説明

警告灯

【課題】車両のルーフに取り付けられる警告灯において、視認性を高める。
【解決手段】警告灯1は、平面視T字形状の透光性のグローブ5を含む。グローブ5は、平面視において左右方向Y1に直線状に延びる前グローブ部24と、平面視において前グローブ部24の左右方向中間位置から後方に直線状に延びる後グローブ部25とを含む。グローブ5内には、光源63を収容する収容空間30が区画されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、警告灯に関する。
【背景技術】
【0002】
パトカーや消防車などの車両のルーフに取り付けられる警告灯は、車両の左右方向に真っ直ぐに長いバー形状(たとえば、特許文献1,2参照)や、平面視ブーメラン形状を有している場合がある。ブーメラン形状の警告灯は、左右両端が中央に対して車両の後方に向けて後退した形状となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平7−29406号公報
【特許文献2】特開2007−128813号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
警告灯が取り付けられた車両は、通報を受けて通報現場に向かうときなどに、警告灯を点灯する。これにより、車両が緊急車両として通行することを周囲に報知する。緊急車両のスムーズな運行のためには、緊急車両の存在が周囲の人に明確に認識される必要がある。そのために、警告灯は、緊急車両の周囲の人に明確に認識される必要がある。特に、緊急車両の前方や左方や右方にいる人に警告灯が明確に認識されることが重要である。
【0005】
しかしながら、上記バー形状の警告灯は、車両の左方または右方から見たときの投影面積が小さく、警告灯を周囲の人に視認させ難い。
また、上記ブーメラン形状の警告灯は、左右両端が車両の後方に向けて後退した形状となっている。その結果、車両を前方から見たときに、警告灯によって車両の左右両端の輪郭を際立たせる効果が弱い。しかも、ルーフが高い位置にある消防車などにおいては、警告灯の左右両端部が見え難くなってしまう。このため、車両の近くにいる人は、警告灯の左右両端部を視認し難い。したがって、ブーメラン形状の警告灯を車両前方から見た人に、車両および警告灯を視認させることについて改善の余地がある。
【0006】
この発明は、かかる背景のもとでなされたもので、車両のルーフに取り付けられる警告灯において、視認性を高めることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、車両のルーフに取り付けられる警告灯であって、平面視において車両の左右方向に直線状に延びる前グローブ部と、平面視において前記前グローブ部の左右方向中間位置から後方に直線状に延びる後グローブ部とを備えて平面視T字形状に形成され、光源を収容する収容空間を区画する透光性のグローブと、前記グローブの収容空間に収容され、前記グローブの外方に向けて光を発する光源とを含むことを特徴とする警告灯である。
【0008】
この構成において、警告灯は、その左右方向が車両の左右方向に沿うように、かつ、その前後方向が車両の前後方向に沿うように、車両のルーフに取り付けられるようになっている。
この構成によれば、車両の左右方向に沿って見たときに、グローブが前後に長く延びる形状になっている。これにより、車両の左右方向から見たときにおいて、グローブの投影面積を大きくできるので、警告灯の視認性をより高くできる。
【0009】
また、後グローブ部は、1本の棒状部分である。したがって、警告灯を車両の右方からみたときと、左方から見たときの何れにおいても、この1本の棒状部分が視認されることになる。これにより、警告灯を車両の右方または左方から見たときの警告灯の死角部分が少ない。したがって、警告灯を効率よく視認させることができる。
さらに、前グローブ部は、左右方向に直線状に延びた形状となっている。これにより、警告灯が取り付けられた車両を前方から見た人に、車両の左右両端部の輪郭を際立つように見せることができる。したがって、警告灯を車両前方から見た人に、車両および警告灯をより明確に認識させることができる。さらに、消防車のような、ルーフが高い位置にある車両のルーフに警告灯を取り付けても、車両前方において、車両の近くにいる人に対して警告灯の左右両端部を視認させ易い。これにより、警告灯の視認性をより高くできる。
【0010】
請求項2記載の発明は、前記グローブは、前記前グローブ部の左右両端部に結合され、側面光源収容空間を区画する側面グローブ部をさらに含み、前記光源は、前記側面光源収容空間に収容され、前記側面グローブ部の外方に向けて光を発する側面光源を含むことを特徴とする請求項1記載の警告灯である。
この構成によれば、警告灯を右方または左方から見たときの視認性を、側面光源によって、より高くできる。
【0011】
前記側面光源は、前記左右方向における前記側面グローブ部の側方に向けて光を発する側方向き側面光源を含んでいてもよい。このように構成すれば、警告灯を右方または左方から見たときの視認性を、側方向き側面光源によって、より高くできる。
前記側面光源は、前記グローブの前方に向けて光を発する前向き側面光源を含んでいてもよい。このように構成すれば、警告灯の左右両端部から車両前方に向けて光を発することができる。これにより、車両前方にいる人に対して、警告灯をより明確に認識させることができる。さらに、警告灯が取り付けられた車両を前方から見たときに、車両の左右両端部の輪郭をより際立って見せることができる。
【0012】
前記側面光源は、前記グローブの後方に向けて光を発する後向き側面光源を含んでいてもよい。このように構成すれば、警告灯の左右両端部から車両後方に向けて光を発することができる。これにより、車両後方にいる人に対して、警告灯をより明確に認識させることができる。さらに、後向き側面光源が設けられているので、警告灯が取り付けられた車両を後方から見た人に対し、車両の左右両端部の輪郭をより際立って見せることができる。
【0013】
請求項3記載の発明は、前記前グローブ部は、下方に向けて凸となるように形成された凸状部を含み、前記前グローブ部は、車両の前方から後方に向かう気流によってダウンフォースを生じる翼形状に形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の警告灯である。
この構成によれば、前グローブ部を、上下に厚みのある形状としての翼形状に形成している。これにより、車両前方にいる人に対して、警告灯をより明確に認識させることができる。さらに、車両の走行風によってグローブにダウンフォースが発生する。すなわち、グローブに、ルーフに向けて押さえつけられる力が作用する。これにより、警告灯が車両の走行風による風圧を受けて車両の上方に浮き上がる力を抑制できる。その結果、警告灯とルーフとの結合強度を高めなくて済み、警告灯の軽量化を達成できる。近年、ルーフ形状は単なる平坦面に近い形状から、上方に緩やかに凸湾曲した形状など、より複雑な湾曲形状(3次元形状)に変化してきている。これに伴い、ルーフの強度が局所的に低い部分が発生している。けれども、警告灯を軽量化することにより、ルーフの強度は少なくて済む。したがって、前グローブをダウンフォースが生じる翼形状に形成することの利点は大きい。
【0014】
請求項4記載の発明は、前記前グローブ部は、上面と下面とを含み、車両の前後方向に沿う鉛直断面視において、前記上面の長さと比べて、前記下面の長さが長いことを特徴とする請求項3記載の警告灯である。
この構成によれば、前グローブ部を、上下に厚みのある形状に形成できる。これにより、車両前方にいる人に対して、警告灯をより明確に認識させることができる。また、前グローブ部を前方から後方に向かって通過する風は、一部が上面の上方を通過し、一部が下面の下方を通過する。このとき、下面の長さが長いことにより、下面周辺の流速が高く、その分、圧力が低下する。このディフューザ効果により、前グローブに部ダウンフォースが作用する。すなわち、車両の走行風によってグローブにダウンフォースを作用することができる。
【0015】
請求項5記載の発明は、前記後グローブ部は、前記前グローブ部から車両の後方に延びた頭部と、この頭部から下方に向かって垂下した尾部とを含み、前記光源は、前記尾部に配置された尾部光源を含むことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の警告灯である。
この構成によれば、上下方向に延びる尾部を設け、さらに、尾部の上端に頭部を配置している。これにより、グローブ部の上下の厚みを、より増すことができる。したがって、警告灯を、車両の周囲の人に、より視認させ易くできる。さらに、上下に延びる尾部に尾部光源が配置されている。これより、尾部における後グローブ部の立体感を強調できる。したがって、警告灯を、車両の周囲の人により視認させ易くできる。
【0016】
前記尾部は、平面視において車両の前後方向に対して傾斜した傾斜部を含み、前記尾部光源は、前記傾斜部に対して略垂直な方向に向けて光を発するように配置された第1尾部光源を含んでいてもよい。このように構成すれば、傾斜部を設けることにより、警告灯の外観を、より立体的に見せることができる。これにより、警告灯の存在感を高めることができる。したがって、警告灯の視認性をより高めることができる。また、傾斜部に対して略垂直な方向に光を発するように第1尾部光源を配置すれば、第1尾部光源が指向性の高い光を発生する光源(たとえば、LED)であっても、その光は、高い透過率でグローブ部を通過できる。これにより、警告灯の視認性をより高くできる。
【0017】
前記第1尾部光源は、車両の斜め前方に向けて光を発するように配置されていてもよい。このように構成すれば、第1尾部光源によって、車両の前方に加え、車両の左方または右方に向けて光を発することができる。これにより、車両の真正面にいる人に加え、車両の斜め前方にいる人に、警告灯をより明確に視認させることができる。
前記尾部光源は、車両の後方に向けて光を発するように配置された第2尾部光源を含んでいてもよい。このように構成すれば、第2尾部光源によって、車両の後方に向けて光を発することができる。これにより、車両の後方にいる人に、警告灯をより明確に視認させることができる。
【0018】
請求項6記載の発明は、前記光源は、前記頭部に収容され前記車両の左方または右方に向けて光を発するように配置された頭部光源を含むことを特徴とする請求項5記載の警告灯である。
この構成によれば、車両のルーフから高い位置にある頭部から光を発することができる。これにより、車両の左方または右方で、かつ車両から遠い位置にいる人に、警告灯をより明確に視認させることができる。
【0019】
前記頭部光源は、車両の斜め後方に向けて光を発するように配置されていてもよい。このように構成すれば、車両の斜め後方にいる人に、警告灯をより明確に視認させることができる。
前記光源は、前記前グローブ部に収容され車両の前方に向けて光を発する前向き光源を含んでいてもよい。このように構成すれば、前向き光源によって、車両のルーフの前端近くの位置から、車両の前方に向けて光を発することができる。これにより、車両の前方にいる人に、警告灯をより明確に視認させることができる。
【0020】
請求項7記載の発明は、前記前グローブ部に収容された前シャーシ部と、前記後グローブ部に収容された後シャーシ部とを有し、前記グローブに覆われ、前記グローブに対応するように平面視T字形状に形成されたシャーシをさらに含み、前記光源は、前記シャーシに固定された光源を含むことを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の警告灯である。
【0021】
この構成によれば、警告灯の骨格となるシャーシがグローブの形状に沿った形状となっている。これにより、警告灯の強度を警告灯の各部において高くできる。また、シャーシに光源を固定することで、光源を堅固に支持できる。
請求項8記載の発明は、前記前シャーシ部の左右両端部および前記後シャーシ部の後端部を、車両のルーフにそれぞれ固定する固定機構をさらに含むことを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の警告灯である。
【0022】
この構成によれば、シャーシを、そのT字形状の各端部の3点で支持することができる。このような、簡易な支持構造である3点支持構造を用いて、警告灯を堅固に車両に取り付けることができる。近年、ルーフ形状は単なる平坦面に近い形状から、上方に緩やかに凸湾曲した形状など、より複雑な湾曲形状(3次元形状)に変化してきている。けれども、警告灯を3点支持とすることにより、警告灯のうち3次元形状のルーフに接する各部を確実にルーフに接触させることができる。これにより、警告灯を車両のルーフに、より堅固に固定できる。
【0023】
請求項9記載の発明は、前記固定機構は、前記前シャーシ部の左右両端部にそれぞれ結合された一対の脚部と、これらの一対の脚部を車両のルーフにそれぞれ結合する一対の結合部材とを含むことを特徴とする請求項8記載の警告灯である。
この構成によれば、一対の脚部によって、前シャーシ部を車両のルーフ上方の高い位置に配置できる。これにより、前グローブ部を車両のルーフ上方の高い位置に配置できる。したがって、警告灯を車両のより遠方から視認させることができる。また、結合部材を用いて、脚部を車両に確実に固定できる。
【0024】
前記結合部材は、平板状であってもよい。このように構成すれば、結合部材を簡易な形状に形成できる。車両のルーフが湾曲した3次元形状であれば、結合部材と車両のルーフとの間に、結合部材とルーフのそれぞれの形状に合わせた形状のカラー部材を挟んでもよい。これにより、結合部材を略水平に配置しつつ、結合部材をルーフに堅固に取り付けることができる。
【0025】
また、前記結合部材は、脚部に対して所定の回動中心回りに回動可能に取り付けられていてもよい。このように構成すれば、車両のルーフの形状に合わせて、結合部材の向きを調整できる。
請求項10記載の発明は、前記一対の脚部は、前記前グローブ部の左右両端部をそれぞれ支持しており、前記前グローブ部は、下方に向けて凸となるように形成された凸状部を含み、前記脚部は、下方に向けて窪むように形成され前記凸状部が嵌め込まれた凹状部を含むことを特徴とする請求項9記載の警告灯である。
【0026】
この構成によれば、前グローブ部を下方に向けて膨らんだ形状にすることができる。これにより、警告灯を車両の側方(前方、後方、右方および左方)から見たときの投影面積をより大きくできる。これにより、警告灯の視認性をより高くできる。また、前グローブ部の凸状部と脚部の凹状部との結合(凹凸結合)により、前グローブ部と脚部とを堅固に結合できる。
【0027】
この場合において、車両の前後方向に沿う鉛直断面視において、凸状部および凹状部が凸状および凹状をなすように配置されていることが好ましい。これにより、車両の走行風が前グローブ部にあたり、前グローブ部に風圧が作用したときに、この風圧による力を凹状部で確実に受けることができる。
前記グローブは、前記前グローブ部の左右両端部に結合され、側面光源収容空間を区画する側面グローブ部をさらに含み、前記光源は、前記側面光源収容空間に収容され、前記側面グローブの外方に向けて光を発する側面光源を含み、前記側面光源が前記脚部に固定されていてもよい。このように構成すれば、警告灯を右方または左方から見た人における警告灯の視認性をより高くできる。しかも、脚部は、グローブを支持する機能に加え、光源を支持する機能を発揮することができる。側面光源を支持する専用の部材が不要で、警告灯の構造を簡素にできる。
【0028】
請求項11記載の発明は、前記後グローブ部は、前記前グローブ部から車両の後方に延びた頭部と、この頭部から下方に向かって垂下した尾部とを含み、前記尾部は、平面視において前方に向けて凸となる凸形状に形成された前縁部を含むことを特徴とする請求項1〜10の何れか一項に記載の警告灯である。
この構成によれば、尾部の前部に当たる走行風を左右にスムーズに分けることができる。これにより、走行風によって警告灯に作用する走行抵抗をより少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】この発明の一実施形態に係る警告灯の斜視図である。
【図2】警告灯の一部を分解して示す斜視図である。
【図3】警告灯の一部を分解して示す斜視図である。
【図4】警告灯の一部を分解した状態を警告灯の右斜め後方から見た部分拡大斜視図である。
【図5】警告灯の前部を前後方向に沿う鉛直面で切断した断面図である。
【図6】前グローブ部の左端部の周辺を、前後方向に沿う鉛直面で切断した断面図である。
【図7】警告灯の後部の一部を分解して示す部分拡大斜視図である。
【図8】警告灯の左右方向の中央を通り前後方向に沿う鉛直面で切断した断面図であり、警告灯を左方から見た状態を示している。
【図9】警告灯の平面図である。
【図10】図8のX−X線に沿う切断面を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る警告灯の斜視図である。警告灯1は、たとえば、車両の一例としての消防車100のルーフ101に取り付けられる警告灯である。この警告灯1は、警告光を発し、かつ警告音を発することができるようになっている。これにより、消防車100が通報を受けて緊急車両として走行していることを、消防車100の周囲(前方、後方、左方および右方)に認識させることができる。
【0031】
なお、この実施形態において、「前後方向」、「左右方向」および「上下方向」は、消防車100の運転者が前方を向いているときの当該運転者の視点を基準とする。
警告灯1は、全体として平面視T字形状に形成されている。警告灯1は、光源63を含んでおり、この光源63から光を消防車100の周囲に発するようになっている。
図2は、警告灯1の一部を分解して示す斜視図である。警告灯1は、シャーシ3と、シャーシ3を消防車100のルーフ101に固定する固定機構4と、シャーシ3を覆うグローブ5とを備えている。
【0032】
シャーシ3は、板状をしており、平面視T字形状に形成されている。このシャーシ3は、グローブ5に対応するように平面視T字形状に形成されている。シャーシ3は、警告灯1の骨格部分である。シャーシ3は、消防車100の左右方向Y1に沿って直線状に延びる前シャーシ部6と、消防車100の前後方向X1に沿って延びる後シャーシ部7とを含んでいる。
【0033】
前シャーシ部6は、左右方向Y1に長く前後方向X1に短い矩形の板状に形成されている。後シャーシ部7は、シャーシ頭部8と、シャーシ頭部8の後端から垂下したシャーシ尾部9とを含んでいる。
シャーシ頭部8は、平面視で、前後方向X1に延びる樽形状に形成された、略水平に延びる板状部分である。シャーシ頭部8の前端は、下方に向けて屈曲しており、左右方向Y1における前シャーシ部6の中央部6aの後端に接続されている。
【0034】
シャーシ尾部9は、シャーシ頭部8の後端から下方に垂下したシャーシ尾部前部10と、シャーシ尾部前部10の下端部から後方に延びたシャーシ尾部後部11とを含んでいる。シャーシ尾部前部10は、消防車100の上下方向Z1に延びる柱状に形成されている。シャーシ尾部後部11は、消防車100のルーフ101に固定される板状部分であり、後方に向けて拡がる扇形状をしている。
【0035】
固定機構4は、前シャーシ部6の左端部6b、右端部6cおよびシャーシ尾部後部11(後シャーシ部11の後端部)を消防車100のルーフ101に固定するために設けられている。固定機構4は、シャーシ尾部後部11を含んでいる。シャーシ尾部後部11には、ねじ挿通孔11aが形成されている。このねじ挿通孔11aには、固定ねじ12が挿通されるようになっている。この固定ねじ12は、ルーフ101に形成されたねじ挿通孔102を通り、ルーフ101の内部に配置された固定ナット(図示せず)に結合されるようになっている。これにより、シャーシ尾部後部11は、ルーフ101に固定される。
【0036】
固定機構4は、一対の脚部ユニット13L,13Rを含んでいる。一対の脚部ユニット13L,13Rは、それぞれ、前シャーシ部6の左端部6bおよび前シャーシ部6の右端部6cに配置されている。
なお、前シャーシ部6の左端部6b周辺の構造と、前シャーシ部6の右端部6c周辺の構造とは、左右対称である。したがって、以下では、前シャーシ部6の左右端部6a,6b周辺の構造のうち、主に左端部6b周辺の構造のみを説明する。
【0037】
図3は、警告灯1の一部を分解して示す斜視図である。脚部ユニット13Lは、一体成形品であり、脚部14と、この脚部14をルーフ101に結合する結合部材15とを含んでいる。
結合部材15は、略水平な板状をしており、消防車100のルーフ101に対向して配置されるようになっている。結合部材15は、前後に長く左右に短い矩形状をしている。結合部材15の左前端および左後端は、丸みを帯びている。結合部材15には、警告灯1内部の配線を警告灯1の外部に出すための挿通孔15aが形成されている。また、結合部材15の略中央には、ねじ挿通孔15bが形成されている。このねじ挿通孔15bには、固定ねじ16が挿通されるようになっている。さらに、この固定ねじ16は、ルーフ101に形成されたねじ挿通孔103を通り、ルーフ101の内部に配置された固定ナット(図示せず)に結合されるようになっている。これにより、結合部材15および脚部14は、ルーフ101に結合固定される。すなわち、左右一対の脚部ユニット13L,13R、およびシャーシ尾部後部11がルーフ101に固定されるようになっている。これにより、警告灯1は、ルーフ101に3点支持される。
【0038】
脚部14は、側壁18と、後壁19と、凹状部20とを含んでいる。
脚部14の側壁18は、主面が左右方向Y1を向く板状の部分である。側壁18の上縁は、下方に向かって凹んだ形状に形成されている。側壁18は、結合部材15の右端縁に接続されている。後壁19は、側壁18の後端から左方に向かって延びている。後壁19の下端縁は、結合部材15の後端縁に接続されている。凹状部20は、結合部材15の上方に配置されており、側壁18および後壁19に支持されている。凹状部20は、下方に向けて窪むように形成されている。上記の構成により、脚部ユニット13L内に脚部内空間21が区画されている。
【0039】
図2および図3を参照して、脚部内空間21には、スピーカホーン部22が配置されている。スピーカホーン部22は、たとえば、シャーシ尾部後部11に図示しないスピーカドライブユニット(音発生源)を配置しておき、このスピーカドライブユニットからの音が図示しない導音路を介して導かれるようになっている。スピーカホーン部22は、スピーカホーン本体23と、結合部材15とを含んでいる。すなわち、結合部材15は、スピーカホーン部22の一部を構成している。
【0040】
スピーカホーン本体23は、底面が開放された筒状に形成されており、脚部内空間21に配置されている。スピーカホーン本体23は、前方に進むに従い開口断面積が大きくなっている。スピーカホーン本体23の前端部は、前方から見たとき、縦長の矩形状をしている。スピーカホーン本体23の前端の開口には、パンチングメタルなどの多孔部材(図示せず)が配置されるようになっている。スピーカホーン本体23の底部は、結合部材15上に配置されている。
【0041】
図4は、警告灯1の一部を分解した状態を警告灯1の右斜め後方から見た部分拡大斜視図である。凹状部20は、左右方向Y1に沿って見たときに下向きになるように窪んでいる。この凹状部20は、湾曲状の底面20aと、底面20aの左方に配置された左側面20bとを含んでいる。底面20aの上方に、前シャーシ部6の左端部6bが位置している。この前シャーシ部6の左端部6bは、凹状部20の左側面20bに一体成形された固定部20cに固定されている。この固定部20cには、上方および右方に開放された取付溝20dが形成されている。取付溝20dに、前シャーシ部6の左端部6bが嵌められている。前シャーシ部6の左端部6bと取付溝20dとは、固定ねじ35を用いて固定されるようになっている。これにより、前シャーシ部6の左端部6bは、凹状部20の最底部と上下に対向しつつ、脚部14に支持されている。
【0042】
図1を参照して、グローブ5は、透光性を有しており、シャーシ3を収容することでこのシャーシ3を覆っている。グローブ5は、無色透明の合成樹脂などの透光性を有する材料を用いて形成されている。なお、グローブ5は、赤色などに着色された有色透明でもよい。
グローブ5は、平面視T字形状に形成されている。グローブ5は、平面視において左右方向Y1に直線状に延びる前グローブ部24と、平面視において前グローブ部24の左右方向中間部から後方に直線状に延びる後グローブ部25と、左側面グローブ部26とを含んでいる。
【0043】
グローブ5の前グローブ部24は、左右方向Y1に直線状に延びており、グローブ5を消防車100の前方から見た人に対して、幅広感を与えるようになっている。また、グローブ5の後グローブ部25は、前後方向X1に延びており、グローブ5を消防車100の右方または左方から見た人に対して、幅広感を与えるようになっている。
図2を参照して、前グローブ5は、上下に分かれた第1,第2T字部材27,28を互いに結合することで形成されている。第1,第2T字部材27,28は、それぞれ、所定の厚み(たとえば、数mm)を有する部材である。
【0044】
第1T字部材27は、平面視T字形状に形成されており、上に向けて凸となる形状に形成されている。第2T字部材28は、平面視T字形状に形成されており、下に向けて凸となる形状に形成されている。これにより、第2T字部材28の上面側に空間が形成されている。
図5は、警告灯1の前部を前後方向X1に沿う鉛直面で切断した断面図である。なお、図5を参照して説明するときは、警告灯1をこの断面で見た形状を基準に説明する。
【0045】
第1T字部材27の下端縁部27aおよび第2T字部材28の上端縁部28aは、それぞれ、段状に形成されており、互いに嵌め合わされている。なお、第1T字部材27の下端縁部27aおよび第2T字部材28の上端縁部28aは、シール部材(図示せず)を介して結合されていてもよい。
前グローブ部24は、前後方向X1に沿う鉛直断面における形状が、翼形状に形成されている。すなわち、前グローブ部24は、車両前方から後方に向かう気流によってダウンフォースを生じる翼形状に形成されている。前グローブ部24の上部24a(第1T字部材27で形成されている部分)は、斜め上後方に進むように傾斜している。前グローブ部24の上部24aの前端部および後端部は、下方に屈曲するように延びている。前グローブ部24の下部24b(第2T字部材28で形成されている部分)は、下方に向けて窪んだ形状に形成されている。これにより、前グローブ部24の下部24bには、下方に向けて凸となる凸状部29が形成されている。
【0046】
前グローブ部24の上面24cの長さL1と比べて、前グローブ部24の下面24dの長さL2が長くされている(L2>L1)。
図6は、前グローブ部24の左端部24eの周辺を、前後方向X1に沿う鉛直面で切断した断面図である。なお、図6を参照して説明するときは、警告灯1をこの断面で見た形状を基準に説明する。
【0047】
前グローブ部24の左端部24eは、脚部14に固定されている。具体的には、前グローブ部24の凸状部29の下端には、切欠部36が形成されている。この切欠部36には、脚部14の固定部20cが嵌め込まれている。凸状部29は、脚部14の凹状部20に嵌め込まれている。前グローブ部24の凸状部29は、前後方向X1の略全域に亘って凹状部20の底面20aに受けられている。凸状部29は、固定ねじ40などを用いて、凹状部20に固定されている。
【0048】
図3に示すように、左側面グローブ部26は、前グローブ部24とは別体に形成されている。左側面グローブ部26は、前グローブ部24の左方において、結合部材15上に配置される。この左側面グローブ部26は、左方に向けて凸となる形状に形成されており、主面が左右方向Y1を向く第1側壁41と、第1側壁41の縁部から右方に延びる第2側壁42、第3側壁43および第4側壁44を含んでいる。これら左側面グローブ部26の第1〜第4側壁41〜44によって、左側面グローブ部26の右側に、側面光源収容空間32が区画されている。
【0049】
第1側壁41は、左右方向Y1に見て、略台形状に形成されており、スピーカホーン本体23の左側面23aと対向するように配置されている。第2側壁42は、第1側壁41の前部に配置されており、左斜め前を向いた略矩形状に形成されている。
第3側壁43は、第1側壁41の中間部に配置されており、左斜め上を向いた略矩形状に形成されている。第4側壁44は、第1側壁41の後部に配置されており、左斜め後を向いた略矩形状に形成されている。
【0050】
左側面グローブ部26は、結合部材15および前グローブ部24の上部24aに結合されている。具体的には、結合部材15の上面の前端および後端には、座部45,46が形成されている。これらの座部45,46は、第2側壁42の下部および第4側壁44の下部によって前後に挟まれる。そして、図示しない固定ねじを用いて各座部45,46と対応する第2側壁42、第3側壁43とが互いに固定される。
【0051】
また、図6に示すように、前グローブ部24の上面24cの左端部24eには、前後方向X1に延びる受け溝47が形成されている。この受け溝47には、左側面グローブ部26の第3側壁43が嵌め込まれている。左側面グローブ部26の第3側壁43には、下方に延びるピン48が複数(たとえば、2つ)形成されている。各ピン48は、受け溝47に形成された受け孔49に圧入固定されている。これにより、第3側壁43と前グローブ部24の上部24aとが互いに固定されている。
【0052】
図7は、警告灯1の後部の一部を分解した部分拡大斜視図である。後グローブ部25は、前グローブ部24から後方に延びシャーシ頭部8を収容するグローブ頭部51と、後グローブ頭部51の後端から下方に向かって垂下しシャーシ尾部9を収容するグローブ尾部52とを含んでいる。
グローブ頭部51は、第1T字部材27に配置された上部51aと、第2T字部材28に配置された下部51bとを含んでいる。グローブ頭部51の上部51aおよび下部51bは、それぞれ、前グローブ部24の上部24aおよび下部24bから後方に向けて延びている。
【0053】
グローブ頭部51の上部51aの前端部51cは、前グローブ部24の上部24aの前後方向X1の中間部に配置されている。この上部51aは、全体として、上向きに凸となる形状に形成されている。これにより、上部51a内に、GPS(Global Positioning System)アンテナなどの、警告灯1以外の他の車載装置を収容することが可能となっている。
【0054】
グローブ頭部51の上部51aの後端縁51dは、斜め後下方に傾斜している。グローブ頭部51の下部51bは、下向きに凸となる円弧面形状に形成されており、後方に向かうに従い、深さが浅くなる先細り形状をしている。この下部51bは、図示しない固定ねじなどを用いて、シャーシ頭部8に固定されている。
図8は、警告灯1の左右方向の中央を通り前後方向X1に沿う鉛直面で切断した断面図であり、警告灯1を左方から見た状態を示している。グローブ頭部51は、頭部光源収容空間33を区画している。頭部光源収容空間33には、シャーシ頭部8が収容されている。後グローブ部25の上部51aの後端縁51dは、後グローブ部25の下部51bの後端縁51eよりも後方に位置している。
【0055】
グローブ尾部52は、グローブ尾部前部53と、このグローブ尾部前部53の後方に配置されたグローブ尾部後部54とを含んでいる。
図7に示すように、グローブ尾部前部53は、平面視V字形状に形成されている。これにより、グローブ尾部前部53の前縁部53cは、前方に向けて凸となる凸形状に形成されている。グローブ尾部前部53は、一対の傾斜部56,57を含んでいる。
【0056】
各傾斜部56,57は、平面視において、前後方向X1に対して傾斜している。グローブ尾部頭部53の上端部からは、鍔部58が前方に向けて突出している。この鍔部58は、略円弧面形状に形成されており、グローブ頭部51の下部51bの後端縁51eに接合される。鍔部58は、グローブ頭部51の下部51bに結合されている。鍔部58は、シャーシ頭部8の後端に、図示しない固定ねじなどを用いて固定される。
【0057】
図7および図8に示すように、グローブ尾部前部53の傾斜部56,57は、シャーシ尾部前部10を左右に挟むように配置されている。グローブ尾部前部53(傾斜部56,57)の後端縁53aは、下方に進むに従い後方に延びる滑らかな円弧形状となっている。グローブ尾部前部53の下端部53bは、シャーシ尾部後部11の外側縁に沿わされている。この下端部53bは、シャーシ尾部後部11に図示しない固定ねじなどを用いて固定されるようになっている。
【0058】
グローブ尾部後部54は、左右方向Y1の中間部が後方に向けて凸となる湾曲形状に形成されている。グローブ尾部後部54の前端縁54aは、下方に進むに従い後方に延びた滑らかな円弧形状となっている。この前端縁54aは、グローブ尾部前部53の後端縁53aの全域に接触しており、かつ、グローブ頭部51の上部51aの後端縁51dの全域に接触している。グローブ尾部前部53の後端縁53aおよびグローブ尾部後部54の前端縁54a互いの対向部分は、一方に形成された凸部と、他方に形成された凹部(図示せず)との圧入結合により、固定されるようになっている。
【0059】
また、グローブ尾部後部54の下端部54bは、シャーシ尾部後部11の外周縁に沿わされている。シャーシ尾部後部11には、座部59,60が形成されている。これらの座部59,60には、図示しない固定ねじを用いてグローブ尾部後部54の下端部54bが固定される。
上記の構成により、グローブ尾部52内には、尾部光源収容空間34が区画されている。尾部光源収容空間34には、シャーシ尾部9が収容されている。
【0060】
グローブ尾部後部54の上部には、後方に向けて凸となるスポイラ部61が形成されている。このスポイラ部61が設けられていることにより、グローブ尾部52の後方に向けて流れる走行風に起因する揚力を低減できる。
上記の構成により、グローブ5内に収容空間30が区画されている。収容空間30は、前グローブ部24によって区画された前上部光源収容空間31と、左側面グローブ部26によって区画された側面光源収容空間32と、グローブ頭部51によって区画された頭部光源収容空間33と、グローブ尾部52によって区画された尾部光源収容空間34と、を含んでいる。前上部光源収容空間31に前シャーシ部6が収容されている。
【0061】
図2を参照して、光源63は、収容空間30に配置されグローブ5の外方に向けて光を発するようになっている。光源63は、消防車100が緊急車両として走行するときに光を発する光源であり、LED(Light Emitting Diode)を含んでいる。
光源63は、前グローブ部24に収容された前上部光源64と、左側面グローブ部26に収容された側面光源65と、後グローブ部25に収容された後部光源66とを含んでいる。
【0062】
図3を参照して、前上部光源64は、前シャーシ部6に取り付けられており、前方に向けて光を発する前向き光源とされている。
前上部光源64は、第1〜第7前上部光源64a〜64gを含んでいる。図5に示すように、第1前上部光源64aは、発光ユニットであり、基板部71と、発光素子としてのLED72と、レンズ部73とを含んでいる。基板部71は、複数枚(この実施形態において、3枚)の基板を平行に、かつ基板の厚み方向に間隔をあけて並べ、これらの基板を互いに固定した回路基板である。基板部71には、LED72を点灯させるための駆動回路が実装されている。LED72は、たとえば、赤色や青色などの有色LEDであってもよく、白色LEDであってもよい。
【0063】
基板部71には、LED72が複数(この実施形態において、2つ。図5において、1つのLEDのみを図示)、左右方向Y1に横並びに配置されている。なお、基板部71に実装されるLED72の数およびレイアウトは、これに限定されない。基板部71には、レンズ部73が固定されている。レンズ部73は、各LED72に対応して配置されている(図5において、1つのレンズ部73のみを図示)。レンズ部73は、中空の円柱状に形成されている。レンズ部73の外周部は、光を透過させないように黒色に形成されている。レンズ部73の先端部は、拡散レンズまたは集光レンズであり、LED72からの光を拡散または集光させるようになっている。
【0064】
図3および図5に示すように、前上部光源64の第2〜第7前上部光源64b〜64gは、第1前上部光源64aと同様の構成を有している。なお、以下では、第1前上部光源64aの構成要素と同様の構成要素については、図に同一の符号を付して説明を省略する。第1〜第7前上部光源64a〜64gは、前グローブ部24の前上部光源収容空間31に配置されており、左右方向Y1に沿って横並びに配置されている。
【0065】
具体的には、第1〜第7前上部光源64a〜64gは、前シャーシ部6の前端部6dに配置されている。第1〜第7前上部光源64a〜64gの基板部71は、前シャーシ部6の前端部6dに図示しない固定ねじなどを用いて固定されている。各前上部光源64a〜64gは、前グローブ部24の下部24bの凸状部29の最下部と前後方向X1の位置が揃えられている。これにより、各第1〜第7前上部光源64a〜64gの上下方向Z1における長さを十分に確保できる。
【0066】
第1〜第4前上部光源64a〜64dは、前シャーシ部6の上方に配置されている。なお、図3では、前シャーシ部6の上方に4つの前上部光源64a〜64dが配置されているけれども、3つ以下または5つ以上(複数)の発光ユニットを配置してもよい。また、第5〜第7前上部光源64e〜64gは、前シャーシ部6の下方に配置されている。これら第5〜第7前上部光源64e〜64gは、左右方向Y1に等間隔に配置されている。
【0067】
なお、図3では、前シャーシ部6の下方に3つの前上部光源64e〜64gが配置されているけれども、2つ以下または4つ以上(複数)の発光ユニットを配置してもよい。
図3と、警告灯1の平面図である図9とを参照して、上記の構成により、前上部光源64の各前上部光源64a〜64gからの光は、前グローブ部24を透過し、前方向D1に発せられる。
【0068】
側面光源収容空間32内には、スピーカホーン本体23の左側面23aに一体成形されたブラケット部79が配置されている。ブラケット部79は、側面光源65を支持するために設けられている。ブラケット部79は、スピーカホーン本体23の左側面23aから左方に突出する主箱部80と、主箱部80の周囲に配置された第1〜第3副箱部81,82,83とを含んでいる。
【0069】
主箱部80は、前後方向X1に細長い中空の四角柱状に形成されており、結合部材15上に配置されている。主箱部80内には、側面光源65の駆動に関連する部材を収容することが可能となっている。
第1副箱部81は、主箱部80の前端部に配置された箱状の部材であり、前端が開放されている。第2副箱部82は、主箱部80の後端部に配置された箱状の部材であり、後端が開放されている。第3副箱部83は、主箱部80の上端部に配置された箱状の部材であり、左端が開放されている。第3副箱部83は、前後方向X1における主箱部80略中央に配置されている。
【0070】
左側面光源65は、側面光源収容空間32に収容され、ブラケット部79を介して脚部14に固定されており、左側面グローブ部26の外方に向けて光を発するようになっている。
左側面光源65は、第1〜第4側面光源65a〜65dを含んでいる。第1〜第4側面光源65a〜65dは、ブラケット部79およびスピーカホーン本体23を介して、脚部14に固定されている。第1〜第3側面光源65a〜65cは、第1前上部光源64aと同様の発光ユニットである。
【0071】
第1側面光源65aは、前方向D1に向けて光を発する前向き側面光源である。すなわち、第1側面光源65aのレンズ部73は、車両の前方を向いている。この第1側面光源65aは、一部が第1副箱部81に収容されており、この第1副箱部81に固定ねじなどを用いて固定されている。第1側面光源65から発せられた光は、左側面グローブ部26の第2側壁42を透過して、前方向D1に向かう。
【0072】
第2側面光源65bは、後方向D2に向けて光を発する後向き側面光源である。すなわち、第2側面光源65bのレンズ部73が車両の後方を向いている。この第2側面光源65bは、一部が第2副箱部82に収容されており、この第2副箱部82に固定ねじなどを用いて固定されている。第2側面光源65bから発せられた光は、左側面グローブ部26の第4側壁44を透過して、後方向D2に向かう。
【0073】
第3側面光源65cは、左方向D3に向けて光を発する後向き側面光源であるようになっている。すなわち、第3側面光源65cのレンズ部73が車両の左方を向いている。第3側面光源65cは、たとえば、白色LEDを含んでおり、フラッシュライトとして用いるようになっている。この第3側面光源65cは、一部が第3副箱部83に収容されており、この第3副箱部83に固定ねじなどを用いて固定されている。第3側面光源65cから発せられた光は、左側面グローブ部26の第1側壁41を透過して、左方向D3に向かう。
【0074】
第4側面光源65dは、左方向D3に向けて光を発する側方向き側面光源であるようになっている。第4側面光源65dは、多数のLED74をマトリクス状(たとえば、上下6行×前後32列)に並べた構成となっている。
第4側面光源65dは、主箱部80の左側面に固定されている。主箱部80内には、LED74を駆動する駆動回路(図示せず)が収容されている。第4側面光源65dから発せられた光は、左側面グローブ部26の第1側壁41を透過して、左方向D3に向かう。
【0075】
図9に示すように、後部光源66は、後シャーシ尾部7に取り付けられている。後部光源66は、後グローブ部25の頭部光源収容空間33に収容された一対の頭部光源85,86と、尾部光源収容空間34に収容された一対の第1尾部光源87,88と、尾部光源収容空間34に収容された一対の第2尾部光源89,90とを含んでいる。これら頭部光源85,86、第1尾部光源87,88および第2尾部光源89,90は、それぞれ、第1前上部光源64aと同様の構成を有する発光ユニットである。
【0076】
一対の頭部光源85,86の各基板部71は、シャーシ頭部8の上面に固定ねじなどを用いて固定されている。一対の頭部光源85,86は、前後方向X1におけるシャーシ頭部8の略中央に、左右対称に配置されている。左側の頭部光源85は、左斜め後方向D4に向けて光を発するように配置されている。右側の頭部光源86は、右斜め後方向D5に向けて光を発するように配置されている。
【0077】
一対の第1尾部光源87,88の基板部71は、シャーシ尾部後部11の上面に固定ねじなどを用いて固定されている。一対の第1尾部光源87,88は、左右対称に配置されている。左側の第1尾部光源87は、左斜め前方向D6に向けて光を発するように配置されている。右側の第1尾部光源88は、右斜め前方向D7に向けて光を発するように配置されている。
【0078】
図10は、図8のX−X線に沿う切断面を示す断面図である。一対の第1尾部光源87,88は、グローブ尾部前部53の一対の傾斜部56,57に対して、略垂直な方向(方向D6,D7)に向けて光を発するように配置されている。これにより、一対の第1尾部光源87,88の各LED72は、レンズ部73および対応する傾斜部56,57を通って、車両外部に略水平に向けて光を発する。
【0079】
図8および図9に示すように、各第2尾部光源89,90は、シャーシ尾部前部10の上下方向中央部から後方に延びたブラケット部94に支持されている。これにより、第2尾部光源89は、後方向D2に向けて光を発するようになっている。
また、前シャーシ部6の上面、シャーシ頭部8の上面、およびシャーシ尾部前部10の上面には、それぞれ、溝91,92,93が形成されている。これらの溝91,92,93は、各光源64〜66から延びる配線(図示せず)を収容できるようになっている。各溝91,92,93は、図示しない蓋部材によって塞がれるようになっている。
【0080】
以上説明したように、この実施形態によれば、警告灯1は、その左右方向が左右方向Y1に沿うように、かつ、警告灯1の前後方向が前後方向X1に沿うように、消防車100のルーフ101に取り付けられるようになっている。
これにより、左右方向Y1に沿って見たときに、グローブ5が前後に長く延びる形状になっている。これにより、左右方向Y1から見たときにおいて、グローブ5の投影面積を大きくできるので、警告灯1の視認性をより高くできる。
【0081】
また、後グローブ部25は、全体として1本の棒状部分である。したがって、警告灯1を右方からみたときと、左方から見たときの何れにおいても、この1本の棒状部分が視認されることになる。これにより、警告灯1を右方または左方から見たときの警告灯1の死角部分が少ない。したがって、警告灯1を効率よく視認させることができる。
さらに、前グローブ部24は、左右方向Y1に直線状に延びた形状となっている。これにより、消防車100を前方から見た人に、消防車100の左右両端部の輪郭を際立つように見せることができる。したがって、警告灯1を前方から見た人に、消防車100および警告灯1をより明確に認識させることができる。さらに、消防車100のような、ルーフ101が高い位置にある車両のルーフ101に警告灯1を取り付けても、消防車100の前方において消防車100の近くにいる人に対して、警告灯1の左右両端部を視認させ易い。これにより、警告灯1の視認性をより高くできる。
【0082】
また、第1〜第4側面光源65a〜65dによって、警告灯1を車両の右方または左方から見たときの視認性を、より高くできる。
特に、第3および第4側面光源65c,65dによって、警告灯1を右方または左方から見たときの視認性を、より高くできる。
しかも、前方向D1を向く第1側面光源65が設けられているので、警告灯1の左右両端部から前方に向けて光を発することができる。これにより、消防車100の前方にいる人に対して、警告灯1をより明確に認識させることができる。さらに、消防車100を前方から見たときに、消防車100の左右両端部の輪郭をより際立って見せることができる。
【0083】
また、第2側面光源65bが設けられているので、警告灯1の左右両端部から後方に向けて光を発することができる。これにより、消防車100の後方にいる人に対して、警告灯1をより明確に認識させることができる。さらに、後方向D2を向く第2側面光源65bが設けられているので、消防車100を後方から見た人に対し、消防車100の左右両端部の輪郭をより際立って見せることができる。
【0084】
さらに、前グローブ部24を、上下に厚みのある形状としての翼形状に形成している。これにより、消防車100の前方にいる人に対して、警告灯1をより明確に認識させることができる。さらに、消防車100の走行風によってグローブ5にダウンフォースが発生する。すなわち、グローブ5に、ルーフ101に向けて押さえつけられる力が作用する。これにより、警告灯1が消防車100の走行風による風圧を受けて上方に浮き上がる力を抑制できる。その結果、警告灯1とルーフ101との結合強度を高めなくて済み、警告灯1の軽量化を達成できる。近年、ルーフ形状は単なる平坦面に近い形状から、上方に緩やかに凸湾曲した形状など、より複雑な湾曲形状(3次元形状)に変化してきている。これに伴い、ルーフ101の強度が局所的に低い部分が発生している。けれども、警告灯1を軽量化することにより、ルーフ101の強度は少なくて済む。したがって、前グローブ5をダウンフォースが生じる翼形状に形成することの利点は大きい。
【0085】
前グローブ部24のより具体的な形状として、前グローブ部24の上面24cの長さL1と比べて、下面24dの長さL2をより長くしている。これにより、前グローブ部24を、上下に厚みのある形状に形成できる。これにより、消防車100の前方にいる人に対して、警告灯1をより明確に認識させることができる。また、前グローブ部24を前方から後方に向かって通過する風は、一部が上面24cの上方を通過し、一部が下面24dの下方を通過する。このとき、下面24dの長さL2が長いことにより、下面24d周辺の流速が高く、その分、圧力が低下する。このディフューザ効果により、前グローブ部24にダウンフォースが作用する。すなわち、消防車100の走行風によって、グローブ5にダウンフォースを作用することができる。
【0086】
また、後グローブ部25は、上下方向Z1に延びるグローブ尾部52を有し、さらに、グローブ尾部52の上端にグローブ頭部51を配置している。これにより、グローブ5の上下の厚みを、より増すことができる。したがって、警告灯1を、消防車100の周囲の人に、より視認させ易くできる。さらに、上下に延びるグローブ尾部52に尾部光源87〜89が配置されている。これより、グローブ尾部52における後グローブ部25の立体感を強調できる。したがって、警告灯1を、消防車100の周囲の人に、より視認させ易くできる。
【0087】
さらに、グローブ尾部52に傾斜部56,57を設けることにより、警告灯1の外観を、より立体的に見せることができる。これにより、警告灯1の存在感を高めることができる。したがって、警告灯1の視認性をより高めることができる。また、傾斜部56,57に対して略垂直な方向に光を発するように第1尾部光源87,88を配置している。これにより、第1尾部光源87,88が指向性の高い光を発するLED72を有していても、その光は、高い透過率で後グローブ部25を通過できる。これにより、警告灯1の視認性をより高くできる。
【0088】
また、第1尾部光源87,88は、消防車100の斜め前方に向けて光を発するように配置されている、これにより、第1尾部光源87,88によって、消防車100の前方に加え、消防車100の左方および右方に向けて光を発することができる。したがって、消防車100の真正面にいる人に加え、消防車100の斜め前方にいる人に、警告灯1をより明確に視認させることができる。
【0089】
さらに、第2尾部光源89によって、消防車100の後方に向けて光を発することができる。これにより、消防車100の後方にいる人に、警告灯1をより明確に視認させることができる。
また、頭部光源85,86を設けていることにより、消防車100のルーフ101から高い位置にあるシャーシ頭部8から光を発することができる。これにより、消防車100の左方または右方で、かつ消防車100から遠い位置にいる人に、警告灯1をより明確に視認させることができる。
【0090】
さらに、頭部光源85,86は、消防車100の斜め後方に向けて光を発するように配置されている。これにより、消防車100の斜め後方にいる人に、警告灯1をより明確に視認させることができる。
また、前グローブ部24内に前上部光源64を配置している。これにより、消防車100のルーフ101の前端近くの位置から、前方に向けて光を発することができる。これにより、消防車100の前方にいる人に、警告灯1をより明確に視認させることができる。
【0091】
さらに、警告灯1の骨格となるシャーシ3は、グローブ5の形状に沿った平面視T字形状となっている。これにより、警告灯1の強度を警告灯1の各部において高くできる。また、シャーシ3に光源64,66(側面光源65以外の光源)を固定することで、光源64,66を堅固に支持できる。
また、固定機構4によって、シャーシ3を、そのT字形状の各端部の3点で支持することができる。このような、簡易な支持構造である3点支持構造を用いて、警告灯1を堅固に車両に取り付けることができる。前述したように、近年、ルーフ形状は単なる平坦面に近い形状から、上方に緩やかに凸湾曲した形状など、より複雑な湾曲形状(3次元形状)に変化してきている。けれども、警告灯1を3点支持とすることにより、警告灯1のうち3次元形状のルーフ101に接する各部(結合部材15およびシャーシ尾部後部11)を確実にルーフ101に接触させることができる。これにより、警告灯1を、消防車100のルーフ101に、より堅固に固定できる。
【0092】
さらに、固定機構4の一対の脚部14によって、前シャーシ部6を消防車100のルーフ101上方の高い位置に配置できる。これにより、前グローブ部24を消防車100のルーフ101上方の高い位置に配置できる。したがって、警告灯1を消防車100のより遠方から視認させることができる。また、結合部材15を用いて、脚部14をルーフ101に確実に固定できる。また、結合部材15は、平板状である。これにより、結合部材15を簡易な形状に形成できる。
【0093】
さらに、前グローブ部24の凸状部29と、脚部14の凹状部20とが嵌め合わされている。これにより、前グローブ部24を下方に向けて膨らんだ形状にすることができる。これにより、警告灯1を消防車100の側方(前方、後方、右方および左方)から見たときの投影面積をより大きくできる。これにより、警告灯1の視認性をより高くできる。また、前グローブ部24の凸状部29と脚部14の凹状部20との結合(凹凸結合)により、前グローブ部24と脚部14とを堅固に結合できる。
【0094】
しかも、前後方向X1に沿う鉛直断面視において、凸状部29および凹状部20が凸状および凹状をなすように配置されている。これにより、消防車100の走行風が前グローブ部24にあたり、前グローブ部24に風圧が作用したときに、この風圧による力を凹状部20で確実に受けることができる。
また、側面光源65は、ブラケット部79およびスピーカホーン本体23を介して脚部14に固定されている。これにより、警告灯1を右方または左方から見た人における警告灯1の視認性をより高くできる。しかも、脚部14は、左側面グローブ部26を支持する機能に加え、側面光源65を支持する機能を発揮することができる。側面光源65を支持する専用の部材が不要で、警告灯1の構造を簡素にできる。
【0095】
さらにグローブ尾部前部53の前縁部53cは、平面視において前方に向けて凸となる凸形状に形成されている。これにより、前縁部53cに当たる走行風を左右にスムーズに分けることができる。したがって、走行風によって警告灯1に作用する走行抵抗をより少なくできる。
また、光源63は、LED72,74を含んでいる。このように、指向性の高いLED72,74を用いるので、消防車100の遠くにいる人に、警告灯1をより明確に視認させることができる。また、消費電力が少ないLED72,74を用いるので、消防車100のバッテリにかける負荷を低減できる。
【0096】
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
たとえば、各光源64〜66の配置および向きは、上記実施形態で説明した配置に限定されず、警告灯1の用途などに応じて適宜変更することができる。また、グローブ5の色やLED72,74の色は、上記実施形態で説明した配置に限定されず、警告灯1の用途などに応じて適宜変更することができる。また、発光素子としてLED72,74を例示したけれども、白熱電球やフラッシュランプなど、他の発光素子を用いてもよい。
【0097】
さらに、警告灯1を、警察車両などの他の車両に適用してもよい。
【符号の説明】
【0098】
1 警告灯
3 シャーシ
4 固定機構
5 グローブ
6 前シャーシ部
7 後シャーシ部
11 シャーシ尾部後部(後シャーシ部の後端部)
14 脚部
15 結合部材
20 凹状部
24 前グローブ部
24c (前グローブ部の)上面
24d (前グローブ部の)下面
25 後グローブ部
26 左側面グローブ部
29 凸状部
30 収容空間
32 側面光源収容空間
51 グローブ頭部
52 グローブ尾部
53c 前縁部
63 光源
65 側面光源
85,86 頭部光源
87,88 第1尾部光源(尾部光源)
89,90 第2尾部光源(尾部光源)
100 消防車(車両)
101 ルーフ
L1 上面の長さ
L2 下面の長さ
X1 前後方向
Y1 左右方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のルーフに取り付けられる警告灯であって、
平面視において車両の左右方向に直線状に延びる前グローブ部と、平面視において前記前グローブ部の左右方向中間位置から後方に直線状に延びる後グローブ部とを備えて平面視T字形状に形成され、光源を収容する収容空間を区画する透光性のグローブと、
前記グローブの収容空間に収容され、前記グローブの外方に向けて光を発する光源とを含むことを特徴とする警告灯。
【請求項2】
前記グローブは、前記前グローブ部の左右両端部に結合され、側面光源収容空間を区画する側面グローブ部をさらに含み、
前記光源は、前記側面光源収容空間に収容され、前記側面グローブ部の外方に向けて光を発する側面光源を含むことを特徴とする請求項1記載の警告灯。
【請求項3】
前記前グローブ部は、下方に向けて凸となるように形成された凸状部を含み、
前記前グローブ部は、車両の前方から後方に向かう気流によってダウンフォースを生じる翼形状に形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の警告灯。
【請求項4】
前記前グローブ部は、上面と下面とを含み、
車両の前後方向に沿う鉛直断面視において、前記上面の長さと比べて、前記下面の長さが長いことを特徴とする請求項3記載の警告灯。
【請求項5】
前記後グローブ部は、前記前グローブ部から車両の後方に延びた頭部と、この頭部から下方に向かって垂下した尾部とを含み、
前記光源は、前記尾部に配置された尾部光源を含むことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の警告灯。
【請求項6】
前記光源は、前記頭部に収容され前記車両の左方または右方に向けて光を発するように配置された頭部光源を含むことを特徴とする請求項5記載の警告灯。
【請求項7】
前記前グローブ部に収容された前シャーシ部と、前記後グローブ部に収容された後シャーシ部とを有し、前記グローブに覆われ、前記グローブに対応するように平面視T字形状に形成されたシャーシをさらに含み、
前記光源は、前記シャーシに固定された光源を含むことを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の警告灯。
【請求項8】
前記前シャーシ部の左右両端部および前記後シャーシ部の後端部を、車両のルーフにそれぞれ固定する固定機構をさらに含むことを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の警告灯。
【請求項9】
前記固定機構は、前記前シャーシ部の左右両端部にそれぞれ結合された一対の脚部と、これらの一対の脚部を車両のルーフにそれぞれ結合する一対の結合部材とを含むことを特徴とする請求項8記載の警告灯。
【請求項10】
前記一対の脚部は、前記前グローブ部の左右両端部をそれぞれ支持しており、
前記前グローブ部は、下方に向けて凸となるように形成された凸状部を含み、
前記脚部は、下方に向けて窪むように形成され前記凸状部が嵌め込まれた凹状部を含むことを特徴とする請求項9記載の警告灯。
【請求項11】
前記後グローブ部は、前記前グローブ部から車両の後方に延びた頭部と、この頭部から下方に向かって垂下した尾部とを含み、
前記尾部は、平面視において前方に向けて凸となる凸形状に形成された前縁部を含むことを特徴とする請求項1〜10の何れか一項に記載の警告灯。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2011−258528(P2011−258528A)
【公開日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−134427(P2010−134427)
【出願日】平成22年6月11日(2010.6.11)
【出願人】(000143695)株式会社パトライト (39)
【Fターム(参考)】