超音波エネルギを付与されたポリマを用いて痛みを緩和する装置および方法。
痛みを緩和するために使用可能なエネルギを付与されたポリマを製造する方法および装置は、痛みを緩和する効果を提供するために使用される超音波エネルギをポリマに付与する超音波システムを具える。ポリマにエネルギを付与するために、超音波は、直接接触、接触媒体を介して、または、接触しないで、ポリマに送られる。UV、マイクロ波、レーザ、電流、RF、太陽、光、磁石/電磁石など他のエネルギをポリマにエネルギを付与するために用いてもよい。エネルギを付与されたポリマをすぐに使用者に付し、痛みを緩和するか、または、エネルギを付与されたポリマは貯蔵部材に配置され、後で取り出して、痛みを緩和する効果を得るために、使用者に付すことができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、痛みの緩和に関する。特に、本発明は、超音波に暴露することによってエネルギを付与されたポリマを用いて痛みを緩和する装置および方法に関し、前記ポリマは、超音波暴露からポリマに付与されるエネルギを貯蔵可能である。
【背景技術】
【0002】
限定するものではないが、関節炎、筋肉痛、頭痛などに関連した長期に亘り長引く痛みをエネルギの各種形態で治療することは、当分野では周知である。最も良く選択されるエネルギは、熱エネルギの変形であり、特に、携帯可能なパッドまたはパックを介して加えられる熱や低温である。熱エネルギを携帯可能なパックまたはパッドに加えることは、沸騰した水または電子レンジなどの高温環境、または、冷蔵庫や冷凍庫などの低温環境にパッドまたはパックを配置することによる化学反応またはエネルギ移動手段によってなされる。熱エネルギを携帯可能なパッドまたはパックに移動させるときに、パッドまたはパックが過熱または過冷却することがある。使用者に付されると、過熱されたパッドまたはパックは、使用者を不快にさせるか、使用者の肌に火傷を負わせる可能性がある。同様に、過冷却されたパッドまたはパックは、使用者の身体に付されると、使用者を不快にさせるか、使用者の肌に凍傷を負わせる可能性がある。
【0003】
携帯可能なパッドまたはパックへの熱エネルギの供給は、一時的に分離されている2又はそれ以上の化学物質(chemical)をパックまたはパッド内に置くことによって実現される。これらの化学物質は、吸熱化学反応または発熱化学反応を生じさせるように組み合わせることが可能である。使用者が痛みを緩和することが必要なときに、使用者は、反応性化学物質を分離している障壁を除去することによって、パッドまたはパックを活性化させる。熱エネルギを生成するという点では効率的であるが、携帯可能なパックまたはパッドに化学物質を使用することは、使用される化学物質が、パッドまたはパックから漏れ出た場合、使用者の肌を傷つける可能性があり危険である。
【0004】
長期に亘り長引く痛みの位置に熱エネルギを付与することは、化学物質とクリームを患部に塗布して、蒸発させることでも行われる。熱を発生させるという点では効果的ではないが、肌に塗布された化学物質の蒸発は、長期に亘る長引く痛みが生じている使用者の身体の位置に局所的な冷却を生じさせる。クリームと化学物質の使用は、クリームと化学物質が、塗布するためにしばしば液状(messy)であり、使用者の目や粘膜と接触したときに強力な刺激が生じるという不都合がある。
【0005】
治療用エネルギを発生させて、長期に亘る長引く痛みが生じている身体の一部に当てることは、電気的刺激によってもなされる。経皮電気神経刺激(TENS)は、例示的な方法論である。TENSおよび他の同様の方法は、長期に亘る長引く痛みの部位に亘って使用者の肌に電流を誘導する電極を使用することによって痛みを治療する。携帯可能なTENS、および、同様の装置が製造され市場に出されている。バッテリまたは外部電源を必要とし、これらは容積がかさばるので、TENS装置は正確には携帯可能ではない。さらに、この装置は、装置の使用者がバッテリまたは電気コンセントを持っていない場合価値がない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
電気エネルギに基づいて長期に亘る長引く痛みを治療することの制限により、かさばらず、使用者が外部のエネルギ源またはバッテリを供給する必要がなく、使用者の肌を刺激し、損傷または火傷させる化学物質から熱エネルギを得るものではなく、使用者を傷つけるのを避けるために過熱または過冷却できない、携帯可能な装置を必要性を生じさせる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、超音波に暴露することによってエネルギを付与したポリマを用いて痛みを緩和させる装置およびその方法に関し、このポリマは、超音波暴露からポリマに付与されたエネルギを貯蔵可能である。本発明による装置および方法は、上記の必要性を満たし、本開示を検討した当分野の当業者によって認識される、さらなる利点および改善を提供する。
【0008】
本発明は、超音波ジェネレータ、超音波トランデューサ、超音波ホーンおよび超音波先端部を具える。ポリマを超音波に暴露することで、ポリマにエネルギを付与し、ポリマは、痛みの緩和に使用可能である。
【0009】
超音波は、ポリマにエネルギを付与するためにポリマに送られる。超音波は、ポリマを超音波先端部に直接接触させることによって、接触媒体を介してポリマに接触させること、または、ポリマに接触させずに、送波される。エネルギを付与されたポリマを、使用者に塗布して、エネルギを付与された直後に、鎮痛効果を提供するか、あるいは、エネルギを付与されたポリマを将来の使用のために保存する。本発明は、超音波暴露によってエネルギを付与されたポリマを使用する装置および方法に関する。
【0010】
本発明は、超音波暴露によってエネルギを付与されたポリマを使用する痛みを緩和する装置および方法に関する。
【0011】
本発明の一態様は、急速に痛みを緩和する方法および装置を提供することができる。
【0012】
本発明の他の様態は、より効果的に痛みを緩和する方法および装置を提供することができる。
【0013】
本発明の別の態様は、より効率的に痛みを緩和する方法および装置を提供することができる。
【0014】
本発明の別の態様は、より安全に痛みを緩和する方法および装置を提供することができる。
【0015】
本発明の別の態様は、化学物質または薬剤を使用しないで痛みを緩和する方法および装置を提供することができる。
【0016】
本発明の別の態様は、簡単に利用できる痛みを緩和する方法および装置を提供することができる。
【0017】
本発明の別の態様は、個人が家で使用可能な痛みを緩和する方法および装置を提供することができる。
【0018】
本発明の別の態様は、痛みを緩和する携帯可能な手段を提供することができる。
【0019】
本発明のこれらの態様および他の態様は、以下の詳細な説明および図面より明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明は、超音波を暴露することでエネルギを付与されるポリマを用いた痛みを緩和する装置および方法であり、前記ポリマは、超音波暴露からポリマに付与されるエネルギを貯蔵可能である。本発明の好適な実施例は、装置および方法の内容において、図面に例示され、以下で詳細に説明される。
【0021】
図1は、本発明によるポリマをエネルギを付与可能な超音波装置に関する斜視図である。超音波装置は、超音波ジェネレータ1、電力供給コード2、超音波トランスデューサ3、超音波ホーン4および超音波先端部5を具える。
【0022】
図2は、図1に示される超音波ホーン4および超音波先端部5を有する超音波トランスデューサ3の断面図である。超音波トランスデューサ3は、超音波ホーンに連結される。超音波ホーン4は、ねじきり(スレッディング)または他の手段6によって超音波先端部5に機械的に連結されている。好適な実施例は、機械的インターフェースによって超音波ホーン4に直接連結した超音波先端部5を具え、代替の実施例は、機械的インターフェースを具えない単一ピースとなるように、超音波ホーン4に直接連結した超音波先端部5を具える。
【0023】
図3a−3gは、図1に示される超音波装置で使用され得る超音波先端部の正面図である。図3aは、滑らかな前面7および円形周囲境界8を有する超音波先端部である。図3bは、ローレット(knurled)前面9および方形周囲境界10を有する超音波先端部である。図3cは、錐体を有する(piramidal)前面11および三角形周囲境界12を有する超音波先端部である。図3dは、円筒を有する前面13および多角形周囲境界14を有する超音波先端部である。図3eは、スパイクを有する前面15および楕円形周囲境界16を有する超音波先端部である。図3fは、波状前面17および方形周囲境界18を有する超音波先端部である。図3gは、溝付き正面図19および方形周囲境界20を有する超音波先端部である。これらは、本発明による超音波装置に使用することができる超音波先端部の前面および周囲境界の例である。他の前面および周囲境界も、同様に効果がある。さらに、どのような前面であっても、いずれかの周囲境界と組み合わせて適合することができる。
【0024】
図4は、ポリマとの直接接触を介してポリマにエネルギを付与可能な超音波装置の斜視図である。超音波装置は、超音波電力ジェネレータ1、電力供給コード2、超音波トランスデューサ3、超音波ホーン4および超音波先端部5を具える。超音波先端部5は、ベース部材22に配置されるポリマ21に超音波エネルギを送る。ポリマ21の例は、限定するものではないが、結晶性ポリマ、アモルファスポリマ、ポリマ合金、連邦食品医薬品局による医療用デバイスまたは食品接触物質(food contact substance)に使用するのに適した他のポリマ、を含む。現在許可されていないその他のポリマは、同様の効果でもよい。使用に推奨するポリマは、結晶性ポリマである。超音波を送出する間にポリマ21を配置するベース部材22の例には、金属、ポリマ、エラストマ、セラミック、ゴム、ファブリック、複合材料、または、これらの組み合わせが含まれる。エネルギを付与されたポリマ21を付して、痛みを緩和する効果を提供することができる。
【0025】
図5は、図4に示される超音波装置の詳細な図面であり、超音波装置は、ポリマとの直接接触を介してポリマにエネルギを付与できる。超音波先端部5は、ベース材料22に配置されたポリマ21に超音波を送る。使用されるベース部材22に依存して、超音波は、生じた超音波エネルギを示す正弦波で図示されるように、ベース部材22を介して移動することができる。超音波のパラメータによって、ベース部材22の上側および下側表面レベルの両方で生じることがある。超音波の反射は、ポリマ21の下側表面でも生じる可能性がある。最終的に、反射の量は、超音波先端部5とポリマ21の下側表面との間の距離d1によって変わり、超音波先端部5とベース部材22の下側表面との間の距離d2によって変わる。超音波反射によって、ポリマはエネルギを付与可能な超音波に二重に暴露されることとなる。
【0026】
図6は、直接接触を介してポリマにエネルギを付与可能な超音波装置を用いた生産工程の斜視図である。超音波装置は、超音波電力ジェネレータ1、電力供給コード2、超音波トランスデューサ3、超音波ホーン4および超音波先端部5を具える。超音波先端部5は、ベース部材23に配置されるポリマ21に超音波を送る。超音波に暴露されることによってエネルギを付与された後、ポリマ21は生産工程を進み、シーラ25によって固定される貯蔵部材24内に移動し、シールされたパケット26となる。使用する貯蔵部材24の例は、限定するものではないが、プラスチックバッグ、プラスチックスリーブ、フィルムまたはファブリックを含む。他の貯蔵部材も、同様の効果を有する。エネルギを付与されたポリマ21を、痛みを緩和する効果を提供する使用者に付されることができる。貯蔵部材24の使用によって、ポリマ21がエネルギを貯蔵可能となり、未来の時点で、ポリマ21をシールされたパケット26から取り出して使用者に付し、痛みを緩和する効果を提供する。
【0027】
図7は、接触媒体を介してポリマにエネルギを付与可能な超音波装置を用いた生産工程の斜視図である。超音波先端部5は、接触媒体27を介して超音波エネルギをベース部材23に配置されるポリマ21に送る。接触媒体27の例は、限定するものではないが、フィルム、液体、ゲルまたは軟膏を含む。他の接触媒体27も同様の効果がある。超音波に暴露されることによってエネルギを付与された後、ポリマ21は、生産工程を進み、貯蔵部材24に移動され、貯蔵部材24はシーラ25によって固定され、シールされたパケット26となる。使用する貯蔵部材24の例は、限定するものではないが、プラスチックバッグ、プラスチックスリーブ、フィルムまたはファブリックを含む。他の貯蔵部材も同様の効果がある。エネルギを付与されたポリマ21を、痛みを緩和する効果を提供するように、使用者に付すことができる。貯蔵部材24の使用によって、ポリマ21にエネルギを貯蔵可能となり、従って、未来の時点で、ポリマ21をシールされたパケット26から取り出し、使用者に付して痛みを緩和する効果を提供する。
【0028】
図8は、ポリマにエネルギを付与可能な超音波装置、および、貯蔵用にポリマをシールする別の装置を用いた生産工程の斜視図である。超音波ホーン5は、ベース部材23に配置されるポリマ21に対して超音波を送る。超音波に暴露することによってエネルギを付与された後、ポリマ21は生産工程を進み、貯蔵部材のスプール29から放出される貯蔵部材28に移動する。貯蔵部材28は、1つの粘着性側部および1つの非粘着性側部からなるか、または、2つの非粘着性側部からなるものでもよい。使用する貯蔵部材28の例は、限定するものではないが、プラスチックバッグ、プラスチックスリーブ、フィルムまたはファブリックを含む。他の貯蔵部材も同様の効果がある。次いで、ポリマ21は、超音波先端部30から送られてくる超音波で超音波溶接することによって、貯蔵部材28中にシールされる。超音波溶接は、シーリング方法の一例であり、熱など他の方法も同様の有効である。シールされたパケット26は、ホイール31を駆動することによって生産工程を進み、ここで、シールされたパケット26は、切断ブロック33に接触するブレード32によって個別のセクションに切断される。他の方法および装置も、シールされたパケット26の分離に有効である。貯蔵部材28の使用によって、ポリマ21にエネルギを貯え、未来の時点でシールしたパケット26からポリマ21を取り出して使用者に付して、痛みを和らげる効果を提供することができる。
【0029】
図9は、ポリマへのエネルギ付与およびエネルギを付与されたポリマのシーリングの双方が可能である超音波装置を用いた生産工程の斜視図である。ポリマ21は、生産工程を、貯蔵部材スプール29から放出される貯蔵部材28中へと進む。次いで、超音波先端部34は、二重の機能を果たす。すなわち、先端部34は、貯蔵部材28にあるポリマ21に超音波を送り、先端部34は、さらに、貯蔵部材28中にポリマ21をシールするために、貯蔵部材28に超音波を送る。超音波エネルギを送って貯蔵部材28中にポリマをシールする前、その間、またはその後に、ポリマ21にエネルギを付すことができる。シールされたパケット26は、ホイール31を駆動させることによって生産工程を進み、次いで、切断ブロック33に接触するブレード32によって個々のセクションに切断される。他の方法および装置もシールされたパケット26を個別にするのに同様の効果を有する。エネルギを付与されたポリマ21は、痛みを緩和する効果を提供するために、使用者に付される。貯蔵部材28を使用することによって、ポリマ21がエネルギを蓄えることができ、従って、未来の時点で、ポリマ21をシールされたパケット26から取り出すことができ、痛みを緩和する効果を提供するために使用者に付すことができる。
【0030】
図10は、超音波先端部の放射面から、移動するポリマにエネルギを付与することができる回転超音波装置を用いた生産工程の斜視図である。この超音波装置は、超音波ホーン36に連結された超音波トランスデューサ35を具え、超音波ホーン36は超音波先端部37に連結される。この超音波装置は回転し、ポリマ38が生産工程を進むときに、超音波先端部37の放射面からポリマ38にエネルギを付与する。回転超音波装置の超音波先端部37の推奨される周囲境界は円である。他の周囲境界も、同様に有効である。超音波先端部37の推奨される放射面は滑らかである。ローレット(knurled)、波状または溝付き(図示せず)など他の放射面も、同様に有効である。この生産工程の方法によれば、大量のポリマセクションを一度に超音波処理することが可能である。なぜなら、移動するポリマ38は未来の時点で使用するために、エネルギを付与された後、個々のセクションに切断することが可能となるためである。
【0031】
図11は、超音波先端部の放射面から、移動するポリマにエネルギを付与可能な回転超音波先端部を具えた生産工程の断面図である。移動するポリマ38は生産工程を進み、回転超音波先端部37の放射面から送られる超音波によってエネルギを付与される。回転超音波先端部37から移動するポリマ38の他方の面の固定位置に配置されているベース部材39がある。移動するポリマ38にエネルギを付与すると、未来の時点で使用するため個々のセクションに切断してシールされる。
【0032】
図12は、移動するポリマにエネルギを付与可能な、固定位置にある超音波先端部を用いた生産工程の断面図である。移動するポリマ38は生産工程を進み、固定位置に配置された超音波先端部40の放射面または遠位端から送られてくる超音波によってエネルギを付与される。固定された超音波先端部40から移動するポリマの他方の面に配置されるベース部材41がある。このベース部材41は、ポリマ38が生産工程を進むと回転する。移動するポリマ38にエネルギが付与されると、未来の時点で使用するために個々のセクションに切断しシール可能される。
【0033】
図13は、超音波先端部の放射面から、2つの回転超音波先端部を用いて移動するポリマにエネルギを付与可能な生産工程の断面図である。移動するポリマ38は生産工程を進み、回転超音波先端部37の放射端から送られる超音波によって各々の面にエネルギが付与される。この生産工程中にはベース部材はない。移動するポリマ38はエネルギを付与されると、未来の時点で使用するために個々のセクションに切断され、シールされる。
【0034】
図14は、超音波先端部の放射面から、回転超音波先端部を用いて移動するポリマにエネルギを付与可能な生産工程の断面図である。移動するポリマ38は生産工程を進み、回転超音波先端部37の放射面から送られてくる超音波によってエネルギを付与される。回転超音波先端部37から移動するポリマ38の他方の面に配置されるベース部材41がある。このベース部材も、ポリマ38が生産工程を進むと回転する。移動するポリマ38がエネルギを付与されると、未来の時点で使用するために個々のセクションに切断され、シールされる。
【0035】
ポリマにエネルギを付与可能な超音波の周波数領域は、約15kHzから約40MHzであり、好適には、約20kHzから約40kHzの好適な周波数範囲である。推奨される超音波低域周波数値は、約30kHzであり、推奨される超音波高域周波数値は約3MHzである。超音波の振幅は、1ミクロン以上でもよい。低域周波数超音波の好適な振幅範囲は約50〜60ミクロンであり、低域周波数超音波に対して推奨される振幅値は約50ミクロンである。高域周波数超音波の好適な振幅の範囲は、約3〜10ミクロンであり、高域周波数超音波に対して推奨される振幅値は約3ミクロンである。超音波処理時間は、超音波周波数、振幅、強度、ポリマの種類、ポリマの厚さ、ベース部材の種類、ベース部材の厚さなどの要因によって変わる。
【0036】
超音波は、超音波装置からポリマに送られ、ポリマにエネルギを付与する。超音波は、直接接触して、接触媒体を介して、または接触せずに送波可能である。さらに、超音波は、超音波ホーン/先端部の遠位端または放射面から送波可能である。使用される超音波先端部の形状は変更できる。周囲境界は、円形、方形、三角形、多角形、楕円、他の同様な形状、または形状の組み合わせである。超音波先端部の前面は、滑らか、ローレット、錐体を有する、円柱を有する、スパイク状、波状、溝付き、他の同様な面またはこれらの面の組み合わせでもよい。超音波先端部の好適な形状は、方形の周囲境界を有する滑らかな前面であるが、他の形状でも、同様の効果を得られる。
【0037】
ポリマは、表面部材に配置され、超音波に暴露されることによってエネルギを付与される。使用される表面部材は、金属、ポリマ、エラストマ、セラミック、ゴム、ファブリック、複合材料、他の同様の効果がある表面部材、または、これらの組み合わせなど様々である。表面部材の寸法および厚さも様々である。この表面部材は、ポリマがエネルギ付与される間、ベースとして作用するほかに、付加的な目的に使用可能である。使用される表面部材、および、送られる超音波のパラメータに対応して、超音波は、表面部材から反射し、再度ポリマに返り、ポリマにエネルギを付与可能な超音波に二重に暴露される。超音波は、ポリマ自体の低い表面レベルにも反射する。ポリマは、さらに、UV、マイクロ波、レーザ、電流、RF、太陽、光、磁石/電磁石などの超音波以外の手段によってエネルギを付与可能である。
【0038】
ポリマは、超音波によってエネルギを付与される前、後またはその間に貯蔵部材中に配置されている。ポリマは、エネルギを付与され、次いで貯蔵部材内に落とされ、貯蔵部材に送り込まれる。または、エネルギを付与されたポリマを貯蔵する他の方法を用いてもよい。ポリマはエネルギ付与およびシーリングを同時に行うことが可能である。最終的に、ポリマは、貯蔵部材内にシールされ、貯蔵部材を介してエネルギを付与可能である。
【0039】
エネルギを付与されたポリマは使用者に付され、痛みを緩和する効果を提供することができる。エネルギを付与されたポリマを、未来の時点で貯蔵部材から取り出し、使用者に付し、痛みを緩和する効果を提供できる。エネルギを付与されたポリマの推奨される使用は、エネルギを付与されたポリマを使用者の肌に直接付すことであり、好ましくは、使用者の痛みのある領域の上にエネルギを付与されたポリマを置くことである。
【0040】
特定の実施例および方法を本明細書中に例示し、記載してきたが、当分野の当業者であれば、同様の目的を達成するために予想されるいずれの装置も、明細書中に示された特定の実施例および方法に代替可能であることを理解されたい。上述の記載は、例示のみを目的としたものであって限定を意図していない。上記の実施例および他の実施例の組み合わせ、ならびに、上記の使用方法および他の使用方法の組み合わせも、本開示に基づくことで当業者であれば明らかである。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲とともに、この特許請求の範囲が包含する均等物の全ての範囲に関して規定されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0041】
本発明は、好ましい実施例の図面を参照して示され、記載され、その詳細が明確に理解されるであろう。
【図1】図1は、本発明による、ポリマにエネルギを付与することができる超音波装置の斜視図である。
【図2】図2は、超音波装置の断面図である。
【図3】図3は、超音波装置を用いて使用される超音波先端部の正面図である。
【図4】図4は、ポリマとの直接接触を介してポリマにエネルギを付与可能な超音波装置の斜視図である。
【図5】図5は、ポリマとの直接接触を介してポリマにエネルギを付与可能な超音波装置の斜視図である。
【図6】図6は、直接接触を介してポリマにエネルギを付与可能な超音波装置に関する生産工程の斜視図である。
【図7】図7は、接触媒体を介してポリマにエネルギを付与可能な超音波装置に関する生産工程の斜視図である。
【図8】図8は、ポリマにエネルギを付与可能な超音波装置、および、貯蔵用にポリマをシールする別の装置に関する例示的な生産工程の斜視図である。
【図9】図9は、超音波先端部の放射淡から移動するポリマにエネルギを付与し、貯蔵用にエネルギを付与されたポリマをシーリングする生産工程の斜視図である。
【図10】図10は、超音波の放射端から移動するポリマにエネルギを付与可能な回転超音波端部に関する生産工程の斜視図である。
【図11】図11は、超音波先端部の放射端から移動するポリマにエネルギを付与可能な回転超音波端部に関する生産工程の断面図である。
【図12】図12は、移動するポリマにエネルギを付与可能な固定位置の超音波先端部に関する生産工程の断面図である。
【図13】図13は、超音波先端部の放射端から移動するポリマにエネルギを付与可能な2つの回転超音波端部に関する生産工程の断面図である。
【図14】図14は、超音波先端部の放射端から移動するポリマにエネルギを付与可能な回転超音波先端部に関する生産工程の断面図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、痛みの緩和に関する。特に、本発明は、超音波に暴露することによってエネルギを付与されたポリマを用いて痛みを緩和する装置および方法に関し、前記ポリマは、超音波暴露からポリマに付与されるエネルギを貯蔵可能である。
【背景技術】
【0002】
限定するものではないが、関節炎、筋肉痛、頭痛などに関連した長期に亘り長引く痛みをエネルギの各種形態で治療することは、当分野では周知である。最も良く選択されるエネルギは、熱エネルギの変形であり、特に、携帯可能なパッドまたはパックを介して加えられる熱や低温である。熱エネルギを携帯可能なパックまたはパッドに加えることは、沸騰した水または電子レンジなどの高温環境、または、冷蔵庫や冷凍庫などの低温環境にパッドまたはパックを配置することによる化学反応またはエネルギ移動手段によってなされる。熱エネルギを携帯可能なパッドまたはパックに移動させるときに、パッドまたはパックが過熱または過冷却することがある。使用者に付されると、過熱されたパッドまたはパックは、使用者を不快にさせるか、使用者の肌に火傷を負わせる可能性がある。同様に、過冷却されたパッドまたはパックは、使用者の身体に付されると、使用者を不快にさせるか、使用者の肌に凍傷を負わせる可能性がある。
【0003】
携帯可能なパッドまたはパックへの熱エネルギの供給は、一時的に分離されている2又はそれ以上の化学物質(chemical)をパックまたはパッド内に置くことによって実現される。これらの化学物質は、吸熱化学反応または発熱化学反応を生じさせるように組み合わせることが可能である。使用者が痛みを緩和することが必要なときに、使用者は、反応性化学物質を分離している障壁を除去することによって、パッドまたはパックを活性化させる。熱エネルギを生成するという点では効率的であるが、携帯可能なパックまたはパッドに化学物質を使用することは、使用される化学物質が、パッドまたはパックから漏れ出た場合、使用者の肌を傷つける可能性があり危険である。
【0004】
長期に亘り長引く痛みの位置に熱エネルギを付与することは、化学物質とクリームを患部に塗布して、蒸発させることでも行われる。熱を発生させるという点では効果的ではないが、肌に塗布された化学物質の蒸発は、長期に亘る長引く痛みが生じている使用者の身体の位置に局所的な冷却を生じさせる。クリームと化学物質の使用は、クリームと化学物質が、塗布するためにしばしば液状(messy)であり、使用者の目や粘膜と接触したときに強力な刺激が生じるという不都合がある。
【0005】
治療用エネルギを発生させて、長期に亘る長引く痛みが生じている身体の一部に当てることは、電気的刺激によってもなされる。経皮電気神経刺激(TENS)は、例示的な方法論である。TENSおよび他の同様の方法は、長期に亘る長引く痛みの部位に亘って使用者の肌に電流を誘導する電極を使用することによって痛みを治療する。携帯可能なTENS、および、同様の装置が製造され市場に出されている。バッテリまたは外部電源を必要とし、これらは容積がかさばるので、TENS装置は正確には携帯可能ではない。さらに、この装置は、装置の使用者がバッテリまたは電気コンセントを持っていない場合価値がない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
電気エネルギに基づいて長期に亘る長引く痛みを治療することの制限により、かさばらず、使用者が外部のエネルギ源またはバッテリを供給する必要がなく、使用者の肌を刺激し、損傷または火傷させる化学物質から熱エネルギを得るものではなく、使用者を傷つけるのを避けるために過熱または過冷却できない、携帯可能な装置を必要性を生じさせる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、超音波に暴露することによってエネルギを付与したポリマを用いて痛みを緩和させる装置およびその方法に関し、このポリマは、超音波暴露からポリマに付与されたエネルギを貯蔵可能である。本発明による装置および方法は、上記の必要性を満たし、本開示を検討した当分野の当業者によって認識される、さらなる利点および改善を提供する。
【0008】
本発明は、超音波ジェネレータ、超音波トランデューサ、超音波ホーンおよび超音波先端部を具える。ポリマを超音波に暴露することで、ポリマにエネルギを付与し、ポリマは、痛みの緩和に使用可能である。
【0009】
超音波は、ポリマにエネルギを付与するためにポリマに送られる。超音波は、ポリマを超音波先端部に直接接触させることによって、接触媒体を介してポリマに接触させること、または、ポリマに接触させずに、送波される。エネルギを付与されたポリマを、使用者に塗布して、エネルギを付与された直後に、鎮痛効果を提供するか、あるいは、エネルギを付与されたポリマを将来の使用のために保存する。本発明は、超音波暴露によってエネルギを付与されたポリマを使用する装置および方法に関する。
【0010】
本発明は、超音波暴露によってエネルギを付与されたポリマを使用する痛みを緩和する装置および方法に関する。
【0011】
本発明の一態様は、急速に痛みを緩和する方法および装置を提供することができる。
【0012】
本発明の他の様態は、より効果的に痛みを緩和する方法および装置を提供することができる。
【0013】
本発明の別の態様は、より効率的に痛みを緩和する方法および装置を提供することができる。
【0014】
本発明の別の態様は、より安全に痛みを緩和する方法および装置を提供することができる。
【0015】
本発明の別の態様は、化学物質または薬剤を使用しないで痛みを緩和する方法および装置を提供することができる。
【0016】
本発明の別の態様は、簡単に利用できる痛みを緩和する方法および装置を提供することができる。
【0017】
本発明の別の態様は、個人が家で使用可能な痛みを緩和する方法および装置を提供することができる。
【0018】
本発明の別の態様は、痛みを緩和する携帯可能な手段を提供することができる。
【0019】
本発明のこれらの態様および他の態様は、以下の詳細な説明および図面より明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明は、超音波を暴露することでエネルギを付与されるポリマを用いた痛みを緩和する装置および方法であり、前記ポリマは、超音波暴露からポリマに付与されるエネルギを貯蔵可能である。本発明の好適な実施例は、装置および方法の内容において、図面に例示され、以下で詳細に説明される。
【0021】
図1は、本発明によるポリマをエネルギを付与可能な超音波装置に関する斜視図である。超音波装置は、超音波ジェネレータ1、電力供給コード2、超音波トランスデューサ3、超音波ホーン4および超音波先端部5を具える。
【0022】
図2は、図1に示される超音波ホーン4および超音波先端部5を有する超音波トランスデューサ3の断面図である。超音波トランスデューサ3は、超音波ホーンに連結される。超音波ホーン4は、ねじきり(スレッディング)または他の手段6によって超音波先端部5に機械的に連結されている。好適な実施例は、機械的インターフェースによって超音波ホーン4に直接連結した超音波先端部5を具え、代替の実施例は、機械的インターフェースを具えない単一ピースとなるように、超音波ホーン4に直接連結した超音波先端部5を具える。
【0023】
図3a−3gは、図1に示される超音波装置で使用され得る超音波先端部の正面図である。図3aは、滑らかな前面7および円形周囲境界8を有する超音波先端部である。図3bは、ローレット(knurled)前面9および方形周囲境界10を有する超音波先端部である。図3cは、錐体を有する(piramidal)前面11および三角形周囲境界12を有する超音波先端部である。図3dは、円筒を有する前面13および多角形周囲境界14を有する超音波先端部である。図3eは、スパイクを有する前面15および楕円形周囲境界16を有する超音波先端部である。図3fは、波状前面17および方形周囲境界18を有する超音波先端部である。図3gは、溝付き正面図19および方形周囲境界20を有する超音波先端部である。これらは、本発明による超音波装置に使用することができる超音波先端部の前面および周囲境界の例である。他の前面および周囲境界も、同様に効果がある。さらに、どのような前面であっても、いずれかの周囲境界と組み合わせて適合することができる。
【0024】
図4は、ポリマとの直接接触を介してポリマにエネルギを付与可能な超音波装置の斜視図である。超音波装置は、超音波電力ジェネレータ1、電力供給コード2、超音波トランスデューサ3、超音波ホーン4および超音波先端部5を具える。超音波先端部5は、ベース部材22に配置されるポリマ21に超音波エネルギを送る。ポリマ21の例は、限定するものではないが、結晶性ポリマ、アモルファスポリマ、ポリマ合金、連邦食品医薬品局による医療用デバイスまたは食品接触物質(food contact substance)に使用するのに適した他のポリマ、を含む。現在許可されていないその他のポリマは、同様の効果でもよい。使用に推奨するポリマは、結晶性ポリマである。超音波を送出する間にポリマ21を配置するベース部材22の例には、金属、ポリマ、エラストマ、セラミック、ゴム、ファブリック、複合材料、または、これらの組み合わせが含まれる。エネルギを付与されたポリマ21を付して、痛みを緩和する効果を提供することができる。
【0025】
図5は、図4に示される超音波装置の詳細な図面であり、超音波装置は、ポリマとの直接接触を介してポリマにエネルギを付与できる。超音波先端部5は、ベース材料22に配置されたポリマ21に超音波を送る。使用されるベース部材22に依存して、超音波は、生じた超音波エネルギを示す正弦波で図示されるように、ベース部材22を介して移動することができる。超音波のパラメータによって、ベース部材22の上側および下側表面レベルの両方で生じることがある。超音波の反射は、ポリマ21の下側表面でも生じる可能性がある。最終的に、反射の量は、超音波先端部5とポリマ21の下側表面との間の距離d1によって変わり、超音波先端部5とベース部材22の下側表面との間の距離d2によって変わる。超音波反射によって、ポリマはエネルギを付与可能な超音波に二重に暴露されることとなる。
【0026】
図6は、直接接触を介してポリマにエネルギを付与可能な超音波装置を用いた生産工程の斜視図である。超音波装置は、超音波電力ジェネレータ1、電力供給コード2、超音波トランスデューサ3、超音波ホーン4および超音波先端部5を具える。超音波先端部5は、ベース部材23に配置されるポリマ21に超音波を送る。超音波に暴露されることによってエネルギを付与された後、ポリマ21は生産工程を進み、シーラ25によって固定される貯蔵部材24内に移動し、シールされたパケット26となる。使用する貯蔵部材24の例は、限定するものではないが、プラスチックバッグ、プラスチックスリーブ、フィルムまたはファブリックを含む。他の貯蔵部材も、同様の効果を有する。エネルギを付与されたポリマ21を、痛みを緩和する効果を提供する使用者に付されることができる。貯蔵部材24の使用によって、ポリマ21がエネルギを貯蔵可能となり、未来の時点で、ポリマ21をシールされたパケット26から取り出して使用者に付し、痛みを緩和する効果を提供する。
【0027】
図7は、接触媒体を介してポリマにエネルギを付与可能な超音波装置を用いた生産工程の斜視図である。超音波先端部5は、接触媒体27を介して超音波エネルギをベース部材23に配置されるポリマ21に送る。接触媒体27の例は、限定するものではないが、フィルム、液体、ゲルまたは軟膏を含む。他の接触媒体27も同様の効果がある。超音波に暴露されることによってエネルギを付与された後、ポリマ21は、生産工程を進み、貯蔵部材24に移動され、貯蔵部材24はシーラ25によって固定され、シールされたパケット26となる。使用する貯蔵部材24の例は、限定するものではないが、プラスチックバッグ、プラスチックスリーブ、フィルムまたはファブリックを含む。他の貯蔵部材も同様の効果がある。エネルギを付与されたポリマ21を、痛みを緩和する効果を提供するように、使用者に付すことができる。貯蔵部材24の使用によって、ポリマ21にエネルギを貯蔵可能となり、従って、未来の時点で、ポリマ21をシールされたパケット26から取り出し、使用者に付して痛みを緩和する効果を提供する。
【0028】
図8は、ポリマにエネルギを付与可能な超音波装置、および、貯蔵用にポリマをシールする別の装置を用いた生産工程の斜視図である。超音波ホーン5は、ベース部材23に配置されるポリマ21に対して超音波を送る。超音波に暴露することによってエネルギを付与された後、ポリマ21は生産工程を進み、貯蔵部材のスプール29から放出される貯蔵部材28に移動する。貯蔵部材28は、1つの粘着性側部および1つの非粘着性側部からなるか、または、2つの非粘着性側部からなるものでもよい。使用する貯蔵部材28の例は、限定するものではないが、プラスチックバッグ、プラスチックスリーブ、フィルムまたはファブリックを含む。他の貯蔵部材も同様の効果がある。次いで、ポリマ21は、超音波先端部30から送られてくる超音波で超音波溶接することによって、貯蔵部材28中にシールされる。超音波溶接は、シーリング方法の一例であり、熱など他の方法も同様の有効である。シールされたパケット26は、ホイール31を駆動することによって生産工程を進み、ここで、シールされたパケット26は、切断ブロック33に接触するブレード32によって個別のセクションに切断される。他の方法および装置も、シールされたパケット26の分離に有効である。貯蔵部材28の使用によって、ポリマ21にエネルギを貯え、未来の時点でシールしたパケット26からポリマ21を取り出して使用者に付して、痛みを和らげる効果を提供することができる。
【0029】
図9は、ポリマへのエネルギ付与およびエネルギを付与されたポリマのシーリングの双方が可能である超音波装置を用いた生産工程の斜視図である。ポリマ21は、生産工程を、貯蔵部材スプール29から放出される貯蔵部材28中へと進む。次いで、超音波先端部34は、二重の機能を果たす。すなわち、先端部34は、貯蔵部材28にあるポリマ21に超音波を送り、先端部34は、さらに、貯蔵部材28中にポリマ21をシールするために、貯蔵部材28に超音波を送る。超音波エネルギを送って貯蔵部材28中にポリマをシールする前、その間、またはその後に、ポリマ21にエネルギを付すことができる。シールされたパケット26は、ホイール31を駆動させることによって生産工程を進み、次いで、切断ブロック33に接触するブレード32によって個々のセクションに切断される。他の方法および装置もシールされたパケット26を個別にするのに同様の効果を有する。エネルギを付与されたポリマ21は、痛みを緩和する効果を提供するために、使用者に付される。貯蔵部材28を使用することによって、ポリマ21がエネルギを蓄えることができ、従って、未来の時点で、ポリマ21をシールされたパケット26から取り出すことができ、痛みを緩和する効果を提供するために使用者に付すことができる。
【0030】
図10は、超音波先端部の放射面から、移動するポリマにエネルギを付与することができる回転超音波装置を用いた生産工程の斜視図である。この超音波装置は、超音波ホーン36に連結された超音波トランスデューサ35を具え、超音波ホーン36は超音波先端部37に連結される。この超音波装置は回転し、ポリマ38が生産工程を進むときに、超音波先端部37の放射面からポリマ38にエネルギを付与する。回転超音波装置の超音波先端部37の推奨される周囲境界は円である。他の周囲境界も、同様に有効である。超音波先端部37の推奨される放射面は滑らかである。ローレット(knurled)、波状または溝付き(図示せず)など他の放射面も、同様に有効である。この生産工程の方法によれば、大量のポリマセクションを一度に超音波処理することが可能である。なぜなら、移動するポリマ38は未来の時点で使用するために、エネルギを付与された後、個々のセクションに切断することが可能となるためである。
【0031】
図11は、超音波先端部の放射面から、移動するポリマにエネルギを付与可能な回転超音波先端部を具えた生産工程の断面図である。移動するポリマ38は生産工程を進み、回転超音波先端部37の放射面から送られる超音波によってエネルギを付与される。回転超音波先端部37から移動するポリマ38の他方の面の固定位置に配置されているベース部材39がある。移動するポリマ38にエネルギを付与すると、未来の時点で使用するため個々のセクションに切断してシールされる。
【0032】
図12は、移動するポリマにエネルギを付与可能な、固定位置にある超音波先端部を用いた生産工程の断面図である。移動するポリマ38は生産工程を進み、固定位置に配置された超音波先端部40の放射面または遠位端から送られてくる超音波によってエネルギを付与される。固定された超音波先端部40から移動するポリマの他方の面に配置されるベース部材41がある。このベース部材41は、ポリマ38が生産工程を進むと回転する。移動するポリマ38にエネルギが付与されると、未来の時点で使用するために個々のセクションに切断しシール可能される。
【0033】
図13は、超音波先端部の放射面から、2つの回転超音波先端部を用いて移動するポリマにエネルギを付与可能な生産工程の断面図である。移動するポリマ38は生産工程を進み、回転超音波先端部37の放射端から送られる超音波によって各々の面にエネルギが付与される。この生産工程中にはベース部材はない。移動するポリマ38はエネルギを付与されると、未来の時点で使用するために個々のセクションに切断され、シールされる。
【0034】
図14は、超音波先端部の放射面から、回転超音波先端部を用いて移動するポリマにエネルギを付与可能な生産工程の断面図である。移動するポリマ38は生産工程を進み、回転超音波先端部37の放射面から送られてくる超音波によってエネルギを付与される。回転超音波先端部37から移動するポリマ38の他方の面に配置されるベース部材41がある。このベース部材も、ポリマ38が生産工程を進むと回転する。移動するポリマ38がエネルギを付与されると、未来の時点で使用するために個々のセクションに切断され、シールされる。
【0035】
ポリマにエネルギを付与可能な超音波の周波数領域は、約15kHzから約40MHzであり、好適には、約20kHzから約40kHzの好適な周波数範囲である。推奨される超音波低域周波数値は、約30kHzであり、推奨される超音波高域周波数値は約3MHzである。超音波の振幅は、1ミクロン以上でもよい。低域周波数超音波の好適な振幅範囲は約50〜60ミクロンであり、低域周波数超音波に対して推奨される振幅値は約50ミクロンである。高域周波数超音波の好適な振幅の範囲は、約3〜10ミクロンであり、高域周波数超音波に対して推奨される振幅値は約3ミクロンである。超音波処理時間は、超音波周波数、振幅、強度、ポリマの種類、ポリマの厚さ、ベース部材の種類、ベース部材の厚さなどの要因によって変わる。
【0036】
超音波は、超音波装置からポリマに送られ、ポリマにエネルギを付与する。超音波は、直接接触して、接触媒体を介して、または接触せずに送波可能である。さらに、超音波は、超音波ホーン/先端部の遠位端または放射面から送波可能である。使用される超音波先端部の形状は変更できる。周囲境界は、円形、方形、三角形、多角形、楕円、他の同様な形状、または形状の組み合わせである。超音波先端部の前面は、滑らか、ローレット、錐体を有する、円柱を有する、スパイク状、波状、溝付き、他の同様な面またはこれらの面の組み合わせでもよい。超音波先端部の好適な形状は、方形の周囲境界を有する滑らかな前面であるが、他の形状でも、同様の効果を得られる。
【0037】
ポリマは、表面部材に配置され、超音波に暴露されることによってエネルギを付与される。使用される表面部材は、金属、ポリマ、エラストマ、セラミック、ゴム、ファブリック、複合材料、他の同様の効果がある表面部材、または、これらの組み合わせなど様々である。表面部材の寸法および厚さも様々である。この表面部材は、ポリマがエネルギ付与される間、ベースとして作用するほかに、付加的な目的に使用可能である。使用される表面部材、および、送られる超音波のパラメータに対応して、超音波は、表面部材から反射し、再度ポリマに返り、ポリマにエネルギを付与可能な超音波に二重に暴露される。超音波は、ポリマ自体の低い表面レベルにも反射する。ポリマは、さらに、UV、マイクロ波、レーザ、電流、RF、太陽、光、磁石/電磁石などの超音波以外の手段によってエネルギを付与可能である。
【0038】
ポリマは、超音波によってエネルギを付与される前、後またはその間に貯蔵部材中に配置されている。ポリマは、エネルギを付与され、次いで貯蔵部材内に落とされ、貯蔵部材に送り込まれる。または、エネルギを付与されたポリマを貯蔵する他の方法を用いてもよい。ポリマはエネルギ付与およびシーリングを同時に行うことが可能である。最終的に、ポリマは、貯蔵部材内にシールされ、貯蔵部材を介してエネルギを付与可能である。
【0039】
エネルギを付与されたポリマは使用者に付され、痛みを緩和する効果を提供することができる。エネルギを付与されたポリマを、未来の時点で貯蔵部材から取り出し、使用者に付し、痛みを緩和する効果を提供できる。エネルギを付与されたポリマの推奨される使用は、エネルギを付与されたポリマを使用者の肌に直接付すことであり、好ましくは、使用者の痛みのある領域の上にエネルギを付与されたポリマを置くことである。
【0040】
特定の実施例および方法を本明細書中に例示し、記載してきたが、当分野の当業者であれば、同様の目的を達成するために予想されるいずれの装置も、明細書中に示された特定の実施例および方法に代替可能であることを理解されたい。上述の記載は、例示のみを目的としたものであって限定を意図していない。上記の実施例および他の実施例の組み合わせ、ならびに、上記の使用方法および他の使用方法の組み合わせも、本開示に基づくことで当業者であれば明らかである。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲とともに、この特許請求の範囲が包含する均等物の全ての範囲に関して規定されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0041】
本発明は、好ましい実施例の図面を参照して示され、記載され、その詳細が明確に理解されるであろう。
【図1】図1は、本発明による、ポリマにエネルギを付与することができる超音波装置の斜視図である。
【図2】図2は、超音波装置の断面図である。
【図3】図3は、超音波装置を用いて使用される超音波先端部の正面図である。
【図4】図4は、ポリマとの直接接触を介してポリマにエネルギを付与可能な超音波装置の斜視図である。
【図5】図5は、ポリマとの直接接触を介してポリマにエネルギを付与可能な超音波装置の斜視図である。
【図6】図6は、直接接触を介してポリマにエネルギを付与可能な超音波装置に関する生産工程の斜視図である。
【図7】図7は、接触媒体を介してポリマにエネルギを付与可能な超音波装置に関する生産工程の斜視図である。
【図8】図8は、ポリマにエネルギを付与可能な超音波装置、および、貯蔵用にポリマをシールする別の装置に関する例示的な生産工程の斜視図である。
【図9】図9は、超音波先端部の放射淡から移動するポリマにエネルギを付与し、貯蔵用にエネルギを付与されたポリマをシーリングする生産工程の斜視図である。
【図10】図10は、超音波の放射端から移動するポリマにエネルギを付与可能な回転超音波端部に関する生産工程の斜視図である。
【図11】図11は、超音波先端部の放射端から移動するポリマにエネルギを付与可能な回転超音波端部に関する生産工程の断面図である。
【図12】図12は、移動するポリマにエネルギを付与可能な固定位置の超音波先端部に関する生産工程の断面図である。
【図13】図13は、超音波先端部の放射端から移動するポリマにエネルギを付与可能な2つの回転超音波端部に関する生産工程の断面図である。
【図14】図14は、超音波先端部の放射端から移動するポリマにエネルギを付与可能な回転超音波先端部に関する生産工程の断面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
超音波エネルギを付与されたポリマの製造方法であって、
a)ポリマに超音波を送るステップを具え、
b)前記超音波が、ポリマにエネルギを付与可能な強度を有する
ことを特徴とする方法。
【請求項2】
ポリマにエネルギ付与可能な強度で超音波を発生させるステップを更に具えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
超音波周波数が、約15kHzから約40MHzの範囲であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
好適な超音波の低域周波数領域が、約20〜40kHzであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
好適な超音波の高域周波数領域が、約1〜5MHzであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
推奨される超音波低域周波数値が、約30kHzであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
推奨される超音波高域周波数値が、約3MHzであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記超音波の振幅が少なくとも1ミクロンであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
超音波の低域周波数に対して好適な振幅領域が、約50〜60ミクロンであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
超音波の高域周波数に対して好適な振幅領域が、約3〜10ミクロンであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項11】
超音波の低域周波数に対して推奨される振幅値が約50ミクロンであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項12】
超音波の高域周波数に対して推奨される振幅値が約3ミクロンであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記超音波が直接接触を介してポリマに送られることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記超音波が接触媒体を介してポリマに送られることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記超音波がポリマに接触せずにポリマに送られることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記超音波が、少なくとも0.1秒間、前記ポリマに送られることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項17】
低域周波数の超音波を送るのに推奨される時間範囲が、約30秒から約1分であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項18】
高域周波数の超音波を送るのに推奨される時間範囲が、約3分であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項19】
超音波を送る間、前記ポリマが、金属、ポリマ、エラストマ、セラミック、ゴム、ファブリック、複合材料、他のいずれかの材料またはこれらの組み合わせなどのベース部材に配置されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記ポリマ中のエネルギが完全に散逸しないように、エネルギを付与されたポリマを貯蔵するステップを更に具えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項21】
前記貯蔵手段がプラスチックバッグであることを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記プラスチックバッグをシーリングするステップを更に具えることを特徴とする請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記貯蔵手段が、プラスチックスリーブであることを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項24】
前記プラスチックスリーブをシーリングするステップを更に具えることを特徴とする請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記貯蔵手段が、
a)2ピースのフィルムと、
b)前記エネルギを付与されたポリマに前記フィルムを分離可能に付着させる手段と、
を具え、前記フィルムの一方のピースが、前記手段によって、前記エネルギを付与されたポリマの一つの面に付着され、前記フィルムの他方のピースが、前記手段によって、前記エネルギを付与されるポリマの反対側の面に付着されることを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項26】
前記貯蔵手段が、
a)2つのピースのフィルム;
b)前記エネルギを付与されたポリマに前記フィルムの1つのピースを分離可能に付着させる手段と、
c)前記エネルギを付与されたポリマに前記フィルムの一方のピースを永続的に付着させる手段と、
を具え、前記フィルムの1つのピースが、前記手段によって、前記エネルギを付与されたポリマの一面に永続的に付着され、前記フィルムの他方のピースが、前記手段によって、前記エネルギを付与されたポリマの反対側の面に分離可能に付着されることを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項27】
前記ポリマが、結晶性ポリマ、アモルファスポリマ、ポリマ合金、連邦食品医薬品局による医療用デバイスまたは食品接触物質の使用に適したポリマ、あるいは、現状では適していない他のポリマなど材料からなることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項28】
ポリマが生産工程システムを進み、超音波装置/システムによって直接エネルギを付与され、次いで、貯蔵手段に配置されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項29】
ポリマが生産工程を進み、超音波装置/システムによって接触媒体を介してエネルギを付与され、次いで、貯蔵手段に配置されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項30】
ポリマが生産工程を進み、超音波装置/システムによってエネルギを付与され、次いで、別の装置/システムによって貯蔵手段にシールされることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項31】
ポリマが生産工程を進み、同一の装置/システムによって貯蔵手段中にエネルギ付与され、かつシールされることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項32】
エネルギを付与されたポリマを用いて痛みを緩和する方法であって、前記エネルギを付与されたポリマが、痛みを緩和する効果を提供するように、使用者に付されることを特徴とする方法。
【請求項33】
前記ポリマが前記使用者の肌に付されることを特徴とする請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記ポリマが使用者の患部に付されることを特徴とする請求項32に記載の方法。
【請求項35】
前記ポリマは、エネルギを付与された後すぐに使用者に付されることを特徴とする請求項32に記載の方法。
【請求項36】
使用者に付される前に貯蔵手段から前記エネルギ付与されたポリマを取り出すステップを更に具えることを特徴とする請求項32に記載の方法。
【請求項37】
前記ポリマが超音波エネルギによってエネルギを付与されることを特徴とする請求項32に記載の方法。
【請求項38】
前記ポリマが、UV、マイクロ波、レーザ、電流、RF、太陽、光、磁石/電磁石などのエネルギによってエネルギを付与されることを特徴とする請求項32に記載の方法。
【請求項39】
超音波エネルギを付与されたポリマの製造装置であって、
a)超音波を発生させる超音波装置/システムを具え、
b)前記装置/システムが超音波をポリマに送り、
c)前記超音波がポリマにエネルギを付与可能な強度を有する
ことを特徴とする装置。
【請求項40】
前記超音波装置/システムは、ポリマにエネルギを付与可能な強度を示す特定の超音波パラメータを用いて超音波を発生させることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項41】
前記超音波周波数が、約15kHzから約40MHzの範囲であることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項42】
好適な超音波の低域周波数領域が、約20〜40kHzであることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項43】
好適な超音波の高域周波数領域が、約1〜5MHzであることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項44】
推奨される超音波低域周波数値が、約30kHzであることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項45】
推奨される超音波高域周波数値が、約3MHzであることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項46】
前記超音波の振幅が、少なくとも1ミクロンであることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項47】
低域周波数超音波に対する好適な振幅は、約50〜60ミクロンであることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項48】
高域周波数超音波に対する好適な振幅は、約3〜10ミクロンであることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項49】
低域周波数超音波に対して推奨される振幅値は、約50ミクロンであることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項50】
高域周波数超音波に対して推奨される振幅値は、約3ミクロンであることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項51】
超音波が前記ポリマに送られる間の時間を測定する手段を更に具えることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項52】
前記時間を測定する手段がタイマーであることを特徴とする請求項51に記載の装置。
【請求項53】
超音波は、少なくとも0.1秒間、ポリマに送られることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項54】
超音波は、直接接触を介してポリマに送られることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項55】
超音波は、接触媒体を介してポリマに送られることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項56】
超音波は、前記ポリマに接触せずにポリマに送られることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項57】
超音波を送る間、前記ポリマが、金属、ポリマ、エラストマ、セラミック、ゴム、ファブリック、複合材料、他の材料またはこれらの組み合わせなどのベース部材に配置されることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項58】
前記エネルギを付与されたポリマは、後で使用できるように、貯蔵用に配置されるか、シールされることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項59】
前記ポリマのエネルギが完全に散逸しないように、エネルギを付与されたポリマを貯蔵する手段を更に具えることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項60】
前記貯蔵手段がプラスチックバッグであることを特徴とする請求項59に記載の装置。
【請求項61】
前記プラスチックバッグをシーリングする手段を更に具えることを特徴とする請求項60に記載の装置。
【請求項62】
前記貯蔵手段がプラスチックスリーブであることを特徴とする請求項59に記載の装置。
【請求項63】
前記プラスチックスリーブをシーリングする手段を更に具えることを特徴とする請求項62に記載の装置。
【請求項64】
前記貯蔵手段が、
a)2ピースのフィルムと、
b)前記エネルギを付与されたポリマに前記フィルムを分離可能に付着させる手段と、
を具え、前記フィルムの一方のピースが、前記手段によって、前記エネルギを付与されたポリマの一方の面に付着され、前記フィルムの他方のピースが、前記エネルギを付与されたポリマの反対側の面に付着されることを特徴とする請求項59に記載の装置。
【請求項65】
前記貯蔵手段が、
a)2ピースのフィルムと、
b)前記フィルムの一方のピースを前記エネルギを付与されたポリマに分離可能に付着させる手段と、
c)前記フィルムの一方のピースを前記エネルギを付与されたポリマに永続的に付着させる手段と、
を具え、前記フィルムの一方のピースを、前記手段によって、前記エネルギを付与されたポリマの一方の面に永続的に付着し、前記フィルムの他方のピースを、前記手段によって、前記エネルギ化されたポリマの他方の面に永続的に付着されることを特徴とする請求項59に記載の装置。
【請求項66】
前記貯蔵手段をシーリングする手段を更に具えることを特徴とする請求項59に記載の装置。
【請求項67】
前記超音波装置が、ポリマにエネルギを付与することと、貯蔵用に前記ポリマをシーリングすることの両方を行うことを特徴とする請求項66に記載の装置。
【請求項68】
トランスデューサが、ポリマにエネルギを付与可能な強度で超音波をポリマに送るように大きさを調節された/構成された表面を有する放射面を含むことを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項69】
放射面の遠位端の表面が、フラット、錐体を有する、ローレット、円柱を有する、スパイク状、ラッフル、溝付き、他の同様の形状またはこれらの形状の組み合わせであることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項70】
前記放射面の放射端の表面が、フラット、ラッフル、溝付き、ローレット、他の同様の形状またはこれらの形状の組み合わせであることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項71】
前記放射面の周囲境界の形状が、ポリマにエネルギを付与可能な強度で超音波をポリマに送るように意図されることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項72】
前記放射面の周囲境界の形状が、円、楕円、正方形、多角形または他の同様な形状または形状の組み合わせであることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項73】
トランスデューサが、連続周波数またはパルス周波数によって駆動されることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項74】
トランスデューサが、固定周波数または変調周波数で駆動されることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項75】
トランスデューサの駆動波形が、正弦波、方形、台形および三角波形からなる群から選択されることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項76】
a)1ピースのポリマを具え、
b)前記ポリマが、このポリマへのエネルギ送達を介して、エネルギが付与されることを特徴とするエネルギを付与されたポリマ。
【請求項77】
前記ポリマ中のエネルギが完全に散逸しないようにエネルギが付与されたポリマを貯蔵する手段を更に具えることを特徴とする請求項76に記載のエネルギを付与されたポリマ。
【請求項78】
前記貯蔵手段がプラスチックバッグであることを特徴とする請求項77に記載のエネルギを付与されたポリマ。
【請求項79】
前記プラスチックバッグをシーリングする手段を更に具えることを特徴とする請求項78に記載のエネルギを付与されたポリマ。
【請求項80】
前記貯蔵手段がプラスチックスリーブであることを特徴とする請求項77に記載のエネルギを付与されたポリマ。
【請求項81】
前記プラスチックスリーブをシーリングする手段を更に具えることを特徴とする請求項80に記載のエネルギを付与されたポリマ。
【請求項82】
前記貯蔵手段が、
a)2ピースのフィルムと、
b)前記エネルギを付与されたポリマに前記フィルムを分離可能に付着させる手段と、
を具え、前記フィルムの一方のピースが、前記手段によって、前記エネルギを付与されたポリマの一方の面に付着され、前記フィルムの他方のピースが、前記手段によって、前記エネルギを付与されたポリマの反対側の面に付着されることを特徴とする請求項77に記載のエネルギを付与されたポリマ。
【請求項83】
前記貯蔵手段が、
a)2ピースのフィルムと、
b)前記エネルギを付与されたポリマに前記フィルムの一方のピースを分離可能に付着させる手段と、
c)前記エネルギを付与されたポリマに前記フィルムの一方のピースを永続的に付着させる手段と、
を具え、前記フィルムの一方のピースを、前記手段によって、前記エネルギを付与されたポリマの一方の面に永続的に付着させ、前記フィルムの他方のピースに、前記手段によって、前記エネルギを付与されたポリマの反対側の面に分離可能に付着させることを特徴とする請求項77に記載のエネルギ化されたポリマ。
【請求項84】
前記貯蔵手段をシーリングする手段を更に具えることを特徴とする請求項77に記載のエネルギを付与されたポリマ。
【請求項85】
前記ポリマに送られるエネルギが、超音波エネルギであることを特徴とする請求項76に記載のエネルギを付与されたポリマ。
【請求項86】
前記ポリマに送られるエネルギがUV、マイクロ波、レーザ、電流、RF、太陽、光、磁石/電磁石などのエネルギであることを特徴とする請求項76に記載のエネルギを付与されたポリマ。
【請求項87】
前記ポリマが、約15kHzから約40MHzの周波数領域で超音波を送ることによってエネルギを付与されることを特徴とする請求項85に記載のエネルギを付与されたポリマ。
【請求項88】
前記ポリマが、約20〜40kHzの好適な周波数領域で低域周波数の超音波を送ることによってエネルギを付与されることを特徴とする請求項85に記載のエネルギを付与されたポリマ。
【請求項89】
前記ポリマが、約1〜5MHzの好適な周波数領域で高域周波数の超音波を送ることによってエネルギを付与されることを特徴とする請求項85に記載のエネルギを付与されたポリマ。
【請求項90】
前記ポリマが、約30kHzの推奨される周波数値で低域周波数の超音波を送ることによってエネルギを付与されることを特徴とする請求項85に記載のエネルギを付与されたポリマ。
【請求項91】
前記ポリマが、約3MHzの推奨される周波数値で高域周波数の超音波を送ることによってエネルギを付与されることを特徴とする請求項85に記載のエネルギを付与されたポリマ。
【請求項92】
前記ポリマが、少なくとも1ミクロンの振幅で超音波を送ることによってエネルギを付与されることを特徴とする請求項85に記載のエネルギを付与されたポリマ。
【請求項93】
前記ポリマが、約50〜60ミクロンの好適な振幅領域で低域周波数の超音波を送ることによってエネルギを付与されることを特徴とする請求項85に記載のエネルギを付与されたポリマ。
【請求項94】
前記ポリマが、約3〜10ミクロンの好適な振幅範囲で高域周波数の超音波を送ることによってエネルギを付与されることを特徴とする請求項85に記載のエネルギを付与されたポリマ。
【請求項95】
前記ポリマが、約50ミクロンの推奨される振幅値で低域周波数の超音波を送ることによってエネルギを付与されることを特徴とする請求項85に記載のエネルギを付与されたポリマ。
【請求項96】
前記ポリマが、約3ミクロンの推奨される振幅値で高域周波数の超音波を送ることによってエネルギを付与されることを特徴とする請求項85に記載のエネルギを付与されたポリマ。
【請求項97】
前記ポリマが、金属、ポリマ、エラストマ、セラミック、ゴム、ファブリック、複合材料、他の材料またはこれらの組み合わせなどベース部材にある間、超音波を前記ポリマに送ることによってエネルギを付与することを特徴とする請求項85に記載のエネルギを付与されたポリマ。
【請求項98】
前記エネルギを付与されたポリマが痛みを緩和する効果を提供可能であることを特徴とする請求項76に記載のエネルギを付与されたポリマ。
【請求項1】
超音波エネルギを付与されたポリマの製造方法であって、
a)ポリマに超音波を送るステップを具え、
b)前記超音波が、ポリマにエネルギを付与可能な強度を有する
ことを特徴とする方法。
【請求項2】
ポリマにエネルギ付与可能な強度で超音波を発生させるステップを更に具えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
超音波周波数が、約15kHzから約40MHzの範囲であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
好適な超音波の低域周波数領域が、約20〜40kHzであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
好適な超音波の高域周波数領域が、約1〜5MHzであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
推奨される超音波低域周波数値が、約30kHzであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
推奨される超音波高域周波数値が、約3MHzであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記超音波の振幅が少なくとも1ミクロンであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
超音波の低域周波数に対して好適な振幅領域が、約50〜60ミクロンであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
超音波の高域周波数に対して好適な振幅領域が、約3〜10ミクロンであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項11】
超音波の低域周波数に対して推奨される振幅値が約50ミクロンであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項12】
超音波の高域周波数に対して推奨される振幅値が約3ミクロンであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記超音波が直接接触を介してポリマに送られることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記超音波が接触媒体を介してポリマに送られることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記超音波がポリマに接触せずにポリマに送られることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記超音波が、少なくとも0.1秒間、前記ポリマに送られることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項17】
低域周波数の超音波を送るのに推奨される時間範囲が、約30秒から約1分であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項18】
高域周波数の超音波を送るのに推奨される時間範囲が、約3分であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項19】
超音波を送る間、前記ポリマが、金属、ポリマ、エラストマ、セラミック、ゴム、ファブリック、複合材料、他のいずれかの材料またはこれらの組み合わせなどのベース部材に配置されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記ポリマ中のエネルギが完全に散逸しないように、エネルギを付与されたポリマを貯蔵するステップを更に具えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項21】
前記貯蔵手段がプラスチックバッグであることを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記プラスチックバッグをシーリングするステップを更に具えることを特徴とする請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記貯蔵手段が、プラスチックスリーブであることを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項24】
前記プラスチックスリーブをシーリングするステップを更に具えることを特徴とする請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記貯蔵手段が、
a)2ピースのフィルムと、
b)前記エネルギを付与されたポリマに前記フィルムを分離可能に付着させる手段と、
を具え、前記フィルムの一方のピースが、前記手段によって、前記エネルギを付与されたポリマの一つの面に付着され、前記フィルムの他方のピースが、前記手段によって、前記エネルギを付与されるポリマの反対側の面に付着されることを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項26】
前記貯蔵手段が、
a)2つのピースのフィルム;
b)前記エネルギを付与されたポリマに前記フィルムの1つのピースを分離可能に付着させる手段と、
c)前記エネルギを付与されたポリマに前記フィルムの一方のピースを永続的に付着させる手段と、
を具え、前記フィルムの1つのピースが、前記手段によって、前記エネルギを付与されたポリマの一面に永続的に付着され、前記フィルムの他方のピースが、前記手段によって、前記エネルギを付与されたポリマの反対側の面に分離可能に付着されることを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項27】
前記ポリマが、結晶性ポリマ、アモルファスポリマ、ポリマ合金、連邦食品医薬品局による医療用デバイスまたは食品接触物質の使用に適したポリマ、あるいは、現状では適していない他のポリマなど材料からなることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項28】
ポリマが生産工程システムを進み、超音波装置/システムによって直接エネルギを付与され、次いで、貯蔵手段に配置されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項29】
ポリマが生産工程を進み、超音波装置/システムによって接触媒体を介してエネルギを付与され、次いで、貯蔵手段に配置されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項30】
ポリマが生産工程を進み、超音波装置/システムによってエネルギを付与され、次いで、別の装置/システムによって貯蔵手段にシールされることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項31】
ポリマが生産工程を進み、同一の装置/システムによって貯蔵手段中にエネルギ付与され、かつシールされることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項32】
エネルギを付与されたポリマを用いて痛みを緩和する方法であって、前記エネルギを付与されたポリマが、痛みを緩和する効果を提供するように、使用者に付されることを特徴とする方法。
【請求項33】
前記ポリマが前記使用者の肌に付されることを特徴とする請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記ポリマが使用者の患部に付されることを特徴とする請求項32に記載の方法。
【請求項35】
前記ポリマは、エネルギを付与された後すぐに使用者に付されることを特徴とする請求項32に記載の方法。
【請求項36】
使用者に付される前に貯蔵手段から前記エネルギ付与されたポリマを取り出すステップを更に具えることを特徴とする請求項32に記載の方法。
【請求項37】
前記ポリマが超音波エネルギによってエネルギを付与されることを特徴とする請求項32に記載の方法。
【請求項38】
前記ポリマが、UV、マイクロ波、レーザ、電流、RF、太陽、光、磁石/電磁石などのエネルギによってエネルギを付与されることを特徴とする請求項32に記載の方法。
【請求項39】
超音波エネルギを付与されたポリマの製造装置であって、
a)超音波を発生させる超音波装置/システムを具え、
b)前記装置/システムが超音波をポリマに送り、
c)前記超音波がポリマにエネルギを付与可能な強度を有する
ことを特徴とする装置。
【請求項40】
前記超音波装置/システムは、ポリマにエネルギを付与可能な強度を示す特定の超音波パラメータを用いて超音波を発生させることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項41】
前記超音波周波数が、約15kHzから約40MHzの範囲であることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項42】
好適な超音波の低域周波数領域が、約20〜40kHzであることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項43】
好適な超音波の高域周波数領域が、約1〜5MHzであることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項44】
推奨される超音波低域周波数値が、約30kHzであることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項45】
推奨される超音波高域周波数値が、約3MHzであることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項46】
前記超音波の振幅が、少なくとも1ミクロンであることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項47】
低域周波数超音波に対する好適な振幅は、約50〜60ミクロンであることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項48】
高域周波数超音波に対する好適な振幅は、約3〜10ミクロンであることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項49】
低域周波数超音波に対して推奨される振幅値は、約50ミクロンであることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項50】
高域周波数超音波に対して推奨される振幅値は、約3ミクロンであることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項51】
超音波が前記ポリマに送られる間の時間を測定する手段を更に具えることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項52】
前記時間を測定する手段がタイマーであることを特徴とする請求項51に記載の装置。
【請求項53】
超音波は、少なくとも0.1秒間、ポリマに送られることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項54】
超音波は、直接接触を介してポリマに送られることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項55】
超音波は、接触媒体を介してポリマに送られることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項56】
超音波は、前記ポリマに接触せずにポリマに送られることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項57】
超音波を送る間、前記ポリマが、金属、ポリマ、エラストマ、セラミック、ゴム、ファブリック、複合材料、他の材料またはこれらの組み合わせなどのベース部材に配置されることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項58】
前記エネルギを付与されたポリマは、後で使用できるように、貯蔵用に配置されるか、シールされることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項59】
前記ポリマのエネルギが完全に散逸しないように、エネルギを付与されたポリマを貯蔵する手段を更に具えることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項60】
前記貯蔵手段がプラスチックバッグであることを特徴とする請求項59に記載の装置。
【請求項61】
前記プラスチックバッグをシーリングする手段を更に具えることを特徴とする請求項60に記載の装置。
【請求項62】
前記貯蔵手段がプラスチックスリーブであることを特徴とする請求項59に記載の装置。
【請求項63】
前記プラスチックスリーブをシーリングする手段を更に具えることを特徴とする請求項62に記載の装置。
【請求項64】
前記貯蔵手段が、
a)2ピースのフィルムと、
b)前記エネルギを付与されたポリマに前記フィルムを分離可能に付着させる手段と、
を具え、前記フィルムの一方のピースが、前記手段によって、前記エネルギを付与されたポリマの一方の面に付着され、前記フィルムの他方のピースが、前記エネルギを付与されたポリマの反対側の面に付着されることを特徴とする請求項59に記載の装置。
【請求項65】
前記貯蔵手段が、
a)2ピースのフィルムと、
b)前記フィルムの一方のピースを前記エネルギを付与されたポリマに分離可能に付着させる手段と、
c)前記フィルムの一方のピースを前記エネルギを付与されたポリマに永続的に付着させる手段と、
を具え、前記フィルムの一方のピースを、前記手段によって、前記エネルギを付与されたポリマの一方の面に永続的に付着し、前記フィルムの他方のピースを、前記手段によって、前記エネルギ化されたポリマの他方の面に永続的に付着されることを特徴とする請求項59に記載の装置。
【請求項66】
前記貯蔵手段をシーリングする手段を更に具えることを特徴とする請求項59に記載の装置。
【請求項67】
前記超音波装置が、ポリマにエネルギを付与することと、貯蔵用に前記ポリマをシーリングすることの両方を行うことを特徴とする請求項66に記載の装置。
【請求項68】
トランスデューサが、ポリマにエネルギを付与可能な強度で超音波をポリマに送るように大きさを調節された/構成された表面を有する放射面を含むことを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項69】
放射面の遠位端の表面が、フラット、錐体を有する、ローレット、円柱を有する、スパイク状、ラッフル、溝付き、他の同様の形状またはこれらの形状の組み合わせであることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項70】
前記放射面の放射端の表面が、フラット、ラッフル、溝付き、ローレット、他の同様の形状またはこれらの形状の組み合わせであることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項71】
前記放射面の周囲境界の形状が、ポリマにエネルギを付与可能な強度で超音波をポリマに送るように意図されることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項72】
前記放射面の周囲境界の形状が、円、楕円、正方形、多角形または他の同様な形状または形状の組み合わせであることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項73】
トランスデューサが、連続周波数またはパルス周波数によって駆動されることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項74】
トランスデューサが、固定周波数または変調周波数で駆動されることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項75】
トランスデューサの駆動波形が、正弦波、方形、台形および三角波形からなる群から選択されることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項76】
a)1ピースのポリマを具え、
b)前記ポリマが、このポリマへのエネルギ送達を介して、エネルギが付与されることを特徴とするエネルギを付与されたポリマ。
【請求項77】
前記ポリマ中のエネルギが完全に散逸しないようにエネルギが付与されたポリマを貯蔵する手段を更に具えることを特徴とする請求項76に記載のエネルギを付与されたポリマ。
【請求項78】
前記貯蔵手段がプラスチックバッグであることを特徴とする請求項77に記載のエネルギを付与されたポリマ。
【請求項79】
前記プラスチックバッグをシーリングする手段を更に具えることを特徴とする請求項78に記載のエネルギを付与されたポリマ。
【請求項80】
前記貯蔵手段がプラスチックスリーブであることを特徴とする請求項77に記載のエネルギを付与されたポリマ。
【請求項81】
前記プラスチックスリーブをシーリングする手段を更に具えることを特徴とする請求項80に記載のエネルギを付与されたポリマ。
【請求項82】
前記貯蔵手段が、
a)2ピースのフィルムと、
b)前記エネルギを付与されたポリマに前記フィルムを分離可能に付着させる手段と、
を具え、前記フィルムの一方のピースが、前記手段によって、前記エネルギを付与されたポリマの一方の面に付着され、前記フィルムの他方のピースが、前記手段によって、前記エネルギを付与されたポリマの反対側の面に付着されることを特徴とする請求項77に記載のエネルギを付与されたポリマ。
【請求項83】
前記貯蔵手段が、
a)2ピースのフィルムと、
b)前記エネルギを付与されたポリマに前記フィルムの一方のピースを分離可能に付着させる手段と、
c)前記エネルギを付与されたポリマに前記フィルムの一方のピースを永続的に付着させる手段と、
を具え、前記フィルムの一方のピースを、前記手段によって、前記エネルギを付与されたポリマの一方の面に永続的に付着させ、前記フィルムの他方のピースに、前記手段によって、前記エネルギを付与されたポリマの反対側の面に分離可能に付着させることを特徴とする請求項77に記載のエネルギ化されたポリマ。
【請求項84】
前記貯蔵手段をシーリングする手段を更に具えることを特徴とする請求項77に記載のエネルギを付与されたポリマ。
【請求項85】
前記ポリマに送られるエネルギが、超音波エネルギであることを特徴とする請求項76に記載のエネルギを付与されたポリマ。
【請求項86】
前記ポリマに送られるエネルギがUV、マイクロ波、レーザ、電流、RF、太陽、光、磁石/電磁石などのエネルギであることを特徴とする請求項76に記載のエネルギを付与されたポリマ。
【請求項87】
前記ポリマが、約15kHzから約40MHzの周波数領域で超音波を送ることによってエネルギを付与されることを特徴とする請求項85に記載のエネルギを付与されたポリマ。
【請求項88】
前記ポリマが、約20〜40kHzの好適な周波数領域で低域周波数の超音波を送ることによってエネルギを付与されることを特徴とする請求項85に記載のエネルギを付与されたポリマ。
【請求項89】
前記ポリマが、約1〜5MHzの好適な周波数領域で高域周波数の超音波を送ることによってエネルギを付与されることを特徴とする請求項85に記載のエネルギを付与されたポリマ。
【請求項90】
前記ポリマが、約30kHzの推奨される周波数値で低域周波数の超音波を送ることによってエネルギを付与されることを特徴とする請求項85に記載のエネルギを付与されたポリマ。
【請求項91】
前記ポリマが、約3MHzの推奨される周波数値で高域周波数の超音波を送ることによってエネルギを付与されることを特徴とする請求項85に記載のエネルギを付与されたポリマ。
【請求項92】
前記ポリマが、少なくとも1ミクロンの振幅で超音波を送ることによってエネルギを付与されることを特徴とする請求項85に記載のエネルギを付与されたポリマ。
【請求項93】
前記ポリマが、約50〜60ミクロンの好適な振幅領域で低域周波数の超音波を送ることによってエネルギを付与されることを特徴とする請求項85に記載のエネルギを付与されたポリマ。
【請求項94】
前記ポリマが、約3〜10ミクロンの好適な振幅範囲で高域周波数の超音波を送ることによってエネルギを付与されることを特徴とする請求項85に記載のエネルギを付与されたポリマ。
【請求項95】
前記ポリマが、約50ミクロンの推奨される振幅値で低域周波数の超音波を送ることによってエネルギを付与されることを特徴とする請求項85に記載のエネルギを付与されたポリマ。
【請求項96】
前記ポリマが、約3ミクロンの推奨される振幅値で高域周波数の超音波を送ることによってエネルギを付与されることを特徴とする請求項85に記載のエネルギを付与されたポリマ。
【請求項97】
前記ポリマが、金属、ポリマ、エラストマ、セラミック、ゴム、ファブリック、複合材料、他の材料またはこれらの組み合わせなどベース部材にある間、超音波を前記ポリマに送ることによってエネルギを付与することを特徴とする請求項85に記載のエネルギを付与されたポリマ。
【請求項98】
前記エネルギを付与されたポリマが痛みを緩和する効果を提供可能であることを特徴とする請求項76に記載のエネルギを付与されたポリマ。
【図1】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図3E】
【図3F】
【図3G】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図3E】
【図3F】
【図3G】
【図4】
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【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公表番号】特表2009−534166(P2009−534166A)
【公表日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−507884(P2009−507884)
【出願日】平成19年4月10日(2007.4.10)
【国際出願番号】PCT/US2007/066294
【国際公開番号】WO2007/127603
【国際公開日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【出願人】(508301331)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年4月10日(2007.4.10)
【国際出願番号】PCT/US2007/066294
【国際公開番号】WO2007/127603
【国際公開日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【出願人】(508301331)
【Fターム(参考)】
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