説明

車両用自動ドア開閉スイッチの故障検出装置

【課題】常時必要なときに連続的に開閉スイッチの故障診断を実行可能とした車両用自動ドア開閉スイッチの故障検出装置を提供することを課題とする。
【解決手段】ドア開閉スイッチ3の故障診断時に、ドア開閉スイッチ電源リレー11を介してドア開閉スイッチ3と電源4とを周期的に接続制御することでドア開閉スイッチ3に周期的にハイレベルの電圧とロウレベルの電圧を供給制御し、ドア開閉スイッチ3が操作されたときのドア開閉スイッチ3の接点S1,S2の接点電圧を故障検出装置1に入力し、入力したドア開閉スイッチ3の接点電圧に基づいてドア開閉スイッチ3の接点の故障を診断して検出するように構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用の自動ドアの開閉を指令するドア開閉スイッチの故障を診断検出する車両用自動ドア開閉スイッチの故障検出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の技術としては、例えば以下に示す文献に記載されたものが知られている(特許文献1参照)。この文献には、電動モータの駆動により車両のドアの開放を指示するドア開スイッチの故障を診断検出する技術が記載されている。この技術では、ドア開スイッチの故障診断を常時実行するのではなく、ドアの開閉操作、すなわちドア開スイッチの操作が行われる可能性が低い場合、例えば車速がNkm/h以上の場合、もしくは車両が駐車中の場合にのみ故障診断が実行できる構成を採用している。
【0003】
このような構成を採用することで、誤診断の可能性を大幅に低減して、故障診断の精度を向上している。
【特許文献1】特開2005−139657
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような従来の技術において、車速がNkm/h以上で乗員がドア開スイッチの操作を確実に行わないとは言い切れず、乗員が誤って操作するおそれも排除できなかった。このような場合には、誤診断されるおそれがあった。
【0005】
一方、車速がNkm/h以下で車両が走行している場合には、故障診断することができなかった。したがって、ドア開スイッチがオンした際にドア開スイッチの接点間が完全に開放状態ではないような故障の場合、すなわち接点間の非導通状態が不安定で導通状態になる場合もあるような、非導通状態と導通状態が不安定に繰り返されるような断続的な故障の場合には、故障診断を実行できる環境(Nkm/h以上の車速や駐車中)が限定されるため、故障診断時には正常である状態が検出されるおそれがあった。このような場合には、断続的な故障を検出することが困難になるといった不具合を招くことになる。
【0006】
そこで、本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、常時必要なときに連続的に開閉スイッチの故障診断を実行可能とした車両用自動ドア開閉スイッチの故障検出装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の課題を解決する手段は、車両用の自動ドアの開閉を指令するドア開閉スイッチの故障を診断検出する車両用自動ドア開閉スイッチの故障検出装置において、前記ドア開閉スイッチの故障診断時に、前記ドア開閉スイッチに周期的にハイレベルの電圧とロウレベルの電圧を供給制御する電圧供給制御手段と、前記開閉スイッチが前記自動ドアの開放または閉鎖を指令したときに接続され、前記自動ドアの開放または閉鎖を指令しないときに非接続される前記開閉スイッチの接点の接点電圧を、前記電圧供給制御手段から前記ドア開閉スイッチに周期的にハイレベルの電圧とロウレベルの電圧が供給されているときに入力し、入力した前記ドア開閉スイッチの接点電圧に基づいて前記ドア開閉スイッチの接点の故障を診断して検出する故障検出手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、常時必要なときに連続的に開閉スイッチの故障を診断して検出することが可能となり、断続的な故障を検出することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、図面を用いて本発明を実施するための最良の実施例を説明する。
【実施例1】
【0010】
図1は本発明の実施例1に係る車両用自動ドア開閉スイッチの故障検出装置の構成を示す図である。図1に示す実施例1の故障検出装置1は、ドア駆動モータ2により開放/閉鎖される車両のドア(図示せず)の開放/閉鎖を指示するドア開閉スイッチ3の故障を診断して検出する。故障検出装置1は、本故障診断を制御する制御中枢として機能し、プログラムに基づいて各種動作処理を制御するコンピュータに必要な、CPU、記憶装置、入出力装置等の資源を備えた例えばマイクロコンピュータ、ならびにドア開閉スイッチ電源リレー11を備えて構成されている。
【0011】
ドア開閉スイッチ電源リレー11は、リレー接点12の一方端が車両に搭載された車両用の電源4に接続され、他方端が抵抗13を介して接地され、リレー接点12が接続(オン)した際には他方端にハイレベルの電位が与えられる。リレー接点12を選択的にオン/オフする駆動コイル14は、一方端が電源4に接続され、他方端がスイッチング素子15に接続され、スイッチング信号に基づいてスイッチング素子15がオン/オフされることで駆動コイル14に電流が選択的に供給制御されて駆動コイル14が選択的に励磁され、駆動コイル14が励磁されたときにリレー接点12がオンされる。ドア開閉スイッチ電源リレー11は、そのリレー接点12と抵抗との接続点がドア開閉スイッチ3に接続されている。
【0012】
ドア開閉スイッチ電源リレー11は、ドア開閉スイッチ3の故障検出動作時にのみ、予め設定された周期のパルス状のスイッチング信号に基づいてスイッチング素子15がスイッチング制御され、このスイッチングに対応して駆動コイル14が選択的に駆動制御されて、リレー接点12が周期的にオン/オフし、電源4とドア開閉スイッチ3とを選択的に接続制御する。なお、半導体素子を組み合わせて構成された回路で、ドア開閉スイッチ電源リレー11と同様の機能を実現するようにしてもよい。
【0013】
ドア開閉スイッチ3は、SPDT(単極双投)型のスイッチで構成され、一方の接点S1に接続(オン)されると対応した車両のドアが開放される一方、他方の接点S2に接続されるとドアが閉鎖される。ドア開閉スイッチ3は、その一方の接点S1ならびに他方の接点S2が故障検出装置1に接続され、それぞれの接続配線にはプルアップ抵抗16a、16bが接続され、接点S1の電圧が第1の開閉スイッチ入力電圧として故障検出装置1に与えられ、接点S2の電圧が第2の開閉スイッチ入力電圧として故障検出装置1に与えられる。ドア開閉スイッチ3は、駆動リレー5a,5bに接続されている。
【0014】
駆動リレー5a,5bは、ドア開閉スイッチ3が接点S1または接点S2に接続制御されることでドア駆動モータ2に供給されるモータ電流の方向を変えてドア駆動モータ2の回転方向を正転または逆転させ、車両のドアを開放または閉鎖させる。
【0015】
駆動リレー5aは、ドア駆動モータ2の一方の電流供給端に接続され、一方のリレー接点S1が故障検出装置1に接続され、他方のリレー接点S2が電源4に接続され、リレー接点S1,S2を駆動制御する駆動コイル6aは、その一方端がドア開閉スイッチ3の接点S1に接続され、他方端が故障検出装置1に接続され、電源4から駆動コイル6aに電流が供給されておらず駆動リレー5aが励磁されていない場合には、駆動リレー5aは接点S1に接続される一方、ドア開閉スイッチ3が操作されると、故障診断装置1により駆動コイル6aの電流経路が形成され、電源4から駆動コイル6aに電流が供給されて励磁され、駆動リレー5aは接点S2に接続される。
【0016】
駆動リレー5bは、ドア駆動モータ2の他方の電流供給端に接続され、一方のリレー接点S1が駆動リレー5aの接点S1とともに故障検出装置1に接続され、他方のリレー接点S2が電源4に接続され、リレー接点S1,S2を駆動制御する駆動コイル6bは、その一方端がドア開閉スイッチ3の接点S2に接続され、他方端が故障検出装置1に接続され、電源4から駆動コイル6bに電流が供給されておらず駆動リレー5bが励磁されていない場合には、駆動リレー5bは接点S1に接続される一方、ドア開閉スイッチ3が操作されると、故障診断装置1により駆動コイル6aの電流経路が形成され、電源4から駆動コイル6bに電流が供給されて励磁され、駆動リレー5bは接点S2に接続される。
【0017】
このような構成において、通常動作時には、ドア開閉スイッチ電源リレー11はオン状態にあり、オン状態のドア開閉スイッチ電源リレー11を介して電源4からドア開閉スイッチ3に電流が供給され、ドア開閉スイッチ3が接点S1に接続されてドアの開放が指令されたときには、ドア開閉スイッチ3を介して駆動リレー5aの駆動コイル6aが励磁されて駆動リレー5aは接点S2に接続され、電源4から駆動リレー5a、ドア駆動モータ2、駆動リレー5b、故障検出装置1の経路でドア駆動モータ2に電流が供給される。これにより、ドア駆動モータ2が正転駆動され、ドアが開放される。
【0018】
一方、ドア開閉スイッチ3が接点S2に接続されてドアの閉鎖が指令されたときには、ドア開閉スイッチ3を介して駆動リレー5bの駆動コイル6bが励磁されて駆動リレー5bは接点S2に接続され、電源4から駆動リレー5b、ドア駆動モータ2、駆動リレー5a、故障検出装置1の経路でドア駆動モータ2に電流が供給される。これにより、ドア駆動モータ2は逆転駆動され、ドアが閉鎖される。
【0019】
次に、図2の故障検出時のタイミングチャートを参照して、ドア開閉スイッチ3の故障検出時の動作を説明する。
【0020】
先ず、ドア開閉スイッチ3の故障検出が開始されると、故障検出装置1からスイッチング素子15にスイッチング信号が与えられて、スイッチング素子15が周期的にオン/オフされる。これにより、ドア開閉スイッチ電源リレー11の駆動コイル14に選択的に電流が供給制御され、ドア開閉スイッチ電源リレー11のリレー接点12が図2に示すように周期的にオン/オフされる。
【0021】
そして、ドア開閉スイッチ3の接点S1ならびに接点S2から故障検出装置1に与えられる第1の開閉スイッチ入力電圧ならびに第2の開閉スイッチ入力電圧をサンプリングして観測する。図2に示すこのサンプリング周期(スイッチ検出タイミング)は、ドア開閉スイッチ電源リレー11のリレー接点12がオン/オフする周期に比べて短い周期に設定される。
【0022】
このような状態において、例えば図2に示すように、ドア開閉スイッチ3が操作されて、ドア開閉スイッチ3の接点S1が接続(ON)された場合に、ドア開閉スイッチ電源リレー11のリレー接点12がオンして、リレー接点12を介して電源4とドア開閉スイッチ3が接続されたときに、第1の開閉スイッチ入力電圧がハイレベルとなり、ドア開閉スイッチ電源リレー11のリレー接点12がオフして、電源4とドア開閉スイッチ3が切り離されたときに、第1の開閉スイッチ入力電圧がロウレベルになると、ドア開閉スイッチ3における接点S1は正常であると診断する。
【0023】
また、ドア開閉スイッチ3が操作されて、ドア開閉スイッチ3の接点S2が接続(ON)された場合に、ドア開閉スイッチ電源リレー11のリレー接点12がオンして、リレー接点12を介して電源4とドア開閉スイッチ3が接続されたときに、第2の開閉スイッチ入力電圧がハイレベルとなり、ドア開閉スイッチ電源リレー11のリレー接点12がオフして、電源4とドア開閉スイッチ3が切り離されたときに、第2の開閉スイッチ入力電圧がロウレベルになると、ドア開閉スイッチ3における接点S2は正常であると診断する。
【0024】
一方、ドア開閉スイッチ3が操作されて、ドア開閉スイッチ3の接点S1が接続(ON)された場合に、ドア開閉スイッチ電源リレー11のリレー接点12がオンして、リレー接点12を介して電源4とドア開閉スイッチ3が接続されたときに、第1の開閉スイッチ入力電圧がハイレベルとなり、ドア開閉スイッチ電源リレー11のリレー接点12がオフして、電源4とドア開閉スイッチ3が切り離されたときに、第1の開閉スイッチ入力電圧が、正常時に検出されたロウレベルよりも高い電位が検出された場合には、ドア開閉スイッチ3の接点S1に異物等の抵抗値を有する介在物が存在ているものと推定し、ドア開閉スイッチ3の接点S1で短絡故障が生じているものと判定する。
【0025】
また、ドア開閉スイッチ3が操作されて、ドア開閉スイッチ3の接点S2が接続(ON)された場合に、ドア開閉スイッチ電源リレー11のリレー接点12がオンして、リレー接点12を介して電源4とドア開閉スイッチ3が接続されたときに、第2の開閉スイッチ入力電圧がハイレベルとなり、ドア開閉スイッチ電源リレー11のリレー接点12がオフして、電源4とドア開閉スイッチ3が切り離されたときに、第2の開閉スイッチ入力電圧が、正常時に検出されたロウレベルよりも高い電位が検出された場合には、ドア開閉スイッチ3の接点S1に異物等の抵抗値を有する介在物が存在ているものと推定し、ドア開閉スイッチ3の接点S2で短絡故障が生じているものと判定する。
【0026】
故障が検出された場合には、駆動コイル6a,6bから故障検出装置1への電流通路を故障検出装置1の内部で遮断し、もしくは駆動リレー5a,5bから故障検出装置1への電流通路を故障検出装置1の内部で遮断する。これにより、ドア開閉スイッチ3の操作に係わらずドア駆動モータ2の駆動を禁止させることが可能となり、誤動作を防止することができる。また、このような状態において、故障検出装置1で第1ならびに第2の開閉スイッチ入力電圧を観測することで、故障検出を継続することが可能となり、断続的な故障を検出することができる。
【実施例2】
【0027】
図3は本発明の実施例2に係る車両用自動ドア開閉スイッチの故障検出装置の構成を示す図である。図1に示す実施例2の特徴とするところは、故障検出装置21が図1に示すドア開閉スイッチ電源リレー11に代えて図4に示す構成を備え、図5に示す故障判定マップを参照してドア開閉スイッチ3の故障を診断検出するようにしたことにあり、他は先の図1の構成と同様である。
【0028】
図4において、故障検出装置21は、先の実施例1の第1の開閉スイッチ入力電圧を受ける入力端子22に抵抗R1の一端が接続され、抵抗R1の他端が保護回路23を介して入力判定回路24に接続されているとともに抵抗R2を介して接地されている。また、同様の構成が、先の実施例1の第2の開閉スイッチ入力電圧に対応して設けられている。
【0029】
保護回路23は、入力端子22に印加されるおそれがあるサージ電圧等から入力判定回路24を構成する半導体素子等を保護する機能を有する。
【0030】
入力判定回路24は、図4に示す入力判定回路24の入力となるc点の電圧に基づいて、図5に示す故障判定マップを参照して故障の有無を判定することで、ドア開閉スイッチ3の故障を診断して検出する。図5に示す故障判定マップは、c点の電圧により故障の有無を判定する故障判定マップを表している。
【0031】
ドア開閉スイッチ3の接点S1,S2に異物等の抵抗体が介在してドア開閉スイッチ3が短絡故障した場合のc点の電圧は、正常時のドア開閉スイッチ3の接点S1または接点S2が接続(オン)したときのc点の電圧に比べて低下する。したがって、正常時のドア開閉スイッチ3の接点S1または接点S2が接続(オン)したときのc点の電圧よりも低い電圧領域を判定領域2とし、この判定領域3にc点の電圧が含まれる場合には、ドア開閉スイッチ3の接点S1,S2に異物等の抵抗体が介在してドア開閉スイッチ3が短絡故障しているものと推定する。
【0032】
一方、図5に示すc点の電圧とドア開閉スイッチ3の接点S1,S2に介在する異物等の抵抗値との関係(右下がりの直線で表示)に基づいて、接点S1または接点S2に介在する異物等の抵抗値を推定することが可能となる。
【0033】
図5に示す関係は、実験やシミュレーション等で予め取得して故障検出装置21内の記憶装置に記憶させておく。
【0034】
このような構成において、ドア開閉スイッチ3がオフ状態でドア開閉スイッチ3が接点S1に接続されていないときに、入力判定回路24でc点の電圧が図5に示す判定領域1内のロウレベルであることが検出され、ドア開閉スイッチ3がオン状態でドア開閉スイッチ3が接点S1に接続されているときに、入力判定回路24でc点の電圧が図5に示す判定領域2内のハイレベルであることが検出された場合には、ドア開閉スイッチ3は正常であると判定する。
【0035】
一方、ドア開閉スイッチ3がオフ状態でドア開閉スイッチ3が接点S1に接続されていないときに、入力判定回路24でc点の電圧が図5に示す判定領域1と判定領域2との間に設定された判定領域3内の電圧であることが検出された場合には、ドア開閉スイッチ3の接点S1がある程度の抵抗を有する異物等を介して短絡しているものと推定し、ドア開閉スイッチ3ではショート故障が発生しているものと判定する。
【0036】
また、ドア開閉スイッチ3がオフ状態でドア開閉スイッチ3が接点S1に接続されていないときに、入力判定回路24でc点の電圧が図5に示す判定領域4の電圧であることが検出された場合には、ドア開閉スイッチ3の故障ではなく、他の回路的な故障であるものと推定する。
【0037】
同様にして、ドア開閉スイッチ3の接点S2の側、すなわち第2の開閉スイッチ入力電圧に対しても故障診断を実施して故障を検出する。
【0038】
ここで、図5に示す判定領域1〜4は、電源4の電源電圧、ならびに抵抗R1,R2の抵抗値により決まるため、抵抗R1,R2の抵抗値を固定値とした場合には、電源4から給電される故障検出装置21が電源4の電源電圧を検出し、その検出値に基づいて変更される。
【0039】
故障が検出された場合には、先の実施例1と同様の措置をとることで、同様の効果を得ることができる。
【0040】
このように、この実施例2においても、ドア開閉スイッチ3の故障を必要なときに連続して診断して検出する構成を採用しているので、先の実施例1と同様の効果を得ることができる。
【0041】
なお、ドア開閉スイッチ3の極性が逆の場合、すなわちドア開閉スイッチ3が接地側に接続され接点側が電源に接続されているような構成であっても、図4に示す構成を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の実施例1に係る車両用自動ドア開閉スイッチの故障検出装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の実施例1に係る各諸量の変化を示すタイミングチャートである。
【図3】本発明の実施例2に係る車両用自動ドア開閉スイッチの故障検出装置の構成を示す図である。
【図4】図3に示す故障検出装置の内部構成を示す図である。
【図5】実施例2で故障診断を実施する際の故障判定マップを示す図である。
【符号の説明】
【0043】
1,21…故障検出装置
2…ドア駆動モータ
3…ドア開閉スイッチ
4…電源
5a,5b…駆動リレー
6a,6b,14…駆動コイル
11…ドア開閉スイッチ電源リレー
12…リレー接点
13,R1,R2…抵抗
15…スイッチング素子
22…入力端子
23…保護回路
24…入力判定回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両用の自動ドアの開閉を指令するドア開閉スイッチの故障を診断検出する車両用自動ドア開閉スイッチの故障検出装置において、
前記ドア開閉スイッチの故障診断時に、前記ドア開閉スイッチに周期的にハイレベルの電圧とロウレベルの電圧を供給制御する電圧供給制御手段と、
前記開閉スイッチが前記自動ドアの開放または閉鎖を指令したときに接続され、前記自動ドアの開放または閉鎖を指令しないときに非接続される前記開閉スイッチの接点の接点電圧を、前記電圧供給制御手段から前記ドア開閉スイッチに周期的にハイレベルの電圧とロウレベルの電圧が供給されているときに入力し、入力した前記ドア開閉スイッチの接点電圧に基づいて前記ドア開閉スイッチの接点の故障を診断して検出する故障検出手段と
を有することを特徴とする車両用自動ドア開閉スイッチの故障検出装置。
【請求項2】
車両用の自動ドアの開閉を指令するドア開閉スイッチの故障を診断検出する車両用自動ドア開閉スイッチの故障検出装置において、
前記開閉スイッチが前記自動ドアの開放または閉鎖を指令したときに接続され、前記自動ドアの開放または閉鎖を指令しないときに非接続される前記開閉スイッチの接点の接点電圧を電圧降下手段を介して入力し、前記電圧降下手段で電圧降下した接点電圧と前記ドア開閉スイッチの故障の有無との関係を表した故障判定マップを参照し、その参照結果に基づいて前記ドア開閉スイッチの接点の故障を診断して検出する故障検出手段
を有することを特徴とする車両用自動ドア開閉スイッチの故障検出装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate