説明

車両用空気調和装置

【課題】 ヒータコアの空気入口流路を改善し、そこでの空気流の澱みや剥離を抑制することにより、ヒータコアの熱交換効率を向上させて暖房能力を高めるとともに、低騒音化を図ることができる車両用空気調和装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 エアミックスダンパ6を備えたエアミックスダンパ方式の車両用空気調和装置1において、エアミックスダンパ6の先端部6Cが加温側空気流路13の入口を全閉とするときに接するケーシング2のシール部11からヒータコア5の一端部位に向かうケーシング2のヒータコア入口流路壁面2Aが、傾斜面30とされ、該傾斜面30が、ヒータコア5の入口流路側に凸状の曲面形状に形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エバポレータとヒータコア間にエアミックスダンパが配設されたエアミックス方式の車両用空気調和装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
車両用空気調和装置の温度制御方式としては、エアミックス方式が採用されている割合が多い。このエアミックス方式の車両用空気調和装置は、ケーシングの空気流路に配設されるエバポレータの下流側に、ヒータコアを配設するとともに、ヒータコアをバイパスするバイパス流路を形成し、エバポレータで冷却された空気流のうち、ヒータコアにより再加熱する空気流の流量割合をエアミックスダンパによって調整し、ヒータコアで再加熱された空気流と、ヒータコアをバイパスされた空気流とをその下流側のエアミックス流域でミックスさせ、温度調整するものである。
【0003】
エアミックスダンパは、エバポレータとヒータコア間において、ヒータコアの一端部付近に回転軸が回動自在に支持され、ヒータコアへの空気入口流路とバイパス流路の入口流路との開口割合を調整できるように配設される場合が多く、このようなエアミックスダンパとしては、板状のドア形ダンパが採用される。
エアミックス方式の車両用空気調和装置では、装置の小型化およびエアミックスダンパの作動力低減のため、エアミックスダンパの回動半径をできる限り小さくするようにしており、エアミックスダンパの先端部を当接させ、ヒータコアへの空気入口流路およびバイパス流路をそれぞれ全閉とするためのシール部を、ケーシングから空気流路側へ突出させて一体形成している。
【0004】
上記のように、シール部をケーシングから空気流路側へ突出させて形成すると、ヒータコアの空気入口流路を形成する流路壁面は、シール部からヒータコアの他端部位に向かうケーシング壁面によって形成されることとなる(例えば、特許文献1,2参照)。
特許文献1において、ヒータコアへの空気入口流路壁面は、シール部からほぼ鉛直に下降し、流路外側に凸状の曲面形状とされた壁面により形成されている。また、特許文献2において、ヒータコアへの空気入口流路壁面は、シール部からほぼ鉛直に下降する直線状の鉛直壁面により形成されている。
【0005】
【特許文献1】特開平11−301243号公報(図1〜図2)
【特許文献2】特開2000−219027号公報(図1〜図3)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に示されるものでは、流路外側に凸状の曲面形状部において空気流に澱みが生じ、また、特許文献2に示されるものでは、直線状の鉛直壁面部分において、空気流に剥離が生じる。このような澱みや剥離の発生により、風量が低減されて暖房能力が低下する。特に、ヒータコアの下方部においては、風量、風速が低下され、ヒータコアの風速分布が悪化する。これによって、熱交換効率が低減され、暖房能力の低下を招くという問題がある。また、澱みや剥離により発生される渦流に起因して騒音が増大化傾向となる。特に、昨今の車両は、エンジン音や走行音の低減によって、車室内では、空調音が目立つ騒音源の1つとなっており、低騒音化が急務の課題の1つである。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、ヒータコアの空気入口流路を改善し、そこでの空気流の澱みや剥離を抑制することにより、ヒータコアの熱交換効率を向上させて暖房能力を高めるとともに、低騒音化を図ることができる車両用空気調和装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の車両用空気調和装置は、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる車両用空気調和装置は、ケーシング内の空気流路に配設されるエバポレータと、該エバポレータの下流側において加温側空気流路に配設されるヒータコアと、前記エバポレータの下流側において前記ヒータコアをバイパスして形成されるバイパス流路と、前記エバポレータと前記ヒータコア間に配設され、前記加温側空気流路に流す空気流量と前記バイパス流路に流す空気流量との流量割合を調整するエアミックスダンパと、を備えた車両用空気調和装置において、前記エアミックスダンパの先端部が前記加温側空気流路入口を全閉とするときに接する前記ケーシングのシール部から前記ヒータコアの一端部位に向かう前記ケーシングのヒータコア入口流路壁面が、傾斜面とされ、該傾斜面が、前記ヒータコア入口流路側に凸状の曲面形状に形成されることを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、ヒータコアの入口流路壁面が傾斜面とされ、この傾斜面がヒータコア入口流路側に凸状の曲面形状に形成されているので、エバポレータを経てヒータコア側に導かれる空気流のうち、ヒータコア入口流路の傾斜面に沿う空気流は、傾斜面の曲面に付着されてコアンダ効果によりヒータコアの一端部位まで、澱みや剥離を生じることなく導かれてヒータコアに流入され、ヒータコアで熱交換される。このため、ヒータコアの全面に対して、ほぼ均一に空気流を導くことができ、ヒータコアを通過する空気流の風速分布を均一化することができる。従って、ヒータコアの熱交換効率を向上させ、暖房能力を高めることができる。また、ヒータコア入口流路での空気流の澱みや剥離を抑制することができるため、澱みや剥離による渦流に起因する騒音を低減し、空気調和装置の低騒音化を図ることができる。
【0010】
さらに、本発明の車両用空気調和装置は、上記の車両用空気調和装置において、前記エバポレータと前記ヒータコアとは、互いに平行に設置され、前記曲面形状の傾斜面は、前記エバポレータに垂直な方向に対して前記シール部から前記ヒータコアの一端部位に向け斜めに傾斜されていることを特徴とする。
【0011】
本発明によれば、エバポレータとヒータコアとが互いに平行に設置され、曲面形状の傾斜面は、エバポレータに垂直な方向に対してシール部からヒータコアの一端部位に向け斜めに傾斜されているため、シール部からヒータコアの一端部位に向う傾斜面を比較的緩やかな傾斜面とすることができる。これにより、シール部から傾斜面に沿ってヒータコアへと流通される空気流を、コアンダ効果により傾斜面の曲面に付着させて滑らかにヒータコアの一端部位まで導くことができる。従って、ヒータコア入口流路での空気流の澱みや剥離および圧力損失を抑制し、それらに起因する騒音を低減して低騒音化を図ることができる。また、ヒータコアの全面にほぼ均一に空気流を導き、ヒータコアを通過する空気流の風速分布を均一化することができるため、ヒータコアの熱交換効率を向上させ、暖房能力を高めることができる。
【0012】
さらに、車両用空気調和装置は、上述のいずれかの車両用空気調和装置において、前記エバポレータと前記ヒータコアとは、ほぼ鉛直方向に互いに平行に設置されていることを特徴とする。
【0013】
本発明によれば、エバポレータとヒータコアとは、ほぼ鉛直方向に互いに平行に設置されているため、エバポレータを水平方向に流通された空気流は、ヒータコアに向って斜め下方に流通された後、ヒータコアを水平方向に流通して下流側へと流通される。この空気流のうち、シール部から傾斜面に沿ってヒータコアへと流通される空気流は、比較的緩やかな傾斜面の曲面に付着させて滑らかにヒータコアの一端部位まで導かれ、ヒータコアに対してほぼ水平方向に流通される。これにより、全体として空気流を滑らかに流通させることができ、流路抵抗による圧力損失を低減し、高性能化および低騒音化を図ることができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によると、ヒータコアへの入口流路の傾斜面に沿う空気流は、傾斜面の曲面に付着されてコアンダ効果によりヒータコアの一端部位まで、澱みや剥離を生じることなく導かれてヒータコアに流入されるため、ヒータコアの全面に対してほぼ均一に空気流を流通させることができ、ヒータコアを通過する空気流の風速分布を均一化することができる。従って、ヒータコアの熱交換効率を向上させ、暖房能力を高めることができる。また、ヒータコア入口流路での空気流の澱みや剥離を抑制することができるため、澱みや剥離による渦流に起因する騒音を低減し、空気調和装置の低騒音化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。
以下、本発明の一実施形態について、図1および図2を用いて説明する。
図1には、本発明の一実施形態にかかる車両用空気調和装置の構成を示す断面図が示されている。車両用空気調和装置1は、図示省略のブロアユニットと接続される樹脂製ケーシング2を有する。ケーシング2内には、ブロアユニットからの空気流を流通させる空気流路3が形成される。ケーシング2は、複数個に分割されて成形され、内部にエバポレータ4、ヒータコア5、エアミックスダンパ6、複数の吹出モード切替ダンパ7,8,9等の空調用機器が収容設置された後、一体に組み付けられることにより、HVACユニット10が構成される。
【0016】
空気流路3は、エバポレータ4の下流側において、エアミックスダンパ6が当接される上下2つのシール部11,12によりいったん絞られた後、ヒータコア5が設置される加温側空気流路13と、ヒータコア5をバイパスするバイパス流路14との2つの流路に分岐される。加温側空気流路13は、ヒータコア5の下流側において上方に向けられ、ヒータコア5の上方部を経てエアミックス流域15でバイパス流路14と再び合流される。また、空気流路3は、エアミックス流域15の下流側において、フェース吹出口16、デフ吹出口17に連なるとともに、フット流路18を経てフット吹出口19に、後席用ダクト20を経て図示省略の後席吹出口にそれぞれ連なっている。
【0017】
エバポレータ4は、図示省略の圧縮機、コンデンサ、膨張弁等と共に公知の冷凍サイクルを構成するものであり、冷凍サイクル内を循環される冷媒と図示省略のブロアユニットから送られる空気とを熱交換させ、冷媒を蒸発させて空気を冷却するものである。このエバポレータ4は、所定の厚さを有する外形が四角形状のチューブフィンタイプの積層型熱交換器で構成され、HVACユニット10において、空気流路3の最上流側に、空気流路3を横断するように鉛直に配設される。
【0018】
ヒータコア5は、図示省略の車両用エンジンから冷却水回路を経て温水が循環されるものであり、加温側空気流路13に設置され、温水とエバポレータ4で冷却された空気とを熱交換させ、空気を加温するものである。このヒータコア5は、所定の厚さを有する外形が四角形状のチューブフィンタイプの積層型熱交換器で構成され、エバポレータ4とほぼ平行に加温側空気流路13を横断するように鉛直に配設される。
【0019】
エアミックスダンパ6は、エバポレータ4とヒータコア5との間に位置され、回転軸6Aがヒータコア5の上端部付近に配設されてケーシング2に回転自在に設置される。エアミックスダンパ6は、バタフライ形ダンパであり、板状ダンパ部6Bは、先端部6Cがシール部11に当接して加温側空気流路13の入口を全閉する最大冷房位置(マックスクール位置)Cと、先端部6Cがシール部12に当接してバイパス流路14の入口を全閉する最大暖房位置(マックスホット位置)Hとの間で任意の位置に可動調整される。一方、板状ダンパ部6Dは、板状ダンパ部6Bと一体となって回動され、加温側空気流路13の出口側開度を調整するもので、エアミックスダンパ6が最大冷房位置Cにおいて、加温側空気流路13の出口を閉じるように構成されている。
【0020】
複数の吹出モード切替ダンパ7,8,9のうち、フェースダンパ7は、フェース吹出口16に回動可能に設けられ、デフダンパ8は、デフ吹出口17に回動可能に設けられ、フットダンパ9は、フット流路18の入口に回動可能に設けられる。これらの吹出モード切替ダンパ7,8,9は、互いに連動して各吹出口を開閉できるように構成され、フェースダンパ7が開かれるフェースモード、デフダンパ8が開かれるデフロストモード、フットダンパ9が開かれるフットモード、デフダンパ8およびフットダンパ9の双方が開かれるデフフットモード、フェースダンパ7およびフットダンパ9の双方が開かれるバイレベルモード等に切り替えられるようになっている。後席用ダクト20は、フェース吹出口16に隣接して縦方向(車両前後方向)に入口が接続され、空調された冷風または温風が後席側に導かれるようになっている。
【0021】
上記構成の車両用空気調和装置1において、エバポレータ4およびヒータコア5は、空気流路3および加温側空気流路13に、空気流れ方向に対してほぼ直角となるように、互いに平行にほぼ鉛直に設置されている。エバポレータ4とヒータコア5間には、加温側空気流路13とバイパス流路14側とに流す空気流量の割合を調整するエアミックスダンパ6が設けられており、このエアミックスダンパ6が、最大冷房位置Cにおいて板状ダンパ部6Bの先端部6Cが当接されるシール部11は、ケーシング2に一体成形によって形成されている。
【0022】
また、上記シール部11からヒータコア5の設置位置に向けて加温側空気流路13を形成するケーシング2のヒータコア入口流路壁面2Aは、ヒータコア5の下端部位に向け斜め下方に傾斜された傾斜面30とされており、この傾斜面30は、全体としてヒータコア5の入口流路側に凸状の曲面形状に形成されている。
【0023】
以上に説明の本実施形態によると、以下の作用効果を奏する。
図示省略のブロアユニットからHVACユニット10の空気流路3に送風されてくる空気流は、エバポレータ3を通過する間に冷媒と熱交換されて冷却された後、エアミックスダンパ6により調整される流量割合に応じて加温側空気流路13とバイパス流路14とに流通される。加温側空気流路13側に流通された空気流は、ヒータコア5で温水と熱交換されて加温された後、エアミックス流域15でバイパス流路14からの冷風とエアミックスされて設定温度に調整され、複数の吹出モード切替ダンパ7,8,9により切り替え設定される吹出モードに従って、各吹出口16,17,19および図示省略の後席吹出口を経て車室内へと吹出される。
【0024】
この間、エアミックスダンパ6により空気流路3から加温側空気流路13を経てヒータコア5に導かれる空気流は、シール部11,12によりいったん絞られた後、図2に示されるように、斜め下方に向けてヒータコア5へと流通される。ここで、ヒータコア入口流路壁面2Aの傾斜面30に沿う空気流は、傾斜面30の曲面に付着されてコアンダ効果によりヒータコア5の下端部位まで、澱みや剥離を生じることなく導かれてヒータコア5に流入される。
【0025】
なお、図2は、エアミックスダンパ6によりバイパス流路14を全閉とした最大暖房(マックスホット)の状態を示しているが、エアミックスダンパ6が最大暖房位置(マックスホット)Hと最大冷房位置(マックスクール)Cとの間の何処かに位置されている場合において、ヒータコア5側へと流通される空気流も上記と同様、コアンダ効果により傾斜面30の曲面に付着させて滑らかにヒータコア5の下端部へと導かれ、ヒータコア5に流入されることとなる。
【0026】
上記のように、エバポレータ3とヒータコア5とは互いに平行に設置され、曲面形状の傾斜面30は、エバポレータ4に垂直な方向に対してシール部12からヒータコア5の下端部位に向けて斜めに比較的緩やかに傾斜された傾斜面とされているため、シール部11から傾斜面30に沿ってヒータコア5へと流通される空気流を、コアンダ効果により傾斜面30の曲面に付着させて滑らかにヒータコア5の下端部位まで導くことができる。
【0027】
このため、ヒータコア5の全面に対してほぼ均一に空気流を導くことができ、ヒータコア5を通過する空気流の風速分布をほぼ均一化することができる。従って、ヒータコア5の熱交換効率を向上させ、暖房能力を高めることができる。また、ヒータコア入口流路での空気流の澱みや剥離および圧力損失を抑制し、それらに起因する騒音を低減して低騒音化を図ることができる。
【0028】
また、エバポレータ4とヒータコア5とは、ほぼ鉛直方向に互いに平行に設置されているため、エバポレータ4をほぼ水平方向に流通された空気流は、図2に示すように、ヒータコア5に向ってやや下向きに加温側空気流路13に流通され、ヒータコア5をほぼ水平方向に通過して下流側へと流通される。この空気流のうち、シール部11から傾斜面30に沿ってヒータコア5へと流通される空気流は、比較的緩やかな傾斜面30の曲面に付着させて滑らかにヒータコア5の下端部位まで導かれ、ヒータコア5に対してほぼ水平方向に流通される。従って、全体として空気流を滑らかに流通させることができ、流路抵抗による圧力損失を低減し、高性能化および低騒音化を図ることができる。
【0029】
なお、本発明は、上記した実施形態にかかる発明に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。
例えば、エバポレータ4とヒータコア5とは、必ずしも鉛直方向に平行に設置されている必要はなく、傾斜あるいは水平に設置されているものにも適用できることはもちろんである。また、エアミックスダンパ6は、バタフライ形である必要はなく、板状ダンパ部6Bのみを有する構成のものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる車両用空気調和装置の構成を示す断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態にかかる車両用空気調和装置のヒータコア部における空気流の流動状態の解析図である。
【符号の説明】
【0031】
1 車両用空気調和装置
2 ケーシング
2A ヒータコア入口流路壁面
3 空気流路
4 エバポレータ
5 ヒータコア
6 エアミックスダンパ
6B 板状ダンパ部
6C 先端部
11 シール部
13 加温側空気流路
14 バイパス流路
30 傾斜面



【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーシング内の空気流路に配設されるエバポレータと、該エバポレータの下流側において加温側空気流路に配設されるヒータコアと、前記エバポレータの下流側において前記ヒータコアをバイパスして形成されるバイパス流路と、前記エバポレータと前記ヒータコア間に配設され、前記加温側空気流路に流す空気流量と前記バイパス流路に流す空気流量との流量割合を調整するエアミックスダンパと、を備えた車両用空気調和装置において、
前記エアミックスダンパの先端部が前記加温側空気流路入口を全閉とするときに接する前記ケーシングのシール部から前記ヒータコアの一端部位に向かう前記ケーシングのヒータコア入口流路壁面が、傾斜面とされ、
該傾斜面が、前記ヒータコア入口流路側に凸状の曲面形状に形成されることを特徴とする車両用空気調和装置。
【請求項2】
前記エバポレータと前記ヒータコアとは、互いに平行に設置され、前記曲面形状の傾斜面は、前記エバポレータに垂直な方向に対して前記シール部から前記ヒータコアの一端部位に向け斜めに傾斜されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用空気調和装置。
【請求項3】
前記エバポレータと前記ヒータコアとは、ほぼ鉛直方向に互いに平行に設置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用空気調和装置。



【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2008−213533(P2008−213533A)
【公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−50021(P2007−50021)
【出願日】平成19年2月28日(2007.2.28)
【出願人】(000006208)三菱重工業株式会社 (10,378)
【Fターム(参考)】