購入金額表示システムおよびそのプログラム
【課題】スーパーマーケットなどで客が買物をしながら簡単な操作で随時購入金額が確認できる購入金額表示システムを提供すること。
【解決手段】商品パッケージに印刷してあるバーコードを読み取り、購入合計金額を表示する購入金額表示装置１と、ストアコントローラー３と連結し、購入金額表示装置１から送信されたバーコード情報から商品価格を検索し、返信する商品価格管理装置２とを備え、無線通信によってデータを送受信するようにしたものである。これにより、商品のバーコード情報を送受信することにより自動的に購入額を計算し表示するので、ストアコントローラー３と連結することにより、価格変更にも自動的に対応し、ＰＯＳ登録価格と同じ価格で算出することにより、そのための労力を必要とせず、価格トラブルもなく客の利便性を図ることができるものである。
【解決手段】商品パッケージに印刷してあるバーコードを読み取り、購入合計金額を表示する購入金額表示装置１と、ストアコントローラー３と連結し、購入金額表示装置１から送信されたバーコード情報から商品価格を検索し、返信する商品価格管理装置２とを備え、無線通信によってデータを送受信するようにしたものである。これにより、商品のバーコード情報を送受信することにより自動的に購入額を計算し表示するので、ストアコントローラー３と連結することにより、価格変更にも自動的に対応し、ＰＯＳ登録価格と同じ価格で算出することにより、そのための労力を必要とせず、価格トラブルもなく客の利便性を図ることができるものである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、スーパーマーケットなどで客が買物をしながら都度購入合計額を確認できるもので、双方向通信可能な無線技術を活用し、商品のバーコード情報を送受信することにより、自動的に購入額を計算し表示するもので、店のストアコントローラーと連結することにより、価格変更にも自動的に対応し、レジ登録価格と同じ価格で算出することにより、そのための労力を必要とせず、価格トラブルもなく客の利便性を図ることができる購入金額表示システムおよびそのプログラムに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来、この種の購入金額表示システムとしては、スーパーマーケットなどの買物かごに設置したバーコード読み取り装置に客が購入する商品のバーコードを読ませ、購入合計金額を知ることができるものが提案されている（例えば、特許文献１参照）。
【０００３】
これは、買物かごの後部に設置されているもので、バーコード読み取り部、金額追加キー、金額削除キー、合計金額表示部、商品検索を行う価格照会部、価格計算をおこなう合計価格演算部、合計金額を記憶する記憶部で構成されている。
【特許文献１】特開平２−２７７４１２号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
スーパーマーケットなどで予算内で買物をしたいときなど、電卓を使用したり、暗算しながら買物をしなければならず大変わずらわしいものである。前記従来の特許文献もこの点を改善することを目的にしたものである。
【０００５】
しかしながら、前記従来の特許文献の構成では、商品の価格情報は各買物かごに設定されているため、価格変更があったり、店のその日の特売品やタイムサービス品などがある場合にはその都度価格変更を全ての買物かごに設定し直さなければならず、かなりの労力が必要で店の負担は非常に大きいものとなる。
【０００６】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、店は労力を掛けずに客へのサービス向上につなげることができ、客も簡単な操作で確実な購入金額を確認しながら買物ができる購入金額表示システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
前記従来の課題を解決するために、本発明の購入金額表示システムおよびそのプログラムは、例えばスーパーマーケットなどの買物カートに取り付けて使用するもので、商品パッケージに印刷してあるバーコードを読み取り、バーコードの情報を無線通信によって送信し、受信した商品価格をもとに購入合計価格を表示する購入金額表示装置と、ストアコントローラーと連結し、購入金額表示装置から送信されたバーコード情報をもとに商品価格を検索し、返信する商品価格管理装置とを備えている。
【０００８】
これにより、商品に印刷してあるバーコードを読み取らせることにより、商品価格管理装置から受信した購入額を計算し表示するので、店のストアコントローラーと連結することにより価格変更にも自動的に対応し、例えばＰＯＳ登録価格と同じ価格で算出することにより、そのための労力を必要とせず、価格トラブルもなく客の利便性を図ることができるものである。
【発明の効果】
【０００９】
本発明の購入金額表示システムおよびそのプログラムは、スーパーマーケットなどで客は簡単な操作で確実な購入金額を確認しながら予算に合う買物を楽しむことができ、店側もストアコントローラーと連結することにより価格変更にも自動的に対応し、そのための労力を必要としない。例えばＰＯＳ登録価格と同じ価格で算出することにより、価格トラブルもなく客へのサービス向上を図ることができるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１０】
第１の発明は、例えばスーパーマーケットなどの買物カートに取り付けて使用するもので、商品パッケージに印刷してあるバーコードを読み取り、そのバーコードの情報を無線通信によって送信し、受信した商品価格をもとに購入合計金額を表示する購入金額表示装置と、ストアコントローラーと連結し、購入金額表示装置から送信されたバーコード情報から商品価格を検索し、返信する商品価格管理装置とを備えたことにより、客は簡単な操作で購入合計金額を確認しながら買物をすることができ、店側も価格変更にも自動的に対応できるので、そのための労力を必要とせず客へのサービス向上を図ることができるものである。
【００１１】
第２の発明は、特に第１の発明において、購入金額表示装置は、客が購入する商品のパッケージに印刷されているバーコードを読み取る読み取り手段と、読み取った前記バーコードを商品価格管理装置に送信する送信手段と、前記商品価格管理装置から送信される価格データを受信する受信手段と、受信した前記価格データと既に記憶しているそれまでの購入合計金額に加算する算出手段と、算出した前記購入合計金額を記憶しておく記憶手段と、算出した前記購入合計金額を表示する表示手段とを備えたことにより、客は簡単な操作でリアルタイムに購入合計金額を確認することができ、予算に合う買物を楽しむことができる。
【００１２】
第３の発明は、特に第１の発明において、購入金額表示装置は、一旦、バーコードを読み取らせた商品を返品するときに、キャンセルキーを押し返品する商品のバーコードを読み取らせることで購入合計金額から減算するキャンセル手段を備えたことにより、客は簡単な操作で返品後の購入合計金額をリアルタイムに確認することができ、予算に合う買物を楽しむことができる。
【００１３】
第４の発明は、特に第１の発明において、商品価格管理装置は、ストアコントローラーと連結することにより常に最新の商品価格データを保持し、購入金額表示装置から送信されるバーコード情報を受信する受信手段と、受信したバーコード情報をもとにして商品価格を格納している価格テーブルからその商品価格を抽出する価格抽出手段と、抽出した前記商品価格を前記購入金額表示装置に送信する送信手段と、ストアコントローラーから商品価格情報を受け取り前記価格テーブルに格納する商品価格登録手段とを備えたことにより、価格変更にもフレキシブルに対応し、レジ登録価格と同じ価格で算出することにより、そのための労力を必要とせず、価格トラブルもなく客の利便性を図ることができるものである。
【００１４】
第５の発明は、特に第１〜第４のいずれか１つの発明における購入金額表示システムの機能の少なくとも一部をコンピュータに実行させるためのプログラムとしたことにより、プログラムであるので電気・情報機器、コンピュータ、サーバー等のハードリソースを協働させて本発明の購入金額表示システムの一部あるいは全てを容易に実現することができる。また記録媒体に記録したり通信回線を用いてプログラムを配信したりすることでプログラムの配布・更新やそのインストール作業が簡単にできる。
【００１５】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【００１６】
（実施の形態１）
図１、図２は、本発明の実施の形態１における購入金額表示システムを示すものである。
【００１７】
図１は、本実施の形態における購入金額表示装置１の外観を示すもので、購入金額表示装置１はスーパーマーケットなどの買物カート１０１に取り付けて使用することを想定し、購入金額表示装置１を稼動させるスタートキー１０３と、商品パッケージに印刷してあるバーコードを読み取るバーコード読み取り部１０２と、購入合計価格を表示する購入金額表示部１０５と、一旦、バーコードを読み取らせた商品を返品するときに操作するキャンセルキー１０４を設けたもので、商品を買物カート１０１に入れる動作に合わせてバーコードを読み取ることができるような設計とする。
【００１８】
図２は、本実施の形態における購入金額表示システムの全体構成および各装置の構成説明図である。本構成はスーパーマーケットなどの買物カートに取り付けて使用する購入金額表示装置１と、店のストアコントローラー３と連結し常に最新の商品価格データを保持し、購入金額表示装置１から受け取ったデータをもとに商品価格を検索する商品価格管理装置２とで構成し、購入金額表示装置１と商品価格管理装置２は、それぞれ双方向通信可能な無線送受信手段を内蔵し、無線通信によってデータを送受信するようにした。この場合、必要な通信距離や通信スピード、障害物などを考慮すると、双方向通信可能な特定小電力無線などの利用が最適と考える。また、この無線通信では、データ通信時以外は待受の状態であるため消費電力は極小で済むことになる。
【００１９】
購入金額表示装置１は、商品に印刷されたバーコードを読み取る読み取り手段１１と、読み取ったバーコードを商品価格管理装置２に送信する送信手段１２と、商品価格管理装置２から送信されてくる商品価格を受信する受信手段１３と、受信した商品価格をそれまでの購入合計金額に加算する算出手段１４と、購入合計金額を表示する表示手段１５と、それまでの購入合計金額を記憶する記憶手段１６と、一旦、バーコードを読み取らせた商品を返品するときに算出手段１４に減算指示するキャンセル手段１７とからなる。
【００２０】
商品価格管理装置２は、購入金額表示装置１から送信されてくる商品のバーコード情報を受信する受信手段２１と、受信したバーコード情報から商品価格のキャラクタを読み取る解析手段２３と、読み取った商品価格のキャラクタを商品価格を格納している価格テーブル２５と照合し価格を抽出する価格抽出手段２４と、抽出した価格を購入金額表示装置１に送信する送信手段２２と、ストアコントローラー３から商品価格情報を受け取る商品価格登録手段２６とからなる。
【００２１】
本実施の形態における購入金額表示システムの動作・作用について、図１および図２を用いて説明する。
【００２２】
まず、客が買物カートに取り付けてある購入金額表示装置１のスタートキー１０３を操作することで使用可能状態となり、購入する商品のパッケージに印刷してあるバーコードをバーコード読み取り部１０２に近づけると、読み取り手段１１によりバーコードを読み取り、読み取ったバーコード情報を送信手段１２で商品価格管理装置２に送信する。
【００２３】
送信されたバーコードを商品価格管理装置２の受信手段２１で受信し、受信したバーコード情報から解析手段２３によって価格のキャラクタを読み取り、価格テーブル２５に格納されている商品価格から適合する価格を価格抽出手段２４により抽出し、抽出した商品価格を送信手段２２で購入金額表示装置１に送信する。
【００２４】
商品価格管理装置２から送信されてきた商品価格は購入金額表示装置１の受信手段１３で受信し、記憶手段１６に記憶されているそれまでの購入合計金額と算出手段１４により合算し、表示手段１５により購入金額表示部１０５に表示し、記憶手段１６により記憶する。
【００２５】
次に、一旦、バーコードで読み取らせた商品を返品するときの動作であるが、購入金額表示装置１のキャンセルキー１０４を操作してから、返品する商品のバーコードをバーコード読み取り部１０２に近づけると、読み取り手段１１によりバーコードを読み取り、読み取ったバーコードを送信手段１２で商品価格管理装置２に送信する。送信されたバーコードを商品価格管理装置２の受信手段２１で受信し、受信したバーコードから解析手段２３によって価格のキャラクタを読み取り、価格テーブル２５に格納されている商品価格から適合する価格を価格抽出手段２４により抽出し、抽出した商品価格を送信手段２２で購入金額表示装置１に送信する。
【００２６】
商品価格管理装置２から送信されてきた商品価格は購入金額表示装置１の受信手段１３で受信し、記憶手段１６に記憶されているそれまでの購入合計金額から算出手段１５により減算して、減算した購入合計金額を表示手段１５により購入金額表示部１０５に表示し、記憶手段１６により記憶する。
【００２７】
また、商品価格管理装置２は店のストアコントローラー３と連結することにより、価格変更が生じた場合には常にＰＯＳと同時に変更が行われるように商品価格登録手段２６により価格変更データを受け取り、価格テーブル２５に格納することによりレジでのトラブルや価格変更のための業務は発生しない。
【００２８】
また、スーパーマーケットの更なる情報サービスとして購入した商品の情報を知らせることも考えられる。例えば、食材に付いているバーコードに読み取らせると、その食材を使ったレシピ情報を表示することができ、客へのサービスとともにそのレシピに必要な他の食材も売れ、売上アップにつながることにもなる。
【００２９】
なお、本実施の形態の購入金額表示システムにおける機能の少なくとも一部をコンピュータに実行させるためのプログラムとすることができる。すなわち、実施の形態で説明した手段は、ＣＰＵ（またはマイコン）、ＲＡＭ、ＲＯＭ、記憶・記録装置Ｉ／Ｏなどを備えた電気・情報機器、コンピュータ、サーバーなどのハードリソースを協働させるプログラムの形態で実施してもよい。プログラムの形態であれば、磁気メディアや光メディアなどの記録媒体に記録することで新しい機能の配布・更新やそのインストール作業が簡単にできる。
【産業上の利用可能性】
【００３０】
以上のように、本発明にかかる購入金額表示システムおよびそのプログラムは、バーコードを読み取ることで移動された商品を認識することができるので倉庫管理や厳密な管理の必要な薬品の管理などにも利用できる。
【図面の簡単な説明】
【００３１】
【図１】本発明の実施の形態１における購入金額表示システムの購入金額表示装置１の外観図
【図２】本発明の実施の形態１における購入金額表示システムの構成図
【符号の説明】
【００３２】
１ 購入金額表示装置
２ 商品価格管理装置
３ ストアコントローラー
１１ 読み取り手段
１２、２１ 送信手段
１３、２２ 受信手段
１４ 算出手段
１５ 表示手段
１６ 記憶手段
１７ キャンセル手段
２３ 解析手段
２４ 価格抽出手段
２５ 価格テーブル
２６ 商品価格登録手段
１０１ 買物カート
１０２ バーコード読み取り部
１０３ スタートキー
１０４ キャンセルキー
１０５ 購入金額表示部
【技術分野】
【０００１】
本発明は、スーパーマーケットなどで客が買物をしながら都度購入合計額を確認できるもので、双方向通信可能な無線技術を活用し、商品のバーコード情報を送受信することにより、自動的に購入額を計算し表示するもので、店のストアコントローラーと連結することにより、価格変更にも自動的に対応し、レジ登録価格と同じ価格で算出することにより、そのための労力を必要とせず、価格トラブルもなく客の利便性を図ることができる購入金額表示システムおよびそのプログラムに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来、この種の購入金額表示システムとしては、スーパーマーケットなどの買物かごに設置したバーコード読み取り装置に客が購入する商品のバーコードを読ませ、購入合計金額を知ることができるものが提案されている（例えば、特許文献１参照）。
【０００３】
これは、買物かごの後部に設置されているもので、バーコード読み取り部、金額追加キー、金額削除キー、合計金額表示部、商品検索を行う価格照会部、価格計算をおこなう合計価格演算部、合計金額を記憶する記憶部で構成されている。
【特許文献１】特開平２−２７７４１２号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
スーパーマーケットなどで予算内で買物をしたいときなど、電卓を使用したり、暗算しながら買物をしなければならず大変わずらわしいものである。前記従来の特許文献もこの点を改善することを目的にしたものである。
【０００５】
しかしながら、前記従来の特許文献の構成では、商品の価格情報は各買物かごに設定されているため、価格変更があったり、店のその日の特売品やタイムサービス品などがある場合にはその都度価格変更を全ての買物かごに設定し直さなければならず、かなりの労力が必要で店の負担は非常に大きいものとなる。
【０００６】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、店は労力を掛けずに客へのサービス向上につなげることができ、客も簡単な操作で確実な購入金額を確認しながら買物ができる購入金額表示システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
前記従来の課題を解決するために、本発明の購入金額表示システムおよびそのプログラムは、例えばスーパーマーケットなどの買物カートに取り付けて使用するもので、商品パッケージに印刷してあるバーコードを読み取り、バーコードの情報を無線通信によって送信し、受信した商品価格をもとに購入合計価格を表示する購入金額表示装置と、ストアコントローラーと連結し、購入金額表示装置から送信されたバーコード情報をもとに商品価格を検索し、返信する商品価格管理装置とを備えている。
【０００８】
これにより、商品に印刷してあるバーコードを読み取らせることにより、商品価格管理装置から受信した購入額を計算し表示するので、店のストアコントローラーと連結することにより価格変更にも自動的に対応し、例えばＰＯＳ登録価格と同じ価格で算出することにより、そのための労力を必要とせず、価格トラブルもなく客の利便性を図ることができるものである。
【発明の効果】
【０００９】
本発明の購入金額表示システムおよびそのプログラムは、スーパーマーケットなどで客は簡単な操作で確実な購入金額を確認しながら予算に合う買物を楽しむことができ、店側もストアコントローラーと連結することにより価格変更にも自動的に対応し、そのための労力を必要としない。例えばＰＯＳ登録価格と同じ価格で算出することにより、価格トラブルもなく客へのサービス向上を図ることができるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１０】
第１の発明は、例えばスーパーマーケットなどの買物カートに取り付けて使用するもので、商品パッケージに印刷してあるバーコードを読み取り、そのバーコードの情報を無線通信によって送信し、受信した商品価格をもとに購入合計金額を表示する購入金額表示装置と、ストアコントローラーと連結し、購入金額表示装置から送信されたバーコード情報から商品価格を検索し、返信する商品価格管理装置とを備えたことにより、客は簡単な操作で購入合計金額を確認しながら買物をすることができ、店側も価格変更にも自動的に対応できるので、そのための労力を必要とせず客へのサービス向上を図ることができるものである。
【００１１】
第２の発明は、特に第１の発明において、購入金額表示装置は、客が購入する商品のパッケージに印刷されているバーコードを読み取る読み取り手段と、読み取った前記バーコードを商品価格管理装置に送信する送信手段と、前記商品価格管理装置から送信される価格データを受信する受信手段と、受信した前記価格データと既に記憶しているそれまでの購入合計金額に加算する算出手段と、算出した前記購入合計金額を記憶しておく記憶手段と、算出した前記購入合計金額を表示する表示手段とを備えたことにより、客は簡単な操作でリアルタイムに購入合計金額を確認することができ、予算に合う買物を楽しむことができる。
【００１２】
第３の発明は、特に第１の発明において、購入金額表示装置は、一旦、バーコードを読み取らせた商品を返品するときに、キャンセルキーを押し返品する商品のバーコードを読み取らせることで購入合計金額から減算するキャンセル手段を備えたことにより、客は簡単な操作で返品後の購入合計金額をリアルタイムに確認することができ、予算に合う買物を楽しむことができる。
【００１３】
第４の発明は、特に第１の発明において、商品価格管理装置は、ストアコントローラーと連結することにより常に最新の商品価格データを保持し、購入金額表示装置から送信されるバーコード情報を受信する受信手段と、受信したバーコード情報をもとにして商品価格を格納している価格テーブルからその商品価格を抽出する価格抽出手段と、抽出した前記商品価格を前記購入金額表示装置に送信する送信手段と、ストアコントローラーから商品価格情報を受け取り前記価格テーブルに格納する商品価格登録手段とを備えたことにより、価格変更にもフレキシブルに対応し、レジ登録価格と同じ価格で算出することにより、そのための労力を必要とせず、価格トラブルもなく客の利便性を図ることができるものである。
【００１４】
第５の発明は、特に第１〜第４のいずれか１つの発明における購入金額表示システムの機能の少なくとも一部をコンピュータに実行させるためのプログラムとしたことにより、プログラムであるので電気・情報機器、コンピュータ、サーバー等のハードリソースを協働させて本発明の購入金額表示システムの一部あるいは全てを容易に実現することができる。また記録媒体に記録したり通信回線を用いてプログラムを配信したりすることでプログラムの配布・更新やそのインストール作業が簡単にできる。
【００１５】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【００１６】
（実施の形態１）
図１、図２は、本発明の実施の形態１における購入金額表示システムを示すものである。
【００１７】
図１は、本実施の形態における購入金額表示装置１の外観を示すもので、購入金額表示装置１はスーパーマーケットなどの買物カート１０１に取り付けて使用することを想定し、購入金額表示装置１を稼動させるスタートキー１０３と、商品パッケージに印刷してあるバーコードを読み取るバーコード読み取り部１０２と、購入合計価格を表示する購入金額表示部１０５と、一旦、バーコードを読み取らせた商品を返品するときに操作するキャンセルキー１０４を設けたもので、商品を買物カート１０１に入れる動作に合わせてバーコードを読み取ることができるような設計とする。
【００１８】
図２は、本実施の形態における購入金額表示システムの全体構成および各装置の構成説明図である。本構成はスーパーマーケットなどの買物カートに取り付けて使用する購入金額表示装置１と、店のストアコントローラー３と連結し常に最新の商品価格データを保持し、購入金額表示装置１から受け取ったデータをもとに商品価格を検索する商品価格管理装置２とで構成し、購入金額表示装置１と商品価格管理装置２は、それぞれ双方向通信可能な無線送受信手段を内蔵し、無線通信によってデータを送受信するようにした。この場合、必要な通信距離や通信スピード、障害物などを考慮すると、双方向通信可能な特定小電力無線などの利用が最適と考える。また、この無線通信では、データ通信時以外は待受の状態であるため消費電力は極小で済むことになる。
【００１９】
購入金額表示装置１は、商品に印刷されたバーコードを読み取る読み取り手段１１と、読み取ったバーコードを商品価格管理装置２に送信する送信手段１２と、商品価格管理装置２から送信されてくる商品価格を受信する受信手段１３と、受信した商品価格をそれまでの購入合計金額に加算する算出手段１４と、購入合計金額を表示する表示手段１５と、それまでの購入合計金額を記憶する記憶手段１６と、一旦、バーコードを読み取らせた商品を返品するときに算出手段１４に減算指示するキャンセル手段１７とからなる。
【００２０】
商品価格管理装置２は、購入金額表示装置１から送信されてくる商品のバーコード情報を受信する受信手段２１と、受信したバーコード情報から商品価格のキャラクタを読み取る解析手段２３と、読み取った商品価格のキャラクタを商品価格を格納している価格テーブル２５と照合し価格を抽出する価格抽出手段２４と、抽出した価格を購入金額表示装置１に送信する送信手段２２と、ストアコントローラー３から商品価格情報を受け取る商品価格登録手段２６とからなる。
【００２１】
本実施の形態における購入金額表示システムの動作・作用について、図１および図２を用いて説明する。
【００２２】
まず、客が買物カートに取り付けてある購入金額表示装置１のスタートキー１０３を操作することで使用可能状態となり、購入する商品のパッケージに印刷してあるバーコードをバーコード読み取り部１０２に近づけると、読み取り手段１１によりバーコードを読み取り、読み取ったバーコード情報を送信手段１２で商品価格管理装置２に送信する。
【００２３】
送信されたバーコードを商品価格管理装置２の受信手段２１で受信し、受信したバーコード情報から解析手段２３によって価格のキャラクタを読み取り、価格テーブル２５に格納されている商品価格から適合する価格を価格抽出手段２４により抽出し、抽出した商品価格を送信手段２２で購入金額表示装置１に送信する。
【００２４】
商品価格管理装置２から送信されてきた商品価格は購入金額表示装置１の受信手段１３で受信し、記憶手段１６に記憶されているそれまでの購入合計金額と算出手段１４により合算し、表示手段１５により購入金額表示部１０５に表示し、記憶手段１６により記憶する。
【００２５】
次に、一旦、バーコードで読み取らせた商品を返品するときの動作であるが、購入金額表示装置１のキャンセルキー１０４を操作してから、返品する商品のバーコードをバーコード読み取り部１０２に近づけると、読み取り手段１１によりバーコードを読み取り、読み取ったバーコードを送信手段１２で商品価格管理装置２に送信する。送信されたバーコードを商品価格管理装置２の受信手段２１で受信し、受信したバーコードから解析手段２３によって価格のキャラクタを読み取り、価格テーブル２５に格納されている商品価格から適合する価格を価格抽出手段２４により抽出し、抽出した商品価格を送信手段２２で購入金額表示装置１に送信する。
【００２６】
商品価格管理装置２から送信されてきた商品価格は購入金額表示装置１の受信手段１３で受信し、記憶手段１６に記憶されているそれまでの購入合計金額から算出手段１５により減算して、減算した購入合計金額を表示手段１５により購入金額表示部１０５に表示し、記憶手段１６により記憶する。
【００２７】
また、商品価格管理装置２は店のストアコントローラー３と連結することにより、価格変更が生じた場合には常にＰＯＳと同時に変更が行われるように商品価格登録手段２６により価格変更データを受け取り、価格テーブル２５に格納することによりレジでのトラブルや価格変更のための業務は発生しない。
【００２８】
また、スーパーマーケットの更なる情報サービスとして購入した商品の情報を知らせることも考えられる。例えば、食材に付いているバーコードに読み取らせると、その食材を使ったレシピ情報を表示することができ、客へのサービスとともにそのレシピに必要な他の食材も売れ、売上アップにつながることにもなる。
【００２９】
なお、本実施の形態の購入金額表示システムにおける機能の少なくとも一部をコンピュータに実行させるためのプログラムとすることができる。すなわち、実施の形態で説明した手段は、ＣＰＵ（またはマイコン）、ＲＡＭ、ＲＯＭ、記憶・記録装置Ｉ／Ｏなどを備えた電気・情報機器、コンピュータ、サーバーなどのハードリソースを協働させるプログラムの形態で実施してもよい。プログラムの形態であれば、磁気メディアや光メディアなどの記録媒体に記録することで新しい機能の配布・更新やそのインストール作業が簡単にできる。
【産業上の利用可能性】
【００３０】
以上のように、本発明にかかる購入金額表示システムおよびそのプログラムは、バーコードを読み取ることで移動された商品を認識することができるので倉庫管理や厳密な管理の必要な薬品の管理などにも利用できる。
【図面の簡単な説明】
【００３１】
【図１】本発明の実施の形態１における購入金額表示システムの購入金額表示装置１の外観図
【図２】本発明の実施の形態１における購入金額表示システムの構成図
【符号の説明】
【００３２】
１ 購入金額表示装置
２ 商品価格管理装置
３ ストアコントローラー
１１ 読み取り手段
１２、２１ 送信手段
１３、２２ 受信手段
１４ 算出手段
１５ 表示手段
１６ 記憶手段
１７ キャンセル手段
２３ 解析手段
２４ 価格抽出手段
２５ 価格テーブル
２６ 商品価格登録手段
１０１ 買物カート
１０２ バーコード読み取り部
１０３ スタートキー
１０４ キャンセルキー
１０５ 購入金額表示部
【特許請求の範囲】
【請求項１】
買物カートに取り付けて使用するもので、商品パッケージに印刷してあるバーコードを読み取り、前記バーコードの情報を無線通信によって送信し、受信した商品価格をもとに購入合計金額を表示する購入金額表示装置と、商品価格を管理するストアコントローラーと繋がり、前記購入金額表示装置から送信されたバーコード情報をもとに商品価格を検索し、前記購入金額表示装置に返信する商品価格管理装置とを備えた購入金額表示システム。
【請求項２】
購入金額表示装置は、客が購入する商品のパッケージに印刷されているバーコードを読み取る読み取り手段と、読み取った前記バーコードを商品価格管理装置に送信する送信手段と、前記商品価格管理装置から送信される価格データを受信する受信手段と、受信した前記価格データと既に記憶しているそれまでの購入合計金額に加算する算出手段と、算出した前記購入合計金額を記憶しておく記憶手段と、算出した前記購入合計金額を表示する表示手段とを備えた請求項１に記載の購入金額表示システム。
【請求項３】
購入金額表示装置は、一旦、バーコードを読み取らせた商品を返品するときに、キャンセルキーを押し返品する商品のバーコードを読み取らせることで購入合計金額から減算するキャンセル手段を備えた請求項１に記載の購入金額表示システム。
【請求項４】
商品価格管理装置は、購入金額表示装置から送信されるバーコード情報を受信する受信手段と、受信したバーコード情報をもとにして商品価格を格納している価格テーブルからその商品価格を抽出する価格抽出手段と、抽出した前記商品価格を前記購入金額表示装置に送信する送信手段と、ストアコントローラーから商品価格情報を受け取り前記価格テーブルに格納する商品価格登録手段とを備えた請求項１に記載の購入金額表示システム。
【請求項５】
請求項１〜４のいずれか１項に記載の購入金額表示システムにおける機能の少なくとも一部をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項１】
買物カートに取り付けて使用するもので、商品パッケージに印刷してあるバーコードを読み取り、前記バーコードの情報を無線通信によって送信し、受信した商品価格をもとに購入合計金額を表示する購入金額表示装置と、商品価格を管理するストアコントローラーと繋がり、前記購入金額表示装置から送信されたバーコード情報をもとに商品価格を検索し、前記購入金額表示装置に返信する商品価格管理装置とを備えた購入金額表示システム。
【請求項２】
購入金額表示装置は、客が購入する商品のパッケージに印刷されているバーコードを読み取る読み取り手段と、読み取った前記バーコードを商品価格管理装置に送信する送信手段と、前記商品価格管理装置から送信される価格データを受信する受信手段と、受信した前記価格データと既に記憶しているそれまでの購入合計金額に加算する算出手段と、算出した前記購入合計金額を記憶しておく記憶手段と、算出した前記購入合計金額を表示する表示手段とを備えた請求項１に記載の購入金額表示システム。
【請求項３】
購入金額表示装置は、一旦、バーコードを読み取らせた商品を返品するときに、キャンセルキーを押し返品する商品のバーコードを読み取らせることで購入合計金額から減算するキャンセル手段を備えた請求項１に記載の購入金額表示システム。
【請求項４】
商品価格管理装置は、購入金額表示装置から送信されるバーコード情報を受信する受信手段と、受信したバーコード情報をもとにして商品価格を格納している価格テーブルからその商品価格を抽出する価格抽出手段と、抽出した前記商品価格を前記購入金額表示装置に送信する送信手段と、ストアコントローラーから商品価格情報を受け取り前記価格テーブルに格納する商品価格登録手段とを備えた請求項１に記載の購入金額表示システム。
【請求項５】
請求項１〜４のいずれか１項に記載の購入金額表示システムにおける機能の少なくとも一部をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【図１】
【図２】
【図２】
【公開番号】特開２００６−２１５６０５（Ｐ２００６−２１５６０５Ａ）
【公開日】平成１８年８月１７日（２００６．８．１７）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００５−２４７３９（Ｐ２００５−２４７３９）
【出願日】平成１７年２月１日（２００５．２．１）
【出願人】（０００００５８２１）松下電器産業株式会社 (73,050)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１８年８月１７日（２００６．８．１７）
【国際特許分類】
【出願日】平成１７年２月１日（２００５．２．１）
【出願人】（０００００５８２１）松下電器産業株式会社 (73,050)
【Ｆターム（参考）】
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