方箋に従って行っているが、特に診療分野が広い総合病院等にあっては、常時取り出し可能にしておく錠剤の種類が多くなり、保管場所を必要とするばかりか、処方箋に基づいて調剤する作業は非常に精神的、肉体的に負担を強いられるものであった。
【0003】
そこで、予め設定したプログラムに基づいて所定の錠剤の所定個数分を、PTP錠剤シートの端数分を含めて自動的に調剤する調剤装置が開発された(例えば特許文献1,2参照)。なお、PTP錠剤シートとは、錠剤側を押圧することで底のアルミシート部分を破ることにより錠剤を取り出すようにした包装形式であり、一般には錠剤の10個以上を1枚のシート状にして供給される。
【0004】
ここでは、PTP錠剤シートを複数枚載置した錠剤カセットはカセット棚に収容されており、ヘッド装置に搭載されているチャッキング装置の爪部が、錠剤カセットの前面に形成されている溝部に直接潜入して、相対位置合わせを行うとともに、錠剤カセット内の最下位置にあるPTP錠剤シートをチャッキングして外部に自動的に取り出すようになっている。
【0005】
このような調剤装置では、各錠剤カセット内に積載されたPTP錠剤シートの枚数は、制御装置に記憶しておいた初期値データから前記自動的に取り出された枚数を減じていくことで把握されることでいわゆる在庫管理が行われていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、緊急に薬剤が要るような場合には、ある錠剤カセットから人手で所望のPTP錠剤シートが取り出されることがある。この逆に、使用して余分となったPTP錠剤シートが他の錠剤カセットに戻されることもある。そのような理由により、在庫管理データと各錠剤カセット内に実際に積載されたPTP錠剤シートの枚数とが合わないことが通常であった。そこで、各錠剤カセット内に積載されるPTP錠剤シートの枚数を人手により確認して、前記在庫管理データを更新する必要があった。
【0007】
しかしながら、膨大な種類のPTP錠剤シートの枚数を人手により確認することは大変な手間であり、前記人手によるPTP錠剤シートの取り出しやその戻しが多いことからなおさらであった。また、人手による確認では、誤ってPTP錠剤シートの枚数をカウントするおそれも多分にあり、誤ってカウントされたPTP錠剤シートの枚数により在庫管理を行ったのでは、その在庫管理データの信頼性を損なうことになりかねない。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、PTP錠剤シートの枚数を自動的にカウントして、信頼性の高い在庫管理データを得ることのできる調剤装置のカウント装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、錠剤カセット内の錠剤シートの枚数をカウントする第一のカウンタと、錠剤カセット内に戻される端数シートの錠剤数をカウントする第二のカウンタとを備えた調剤装置のカウント装置であって、前記第一のカウンタを用いてカウントされた錠剤シートのカウント枚数と、前記第二のカウンタを用いてカウントされた端数シートの錠剤数とに基づいて、在庫管理を行うことを特徴とするものである。
本発明によれば、前記第一のカウンタを用いてカウントされた錠剤シートのカウント枚数と、前記第二のカウンタを用いてカウントされた端数シートの錠剤数とに基づいて、在庫管理を行うので、自動的にカウントされた錠剤シートの枚数と、自動的にカウントされた端数シートの錠剤数とを用いて、より信頼性の高い在庫管理を行うことができるようになる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、前記第一のカウンタを用いてカウントされた錠剤シートのカウント枚数と、前記第二のカウンタを用いてカウントされた端数シートの錠剤数とに基づいて、在庫管理を行うので、自動的にカウントされた錠剤シートの枚数と、自動的にカウントされた端数シートの錠剤数とを用いて、より信頼性の高い在庫管理を行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施形態に係る調剤装置の主たる構成要素を示す分解斜視図である。
【図2】錠剤カセットのチャッキングユニットに臨む側から見た斜視図である。
【図3】錠剤カセットの分解斜視図である。
【図4】錠剤カセットのシート頭出し前の状態を示す側断面図である。
【図5】錠剤カセットのシート頭出し時の状態を示す側断面図である。
【図6】カセット本体の本体下部の具体的構成を示す斜視図である。
【図7】カウンタとして反射型のレーザー式距離センサを用いて、錠剤カセット内のPTP錠剤シートの枚数をカウントする様子を示す側断面図である。
【図8】カウンタとして撮像画像認識装置を用いて、錠剤カセット内のPTP錠剤シートの枚数をカウントする様子を示す側断面図である。
【図9】カウンタとして接触式センサを用いて、錠剤カセット内のPTP錠剤シートの枚数をカウントする様子を示す側断面図である。
【図10】本調剤装置の在庫管理に係る制御系を示す機能ブロック図である。
【図11】本調剤装置の在庫管理に係る概略動作を示すフローチャートである。
【図12】カウンタとしてフォトインタラプタを用いて、端数シートの錠剤数をカウントする様子を示す斜視図である。
【図13】本調剤装置の他の在庫管理に係る制御系を示す機能ブロック図である。
【図14】本調剤装置の他の在庫管理に係る概略動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は本発明の一実施形態に係る調剤装置1の主たる構成要素を示す分解斜視図である。
【0013】
図1に示すように、この調剤装置1は、箱状の装置本体100の奥側左右に2台設けられたYキャリッジ200,200と、これらのYキャリッジ200,200にそれぞれ支持されたXキャリッジ300,300と、これらのXキャリッジ300,300にそれぞれ支持されたチャッキングユニット400,400と、前記装置本体100の手前側左右に2台設けられ、複数の錠剤カセット500,500,・・・を左右方向に並べて搭載可能なカセット棚600,600と、これらのカセット棚600,600の下部にそれぞれ配置されたカッティングユニット700,700と、左右のカセット棚600,600の下方に、両カセット棚600,600の左右両端間に亘って配置された1台の搬送コンベアユニット800とを備えている。
【0014】
以下、複数存在する構成要素については、その代表的なものについて説明する。
【0015】
Yキャリッジ200は、サーボモータ210と、このサーボモータ210で駆動される縦軸方向(図1中のY方向)のボールネジ220と、ボールネジ220の左右にそれぞれ配置された縦ガイド230,230と、ボールネジ220の回転により上下動するナット240とを備えており、Xキャリッジ300は、縦ガイド230,230に案内されつつ、ボールネジ220の回転によりナット240とともに上下動するキャリッジ本体310と、このキャリッジ本体310上に、サーボモータ410と、このサーボモータ410で駆動される横軸方向(図1中のX方向)のボールネジ415と、図示しないナットとを備えている。
【0016】
図2は錠剤カセット500のチャッキングユニット400に対向する側から見た斜視図、図3はその分解斜視図、図4はシート頭出し前の状態を示す側断面図,図5はシート頭出し時の状態を示す側断面図、図6はカセット本体520の本体下部540の具体的構成を示す斜視図である。なお、以下では、錠剤カセット500のチャッキングユニット400に対向する側を前、その反対側を後という。
【0017】
本実施形態における錠剤カセット500は、積載される各種PTP錠剤シート(錠剤シートに相当する。)900よりも若干幅広に形成されている。したがって、錠剤カセット500としては、各種PTP錠剤シート900の有する幅に応じて、幅寸法のみが異なるものが複数用意される。それらの具体的な構成は、いずれも図2,図3に示すように、断面凹状をなす長尺のカセット基部510と、このカセット基部510の長手方向から着脱自在に嵌合されるカセット本体520とからなっている。
【0018】
カセット基部510の底板511の裏面側には、図4,図5に示すように、側面視L字状の突起512,512が前後(及び左右)にそれぞれ形成され、その底板511の後端は上方に屈曲されて弾性を有する舌片513が形成されている。前記底板511の後部の表面側には断面逆凹状の支持部材514が形成され、この支持部材514で片持ち支持される左右二条の舌片515,515がそれぞれ前部に向かって先下がりに形成されている。なお、支持部材514と、舌片515,515とは、前記図2に示すように、ともにカセット基部510の左右側壁516,517内に配置されており、この舌片515,515でPTP錠剤シート900,900,・・・の端数分がチャッキングされるようになっている。ただし、前記舌片515の条数は二条に限定されず、一条でもよいし、三条以上であってもよい。
【0019】
カセット本体520は、さらに複数のPTP錠剤シート900,900,・・・を積載可能な本体上部530と、この本体上部530の下部に一体となるように取り付けられた本体下部540とからなっている。
【0020】
本体下部540は、カセット本体520のカセット基部510への組み立て状態で、該カセット基部510の左右側壁516,517内に埋没して配置されるものであるが、その単体で見ると、図6に示すように、断面凹状の長尺形状をなした底板541上に前記本体上部530の一番下に積載されたPTP錠剤シート900を順次に取り出すためのリンク機構550を備えている。
【0021】
このリンク機構550は、前記本体下部540の底板541の後部にあって、その幅方向の略中央部に回転可能に軸支された回転部材542と、後端側がこの回転部材542の一端側に回転可能に連結され、かつ前端側の押圧部材543が前記チャック430による押圧力を受けると、引張りバネ544aによる弾性付勢力に抗して後向きに移動可能な第一のスライド部材544と、この第一のスライド部材544と平行に配置されるとともに、後端側が前記回転部材542の他端側に回転可能に連結され、かつ前記第一のスライド部材544と逆向きに移動可能な第二のスライド部材545とを備えており、この第二のスライド部材545に、前記一番下に積載されたPTP錠剤シート900を押し出すための押出部材546が立設されている。
【0022】
本体上部530は、図2〜図5に示すように、カセット本体520のカセット基部510への組み立て状態で、その後部から中間部にかけてカセット基部510の左右側壁516,517内に埋没して配置され、その中間部から前部にかけてカセット基部510の左右側壁516,517の上方に突出して配置される側面視L字状をなしており、当該突出させた前壁531が前端で互いに内側に屈曲されることにより、所定の間隙を介して対向配置されている。前壁531の上端同士は補強板532で互いに連結されている。
【0023】
この本体上部530の後部には、棒状部材533が起伏可能に立設されており、PTP錠剤シート900,900,・・・の充填時に倒伏させて、前記前壁531間にPTP錠剤シート900,900,・・・を挟み込んだ状態で、この棒状部材533を起立させることで、各PTP錠剤シート900,900,・・・を整列させるようになっている。
【0024】
この本体上部530の前面には、図2に示すように、各錠剤シート900,900,・・・を覗くことのできる開口部531aが形成されている。そして、チャッキングユニット400に搭載されたカウンタ431で前記開口部531aから覗く各錠剤シート900,900,・・・の枚数を非接触でカウントできるようになっている。カウンタ431には、例えば反射型のレーザー式距離センサ431a、撮像画像認識装置431b、接触式センサ431c等が用いられる。
【0025】
図7はカウンタ431として反射型のレーザー式距離センサ431aを用いて、錠剤カセット500内のPTP錠剤シート900の枚数をカウントする様子を示す側断面図である。また、図8はカウンタ431として撮像画像認識装置431bを用いて、錠剤カセット500内のPTP錠剤シート900の枚数をカウントする様子を示す図であって、(a)は側断面図、(b)は撮像画像を2値化したものである。また、図9はカウンタ431としの接触式センサ431cを用いて、錠剤カセット500内のPTP錠剤シート900の枚数をカウントする様子を示す側断面図である。以下、それぞれのカウント方法を詳述する。
【0026】
(1)カウンタ431として反射型のレーザー式距離センサ431aを用いて、錠剤カセット500内のPTP錠剤シート900,900,・・・の枚数をカウントする場合:
この場合、錠剤カセット500の本体上部530には、図7に示すように、その底板534上に複数枚のPTP錠剤シート900,900,・・・が前記棒状部材533で上下方向に整列された状態となっている。底板534の前部は所定量だけ切り欠かれており、この切り欠き部535上に各PTP錠剤シート900,900,・・・の先端がオーバーハングした状態となっている。
【0027】
そして、チャッキングユニット400を上下移動させながら、そのカウンタ431としての反射型のレーザー式距離センサ431aから、錠剤カセット500上のPTP錠剤シート900に向けてレーザー光を投光すると、当該PTP錠剤シート900のシート本体910からの反射光と、前記PTP錠剤シート900の錠剤920からの反射光とが交互に検出されることになる。
【0028】
すると、カウンタ431における投光から反射光検出までの僅かな時間差があり、コントローラ10でこの時間差を演算することにより、カウンタ431からPTP錠剤シート900のシート本体910までの距離D1と、カウンタ431からPTP錠剤シート900の錠剤920までの距離D2とが検出できる。
【0029】
したがって、閾値Dを、D1≦D<D2のように設定しておき、この閾値Dを越えない距離が検出された場合の検出数をカウントするだけで、錠剤カセット500内のPTP錠剤シート900の枚数が検出できる。
【0030】
この際、錠剤カセット500の底板534の前部の切り欠き部535上に各PTP錠剤シート900,900,・・・の先端がオーバーハング状態とされているので、錠剤カセット500内の一番下に搭載されたPTP錠剤シート900のシート本体910を容易に検出できる。このようにして、各錠剤カセット500内のPTP錠剤シート900の枚数を非接触で正確に検出できるようになっている。
【0031】
(2)カウンタ431として撮像画像認識装置431bを用いて、錠剤カセット500内のPTP錠剤シート900の枚数をカウントする場合:
この場合も、錠剤カセット500の本体上部530には、図8(a)に示すように、その底板534上に複数枚のPTP錠剤シート900,900,・・・が前記棒状部材533で上下方向に整列された状態となっている。底板534の前部は所定量だけ切り欠かれており、この切り欠き部535上に各PTP錠剤シート900,900,・・・の先端がオーバーハングした状態となっている。
【0032】
そして、チャッキングユニット400を上下移動させながら、そのカウンタ431としての撮像画像認識装置431bの撮像部で、錠剤カセット500上のPTP錠剤シート900を撮像する。この撮像画像をコントローラ10の図示しないCPUで2値化処理すると、図8(b)に示すような白黒の縞状の画像が得られる。この画像の白色部分がPTP錠剤シート900のシート本体910の撮像部分であり、前記画像の黒色部分がPTP錠剤シート900の錠剤920の撮像部分に相当する。
【0033】
したがって、前記画像の白黒色部分の繰り返し数をカウントするだけで、錠剤カセット500内のPTP錠剤シート900の枚数が検出できる。
【0034】
この際、錠剤カセット500の底板534の前部の切り欠き部535上に各PTP錠剤シート900,900,・・・の先端がオーバーハング状態とされているので、錠剤カセット500内の一番下に搭載されたPTP錠剤シート900のシート本体910を容易に検出できる。このようにして、各錠剤カセット500内のPTP錠剤シート900の枚数を非接触で正確に検出できるようになっている。
【0035】
(3)カウンタ431として接触式センサ431cを用いて、錠剤カセット500内のPTP錠剤シート900の枚数をカウントする場合:
この場合も、錠剤カセット500の本体上部530には、図9に示すように、その底板534上に複数枚のPTP錠剤シート900,900,・・・が前記棒状部材533で上下方向に整列された状態となっている。ただし、この場合には、底板534の前部の切り欠き部535は不要である。
【0036】
そして、チャッキングユニット400を上下移動させながら、そのカウンタ431としての接触式センサ431cのアームで、錠剤カセット500上の一番上のPTP錠剤シート900をなぞることでその高さを検出することができるようになっている。
【0037】
したがって、錠剤カセット500上の一番上のPTP錠剤シート900をなぞってその高さを検出するだけで、コントローラ10にて錠剤カセット500内のPTP錠剤シート900の枚数が検出できる。
【0038】
このようにして、各錠剤カセット500内のPTP錠剤シート900の枚数を安価にかつ正確に検出できるようになっている。
【0039】
チャッキングユニット400は、図1に示すように、キャリッジ本体310から前方(図1中のZ方向)に延びるZキャリッジ411と、このZキャリッジ411に配置されたロータリーソレノイド420と、このロータリーソレノイド420で駆動されるチャック430と、このチャック430の左右にそれぞれ配置された横ガイド440,440と、横ガイド440,440間の下部に設けられた一次バケット450と、この一次バケット450の前部に設けられたラインセンサー460と、一次バケット450の下方に設けられたシャッター470付きの二次バケット480とを備えている。Zキャリッジ411は、いずれも図示しないサーボモータと、ボールネジと、ナットとからなっている。
【0040】
そして、PTP錠剤シート900の端数打ち抜きが不要である場合には、図示しないコントローラからの動作指令を受けて、チャッキングユニット400のチャック430が前方へ移動して、そのチャック430で直接に錠剤カセット500の押圧部材543を押圧することで、そのリンク機構550の第一のスライド部材544を、引張りバネ544aによる弾性付勢力に抗して後退させる。この後退させた第一のスライド部材544で、回転部材542の一端側を押圧して該回転部材542を図6中の反時計回りに回転させる。すると、この回転させた回転部材542の他端側で第二のスライド部材545を前進させる。この前進させた第二のスライド部材545で押出部材546を前向きに移動させる。
【0041】
この移動された押出部材546で、錠剤カセット500の一番下側に積載されたPTP錠剤シート900の後端を押圧することにより、そのPTP錠剤シート900の先端が若干当該錠剤カセット500より突出して図4に示す状態から図5に示す状態となって、いわゆる頭出しがなされる。前記チャック430でその頭出しされたPTP錠剤シート900をチャッキングして前方に引っ張り出し、その引っ張り出したPTP錠剤シート900を一次バケット450内に落下させるためにチャック430によるチャッキングを解除する。Xキャリッジ300と、Yキャリッジ200とを用いて一次バケット450を二次バケット480上に移動させる。そして、一次バケット450の図示しない底部シャッターを開口して、PTP錠剤シート900を二次バケット480内に落下させる。ついで、二次バケット480の底部シャッター470を開口して、PTP錠剤シート900を搬送コンベアユニット800上に落下させる。
【0042】
カッティングユニット700は、PTP錠剤シート900の端数打ち抜きをするために、図示しない縦刃と横刃とを備えている。そして、PTP錠剤シート900の端数打ち抜きが必要である場合にも、前述したように、チャッキングユニット400のチャック430で錠剤カセット500の押圧部材543を押圧してリンク機構550で押出部材546を前向きに移動させる。
【0043】
この移動された押出部材546で、錠剤カセット500の一番下側に積載されたPTP錠剤シート900の後端を押圧することにより、そのPTP錠剤シート900の頭出しがなされる。前記チャック430でその頭出しされたPTP錠剤シート900をチャッキングして前方に引っ張り出し、今度はその引っ張り出したPTP錠剤シート900をチャッキングしたまま、カッティングユニット700に搬送する。そして、前記縦刃と横刃とを用いてPTP錠剤シート900の端数打ち抜きを行って、当該打ち抜いた端数分のPTP錠剤シート900を直接搬送コンベアユニット800上に落下させるようになっている。
【0044】
前記PTP錠剤シート900の端数打ち抜きを行った残部は、チャック430でチャッキングしたまま、もとの錠剤カセット500に戻すが、この場合には、PTP錠剤シート900の残部は、カセット基部510の舌片515,515下の残部収納部515aに頭出しした状態で挿入して収納される。
【0045】
この残部収納部515aに収納されたPTP錠剤シート900の残部は、その後、前記チャック430でその頭出しされたPTP錠剤シート900の残部をチャッキングして前方に引っ張り出して、ラインセンサー460で形状をチェックする。そして、PTP錠剤シート900の残部のさらなる端数打ち抜きが不要である場合には、そのPTP錠剤シート900の残部を、一次バケット450内に落下させるためにチャック430によるチャッキングを解除する。Xキャリッジ300と、Yキャリッジ200を用いて一次バケット450を二次バケット480上に移動させる。そして、一次バケット450の図示しない底部シャッターを開口して、PTP錠剤シート900を二次バケット480内に落下させる。ついで、二次バケット480の底部シャッター470を開口して、PTP錠剤シート900を搬送コンベアユニット800上に落下させる。
【0046】
一方、PTP錠剤シート900の残部のさらなる端数打ち抜きが必要である場合にも、前述したように、前記チャック430でカセット基部510の舌片515,515下の残部収納部515aから、その頭出しされたPTP錠剤シート900の残部をチャッキングして前方に引っ張り出す。その引っ張り出したPTP錠剤シート900の残部をチャッキングしたまま、カッティングユニット700に搬送する。そして、前記縦刃と横刃とを用いてPTP錠剤シート900残部のさらなる端数打ち抜きを行って、当該打ち抜いたさらなる端数分のPTP錠剤シート900を直接搬送コンベアユニット800上に落下させる。
【0047】
一方、前記PTP錠剤シート900のさらなる端数打ち抜きを行った残部は、チャック430でチャッキングしたまま、もとの錠剤カセット500に戻すが、この場合も、PTP錠剤シート900の残部は、カセット基部510の舌片515,515下の残部収納部515aに頭出しした状態で挿入して収納される。
【0048】
このようにして、錠剤カセット500に積載されたPTP錠剤シート900はその端数まで無駄なく調剤に供されることとなる。
【0049】
搬送コンベアユニット800は、ローラ群等801と、このローラ群等801で前後・左右方向に移動される錠剤取出バケット802,802とを備えている。そして、前記二次バケット480からシャッター470を介して落下したPTP錠剤シート900又はその残部は、ローラ群等801で前後・左右方向に移動され、錠剤取出バケット802,802のいずれかに落下されるようになっている。
【0050】
一方、前記カッティングユニット700から落下したPTP錠剤シート900の残部又はさらなる残部も、同様に、ローラ群等801で前後・左右方向に移動され、錠剤取出バケット802,802のいずれかに落下される。
【0051】
このようにして、錠剤取出バケット802,802には、調剤されたPTP錠剤シート900又はその残部が収納されるようになっている。
【0052】
図10は調剤装置1の在庫管理に係る制御系を示す機能ブロック図、図11はこの調剤装置1の在庫管理に係る概略動作を示すフローチャートである。
【0053】
本調剤装置1の在庫管理に係る制御系は、図10に示すように、調剤装置1に付設されるコントローラ10と、このコントローラ10からの各種データ及び別途入力された処方箋データに基づいて各種演算等を行う制御装置20とを備えている。
【0054】
コントローラ10は、チャッキングユニット400の調剤前のスキャン動作により、前記カウンタ431で検出された各錠剤カセット500,500,・・・のPTP錠剤シート枚数データを取り込むためのシート枚数取り込み部26と、チャッキングユニット400の調剤前の前記スキャン動作を制御するための指令信号を該チャッキングユニット400に向けて出力する第一動作指令部31と、チャッキングユニット400の調剤時のチャッキング動作を制御するための指令信号を該チャッキングユニットに出力する第二動作指令部32とを備えている。
【0055】
制御装置20は、調剤装置1に近接配置された汎用或いは専用コンピュータで構成されており、ROM21と、RAM22と、表示部23と、入力部24と、CPU25と、記憶部30とを備えている。ROM21は調剤装置1の制御プログラムや予め設定された各種データ等を記憶するものであり、RAM22はデータを一時的に保管するものである。表示部23はLCD等からなり、ユーザへの各種メッセージを表示するものであり、入力部24はユーザの各種指示や処方箋データを入力するためのものである。
【0056】
CPU25はROM21に予め記憶しておいた制御プログラムに従って、コントローラ10を介して本調剤装置1の全体の動作を制御するものであり、前記シート枚数データと薬剤情報に係るデータベースとして記憶部30に予め記憶しておいた包装単位データとに基づいて、在庫管理を行うための在庫管理データを作成する手段として機能する。この在庫管理データは、前記処方箋データとともに、チャッキングユニット400を調剤時に動作させるための動作データを演算するのに用いられる。
【0057】
記憶部30は、前記作成した在庫管理データ等を全てCPU25経由で記憶するものである。この記憶部30は、制御装置20の外部やコントローラ10側に設けてもよい。
【0058】
以下、図11を参照して本調剤装置1の在庫管理に係るスキャン動作を説明する。いま、チャッキングユニット400は例えば図1中の左下側(ホームポジション)にて、待機状態にあるものとする。このような初期状態で、図11において、例えば朝一番に電源が投入されると、まず、RAM22へのデフォルト値の設定等の初期設定が行われる(ステップS1)。そして、ユーザが入力部でスキャン動作を選択するとする(ステップS2)。この場合には、予め設定されたプログラムに従って、各錠剤カセット500,500,・・・のスキャン動作を開始する(ステップS3)。
【0059】
例えば前記ホームポジションからカセット棚600の最上段の棚板602上に固定されている各錠剤カセット500,500,・・・を左から右側にスキャンしていき、その下の段では逆に右側から左側にスキャンしていく。そして、最下段の左側又は右側にいたって、スキャンを終了し、チャッキングユニット400はホームポジションに戻る。
【0060】
このスキャン動作中に、(1)カウンタ431として反射型のレーザー式距離センサ431aを使用した場合には、この反射型のレーザー式距離センサ431aから錠剤カセット500の前面に形成された開口部531aに投光してその反射光に含まれる距離データを検出する(ステップS4)。ついで、シート枚数取り込み部26は、この距離データに基いて各錠剤カセット500,500,・・・のシート枚数データを演算し、この演算したシート枚数データを取り込む(ステップS5)。
【0061】
(2)カウンタ431として撮像画像認識装置431bを使用した場合には、当該撮像画像認識装置431bの撮像部の撮像画像データを検出する(ステップS4)。ついで、シート枚数取り込み部26は、この撮像画像の2値化画像に基いて各錠剤カセット500,500,・・・のシート枚数データを演算し、この演算したシート枚数データを取り込む(ステップS5)。
【0062】
(3)カウンタ431として接触式センサ431cを用いた場合には、この接触式センサ431cで錠剤カセット500内の一番上のPTP錠剤シート900の高さデータを検出する(ステップS4)。ついで、シート枚数取り込み部26は、この高さデータに基いて各錠剤カセット500,500,・・・のシート枚数データを演算し、この演算したシート枚数データを取り込む(ステップS5)。
【0063】
ついで、前記シート枚数データと薬剤情報に係るデータベースとして記憶部30に予め記憶しておいた包装単位データとに基づいて在庫管理データをCPU25で作成し(ステップS6)、この在庫管理データを前記記憶部30に記憶する(ステップS7)。そして、チャッキングユニット400の調剤前の前記スキャン動作を終了する(ステップS8)。
【0064】
すると、ステップS2に戻り、今度はスキャン動作でないので(ステップS2でNO)チャッキングユニット400の調剤時のチャッキング動作が開始される(ステップS9)。この動作は、上記各構成要素において説明した通常の調剤動作であるので、その説明は省略する。
【0065】
この実施形態によれば、錠剤カセット500の前壁531に開口部531aを設けるとともに、前記カウンタ431は、錠剤カセット500の開口部531aに対向配置され、該開口部531aから覗くPTP錠剤シート900の枚数をカウントするものであるので、錠剤カセット500内に積載されるPTP錠剤シート900の枚数が自動的にカウントできる。したがって、錠剤カセット500内に、PTP錠剤シート900が補充され、或いは取り出されることが頻繁であったとしても、それに追従してPTP錠剤シート900の枚数を確実に把握できるようになる。さらに、この自動的にカウントされたPTP錠剤シート900の枚数と薬剤情報に係るデータベースとして記憶部30に予め記憶しておいた包装単位データとを用いて、より信頼性の高い在庫管理を行うことができるようになる。
【0066】
なお、上記実施形態では、左右に2台のカセット棚600,600を配置しているが、前後に配置することとしてもよいし、1台、或いは3台以上のカセット棚を配置することとしてもよい。その場合には、各キャリッジ、チャッキングユニット、カッティングユニット等の台数もこれに対応したものとするのが作業効率の点から好ましい。
【0067】
また、上記実施形態では、カウンタ431として、反射型のレーザー式距離センサ431aと、撮像画像認識装置431bと、接触式センサ431cについて説明したが、その他の接触式、又は非接触式のカウンタを用いてもよい。
【0068】
また、上記実施形態では、各錠剤カセット500,500,・・・は、カセット棚600の棚板602上に、該各錠剤カセット500,500,・・・の幅方向に列設されているが、この棚板は静止した平板状のものに限定されず、例えば所定の軸心まわりに回転する円筒形状のものであってもよい。その場合には、チャッキングユニット400(或いは、これに搭載されるカウンタ431)を、この回転する棚板上に搭載された各錠剤カセット500,500,・・・に対して相対移動させることで足りる。
【0069】
ところで、カッティングユニット700でPTP錠剤シート900の端数打ち抜きを行った残部である端数シート900aは、チャック430でチャッキングしたまま、もとの錠剤カセット500内に戻される。上記実施形態では、錠剤カセット500に積載されたPTP錠剤シート900,900,・・・の枚数を把握しているが、もとの錠剤カセット500に戻される端数シート900aに含まれる錠剤920の数までは把握していない。より正確な在庫管理を行うためには、この端数シート900aの錠剤920の数をも把握しておく必要がある。以下、この端数シート900aの錠剤920の数を把握するための構成例を説明する。図12はカウンタ435としてフォトインタラプタ435aを用いて、端数シート900aの錠剤920の数をカウントする様子を示す説明図であって、(a)は斜視図、(b)は側面図である。
【0070】
前記錠剤シート900は、カッティングユニット700でカッティングされた後、その残部としての端数シート900aが、図12(a)(b)に示すように、チャッキングユニット400のチャック430でチャッキングされて、そのチャッキングユニット400内に引き込まれる。この引き込みルート(経路)中に、カウンタ435が設けられている。
【0071】
このカウンタ435として、例えばフォトインタラプタ435aを用いている。このフォトインタラプタ435aは、端数シート900aの表面側に配置された複数の発光部436と、その裏面側にこれらの発光部436に対応して配置された複数の受光部437とが、端数シート900aの幅全域を含むように列設されている。なお、発光部436と受光部437とは上下逆配置としてもよく、また発光部436と受光部437とを少なくとも1対だけ有するフォトインタラプタ435aを、端数シート900aの幅方向に移動させることとしてもよい。
【0072】
そして、チャック430により端数シート900aをチャッキングユニット400内に一定速度で引き込むとともに、フォトインタラプタ435aの発光部436を発光させる。すると、端数シート900aで遮光された部分においては、受光部437がオフ信号を出力し、端数シート900aで遮光されない部分においては、受光部437がオン信号を出力する。なお、端数シート900aがフォトインタラプタ435aを通過する前と通過した後には、すべての受光部437がオン信号を出力する。
【0073】
このフォトインタラプタ435aの受光部437のオン・オフ信号の時間的変化から、端数シート900aの形状を検出でき、この検出形状ともとのPTP錠剤シート900の形状との比較により、その端数シート900aに含まれる錠剤920の数を検出することができる。
【0074】
このようにして、端数シート900aの錠剤数を非接触で正確に検出することができるようになっている。
【0075】
図13は調剤装置1の他の在庫管理に係る制御系を示す機能ブロック図、図14はこの調剤装置1の他の在庫管理に係る概略動作を示すフローチャートである。なお、上記実施形態と共通する要素には同一番号を付し、その詳細説明は省略する。
【0076】
本調剤装置1の他の在庫管理に係る制御系は、図13に示すように、調剤装置1に付設されるコントローラ10と、このコントローラ10からの各種データ及び別途入力された処方箋データに基づいて各種演算等を行う制御装置20とを備えている。
【0077】
コントローラ10は、前記図10の構成に加えて、チャッキングユニット400の調剤前の#2スキャン動作により、前記カウンタ435で検出された端数シート900aの錠剤数データを取り込むための錠剤数取り込み部27を備えている。
【0078】
制御装置20は、調剤装置1に近接配置された汎用或いは専用コンピュータで構成されており、ROM21と、RAM22と、表示部23と、入力部24と、CPU25と、記憶部30とを備えている。ROM21は調剤装置1の制御プログラムや予め設定された各種データ等を記憶するものであり、RAM22はデータを一時的に保管するものである。表示部23はLCD等からなり、ユーザへの各種メッセージを表示するものであり、入力部24はユーザの各種指示や処方箋データを入力するためのものである。
【0079】
CPU25はROM21に予め記憶しておいた制御プログラムに従って、コントローラ10を介して本調剤装置1の全体の動作を制御するものであり、前記錠剤シート枚数データと前記包装単位データとに加えて、錠剤数データとに基づいて、在庫管理を行うための在庫管理データを作成する手段として機能する。この在庫管理データは、前記処方箋データとともに、チャッキングユニット400を調剤時に動作させるための動作データを演算するのに用いられる。
【0080】
記憶部30は、前記作成した在庫管理データ等を全てCPU25経由で記憶するものである。この記憶部30は、制御装置20の外部やコントローラ10側に設けてもよい。
【0081】
以下、図14を参照して本調剤装置1の在庫管理に係るスキャン動作を説明する。いま、チャッキングユニット400は例えば図1中の左下側(ホームポジション)にて、待機状態にあるものとする。このような初期状態で、図14において、例えば朝一番に電源が投入されると、まず、RAM22へのデフォルト値の設定等の初期設定が行われる(ステップS1)。そして、ユーザが入力部で上記と同様の#1スキャン動作を選択するとする(ステップS2)。この場合には、予め設定されたプログラムに従って、各錠剤カセット500,500,・・・の#1スキャン動作を開始する(ステップS3)。この後、上記と同様のステップS4〜S8を実行する。
【0082】
そして、#1スキャン動作を終了すると、ユーザが入力部で#2スキャン動作を選択するとする(ステップS9)。この場合には、予め設定されたプログラムに従って、チャッキングユニット400内に引き込まれた端数シート900aの#2スキャン動作を開始する(ステップS10)。
【0083】
この#2スキャン動作中に、カウンタ435としてフォトインタラプタ435aを使用するが、この場合には、この発光部436から端数シート900aに投光してその受光部437での受光信号であるオン信号データと非受光信号であるオフ信号データを時系列的に検出する(ステップS11)。ついで、錠剤数取り込み部27は、このオン・オフ信号データに基いて端数シート900aの錠剤数データを演算し、この演算した錠剤数データを取り込む(ステップS12)。
【0084】
ついで、この錠剤数データを、前記シート枚数データと薬剤情報に係るデータベースとして記憶部30に予め記憶しておいた包装単位データとに加えて、これらのデータに基づいて在庫管理データをCPU25で作成し(ステップS13)、この在庫管理データを前記記憶部30に記憶する(ステップS14)。そして、チャッキングユニット400の調剤前の前記#2スキャン動作を終了する(ステップS15)。
【0085】
すると、ステップS9に戻り、今度は#2スキャン動作でないので(ステップS9でNO)チャッキングユニット400の調剤時のチャッキング動作が開始される(ステップS16)。この動作は、上記各構成要素において説明した通常の調剤動作であるので、その説明は省略する。
【0086】
この実施形態によれば、カウンタ435として、端数シート900aが錠剤カセット500内に戻される経路中に設けられたフォトインタラプタ435aと、このフォトインタラプタ435aの各受光部437のオン・オフ信号の時系列出力データに基づいて、端数シート900aの錠剤数をカウントするようになっているので、錠剤カセット500内に戻される端数シート900aの錠剤数が自動的にカウントできる。したがって、端数シート900aの錠剤数を確実に把握できるようになる。さらに、この自動的にカウントされた端数シート900aの錠剤数を用いて、より信頼性の高い在庫管理を行うことができるようになる。
【0087】
なお、この実施形態では、カウンタ435として、フォトインタラプタ435aを使用しているが、超音波センサ等の他種類の非接触センサや、カメラによる端数シート900aの表面又は裏面の撮像画像等を使用してもよいし、場合によっては、接触センサを使用してもよいのはもちろんである。
【符号の説明】
【0088】
1 調剤装置
10 コントローラ
20 制御装置
25 CPU
26 シート枚数取り込み部
27 錠剤数取り込み部
30 記憶部
100 装置本体
200 Yキャリッジ
300 Xキャリッジ
400 チャッキングユニット
431 カウンタ
431a 反射型のレーザー式距離センサ
431b 撮像画像認識装置
431c 接触式センサ
435 カウンタ
435a フォトインタラプタ
436 発光部
437 受光部
500 錠剤カセット
530 本体上部
531 前壁
531a 開口部
533 棒状部材
534 底板
535 切り欠き部
600 カセット棚
700 カッティングユニット
800 搬送コンベアユニット
900 PTP錠剤シート(錠剤シートに相当する。)
900a 端数シート
910 シート本体
920 錠剤
【先行技術文献】
【特許文献】
【0089】
【特許文献1】特開平4−269960号公報
【特許文献2】実開平5−054223号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
錠剤カセット内の錠剤シートの枚数をカウントする第一のカウンタと、錠剤カセット内に戻される端数シートの錠剤数をカウントする第二のカウンタとを備えた調剤装置のカウント装置であって、
前記第一のカウンタを用いてカウントされた錠剤シートのカウント枚数と、前記第二のカウンタを用いてカウントされた端数シートの錠剤数とに基づいて、在庫管理を行うことを特徴とする調剤装置のカウント装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2013−56208(P2013−56208A)
【公開日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−274103(P2012−274103)
【出願日】平成24年12月14日(2012.12.14)
【分割の表示】特願2007−103323(P2007−103323)の分割
【原出願日】平成19年4月10日(2007.4.10)
【出願人】(593129342)高園産業株式会社 (232)
【Fターム(参考)】