説明

買い物支援システム,サーバ装置及び買い物支援プログラム

【課題】同一商品名(同一商品分類名)であっても仕様やメーカーが異なる複数種類の商品が併売されている場合にユーザのニーズに適合した商品の購入を提案する。
【解決手段】ユーザ端末1,5から商品名を通知されると、ウェブサーバ装置23は、ユーザの現在位置を中心とした半径nkm以内にある店舗のPOSデータベースを参照して、当該商品名を有する商品を販売している店舗を店舗ID及び当該商品の商品IDの全ての組合せを列挙する。ウェブサーバ装置23は、各店舗IDについての情報を登録している店舗情報テーブル及び各商品IDについての情報を登録している商品情報テーブルを参照して、ユーザ端末1,5から通知された優先要素に従って、一つの店舗ID及び商品IDの組合せを特定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークを通じて、ユーザが購入しようとする商品を購入すべき店舗を提案する買い物支援システム,かかるシステムに含まれるサーバ装置,及び、コンピュータをかかるサーバ装置として機能させる買い物支援プログラムに、関する。
【背景技術】
【0002】
かかる買い物支援システムは、種々提案されている。例えば、特許文献1(特開平10−63725号)では、ユーザが購入しようとする商品をサーバに登録すると、サーバが、当該ユーザが過去において商品購入をした履歴のある各商店の現在の販売商品情報を一覧しているデータベースを参照して、ユーザが登録した商品を在庫しており且つ最安値で販売している商店において購入すべきことをユーザに提案するシステムが、開示されている。
【0003】
また、特許文献2(特開2009−48284号)では、更に、商品の購入金額と交通費との合計値が最も小さくなる買回りルートをユーザに提案するシステムが、開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−063725号公報
【特許文献2】特開2009−48284号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のシステムによると、同一商品名(同一商品分類名)であっても仕様(重量等)やメーカーが異なる複数種類の商品が併売されている場合において、価格以外の要因を考慮して提案すべき商品を相違させるようには、構成されていない。また。従来のシステムによると、交通費以外の要素を考慮して買い回りルートを提案することができないので、例えば、自転車や徒歩といった無料の交通手段によって買い物をする場合には、合理的な買い回りルートの提案をすることは不可能である。
【0006】
そこで、本発明の課題は、同一商品名(同一商品分類名)であっても仕様やメーカーが異なる複数種類の商品が併売されている場合においても、ユーザのニーズに適合した商品の購入を提案することができる買い物支援システムを、提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した本発明の主たる課題を解決するために、本発明では、サーバ装置(ないし、それに内蔵されたコンピュータ)は、記憶媒体に夫々格納された、各商品について商品名,商品識別情報を定義する第1データベース,各店舗について店舗識別情報,位置情報を定義する第2データベース,及び、各店舗において販売されている商品の商品識別情報を定義する第3データベースを夫々参照可能である。そして、サーバ装置(ないし、それに内蔵されたコンピュータ)は、ユーザ端末から何れかの商品名を受信すると、開始位置の位置情報を取得し、当該位置情報が示す開始位置から所定距離範囲内の位置を示す位置情報が前記第2データベースに定義されており、且つ、前記第1データベースにより前記商品名に対応付けられた商品識別情報が前記第3データベースに定義されている商店の店舗識別情報及び当該商品識別情報を組合せを全て挙げ、ユーザ端末から優先要素の指定を取得し、前記指定を取得した前記優先要素に従って、前記組合せのうちから、一つの組合せを
特定し、特定した店舗識別情報及び商品識別情報の組合せが示す商品及び店舗を、前記ユーザ端末に通知する。
【0008】
その結果、同一名称を有するが夫々別の商品識別情報が付与された複数の商品が複数の店舗により併売されている場合においても、検索の開始位置から所定距離範囲内に存する店舗のうち斯様な商品を販売している店舗の店舗識別情報と当該商品の商品識別情報との組合せが全て挙げられ、そのうちから、ユーザが指定した優先要素に従って一つの組合せが選択され、選択された組合せが示す商品及び店舗がユーザ端末に通知されるので、ユーザが重視する優先要素に従った買い物の提案をすることができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の買い物支援システムによれば、同一商品名(同一商品分類名)であっても仕様やメーカーが異なる複数種類の商品が併売されている場合においても、ユーザが重視する優先要素を考慮することで、ユーザのニーズに適合した商品の購入を提案することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明による買い物支援システムが実施されたネットワークシステムの概略構成を示すブロック図
【図2】ネットワークシステム中のソフトウェア構成を示すブロック図
【図3】利用者情報テーブルのデータ構造を示す表
【図4】利用者属性番号テーブルのデータ構造を示す表
【図5】店舗情報テーブルのデータ構造を示す表
【図6】商品情報テーブルのデータ構造を示す表
【図7】類似・競合商品テーブルのデータ構造を示す表
【図8】銘柄・店舗情報テーブルのデータ構造を示す表
【図9】お勧めレシピテーブルのデータ構造を示す表
【図10】買い回りリスト候補テーブルのデータ構造を示す表
【図11】買い物リストテーブルのデータ構造を示す表
【図12】POSデータベースのデータ構造を示す表
【図13】WEBサーバプログラム及びワークサーバプログラムに従ってウェブサーバ装置が実行する処理を示すフローチャート
【図14】WEBサーバプログラム及びワークサーバプログラムに従ってウェブサーバ装置が実行する処理を示すフローチャート
【図15】WEBサーバプログラム及びワークサーバプログラムに従ってウェブサーバ装置が実行する処理を示すフローチャート
【図16】WEBサーバプログラム及びワークサーバプログラムに従ってウェブサーバ装置が実行する処理を示すフローチャート
【図17】図15のS201にて実行されるレシピレコメンド処理サブルーチンを示すフローチャート
【図18】図15のS212にて実行される買い回りルートレコメンド処理サブルーチンを示すフローチャート
【図19】買い物支援サイトトップ画面を示す図
【図20】会員登録画面を示す図
【図21】ログイン画面を示す図
【図22】買い物リスト登録画面を示す図
【図23】買い物リスト作成完了ページを示す図
【図24】交通手段選択画面を示す図
【図25】徒歩・電車用のルート検索画面を示す図
【図26】スクーター・自転車用のルート検索画面を示す図
【図27】ルート提案画面を示す図
【図28】買い物リスト画面を示す図
【図29】買い回りルートの概念を示す図
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面に基づいて、本発明による買い物支援システムを実施した形態としてのネットワークシステムを、説明する。
【0012】
<システム構成>
図1は、かかるネットワークシステムのシステム構成を示す概略ブロック図である。
【0013】
図1に示すように、ネットワークシステムには、コンテンツプロバイダが運営するセンター2に設置されたルータ21,LAN(Local Area Network)22,ウェブサーバ装置23,個々のユーザ宅1に設置され且つセンター2のルータ21に対してインターネット3を通じて接続可能なPC(Pesonal Computer)1,センター2のルータ21に対してインターネット3及び移動通信網4を通じて接続可能なモバイル端末5,並びに、各店舗に設置され且つセンター2のルータ21に対してインターネット2を通じて通信可能なPOSDB(Point Of Sale Database)サーバ装置6が、含まれている。
【0014】
センター2のルータ21は、インターネット3とLAN22とを中継するネットワーク中継装置である。
【0015】
ウェブサーバ装置23は、インターネット3を通じて各端末1,5から受信した各種リクエストに応じた処理を行い処理結果としてのレスポンスを応答するとともに各POSDBサーバ装置6に対してデータ要求を行うコンピュータである。ウェブサーバ装置23は、ハードウェア的には汎用のコンピュータであり、相互にバスBを通じて接続された通信モジュール231,CPU(Central Processing Unit)232,RAM(Random Access
Memory)233,及びハードディスク234を含む。通信モジュール231は、LAN
22を終端するネットワークデバイスである。CPU232は、ハードディスク234にインストールされている各種プログラムを実行する処理装置である。RAM233は、CPU232による作業領域が展開される主記憶装置である。
【0016】
ハードディスク234は、上記各種プログラム及び各種データを格納している記憶媒体である。ハードディスク234が格納しているとともにCPU232によって実行される各種プログラムには、買い物支援プログラムとしてのWEBサーバプログラム235及びワークサーバプログラム236が、含まれている。図2に示すように、WEBサーバプログラム235は、ユーザ端末(PC1,モバイル端末5)から、買い物リスト情報,利用者情報,位置情報を含む各種リクエストメッセージを受信すると、これら情報をワークサーバプログラム236に渡して、受信した各種リクエストに従った処理の実行を依頼する。ワークサーバプログラム236は、WEBサーバプログラム235からの依頼に応じて、受け取った各種情報を後述する各種データベース237に登録したり、各種データベース273を検索し、買い回りリコメンド情報を生成し、WEBサーバプログラム235に応答する。買い回りリコメンド情報の応答を受けた場合、WEBサーバプログラム235は、応答を受けた買い回りリコメンド情報を、ユーザ端末1,5へ応答する。これらWEBサーバプログラム235及びワークサーバプログラム236に従ってウェブサーバ装置23(CPU232)が実行する処理については、後において、図13〜図18のフローチャートを用いて詳細に説明する。
【0017】
ハードディスク234が格納している各種データには、各画面のひな形の画面データや、各種データベース237が、含まれている。そして、各種データベース237には、図
2に示すように、買い物リストテーブル238,店舗情報テーブル239,買い回りリスト候補テーブル240,利用者情報テーブル241,利用者属性情報テーブル242,銘柄・店舗情報テーブル243,商品情報テーブル244,お勧めレシピテーブル245,及び、類似・競合商品テーブル246が、含まれている。
【0018】
図3に示すように、利用者情報テーブル241は、ユーザ登録した各ユーザ毎に、その個別情報が登録されるレコードを有している。即ち、各レコードは、対応するユーザのユーザID,パスワード,自宅の位置(緯度及び経度),現在位置(緯度及び経度),生年月日,性別,携帯PC認証番号(モバイル端末5の固体識別番号等),店舗訪問履歴と回数(店舗の店舗ID,回数,最近良く行くことを示す“○”),利用者属性番号(後述する利用者属性番号テーブルに定義されている利用者属性番号),交通手段割合(交通手段を示す記号[W:徒歩,T:電車,B:スクーター・自転車,C:車],利用割合),最大積載量(交通手段を示す記号,容積,重量),最近良く買っているもの(商品名,量)が、夫々登録されるフィールドを、有している。
【0019】
図4に示すように、利用者属性番号テーブル242は、各性別及び各年齢層(例えば10歳区切り)の組合せ毎に、徒歩で運搬可能な商品の総重量及び容積,買い物に出掛けられる天候,選択できる交通手段(交通手段を示す記号),利用者属性番号を定義している表である。
【0020】
図5に示すように、第2データベースとしての店舗情報テーブル239は、コンテンツプロバイダとの間で広告契約を交わした各店舗毎に、その個別情報が登録されるレコードを有している。即ち、各レコードは、対応する店舗の店舗ID(店舗識別情報),店舗名,所在地,緯度経度(位置情報),ユーザカテゴリ別人気ランク(当該店舗に来店する上位1〜3位のユーザカテゴリを示す利用者属性番号,当該店舗に来店者数に示す当該ユーザカテゴリの来店人数の割合)が、夫々登録されるフィールドを、有している。
【0021】
図6に示すように、第1データベースとしての商品情報テーブル244は、各店舗で販売され得るあらゆる商品について、その個別情報が登録されるレコードを有している。即ち、各レコードは、対応する商品の商品ID(商品識別情報),商品ジャンル(後述する商品ジャンル2),商品名,人気ランク(同一商品名を有する商品群における当該商品の人気ランクを示す記号[A:上位10%,B:上位10〜30%,C:上位30〜60%,D:上位60〜100%]),大きさ(体積),室温(25℃)における耐久時間,冷凍食材/生鮮食材/一般食材/耐久食材の別,重さ,経路順位(一回の買い物において当該商品を購入すべきタイミングを十段階で示す数値であり、予め、傷み易さや重量を総合考慮して決定されたもの),表示アラーム(当該商品についての注意事項),関係するお勧めレシピ番号(当該商品を使用するレシピを示す番号)が、夫々登録されるフィールドを、有している。
【0022】
図7に示すように、類似・競合商品テーブル246は、商品情報テーブル244に登録されている各商品について、その類似商品や競合商品を検索するために必要な情報が登録されるレコードを有している。即ち、各レコードは、対応する商品の大分類(商品ジャンル1),中分類(商品ジャンル2),小分類(商品ジャンル3),最小分類(商品ジャンル4),品種(販売時における商品形態),商品名,メーカー名,流通形態(販売の一単位当たりの個体数),競合商品の商品ID,競合商品が当該商品と競合する要因が、夫々登録されるフィールドを、有している。
【0023】
図8に示すように、銘柄・店舗情報テーブル243は、利用者情報テーブル241に登録されている各ユーザ毎に用意されており、対応するユーザが過去に購入したことのある商品について、夫々の情報が登録されるレコードを有している。即ち、各レコードは、対
応する商品の商品ID,メーカー名,最小分類(商品ジャンル4),相対人気度(当該商品を購入した上位1〜3位のユーザカテゴリを示す利用者属性番号),世間話題度(商品名を同じくする商品群における当該商品のネットワーク上での話題度の順位),価格の安い順(商品名を同じくする商品群における当該商品の価格の順位),よく買った順(商品名を同じくする商品群における過去の販売数の順位),当該商品の販売数が上位3位までの店舗の店舗IDが、夫々登録されるフィールドを有している。
【0024】
図9に示すように、お勧めレシピテーブル245は、各お勧めレシピについて、その情報が登録されるレコードを有している。即ち、各レコードは、対応するお勧めレシピの番号(番号の先頭に付加された記号“K”は、レシピのウェブページがタイアップ広告であることを示す),お勧めレシピ名,当該お勧めレシピに必要な食材の商品ID,お勧め割合(当該お勧めレシピをお勧めする必要条件としての、当該ユーザが一回の買い物で購入を予定する商品[買回り商品]全体に占める前記必要な食材の割合),優先度(α:お勧め割合が“1%”以上あれば必ず表示する最上位の優先度,β:お勧め対象者のうちマーケティングしたい対象者のみに表示する優先度,γ:荷物オーバーにならなかったときのみ表示する優先度),お勧め対象者(当該お勧めレシピをお勧めする必要条件としての、当該ユーザについて買い物リストテーブル238に登録されている“お勧めレシピ影響回数”の総計),当該お勧めレシピのURL,当該お勧めレシピの出稿者名,当該お勧めレシ
ピのページビュー(PV)数,当該お勧めレシピの出稿金額が、夫々登録されるフィールドを有している。
【0025】
図10に示すように、買い回りリスト候補テーブル240は、各ユーザに提案される買い回りスケジュールを示すテーブルであり、当該ユーザのユーザID,及び、利用者属性情報テーブル242から導き出された利用者属性番号が登録される他、各購入予定商品毎に、その商品ID(買い回り商品ID),購入予定個数,過去の購入回数(当該ユーザが当該商品を購入した買い物の回数),及び、購入予定店舗(買い回り店舗)が、登録される。なお、買い回りリスト候補テーブルにおいて、各商品についてのレコードは、買い回りの順序に従って、上下に並べられている。即ち、図10に示す例によると、図29に示されるように、ユーザは、先ず最初に店舗ID:100002の店舗にて商品ID:A00003の商品を購入した後に、店舗ID:100001の店舗にて商品ID:A00001の商品を購入してから、店舗ID:100003の店舗にて商品ID:A00004の商品及び商品ID:A00002の商品を商品を購入するように、提案される。
【0026】
図11に示すように、買い物リストテーブル238は、各ユーザにおける買い物の実績を記録するテーブルであり、当該ユーザのIDが登録される他、買い回りリスト候補テーブル240によって購入が予定されていた各商品毎に、その商品ID,追加日(買い物の日付),購入が予定されていた個数,実際に購入された個数(購入実績),過去の購入回数(当該ユーザが当該商品を購入した買い物の回数),お勧めレシピ影響回数(過去の購入回数のうち、お勧めレシピの影響を受けて買い物をした回数),今回の買い物においてお勧めレシピの影響を受けて当該商品を購入したか(○)否か(×)が、夫々登録される。
【0027】
図1に戻り、PC1は、インターネット接続機能を有する汎用の小型コンピュータであり、バスBにより相互に接続されたCPU13,ハードディスク11,ディスプレイ15,RAM12,キーボード14及び通信装置16を、含んでいる。CPU13は、ハードディスク11に格納されたプログラム(OS[Operating System]プログラム,及び、ウェブブラウザプログラム)を実行することにより、キーボード14を通じて入力されたコマンドに従って、通信装置16を通じてウェブサーバ装置23にアクセスして、当該ウェブサーバ装置23に対してリクエストを送信する。また、当該リクエストに応じてウェブサーバ装置23が送信してきたデータに基づく画面を、ディスプレイ15上に表示する。
なお、RAM12は、CPU13がプログラムを実行するに際して使用する作業領域が展開される主記憶装置である。
【0028】
モバイル端末5は、インターネット接続機能及び位置測定機能を備えた携帯電話,PDA(Personal Digital Assistance),タブレットコンピュータ等であり、バスBにより
相互に接続されたCPU55,ROM52,ディスプレイ57,RAM54,キーボード56,GPS等に拠る位置測定装置53及び無線装置58を、含んでいる。無線装置58は、移動通信網4を構成する何れかの基地局との間で無線通信を行い、当該無線通信を通じて、インターネット3へデータを送信し、また、インターネット3からのデータを受信する。CPU55は、ROM52に格納されたプログラム(OSプログラム,及び、ウェブブラウザプログラム)を実行することにより、キーボード56を通じて入力されたコマンドに従って、無線装置58を通じてウェブサーバ装置23にアクセスして、当該ウェブサーバ装置23に対してリクエストを送信する。また、当該リクエストに応じてウェブサーバ装置23が送信してきたデータに基づく画面を、ディスプレイ57上に表示する。なお、RAM54は、CPU55がプログラムを実行するに際して使用する作業領域が展開される主記憶装置である。また、位置測定装置53は、座標データ及び時間データを夫々送信してくる複数の人工衛星からの電波を受信して、受信した各人工衛星からのデータを解析することにより、当該モバイル端末5の現在位置を示す緯度及び経度を算出して、CPU55に通知する装置である。また、ROM52には、上記プログラムの他、当該モバイル端末5の固体識別番号が、予め格納されている。
【0029】
POSDBサーバ装置6は、各店舗に設置されているPOSシステムの中核に当たるウェブサーバ装置であり、各店舗の各会計所に設置されている複数のPOS端末(図示略)に、接続されている。当該POSDBサーバ装置6には、各種データベースが格納されているが、そのうちの一つが、図12に示すPOSデータベースである。図12に示すように、第3データベースとしてのPOSデータベースには、POSDBサーバ装置6が設置されている店舗の店舗IDが登録される他、当該店舗において販売されている各商品について、その商品ID(商品識別情報),販売価格,在庫数,販売開始日及び販売終了日が、夫々登録されている。各POS端末は、ユーザが購入する商品の商品IDを読み取ると、この商品ID及び販売個数をPOSDBサーバ装置6に通知する。すると、POSDBサーバ装置6は、通知された商品IDに対応した価格をPOSデータベースから読み出してPOS端末へ応答するととともに、当該商品IDについての販売個数をPOSデータベース上の在庫数から減算し、図示せぬ販売実績記録用のデータベースに、当該商品ID及び販売個数を、販売時刻に紐付けて記録する。
【0030】
<処理>
以下、WEBサーバプログラム235及びワークサーバプログラム236を読み込んだウェブサーバ装置23のCPU232が、これらプログラムに従って実行する処理を、図13乃至図18のフローチャート,及び、図19乃至図28の画面例を参照して、説明する。
【0031】
図13の処理は、ユーザ端末(PC1,モバイル端末5)から買い物支援サイトのURLを指定したリクエストメッセージをウェブサーバ装置23が受信することにより、スタートする。そして、最初のS001において、ウェブサーバ装置23のCPU232(以下、単に「ウェブサーバ装置23」と表記する)は、買い物支援サイトトップ画面をユーザ端末(PC1,モバイル端末5)のディスプレイ15,57に表示させるための画面データを、ユーザ端末(PC1,モバイル端末5)に応答する。図19に示すように、この買い物支援サイトトップ画面には、買い物リスト登録ボタン30が含まれており、その画面データには、ウェブブラウザプログラムの機能を用いて、当該買い物リスト登録ボタン30が操作されると買い物リスト登録要求メッセージをウェブサーバ装置23へ送信させ
る設定(タグ)が、組み込まれている。
【0032】
そこで、ウェブサーバ装置23は、次のS002において、ユーザ端末(PC1,モバイル端末5)から買い物リスト登録要求メッセージが送られてくるのを待ち、買い物リスト登録要求メッセージを受信すると、処理をS003へ進める。
【0033】
S003では、ウェブサーバ装置23は、端末が登録済みか否かをチェックする。この判断は、ユーザ端末がモバイル端末5である場合には、メッセージに含まれる固体識別番号が携帯・PC認証番号として利用者情報テーブル241に登録されているか否かに基づいて行われ、ユーザ端末がPC1である場合には、連続して2回以上S013での認証が失敗したか否かに基づいて行われる。そして、ウェブサーバ装置23は、端末が登録済みであると判断した場合には処理をS010へ進め、端末が登録済みでないと判断した場合には処理をS004へ進める。
【0034】
S004では、ウェブサーバ装置23は、会員登録画面をユーザ端末(PC1,モバイル端末5)のディスプレイ15,57に表示させるための画面データを、ユーザ端末(PC1,モバイル端末5)に応答する。図20に示すように、この会員登録画面には、性別を選択するためのドロップダウンリストボックス31,生年月日を入力するための欄32,ユーザの住所地の郵便番号を入力するための欄33及び会員登録ボタン34が含まれており、その画面データには、ウェブブラウザプログラムの機能を用いて、会員登録ボタン34が操作されると各欄31〜33に設定されたデータをウェブサーバ装置23へ送信させる設定(タグ)が、組み込まれている。
【0035】
そこで、ウェブサーバ装置23は、次のS005において、ユーザ端末(PC1,モバイル端末5)からデータが送られてくるのを待ち、データを受信すると、処理をS006へ進める。
【0036】
S006では、ウェブサーバ装置23は、ユーザの自宅住所を入力させるための画面をユーザ端末(PC1,モバイル端末5)のディスプレイ15,57に表示させるための画面データを、ユーザ端末(PC1,モバイル端末5)へ送信する。この画面には、ユーザの自宅住所を入力させるための欄及び送信ボタンが含まれており、その画面データには、ウェブブラウザプログラムの機能を用いて、当該欄にユーザの自宅住所が入力された状態で送信ボタンが操作されると、当該欄に入力された住所をウェブサーバ装置23へ送信させる設定(タグ)が組み込まれている。そして、ウェブサーバ装置23は、ユーザ端末(PC1,モバイル端末5)からユーザの自宅住所が送信されてくると、図示せぬ地図データを参照して、当該自宅住所を緯度経度情報(自宅位置情報)に変換した後に、処理をS007へ勧める。
【0037】
S007では、ウェブサーバ装置23は、一意のユーザID及びパスワードの組合せを発行する。
【0038】
次のS008では、ウェブサーバ装置23は、ユーザ端末がPC1である場合に限り、携帯電話(モバイル端末5)とPC1との相互認証処理を実行する。具体的には、ウェブサーバ装置23は、PC1に対して、携帯電話のメールアドレスをユーザに入力させて応答させるための画面データを送信し、これに応じてPC1が携帯電話のメールアドレスを送信してくると、当該メールアドレス宛に、サービス登録ためのURLを指定したリンクアイテムを含む電子メールを送信し、当該リンクアイテムが操作されることによって携帯電話からのメッセージが送信されてくると、当該メッセージに含まれる携帯電話の固体識別番号を取得するのである。なお、ユーザ端末がモバイル端末5である場合には、元々メッセージ中に固体識別番号が含まれているので、相互認証処理は実行されない。
【0039】
次のS009では、ウェブサーバ装置23は、利用者情報テーブルに新たなレコードを追加して、S005にて取得したデータ,S006にて取得した自宅位置情報,S007にて発行したユーザID及びパスワードを夫々対応する欄に登録するとともに、S008にて取得した固体識別番号又はS005にて受信したメッセージ中に含まれる固体識別番号を「携帯PC認証番号」欄に登録する。更に、ウェブサーバ装置23は、登録した生年月日及び性別に基づいて利用者属性情報テーブ242を検索することによって利用者属性番号を読み出して、上記新規レコードに登録する。S009を完了すると、ウェブサーバ装置23は、処理をS101へ進める。
【0040】
一方、S010では、ウェブサーバ装置23は、ログイン画面をユーザ端末(PC1,モバイル端末5)のディスプレイ15,57に表示させるための画面データを、ユーザ端末(PC1,モバイル端末5)に応答する。図21に示すように、このログイン画面には、ユーザIDを入力するための欄35,パスワードを入力するための欄36及び送信ボタン37が含まれており、その画面データには、ウェブブラウザプログラムの機能を用いて、送信ボタン37が操作されると各欄35〜36に設定されたデータをウェブサーバ装置23へ送信させる設定(タグ)が、組み込まれている。
【0041】
そこで、ウェブサーバ装置23は、次のS011において、ユーザ端末(PC1,モバイル端末5)からデータが送られてくるのを待ち、データを受信すると、処理をS012へ進める。
【0042】
S012では、ウェブサーバ装置23は、S011にて受信したユーザID及びパスワードの組合せが、利用者情報テーブル241に登録されているかどうかを照合する。
【0043】
次の013では、ウェブサーバ装置23は、S012での照合結果に基づいて、認証が成功した場合(ユーザID及びパスワードの組合せが利用者情報テーブル241に登録されていた場合)には処理をS101へ進め、認証が失敗した場合(ユーザID及びパスワードの組合せが利用者情報テーブル241に登録されていない場合)には処理をS003に戻す。
【0044】
S101では、ウェブサーバ装置23は、買い物リスト登録画面をユーザ端末(PC1,モバイル端末5)のディスプレイ15,57に表示させるための画面データを、ユーザ端末(PC1,モバイル端末5)に応答する。図22に示すように、この買い物リスト登録画面には、ユーザが購入しようとしている商品(購入予定商品)の商品ジャンル(商品ジャンル2)を設定するためのドロップダウンリストボックス38,同じく商品名を設定するためのドロップダウンリストボックス39,購入個数(点数)を設定するためのドロップダウンリストボックス40及び「リストに登録」ボタン41が含まれており、その画面データには、ウェブブラウザプログラムの機能を用いて、「リストに登録」ボタン41が操作されるとドロップダウンリストボックス38〜40に設定されたデータをウェブサーバ装置23へ送信させる設定(タグ)が、組み込まれている。なお、図22では、図示の簡略化のために、一つの商品についての情報を設定するためのドロップダウンリストボックス38〜40のみが表示されているが、実際には、多数の商品についての情報を設定できる数のドロップダウンリストボックス38〜40が、当該買い物リスト登録画面に含まれている。
【0045】
ウェブサーバ装置23は、次のS102において、ユーザ端末(PC1,モバイル端末5)からデータが送られてくるのを待ち、商品名を含むデータを受信すると、処理をS103へ進める。
【0046】
S103では、ウェブサーバ装置23は、S102にて受信した各購入予定商品についての情報に基づいて、買い物リスト作成完了ページをユーザ端末(PC1,モバイル端末5)のディスプレイ15,57に表示させるための画面データを、ユーザ端末(PC1,モバイル端末5)に応答する。図23に示すように、この買い物リスト作成完了ページには、各購入予定商品の商品名及び購入個数(点数))を一覧した買い物リスト42,「現在地を測定」ボタン43及び「自宅から移動開始」ボタン44が含まれており、その画面データには、「現在地を測定」ボタン43が操作されると位置測定装置53を起動して現在位置(緯度経度)情報を算出してウェブサーバ装置23へ送信させる設定(スクリプト),及び、ウェブブラウザプログラムの機能を用いて、「自宅から移動開始」ボタン44が操作されるとその旨を夫々ウェブサーバ装置23へ送信させる設定(タグ)が、組み込まれている。更に、当該データには、ユーザが「現在地を測定」ボタン43を押下しても現在位置情報を取得できなかった場合(例えば、PC1において当該操作がなされた場合,自宅室内でモバイル端末5が操作された場合)には、「自宅から移動開始」ボタン44が操作された場合と同じデータをウェブサーバ装置23へ送信する設定(スクリプト)が、組み込まれている。
【0047】
そこで、ウェブサーバ装置23は、次のS104において、ユーザ端末(PC1,モバイル端末5)からデータが送られてくるのを待ち、現在位置情報(開始位置の位置情報)を受信(取得)すると、S105において、受信した現在位置情報を、利用者情報テーブル241におけるS009にて登録されたレコード又はS013にて認証が成功したユーザIDが記述されているレコードの「現在位置」欄に登録した後に、処理をS107へ進める。また、「自宅から移動開始」の旨を受信すると、ウェブサーバ装置23は、S106において、利用者情報テーブル241におけるS009にて登録されたレコード又はS013にて認証が成功したユーザIDが記述されているレコードの「自宅の位置」欄の緯度及び経度を、現在位置情報(開始位置の位置情報)として「現在位置」欄にコピー(取得)した後に、処理をS107へ進める。
【0048】
S107では、ウェブサーバ装置23は、S103にて送信された買い物リスト作成完了ページ中の買い物リスト42から、商品名を一つ特定する。
【0049】
次のS108では、ウェブサーバ装置23は、店舗情報テーブル239に登録されている緯度経度情報に基づいて、S105又はS106にて利用者情報テーブル241に登録した現在位置情報が示す位置を中心として半径nkm以内存在する全店舗を探し出す。そして、ウェブサーバ装置23は、探し出した各店舗のPOSDBサーバ装置6にアクセスして、S107にて特定した購入予定商品の商品IDがそのPOSデータベースに登録されているかどうかを調べる。その結果、S107にて特定した購入予定商品の商品IDがPOSデータベースに登録されているPOSDBサーバ装置6が一つ以上あれば、処理をS112へ進め、かかるPOSDBサーバ装置6が一つもなければ、処理をS109へ進める。
【0050】
S109では、ウェブサーバ装置23は、S108にてアクセスした何れかのPOSDBサーバ装置6のPOSデータベースに登録されており、且つ、S107にて特定した購入予定商品との類似度が高い(共通する分類がより小さい)商品の商品IDを、類似・競合商品テーブル246から抽出する。
【0051】
次のS110では、ウェブサーバ装置23は、S109にて商品IDを抽出した各類似商品についての情報を商品情報テーブル244から読み出して、読み出した各類似商品の情報を列挙してユーザに選択させるための類似商品選択画面をユーザ端末(PC1,モバイル端末5)のディスプレイ15,57に表示させるための画面データを、ユーザ端末(PC1,モバイル端末5)へ送信する。この画像データには、ウェブブラウザプログラム
の機能を用いて、何れかの類似商品が選択されるとその商品IDをウェブサーバ装置23へ送信させる設定(タグ)が、組み込まれている。
【0052】
そこで、ウェブサーバ装置23は、次のS111において、ユーザ端末(PC1,モバイル端末5)から何れかの商品IDが送られてくるのを待ち、商品IDを受信すると、処理をS112へ進める。
【0053】
S112では、ウェブサーバ装置23は、S107にて特定された商品の商品ID(S108:Yの場合)又はS111にて受信した商品ID,及び、S107にて特定された商品についてS102にて受信した個数(点数)を、買い回りリスト候補テーブル240に、登録する。
【0054】
次のS113では、ウェブサーバ装置23は、S103にて送信された買い物リスト作成完了ページ中の買い物リスト42中の全商品名につきS107以下の処理を終了したか否かをチェックし、未だ全購入予定商品につきS107以下の処理を終了していなければ処理をS107へ戻し、全購入予定商品につきS107以下の処理を終了していれば処理をS114へ進める。
【0055】
S114では、ウェブサーバ装置23は、交通手段選択画面をユーザ端末(PC1,モバイル端末5)のディスプレイ15,57に表示させるための画面データを、ユーザ端末(PC1,モバイル端末5)へ送信する。図24に示すように、この交通手段選択画面には、車,徒歩,スクーターや自転車又は電車を選択するためのラジオボタン45及び送信ボタン46が含まれているとともに、その画像データには、ウェブブラウザプログラムの機能を用いて、何れかのラジオボタン45がチェックされた状態で送信ボタン46が操作された場合には、チェックされたラジオボタン45に対応した交通手段をウェブサーバ装置23へ通知させる設定(タグ)が、組み込まれている。なお、車のラジオボタン45,徒歩のラジオボタン45及びスクーターや自転車のラジオボタン45は同時にチェックすることはできないが、徒歩のラジオボタン45と電車のラジオボタン45を同時にチェックすることは可能である。
【0056】
ウェブサーバ装置23は、次のS115において、ユーザ端末(PC1,モバイル端末5)から何れかの交通手段が通知されてくるのを待ち、何れかの交通手段が通知されてくると、処理をS116へ進める。
【0057】
S116では、ウェブサーバ装置23は、通知された交通手段が車であれば処理をS117へ進め、徒歩又は電車であれば処理をS118へ進め、スクーターや自転車であれば処理をS119へ進める。
【0058】
S117では、ウェブサーバ装置23は、車の最大積載量をユーザに入力させるための画面をユーザ端末(PC1,モバイル端末5)のディスプレイ15,57に表示させるための画面データを、ユーザ端末(PC1,モバイル端末5)へ送信する。この画像データには、ウェブブラウザプログラムの機能を用いて、車の最大積載量が入力されると、入力された最大積載量をウェブサーバ装置23へ通知させる設定(タグ)が、組み込まれている。そこで、ウェブサーバ装置23は、ユーザ端末(PC1,モバイル端末5)から車の最大積載量が通知されてくるのを待ち、通知されると、通知された車の最大積載量を、利用者情報テーブル241における当該ユーザについてのレコードの「最大積載量」欄に登録する。
【0059】
S118では、ウェブサーバ装置23は、当該ユーザの年齢及び性別に基づいて利用者属性情報テーブ242を検索することによって、当該ユーザが運搬可能な総重量及び容積
を読み込む。
【0060】
S119では、ウェブサーバ装置23は、当該ユーザが乗るスクーター又は自転車のカゴ又は荷台の容積及び最大積載量をユーザに入力させるための画面をユーザ端末(PC1,モバイル端末5)のディスプレイ15,57に表示させるための画面データを、ユーザ端末(PC1,モバイル端末5)へ送信する。この画像データには、ウェブブラウザプログラムの機能を用いて、スクーター又は自転車のカゴ又は荷台の容積及び最大積載量が入力されると、入力された容積及び最大積載量をウェブサーバ装置23へ通知させる設定(タグ)が、組み込まれている。そこで、ウェブサーバ装置23は、ユーザ端末(PC1,モバイル端末5)から容積及び最大積載量が通知されてくるのを待ち、通知されると、通知されたスクーター又は自転車のカゴ又は荷台の容積及び最大積載量を、利用者情報テーブル241における当該ユーザについてのレコードの「最大積載量」欄に登録する。
【0061】
S117,S118又はS119を完了すると、ウェブサーバ装置23は、S201において、レシピレコメンド処理を実行する。図17は、S201にて実行されるレシピレコメンド処理サブルーチンを示すフローチャートである。このサブルーチンに入って最初のS401では、ウェブサーバ装置23は、S112にて買い回りリスト候補テーブル240に商品IDが登録された購入予定商品が「お勧め割合」の条件を満たすとともに、当該ユーザについて買い物リスト238に登録された「お勧めレシピ影響回数」が「お勧め対象者」の条件を満たす全てのお勧めレシピのレコードを、お勧めレシピテーブル245から読み出す。
【0062】
次のS402では、ウェブサーバ装置23は、S401にてお勧めレシピテーブル245からレコードが読み出されたお勧めレシピの数をチェックし、かかるお勧めレシピの数が0個であれば、直ちにこのサブルーチンを終了して処理を図15のメインルーチンに戻し、かかるお勧めレシピの数が1個であれば処理をS410へ進め、かかるお勧めレシピの数が2個以上であれば処理をS403へ進める。
【0063】
S403では、ウェブサーバ装置23は、S401にてお勧めレシピテーブル245から読み出したレコードのうちに、タイアップ広告であることを示す記号Kを含むお勧めレシピ番号が登録されているものが2個以上あるかどうかをチェックする。そして、ウェブサーバ装置23は、記号Kを含むお勧めレシピ番号が登録されているものが2個以上なければ、処理をS408へ進め、記号Kを含むお勧めレシピ番号が登録されているものが2個以上あれば、処理をS404へ進める。
【0064】
S404では、ウェブサーバ装置23は、S401にてお勧めレシピテーブル245から読み出され且つ記号Kを含むお勧めレシピ番号が登録されている複数レコードにわたり、類似・競合商品テーブル246に登録されている競合商品の関係にある一対の商品IDが含まれているかどうかを調べる。そして、記号Kを含むお勧めレシピ番号が登録されている複数レコードにわたり競合商品の商品IDが含まれていない場合(即ち、複数のお勧めレシピにより競合商品の関係にある商品が夫々使われていない場合)には、ウェブサーバ装置23は、処理をS405からS408へ進め、記号Kを含むお勧めレシピ番号が登録されている複数レコードにわたり競合商品の商品IDが含まれている場合(即ち、複数のお勧めレシピにより競合商品の関係にある商品が夫々使われている場合)には、ウェブサーバ装置23は、処理をS405からS406へ進める。
【0065】
S408では、ウェブサーバ装置23は、S401にてお勧めレシピテーブル245から読み出したレコード中の「優先度」に応じて、何れかのお勧めレシピを選択した後に、処理をS410へ進める。
【0066】
S406では、ウェブサーバ装置23は、記号Kを含むお勧めレシピ番号が登録されているとともに相互に競合商品の関係にある商品IDが含まれる両レコードに対応したお出稿金額をお勧めレシピテーブル245から読み出し、両出稿金額が相互に同じであるか否かをチェックする。そして、出稿金額に相違があれば、ウェブサーバ装置23は、S409において、出稿金額が高い方のお勧めレシピを選択した後に、処理をS410へ進める。これに対して、出稿金額に相違がなければ、ウェブサーバ装置23は、S407において、両お勧めレシピのページビュー数(PV数)をお勧めレシピテーブル245から読み出し、PV数が少ないお勧めレシピを選択した後に、処理をS410へ進める。
【0067】
S410では、S408,S409又はS407にて選択したお勧めレシピのURL及びお勧めレシピ名をお勧めレシピテーブル245から読み出し、読み出したお勧めレシピのURLをリンク先としたリンクアイテムであるお勧めレシピ名を、ハードディスク234からRAM233上に読み出したルート検索画面(図25,図26)の画面データに貼り付ける。S410を完了すると、ウェブサーバ装置23は、当該レシピレコメンド処理サブルーチンを終了して、処理を図15のメインルーチンに戻す。
【0068】
処理が戻された図15のメインルーチンでは、ウェブサーバ装置23は、S201の次のS202において、買い回りリスト候補テーブル240から商品IDを読み出し、読み出した商品IDに対応した商品名についてのチェック済みチェックボックスを、上記ルート検索画面(図25,図26)の画面データ(未だRAM233上に画面データが存在していない場合には、ハードディスク234からRAM233上に新たに読み出したルート検索画面の画面データ)に、貼り付ける。S202の完了後、ウェブサーバ装置23は、処理をS203へ進める。
【0069】
S203では、ウェブサーバ装置23は、S116での判定結果に従って、徒歩又は電車が選択された場合には処理をS204へ進め、スクータや自転車が選択された場合には処理をS205へ進め、車が選択された場合には処理をそのままS206へ進める。
【0070】
S204では、ウェブサーバ装置23は、買い回りリスト候補テーブル240に商品IDが登録されている全購入予定商品の重量及び体積を商品情報テーブル244から読み出し、その総重量及び総体積とS118にて読み込んだ運搬可能な総重量及び容積とを夫々比較し、前者が後者に対してオーバーした超過量(超過重量又は超過体積)を、RAM233上のルート検索画面(図25)の画面データに、貼り付ける。S204の完了後、ウェブサーバ装置23は、処理をS206へ進める。
【0071】
S205では、ウェブサーバ装置23は、買い回りリスト候補テーブル240に商品IDが登録されている全購入予定商品の重量及び体積を商品情報テーブル244から読み出し、その総重量及び総体積とS119にて利用者情報テーブル241に登録したカゴ又は荷台の最大積載量及び容積とを夫々比較し、前者が後者に対してオーバーした超過量(超過重量又は超過体積)を、RAM233上のルート検索画面(図26)の画面データに、貼り付ける。S205の完了後、ウェブサーバ装置23は、処理をS206へ進める。
【0072】
S206では、ウェブサーバ装置23は、RAM244上のルート検索画面の画面データを、ユーザ端末(PC1,モバイル端末5)へ送信し、ウェブブラウザプログラムの機能を用いて、ユーザ端末(PC1,モバイル端末5)のディスプレイ15,57にルート検索画面を表示させる。なお、図25及び図26に示すように、ルート検索画面には、上述したリンクアイテムとしてのお勧めレシピ名47,各購入予定商品(及び、後述するお勧めレシピに必要な商品)についてのチェックボックス48及び超過量(超過重量又は超過体積)49の他、ルート検索ボタン61,再計算ボタン62が含まれており、その画像データには、ウェブブラウザプログラムの機能を利用して、各ボタン61〜62が操作さ
れた場合に、チェックされたチェックボックス48に対応した商品の商品IDをパラメータに含むとともに操作されたボタン61〜62に対応したリクエストメッセージをウェブサーバ装置23へ通知する設定(タグ)が、含まれている。
【0073】
そこで、ウェブサーバ装置23は、次のS207において、ユーザ端末(PC1,モバイル端末5)からデータが送られてくるのを待ち、お勧めレシピ名47が操作されたことに基づくお勧めレシピのリクエストメッセージを受信すると、処理をS209へ進め、ルート検索ボタン61が操作されたことに基づくルート検索要求メッセージを受信すると、処理をS212へ進め、再計算ボタン62が操作されたことに基づく再計算要求メッセージを受信すると処理をS208へ戻す。
【0074】
S208では、ユーザがユーザ端末(PC1,モバイル端末5)のキーボード14,56を用いてチェックボックス48からチェックを外した商品の重量及び容積を、購入予定商品の総重量及び総体積から夫々減算する。S208の完了後、ウェブサーバ装置23は、処理をS203へ戻す。
【0075】
S209では、ウェブサーバ装置23は、受信したリクエストメッセージに指定されたURLに対応したレシピページの画面データを、ユーザ端末(PC1,モバイル端末5)へ送信し、ウェブブラウザプログラムの機能を用いて、そのディスプレイ15,57上に表示させる。
【0076】
次のS210では、ウェブサーバ装置23は、受信したリクエストメッセージに指定されたURLに対応してお勧めレシピテーブル245に登録されている商品IDが示す商品のうち、S206にて画像データを送信したルート検索画面中には表示されていない商品について、RAM233上に残されている同画像データに、そのチェック済みチェックボックス48を追加する。
【0077】
次のS211では、ウェブサーバ装置23は、S210にてチェック済みチェックボックス48が追加された商品の重量及び容積を、購入予定商品の総重量及び総体積に夫々加算する。S211の完了後、ウェブサーバ装置23は、処理をS203へ戻す。
【0078】
S212では、ウェブサーバ装置23は、買い回りルートレコメンド処理を実行する。図18は、S212にて実行される買い回りルートレコメンド処理サブルーチンを示すフローチャートである。このサブルーチンに入って最初のS501では、ウェブサーバ装置23は、優先要素の決定を行う。ここで優先要素とは、図27のルート提案画面における下から2行目にリンクアイテム63として列挙されている要素である。従って、未だルート提案画面をユーザ端末(PC1,モバイル端末5)のディスプレイ15,57上に表示させていない初期段階においては、「価格の安さ」を優先要素に決定する。また、ルート提案画面上で何れかの優先要素63がクリックされた場合である2回目以降の実行時においては、クリックされた要素63を取得して優先要素に決定する。
【0079】
続いてウェブサーバ装置23は、ルート検索画面上でチェックボックス48にチェックが付された各商品毎に商品ID及び店舗の組合せを決定するために、S502〜S508のループ処理を実行する。このループ処理に入って最初のS502では、ウェブサーバ装置23は、ルート検索画面上でチェックボックス48にチェックが付された商品名のうち、未特定のものを一つ特定する。
【0080】
次のS503では、ウェブサーバ装置23は、当該ユーザについて利用者情報テーブル241に登録されている現在位置情報が示す位置を中心として半径nkm以内存在する全店舗を探し出す。そして、ウェブサーバ装置23は、探し出した各店舗のPOSDBサー
バ装置6にアクセスして、商品情報テーブル240上でS502にて特定した商品名を付与された何れかの商品の商品ID(当該商品IDは、必ずしも、買い回りリスト候補テーブル240に登録されている商品IDとは一致しない)が、そのPOSデータベースに登録されているかどうかを調べる。その結果に基づいて、ウェブサーバ装置23は、現在位置からnkm以内で当該商品名を有する商品を販売している全ての店舗の店舗IDと当該商品の商品IDとの組合せを、全て挙げる。
【0081】
次のS504では、ウェブサーバ装置23は、S501にて決定した優先要素に従って、S503にて抽出した全ての店舗ID及び商品IDの組合せのうちから、一つを特定する。例えば、「価格の安さ」が優先要素とされている場合には、各POSDBサーバ装置6上のPOSデータベース(図12)に登録されている価格が最も安い店舗ID及び商品IDの組合せが、特定される。また、「商品の人気」が優先要素とされている場合には、商品情報テーブル244に登録されている人気ランクが高い商品IDを含む組合せが、優先的に特定される。また、「あなたの良く利用する店舗」が優先要素とされている場合には、利用者情報テーブル241における店舗訪問回数が多い店舗の店舗IDを含む組合せが、優先的に特定される。また、「みんながよく利用する店舗」が優先要素とされている場合には、店舗情報テーブル239の「ユーザカテゴリ別人気ランク上位3位」欄に当該ユーザの利用者属性番号がより上位に登録されている店舗の店舗IDを含む組合せが、優先的に特定される。「距離の近さ」が優先要素とされている場合には、店舗情報テーブル239に登録されている住所又は緯度経度情報が示す位置と当該ユーザの現在位置との距離が近い店舗の店舗IDを含む組合せが、優先的に特定される。
【0082】
次のS508では、ウェブサーバ装置23は、ルート検索画面上でチェックボックス48にチェックが付された商品名の全てについてS502以下の処理を実行したかどうかをチェックする。そして、未だ、ルート検索画面上でチェックボックス48にチェックが付された商品名の全てについてS502以下の処理を実行していなければ、処理をS502に戻す。これに対して、ルート検索画面上でチェックボックス48にチェックが付された商品名の全てについてS502以下の処理を完了していれば、ウェブサーバ装置23は、処理をS509へ進める。
【0083】
S509では、ウェブサーバ装置23は、各回のループ処理におけるS504で特定された商品ID及び店舗IDの各組合せを、店舗IDが同じもの同士でグルーピングする。そして、ウェブサーバ装置23は、各商品IDについての経路順位を商品情報テーブル244から夫々読み出し、各グループに含まれる商品IDについての経路順位のうち最も大きいもの同士を比較し、かかる経路順位の数値が低い順に買い回りの順序が早くなるように、経路を決定する。この場合、各グループに含まれる商品IDについての経路順位のうち最も大きいもの同士が同じである場合には、2番目に大きい経路順位同士を比較する。以下、下位の番目の経路順位同士を比較していき、各店舗を回る順序を決定する。
【0084】
次のS510では、ウェブサーバ装置23は、S509によって順序を決定することができない店舗(店舗IDを同じくするグループ)があったかどうかをチェックし、全ての店舗について順序を決定できた場合には、処理をS512へ進め、順序を決定することができない店舗があった場合には、処理をS511へ進める。
【0085】
S511では、ウェブサーバ装置23は、S509によって順序が決定できなかった店舗(店舗IDを同じくするグループ)の順序を、以下のようにして決定する。即ち、ウェブサーバ装置23は、かかるグループに含まれる各商品IDについての耐久時間を商品情報テーブル244から夫々読み出し、各グループに含まれる商品IDについての耐久時間のうち最も短いもの同士を比較し、かかる耐久時間が短い順に買い回りの順序が遅くなるように、S509によって順序が決定できなかった店舗(店舗IDを同じくするグループ
)の順序を決定する。この場合、各グループに含まれる商品IDについての耐久時間のうち最も短いもの同士が同じである場合には、2番目に短い耐久時間同士を比較する。以下、下位の番目の耐久時間同士を比較していき、S509によって順序が決定できなかった店舗(店舗IDを同じくするグループ)の順序を決定する。S511を完了すると、ウェブサーバ装置23は、処理をS512へ進める。
【0086】
S512では、ウェブサーバ装置23は、外気温と標準的室温である摂氏25℃とを比較し、両者間の差が5℃未満であれば処理を直接S515へ進めるが、前者が後者よりも5℃以上高ければ処理をS513へ進め、前者が後者よりも5℃以上低ければ処理をS514へ進める。
【0087】
S513では、ウェブサーバ装置23は、S509及びS511にて順序を決定した全グループ(店舗IDを同じくする店舗ID及び商品IDの組合せのグループ)に含まれる商品IDについての耐久時間を商品情報テーブル244から夫々読み出し、各グループに含まれる商品IDについての耐久時間のうち最も短いもの同士を比較し、かかる耐久時間が短いもの程順序が遅くなるように、経路を変更する。S513の完了後、ウェブサーバ装置23は、処理をS515へ進める。
【0088】
S514では、ウェブサーバ装置23は、S509及びS511にて順序を決定した全グループ(店舗IDを同じくする店舗ID及び商品IDの組合せのグループ)に含まれる商品IDについての重さを商品情報テーブル244から夫々読み出し、各グループに含まれる商品IDについての重さの総和を比較し、かかる総和が大きいもの程順序が遅くなるように、経路を変更する。S514の完了後、ウェブサーバ装置23は、処理をS515へ進める。
【0089】
S515では、ウェブサーバ装置23は、S509,S511,S513,S514にて決定された順序に従って、S504にて決定した店舗IDが示す店舗名を、縦に並べるとともに、各店舗名毎に、S504にて決定した各商品IDについて商品情報テーブル244に登録されている商品名を縦に列挙し、各商品名毎に、商品情報テーブル244に登録されている在庫数,そのPOSDBサーバ装置6のPOSデータベース(図12)に登録されている価格(単価),その商品名(又は類似商品名)に対応してS102にて受信した個数(S107にて買い回りリスト候補テーブル240に登録された個数,即ち、購入数),合計価格(購入数×単価),重さ(購入数×商品情報テーブル244に登録されている重さ),S201にて決定されたお勧めレシピ名を列挙することにより、買い回り表64を作成する。そして、ウェブサーバ装置23は、図27に示すように、上述した優先要素のリンクアイテム63及び買い回り表64の他、決定ボタン65及び再検索のリンクアイテム66を含むルート提案画面を、ユーザ端末(PC1,モバイル端末5)のディスプレイ15,57上に表示させるための画面データを、ユーザ端末(PC1,モバイル端末5)へ送信する。なお、当該画面データには、ウェブブラウザプログラムの機能を用いて、決定ボタン65が操作された場合にはその旨のメッセージをウェブサーバ装置23へ送信させる設定(タグ),及び、各リンクアイテム63,66が操作された場合には当該リンクアイテム63,66上に記載された内容を特定するメッセージをウェブサーバ装置23へ送信させる設定(タグ)が、含まれている。
【0090】
そこで、ウェブサーバ装置23は、次のS516において、ユーザ端末(PC1,モバイル端末5)からのメッセージを待ち、優先要素を指定するメッセージを受信(取得)した場合には処理をS501へ戻し、検索をし直す旨のメッセージを受信した場合には、処理をS203へ戻す。この場合、「自転車で検索しなおす」旨のリンクアイテム66が操作されていたならば、処理はS203からS205へ進み、「電車で検索しなおす」旨のリンクアイテム66が操作されていたならば、処理はS203からS204へ進み、「車
で検索しなおす」旨のリンクアイテム66が操作されていたならば、処理はS203からS206へ進むこととなる。
【0091】
他方、決定ボタン65が操作された旨のメッセージを受信した場合、ウェブサーバ装置23は、当該サブルーチンを終了して、処理を図15のメインルーチンに戻す。処理が戻された図15のメインルーチンでは、ウェブサーバ装置23は、S212の次のS213において、S504,S509,S511,S513,S514の決定に従って、買い回りリスト候補テーブル240を更新し、S515にて作成した買い回り表64に準じた内容に書き換える。
【0092】
次のS214では、ウェブサーバ装置23は、買い物リスト画面をユーザ端末(PC1,モバイル端末5)のディスプレイ15,57に表示させるための画面データを、ユーザ端末(PC1,モバイル端末5)に応答する。図28に示すように、この買い物リスト画面には、図27における買い回り表64に各商品の購入実績数(初期値は“0”)を入力させる欄を追加した形態を有する買い物リスト65,及び、送信ボタン66が含まれるとともに、その画面データには、ウェブブラウザプログラムの機能を利用して、送信ボタン66が操作された場合に、各商品IDについて買い物リスト65に入力されている購入実績数をウェブサーバ装置23へ通知する設定(タグ)が、組み込まれている。
【0093】
そこで、ウェブサーバ装置23は、次のS215において、ユーザ端末(PC1,モバイル端末5)からの各商品の購入実績数の通知を待ち、これを受信すると、S301において、当該ユーザのユーザIDに関連付けて、受信した各商品ID毎の購入実績数及び処理当日の日付(追加日)が記載されたレコードを、買い物リストテーブル238に追加する。
【0094】
次のS302では、ウェブサーバ装置23は、S215にて受信したデータを分析し、S210にてチェックボックスが追加された商品の購入実績数が“1”以上であれば、当該ユーザの当該商品についての過去の「お勧めレシピ影響回数」を一つインクリメントした値を、当該商品の商品IDについてS301にて買い物リストテーブル238に追加したレコードに、追記する。それ以外の商品IDについては、当該ユーザの当該商品についての過去の「お勧めレシピ影響回数」の値を、当該商品の商品IDについてS301にて買い物リストテーブル238に追加したレコードに、追記する。
【0095】
次のS303では、ウェブサーバ装置23は、S210にてチェックボックスが追加された商品の購入実績数が“1”以上であれば、当該商品の商品IDについてS301にて買い物リストテーブル238に追加したレコードの「本日お勧めレシピで勧められて購入した食材」欄に“○”を登録し、それ以外の商品の商品IDについてS301にて買い物リストテーブル238に追加したレコードの「本日お勧めレシピで勧められて購入した食材」欄に“×”を登録する。
【0096】
次のS304では、ウェブサーバ装置23は、S215にて受信したデータを反映するように、当該ユーザについて利用者情報テーブル241に登録されている「店舗訪問履歴と回数」欄,「交通手段割合」欄,「最近よく買っているもの」欄の値を更新し、店舗情報テーブル239に登録されている「ユーザカテゴリ別ランク上位3位」欄の値を更新する。S304を完了すると、ウェブサーバ装置23は、処理をS101に戻し、次の買い物に備える。
【0097】
<利点>
以上に説明した本実施形態によると、ユーザの現在地から半径nkm以内の距離に存在する店舗において実際に販売されている商品の中から、ユーザが、購入しようとする商品
名を有する商品を、決定することができる(S101,S105,S106,S108,S109,S110)。そして、ユーザが選択した交通手段によって運搬可能な商品総重量及び体積が算出され(S114,S117,S118,S119)、上述したように決定された商品の総重量と比較され(S204,S205,S208,S211)、後者が前者をオーバーしている場合には、その超過量(超過重量,超過体積)がユーザに警告される(S204,S205,S206)。従って、ユーザは、自己が運搬可能な限度で、購入すべき商品を予め決定することができるので、買い物途中において真に必要な商品を購入しても運搬できなくなってしまうという失敗を、犯すことがなくなる。
【0098】
また、上述したようにユーザが購入することを決定した商品に基づいて、当該商品を使用するレシピが自動的に選択されてユーザに提示される(S201,S206)。従って、ユーザは、食事のメニューや購入すべき商品を熟慮しなければならない煩わしさから、多少なりとも開放される。
【0099】
また、ユーザが購入することを決定した商品名を有する商品が複数種存在したりこれら商品が、ユーザの現在地から半径nkm以内の距離に存在する複数の店舗において販売されていた場合、ユーザが設定した優先要素に応じて、一つの商品(商品ID)と店舗(店舗ID)との組合せが決定される(S501,S504,S515,S516)。従って、個々のユーザの個別の嗜好に合った商品及び店舗の組合せが、きめ細やかに提案されることになる。
【0100】
また、各店舗を買い回る順序は、予め設定されている経路順位を主位的に耐久時間を副次的に参照して決定される他(S509〜S511)、外気温が室温よりも5℃以上高い場合,即ち、生鮮食品が傷みやすい気象条件下では、自動的に、耐久時間を主位的に参照して順序が組み直され(S513)、外気温が室温よりも5℃以上低い場合,即ち、生鮮食品の傷みを考慮する必要がない気象条件下では、自動的に、重量を主位的に参照して順序が組み直される(S514)。従って、ユーザは、生鮮食品を傷ませることなく、また、極力体力を消耗することなく買い回ることが可能になる。
【符号の説明】
【0101】
1 PC
3 インターネット
4 移動通信網
5 モバイル端末
6 POSDBサーバ装置
21 ルータ
22 LAN
23 ウェブサーバ装置
231 通信モジュール
232 CPU
233 RAM
234 ハードディスク
235 WEBサーバプログラム
236 ワークサーバプログラム
237 各種データベース
239 店舗情報テーブル
241 利用者情報テーブル
244 商品情報テーブル
235 お勧めレシピーテーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末と通信可能なサーバ装置を用いて、前記ユーザ端末のディスプレイ上に商品名及び店舗名の組合せを表示する買い物支援システムであって、
前記サーバ装置は、
記憶媒体に夫々格納された、各商品について商品名,商品識別情報を定義する第1データベース,各店舗について店舗識別情報,位置情報を定義する第2データベース,及び、各店舗において販売されている商品の商品識別情報を定義する第3データベースを夫々参照可能であり、
前記ユーザ端末から何れかの商品名を受信すると、
開始位置の位置情報を取得し、
当該位置情報が示す開始位置から所定距離範囲内の位置を示す位置情報が前記第2データベースに定義されており、且つ、前記第1データベースにより前記商品名に対応付けられた商品識別情報が前記第3データベースに定義されている商店の店舗識別情報及び当該商品識別情報を組合せを全て挙げ、
前記ユーザ端末から優先要素の指定を取得し、
前記指定を取得した前記優先要素に従って、前記組合せのうちから、一つの組合せを特定し、
特定した店舗識別情報及び商品識別情報の組合せが示す商品及び店舗を、前記ユーザ端末に通知する
ことを特徴とする買い物支援システム。
【請求項2】
前記サーバ装置は、前記ユーザ端末から通知された当該ユーザ端末の現在位置を示す位置情報を、前記開始位置の位置情報として取得する
ことを特徴とする請求項1記載の買い物支援システム。
【請求項3】
ユーザ端末と通信可能なサーバ装置であって、
各商品について商品名,商品識別情報を定義する第1データベース,各店舗について店舗識別情報,位置情報を定義する第2データベース,及び、各店舗において販売されている商品の商品識別情報を定義する第3データベース,並びにプログラムを格納した記憶媒体と、前記プログラムに従った処理を実行する処理装置とを備え、
前記プログラムは、前記処理装置に対して、前記ユーザ端末から何れかの商品名を受信すると、開始位置の位置情報を取得させ、当該位置情報が示す開始位置から所定距離範囲内の位置を示す位置情報が前記第2データベースに定義されており、且つ、前記第1データベースにより前記商品名に対応付けられた商品識別情報が前記第3データベースに定義されている商店の店舗識別情報及び当該商品識別情報を組合せを全て挙げさせ、前記ユーザ端末から優先要素の指定を取得させ、前記指定を取得した前記優先要素に従って、前記組合せのうちから、一つの組合せを特定させ、特定した店舗識別情報及び商品識別情報の組合せが示す商品及び店舗を、前記ユーザ端末に通知させる
ことを特徴とするサーバ装置。
【請求項4】
ユーザ端末と通信可能なサーバ装置に内蔵されており、且つ、各商品について商品名,商品識別情報を定義する第1データベース,各店舗について店舗識別情報,位置情報を定義する第2データベース,及び、各店舗において販売されている商品の商品識別情報を定義する第3データベース,並びにプログラムを格納した記憶媒体を参照可能なコンピュータに対して、
前記サーバ装置が前記ユーザ端末から何れかの商品名を受信すると、
開始位置の位置情報を取得させ、
当該位置情報が示す開始位置から所定距離範囲内の位置を示す位置情報が前記第2データベースに定義されており、且つ、前記第1データベースにより前記商品名に対応付けら
れた商品識別情報が前記第3データベースに定義されている商店の店舗識別情報及び当該商品識別情報を組合せを全て挙げさせ、
前記ユーザ端末から優先要素の指定を取得させ、
前記指定を取得した前記優先要素に従って、前記組合せのうちから、一つの組合せを特定させ、特定した店舗識別情報及び商品識別情報の組合せが示す商品及び店舗を、前記ユーザ端末に通知させる
ことを特徴とする買い物支援プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate


【公開番号】特開2012−83971(P2012−83971A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−230185(P2010−230185)
【出願日】平成22年10月13日(2010.10.13)
【出願人】(591117192)ニフティ株式会社 (144)
【Fターム(参考)】