説明

車両用信号灯の取付構造

【課題】視認性をより向上させることのできる車両用信号灯の取付構造を得る。
【解決手段】光を出射する光源9と、当該光源9から出射した光を外部に照射するレンズ部5と、を有する車両用信号灯3が車体に取り付けられた車両用信号灯の取付構造であって、前記車両用信号灯3を、前記車体のフロントピラー2の外表面2a側に取り付けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は車両用信号灯の取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
車体の左右両側には、進路変更を側方から確認できるようにするためのサイドターンランプが取り付けられており、サイドターンランプを点滅させることで、点滅した方向に自動車が進路変更することを周囲に知らせている。
【0003】
このサイドターンランプは、一般的に、フロントバンパ左右両側の回り込み部分に設置されている。しかしながら、フロントバンパ左右両側に設置されたサイドターンランプは、車体の側方にいる歩行者等からは視認しづらいものである。そこで、サイドドアの側面にもサイドターンランプを設置することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
この特許文献1では、サイドドア側面のフロントバンパよりも高い位置にサイドターンランプを設置することで、サイドターンランプの高さを歩行者等の目線の高さに近づけ、車体の側方にいる歩行者等からのサイドターンランプの視認性の向上を図っている。
【特許文献1】特開昭63−110046号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、かかる従来の技術では、サイドターンランプをサイドドアの側面に取り付けているため、サイドドア上端のウエストラインよりも高い位置に設置することができず、サイドターンランプの設置高さが制限されていた。そのため、サイドターンランプの視認性のさらなる向上を図り難かった。
【0006】
そこで、本発明は、視認性をより向上させることのできる車両用信号灯の取付構造を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明は、光を出射する光源と、当該光源から出射した光を外部に照射するレンズ部と、を有する車両用信号灯が車体に取り付けられた車両用信号灯の取付構造であって、前記車両用信号灯が、前記車体のフロントピラーの外表面側に取り付けられていることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用信号灯の取付構造において、前記車両用信号灯は、前記光源から出射した光によって発光する発光体を備えており、前記発光体から出射した光が、前記レンズ部から外部に照射されることを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の車両用信号灯の取付構造において、前記光源として半導体発光素子が用いられていることを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の車両用信号灯の取付構造において、前記車両用信号灯は、前記フロントピラーの外表面から外方に向けて突出した突起部を備えており、前記突起部に、第2の光源と、第2の光源から出射した光を外部に照射する第2のレンズ部と、が設けられていることを特徴とする。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の車両用信号灯の取付構造において、前記突起部には、撮像装置が設置されていることを特徴とする。
【0012】
請求項6に記載の発明は、請求項4または請求項5に記載の車両用信号灯の取付構造において、前記突起部には、下方を照らす照明装置が設置されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1の発明によれば、車両用信号灯を車体のフロントピラーの外表面側に取り付けることで、車両用信号灯の設置位置をウエストラインよりも高くすることができるため、車両用信号灯をサイドドアの側面に取り付けた場合よりも車両用信号灯の視認性を向上させることができる。
【0014】
請求項2の発明によれば、光源から出射した光によって発光する発光体を設け、発光体から出射した光を、レンズ部から外部に照射させているため、発光体の形状を適宜変更することで、レンズ部の所望部位から光を照射させることができるようになり、車両用信号灯の視認性を向上させることができるだけでなく、車両用信号灯のデザイン性も向上させることができる。
【0015】
請求項3の発明によれば、発光体を発光させる光源として半導体発光素子を用いているため、車両用信号灯の薄型化を図ることができる。
【0016】
請求項4の発明によれば、車両用信号灯にフロントピラーの外表面から突出する突起部を設けるとともに、突起部に第2の光源と、第2の光源から出射した光を外部に照射する第2のレンズ部と、を設けているため、第2の光源および第2のレンズ部の位置や形状を適宜選択することにより、側方からだけでなく、前方や後方からも車両用信号灯を視認できるようになる。
【0017】
請求項5の発明によれば、突起部に撮像装置が設置されているため、車体の周囲を撮影することができる。このとき、映像の一部に自車を映り込ませた状態で撮影するようにすれば、自車と周囲状況との位置関係を客観的に把握することができるようになる。
【0018】
請求項6の発明によれば、突起部に下方を照らす照明装置が設置されているため、夜間乗降時に足下を照らす照明になり安全性が向上する上、突起部から下方を撮影する際の照明として機能させることもできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0020】
(第1実施形態)図1は、本実施形態にかかるフロントピラーの斜視図、図2は、サイドターンランプが点灯した状態を示すフロントピラーの斜視図、図3は、図1のSA−SA断面図である。
【0021】
自動車のサイドドア1のドアガラスの前方で、フロントウィンドウガラス(図示せず)の両側には、左右一対のフロントピラー2,2が形成されている。このフロントピラー2は閉断面構造をしており、その外表面2aの形状が、平断面視で外方に向けて凸状に湾曲した形状をしている。
【0022】
本実施形態では、フロントピラー2は、前方から後方へ向けて斜めに立ち上がるように形成されているとともに、フロントピラー2の外表面2aの幅が上方に向かうにつれて漸次狭くなるように形成されている。
【0023】
そして、このフロントピラー2の外表面2a側に、サイドターンランプ(車両用信号灯)3が取り付けられている。
【0024】
本実施形態では、サイドターンランプ3は、フロントピラー2の外表面2aのうち、サイドドア1のドアガラス収納部の上端のウエストラインWから所定の高さ位置にかけて取り付けられている。そして、外表面2aのほぼ全幅にわたってサイドターンランプ3が設けられている。すなわち、本実施形態では、フロントピラー2の外表面2aの下部のほぼ全域にサイドターンランプ3が設けられている。
【0025】
さらに、本実施形態では、図3に示すように、フロントピラー2の外表面2aの下部(サイドターンランプ3が取り付けられる部位)には、凹部4が形成されており、この凹部4にサイドターンランプ3が取り付けられている。
【0026】
サイドターンランプ3は、光源としてのLED(半導体発光素子)9と、LED9から出射した光によって発光する導光板(発光体)6と、LED9から出射した光を、導光板6を介して外部に照射するアウタレンズ(レンズ部)5と、を備えている。
【0027】
導光板6は、所定の厚さを有する透明樹脂で形成されるとともに、フロントピラー2の外表面2aに設けられた凹部4内に収納されている。そして、導光板6の内側の隅部に形成されたエンボス7に、凹部4の内側からネジ8を挿入することで、導光板6を凹部4内に固定している。
【0028】
なお、透明樹脂としては、アクリル板、ポリエステル板、塩化ビニル板等を用いるのが好適である。
【0029】
さらに、本実施形態では、導光板6に光拡散手段が施されている。この光拡散手段としては、光拡散シートを貼着したり、透明樹脂内に透明微粒子を均一に分散させたりする等の既知手段を採用することができる。
【0030】
導光板6の下側には、LED9が上向き状態で設けられている。本実施形態では、このLED9は、凹部4の下面部に車両前後方向に沿って複数個設けられている。
【0031】
また、導光板6の上端面には反射シート10が設けられている。この反射シート10は白色の高反射率材料で形成されたシートであり、アルミニウムや銀等の金属膜を蒸着等により付着させたものである。なお、アルミ、銀等の金属テープを接着させたものを反射シートとして用いてもよい。
【0032】
そして、内部に導光板6およびLED9を収納した凹部4は、透明なアウタレンズ5によって覆われている。本実施形態では、アウタレンズ5には、LED9からの光によって発光した導光板6から出射した光を拡散させて外部に照射するための拡散プリズム構造が形成されている。
【0033】
次に、本実施形態の作用を説明する。
【0034】
まず、運転者によりターンシグナルスイッチ(図示せず)が操作されると、操作された側(右側若しくは左側)のサイドターンランプ3のLED9が点滅する。このLED9から発せられた光は、導光板6の下端面から導光板6の内部に入射する。そして、導光板6の内部に入射した光は、導光板6の内面で反射を繰り返す過程で散乱し、導光板6から外側(アウタレンズ5側)へ均一な散乱光として照射される。そして、アウタレンズ5内に照射された散乱光は、アウタレンズ5のプリズム構造によりさらに拡散されて周囲に照射される。このとき、フロントピラー2の外表面2aの下部は、ほぼ全域にわたってアウタレンズ5により覆われているため、アウタレンズ5は、広範囲に光を照射することとなる。
【0035】
このように、フロントピラー2に設けたサイドターンランプ3を点滅させることで、周囲の車や人は、自動車の進路変更を知ることができる。
【0036】
以上の本実施形態によれば、サイドターンランプ3を車体のフロントピラー2の外表面2a側に取り付けることで、サイドターンランプ3の設置位置をウエストラインWよりも高くすることができるため、サイドターンランプ3をサイドドア1の側面に取り付けた場合よりも、サイドターンランプ3の視認性を向上させることができる。
【0037】
さらに、本実施形態によれば、サイドターンランプ3および導光板6がフロントピラー2の下側一帯に設けられているため、広範囲にわたって光を照射することができ、視認性をより一層向上させることができる。
【0038】
また、本実施形態によれば、LED9から出射した光によって発光する導光板6を設けることで、光を導光板6から外側(アウタレンズ5側)へ均一に照射させているため、導光板6の形状を適宜変更するだけで、アウタレンズ5の所望部位から光を照射させることができるようになる。すなわち、サイドターンランプ3の光が照射される部位の形状自由度を容易に高めることができ、サイドターンランプ3のデザイン性をより容易に向上させることができる。
【0039】
また、本実施形態によれば、導光板6の光源として半導体発光素子であるLED9を用いているため、導光板6およびサイドターンランプ3の薄型化を図ることができる。
【0040】
また、本実施形態によれば、フロントピラー2の下側の所定部位にサイドターンランプ3を設けることで、サイドターンランプ3を点滅させた場合だけでなくサイドターンランプ3を点滅させない場合においても、フロントピラー2の外観を今までにないデザインとすることができるため、意匠性を向上させることができる。
【0041】
(第2実施形態)図4は、本実施形態にかかるフロントピラーの斜視図、図5は、サイドターンランプが点灯した状態を示すフロントピラーの斜視図、図6は、撮像装置による観察方向を示すフロントピラーの斜視図、図7は、照明装置により下方を照明している状態を示すフロントピラーの斜視図、図8は、図4のSB−SB断面図、図9は、図8のSC−SC断面図である。なお、本実施形態にかかる車両用信号灯は、上記第1実施形態にかかる車両用信号灯と同様の構成要素を備える。よって、それら同様の構成要素については共通の符号を付すとともに、重複する説明を省略する。
【0042】
本実施形態では、フロントピラー2の外表面2aに、上記第1実施形態よりも上方へ延長された凹部11が形成されている。そして、この凹部11内に、サイドターンランプ12が取り付けられている。
【0043】
本実施形態では、サイドターンランプ12は、その下側にフロントピラー2の外表面2aと略面一となる平坦部22が形成されるとともに、上側にフロントピラー2の外表面2aから外側へ突出する突起部19が形成されている。
【0044】
そして、このサイドターンランプ12は、凹部11にサイドターンランプ12を取り付けて固定するためのハウジング13と、光源としてのEL(半導体発光素子)21と、EL21から出射した光を外部に照射するアウタレンズ(レンズ部)18と、を備えている。
【0045】
ハウジング13は、その内側(車室内側)の隅部に形成されたエンボス14に、凹部11の内側からネジ8を挿入することで、ハウジング13を凹部11内に固定している。また、ハウジング13は、その上部にハーネス等(図示せず)の取出孔15が形成されており、取出孔15は、ゴムキャップ16にて密閉されている。そして、フロントピラー2の外表面2aに形成された凹部11の取出孔15に対応する位置には、開口17が形成されている。
【0046】
アウタレンズ18は、ハウジング13の外側から取付けられており、このハウジング13との間には空間が形成されている。本実施形態では、アウタレンズ18は透明樹脂製の導光板で形成されている。また、アウタレンズ18の表面には、上記第1実施形態と同様に、アウタレンズ18を通過する光を拡散させるための拡散プリズム構造が形成されている。なお、透明樹脂としては、アクリル板、ポリエステル板、塩化ビニル板等を用いるのが好適である。
【0047】
また、図8に示すように、アウタレンズ18は、その下側(サイドターンランプ12の平坦部22に対応する部位)がハウジング13と略平行となるように形成されるとともに、上側(サイドターンランプ12の突起部19に対応する部位)がフロントピラー2の外表面2aから外側へ突出するように形成されている。
【0048】
さらに、本実施形態では、アウタレンズ18の全体形状に相応したインナパネル20が、ハウジング13に固定された状態でアウタレンズ18の内側に設けられている。
【0049】
平坦部22は、フロントピラー2の外表面2aのうち、サイドドア1のドアガラス収納部の上端のウエストラインWから所定の高さ位置にかけて設けられるとともに、外表面2aのほぼ全幅にわたって設けられている。
【0050】
この平坦部22の内側(アウタレンズ18とハウジング13との間の空間)には、半導体発光素子であるシート状のEL(エレクトロルミネセンス)21が光源として設置されている。なお、EL21は、蛍光物質を樹脂中に分散させたエレクトロルミネセンス材をシート状に形成したもので、電極から所定の電圧をこのEL21に印可することで、全面を均一に発光させるものである。すなわち、本実施形態では、光源としてのEL21が発光体としても機能している。
【0051】
このEL21は、ハウジング13とインナパネル20との間に設けられている。さらに、インナパネル20のEL21と対向する部位には、開口20aが設けられている。すなわち、本実施形態では、EL21を、ハウジング13とインナパネル20の開口20aの周縁部とで支持している。そして、EL21から出射した光がアウタレンズ18を透過すると、光はアウタレンズ18により拡散されて周囲に照射される。
【0052】
突起部19は、本実施形態では、所定の上下寸法を有する厚みの薄いボックス状に形成されており、この突起部19を、フロントピラー2の外表面2aから外側へ略水平となるように突出させている。このように、突起部19の形状を厚みの薄いボックス形状とすることで、内部に電子機器や配線等を収納することができる上、走行時の突起部19に対する空気抵抗を少なくすることができ、走行性が損なわれてしまうのを抑制することができる。
【0053】
この突起部19の内側(アウタレンズ18とハウジング13との間の空間)には、その上下端部に半導体発光素子であるLED(第2の光源)23が車体外方に向けて固定されている。このLED23は突起部19の上下端部において、それぞれ複数個設けられ、点灯時に点滅するようになっている。
【0054】
そして、上下両方のLED23から発せられた光は、突起部19の上下端面からアウタレンズ18の内部に入射し、アウタレンズ18の内面での反射を繰り返す過程で散乱し、アウタレンズ18の表面から外側へ均一な散乱光が照射される。
【0055】
このとき、アウタレンズ18の内部に入射した光は、上下方向だけでなく前後方向にも散乱するため、突起部19では、アウタレンズ18の上下、前後、側面の全ての表面から光が照射されることになり、突起部19全体を発光させることができる。
【0056】
すなわち、本実施形態では、アウタレンズ18の突起部19に対応する部位が、第2のレンズ部24に相当している。
【0057】
なお、突起部19の上下端部だけでなく両側端部にもLED23を設けるようにしてもよい。こうすれば、アウタレンズ18の上下、前後、側面の全ての表面をより均一に発光させることができる。
【0058】
このように、サイドターンランプ12を点滅させる際に、平坦部22および突起部19の両方を発光させることで、周囲の車や人に自動車の進路変更をより確実に知らせることができるようになる。
【0059】
さらに、本実施形態では、突起部19の先端部には、後方用撮像装置25と下方用撮像装置26とがそれぞれ設置されている。また、本実施形態では、インナパネル20のうち後方用撮像装置25および下方用撮像装置26に相当する部分を切欠くとともに、アウタレンズ18のうち後方用撮像装置25および下方用撮像装置26に相当する部位にはプリズム構造を設けず単なる透明板としている。
【0060】
後方用撮像装置25および下方用撮像装置26には、CCDカメラが内蔵されており、CCDカメラにより撮影された映像は、車室内に設置された図示せぬモニターで観察することができる。特に、本実施形態では、映像の一部に自車を映り込ませた状態で撮影することができるように、後方用撮像装置25および下方用撮像装置26を設置しているため、自車と周囲状況との位置関係を客観的に把握することができるようになっている。
【0061】
また、後方用撮像装置25および下方用撮像装置26は、突起部19の内部に収納されている。その結果、後方用撮像装置25および下方用撮像装置26が突起部19によって保護されるため、突起部19の先端が側壁等に接触したとしても、後方用撮像装置25および下方用撮像装置26自体が破損してしまうのを極力回避することができる。
【0062】
さらに、突起部19の内部における中央付近には、下方を照らす複数のLED(照明装置)27が下向きに設けられている。このLED27は、主にフットランプとして機能するもので、その照明光Lにより夜間にサイドドア1を開けて乗降する人の足下を照らすようにしている。したがって、乗降時の安全性を向上させることができる。また、このLED27は下方用撮像装置26により下方を撮影する際の照明としても使用することができる。さらに、本実施形態では、フットランプ用光源として、小型のLED27を使用しているため、狭い突起部19の内部スペースにも収納することができ、突起部19の小型化を図ることができる。
【0063】
以上の本実施形態によっても上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0064】
また、本実施形態によれば、平坦部22だけでなく車体から突出させた突起部19も発光させることで、サイドターンランプ12の点滅をより容易に視認することができるようになる。しかも、本実施形態によれば、アウタレンズ18の上下、前後、側面の全ての表面から光を照射させ、突起部19全体を発光させるため、車体の側方からだけでなく、前方や後方等あらゆる方向からサイドターンランプ12を視認することができ、サイドターンランプ12の視認性を著しく向上させることができる。
【0065】
また、本実施形態によれば、突起部19に後方用撮像装置25および下方用撮像装置26が設置されているため、サイドターンランプ12にて車体の周囲を撮影することができる。このとき、映像の一部に自車を映り込ませた状態で撮影するようにすれば、自車と周囲状況との位置関係を客観的に把握することができるようになるという利点もある。
【0066】
また、本実施形態によれば、突起部19に下方を照らすLED27が設置されているため、夜間乗降時に足下を照らす照明になり安全性が向上する上、突起部19から下方を撮影する際の照明として機能させることもできる。
【0067】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
【0068】
例えば、上記第2実施形態においては、突起部の表面全体にアウタレンズを設けているが、突起部の表面の一部だけにアウタレンズを設け、突起部の発光する部位が限定されるようにしてもよい。同様に、平坦部の発光する部位が限定されるようにしてもよい。なお、上記第1実施形態におけるサイドターンランプでも、発光する部位の限定が可能である。
【0069】
また、上記第2実施形態においては、レンズ部と第2のレンズ部とが、アウタレンズとして一体に設けられているが、これらを別体に形成してもよい。
【0070】
また、上記第1および第2実施形態においては、光源として、小型化および薄型化が可能なLEDやELを例示したが、これらに限定されるものでなく、その他の電球バルブ等を使用することも可能である。また、上記第1実施形態でELを用いてもよいし、上記第2実施形態でELのかわりにLEDを用いてもよい。
【0071】
また、上記第1および第2実施形態においては、フロントピラーの外表面の下部にサイドターンランプを設けているが、様々な位置にサイドターンランプを取り付けることが可能である。
【0072】
さらに、サイドターンランプの形状は、上記第1および第2実施形態の形状に限らず種々の形状とすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】本発明の第1実施形態にかかるフロントピラーの斜視図。
【図2】本発明の第1実施形態にかかるサイドターンランプが点灯した状態を示すフロントピラーの斜視図。
【図3】図1のSA−SA断面図。
【図4】本発明の第2実施形態にかかるフロントピラーの斜視図。
【図5】本発明の第2実施形態にかかるサイドターンランプが点灯した状態を示すフロントピラーの斜視図。
【図6】本発明の第2実施形態にかかる撮像装置による撮影方向を示すフロントピラーの斜視図。
【図7】本発明の第2実施形態にかかる照明装置により下方を照明している状態を示すフロントピラーの斜視図。
【図8】図4のSB−SB断面図。
【図9】図8のSC−SC断面図。
【符号の説明】
【0074】
1 サイドドア
2 フロントピラー
2a 外表面
3,12 サイドターンランプ(車両用信号灯)
5 アウタレンズ(レンズ部)
6 導光板(発光体)
9 LED(光源)
18 アウタレンズ(レンズ部)
19 突起部
21 EL(光源)
23 LED(第2の光源)
24 第2のレンズ部
25 後方用撮像装置
26 下方用撮像装置
27 LED(照明装置)
W ウエストライン
L 照明光

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光を出射する光源と、当該光源から出射した光を外部に照射するレンズ部と、を有する車両用信号灯が車体に取り付けられた車両用信号灯の取付構造であって、
前記車両用信号灯が、前記車体のフロントピラーの外表面側に取り付けられていることを特徴とする車両用信号灯の取付構造。
【請求項2】
前記車両用信号灯は、前記光源から出射した光によって発光する発光体を備えており、
前記発光体から出射した光が、前記レンズ部から外部に照射されることを特徴とする請求項1に記載の車両用信号灯の取付構造。
【請求項3】
前記光源として半導体発光素子が用いられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用信号灯の取付構造。
【請求項4】
前記車両用信号灯は、前記フロントピラーの外表面から外方に向けて突出した突起部を備えており、
前記突起部に、第2の光源と、当該第2の光源から出射した光を外部に照射する第2のレンズ部と、が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の車両用信号灯の取付構造。
【請求項5】
前記突起部には、撮像装置が設置されていることを特徴とする請求項4に記載の車両用信号灯の取付構造。
【請求項6】
前記突起部には、下方を照らす照明装置が設置されていることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の車両用信号灯の取付構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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