説明

貝清浄機

【課題】 貝移送体と貝移動通路の間隔調整に大きな力が必要であり、間隔調整をスムースに行なうことが難しかった。間隔調整が適切でないと、貝の大きさによっては貝をスムースに移送できないとか、貝の周縁が損傷することがあった。
【解決手段】 貝移送体をレバーの梃子の原理で、弱い力でもスムースに昇降させて、貝移送体と貝移動通路の間隔調整を容易にした。貝移送体を間隔調整位置にロックできるロック機構を設けた。また、貝移送体の入口側を跳ね上げ位置に保持可能な保持機構を備えることもできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、帆立貝等の貝類の殻の表面に付着している付着物を除去する貝清浄機に関し、貝移動通路とその上に配置した貝移送体との間隔を調節して、貝移動通路内を移送される貝への貝移送体の押付け圧を調節可能としたものである。
【背景技術】
【0002】
帆立貝等の貝類を海中で養殖すると、貝の殻の表面に海草や汚れが付着する。そのままでは、養殖中は貝の成長が阻害され、市場へ出荷する場合は体裁が悪い。そこで、それら付着物は貝清浄機により除去されている。貝清浄機としては、側面V字状の貝移動通路内の貝をその入口側から出口側に回転移送体により移送し、移送中に、貝移動通路の側方に設けた掃除具の爪を貝表面に接触させて、殻の表面に付着している付着物を掻き落すものがある。(特許文献1参照)。
【0003】
前記貝移動通路は多数本の棒材が間隔をあけて左右二列に配置され、左右列の棒材が配列方向に互い違いにずらして配置され、各列の棒材の間隔が掃除具の爪が突出する開口部となっている。
【0004】
前記貝移送体は駆動軸のスプロケットと遊動軸のスプロケットの間にチェーンが掛けられ、そのチェーンに送り片が間隔をあけて取付けられており、駆動軸と遊動軸を貝移動通路のフレームの上に取付けて、送り片を貝移動通路の上方開口部から貝移動通路内に突出させ、チェーンの回転に伴って送り片が回転すると、送り片の回転により貝移動通路内の貝が回転しながら移動するようにしてある。
【0005】
前記掃除具は、回転帯に金属製の爪が取り付けられており、その爪が貝移動通路の棒材の間の開口部から貝移動通路の内側に突出して、貝移動通路内を移送中の貝表面の付着物を掻き落すようにしてある。
【0006】
【特許文献1】実公昭52−43676号公報。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来の貝清浄機は次のような課題があった。
(1)貝移動通路と貝移送体の間隔が常に一定であると、大きい貝のときは貝移動通路内の貝への貝移送体の押しが強くなり、貝が貝移動通路に強く押しつけられて貝の周縁が欠けて、体裁が悪くなり、等級が下がり、安価になる。逆に、小さい貝のときは、貝移動通路内の貝への貝移送体の当たりが弱くなり、貝の移送が不十分になることがある。このため、貝移動通路内の貝を強く押付け過ぎることなく、貝の大小に関わらずスムースに移送するためには、貝移動通路と貝移送体の間隔を貝の大きさに合わせて調節するのが望ましい。
(2)従来は、貝移動通路と貝移送体の間隔を調節可能とするために、貝移送体の駆動軸と遊動軸を貝移動通路のフレームに昇降可能に取付けて、夫々の軸の両端を両手で持って昇降させることができるようにしてある。しかし、夫々の軸には貝移送体の荷重が掛かるため、重く、持ち上げるためには、強い力が必要になる。また、夫々の軸の両端を同時に同じ距離昇降させないと、軸が傾いてスムースに昇降せず、昇降操作が面倒であった。また、スムースに昇降しにくいため、所望位置に位置決めするのが難しかった。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、貝移送体の昇降操作が容易で、貝移動通路と貝移送体の間隔を所望間隔に手軽に調節することができる貝清浄機を提供するものである。
【0009】
本件出願の貝清浄機は、上方開口の貝移動通路と、貝移動通路内の貝を貝移動通路の入口側から出口側に移送する回転式の貝移送体と、貝移送体により貝移動通路内を移送中される貝の汚れを掻き落とす回転式の汚れ除去具を備えた貝清浄機において、貝移動通路に昇降可能に取付けられた昇降体に貝移送体とレバーの先端側が取付けられ、レバーの先端側と反対側の操作端部を昇降操作すると前記昇降体が昇降すると共に貝移送体が昇降して貝移送体と貝移動通路の間の間隔が調整されるようにした。
【0010】
本件出願の貝清浄機は、貝移送体がその出口側が貝移動通路の上方に昇降可能に設けられ、入口側が出口側の取り付け部を支持点として跳ね上げ降下可能であり、昇降体が貝移動通路の出口側に昇降可能に取付けられて、レバーの操作端部の昇降操作により昇降体が昇降すると貝移送体も昇降するようにした。
【0011】
本件出願の貝清浄機は、貝移送体がその出口側と入口側が貝移動通路の上方に昇降可能に設けられ、昇降体が貝移動通路の出口側と入口側の夫々に昇降可能に取付けられ、夫々の昇降体に連結されたレバーの操作端部の昇降操作により夫々の昇降体が昇降すると貝移送体の出口側と入口側が別々に昇降するようにすることもできる。
【0012】
本発明の貝清浄機は、貝移送体がその出口側と入口側が貝移動通路の上方に昇降可能に設けられ、昇降体が貝移動通路の出口側と入口側の中程に昇降可能に取付けられ、その昇降体に連結されたレバーの操作端部の昇降操作により昇降体が昇降すると貝移送体全体が昇降するようにすることもできる。
【0013】
前記いずれの場合も、レバーにその昇降を固定、解除するロック機構を設けて、レバーを所望位置に固定できるようにしてある。
【0014】
本発明の貝清浄機は、貝移送体側に係止ピンを突設し、昇降体に首振り自在で前方下がりの係止バーを設け、係止ピンは貝移送体の入口側を跳ね上げると貝移送体と共に上方に回動して係止バーを自動的に押し上げて係止バーの係止部に係止し、貝移送体の入口側を跳ね上げ位置に保持可能な保持機構を設けることもできる。
【発明の効果】
【0015】
本件出願の貝清浄機には次のような効果がある。
(1)レバーの操作端部を昇降操作するだけで、貝移送体が昇降して貝移送体と貝移動通路の間の間隔が調整されるので、貝の大きさに合わせて容易に間隔調整ができる。
(2)昇降体にレバーの先端側が取付けられ、レバーの先端側と反対側の操作端部を昇降操作すると前記昇降体が昇降するようにして、レバーを梃子式としたため、弱い力でも貝移送体を手軽に昇降操作できる。また、貝移送体をスムースに昇降操作できるため、貝移送体の昇降位置を位置決めし易く、所望位置に手軽に調整できる。
(3)レバーにレバーロック機構が設けられているため、レバーを所望の昇降位置に固定することが出来、貝移送体と貝移動通路の間の間隔が一定に確保され、不用意に変わることがない。
(4)請求項2のような、貝移送体の入口側が跳ね上げ降下可能な貝清浄機の場合であっても、レバーの操作端部を昇降操作するだけで前記効果が得られる。また、貝移送体の入口側が跳ね上げ降下可能であるため、貝の大きさや形状、付着物の付着状況等に追随して貝移送体を上下動させて、大きさや形状の異なる貝を確実且つスムースに移送することができる。また、貝移動通路内に貝が詰まったり、貝移動通路内を掃除する場合に、貝移送体の入口側を上方まで跳ね上げることによって、貝移動通路内に詰まった貝を容易に除去したり、貝移動通路内や貝移送体の掃除、点検、修理等がし易くなる。
(5)請求項3のような、貝移送体の入口側と出口側が別々に昇降する貝清浄機の場合にも、入口側と出口側の夫々のレバーの操作端部を昇降操作するだけで、貝移送体の入口側と出口側を別々に昇降させて間隔調整をすることができる。
(6)請求項4のような、貝移送体の入口側と出口側が共に昇降する貝清浄機の場合にも、一つのレバーの操作端部を昇降操作するだけで、入口側と出口側を同時に昇降させて間隔調整することができ、操作性が良い。
【0016】
本件出願の請求項5の貝清浄機は、レバーロック機構を設けたので、それをロックすればレバーが所定位置にロックされ、貝移送体が不用意に降下せず、貝移送体と貝移動通路の間隔が確保される。
【0017】
本件出願の請求項6の貝清浄機は、跳ね上げた貝移送体を跳ね上げ位置に保持する保持機構を設けたので次のような効果がある。
(1)跳ね上げた貝移送体を保持機構で保持すれば、跳ね上げた貝移送体の下の貝移動通路内に詰った貝を取り除いたり、貝移動通路内を点検したり、掃除したりする場合に貝移送体が不用意に落下することが無く安全である。
(2)貝移送体を跳ね上げるだけで貝移送体が跳ね上げ位置に自動的に保持されるため、貝移送体を一々保持するための操作を行なう必要が無く便利である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
(実施形態1)
本発明の貝清浄機の実施形態を図面を参照して説明する。この実施形態の貝清浄機は、図1に示すように、四角い枠形の架台1の夫々のコーナーに支持脚2を備え、該架台1に貝移動通路3を備え、貝移動通路3の上部に貝移送体4及び駆動源収容箱11及びクラッチ24を備え、貝移動通路3の左右両側に回転式の汚れ除去具5a、5bを備えている。
【0019】
前記貝移動通路3は、図2(a)に示すように多数本の棒材7を左列と右列に互い違いに一本ずつ位置をずらして向かい合わせて並べ、棒材7の上端から下端に向けて内側に傾斜させて、側面形状をV字状にしてある。各棒材7は貝移動通路3の進行方向に棒材1本以上の間隔を開けて配置することもできる。左列と右列の夫々の棒材7は上端部を架台1に溶接とか他の手段で固定し、下端同士は互いに接触しないように隙間をあけて交差させて貝移動通路3の底面77を形成している。貝移動通路3は、その底面77の上を貝Sが脱落することなく移動できるようにすると共に、貝表面から掻き落とされたゴミがその隙間から落下して貝移動通路3内に溜まらないようにしてある。また、左列と右列の夫々の棒材7を間隔をあけて配置して、隣接する棒材7の間に空間を設け、その空間を開口部8としてある。この開口部8は前記汚れ除去具5a、5bの爪9の幅よりも広くして、爪9がその開口部8から貝移動通路3内に突出できるようにしてある。左列と右列の棒材7の上端は離れたまま(開口したまま)にして、貝移動通路3を上面開口にしてある。
【0020】
図1、図3に示すように貝移動通路3の入口50側の上方開口部6には貝Sを投入するためのホッパー55が備えられている。ホッパー55は上方広がりであり、下方が細くなって、投入された貝Sが縦向きで貝移動通路3内に落下するようにし、また、上端外周縁に円弧状のガイド55aを取付けて、投入される貝が確実にホッパー55に入るようにしてある。
【0021】
前記貝移送体4は図1、4に示すように、貝移動通路3の入口50側の駆動輪36の回転軸40aと前記貝移動通路3の出口60側の従動輪35の回転軸40bの外周に掛けた回転走行体31の外周面に送り片10を一定間隔で取付けてある。回転走行体31には無端のチェーンやベルト等の任意のものを用いることができる。貝移送体4は、送り片10の先端部が貝移動通路3の上方開口部6(図2b)から貝移動通路3内に入り込むように貝移動通路3の上方に配置して、図3の駆動源23により駆動輪36を回転させると回転走行体31が図1の矢印a方向(貝移動通路3の入口50側から出口60側)に回転走行し、送り片10も同方向に回転して貝移動通路3内の貝Sが貝移動通路3の出口60側に送り出されるようにしてある。この場合、貝Sは縦向きで回転しながら貝移動通路3内を移送される。前記送り片10には例えばゴム板や樹脂板等が適し、その形状は図4(b)に示すように貝移動通路3のV字形状に合わせて先端部の幅を細くしてある。送り片10は図4(a)に示すように回転走行体31の進行方向に対して先端を回転方向後方に傾斜させて取付けてある。また、図5、図8に示すように、貝Sを移送中の送り片10は進行方向と反対側に撓むようにしてある。
【0022】
前記貝移送体4は図1、4に示すように、箱型のカバー30で被覆されている。このカバー30は底面及び入口50側面が開口しており、貝移送体4の上方走行部33を被覆可能な大きさに形成されている。カバー30は横長板状のフレーム38に固定されている。カバー30の側面の入口50側には貝移送体4を上方に押し上げたり、持ち上げたりするためのハンドル34が側方に突出して取り付けられている。カバー30は側面や上面に窓や溝を開口して、その内側の貝移送体4をカバー30の外から見ることができるようにすることも可能である。
【0023】
図1、図4では駆動輪36及び従動輪35にスプロケットを使用してあるが、それらにはプーリー、ドラム等を使用することもできる。駆動輪36の回転軸40a、従動輪35の回転軸40bの両端は、その両側に配置されている横長板状のフレーム38にベアリング式の回転軸受40cにより回転可能に取付けられている。
【0024】
貝移送体4の従動輪35の回転軸40bは架台1に固定せずフリーにして上下動可能とし、その上下動に伴って貝移送体4の入口50側が上下動するようにしてある。この場合、回転軸40bがフリーになっていても貝移送体4の入口50側は自重で図1のように水平になっている。このようにフリーにすることにより、貝移動通路3内を直径の大きな貝が移動したり、貝同士が高さ方向に重なったりして、貝により回転走行体31が強く上げられると、貝移送体4の入口50側が図1の上方(矢印b方向)に押され、その押し上げに追随して上動することができる。この場合、貝移送体4の入口50側が不用意に浮き上がり、がたついたりする虞れがある場合は、貝移送体4の入口50側をばね43で架台1に繋ぎ、そのばね43で貝移送体4の入口50側を貝移動通路3方向に引いておくこともできる。或いは、貝移送体4の入口50側に、がたつき防止用の錘を取付けることもできる。また、ハンドル34を図1の矢印b方向に持ち上げたり、押し上げたりして、回転軸40aを支持点として略真上まで開くことができる。この場合、貝移送体4の入口50側を上方に開いた状態に保持する。その保持は、例えば支持棒で支持する等、任意の方法で行うこともできる。他の方法で行うこともできる。他の方法については後記する。
【0025】
貝移送体4の駆動輪36の回転軸40aの両端は、図5〜9のように2つの板状の昇降体80の夫々にベアリング式の回転軸受40cにより回転可能に取付けられ、その昇降体80が貝移動通路3の架台1から上方に立ち上げて対向させた2枚の支持体41に昇降自在に取り付けられている。この場合、昇降体80の取り付け孔(丸穴)80a(図7参照)にボルト80bを差込み、それを支持体41に開口されているスライド孔(縦長孔)41a(図6参照)に差込んで、ボルト80bがそのスライド41aに沿って昇降し、それに伴って昇降体80が昇降するようにしてある。
【0026】
また、図6、図7のように、昇降体80にはレバー90の先端側が支持軸91で回動自在に連結され、レバー90の更に先方が支持体41に連結軸93で回動可能に取付けられている。レバー90は図6、7に示すように左右両側に一本ずつ備えられており、両レバー90の先端側と反対側の操作端部92同士が、連結具92aで連結されて、両レバー90の操作端部92を同時に操作可能としてある。この構造とすることにより、レバー90の操作端部92を降下させると、図8に示すようにレバー90が梃子の原理で連結軸93を回転軸として回動し、昇降体80が降下して、貝移送体4と貝移動通路3との間の距離d、即ち、図8の貝移送体4の送り片10の下端と貝移動通路3の底面77との間の距離dが狭くなる。逆に、図5に示すように、レバー90の操作端部92を上昇させると、レバー90が連結軸93を回転軸として回動し、昇降体80が上昇して、貝移送体4と貝移動通路3との間の距離d、即ち、図5の貝移送体4の送り片10の下端と貝移動通路3の底面77との間の距離dが広くなる。この操作により貝移送体4の送り片10の下端と貝移動通路3の底面77との間の距離dを、貝移動通路3内を移送される貝の大きさに合わせて調節することができ、貝移送体4の出口60側の送り片10による貝移動通路3内の貝Sの送り出しが確実になり、貝Sに送り片10による無理な押付け力が加わらず、貝が損傷しにくくなる。
【0027】
図5、図8に示すように、昇降体80にはレバー90の昇降を固定、解除するロック機構83を設けて、レバー90を所望位置に固定できるようにしてある。ロック機構83は昇降体80に取付けた案内筒84内にバー85を上下にスライド可能に差込み、その案内筒84の外から内側に操作ネジ86をねじ込んであり、その操作ネジ86を締付けるとバー85の下端が架台1の上面に接した状態でバー85が案内筒84に固定されて昇降体80の昇降が規制され、操作ネジ86を緩めるとバー85のロックが解除されて、バー85が案内筒84内を上下にスライドして、昇降体80が自由に昇降できるようにしてある。
【0028】
貝移送体4側には貝移送体4を跳ね上げ状態に保持する保持機構94が設けられている。保持機構94は貝移送体4のフレーム38に係止ピン95を突設し、昇降体80に首振り自在で前方下がりの係止バー96(図6、図7参照)を取付け、図9に示すように、係止ピン95は貝移送体4の入口50側を跳ね上げると上方に回動して係止バー96を自動的に押し上げて係止バー96の下向き半円弧状の係止部97に係止して、貝移送体4の入口50側を跳ね上げ位置に保持できるようにしてある。その係止状態で係止バー96を押し上げて係止レバー96の係止部97と係止ピン95の係止を解除してから、貝移送体4の入口50側を押し上げると貝移送体4が図8のように降下できるようにしてある。この場合、係止バー96の先端に取付けたナット98に差し込まれているボルト99の頭が係止ピン95に突き当たって、貝移送体4の入口50側がそれ以上は前下がりにならないようになる。
【0029】
図4(a)に示すように回転走行体31の内側には二つのガイドローラー39a、39bが配置されている。一方のガイドローラー39aはフレーム38の下部両側方に一本ずつ備えられたアーム45の先端側のブラケット45aに支持軸45bにより回転可能に取付けられている。アーム45はその基端部が軸46によってフレーム38に回動可能に取付けられ、先端部が、フレーム38の両外側部分を縦向きに貫通する縦ロッド47の下端部に回動自在に連結されている。縦ロッド47の上端部には引きばね(スプリング)44aの上端部が連結され、またスプリング44aの下端部はカバー30の下部に固定され、このスプリング44aにより縦ロッド47に下向きの力が付勢され、これにより縦ロッド47が下方に押されると、アーム45の先端部は軸46を支点として下方に押される。これにより、アーム45に取付けられたガイドローラー39aが下方に押され、ガイドローラー39aにより回転走行体31の下方走行部32が下方に押され、下方走行部32の送り片10が貝移動通路3内の貝Sを確実に移送可能としてある。
【0030】
他方のガイドローラー39bは、フレーム38の内側に対向させて、軸46に回動可能に取付けられている二枚の三角板48の一つの頂点部に支持軸48aにより回転可能に取付けられている。また、三角板48の上方頂点部には引きばね(スプリング)44bの一端が係止され、スプリング44bの他端はフレーム38に固定されて、三角板48の頂点部を常時図4(a)の左側に引いている。これにより、三角板48は軸46を中心にして引かれた方向に回動し、ガイドローラー39bが取付けられている頂点部(図4(a)の左角)が下向きに回動し、その頂点部に取付けられているガイドローラー39bが下方に押されて、そのガイドローラー39bによって回転走行体31の下方走行部32が下方に押され、下方走行部32の送り片10が貝移動通路3内の貝Sが確実に送られるようにしてある。このように、スプリング44a、44bによって下方に付勢されたガイドローラー39a、39bにより、貝移送体の下方走行部32を上下させることによって、貝Sをスムースに移送することができ、貝Sの詰まりも殆どない。
【0031】
前記スプリング44a、44bは図示したコイルばねに限らず、板ばねとか他の形状のバネ等を使用することができる。ガイドローラー及びスプリングの数や設置位置等も図示した数や位置に限らず、任意の数や位置とすることができる。
【0032】
ガイドローラー39a、39bにガイドされて、回転走行体31の下方走行部32は、図4(a)に示すように、出口60側に向けて次第に上り傾斜にしてある。上り傾斜部分の送り片10は、水平部分の送り片10よりも貝移動通路3内に深く入り込まないため、図4(a)に示すように貝Sに触れる接触面積が次第に少なくなる。従って、前記上り傾斜部分の下を通過する貝Sは移送速度が落とされ、貝が勢い良く送り出されることが無いため、貝の損傷を防ぐことができる。ガイドローラー39aが下方走行部32を上り傾斜とする角度や上り傾斜部分の長さ等については、移送する貝の種類や形状や大きさ等、減速の必要に応じて任意の角度とすることができる。
【0033】
図1に示す回転式の二本の汚れ除去具5a、5bの夫々は、一本の回転軸12に多数の爪取付盤13が間隔をあけて取付けられている。前記爪取付盤13はゴム、樹脂等の弾性を有する素材により円盤状に成形して、その中心に中心孔を開口し、外周面にL字状の金属製の爪9を取付けたものや、ゴム、樹脂等の弾性を有する素材により円盤状の中心部から外側に多数枚の羽根を放射状に突設し、中心部の中心に中心孔を開口し、夫々の羽根の先端寄りに金属製の爪9が取り付けられたもの等、その外周部分に爪9を備えたものであれば、任意の形状とすることができる。爪9の取付けにはボルトとナットを使用したり、接着剤を使用したりすることが出来る。
【0034】
2本の汚れ除去具5a、5bのうち1本は図1に示すように貝移動通路3の入口50側から出口60側に向けて下り傾斜に配置され、他の1本は入口50側から出口60側に向けて上り傾斜に配置されている。2本の汚れ除去具5a、5b間の間隔は、入口50側も出口60側も等間隔としてある。このように、2本の汚れ除去具5a、5bを傾斜させて配置することにより、一方の汚れ除去具は入口50側で貝Sの上部に、出口60側で貝Sの下部に接触して貝表面全般の付着物を掻き落とすことができる。他方の汚れ除去具は入口50側で貝Sの下部に、出口60側で貝Sの上部に接触して貝表面全般の付着物を掻き落とすことができる。更に、2本の汚れ除去具5a、5bの入口50側と出口60側への下り傾斜を逆にすることにより、貝Sの右側と左側とで、両汚れ除去具5a、5bが反対側の面の貝Sの異なる部分(一方が貝Sの片面の上部、他方が貝Sの他面の下部)に接触するので、貝の挟着力が増し、貝を安定した状態にして清浄することができる。汚れ除去具5a、5bの配置は、この傾斜方向や、間隔には限られず、任意の配置とすることができる。
【0035】
図1、図10、図11に示すように、前記汚れ除去具5a、5bの夫々の回転軸12の入口50側端部には、プーリー61a、61bが備えられており、両プーリー61a、61bと駆動プーリー62(図10)及びガイドプーリー63(図11)に伝達ベルト64が掛けられている。駆動プーリー62は図3に示すように、駆動軸65によって駆動源(例えば、エンジン)23の回転によって回転する伝達プーリー66と接続され、駆動源23の回転によって回転するようにしてある。駆動プーリー62が回転すると、両プーリー61a及び61bが共に貝移動通路3に対して下向き方向に回転し、図10に示すように二本の汚れ除去具5a、5bを回転させて(図10矢印方向)、爪9によって貝Sの表面の汚れを掻き落として貝Sの表面を清浄することができる。
【0036】
図1、図10に示すように、汚れ除去具5a、5bの回転軸12の入口50側の端部には、ユニバーサルジョイント22が備えられ、掃除具5a、5bの回転軸12を上り傾斜や下り傾斜にしても、駆動軸65の回転力を確実に回転軸12に伝達することができるようにしてある。このため、傾斜角度、傾斜方向の異なる二本の回転軸12同士を水平な駆動軸65に連結して一つの動力源で回転させることができる。
【0037】
また、図11に示すように、汚れ除去具5a、5bの回転軸12の入口50側の端部を、架台1のフレーム38に固定している回転軸固定具67には、長穴(図示しない)が形成され、調整ボルト68のナット位置を調節することによって、同図中矢印に示すように、回転軸12の設置位置を上下左右に移動させられるようにしてある。なお、本実施形態の回転軸固定具67は、同図に示すように傾けて設置され、貝移動通路3のV字型形状に沿って上下方向の調節ができるようにしてある。
【0038】
図3に示すように、架台1上には、駆動源収容箱11及びクラッチ24が備えられている。前記駆動源収容箱11は、側方開口の箱型の筐体であり、その内部には、駆動源23及び減速機25が備えられている。駆動源23としては、モータやエンジン等を用いることができる。図3に示すように、駆動源23の動力プーリー69と、前記汚れ除去具5a、5b用の伝達プーリー66及び減速機25の伝達プーリー70とに、駆動ベルト71が掛けられている。駆動ベルト71は、前記クラッチ24を用いてテンションを与えないと、駆動源23の回転力を他のプーリーに伝達できないようにゆるく掛けられている。
【0039】
前記クラッチ24は、クラッチレバー26及びクラッチ軸27及びテンションローラー28からなる。クラッチ24は、クラッチレバー26のON−OFF操作に応じてテンションローラー28をON側、OFF側に夫々動かすことができるものである。前記クラッチ24は、クラッチレバー26をON側に操作すると、前記駆動ベルト71にテンションローラー28を押し付けて(図3矢印ON方向)、駆動ベルト71にテンションを与えて、駆動源23の回転力が各プーリーに伝達されるようにすることができるようにしてある。また、クラッチ24は、クラッチレバー26をOFF側に操作して、前記駆動ベルト71からテンションローラー28を離すと(図3矢印OFF方向)、駆動ベルト71にテンションがなくなり、駆動源23の動力プーリー69が空回りして、回転力が前記汚れ除去具5a、5b用の伝達プーリー66と減速機25の伝達プーリー70とに伝わらず、貝移送体4及び汚れ除去具5a、5bのいずれにも動力が供給されないようにすることができるようにもしてある。
【0040】
従って、前記クラッチ24によって前記駆動ベルト71にテンションを与えた状態の下で、駆動源23を回転させると、回転力が前記汚れ除去具5a、5b用の伝達プーリー66及び減速機25の伝達プーリー70とに伝わる。前記のように、汚れ除去具5a、5b用の伝達プーリー66は、前記駆動プーリー62と接続されており、伝達プーリー66の回転によって、汚れ除去具5a、5bが回転するようにしてある。また、減速機25の伝達プーリー70は、減速機25内部に回転力を伝達するものであり、減速機25によって減速された回転力は、減速機25の駆動プーリー72に伝達され、駆動プーリー72の回転によって、回転走行体31が図1の矢印a方向(貝移動通路3の入口50側から出口60側)に回転する。
【0041】
前記各種プーリーと、ベルトは、夫々スプロケット及びチェーンで置き換えることも可能である。実施形態1では、掃除具5a、5bの回転軸12の入口50側端部に、プーリー61a、61bを備えたが、図12に示すように、前記掃除具5a、5bの回転軸12の端部に、空気の入ったタイヤ100a、100bを取付けて、駆動源23の回転力を両回転軸12に伝達させることも可能である。両タイヤ100a、100b同士はその曲面同士が面で接しており、十分な摩擦力が働くようにしてある。二本の汚れ除去具5a、5bに備えられる回転駆動輪は、図に示すような空気の入ったタイヤ100a、100bには限られず、その他、中実のゴム製の外周が円型のドラムや、ギア等を用いることもできる。
【0042】
本発明の貝清浄機の貝移送体のカバーは、着脱自在のものとすることもできる。また、貝移送体及びカバーの構造や形状は、前記のものには限られず、任意の構成及び形状とすることができる。
【0043】
(実施形態2)
実施形態2は図示してないが、貝移送体の入口側と出口側に実施形態1と同様の昇降体を設け、それら昇降体を実施形態1の出口側と同様に支持体に昇降可能に取り付け、夫々の昇降体に実施形態1のレバーと同様のレバーを取付け、夫々のレバーの操作端部を別々に昇降操作することにより、入口側の遊動軸と出口側の駆動軸が別々に昇降して、貝移送体の入口側と出口側が別々に昇降するようにしたものである。
【0044】
(実施形態3)
実施形態3は図示していないが、貝移送体の入口側と出口側の中程に実施形態1の昇降体と同様の昇降体を設け、その昇降体を実施形態1の出口側と同様に支持体に昇降可能に取り付け、その昇降体に実施形態1のレバーと同様のレバーを取り付け、そのレバーの操作端部を昇降操作することにより、入口側の遊動軸と出口側の駆動軸が同時に昇降して、貝移送体の入口側と出口側が同時に昇降するようにしたものである。
【0045】
(使用例1)
実施形態1の貝清浄機を用いて貝の表面を清浄するには、以下のようにする。
1.貝移動通路内を移送する貝の直径の大きさに合わせて、レバーの操作端部を昇降操作して、貝移送体4を昇降させて、貝移送体4と貝移動通路の底面の間隔を調節しておく。
2.クラッチ24をON側に操作した上で、駆動源23を回転させて貝移送体4の回転走行体31及び汚れ除去具5a、5bの回転軸12を回転させる。
3.貝移動通路3の入口50側のホッパー55に帆立貝などの貝Sを手作業で投入する。
4.ホッパー55内の貝Sは回転する貝移送体4の送り片10に押されて貝移動通路3内に落下する。
5.貝移動通路3内の縦向きの貝Sは貝移送体4の送り片10により押されて回転しながら、貝移動通路3の入口50側から出口60側に移動される。この際、スプリング44a、44bによって下方に付勢されたガイドローラー39a、39bによって、投入された貝Sの大きさ、形状に合わせて下方走行部32が上下するため、貝Sがスムースに移動する。
6.貝移動通路3内の縦向きの貝Sが移動する間に、貝移動通路3の左右両外側の汚れ除去具5a、5bの爪9が貝移動通路3の開口部8から貝移動通路3内に突出して、貝S表面の付着物が掻き落とされる。この場合、一方の汚れ除去具5bの回転軸12が入口側から出口側に下り傾斜に、他方の汚れ除去具5aの回転軸12が入口側から出口側に上り傾斜になっているため、汚れ除去具5a、5bの爪9が貝の表裏面の下から上まで接触し、更に、貝Sが回転しながら移動されるため、汚れ除去具5a、5bの爪9が貝の表面全般に接触し、貝の表面全般が掃除される。
7.貝移動通路3の出口60側付近では、回転走行体31が、ガイドローラー39a、39bによって、下方走行部32が出口60側にむけて次第に上り傾斜となるようにガイドされ、上り傾斜とされた部分の送り片10は、貝移動通路3内の底部77まで入りこまないため、送り片10が貝Sに触れる接触面積が次第に少なくなり、貝Sの移送速度を落とすことができ、貝Sの損傷を防ぐことができる。
8.貝移動通路3内で付着物が掻き落とされた貝Sは送り片10により押されて貝移動通路3内の出口60から排出され、出口60の下方に配置してある容器内に落下し、回収される。
9.前記1〜6の作業により、ホッパー55に投入される貝Sが次から次へと清浄される。
なお、実施形態2、3の貝清浄機を用いて貝の表面を清浄する場合も、前記1〜9の工程と同様に行う。
【0046】
(使用例2)
実施形態1の貝清浄機において、貝移送体4を昇降させるには、以下のようにする。
1.クラッチ24をOFF側に操作しておき、貝移送体4及び汚れ除去具5a、5bに駆動源23の回転力が伝達されないようにする。
2.ロック機構83の操作ネジ86を緩め、昇降体80の固定を解除し、昇降体80が自由に昇降できるようにする。
3.レバー90の操作端部92を把持して上下させ、貝移送体4が所望の高さとなるように昇降体80を昇降させる。
4.貝移送体4が所望の高さとなったら、ロック機構83の操作ネジ86を締めて、昇降体80を固定し、貝移送体4を固定する。
5.再度貝移送体4を昇降させるためには、上記1〜4の工程を繰り返す。
なお、実施形態2、3の貝清浄機において貝移送体を昇降させる場合も、前記1〜5の工程と同様に行う。
【0047】
(使用例3)
実施形態1の貝清浄機において、貝移送体4を跳ね上げて掃除、点検、修理等の作業を行う際には、以下のようにする。
1.クラッチ24をOFF側に操作しておき、貝移送体4及び汚れ除去具5a、5bに駆動源23の回転力が伝達されないようにする。
2.ハンドル34を握って、貝移送体4の入口50側を、駆動輪36の回転軸40を軸にして、カバー30ごと上方へ跳ね上げる。
3.貝移送体4の入口50側を跳ね上げると、保持機構94の係止ピン95が上方に回動して係止バー96を自動的に押し上げ、係止バー96の下向き半円弧状の係止部97に係止して、貝移送体4の入口50側を、跳ね上げ位置で保持する。
4.貝移動通路3内に詰まった貝を除去したり、貝移動通路3内及び貝移送体4の掃除、点検、修理等任意の作業を行う。
5.作業を終えたら、ハンドル34を握って、保持状態の貝移送体4の入口50側を持ち上げ、係止ピン95と係止バー96の係止部97との係止を解除して、貝移送体4を降下できるようにする。なお、係止ピン95と係止バー96の係止部97との係止の解除は、作業者の手で行うこともできる。
6.ハンドル34を握って、駆動輪36の回転軸40を軸にして、貝移送体4の入口50側を降ろす。
7.係止バー96の先端に取付けたナット98に差し込まれているボルト99の頭が係止ピン95に突き当るまで降下させたら、ハンドル34を離す。
8.再度作業を行う場合は、上記1〜7の工程を繰り返す。
なお、実施形態2、3の貝清浄機においても、貝移送体を跳ね上げ降下可能であれば、前記1〜8と同様に貝移送体を跳ね上げ降下させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明の貝清浄機は、貝のみならず、他の円盤状の工業製品等の研磨にも応用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の貝清浄機の実施形態の一例を示す正面図。
【図2】(a)は、図1に示す貝清浄機の貝移動通路の様子を示す平面図。(b)は、(a)に示す貝移動通路と回転軸との関係を示す説明正面図。
【図3】図1に示す貝清浄機を示す平面図(一部省略)。
【図4】(a)は、図1に示す貝清浄機の貝移送体を示す正面図。(b)は、(a)に示す貝清浄機の貝移送体を示す側面断面図。(c)は、(a)に示す貝清浄機の貝移送体を示す平面図。
【図5】図1に示す貝清浄機の貝移送体を上昇させたときの貝移送体及び昇降体を示す部分正面図。
【図6】図1に示す貝清浄機の昇降体、レバー、係止バーの様子を示す部分斜視図。
【図7】図6に示す昇降体、レバー、係止バーの様子を別の角度から示した部分斜視図。
【図8】図1に示す貝清浄機の貝移送体を降下させたときの貝移送体及び昇降体を示す部分正面図。
【図9】図1に示す貝清浄機の貝移送体を跳ね上げたときの貝移送体及び保持機構を示す部分正面図。
【図10】図1に示す貝清浄機の汚れ除去具の様子を示す平面説明図。
【図11】図1に示す貝清浄機の汚れ除去具の回転軸の取付けの様子を示す側面説明図。
【図12】本発明の貝清浄機の実施形態の一例を示す側面説明図。
【符号の説明】
【0050】
1 架台
2 支持脚
3 貝移動通路
4 貝移送体
4a 貝移送体のフレーム
5a 汚れ除去具
5b 汚れ除去具
7 棒材
8 開口部
9 爪
10 送り片
11 駆動源収容箱
12 回転軸
22 ユニバーサルジョイント
24 クラッチ
30 カバー
31 回転走行体
32 下方走行部
35 従動輪
36 駆動輪
39a、39b ガイドローラー
40 回転軸
41 取付け枠
44a、44b スプリング
80 昇降体
83 ロック機構
90 レバー
92 操作端部
94 保持機構
95 係止ピン
96 係止バー
97 係止部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
上方開口の貝移動通路と、貝移動通路内の貝を貝移動通路の入口側から出口側に移送する回転式の貝移送体と、貝移送体により貝移動通路内を移送される貝の汚れを掻き落とす回転式の汚れ除去具を備えた貝清浄機において、貝移動通路に昇降可能に取付けられた昇降体に貝移送体とレバーの先端側が取付けられ、レバーの先端側と反対側の操作端部を昇降操作すると前記昇降体が昇降すると共に貝移送体が昇降して貝移送体と貝移動通路の間の間隔が調整されることを特徴とする貝清浄機。
【請求項2】
請求項1記載の貝清浄機において、貝移送体はその出口側が貝移動通路の上方に昇降可能に設けられ、入口側が出口側の取り付け部を支持点として跳ね上げ降下可能であり、昇降体が貝移動通路の出口側に昇降可能に取付けられて、レバーの操作端部の昇降操作により昇降体が昇降すると貝移送体も昇降することを特徴とする貝清浄機。
【請求項3】
請求項1記載の貝清浄機において、貝移送体はその出口側と入口側が貝移動通路の上方に昇降可能に設けられ、昇降体が貝移動通路の出口側と入口側の夫々に昇降可能に取付けられ、夫々の昇降体に連結されたレバーの操作端部の昇降操作により夫々の昇降体が昇降すると貝移送体の出口側と入口側が別々に昇降することを特徴とする貝清浄機。
【請求項4】
請求項1記載の貝清浄機において、貝移送体はその出口側と入口側が貝移動通路の上方に昇降可能に設けられ、昇降体が貝移動通路の出口側と入口側の中程に昇降可能に取付けられ、その昇降体に連結されたレバーの操作端部の昇降操作により昇降体が昇降すると貝移送体も昇降することを特徴とする貝清浄機。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の貝清浄機において、レバーにその昇降を固定、解除するレバーロック機構が設けられたことを特徴とする貝清浄機。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の貝清浄機において、貝移送体側に係止ピンが突設され、昇降体に首振り自在で前方下がりの係止バーが設けられ、係止ピンは貝移送体の入口側を跳ね上げると貝移送体と共に上方に回動して係止バーを自動的に押し上げて係止バーの係止部に係止して、貝移送体の入口側を跳ね上げ位置に保持可能な保持機構を備えたことを特徴とする貝清浄機。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2006−109778(P2006−109778A)
【公開日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−302059(P2004−302059)
【出願日】平成16年10月15日(2004.10.15)
【出願人】(398000288)株式会社むつ家電特機 (17)
【Fターム(参考)】