説明

車両用室内照明装置

【課題】車両室内天井のスペースを有効に利用しつつ、バランスのよい照明を行えることとする。
【解決手段】車両室内天井の長手方向に延びる長尺の線状発光部を有する線状発光ユニットが、前記車両室内天井の左右両縁にそれぞれ備えられ、前記線状発光部が放射する光が前記車両室内を直接照明する、車両用室内照明システムとする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は車両用室内照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両の面状発光ユニットはオーバーヘッドコンソール内や、車両天井の中央部等に設置される。前者の一例が特許文献1に開示されている。この例では、オーバーヘッドコンソール内に直接照明ユニットと間接照明ユニットを有するルームランプが設けられている。
【0003】
【特許文献1】特開2001−138808号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
オーバーヘッドコンソールは前部座席の斜め上方という、非常に操作しやすい位置にある。この利点を活かし、小物入れ、侵入センサー、ナビマイク、カメラ、ガレッジオープナー、各種スイッチなどの様々な機能が搭載されつつあり、更なる機能が搭載されることが要求されている。各種の機能が搭載されたオーバーヘッドコンソールにルームランプを組み付けると、オーバーヘッドコンソール内の他の部材へのルームランプによる熱影響を防止するために、ルームランプにヒートシンクを設けたり、ルームランプを他の部材から十分離間させたりするなどの放熱対策が必要となる。しかし、このような放熱対策はオーバーヘッドコンソールの大型化を引き起こす。一方、オーバーヘッドコンソール内にルームランプを組み付けると、オーバーヘッドコンソールに設けられた機能部品を操作する際、ルームランプの光が不快感を与え、また適切な操作の妨げとなる。
車両室内天井の中央にルームランプが設けられる車両の場合、ドア付近やグローブボックス付近等は照度が不足して見づらい。一方、車両室内天井の中央にサンルーフが設置される車両の場合、ルームランプを車両室内天井の中央には設置できない。
そこで、本発明は上記の問題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以上の目的を達成するため本発明は次の構成からなる。即ち、
車両室内を直接照明する車両用室内照明装置であって、
端面が光入射部となり、正面が光放射部となる長尺の導光板と、
前記導光板の一方の端面に対向する第1LEDランプと、
前記導光板の上に配置される意匠レンズであって、前記導光板が放射する光を裏面から取り込み、線状の正面から前記車両室内に向けて放射する意匠レンズと、
前記意匠レンズが配置される前記導光板の面の反対側に配置されるクッション材と、
前記導光板及び前記クッション材を前記意匠レンズとで挟持するケースと、
を有する線状発光ユニットを備えてなり、
前記線状発光ユニットは、車両室内天井に設置されることを特徴とする車両用室内照明装置である。
【発明の効果】
【0006】
本発明の車両用室内照明装置では、一対の線状発光ユニットが使用され、一方の線状発光ユニットが車両室内天井の右縁部に設置され、他方の線状発光ユニットが車両室内天井の左縁部に設置される。これにより、車両室内が左右両側からバランスよく、広範囲に照明される。また、オーバーヘッドコンソール内に発光ユニットが設置されないため、オーバーヘッドコンソールの構成の自由度が増す。これにより、小物入れ、侵入センサー、ナビマイク、カメラ、ガレッジオープナー、各種スイッチなどの様々な機能を設けることができる。また、新たな機能部品の追加という将来の要求にも対応できる。さらに、オーバーヘッドコンソールを小型にすることができるため、車両室内天井のスペースを有効に利用することができる。一方、オーバーヘッドコンソール内には発光ユニットが設置されないため、オーバーヘッドコンソールの操作が快適に行える。さらに、本発明の車両用室内照明システムでは、車両室内天井の中央部ではなく左右縁部に線状発光ユニットが設けられるため、サンルーフを備える車両にも適用できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明で使用する一対の線状発光ユニットは、その一方が車両室内天井の右縁部に設置され、他方は車両室内天井の左縁部に設置される。線状発光ユニットは、車両室内天井の中心線を基準として、左右対称の位置関係で設けることが好ましい。車両室内の照明バランスが良好となるからである。なお、左右の線状発光ユニットを個別に点灯制御してもよい。線状発光ユニットは車両室内天井の長手方向に延びる長尺の線状発光部を有する。ここでいう「線状」とは直線状又は曲線状に延びた形状であって、所望の幅を有していても良い。例えば、線状発光部の形状は車両室内天井の形状にあわせて緩やかに湾曲した形状としている。線状発光部の長手方向の長さは車両室内天井の長手方向の長さの約0.5〜0.9倍、約0.5〜0.8倍、又は0.6〜0.75倍とすることができる。例えば、線状発光部は長手方向の長さは、500mm〜3000mm、500mm〜2000mm、又は800mm〜1000mmとすることができる。一対の線状発光ユニットの内、車両室内天井の右縁に設置される線状発光ユニットの意匠レンズの正面が、車両室内天井の右縁外周に沿い、車両室内天井の左縁に設置される線状発光ユニットの意匠レンズの正面が、車両室内天井の左縁外周に沿うことが好ましい。車両室内天井の左右両縁外周に沿って一対の線状発光ユニットを配置することにより、車両室内をバランスよく照明できるからである。線状発光ユニットは、線状発光部の表面と車両室内天井の表面が面一となるように設置することが好ましい。線状発光ユニットと車両室内天井の一体感が高まり、意匠性が向上するからである。線状発光ユニットは、車両室内天井の中心線を基準として、左右対称の位置関係に設けることが好ましい。車両室内の照明バランスが良好となるからである。なお、左右の線状発光ユニットを個別に点灯制御してもよい。
【0008】
線状発光ユニットの光源の種類は特に限定されないが、LEDランプであることが好ましい。LEDランプは小型であること、低消費電力であること、長寿命であることという利点を有するからである。特に表面実装型のLEDランプはより小型とすることができる。LEDランプを光源とすることにより光源の発熱量が小さくなり周りの部材への熱的影響が小さいといった利点もある。LEDランプの発光色は特に限定されないが、例えば、白色、青色、アンバー色とすることができる。
【0009】
本発明の一態様では、線状発光ユニットは導光板を備える。導光板の材質は、導光性を有する材質であれば特に限定されず、アクリル樹脂の他、ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂、ガラスなどを採用することができる。導光板の端面には光源が対向する。即ち、導光板の端面が光入射部となる。導光板の裏面には光反射処理が施してあり、導光板を導光する光を正面側に反射して外部に放射させる。即ち、導光板の裏面が反射面となり、正面が発光面となる。導光板の裏面に施す光反射処理は、例えば、シボ加工、ブラスト処理などの表面加工や、光反射性インクの塗布又は印刷、光反射性のテープ又はフィルムの貼付など、公知の方法を採用することができる。発光面は通常、平滑であるが、シボ加工、ブラスト処理などの表面加工による光拡散処理を施して放射光の均一化を図ることもできる。なお、導光板は無色透明の他、有色透明であってもよい。また、導光板に光拡散剤を含有させて、導光板内で積極的に光を拡散させても良い。
【0010】
導光板の発光面の上には意匠レンズを設ける。導光板の発光面から放射された光は意匠レンズを透過して車両室内に放射される。即ち、意匠レンズの車両室内側の面が線状発光部となる。線状発光部の上に色変換層を形成しても良い。これにより光源本来の色と異なる色の光を放射することができる。色変換層は、光源の光で励起する蛍光物質を含む層により形成することができる。なお、導光板と同様に、意匠レンズは無色透明の他、有色透明であってもよい。また、意匠レンズに光拡散剤を含有させて、意匠レンズ内で積極的に光を拡散させても良い。さらに、導光板の発光面と意匠レンズとの間に光拡散層を設けても良い。光拡散層は公知の拡散シートを採用することができる。
【0011】
意匠レンズの車両室内側の面の内、光源に近傍の領域(即ち、側面近傍領域)は線状発光部としないことが好ましい。光源に近傍の領域は他の領域に比べて到達する光の量が過剰に多く、この光を線状発光に利用すると輝度バランスが乱れる。そのため、光源近傍領域の光を利用しないことにより輝度バランスが良好に保たれるからである。
【0012】
本発明の一態様では、各乗降口の上部にアシストグリップが設けられる車両に本発明の車両用照明システムを適用し、線状発光ユニットを、線状発光部の前端が前部座席のアシストグリップよりも前方に位置し、且つ線状発光部の後端が後部座席のアシストグリップよりも後方に位置するように配置する。このような配置したことにより、線状発光ユニットの光は車両室内が照明するとともに、アシストグリップも照明でき、夜間等でのアシストグリップの視認性が向上する。
以下に本発明の実施例について説明する。
【実施例1】
【0013】
図1は本発明の実施例である車両用照明システム1を備える車両室内天井の斜視図である。室内天井には第1線状発光ユニット10a、第2線状発光ユニット10b、サンルーフ20、オーバーヘッドコンソール30、サンバイザ40、アシストグリップ50a、50b、51a、51bが設けられている。第1線状発光ユニット10aは車両室内天井60の運転席側の縁外周に沿うように運転席側の縁部に設けられる。第1線状発光ユニット10aの前端101aは運転席側のアシストグリップ50aよりも前方に位置し、第1線状発光ユニット10aの後端102aは運転席側のアシストグリップ51aよりも後方に位置している。一方、第2線状発光ユニット10bは車両室内天井60の助手席側の縁部の縁外周に沿うように助手席側の縁部に設けられる。第1線状発光ユニット10aと同様に、第2線状発光ユニット10bの前端101bは助手席側のアシストグリップ50bよりも前方に位置し、第2線状発光ユニット10bの後端102bは助手席側のアシストグリップ51bよりも後方に位置している。また、第1線状発光ユニット10a及び第2線状発光ユニット10bは車両天井の運転席側のアシストグリップ50aより車両中央側および車両天井の助手席側のアシストグリップ50bより車両中央側に一対に設置されている。加えて、第1線状発光ユニット10aと第2線状発光ユニット10bは、車両室内天井60の中心線61を基準として、左右対称の位置関係で設けられている。
【0014】
第1線状発光ユニット10aを抜き出してその正面図を図2に示し、図2のA−A線断面図を図3に示す。第1線状発光ユニット10aはLEDランプ11、ヒートシンク12、導光板13、反射シート14、意匠レンズ15、ベゼル16、及びケース17を備える。LEDランプ11は表面実装型の白色LEDランプである。LEDランプ11は導光板13の端面13aに対向するように3個設けられる。3個のLEDランプ11の背面側にはヒートシンク12が設けられる。同様に反対側の端面13bにも3個のLEDランプ11とヒートシンク12が設けられる。導光板13は無色透明のアクリル製であって、その形状は車両室内天井60の長手方向に延びる線状である。導光板13の長手方向の長さLは約960mm、幅Wは約40mmである。図3に示すように、導光板13の正面(車両室内の面)上には意匠レンズ15が設けられる。意匠レンズ15はアクリル製である。意匠レンズ15は車両室内に露出する発光面15aを有する。発光面15aの形状は車両室内天井60の長手方向に延びる線状であって導光板13の大きさよりも一回り小さい形状であり、発光面15aの長手方向の長さLは約920mm、幅Wは約25mmである。導光板13及び意匠レンズ15の下方にはベゼル16が設けられる。ベゼル16は発光面15aの下縁部に沿って車両室内に露出している。
【0015】
導光板13の裏面(車両室内と反対側の面)上には反射層13cが設けられる。反射層13cは白色インクによるドット印刷で形成されている。このドット密度はLEDランプ11から離れるに従って高くなっている。即ち両端から中央に向かってドット密度が高くなるようにドット印刷されている。導光板13の反射層13c(車両室内と反対側の面)側には反射シート14及びクッション材19を介してケース17が設けられる。ベゼル16はネジ18によりケース17に固定される。これにより、意匠レンズ15、導光板13、反射シート14及びクッション材19がこの順でケース17とベゼル16によって挟持されることとなる。ケース17は上縁部に突起17aを備え、下縁部に係合爪17bを備える。車両室内天井(図3に破線で示す)60の室内と反対側には係止部61と係合部62が取り付けられている。係止部61には孔が形成されており、この孔にケース17の突起部17aが嵌入する。一方、係合部62にも孔が形成されており、この孔にケース17の係合爪17bが係合する。第1線状発光ユニット10aを装着する際には、一旦、突起部17aを係止部61に嵌入して係止させた後、係合部62に係合爪17bが係合するように、係止部61を支点として第1線状発光ユニット10a全体を回動させて嵌め込む。第2線状発光ユニット10bも第1線状発光ユニット10aと同一の構成である。
なお、オーバーヘッドコンソール30には、小物入れ、侵入センサー、ナビマイク、カメラ、ヘルプネット、ガレッジオープナー(図示せず)の他に、第1線状発光ユニット10a及び第2線状発光ユニット10bの点灯状態を制御するスイッチ31a、31bが設けられている。
【0016】
次に照明システム1の照明態様について説明する。スイッチ31a、31bをオンにすることにより、または車両ドアの開放に連動して、LEDランプ11が点灯する。導光板13内を導光する光は、導光板13裏面の反射層13cによる反射作用を受けて、あるいは直接正面側に進行して導光板13正面(光放射部)から放射される。なお、導光板13の裏面や反射層13cから漏れる光を反射シート14で導光板13へ戻すことにより、導光板13内の光の密度を増している。放射光は意匠レンズ15の裏面から意匠レンズ15に入射して正面15aから車両室内に放射される。このようにして第1線状発光ユニット10a及び第2線状発光ユニット10bにより車両室内が直接照明される。ここで、第1線状発光ユニット10a及び第2線状発光ユニット10bは車両室内天井の左右両縁にそれぞれ設けられているため、サンルーフ20を車両室内天井の中央に設置することができる。さらに、第1線状発光ユニット10a及び第2線状発光ユニット10bがオーバーヘッドコンソール30内に設けられないため、オーバーヘッドコンソール30は小型となっている。これにより、車両室内天井のスペースを有効活用することができる。また、オーバーヘッドコンソール30に備えられる小物入れ、侵入センサー、ナビマイク、カメラ、ヘルプネット、ガレッジオープナーを操作する際に、操作者がオーバーヘッドコンソール30に視線を向けてもその視線上に第1線状発光ユニット10a及び第2線状発光ユニット10bが位置しない。これにより、操作者が操作時に第1線状発光ユニット10a及び第2線状発光ユニット10bの光によって眩しさを感じることが低減される。そのため第1線状発光ユニット10a及び第2線状発光ユニット10bの光は操作者に不快感を与えない。また、第1線状発光ユニット10aの前端101aは運転席側のアシストグリップ50aよりも前方に位置し、第1線状発光ユニット10aの後端102aは後部席側のアシストグリップ51aよりも後方に位置している。これにより、第1線状発光ユニット10aは車両室内とともにアシストグリップ50a、51aを照明するため、暗所等でのアシストグリップ50a、51aの視認性が向上する。同様に第2線状発光ユニット10bによってアシストグリップ50b、51bの視認性が向上する。さらに、第1線状発光ユニット10a及び第2線状発光ユニット10bはこのように長尺であるため、車両室内の広い範囲が照明され、夜間等の暗所における室内の視認性が向上する。加えて、第1線状発光ユニット10aと第2線状発光ユニット10bは車両室内天井の左右両縁に対称に設けられるため、車両室内がバランスよく照明されることも夜間等の暗所における室内の視認性の向上に寄与している。
【0017】
一方、反射層13cには両端から中央に向かってその密度が高くなるようにドット印刷されている。これにより両端から中央に向かって拡散反射効果が高くなっている。通常、両端面13aから入射した光は、導光板13の両端から中央に向かうほど(即ち、LEDランプ11、12から離れるほど)、光量が減少するが、上述の如き反射層13cのドット印刷により、発光面15aから放射する光量は全域に渡って均一化される。ところで、導光板13の端面13a近傍領域はLEDランプ11に近いため、そこに到達する光量が他の領域に比べて多い。そのため、この光を積極的に利用することとすれば、発光面15aの放射光の輝度の均一化が妨げられる。しかし、発光面15aは、導光板13の端面13aよりも約20mm内側に形成されているため、導光板13の端面13a近傍領域の光は発光面15aの発光に積極的には利用されない。その結果、発光面15aの放射光の輝度の均一化がさらに図られる。これにより、車両室内が良好に照明される。図3に示すように、発光面15aの表面と車両室内天井60の表面が面一になっている。これにより、第1線状発光ユニット10a及び第2線状発光ユニット10bと車両室内天井60との一体感が増して、意匠性の高い車両用室内照明システムとなる。
また、第1線状発光ユニット10a及び第2線状発光ユニット10bは、車両室内天井の左右両縁に設けられるため、第1線状発光ユニット10a及び第2線状発光ユニット10bは、車両天井形状に沿って、緩やかな曲線を有した状態で形成されている。しかし、第1線状発光ユニット10a及び第2線状発光ユニット10bの導光板13の長手方向の長さLは約960mm、幅Wは約30mmでと、長尺製品であるため、射出成形品として、あらかじめ取り付け構造に有った形状に成形しても、寸法誤差等で、導光板13とケース17とが反射シート14を介して部分的に強く接することを防止するために、クッション材19を介在させることで、強く接触した導光板の部位の異常な発光(輝線発光等)を防止している。
このことにより、より均一感の増した発光を第1線状発光ユニット10a及び第2線状発光ユニット10bより得ることが可能となる。
【0018】
なお、第1線状発光ユニット10a及び第2線状発光ユニット10bの近傍にマップランプを併設しても良い。例えば、第1線状発光ユニット10aの前端101aの前方と、第2線状発光ユニット10bの前端101bの前方に、それぞれマップランプを設けることができる。このようにすれば、第1線状発光ユニット10a及び第2線状発光ユニット10bとマップランプとの一体感が得られ、意匠性がさらに向上する。
【産業上の利用可能性】
【0019】
本発明は様々な車両(乗用車、バスなど)に適用可能である。
【0020】
この発明は、上記発明の実施の形態及び実施例の説明に何ら限定されるものではない。特許請求の範囲の記載を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲で種々の変形態様もこの発明に含まれる。
本明細書の中で明示した論文、公開特許公報、及び特許公報などの内容は、その全ての内容を援用によって引用することとする。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】図1は本発明の実施例である車両用照明システム1を備える車両室内天井の斜視図である。
【図2】図2は第1線状発光ユニット10aの上面図である。
【図3】図3は図2のAーA線位置における縦断面図である。
【符号の説明】
【0022】
1 車両用照明システム
10a 第1線状発光ユニット
10b 第2線状発光ユニット
11 LEDランプ
12 ヒートシンク
13 導光板
14 反射シート
15 意匠レンズ
16 ベゼル
17 ケース
18 ネジ
19 クッション材
20 サンルーフ
30 オーバーヘッドコンソール
40 サンバイザ
50a、50b、51a、51b アシストグリップ
60 車両天井

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両室内を直接照明する車両用室内照明装置であって、
端面が光入射部となり、正面が光放射部となる長尺の導光板と、
前記導光板の一方の端面に対向する第1LEDランプと、
前記導光板の上に配置される意匠レンズであって、前記導光板が放射する光を裏面から取り込み、線状の正面から前記車両室内に向けて放射する意匠レンズと、
前記意匠レンズが配置される前記導光板の面の反対側に配置されるクッション材と、
前記導光板及び前記クッション材を前記意匠レンズとで挟持するケースと、
を有する線状発光ユニットを備えてなり、
前記線状発光ユニットは、車両室内天井に設置されることを特徴とする車両用室内照明装置。
【請求項2】
前記線状発光ユニットは、前記導光板と前記クッション材との間に更に反射シートを有することを特徴とする請求項1記載の車両用室内照明装置。
【請求項3】
前記線状発光ユニットは、更に前記導光板の他方の端面に対向する第2LEDランプとを備え、
前記線状発光ユニットは車両天井の運転席側アシストグリップより車両中央側および車両天井の助手席側アシストグリップより車両中央側に一対に設置され、
前記一対の線状発光ユニットは前記車両室内天井の中心線を対称軸として、左右対称の位置関係で配置させることを特徴とする請求項2記載の車両用室内照明装置。
【請求項4】
前記意匠レンズの正面の前端が前部座席のアシストグリップよりも前方に位置し、
前記意匠レンズの正面の後端が後部座席のアシストグリップよりも後方に位置し、
前記意匠レンズの正面は前記車両室内天井と面一となる
ことを特徴とする請求項3記載の車両用室内照明装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−73365(P2009−73365A)
【公開日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−244773(P2007−244773)
【出願日】平成19年9月21日(2007.9.21)
【出願人】(000241463)豊田合成株式会社 (3,467)
【Fターム(参考)】