説明

貯蔵エネルギーを動力源とする脱臭便器

本発明は脱臭便器に関し、特には、貯蔵エネルギーを動力源とする脱臭便器において、臭気を除去してその逆流を防止することができ、その中では、貯水槽に貯水された洗浄水(供給水)が初期の待機水位とそれ以降の満水水位との2段階で供給され、かつ、電気エネルギー源なしに、満水水位までの給水中に噴射ノズルの高速噴射で生じた動圧作用による気力輸送を行うことを特徴とする脱臭便器に関するものであり、本発明によれば、便や尿を収容して浄化槽に排出する便器本体と、排泄物の排出に使用される洗浄水を貯水し、便器本体の外部に設けられて貯水された洗浄水を排水させる水流しボタンを有する貯水槽と、使用者が快適に腰掛けられる便座と、からなり、さらに、前記脱臭便器は、各使用者の異なる排泄時間に基づく節水効果と動圧作用による待機圧力差とで別途の外部電源(動力源)なしに前記便器本体内の臭気を強制的に吸収するために所定の時間にわたって前記貯水槽に洗浄水を追加供給する吸引力手段と;前記吸引力手段を介して洗浄水の補給中に発生する内部空間の圧力差が原因で生じる即席真空状態で臭気を強制的に吸収後に外部に排出することなどの気力輸送を許容する流体操作管と;臭気排出手段と、を具備し、そこで、前記流体操作管を介して流入した流体はその比重に基づいて自然分離され、微細粒子からなる臭気は円壁面に沿って回転気流として上昇してから下方に排出され、最終的に排出された臭気の逆流を完全に防止するために臭気とともに排出される微細な水の粒子は水滴で水膜(バルブ)を形成することを特徴とする貯蔵エネルギーを動力源とする脱臭便器が提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、脱臭便器に関するものであり、特には、貯蔵エネルギーを動力源とする脱臭機能の向上した便器において、臭気を除去してその逆流を防止することができ、その中では、貯水槽に貯水された洗浄水(供給水)が初期の待機水位とそれ以降の満水水位との2段階で供給され、かつ、電気エネルギー源なしに、満水水位までの給水中に噴射ノズルの高速噴射で生じた動圧作用による気力輸送を行うことを特徴とする脱臭便器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、便器は、人がその上にまたがって(腰掛けて)排泄を行うことができる洋式水洗便器を意味し、かかる便器で排泄を行う際、使用者体内の排泄器官から排泄された便や尿は即座に臭気を放つ。
【0003】
より詳細には、便座に腰掛ける使用者から排泄される便や尿などの少量の排泄物は便器本体内の所定空間の清水中に落下する。臭気のほとんどは、この瞬間的な落下時に発生し、周囲の人々を不快にさせる。
【0004】
現在、前述の不快感を含む全体的な問題を解決するために、種々の脱臭機能を搭載した洋式便器が研究、開発及び市販されている。それらのうち、韓国実用新案登録第20−0169267号では、外部電源で駆動される吸引モーター(M)によって得られた回転力を用いるインペラ(F)により臭気を吸収・排出する便器の脱臭構造が開示されている。従来は、このタイプの技術は、通常、臭気を除去するために採用された。
【0005】
しかしながら、前記従来技術によれば、前記吸引モーター(M)や前記インペラ(F)を駆動するために電気エネルギーなどの別途の動力源が必要であるとともに、それら装置の運転で発生する機械的な騒音は、環境省の行政命令第247号(2007年9月13日に全面的に改訂)に規定された「雑音と振動規制」の施行規則の[表8]中の「日常生活における雑音と振動の規定基準」(同法規第21(2)条に関連する)に述べられている基準値60デシベル(夜間)〜80デシベル(日中)を超えてしまう。なお、轟音をたてる前記吸引モーターは多くの場合、使用者の神経を刺激して、前述の規定基準にかかわらず使用者を悩ませるという問題もある。
【0006】
加えて、前記洋式便器の構造特性を検討すると、臭気を吸収・排出する排出管の内径が非常に制限的であるとともに、吸収のために製造された遠心ファンが、軸流ファンなどの一般的な換気の代わりに正しく採用されてはいるが、効果的な吸収を行うためにはその毎分回転数(rpm)が高くなる吸引モーター(M)と、効果的な排出を行うためにその直径が大きくなるインペラ(F)とを設置するために広い空間が必要になり、製造コストを増加させるとともに、日常生活の騒音基準を上回る原因となってしまうという問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明の一目的は、前述の問題を解決して貯蔵エネルギーを動力源とするとともに、前記貯水槽に供給される洗浄水の一部を高速微細噴射方式によって追加供給する噴射ノズルが設けられている吸引力手段と、洗浄水の噴射流が原因でその中に生じる圧力差により強制的に臭気を吸収させる流体操作管と、前記流体操作管を介して流入した流体(洗浄水、臭気)を分離してそれを誘導排出するとともに臭気の逆流を防止する排出手段と、を具備する脱臭便器を提供することにある。本発明によれば、従来の吸引モーターやインペラの動作で消費される電気エネルギーを節約することができ、さらに浴室環境を機械の騒音がない快適なものとすることができる。
【0008】
本発明の別の目的は、貯蔵エネルギーを動力源とするとともに、比較的に短時間で急速な注水を必要とする尿や嘔吐の場合、前記吸引力手段を用いて異なる段階における洗浄水の供給手順などを介して配管水を節約することができ、貯水された洗浄水が排泄物を排出に使用されるまで、使用者がそれを使用することもできる脱臭便器を提供することにある。
【0009】
本発明のまた別の目的は、貯蔵エネルギーを動力源とするとともに、補給水供給中の噴射ノズルの高速微細噴射と、水面への水滴の落下音とによって、外部電源(動力源)で駆動される人工偽装音発生装置を別設することなしに、ほとんど自然音と同様の偽装音(エチケットベル)を発生することができ;使用者の生理的な音が他の人間に伝わるときの恥ずかしい思いを防ぐことができる脱臭便器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するため、本発明に係る貯蔵エネルギーを動力源とする脱臭便器は、便や尿を収容して浄化槽に排出する便器本体と、排泄物の排出に使用される洗浄水を貯水し、便器本体の外部に設けられて貯水された洗浄水を排水させる水流しボタンを有する貯水槽と、使用者が快適に腰掛けられる便座と、からなる。
【0011】
前記脱臭便器は、各使用者の異なる排泄時間に基づく節水効果と動圧作用による待機圧力差とで別途の外部電源(動力源)なしに前記便器本体内の臭気を強制的に吸収するために所定の時間にわたって前記貯水槽に洗浄水を追加供給する吸引力手段と;前記吸引力手段を介して洗浄水の補給中に発生する内部空間の圧力差が原因で生じる即席真空状態で臭気を強制的に吸収後に外部に排出することなどの気力輸送を許容する流体操作管と;臭気排出手段と、を具備し、そこで、前記流体操作管を介して流入した流体はその比重に基づいて自然分離され、微細粒子からなる臭気は回転気流として円壁面に沿って上昇してから下方に排出され、さらに、臭気とともに排出される微細な水の粒子は、最終的に排出された臭気の逆流を完全に防止するために水滴で水膜(バルブ)を形成することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
上記のように、本発明に係る貯蔵エネルギーを動力源とする便器では、排泄物を体外に排出すると同時に発生する臭気が、前記吸引力手段を用いて前記高速微細噴射方式で洗浄水を前記流体操作管に追加供給すると、動圧作用による前記流体操作管内部の圧力差により吸収され、前記吸引力手段が別途の電気エネルギー源なしに臭気を強制的に吸収して排出することができるとともに、水分に影響されやすい吸引モーターやインペラなどの機械力手段を省略することができる。さらに、本発明では、製造コストを節減し、メンテナンスと修理を簡単にし、製品の耐用期間を延長することが可能であり、機械駆動音を軽減することにより浴室を快適なものとすることが可能である。
【0013】
加えて、最小のサイフォン作用を起こす待機水位までの量が前記貯水槽内に貯水されているような洗浄水の使用前の状態では、便器の使用と同時に開始される補給水供給中に、比較的に短い排泄時間を必要とする尿や嘔吐の場合、使用者は、洗浄水が排出に使用されるまで、貯水されている量だけ使うこともできるので、別途の節水ユニットなしに、その満水水位から残りの洗浄水を節約することができる。
【0014】
なお、本発明では、排泄時に発生する生理的な音は、別途のエチケットベルを設置することなしに、使用者が便座に腰掛け次第に開始される補給水(給水)の供給時に生成される水滴音などの自然音で相殺されて他の人間に伝わることがないので快適な排泄を行うことが可能である。加えて、偽装音を発生させて生理的な音を相殺する注水ユニットが不要で、節水効果を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本発明の理解をさらに深めるために提供されている本明細書の一部をなす以下の図面は、本発明の実施形態を例示し、その記述とともに本発明の原理を説明する役割を果たす。
添付図面は以下の通りである。
【0016】
【図1】従来の技術による脱臭便器を例示する斜視図である。
【図2】前記従来の技術による脱臭便器の一実施形態を例示する図である。
【図3】本発明に係る貯蔵エネルギーを動力源とする脱臭便器の構造上の関係を例示する分解斜視図である。
【図4】本発明に係る貯蔵エネルギーを動力源とする脱臭便器の構造上の関係を例示する側断面図である。
【図5】本発明に係る貯蔵エネルギーを動力源とする脱臭便器に設置された貯水槽の内部構造を例示する前断面図である。
【図6】本発明に係る貯蔵エネルギーを動力源とする脱臭便器に設置された貯水槽の内部構造を例示する上断面図である。
【図7】本発明に係る貯蔵エネルギーを動力源とする脱臭便器における吸引力手段、流体操作管、及び臭気排出手段の組み付け状態を例示する斜視図である。
【図8】本発明に係る貯蔵エネルギーを動力源とする脱臭便器におけるオーバーフロー管と前記流体操作管の組み付け状態を例示する断面図である。
【図9】本発明に係る貯蔵エネルギーを動力源とする脱臭便器における臭気排出手段の構造を例示する分解斜視図である。
【図10】本発明に係る貯蔵エネルギーを動力源とする脱臭便器における臭気排出手段の動作を例示する拡大断面図である。
【図11】本発明に係る貯蔵エネルギーを動力源とする脱臭便器における水流しボタンと押しボタン間の作動関係を例示する斜視図である。
【図12】本発明に係る貯蔵エネルギーを動力源とする脱臭便器の動作を例示する模範図
【図13】本発明に係る貯蔵エネルギーを動力源とする脱臭便器の動作を例示する模範図である
【図14】本発明に係る貯蔵エネルギーを動力源とする脱臭便器の動作を例示する模範図である。
【図15】完全に組み立てられて使用状態の本発明に係る貯蔵エネルギーを動力源とする脱臭便器の一実施形態を例示する図である。
【図16】本発明に係る貯蔵エネルギーを動力源とする脱臭便器における前記水流しボタン、前記押しボタン及び第2ボールタップの作動関係を例示する図である。さらに、
【図17】本発明に係る貯蔵エネルギーを動力源とする脱臭便器における給水量に基づく節水効果の比較表である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明のその他の目的と利点は、以下の説明によって理解されるとともに、本発明の実施形態を参照して明らかになるであろう。
【0018】
ここで、前記添付図面のうち、図3と図4はそれぞれ、本発明に係る貯蔵エネルギーを動力源とする脱臭便器の構造上の関係を例示する分解斜視図と側断面図であり、図5と図6はそれぞれ、本発明に係る貯蔵エネルギーを動力源とする脱臭便器に設置された貯水槽の内部構造を例示する前断面図と上断面図であり、図7は本発明に係る貯蔵エネルギーを動力源とする脱臭便器における吸引力手段、流体操作管、及び臭気排出手段の組み付け状態を例示する斜視図であり、図8は本発明に係る貯蔵エネルギーを動力源とする脱臭便器におけるオーバーフロー管と前記流体操作管の組み付け状態を例示する断面図であり、図9は本発明に係る貯蔵エネルギーを動力源とする脱臭便器における臭気排出手段の構造を例示する分解斜視図であり、図10は本発明に係る貯蔵エネルギーを動力源とする脱臭便器における臭気排出手段の動作を例示する拡大断面図であり、図11は本発明に係る貯蔵エネルギーを動力源とする脱臭便器における水流しボタンと押しボタン間の作動関係を例示する斜視図であり、図12〜図14は本発明に係る貯蔵エネルギーを動力源とする脱臭便器の動作を例示する模範図であり、図15は完全に組み立てられて使用状態の本発明に係る貯蔵エネルギーを動力源とする脱臭便器の一実施形態を例示する図であり、図16は本発明に係る貯蔵エネルギーを動力源とする脱臭便器における前記水流しボタン、前記押しボタン及び第2ボールタップの作動関係を例示する図であり、さらに、図17は本発明に係る貯蔵エネルギーを動力源とする脱臭便器における給水量に基づく節水効果の比較表である。
【0019】
図3と図4に示すように、本発明に係る貯蔵エネルギーを動力源とする脱臭便器は、排泄時に体内から排泄される便や尿を受けて浄化槽に排出するように構成される便器本体1−1と、その中に含まれる排泄物を排出するために使用される洗浄水を貯水するように構成され、かつ一体に形成される貯水槽1−2と、便器本体1−1の上に設けられて使用者が快適に腰掛けられる便座103と、からなる。
【0020】
また、前記脱臭便器は、各使用者の異なる排泄時間に基づく節水効果と動圧作用による待機圧力差とで別途の外部電源(動力源)なしに前記便器本体1−1内の臭気を強制的に吸収するために所定の時間にわたって洗浄水を前記貯水槽1−2に追加供給する前記貯蔵槽内に設けられている吸引力手段2と;前記吸引力手段2を介して洗浄水の補給中に発生する内部空間の圧力差が原因で生じる即席真空状態で(即席真空状態)臭気を強制的に吸収後に外部に排出することなどの気力輸送を許容する流体操作管3と;前記流体操作管3を介して流入した流体をその比重に基づいて自然分離する臭気排出手段4と、を具備し、臭気(ガス)の微細粒子はその円壁面に沿って回転気流として上昇してから下方に排出され、臭気とともに排出される微細な水の粒子は、最終的に排出された臭気の逆流を完全に防止するために水滴で水膜(バルブ)を形成することを特徴とする。
【0021】
前記便器本体1−1には、図2Bに示すように、排泄時に便や尿(以下「排泄物」と呼ぶ)を収容する排泄物空間1−1aがその中に設けられるとともに、排泄後の注水時に前記貯水槽1−2内に貯水された洗浄水を前記排泄物空間1−1aに排水する供給管1−11と、前記排泄物空間1−1aに含まれた排泄物を洗浄水とともに前記浄化槽に最終的に排出する、好ましくは一体形成されるトラップ管1−12と、を具備する。
【0022】
加えて、外部排出管1−13が、後述する臭気排出手段4によって落下された汚染ガス(以下「臭気」と呼ぶ)を前記トラップ管1−12を介して前記浄化槽に排出させるように設けられている前記便器本体1−1の一側後端部にさらに一体形成される。
【0023】
前記貯水槽1−2は、前記貯蔵空間1−2aがその中に設けられて排泄物を前記浄化槽に排出するために適切な量の洗浄水を貯水することができる槽部1−22と、前記槽部1−21の上部開口部を覆うことができる槽カバー1−22と、を含み、そこでは、前記貯蔵空間1−2a内の洗浄水を前記排泄物空間1−1aに排水させる水流しボタン1−211が好ましくは前記槽部1−21の一外側面にさらに設置されることを特徴とする。
【0024】
さらに、前記貯水槽1−2は、前記槽部1−21の内底面に接続して洗浄水を前記貯蔵空間1−2aに供給するように構成された第1垂直管1−212a、前記排泄物空間1−1a内で排泄物を水に沈めるのに必要十分な(最小)量の清水を供給する第2垂直管1−212b、送水管から供給される洗浄水の貯蔵量を可変的に調整と設定する第1浮上ユニット1−212c、及び第1水位調整装置1−212dが設けられている第1ボールタップ1−212と;前記水流しボタン1−211の操作により開かれるサイフォンカバー1−213aにヒンジ接続され、前記貯蔵空間1−2a内の洗浄水をその中に含まれる排泄物とともに前記供給管1−11と前記排泄物空間1−1aとを介して流れさせて前記トラップ管1−12を通過させ、さらに、それを前記浄化槽に最終的に排出させるオーバーフロー管1−213と、を含む。
【0025】
なお、開閉ステッキ1−211aが、前記オーバーフロー管1−213のサイフォンカバー1−213aを強制的に開くように押動操作により所定の範囲で上下に往復動する前記水流しボタン1−211の後端部にさらにヒンジ組み付けされている。
【0026】
ここで、通孔1−213bが前記オーバーフロー管1−213の外側面から突出して形成されており、前記第2垂直管1−212bを介して追加供給された洗浄水を前記便器本体1−1の排泄物空間1−1aに供給させ、さらに、少量の清水を供給する噴射ホース1−214が前記第2垂直管1−212bと前記通孔1−213bとに連通接続されている。
【0027】
前記便座1−3は、好ましくは、ボルトなど(図示せず)の別途の接続部材により前記便器本体1−1の上前端部に接続されて使用者がその上に都合よく腰掛けられるように構成されている便座部1−31と、前記便座部1−31の上端部を覆うことができる便座カバー1−32と、を具備する。
【0028】
前記吸引力手段2は、図5と図7に示すように、排泄行動の開始時に所定の時間にわたって前記貯水槽1−2に洗浄水の追加供給(以下と呼ぶ「補給水」)を行うためと、補給水の供給によって発生する前記流体操作管3内の即席真空などの動圧原理に基づき臭気を強制的に吸収するために設けられる。ここで、前記吸引力手段2は、前記送水管から補給水を追加供給する第2ボールタップ21と;前記第2ボールタップ21を介して供給された補給水を前記流体操作管3に供給する第2給水ホース22と;その一端が前記第2給水ホース22に接続され、その他端が前記流体操作管3の球状切断湾曲部を介して挿入されており、補給水を高速で微細噴射してから前記流体操作管3内における真空形成などの圧力差を誘起するために設けられている噴射ノズル23と;前記水流しボタン1−211に隣接して前記槽部1−21の一外側面に対して露出設置され、前記第2ボールタップ21の開閉を断続的に行うように構成され、その繰り返し押動操作によって補給水の追加供給を行う押しボタン24と;前記押しボタン24の後端部と前記水流しボタン1−211の開閉ステッキ1−211aの下側端部とに組み付けられ、尿などの比較的に短時間の排泄後の注水時に上方に回転するステッキ1−211aの開閉による相互作用を介して前記第2ボールタップ21の充填バルブ(図示せず)を閉じるために設けられている係止解除部材25と;その一端が前記押しボタン24の後端部に接続され、その他端が前記第2ボールタップ21に接続され、かつ、前記係止解除部材25の操作により解除される前記押しボタン24で引張られることで前記充填バルブを閉じることができるプルワイヤ26と、を含む。
【0029】
加えて、前記係止解除部材25は、その一端が前記水流しボタン1−211の開閉ステッキ1−211aの一側下端部に接続され、その他端が前記押しボタン24後端部の一面に接続され、かつ、引張り操作を行って前記押しボタンの押動状態を解除するワイヤ251と;前記押しボタン24本体の一側に回転自在に接続され、かつ、前記ワイヤ251の引張り操作を円滑に行うために設けられているプーリー252と、を具備する。
【0030】
なお、補給水を前記第2給水ホース22のみに追加供給する第3垂直管211と、補給水の量を適切な貯蔵量を超えないように調整する第2浮上ユニット212と第2水位調整装置213とが、前記第2ボールタップ21に設けられているので、単に前記プルワイヤ26を前記第2浮上ユニット212の外端部一側に接続することによって前記充填バルブを閉じることができる。
【0031】
前記流体操作管3は、図7と図8に示すように、別途の外部動力源なしに前記噴射ノズル23を介した補給水の高速微細噴射によって誘発された内圧の減少現象を利用する気力輸送により前記便器本体1−1内の臭気を強制的に吸収するために設けられており、ここで、前記流体操作管3は、「右上」形状をなしており、その垂直方向の直管下端部は前記オーバーフロー管1−213の上端開口部に連通接続され、その切断湾曲部は十分なガスを供給・流通できるように前記直管よりも大きな容量を有する球状に形成されている。さらに、水平直管は、微細粒子からなる水滴流の排出速度を誘起できるように、その先端が下方に所定の角度(θ)で傾斜されている。
【0032】
前記臭気排出手段4は、図7、図9及び図10に示すように、前記流体操作管3を介して噴射された流体が、噴射と同時に前記微細粒子の比重に基づいて上部と底部に自然分離されて、軽量のガスが回転気流の状態で上昇してから自由落下の誘発手順を介して完全に排出され、さらに、補給水の供給終了時点で、臭気ガスとともに排出された水滴で生成される水膜(バルブ)によって臭気の逆流を阻止するために設けられている。ここで、前記臭気排出手段4は、前記噴射された流体が回転気流として上昇すると同時に、より大きな粒子(液体)の水滴が下方に落下してから前記貯蔵空間1−2a内の洗浄水が所定時間にわたって補給され、それによって前記流体を自然分離させるように構成される誘導ドラム41と、前記誘導ドラム41を介して上昇した臭気と微細粒子の水滴がその中に受け入れられて前記トラップ管1−12に導かれ、それによって臭気の外部への排出とその逆流を防止するように構成されるバレル42と、を具備する。
【0033】
前記誘導ドラム41は、前記流体操作管3の先端が前記誘導ドラムの一外周縁部に屈曲連通し、その上端部が前記バレル42上端部に載るように覆われ、さらに、その下端部が閉じられるようなシリンダーとして構成される。加えて、前記誘導ドラム41の下端部は前記槽部1−21の底面に完全接触せず、その間に所定の空間が形成されるので、前記貯蔵空間1−2a内の洗浄水は前記誘導ドラムに流入、充填する一方、前記流体操作管3を介して噴射された流体のうちの大きな粒子の水滴は補給水として使用されて洗浄水の水位を上げる。
【0034】
前記バレル42は、前記誘導ドラム41によって上昇した流体を受け入れて落下させる落下誘導管421と、逆流防止板422−1がその上端部に組み付けられる排出誘導管422と、を具備する。ここで、前記逆流防止板は、前記落下誘導管421を通過する流体を排出し、かつ噴射された臭気(ガス)の逆流を防止するために、水滴で前記水膜(バルブ)を作り出す。
【0035】
加えて、前記落下誘導管421は、前記落下誘導管421の上端部に設けられ、回転気流の状態で上昇する流体を通過させる複数の通過孔421a−1がそれぞれ同距離でその上に形成されるとともに、通過した水滴を受け入れて、それを効果的にその中心部にガイドする、上部が広く下部が狭い形状をなして構成される漏斗部421aと;前記落下誘導管421の中間端部に設けられ、臭気と水滴とを効果的に落下させるために前記漏斗部421aの直径よりも小さい直径を有して直管状に構成される誘導部421bと、さらに、前記落下誘導管421の遠隔端部に設けられ、前記逆流防止板422−1により妨げられて円滑でない流体排出動作を安定させるために、その排出断面積が前記誘導部421bの下端部から下方に向かって次第に拡大している第1拡大部421と、を具備する。
【0036】
なお、前記落下誘導管421の動作で、追加供給された補給水が満水水位を超えると、オーバーフローした洗浄水は前記通過孔421a−1と前記バレル42とを介して流れ、前記外部排出管1−13と前記トラップ管1−12とを通過して前記浄化槽に排出される。よって、前記落下誘導管は標準的なオーバーフロー管の機能を置換することができる。
【0037】
ここで、前記排出誘導管422は、その上端部に、それに対して接続される前記第1拡大部421cの下部と同じ直径を有する第2拡大部422aが設けられており、前記第2拡大部422aの下端部における直径は、前記外部排出管1−13に連通するために上端部よりも小径に形成されている。
【0038】
前記逆流防止板422−1を参照すると、それは、前記排出誘導管422の第2拡大部422aを介して一体に設けられているので、前記吸引力手段2による補給水の供給が終了すると、前記水膜(バルブ)は、前記誘導部421bまたは前記第1拡大部421cの内壁にすでに生成された流下する水滴で形成され、それによって臭気の逆流を防止する。さらに、前記逆流防止板422−1は、前記水滴を臭気ガス流の下降発生瞬時に全領域に均一に分散できるように、その中心から外側面に向かって上昇する円形階段状に構成される複数の軌道端部422−11と切断湾曲端部422−12と;所定の直径と長さを有する直管として形成されて前記軌道端部422−11の各面から下方に配置されるため、前記流体を通過させるが、前記軌道端部422−11と前記切断湾曲端部422−12とに沿って移動中にその引力作用によって落下した(あるいは流れた)水滴を内部に残留させ、それによって前記水膜(バルブ)を形成する有孔管422−13と、を具備する。
【0039】
ここで、上記で説明しなかった参照符号1−1bは貫流孔を示し、複数の貫流孔が前記供給管に連通するように前記排泄物空間の縁部に配置されているが、かかる貫流孔は前記便器本体内の供給管を介して排泄物を前記トラップ管に押しやる洗浄水を排水するためや強制的に臭気を吸収するために設けられている。加えて、前記参照符号1−21aは前記槽部の貯蔵空間内の洗浄水を前記供給管に流入させる排水孔を示し、1−21bは前記バレルによって流下される流体を前記外部排出管を介して排出する排出孔を示す。
【0040】
以下に、前記本発明に係る貯蔵エネルギーを動力源とする脱臭便器の動作を詳細に説明する。
【0041】
まず、図12に示すように、初期の待機水位は、その使用前に、基本的に前記貯水槽1−2内に取り付けられた前記第1ボールタップ1−212の第1水位調整装置1−212dの上側に組み付けられる前記水位を調節する前記第1浮上ユニット1−212cの高さが前記貯蔵空間1−2a内の満水水位の約1/2または2/3の高さに下げられるように設定される。その後に、前記待機水位から満水水位までの洗浄水の供給は、排泄時の使用者による前記押しボタン24の操作で前記第2ボールタップ21の充填バルブを開くことによって所定の時間にわたって追加供給される補給水で行われる。
【0042】
ここで、前記待機水位は最小のサイフォン作用が可能な高さに設定されるため、尿や嘔吐などの短時間の排泄が行われる際に、前記待機水位での洗浄水の量は、前記押しボタン24の操作による補給水の追加供給なしに排泄物を排出するのに十分であり、それによって第1節水効果を得る。
【0043】
なお、前記押しボタン24または前記第2ボールタップ21の誤操作のために補給水を追加供給できない場合には、前記第1浮上ユニット1−212cが前記満水水位の高さに上昇されて簡単に上記問題を解決する。
【0044】
続いて、図3〜図6に示すように、前記吸引力手段2、前記流体操作管3、及び前記前記臭気排出手段4はすべて組み付けられて前記貯水槽1−2内に取り付けられ、それによって本発明に係る脱臭便器Aの構造を完成する。
【0045】
この時点で、別途のホースを用いて前記吸引力手段2の第2ボールタップ1−212を浴室の一壁面に取り付けられた送水管に接続することもできるため、補給水の追加供給を可能にする。加えて、使用者が前記便座1−3の便座部1−31に腰掛けてから前記押しボタン24を押して前記第2ボールタップ21を開くと、補給水は前記第3垂直管211と前記第2給水ホース22とを介して流入する。ここで、洗浄水は、前記噴射ノズル23で高速にて前記流体操作管3に微細噴射されてから前記誘導ドラム41通過し、所定の時間にわたって前記貯蔵空間1−2a内に追加供給され、洗浄水が前記第2ボールタップ21の第2浮上ユニット212と第2水位調整装置213とによって定められた満水水位まで貯水されるように洗浄水の水位を上昇させるため、排泄終了時に排泄物の前記浄化槽への排出処理が問題なしに行われる。
【0046】
以下、排泄音を相殺し、ほとんど自然音と同様の偽装音を作り出すためのすべてのステップと手順を、排泄時に発生する臭気除去とその逆流防止とともに添付図面を参照して説明する。
【0047】
まず、図11、図12及び図15に示すように、使用者が、前記便器本体1−1に組み付けられた便座1−3の便座部1−31に腰掛けると同時に、図13に示すように、排泄物を効果的に排出する補給水を追加供給する前記押しボタン24を押して前記プルワイヤ26を緩ませると、それによって前記第2ボールタップ21の第2浮上ユニット212と第2水位調整装置213とが傾斜し、その結果、前記第2ボールタップ21の充填バルブを開かせる。
【0048】
その結果、待機水位まで貯水されている洗浄水の水位は、前記第2ボールタップ21の第3垂直管211と前記第2給水ホース22とを介して供給される補給水によって上昇するとともに、前記偽装音(エチケットベル)は、排泄時に発生する生理的な音を相殺するために、前記噴射ノズル23を介して高速高圧で前記流体操作管3に微細噴射される補給水の給水音によって生成される。よって、他の人間は使用者の排泄行為に気付かないとともに、注水を防止することから節水効果がさらに得られる。
【0049】
なお、補給水が前記噴射ノズル23を介して前記流体操作管3に高速で微細噴射されると、相対密度が低い水の粒子は、コアンダ効果により前記流体操作管3の内壁に沿って前記誘導ドラム41内に急速に噴射される。この時点で、即席真空状態が前記流体操作管3内で発生するとともに、その圧力も急速な流体移動によって低下し(ベルヌーイ効果)、強力な吸収力が前記流体操作管3内圧力の低下を加速させる相互作用によって作り出され、その他のガスを前記誘導ドラム41に向かって急速に輸送させる原因となる。
【0050】
ここで、この動圧現象を介して、前記複数の流入孔1−1bと水排水孔1−21aとを介して前記排泄物空間1−1aに放出された臭気は、前記オーバーフロー管1−213を介して前記流体操作管3に強制的に吸収され、この動作は、前記吸引力手段2によって補給水の供給が終了されるまで継続する(約5分間)。
【0051】
この場合、臭気の排出時間は補給水の供給時間に対応し、この追加補給水の供給時間と排出時間は標準排泄時間に基づいて制御することができる。
【0052】
加えて、前記流体操作管3に沿って移動する流体(臭気を含む)は前記誘導ドラム41内に効果的に噴射され、この時点で、前記流体操作管3の切断湾曲部が効果的な吸収を実現するために比較的に大きい容量を有する球状に形成されるとともに、前記直管の先端が、臭気ガスの流れを妨害しないように傾斜角度(θ)を有する屈曲形状で形成されるので、前記流体操作管3の内壁面に付着した水滴は前記誘導ドラム41内に円滑に流入する。
【0053】
その後、その流入した流体はその比重に応じて上方と下方に分離され、そこで、比重の小さい臭気ガス(臭気)は前記誘導ドラム41の内壁面に沿って回転気流状態で上昇し、次いで、前記バレル42の落下誘導管421の上で前記漏斗部421aの上面全体に均一に形成されている前記複数の通過孔421a−1を通過することを特徴とする。その後に、その流体は前記誘導部421bに沿って急速に下降して前記排出誘導管422を通過し、次いで、前記外部排出管1−13に最終的に排出される。なお、臭気ガスよりも比重が大きい水滴は、その重力相互作用で洗浄水の水面上に落下する。
【0054】
その結果、その下降する臭気は前記バレル41を通過し、前記外部排出管1−13を介して前記浄化槽に排出され、臭気とともに排出された微細な水の粒子は、前記漏斗部421aによってガイドされてから、微小な水滴の形態として前記誘導部421bまたは前記第1拡大部421cの内壁面に残留することもでき、あるいは、その一部が落下してから前記逆流防止板422−1に形成された前記穿設孔(有孔管)422−13を介して排出されることもできる。ここで、その空気の流れが、前記追加補給水の供給終了のために停止されると、前記誘導部421bの内壁面に残留する水滴は、急速に集合すると同時に前記逆流防止板422−1の中心に流れ込み、さらに、水の引力作用により前記有孔管422−13に浸透して水膜(バルブ)を形成し、それによって排出された臭気の逆流を完全に防止する。
【0055】
ここで、図14に示すように、補給水を満水水位まで供給中に排泄行為が完了したときでさえも、使用者は前記水流しボタン1−211を押して洗浄水を排水することもでき、前記排泄物空間1−1aに含まれた排泄物を前記浄化槽に排出させる。なお、前記水流しボタン1−211の開閉ステッキ1−211aが上方に回転するにつれて、それに組み付け接続された前記係止解除部材25のワイヤ251は前記押しボタン24を逆方向に引き出して、押される前の初期位置に復帰させる。
【0056】
その結果、前記押しボタン24の後端部に接続された前記プルワイヤ26は引っ張られ、前記第2ボールタップ21の第2水位調整装置213を強制的に引っ張り、前記第2ボールタップ21の充填バルブを閉じて、前記補給水の供給を停止させる。
【0057】
つまり、図16に示すように、前記水流しボタン1−211、前記押しボタン24及び前記第2ボールタップ21の相互作用を介して、補給水は前記噴射ノズル23からもはや追加供給されないので、補給水が満水水位に達するまで充填されない状態で注水されるという第2節水効果を得ることができる。
【0058】
なお、洗浄水と補給水の水位変化は、図17に詳細に示す。
【0059】
最終的には、図17に示すように、臭気は、別途の電気エネルギーなしに動圧原理に基づいて前記吸引力手段2を介して強制的に吸収されるとともに、臭気とともに排出された微細な水の粒子は、その引力作用により、前記臭気排出手段4の逆流防止板422−1に形成された前記複数の有孔管422−13内に残留して水膜(バルブ)を形成することもでき、それによって臭気の逆流を防止する。加えて、排泄時に発生する生理的な音を相殺するエチケットベルは、高速で前記噴射ノズル23から微細噴射される補給水の給水音によって生成されるとともに、効果的な節水効果が、その使用に先立って追加供給される補給水としての洗浄水がその待機水位から満水水位まで上昇する前に、尿の排泄時の注水を介して得られる。
【0060】
本発明を、上記の特定の実施形態と関連して説明したが、当業者であれば多くの代替形態、変更形態及び変形形態が可能であることは明らかであろう。よって、上記の本発明の好適な実施形態は例示的なものであって、本発明を限定するものではなく、以下の特許請求の範囲に定義した本発明の真の趣旨と範囲から逸脱することなく種々の変更を行い得ることは理解されよう。




【特許請求の範囲】
【請求項1】
貯蔵エネルギーを動力源とする脱臭便器において、該脱臭便器は、便や尿を収容して浄化槽に排出する便器本体と、排泄物の排出に使用される洗浄水を貯水し、便器本体の外部に設けられて貯水された洗浄水を排水させる水流しボタンを有する貯水槽と、使用者が快適に腰掛けられる便座と、からなることを特徴とし、さらに、前記貯水槽内に設けられ、各使用者の異なる排泄時間に基づく節水効果と動圧作用による待機圧力差とで別途の外部電源(動力源)なしに前記便器本体内の臭気を強制的に吸収するために所定の時間にわたって洗浄水を前記貯水槽に追加供給する吸引力手段と;
前記吸引力手段を介して洗浄水の補給中に発生する内部空間の圧力差が原因で生じる即席真空状態で臭気を強制的に吸収後に外部に排出することなどの気力輸送を許容する流体操作管と;
前記流体操作管を介して流入した流体をその比重に基づいて自然分離することを特徴とする臭気排出手段と、を具備し、そこで、微細粒子からなる臭気が回転気流として円壁面に沿って上昇してから下方に排出され、さらに、臭気とともに排出される微細な水の粒子が、最終的に排出された臭気の逆流を完全に防止するために水滴で水膜(バルブ)を形成することを特徴とする貯蔵エネルギーを動力源とする脱臭便器。
【請求項2】
前記吸引力手段が、その中に浴室または送水管からの補給水を追加供給する第2ボールタップと;前記第2ボールタップを介して供給された補給水を前記流体操作管に供給する第2給水ホースと;
補給水を高速で微細噴射して前記流体操作管の内部空間において即席真空形成などの圧力差を誘起し、かつその一端が前記第2給水ホースに接続され、その他端が前記流体操作管の球状の切断湾曲部を介して挿入される噴射ノズルと;
繰り返して押されることにより補給水を追加供給する前記第2ボールタップを断続的に開閉し、かつ、前記水流しボタンに隣接する前記下部槽の一外側面に対して露出設置される押しボタンと;
前記押しボタンの後端部と前記水流しボタンの一側とに組み付けられ、かつ、尿などの比較的に短時間の排泄後に前記水流しボタンとの相互作用を介して前記第2ボールタップを閉じるために設けられる係止解除部材と;
その一端が前記押しボタンの後端部に接続され、その他端が前記第2ボールタップに接続され、かつ、前記係止解除部材の操作によって解除される前記押しボタンで引張られることで前記第2ボールタップを閉じることができるプルワイヤと、を具備することを特徴とする請求項1に記載の貯蔵エネルギーを動力源とする脱臭便器。
【請求項3】
前記流体操作管が「右上」形状の切断湾曲を形成し、そこで、十分な空気量を供給し効果的な流れを作るため、その上部が円筒状直管よりも大きな容量を有する球状をなして形成されることを特徴とし、さらに、水平直管はその先端が下方に向くように所定の角度で傾斜されるので、微細粒子の水滴流の排出速度を誘発できるようになっていることを特徴とする請求項1に記載の貯蔵エネルギーを動力源とする脱臭便器。
【請求項4】
臭気排出手段が、前記噴射された流体が回転気流として上昇すると同時に、より大きな粒子の水滴が下方に落下してから前記下部槽内の洗浄水を所定時間にわたって補給するために設けらる誘導ドラムと、前記誘導ドラムを介して上昇した臭気と微細粒子の水滴とを受け入れ、その臭気が外部に排出されるようにガイドし、さらに、その逆流を防止するために設けられるバレルと、を具備することを特徴とする請求項1に記載の貯蔵エネルギーを動力源とする脱臭便器。
【請求項5】
前記誘導ドラムは下部が開口するシリンダーとして構成され、そこで、前記流体操作管の先端は屈曲してその一外周縁部に連通し、その上端部は前記バレルの上端部に載るように覆われ、さらに、その下端部は前記下部槽の底面に完全接触せずに、その間に所定の空間を形成するため、洗浄水が前記誘導ドラムに流入、充填するとともに、前記流体操作管を介して噴射された流体のうちの大きな粒子の水滴は補給水として使用されて待機洗浄水の水位を上げることを特徴とする請求項4に記載の貯蔵エネルギーを動力源とする脱臭便器。
【請求項6】
前記バレルは、前記誘導ドラムによって上昇した流体を受け入れて落下させる落下誘導管と、その上端部に逆流防止板が組み付けられ、前記落下誘導管を通過する流体を下方に排出するために水滴で前記水膜(バルブ)を作り出し、かつ、噴射された臭気の逆流を防止する排出誘導管と、を具備することを特徴とする請求項4に記載の貯蔵エネルギーを動力源とする脱臭便器。
【請求項7】
前記落下誘導管は、前記落下誘導管の上端部に設けられ、回転気流の状態で上昇する流体を通過させる複数の通過孔がそれぞれ同距離でその上に形成されるとともに、通過した水滴を受け入れて、それを効果的にその中心部にガイドする、上部が広く下部が狭い形状をなして構成される漏斗部と;前記落下誘導管の中間端部に設けられ、臭気と水滴とを効果的に落下させる前記漏斗部よりも小さい直径を有する直管形状の誘導部と;さらに、前記落下誘導管の遠隔端部に設けられ、前記逆流防止板により妨げられて円滑でない流体排出動作を安定させるために、その排出断面積が前記誘導部の下端部から下方に向かって次第に拡大した状態を保つ第1拡大部と、を具備することを特徴とする請求項6に記載の貯蔵エネルギーを動力源とする脱臭便器。
【請求項8】
前記逆流防止板は、前記水滴を臭気ガス流の下降発生瞬時に全領域に均一に分散できるように、その中心から外側面に向かって上昇する円形階段状に構成される複数の軌道端部と切断湾曲端部と;所定の直径と長さを有する直管としてを形成され、前記軌道端部の各面から下方に配置されるため、前記流体を通過させるが、前記軌道端部と前記切断湾曲端部とに沿って移動中にその引力作用によって前記落下して流れた水滴を内部に残留させ、前記水膜(バルブ)を形成する複数の有孔管と、を具備することを特徴とする請求項6に記載の貯蔵エネルギーを動力源とする脱臭便器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公表番号】特表2011−503391(P2011−503391A)
【公表日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−531960(P2010−531960)
【出願日】平成20年10月29日(2008.10.29)
【国際出願番号】PCT/KR2008/006377
【国際公開番号】WO2009/057943
【国際公開日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【出願人】(510097862)
【Fターム(参考)】