身体鍛錬装置
【課題】ウォーキング運動とともに、マッサージ効果を得る。
【解決手段】床面に載置される基体10と、該基体10に上下に傾動可能に設けられかつ利用者の右足及び左足がそれぞれ載せられる一対のペダル11A、11Bと、一方のペダル11Aの上方又は下方への傾動により他方のペダル11Bを前記一方のペダル11Aと逆向きに傾動させる交互駆動手段13とを有する足踏み式の運動具2、前記運動具2に取付けられかつ前記ペダル11A、11Bの傾動により空気を送給しうるポンプ3、身体に装着される装着部4、及び前記装着部4に設けられるとともにホース8を介して前記ポンプ3と接続されしかも前記ポンプ3から送給される空気で膨張することにより身体を押圧する膨張体7を含む。
【解決手段】床面に載置される基体10と、該基体10に上下に傾動可能に設けられかつ利用者の右足及び左足がそれぞれ載せられる一対のペダル11A、11Bと、一方のペダル11Aの上方又は下方への傾動により他方のペダル11Bを前記一方のペダル11Aと逆向きに傾動させる交互駆動手段13とを有する足踏み式の運動具2、前記運動具2に取付けられかつ前記ペダル11A、11Bの傾動により空気を送給しうるポンプ3、身体に装着される装着部4、及び前記装着部4に設けられるとともにホース8を介して前記ポンプ3と接続されしかも前記ポンプ3から送給される空気で膨張することにより身体を押圧する膨張体7を含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウォーキング運動とともに、マッサージ効果を得ることができる身体鍛錬装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、需要者の健康及び美容に対する意識の高まりから、様々な運動具が提案されている。例えば、利用者の足踏み動作に連動して交互に上下へ傾動する一対のペダルを設けた足踏み式の運動具が広く使用されている(例えば、特許文献1参照)。このような運動具は、室内等の比較的狭い屋内空間で手軽に歩行に近似した所謂ウォーキング運動ができる。従って、運動不足の解消に効果がある。
【0003】
【特許文献1】実登3116525号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記運動具は、ウォーキング運動に特化されているため、ウォーキング運動と同時に身体をマッサージ等することができる新たな機能の追加が望まれていた。
【0005】
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、利用者の右足及び左足がそれぞれ乗せられる一対のペダルを有する足踏み式の運動具に、ペダルの傾動により空気を送給しうるポンプと、該ポンプから送給される空気で膨張して身体を押圧する膨張体を含む装着部とを設けることを基本として、ウォーキング運動とともに、マッサージ効果を得ることができる身体鍛錬装置を提供することを主たる目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のうち請求項1記載の発明は、床面に載置される基体と、該基体に上下に傾動可能に設けられかつ利用者の右足及び左足がそれぞれ載せられる一対のペダルと、一方のペダルの上方又は下方への傾動により他方のペダルを前記一方のペダルと逆向きに傾動させる交互駆動手段とを有する足踏み式の運動具、前記運動具に取付けられかつ前記ペダルの傾動により空気を送給しうるポンプ、身体に装着される装着部、及び前記装着部に設けられるとともにホースを介して前記ポンプと接続されしかも前記ポンプから送給される空気で膨張することにより身体を押圧する膨張体を含むことを特徴とする。
【0007】
また請求項2記載の発明は、前記ポンプと前記膨張体との間に、前記膨張体の空気を予め定められた時間間隔で排気する排気弁を有する空気制御部を具える請求項1記載の身体鍛錬装置である。
【0008】
また請求項3記載の発明は、前記排気弁は電磁弁からなり、前記空気制御部は、時間を計る計時部と、予め定めた時間の経過により前記電磁弁を開く制御部とを含む請求項2に記載の身体鍛錬装置である。
【0009】
また請求項4記載の発明は、前記空気制御部は、前記ペダルの傾動回数に基づいて前記膨張体の空気を排気する請求項1に記載の身体鍛錬装置である。
【0010】
また請求項5記載の発明は、前記ポンプは、シリンダ筒と、該シリンダ筒内を往復動するピストン付ロッドとを有するポンプからなり、前記シリンダ筒が運動具の基体又はペダルの一方に取り付けられ、かつ前記ピストン付ロッドが前記運動具の基体又はペダルの他方に取り付けられる請求項1ないし4の何れかに記載の身体鍛錬装置である。
【0011】
また請求項6記載の発明は、前記ポンプは、ジャバラ状の伸縮筒状体を有し、前記ペダルの上方又は下方の傾動によって、前記伸縮筒状体を収縮して前記空気を送給する請求項1ないし4の何れかに記載の身体鍛錬装置である。
【0012】
また請求項7記載の発明は、前記装着部は、身体の腰部及び/又は臀部に巻き付けられるベルト状であり、前記膨張体は、腹部、臀部及び/又は腰部の位置に設けられる請求項1ないし6のいずれかに記載の身体鍛錬装置である。
【発明の効果】
【0013】
本発明の身体鍛錬装置は、足踏み式の運動具と身体を押圧する膨張体を有する装着部とを具えるので、利用者は、運動具を用いたウォーキング運動よって運動不足を解消しうると同時に、身体に装着した装着部の膨張体が膨張することによるマッサージ効果を得ることができる。また、身体鍛錬装置は、運動具のペダルの傾動によって、ポンプから膨張体へ空気が送給される。これにより、身体鍛錬装置は、電動機等を使用して膨張体へ空気を送給する必要がないため、その構造を簡素化及び小型化しうる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。図1には本実施形態の身体鍛錬装置の全体図、図2にはその要部平面図、図3には図2の側面図が示される。
【0015】
図1に示されるように、本実施形態の身体鍛錬装置1は、利用者の右足及び左足がそれぞれ載せられる一対のペダル11を交互に上下に傾動させてウォーキング運動をすることができる足踏み式の運動具2と、一対のペダル11の上下の傾動により空気を送給しうるポンプ3と、利用者の身体に装着される装着部4と、該装着部4に設けられるとともにポンプ3からホース8を介して送給される空気で膨張する膨張体7とが設けられる。また、本実施形態の身体鍛錬装置1には、ポンプ3と膨張体7との間に、該膨張体7の空気を予め定められた時間間隔で排気する空気制御部6が設けられる。
【0016】
図2及び図3に示されるように、前記運動具2は、床面に載置される基体10と、一対の前記ペダル11と、各ペダル11を逆向きに傾動させる交互駆動手段13とを有する。
【0017】
前記基体10は、脚部16と、運動具2の一端側S1で前記脚部16に形成されるペダル支持部17とから構成される。
【0018】
前記脚部16は、一端側S1で前記運動具2の幅方向にのびる第1の横枠16Aと、他端側S2で幅方向にのびる第2の横枠16Bと、該第1、第2の横枠16A、16B間を該運動具2の前後にのび、かつ幅方向の略中心で繋ぐ連結枠16Cとからなり、平面視略エ字状に形成される。また、第1、第2の横枠16A、16Bの各両端には、例えば滑り止め及び床面の傷付きを防止ぐ樹脂キャップ18が設けられる。
【0019】
図4に示されるように、前記ペダル支持部17は、第1の横枠16Aの略中間位置から上方へ突出する支持枠体17aと、該支持枠体17aから運動具2の幅方向両側から上方に傾斜してのびる一対の支持軸17bとから構成される。
【0020】
前記支持枠体17aの上部には、例えば、ペダル11の傾動回数を測定する歩数計29が設けられる。該ペダル11には、例えば、総傾動回数、総運動時間、一分間あたりの傾動回数及び消費カロリー等が表示される。また、前記支持軸17bは、それぞれ円柱状に形成され、その軸芯を傾斜させて前記支持枠体17aに固着される。また、支持軸17bの端部には、その軸芯上にネジ孔20が設けられる。
【0021】
一対の前記ペダル11は、利用者の右足が載せられる一方のペダル11Aと、左足が乗せられる他方のペダル11Bとから構成される。それぞれのペダル11A、11Bは、前記ペダル支持部17に傾動可能に支持されるペダル枠25と、このペダル枠25の上に固定され、利用者の右足又は左足がそれぞれ載せられるペダルカバー26とから構成される。
【0022】
前記ペダル枠25は、支持軸17bにそれぞれ外嵌され回動自在に支持される回動筒27と、該回動筒27から他端側S2側へのび、その上面にペダルカバー26が固定されるペダル固定枠28とからなる。
【0023】
前記回動筒27は、一方のペダル11A側に設けられる一方の回動筒27Aと、他方のペダル11B側に設けられる他方の回動筒27Bとを含む。各回動筒27A、27Bは、筒状に形成され、支持軸17bに例えば軸受(図示省略)等を介して外嵌される。また、各回動筒27A、27Bは、それらの端部に固定具24を介してネジ孔20にボルト30を螺合することによって支持軸17b、17bに抜き止め固定される。各回動筒27A、27Bは、その内周面が各支持軸17bの外周面を摺動し、該回動筒27A、27Bの中心線SL1、SL2を中心に回動可能に支持される。また、各回動筒27A、27Bと支持軸17bとの摺動面、固定具24及び軸受には、例えばグリスなどの潤滑材が塗布されることが好ましい。
【0024】
前記ペダル固定枠28は、前記一方のペダル11A側に設けられる一方のペダル固定枠28Aと、前記他方のペダル11B側に設けられる他方のペダル固定枠28Bとを含む。図3に示されるように、各ペダル固定枠28A、28Bの上面には、それぞれ前記ペダルカバー26が載せられる。そして各ペダル固定枠28A、28Bとペダルカバー26とは、ネジ孔33、34に、ネジ32を螺合することによって固定される。
【0025】
また、各ペダル固定枠28A、28Bの他端側S2には、それぞれ下方に突出するストッパ35が設けられる。このストッパ35は、各ペダル11A、11Bが下方へ傾動した際に、前記第2の横枠16Bの上面に当接し、各ペダル固定枠28A、28Bが該第2の横枠16B及び床面等に直接当接することを防ぐ。またストッパ35は、例えばゴムなどの緩衝材から形成され、第2の横枠16Bとの当接時の衝撃を和らげる。
【0026】
次に、図3、図4に示されるように、本実施形態の交互駆動手段13は、前記支持枠体17aの他端側S2で支持されるプーリ19と、該プーリ19に係合するワイヤー43と、前記回動筒27A、27Bの外周面から傾斜して下方へのびるとともに、端部が該ワイヤー43に固定される一対の突出片31とから構成される。
【0027】
前記プーリ19は、前記支持枠体17aの他端側S2に設けられたプーリ支持具21に垂直軸回りに回転可能に支持される。このプーリ支持具21は、前記支持枠体17aから他端側S2に、かつ運動具2の前後方向にのびる支持軸21aと、該支持軸21aから他端側S2へのびて形成されるブラケット21bと、該ブラケット21bに支持される垂直軸21cとから構成される。支持軸21aは、支持枠体17aの一端側S1に設けられるハンドル23の回転により、支持枠体17aからの出没量が調整される。
【0028】
前記突出片31は、前記一方の回動筒27Aに設けられる一方の突出片31Aと、前記他方の回動筒27Bに設けられる他方の突出片31Bとに区分される。前記各突出片31A、31Bは、例えば回動筒27A、27Bの外周面に溶接等で固着される。
【0029】
本実施形態の前記ワイヤー43は、スチールなどの金属製のコードから構成される。ワイヤー43は、前記プーリ19の他端側S2に巻掛けられる。また、ワイヤー43の端部は、それぞれアイ状又はループ状に形成され、プーリ19の回転中心よりも前側に位置する各突出片31A、31Bの端部に設けられた孔部に、ボルト及びナット等によって固定される。なお、ワイヤー43は、前記ハンドル23の回転による前記支持軸21aの伸縮により、その張りが調整される。
【0030】
図6には、交互駆動手段13の作用が示される。
図6(a)には、各ペダル固定枠28A、28Bが垂直方向に同一高さの状態を示す。この状態から、図6(b)に示されるように、一方のペダル固定枠28Aを下方へ傾動させる。これにより、一方の回動筒27Aは、中心線SL1を中心に回動し、一方の突出片31Aがワイヤー43を一端側S1へ引張る。引張られたワイヤー43は、プーリ19を介して他方の突出片31Bを他端側S2へ引張り、他方の回動筒27Bを中心線SL2を中心に回動させ、他方のペダル固定枠28Bを上方へと傾動させる。
【0031】
また、図6(c)に示されるように、他方のペダル固定枠28Bを下方へ傾動させると、他方の回動筒27Bの回動よって、他方の突出片31Bは、ワイヤー43を一端側S1へ引張る。また、引張られたワイヤー43は、プーリ19を介して、一方の突出片31Aを他端側S2へ引張り、一方の回動筒27Aを回動させて、前記一方のペダル固定枠28Aを上方へ傾動させる。
【0032】
このように、交互駆動手段13は、一方のペダル固定枠28Aの上方又は下方への傾動により他方のペダル固定枠28Bを前記一方のペダル固定枠28Aと逆向きに傾動させることができる。従って、交互駆動手段13は、各ペダル11A、11Bを逆向きに傾動させることができる。
【0033】
また、各ペダル11A、11Bの傾動軸となる支持軸17b(図4に示す)の中心線SL1、SL2は、水平ではなく斜めに傾斜してのびる。これにより、図7(a)に示されるように、前記一方のペダル11Aが下方へ傾動されると、一方のペダル11A及び他方のペダル11Bは、いずれも傾動しつつ右方向に旋回する。また、図7(b)に示されるように、前記他方のペダル11Bが下方へ傾動されると、該他方のペダル11B及び一方のペダル11Aが図において左方へ旋回する。このように、前記各ペダル11A、11Bは、左右交互の足踏み運動とともに、左右に旋回しうるので、利用者は、ウォーキング運動とともに、左右のひねりが加わったストレッチ運動をすることができる。
【0034】
図2及び図5に示されるように、ペダル固定枠28と、第1の横枠16Aとの間には、ペダル11の傾動に抵抗を与え得るガスダンパー36が配される。このガスダンパー36は、シリンダー部36aと、該シリンダー部36a内を抵抗を有して伸縮するロッド部36bとから構成される。
【0035】
前記シリンダー部36aの端部は、第1の横枠16Aに設けられるブラケット37Aに軸38にて水平軸回りで回動可能なジョイント部45に、略垂直方向に回動可能に枢着されている。これにより、シリンダー部36aの端部は、略垂直軸回りで及び水平軸回りに回動可能に基体10に連結される。また前記ロッド部36bの端部は、前記ペダル固定枠28に設けられるブラケット37Bに、ボルト41及びナット42によって水平軸回りに回動可能に連結される。
【0036】
前記ガスダンパー36は、各ペダル11A、11Bが上下の傾動時に、該ペダル11A、11Bとともに左右に旋回するが、前記ジョイント部45による略垂直軸回りの回動によって、その旋回が許容される。ガスダンパー36は、利用者が各ペダル11A、11Bを踏み下ろす際に適度な負荷を与えるとともに、該ペダル11A、11Bをスムーズに傾動させる。
【0037】
図2、図3に示されるように、本実施形態のポンプ3は、シリンダ筒46と、該シリンダ筒46内を往復動するピストン付ロッド47とを有する空気ポンプからなり、前記各ペダルカバー26の下方かつガスダンパー36と略平行にそれぞれ設けられる。シリンダ筒46の端部には、例えばポンプ3によって発生した空気を前記ホース8へ送給する空気送給口48と、ポンプ3内の空気圧を図る空気圧計49と、該空気圧計49の下方で筒状に形成される軸受部50(図5に示す)とが設けられる。また、ピストン付ロッド47の端部には、前記軸38(図5に示す)に係止されるフック51が設けられる。
【0038】
図5に示されるように、前記軸受部50は、前記ガスダンパー36との離間距離を維持する調整ナット53を前記ボルト41の前記軸41aに螺合した後に、該軸41aに挿入される。その後、軸受部50は、ナット54が軸41aに螺合されることによって、ボルト41に水平軸回りに回動可能に支持される。
【0039】
また、前記フック51は、前記軸38に挿入された後、ナット55を螺合されることによって、水平軸回りに回動可能に支持される。フック51は、軸38に遊嵌されるため、スペーサー40とナット55との間で運動具2の幅方向へ揺動できる。前記ポンプ3は、各ペダル11A、11Bとともに旋回するが、このフック51の揺動によって、該ポンプ3の旋回が許容される。
【0040】
前記ポンプ3は、各ナット53、54、55のみで固定できるため、比較的容易に取付け及び取り外しができる。また、各ナット53、54、55は、工具等を使用せずに、取付け及び取外しができる蝶ナット等に変更してもよい。
【0041】
図8(a)、(b)に示すように、前記シリンダ筒46は、前記ペダル11が上方へ傾動されると引き上げられ、ペダル11が下方へ傾動されると引き下げられる。これにより、前記ピストン付ロッド47は、ペダル11の上下の傾動によってシリンダ筒46内を往復動し、前記空気送給口48から空気を圧送しうる。
【0042】
なお、本実施形態の前記ポンプ3は、各ペダル11A、11Bに1つずつ設けられているが、例えば、何れか一方のみに設けられてもよい。また、ポンプ3は、各ペダル11A、11Bにそれぞれ複数設けられてもよい。
【0043】
図9及び図10に示されるように、本実施形態の装着部4は、例えば使用者の身体の腰部及び/又は臀部に巻き付けられるベルト状に形成される。装着部4は、例えば、比較的柔軟なウレタン等によって形成されてもよい。装着部4の一端又は両端には、面ファスナやボタン等の固着材61が設けられ、胴回り等に応じて任意の位置に該装着部4を巻付け固定できる。
【0044】
前記膨張体7は、装着部4の内部に配される。本実施形態において、膨張体7は、装着部4が利用者の身体に巻きつけられた状態において、利用者の腹部の位置に設けられる腹部膨張体7aと、臀部の位置に設けられる臀部膨張体7bと、腰部に設けられる腰部膨張体7cとを含んで構成される。また、本実施形態では、利用者の側腹部の位置に側腹部膨張体7dがさらに設けられる。各膨張体7a、7b、7c、7dには、前記ホース8が接続される空気分岐部62からそれぞれ空気を通過させる空気管63が接続される。これにより、各膨張体7a、7b、7c、7dは、ホース8から供給される空気により膨張することができる。
【0045】
本実施形態では、空気制御部6が、ポンプ3、3と膨張体7との間を接続するホース8に介在するように設けられる。図11に示されるように、空気制御部6は、該空気制御部6の電源をON/OFFする電源ボタン65と、その電源のON/OFFの状態を表示する電源表示部66と、各膨張体7a、7b、7c、7dによるマッサージ圧の強さを選択する強弱ボタン67と、選択されたマッサージ圧の強さを表示する強弱表示部68とを有するケース64に覆われる。空気制御部6の設置場所は、図示の態様に限定されるものではなく、例えば前記連結枠16Cの上面等に取付けられてもよい。
【0046】
図12に示されるように、本実施形態の空気制御部6は、電磁弁からなる排気弁70と、時間を計る計時部71と、予め定められた時間間隔で前記排気弁70を開く制御部72とを含んで構成される。また、空気制御部6には、前記強弱ボタン67によって選択出力されるシグナルSW1〜SW5に対応する時間データが記憶される記憶部73が設けられる。該時間データとしては、例えば、SW1〜SW5にそれぞれ10秒、20秒、30秒、40秒及び50秒というように、徐々に増加する時間を設定できる。
【0047】
本実施形態の前記排気弁70は、ソレノイドによる電磁力でプランジャ(図示省略)を引き付けることによって弁が開かれる電磁弁が用いられる。また、プランジャは、弁を常時閉じる方向に付勢される。従って、ソレノイドが励磁されていない間、弁は、付勢力によって排気ポート(図示省略)を閉じる。
【0048】
前記制御部72は、前記電源ボタン65のON/OFFによって、起動又は停止する。また、制御部72には、前記シグナルSW1〜SW5が、前記強弱ボタン67の押下の回数によって順に切り替わって入力される。制御部72は、そのシグナルSW1〜SW5に対応する時間データを、記憶部73からロードする。また、制御部72は、記憶部73からロードされた時間データに対応する時間を計時部71で計り、その時間が経過すると前記ソレノイドを励磁する。ソレノイドは、前記プランジャを引き付けて弁を開き、空気を大気中に排気する。
【0049】
また、前記制御部72は、一定時間経過後にソレノイドへの励磁を切ることによって、弁を閉じる。このように、制御部72は、一定の時間が経過する毎に所定時間、弁を開く動作を繰り返し行なわせる。
【0050】
以上のように構成された、本実施形態の身体鍛錬装置1の作用について説明する。
図13に示されるように、利用者は、両足を前記運動具2の各ペダル11A、11Bに載せる。また各膨張体7a、7b、7c、7dが身体の腹部、臀部、腰部、側腹部の位置に当接するように装着部4を自身に装着する。しかる後、各ペダル11A、11Bを交互にかつ上下に傾動させるウォーキング運動を開始すると、ポンプ3から空気がホース8へと圧送される。
【0051】
空気制御部6に電源が入っていない場合、ポンプ3からの空気は、前記ホース8を介して排気弁70が閉じている空気制御部6を通過し、空気分岐部62から空気管63を介して、各膨張体7を膨張させる。
【0052】
膨張した膨張体7は、装着部4によって、利用者の腹部、臀部、腰部に押付けられ、いわゆる指圧に近似したマッサージ効果を与える。膨張体7は、利用者によるウォーキング運動が継続されることによって、より大きく膨らみ、さらに強いマッサージ効果を与える。なお、膨張体7に、一定以上の圧力に達すると、内部の空気を逃がす逃がし弁(図示省略)を設けてもよい。これによって、膨張体7の膨張を一定範囲に抑制することもできる。このように、利用者は、ウォーキング運動とともに、マッサージ効果を得ることができる。
【0053】
前記腹部膨張体7aは、膨張によって腹部を圧迫し、マッサージ効果を与える他、内臓機能の促進や腹部のシェープアップ等に役立つ。また、前記臀部膨張体7bは、臀部を押し上げるように膨張することによって、骨盤矯正や、ヒップアップ等に役立つ。また、前記腰部膨張体7cは、腰痛の緩和等に役立つ。前記側腹部膨張体7dは、側腹部をマッサージできる他、装着部4と身体との間の隙間を埋めて、膨張体7によるマッサージ効果を向上させる点で好ましい。
【0054】
次に、前記空気制御部6を使用する場合、利用者は、図11に示す空気制御部6の前記電源ボタン65を押下し、該空気制御部6を起動する。また、利用者は、前記強弱ボタン67を押下し、前記膨張体7のマッサージ圧の強さを選択する。
【0055】
利用者は、前記運動具2でウォーキング運動を開始すると、前記ポンプ3から空気が排出される。前記空気制御部6は、前記強弱ボタン67によって選択された時間データの時間が経過するまで前記排気弁70を閉じ、ポンプ3からの空気を通過させて前記膨張体7を膨張させる。膨張体7は、排気弁70が閉じられている間、継続的に空気が送給されることによって更に大きく膨らみ、強いマッサージ効果を与える。
【0056】
前記空気制御部6は、前記時間データの時間が経過すると排気弁70を開き、前記膨張体7の空気を排気させる。膨張体7は、空気の排気によって収縮し、マッサージ効果が中断される。空気制御部6は、一定時間経過後に排気弁70を閉じ、時間データの時間が経過するまで膨張体7に空気が送給される。膨張体7は、再び膨張し、マッサージ効果を与える。このように、膨張体7は、前記空気制御部6によって、膨張及び収縮が繰り返され、間欠的にマッサージ効果を与えることができる。また、空気制御部6は、時間データの時間の長さが異なることにより、膨張体7の膨張する大きさを異ならせることができるので、マッサージ圧に強弱を与えることができる。例えば、ウォーキング運動のテンポが早い利用者は、すぐに膨張体7を膨らますことができるので、前記強弱ボタン67により空気が排出される時間間隔を短く設定してマッサージ効果を抑えるのが良い。逆に、ウォーキング運動のテンポが遅い利用者では、膨張体7を膨らますのに時間を要するので、強弱ボタン67により、比較的長めの時間間隔を設定すれば、マッサージ効果損ねることがない。このように、本実施形態の身体鍛錬装置1は、利用者の体力に合わせてマッサージ効果の強弱を調整しうる。
【0057】
以上説明したように、身体鍛錬装置1は、足踏み式の前記運動具2と身体を押圧する前記膨張体7を有する前記装着部4とを具えるので、利用者は、運動具2を用いたウォーキング運動よって運動不足を解消しうると同時に、身体に装着した装着部4の膨張体7によるマッサージ効果を得ることができる。また、身体鍛錬装置1は、運動具2のペダルの傾動によって、ポンプ3から膨張体7へ空気が送給される。これにより、身体鍛錬装置1は、電動機等を使用して膨張体7へ空気を送給する必要がないため、その構造を簡素化及び小型化しうる。
【0058】
また、身体鍛錬装置1は、ポンプ3と膨張体7との間に、空気制御部6を具えるときには、膨張体7が膨張と収縮とを繰り返すことができ、間欠的にマッサージ効果を与えることができる。また、膨張体7は、空気制御部6によって、空気が排気される時間間隔が設定されることにより膨張量が調節され、利用者の体力や好みにあったマッサージ圧の強さを選択できる。
【0059】
なお、本実施形態の空気制御部6は、予め定められた時間の経過によって膨張体7の空気を排気するが、このような実施形態に限られるわけでない。例えば、前記ペダル11A、11Bの傾動回数を計数し、その回数に基づいて膨張体7の空気を排気するようにしてもよい。この場合、空気制御部6は、例えば、前記記憶部73に複数の傾動回数データが格納され、前記制御部72は、選択された傾動回数データと、前記歩数計29で測定される傾動回数とが一致することによって、排気弁70を開くように変更することができる。
【0060】
また、本実施形態の身体鍛錬装置1では、一人の利用者が前記運動具2でウォーキング運動をするとともに、前記装着部4を身体に装着してマッサージ効果を得る例を示したが、このような使用態様に限定されるわけではない。例えば、一方の利用者が、運動具2でウォーキング運動をし、他方の利用者が装着部4を身体に装着してマッサージ効果を得る等の使用もできる。また、利用者は、装着部4によるマッサージが不要である場合に、身体鍛錬装置1から前記ポンプ3を取り外して、運動具2を単独で使用することもできる。
【0061】
また、図14に示されるように、前記ポンプ3は、本実施形態に限定されるものではなく、例えば、前記ペダル11の上下の傾動により、ジャバラ状の伸縮筒状体58を圧縮させて空気を送給するジャバラポンプ57が採用されてもよい。
【0062】
以上、本発明の特に好ましい形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施し得る。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本実施形態の身体鍛錬装置の全体図である。
【図2】その要部平面図である。
【図3】図2の側面図である。
【図4】図2の正面図である。
【図5】図2の背面図である。
【図6】(a)各ペダル固定枠が垂直方向に同一高さとなる状態を示す部分斜視図、(b)一方のペダル固定枠を下方へ傾動された状態を示す部分斜視図、(c)他方のペダル固定枠を下方へ傾動された状態を示す部分斜視図である。
【図7】(a)一方のペダルが下方へ傾動された状態を示す平面図、(b)他方のペダルが下方へ傾動された状態を示す平面図である。
【図8】(a)シリンダ筒が引き上げられた状態を示す側面図、(b)シリンダ筒が引き下げられた状態を示す側面図である。
【図9】本実施形態の装着部を示す平面図である。
【図10】(a)装着部が利用者に装着された状態を示す正面図、(b)その背面図である。
【図11】空気制御部のケースを示す平面図である。
【図12】空気制御部の概念図である。
【図13】利用者が身体鍛錬装置を利用している状態を示す側面図である。
【図14】他の実施形態のポンプを示す側面図である。
【符号の説明】
【0064】
2 運動具
3 ポンプ
4 装着部
7 膨張体
8 ホース
10 基体
11A 一方のペダル
11B 他方のペダル
13 交互駆動手段
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウォーキング運動とともに、マッサージ効果を得ることができる身体鍛錬装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、需要者の健康及び美容に対する意識の高まりから、様々な運動具が提案されている。例えば、利用者の足踏み動作に連動して交互に上下へ傾動する一対のペダルを設けた足踏み式の運動具が広く使用されている(例えば、特許文献1参照)。このような運動具は、室内等の比較的狭い屋内空間で手軽に歩行に近似した所謂ウォーキング運動ができる。従って、運動不足の解消に効果がある。
【0003】
【特許文献1】実登3116525号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記運動具は、ウォーキング運動に特化されているため、ウォーキング運動と同時に身体をマッサージ等することができる新たな機能の追加が望まれていた。
【0005】
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、利用者の右足及び左足がそれぞれ乗せられる一対のペダルを有する足踏み式の運動具に、ペダルの傾動により空気を送給しうるポンプと、該ポンプから送給される空気で膨張して身体を押圧する膨張体を含む装着部とを設けることを基本として、ウォーキング運動とともに、マッサージ効果を得ることができる身体鍛錬装置を提供することを主たる目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のうち請求項1記載の発明は、床面に載置される基体と、該基体に上下に傾動可能に設けられかつ利用者の右足及び左足がそれぞれ載せられる一対のペダルと、一方のペダルの上方又は下方への傾動により他方のペダルを前記一方のペダルと逆向きに傾動させる交互駆動手段とを有する足踏み式の運動具、前記運動具に取付けられかつ前記ペダルの傾動により空気を送給しうるポンプ、身体に装着される装着部、及び前記装着部に設けられるとともにホースを介して前記ポンプと接続されしかも前記ポンプから送給される空気で膨張することにより身体を押圧する膨張体を含むことを特徴とする。
【0007】
また請求項2記載の発明は、前記ポンプと前記膨張体との間に、前記膨張体の空気を予め定められた時間間隔で排気する排気弁を有する空気制御部を具える請求項1記載の身体鍛錬装置である。
【0008】
また請求項3記載の発明は、前記排気弁は電磁弁からなり、前記空気制御部は、時間を計る計時部と、予め定めた時間の経過により前記電磁弁を開く制御部とを含む請求項2に記載の身体鍛錬装置である。
【0009】
また請求項4記載の発明は、前記空気制御部は、前記ペダルの傾動回数に基づいて前記膨張体の空気を排気する請求項1に記載の身体鍛錬装置である。
【0010】
また請求項5記載の発明は、前記ポンプは、シリンダ筒と、該シリンダ筒内を往復動するピストン付ロッドとを有するポンプからなり、前記シリンダ筒が運動具の基体又はペダルの一方に取り付けられ、かつ前記ピストン付ロッドが前記運動具の基体又はペダルの他方に取り付けられる請求項1ないし4の何れかに記載の身体鍛錬装置である。
【0011】
また請求項6記載の発明は、前記ポンプは、ジャバラ状の伸縮筒状体を有し、前記ペダルの上方又は下方の傾動によって、前記伸縮筒状体を収縮して前記空気を送給する請求項1ないし4の何れかに記載の身体鍛錬装置である。
【0012】
また請求項7記載の発明は、前記装着部は、身体の腰部及び/又は臀部に巻き付けられるベルト状であり、前記膨張体は、腹部、臀部及び/又は腰部の位置に設けられる請求項1ないし6のいずれかに記載の身体鍛錬装置である。
【発明の効果】
【0013】
本発明の身体鍛錬装置は、足踏み式の運動具と身体を押圧する膨張体を有する装着部とを具えるので、利用者は、運動具を用いたウォーキング運動よって運動不足を解消しうると同時に、身体に装着した装着部の膨張体が膨張することによるマッサージ効果を得ることができる。また、身体鍛錬装置は、運動具のペダルの傾動によって、ポンプから膨張体へ空気が送給される。これにより、身体鍛錬装置は、電動機等を使用して膨張体へ空気を送給する必要がないため、その構造を簡素化及び小型化しうる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。図1には本実施形態の身体鍛錬装置の全体図、図2にはその要部平面図、図3には図2の側面図が示される。
【0015】
図1に示されるように、本実施形態の身体鍛錬装置1は、利用者の右足及び左足がそれぞれ載せられる一対のペダル11を交互に上下に傾動させてウォーキング運動をすることができる足踏み式の運動具2と、一対のペダル11の上下の傾動により空気を送給しうるポンプ3と、利用者の身体に装着される装着部4と、該装着部4に設けられるとともにポンプ3からホース8を介して送給される空気で膨張する膨張体7とが設けられる。また、本実施形態の身体鍛錬装置1には、ポンプ3と膨張体7との間に、該膨張体7の空気を予め定められた時間間隔で排気する空気制御部6が設けられる。
【0016】
図2及び図3に示されるように、前記運動具2は、床面に載置される基体10と、一対の前記ペダル11と、各ペダル11を逆向きに傾動させる交互駆動手段13とを有する。
【0017】
前記基体10は、脚部16と、運動具2の一端側S1で前記脚部16に形成されるペダル支持部17とから構成される。
【0018】
前記脚部16は、一端側S1で前記運動具2の幅方向にのびる第1の横枠16Aと、他端側S2で幅方向にのびる第2の横枠16Bと、該第1、第2の横枠16A、16B間を該運動具2の前後にのび、かつ幅方向の略中心で繋ぐ連結枠16Cとからなり、平面視略エ字状に形成される。また、第1、第2の横枠16A、16Bの各両端には、例えば滑り止め及び床面の傷付きを防止ぐ樹脂キャップ18が設けられる。
【0019】
図4に示されるように、前記ペダル支持部17は、第1の横枠16Aの略中間位置から上方へ突出する支持枠体17aと、該支持枠体17aから運動具2の幅方向両側から上方に傾斜してのびる一対の支持軸17bとから構成される。
【0020】
前記支持枠体17aの上部には、例えば、ペダル11の傾動回数を測定する歩数計29が設けられる。該ペダル11には、例えば、総傾動回数、総運動時間、一分間あたりの傾動回数及び消費カロリー等が表示される。また、前記支持軸17bは、それぞれ円柱状に形成され、その軸芯を傾斜させて前記支持枠体17aに固着される。また、支持軸17bの端部には、その軸芯上にネジ孔20が設けられる。
【0021】
一対の前記ペダル11は、利用者の右足が載せられる一方のペダル11Aと、左足が乗せられる他方のペダル11Bとから構成される。それぞれのペダル11A、11Bは、前記ペダル支持部17に傾動可能に支持されるペダル枠25と、このペダル枠25の上に固定され、利用者の右足又は左足がそれぞれ載せられるペダルカバー26とから構成される。
【0022】
前記ペダル枠25は、支持軸17bにそれぞれ外嵌され回動自在に支持される回動筒27と、該回動筒27から他端側S2側へのび、その上面にペダルカバー26が固定されるペダル固定枠28とからなる。
【0023】
前記回動筒27は、一方のペダル11A側に設けられる一方の回動筒27Aと、他方のペダル11B側に設けられる他方の回動筒27Bとを含む。各回動筒27A、27Bは、筒状に形成され、支持軸17bに例えば軸受(図示省略)等を介して外嵌される。また、各回動筒27A、27Bは、それらの端部に固定具24を介してネジ孔20にボルト30を螺合することによって支持軸17b、17bに抜き止め固定される。各回動筒27A、27Bは、その内周面が各支持軸17bの外周面を摺動し、該回動筒27A、27Bの中心線SL1、SL2を中心に回動可能に支持される。また、各回動筒27A、27Bと支持軸17bとの摺動面、固定具24及び軸受には、例えばグリスなどの潤滑材が塗布されることが好ましい。
【0024】
前記ペダル固定枠28は、前記一方のペダル11A側に設けられる一方のペダル固定枠28Aと、前記他方のペダル11B側に設けられる他方のペダル固定枠28Bとを含む。図3に示されるように、各ペダル固定枠28A、28Bの上面には、それぞれ前記ペダルカバー26が載せられる。そして各ペダル固定枠28A、28Bとペダルカバー26とは、ネジ孔33、34に、ネジ32を螺合することによって固定される。
【0025】
また、各ペダル固定枠28A、28Bの他端側S2には、それぞれ下方に突出するストッパ35が設けられる。このストッパ35は、各ペダル11A、11Bが下方へ傾動した際に、前記第2の横枠16Bの上面に当接し、各ペダル固定枠28A、28Bが該第2の横枠16B及び床面等に直接当接することを防ぐ。またストッパ35は、例えばゴムなどの緩衝材から形成され、第2の横枠16Bとの当接時の衝撃を和らげる。
【0026】
次に、図3、図4に示されるように、本実施形態の交互駆動手段13は、前記支持枠体17aの他端側S2で支持されるプーリ19と、該プーリ19に係合するワイヤー43と、前記回動筒27A、27Bの外周面から傾斜して下方へのびるとともに、端部が該ワイヤー43に固定される一対の突出片31とから構成される。
【0027】
前記プーリ19は、前記支持枠体17aの他端側S2に設けられたプーリ支持具21に垂直軸回りに回転可能に支持される。このプーリ支持具21は、前記支持枠体17aから他端側S2に、かつ運動具2の前後方向にのびる支持軸21aと、該支持軸21aから他端側S2へのびて形成されるブラケット21bと、該ブラケット21bに支持される垂直軸21cとから構成される。支持軸21aは、支持枠体17aの一端側S1に設けられるハンドル23の回転により、支持枠体17aからの出没量が調整される。
【0028】
前記突出片31は、前記一方の回動筒27Aに設けられる一方の突出片31Aと、前記他方の回動筒27Bに設けられる他方の突出片31Bとに区分される。前記各突出片31A、31Bは、例えば回動筒27A、27Bの外周面に溶接等で固着される。
【0029】
本実施形態の前記ワイヤー43は、スチールなどの金属製のコードから構成される。ワイヤー43は、前記プーリ19の他端側S2に巻掛けられる。また、ワイヤー43の端部は、それぞれアイ状又はループ状に形成され、プーリ19の回転中心よりも前側に位置する各突出片31A、31Bの端部に設けられた孔部に、ボルト及びナット等によって固定される。なお、ワイヤー43は、前記ハンドル23の回転による前記支持軸21aの伸縮により、その張りが調整される。
【0030】
図6には、交互駆動手段13の作用が示される。
図6(a)には、各ペダル固定枠28A、28Bが垂直方向に同一高さの状態を示す。この状態から、図6(b)に示されるように、一方のペダル固定枠28Aを下方へ傾動させる。これにより、一方の回動筒27Aは、中心線SL1を中心に回動し、一方の突出片31Aがワイヤー43を一端側S1へ引張る。引張られたワイヤー43は、プーリ19を介して他方の突出片31Bを他端側S2へ引張り、他方の回動筒27Bを中心線SL2を中心に回動させ、他方のペダル固定枠28Bを上方へと傾動させる。
【0031】
また、図6(c)に示されるように、他方のペダル固定枠28Bを下方へ傾動させると、他方の回動筒27Bの回動よって、他方の突出片31Bは、ワイヤー43を一端側S1へ引張る。また、引張られたワイヤー43は、プーリ19を介して、一方の突出片31Aを他端側S2へ引張り、一方の回動筒27Aを回動させて、前記一方のペダル固定枠28Aを上方へ傾動させる。
【0032】
このように、交互駆動手段13は、一方のペダル固定枠28Aの上方又は下方への傾動により他方のペダル固定枠28Bを前記一方のペダル固定枠28Aと逆向きに傾動させることができる。従って、交互駆動手段13は、各ペダル11A、11Bを逆向きに傾動させることができる。
【0033】
また、各ペダル11A、11Bの傾動軸となる支持軸17b(図4に示す)の中心線SL1、SL2は、水平ではなく斜めに傾斜してのびる。これにより、図7(a)に示されるように、前記一方のペダル11Aが下方へ傾動されると、一方のペダル11A及び他方のペダル11Bは、いずれも傾動しつつ右方向に旋回する。また、図7(b)に示されるように、前記他方のペダル11Bが下方へ傾動されると、該他方のペダル11B及び一方のペダル11Aが図において左方へ旋回する。このように、前記各ペダル11A、11Bは、左右交互の足踏み運動とともに、左右に旋回しうるので、利用者は、ウォーキング運動とともに、左右のひねりが加わったストレッチ運動をすることができる。
【0034】
図2及び図5に示されるように、ペダル固定枠28と、第1の横枠16Aとの間には、ペダル11の傾動に抵抗を与え得るガスダンパー36が配される。このガスダンパー36は、シリンダー部36aと、該シリンダー部36a内を抵抗を有して伸縮するロッド部36bとから構成される。
【0035】
前記シリンダー部36aの端部は、第1の横枠16Aに設けられるブラケット37Aに軸38にて水平軸回りで回動可能なジョイント部45に、略垂直方向に回動可能に枢着されている。これにより、シリンダー部36aの端部は、略垂直軸回りで及び水平軸回りに回動可能に基体10に連結される。また前記ロッド部36bの端部は、前記ペダル固定枠28に設けられるブラケット37Bに、ボルト41及びナット42によって水平軸回りに回動可能に連結される。
【0036】
前記ガスダンパー36は、各ペダル11A、11Bが上下の傾動時に、該ペダル11A、11Bとともに左右に旋回するが、前記ジョイント部45による略垂直軸回りの回動によって、その旋回が許容される。ガスダンパー36は、利用者が各ペダル11A、11Bを踏み下ろす際に適度な負荷を与えるとともに、該ペダル11A、11Bをスムーズに傾動させる。
【0037】
図2、図3に示されるように、本実施形態のポンプ3は、シリンダ筒46と、該シリンダ筒46内を往復動するピストン付ロッド47とを有する空気ポンプからなり、前記各ペダルカバー26の下方かつガスダンパー36と略平行にそれぞれ設けられる。シリンダ筒46の端部には、例えばポンプ3によって発生した空気を前記ホース8へ送給する空気送給口48と、ポンプ3内の空気圧を図る空気圧計49と、該空気圧計49の下方で筒状に形成される軸受部50(図5に示す)とが設けられる。また、ピストン付ロッド47の端部には、前記軸38(図5に示す)に係止されるフック51が設けられる。
【0038】
図5に示されるように、前記軸受部50は、前記ガスダンパー36との離間距離を維持する調整ナット53を前記ボルト41の前記軸41aに螺合した後に、該軸41aに挿入される。その後、軸受部50は、ナット54が軸41aに螺合されることによって、ボルト41に水平軸回りに回動可能に支持される。
【0039】
また、前記フック51は、前記軸38に挿入された後、ナット55を螺合されることによって、水平軸回りに回動可能に支持される。フック51は、軸38に遊嵌されるため、スペーサー40とナット55との間で運動具2の幅方向へ揺動できる。前記ポンプ3は、各ペダル11A、11Bとともに旋回するが、このフック51の揺動によって、該ポンプ3の旋回が許容される。
【0040】
前記ポンプ3は、各ナット53、54、55のみで固定できるため、比較的容易に取付け及び取り外しができる。また、各ナット53、54、55は、工具等を使用せずに、取付け及び取外しができる蝶ナット等に変更してもよい。
【0041】
図8(a)、(b)に示すように、前記シリンダ筒46は、前記ペダル11が上方へ傾動されると引き上げられ、ペダル11が下方へ傾動されると引き下げられる。これにより、前記ピストン付ロッド47は、ペダル11の上下の傾動によってシリンダ筒46内を往復動し、前記空気送給口48から空気を圧送しうる。
【0042】
なお、本実施形態の前記ポンプ3は、各ペダル11A、11Bに1つずつ設けられているが、例えば、何れか一方のみに設けられてもよい。また、ポンプ3は、各ペダル11A、11Bにそれぞれ複数設けられてもよい。
【0043】
図9及び図10に示されるように、本実施形態の装着部4は、例えば使用者の身体の腰部及び/又は臀部に巻き付けられるベルト状に形成される。装着部4は、例えば、比較的柔軟なウレタン等によって形成されてもよい。装着部4の一端又は両端には、面ファスナやボタン等の固着材61が設けられ、胴回り等に応じて任意の位置に該装着部4を巻付け固定できる。
【0044】
前記膨張体7は、装着部4の内部に配される。本実施形態において、膨張体7は、装着部4が利用者の身体に巻きつけられた状態において、利用者の腹部の位置に設けられる腹部膨張体7aと、臀部の位置に設けられる臀部膨張体7bと、腰部に設けられる腰部膨張体7cとを含んで構成される。また、本実施形態では、利用者の側腹部の位置に側腹部膨張体7dがさらに設けられる。各膨張体7a、7b、7c、7dには、前記ホース8が接続される空気分岐部62からそれぞれ空気を通過させる空気管63が接続される。これにより、各膨張体7a、7b、7c、7dは、ホース8から供給される空気により膨張することができる。
【0045】
本実施形態では、空気制御部6が、ポンプ3、3と膨張体7との間を接続するホース8に介在するように設けられる。図11に示されるように、空気制御部6は、該空気制御部6の電源をON/OFFする電源ボタン65と、その電源のON/OFFの状態を表示する電源表示部66と、各膨張体7a、7b、7c、7dによるマッサージ圧の強さを選択する強弱ボタン67と、選択されたマッサージ圧の強さを表示する強弱表示部68とを有するケース64に覆われる。空気制御部6の設置場所は、図示の態様に限定されるものではなく、例えば前記連結枠16Cの上面等に取付けられてもよい。
【0046】
図12に示されるように、本実施形態の空気制御部6は、電磁弁からなる排気弁70と、時間を計る計時部71と、予め定められた時間間隔で前記排気弁70を開く制御部72とを含んで構成される。また、空気制御部6には、前記強弱ボタン67によって選択出力されるシグナルSW1〜SW5に対応する時間データが記憶される記憶部73が設けられる。該時間データとしては、例えば、SW1〜SW5にそれぞれ10秒、20秒、30秒、40秒及び50秒というように、徐々に増加する時間を設定できる。
【0047】
本実施形態の前記排気弁70は、ソレノイドによる電磁力でプランジャ(図示省略)を引き付けることによって弁が開かれる電磁弁が用いられる。また、プランジャは、弁を常時閉じる方向に付勢される。従って、ソレノイドが励磁されていない間、弁は、付勢力によって排気ポート(図示省略)を閉じる。
【0048】
前記制御部72は、前記電源ボタン65のON/OFFによって、起動又は停止する。また、制御部72には、前記シグナルSW1〜SW5が、前記強弱ボタン67の押下の回数によって順に切り替わって入力される。制御部72は、そのシグナルSW1〜SW5に対応する時間データを、記憶部73からロードする。また、制御部72は、記憶部73からロードされた時間データに対応する時間を計時部71で計り、その時間が経過すると前記ソレノイドを励磁する。ソレノイドは、前記プランジャを引き付けて弁を開き、空気を大気中に排気する。
【0049】
また、前記制御部72は、一定時間経過後にソレノイドへの励磁を切ることによって、弁を閉じる。このように、制御部72は、一定の時間が経過する毎に所定時間、弁を開く動作を繰り返し行なわせる。
【0050】
以上のように構成された、本実施形態の身体鍛錬装置1の作用について説明する。
図13に示されるように、利用者は、両足を前記運動具2の各ペダル11A、11Bに載せる。また各膨張体7a、7b、7c、7dが身体の腹部、臀部、腰部、側腹部の位置に当接するように装着部4を自身に装着する。しかる後、各ペダル11A、11Bを交互にかつ上下に傾動させるウォーキング運動を開始すると、ポンプ3から空気がホース8へと圧送される。
【0051】
空気制御部6に電源が入っていない場合、ポンプ3からの空気は、前記ホース8を介して排気弁70が閉じている空気制御部6を通過し、空気分岐部62から空気管63を介して、各膨張体7を膨張させる。
【0052】
膨張した膨張体7は、装着部4によって、利用者の腹部、臀部、腰部に押付けられ、いわゆる指圧に近似したマッサージ効果を与える。膨張体7は、利用者によるウォーキング運動が継続されることによって、より大きく膨らみ、さらに強いマッサージ効果を与える。なお、膨張体7に、一定以上の圧力に達すると、内部の空気を逃がす逃がし弁(図示省略)を設けてもよい。これによって、膨張体7の膨張を一定範囲に抑制することもできる。このように、利用者は、ウォーキング運動とともに、マッサージ効果を得ることができる。
【0053】
前記腹部膨張体7aは、膨張によって腹部を圧迫し、マッサージ効果を与える他、内臓機能の促進や腹部のシェープアップ等に役立つ。また、前記臀部膨張体7bは、臀部を押し上げるように膨張することによって、骨盤矯正や、ヒップアップ等に役立つ。また、前記腰部膨張体7cは、腰痛の緩和等に役立つ。前記側腹部膨張体7dは、側腹部をマッサージできる他、装着部4と身体との間の隙間を埋めて、膨張体7によるマッサージ効果を向上させる点で好ましい。
【0054】
次に、前記空気制御部6を使用する場合、利用者は、図11に示す空気制御部6の前記電源ボタン65を押下し、該空気制御部6を起動する。また、利用者は、前記強弱ボタン67を押下し、前記膨張体7のマッサージ圧の強さを選択する。
【0055】
利用者は、前記運動具2でウォーキング運動を開始すると、前記ポンプ3から空気が排出される。前記空気制御部6は、前記強弱ボタン67によって選択された時間データの時間が経過するまで前記排気弁70を閉じ、ポンプ3からの空気を通過させて前記膨張体7を膨張させる。膨張体7は、排気弁70が閉じられている間、継続的に空気が送給されることによって更に大きく膨らみ、強いマッサージ効果を与える。
【0056】
前記空気制御部6は、前記時間データの時間が経過すると排気弁70を開き、前記膨張体7の空気を排気させる。膨張体7は、空気の排気によって収縮し、マッサージ効果が中断される。空気制御部6は、一定時間経過後に排気弁70を閉じ、時間データの時間が経過するまで膨張体7に空気が送給される。膨張体7は、再び膨張し、マッサージ効果を与える。このように、膨張体7は、前記空気制御部6によって、膨張及び収縮が繰り返され、間欠的にマッサージ効果を与えることができる。また、空気制御部6は、時間データの時間の長さが異なることにより、膨張体7の膨張する大きさを異ならせることができるので、マッサージ圧に強弱を与えることができる。例えば、ウォーキング運動のテンポが早い利用者は、すぐに膨張体7を膨らますことができるので、前記強弱ボタン67により空気が排出される時間間隔を短く設定してマッサージ効果を抑えるのが良い。逆に、ウォーキング運動のテンポが遅い利用者では、膨張体7を膨らますのに時間を要するので、強弱ボタン67により、比較的長めの時間間隔を設定すれば、マッサージ効果損ねることがない。このように、本実施形態の身体鍛錬装置1は、利用者の体力に合わせてマッサージ効果の強弱を調整しうる。
【0057】
以上説明したように、身体鍛錬装置1は、足踏み式の前記運動具2と身体を押圧する前記膨張体7を有する前記装着部4とを具えるので、利用者は、運動具2を用いたウォーキング運動よって運動不足を解消しうると同時に、身体に装着した装着部4の膨張体7によるマッサージ効果を得ることができる。また、身体鍛錬装置1は、運動具2のペダルの傾動によって、ポンプ3から膨張体7へ空気が送給される。これにより、身体鍛錬装置1は、電動機等を使用して膨張体7へ空気を送給する必要がないため、その構造を簡素化及び小型化しうる。
【0058】
また、身体鍛錬装置1は、ポンプ3と膨張体7との間に、空気制御部6を具えるときには、膨張体7が膨張と収縮とを繰り返すことができ、間欠的にマッサージ効果を与えることができる。また、膨張体7は、空気制御部6によって、空気が排気される時間間隔が設定されることにより膨張量が調節され、利用者の体力や好みにあったマッサージ圧の強さを選択できる。
【0059】
なお、本実施形態の空気制御部6は、予め定められた時間の経過によって膨張体7の空気を排気するが、このような実施形態に限られるわけでない。例えば、前記ペダル11A、11Bの傾動回数を計数し、その回数に基づいて膨張体7の空気を排気するようにしてもよい。この場合、空気制御部6は、例えば、前記記憶部73に複数の傾動回数データが格納され、前記制御部72は、選択された傾動回数データと、前記歩数計29で測定される傾動回数とが一致することによって、排気弁70を開くように変更することができる。
【0060】
また、本実施形態の身体鍛錬装置1では、一人の利用者が前記運動具2でウォーキング運動をするとともに、前記装着部4を身体に装着してマッサージ効果を得る例を示したが、このような使用態様に限定されるわけではない。例えば、一方の利用者が、運動具2でウォーキング運動をし、他方の利用者が装着部4を身体に装着してマッサージ効果を得る等の使用もできる。また、利用者は、装着部4によるマッサージが不要である場合に、身体鍛錬装置1から前記ポンプ3を取り外して、運動具2を単独で使用することもできる。
【0061】
また、図14に示されるように、前記ポンプ3は、本実施形態に限定されるものではなく、例えば、前記ペダル11の上下の傾動により、ジャバラ状の伸縮筒状体58を圧縮させて空気を送給するジャバラポンプ57が採用されてもよい。
【0062】
以上、本発明の特に好ましい形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施し得る。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本実施形態の身体鍛錬装置の全体図である。
【図2】その要部平面図である。
【図3】図2の側面図である。
【図4】図2の正面図である。
【図5】図2の背面図である。
【図6】(a)各ペダル固定枠が垂直方向に同一高さとなる状態を示す部分斜視図、(b)一方のペダル固定枠を下方へ傾動された状態を示す部分斜視図、(c)他方のペダル固定枠を下方へ傾動された状態を示す部分斜視図である。
【図7】(a)一方のペダルが下方へ傾動された状態を示す平面図、(b)他方のペダルが下方へ傾動された状態を示す平面図である。
【図8】(a)シリンダ筒が引き上げられた状態を示す側面図、(b)シリンダ筒が引き下げられた状態を示す側面図である。
【図9】本実施形態の装着部を示す平面図である。
【図10】(a)装着部が利用者に装着された状態を示す正面図、(b)その背面図である。
【図11】空気制御部のケースを示す平面図である。
【図12】空気制御部の概念図である。
【図13】利用者が身体鍛錬装置を利用している状態を示す側面図である。
【図14】他の実施形態のポンプを示す側面図である。
【符号の説明】
【0064】
2 運動具
3 ポンプ
4 装着部
7 膨張体
8 ホース
10 基体
11A 一方のペダル
11B 他方のペダル
13 交互駆動手段
【特許請求の範囲】
【請求項1】
床面に載置される基体と、該基体に上下に傾動可能に設けられかつ利用者の右足及び左足がそれぞれ載せられる一対のペダルと、一方のペダルの上方又は下方への傾動により他方のペダルを前記一方のペダルと逆向きに傾動させる交互駆動手段とを有する足踏み式の運動具、
前記運動具に取付けられかつ前記ペダルの傾動により空気を送給しうるポンプ、
身体に装着される装着部、及び
前記装着部に設けられるとともにホースを介して前記ポンプと接続されしかも前記ポンプから送給される空気で膨張することにより身体を押圧する膨張体を含むことを特徴とする身体鍛錬装置。
【請求項2】
前記ポンプと前記膨張体との間に、前記膨張体の空気を予め定められた時間間隔で排気する排気弁を有する空気制御部を具える請求項1記載の身体鍛錬装置。
【請求項3】
前記排気弁は電磁弁からなり、前記空気制御部は、時間を計る計時部と、予め定めた時間の経過により前記電磁弁を開く制御部とを含む請求項2に記載の身体鍛錬装置。
【請求項4】
前記空気制御部は、前記ペダルの傾動回数に基づいて前記膨張体の空気を排気する請求項1に記載の身体鍛錬装置。
【請求項5】
前記ポンプは、シリンダ筒と、該シリンダ筒内を往復動するピストン付ロッドとを有するポンプからなり、前記シリンダ筒が運動具の基体又はペダルの一方に取り付けられ、かつ前記ピストン付ロッドが前記運動具の基体又はペダルの他方に取り付けられる請求項1ないし4の何れかに記載の身体鍛錬装置。
【請求項6】
前記ポンプは、ジャバラ状の伸縮筒状体を有し、前記ペダルの上方又は下方の傾動によって、前記伸縮筒状体を収縮して前記空気を送給する請求項1ないし4の何れかに記載の身体鍛錬装置。
【請求項7】
前記装着部は、身体の腰部及び/又は臀部に巻き付けられるベルト状であり、前記膨張体は、腹部、臀部及び/又は腰部の位置に設けられる請求項1ないし6のいずれかに記載の身体鍛錬装置。
【請求項1】
床面に載置される基体と、該基体に上下に傾動可能に設けられかつ利用者の右足及び左足がそれぞれ載せられる一対のペダルと、一方のペダルの上方又は下方への傾動により他方のペダルを前記一方のペダルと逆向きに傾動させる交互駆動手段とを有する足踏み式の運動具、
前記運動具に取付けられかつ前記ペダルの傾動により空気を送給しうるポンプ、
身体に装着される装着部、及び
前記装着部に設けられるとともにホースを介して前記ポンプと接続されしかも前記ポンプから送給される空気で膨張することにより身体を押圧する膨張体を含むことを特徴とする身体鍛錬装置。
【請求項2】
前記ポンプと前記膨張体との間に、前記膨張体の空気を予め定められた時間間隔で排気する排気弁を有する空気制御部を具える請求項1記載の身体鍛錬装置。
【請求項3】
前記排気弁は電磁弁からなり、前記空気制御部は、時間を計る計時部と、予め定めた時間の経過により前記電磁弁を開く制御部とを含む請求項2に記載の身体鍛錬装置。
【請求項4】
前記空気制御部は、前記ペダルの傾動回数に基づいて前記膨張体の空気を排気する請求項1に記載の身体鍛錬装置。
【請求項5】
前記ポンプは、シリンダ筒と、該シリンダ筒内を往復動するピストン付ロッドとを有するポンプからなり、前記シリンダ筒が運動具の基体又はペダルの一方に取り付けられ、かつ前記ピストン付ロッドが前記運動具の基体又はペダルの他方に取り付けられる請求項1ないし4の何れかに記載の身体鍛錬装置。
【請求項6】
前記ポンプは、ジャバラ状の伸縮筒状体を有し、前記ペダルの上方又は下方の傾動によって、前記伸縮筒状体を収縮して前記空気を送給する請求項1ないし4の何れかに記載の身体鍛錬装置。
【請求項7】
前記装着部は、身体の腰部及び/又は臀部に巻き付けられるベルト状であり、前記膨張体は、腹部、臀部及び/又は腰部の位置に設けられる請求項1ないし6のいずれかに記載の身体鍛錬装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2010−12162(P2010−12162A)
【公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−177083(P2008−177083)
【出願日】平成20年7月7日(2008.7.7)
【出願人】(595084807)株式会社アテックス (26)
【公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年7月7日(2008.7.7)
【出願人】(595084807)株式会社アテックス (26)
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