説明

貯湯式給湯機

【課題】安定した湯の供給を行うことができる、使い勝手のよい貯湯式給湯機を得ること。
【解決手段】貯湯タンク20と、貯湯タンク20の下部へ市水を供給する給水管路30と、貯湯タンク20に貯留された湯水を浴槽150に供給する注湯管路CLと、給水管路30に備えられ、給水管路30内を流れる市水に微小泡を導入する微小泡発生手段70と、注湯管路CLに備えられ、注湯管路CL内を流れる湯水内の微小泡を回収する回収部81と、回収部81に集められた微小泡が集成することにより生じた空気を外部へ放出する放出手段82と、を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、貯湯タンクを有する貯湯式給湯機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
熱源機で沸き上げられた湯を貯湯タンクに一旦貯留し、該貯湯タンクに接続された給湯管路の端部に設けた給湯栓をユーザが開けたときに貯湯タンク内の湯がそのまま、または水と混合して出湯するように構成された給湯機では、貯湯タンク内部に微小泡を導入して洗浄する自動洗浄機能が付加されたものも開発されている。(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−293903号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された給湯機では、洗浄後に残留した微小泡が貯湯タンクや管路内で結合し大きな泡となって残留する。この状態で浴槽や蛇口へ給湯すると、多量の泡が間欠的に出湯とともに浴槽や蛇口に出ることになり、結果として給湯湯量が安定しなかったり、空気混じりの出湯となるなど使い勝手に問題があった。
【0005】
本発明は以上のような問題点を解決するためになされたものであり、安定した湯の供給を行うことができる、使い勝手のよい貯湯式給湯機を得ることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の貯湯式給湯機は、貯湯タンクと、貯湯タンクの下部へ市水を供給する給水管路と、貯湯タンクに貯留された湯水を浴槽に供給する注湯管路と、給水管路に備えられ、給水管路内を流れる市水に微小泡を導入する微小泡発生手段と、注湯管路に備えられ、注湯管路内を流れる湯水内の微小泡を回収する回収部と、回収部に集められた微小泡が集成することにより生じた空気を外部へ放出する放出手段と、を備えたものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、安定した湯の供給を行うことができる使い勝手のよい貯湯式給湯機を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施の形態1による貯湯式給湯機の構成図である。
【図2】本発明の実施の形態2による貯湯式給湯機の構成図である。
【図3】本発明の実施の形態3による貯湯式給湯機の構成図である。
【図4】本発明の実施の形態4による貯湯式給湯機の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において説明の中心となる流路は太線で示し、その流路内の流れを矢印で示す。
【0010】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1による貯湯式給湯機の一例を示す構成図である。同図に示す貯湯式給湯機120は、市水等の低温水を熱源機で湯に沸き上げて所望箇所に給湯する機能と、浴槽150に適温の温水を供給する機能と、浴槽150で用いられた浴水150aを追焚きする機能とを有するものであり、当該貯湯式給湯機120は、ヒートポンプユニット10と給湯ユニット100とを備えている。以下、貯湯式給湯機120の各構成要素について説明する。
【0011】
ヒートポンプユニット10は、冷媒を圧縮する圧縮機1と、沸上げ用熱交換器3と、膨張弁5と、蒸発器7と、これらを環状に接続する循環配管9とによって構成された冷凍サイクルシステムを有し、熱源機として機能する。上記の冷凍サイクルシステムでは、冷媒が圧縮機1で圧縮されて高温、高圧となった後に沸上げ用熱交換器3で放熱し、膨張弁5で減圧され、蒸発器7で吸熱してガス状態となって圧縮機1に吸入される。
【0012】
一方、給湯ユニット100は、貯湯タンク20、給水管路30、加熱循環管路40、熱源用循環管路50、追焚き用循環管路60、追焚き用熱交換器65、給湯管路80、制御部90を有している。
【0013】
貯湯タンク20は、ステンレスによって形成され、給水管路30から供給される水を貯留すると共にヒートポンプユニット10で沸き上げられた湯を貯留するものであり、常に満水状態に保たれる。
【0014】
給水管路30は、市水等の低温水を貯湯タンク20、第1混合弁75a,第2混合弁75b、給湯栓160に供給する管路であり、第1〜4給水管部30a〜30dと水圧を所定値以下にする減圧弁25とを含んでいる。第1給水管部30aは水道等の水源(図示せず)と減圧弁25とを繋ぎ、第2給水管部30bは減圧弁25と貯湯タンク20の下部とを繋ぎ、第3給水管部30cは減圧弁25と第1,第2混合弁75a,75bとを繋ぐ。また、第4給水管部30dは第1給水管部30aから分岐して該第1給水管部30aと給湯栓160とを繋いでいる。なお、貯湯タンク20内を洗浄するために、第2給水管部30bには、内部を流れる水に微小泡を発生、供給する微小泡発生手段70が配置されている。
【0015】
加熱循環管路40は、貯湯タンク20の下部から水を取水して貯湯タンク20の上部から該貯湯タンク20に戻す管路であり、往き管40a,戻り管40b、および沸上げ用送水ポンプ35を含んでいる。往き管40aは貯湯タンク20の下部と沸上げ用熱交換器3とを繋ぎ、戻り管40bは沸上げ用熱交換器3と貯湯タンク20の上部とを繋ぐ。沸上げ用送水ポンプ35は、往き管40aの途中に設けられている。
【0016】
熱源用循環管路50は、貯湯タンク20の上部から湯を取水して貯湯タンク20の下部から該貯湯タンク20に戻す管路であり、往き管50a,戻り管50b、および熱源用送水ポンプ45を含んでいる。往き管50aは貯湯タンク20の上部と追焚き用熱交換器65の上部とを繋ぎ、戻り管50bは追焚き用熱交換器65の下部と貯湯タンク20の下部とを繋いでいる。熱源用送水ポンプ45は、戻り管50bの途中に設けられている。
【0017】
追焚き用循環管路60は、浴槽150の側部から浴水150aを取水して浴槽150の側部から該浴槽150に戻す管路であり、往き管60a、戻り管60b、および追焚き用送水ポンプ55を含んでいる。往き管60aは、浴槽150の側部と追焚き用熱交換器65の下部にある浴槽側入口とを繋ぎ、戻り管60bは、追焚き用熱交換器65の上部にある浴槽側出口と浴槽150の側部とを繋ぐ。追焚き用送水ポンプ55は往き管60aの途中に設けられている。
【0018】
追焚き用熱交換器65は、複数の伝熱プレートが該追焚き用熱交換器65での高さ方向に積層されたプレート式熱交換器であり、熱源用循環管路50を流れる湯と追焚き用循環管路60を流れる浴水150aとの間で熱交換を行って浴水150aを加温する。
【0019】
給湯管路80は、貯湯タンク20に貯留された湯を浴槽150と給湯栓160に供給するものであり、第1〜3給湯管部80a〜80c、第1混合弁75a、および第2混合弁75bを含んでいる。
【0020】
第1給湯管部80aにおける貯湯タンク20側の端部は熱源用循環管路50の往き管50aと共用される共用管路CLになっており、当該第1給湯管部80aでの下流側端部は2つの流路に分岐して一方が第1混合弁75aに、他方が第2混合弁75bにそれぞれ接続されている。また、第2給湯管路部80bは、第1混合弁75aと追焚き用循環管路60での戻り管60bとを繋いでおり、追焚き用循環管路60は給湯管路80の一部となっている。第1給湯管部80a、第1混合弁75a、第2給湯管部80b、および追焚き用循環管路60により、貯湯タンク20内の湯を浴槽150に給湯する注湯管路BLが構成されている。したがって、注湯管路BLは追焚き用循環管路60を含んでいる。
【0021】
給湯管路80における第3給湯管部80cの上流端は第2混合弁75bに接続され、当該第3給湯管部80cでの下流側端部は給湯栓160に接続されている。
【0022】
第2給湯管部80bの途中には、内部を流れる湯水内に微小泡が混合した後、流れが停止したとき、当該微小泡が、その浮力で集まるように構成された微小泡の回収部81が設けられている。この微小泡の回収部81は、縦方向に配置された第2給湯管部80bの縦の最上部に逆U字状に曲げられた配管部分に空気がためられるような空間を形成することによって構成されている。また、回収部81には、該回収部81に集められた微小泡が集成して空気だまりとなったその空気を第2給湯管部80bの系外へ放出可能に構成された放出手段82が接続されている。この放出手段82は例えば、市販の空気抜き弁(空気と水が混ざった流体中から空気だけを排出する弁)などを用いることができる。
【0023】
制御部90は、リモコン操作部95からユーザにより入力された沸上げ開始時刻、沸上げ温度、湯張り湯量、給湯温度等の情報に基づいてヒートポンプユニット10、沸上げ用送水ポンプ35、熱源用送水ポンプ45、追焚き用送水ポンプ55、微小泡発生手段70、第1混合弁75a、および第2混合弁75bの動作を制御する。第1混合弁75aおよび第2混合弁75bの各々は、電動式の混合弁である。リモコン操作部95は、制御部90に有線接続または無線接続されて、制御部90に対する入力装置として用いられる。
【0024】
以上説明した構成を有する貯湯式給湯機120では、ユーザが設定した沸上げ開始時刻になると制御部90による制御の下にヒートポンプユニット10および沸上げ用送水ポンプ35が動作して、沸上げ運転が行われる。このとき、貯湯タンク20の下部から取水された水が加熱循環管路40を流れ、沸上げ用熱交換器3を通過する過程で湯に沸き上げられて貯湯タンク20の上部から貯湯タンク20に戻される。加熱循環管路40での往き管40aの下流側端部には図示を省略した温度センサが設けられており、制御部90は、この温度センサの検知温度を監視して該検知温度が所定温度になると沸上げ運転を終了させる。
【0025】
ユーザがリモコン操作部95から湯張りを指示すると、制御部90により第1混合弁75aの動作が制御され、貯湯タンク20内の湯が市水と混合されて所定の湯温に調整されて浴槽150に所定量給湯される。また、ユーザが給湯栓160を開にすると、制御部90により第2湯水混合弁75bの動作が制御され、貯湯タンク20内の湯が市水と混合されて所定の湯温に調整されて当該給湯栓160から給湯される。
【0026】
そして、ユーザがリモコン操作部95から浴水150aの追焚きを指示すると、制御部90による制御の下に熱源用送水ポンプ45および追焚き用送水ポンプ55が動作して、追焚き運転が行われる。
【0027】
このとき、貯湯タンク20の上部から取水された湯が熱源用循環管路50を流れて貯湯タンク20の下部から該貯湯タンク20に戻される一方で、浴槽150から取水された浴水150aが追焚き用循環管路60を流れて浴槽150に戻される。熱源用循環管路50を流れる湯と追焚き用循環管路60を流れる浴水150aとの間で追焚き用熱交換器65により熱交換が行われて、浴水150aが追焚きされる。追焚き用循環管路60での戻り管60bには図示を省略した温度センサが設けられており、制御部90は、この温度センサの検知温度を監視して該検知温度が所定温度になると追焚き運転を終了させる。
【0028】
次に、本発明の特徴的な動作について説明する。この貯湯式給湯機120では、給水管路30を通って市水等の低温水を貯湯タンク20に貯留したり、前述の湯張り動作や給湯栓160からの給湯動作などの際に、第2給水管部30bと貯湯タンク20を繋ぐ部分に設置された微小泡発生手段70を制御部90が動作させることにより、微小泡発生手段70から第2給水管部30b内を流れる低温水内に微小泡を発生させる。それにより、発生した微小泡が貯湯タンク20内部の湯水中に放出され、その一部が貯湯タンク20内部表面に吸着することで堆積していた汚れを除去すると共に、貯湯タンク20内部表面への汚れ付着を防止する。
【0029】
また、貯湯タンク20内部に導入した微小泡を含む水は、湯はり動作をすることで給湯管路80から第1給湯管部80a、第2給湯管部80bを通り浴槽150へと微小泡を供給する。湯はり動作を停止すると給湯管路80、第1給湯管部80a、第2給湯管部80b内に微小泡が滞留する。そこで第2給湯管部80bに逆U字状に配置された回収部81を設けることで給湯管路80内に滞留した微小泡を回収部81に集めることができる。その後、回収部81に備えた放出手段82で滞留した泡が集成して生じた空気を外部へ逃がす。これにより、次に湯はりする際に残留した微小泡が集成して大きな泡となったまま残留することがないので、安定した湯の供給をすることができる。
【0030】
実施の形態2.
図2は、本発明の実施の形態2による貯湯式給湯機120aを示す構成図である。図2において図1と同一部分または相当部分は同一符号を付し説明を省略する。本発明の実施の形態2の貯湯式給湯機120aには、第3給湯管部80cの途中に、内部を流れる湯水に微小泡が混合した後、流れが停止したとき、当該微小泡がその浮力で集まるように構成された微小泡の回収部81aが設けられている。この微小泡の回収部81aは、第3給湯管部80cの途中に逆U字状に曲げられた配管部分に空気がためられるような空間を形成することによって構成されている。また、回収部81aには、該回収部81aに集められた微小泡が集成して空気だまりとなったその空気を第3給湯管部80cの系外へ放出可能に構成された放出手段82aが接続されている。この放出手段82aは、例えば市販の空気抜き弁などを用いることができる。
【0031】
貯湯タンク20内部に発生した微小泡は給湯栓160を開にする給湯動作をすることで給湯管路80から第1給湯管部80a、第3給湯管部80cを通り給湯栓160へと微小泡を供給する。給湯動作を停止すると給湯管路80内に微小泡が滞留する。そこで第3給湯管部80cに回収部81aを設けることで第3給湯管部80c内に滞留した微小泡を集めることができる。その後、回収部81aに設けた放出手段82で外部へ滞留した泡が集成した空気を逃がすことができ、残留した微小泡が集成して大きな泡となったまま残留することがないので、次に給湯する際に安定した湯の供給をすることができる。
【0032】
実施の形態3.
図3は、本発明の実施の形態3による貯湯式給湯機120bを示す構成図である。図3において図1、図2と同一部分または相当部分は同一符号を付し説明を省略する。本発明の実施の形態3の貯湯式給湯機120bには、加熱循環管路40の途中に、内部を流れる湯水に微小泡が混合した後、流れが停止したとき、当該微小泡がその浮力で集まるように構成された微小泡の回収部81bが設けられている。この微小泡の回収部81bは、加熱循環管路40の沸上げ用送水ポンプ35よりも上流となる往き管40aに残留する微小泡を集められるように、当該往き管40aの途中に逆U字状に曲げられた配管部分に空気がためられるような空間を形成することによって構成されている。また、回収部81bには、該回収部81bに集められた微小泡が集成して空気だまりとなったその空気を加熱循環管路40の系外へ放出可能に構成された放出手段82bが接続されている。この放出手段82bは、例えば市販の空気抜き弁などを用いることができる。
【0033】
貯湯タンク20内部に発生した微小泡は沸上げ運転をすることで加熱循環管路40へと微小泡を供給する。沸上げ運転を停止すると加熱循環管路40内に微小泡が滞留する。そこで沸上げ用送水ポンプ35の上流の往き管40aに回収部81bを設けることで往き管40a内に滞留した微小泡を集めることができる。集めた微小泡は集成し空気だまりとなるが、回収部81bに設けた放出手段82bで外部へ逃がすことができ、次に沸上げ運転をする際に沸上げ用送水ポンプ35に空気が混ざった湯水を供給することがないので、沸上げ用送水ポンプ35が空気を巻き込んで空転したり、流れが脈動して沸上げ動作や沸上げ温度に影響を与えることがないので、安定した湯の供給をすることができる。
【0034】
実施の形態4.
図4は、本発明の実施の形態4による貯湯式給湯機120cを示す構成図である。図4において図1から図3と同一部分または相当部分は同一符号を付し説明を省略する。本発明の実施の形態4の貯湯式給湯機120cには、熱源用循環管路50の途中に、内部を流れる湯水に微小泡が混合した後、流れが停止したとき、当該微小泡がその浮力で集まるように構成された微小泡の回収部81cが設けられている。この微小泡の回収部81cは、熱源用循環管路50の熱源用送水ポンプ45よりも上流となる往き管50aに残留する微小泡を集められるように、当該往き管50aの途中に逆U字状に曲げられた配管部分に空気がためられるような空間を形成することによって構成されている。また、回収部81cには、該回収部81cに集められた微小泡が集成して空気だまりとなったその空気を熱源用循環管路50の系外へ放出可能に構成された放出手段82cが接続されている。この放出手段82cは、本実施の形態4においては、貯湯タンク20の上部に接続された共用配管CL(一部が熱源用循環管路50と共通)上に設けた回収部81cに接続されており、前述の実施の形態1から3と同様、市販の空気抜き弁などを用いることができる。
【0035】
貯湯タンク20内部に発生した微小泡は追焚き運転をすることで熱源用循環管路50へと微小泡を供給する。追焚き運転を停止すると熱源用循環管路50内に微小泡が滞留する。そこで熱源用送水ポンプ45の上流の往き管50aに回収部81cを設けることで往き管50a内に滞留した微小泡を集めることができる。集めた微小泡は集成し空気だまりとなるが、回収部81cに設けた放出手段82cで外部へ逃がすことができ、次に追焚き運転をする際に熱源用送水ポンプ45に空気が混ざった湯水を供給することがないので、熱源用送水ポンプ45が空気を巻き込んで空転したり、流れが脈動して追焚き動作に影響を与えることがないので、安定した湯の供給をすることができる。また、回収部81cおよび放出手段82cを共用管路CL上に設けたので、貯湯タンク20からの各出湯先への出湯後に貯湯タンク20内に残留し集成した微小泡から生じた空気だまりをも回収し系外へ放出することが可能となり、安定した湯の供給をすることができる。
【0036】
以上本発明によれば、安定した湯の供給を行うことができる使い勝手のよい貯湯式給湯機を得ることが可能となる。
【符号の説明】
【0037】
1 圧縮機
3 沸上げ用熱交換器
5 膨張弁
7 蒸発器
9 循環配管
10 ヒートポンプユニット
20 貯湯タンク
25 減圧弁
30 給水管路
30a 第1給水管部
30b 第2給水管部
30c 第3給水管部
30d 第4給水管部
35 沸上げ用送水ポンプ
40 加熱循環管路
40a 往き管
40b 戻り管
45 熱源用送水ポンプ
50 熱源用循環管路
50a 往き管
50b 戻り管
55 追焚き用送水ポンプ
60 追焚き用循環管路
60a 往き管
60b 戻り管
65 追焚き用熱交換器
70 微小泡発生手段
75a 第1混合弁
75b 第2混合弁
80 給湯管路
80a 第1給湯管部
80b 第2給湯管部
80c 第3給湯管部
81、81a、81b、81c 回収部
82、82a、82b,82c 放出手段
90 制御部
95 リモコン操作部
100 給湯ユニット
120、120a、120b、120c 貯湯式給湯機
150 浴槽
150a 浴水
160 給湯栓
BL 注湯管路
CL 共用管路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
貯湯タンクと、
前記貯湯タンクの下部へ市水を供給する給水管路と、
前記貯湯タンクに貯留された湯水を浴槽に供給する注湯管路と、
前記給水管路に備えられ、前記給水管路内を流れる市水に微小泡を導入する微小泡発生手段と、
前記注湯管路に備えられ、前記注湯管路内を流れる湯水内の微小泡を回収する回収部と、
前記回収部に集められた前記微小泡が集成することにより生じた空気を外部へ放出する放出手段と、
を備えたことを特徴とする貯湯式給湯機。
【請求項2】
貯湯タンクと、
前記貯湯タンクの下部へ市水を供給する給水管路と、
前記貯湯タンクに貯留された湯水を蛇口等の給湯先に供給する給湯管路と、
前記給水管路に備えられ、前記給水管路内を流れる市水に微小泡を導入する微小泡発生手段と、
前記給湯管路に備えられ、前記給湯管路内を流れる湯水内の微小泡を回収する回収部と、
前記回収部に集められた前記微小泡が集成することにより生じた空気を外部へ放出する放出手段と、
を備えたことを特徴とする貯湯式給湯機。
【請求項3】
貯湯タンクと、
前記貯湯タンクの下部へ市水を供給する給水管路と、
前記貯湯タンクの下部から湯水を取り出し、加熱手段により加熱昇温して前記貯湯タンクの上部へ戻す循環手段を備えた加熱循環管路と、
前記給水管路に備えられ、前記給水管路内を流れる市水に微小泡を導入する微小泡発生手段と、
前記加熱循環管路の前記循環手段よりも上流となる位置に備えられ、前記加熱循環管路内を流れる湯水内の微小泡を回収する回収部と、
前記回収部に集められた前記微小泡が集成することにより生じた空気を外部へ放出する放出手段と、
を備えたことを特徴とする貯湯式給湯機。
【請求項4】
貯湯タンクと、
前記貯湯タンクの下部へ市水を供給する給水管路と、
前記貯湯タンクに貯留された湯水を前記貯湯タンクの上部から取り出して下部に戻す熱源側循環手段を備えるとともに、途中に設けられた熱交換器により浴水と熱交換を行い、該浴水を加熱可能に構成された熱源用循環管路と、
前記給水管路に備えられ、前記給水管路内を流れる市水に微小泡を導入する微小泡発生手段と、
前記熱源用循環管路の前記熱源側循環手段よりも上流となる位置に備えられ、前記熱源用循環管路内を流れる湯水内の微小泡を回収する回収部と、
前記回収部に集められた前記微小泡が集成することにより生じた空気を外部へ放出する放出手段と、
を備えたことを特徴とする貯湯式給湯機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−247460(P2011−247460A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−119249(P2010−119249)
【出願日】平成22年5月25日(2010.5.25)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】