説明

調律器

【課題】調律器を小型化しても、高速で回転させている時にも残像の影響を受けずに調律の状態を認識でき、ゆっくりと回転させる時にもピッチ偏差の変化を認識できる調律器を提供する。
【解決手段】本発明の調律器は、入力部、ピッチ検出部、ノート判別部、ピッチ偏差判別部、ピッチ偏差表示部、ピッチ偏差表示制御部を備える。ピッチ偏差表示部は、リング状に配置された4個以上の発光素子を有する。ピッチ偏差表示制御部は、ピッチ偏差に応じて角速度と点灯数を定め、発光素子を点滅させる。そして、点灯させる発光素子の数はピッチ偏差が大きいほど少なく、回転の角速度はピッチ偏差が大きいほど大きくする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光素子をリング状に配置し、入力音(楽器の音など)が基準となる音からはなれている場合には点灯部(リング状に配列された発光素子の中で点灯している部分)を高速で回転させ、入力音が基準となる音と一致した時は発光素子の点灯の回転を止める調律器に関する。
【背景技術】
【0002】
市場に流通している発光素子をリング状に配置した調律器の例としては、1箇所を回転するように点灯させる製品がある(非特許文献1)。また、直線状に並べた発光素子の点灯している部分の移動の速さを利用する調律器もある(特許文献1)。
【非特許文献1】Planet Waves 社、“Tuners”[online]、[平成19年1月10日検索]、インターネット〈URL:http://www.planetwavestuners.com/〉
【特許文献1】特開平8−50484号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
調律器には、一般的に、広いピッチ偏差の範囲で使えること、使いやすいこと(目視しやすいこと)、小型であることなどが求められる。
【0004】
従来の調律器を、より広いピッチ偏差の範囲でより使いやすくする方法として、次のような方法が考えられる。図1にピッチ偏差表示部の発光素子(例えば、発光ダイオード(LED))の配置を示す。M個のLED969−1〜Mは、リング状に配列されている。図2に、調律器900が動作している時のLED969の状態を示す。図2Aは、入力音が基準となる音よりも低く、かつピッチ偏差が大きい場合を示している。点灯部(発光素子の中で点灯している部分)が、高速で回転している。図中の黒い丸(LED969−5など)が現在点灯している発光素子を示している。図中の網掛けしている丸(LED969−4など)は、過去に点灯していた発光素子(現在は消灯している発光素子)であって、残像によって点灯しているように見える発光素子を示している。図中の白い丸(発光素子969−Mなど)は、現在は消灯しており、かつ人の目にも消灯していると識別できる発光素子を示している。なお、ピッチ偏差の絶対値が同じで、入力音の方が高い時には、点灯部の角速度は、速さが同じで逆向きとなる。図2Bは、図2Aの場合よりもピッチ偏差が小さくなった場合を示している。この場合は、図2Aの場合よりも少し角速度が小さくなっており、残像によって点灯しているように見える発光素子の数も少なくなっている。図2Cは、図2Bよりもさらにピッチ偏差が小さくなった場合を示している。この場合は、角速度がさらに小さくなるので、残像によって点灯しているように見える発光素子がほとんどなくなる。図2Dは、ピッチ偏差がほぼ0になった場合であって、点灯部は停止している。なお、図1のピッチ偏差表示部960の真ん中に、基準となる音の情報(ノート)を表示するノート表示部965を備えてもよい。
【0005】
図1と図2に示した表示部を備える調律器900の機能構成例と処理フローを以下に示す。図3はこの調律器の機能構成例を示す図、図4はこの調律器の処理フロー例を示す図である。調律器900は、入力部910、ピッチ検出部920、ノート判別部930、ピッチ偏差判別部940、ピッチ偏差表示制御部950、ピッチ偏差表示部960、記録部990から構成される。ピッチ偏差表示制御部950は、割り込みタイマー951と角速度決定手段952を有している。また、ピッチ偏差表示部960は発光素子として、例えばLEDを用いている。また、ノート表示部965を設けた場合、図3には、ノート表示制御部955とノート表示部965が追加される。
【0006】
調律器900の電源を入れると、記録部990は記録部990内のデータをリセットする(S901、S902)。データには、ピッチ偏差表示部960が表示状態としている発光素子がどれかを示す情報(DISP)、ノートの情報(NOTE)、および角速度の情報(角速度)が含まれる。ピッチ偏差表示制御部950とノート表示制御部955は、ピッチ偏差表示部960とノート表示部965の表示状態を初期化する(S969)。入力部910は、入力音を取り込む(S910)。また、必要に応じて入力音を増幅する。ピッチ検出部920は、入力音のピッチ(音高)を判定する(S921)。また、入力部910またはピッチ検出部920が、入力音の状態がピッチ(音高)を検出できる状態かを判断する(S922)。検出できない状態の場合には、ステップS902に戻る。検出できる状態の場合には、ノート判別部930が、ピッチ検出部920で検出された入力音のピッチからノート(音階音名)を判別し、ノートの情報を記録部990に記録する(S930)。ピッチ偏差判別部940は、ピッチとノートから決まる基準ピッチとのピッチ偏差を求める(S940)。ピッチ偏差表示制御部950の角速度決定手段952は、ピッチ偏差から、点灯部(発光素子の中で点灯している部分)を回転させる角速度を決定し、角速度の情報を記録部990に記録する(S952)。そしてステップS910に戻り、処理を繰り返す。ピッチ偏差表示制御部950内の割り込みタイマー951が、割り込みを発生させると(S951)、ピッチ偏差表示制御部950は、記録部990の角速度の情報(角速度)を読込み、発光素子の点灯部がその角速度で回転するようにピッチ偏差表示部960を制御する(S950、S960)。なお、ノート表示制御部955とノート表示部965がある場合は、ノート表示制御部955が、記録部990のノートの情報(NOTE)を読込み、ノート表示部965を制御してノートの情報を表示する(S955、S965)。このように発光素子の数を増やし、ピッチ偏差の大きさを複数の点灯部の角速度(速さと向き)で表すことで、広いピッチ偏差の範囲で楽器の調律を容易にできる。しかし、この調律器にはある程度の大きさが必要であり、小型化の要求は満足できない。
【0007】
図5に、ピッチ偏差表示部を小さくした場合の発光素子の配置を示す。調律器900を小型にするためにピッチ偏差表示部を小さくしようとすると、図5のピッチ偏差表示部860のように発光素子の数を少なくすることになる。表示部を小さくした場合(発光素子の数が少なくなった場合)に、点灯部の移動方法には、2つの方法が考えられる。1つは、同じピッチ偏差に対して、ピッチ偏差表示部が大きい時と同じ角速度(発光素子が作る円の半径が小さいので、速度は遅くなる)で点灯部を移動させる方法である。もう1つは、同じ速度(角速度は速くなる)で点灯部を移動させる方法である。
【0008】
同じピッチ偏差に対して同じ角速度で点灯部を移動させると、発光素子の点滅が遅くなる。つまり、点灯部が停止した状態から高速で回転している状態までの差が小さくなる。したがって、すべてのピッチ偏差にわたって、ピッチ偏差の変化を人が認識しにくくなる。特に、ピッチ偏差が小さいときに、微妙な調律を行いにくいことは問題である。
【0009】
一方、同じピッチ偏差に対して同じ速度で点灯部を移動させると、点灯部の角速度は大きくなる。図6は、図1の調律器に小さいピッチ偏差表示部を用い、同じピッチ偏差に対して点灯部の速さを同じにした場合の状態を示す図である。この場合、発光素子の点滅の速さが同じなので、残像は図2と同じようになる。図6Aは、図2Aと同じピッチ偏差の場合のピッチ偏差表示部860の様子を示している。残像によってほとんどすべての発光素子が点灯しているように見えてしまう。図6Bは図2Bと同じピッチ偏差の場合、図6Cは図2Cと同じピッチ偏差の場合、図6Dは図2Dと同じピッチ偏差の場合のピッチ偏差表示部860の様子を示している。ピッチ偏差が小さくなるにしたがって、残像が少なくなるので、ピッチ偏差表示部が大きい場合と遜色なくピッチ偏差を認識できることが分かる。つまり、この場合は、ピッチ偏差が大きい時に調律の状況が把握できない。
【0010】
上述のように、次の問題がある。従来の調律器を応用しただけでは小型化できない。また、従来の調律器の応用した調律器をその機能構成のまま小型化すると、ピッチ偏差の変化を認識しにくくなることや、ピッチ偏差が大きい場合に調律の状況が把握できない。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の発光素子によって調律の状態を表示する調律器は、少なくとも入力部、ピッチ検出部、ノート判別部、ピッチ偏差判別部、ピッチ偏差表示部、ピッチ偏差表示制御部を備える。入力部は、入力音を取り込む。ピッチ検出部は、入力音のピッチを検出する。ノート判別部は、ピッチ検出部で判定された入力音のピッチからノートを判別する。ピッチ偏差判別部は、ピッチとノートから決まる基準ピッチとのピッチ偏差を求める。ピッチ偏差表示部は、リング状に配置された4個以上の発光素子を有する。ピッチ偏差表示制御部は、ピッチ偏差にしたがってピッチ偏差表示部に調律の状況を表示する。そして、少なくともあらかじめ4つのピッチ偏差の範囲を定めておき、ピッチ偏差表示制御部は、ピッチ偏差が第1の範囲の場合には、停止させた状態で、1つ以上の発光素子を消灯させ、かつ3つ以上の発光素子を点灯させる。ピッチ偏差が第2の範囲の場合には、回転するように、1つ以上の前記発光素子を消灯させ、かつ3つ以上の発光素子を点灯させる。ピッチ偏差が第3の範囲の場合には、第2の範囲の場合以上の速さで回転するように、第2の範囲の場合より少ない発光素子を点灯させる。ピッチ偏差が第4の範囲の場合には、第3の範囲の場合以上の速さで回転するように、第3の範囲の場合より少ない発光手段を点灯させる。
【0012】
ピッチ偏差表示制御部は、点灯数決定手段、角速度決定手段を備えてもよい。点灯数決定手段は、ピッチ偏差にしたがって、点灯させる発光素子の数を決める。角速度決定手段は、ピッチ偏差にしたがって、回転するように発光素子を点灯させるときの回転の角速度を決める。そして、ピッチ偏差表示制御部は、点灯数決定手段が決めた発光素子の数と、角速度決定手段が決めた角速度にしたがって発光素子を点灯させる。点灯させる発光素子の数はピッチ偏差が大きいほど少なく、回転の角速度はピッチ偏差が大きいほど大きくすればよい。
【発明の効果】
【0013】
本発明の調律器は、入力音のピッチと基準ピッチとのピッチ偏差にしたがって、点灯させる発光素子の数を変化させながら、回転するように発光素子を点灯させる。したがって、調律器を小型化しても、高速で回転させている時には、点灯している発光素子の数を少なくでき、残像の影響を受けずに調律の状態を認識できる(残像によって調律の状態が分からなくなることはない)。また、ゆっくりと回転させる時には点灯させる発光素子の数を増やすので、ピッチ偏差の変化を認識できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下では、説明の重複を避けるため同じ機能を有する構成部には同一の番号を付与し、説明を省略する。
[第1実施形態]
図7は、本発明の調律器の機能構成例を示す図である。調律器100は、図3の調律器900と、ピッチ偏差表示部860、ピッチ偏差表示制御部150、記録部190が異なる。ピッチ偏差表示部860は、図5に示したピッチ偏差表示部と同じであり、図1のピッチ偏差表示部960よりも小さい。ピッチ偏差表示制御部150は、点灯数決定手段153が追加されている。点灯数決定手段153は、ピッチ偏差判別部940が求めたピッチ偏差にしたがって、点灯させる発光素子の数を決める。また、角速度決定手段952は、ピッチ偏差判別部940が求めたピッチ偏差にしたがって、回転するように発光素子を点灯させるときの回転の角速度を決める。ここで、角速度決定手段952が「角速度を決める」とは、各発光素子869−n(ただし、nは1〜Nの整数)を点滅させるタイミングを決めることである。つまり、角速度を決めるとは、実際に例えば70rpmで回転させることを決めることも含むし、実際の処理の中では角速度を求めているのではなくても、発光素子を点滅させるタイミングを決めることで実質的に点灯部(発光素子の中で点灯している部分)の角速度が決まることも含んでいる。ピッチ偏差表示制御部150は、点灯数決定手段が決めた発光素子の数と、角速度決定手段が決めた角速度にしたがって発光素子を点滅させる。点灯させる発光素子の数はピッチ偏差が大きいほど少なく、回転の角速度はピッチ偏差が大きいほど大きくすればよい。なお、ノートの表示も行う場合には、ノート表示部965とノート表示制御部955も備えればよい。
【0015】
図8は、本発明の調律器の処理フローを示す図である。ステップS940までの処理は図4と同じである。ピッチ偏差表示制御部150の角速度決定手段952は、ピッチ偏差にしたがって、回転するように発光素子を点灯させるときの回転の角速度を決め、記録部190に記録する(S952)。ピッチ偏差表示制御部150の点灯数決定手段153は、ピッチ偏差にしたがって、点灯させる発光素子の数を決め、記録部190に記録する(S153)。そして、ステップS910に戻り、処理を繰り返す。ピッチ偏差表示制御部150内の割り込みタイマー951が、割り込みを発生させると(S951)、ピッチ偏差表示制御部150は、記録部190の角速度の情報(角速度)、点灯数の情報(点灯数)を読込み、発光素子の点灯部がその角速度で回転するようにピッチ偏差表示部860を制御する(S150、S860)。なお、割り込みタイマー951の割り込み発生の代わりに、ステップS952とS153とが終了後に、ステップS150、S860を実行してもよい。また、ノート表示部965とノート表示制御部955がある場合は、ノート表示制御部955が、記録部990のノートの情報(NOTE)を読込み、ノート表示部965を制御してノートの情報を表示する(S955、S965)。これらの処理は、調律器100の電源がOFFになるまで繰り返す。
【0016】
図5では、ピッチ偏差表示部860の発光素子869をリング状に配列した例を示した。しかし、本発明での「リング状」とは、回転するように発光素子を点滅できる状態を示している。発光素子を多角形の頂点や辺に配置しても、回転するように見える。また、中心部分に発光素子を配置しても回転するように発光素子を点滅させることができる。しがたって、このような配置でも本発明の効果を得ることができる。つまり、「リング状」に配置とは、回転するように発光素子を点滅できる配置のことであり、円周上に発光素子が配置する場合、多角形の頂点や辺などの上に発光素子が配置する場合、円周上に2列や3列で配置する場合なども含む。
【0017】
なお、角速度はピッチ偏差に応じてアナログ的に変化させてもよいし、いくつかの閾値(または範囲)を定めて、デジタル的に変化させてもよい。例えば、ピッチ偏差が大きい時には比較的広い間隔で閾値を定め、ピッチ偏差が小さくなったときは閾値の間隔を狭くすれば、微妙な調律でも分かりやすくなる。また、角速度を変化させる閾値と発光素子の点灯数を変化させる閾値をと一致させなくてもよい。例えば、角速度はピッチ偏差の正負を考慮して15段階(停止、正方向に7段階、負方向に7段階)で変化させ、点灯数はピッチ偏差の絶対値のみを考慮して3段階で変化させてもよい。
【0018】
図9に、本発明の調律器が動作している時の発光素子の状態を示す。図9Aはピッチ偏差が大きい場合、図9Bは図9Aよりもピッチ偏差が小さい場合、図9Cは図9Bよりもピッチ偏差が小さい場合、図9Dは調律できた場合を示している。図9Aに示すように、ピッチ偏差が大きい場合でも、発光素子の点灯数が少ないので、残像の影響を受けずに調律の状態を認識できる(残像によって調律の状態が分からなくなることはない)。また、ゆっくりと回転させる時には点灯させる発光素子の数を増やすので、図2の場合と同じようにピッチ偏差の変化を認識できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】従来の調律器から考えられるピッチ偏差表示部の発光素子の配置を示す図。
【図2】図1の調律器が動作している時の発光素子の状態を示す図。
【図3】図1の調律器の機能構成例を示す図。
【図4】図1の調律器の処理フローの例を示す図。
【図5】ピッチ偏差表示部を小さくした場合の発光素子の配置を示す図。
【図6】図1の調律器に小さいピッチ偏差表示部を用い、同じピッチ偏差に対して点灯部の速さを同じにした場合の状態を示す図。
【図7】本発明の調律器の機能構成例を示す図。
【図8】本発明の調律器の処理フローを示す図。
【図9】本発明の調律器が動作している時の発光素子の状態を示す図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光素子によって調律の状態を表示する調律器であって、
入力音を取り込む入力部と、
入力音のピッチを検出するピッチ検出部と、
前記ピッチ検出部で判定された入力音のピッチからノートを判別するノート判別部と、
前記ピッチと前記ノートから決まる基準ピッチとのピッチ偏差を求めるピッチ偏差判別部と、
リング状に配置された4個以上の発光素子を有するピッチ偏差表示部と、
前記ピッチ偏差にしたがって前記表示部に調律の状況を表示するピッチ偏差表示制御部と
を備え、
少なくともあらかじめ4つのピッチ偏差の範囲を定めておき、
前記ピッチ偏差表示制御部は、
前記ピッチ偏差が第1の範囲の場合には、停止させた状態で、1つ以上の前記発光素子を消灯させ、かつ3つ以上の前記発光素子を点灯させ、
前記ピッチ偏差が第2の範囲の場合には、回転するように、1つ以上の前記発光素子を消灯させ、かつ3つ以上の前記発光素子を点灯させ、
前記ピッチ偏差が第3の範囲の場合には、前記第2の範囲の場合以上の速さで回転するように、前記第2の範囲の場合より少ない前記発光素子を点灯させ、
前記ピッチ偏差が第4の範囲の場合には、前記第3の範囲の場合以上の速さで回転するように、前記第3の範囲の場合より少ない前記発光手段を点灯させる
ことを特徴とする調律器。
【請求項2】
発光素子によって調律の状態を表示する調律器であって、
入力音を取り込む入力部と、
入力音のピッチを検出するピッチ検出部と、
前記ピッチ検出部で判定された入力音のピッチからノートを判別するノート判別部と、
前記ピッチと前記ノートから決まる基準ピッチとのピッチ偏差を求めるピッチ偏差判別部と、
リング状に配置された4個以上の発光素子を有するピッチ偏差表示部と、
前記ピッチ偏差にしたがって前記表示部に調律の状況を表示するピッチ偏差表示制御部と
を備え、
前記ピッチ偏差表示制御部は、
前記ピッチ偏差にしたがって、点灯させる発光素子の数を決める点灯数決定手段と、
前記ピッチ偏差にしたがって、発光素子を回転するように点灯させるときの回転の角速度を決める角速度決定手段を有し、
前記点灯数決定手段が決めた発光素子の数と、前記角速度決定手段が決めた角速度にしたがって前記発光素子を点灯させる
ことを特徴とする調律器。
【請求項3】
請求項2記載の調律器であって、
前記点灯させる発光素子の数は、前記ピッチ偏差が大きいほど少なく、
前記回転の角速度は、前記ピッチ偏差が大きいほど大きい
ことを特徴とする調律器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−170770(P2008−170770A)
【公開日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−4345(P2007−4345)
【出願日】平成19年1月12日(2007.1.12)
【出願人】(000130329)株式会社コルグ (111)
【Fターム(参考)】