説明

販売情報管理システム

【課題】販売促進や顧客に対する来店訴求を目的として、顧客のニーズに一層見合ったサービスを提供し得る販売情報管理システムを提供する。
【解決手段】店舗内に設置されレシートを発行するPOS端末を備え、商品買上に伴い該POS端末から取得された商品買上情報を顧客別に管理する販売情報管理システムにおいて、顧客毎に、上記商品買上情報とともに、顧客の属性をあらわす顧客属性情報を管理する管理手段と、該管理手段により管理される顧客属性情報及び商品買上情報に関する複数の条件に基づき、上記顧客を抽出する顧客抽出手段と、該顧客抽出手段により抽出された顧客に対して提供されるサービスを設定するサービス設定手段と、を設ける。POS端末は、顧客抽出手段により抽出された顧客の次回商品買上時に、サービス設定手段により設定されたサービスが反映されたレシートを発行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、顧客別に商品買上情報を管理する販売情報管理システムに、より詳しくは、商品買上時にPOS端末から出力されるレシートを介して、顧客別に種々のサービスを提供する販売情報管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、顧客の貢献度をサービスの内容に反映させることで、販売促進を図る方法が種々提案されている。例えば特許文献1には、顧客管理サーバが、各店舗内のPOS端末から収集された顧客の商品買上データに基づき顧客別の貢献度を評価し、各店舗内の上位機が、顧客管理サーバから受信した顧客別の貢献度を当該各商品ファイルに反映させることで、商品単価の変更等を可能とする等して、顧客別の貢献度を客観的かつ公平に評価かつ差別化サービスに反映することができるシステムが開示されている。
【0003】
【特許文献1】特開2000−207644号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に開示されるシステムでは、サービスが価格低減サービスに限定され、また、価格低減を実施する上では、顧客の貢献度のみしか評価がなされない。近年では、顧客ニーズの多様化により、価格低減サービスのみが最も歓迎されるサービスではなくなりつつあり、販売促進や顧客に対する来店訴求を行う上では、顧客の貢献度や買上特性のみならず、種々の要素を踏まえて、顧客のニーズに一層見合ったサービスを提供することが望まれる。
【0005】
この発明は、上記技術的課題に鑑みてなされたもので、販売促進や顧客に対する来店訴求を目的として、顧客のニーズに見合ったサービスを提供し得る販売情報管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで、本願の請求項1に係る発明は、店舗内に設置されレシートを発行するPOS端末を備え、商品買上に伴い該POS端末から取得された商品買上情報を顧客別に管理する販売情報管理システムにおいて、顧客毎に、上記商品買上情報とともに、顧客の属性をあらわす顧客属性情報を管理する管理手段と、該管理手段により管理される顧客属性情報及び商品買上情報に関する複数の条件に基づき、上記顧客を抽出する顧客抽出手段と、該顧客抽出手段により抽出された顧客に対して提供されるサービスを設定するサービス設定手段と、を有しており、上記POS端末は、上記顧客抽出手段により抽出された顧客の次回商品買上時に、上記サービス設定手段により設定されたサービスが反映されたレシートを発行する、ことを特徴としたものである。
【0007】
また、本願の請求項2に係る発明は、上記請求項1に係る発明において、上記顧客抽出手段により抽出された顧客に関する情報を取得し保持する情報保持手段が上記POS端末と同じ店舗内に設けられており、顧客の商品買上に伴い、上記POS端末が商品買上情報を取得し、上記情報保持手段に対して検索を行い、商品買上中の顧客が上記顧客抽出手段により抽出された顧客であるか否かを判定する、ことを特徴としたものである。
【0008】
更に、本願の請求項3に係る発明は、上記請求項1又は2に係る発明において、上記顧客抽出手段による顧客の抽出、及び、上記サービス設定手段によるサービスの設定が、上記店舗の閉店から次回開店までの間に実行可能であることを特徴としたものである。
【0009】
また、更に、本願の請求項4に係る発明は、上記請求項1〜3に係る発明のいずれかにおいて、上記顧客属性情報は、年齢層,性別,居住エリア,誕生月,顧客が会員登録を行った入会月のうちの少なくとも1つであることを特徴としたものである。
【0010】
また、更に、本願の請求項5に係る発明は、上記請求項1〜4に係る発明のいずれかにおいて、上記商品買上情報は、商品買上総額,来店日数,最新買上日,ポイント残高のうちの少なくとも1つであることを特徴としたものである。
【発明の効果】
【0011】
本願の請求項1に係る発明によれば、店舗内に設置されたPOS端末により取得される商品買上情報が管理され、顧客の買上総額,来店日数等の貢献度のみならず、例えば購買商品の種類,年齢,性別,居住エリア,ポイント残高等の複数の顧客属性情報に基づき、顧客が抽出され、抽出された顧客に特定して、価格,割引,値引,ポイント倍率,ボーナスポイント等のサービス、及び、顧客別に適時自由自在に変更可能なプロモーション情報,メッセージ等のサービスが提供されることで、顧客のニーズに一層見合ったサービスを提供することができ、その結果、次回来店を強力に訴求することができる。また、この発明によれば、サービスがPOS端末から発行されるレシートを介して安価に提供することができる。
【0012】
また、本願の請求項2に係る発明によれば、上記顧客抽出手段により抽出された顧客及び上記サービス設定手段により設定されたサービスに関する情報が、POS端末と同じ店舗内に保持されるため、商品買上中の顧客が上記顧客抽出手段により抽出された顧客であるか否かを判定する上で、店舗外に検索を行う必要がなく、POS端末側で、処理速度の低下を伴わずに、商品買上情報の取得に際してサービスをレシートに反映させることが可能である。また、店舗外の通信ネットワークの回線障害時にも支障なく、サービス提供が可能である。
【0013】
更に、本願の請求項3に係る発明によれば、上記顧客抽出手段により抽出された顧客及び上記サービス設定手段により設定されたサービスに関する情報など、POS端末でレシートを介したサービスの提供に必要とされる情報が、店舗の閉店から次回開店までの間に、同じ店舗内における情報保持手段により取得されるため、店舗外の通信ネットワークの回線障害時にも支障なく、サービス提供が可能である。
【0014】
また、更に、本願の請求項4に係る発明によれば、上記顧客抽出手段は、顧客属性情報に基づき顧客を種々に選別し抽出することができる。
【0015】
また、更に、本願の請求項5に係る発明によれば、上記顧客抽出手段は、商品買上情報に基づき顧客を種々に選別し抽出することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る販売情報管理システムの構成を示す図である。この販売情報管理システム1は、基本的に、店舗毎に構築されるローカルネットワーク(以下、「店舗LAN」と称す)10,30,40と、本部に設置されるとともに、店舗LAN10,30,40と通信ネットワーク50を介して接続され、会員登録済みの顧客に関する属性データ(以下、「顧客属性データ」と称す)及び各店舗LAN10,30,40で取得された商品買上データ等のデータを収集し一括に管理する管理サーバ20と、から構成されている。そして、店舗LAN10は、複数のPOS端末2と、各種設定操作用のPC4と、各POS端末2を管理するPOSサーバ5とから構築されている。
【0017】
なお、図1では、店舗LAN30,40の内部構成は、店舗LAN10のそれと同様であるため、省略されており、また、以下では、店舗LAN10のみを取り上げて説明するが、店舗LAN30,40の動作,機能も店舗LAN10のそれと同様である。
【0018】
販売情報管理システム1においては、顧客が、例えば会員登録時に割り当てられた識別番号で識別されるようになっており、店舗LAN10内のPOS端末2では、商品買上時に、例えば会員カード3に磁気情報として付された識別番号がスキャンされ、商品買上データが、識別番号に基づき特定される顧客に関連付けられつつ取得される。POS端末2により取得された商品買上データは、同じ店舗LAN10内のPOSサーバ5に収集される。その後、POSサーバ5で管理される顧客の商品買上データは、通信ネットワーク50を介して、管理サーバ20へリアルタイムで送信される。管理サーバ20側では、商品買上データの受信に伴い、適時データが更新され、顧客別に顧客属性データ,商品買上データ及び各種の分析データが蓄積され管理される。
【0019】
店舗LAN10内のPOS端末2においては、それぞれ、顧客の商品買上げ時にレシートが発行されるが、本実施形態では、管理サーバ20側で顧客別に管理される顧客属性データ,商品買上データ及び各種の分析データに基づき、顧客が事前に抽出され、それ以降、抽出された顧客を対象として、POS端末2側で発行される商品買上情報を含む商品買上レシートに所定のサービスが含められる、若しくは、商品買上レシートとは別途に、所定のサービスを含むサービスレシートが発行される。詳しくは後述するが、本実施形態では、買上総額,来店日数等により判断された貢献度のみならず、買上商品やそのカテゴリ,年齢,性別,居住エリア,ポイント残高等の様々な要因で顧客が抽出されることで、価格,割引,値引,ポイント倍率,ボーナスポイント等のサービス、若しくは、顧客別に適時自由自在に変更可能なプロモーション情報,メッセージといった様々なサービスを提供することが可能となっている。
【0020】
図2は、販売情報管理システム1による所定のサービスを含むレシート発行の流れを説明する図である。まず、店舗LAN10内のPOS端末2で取得され、POSサーバ5に蓄積された商品買上データが、通信ネットワーク50を介して、管理サーバ20へ送信される(S1)。管理サーバ20では、POSサーバ5からの商品買上データの受信に伴い、各種分析用のデータとして顧客別に管理される商品買上データが更新登録される(S2)。
なお、本実施形態では、管理サーバ20においては、顧客管理用プログラム(具体的には本願出願人が市場に提供する“Satisfa”)が組み込まれており、顧客属性データや商品買上データの管理又は分析は、このプログラムに基づいて実行される。
【0021】
次に、例えば店舗管理者が店舗LAN10内のPC4を介して設定操作を行うのに応じて、管理サーバ20で管理される顧客属性データや商品買上データに基づき、分析が行われる。これにより、例えば、買上総額や来店日数等により判断された貢献度に基づく顧客ランクをあらわす顧客ランクデータ,デシル分析結果をあらわすデシルデータ,RFM分析結果をあらわすRFMデータ,その他の各種分析データが取得される。これら分析データは、顧客属性データ及び商品買上データとともに、管理サーバ20により管理される。また、POS端末2側でのサービスの提供対象となる顧客(以下、「サービス提供対象者」と称す)が抽出されるとともに、抽出されたサービス提供対象者に関連して、サービスを提供する条件(以下、「サービス提供条件」と称す)と、クーポンやメッセージ等のサービスの種類及び内容(以下、「サービス内容」と称す)とが設定され、更に、ヘッドメッセージやフッターメッセージ等、レシート又はサービスレシートに含まれるメッセージ内容(以下、「メッセージ内容」と称す)が登録される(S3)。
なお、以下では、サービス提供対象者,サービス提供条件,サービス内容及びメッセージ内容を含むサービスに関する情報を総称して「サービス情報」という。
【0022】
なお、特に図示しないが、本実施形態では、店舗LAN10内のPC4を介した設定操作に際して、Webブラウザが利用されるようになっており、管理サーバ20側の顧客管理用プログラムに関連して予め設定されたWebページにPC4からアクセスされると、Webブラウザ上に、サービス提供条件,サービス内容を設定し、メッセージ内容を登録するための画面が表示され、これらの画面を介して設定された各種の条件や内容に基づき、管理サーバ20側で、顧客分析,抽出,登録処理が実行されることとなる。
【0023】
続いて、管理サーバ20から、S3で登録されたサービス情報が、店舗LAN10に対する配信用のデータに変換された上で、店舗LAN10内のPOSサーバ5へ送信され、POSサーバ5側で保持される(S4)。その後、顧客の商品買上に伴い、店舗LAN10内のPOS端末2で顧客が提示したカードがスキャンされ、顧客の識別番号が取得されると、POSサーバ5に対する検索が行われ、取得された識別番号及びPOSサーバ5にて保持されたサービス情報に基づき、サービス提供対象者であるか否かの判別がPOS端末2側で行われる(S5)。サービス提供対象者である場合には、更に、サービス提供条件との適合が確認され、適合する場合には、関連したメッセージ内容がレシートに印字される(S6)。なお、レシートには、メッセージ内容をあらわす文字情報に加え、例えばサービスを識別する情報をあらわすバーコード等が含まれてもよい。
【0024】
更に、その後、顧客が次回来店時にメッセージ情報が付加されたレシートを使用する上で、例えばレシートに印字されたバーコードがスキャンされると(S7)、その情報がPOSサーバ5を介して管理サーバ20へ送信され、管理サーバ20側で、各サービスの販売促進効果を分析するための情報として管理される販促データが更新される(S8)。
【0025】
なお、本実施形態では、例えば夜間など店舗閉店から次回開店までの間に、S3として示された管理サーバ20側での分析,抽出,登録処理が実行され、また、S4で管理サーバ20から送信されてきたサービス情報が、店舗LAN10内のPOSサーバ5に、店舗開店に伴う起動時に取り込まれる。かかる態様によれば、店舗開店時には、POS端末2側でのサービス提供に必要とされる情報がPOSサーバ5により確保されるため、通信ネットワーク50の回線障害時にも支障なしに、サービスの提供が可能である。また、商品買上時に、サービス提供対象者であるか否かの判別が、POS端末2からPOSサーバ5に対する検索により行われるため、POS端末2側では、処理負担の増大が回避され、処理速度の低下を伴わずに、商品買上データを取得しつつメッセージ内容をレシートに印字することが可能である。
【0026】
図3は、店舗LAN10内のPC4を介した設定操作に応じて管理サーバ20側で実行されるサービス提供対象者の抽出例をあらわす図である。
この例では、まず、購買対象を指定すべく、店舗全体の顧客を対象とする「店計」,事前に指定された大分類商品を購入した顧客を対象とする「大分類」,事前に指定された中分類商品を購入した顧客を対象とする「中分類」,事前に指定された小分類商品を購入した顧客を対象とする「小分類」のうちのいずれかが設定される。具体的に、「大分類」とは、衣料,食品,住生活等のカテゴリをあらわし、「中分類」とは、例えば「大分類」に該当する食品のうちの精肉,鮮魚,青果等、「大分類」を構成する各分類カテゴリを更に分類するカテゴリをあらわし、また、「小分類」とは、例えば「中分類」に該当する精肉のうちの豚肉,牛肉,鶏肉等、「中分類」を構成する各分類カテゴリを更に分類するカテゴリをあらわしている。すなわち、店計,大分類,中分類,小分類の順に一層細分化しつつ、顧客を絞り込むことができる。
【0027】
次に、顧客ランクが設定される。顧客は、管理サーバ20側で、商品買上総額や来店日数等による貢献度に基づきランク付けされており、例えば「上位30%」の顧客ランクの設定により、店計,大分類,中分類,小分類で抽出された顧客のうちの上位30%を抽出することができる。なお、顧客ランクが指定されない場合には、店計,大分類,中分類,小分類で抽出された顧客がそのまま選択される。
【0028】
更に、必要に応じて、サービス提供対象者を絞り込むために、1つ又は複数の抽出条件が設定される。本実施形態では、かかる抽出条件として、例えば、顧客が属する年齢層(10代,20代,30代等)をあらわす「年齢層」,店舗から顧客の居住場所までの距離を、店舗を中心とした距離圏であらわす「居住エリア」,顧客の誕生月をあらわす「誕生月」,顧客の性別をあらわす「性別」,顧客の最新の買上日をあらわす「最新買上日」,顧客が会員登録した月をあらわす「入会月」,所定期間における顧客の来店日数をあらわす「期間来店日数」,所定期間における顧客の買上総額をあらわす「期間買上総額」,ポイントサービスに関連した顧客のポイント残高をあらわす「ポイント残高」等が用いられる。
【0029】
図3には、顧客の抽出条件として、「年齢層」及び「居住エリア」が設定される例、及び、「居住エリア」及び「誕生月」が設定される例が示されている。また、「性別」,「誕生月」,「入会月」,「居住エリア」,「期間来店日数」,「期間買上総額」,「ポイント残高」,「最新買上日」等のうちの複数の条件が任意の組合せで設定される例が示されている。
【0030】
具体的に、抽出条件として、「店計」及び「顧客ランク:上位10%」が設定された場合には、店舗全体で上位10%の顧客をサービス提供対象者とすることができる。また、「大分類:食品」,「顧客ランク:上位30%」,「年齢層:30代」及び「居住エリア:10km超」が設定された場合には、食品を購買した顧客の上位30%の中で年齢が30歳代、居住エリアが10km商圏外の顧客をサービス提供対象者とすることができる。
【0031】
更に、抽出条件として、「店計」,「誕生月:8月」及び「性別:女性」が設定された場合には、店舗全体で8月生まれの女性の顧客をサービス提供対象者とすることができる。また、更に、「店計」,「年齢層:10代」及び「入会月:先月」が設定された場合には、先月入会した10代の顧客をサービス提供対象者とすることができる。また、更に、「店計」,「月間来店日数:4日以上」及び「月間買上総額:10,000円以上」が設定された場合に、店舗全体で月間の来店日数が4日以上で買上総額が10,000円以上である顧客をサービス提供対象者とすることができる。
【0032】
かかる顧客の抽出方法によれば、商品買上総額が徐々に上昇している顧客,反対に商品買上総額が下降している顧客,買上単価の低い顧客,来店日数は少ないが買上単価の高い顧客,会員ではあるが買上のない顧客等、様々な観点からサービス提供対象者を容易に特定することができる。
【0033】
図4の(a)〜(d)は、それぞれ、管理サーバ20側で管理されるデータ構造の一例を概略的にあらわすものである。
【0034】
まず、図4の(a)には、図3を参照して説明したように抽出されたサービス提供対象者のデータ構造が示されており、ここでは、サービスの企画番号をあらわす「企画No」と、顧客の識別番号をあらわす「顧客No」と、「顧客氏名」と、「買上総額」とが含まれる。
【0035】
また、図4の(b)には、サービス提供条件のデータ構造が示されており、ここでは、「企画No」と、具体的なサービス提供条件としての「提供条件」と、サービス提供の上限回数をあらわす「発行回数」とが含まれる。「提供条件」は、サービス提供対象となる商品分類又は商品そのものをあらわす「商品分類」と、「単品」と、サービス提供対象となる商品のメーカをあらわす「メーカ」と、サービス提供対象となる下限買上金額をあらわす「金額指定」とからなる。
【0036】
更に、図4の(c)には、サービス内容のデータ構造が示されており、ここでは、「企画No」と、サービスの種類(クーポン又はメッセージ)をあらわす「種類」,サービスの利用期間をあらわす「利用期間」と、具体的な単価,割引率,値引額,ポイント倍率等をあらわす「特典値」と、「特典対象」とが含まれる。「特典対象」は、特典対象となる商品分類又は商品そのものをあらわす「商品分類」と、「単品」と、特典対象となる商品のメーカをあらわす「メーカ」とからなる。
【0037】
管理サーバ20では、新規サービスの登録に際して、図4の(a)〜(c)に示すようなデータ構造を有するデータが作成されるに伴い、サービス毎に、販促効果をあらわす販促データが作成される。図4の(d)には、販促データのデータ構造が示されており、ここでは、「企画No」,サービス利用期間をあらわす「サービス提供期間」,サービス提供対象者の総数をあらわす「対象者数」,サービスを利用した顧客の総数をあらわす「利用者数」が含まれる。サービス提供期間中に、そのサービス提供対象者がサービスを利用すると、「利用者数」が逐次更新される。「対象者数」に対する「利用者数」の割合に基づき、各サービスの顧客反応率が算出されて、販促効果が分析される。
【0038】
図5は、店舗LAN10内のPC4を介した設定操作に応じて、PC4と管理サーバ20との間で実行されるサービス情報作成処理についてのフローチャートである。
【0039】
この処理では、まず、管理サーバ20側で、顧客別に管理される顧客属性データ及び商品買上データに基づき各種の分析が行われ(#11)、これにより、前述したような顧客ランクデータ,デシルデータ,RFMデータ,その他の各種分析データが取得される。
【0040】
続いて、店舗LAN10内のPC4側で、各種分析画面が参照されつつ、例えば、購買対象,月間買上総額,月間来店日数,顧客の年齢層,居住エリア,入会月,誕生月,性別等が指定されるのに応じて、指定された情報に基づき、管理サーバ20側で、サービス提供対象者が抽出される(#12)。
【0041】
その後、店舗LAN10内のPC4側で、例えば、サービス提供期間,買上総額,期間中の発行回数上限,例えば1日1回等の発行パターン,商品分類/商品/メーカーが指定されるのに応じて、指定された情報に基づき、管理サーバ20側で、サービス提供条件が設定される(#13)。
【0042】
更に、店舗LAN10内のPC4側で、例えば、クーポン又はメッセージ等の種類,有効期限,単価,値引,割引率,ポイント倍率,ボーナス等の特典内容が指定されるのに応じて、指定された情報に基づき、管理サーバ20側で、サービス内容が設定される(#14)。
【0043】
また、店舗LAN10内のPC4側で、サービスに関連したメッセージ情報が入力されるのに応じて、管理サーバ20側で、メッセージ情報が登録される(#15)。その後、管理サーバ20において、ステップ#12〜#15で設定され若しくは登録された条件やメッセージ情報から、店舗LAN10への配信用のサービス情報が作成される(#16)。以上で、処理が終了される。
【0044】
図6は、店舗LAN10内のPOSサーバ5により起動時に実行されるサービス情報取得及び更新処理についてのフローチャートである。この処理については、まず、POSサーバ5が起動させられる(#21)。次に、POSサーバ5が起動後通信可能な状態になると、管理サーバ20から配信されてきたサービス情報が取得される(#22)。そして、サービス情報の取得に伴い、サービス情報のデータベースが更新される(#23)。以上で、処理が終了される。
【0045】
なお、本実施形態では、前述したように、POSサーバ5が、店舗開店に先立って、起動させられ、サービス情報が取得され更新される。
【0046】
また、図7は、POS端末2により商品買上時に実行されるレシート発行及び商品買上データ取得処理についてのフローチャートである。
【0047】
この処理では、まず、顧客による商品買上時に、会員カード3がスキャンされ、識別番号が取得される(#31)。次に、商品買上レシート又はサービスレシートに印字されたバーコードが読み込まれたか否かが判断される(#32)。なお、これら商品買上レシート又はサービスレシートは、顧客がそれ以前に商品を購買した時に発行され、例えば割引,値引等のサービスを含むものである。その結果、バーコードが読み込まれていないと判断された場合には、ステップ#34へ進み、他方、バーコードが読み込まれたと判断された場合には、続いて、バーコードに基づき特定されるサービスが検索され、抽出される(#33)。
【0048】
ステップ#34では、商品買上情報が登録され、その後、商品買上レシートが発行される(#35)。なお、ステップ#32でバーコードが読み込まれ、サービスが抽出された場合、そのサービスが、ステップ#35で発行される商品買上レシートに反映されることとなる。
【0049】
次に、識別情報に基づき、サービス提供対象者であるか否かが判断される(#36)。その結果、サービス提供対象者でないと判断された場合には、ステップ#39へ進み、他方、サービス提供対象者であると判断された場合には、サービス提供条件が適合するか否かが判断される(#38)。その結果、サービス提供条件が適合せずと判断された場合には、ステップ#39へ進み、他方、サービス提供条件が適合すると判断された場合には、該当するサービスレシートが発行される(#38)。その後、商品買上データが作成され(#39)、更に、商品買上データが同じ店舗LAN10内のPOSサーバ5へ送信される(#40)。以上で、処理が終了される。
【0050】
なお、ここでは、サービスレシートが、商品の買上情報が含む商品買上レシートとは別途に発行されたが、これに限定されることなく、サービスが商品買上レシートに含まれてもよい。
【0051】
更に、図8は、店舗LAN10からの商品買上データの受信に伴い、管理サーバ20により実行される販促効果分析処理についてのフローチャートである。
この処理では、まず、店舗LAN10から商品買上データが受信されたか否かが判定される(#41)。その結果、商品買上データが受信されていないと判断された場合には、再度ステップ#41が繰り返され、他方、商品買上データが受信されたと判断された場合には、続いて、商品買上データに基づき、販促データが更新登録される(#42)。その後、販促効果の分析が行われる(#43)。具体的には、例えば、図4の(d)を参照しながら説明したように、サービス提供対象者数に対するサービス利用者数の割合に基づき、各サービスの顧客反応率が算出される。以上で、処理が終了される。
【0052】
なお、本実施形態では、この処理が店舗閉店中の夜間に行われ、管理サーバ20にて管理される販促データに対して買上人数の更新登録が行われる。これにより、翌日の店舗開店時には、前日までの販促効果の反応情報の検索が可能となる。
【0053】
続いて、販売促進や顧客に対する来店訴求を目的として、顧客ランクや顧客の買上特性に応じて、よりタイムリーな情報やサービスを提供する態様を、クーポンやメッセージ等のサービスを含む商品買上レシート又はサービスレシートの具体例を示す図9〜13を参照しながら説明する。
【0054】
まず、図9の(a)及び(b)には、顧客ランク別に異なる商品単価が設定されたクーポンに該当するサービスレシートを示す。図9の(a)に示すサービスレシートでは、所定ランクの顧客に対して、ミルクティを特別奉仕価格「168円」で提供するサービスが設定されている。他方、図9の(b)に示すサービスレシートでは、図9の(a)に示すサービスレシートの提供対象である顧客よりもランクの低い顧客に対して、ミルクティを特別奉仕価格「198円」で提供するサービスが設定されている。この場合には、顧客の貢献度を踏まえ、ランクの高い顧客に対してより安価な価格が設定されることにより、顧客の貢献度に応じたサービスを提供しつつ、販促を図ることができる。
【0055】
また、図10の(a)及び(b)には、顧客ランク別に異なるメッセージを含む商品買上レシートを示す。図10の(a)に示す商品買上レシートでは、所定ランクの顧客に対して、5月3日〜6日の間の来店時に「素敵なプレゼント」を提供するサービスが設定されている。他方、図10の(b)に示す商品買上レシートでは、図10の(a)に示す商品買上レシートの提供対象である顧客よりもランクの低い顧客に対して、5月7日〜10日の間の来店時に「粗品」を提供するサービスが設定されている。この場合には、顧客の貢献度を踏まえ、ランクの高い顧客に対してより高価なプレゼントが提供されることで、顧客の貢献度に応じたサービスを提供しつつ、販促を図ることができる。
【0056】
図11の(a)には、所定の顧客に提供される割引クーポンに該当するサービスレシートを示す。このサービスレシートでは、顧客ランクの高い顧客に対して、2005年7月11日(月)〜7月17日(日)の期間での全品10%割引のサービスが設定されている。また、特に図示しないが、図11の(a)に示すサービスレシートの提供対象である顧客よりもランクの低い顧客に対しては、全品5%の割引のサービスが設定されてもよい。この場合には、顧客の貢献度を踏まえ、顧客ランクの高い優良な顧客に対してより高い割引率が設定されることで、顧客の貢献度に応じたサービスを提供しつつ、販促を図ることができる。
【0057】
また、図11の(b)には、所定の顧客に提供される割引クーポンに該当するサービスレシートを示す。このサービスレシートでは、「食品」に分類される商品の月間買上総額が5万円以上の顧客に対して、2005年7月4日(月)〜7月10日(日)の期間での食品一律50円引きのサービスが設定されている。この場合には、複数の顧客の買上特性を踏まえ、特定の商品分類の買上総額の多い顧客に対して、その特定の商品分類の値引サービスが提供されることで、顧客の買上特性を踏まえ、顧客のニーズに見合ったサービスを提供しつつ、販促を図ることができる。
【0058】
更に、図11の(c)には、所定の顧客に提供されるポイント増クーポンに該当するサービスレシートを示す。このサービスレシートでは、コスメの購買頻度の高い顧客に対して、ブランドインナー買上時のポイント5倍増のサービスが設定されている。この場合には、顧客の貢献度及び買上特性を踏まえ、特定の商品分類の買上回数の多い顧客に対して、その商品分類に属する特定商品のポイントサービスが提供されることで、顧客のニーズに見合ったサービスを提供しつつ、販促を図ることができる。
【0059】
また、更に、図11の(d)には、所定の顧客に提供される割引クーポンに該当するサービスレシートを示す。このサービスレシートでは、7月生まれで誕生月を迎える女性客に対して、ジュエリー全品20%割引のサービスが設定されている。この場合には、複数の顧客の属性情報を踏まえ、誕生月を迎える女性客に対して、特定の商品分類の割引サービスが提供されることで、顧客の属性情報を踏まえ、顧客のニーズに見合ったサービスを提供しつつ、販促を図ることができる。
【0060】
図12の(a)には、所定の顧客に提供される配送料無料クーポンに該当するサービスレシートを示す。このサービスレシートでは、優良でかつ年齢が70歳以上の顧客(シルバー会員)に対して、配送料無料のサービスが設定されている。この場合には、顧客の貢献度及び属性情報を踏まえ、大型又は重量大の商品を自身で持ち帰ることが難しいと思われる高齢の顧客に対して、顧客のニーズに見合ったサービスを提供しつつ、販促を図ることができる。
【0061】
また、図12の(b)には、所定の顧客に提供される駐車料無料クーポンに該当するサービスレシートを示す。このサービスレシートでは、遠方に居住する顧客(例えば居住エリアが15km以上の顧客)に対して、駐車料無料のサービスが設定されている。この場合には、顧客の属性情報を踏まえ、顧客のニーズに見合ったサービスを提供しつつ、販促を図ることができる。
【0062】
更に、図12の(c)には、所定の顧客に提供される割引率増クーポンに該当するサービスレシートを示す。このサービスレシートでは、女性客に対して、化粧品全品の更なる10%割引のサービスが設定されている。この場合には、顧客の属性情報を踏まえ、顧客のニーズに見合ったサービスを提供しつつ、販促を図ることができる。
【0063】
また、更に、図12の(d)には、所定の顧客に提供されるポイント増クーポンに該当するサービスレシートを示す。このサービスレシートでは、衣料品の購入頻度又は買上総額の高い20代の顧客に対して、秋物衣料プレセールの特別告知及び買上時のポイント5倍増のサービスが設定されている。この場合には、顧客の貢献度,買上特性及び属性情報を踏まえ、顧客のニーズに見合ったサービスを提供しつつ、販促を図ることができる。
【0064】
図13の(a)には、所定の顧客に提供されるセール開催の告知メッセージを含むサービスレシートを示す。このサービスレシートでは、ランクの高い顧客に対して、特別優待セールの開催を告知するメッセージが含まれている。この場合には、顧客の貢献度を踏まえ、それに応じたサービスを提供しつつ、販促を図ることができる。
【0065】
また、図13の(b)には、所定の顧客に提供されるランクアップ間近の告知メッセージを含むサービスレシートを示す。このサービスレシートでは、あと僅かの商品買上でランクアップする顧客に対して、その旨を告知するメッセージが含まれている。この場合には、顧客の買上特性を踏まえ、顧客のニーズに見合ったサービスを提供しつつ、販促を図ることができる。
【0066】
更に、図13の(c)には、所定の顧客に提供されるイベント開催の告知メッセージを含むサービスレシートを示す。このサービスレシートでは、子供衣料の購買履歴のある顧客に対して、アンパンマンショーの開催を告知するメッセージが含まれている。この場合には、顧客の買上特性を踏まえ、顧客のニーズに見合ったサービスを提供しつつ、販促を図ることができる。
【0067】
また、更に、図13の(d)には、所定の顧客に提供される粗品プレゼントの告知メッセージを含むサービスレシートを示す。このサービスレシートでは、所定ランクの顧客に対して、2005年8月15日(月)〜21日(日)の期間の来店時に粗品をプレゼントすることを知らせるメッセージが含まれている。なお、顧客の貢献度に応じて、プレゼントが変更されてもよい。この場合には、顧客の貢献度を踏まえ、それに応じたサービスを提供しつつ、販促を図ることができる。
【0068】
以上の説明から明らかなように、本実施形態によれば、顧客の買上総額,来店日数等の貢献度のみならず、例えば購買商品の種類,年齢,性別,居住エリア,ポイント残高等の顧客属性情報に基づき顧客分析を行い、サービス提供対象となる顧客を抽出する、すなわち、特定の顧客に対してどのような買上状況が発生した場合に、どのようなサービスをレシートに反映させるのかを事前に登録しておき、抽出された顧客に対して、価格,割引,値引,ポイント倍率,ボーナスポイント等のサービス、及び、顧客別に適時自由自在に変更可能なプロモーション情報,メッセージ等のサービスを提供することで、顧客のニーズに一層見合ったサービスを提供することができ、その結果、次回来店を強力に訴求することができる。また、この場合には、サービスがPOS端末から発行されるレシートを介して安価に提供することができる。
【0069】
また、本実施形態によれば、商品買上時に、サービス提供対象者であるか否かの判別が、POS端末2から同じ店舗内に設置されたPOSサーバ5に対する検索により行われるため、管理サーバ20に対する検索の必要もなく、また、管理サーバ20側での配信負荷を軽減しつつ、POS端末2側で、処理速度の低下を伴わずに、商品買上情報の取得に際してサービスをレシートに反映させることが可能である。また、この場合には、管理サーバ20との間に構成される店舗外の通信ネットワークの回線障害時にも支障なく、サービス提供が可能である。更に、POSサーバ5にてサービス情報が一元管理されるため、複数のPOS端末2間で同一の情報を保持する必要がなく、データ整合性を実現するとともに、作業効率化を図ることができる。
また、更に、抽出された顧客及び上記サービス設定手段により設定されたサービスに関する情報など、POS端末2でレシートを介したサービスの提供に必要とされる情報が、店舗の閉店から次回開店までの間に、同じ店舗内におけるPOSサーバ5により確保されるため、店舗外の通信ネットワークの回線障害時にも支障なく、サービス提供が可能である。
【0070】
なお、本発明は、例示された実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計上の変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、前述した実施形態では、店舗内に複数設置されるPOS端末2に対して、POSサーバ5が設置されたが、POS端末2の設置台数が少ない店舗では、POSサーバ5を別途設置する代わりに、POS端末2自体に、管理サーバ20からサービス情報を取得し保持する機能を組み込むことも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】本発明の実施形態に係る販売情報管理システムの構成を示す図である。
【図2】上記販売情報管理システムによる所定のサービスを含むレシート発行の流れを説明する図である。
【図3】店舗LAN内のPCを介した設定操作に応じて管理サーバ側で実行されるサービス提供対象者の抽出例をあらわす図である。
【図4】(a)サービス提供対象者のデータ構造を示す図である。 (b)サービス提供条件のデータ構造を示す図である。 (c)サービス内容のデータ構造を示す図である。 (d)販促データのデータ構造を示す図である。
【図5】店舗LAN内のPCを介した設定操作に応じて、PCと管理サーバとの間で実行されるサービス情報作成処理についてのフローチャートである。
【図6】店舗LAN内のPOSサーバにより起動時に実行されるサービス情報取得及び更新処理についてのフローチャートである。
【図7】POS端末により精算時に実行されるレシート発行及び商品買上データ取得処理についてのフローチャートである。
【図8】店舗LANからの商品買上データ受信に伴い管理サーバにより実行される販促効果分析処理についてのフローチャートである。
【図9】(a)優良な顧客に対する商品単価が設定されたサービスレシートを示す図である。 (b)図9の(a)に示す場合よりもランクの低い顧客に対する商品単価が設定されたサービスレシートを示す図である。
【図10】(a)優良な顧客に対するメッセージを含む商品買上レシートを示す図である。 (b)図10の(a)に示す場合よりもランクの低い顧客に対するメッセージを含む商品買上レシートを示す図である。
【図11】(a)ランクの高い優良な顧客に対する所定期間での割引サービスが設定されたサービスレシートを示す図である。 (b)特定カテゴリに属する商品の月間買上総額が所定以上の顧客に対する所定期間での値引サービスが設定されたサービスレシートを示す図である。 (c)特定商品の購買頻度の高い顧客に対して、関連商品買上時のポイント増サービスが設定されたサービスレシートを示す図である。 (d)特定月生まれの女性客に対する特定商品の割引サービスが設定されたサービスレシートを示す図である。
【図12】(a)優良でかつ年齢が所定以上である顧客に対する配送料無料のサービスが設定されたサービスレシートを示す図である。 (b)遠方に居住する顧客に対する駐車料無料サービスが設定されたサービスレシートを示す図である。 (c)女性客に対する特定商品の更なる割引サービスが設定されたサービスレシートを示す図である。 (d)特定商品の購入頻度又は買上総額の高い特定の年齢層の顧客に対する特別告知及びポイント増サービスが設定されたサービスレシートを示す図である。
【図13】(a)特定の顧客に対するセール開催告知メッセージが含まれるサービスレシートを示す図である。 (b)顧客に対するランクアップ告知メッセージが含まれるサービスレシートを示す図である。 (c)特定商品の購買履歴のある顧客に対するイベント開催告知メッセージが含まれるサービスレシートを示す図である。 (d)所定ランクの顧客に対する所定期間の来店時における粗品プレゼントの告知メッセージが含まれるサービスレシートを示す図である。
【符号の説明】
【0072】
1…販売情報管理システム,2…POS端末,3…会員カード,4…PC,5…POSサーバ,10,30,40…店舗LAN,20…管理サーバ,50…通信ネットワーク。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗内に設置されレシートを発行するPOS端末を備え、商品買上に伴い該POS端末から取得された商品買上情報を顧客別に管理する販売情報管理システムにおいて、
顧客毎に、上記商品買上情報とともに、顧客の属性をあらわす顧客属性情報を管理する管理手段と、
上記管理手段により管理される顧客属性情報及び商品買上情報に関する複数の条件に基づき、上記顧客を抽出する顧客抽出手段と、
上記顧客抽出手段により抽出された顧客に対して提供されるサービスを設定するサービス設定手段と、を有しており、
上記POS端末は、上記顧客抽出手段により抽出された顧客の次回商品買上時に、上記サービス設定手段により設定されたサービスが反映されたレシートを発行する、ことを特徴とする販売情報管理システム。
【請求項2】
上記顧客抽出手段により抽出された顧客及び上記サービス設定手段により設定されたサービスに関する情報を取得し保持する情報保持手段が上記POS端末と同じ店舗内に設けられており、
顧客の商品買上に伴い、上記POS端末が商品買上情報を取得し、上記情報保持手段に対して検索を行い、商品買上中の顧客が上記顧客抽出手段により抽出された顧客であるか否かを判定する、ことを特徴とする請求項1記載の販売情報管理システム。
【請求項3】
上記顧客抽出手段により抽出された顧客及び上記サービス設定手段により設定されたサービスに関する情報の上記情報保持手段側での取得が、上記店舗の閉店から次回開店までの間に実行されることを特徴とする請求項2記載の販売情報管理システム。
【請求項4】
上記顧客属性情報は、年齢層,性別,居住エリア,誕生月,顧客が会員登録を行った入会月のうちの少なくとも1つであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一に記載の販売情報管理システム。
【請求項5】
上記商品買上情報は、商品買上総額,来店日数,最新買上日,ポイント残高のうちの少なくとも1つであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一に記載の販売情報管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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