説明

車両玩具の車輪装置、車両玩具及び車両玩具の台車枠

【課題】
一対の金属製レール上を回転する一対の車輪の一方を磁石により吸着させることにより、磁力の抵抗を少なく、モータにかかる負担を抑えた車両玩具の車輪装置を提供する。
【解決手段】
車輪装置601は、一対のレール上に載置されるように構成され、合成樹脂によって円筒状に形成された車軸602と、車軸602の両側に設けられた一対の車輪610,620とからなる。車輪610,620は、強磁性体によって形成され、取付軸619とフランジ612と嵌合軸613とを有する車輪本体611と、取付軸619に取り付けられる磁石輪617とからなり、前記車軸602に嵌合軸613が嵌合して取り付けられ、磁石輪617がレール上を転動し、フランジ612がレールでガイドされるようになっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一対の金属製レール上を磁石により吸着しながら走行する車両玩具の車輪装置及びこの車輪装置を備えた車両玩具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、一対の金属製レール上を磁石により吸着しながら走行する車両玩具の車輪装置は、左右の車輪が磁力によりレールに吸着されている(例えば、特許文献1)。また、従来の、一対のレールからの給電により内部に設けられたモータを回転させて走行する車両玩具の車輪装置は、車軸の両側に設けられた金属製車輪が一対のレールに接触することによって電気の供給を受けるように構成されていた(例えば、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特表昭60−500361号公報
【特許文献2】特開昭52−90093号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の車両玩具は、カーブ走行中、内側の車輪が遅く回転し、外側の車輪が速く回転しようとするが、両車輪が車軸に固定されているため略同一回転速度であり、内側の車輪又は外側の車輪がレール上を滑ることがある。上記した、両方の車輪が磁石により吸着しながら回転する従来の車輪装置は、直線走行中の場合、両車輪が同じように回転しているので、回転中に受ける磁力の抵抗がそれ程大きくはないが、カーブ走行中の場合、前記したように、どちらか一方の車輪がレール上を滑るため、磁力の抵抗が大きく、ブレーキがかかっているのと同じようになり、減速すると共にモータにかかる負担が大きくなり電気の消費が増加するという問題点があった。
【0005】
本願発明は、上記問題点に鑑み案出したものであって、一対の金属製レール上を回転する一対の車輪の一方を磁石により吸着させることにより、カーブの走行中であっても、直線を走行しているのと同様の磁力の抵抗しか受けず、モータにかかる負担も小さい車両玩具の車輪装置と、これを利用した車両玩具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願請求項1に係る車両玩具の車輪装置は、上記目的を達成するため、下記の要件を備えたことを特徴とする。
(イ)一対のレール上に載置されるように構成され、合成樹脂によって円筒状に形成された車軸と、車軸の両側に設けられた一対の車輪とからなること。
(ロ)車輪は、強磁性体によって形成され、取付軸とフランジと嵌合軸とを有する車輪本体と、取付軸に取り付けられる磁石輪とからなり、前記車軸に嵌合軸が嵌合して取り付けられ、磁石輪がレール上を転動し、フランジがレールでガイドされるようになっていること。
【0007】
本願請求項2に係る車両玩具の車輪装置は、上記目的を達成するため、前記車軸には、歯車が設けられていることを特徴とする。
【0008】
本願請求項3に係る車両玩具の車輪装置は、上記目的を達成するため、前記車輪本体には、車軸が回動可能に支持される支持凹部が形成されていることを特徴とする。
【0009】
本願請求項4に係る車両玩具の車輪装置は、上記目的を達成するため、下記の要件を備えたことを特徴とする。
(イ)一対のレール上に載置されるように構成され、第2の車軸と、第2の車軸の両側に設けられた第3及び第4の車輪とからなること。
(ロ)第3の車輪は、取付軸と第3のフランジを有する第3の車輪本体と、取付軸に取り付けられる磁石輪とからなり、磁石輪が一方のレール上を転動し、第3のフランジが一方のレールでガイドされるようになっていること。
(ハ)第4の車輪は、他方のレール上を転動する第4の車輪本体と、他方のレールでガイドされる第4のフランジとからなること。
(ニ)第2の車軸、第3の車輪本体及び第4の車輪は、金属部材によって形成されていること。
(ホ)第3の車輪本体は、第2の車軸の一方に直接取り付けられ、第2の車軸と導通するようになっていること。
(ヘ)第4の車輪は、第2の車軸の他方に合成樹脂によって形成された補助部材を介して取り付けられ、第2の車軸と導通しないようになっていること。
【0010】
本願請求項5に係る車両玩具の車輪装置は、上記目的を達成するため、前記車輪本体には、車軸が回動可能に支持される支持凹部が形成されていることを特徴とする。
【0011】
本願請求項6に係る車両玩具は、上記目的を達成するため、下記の要件を備えたことを特徴とする。
(イ)車両玩具本体は、車台と、車台の前後に取り付けられた台車枠を有すること。
(ロ)前部又は後部の一方に取り付けられた台車枠には、請求項2記載の車両玩具の車輪装置が一対設けられていること。
(ハ)前部又は後部の他方に取り付けられた台車枠には、請求項4記載の車両玩具の車輪装置が一対設けられていること。
(ニ)車台には、駆動モータと、駆動モータの回転を一対の請求項2記載の車両玩具の車輪装置の歯車に伝達する歯車群が設けられていること。
(ホ)車台には、一対の請求項4記載の車両玩具の車輪装置の一方の第2の車軸に摺接する第1の導電接触子と、他方の第2の車軸に摺接する第2の導電接触子とが設けられ、第1の導電接触子は、駆動モータの正極端子又は負極端子の一方に電気的に接続され、第2の導電接触子は、駆動モータの正極端子又は負極端子の他方に電気的に接続されていること。
【0012】
本願請求項7に係る車両玩具は、上記目的を達成するため、下記の要件を備えたことを特徴とする。
(イ)車両玩具本体は、車台と、車台の前後に取り付けられた台車枠を有すること。
(ロ)前部又は後部に取り付けられた台車枠には、請求項4記載の車両玩具の車輪装置が一対設けられていること。
(ハ)車台には、電気部品が設けられていること。
(ニ)車台には、一対の請求項4記載の車両玩具の車輪装置の一方の第2の車軸に摺接する第3の導電接触子と、他方の第2の車軸に摺接する第4の導電接触子とが設けられ、第3の導電接触子は、電気部品の正極端子又は負極端子の一方に電気的に接続され、第4の導電接触子は、電気部品の正極端子又は負極端子の他方に電気的に接続されていること。
【0013】
本願請求項8に係る車両玩具は、上記目的を達成するため、下記の要件を備えたことを特徴とする。
(イ)車両玩具本体は、車台と、車台の前後に取り付けられた台車枠を有すること。
(ロ)前部及び後部に取り付けられた台車枠には、請求項4記載の車両玩具の車輪装置がそれぞれ設けられていること。
(ハ)車台には、電気部品が設けられていること。
(二)車台には、前部の台車枠に取り付けられた請求項4記載の車両玩具の車輪装置の第2の車軸に摺接する第3の導電接触子と、後部の台車枠に取り付けられた請求項4記載の車両玩具の車輪装置の第2の車軸に摺接する第4の導電接触子とが設けられ、第3の導電接触子は、電気部品の正極端子又は負極端子の一方に電気的に接続され、第4の導電接触子は、電気部品の正極端子又は負極端子の他方に電気的に接続されていること。
【0014】
本願請求項9に係る車両玩具の台車枠は、上記目的を達成するため、下記の要件を備えたことを特徴とする。
(イ)主枠と、主枠に対向して取り付けられた一対の軸受板とからなること。
(ロ)軸受板は、金属板で形成され、一対の支持凸部と突片が設けられていること。
(ハ)一対の軸受板の対向する支持凸部には、請求項3記載の車両玩具の車輪装置の支持凹部が回動可能に支持されていること。
【0015】
本願請求項10に係る車両玩具の台車枠は、上記目的を達成するため、下記の要件を備えたことを特徴とする。
(イ)主枠と、主枠に対向して取り付けられた一対の軸受板とからなること。
(ロ)軸受板は、金属板で形成され、一対の支持凸部と突片が設けられていること。
(ハ)一対の軸受板の対向する支持凸部には、請求項5記載の車両玩具の車輪装置の支持凹部が回動可能に支持されていること。
【0016】
本願請求項11に係る車両玩具は、上記目的を達成するため、下記の要件を備えたことを特徴とする。
(イ)車両玩具本体は、車台と、車台の前部又は後部に取り付けられた請求項9記載の車両玩具の台車枠を有すること。
(ロ)車台には、駆動モータと、駆動モータの回転を一対の請求項3記載の車両玩具の車輪装置の歯車に伝達する歯車群が設けられていること。
(ハ)車台には、請求項9記載の車両玩具の台車枠の一方の突片に接触する第1の導電接触子と、請求項9記載の車両玩具の台車枠の他方の突片に接触する第2の導電接触子とが設けられ、第1の導電接触子は、駆動モータの正極端子又は負極端子の一方に電気的に接続され、第2の導電接触子は、駆動モータの正極端子又は負極端子の他方に電気的に接続されていること。
【0017】
本願請求項12に係る車両玩具は、上記目的を達成するため、下記の要件を備えたことを特徴とする。
(イ)車両玩具本体は、車台と、車台の前部又は後部に取り付けられた請求項9記載の車両玩具の台車枠を有すること。
(ロ)車台には、電気部品が設けられていること。
(ハ)車台には、請求項9記載の車両玩具の台車枠の一方の突片に接触する第3の導電接触子と、請求項9記載の車両玩具の台車枠の他方の突片に接触する第4の導電接触子とが設けられ、第3の導電接触子は、電気部品の正極端子又は負極端子の一方に電気的に接続され、第4の導電接触子は、電気部品の正極端子又は負極端子の他方に電気的に接続されていること。
【発明の効果】
【0018】
本願発明に係る車輪装置は、一対の金属製レール上を回転する一対の車輪の一方を磁力により吸着させることにより、カーブの走行中であっても、直線を走行しているのと同様の磁力の抵抗しか受けず、モータにかかる負担を小さくすることができるという効果がある。
【0019】
本願発明に係る車両玩具は、上記効果を有する車輪装置の磁力により吸着する部材で形成された車輪本体を順番に異なるレールに交互に接地させるので、バランス良く走行させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本願発明に車両玩具の駆動車輪装置の実施の形態を示す全体図である。
【図2】本願発明に係る車両玩具の駆動車輪装置を台車に組み込んだ分解斜視図である。
【図3】本願発明に係る車両玩具の駆動車輪装置及び従動車輪装置を車両玩具に組み込んだ時の分解斜視図である。
【図4】本願発明に係る車両玩具の車輪装置を車両玩具に組み込んだ時の断面図である。
【図5】図4の組立斜視図である。
【図6】本願発明に係る車両玩具の他の従動車輪装置を車両玩具に組み込んだ時の分解斜視図である。
【図7】図6の組立斜視図である。
【図8】本願発明に係る車両玩具の他の従動車輪装置を車両玩具に組み込んだ時の分解斜視図である。
【図9】図8の組立斜視図である。
【図10】本願発明に係る軌道装置の一つの実施の形態を示す斜視図である。
【図11】図10の分解斜視図である。
【図12】軌道装置の説明図である。
【図13】軌道装置の底板を外した状態を下側から見た説明図である。
【図14】軌道帯と金属製レールの関係を説明する説明図である。
【図15】軌道装置の連結方法を示す説明図である。
【図16】金属製レールと車輪装置の関係を示す平面図である。
【図17】本願発明に車両玩具の駆動車輪装置の他の実施の形態を示す全体図である。
【図18】本願発明に車両玩具の従動車輪装置の他の実施の形態を示す全体図である。
【図19】本願発明に車両玩具の従動車輪装置の他の実施の形態を示す全体図である。
【図20】本願発明に車両玩具の従動車輪装置の他の実施の形態を示す全体図である。
【図21】本願発明に係る車両玩具の駆動車輪装置を台車に組み込んだ分解斜視図である。
【図22】本願発明に係る車両玩具の従動車輪装置を台車に組み込んだ分解斜視図である。
【図23】本願発明に係る車両玩具の従動車輪装置を台車に組み込んだ分解斜視図である。
【図24】本願発明に係る車両玩具の従動車輪装置を台車に組み込んだ分解斜視図である。
【図25】本願発明に係る車両玩具の駆動車輪装置及び従動車輪装置を車両玩具に組み込んだ時の分解斜視図である。
【図26】本願発明に係る車両玩具の車輪装置を車両玩具に組み込んだ時の断面図である。
【図27】図25の組立図である。
【図28】本願発明に係る車両玩具の他の従動車輪装置を車両玩具に組み込んだ時の分解斜視図である。
【図29】図28の組立図である。
【図30】本願発明に係る車両玩具の他の従動車輪装置を車両玩具に組み込んだ時の分解斜視図である。
【図31】図30の組立図である。
【図32】連結具の斜視図である。
【図33】連結具によって連結された車両玩具の説明図である。
【図34】本願発明に係る軌道装置の他の実施の形態を示す斜視図である。
【図35】図34の分解斜視図である。
【図36】軌道装置の説明図である。
【図37】軌道装置の説明図である。
【図38】軌道装置の底板を外した状態を下側から見た説明図である。
【図39】軌道帯と金属製レールの関係を説明する説明図である。
【図40】金属製レールの説明図である。
【図41】本願発明に車両玩具の駆動車輪装置の他の実施の形態を示す全体図である。
【図42】本願発明に車両玩具の従動車輪装置の他の実施の形態を示す全体図である。
【図43】本願発明に車両玩具の駆動車輪装置の他の実施の形態を示す全体図である。
【図44】本願発明に車両玩具の従動車輪装置の他の実施の形態を示す全体図である。
【図45】本願発明に車両玩具の従動車輪装置の他の実施の形態を示す全体図である。
【図46】本願発明に係る車両玩具の駆動車輪装置及び従動車輪装置を車両玩具に組み込んだ時の分解斜視図である。
【図47】本願発明に係る車両玩具の駆動車輪装置及び従動車輪装置を車両玩具に組み込んだ時の分解斜視図である。
【図48】本願発明に車両玩具の駆動車輪装置の他の実施の形態を示す全体図である。
【図49】本願発明に車両玩具の従動車輪装置の他の実施の形態を示す全体図である。
【図50】本願発明に車両玩具の従動車輪装置の他の実施の形態を示す全体図である。
【図51】本願発明に係る車両玩具の駆動車輪装置を台車に組み込んだ分解斜視図である。
【図52】本願発明に係る車両玩具の従動車輪装置を台車に組み込んだ分解斜視図である。
【図53】本願発明に係る車両玩具の駆動車輪装置及び従動車輪装置を車両玩具に組み込んだ時の分解斜視図である。
【図54】本願発明に係る車両玩具の車輪装置を車両玩具に組み込んだ時の断面図である。
【図55】本願発明に係る車両玩具の他の従動車輪装置を車両玩具に組み込んだ時の分解斜視図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本願発明に係る車両玩具の車輪装置及び当該車輪装置を組み込んだ車両玩具の実施の形態を図1乃至図9に基づいて説明する。図1は、本願発明に車両玩具の駆動車輪装置の実施の形態を示す全体図であって、(a)が正面図、(b)が断面図、(c)が他の正面断面図である。図2は、本願発明に係る車両玩具の駆動車輪装置を台車に組み込んだ分解斜視図であって、(a)は下方から視た斜視図、(b)は上方から視た斜視図である。図3は、本願発明に係る車両玩具の駆動車輪装置及び従動車輪装置を車両玩具に組み込んだ時の分解斜視図である。図4は、本願発明に係る車両玩具の車輪装置を車両玩具に組み込んだ時の断面図であって、(a)が駆動車輪装置を組み込んだ要部断面図、(b)が従動車輪装置を組み込んだ要部断面図である。図5は、図4の組立図であって、(a)は上方から視た斜視図、(b)は下方から視た斜視図である。図6は、本願発明に係る車両玩具の他の従動車輪装置を車両玩具に組み込んだ時の分解斜視図である。図7は、図6の組立図であって、(a)は上方から視た斜視図、(b)は下方から視た斜視図である。図8は、本願発明に係る車両玩具の他の従動車輪装置を車両玩具に組み込んだ時の分解斜視図である。図9は、図8の組立図であって、(a)は上方から視た斜視図、(b)は下方から視た斜視図である。
【0022】
図1に示すように、車両玩具の車輪装置1、1Aは、一対のレール261上に載置されるように構成され、第1の車軸2と、第1の車軸2の両側に設けられた第1の車輪10及び第2の車輪20とからなる。第1の車輪10は、一方のレール261上を転動する第1の車輪本体11と、一方のレールでガイドされる第1のフランジ12とからなり、第1の車輪本体11及び第1のフランジ12が合成樹脂によって形成されている。第2の車輪20は、他方のレール261上を転動する第2の車輪本体21と、他方のレール261でガイドされる第2のフランジ22とからなり、少なくとも第2の車輪本体21が磁石によって形成されている。
【0023】
車両玩具の車輪装置1、1Aは、第1の車輪本体11と、第1のフランジ12と、第1の車軸2と、第2のフランジ22が合成樹脂によって一体成形されていても良い。また、車両玩具の車輪装置1、1Aは、第1の車軸2に歯車8が形成されていても構わない。
【0024】
図3に示すように、車両玩具101の車両玩具本体102は、車台103と、車台103の前後に取り付けられた台車枠71,71を有する。台車枠71には、前記車両玩具の車輪装置1,1Aが一対設けられている。前記一対の車輪装置1,1Aは、磁石で形成された第2の車輪本体21が異なるレール261に接地するように台車枠71に回動可能に取り付けられている。
【0025】
図3、図4に示すように、車両玩具の車輪装置31は、一対のレール261上に載置されるように構成され、第2の車軸32と、第2の車軸32の両側に設けられた第3の車輪40及び第4の車輪50とからなる。第3の車輪40は、一方のレール261上を転動する第3の車輪本体41と、一方のレール261でガイドされる第3のフランジ42とからなり、第3の車輪本体41及び第3のフランジ42が合成樹脂によって形成されている。
【0026】
第4の車輪50は、他方のレール261上を転動する第4の車輪本体51と、他方のレール261でガイドされる第4のフランジ52とからなる。第4の車輪本体51は磁石によって形成され、第4のフランジ52は合成樹脂によって形成されており、第4の車輪本体51が第4のフランジ52に設けられている。第2の車軸32は、第4の車輪本体51と同一部材で構成されている。車両玩具の車輪装置31は、第2の車軸32の第3のフランジ42と第4のフランジ52の間に導電リング60が設けられていても構わない。
【0027】
図3に示すように、車両玩具101の車両玩具本体102は、車台103と、車台103の前後に取り付けられた台車枠71,71を有する。台車枠71,71には、前記車両玩具の車輪装置31が一対設けられている。前記一対の車輪装置31,31は、磁石で形成された第4の車輪本体51が異なるレール261に接地するように台車枠71に回動可能に取り付けられている。
【0028】
図3に示すように、車両玩具101の車両玩具本体102は、車台103と、車台103の前後に取り付けられた台車枠71,71を有する。前部又は後部の一方に取り付けられた台車枠71には、車両玩具の車輪装置1が一対設けられている。前部又は後部の他方に取り付けられた台車枠71には、車両玩具の車輪装置31が一対設けられている。車台103には、駆動モータ116と、駆動モータ116の回転を一対の車両玩具の車輪装置1,1の歯車8,8に伝達する歯車群120が設けられている。車台103には、一対の車両玩具の車輪装置31,31の一方の導電リング60に摺接する第1の導電接触子141と、他方の導電リング60に摺接する第2の導電接触子145とが設けられ、第1の導電接触子141は、駆動モータ116の正極端子又は負極端子の一方に電気的に接続され、第2の導電接触子145は、駆動モータ116の正極端子又は負極端子の他方に電気的に接続されている。
【0029】
図16に示すように、車両玩具101は、前記一対の車両玩具の車輪装置1の磁石で形成された第2の車輪本体21と、前記一対の車両玩具の車輪装置31の磁石で形成された第4の車輪本体51が、順番に異なるレール261に接地するように配置されている。
【0030】
さらに、駆動車輪装置、従動車輪装置、及びこれらを組み込んだ車両玩具について、詳細に説明する。図1,2に示すように、駆動車輪装置1は、第1の車軸2と、第1の車輪10と、第2の車輪20とからなっている。第1の車軸2は、合成樹脂によって円筒状に形成されている。第1の車軸2の一方の側面3には、第1の車軸2と同一の軸心の第1の円軸状凹部5が形成されている。第1の車軸2の他方の側面6には、第1の車軸2と同一の軸心であって、第1の円軸状凹部5より大径の第2の円軸状凹部7が形成されている。第1の車軸2の周面には、歯車8が一体成形されている。歯車8の歯先は、球面状に湾曲している。
【0031】
第1の車輪10は、第1の車輪本体11と、第1のフランジ12と、嵌合軸13とからなり、合成樹脂によって一体成形されている。第1のフランジ12の外側面15は、中心から外周縁に向かって肉厚が薄くなるように傾斜している。第1のフランジ12の外側面15には、第1のフランジ12と略同一軸心となる第1の車輪本体11が設けられている。第1のフランジ12の内側面16には、第1のフランジ12と略同一軸心となる嵌合軸13が設けられている。第1の車輪10は、嵌合軸13が第1の車軸2の第1の円軸状凹部5に嵌合して固定されている。
【0032】
第2の車輪20は、第2の車輪本体21と、第2のフランジ22と、ボス部23とからなっている。第2の車輪本体21は、前記第1の車輪本体11と略同一外径の円軸状であって、磁石、例えばネオジム磁石により形成されている。第2のフランジ22の外側面25は、中心から外周縁に向かって肉厚が薄くなるように傾斜している。第2のフランジ22の内側面26には、第2のフランジ22と略同一軸心となり、前記第1の車軸2と略同一外径のボス部23が設けられている。第2のフランジ22とボス部23は、合成樹脂によって一体成形されている。
【0033】
第2のフランジ22とボス部23の略中心には、前記第1の車軸2の第2の円軸状凹部7と略同じ内径の貫通孔27が形成されている。前記第2の車輪本体21は、当該貫通孔27を貫通し、第2のフランジ22及びボス部23から両側が突出して固定されている。第2の車輪20は、ボス部23側から突出する第2の車輪本体21の突出部29が第1の車軸2の第2の円軸状凹部7に嵌合して固定されている。前記歯車8は、第1のフランジ12と第2のフランジ22の略中間に位置している。
【0034】
このように、駆動車輪装置1は、第2の車輪本体21のみが磁石によって形成され、それ以外の部分は合成樹脂によって形成されている。従って、図1(c)に示すように、駆動車輪装置1Aは、第1の車輪10、第1の車軸2、ボス部23、第2のフランジ22を合成樹脂によって一体成形し、第2のフランジ22に第2の車輪本体21を突設しても良い。
【0035】
図3,4(b)に示すように、従動車輪装置31は、第2の車軸32と、第3の車輪40と、第4の車輪50と、導電リング60からなっている。第2の車軸32は、前記第1の車輪本体11と略同一外径の円軸状であって、磁石、例えばネオジム磁石により形成されている。第3の車輪40は、第3の車輪本体41と、第3のフランジ42と、ボス部43とからなり、合成樹脂によって一体成形されている。第3のフランジ42の外側面45は、中心から外周縁に向かって肉厚が薄くなるように傾斜している。第3のフランジ42の外側面45には、第3のフランジ42と略同一軸心となる第3の車輪本体41が設けられている。第3のフランジ42の内側面46には、第3のフランジ42と略同一軸心となるボス部43が設けられている。ボス部43の略中心には、前記第2の車軸32の一端を嵌合する嵌合穴47が形成されている。第2の車軸32は、ネオジム磁石により形成され、前記第3の車輪本体41と略同一の外径を有し、前記第3の車輪本体41と略同一の軸心となっている。
【0036】
第4の車輪50は、第4のフランジ52と、ボス部53とからなり、合成樹脂によって一体成形されている。第4のフランジ52の外側面55は、中心から外周縁に向かって肉厚が薄くなるように傾斜している。第4のフランジ52の内側面56には、第4のフランジ52と略同一軸心となるボス部53が設けられている。第4のフランジ52とボス部53の略中心には、前記第3の車輪40の嵌合穴47と略同じ内径の貫通孔57が形成されている。前記第2の車軸32は、当該貫通孔57を貫通し、第4のフランジ52及びボス部53の両側から突出して固定されている。第4のフランジ52側から突出する第2の車軸32の突出部29は、第4の車輪50の第4の車輪本体51を構成する。説明の仕方を変えれば、第4の車輪本体51が第2の車軸32を構成しているとも言える。
【0037】
第2の車軸32(第4の車輪本体51)の第3のフランジ42と第4のフランジ52の間には、導電リング60が取り付けられている。導電リング60は、導電物質で形成されていれば、どの種類の材質でも構わない。本実施の形態では、導電リング60は、リン青銅で形成されている。導電リング60は、第2の車軸32(第4の車輪本体51)に固定して取り付けられるが、回動可能に取り付けられても構わない。本実施の形態では、第4の車輪本体51と第2の車軸32を同一物で形成したが、第4の車輪本体51を磁性を備えた第1の導電性物質で形成し、第2の車軸32を、第4の車輪本体51の外径と異なる外径を有する第2の導電性物質で形成し、第4の車輪本体51と第2の車軸32を連接させるようにしても構わない。
【0038】
なお、図6に示すように、従動車輪装置65は、車軸66と、一対の車輪67とからなり、合成樹脂によって一体成形されている。車輪67は、車輪本体68とフランジ69とで形成されている。上記した駆動車輪装置1,従動車輪装置31,65は、図3,6に示すように、車両玩具101の台車枠71に回動可能に取り付けられる。台車枠71に駆動車輪装置1,従動車輪装置31,65が組み込まれて台車70を構成する。
【0039】
図2に示すように、台車枠71は、略矩形状の主枠72と、主枠72内を仕切る中間部材73と、略U字状の軸受け部材75・・とからなり、合成樹脂によって一体成形されている。主枠72は、長手方向の一対の縦部材76,76と、縦部材76,76の両端に設けられた、短手方向の一対の横部材77,77とからなる。横部材77の外側面78は、主枠72の中心を略中心とする円弧状の凸曲面で形成されている。
【0040】
中間部材73は、一対の縦部材76,76の略中央を連結するように設けられ、横部材77,77より低い位置で取り付けられている。前述したように、主枠72は、中間部材73によって車輪装置1,31,65を収納する収納部81,82が形成される。収納部81,82には、略U字状の軸受け部材75,75が一対設けられている。軸受け部材75は、横部材77の内側面79と中間部材73の内側面74とに連設されている。また軸受け部材75,75は、駆動車輪装置1の第1の車軸2及びボス部23、従動車輪装置31のボス部43,53、従動車輪装置65の車軸66を回動可能に軸受けする。
【0041】
主枠72の横部材77,77の内側面79,79であって、一対の軸受け部材75,75を挟んだ両側には、ガイド溝85,85が形成されている。当該ガイド溝85,85,85,85には、図3に示すように、軸押さえ部材90が着脱可能に取り付けられる。軸押さえ部材90は、略H字状に形成され、前記ガイド溝85,85,85,85にガイドされるガイド突起91,91,91,91が形成され、下部に軸押さえ突起92,92,92,92が突設されている。図4に示すように、軸押さえ突起92は、従動車輪装置31の第3の車輪本体41と第4の車輪本体51及び従動車輪装置65の車輪本体68,68を上から押さえ、従動車輪装置31、65の位置決めを行いさらに台車枠71から外れないようにしている。
【0042】
図3に示すように、動力車両玩具101の車両玩具本体102は、車台103と、車台103に取り付けられる車体105とからなる。車台103の下面106の前部及び後部には、前記台車枠71を取り付けることが可能な略L字状の係止部材110,110が一対対向して形成されている。係止部材110は、前記台車枠71の横部材77の外側面78と摺接する摺接面111と、横部材77の下面77aと係合する係合凸部113が形成されている。摺接面111は、横部材77の外側面78と略同じ曲率の円弧状の凹曲面で形成されている。
【0043】
図3に示すように、第2の車輪本体21の位置が反対になるようにして(接するレールが異なるようにして)一対の駆動車輪装置1,1が前記台車枠71の軸受け部材75・・・に回動可能に取り付けられて駆動側の台車70Aを構成している。図5に示すように、この駆動側の台車70Aは、車台103の係止部材110,110の間に位置させて回転させると、台車枠71の横部材77の外側面78が一対の係止部材110,110の摺接面111,111に摺接し、横部材77の下面77aが一対の係止部材110,110の係合凸部113,113に係合して車台103に回動可能に取り付けられる。
【0044】
図3に示すように、第4の車輪本体51の位置が反対になるようにして(接するレールが異なるようにして)一対の従動車輪装置31,31が前記台車枠71の軸受け部材75・・・に回動可能に取り付けられ、さらに前記した軸押さえ部材90が台車枠71に取り付けられて従動側の台車70Bを構成している。図5に示すように、この従動側の台車70Bも、台車70Aと同様に取り付けられる。
【0045】
車台103には、駆動モータ116と、駆動モータ116の回転を一対の駆動車輪装置1,1の歯車8,8に伝達する歯車群120が設けられている。歯車群120は、駆動モータ116の駆動軸に取り付けられた駆動歯車121と、駆動歯車121と噛み合うクラウン歯車122と、クラウン歯車122と一体の小歯車123と、小歯車123と噛み合う大歯車125と、大歯車125と一体の小歯車126と、小歯車126と噛み合う大歯車127と、大歯車127と一体の小歯車128と、小歯車128と噛み合う大歯車129と、大歯車129と一体の小歯車、この小歯車と一体の最終歯車130とからなっている。最終歯車130の刃先は、球面状に湾曲している。
【0046】
車台103には、クラウン歯車122、小歯車123、大歯車125、小歯車126、大歯車127、小歯車128、大歯車129、大歯車129と一体の小歯車および最終歯車130を回動可能に取り付けるギアボックス131が取り付けられている。最終歯車130の位置は、車台103に取り付けられた台車70Aの一対の歯車8,8上方となるように構成されている。車台103には、最終歯車130を車台103の下面側に突出させる開口133が形成され、当該開口133から突出する最終歯車130は、前記台車70Aに取り付けられた駆動車輪装置1,1の歯車8,8と噛み合うようになっている。
【0047】
車台103には、台車70Bの従動車輪装置31,31上に位置する導電接触子141,145が設けられている。導電接触子141,145は、導電性金属板であって、両側にガイド片142,142が形成され、上部にバネ受け突片143が突設されている。本実施の形態では、導電接触子141,145は、リン青銅で形成されている。導電接触子141,145は、車台103上部に形成された筒状のガイド部材151に回動不能且つ上下方向に移動可能に取り付けられている。即ち、ガイド部材151の両側には、導電接触子141,145のガイド片142,142をガイドするガイド溝152,152が形成されている。
【0048】
導電接触子141,145のバネ受け突片143には、バネ155の下部が取り付けられている。バネ155は、導電性金属によって形成され、上端がバネ押さえ片156によって押さえられている。バネ押さえ片156は、導電性金属板によって形成され、両側にガイド突起157,157が設けられ、当該ガイド突起157,157がガイド部材151のガイド溝152,152にガイドされるようにして、ガイド部材151内に配置されている。
【0049】
図4(b)に示すように、車体105の内部には、車体105を車台103に取り付けた時に、バネ押さえ片156を押止する突起159が突設されている。車台103には、導電接触子141,145を車台103の下面側に突出させる開口158が形成されている。前記バネ155の弾性によって下方に付勢された、開口158から突出する導電接触子141,145は、下端が前記台車70Bに取り付けられた従動車輪装置31,31の導電リング60、60と摺接する。バネ押さえ片156,156の一方は、駆動モータ116の正極側端子に電気コードを介して電気的に接続され、バネ押さえ片156,156の他方は、駆動モータ116の負極側端子に電気コードを介して電気的に接続されている。
【0050】
図6,7に示すように、客車車両玩具161の車両玩具本体162は、車台163と、車台163に取り付けられる車体165とからなる。車台163の下面166の前部及び後部には、前記台車枠71を取り付けることが可能な略L字状の係止部材110,110が一対対向して形成されている。
【0051】
図6に示すように、従動車輪装置31,65が前記台車枠71の軸受け部材75・・・に回動可能に取り付けられ、さらに前記した軸押さえ部材90が台車枠71に取り付けられて従動側の台車70Cを構成している。図7に示すように、この従動側の台車70Cは、車台103の係止部材110,110の間に位置させて回転させると、台車枠71の横部材77の外側面78が一対の係止部材110,110の摺接面111,111に摺接し、横部材77の下面77aが一対の係止部材110,110の係合凸部113,113に係合して車台103に回動可能に取り付けられる。なお、一対の台車70C,70Cの一方の従動車輪装置31と他方の従動車輪装置31は、第4の車輪本体51の位置が反対になるようにして(接するレールが異なるようにして)して前記台車枠71の軸受け部材75・・・に回動可能に取り付けられている。
【0052】
車台163には、台車70Cの従動車輪装置31上に位置する導電接触子141,145が設けられている。導電接触子141,145は、車台163上部に形成された筒状のガイド部材151に回動不能且つ上下方向に移動可能に取り付けられている。導電接触子141,145のバネ受け突片143には、バネ155の下部が取り付けられている。バネ155の上端は、バネ押さえ片156によって押さえられている。
【0053】
図4に示すように、車体165の内部には、車体165を車台163に取り付けた時に、バネ押さえ片156を押止する突起167が突設されている。車台163には、導電接触子141,145を車台163の下面側に突出させる開口168が形成されている。前記バネ155の弾性によって下方に付勢された、開口168から突出する導電接触子141,145は、下端が前記台車70Cに取り付けられた従動車輪装置31,31の導電リング60と摺接する。バネ押さえ片156,156の一方と他方の間には、LED等の発光素子、発音素子等の電気部品が電気的に接続されている。
【0054】
図8,9に示すように、客車車両玩具171は、基本的に客車車両玩具161と同じ構成であるが、車両玩具本体172内にレールから電気の供給を受けて作動する電気部品がないため、従動車輪装置31の導電リング30に摺接する導電接触子141,145が設けられていない。
【0055】
次に本願発明に係る軌道装置について、図10乃至図16に基づいて説明する。図10は、本願発明に係る軌道装置の一つの実施の形態を示す斜視図である。図11は、図10の分解斜視図である。図12は、軌道装置の説明図であって、(a)は平面図、(b)は断面図、(c)は側面図、(d)は底面図である。図13は、軌道装置の底板を外した状態を下側から見た説明図である。図14は、軌道帯と金属製レールの関係を説明する説明図である。図15は、軌道装置の連結方法を示す説明図である。図16は、金属製レールと車輪装置の関係を示す平面図である。
【0056】
図10,11に示すように、軌道装置201は、合成樹脂によって形成された軌道帯202と、軌道帯202に形成された一対の溝215,216に差し込まれる一対の金属製レール261,261とからなる。金属製レール261は、一方端に差込凹部272が形成され、他方端に差込凸部281が形成されている。軌道帯202の一方端には、導電性を有する磁石250を取り付ける取付部230,231が形成され、取付部230,231に取り付けられた磁石250は、金属製レール261の差込凹部272内であって、金属製レール261と接触する位置に設けられるように構成されている。軌道帯202は、金属製レール261の差込凹部272に他の軌道帯202の金属製レール261の差込凸部281を差し込むと、他の金属製レール261の差込凸部281が磁石250に吸着され、金属製レール261を他の金属製レール261と接続するようにして、他の軌道帯202を連結するように構成されている。
【0057】
図11,図14に示すように、軌道装置201の製造方法は、合成樹脂によって形成された軌道帯202の一対の溝215,216に一対の金属製レール261を差し込む第1の工程と、金属製レール261の係止爪275,278,279,282を折曲して金属製レール261を軌道帯202に固定する第2の工程と、軌道帯202の一方端に形成された取付部230,231に磁石250を取り付ける第3の工程と、軌道帯202の底部に底板245を取り付ける第4の工程とからなる。
【0058】
軌道装置201は、合成樹脂によって形成された軌道帯202と、一対の金属製レール261,261とからなる。軌道帯202は、上面板203と、上面板203の右側に連設された右傾斜面板205と、上面板203の左側に連設された左傾斜面板206と、右傾斜面板205の下端に連設された右側面板207と、左傾斜面板206の下端に連設された左側面板208と、上面板203の前端に連設された前面板210と、上面板203の後端に連設された後面板211とからなり、中空状に形成され、前面から視て台形状になっている。
【0059】
軌道帯202の上面板203には、枕木の形状を成した突起213が成形されている。また、この上面板203には、一対の金属製レール261,261が差し込まれる一対の溝215,216が形成されている。溝215、216は、側面218,218と底面219とで、略コ字状に形成され、図14に示すように、底面219の所定部位に挿通孔221,222,223,224が形成されている。右側の溝215は前面板210の方から順番に挿通孔221,222,223,224が形成され、左側の溝216は後面板211の方から順番に挿通孔221,222,223,224が形成されている。
【0060】
図14に示すように、上面板203の裏面226には、略ロ字状の磁石収納枠230、231が一対形成されている。右側の磁石収納枠230は、右側面板207と前面板210に沿って形成され、左側の磁石収納枠231は、左側面板208と後面板211に沿って形成されている。磁石収納枠230には、金属製レール261を挿通する挿通溝232,233が形成されている。磁石収納枠231には、金属製レール261を挿通する挿通溝235,236が形成されている。この磁石収納枠230,231には、磁石250が押し込まれて取り付けられている。磁石250は、導電性を有する素材、例えばネオジム磁石によって形成されている。さらに、図13に示すように、上面板203の裏面226の所定箇所には、雌ネジ部241が形成されたボス240と、位置決め穴242が形成されたボス243が設けられている。
【0061】
図11に示すように、軌道帯202は、前面板210、後面板211、右側面板207,左側面板208によって囲まれる中空室内に取り付けられる底板245を有している。底板245は、前記上面板203の位置決め穴242に嵌合する嵌合ピン246と、前記上面板203の雌ネジ部241に対向する透孔247が形成されている。底板245は、嵌合ピン246を上面板203の位置決め穴242に嵌合し、ネジ248を透孔247を介して雌ネジ部241にねじ込むことによって、軌道帯202に取り付けられる。この磁石収納枠230,231に取り付けられた磁石250は、底板245によって磁石収納枠230,231から外れることが防止される。
【0062】
金属製レール261は、軌道帯202と略同じ長さで形成され、前記溝215,216の底面219に当接する当接面262を有し、溝215,216の挿通孔221,挿通溝232,233を挿通する前部挿通片263と、溝215,216の挿通孔222を挿通する第1の中間挿通片265と、溝215,216の挿通孔223を挿通する第2の中間挿通片266と、溝215,216の挿通孔224を挿通する後部挿通片267が形成されている。
【0063】
前部挿通片263は、底板245に当接する当接片271と、差込凹部272が形成されている。前記磁石収納枠230,231に取り付けられた磁石250は、差込凹部272内に収納されており、挿通片263と接触している。第1の中間挿通片265は、底板245に当接する当接片273と、折曲されて上面板203の裏面226に係止される係止爪275が形成されている。第2の中間挿通片266は、底板245に当接する当接片276と、折曲されて上面板203の裏面226に係止される係止爪278,279が形成されている。後部挿通片267は、底板245に当接する当接片280と、前部挿通片263の差込凹部272内に差込可能な差込凸部281と、折曲されて上面板203の裏面226に係止される係止爪282が形成されている。
【0064】
一対の金属製レール261は、向きを変えて軌道帯202の溝215,216に押し込まれ、当接面262が底面219に当接して、前部挿通片263が溝215,216の挿通孔221,挿通溝232,233を挿通し、第1の中間挿通片265が溝215,216の挿通孔222を挿通し、第2の中間挿通片266が溝215,216の挿通孔223を挿通し、後部挿通片267が溝215,216の挿通孔224を挿通する。第1の中間挿通片265の係止爪275を折曲して上面板203の裏面226に係止させ、第2の中間挿通片266の係止爪278,279を折曲して上面板203の裏面226に係止させ、後部挿通片267の係止爪282を折曲して上面板203の裏面226に係止させることにより、一対の金属レール261,261が軌道帯202に取り付けられる。
【0065】
次に、磁石250,250を略ロ字状の磁石収納枠230、231に収納すると、右側の磁石収納枠230に収納された磁石250は、右側の金属製レール261の差込凹部272内で金属製レール261に接触し、左側の磁石収納枠231に収納された磁石250は、左側の金属製レール261の差込凹部272内で金属製レール261に接触する。底板245の嵌合ピン246を上面板203の位置決め穴242に嵌合し、ネジ248を透孔247を介して雌ネジ部241にねじ込むことによって、底板245が軌道帯202に取り付けられ、底板245によって磁石収納枠230,231に取り付けられた磁石250が固定される。
【0066】
左側の溝216に取り付けられた金属製レール261は、差込凸部281が前面板210から突出し、右側の溝215に取り付けられた金属製レール261は、差込凸部281が後面板211から突出する。右側の溝215に取り付けられた金属製レール261は、差込凹部272と溝215の底面219と側面218,218とによって、前面板210側に差込穴290が形成されている。左側の溝216に取り付けられた金属製レール261は、差込凹部272と溝216の底面219と側面218,218とによって、後面板211側に差込穴290が形成されている。
【0067】
図15に示すように、軌道装置201は、軌道帯202の前面板210を、他の軌道装置の軌道帯202の後面板211に接触させると、差込凸部281が差込穴290内差し込まれて、磁石250と接触する。この磁石250の吸引力によって、軌道装置201は互いに連結される。このようにして軌道装置201を直線状又は環状に連結することができる。磁石250は、導電性を備えているので、直線状又は環状に連結された軌道装置201の金属製レール261全体に電流を流すことができる。
【0068】
上記軌道装置201の金属製レール261,261に動力車両玩具101の駆動車輪装置1,1及び従動車輪装置31,31を載せることができる。図16に示すように、磁石によって形成された第2の車輪本体21,21と第4の車輪本体51,51が金属製レール261,261に交互に接地する。金属製レール261の一方(261Aとする)に電源の正極を接続し、金属製レール261の他方(261Bとする)に電源の負極を接続する。
【0069】
電流は、金属レール261Aに接地している第4の車輪本体51の一方(51Aとする)から、図3に示すように、導電リング60、第1の導電接触子141、バネ155、一方のバネ押さえ片156、駆動モータ116の正極端子、駆動モータ116の負極端子、他方のバネ押さえ片156、バネ155、第2の導電接触子145、導電リング60、第4の車輪本体51の他方(51Bとする)を介して金属製レール261Bに流れる。この電流によって、駆動モータ116が回転し、歯車群120を介して回転が歯車8,8に伝達され、駆動車輪装置1,1が金属製レール261,261上を回転する。このようにして、動力車両玩具101は、軌道装置201上を走行することができる。
【0070】
動力車両玩具101は、カーブ走行中、内側の車輪が遅く回転し、外側の車輪が速く回転しようとするが、磁石に吸着していない側の車輪がレール上滑るので、両方の車輪が磁石により吸着しながら回転する従来の車両玩具と比べて磁力の抵抗が少なく、駆動モータ116にかかる負担が少ない。
【0071】
客車車両玩具161は、動力車両玩具101に連結され、上記軌道装置201の金属製レール261,261に客車車両玩具161の従動車輪装置31,31、65,65を載せることができる。金属製レール261の一方(261Aとする)に電源の正極を接続し、金属製レール261の他方(261Bとする)に電源の負極を接続する。
【0072】
電流は、金属レール261Aに接地している第4の車輪本体51の一方(51Cとする)から導電リング60、第1の導電接触子141、バネ155、一方のバネ押さえ片156、発光素子等の電気部品、他方のバネ押さえ片156、バネ155、第2の導電接触子145、導電リング60、第4の車輪本体51の他方(51Dとする)を介して金属製レール261Bに流れる。この電流によって、車両玩具本体162内の電気部品が作動する。
【0073】
動力車両玩具101、客車車両玩具161、171は、極めて小さく、間隔が約3mm程度の金属製レール261,261上を走行する。動力車両玩具101、客車車両玩具161、171は、極めて軽量であるが、金属製レール261に接地する駆動車輪装置1の第2の車輪本体21、従動車輪装置31の第4の車輪本体51が磁石で形成されているため、第2の車輪本体21、第4の車輪本体51が磁力によって金属製レール261に吸着し、駆動車輪装置1、従動車輪装置31の回転が金属製レール261に滑らずに確実に伝達され、上り傾斜があっても走行する。また、駆動車輪装置1の第2の車輪本体21及び従動車輪装置31の第4の車輪本体51が磁力によって金属製レール261に吸着しているので、金属製レール261から外れて落下する虞が少ない。
【0074】
軌道装置201は、軌道帯202の差込凹部272に他の軌道帯202の金属製レール261の差込凸部281を差し込むと、他の金属製レール261の差込凸部281が磁石250に吸着され、金属製レール261を磁石250を介して他の金属製レール261と接続することができ、このようにして、他の軌道帯202を連結することができる。また、軌道装置201は、磁石250の磁力以上の力で軌道帯202同士を引き離せば、金属製レール261同士の接続及び軌道帯202同士の連結を容易に解除することができる。このように、軌道装置201は、磁石250による金属製レール261の接続と軌道帯202の連結、及び接続と連結の解除を同時に行うことができるので機能的であり且つ構造を単純化することができる。従って、軌道装置201は、金属製レール261、261の間隔が約3mm程度の小型化及び軽量化を図ることができる。さらに、軌道装置201は、小型化及び軽量化することができることにより、磁石250の磁力で十分に接続及び連結の機能を果たすことができる。軌道装置201の製造方法は、軌道帯202の一対の溝215,216に一対の金属製レール261,261を差し込み、金属製レール261,261の係止爪275,278,279,282を折曲するだけで、金属製レール261,261を軌道帯202に固定することができるので、製造が極めて容易である。
【0075】
本願発明に係る車両玩具の車輪装置及び当該車輪装置を組み込んだ車両玩具の他の実施の形態を図17乃至図33に基づいて説明する。図17は、本願発明に車両玩具の駆動車輪装置の他の実施の形態を示す全体図であって、(a)が正面図、(b)が断面図である。図18乃至図20は、本願発明に車両玩具の従動車輪装置の他の実施の形態を示す全体図であって、(a)が正面図、(b)が断面図である。図21は、本願発明に係る車両玩具の駆動車輪装置を台車に組み込んだ分解斜視図であって、(a)は上方から視た斜視図、(b)は下方から視た斜視図である。図22乃至図24は、本願発明に係る車両玩具の従動車輪装置を台車に組み込んだ分解斜視図であって、(a)は上方から視た斜視図、(b)は下方から視た斜視図である。図25は、本願発明に係る車両玩具の駆動車輪装置及び従動車輪装置を車両玩具に組み込んだ時の分解斜視図である。図26は、本願発明に係る車両玩具の車輪装置を車両玩具に組み込んだ時の断面図であって、(a)が駆動車輪装置を組み込んだ要部断面図、(b)が従動車輪装置を組み込んだ要部断面図である。図27は、図25の組立図であって、(a)は上方から視た斜視図、(b)は下方から視た斜視図である。図28は、本願発明に係る車両玩具の他の従動車輪装置を車両玩具に組み込んだ時の分解斜視図である。図29は、図28の組立図であって、(a)は上方から視た斜視図、(b)は下方から視た斜視図である。図30は、本願発明に係る車両玩具の他の従動車輪装置を車両玩具に組み込んだ時の分解斜視図である。図31は、図30の組立図であって、(a)は上方から視た斜視図、(b)は下方から視た斜視図である。図32は、連結具の斜視図である。図33は、連結具によって連結された車両玩具の説明図である。
【0076】
図17,19に示すように、車両玩具の車輪装置301,301Aは、一対のレール561,561上に載置されるように構成され、第1の車軸302と、第1の車軸302の両側に設けられた第1の車輪310及び第2の車輪320,320Aとからなる。第1の車輪310は、一方のレール561上を転動する第1の車輪本体311と、一方のレール561でガイドされる第1のフランジ312とからなり、第1の車輪本体311及び第1のフランジ312が合成樹脂によって形成されている。第2の車輪320,320Aは、他方のレール561上を転動する第2の車輪本体321と、他方のレール561でガイドされる第2のフランジ322とからなり、少なくとも第2の車輪本体321が磁力により吸着する部材によって形成されている。
【0077】
第2の車輪本体321は、図41に示すように、磁石によって形成されていても構わない。また、第2の車輪本体321が、磁石328と、当該磁石328を内部に備え、円軸状に形成された転動軸330とからなることが望ましい。磁石328は、これに軸受け部を直接加工することが難しいが、磁石328をカバーする転動軸330に軸受け部を直接加工することは容易であるからである。さらに、転動軸330が強磁性体によって形成されていればさらに好ましい。転動軸330は、合成樹脂によって形成されても、内蔵された磁石328によってレール561に吸着するが、強磁性体によって形成されていれば、吸着力が向上するからである。
【0078】
車両玩具の車輪装置301,301Aは、第1の車輪本体311と、第1のフランジ312と、第1の車軸302と、第2のフランジ322が合成樹脂によって形成されていても良い。また、車両玩具の車輪装置301は、第1の車軸302に歯車308が形成されていても構わない。
【0079】
図25,30に示すように、車両玩具401,471の車両玩具本体402,472は、車台403,473と、車台403,473の前後に取り付けられた台車枠371,371を有する。台車枠371には、前記車両玩具の車輪装置301,301Aが一対設けられている。前記一対の車輪装置301,301Aは、磁力により吸着する部材で形成された第2の車輪本体321が異なるレール561に接地するように台車枠371,371に回動可能に取り付けられている。
【0080】
図18に示すように、車両玩具の車輪装置331は、一対のレール561上に載置されるように構成され、第2の車軸332と、第2の車軸332の両側に設けられた第3の車輪340及び第4の車輪350とからなる。第3の車輪340は、一方のレール561上を転動する第3の車輪本体341と、一方のレール561でガイドされる第3のフランジ342とからなり、第3の車輪本体341及び第3のフランジ342が合成樹脂によって形成されている。第4の車輪350は、他方のレール561上を転動する第4の車輪本体351と、他方のレール561でガイドされる第4のフランジ352とからなる。第4の車輪本体351は、第2の車軸332によって構成され、磁力により吸着する部材によって形成されている。
【0081】
第4の車輪本体351は、図42に示すように、磁石によって形成されていても構わない。また、第4の車輪本体351が、磁石328Aと、当該磁石328Aを内部に備え、円軸状の強磁性体によって形成された転動軸330Aとからなることが望ましい。磁石328Aは、これに軸受け部を直接加工することが難しいが、磁石328Aをカバーする転動軸330Aに軸受け部を直接加工することは容易であるからである。さらに、転動軸330Aが強磁性体によって形成されていれば、吸着力が向上するからである。
【0082】
車両玩具の車輪装置331は、第3の車輪本体341と、第3のフランジ342と、第4のフランジ352が合成樹脂によって形成されていても構わない。車両玩具の車輪装置331は、第2の車軸332の第3の車輪340と第4の車輪350の間に、第2の車軸332と導通する導電リング360が設けられている。
【0083】
図28に示すように、車両玩具461の車両玩具本体462は、車台463と、車台463の前後に取り付けられた台車枠371を有する。台車枠371には、前記車両玩具の車輪装置331が一対設けられている。前記一対の車輪装置331は、磁力により吸着する部材で形成された第4の車輪本体351が異なるレール561に接地するように台車枠371に回動可能に取り付けられている。
【0084】
図25に示すように、車両玩具401の車両玩具本体402は、車台403と、車台403の前後に取り付けられた台車枠371,371を有する。前部又は後部の一方に取り付けられた台車枠371には、前記車両玩具の車輪装置301が一対設けられている。前部又は後部の他方に取り付けられた台車枠371には、前記車両玩具の車輪装置331が一対設けられている。車台403には、駆動モータ416と、駆動モータ416の回転を一対の前記車両玩具の車輪装置301の歯車308に伝達する歯車群420が設けられている。車台403には、一対の前記車両玩具の車輪装置331の一方の導電リング360に摺接する第1の導電接触子441と、他方の導電リング360に摺接する第2の導電接触子445とが設けられ、第1の導電接触子441は、駆動モータ416の正極端子又は負極端子の一方に電気的に接続され、第2の導電接触子445は、駆動モータ416の正極端子又は負極端子の他方に電気的に接続されている。
【0085】
前記一対の車両玩具の車輪装置301の磁力により吸着する部材で形成された第2の車輪本体321と、前記一対の車両玩具の車輪装置331の磁力により吸着する部材で形成された第4の車輪本体351が、順番に異なるレール561に接地するように配置されている。
【0086】
図25に示すように、車両玩具401の車両玩具本体402は、車台403と、車台403の前後に取り付けられた台車枠371を有する。前部又は後部に取り付けられた台車枠371には、前記車両玩具の車輪装置331が一対設けられている。車台403には、電気部品416が設けられている。車台403には、前記車両玩具の車輪装置331の一方の導電リング360に摺接する第1の導電接触子441と、他方の導電リング360に摺接する第2の導電接触子445とが設けられ、第1の導電接触子441は、電気部品416の正極端子又は負極端子の一方に電気的に接続され、第2の導電接触子445は、電気部品416の正極端子又は負極端子の他方に電気的に接続されている。
【0087】
図28に示すように、車両玩具461の車両玩具本体462は、車台463と、車台463の前後に取り付けられた台車枠371,371を有する。前部及び後部に取り付けられた台車枠371には、前記車両玩具の車輪装置331が設けられている。車台463には、電気部品446が設けられている。車台463には、前部の車両玩具の車輪装置331の導電リング360に摺接する第3の導電接触子441と、後部の車両玩具の車輪装置331の導電リング360に摺接する第4の導電接触子445とが設けられ、第3の導電接触子441は、電気部品446の正極端子又は負極端子の一方に電気的に接続され、第4の導電接触子445は、電気部品446の正極端子又は負極端子の他方に電気的に接続されている。
【0088】
さらに、駆動車輪装置、従動車輪装置、及びこれらを組み込んだ車両玩具について、詳細に説明する。図17,21に示すように、駆動車輪装置301は、第1の車軸302と、第1の車輪310と、第2の車輪320とからなっている。第1の車軸302は、合成樹脂によって円筒状に形成されている。第1の車軸302の一方の側面303には、第1の車軸302と同一の軸心の第1の円軸状凹部305が形成されている。第1の車軸302の他方の側面306には、第1の車軸302と同一の軸心であって、第1の円軸状凹部305より大径の第2の円軸状凹部307が形成されている。第1の車軸302の周面には、歯車308が一体成形されている。歯車308の歯先は、球面状に湾曲している。
【0089】
第1の車輪310は、第1の車輪本体311と、第1のフランジ312と、嵌合軸313とからなり、合成樹脂によって一体成形されている。第1のフランジ312の外側面315は、中心から外周縁に向かって肉厚が薄くなるように傾斜している。第1のフランジ312の外側面315には、第1のフランジ312と略同一軸心となる第1の車輪本体311が設けられている。第1のフランジ312の内側面316には、第1のフランジ312と略同一軸心となる嵌合軸313が設けられている。第1の車輪本体311の先端面318には、第1の車輪本体311と略同一軸心となる略円錐状の支持凹部314が形成されている。第1の車輪310は、嵌合軸313が第1の車軸302の第1の円軸状凹部305に嵌合して固定されている。
【0090】
第2の車輪320は、第2の車輪本体321と、第2のフランジ322と、ボス部323とからなっている。第2の車輪本体321は、磁石328と、当該磁石328を内部に備え、円軸状に形成された転動軸330とからなる。転動軸330は、鉄等の強磁性体によって、前記第1の車輪本体311と略同一外径の円軸状に形成されている。転動軸330は、内部に転動軸330と同一軸心の収納凹部333が形成されている。また、転動軸330は、軸方向の一端面335略中央に支持孔334が形成されている。さらに転動軸330は、軸方向の他端面336に前記収納凹部333と連通する開口337が形成されている。転動軸330の収納凹部333には、円軸状の磁石328が開口337から収納されている。磁石328は、例えばネオジム磁石により形成されている。第2のフランジ322の外側面325は、中心から外周縁に向かって肉厚が薄くなるように傾斜している。第2のフランジ322の内側面326には、第2のフランジ322と略同一軸心となり、前記第1の車軸302と略同一外径のボス部323が設けられている。第2のフランジ322とボス部323は、合成樹脂によって一体成形されている。
【0091】
第2のフランジ322とボス部323の略中心には、前記第1の車軸302の第2の円軸状凹部307と略同じ内径の貫通孔327が形成されている。前記第2の車輪本体321は、前記第1の車輪本体311と略同一の外径を有し、当該貫通孔327を貫通し、第2のフランジ322及びボス部323から両側が突出して固定されている。第2の車輪320は、ボス部323側から転動軸330の他端面336側が突出し、第2のフランジ322側から転動軸330の一端面335側が突出する。第2の車輪320は、ボス部323側から突出する転動軸330(第2の車輪本体321)の突出部329が第1の車軸302の第2の円軸状凹部307に嵌合して固定されている。前記歯車308は、第1のフランジ312と第2のフランジ322の略中間に位置している。このように、駆動車輪装置301は、第2の車輪本体321のみが磁力により吸着する部材によって形成され、それ以外の部分は合成樹脂によって形成されている。また、第2の車輪本体321は、図41に示すように、円軸状の磁石で形成し、先端面324aには、第2の車輪本体321と略同一軸心となる略円錐状の支持凹部324を形成しても良い。
【0092】
また、図19,24に示すように、車輪装置(従動車輪装置)301Aは、前記第1の車軸302と、前記第1の車輪310と、前記第2のフランジ322と、前記ボス部323とが合成樹脂によって一体成形され、第2のフランジ322側面に形成された円軸状凹部307Aに前記第2の車輪本体321が嵌着された構造である。第2のフランジ322と第2の車輪本体321によって、第2の車輪320Aが形成される。前記したように、第1の車輪310は、第1の車輪本体311と、第1のフランジ312とを有し、第1の車輪本体311の先端面318に支持凹部314が形成されている。第2の車輪320Aは、第2の車輪本体321と、第2のフランジ322とを有し、第2の車輪本体321内に磁石328が設けられ、円軸状に形成された転動軸330の一端面335に支持孔334が形成されている。前記した駆動車輪装置301及び車輪装置(従動車輪装置)301Aの第2の車輪本体321は、鉄等の強磁性体で形成したが、磁力により金属製レール261に吸着する部材であれば良いので、転動軸330が合成樹脂素材であっても構わない。
【0093】
図18,22に示すように、従動車輪装置331は、第2の車軸332と、第3の車輪340と、第4の車輪350と、導電リング360からなっている。第2の車軸332は、前記第1の車輪本体311と略同一外径の円軸状であって、磁石328Aと、当該磁石328Aを内部に備え、円軸状に形成された転動軸330Aとからなる。転動軸330Aは、鉄等の強磁性体によって、前記第1の車輪本体311と略同一外径の円軸状に形成されている。転動軸330Aは、内部に転動軸330Aと同一軸心の収納凹部333Aが形成されている。また、転動軸330Aは、軸方向の一端面335A略中央に支持孔334Aが形成されている。さらに転動軸330Aは、軸方向の他端面336Aに前記収納凹部333Aと連通する開口337Aが形成されている。転動軸330Aの収納凹部333Aには、円軸状の磁石328Aが開口337Aから収納されている。磁石328Aは、例えばネオジム磁石により形成されている。
【0094】
第3の車輪340は、第3の車輪本体341と、第3のフランジ342と、ボス部343とからなり、合成樹脂によって一体成形されている。第3のフランジ342の外側面345は、中心から外周縁に向かって肉厚が薄くなるように傾斜している。第3のフランジ342の外側面345には、第3のフランジ342と略同一軸心となる第3の車輪本体341が設けられている。第3のフランジ342の内側面346には、第3のフランジ342と略同一軸心となるボス部343が設けられている。ボス部343の略中心には、前記第2の車軸332の他端面336A側を嵌合する嵌合穴347が形成されている。第3の車輪本体341の先端面348には、第3の車輪本体341と略同一軸心となる略円錐状の支持凹部344が形成されている。前記第2の車軸332は、前記第3の車輪本体341と略同一の外径を有し、前記第3の車輪本体341と略同一の軸心となっている。
【0095】
第4の車輪350は、第4のフランジ352と、ボス部353とを有し、第4のフランジ352とボス部353が合成樹脂によって一体成形されている。第4のフランジ352の外側面355は、中心から外周縁に向かって肉厚が薄くなるように傾斜している。第4のフランジ352の内側面356には、第4のフランジ352と略同一軸心となるボス部353が設けられている。第4のフランジ352とボス部353の略中心には、前記第3の車輪340の嵌合穴347と略同じ内径の貫通孔357が形成されている。前記第2の車軸332は、当該貫通孔357を貫通し、第4のフランジ352及びボス部353の両側から突出して固定されている。第4のフランジ352側から第2の車軸332の一端面335A側が突出し、この突出する第2の車軸332の突出部329は、第4の車輪350の第4の車輪本体351を構成する。説明の仕方を変えれば、第4の車輪本体351が第2の車軸332を構成しているとも言える。この第4の車輪本体351と第4のフランジ352とボス部353によって第4の車輪350を構成する。
【0096】
第2の車軸332(第4の車輪本体351)の第3の車輪340(ボス部343)と第4の車輪350(ボス部353)の間には、第2の車軸332(第4の車輪本体351)と導通する導電リング360が取り付けられている。導電リング360は、導電物質で形成されていれば、どの種類の材質でも構わない。本実施の形態では、導電リング360は、リン青銅で形成されている。導電リング360は、第2の車軸332(第4の車輪本体351)に固定して取り付けられるが、回動可能に取り付けられても構わない。本実施の形態では、第4の車輪本体351と第2の車軸332を同一物で形成したが、第4の車輪本体351を磁性を備えた第1の導電性物質で形成し、第2の車軸332を、第4の車輪本体351の外径と異なる外径を有する第2の導電性物質で形成し、第4の車輪本体351と第2の車軸332を連接させるようにしても構わない。また、第2の車軸332(第4の車輪本体351は、図42に示すように、円軸状の磁石で形成し、先端面354aには、第4の車輪本体351と略同一軸心となる略円錐状の支持凹部354を形成しても良い。
【0097】
また、図20,23に示すように、従動車輪装置365は、車軸366と、一対の車輪367とからなり、合成樹脂によって一体成形されている。車輪367は、車輪本体368とフランジ369とで形成されている。車輪本体368の先端面略中央には、略円錐状の支持凹部364が形成されている。上記した駆動車輪装置301,従動車輪装置301A、331,365は、図21乃至24に示すように、車両玩具の台車枠371に回動可能に取り付けられる。台車枠371に駆動車輪装置301,従動車輪装置301A,331,365が組み込まれて台車を構成する。
【0098】
図21に示すように、台車枠371は、略矩形状の主枠372と、主枠372内を仕切る中間部材373と、支持凸部384、支持軸385及び係止爪393・・とからなり、合成樹脂によって一体成形されている。主枠372は、長手方向の一対の縦部材376,376と、縦部材376,376の両端に設けられた、短手方向の一対の横部材377,377とからなる。横部材377の外側面378は、主枠372の中心を略中心とする円弧状の凸曲面で形成されている。一方の横部材377の外側面378略中央には、連結孔378Aが形成されている。
【0099】
中間部材373は、一対の縦部材376,376の略中央を連結するように設けられ、横部材377,377より低い位置となるように縦部材376,376の下面376A,376Aに取り付けられている。主枠372は、中間部材373によって車輪装置301,301A,331,365を収納する収納部381,382が形成される。収納部381,382には、支持凸部384及び支持軸385が対向して設けられている。支持凸部384は、略円錐状に形成され、前記した第1の車輪本体311の支持凹部314、第3の車輪本体341の支持凹部344、車輪本体368の支持凹部364を回動可能に嵌合する。支持軸385は、前記した転動軸330の支持孔334、転動軸330Aの支持孔334Aを回動可能に嵌合する。車輪装置301,301A,331,365は、支持凹部314,344,364が支持凸部384に回動可能に支持され、支持孔334,334Aが支持軸385に回動可能に支持されることになる。なお、支持凸部384は、支持軸385より大きく形成され、支持孔334内に挿入することができないので、車輪装置301,301A,331,365の位置合わせをすることができ、間違えて台車枠371に取り付けることがない。収納部381内において、支持凸部384は、一方の縦部材376の下面376Aに形成された支持片386に形成されている。同じく収納部381内において、支持軸385は、他方の縦部材376の下面376Aに形成された支持片387に形成されている。収納部382内において、支持凸部384は、他方の縦部材376の下面376Aに形成された支持片386に形成されている。同じく収納部382内において、支持軸385は、一方の縦部材376の下面376Aに形成された支持片387に形成されている。横部材377,377の上面377B,377B略中央には、係止爪393,393が形成されている。また、縦部材376,376の上面376B,376B略中央には、ガイド突起395,395が形成されている。
【0100】
図25に示すように、動力車両玩具401の車両玩具本体402は、車台403と、車台403に取り付けられる車体405とからなる。車台403の前部及び後部には、前記台車枠371を取り付けることが可能な湾曲した係止溝410,410が一対対向して形成されている。台車枠371には、前述したように、第2の車輪本体321の位置が反対になるようにして(接するレールが異なるようにして)一対の駆動車輪装置301,301が回動可能に取り付けられている。台車枠371と一対の駆動車輪装置301,301によって、駆動側の台車370Aを構成している。
【0101】
図25に示すように、この駆動側の台車370Aは、台車枠371の係止爪393,393を係止溝410,410に係止させることにより、車台403に取り付けられる。台車枠371は、車台403に取り付けられと、ガイド突起395,395が車台403に形成されたガイド溝408,408内に突出し、ガイド突起395,395がガイド溝408,408に案内される範囲で回動可能になっている。
【0102】
図25に示すように、第4の車輪本体351の位置が反対になるようにして(接するレールが異なるようにして)一対の従動車輪装置331,331が前記台車枠371に回動可能に取り付けられている。台車枠371と一対の従動車輪装置331,331によって従動側の台車370Bを構成している。この従動側の台車370Bも、台車370Aと同様に取り付けられる。
【0103】
車台403には、駆動モータ416と、駆動モータ416の回転を一対の駆動車輪装置301,301の歯車308,308に伝達する歯車群420が設けられている。歯車群420は、駆動モータ416の駆動軸に取り付けられた駆動歯車421と、駆動歯車421と噛み合うクラウン歯車422と、クラウン歯車422と一体の小歯車、クラウン歯車422と一体の小歯車と噛み合う大歯車425と、大歯車425と一体の小歯車426と、小歯車426と噛み合う大歯車427と、大歯車427と一体の小歯車と、大歯車427と一体の小歯車と噛み合う大歯車429と、大歯車429と一体の小歯車428と、この小歯車428と一体の最終歯車430とからなっている。最終歯車430の刃先は、球面状に湾曲している。
【0104】
車台403には、クラウン歯車422、クラウン歯車422と一体の小歯車、大歯車425、小歯車426、大歯車427、歯車427と一体の小歯車、大歯車429、小歯車428および最終歯車430を回動可能に取り付けるギアボックス431が取り付けられている。最終歯車430の位置は、車台403に取り付けられた台車370Aの一対の歯車308,308上方となるように構成されている。車台403には、最終歯車430を車台403の下面側に突出させる開口433が形成され、当該開口433から突出する最終歯車430は、前記台車370Aに取り付けられた駆動車輪装置301,301の歯車308,308と噛み合うようになっている。
【0105】
車台403には、台車370Bの従動車輪装置331,331上に位置する導電接触子441,445が設けられている。導電接触子441,445は、導電性金属で形成されたバネ部材である。導電接触子441,445は、車台403上部に形成された筒状のガイド部材451,451内に取り付けられている。導電接触子441,445は、上端が接触端子455,456に当接するようになっている。接触端子455,456は、導電性金属板によって形成されている。
【0106】
図26(b)に示すように、車体405の内部には、車体405を車台403に取り付けた時に、前記接触端子455,456に形成された透孔457,458に差し込まれ、接触端子455,456を固定する突起459,459が突設されている。車台403には、導電接触子441,445を車台403の下面側に突出させる開口454が形成されている。導電接触子441,445の下端は、開口454から突出して、前記台車370Bに取り付けられた従動車輪装置331,331の導電リング360、360と摺接する。前記接触端子455,456の一方は、駆動モータ416の正極側端子に電気的に接続され、接触端子455,456の他方は、駆動モータ416の負極側端子に電気的に接続されている。
【0107】
図28,29に示すように、客車車両玩具461の車両玩具本体462は、車台463と、車台463に取り付けられる車体465とからなる。車台463の前部及び後部には、前記台車枠371を取り付けることが可能な湾曲した係止溝410,410が一対対向して形成されている。
【0108】
図28に示すように、従動車輪装置331,365が前記台車枠371に回動可能に取り付けられて従動側の台車370Cを構成している。この従動側の台車370Cは、台車枠371の係止爪393,393を係止溝410,410に係止させることにより、車台403に取り付けられる。台車枠371は、車台463に取り付けられと、ガイド突起395,395が車台463に形成されたガイド溝408,408内に突出し、ガイド突起395,395がガイド溝408,408に案内される範囲で回動可能になっている。なお、一対の台車370C,370Cの一方の従動車輪装置331と他方の従動車輪装置331は、第4の車輪本体351の位置が反対になるようにして(接するレールが異なるようにして)して前記台車枠371に回動可能に取り付けられている。
【0109】
車台463には、台車370Cの従動車輪装置331上に位置する導電接触子441,445が設けられている。導電接触子441,445は、車台463上部に形成された筒状のガイド部材451内に取り付けられている。導電接触子441,445の一方は、車体465内に設けられた電子基板466の正極側端子に電気的に接続され、導電接触子441,445の他方は、前記電子基板466の負極側端子に電気的に接続されている。
【0110】
車台463には、導電接触子441,445の下端を車台463の下面側に突出させる開口が形成されている。この開口から突出する導電接触子441,445の下端は、前記台車370Cに取り付けられた従動車輪装置331,331の導電リング360、360と摺接する。電子基板466には、LED等の発光素子、発音素子等の電気部品が設けられている。
【0111】
図30,31に示すように、客車車両玩具471は、基本的に客車車両玩具461と同じ構成であり、係止溝410及びガイド溝408が形成されているが、車両玩具本体472内にレールから電気の供給を受けて作動する電気部品がないため、車台473にガイド部材451,451が形成されていない。従って、台車枠371には、従動車輪装置301A,365が前記台車枠371に回動可能に取り付けられて従動側の台車370Dを構成している。この従動側の台車370Dは、台車枠371の係止爪393,393を係止溝410,410に係止させることにより、車台473に取り付けられる。台車枠371は、車台473に取り付けられと、ガイド突起395,395が車台473に形成されたガイド溝408,408内に突出し、ガイド突起395,395がガイド溝408,408に案内される範囲で回動可能になっている。なお、一対の台車370D,370Dの一方の従動車輪装置301Aと他方の従動車輪装置301Aは、第2の車輪320Aの位置が反対になるようにして(接するレールが異なるようにして)して前記台車枠371に回動可能に取り付けられている。
【0112】
動力車両玩具401、客車車両玩具461、471は、連結具481によって連結される。図32に示すように、連結具481は、合成樹脂によって一体成形され、連結軸482と、連結軸482に略中央に形成された意匠部材483とからなる。図33に示すように、連結軸482は、これの一方484を動力車両玩具401の後部に配設された台車370Bの連結孔378Aに着脱可能に差し込み、これの他方485を客車車両玩具461の前部に配設された台車370Cの連結孔378Aに着脱可能に差し込むことによって、動力車両玩具401と客車車両玩具461を連結する。また、連結軸482は、これの一方484を客車車両玩具461の後部に配設された台車370Cの連結孔378Aに着脱可能に差し込み、これの他方485を客車車両玩具471の前部に配設された台車370Dの連結孔378Aに着脱可能に差し込むことによって、客車車両玩具461と客車車両玩具471を連結する。このようにして、各車両玩具を連結することができる。
【0113】
次に本願発明に係る軌道装置について、図34乃至図40に基づいて説明する。図34は、本願発明に係る軌道装置の他の実施の形態を示す斜視図である。図35は、図34の分解斜視図である。図36は、軌道装置の説明図であって、(a)は平面図、(b)は側面図である。図37は、軌道装置の説明図であって、(a)は断面図、(b)は底面図、(c)は側面断面図である。図38は、軌道装置の底板を外した状態を下側から見た説明図である。図39は軌道帯と金属製レールの関係を説明する説明図である。図40は、金属製レールの説明図である。
【0114】
図34,35に示すように、軌道装置501は、合成樹脂によって形成された軌道帯502と、軌道帯502に形成された一対の溝515,516に差し込まれる一対の金属製レール561,561とからなる。金属製レール561は、一方端に差込凹部572が形成され、他方端に差込凸部581が形成されている。軌道帯502の一方端には、導電性を有する磁石550を取り付ける取付部530,531が形成され、取付部530,531に取り付けられた磁石550は、金属製レール561と接触する位置に設けられるように構成されている。軌道帯502は、金属製レール561の差込凹部572に他の軌道帯502の金属製レール561の差込凸部581を差し込むと、他の金属製レール561が前記磁石550に接触して吸着され、金属製レール561を他の金属製レール561と接続するようにして、他の軌道帯502を連結するように構成されている。
【0115】
図39に示すように、軌道装置501の製造方法は、合成樹脂によって形成された軌道帯502の一対の溝515,516に一対の金属製レール561,561を差し込み、一対の金属製レール561,561の挿通片563,565,566,567を軌道帯502の挿通孔521,522,523,524に挿通させ、挿通片563,565,566,567の係止爪571,574,575,576,578,579を挿通孔521,522,523,524に係止させて、一対の金属製レール561,561を軌道帯502に固定する第1の工程と、軌道帯502の一方端に形成された取付部530,531に磁石550を取り付ける第2の工程と、軌道帯502の底部に底板545を取り付ける第3の工程とからなる。
【0116】
図34,35に示すように、軌道装置501は、合成樹脂によって形成された軌道帯502と、一対の金属製レール561,561とからなる。軌道帯502は、上面板503と、上面板503の右側に連設された右傾斜面板505と、上面板503の左側に連設された左傾斜面板506と、右傾斜面板505の下端に連設された右側面板507と、左傾斜面板506の下端に連設された左側面板508と、上面板503の前端に連設された前面板510と、上面板503の後端に連設された後面板511とからなり、中空状に形成され、前面から視て台形状になっている。
【0117】
軌道帯502の上面板503には、枕木の形状を成した突起513が成形されている。また、この上面板503には、一対の金属製レール561,561が差し込まれる一対の溝515,516が形成されている。溝515、516は、側面518,518と底面519とで、略コ字状に形成され、図39に示すように、底面519の所定部位に挿通孔521,522,523,524が形成されている。右側の溝515は前面板510の方から順番に挿通孔521,522,523,524が形成され、左側の溝516は後面板511の方から順番に挿通孔521,522,523,524が形成されている。
【0118】
図39に示すように、上面板503の裏面526には、略L字状の磁石収納枠530、531が一対形成されている。右側の磁石収納枠530は、右側面板507と前面板510に沿って形成され、左側の磁石収納枠531は、左側面板508と後面板511に沿って形成されている。磁石収納枠530には、金属製レール561を挿通する挿通溝532が形成されている。磁石収納枠531には、金属製レール561を挿通する挿通溝535が形成されている。この磁石収納枠530,531には、磁石550が押し込まれて取り付けられている。磁石550は、導電性を有する素材、例えばネオジム磁石によって形成されている。さらに、上面板503の裏面526の両側2箇所には、雌ネジ部541が形成されたボス540が設けられている。また、上面板503の裏面526の3カ所箇所には、位置決め穴542が形成されたボス543が設けられている。
【0119】
図35に示すように、軌道帯502は、前面板510、後面板511、右側面板507,左側面板508によって囲まれる中空室内に取り付けられる底板545を有している。底板545は、略中央に段凹部545aが形成されている。底板545は、両側に前記上面板503の位置決め穴542に嵌合する嵌合ピン546が形成され、段凹部545aにボス543を嵌合する嵌合孔545bが形成されている。また、底板545は、前記上面板503の雌ネジ部541に対向する透孔547が形成されている。底板545は、嵌合ピン546を上面板503の位置決め穴542に嵌合し、さらに嵌合孔545bにボス543を嵌合し、ネジ248を透孔547を介して雌ネジ部541にねじ込むことによって、軌道帯502に取り付けられる。この磁石収納枠530,531に取り付けられた磁石550は、底板545によって磁石収納枠530,531から外れることが防止される。
【0120】
金属製レール561は、軌道帯502と略同じ長さで形成され、前記溝515,516の底面519に当接する当接面562を有し、溝515,516の挿通孔521,挿通溝532を挿通する前部挿通片563と、溝515,516の挿通孔522を挿通する第1の中間挿通片565と、溝515,516の挿通孔523を挿通する第2の中間挿通片566と、溝515,516の挿通孔524を挿通する後部挿通片567が形成されている。
【0121】
図38に示すように、前部挿通片563は、後部に係止爪571が形成され、前部に差込凹部572が形成されている。前記磁石収納枠530,531に取り付けられた磁石550は、前部挿通片563の側面と接触している。第1の中間挿通片565は、前部に係止爪574が形成され、後部に係止爪575が形成されている。第2の中間挿通片566は、前部に係止爪576が形成され、後部に係止爪578が形成されている。後部挿通片567は、前部に係止爪579が形成され、後部に前部挿通片563の差込凹部572内に差込可能な差込凸部581が形成されている。
【0122】
一対の金属製レール561は、向きを変えて軌道帯502の溝515,516に押し込まれ、当接面562が底面519に当接して、前部挿通片563が溝515,516の挿通孔521,挿通溝532に挿通され、第1の中間挿通片565が溝515,516の挿通孔522に挿通され、第2の中間挿通片566が溝515,516の挿通孔523に挿通され、後部挿通片567が溝515,516の挿通孔524に挿通されている。図40に示すように、前部挿通片563は、挿通孔521に挿通されると,係止爪571が上面板503の裏面526に係止される。第1の中間挿通片565は、挿通孔522に挿通されると係止爪574,575が上面板503の裏面526に係止される。第2の中間挿通片566は、挿通孔523に挿通されると係止爪576,578が上面板503の裏面526に係止される。後部挿通片567は、挿通孔524に挿通されると、係止爪579が上面板503の裏面526に係止される。後部挿通片567は、磁石収納枠530,531に接触するが、磁石550には接触しない。一対の金属製レール261,261は、上記したように、溝515,516に差し込むだけで軌道帯502に取り付けることができる。なお、図38に示すように、上面板503の裏面526に、前部挿通片563、第1の中間挿通片565、第2の中間挿通片566及び後部挿通片567をガイドするガイド突起527,528を形成すれば、金属製レール561を安定して保持することができる。
【0123】
次に、磁石550,550を略L字状の磁石収納枠530、531に収納すると、右側の磁石収納枠530に収納された磁石550は、右側の金属製レール561の前部挿入片563の側面に接触し、左側の磁石収納枠531に収納された磁石550は、左側の金属製レール561の前部挿入片563の側面に接触する。底板545の嵌合ピン546を上面板503の位置決め穴542に嵌合し、底板545の嵌合孔545bにボス543を嵌合し、ネジ248を透孔547を介して雌ネジ部541にねじ込むことによって、底板545が軌道帯502に取り付けられ、底板545によって磁石収納枠530,531に取り付けられた磁石550が固定される。
【0124】
図34に示すように、左側の溝516に取り付けられた金属製レール561は、差込凸部581が前面板510から突出し、右側の溝515に取り付けられた金属製レール561は、差込凸部581が後面板511から突出する。右側の溝515に取り付けられた金属製レール561は、差込凹部572と溝515の底面519と側面518,518とによって、前面板510側に差込穴590が形成されている。左側の溝516に取り付けられた金属製レール561は、差込凹部572と溝516の底面519と側面518,518とによって、後面板511側に差込穴590が形成されている。
【0125】
図36,37に示すように、軌道装置501は、軌道帯502の前面板510を、他の軌道装置の軌道帯502の後面板511に接触させると、差込凸部581が差込穴590内に差し込まれて、差込凸部581の側面が磁石550と接触する。この磁石550の吸引力によって、軌道装置501は互いに連結され、金属製レール561の差込凸部581と差込凹部572が直接接触する。このようにして軌道装置501を直線状又は環状に連結することができる。直線状又は環状に連結された軌道装置501の金属製レール561は、上記したように、直接接触しているので、全体に電流を流すことができる。なお、仮に金属製レール561が直接接触していない場合であっても、導電性を備えた磁石550を介して金属製レール561同士が電気的に接続されているので、全体に電流を流すことができる。
【0126】
上記軌道装置501の金属製レール561,561に動力車両玩具401の駆動車輪装置301,301及び従動車輪装置331,331を載せることができる。図16に示すように、磁力により吸着する部材によって形成された第2の車輪本体321,321と第4の車輪本体351,351が金属製レール561,561に交互に接地する。金属製レール561の一方(561Aとする)に電源の正極を接続し、金属製レール561の他方(561Bとする)に電源の負極を接続する。
【0127】
電流は、金属レール561Aに接地している第4の車輪本体351の一方(351Aとする)から、図25に示すように、導電リング360、第1の導電接触子441、一方の接触端子455、駆動モータ416の正極端子、駆動モータ416の負極端子、他方の接触端子456、第2の導電接触子445、導電リング360、第4の車輪本体351の他方(351Bとする)を介して金属製レール561Bに流れる。この電流によって、駆動モータ416が回転し、歯車群420を介して回転が歯車308,308に伝達され、駆動車輪装置301,301が金属製レール561,561上を回転する。このようにして、動力車両玩具401は、軌道装置501上を走行することができる。
【0128】
動力車両玩具401は、カーブ走行中、内側の車輪が遅く回転し、外側の車輪が速く回転しようとするが、磁力に影響を受けない側の車輪がレール上滑るので、両方の車輪が磁石により吸着しながら回転する従来の車両玩具と比べて磁力の抵抗が少なく、駆動モータ416にかかる負担が少ない。
【0129】
客車車両玩具461は、上記したように動力車両玩具401に連結され、上記軌道装置501の金属製レール561,561に客車車両玩具461の従動車輪装置331,331、365,365を載せることができる。金属製レール561の一方(561Aとする)に電源の正極を接続し、金属製レール561の他方(561Bとする)に電源の負極を接続する。
【0130】
電流は、金属レール561Aに接地している第4の車輪本体351の一方(351Cとする)から導電リング360、第1の導電接触子441、電子基板466、第2の導電接触子445、導電リング360、第4の車輪本体351の他方(351Dとする)を介して金属製レール561Bに流れる。この電流によって、電子基板466の電子部品が作動する。
【0131】
動力車両玩具401、客車車両玩具461、471は、極めて小さく、間隔が約3mm程度の金属製レール561,561上を走行する。動力車両玩具401、客車車両玩具461、471は、極めて軽量であるが、金属製レール561に接地する駆動車輪装置301の第2の車輪本体321、従動車輪装置331の第4の車輪本体351が磁力により吸着する部材で形成されているため、第2の車輪本体321、第4の車輪本体351が磁力によって金属製レール561に吸着し、駆動車輪装置301、従動車輪装置331の回転が金属製レール561に滑らずに確実に伝達され、上り傾斜があっても走行する。また、駆動車輪装置301の第2の車輪本体321及び従動車輪装置331の第4の車輪本体351が磁力によって金属製レール561に吸着しているので、金属製レール561から外れて落下する虞が少ない。
【0132】
軌道装置501は、軌道帯502の差込凹部572に他の軌道帯502の金属製レール561の差込凸部581を差し込むと、他の金属製レール561の差込凸部581が磁石550に接触吸着され、磁石550により、金属製レール561を他の金属製レール561に直接接続することができ、このようにして、他の軌道帯502を連結することができる。また、軌道装置501は、磁石550の磁力以上の力で軌道帯502同士を引き離せば、金属製レール561同士の接続及び軌道帯502同士の連結を容易に解除することができる。このように、軌道装置501は、磁石550による金属製レール561の接続と軌道帯502の連結、及び接続と連結の解除を同時に行うことができるので機能的であり且つ構造を単純化することができる。従って、軌道装置501は、金属製レール561、561の間隔が約3mm程度の小型化及び軽量化を図ることができる。さらに、軌道装置501は、小型化及び軽量化することができることにより、磁石550の磁力で十分に接続及び連結の機能を果たすことができる。軌道装置501の製造方法は、軌道帯502の一対の溝515,516に一対の金属製レール561,561を差し込むだけで、金属製レール561,561を軌道帯502に簡単に固定することができるので、製造が極めて容易である。
【0133】
本願発明に係る車両玩具の車輪装置及び当該車輪装置を組み込んだ車両玩具の他の実施の形態を図43乃至図47に基づいて説明する。図43は、本願発明に車両玩具の駆動車輪装置の他の実施の形態を示す全体図であって、(a)が断面図、(b)が正面図、(c)が斜視図である。図44、45は、本願発明に車両玩具の従動車輪装置の他の実施の形態を示す全体図であって、(a)が断面図、(b)が正面図、(c)が斜視図である。図46、図47は、本願発明に係る車両玩具の駆動車輪装置及び従動車輪装置を車両玩具に組み込んだ時の分解斜視図である。
【0134】
さらに、駆動車輪装置、従動車輪装置、及びこれらを組み込んだ車両玩具について、詳細に説明する。図43に示すように、駆動車輪装置601は、第1の車軸602と、第1の車輪610と、第2の車輪620とからなっている。第1の車軸602は、ABS樹脂等の合成樹脂素材によって円筒状に形成されている。第1の車軸602の周面には、歯車608を備えた円筒状部材605が固着されている。円筒状部材605は、ポリアセタール(POM)等の合成樹脂素材によって形成されている。歯車608の歯先は、球面状に湾曲している。
【0135】
第1の車輪610は、第1の車輪本体611と、磁石輪617とからなる。第1の車輪本体611は、取付軸619と、第1のフランジ612と、嵌合軸613とからなり、鉄部材等の金属部材によって一体成形されている。第1のフランジ612の外側面615には、第1のフランジ612と略同一軸心となる取付軸619が設けられている。第1のフランジ612の内側面616には、第1のフランジ612と略同一軸心となる嵌合軸613が設けられている。取付軸619の先端面618には、第1の車輪本体611と略同一軸心となる略円錐状の支持凹部614が形成されている。取付軸619の外周面には、第1のフランジ612に当接させるようにして、磁石輪617が固定して取り付けられている。なお、磁石輪617の外径は、第1のフランジ612の外径よりも小さくなっている。第1の車輪610は、これの嵌合軸613が第1の車軸602に嵌合して固定されている。第2の車輪620は、第1の車輪610と同一構成なので説明を省略する。前記磁石輪617,617は、レール561,561上を走行する車輪として機能する。
【0136】
図44に示すように、従動車輪装置631は、第2の車軸632と、第3の車輪640と、第4の車輪650とからなっている。第2の車軸632は、銅部材等の金属部材によって円筒状に形成され、前記した導電リング360と同様の機能を有する。第3の車輪640は、第3の車輪本体641と、磁石輪647とからなる。第3の車輪本体641は、取付軸649と、第3のフランジ642と、嵌合軸643とからなり、銅部材等の金属部材によって一体成形されている。第3のフランジ642の外側面645には、第3のフランジ642と略同一軸心となる取付軸649が設けられている。第3のフランジ642の内側面646には、第3のフランジ642と略同一軸心となる嵌合軸643が設けられている。取付軸649の先端面648には、第3の車輪本体641と略同一軸心となる略円錐状の支持凹部644が形成されている。取付軸649の外周面には、第3のフランジ642に当接させるようにして、磁石輪647が固定して取り付けられている。なお、磁石輪647の外径は、第3のフランジ642の外径よりも小さくなっている。第3の車輪640は、嵌合軸643が第2の車軸632に嵌合して固定されている。
【0137】
第4の車輪650は、第4の車輪本体651と、第4のフランジ652と、嵌合軸653とからなり、銅部材等の金属部材によって一体成形されている。第4のフランジ652の外側面655には、第4のフランジ652と略同一軸心となる第4の車輪本体651が設けられている。第4のフランジ652の内側面656には、第4のフランジ652と略同一軸心となる嵌合軸653が設けられている。第4の車輪本体651の先端面658には、第4の車輪本体651と略同一軸心となる略円錐状の支持凹部654が形成されている。第4のフランジ652の外径は、前記第3のフランジ642の外径と略同じである。第4の車輪本体651の外径と、前記磁石輪647の外径と略同じである。第4の車輪650は、補助部材661に取り付けられている。補助部材661は、筒状の胴部662と、胴部662の一端に形成された係止フランジ663とからなり、ABS樹脂等の合成樹脂素材によって一体成形されている。係止フランジ663の外径は、第4のフランジ652の外径と略同じである。第4の車輪650は、嵌合軸653を係止フランジ663側の胴部662に嵌合し、第4のフランジ652を係止フランジ663に接合させた状態で、補助部材661に固定して取り付けられている。補助部材661は、係止フランジ663が第2の車軸632の端面に係止されるまで、胴部662を第2の車軸632に差し込んで固定されている。このようにして、従動車輪装置631は、第2の車軸632の両側に第3の車輪640と第4の車輪650が取り付けられている。
【0138】
図45に示すように、従動車輪装置671は、第2の車軸672と、一対の前記した第4の車輪650とからなる。第2の車軸672は、ABS樹脂等の合成樹脂素材によって円筒状に形成されている。第4の車輪650は、嵌合軸653を第2の車軸672に嵌合し、第4のフランジ652を第2の車軸672の端面に接合させた状態で、第2の車軸672に固定して取り付けられている。
【0139】
上記した駆動車輪装置601,従動車輪装置631、671は、図46、図47に示すように、車両玩具の台車枠371に回動可能に取り付けられる。台車枠371に駆動車輪装置601,従動車輪装置631,671が組み込まれて台車を構成する。
【0140】
図46に示すように、動力車両玩具401の台車枠371には、第1の車輪本体611の位置が反対になるようにして(接するレールが異なるようにして)一対の駆動車輪装置601,601が回動可能に取り付けられている。台車枠371と一対の駆動車輪装置601,601によって、駆動側の台車370Aを構成している。
【0141】
図46に示すように、この駆動側の台車370Aは、台車枠371の係止爪393,393を係止溝410,410に係止させることにより、車台403に取り付けられる。台車枠371は、車台403に取り付けられと、ガイド突起395,395が車台403に形成されたガイド溝408,408内に突出し、ガイド突起395,395がガイド溝408,408に案内される範囲で回動可能になっている。
【0142】
図46に示すように、動力車両玩具401の台車枠371には、第3の車輪本体641の位置が反対になるようにして(接するレールが異なるようにして)一対の従動車輪装置631,631が回動可能に取り付けられている。台車枠371と一対の従動車輪装置631,631によって従動側の台車370Bを構成している。この従動側の台車370Bも、台車370Aと同様に取り付けられる。
【0143】
車台403には、駆動モータ416と、駆動モータ416の回転を一対の駆動車輪装置601,601の歯車608,608に伝達する歯車群420Aが設けられている。歯車群420Aは、駆動モータ416の駆動軸に取り付けられた駆動歯車421と、駆動歯車421と噛み合うクラウン歯車422と、クラウン歯車422と一体の小歯車423と、この小歯車423と噛み合う大歯車429と、大歯車429と一体の小歯車428と、この小歯車428と一体の最終歯車430とからなっている。最終歯車430の刃先は、球面状に湾曲している。
【0144】
車台403には、前記歯車群420Aを回動可能に取り付けるギアボックス431Aが取り付けられている。最終歯車430の位置は、車台403に取り付けられた台車370Aの一対の歯車608,608上方となるように構成されている。車台403には、最終歯車430を車台403の下面側に突出させる開口433が形成され、当該開口433から突出する最終歯車430は、前記台車370Aに取り付けられた駆動車輪装置601,601の歯車608,608と噛み合うようになっている。図46に示すように、導電接触子441,445の下端は、開口454から突出して、前記台車370Bに取り付けられた従動車輪装置631,631の第2の車軸632,632と摺接する。
【0145】
また、図47に示すように、客車車両玩具461は、従動車輪装置631,671が前記台車枠371に回動可能に取り付けられて従動側の台車370Cを構成している。一対の台車370C,370Cの一方の従動車輪装置631と他方の従動車輪装置631は、第3の車輪本体641の位置が反対になるようにして(接するレールが異なるようにして)して前記台車枠371に回動可能に取り付けられている。導電接触子441,445の下端は、前記台車370Cに取り付けられた従動車輪装置631,631の第2の車軸632、632と摺接する。
【0146】
動力車両玩具401、客車車両玩具461は、連結具によって連結される。上記軌道装置501の金属製レール561,561に動力車両玩具401の駆動車輪装置601及び従動車輪装置631を載せることができる。駆動車輪装置601は、一対の磁石輪617,617が金属製レール561,561に吸着しつつ接地する。従動車輪装置631は、一方の磁石輪647が金属製レール561に吸着しつつ接地する。金属製レール561の一方(561Aとする)に電源の正極を接続し、金属製レール561の他方(561Bとする)に電源の負極を接続する。
【0147】
電流は、金属レール561Aに接地している第3の車輪本体641の磁石輪647の一方(647Aとする)から、第3の車輪本体641、第2の車軸632、第1の導電接触子441、一方の接触端子455、駆動モータ416の正極端子、駆動モータ416の負極端子、他方の接触端子456、第2の導電接触子445、第2の車軸632、第3の車輪本体641、第3の車輪本体641の磁石輪647の他方(647Bとする)を介して金属製レール561Bに流れる。この電流によって、駆動モータ416が回転し、歯車群420Aを介して回転が歯車608,608に伝達され、駆動車輪装置601,601が金属製レール561,561上を回転する。このようにして、動力車両玩具401は、軌道装置501上を走行することができる。
【0148】
客車車両玩具461は、上記したように動力車両玩具401に連結され、上記軌道装置501の金属製レール561,561に客車車両玩具461の従動車輪装置631,671を載せることができる。金属製レール561の一方(561Aとする)に電源の正極を接続し、金属製レール561の他方(561Bとする)に電源の負極を接続する。電流は、金属レール561Aに接地している第3の車輪本体641の磁石輪647の一方(647Aとする)から、第3の車輪本体641、第2の車軸632、第1の導電接触子441、電子基板466、第2の導電接触子445、第2の車軸632、第3の車輪本体641、第3の車輪本体641の磁石輪647の他方(647Bとする)を介して金属製レール561Bに流れる。この電流によって、電子基板466の電子部品が作動する。
【0149】
動力車両玩具401、客車車両玩具461は、極めて小さく、間隔が約3mm程度の金属製レール561,561上を走行する。動力車両玩具401、客車車両玩具461は、極めて軽量であるが、金属製レール561に接地する駆動車輪装置601の第1の車輪610及び第2の車輪620、従動車輪装置631の第3の車輪640が磁力により吸着する部材で形成されているため、駆動車輪装置601、従動車輪装置631の回転が金属製レール561に滑らずに確実に伝達され、上り傾斜があっても走行する。
【0150】
本願発明に係る車両玩具の車輪装置及び当該車輪装置を組み込んだ車両玩具の他の実施の形態を図48乃至図55に基づいて説明する。図48は、本願発明に車両玩具の駆動車輪装置の他の実施の形態を示す全体図であって、(a)が断面図、(b)が正面図、(c)が斜視図である。図49,図50は、本願発明に車両玩具の従動車輪装置の他の実施の形態を示す全体図であって、(a)が断面図、(b)が正面図、(c)が斜視図である。図51は、本願発明に係る車両玩具の駆動車輪装置を台車に組み込んだ分解斜視図であって、(a)は上方から視た斜視図、(b)は分解斜視図である。図52は、本願発明に係る車両玩具の従動車輪装置を台車に組み込んだ分解斜視図であって、(a)は上方から視た斜視図、(b)は分解斜視図である。図53は、本願発明に係る車両玩具の駆動車輪装置及び従動車輪装置を車両玩具に組み込んだ時の分解斜視図である。図54は、本願発明に係る車両玩具の車輪装置を車両玩具に組み込んだ時の断面図であって、(a)が車両玩具の側面図、(b)が車両玩具のA−A断面図、(c)が車両玩具のB−B断面図、(d)が車両玩具のC−C断面図、(e)が車両玩具のD−D断面図である。図55は、本願発明に係る車両玩具の他の従動車輪装置を車両玩具に組み込んだ時の分解斜視図である。
【0151】
駆動車輪装置、従動車輪装置、及びこれらを組み込んだ車両玩具について、詳細に説明する。図48に示すように、駆動車輪装置701は、第1の車軸702と、第1の車輪710と、第2の車輪720とからなっている。第1の車軸702は、ポリアセタール(POM)等の合成樹脂素材によって円筒状に形成されている。第1の車軸702の略中心であって周面には、歯車708が一体成形されている。歯車708の歯先は、球面上に湾曲している。
【0152】
第1の車輪710は、第1の車輪本体711と、磁石輪717とからなる。第1の車輪本体711は、取付軸719と、第1のフランジ712と、嵌合軸713とからなり、銅部材等の金属部材によって一体成形されている。第1のフランジ712の外側面715には、第1のフランジ712と略同一軸心となる取付軸719が設けられている。第1のフランジ712の内側面716には、第1のフランジ712と略同一軸心となる嵌合軸713が設けられている。取付軸719の先端面718には、第1の車輪本体711と略同一軸心となる略円錐状の支持凹部714が形成されている。取付軸719の外周面には、第1のフランジ712に当接させるようにして、磁石輪717が固定して取り付けられている。なお、磁石輪717の外径は、第1のフランジ712の外径よりも小さくなっている。第1の車輪710は、これの嵌合軸713が第1の車軸702に嵌合して固定されている。第2の車輪720は、第1の車輪710と同一構成なので説明を省略する。前記磁石輪717,717は、レール561,561上を走行する車輪として機能する。
【0153】
図49に示すように、従動車輪装置731は、第2の車軸732と、第1の車輪710と、第2の車輪720とからなっている。第2の車軸732は、ポリアセタール(POM)等の合成樹脂素材によって円筒状に形成されている。第1の車輪710及び第2の車輪720は、これの嵌合軸713が第2の車軸732に嵌合して固定されている。磁石輪717,717は、レール561,561上を走行する車輪として機能する。
【0154】
図50に示すように、従動車輪装置751は、第2の車軸752と、一対の第4の車輪760とからなる。第4の車輪760は、第4の車輪本体761と、第4のフランジ762と、嵌合軸763とからなり、銅部材等の金属部材によって一体成形されている。第4のフランジ762の外側面765には、第4のフランジ762と略同一軸心となる第4の車輪本体761が設けられている。第4のフランジ762の内側面766には、第4のフランジ762と略同一軸心となる嵌合軸763が設けられている。第4の車輪本体761の先端面768には、第4の車輪本体761と略同一軸心となる略円錐状の支持凹部764が形成されている。第4の車輪本体761の外径と前記磁石輪717の外径は、略同じである。第4の車輪760は、嵌合軸763を第2の車軸752に嵌合し、第4のフランジ762を第2の車軸752の端面に接合させた状態で、第2の車軸752に固定して取り付けられている。このようにして、従動車輪装置751は、第2の車軸752の両側に第4の車輪760が取り付けられている。
【0155】
上記した駆動車輪装置701,従動車輪装置731は、図51、図52に示すように、車両玩具の台車枠771,821に回動可能に取り付けられる。台車枠771に駆動車輪装置701が組み込まれて台車770Aを構成する。台車枠821に従動車輪装置731が組み込まれて台車770Bを構成する。
【0156】
図51に示すように、台車枠771は、略矩形状の主枠772と、主枠772内を仕切る中間部材773と、係止爪775・・とからなり、合成樹脂によって一体成形されている。主枠772は、長手方向の一対の縦部材776,776と、縦部材776,776の両端に設けられた、短手方向の一対の横部材777,777とからなる。横部材777の外側面778は、主枠772の中心を略中心とする円弧状の凸曲面で形成されている。一方の横部材777の外側面778略中央には、連結孔778Aが形成されている。
【0157】
中間部材773は、一対の縦部材776,776の略中央を連結するように設けられ、横部材777,777より低い位置となるように縦部材776,776の下面に取り付けられている。主枠772は、中間部材773によって駆動車輪装置701,701を収納する収納部781,782が形成される。中間部材773は、最終歯車430が当接しないようにするため、中間部に段凹部774が形成され、両側に一対の係止突起789,789が突設されている。この一対の係止突起789,789と縦部材776の内側面の間の隙間には、軸受板800が差し込まれて取り付けられるようになっている。軸受板800は、銅板等の金属板のプレス加工によって形成されている。軸受板800は、下端略中央に、前記中間部材773に嵌合する嵌合凹部801が形成され、正面両側に支持凸部802,802が設けられ、上端略中央にL字型の突片805が形成されている。支持凸部802は、略円錐状に形成され、前記した駆動車輪装置701の支持凹部714に回動可能に嵌合する。突片805は、バネ受け部806とバネ挿入部807とによって前記したように略L字状に形成されている。
【0158】
駆動車輪装置701は、一方の支持凹部714に一方の軸受板800の支持凸部802を回動可能に差し込み、他方の支持凹部714に他方の軸受板800の支持凸部802を回動可能に差し込む。このようにして、この一対の軸受板800,800間に、一対の駆動車輪装置701、701を挟み込んだ状態で、一対の軸受板800、800を、一対の係止突起789,789と縦部材776の内側面の間の隙間に差し込むことにより、台車枠771に駆動車輪装置701,701が回動可能に取り付けられるようになっている。即ち、駆動車輪装置701は、台車枠771に取り付けられた一対の軸受板800,800の支持凸部802,802に、支持凹部714,714が回動可能に支持されて、台車枠771に回動可能に取り付けられることになる。なお、軸受板800は、一対の係止突起789,789と縦部材776の内側面の間の隙間に差し込むと、嵌合凹部801が中間部材773に嵌合するので、位置決めされ、安定して保持されることになる。一対の駆動車輪装置701,701は、台車枠771の収納部781と収納部782のそれぞれに収納される。横部材777,777の上面777B,777B略中央には、係止爪775,775が形成されている。
【0159】
図52に示すように、台車枠821は、略矩形状の主枠822と、主枠822内を仕切る中間部材823と、係止爪825・・とからなり、合成樹脂によって一体成形されている。主枠822は、長手方向の一対の縦部材826,826と、縦部材826,826の両端に設けられた、短手方向の一対の横部材827,827とからなる。横部材827の外側面828は、主枠822の中心を略中心とする円弧状の凸曲面で形成されている。一方の横部材827の外側面828略中央には、連結孔828Aが形成されている。
【0160】
中間部材823は、一対の縦部材826,826の略中央を連結するように設けられ、横部材827,827より低い位置となるように縦部材826,826の下面に取り付けられている。主枠822は、中間部材823によって従動車輪装置731,731を収納する収納部831,832が形成される。中間部材823は、上面に一対の嵌合突起841,841が突設されている。中間部材823の上面には、固定部材835が取り付けられる。固定部材835は、直方体状に形成されており、前記中間部材823の嵌合突起841,841を嵌合する嵌合孔836,836が形成され、上面中央に中心軸837が突設されている。固定部材835は、これの嵌合孔836,836を前記中間部材823の嵌合突起841,841に嵌合することによって、中間部材823に固定して取り付けられる。固定部材835は、中間部材823に取り付けられると、固定部材835と縦部材826,826の内側面の間に隙間が形成される。この隙間には、前記軸受板800が差し込まれて取り付けられるようになっている。
【0161】
従動車輪装置731は、一方の支持凹部714に一方の軸受板800の支持凸部802を回動可能に差し込み、他方の支持凹部714に他方の軸受板800の支持凸部802を回動可能に差し込む。このようにして、この一対の軸受板800,800間に、一対の従動車輪装置731、731を挟み込んだ状態で、一対の軸受板800、800を、固定部材835と縦部材776の内側面の間の隙間に差し込むことにより、台車枠821に従動車輪装置731,731が回動可能に取り付けられるようになっている。即ち、従動車輪装置731は、台車枠821に取り付けられた一対の軸受板800,800の支持凸部802,802に、支持凹部714,714が回動可能に支持されて、台車枠821に回動可能に取り付けられることになる。なお、軸受板800は、固定部材835と縦部材776の内側面の間の隙間に差し込むと、嵌合凹部801が中間部材823に嵌合するので、位置決めされ、安定して保持されることになる。一対の従動車輪装置731,731は、台車枠821の収納部831と収納部832のそれぞれに収納される。横部材827,827の上面827B,827B略中央には、係止爪825,825が形成されている。
【0162】
図53に示すように、動力車両玩具851の車両玩具本体852は、車台853と、車台853に取り付けられる車体855とからなる。車台853の前部及び後部には、前記台車枠771、821を取り付けることが可能な湾曲した係止溝860,860が一対対向して形成されている。
【0163】
駆動側の台車770Aは、台車枠771の係止爪775,775を係止溝860,860に係止させることにより、車台853に取り付けられる。従動側の台車770Bは、台車枠821の係止爪825,825を係止溝860,860に係止させることにより、車台853に取り付けられる。なお、台車770Bは、固定部材835の上面に形成された中心軸837が車台853の下面に形成された軸受孔に軸支されるので、中心軸837を中心として回動可能となっている。
【0164】
車台853には、駆動モータ416と、前述した歯車群420Aが設けられている。また、車台853には、前述した歯車群420Aを回動可能に取り付けるギアボックス856が取り付けられている。最終歯車430の位置は、車台853に取り付けられた台車770Aの一対の歯車708,708上方となるように構成されている。車台853には、最終歯車430を車台853の下面側に突出させる開口854が形成され、当該開口854から突出する最終歯車430は、前記台車770Aに取り付けられた駆動車輪装置701,701の歯車708,708と噛み合うようになっている。
【0165】
車台853には、台車770Aの軸受板800,800上に位置する導電接触子441,445が設けられている。導電接触子441,445は、導電性金属で形成されたバネ部材である。導電接触子441,445は、ギアボックス856の両側に形成された略コ字状のガイド溝845,845及び車台853の両側に形成された略コ字状のガイド凹部857,857に案内されるようになっている。導電接触子441,445は、上端が導電接触板847,848に当接するようになっている。導電接触子441,445は、下部が軸受板800,800のバネ挿入部807,807を挿入するようにして、下端がバネ受け部806,806に圧接する。当該導電接触端子441,445は、軸受板800,800が台車枠771から抜け出るのを押さえることができ、駆動車輪装置701のサスペンションとしての機能も併せ持つ。
【0166】
車台853には、台車770Bの軸受板800,800上に位置する導電接触子441,445が設けられている。導電接触子441,445は、導電性金属で形成されたバネ部材である。導電接触子441,445は、車台853上部に形成されたガイド部材842の両側に形成された略コ字状のガイド溝843,843に案内されるようになっている。導電接触子441,445は、上端が導電接触板847,848に当接するようになっている。導電接触子441,445は、下部が軸受板800,800のバネ挿入部807,807を挿入するようにして、下端がバネ受け部806,806に圧接する。当該導電接触端子441,445は、軸受板800,800が台車枠821から抜け出るのを押さえることができ、従動車輪装置731のサスペンションとしての機能も併せ持つ。
【0167】
前記車体855の内部には、前記導電接触板847、848が固定して取り付けられるようになっている。前記導電接触板847は、車体855を車台853に取り付けた時に、台車770Aの上方に位置する導電接触子441の上端と、駆動モータ416の正極側端子と、台車770Bの上方に位置する導電接触子441の上端に電気的に接続される。同様に、前記導電接触板848は、車体855を車台853に取り付けた時に、台車770Aの上方に位置する導電接触子445の上端と、駆動モータ416の負極側端子と、台車770Bの上方に位置する導電接触子445の上端に電気的に接続される。
【0168】
上記した従動車輪装置731と従動車輪装置751は、図55に示すように、客車車両玩具861の台車枠371と台車枠821に回動可能に取り付けられる。台車枠371に従動車輪装置731、751が組み込まれて台車770Cを構成する。台車枠821に従動車輪装置731、751が組み込まれて台車770Dを構成する。
【0169】
客車車両玩具861の車両玩具本体862は、車台863と、車台863に取り付けられる車体865とからなる。車台863の前部及び後部には、前記台車枠371、821を取り付けることが可能な湾曲した係止溝868,868が一対対向して形成されている。台車770Dは、台車枠821の係止爪825,825を係止溝868,868に係止させることにより、車台863に取り付けられる。なお、台車770Dは、固定部材835の上面に形成された中心軸837が車台863の下面に形成された軸受孔に軸支されるので、中心軸837を中心として回動可能となっている。台車770Cは、台車枠371の係止爪393,393を係止溝868,868に係止させることにより、車台863に取り付けられる。
【0170】
車台863には、台車770Dの軸受板800,800上に位置する導電接触子441,445が設けられている。導電接触子441,445は、導電性金属で形成されたバネ部材である。導電接触子441,445は、車台863上部に形成されたガイド部材870の両側に形成された略コ字状のガイド溝871,871に案内されるようになっている。導電接触子441,445は、上端が導電接触板872,873に当接するようになっている。導電接触子441,445は、下部が軸受板800,800のバネ挿入部807,807を挿入するようにして、下端がバネ受け部806,806に圧接する。当該導電接触端子441,445は、軸受板800,800が台車枠821から抜け出るのを押さえることができ、従動車輪装置731のサスペンションとしての機能も併せ持つ。
【0171】
前記車体865の内部には、前記導電接触板872、873が固定して取り付けられるようになっている。前記導電接触板872は、車体865を車台863に取り付けた時に、台車770Dの上方に位置する導電接触子441の上端と電気的に接続される。同様に、前記導電接触板873は、車体855を車台853に取り付けた時に、台車770Dの上方に位置する導電接触子445の上端に電気的に接続される。なお、前記導電接触板872、873は、車体865内に設けられたLED等の電気部品875と電気的に接続されている。
【0172】
動力車両玩具851と客車車両玩具861は、連結具によって連結される。上記軌道装置501の金属製レール561,561に動力車両玩具851の駆動車輪装置701及び従動車輪装置731を載せることができる。駆動車輪装置701は、一対の磁石輪717,717が金属製レール561,561に吸着しつつ接地する。従動車輪装置731も、一対の磁石輪717が金属製レール561,561に吸着しつつ接地する。このように、動力を伝達する動力車両玩具851は、全ての車輪が磁力により金属製レール561,561に吸着しているので、全ての車輪が一対の金属製レール561,561上を滑ることがなく、そのため、駆動モータ416の動力を確実に一対の金属製レール561,561に伝えることができる。
【0173】
金属製レール561の一方(561Aとする)に電源の正極を接続し、金属製レール561の他方(561Bとする)に電源の負極を接続する。電流は、金属レール561Aに接地している、台車770Aの第1の車輪本体711,711の磁石輪717,717(717Aとする)から、第1の車輪本体711,711、軸受板800、第1の導電接触子441、一方の接触端子847、駆動モータ416の正極端子、駆動モータ416の負極端子、他方の接触端子848、第2の導電接触子445、軸受板800、第1の車輪本体711,711、第1の車輪本体711,711の磁石輪717,717(717Bとする)を介して金属製レール561Bに流れる。この電流によって、駆動モータ416が回転し、歯車群420Aを介して回転が歯車708,708に伝達され、駆動車輪装置701,701が金属製レール561,561上を回転する。このようにして、動力車両玩具851は、軌道装置501上を走行することができる。
【0174】
また、電流は、金属レール561Aに接地している、台車770Bの第1の車輪本体711,711の磁石輪717,717(717Aとする)から、第1の車輪本体711,711、軸受板800、第1の導電接触子441、一方の接触端子847、駆動モータ416の正極端子、駆動モータ416の負極端子、他方の接触端子848、第2の導電接触子445、軸受板800、第1の車輪本体711,711、第1の車輪本体711,711の磁石輪717,717(717Bとする)を介して金属製レール561Bに流れる。この電流によって、駆動モータ416が回転し、歯車群420Aを介して回転が歯車708,708に伝達され、駆動車輪装置701,701が金属製レール561,561上を回転する。このようにして、動力車両玩具851は、軌道装置501上を走行することができる。即ち、動力車両玩具851は、台車770A側からも台車770B側からも電気を得ることできる。特に、動力車両玩具851は、金属性レール561に接地している4つの磁石輪717のいずれからでも電気の供給を受けることができるので、駆動モータ416の駆動を途切れることなく確実に行わせしめることができる。
【0175】
客車車両玩具861は、上記したように動力車両玩具851に連結され、上記軌道装置501の金属製レール561,561に客車車両玩具861の従動車輪装置731,751を載せることができる。金属製レール561の一方(561Aとする)に電源の正極を接続し、金属製レール561の他方(561Bとする)に電源の負極を接続する。電流は、金属レール561Aに接地している第1の車輪本体711の磁石輪717(717Aとする)と第4の車輪本体761(761Aとする)から、軸受板800、第1の導電接触子441、導電接触板872、電気部品875、導電接触板873、第2の導電接触子445、軸受板800、第1の車輪本体711の磁石輪717(717Bとする)と第4の車輪本体761(76BAとする)を介して金属製レール561Bに流れる。この電流によって、電気部品875が作動する。
【0176】
動力車両玩具851、客車車両玩具861は、極めて小さく、間隔が約3mm程度の金属製レール561,561上を走行する。動力車両玩具851、客車車両玩具861は、極めて軽量であるが、金属製レール561に接地する駆動車輪装置701及び従動車輪装置731の車輪が磁石によって形成されているため、駆動車輪装置701及び従動車輪装置731の回転が金属製レール561に滑らずに確実に伝達され、上り傾斜があっても走行する。
【産業上の利用可能性】
【0177】
本発明に係る車両玩具の車輪装置及び車両玩具は、一対の金属製レールを走行する電車玩具に利用可能である。
【符号の説明】
【0178】
1 駆動車輪装置
1A 駆動車輪装置
2 第1の車軸
3 一方の側面
5 第1の円軸状凹部
6 他方の側面
7 第2の円軸状凹部
8 歯車
10 第1の車輪
11 第1の車輪本体
12 第1のフランジ
13 嵌合軸
15 外側面
16 内側面
20 第2の車輪
21 第2の車輪本体
22 第2のフランジ
23 ボス部
25 外側面
26 内側面
27 貫通孔
29 突出部
31 従動車輪装置
32 第2の車軸
40 第3の車輪
41 第3の車輪本体
42 第3のフランジ
43 ボス部
45 外側面
46 内側面
47 嵌合穴
50 第4の車輪
51 第4の車輪本体
52 第4のフランジ
53 ボス部
55 外側面
56 内側面
57 貫通孔
60 導電リング
65 従動車輪装置
66 車軸
67 一対の車輪
68 車輪本体
69 フランジ
70 台車
70A 台車
70B 台車
70C 台車
71 台車枠
72 主枠
73 中間部材
75 軸受け部材
76 縦部材
77 横部材
77a 下面
78 外側面
79 内側面
81 収納部
82 収納部
85 ガイド溝
90 軸押さえ部材
91 ガイド突起
92 軸押さえ突起
101 動力車両玩具
102 車両玩具本体
103 車台
105 車体
106 下面
110 係止部材
111 摺接面
113 係合凸部
116 駆動モータ
120 歯車群
121 駆動歯車
122 クラウン歯車
123 小歯車
125 大歯車
126 小歯車
127 大歯車
128 小歯車
129 大歯車
130 最終歯車
131 ギアボックス
133 開口
141 第1の導電接触子
142 ガイド片
143 バネ受け突片
145 第2の導電接触子
151 ガイド部材
152 ガイド溝
155 バネ
156 バネ押さえ片
157 ガイド突起
158 開口
159 突起
161 客車車両玩具
162 車両玩具本体
163 車台
165 車体
166 下面
168 開口
171 客車車両玩具
172 車両玩具本体
201 軌道装置
202 軌道帯
203 上面板
205 右傾斜面板
206 左傾斜面板
207 右側面板
208 左側面板
210 前面板
211 後面板
213 突起
215 溝
216 溝
218 側面
219 底面
221 挿通孔
222 挿通孔
223 挿通孔
224 挿通孔
226 裏面
230 磁石収納枠(取付部)
231 磁石収納枠(取付部)
232 挿通溝
233 挿通溝
235 挿通溝
236 挿通溝
240 ボス
241 雌ネジ部
242 位置決め穴
243 ボス
245 底板
246 嵌合ピン
247 透孔
248 ネジ
250 磁石
261 金属製レール
262 当接面
263 前部挿通片
265 第1の中間挿通片
266 第2の中間挿通片
267 後部挿通片
271 当接片
272 差込凹部
273 当接片
275 係止爪
276 当接片
278 係止爪
279 係止爪
280 当接片
281 差込凸部
282 係止爪
290 差込穴
301 駆動車輪装置
301A 車輪装置(従動車輪装置)
302 第1の車軸
303 一方の側面
305 第1の円軸状凹部
306 他方の側面
307 第2の円軸状凹部
307A 円軸状凹部
308 歯車
310 第1の車輪
311 第1の車輪本体
312 第1のフランジ
313 嵌合軸
314 支持凹部
315 外側面
316 内側面
318 先端面
320 第2の車輪
320A 第2の車輪
321 第2の車輪本体
322 第2のフランジ
323 ボス部
324 支持凹部
324A 先端面
325 外側面
326 内側面
327 貫通孔
328 磁石
328A 磁石
329 突出部
330 転動軸
330A 転動軸
331 従動車輪装置
332 第2の車軸
333 収納凹部
333A 収納凹部
334 支持孔
334A 支持孔
335 一端面
335A 一端面
336 他端面
336A 他端面
337 開口
337A 開口
340 第3の車輪
341 第3の車輪本体
342 第3のフランジ
343 ボス部
344 支持凹部
345 外側面
346 内側面
347 嵌合穴
348 先端面
350 第4の車輪
351 第4の車輪本体
351A 第4の車輪本体
351B 第4の車輪本体
351C 第4の車輪本体
351D 第4の車輪本体
352 第4のフランジ
353 ボス部
354 支持凹部
354A 先端面
355 外側面
356 内側面
357 貫通孔
360 導電リング
364 支持凹部
365 従動車輪装置
366 車軸
367 車輪
368 車輪本体
369 フランジ
370A 台車
370B 台車
370C 台車
370D 台車
371 台車枠
372 主枠
373 中間部材
376 縦部材
376A 下面
376B 上面
377 横部材
377B 上面
378 外側面
378A 連結孔
381 収納部
382 収納部
384 支持凸部
385 支持軸
386 支持片
387 支持片
393 係止爪
395 ガイド突起
401 動力車両玩具
402 車両玩具本体
403 車台
405 車体
410 係止溝
408 ガイド溝
416 駆動モータ(電気部品)
420 歯車群
420A 歯車群
421 駆動歯車
422 クラウン歯車
423 小歯車
425 大歯車
426 小歯車
427 大歯車
428 小歯車
429 大歯車
430 最終歯車
431 ギアボックス
431A ギアボックス
433 開口
441 導電接触子
445 導電接触子
451 ガイド部材
454 開口
455 接触端子
456 接触端子
457 透孔
458 透孔
459 突起
461 客車車両玩具
462 車両玩具本体
463 車台
465 車体
466 電子基板(電気部品)
471 客車車両玩具
472 車両玩具本体
473 車台
481 連結具
482 連結軸
483 意匠部材
484 一方
485 他方
501 軌道装置
502 軌道帯
503 上面板
505 右傾斜面板
506 左傾斜面板
507 右側面板
508 左側面板
510 前面板
511 後面板
513 突起
515 溝
516 溝
518 側面
519 底面
521 挿通孔
522 挿通孔
523 挿通孔
524 挿通孔
526 裏面
527 ガイド突起
528 ガイド突起
530 磁石収納枠
531 磁石収納枠
532 挿通溝
535 挿通溝
541 雌ネジ部
540 ボス
542 位置決め穴
543 ボス
545 底板
545a 段凹部
545b 嵌合孔
546 嵌合ピン
547 透孔
550 磁石
561 金属製レール
561A 金属製レール
561B 金属製レール
562 当接面
563 前部挿通片
565 第1の中間挿通片
566 第2の中間挿通片
567 後部挿通片
571 係止爪
572 差込凹部
574 係止爪
575 係止爪
576 係止爪
578 係止爪
579 係止爪
581 差込凸部
590 差込穴
601 駆動車輪装置
602 第1の車軸
605 円筒状部材
608 歯車
610 第1の車輪
611 第1の車輪本体
612 第1のフランジ
613 嵌合軸
614 支持凹部
615 外側面
616 内側面
617 磁石輪
618 先端面
619 取付軸
620 第2の車輪
631 従動車輪装置
632 第2の車軸
640 第3の車輪
641 第3の車輪本体
642 第3のフランジ
643 嵌合軸
644 支持凹部
645 外側面
646 内側面
647 磁石輪
648 先端面
649 取付軸
650 第4の車輪
651 第4の車輪本体
652 第4のフランジ
653 嵌合軸
654 支持凹部
655 外側面
656 内側面
658 先端面
661 補助部材
662 胴部
663 係止フランジ
671 従動車輪装置
672 第2の車軸
701 駆動車輪装置
702 第1の車軸
708 歯車
710 第1の車輪
711 第1の車輪本体
712 第1のフランジ
713 嵌合軸
714 支持凹部
715 外側面
716 内側面
717 磁石輪
718 先端面
719 取付軸
720 第2の車輪
731 従動車輪装置
732 第2の車軸
751 従動車輪装置
752 第2の車軸
760 第4の車輪
761 第4の車輪本体
762 第4のフランジ
763 嵌合軸
764 支持凹部
765 外側面
766 内側面
768 先端面
770A 台車
770B 台車
770C 台車
770D 台車
771 台車枠
772 主枠
773 中間部材
774 段凹部
775 係止爪
776 縦部材
777 横部材
778 外側面
778A 連結孔
781 収納部
782 収納部
789 係止突起
800 軸受板
801 嵌合凹部
802 支持凸部
805 突片
806 バネ受け部
807 バネ挿入部
821 台車枠
822 主枠
823 中間部材
825 係止爪
826 縦部材
827 横部材
827B 上面
828 外側面
828A 連結孔
831 収納部
832 収納部
835 固定部材
836 嵌合孔
837 中心軸
841 嵌合突起
842 ガイド部材
843 ガイド溝
845 ガイド溝
847 導電接触板
848 導電接触板
851 動力車両玩具
852 車両玩具本体
853 車台
854 開口
855 車体
856 ギアボックス
857 ガイド凹部
860 係止溝
861 客車車両玩具
862 車両玩具本体
863 車台
865 車体
868 係止溝
870 ガイド部材
871 ガイド溝
872 導電接触板
873 導電接触板
875 電気部品

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記の要件を備えたことを特徴とする車両玩具の車輪装置。
(イ)一対のレール上に載置されるように構成され、合成樹脂によって円筒状に形成された車軸と、車軸の両側に設けられた一対の車輪とからなること。
(ロ)車輪は、強磁性体によって形成され、取付軸とフランジと嵌合軸とを有する車輪本体と、取付軸に取り付けられる磁石輪とからなり、前記車軸に嵌合軸が嵌合して取り付けられ、磁石輪がレール上を転動し、フランジがレールでガイドされるようになっていること。
【請求項2】
前記車軸には、歯車が設けられていることを特徴とする請求項1記載の車両玩具の車輪装置。
【請求項3】
前記車輪本体には、車軸が回動可能に支持される支持凹部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の車両玩具の車輪装置。
【請求項4】
下記の要件を備えたことを特徴とする車両玩具の車輪装置。
(イ)一対のレール上に載置されるように構成され、第2の車軸と、第2の車軸の両側に設けられた第3及び第4の車輪とからなること。
(ロ)第3の車輪は、取付軸と第3のフランジを有する第3の車輪本体と、取付軸に取り付けられる磁石輪とからなり、磁石輪が一方のレール上を転動し、第3のフランジが一方のレールでガイドされるようになっていること。
(ハ)第4の車輪は、他方のレール上を転動する第4の車輪本体と、他方のレールでガイドされる第4のフランジとからなること。
(ニ)第2の車軸、第3の車輪本体及び第4の車輪は、金属部材によって形成されていること。
(ホ)第3の車輪本体は、第2の車軸の一方に直接取り付けられ、第2の車軸と導通するようになっていること。
(ヘ)第4の車輪は、第2の車軸の他方に合成樹脂によって形成された補助部材を介して取り付けられ、第2の車軸と導通しないようになっていること。
【請求項5】
前記車輪本体には、車軸が回動可能に支持される支持凹部が形成されていることを特徴とする請求項4記載の車両玩具の車輪装置。
【請求項6】
下記の要件を備えたことを特徴とする車両玩具。
(イ)車両玩具本体は、車台と、車台の前後に取り付けられた台車枠を有すること。
(ロ)前部又は後部の一方に取り付けられた台車枠には、請求項2記載の車両玩具の車輪装置が一対設けられていること。
(ハ)前部又は後部の他方に取り付けられた台車枠には、請求項4記載の車両玩具の車輪装置が一対設けられていること。
(ニ)車台には、駆動モータと、駆動モータの回転を一対の請求項2記載の車両玩具の車輪装置の歯車に伝達する歯車群が設けられていること。
(ホ)車台には、一対の請求項4記載の車両玩具の車輪装置の一方の第2の車軸に摺接する第1の導電接触子と、他方の第2の車軸に摺接する第2の導電接触子とが設けられ、第1の導電接触子は、駆動モータの正極端子又は負極端子の一方に電気的に接続され、第2の導電接触子は、駆動モータの正極端子又は負極端子の他方に電気的に接続されていること。
【請求項7】
下記の要件を備えたことを特徴とする車両玩具。
(イ)車両玩具本体は、車台と、車台の前後に取り付けられた台車枠を有すること。
(ロ)前部又は後部に取り付けられた台車枠には、請求項4記載の車両玩具の車輪装置が一対設けられていること。
(ハ)車台には、電気部品が設けられていること。
(ニ)車台には、一対の請求項4記載の車両玩具の車輪装置の一方の第2の車軸に摺接する第3の導電接触子と、他方の第2の車軸に摺接する第4の導電接触子とが設けられ、第3の導電接触子は、電気部品の正極端子又は負極端子の一方に電気的に接続され、第4の導電接触子は、電気部品の正極端子又は負極端子の他方に電気的に接続されていること。
【請求項8】
下記の要件を備えたことを特徴とする車両玩具。
(イ)車両玩具本体は、車台と、車台の前後に取り付けられた台車枠を有すること。
(ロ)前部及び後部に取り付けられた台車枠には、請求項4記載の車両玩具の車輪装置がそれぞれ設けられていること。
(ハ)車台には、電気部品が設けられていること。
(二)車台には、前部の台車枠に取り付けられた請求項4記載の車両玩具の車輪装置の第2の車軸に摺接する第3の導電接触子と、後部の台車枠に取り付けられた請求項4記載の車両玩具の車輪装置の第2の車軸に摺接する第4の導電接触子とが設けられ、第3の導電接触子は、電気部品の正極端子又は負極端子の一方に電気的に接続され、第4の導電接触子は、電気部品の正極端子又は負極端子の他方に電気的に接続されていること。
【請求項9】
下記の要件を備えたことを特徴とする車両玩具の台車枠。
(イ)主枠と、主枠に対向して取り付けられた一対の軸受板とからなること。
(ロ)軸受板は、金属板で形成され、一対の支持凸部と突片が設けられていること。
(ハ)一対の軸受板の対向する支持凸部には、請求項3記載の車両玩具の車輪装置の支持凹部が回動可能に支持されていること。
【請求項10】
下記の要件を備えたことを特徴とする車両玩具の台車枠。
(イ)主枠と、主枠に対向して取り付けられた一対の軸受板とからなること。
(ロ)軸受板は、金属板で形成され、一対の支持凸部と突片が設けられていること。
(ハ)一対の軸受板の対向する支持凸部には、請求項5記載の車両玩具の車輪装置の支持凹部が回動可能に支持されていること。
【請求項11】
下記の要件を備えたことを特徴とする車両玩具。
(イ)車両玩具本体は、車台と、車台の前部又は後部に取り付けられた請求項9記載の車両玩具の台車枠を有すること。
(ロ)車台には、駆動モータと、駆動モータの回転を一対の請求項3記載の車両玩具の車輪装置の歯車に伝達する歯車群が設けられていること。
(ハ)車台には、請求項9記載の車両玩具の台車枠の一方の突片に接触する第1の導電接触子と、請求項9記載の車両玩具の台車枠の他方の突片に接触する第2の導電接触子とが設けられ、第1の導電接触子は、駆動モータの正極端子又は負極端子の一方に電気的に接続され、第2の導電接触子は、駆動モータの正極端子又は負極端子の他方に電気的に接続されていること。
【請求項12】
下記の要件を備えたことを特徴とする車両玩具。
(イ)車両玩具本体は、車台と、車台の前部又は後部に取り付けられた請求項9記載の車両玩具の台車枠を有すること。
(ロ)車台には、電気部品が設けられていること。
(ハ)車台には、請求項9記載の車両玩具の台車枠の一方の突片に接触する第3の導電接触子と、請求項9記載の車両玩具の台車枠の他方の突片に接触する第4の導電接触子とが設けられ、第3の導電接触子は、電気部品の正極端子又は負極端子の一方に電気的に接続され、第4の導電接触子は、電気部品の正極端子又は負極端子の他方に電気的に接続されていること。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【公開番号】特開2011−224412(P2011−224412A)
【公開日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−179619(P2011−179619)
【出願日】平成23年8月19日(2011.8.19)
【分割の表示】特願2007−169826(P2007−169826)の分割
【原出願日】平成19年6月27日(2007.6.27)
【出願人】(000140155)株式会社栄進堂 (12)
【Fターム(参考)】