説明

警備装置、警備システム、及び警備方法

【課題】監視領域における利用者の帰宅および外出した旨を他の利用者が正確に把握すること。
【解決手段】警備装置110において、親と子供とを含む利用者に固有の利用者IDと、親と子供の区別を示す区別情報と、親の通報先とを対応付けて登録した利用者情報を記憶する利用者データベース117と、住戸の出入り口において、利用者による利用者IDの入力を受け付けるRFID検知部103と、RFID検知部103によって受け付けた利用者IDが、利用者情報に登録されている利用者IDであるか否かを照合することにより利用者認証を行う認証部153と、住戸の出入り口において、認証部153によって認証された子供による外出信号を受け付ける操作表示部102と、操作表示部102によって外出信号を受け付けた場合に、外出情報を親の通報先に送信する外出処理部158と、を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、監視領域に利用者が帰宅した場合、または監視領域から利用者が外出した場合に、他の利用者の通報先端末に帰宅、外出の旨を通知する警備装置、警備システム及び警備方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、集合住宅の共同設備として、共同玄関(エントランス)で帰宅した利用者により認証データの入力を受け付けると、入力された認証データをセンタサーバに送信し、該センタサーバにおいて予め登録された認証データと照合を行う。そして、該センタサーバに予め選択して登録されている他の利用者の通報先端末であるメールアドレス宛に帰宅を示す電子メールを送信する技術が公開されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2004−214937号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、集合住宅のエントランスにおいて利用者の認証が行われた場合、該エントランスから個々の住戸までの間に誘拐等がなされる場合や、該エントランスでの認証の後、住戸に帰宅せずそのまま外出してしまう場合もある。このような場合でも、通報先端末を所持する他の利用者に帰宅を示す電子メールが届き、利用者が帰宅したものと誤解してしまうため、利用者が実際には外出している旨を正確に把握することができないという問題があった。
【0005】
また、特許文献1では、利用者の帰宅に際してのみ電子メールを送信するが、一旦帰宅した後に利用者が外出した場合、他の利用者は帰宅後に外出したという状況を把握することができず、利用者が在宅していると誤解して認識してしまうという問題もあった。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、監視領域における利用者が外出した旨を他の利用者に通報し、他の利用者が監視領域における利用者の状況を一旦帰宅したか否かにかかわらず正確に把握することができる警備装置、警備システム、及び警備方法を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、住戸を含む監視領域における異常を検知し、ネットワークにより通報先端末と接続された警備装置において、第1の利用者と第2の利用者とを含む利用者に固有の利用者識別情報と、前記第1の利用者と前記第2の利用者の区別を示す区別情報と、前記第1の利用者の通報先とを対応付けて登録した利用者情報を記憶する利用者情報記憶手段と、前記住戸の出入り口において、前記利用者による前記利用者識別情報の入力を受け付ける検知手段と、前記検知手段によって受け付けた前記利用者識別情報が、前記利用者情報に登録されている前記利用者識別情報であるか否かを照合することにより利用者認証を行う認証手段と、前記住戸の出入り口において、前記認証手段によって認証された前記第2の利用者による前記住戸から外出する旨の外出信号の行動選択を受け付ける操作表示手段と、前記操作表示手段によって前記外出信号を受け付けた場合に、前記認証された前記第2の利用者が外出した旨を示す外出情報を前記第1の利用者の前記通報先に送信する外出処理手段と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
また、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の警備装置において、前記操作表示手段によって、前記認証手段によって認証された前記第2の利用者による前記住戸に帰宅する旨の帰宅信号を受け付けた場合に、前記認証された前記第2の利用者が帰宅した旨を示す帰宅情報を前記第1の利用者の前記通報先に送信する帰宅処理手段を、更に備え、前記操作表示手段は、更に、前記帰宅信号の行動選択を受け付けること、を特徴とする。
【0009】
また、請求項3にかかる発明は、請求項2に記載の警備装置において、前記監視領域において、異常を検知した場合における前記通報先への通報の可否または前記監視領域に対する報知の可否など、警備装置の動作を決定する複数の状態からなる警備モードを記憶する警備モード記憶手段と、前記監視領域の前記警備モードを、前記警備モード記憶手段に記憶させることにより、前記監視領域における現在の警備モードを切替設定する警備モード切替手段と、を備え、前記利用者情報は、更に、前記利用者識別情報と、前記利用者が前記住戸に在宅しているか否かを示す在宅状況とを対応付けて登録し、前記帰宅処理手段は、前記認証された前記利用者識別情報が前記第1の利用者の前記利用者識別情報であるか前記第2の利用者の前記利用者識別情報であるかを前記区別情報により判断し、前記操作表示手段によって前記利用者による前記帰宅信号を受け付けた場合、前記利用者情報における受け付けた前記利用者識別情報に対応する前記在宅状況に帰宅した旨を登録し、前記警備モード切替手段は、前記帰宅処理手段によって、受け付けた前記利用者識別情報が前記第2の利用者の前記利用者識別情報であると判断された場合で、前記在宅状況に基づいて、前記第1の利用者が外出中で、かつ前記第2の利用者が最初に帰宅した者であると判断した場合は、前記警備モード記憶手段に記憶されている現在の前記警備モードを、異常を検知しても通報を行わない警備解除状態に切替えること、を特徴とする。
【0010】
また、請求項4にかかる発明は、請求項2または3に記載の警備装置において、前記外出処理手段は、前記認証された前記利用者識別情報が前記第1の利用者の前記利用者識別情報であるか前記第2の利用者の前記利用者識別情報であるかを前記区別情報により判断し、前記操作表示手段によって前記利用者による前記外出信号を受け付けた場合、前記利用者情報における受け付けた前記利用者識別情報に対応する前記在宅状況に外出した旨を登録し、前記警備モード切替手段は、前記外出処理手段によって、受け付けた前記利用者識別情報が前記第2の利用者の前記利用者識別情報であると判断された場合で、前記在宅状況に基づいて、前記第1の利用者が外出中で、かつ前記第2の利用者が最後に外出した者であると判断した場合は、前記警備モード記憶手段に記憶されている現在の前記警備モードを、異常が検知された場合に通報を行う警備状態に切替えること、を特徴とする。
【0011】
また、請求項5にかかる発明は、請求項4に記載の警備装置において、前記帰宅処理手段は、更に、前記第1の利用者の前記利用者識別情報に対応する前記在宅状況に在宅している旨が登録されている場合、前記帰宅情報を前記第1の利用者の前記通報先に送信せず、前記外出処理手段は、更に、前記利用者情報に登録されている前記第1の利用者の前記利用者識別情報に対応する前記在宅状況に在宅している旨が登録されている場合、前記外出情報を前記第1の利用者の前記通報先に送信しないこと、を特徴とする。
【0012】
また、請求項6にかかる発明は、請求項5に記載の警備装置において、前記操作表示手段は、さらに、前記認証手段により認証された利用者によって、前記帰宅情報を前記第1の利用者の前記通報先に送信しない旨または前記外出情報を前記第1の利用者の前記通報先に送信しない旨を設定する帰宅・外出通報禁止設定の可否を受け付け、前記帰宅処理手段は、前記帰宅・外出通報禁止の設定が行われている場合、前記帰宅情報を前記第1の利用者の前記通報先に送信せず、前記外出処理手段は、前記帰宅・外出通報禁止の設定が行われている場合、前記外出情報を前記第1の利用者の前記通報先に送信しないこと、を特徴とする。
【0013】
また、請求項7にかかる発明は、請求項2〜6のいずれか一つに記載の警備装置において、前記利用者情報は、更に、前記利用者識別情報と、前記第2の利用者が前記住戸に帰宅する予定時刻である帰宅予定時刻とを対応付けて登録し、前記帰宅処理手段は、外出中の前記第2の利用者が存在すると判断した場合で、かつ現在時刻が前記利用者情報に登録されている前記外出中の第2の利用者の前記帰宅予定時刻を経過している場合には、前記外出中の第2の利用者の前記帰宅予定時刻が経過している旨を示す帰宅遅延情報を前記第1の利用者の前記通報先に送信すること、を特徴とする。
【0014】
また、請求項8にかかる発明は、請求項7に記載の警備装置において、現在時刻が前記帰宅予定時刻を経過している場合、前記外出中の第2の利用者の所持する携帯端末から前記第2の利用者の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手段を更に備え、前記帰宅処理手段は、更に、前記位置情報を前記帰宅遅延情報とともに前記第1の利用者の前記通報先に送信すること、を特徴とする。
【0015】
また、請求項9にかかる発明は、請求項7または8に記載の警備装置において、現在時刻が前記帰宅予定時刻を経過している場合、前記操作表示手段への前記帰宅信号の入力を促す報知を行う報知手段と、を更に備え、前記帰宅処理手段は、前記報知手段によって報知がなされた後、所定時間内に前記操作表示手段によって前記帰宅信号を受け付けた場合は、前記第1の利用者の前記通報先に前記帰宅遅延情報および前記位置情報を送信しないこと、を特徴とする。
【0016】
また、請求項10にかかる発明は、住戸を含む監視領域における異常を検知する警備装置と、前記警備装置とネットワークで接続され、前記警備装置からの情報を受信して所定の監視処理を実行する監視センタとを備える警備システムにおいて、前記警備装置は、第1の利用者と第2の利用者とを含む利用者に固有の利用者識別情報を登録した利用者情報を記憶する利用者情報記憶手段と、前記住戸の出入り口において、前記利用者による前記利用者識別情報の入力を受け付ける検知手段と、前記検知手段によって受け付けた前記利用者識別情報が、前記利用者情報に登録されている前記利用者識別情報であるか否かを照合することにより利用者認証を行う認証手段と、前記住戸の出入り口において、前記認証手段によって認証された前記第2の利用者による前記住戸から外出する旨の外出信号の行動選択を受け付ける操作表示手段と、前記認証手段によって認証された前記利用者識別情報および前記操作表示手段によって受け付けた前記外出信号を、前記監視センタに送信する第1の送受信手段と、を備え、前記監視センタは、前記利用者識別情報と、前記第1の利用者と前記第2の利用者の区別を示す区別情報と、前記区別情報が前記第1の利用者である場合に前記利用者識別情報と前記第1の利用者の通報先とを対応付けて登録した通報先情報を記憶する通報先情報記憶手段と、前記警備装置から前記利用者識別情報および前記外出信号を受信する第2の送受信手段と、前記第2の送受信手段によって前記利用者識別情報および前記外出信号を受信した場合に、前記受信した前記利用者識別情報の前記第2の利用者が外出した旨を示す外出情報を前記第1の利用者の前記通報先に送信する外出処理手段と、を備えることを特徴とする。
【0017】
また、請求項11にかかる発明は、請求項10に記載の警備システムにおいて、前記警備装置は、操作表示手段は、更に、前記住戸の出入り口において、前記認証手段によって認証された前記第2の利用者による前記住戸に帰宅する旨の帰宅信号の行動選択を受け付け、第1の送受信手段は、更に、前記認証手段によって認証された前記利用者識別情報および前記操作表示手段によって受け付けた前記帰宅信号を、前記監視センタに送信し、前記監視センタは、前記第2の送受信手段によって受信した前記利用者識別情報および前記帰宅信号を受信した場合に、前記受信した前記利用者識別情報の前記第2の利用者が帰宅した旨を示す帰宅情報を前記第1の利用者の前記通報先に送信する帰宅処理手段と、を更に備え、第2の送受信手段は、更に、前記警備装置から前記利用者識別情報および前記帰宅信号を受信すること、を特徴とする。
【0018】
また、請求項12にかかる発明は、請求項11に記載の警備システムにおいて、前記監視センタは、前記通報先情報は、更に、前記利用者識別情報と、前記利用者が前記住戸に在宅しているか否かを示す在宅状況とを対応付けて登録し、前記帰宅処理手段は、前記第2の送受信手段によって受信した前記利用者識別情報が前記第1の利用者の前記利用者識別情報であるか前記第2の利用者の前記利用者識別情報であるかを前記区別情報により判断し、前記在宅状況から、受信した前記利用者識別情報の前記利用者が前記住戸への最初の帰宅者であるか否かを判断し、さらに、前記第2の送受信手段によって前記帰宅信号を受信した場合、前記通報先情報における受信した前記利用者識別情報に対応する前記在宅状況に帰宅した旨を登録し、前記第2の送受信手段は、前記帰宅処理手段によって判断された前記利用者識別情報が、前記第2の利用者の前記利用者識別情報で、前記在宅状況に基づいて、前記第1の利用者が外出中で、かつ前記第2の利用者が前記住戸への最初の帰宅者であった場合、その旨を前記警備装置に送信し、前記警備装置は、前記監視領域において、異常を検知した場合における通報先への通報の可否または前記監視領域に対する報知の可否など、警備装置の動作を決定する複数の状態からなる警備モードを記憶する警備モード記憶手段と、前記監視領域の前記警備モードを、前記警備モード記憶手段に記憶させることにより、前記監視領域における現在の警備モードを切替設定する警備モード切替手段と、を更に備え、前記第1の送受信手段は、受け付けた前記利用者識別情報が前記第2の利用者の前記利用者識別情報で、前記在宅状況に基づいて、前記第1の利用者が外出中で、かつ前記第2の利用者が前記住戸への最初の帰宅者であった旨を監視センタから受信し、前記警備モード切替手段は、前記第1の送受信手段によって、受け付けた前記利用者識別情報が、前記第2の利用者の前記利用者識別情報で、前記在宅状況に基づいて、前記第1の利用者が外出中で、かつ前記第2の利用者が前記住戸への最初の帰宅者であった旨を受信した場合、前記警備モード記憶手段に記憶されている警備モードを、異常を検知しても通報を行わない警備解除状態に切替えること、を特徴とする。
【0019】
また、請求項13にかかる発明は、請求項11または12に記載の警備システムにおいて、前記外出処理手段は、前記第2の送受信手段によって受信した前記利用者識別情報が前記第1の利用者の前記利用者識別情報であるか前記第2の利用者の前記利用者識別情報であるかを前記区別情報により判断し、前記在宅状況から、受信した前記利用者識別情報の前記利用者が前記住戸からの最後の外出者であるか否かを判断し、さらに、前記第2の送受信手段によって前記外出信号を受信した場合、前記通報先情報における受信した前記利用者識別情報に対応する前記在宅状況に外出した旨を登録し、前記第2の送受信手段は、前記外出処理手段によって判断された前記利用者識別情報が前記第2の利用者の前記利用者識別情報で、前記在宅状況に基づいて、前記第1の利用者が外出中で、かつ前記第2の利用者が前記住戸からの最後の外出者であった場合、その旨を前記警備装置に送信し、前記第1の送受信手段は、受け付けた前記利用者識別情報が、前記第2の利用者の前記利用者識別情報で、前記在宅状況に基づいて、前記第1の利用者が外出中で、かつ前記第2の利用者が前記住戸からの最後の外出者であった旨を監視センタから受信し、前記警備モード切替手段は、前記第1の送受信手段によって、受け付けた前記利用者識別情報が、前記第2の利用者の前記利用者識別情報で、前記在宅状況に基づいて、前記第1の利用者が外出中で、かつ前記第2の利用者が前記住戸からの最後の外出者であった旨を受信した場合、前記警備モード記憶手段に記憶されている警備モードを、異常が検知された場合に通報を行う警備状態に切替えること、を特徴とする。
【0020】
また、請求項14にかかる発明は、請求項13に記載の警備システムにおいて、前記帰宅処理手段は、更に、前記第1の利用者の前記利用者識別情報に対応する前記在宅状況に在宅している旨が登録されている場合、前記帰宅情報を前記第1の利用者の前記通報先に送信せず、前記外出処理手段は、更に、前記第1の利用者の前記利用者識別情報に対応する前記在宅状況に在宅している旨が登録されている場合、前記外出情報を前記第1の利用者の前記通報先端末に送信しないこと、を特徴とする。
【0021】
また、請求項15にかかる発明は、請求項14に記載の警備システムにおいて、前記操作表示手段は、さらに、前記認証手段により認証された利用者によって、前記帰宅情報を前記第1の利用者の前記通報先に送信しない旨または前記外出情報を前記第1の利用者の前記通報先に送信しない旨を設定する帰宅・外出通報禁止設定の可否を受け付け、前記第1の送受信手段は、前記操作表示手段から受け付けた前記帰宅・外出通報禁止設定の可否を前記監視センタに送信し、前記第2の送受信手段は、前記警備装置から前記帰宅・外出通報禁止設定の可否を受信し、前記帰宅処理手段は、前記帰宅・外出通報禁止の設定が行われている場合、前記帰宅情報を前記第1の利用者の前記通報先に送信せず、前記外出処理手段は、前記帰宅・外出通報禁止の設定が行われている場合、前記外出情報を前記第1の利用者の前記通報先に送信しないこと、を特徴とする。
【0022】
また、請求項16にかかる発明は、請求項11〜15のいずれか一つに記載の警備システムにおいて、前記通報先情報は、更に、前記利用者識別情報と、前記第2の利用者が前記住戸に帰宅する予定時刻である帰宅予定時刻とを対応付けて登録し、前記帰宅処理手段は、外出中の前記第2の利用者が存在すると判断した場合で、かつ現在時刻が前記通報先情報に登録されている前記外出中の第2の利用者の前記帰宅予定時刻を経過している場合には、前記外出中の第2の利用者の前記帰宅予定時刻が経過している旨を示す帰宅遅延情報を前記第1の利用者の前記通報先に送信すること、を特徴とする。
【0023】
また、請求項17にかかる発明は、請求項16に記載の警備システムにおいて、前記監視センタは、現在時刻が前記帰宅予定時刻を経過している場合、前記外出中の第2の利用者の所持する携帯端末から前記第2の利用者の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手段を更に備え、前記帰宅処理手段は、更に、前記位置情報を前記帰宅遅延情報とともに前記第1の利用者の前記通報先に送信すること、を特徴とする。
【0024】
また、請求項18にかかる発明は、請求項16または17に記載の警備システムにおいて、前記第2の送受信手段は、さらに、前記帰宅処理手段によって現在時刻が前記帰宅予定時刻を経過していると判断された場合、前記第2の利用者の前記帰宅予定時刻が経過した旨を前記警備装置に送信し、前記帰宅処理手段は、前記第2の利用者の前記帰宅予定時刻が経過した旨の送信後に前記第2の送受信手段によって前記帰宅信号を受信した場合は、前記第1の利用者の前記通報先に、前記帰宅遅延情報および前記位置情報を送信せず、前記警備装置は、前記第1の送受信手段によって、前記監視センタから前記帰宅予定時刻を経過した旨を受信した場合、前記操作表示手段への前記帰宅信号の入力を促す報知を行う報知手段を更に備え、前記第1の送受信手段は、前記報知手段によって報知がなされた後、所定時間内に前記操作表示手段によって前記第2の利用者の前記帰宅信号を受け付けた場合、前記帰宅信号を監視センタへ送信すること、を特徴とする。
【0025】
また、請求項19にかかる発明は、監視領域に含まれる住戸の出入り口において、第1の利用者と第2の利用者とを含む利用者に固有の利用者識別情報の入力を受け付ける検知ステップと、前記検知ステップによって受け付けた前記利用者識別情報が、前記利用者識別情報と前記第1の利用者と前記第2の利用者の区別を示す区別情報と前記第1の利用者の通報先とを対応付けて登録した利用者情報に登録されている前記利用者識別情報であるか否かを照合することにより利用者認証を行う認証ステップと、前記住戸の出入り口において、前記認証ステップによって認証された前記第2の利用者による前記住戸から外出する旨の外出信号の行動選択を受け付ける行動選択受付ステップと、前記行動選択受付ステップによって前記外出信号を受け付けた場合に、前記認証された前記第2の利用者が外出した旨を示す外出情報を前記通報先に送信する外出処理ステップと、を含むことを特徴とする。
【0026】
また、請求項20にかかる発明は、住戸を含む監視領域における異常を検知する警備装置と、前記警備装置とネットワークで接続され、前記警備装置からの情報を受信して所定の監視処理を実行する監視センタとの間で実行される警備方法おいて、前記警備装置において、前記住戸の出入り口において、第1の利用者と第2の利用者を含む利用者に固有の利用者識別情報の入力を受け付ける検知ステップと、前記警備装置において、前記検知ステップによって受け付けた前記利用者識別情報が、前記利用者識別情報を登録した利用者情報に登録されている前記利用者識別情報であるか否かを照合することにより利用者認証を行う認証ステップと、前記警備装置において、前記住戸の出入り口において、前記認証ステップによって認証された前記第2の利用者による前記住戸から外出する旨の外出信号の行動選択を受け付ける行動選択受付ステップと、前記警備装置において、前記認証ステップによって認証された前記利用者識別情報および前記行動選択受け付けステップによって受け付けた前記外出信号を、前記監視センタに送信する送信ステップと、を備え、前記監視センタにおいて、前記警備装置から前記利用者識別情報および前記外出信号を受信する受信ステップと、前記監視センタにおいて、前記受信ステップによって前記利用者識別情報および前記外出信号を受信した場合に、前記受信した前記利用者識別情報の前記第2の利用者が外出した旨を示す外出情報として前記第1の利用者の前記通報先に送信する外出処理ステップと、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0027】
請求項1にかかる発明によれば、検知手段によって、住戸の出入り口において、利用者識別情報の入力を受け付け、認証手段によって、受け付けた利用者識別情報の認証を行い、操作表示手段によって、住戸の出入り口において、認証された第2の利用者の外出信号の行動選択を受け付け、外出処理手段によって、外出信号を受け付けた場合に、第2の利用者の外出情報を第1の利用者の通報先に送信する。従って、監視領域における第2の利用者の外出情報を第1の利用者に送信するため、第1の利用者が監視領域における第2の利用者の状況を一旦帰宅したか否かにかかわらず正確に把握することができるという効果を奏する。
【0028】
また、請求項2にかかる発明によれば、操作表示手段によって、住戸の出入り口において、認証された第2の利用者の帰宅信号の行動選択を受け付け、帰宅処理手段によって、帰宅信号を受け付けた場合に、第2の利用者の帰宅情報を第1の利用者の通報先に送信する。従って、監視領域における第2の利用者の帰宅情報を第1の利用者に送信するため、第1の利用者が監視領域における第2の利用者の状況を正確に把握することができるという効果を奏する。
【0029】
また、請求項3にかかる発明によれば、警備モード切替手段によって、監視領域における現在の警備モードを切替え、帰宅処理手段によって、認証された利用者識別情報が第1の利用者の利用者識別情報であるか第2の利用者の利用者識別情報であるかを区別情報により判断し、帰宅信号を受け付けた場合、在宅状況に帰宅した旨を登録し、警備モード切替手段によって、受け付けた利用者識別情報が第2の利用者であり、第1の利用者が外出中で、かつ第2の利用者が最初に帰宅した者であった場合は、現在の前記警備モードを警備解除状態に切替える。従って、警備状態に設定されている場合に、最初に帰宅した第2の利用者が監視領域に入室することによる異常を検知しても通報が行われないため、警備装置が誤作動することがなく、無用な通報を回避することができるという効果を奏する。
【0030】
また、請求項4にかかる発明によれば、外出処理手段によって、認証された利用者識別情報が第1の利用者の利用者識別情報であるか第2の利用者の利用者識別情報であるかを区別情報により判断し、外出信号を受け付けた場合、在宅状況に外出した旨を登録し、警備モード切替手段によって、受け付けた利用者識別情報が第2の利用者であり、第1の利用者が外出中で、かつ第2の利用者が最後に外出した者であった場合は、現在の前記警備モードを警備状態に切替える。従って、警備解除状態に設定されていても、警備状態に設定せずに、最後に外出する第2の利用者が監視領域から退室しても、その後の監視領域の警備が行われるため、利用者は、安心して監視領域から外出することができるという効果を奏する。
【0031】
また、請求項5にかかる発明によれば、帰宅処理手段によって、第2の利用者による帰宅信号を受け付けた場合、利用者情報の在宅状況に帰宅した旨を登録し、第1の利用者の在宅状況に在宅している旨が登録されている場合、帰宅情報を第1の利用者の通報先に送信せず、外出処理手段によって、第2の利用者による外出信号を受け付けた場合、利用者情報の在宅状況に外出した旨を登録し、第1の利用者の在宅状況に在宅している旨が登録されている場合、外出情報を第1の利用者の前記通報先に送信しない。この場合、通報を受ける第1の利用者が在宅している場合は、第2の利用者の帰宅情報および外出情報を送信しなくとも把握できるため、無用な通報を回避することができるという効果を奏する。
【0032】
また、請求項6にかかる発明によれば、操作表示手段によって、帰宅・外出通報禁止設定の可否を受け付け、帰宅処理手段によって、帰宅・外出通報禁止の設定が行われている場合、帰宅情報を第1の利用者の通報先に送信せず、外出処理手段によって、帰宅・外出通報禁止の設定が行われている場合、外出情報を第1の利用者の通報先に送信しない。従って、利用者自ら第2の利用者の帰宅情報および外出情報の送信の有無を決定でき、第1の利用者が在室している場合や、外出している場合でも通報が不要な場合に、無用な通報を回避できるという効果を奏する。
【0033】
また、請求項7にかかる発明によれば、帰宅処理手段によって、外出中の第2の利用者が存在すると判断した場合で、かつ現在時刻が外出中の第2の利用者の帰宅予定時刻を経過している場合には、外出中の第2の利用者の帰宅遅延情報を第1の利用者の通報先に送信する。従って、第2の利用者が帰宅予定時刻に帰宅していない場合、帰宅情報を送信しないだけでなく、帰宅遅延情報を送信することにより、第1の利用者は、第2の利用者が監視領域に帰宅していないことを正確に把握することができるという効果を奏する。
【0034】
また、請求項8にかかる発明によれば、位置情報取得手段によって、現在時刻が帰宅予定時刻を経過している場合、外出中の第2の利用者の位置情報を取得し、帰宅処理手段によって、位置情報を帰宅遅延情報とともに第1の利用者の通報先に送信する。従って、第1の利用者は、帰宅遅延情報だけでなく、監視領域への帰宅前の第2の利用者の現在の位置を知ることができるため、第2の利用者の状況をより正確に把握することができ、安心を得ることができるという効果を奏する。
【0035】
また、請求項9にかかる発明によれば、報知手段によって、現在時刻が帰宅予定時刻を経過している場合、帰宅信号の入力を促す報知を行い、帰宅処理手段によって、報知がなされた後、所定時間内に帰宅信号を受け付けた場合は、第1の利用者の通報先に帰宅遅延情報および位置情報を送信しない。従って、第2の利用者が帰宅信号の入力操作を行い忘れてしまった場合でも、報知によって入力操作を行い忘れていることを知らしめることができるため、その後に入力操作を行うことにより、帰宅遅延情報や位置情報の無用な通報を回避することができるという効果を奏する。
【0036】
また、請求項10にかかる発明によれば、検知手段によって、住戸の出入り口において、利用者識別情報の入力を受け付け、認証手段によって、受け付けた利用者識別情報が登録されているか否かを照合することにより利用者認証を行い、操作表示手段によって、住戸の出入り口において、認証された第2の利用者の外出信号の行動選択を受け付け、第1の送受信手段によって、認証された利用者識別情報および受け付けた外出信号を監視センタに送信し、第2の送受信手段によって、警備装置から利用者識別情報および外出信号を受信し、外出処理手段によって、受信した利用者識別情報の外出情報を第1の利用者の通報先に送信する。従って、監視領域における第2の利用者の外出情報を監視センタから第1の利用者に送信するため、利用者の情報を一括して管理できるとともに、第1の利用者が監視領域における第2の利用者の状況を一旦帰宅したか否かにかかわらず正確に把握することができるという効果を奏する。
【0037】
また、請求項11にかかる発明によれば、検知手段によって、住戸の出入り口において、利用者識別情報の入力を受け付け、認証手段によって、受け付けた利用者識別情報が登録されているか否かを照合することにより利用者認証を行い、操作表示手段によって、住戸の出入り口において、認証された第2の利用者の帰宅信号の行動選択を受け付け、第1の送受信手段によって、認証された利用者識別情報および受け付けた帰宅信号を監視センタに送信し、第2の送受信手段によって、警備装置から利用者識別情報および帰宅信号を受信し、帰宅処理手段によって、受信した利用者識別情報の帰宅情報を第1の利用者の通報先に送信する。従って、監視領域における第2の利用者の帰宅情報を監視センタから第1の利用者に送信するため、利用者の情報を一括して管理できるとともに、第1の利用者が監視領域における第2の利用者の状況を正確に把握することができるという効果を奏する。
【0038】
また、請求項12にかかる発明によれば、帰宅処理手段によって、受信した利用者識別情報が第1の利用者の利用者識別情報であるか第2の利用者の利用者識別情報であるかを区別情報により判断し、受信した利用者識別情報の利用者が住戸への最初の帰宅者であるか否かを判断し、さらに、帰宅信号を受信した場合、在宅状況に帰宅した旨を登録し、第2の送受信手段によって、帰宅処理手段により判断された利用者識別情報が、第2の利用者の利用者識別情報で、第1の利用者が外出中で、かつ第2の利用者が前記住戸への最初の帰宅者であった場合、その旨を警備装置に送信し、第1の送受信手段によって、受け付けた利用者識別情報が第2の利用者の利用者識別情報で、第1の利用者が外出中で、かつ第2の利用者が住戸への最初の帰宅者であった旨を監視センタから受信し、警備モード切替手段によって、受け付けた利用者識別情報が第2の利用者で、第1の利用者が外出中で、かつ第2の利用者が前記住戸への最初の帰宅者であった旨を受信した場合、警備モードを警備解除状態に切替える。従って、警備状態に設定されている場合に、最初に帰宅した第2の利用者が監視領域に入室することによる異常を検知しても通報が行われないため、警備装置が誤作動することがなく、無用な通報を回避することができるという効果を奏する。
【0039】
また、請求項13にかかる発明によれば、外出処理手段によって、受信した利用者識別情報が第1の利用者の利用者識別情報であるか第2の利用者の利用者識別情報であるかを区別情報により判断し、受信した利用者識別情報の利用者が住戸からの最後の外出者であるか否かを判断し、さらに、外出信号を受信した場合、在宅状況に外出した旨を登録し、第2の送受信手段によって、外出処理手段により判断された利用者識別情報が第2の利用者の利用者識別情報で、第1の利用者が外出中で、かつ第2の利用者が住戸からの最後の外出者であった場合、その旨を警備装置に送信し、第1の送受信手段によって、受け付けた利用者識別情報が、第2の利用者の利用者識別情報で、第1の利用者が外出中で、かつ第2の利用者が住戸からの最後の外出者であった旨を監視センタから受信し、警備モード切替手段によって、受け付けた利用者識別情報が第2の利用者で、第1の利用者が外出中で、かつ第2の利用者が住戸からの最後の外出者であった旨を受信した場合、警備モードを警備状態に切替える。従って、警備解除状態に設定されていても、警備状態に設定せずに、最後に外出する第2の利用者が監視領域から退室しても、その後の監視領域の警備が行われるため、利用者は、安心して監視領域から外出することができるという効果を奏する。
【0040】
また、請求項14にかかる発明によれば、帰宅処理手段によって、帰宅信号を受信した場合、在宅状況に帰宅した旨を登録し、第1の利用者の在宅状況に在宅している旨が登録されている場合、帰宅情報を第1の利用者の通報先に送信せず、外出処理手段によって、外出信号を受信した場合、在宅状況に外出した旨を登録し、第1の利用者の在宅状況に在宅している旨が登録されている場合、外出情報を第1の利用者の通報先端末に送信しない。従って、通報を受ける第1の利用者が在宅している場合は、第2の利用者の帰宅情報および外出情報を送信しなくとも把握できるため、無用な通報を回避することができるという効果を奏する。
【0041】
また、請求項15にかかる発明によれば、操作表示手段によって、帰宅・外出通報禁止設定の可否を受け付け、第1の送受信手段によって、受け付けた帰宅・外出通報禁止設定の可否を監視センタに送信し、第2の送受信手段によって、警備装置から帰宅・外出通報禁止設定の可否を受信し、帰宅処理手段によって、帰宅・外出通報禁止の設定が行われている場合、帰宅情報を第1の利用者の通報先に送信せず、外出処理手段によって、帰宅・外出通報禁止の設定が行われている場合、外出情報を第1の利用者の通報先に送信しない。従って、利用者自ら第2の利用者の帰宅情報および外出情報の送信の有無を決定でき、第1の利用者が在室している場合や、外出している場合でも通報が不要な場合に、無用な通報を回避することができるという効果を奏する。
【0042】
また、請求項16にかかる発明によれば、帰宅処理手段によって、外出中の第2の利用者が存在すると判断した場合で、かつ現在時刻が帰宅予定時刻を経過している場合には、外出中の第2の利用者の帰宅遅延情報を第1の利用者の通報先に送信する。従って、第2の利用者が帰宅予定時刻に帰宅していない場合、帰宅情報を送信しないだけでなく、帰宅遅延情報を送信することにより、第1の利用者は、第2の利用者が監視領域に帰宅していないことを正確に把握することができるという効果を奏する。
【0043】
また、請求項17にかかる発明によれば、位置情報取得手段によって、現在時刻が帰宅予定時刻を経過している場合、外出中の第2の位置情報を取得し、帰宅処理手段によって、位置情報を帰宅遅延情報とともに第1の利用者の通報先に送信する。従って、第1の利用者は、帰宅遅延情報だけでなく、監視領域への帰宅前の第2の利用者の現在の位置を知ることができるため、第2の利用者の状況をより正確に把握することができ、安心を得ることができるという効果を奏する。
【0044】
また、請求項18にかかる発明によれば、第2の送受信手段によって、現在時刻が前記帰宅予定時刻を経過している場合、第2の利用者の前記帰宅予定時刻が経過した旨を警備装置に送信し、帰宅処理手段によって、第2の利用者の帰宅予定時刻が経過した旨の送信後に帰宅信号を受信した場合は、第1の利用者の通報先に、帰宅遅延情報および位置情報を送信せず、報知手段によって、監視センタから帰宅予定時刻を経過した旨を受信した場合、帰宅信号の入力を促す報知を行い、第1の送受信手段によって、報知がなされた後に、第2の利用者の帰宅信号を受け付けた場合、帰宅信号を監視センタへ送信する。従って、第2の利用者が帰宅信号の入力操作を忘れてしまった場合でも、報知によって忘れていることを知らしめることができるため、その後に入力操作を行うことにより、帰宅遅延情報や位置情報の無用な通報を回避することができるという効果を奏する。
【0045】
また、請求項19にかかる発明によれば、検知ステップによって、利用者識別情報の入力を受け付け、認証ステップによって、受け付けた利用者識別情報が、利用者情報に登録されているか否かを照合することにより利用者認証を行い、行動選択受付ステップによって、認証された第2の利用者の外出信号の行動選択を受け付け、外出処理ステップによって、外出信号を受け付けた場合に、認証された第2の利用者の外出情報を通報先に送信する。従って、監視領域における第2の利用者の外出情報を第1の利用者に送信するため、第1の利用者が監視領域における第2の利用者の状況を一旦帰宅したか否かにかかわらず正確に把握することができるという効果を奏する。
【0046】
また、請求項20にかかる発明によれば、検知ステップによって、利用者識別情報の入力を受け付け、認証ステップによって、受け付けた利用者識別情報が、利用者情報に登録されているか否かを照合することにより利用者認証を行い、行動選択受付ステップによって、認証された第2の利用者の外出信号の行動選択を受け付け、送信ステップによって、認証された利用者識別情報および受け付けた外出信号を記監視センタに送信し、受信ステップによって、警備装置から利用者識別情報および外出信号を受信し、外出処理ステップによって、利用者識別情報および外出信号を受信した場合に、外出情報を第1の利用者の通報先に送信する。従って、監視領域における第2の利用者の外出情報を監視センタから第1の利用者に送信するため、利用者の情報を一括して管理できるとともに、第1の利用者が監視領域における第2の利用者の状況を一旦帰宅したか否かにかかわらず正確に把握することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0047】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる警備装置、警備システム及び警備方法の最良な実施の形態を詳細に説明する。
【0048】
(第1の実施の形態)
まず、第1の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。第1の実施の形態の監視システムは、利用者が監視領域に帰宅した場合または監視領域から外出した場合に、他の利用者の通報先端末にその旨を通報するものである。
【0049】
図1は、第1の実施の形態にかかる警備システムの構成を示すブロック図である。本実施の形態にかかる警備システム100は、警備装置110と、通報先端末130とから構成されており、警備装置110と通報先端末130はネットワーク120を介して接続されている。
【0050】
警備装置110は、監視領域の異常を検知して、異常検知情報を監視センタや通報先端末130に送信するものである。また、子供が監視領域に帰宅した場合または監視領域から外出した場合に、通報先である親の通報先端末にその旨を送信するものである。更に、子供が帰宅する予定の時刻を経過しても帰宅しなかった場合、親の通報先端末にその旨及び子供の位置を示す情報を送信するものである。ここで、子供は、本発明における第2の利用者に、親は、本発明における第1の利用者に相当する。
【0051】
また、本実施の形態にかかる警備装置110では、利用者が居住する住戸が監視対象となる監視領域に含まれている。例えば、一戸建て住居の場合には、その住居そのものが監視対象に含まれる。また、マンション等の集合住宅の場合には、マンション内の各住戸が監視領域に含まれている。
【0052】
ネットワーク120は、電話回線、無線ネットワーク、インターネットなどであって、警備装置110と通報先端末130を接続している。
【0053】
通報先端末130は、図示しない送受信部、制御部、表示部、操作部、音声通話部などから構成されており、公知の携帯電話と同様の構成である。送受信部は、ネットワーク120から無線でデータの送受信を行い、制御部は通報先端末130の各種の制御を行う。表示部は、送信されたデータまたは入力されたデータの表示を行い、操作部は、データの入力を行う。音声通話部は、警備装置110から送信される情報を音声データとして受信し出力するとともに、警備装置110付近にいる利用者(子供または親)との音声通話を行う。なお、通報先端末130として、公知のPDA(Personal Digital Assistants)またはPC(Personal Computer)を用いてもよい。
【0054】
次に警備装置の詳細について説明する。警備装置110は、さらにコントローラ101、入出力制御部115と、制御部150と、通信制御部116と、利用者データベース117と、現状記憶部118とを主に備えている。
【0055】
コントローラ101は、利用者からの利用者ID等の読み込み、操作入力を受け付けるものであり、更に、RFID検知部103と、操作表示部102とを備えている。ここで、利用者IDは、本発明における利用者識別情報に相当する。
【0056】
RFID検知部103は、個々の利用者が所持している利用者ID等を固有に保持するRFIDタグ(図示せず)を通信距離内で認識し、非接触でRFIDタグに記憶されている利用者IDやその他全ての情報を読み取るものである。具体的には、RFID検知部103は、RFIDタグに記憶されている利用者IDの他、RFIDタグに複数の帰宅予定時刻が記憶されている場合には、この複数の帰宅予定時刻も読み取る。ここで、RFID(Radio Frequency Identification)とは、電波/電磁波を利用して、非接触でID等の読み出し/書き込みを行なうものであり、内部に電子的な情報を持つタグが、読み取り装置(RFID検知部)と電波で送受信を行うことで、タグに記録されている情報を識別する技術である。
【0057】
操作表示部102は、例えばタッチ入力式の液晶画面であり、利用者に対して設定画面を表示して、利用者の操作入力を受け付けるものである。即ち、操作表示部102には、監視領域に帰宅する旨の帰宅ボタンおよび監視領域から外出する旨の外出ボタン等の利用者による行動を選択するボタンと、後述する帰宅処理部157による帰宅情報および外出処理部158による外出情報を、親の通報先端末130に送信しない旨の設定の有無を行う帰宅/外出通報禁止設定ボタンが設けられている。
【0058】
ここで、コントローラ101は、住戸の玄関等の出入り口に設置されている。例えば、一戸建て住居の場合には、コントローラ101は玄関等の出入り口に設置されている。また、マンション等の集合住宅の場合には、コントローラ101は集合住宅のエントランス等の共用エリアではなく、マンション内の各住戸の玄関等の出入り口に設置されている。このため、各住戸の出入り口に設置されたコントローラ101で帰宅ボタンを押下しない限り外出した状態であるため、マンションのエントランスで子供が帰宅した旨を親が把握した後に、親が安心してしまいエントランスから各住戸へいく途中に誘拐される等を防止することができる。また、子供がマンションのエントランスで帰宅した旨を親が把握した後に、実際には住戸に戻らずに遊びに行ってしまった場合でも、各住戸の出入り口に設置されたコントローラ101で帰宅ボタンを押下しない限り外出した状態であるため、エントランスにおける帰宅操作などで子供が帰宅したと信じて親が安心してしまうという誤解を回避することができる。
【0059】
入出力制御部115は、コントローラ101の入出力制御、監視領域の異常を検知するセンサ(図示せず)、監視領域の音声を取得するマイク(図示せず)の入力制御、送信された音声を出力するスピーカ(図示せず)の出力制御により種々のデータの入出力を制御する処理部である。また、入出力制御部115は、操作表示部102から帰宅する旨を受け付けた場合は、利用者により帰宅ボタンを押下されたことによる帰宅信号および帰宅/外出通報禁止設定の可否を後述する帰宅処理部157に送出する。また、入出力制御部115は、操作表示部102から外出する旨を受け付けた場合は、利用者により外出ボタンを押下されたことによる外出信号および帰宅/外出通報禁止設定の可否を後述する外出処理部158に送出する。
【0060】
通信制御部116は、警備装置110とネットワーク120との間における通信を制御するものであり、具体的にはネットワークボードなどが該当する。
【0061】
利用者データベース117は、予め設定された利用者ID及び各利用者IDに対応する利用者の名前、親または子供のいずれかを区別するための区別情報としての親/子情報、利用者が監視領域に在宅しているか否かを示す在宅状況、メールアドレスなどの親の通報先、子供の監視領域への帰宅する予定の時刻を示す帰宅予定時刻を登録したデータベースである。図2は、利用者データベース117のデータ構成の一例を示すデータ構造図である。図2に示すように、利用者ID及び各利用者IDに対応する利用者の名前、親/子情報、在宅状況、通報先、帰宅予定時刻が複数登録されている。
【0062】
現状記憶部118は、監視領域から現在外出中の子供の人数を示す外出状況を記憶したメモリなどの記憶媒体である。図3は、現状記憶部118の構成の一例を示す模式図である。図3に示すように、子供の全人数(例えば3人)、監視領域から外出している子供の人数(例えば2人)、帰宅/外出通報禁止設定の可否をONまたはOFFとして記憶している。
【0063】
なお、本実施の形態では、後述するように上述の利用者データベース117の親/子情報と在宅状況の内容を読み取って、読み取った親/子情報と在宅状況とをもとに、子供の全人数、監視領域から外出している子供の人数を求め、現状記憶部118に記憶している。そして、かかる現状記憶部118の子供の全人数、監視領域から外出している子供の人数は、最初に帰宅した子供であるか否かおよび最後に外出した子供であるか否かの判断の際に使用される。
【0064】
また、本実施の形態では、帰宅/外出通報禁止設定の可否を単一に設けているが、これに限定されることなく、通報先毎に設定できるよう構成してもよい。例えば、通報先(親の通報先端末等)が2箇所ある場合、その2箇所にそれぞれ帰宅/外出通報禁止設定を設定してもよい。
【0065】
制御部150は、警備装置110の全体制御を行うものであり、さらに警備モード切替部151と、警備モード記憶部152と、認証部153と、位置情報取得部154と、異常通報部155と、報知部156と、帰宅処理部157と、外出処理部158とを主に備えている。
【0066】
警備モード切替部151は、後述する警備モード記憶部152に、利用者から受け付けた警備モードを記憶させることにより、現在の警備モードの切替設定を行うものである。また、警備モード切替部151は、監視領域に帰宅した子供が最初の帰宅者であった場合、その子供の検知信号を異常信号としないよう、監視領域の現在の警備モードを警備解除状態に切替設定する。また、監視領域から外出した子供が最後に外出した者であった場合、外出した後の監視領域の警備を行うよう、監視領域の現在の警備モードを警備状態に切替設定する。
【0067】
ここで、警備モードとは、監視領域において異常検知した際の通報先への通報の可否、または監視領域に対する報知の可否などを定めたモードであり、異常を検知したときの警備装置110の動作を決定するモードである。警備モードは、通報の可否および通報先、監視領域への報知の有無などによって複数のモードが存在し、代表的な警備モードとしては、警備状態、警備解除状態がある。
【0068】
まず、警備状態とは、主に住人(利用者)が外出中、警備を必要とする場合に設定する警備モードであり、センサによって異常を検知したときに発せられる検知信号を警備装置が受信した場合に、監視センタに異常を知らせる警報を通報する状態である。なお、警備装置の設置されている監視領域において異常を検知したことを報知する場合もある。これは、侵入者を威嚇する目的や誤報である場合に警報解除操作を促す目的で報知するものである。
【0069】
警備解除状態とは、主に住人(利用者)が在宅中、警備を必要としない場合に設定する警備モードであり、センサによって異常を検知したときに発せられる検知信号を警備装置が受信した場合でも、監視センタへの警報の通報、監視領域における異常の検知、通報先端末への異常の通報のいずれも行わない状態である。これは、センサにより異常が検知(人の存在の検知、扉の開閉の検知)されても、在宅中の住人を検知したものと判断するためである。
【0070】
警備モード記憶部152は、監視領域における現在の上述した警備モードを記憶するメモリなどの記憶媒体である。
【0071】
認証部153は、RFID検知部103により、利用者が入力した利用者IDが利用者データベース117に登録されている利用者IDであるかを照合する利用者認証を行うものである。
【0072】
位置情報取得部154は、利用者データベース117に登録された子供の帰宅予定時刻が経過した場合、その子供の所持する携帯端末にアクセスして、現在の子供の位置を示すURL(Uniform Resource Locator)を位置情報として取得するものである。具体的には、例えば、子供に移動体の位置を測定するGPS(Global Positioning System)機能を搭載した携帯端末を所持させ、衛星からの電波を受信することにより、位置、移動方向、速度を計算し、子供の位置を取得する。
【0073】
異常通報部155は、警備モードが警備状態に設定されている場合に、センサが異常を検知すると、監視センタに対して異常が検知されたという異常検知情報を通報するものである。
【0074】
帰宅処理部157は、RFID検知部103によって受け付けた利用者IDが、認証部153による利用者認証が成功した場合、受け付けた利用者IDと、操作表示部102により受け付けた帰宅信号を帰宅情報として、親の通報先端末130に送信するものである。また、この際、利用者データベース117の在宅状況により、親が利用者IDに対応して在宅として登録されている場合、現状記憶部118に帰宅情報を送信しない設定である帰宅/外出通報禁止設定がONになっている場合は、送信不要であるため、帰宅情報は送信しない。
【0075】
また、帰宅処理部157は、RFID検知部103によって受け付けた利用者IDが、認証部153による利用者認証が成功した場合、利用者データベース117の受け付けた利用者IDに対応する在宅状況に、帰宅した旨、即ち、「在宅」の登録し、現状記憶部118に記憶されている外出中の子供の人数を更新する。
【0076】
更に、帰宅処理部157は、現状記憶部118から子供が外出中か否かを判断し、外出中の子供がいた場合で、現在時刻が利用者データベース117に登録されているその外出中の子供の帰宅予定時刻を経過している場合は、その旨の帰宅遅延情報、および位置情報取得部154によって取得された子供の現在の位置情報を、親の通報先端末130に送信する。
【0077】
報知部156は、外出中の子供の帰宅予定時刻が経過している場合、子供が監視領域に帰宅した際に、操作表示部102に表示された帰宅ボタンを押下し忘れた可能性があるため、帰宅ボタンを押下することによる帰宅信号の入力を促す報知するものである。
【0078】
外出処理部158は、RFID検知部103によって受け付けた利用者IDが、認証部153による利用者認証が成功した場合、受け付けた利用者IDと、操作表示部102により受け付けた外出信号を外出情報として、親の通報先端末130に送信するものである。また、この際、利用者データベース117の在宅状況により、親が利用者IDに対応して在宅として登録されている場合、現状記憶部118に外出情報を送信しない設定である帰宅/外出通報禁止設定がONになっている場合は、送信不要であるため、外出情報は送信しない。
【0079】
また、外出処理部158は、RFID検知部103によって受け付けた利用者IDが、認証部153による利用者認証が成功した場合、利用者データベース117の受け付けた利用者IDに対応する在宅状況に、外出した旨、即ち、「外出」の登録をし、現状記憶部118に記憶されている外出中の子供の人数を更新する。
【0080】
更に、外出処理部158は、子供が一旦帰宅した後に再度外出する場合には、帰宅予定時刻が変更するため、子供が外出する際には、RFID検知部103によって利用者IDと共に受け付けた複数の帰宅予定時刻の中で、現在の時刻以降の一番近い帰宅予定時刻を、利用者データベース117の帰宅予定時刻として更新する。
【0081】
次に、以上のように構成された警備装置110における帰宅/外出通報処理について説明する。図4−1、図4−2、図4−3は、本実施の形態にかかる警備装置110の帰宅/外出通報処理の手順を示すフローチャートである。
【0082】
まず、利用者によってRFID検知部103にRFIDタグを通信距離内に掲げて、利用者ID等を入力すると、RFID検知部103は、RFIDタグから利用者ID、さらに複数の帰宅予定時刻(記録されている場合)を受け付ける(ステップS401)。そして、認証部153は、RFID検知部103により受け付けた利用者IDが利用者データベース117に登録されているか否かを判断する(ステップS402)。受け付けた利用者IDが利用者データベース117に登録されていなかった場合(ステップS402:No)、再度、利用者IDを受け付けるまで待機する。
【0083】
一方、受け付けた利用者IDが利用者データベース117に登録されている場合(ステップS402:Yes)、操作表示部102は、利用者による監視領域に帰宅する旨、監視領域から外出する旨、及び帰宅/外出通報禁止設定を選択するための操作画面を表示する(ステップS403)。
【0084】
ここで、図5は、操作表示部102に表示された操作画面の一例を示す模式図である。図5に示すように、操作画面には、利用者が監視領域に帰宅する旨の帰宅ボタン、利用者が監視領域から外出する旨の外出ボタン、帰宅/外出通報禁止設定の有無を行う帰宅/外出通報禁止設定ボタンが表示される。そして、利用者によるいずれかのボタンを押下することによる操作入力が行われると、入出力制御部115は、受け付けた操作入力が帰宅信号、外出信号、帰宅/外出通報禁止設定のいずれであるかの判断をする(ステップS404)。
【0085】
利用者により帰宅/外出通報禁止設定ボタンを押下された場合(ステップS404:帰宅/外出通報禁止設定)入出力制御部115は、帰宅/外出通報禁止設定をONからOFF、またはOFFからONに切替えて(ステップS405)、再度、利用者IDを受け付けるまで待機する。
【0086】
また、利用者により帰宅ボタンが押下された場合(ステップS404:帰宅)、帰宅処理部157は、利用者データベース117の受け付けた利用者IDに対応する在宅状況に、帰宅した旨、即ち、「在宅」の登録をする(ステップS406)。次に、帰宅処理部157は、受け付けた利用者IDが子供のものであるか、親のものであるかの判断をする(ステップS407)。そして、帰宅処理部157は、受け付けた利用者IDが親のものであった場合(ステップS407:親)、そのまま処理を抜ける。
【0087】
一方、帰宅処理部157によって受け付けた利用者IDが子供のものであった場合(ステップS407:子)、帰宅処理部157は、利用者データベース117に登録されている親の利用者IDが在宅または外出のいずれであるかの判断をする(ステップS408)。
【0088】
次に、利用者データベース117に登録されている親の利用者IDが在宅であった場合(ステップS408:Yes)、帰宅処理部157は、外出中の子供が帰宅したことにより、外出中の子供が減少したため、現状記憶部118に記憶されている外出中の子供の人数を「1」減少させて記憶する(ステップS409)。そして、親が一人でも在宅していれば、親が子供の帰宅を把握できるため、処理を抜ける。
【0089】
一方、利用者データベース117に登録されている親の利用者IDが全て外出であった場合(ステップS408:No)、警備モード切替部151は、現状記憶部118に記憶されている現在の外出中の子供の人数を取得する(ステップS410)。そして、警備モード切替部151は、取得した外出中の子供の人数が子供の全人数であるか否かを調べることによって、最初に帰宅したか否かを判断する(ステップS411)。
【0090】
そして、取得した外出中の子供の人数が子供の全人数である場合(ステップS411:Yes)は、受け付けた利用者IDが最初に帰宅した子供のものであると判断することになり、警備モード切替部409は、最初に帰宅した子供の検知信号を異常信号としないよう、警備モード記憶部152に記憶されている警備モードを、警備解除状態に記憶させることによって、警備解除状態に切替設定をする(ステップS412)。
【0091】
一方、取得した外出中の子供の人数が子供の全人数でない場合(ステップS411:No)は、全人数より少ないため、既に帰宅している子供がいると判断することになり、警備解除状態に設定されていると考えられるため、警備モードの切替設定は行わない。そして、帰宅処理部157は、外出中の子供が帰宅したことにより、外出中の子供が減少したため、現状記憶部118に記憶されている外出中の子供の人数を「1」減少させて記憶する(ステップS413)。
【0092】
次に、帰宅処理部157は、現状記憶部118に記憶されている帰宅/外出通報禁止設定がONになっているか否かの判断をする(ステップS414)。そして、現状記憶部118に記憶されている帰宅/外出通報禁止設定がONになっている場合(ステップS414:Yes)、帰宅情報の送信は不要であるため、処理を抜ける。
【0093】
一方、現状記憶部118に記憶されている帰宅/外出通報禁止設定がONになっていない場合(ステップS414:No)、帰宅処理部157は、子供の帰宅情報を親の通報先端末に送信する(ステップS415)。
【0094】
ここで、図6は、子供の帰宅情報を受信した場合における親の通報先端末の表示部の一例を示す模式図である。図6に示すように、子供の帰宅の連絡である旨が表示され、親の利用者ID、監視領域(住戸)の号室番号、親の名前が表示され、さらに、子供の名前と帰宅した旨が表示される。
【0095】
また、ステップS404に戻って、利用者により外出ボタンが押下された場合(ステップS404:外出)、外出処理部158は、利用者データベース117の受け付けた利用者IDに対応する在宅状況に、外出した旨、即ち、「外出」の登録をする(ステップS416)。次に、外出処理部158は、受け付けた利用者IDが子供のものであるか、親のものであるかの判断をする(ステップS417)。そして、外出処理部158は、受け付けた利用者IDが親のものであった場合(ステップS417:親)、そのまま処理を抜ける。
【0096】
一方、外出処理部158によって受け付けた利用者IDが子供のものであった場合(ステップS417:子)、外出処理部158は、RFID検知部103によって受け付けた帰宅予定時刻の中で、現在の時刻以降の一番近い帰宅予定時刻を、利用者データベース117の帰宅予定時刻に記憶させることによって更新する(ステップS418)。
【0097】
次に、外出処理部158は、利用者データベース117に登録されている親の利用者IDが在宅または外出のいずれであるかの判断をする(ステップS419)。そして、利用者データベース117に登録されている親の利用者IDが在宅であった場合(ステップS419:Yes)、外出処理部158は、子供が外出したことにより、外出中の子供が増加したため、現状記憶部118に記憶されている外出中の子供の人数を「1」増加させて記憶する(ステップS420)。そして、親が一人でも在宅していれば、親が子供の外出を把握できるため、処理を抜ける。
【0098】
一方、利用者データベース117に登録されている親の利用者IDが全て外出であった場合(ステップS419:No)、警備モード切替部151は、現状記憶部118に記憶されている現在の外出中の子供の人数を取得する(ステップS421)。そして、警備モード切替部151は、取得した外出中の子供の人数が(子供の全人数−1)人であるか否かを調べることによって、その子供が最後の外出者か否かを判断する(ステッS422)。
【0099】
そして、取得した外出中の子供の人数が(子供の全人数−1)人である場合(ステップS422:Yes)は、受け付けた利用者IDが最後に外出した子供のものであると判断することになり、警備モード切替部409は、子供が最後に外出した後の監視領域の警備を行うよう、警備モード記憶部152に記憶されている警備モードを、警備状態に記憶させることによって、警備状態に切替設定をする(ステップS423)。
【0100】
一方、取得した外出中の子供の人数が(子供の全人数−1人)でない場合(ステップS422:No)は、在宅している子供が1人以上いると判断することになり、警備状態に設定する必要がないため、警備モードの切替設定は行わない。そして、外出処理部158は、子供が外出したことにより、外出中の子供が増加したため、現状記憶部118に記憶されている外出中の子供の人数を「1」増加させて記憶する(ステップS424)。
【0101】
次に、外出処理部158は、現状記憶部118に記憶されている帰宅/外出通報禁止設定がONになっているか否かの判断をする(ステップS425)。そして、現状記憶部118に記憶されている帰宅/外出通報禁止設定がONになっている場合(ステップS425:Yes)、外出情報の送信は不要であるため、処理を抜ける。
【0102】
一方、現状記憶部118に記憶されている帰宅/外出通報禁止設定がONになっていない場合(ステップS425:No)、外出処理部158は、子供の外出情報を親の通報先端末に送信する(ステップS426)。
【0103】
ここで、図7は、子供の外出情報を受信した場合における親の通報先端末の表示部の一例を示す模式図である。図7に示すように、子供の外出の連絡である旨が表示され、親の利用者ID、監視領域(住戸)の号室番号、親の名前が表示され、さらに、子供の名前と外出した旨が表示される。
【0104】
次に、本実施の形態にかかる警備装置110における帰宅遅延通報処理について説明する。図8は、本実施の形態にかかる警備装置110の帰宅遅延通報処理の手順を示すフローチャートである。
【0105】
まず、帰宅処理部157は、現状記憶部118に外出中の子供が記憶されているか否かの判断をする(ステップS801)。そして、現状記憶部118に外出中の子供が記憶されていない場合(ステップS801:No)、再度、ステップS801の処理を行う。
【0106】
一方、現状記憶部118に外出中の子供が記憶されている場合(ステップS801:Yes)、帰宅処理部157は、利用者データベース117に登録されている外出中の子供の帰宅予定時刻を取得し(ステップS802)、現在の時刻を取得する(ステップS803)。そして、帰宅処理部157は、外出中の子供の帰宅予定時刻が経過しているか否かの判断をする(ステップS804)。外出中の子供の帰宅予定時刻が経過していない場合(ステップS804:No)、再度、ステップS802の処理を行う。
【0107】
一方、外出中の子供の帰宅予定時刻が経過している場合(ステップS804:Yes)、報知部156は、その帰宅予定時刻が経過している外出中の子供が帰宅した際に、操作表示部102に表示された帰宅ボタンを押下し忘れた可能性があるため、帰宅ボタンを押下することによる帰宅信号の入力を促す報知をする(ステップS805)。
【0108】
そして、報知部156による報知がなされた後、帰宅処理部157は、外出中の子供による帰宅信号を、予め定められた一定時間内に操作表示部102より受け付けたか否かの判断をする(ステップS806)。
【0109】
外出中の子供による帰宅信号を操作表示部102より受け付けなかった場合(ステップS806:No)、位置情報取得部154は、外出中の子供の所持する携帯端末にアクセスして、現在の子供の位置を示すURLを位置情報として取得する(ステップS807)。そして、帰宅処理部157は、親の通報先端末に、外出中の子供の帰宅予定時刻が経過している旨の帰宅遅延情報、および位置情報取得部154によって取得された外出中の子供の位置情報を送信する(ステップS808)。
【0110】
ここで、図9は、子供の帰宅遅延情報および位置情報を受信した場合における親の通報先端末の表示部の一例を示す模式図である。図9に示すように、子供の帰宅遅延の連絡である旨が表示され、親の利用者ID、監視領域(住戸)の号室番号、親の名前が表示され、さらに、帰宅予定時刻と、子供の名前および帰宅が遅延している旨が表示される。さらに、現在位置を取得するためのURLが表示され、そのURLにアクセスすることによって、子供の位置が取得できる。
【0111】
一方、ステップS806において、先の外出中の子供による帰宅信号を操作表示部102より受け付けた場合(ステップS806:Yes)、その子供が帰宅しているため、ステップS809の処理へ移動する。
【0112】
そして、帰宅処理部157は、現状記憶部118に他の外出中の子供が記憶されているか否かの判断をする(ステップS809)。そして、現状記憶部118に他の外出中の子供が記憶されている場合(ステップS809:Yes)、再度、ステップS802の処理を行う。一方、現状記憶部118に外出中の子供が記憶されていない場合(ステップS809:No)、処理を終了する。
【0113】
このように、第1の実施の形態では、RFID検知部103によって、住戸の出入り口において、利用者IDの入力を受け付け、認証部153によって、受け付けた利用者IDの認証を行い、操作表示部102によって、住戸の出入り口において、認証された子供の帰宅信号または外出信号のいずれかの行動選択を受け付け、帰宅処理部157によって、帰宅信号を受け付けた場合に、子供の帰宅情報を親の通報先に送信し、外出処理部158によって、外出信号を受け付けた場合に、子供の外出情報を親の通報先に送信する。従って、監視領域における子供の帰宅情報および外出情報を親に送信するため、親が監視領域における子供の状況を正確に把握することができる。
【0114】
また、最初に子供が帰宅すると、警備状態に設定されている場合でも、警備解除状態に切替設定がなされ、帰宅した子供が監視領域に入室することによる異常を検知しても通報が行われないため、警備装置110が誤作動することがなく、無用な通報がなされることがない。また、最後に外出する子供が監視領域から退室し、警備解除状態に設定されている場合でも、警備状態に切替設定がなされ、その後の監視領域の警備が行われるため、利用者は、安心して監視領域から外出することができる。更に、通報を受ける親が在宅している場合や、帰宅/外出通報禁止設定がなされている場合は、子供の帰宅情報および外出情報を送信しないため、無用な通報を回避することができる。
【0115】
また、子供が帰宅予定時刻に帰宅していない場合、帰宅情報を送信しないだけでなく、帰宅遅延情報および位置情報を送信することにより、親は、子供が監視領域に帰宅していない旨、および子供の現在の位置をより正確に把握することができ、安心を得ることができる。更に、子供が帰宅信号の操作入力を忘れてしまった場合でも、報知によって忘れていることを知らしめることができるため、その後に操作入力を行うことにより、帰宅遅延情報や位置情報の無用な通報を回避できる。
【0116】
なお、第1の実施の形態では、現状記憶部118を設けて子供の人数や、現在外出中の子供の人数を記憶させ、この現状記憶部118の内容によって、最初に帰宅した子供であるか否かおよび最後に外出した子供であるか否か等の判断を行う構成としているが、これに限定されるものではなく、利用者データベース117の内容をもとに判断する構成であればよい。例えば、現状記憶部118を設けずに、最初に帰宅した子供であるか否かおよび最後に外出した子供であるか否かを判断する際に、その都度利用者データベース117の親/子情報と在宅状況とを参照して、読み取った情報から子供の人数、現在外出中の子供の人数を求めて、最初に帰宅した子供であるか否かおよび最後に外出した子供であるか否か等を判断するように構成してもよい。
【0117】
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態の警備装置は、子供の帰宅情報、外出情報、および帰宅遅延情報等を警備装置から親の通報先端末に送信するものであるが、第2の実施の形態の警備装置は、これらの処理を監視センタ側で行うものである。以下に添付図面を参照して、この発明にかかる警備システム及び警備方法の最良な実施の形態を詳細に説明する。
【0118】
まず、第2の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。図10は、第2の実施の形態にかかる警備システムの構成を示すブロック図である。本実施の形態にかかる警備システム200は、警備装置210と、通報先端末130と、監視センタ300とから構成されており、警備装置310と通報先端末130、監視センタ300はネットワーク120を介して接続されている。
【0119】
警備装置210は、監視領域の異常を検知して、異常検知情報を監視センタや通報先端末130に送信するものである。また、子供が監視領域に帰宅した場合または監視領域から外出した場合に、監視センタにその旨を送信するものである。ここで、子供は、本発明における第2の利用者に相当する。
【0120】
また、本実施の形態にかかる警備装置210でも、第1の実施の形態と同様に、利用者が居住する住戸が監視対象となる監視領域に含まれている。例えば、一戸建て住居の場合には、その住居そのものが監視対象に含まれる。また、マンション等の集合住宅の場合には、マンション内の各住戸が監視領域に含まれている。
【0121】
ネットワーク120は、電話回線、無線ネットワーク、インターネットなどであって、警備装置210と通報先端末130、監視センタ300を接続している。
【0122】
監視センタ300は、監視領域の異常を検知した警備装置210からの通報を受け、待機中の警備員に対して異常が検知された監視領域へ向かう旨の指示を出すとともに、必要に応じて警察や消防など関係機関への通報を行うセンタである。また、子供が監視領域に帰宅した場合または監視領域から外出した旨を警備装置210から受信し、通報先である親の通報先端末にその旨を送信するものである。更に、子供が帰宅する予定の時刻を経過しても帰宅しなかった場合、親の通報先端末にその旨及び子供の位置を示す情報を送信するものである。ここで、親は、本発明における第1の利用者に相当する。
【0123】
ここで、通報先端末130の構成及び機能は、第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
【0124】
次に警備装置の詳細について説明する。警備装置210は、さらにコントローラ101、入出力制御部215と、制御部250と、通信制御部116と、利用者データベース217とを主に備えている。
【0125】
ここで、コントローラ101と、RFID検知部103と、操作表示部102と、通信制御部116の構成及び機能は、第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。ここで、本実施の形態のコントローラ101についても、第1の実施の形態と同様に、住戸の玄関等の出入り口に設置されている。
【0126】
入出力制御部215は、コントローラ101の入出力制御、監視領域の異常を検知するセンサ(図示せず)、監視領域の音声を取得するマイク(図示せず)の入力制御、送信された音声を出力するスピーカ(図示せず)の出力制御により種々のデータの入出力を制御する処理部である。また、入出力制御部215は、操作表示部102から帰宅する旨を受け付けた場合は、利用者により帰宅ボタンを押下されたことによる帰宅信号および帰宅/外出通報禁止設定の可否を後述する送受信部259に送出する。また、入出力制御部215は、操作表示部102から外出する旨を受け付けた場合は、利用者により外出ボタンを押下されたことによる外出信号および帰宅/外出通報禁止設定の可否を後述する送受信部259に送出する。
【0127】
利用者データベース217は、予め設定された利用者IDを登録したデータベースである。図11は、利用者データベース217のデータ構成の一例を示すデータ構造図である。図11に示すように、利用者IDが複数登録されている。
【0128】
制御部250は、警備装置210の全体制御を行うものであり、さらに警備モード切替部151と、警備モード記憶部152と、認証部153と、異常通報部155と、報知部156と、送受信部259とを主に備えている。
【0129】
ここで、さらに警備モード切替部151と、警備モード記憶部152と、認証部153と、異常通報部155と、報知部156の構成及び機能は、第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
【0130】
送受信部259は、RFID検知部103によって受け付けた利用者IDが利用者データベース217に登録されている旨、帰宅信号、外出信号、および帰宅/外出通報禁止設定の可否、および子供の場合は利用者IDと同時にRFID検知部103にから受け付けた帰宅予定時刻等を、監視センタ300に送信する。また、送受信部259は、受け付けた利用者IDが監視領域に最初に帰宅した子供である旨、または受け付けた利用者IDの監視領域から最後に帰宅した子供である旨を監視センタ300から受信する。
【0131】
また、送受信部159は、外出中の子供の帰宅予定時刻が経過した旨を、監視センタ300から受信し、その後に、その子供が帰宅ボタンを押下した場合は、帰宅信号を監視センタ300に送信する。
【0132】
次に、監視センタの詳細について説明する。図12は、第2の実施の形態にかかる監視センタ300の構成を示すブロック図である。図12に示すように、監視センタ300は、通信制御部310と、制御部320と、通報先データベース330と、現状記憶部340とを主に備えている。
【0133】
通信制御部310は、監視センタ300とネットワーク120との間における通信を制御するものであり、具体的にはネットワークボードなどが該当する。
【0134】
通報先データベース330は、予め設定された利用者ID及び各利用者IDに対応する利用者の名前、親または子供のいずれかを示す親/子情報、利用者が監視領域に在宅しているか否かを示す在宅状況、メールアドレスなどの親の通報先、子供の監視領域への帰宅する予定の時刻を示す帰宅予定時刻を、警備装置ごとに登録したデータベースである。図13は、通報先データベース330のデータ構成の一例を示すデータ構造図である。図13に示すように、本実施の形態における警備装置210をAAAとして、利用者ID及び各利用者IDに対応する利用者の名前、親/子情報、在宅状況、通報先、帰宅予定時刻が複数登録されており、他の警備装置BBB等のデータも同様に構成されている。
【0135】
現状記憶部340は、監視領域から現在外出中の子供の人数を示す外出状況を記憶したメモリなどの記憶媒体である。図14は、現状記憶部340の構成の一例を示す模式図である。図14に示すように、警備装置の識別情報(例えば、警備装置AAA)、子供の全人数(例えば3人)、監視領域から外出している子供の人数(例えば2人)、帰宅/外出通報禁止設定の可否をONまたはOFFとして記憶している。
【0136】
なお、本実施の形態では、後述するように上述の通報先データベース330の親/子情報と在宅状況の内容を読み取って、読み取った親/子情報と在宅状況とをもとに、子供の全人数、監視領域から外出している子供の人数を求め、現状記憶部340に記憶している。そして、かかる現状記憶部340の子供の全人数、監視領域から外出している子供の人数は、最初に帰宅した子供であるか否かおよび最後に外出した子供であるか否かの判断の際に使用される。
【0137】
また、本実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、帰宅/外出通報禁止設定の可否を単一に設けているが、これに限定されることなく、通報先毎に設定できるよう構成してもよい。例えば、通報先(親の通報先端末等)が2箇所ある場合、その2箇所にそれぞれ帰宅/外出通報禁止設定を設定してもよい。
【0138】
制御部320は、監視センタ300の全体制御を行うものであり、さらに送受信部321と、位置情報取得部322と、帰宅処理部323と、外出処理部324とを主に備えている。
【0139】
送受信部321は、警備装置210が受け付けた利用者IDが利用者データベース217に登録されている旨、帰宅信号、外出信号、および帰宅/外出通報禁止設定の可否、および子供の場合は利用者IDと同時にRFID検知部103にから受け付けた帰宅予定時刻等を、警備装置210から受信するものである。また、送受信部321は、受信した利用者IDが監視領域に最初に帰宅した子供である旨または、受信した利用者IDが監視領域から最後に外出した子供である旨を、警備装置210に送信する。さらに、送受信部321は、外出中の子供の帰宅予定時刻が経過した旨を、警備装置210に送信し、警備装置210から、その子供の帰宅信号を受信する。
【0140】
位置情報取得部322は、通報先データベース330に登録された子供の帰宅予定時刻が経過した場合、その子供の所持する携帯端末にアクセスして、現在の子供の位置を示すURLを位置情報として取得するものである。具体的には、例えば、子供に移動体の位置を測定するGPS機能を搭載した携帯端末を所持させ、衛星からの電波を受信することにより、位置、移動方向、速度を計算し、子供の位置を取得する。
【0141】
帰宅処理部323は、警備装置210から受信した利用者IDと帰宅信号を帰宅情報として、親の通報先端末130に送信するものである。また、この際、通報先データベース330の在宅状況により、親が利用者IDに対応して在宅として登録されている場合、現状記憶部340に帰宅情報を送信しない設定である帰宅/外出通報禁止設定がONになっている場合は、送信不要であるため、帰宅情報は送信しない。
【0142】
また、帰宅処理部323は、通報先データベース330の受信した利用者IDに対応する在宅状況に、帰宅した旨、即ち、「在宅」の登録し、現状記憶部340に記憶されている外出中の子供の人数を更新する。
【0143】
更に、帰宅処理部323は、現状記憶部340から子供が外出中か否かを判断し、外出中の子供がいた場合で、現在時刻が通報先データベース330に登録されているその外出中の子供の帰宅予定時刻を経過している場合は、その旨の帰宅遅延情報、および位置情報取得部322によって取得された子供の現在の位置情報を、親の通報先端末130に送信する。
【0144】
外出処理部324は、警備装置210から受信した利用者IDと外出信号を外出情報として、親の通報先端末130に送信するものである。また、この際、通報先データベース330の在宅状況により、親が利用者IDに対応して在宅として登録されている場合、現状記憶部118に外出情報を送信しない設定である帰宅/外出通報禁止設定がONになっている場合は、送信不要であるため、外出情報は送信しない。
【0145】
また、外出処理部324は、通報先データベース330の受信した利用者IDに対応する在宅状況に、外出した旨、即ち、「外出」の登録をし、現状記憶部340に記憶されている外出中の子供の人数を更新する。さらに、外出処理部324は、子供が一旦帰宅した後に再度外出する場合には、帰宅予定時刻が変更するため、子供が外出する際には、RFID検知部103によって利用者IDと共に受け付けた複数の帰宅予定時刻を、警備装置210から受信して、その帰宅予定時刻の中で、現在の時刻以降の一番近い帰宅予定時刻を、通報先データベース330の帰宅予定時刻として更新する。
【0146】
次に、以上のように構成された警備システム200における帰宅/外出通報処理の概要について説明する。図15は、本実施の形態にかかる警備システム200の帰宅/外出通報の全体処理の流れを示すシーケンス図である。
【0147】
まず、利用者による入力がなされると、警備装置210は、入力された利用者IDを照合することによって(ステップS1501)、利用者認証を行い、その利用者認証の結果としての利用者ID等および利用者から受け付けた帰宅または外出を選択した操作情報(帰宅信号または外出信号)を、監視センタ300に送信する(ステップS1502)。
【0148】
次に、警備装置210から利用者認証の結果および操作情報等を受信すると、監視センタ300は、受信した利用者IDが親であるか子供であるかの判断(親/子判断)をし(ステップS1503)、利用者の帰宅または外出の順位判断(帰宅/外出順位判断)をする(ステップS1504)。そして、監視センタ300は、受信した利用者IDが監視領域に最初に帰宅した子供のである旨、または監視領域から最後に外出した子供である旨を、警備装置210に送信する(ステップS1505)。
【0149】
次に、警備装置210は、監視領域に最初に帰宅した子供のである旨、または監視領域から最後に外出した子供である旨を受信すると、警備モードの切替設定を行う(ステップS1506)。また、監視センタ300は、子供の帰宅情報または外出情報を、親の通報先端末に送信する(ステップS1507)。
【0150】
次に、上述した警備システム200における帰宅/外出通報処理について詳細に説明する。図16は、本実施の形態にかかる警備システム200の警備装置210側における帰宅/外出通報処理の手順を示すフローチャートである。
【0151】
まず、RFID検知部103による利用者IDの受け付けから、入出力制御部215による帰宅/外出通報禁止設定の切替えまでの処理および流れ(ステップS1601〜1605)は、図4−1の第1の実施の形態で説明した処理および流れ(ステップS401〜S405)と同様である。
【0152】
次に、利用者により帰宅ボタンが押下された場合(ステップS1604:帰宅)、送受信部259は、受け付けた利用者IDが利用者データベース217に登録されている旨、帰宅信号、および帰宅/外出通報禁止設定の可否を、監視センタ300に送信する(ステップS1606)と、監視センタ300において後述の帰宅通報処理が実行される。
【0153】
次に、送受信部259は、操作表示部102によって受け付けた利用者IDが監視領域に最初に帰宅した子供である旨を、監視センタ300から受信したか否かの判断をする(ステップS1607)。そして、送受信部259が、受け付けた利用者IDが最初に帰宅した子供である旨を監視センタ300から受信しなかった場合(ステップS1607:No)、そのまま処理を抜ける。
【0154】
一方、送受信部259によって、受け付けた利用者IDが最初に帰宅した子供である旨を受信した場合(ステップS1607:Yes)、警備モード切替部151は、最初に帰宅した子供の検知信号を異常信号としないよう、警備モード記憶部152に記憶されている警備モードを、警備解除状態に記憶させることによって、警備解除状態に切替設定をする(ステップS1608)。
【0155】
次に、ステップS1604に戻って、利用者により外出ボタンが押下された場合(ステップS1604:外出)、送受信部259は、受け付けた利用者IDが利用者データベース217に登録されている旨、外出信号、および帰宅/外出通報禁止設定の可否、利用者が子供である場合は帰宅予定時刻を、監視センタ300に送信する(ステップS1609)と、監視センタ300において後述する外出通報処理が行われる。
【0156】
次に、送受信部259は、操作表示部102によって受け付けた利用者IDが監視領域から最後に外出した子供である旨を、監視センタ300から受信したか否かの判断をする(ステップS1610)。そして、送受信部259が、受け付けた利用者IDが最後に外出した子供である旨を監視センタ300から受信しなかった場合は(ステップS1610:No)、そのまま処理を抜ける。
【0157】
一方、送受信部259によって、受け付けた利用者IDが最後に外出した子供である旨を受信した場合(ステップS1610:Yes)、警備モード切替部151は、子供が最後に外出した後の監視領域の警備を行うよう、警備モード記憶部152に記憶されている警備モードを、警備状態に記憶させることによって、警備状態に切替設定をする(ステップS1611)。
【0158】
次に、図17は、本実施の形態にかかる警備システム200の監視センタ300側における帰宅通報処理の手順を示すフローチャートである。
【0159】
まず、図16のステップS1606で警備装置210から送信された、警備装置210で受け付けた利用者IDが利用者データベース217に登録されている旨、帰宅信号および帰宅/外出通報禁止設定の可否を、送受信部321によって受信する(ステップS1701)。次に、帰宅処理部323は、受信した利用者IDが、通報先データベース330の受信した利用者IDに対応する在宅状況に、帰宅した旨、即ち、「在宅」の登録をする(ステップS1702)。また、帰宅処理部323は、現状記憶部340に受信した帰宅/外出通報禁止設定の可否を保存して更新する(ステップS1703)。
【0160】
次に、帰宅処理部323は、受信した利用者IDが子供のものであるか、親のものであるかの判断をする(ステップS1704)。そして、帰宅処理部323は、受け付けた利用者IDが親のものであった場合(ステップS1704:親)、そのまま処理を抜ける。
【0161】
一方、帰宅処理部323によって受け付けた利用者IDが子供のものであった場合(ステップS1704:子)、帰宅処理部323は、通報先データベース330に登録されている親の利用者IDが在宅または外出のいずれであるかの判断をする(ステップS1705)。次に、通報先データベース330に登録されている親の利用者IDが在宅であった場合(ステップS1705:Yes)、帰宅処理部323は、外出中の子供が帰宅したことにより、外出中の子供が減少したため、現状記憶部340に記憶されている外出中の子供の人数を「1」減少させて記憶する(ステップS1706)。そして、親が一人でも在宅していれば、親が子供の帰宅を把握できるため、処理を抜ける。
【0162】
一方、通報先データベース330に登録されている親の利用者IDが全て外出であった場合(ステップS1705:No)、帰宅処理部323は、現状記憶部340に記憶されている現在の外出中の子供の人数を取得し(ステップS1707)、取得した外出中の子供の人数が子供の全人数であるか否かを調べることによって、最初に帰宅したか否かを判断する(ステップS1708)。そして、取得した外出中の子供の人数が子供の全人数である場合(ステップS1708:Yes)、送受信部321は、受信した利用者IDが最初に帰宅した子供である旨を、警備装置210に送信する(ステップS1709)。
【0163】
一方、取得した外出中の子供の人数が全人数でない場合(ステップS1708:No)、全人数より少ないため、既に帰宅している子供がいると判断することになる。従って、警備モードが警備解除状態になっていると考えられ、警備モードの切替設定を行う必要がないため、警備装置210にその旨は送信しない。そして、帰宅処理部323は、外出中の子供が帰宅したことにより、外出中の子供が減少したため、現状記憶部340に記憶されている外出中の子供の人数を「1」減少させて記憶する(ステップS1710)。
【0164】
次に、現状記憶部340に記憶されている帰宅/外出通報禁止設定がONになっているか否かの判断をする(ステップS1711)。そして、現状記憶部340に記憶されている帰宅/外出通報禁止設定がONになっている場合(ステップS1711:Yes)、帰宅情報の送信は不要であるため、処理を抜ける。一方、現状記憶部340に記憶されている帰宅/外出通報禁止設定がONになっていない場合(ステップS1711:No)、帰宅処理部323は、子供の帰宅情報を親の通報先端末に送信する(ステップS1712)。
【0165】
次に、図18は、本実施の形態にかかる警備システム200の監視センタ300側における外出通報処理の手順を示すフローチャートである。
【0166】
まず、図16のステップS1609で警備装置210から送信された、警備装置210で受け付けた利用者IDが利用者データベース217に登録されている旨、外出信号および帰宅/外出通報禁止設定の可否、利用者が子供である場合は帰宅予定時刻を、送受信部321によって受信する(ステップS1801)。次に、外出処理部324は、受信した利用者IDが、通報先データベース330の受信した利用者IDに対応する在宅状況に、帰宅した旨、即ち、「在宅」の登録をする(ステップS1802)。また、外出処理部324は、現状記憶部340に受信した帰宅/外出通報禁止設定の可否を保存して更新する(ステップS1803)。
【0167】
次に、外出処理部324は、受信した利用者IDが子供のものであるか、親のものであるかの判断をする(ステップS1804)。そして、外出処理部324は、受け付けた利用者IDが親のものであった場合(ステップS1804:親)、そのまま処理を抜ける。
【0168】
一方、外出処理部324によって受け付けた利用者IDが子供のものであった場合(ステップS1804:子)、外出処理部324は、送受信部321によって受信した帰宅予定時刻の中で、現在の時刻以降の一番近い帰宅予定時刻を、通報先データベース330の帰宅予定時刻に記憶させることによって更新する(ステップS1805)。
【0169】
そして、外出処理部324は、通報先データベース330に登録されている親の利用者IDが在宅または外出のいずれであるかの判断をする(ステップS1806)。そして、通報先データベース330に登録されている親の利用者IDが在宅であった場合(ステップS1806:Yes)、外出処理部324は、子供が外出したことにより、外出中の子供が増加したため、現状記憶部340に記憶されている外出中の子供の人数を「1」増加させて記憶する(ステップS1807)。そして、親が一人でも在宅していれば、親が子供の外出を把握できるため、処理を抜ける。
【0170】
一方、通報先データベース330に登録されている親の利用者IDが全て外出であった場合(ステップS1806:No)、外出処理部324は、現状記憶部340に記憶されている現在の外出中の子供の人数を取得し(ステップS1808)、取得した外出中の子供の人数が(子供の全人数−1人)であるか否かを調べることによって、その子供が最後の外出者か否かを判断する(ステップS1809)。そして、取得した外出中の子供の人数が(子供の全人数−1人)である場合(ステップS1809:Yes)、送受信部321は、受信した利用者IDが最後に外出した子供である旨を、警備装置210に送信する(ステップS1810)。
【0171】
一方、取得した外出中の子供の人数が全人数−1人でない場合(ステップS1809:No)、在宅している子供が1人以上いると判断することになる。従って、警備モードが警備解除状態になっていると考えられるが、警備モードを警備状態に切替える必要がないため、警備装置210にその旨は送信しない。そして、外出処理部324は、子供が外出したことにより、外出中の子供が増加したため、現状記憶部340に記憶されている外出中の子供の人数を「1」増加させて記憶する(ステップS1811)。
【0172】
次に、現状記憶部340に記憶されている帰宅/外出通報禁止設定がONになっているか否かの判断をする(ステップS1812)。そして、現状記憶部340に記憶されている帰宅/外出通報禁止設定がONになっている場合(ステップS1812:Yes)、外出情報の送信は不要であるため、処理を抜ける。一方、現状記憶部340に記憶されている帰宅/外出通報禁止設定がONになっていない場合(ステップS1812:No)、外出処理部324は、子供の外出情報を親の通報先端末に送信する(ステップS1813)。
【0173】
次に、本実施の形態にかかる警備システム200における帰宅遅延通報処理について説明する。図19は、本実施の形態にかかる警備システム200の監視センタ300側における帰宅遅延通報処理の手順を示すフローチャートである。
【0174】
まず、帰宅処理部323は、現状記憶部340に外出中の子供が記憶されているか否かの判断をする(ステップS1901)。そして、現状記憶部340に外出中の子供が記憶されていない場合(ステップS1901:No)、再度、ステップS1901の処理を行う。
【0175】
一方、現状記憶部340に外出中の子供が記憶されている場合(ステップS1901:Yes)、帰宅処理部323は、通報先データベース330に登録されている外出中の子供の帰宅予定時刻を取得し(ステップS1902)、現在の時刻を取得する(ステップS1903)。そして、帰宅処理部323は、外出中の子供の帰宅予定時刻が経過しているか否かの判断をする(ステップS1904)。外出中の子供の帰宅予定時刻が経過していない場合(ステップS1904:No)、再度、ステップS1902の処理を行う。
【0176】
一方、外出中の子供の帰宅予定時刻が経過している場合(ステップS1904:Yes)、送受信部321は、外出中の子供の帰宅予定時刻が経過した旨を、警備装置210に送信する(ステップS1905)と、警備装置210において所定の処理がなされる。
【0177】
次に、送受信部321は、帰宅予定時刻が経過している外出中の子供の帰宅信号を、警備装置210から受信したか否かの判断をする(ステップS1906)。
【0178】
そして、送受信部321によって、帰宅予定時刻が経過している外出中の子供の帰宅信号を、警備装置210から受信しなかった場合(ステップS1906:No)、位置情報取得部322は、外出中の子供の所持する携帯端末にアクセスして、現在の子供の位置を示すURLを位置情報として取得する(ステップS1907)。そして、帰宅処理部323は、親の通報先端末に、外出中の子供の帰宅予定時刻が経過している旨の帰宅遅延情報、および位置情報取得部322によって取得された外出中の子供の位置情報を送信する(ステップS1908)。
【0179】
一方、ステップS1906において、送受信部321が、帰宅予定時刻が経過している外出中の子供の帰宅信号を、警備装置210から受信した場合(ステップS1906:Yes)、その子供が帰宅しているため、ステップS1909の処理へ移動する。
【0180】
そして、帰宅処理部323は、現状記憶部340に他の外出中の子供が記憶されているか否かの判断をする(ステップS1909)。そして、現状記憶部118に外出中の子供が記憶されている場合(ステップS1909:Yes)、再度、ステップS1902の処理を行う。一方、現状記憶部340に外出中の子供が記憶されていない場合(ステップS1909:No)、処理を終了する。
【0181】
次に、図20は、本実施の形態にかかる警備システム200の警備装置210側における帰宅遅延通報処理の手順を示すフローチャートである。
【0182】
まず、図19のステップS1905で監視センタ300から送信された、外出中の子供の帰宅予定時刻が経過した旨を、送受信部259によって受信する(ステップS2001)。次に、報知部156は、帰宅予定時刻が経過している外出中の子供が帰宅した際に、操作表示部102に表示された帰宅ボタンを押下し忘れた可能性があるため、帰宅ボタンを押下することによる帰宅信号の入力を促す報知をする(ステップS2002)。
【0183】
そして、報知部156による報知がなされた後、入出力制御部215は、外出中の子供による帰宅信号を、予め定められた一定時間内に操作表示部102により受け付けたか否かの判断をする(ステップS2003)。外出中の子供による帰宅信号を操作表示部102により受け付けなかった場合(ステップS2003:No)、そのまま処理を抜ける。
【0184】
一方、先の外出中の子供による帰宅信号を操作表示部102により受け付けた場合(ステップS2003:Yes)、送受信部259は、操作表示部102により受け付けた外出中の子供の帰宅信号を、監視センタ300に送信する(ステップS2004)。
【0185】
このように、第2の実施の形態では、RFID検知部103によって、RFID検知部103によって、住戸の出入り口において、利用者IDの入力を受け付け、認証部153によって、受け付けた利用者IDが登録されているか否かを照合することにより利用者認証を行い、操作表示部102によって、住戸の出入り口において、認証された子供の帰宅信号または外出信号のいずれかの行動選択を受け付け、送受信部259によって、認証された利用者IDおよび受け付けた帰宅信号または外出信号を、監視センタ300に送信し、送受信部321によって、警備装置210から利用者IDおよび帰宅信号または外出信号を受信し、帰宅処理部323によって、受信した利用者IDの帰宅情報を親の通報先に送信し、外出処理部324によって、受信した利用者IDの外出情報を親の通報先に送信する。従って、監視領域における子供の帰宅情報および外出情報を監視センタ300から親に送信するため、監視センタ300において利用者の情報を一括して管理できるとともに、親が監視領域における子供の状況を正確に把握することができる。
【0186】
また、最初に子供が帰宅すると、警備状態に設定されている場合でも、警備解除状態に切替設定がなされ、帰宅した子供が監視領域に入室することによる異常を検知しても通報が行われないため、警備装置210が誤作動することがなく、無用な通報がなされることがない。また、最後に外出する子供が監視領域から退室し、警備解除状態に設定されている場合でも、警備状態に切替設定がなされ、その後の監視領域の警備が行われるため、利用者は、安心して監視領域から外出することができる。更に、通報を受ける親が在宅している場合や、帰宅/外出通報禁止設定がなされている場合は、子供の帰宅情報および外出情報を送信しないため、無用な通報を回避することができる。
【0187】
また、子供が帰宅予定時刻に帰宅していない場合、帰宅情報を送信しないだけでなく、帰宅遅延情報および位置情報を送信することにより、親は、子供が監視領域に帰宅していない旨、および子供の現在の位置をより正確に把握することができ、安心を得ることができる。更に、子供が帰宅信号の操作入力を忘れてしまった場合でも、報知によって操作入力を忘れていることを知らしめることができるため、その後に操作入力を行うことにより、帰宅遅延情報や位置情報の無用な通報を回避できる。
【0188】
なお、第2の実施の形態では、現状記憶部340を設けて子供の人数や、現在外出中の子供の人数を記憶させ、この現状記憶部340の内容によって、最初に帰宅した子供であるか否かおよび最後に外出した子供であるか否か等の判断を行う構成としているが、これに限定されるものではなく、通報先データベース330の内容をもとに判断する構成であればよい。例えば、現状記憶部340を設けずに、最初に帰宅した子供であるか否かおよび最後に外出した子供であるか否かを判断する際に、その都度通報先データベース330の親/子情報と在宅状況とを参照して、読み取った情報から子供の人数、現在外出中の子供の人数を求めて、最初に帰宅した子供であるか否かおよび最後に外出した子供であるか否か等を判断するように構成してもよい。
【0189】
また、第1の実施の形態および第2の実施の形態では、外出している子供が一旦帰宅した後に再度外出する場合、外出時に子供のRFIDタグから受け付けた帰宅予定時刻を更新するように構成しているが、親が通報先端末から再度外出した子供の外出情報を受信した後に、その親自身が通報先端末等から、該再度外出した子供の帰宅予定時刻を更新するように構成してもよい。もしくは、一旦子供が帰宅し、その帰宅情報を親の通報先端末に送信した後は、再度子供が外出したとしても、一切監視しないように構成してもよい。
【0190】
さらに、第1の実施の形態および第2の実施の形態では、警備装置により監視領域の警備モードとして警備状態と警備解除状態のみを設定可能としているが、この他にも各種の状態を警備モードとして設定することが可能である。
【0191】
加えて、第1の実施の形態および第2の実施の形態では、警備モード記憶部152に各種警備状態若しくは警備解除状態を記憶させることによって、現在の警備モードの切替えを行っているが、警備モードの切替え方法はこれに限定されるものではなく、現在の警備モードとしての各種警備状態若しくは警備解除状態を保持できる手法であれば、いずれの手法で警備モードの切替えを行ってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0192】
【図1】第1の実施の形態にかかる警備システムの構成を示すブロック図である。
【図2】利用者データベース117のデータ構成の一例を示すデータ構造図である。
【図3】現状記憶部118の構成の一例を示す模式図である。
【図4−1】第1の実施の形態にかかる警備装置110の帰宅/外出通報処理の手順 を示すフローチャートである。
【図4−2】第1の実施の形態にかかる警備装置110の帰宅/外出通報処理の手順 を示すフローチャート(続き)である。
【図4−3】第1の実施の形態にかかる警備装置110の帰宅/外出通報処理の手順 を示すフローチャート(続き)である。
【図5】操作表示部102に表示された操作画面の一例を示す模式図である。
【図6】子供の帰宅情報を受信した場合における親の通報先端末の表示部の一例を示 す模式図である。
【図7】子供の外出情報を受信した場合における親の通報先端末の表示部の一例を示 す模式図である。
【図8】第1の実施の形態にかかる警備装置110の帰宅遅延通報処理の手順を示す フローチャートである。
【図9】子供の帰宅遅延情報および位置情報を受信した場合における親の通報先端末 130の表示部の一例を示す模式図である。
【図10】第2の実施の形態にかかる警備システムの構成を示すブロック図である。
【図11】利用者データベース217のデータ構成の一例を示すデータ構造図である 。
【図12】第2の実施の形態にかかる監視センタ300の構成を示すブロック図であ る。
【図13】通報先データベース330のデータ構成の一例を示すデータ構造図である 。
【図14】現状記憶部340の構成の一例を示す模式図である。
【図15】第2の実施の形態にかかる警備システム200の帰宅/外出通報処理の手 順を示すシーケンス図である。
【図16】第2の実施の形態にかかる警備システム200の警備装置210側におけ る帰宅/外出通報処理の手順を示すフローチャートである。
【図17】第2の実施の形態にかかる警備システム200の監視センタ300側にお ける帰宅通報処理の手順を示すフローチャートである。
【図18】第2の実施の形態にかかる警備システム200の監視センタ300側にお ける外出通報処理の手順を示すフローチャートである。
【図19】第2の実施の形態にかかる警備システム200の監視センタ300側にお ける帰宅遅延通報処理の手順を示すフローチャートである。
【図20】第2の実施の形態にかかる警備システム200の警備装置210側におけ る帰宅遅延通報処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0193】
100,200 警備システム
110,210 警備装置
120 ネットワーク
130 通報先端末
101 コントローラ
102 操作表示部
103 RFID検知部
115 入出力制御部
116 通信制御部
117,217 利用者データベース
118,340 現状記憶部
150,250,320 制御部
151 警備モード切替部
152 警備モード記憶部
153 認証部
154,322 位置情報取得部
155 異常通報部
156 報知部
157,323 帰宅処理部
158,324 外出処理部
259,321 送受信部
300 監視センタ
310 通信制御部
330 通報先データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
住戸を含む監視領域における異常を検知し、ネットワークにより通報先端末と接続された警備装置において、
第1の利用者と第2の利用者とを含む利用者に固有の利用者識別情報と、前記第1の利用者と前記第2の利用者の区別を示す区別情報と、前記第1の利用者の通報先とを対応付けて登録した利用者情報を記憶する利用者情報記憶手段と、
前記住戸の出入り口において、前記利用者による前記利用者識別情報の入力を受け付ける検知手段と、
前記検知手段によって受け付けた前記利用者識別情報が、前記利用者情報に登録されている前記利用者識別情報であるか否かを照合することにより利用者認証を行う認証手段と、
前記住戸の出入り口において、前記認証手段によって認証された前記第2の利用者による前記住戸から外出する旨の外出信号の行動選択を受け付ける操作表示手段と、
前記操作表示手段によって前記外出信号を受け付けた場合に、前記認証された前記第2の利用者が外出した旨を示す外出情報を前記第1の利用者の前記通報先に送信する外出処理手段と、
を備えたことを特徴とする警備装置。
【請求項2】
前記操作表示手段によって、前記認証手段によって認証された前記第2の利用者による前記住戸に帰宅する旨の帰宅信号を受け付けた場合に、前記認証された前記第2の利用者が帰宅した旨を示す帰宅情報を前記第1の利用者の前記通報先に送信する帰宅処理手段を、更に備え、
前記操作表示手段は、更に、前記帰宅信号の行動選択を受け付けること、
を特徴とする請求項1に記載の警備装置。
【請求項3】
前記監視領域において、異常を検知した場合における前記通報先への通報の可否または前記監視領域に対する報知の可否など、警備装置の動作を決定する複数の状態からなる警備モードを記憶する警備モード記憶手段と、
前記監視領域の前記警備モードを、前記警備モード記憶手段に記憶させることにより、前記監視領域における現在の警備モードを切替設定する警備モード切替手段と、を備え、
前記利用者情報は、更に、前記利用者識別情報と、前記利用者が前記住戸に在宅しているか否かを示す在宅状況とを対応付けて登録し、
前記帰宅処理手段は、前記認証された前記利用者識別情報が前記第1の利用者の前記利用者識別情報であるか前記第2の利用者の前記利用者識別情報であるかを前記区別情報により判断し、前記操作表示手段によって前記利用者による前記帰宅信号を受け付けた場合、前記利用者情報における受け付けた前記利用者識別情報に対応する前記在宅状況に帰宅した旨を登録し、
前記警備モード切替手段は、前記帰宅処理手段によって、受け付けた前記利用者識別情報が前記第2の利用者の前記利用者識別情報であると判断された場合で、前記在宅状況に基づいて、前記第1の利用者が外出中で、かつ前記第2の利用者が最初に帰宅した者であると判断した場合は、前記警備モード記憶手段に記憶されている現在の前記警備モードを、異常を検知しても通報を行わない警備解除状態に切替えること、
を特徴とする請求項2に記載の警備装置。
【請求項4】
前記外出処理手段は、前記認証された前記利用者識別情報が前記第1の利用者の前記利用者識別情報であるか前記第2の利用者の前記利用者識別情報であるかを前記区別情報により判断し、前記操作表示手段によって前記利用者による前記外出信号を受け付けた場合、前記利用者情報における受け付けた前記利用者識別情報に対応する前記在宅状況に外出した旨を登録し、
前記警備モード切替手段は、前記外出処理手段によって、受け付けた前記利用者識別情報が前記第2の利用者の前記利用者識別情報であると判断された場合で、前記在宅状況に基づいて、前記第1の利用者が外出中で、かつ前記第2の利用者が最後に外出した者であると判断した場合は、前記警備モード記憶手段に記憶されている現在の前記警備モードを、異常が検知された場合に通報を行う警備状態に切替えること、
を特徴とする請求項2または3に記載の警備装置。
【請求項5】
前記帰宅処理手段は、更に、前記第1の利用者の前記利用者識別情報に対応する前記在宅状況に在宅している旨が登録されている場合、前記帰宅情報を前記第1の利用者の前記通報先に送信せず、
前記外出処理手段は、更に、前記利用者情報に登録されている前記第1の利用者の前記利用者識別情報に対応する前記在宅状況に在宅している旨が登録されている場合、前記外出情報を前記第1の利用者の前記通報先に送信しないこと、
を特徴とする請求項4に記載の警備装置。
【請求項6】
前記操作表示手段は、さらに、前記認証手段により認証された利用者によって、前記帰宅情報を前記第1の利用者の前記通報先に送信しない旨または前記外出情報を前記第1の利用者の前記通報先に送信しない旨を設定する帰宅・外出通報禁止設定の可否を受け付け、
前記帰宅処理手段は、前記帰宅・外出通報禁止の設定が行われている場合、前記帰宅情報を前記第1の利用者の前記通報先に送信せず、
前記外出処理手段は、前記帰宅・外出通報禁止の設定が行われている場合、前記外出情報を前記第1の利用者の前記通報先に送信しないこと、
を特徴とする請求項5に記載の警備装置。
【請求項7】
前記利用者情報は、更に、前記利用者識別情報と、前記第2の利用者が前記住戸に帰宅する予定時刻である帰宅予定時刻とを対応付けて登録し、
前記帰宅処理手段は、外出中の前記第2の利用者が存在すると判断した場合で、かつ現在時刻が前記利用者情報に登録されている前記外出中の第2の利用者の前記帰宅予定時刻を経過している場合には、前記外出中の第2の利用者の前記帰宅予定時刻が経過している旨を示す帰宅遅延情報を前記第1の利用者の前記通報先に送信すること、
を特徴とする請求項2〜6のいずれか一つに記載の警備装置。
【請求項8】
現在時刻が前記帰宅予定時刻を経過している場合、前記外出中の第2の利用者の所持する携帯端末から前記第2の利用者の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手段を更に備え、
前記帰宅処理手段は、更に、前記位置情報を前記帰宅遅延情報とともに前記第1の利用者の前記通報先に送信すること、
を特徴とする請求項7に記載の警備装置。
【請求項9】
現在時刻が前記帰宅予定時刻を経過している場合、前記操作表示手段への前記帰宅信号の入力を促す報知を行う報知手段と、を更に備え、
前記帰宅処理手段は、前記報知手段によって報知がなされた後、所定時間内に前記操作表示手段によって前記帰宅信号を受け付けた場合は、前記第1の利用者の前記通報先に前記帰宅遅延情報および前記位置情報を送信しないこと、
を特徴とする請求項7または8に記載の警備装置。
【請求項10】
住戸を含む監視領域における異常を検知する警備装置と、前記警備装置とネットワークで接続され、前記警備装置からの情報を受信して所定の監視処理を実行する監視センタとを備える警備システムにおいて、
前記警備装置は、
第1の利用者と第2の利用者とを含む利用者に固有の利用者識別情報を登録した利用者情報を記憶する利用者情報記憶手段と、
前記住戸の出入り口において、前記利用者による前記利用者識別情報の入力を受け付ける検知手段と、
前記検知手段によって受け付けた前記利用者識別情報が、前記利用者情報に登録されている前記利用者識別情報であるか否かを照合することにより利用者認証を行う認証手段と、
前記住戸の出入り口において、前記認証手段によって認証された前記第2の利用者による前記住戸から外出する旨の外出信号の行動選択を受け付ける操作表示手段と、
前記認証手段によって認証された前記利用者識別情報および前記操作表示手段によって受け付けた前記外出信号を、前記監視センタに送信する第1の送受信手段と、を備え、
前記監視センタは、
前記利用者識別情報と、前記第1の利用者と前記第2の利用者の区別を示す区別情報と、前記区別情報が前記第1の利用者である場合に前記利用者識別情報と前記第1の利用者の通報先とを対応付けて登録した通報先情報を記憶する通報先情報記憶手段と、
前記警備装置から前記利用者識別情報および前記外出信号を受信する第2の送受信手段と、
前記第2の送受信手段によって前記利用者識別情報および前記外出信号を受信した場合に、前記受信した前記利用者識別情報の前記第2の利用者が外出した旨を示す外出情報を前記第1の利用者の前記通報先に送信する外出処理手段と、
を備えることを特徴とする警備システム。
【請求項11】
前記警備装置は、
操作表示手段は、更に、前記住戸の出入り口において、前記認証手段によって認証された前記第2の利用者による前記住戸に帰宅する旨の帰宅信号の行動選択を受け付け、
第1の送受信手段は、更に、前記認証手段によって認証された前記利用者識別情報および前記操作表示手段によって受け付けた前記帰宅信号を、前記監視センタに送信し、
前記監視センタは、
前記第2の送受信手段によって受信した前記利用者識別情報および前記帰宅信号を受信した場合に、前記受信した前記利用者識別情報の前記第2の利用者が帰宅した旨を示す帰宅情報を前記第1の利用者の前記通報先に送信する帰宅処理手段と、を更に備え、
第2の送受信手段は、更に、前記警備装置から前記利用者識別情報および前記帰宅信号を受信すること、
を特徴とする請求項10に記載の警備システム。
【請求項12】
前記監視センタは、
前記通報先情報は、更に、前記利用者識別情報と、前記利用者が前記住戸に在宅しているか否かを示す在宅状況とを対応付けて登録し、
前記帰宅処理手段は、前記第2の送受信手段によって受信した前記利用者識別情報が前記第1の利用者の前記利用者識別情報であるか前記第2の利用者の前記利用者識別情報であるかを前記区別情報により判断し、前記在宅状況から、受信した前記利用者識別情報の前記利用者が前記住戸への最初の帰宅者であるか否かを判断し、さらに、前記第2の送受信手段によって前記帰宅信号を受信した場合、前記通報先情報における受信した前記利用者識別情報に対応する前記在宅状況に帰宅した旨を登録し、
前記第2の送受信手段は、前記帰宅処理手段によって判断された前記利用者識別情報が、前記第2の利用者の前記利用者識別情報で、前記在宅状況に基づいて、前記第1の利用者が外出中で、かつ前記第2の利用者が前記住戸への最初の帰宅者であった場合、その旨を前記警備装置に送信し、
前記警備装置は、
前記監視領域において、異常を検知した場合における通報先への通報の可否または前記監視領域に対する報知の可否など、警備装置の動作を決定する複数の状態からなる警備モードを記憶する警備モード記憶手段と、
前記監視領域の前記警備モードを、前記警備モード記憶手段に記憶させることにより、前記監視領域における現在の警備モードを切替設定する警備モード切替手段と、を更に備え、
前記第1の送受信手段は、受け付けた前記利用者識別情報が前記第2の利用者の前記利用者識別情報で、前記在宅状況に基づいて、前記第1の利用者が外出中で、かつ前記第2の利用者が前記住戸への最初の帰宅者であった旨を監視センタから受信し、
前記警備モード切替手段は、前記第1の送受信手段によって、受け付けた前記利用者識別情報が、前記第2の利用者の前記利用者識別情報で、前記在宅状況に基づいて、前記第1の利用者が外出中で、かつ前記第2の利用者が前記住戸への最初の帰宅者であった旨を受信した場合、前記警備モード記憶手段に記憶されている警備モードを、異常を検知しても通報を行わない警備解除状態に切替えること、
を特徴とする請求項11に記載の警備システム。
【請求項13】
前記外出処理手段は、前記第2の送受信手段によって受信した前記利用者識別情報が前記第1の利用者の前記利用者識別情報であるか前記第2の利用者の前記利用者識別情報であるかを前記区別情報により判断し、前記在宅状況から、受信した前記利用者識別情報の前記利用者が前記住戸からの最後の外出者であるか否かを判断し、さらに、前記第2の送受信手段によって前記外出信号を受信した場合、前記通報先情報における受信した前記利用者識別情報に対応する前記在宅状況に外出した旨を登録し、
前記第2の送受信手段は、前記外出処理手段によって判断された前記利用者識別情報が前記第2の利用者の前記利用者識別情報で、前記在宅状況に基づいて、前記第1の利用者が外出中で、かつ前記第2の利用者が前記住戸からの最後の外出者であった場合、その旨を前記警備装置に送信し、
前記第1の送受信手段は、受け付けた前記利用者識別情報が、前記第2の利用者の前記利用者識別情報で、前記在宅状況に基づいて、前記第1の利用者が外出中で、かつ前記第2の利用者が前記住戸からの最後の外出者であった旨を監視センタから受信し、
前記警備モード切替手段は、前記第1の送受信手段によって、受け付けた前記利用者識別情報が、前記第2の利用者の前記利用者識別情報で、前記在宅状況に基づいて、前記第1の利用者が外出中で、かつ前記第2の利用者が前記住戸からの最後の外出者であった旨を受信した場合、前記警備モード記憶手段に記憶されている警備モードを、異常が検知された場合に通報を行う警備状態に切替えること、
を特徴とする請求項11または12に記載の警備システム。
【請求項14】
前記帰宅処理手段は、更に、前記第1の利用者の前記利用者識別情報に対応する前記在宅状況に在宅している旨が登録されている場合、前記帰宅情報を前記第1の利用者の前記通報先に送信せず、
前記外出処理手段は、更に、前記第1の利用者の前記利用者識別情報に対応する前記在宅状況に在宅している旨が登録されている場合、前記外出情報を前記第1の利用者の前記通報先端末に送信しないこと、
を特徴とする請求項13に記載の警備システム。
【請求項15】
前記操作表示手段は、さらに、前記認証手段により認証された利用者によって、前記帰宅情報を前記第1の利用者の前記通報先に送信しない旨または前記外出情報を前記第1の利用者の前記通報先に送信しない旨を設定する帰宅・外出通報禁止設定の可否を受け付け、
前記第1の送受信手段は、前記操作表示手段から受け付けた前記帰宅・外出通報禁止設定の可否を前記監視センタに送信し、
前記第2の送受信手段は、前記警備装置から前記帰宅・外出通報禁止設定の可否を受信し、
前記帰宅処理手段は、前記帰宅・外出通報禁止の設定が行われている場合、前記帰宅情報を前記第1の利用者の前記通報先に送信せず、
前記外出処理手段は、前記帰宅・外出通報禁止の設定が行われている場合、前記外出情報を前記第1の利用者の前記通報先に送信しないこと、
を特徴とする請求項14に記載の警備システム。
【請求項16】
前記通報先情報は、更に、前記利用者識別情報と、前記第2の利用者が前記住戸に帰宅する予定時刻である帰宅予定時刻とを対応付けて登録し、
前記帰宅処理手段は、外出中の前記第2の利用者が存在すると判断した場合で、かつ現在時刻が前記通報先情報に登録されている前記外出中の第2の利用者の前記帰宅予定時刻を経過している場合には、前記外出中の第2の利用者の前記帰宅予定時刻が経過している旨を示す帰宅遅延情報を前記第1の利用者の前記通報先に送信すること、
を特徴とする請求項11〜15のいずれか一つに記載の警備システム。
【請求項17】
前記監視センタは、
現在時刻が前記帰宅予定時刻を経過している場合、前記外出中の第2の利用者の所持する携帯端末から前記第2の利用者の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手段を更に備え、
前記帰宅処理手段は、更に、前記位置情報を前記帰宅遅延情報とともに前記第1の利用者の前記通報先に送信すること、
を特徴とする請求項16に記載の警備システム。
【請求項18】
前記第2の送受信手段は、さらに、前記帰宅処理手段によって現在時刻が前記帰宅予定時刻を経過していると判断された場合、前記第2の利用者の前記帰宅予定時刻が経過した旨を前記警備装置に送信し、
前記帰宅処理手段は、前記第2の利用者の前記帰宅予定時刻が経過した旨の送信後に前記第2の送受信手段によって前記帰宅信号を受信した場合は、前記第1の利用者の前記通報先に、前記帰宅遅延情報および前記位置情報を送信せず、
前記警備装置は、
前記第1の送受信手段によって、前記監視センタから前記帰宅予定時刻を経過した旨を受信した場合、前記操作表示手段への前記帰宅信号の入力を促す報知を行う報知手段を更に備え、
前記第1の送受信手段は、前記報知手段によって報知がなされた後、所定時間内に前記操作表示手段によって前記第2の利用者の前記帰宅信号を受け付けた場合、前記帰宅信号を監視センタへ送信すること、
を特徴とする請求項16または17に記載の警備システム。
【請求項19】
監視領域に含まれる住戸の出入り口において、第1の利用者と第2の利用者とを含む利用者に固有の利用者識別情報の入力を受け付ける検知ステップと、
前記検知ステップによって受け付けた前記利用者識別情報が、前記利用者識別情報と前記第1の利用者と前記第2の利用者の区別を示す区別情報と前記第1の利用者の通報先とを対応付けて登録した利用者情報に登録されている前記利用者識別情報であるか否かを照合することにより利用者認証を行う認証ステップと、
前記住戸の出入り口において、前記認証ステップによって認証された前記第2の利用者による前記住戸から外出する旨の外出信号の行動選択を受け付ける行動選択受付ステップと、
前記行動選択受付ステップによって前記外出信号を受け付けた場合に、前記認証された前記第2の利用者が外出した旨を示す外出情報を前記通報先に送信する外出処理ステップと、
を含むことを特徴とする警備方法。
【請求項20】
住戸を含む監視領域における異常を検知する警備装置と、前記警備装置とネットワークで接続され、前記警備装置からの情報を受信して所定の監視処理を実行する監視センタとの間で実行される警備方法おいて、
前記警備装置において、前記住戸の出入り口において、第1の利用者と第2の利用者を含む利用者に固有の利用者識別情報の入力を受け付ける検知ステップと、
前記警備装置において、前記検知ステップによって受け付けた前記利用者識別情報が、前記利用者識別情報を登録した利用者情報に登録されている前記利用者識別情報であるか否かを照合することにより利用者認証を行う認証ステップと、
前記警備装置において、前記住戸の出入り口において、前記認証ステップによって認証された前記第2の利用者による前記住戸から外出する旨の外出信号の行動選択を受け付ける行動選択受付ステップと、
前記警備装置において、前記認証ステップによって認証された前記利用者識別情報および前記行動選択受け付けステップによって受け付けた前記外出信号を、前記監視センタに送信する送信ステップと、を備え、
前記監視センタにおいて、前記警備装置から前記利用者識別情報および前記外出信号を受信する受信ステップと、
前記監視センタにおいて、前記受信ステップによって前記利用者識別情報および前記外出信号を受信した場合に、前記受信した前記利用者識別情報の前記第2の利用者が外出した旨を示す外出情報として前記第1の利用者の前記通報先に送信する外出処理ステップと、
を含むことを特徴とする警備方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4−1】
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【図4−2】
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【図4−3】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2007−133693(P2007−133693A)
【公開日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−326539(P2005−326539)
【出願日】平成17年11月10日(2005.11.10)
【出願人】(000202361)綜合警備保障株式会社 (266)
【Fターム(参考)】