説明

車両運搬車

【課題】歩み板の上を走行する重量車両によるワイヤーの損傷を確実に防止する。ワイヤーが外れるの確実に阻止する。
【解決手段】車両運搬車は、荷台2の後端に設けた駆動ロッド4を回転機構6で回転して、本体部3Aと折曲部3Bを連結してなる歩み板3を傾動させる。車両運搬車は、歩み板3を垂直方向に回転して折曲部3Bを折曲する折り畳み機構10を備える。折り畳み機構10は、荷台2に非回転状態に連結されるプーリ12と、このプーリ12を歩み板3の本体部3Aに連結する連結具13と、プーリ12に一端を、折曲部3Bに他端を連結しているワイヤー11と、本体部3Aと折曲部3Bのヒンジ部3Cに設けたワイヤーガイド14とを備えている。車両運搬車は、プーリ12のガイド溝12Aワイヤー11を案内すると共に、このワイヤー11の一端を荷台2よりも下方でプーリ12の外周部に連結して、ワイヤー11を荷台2の上面よりも下方に配設している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、歩み板を有する車両運搬車に関し、とくに、中間で折曲できるようにしてなる長い歩み板を有する車両運搬車に関する。
【背景技術】
【0002】
車両運搬車の歩み板は、全長を長くして勾配を緩くできる。最低地上高の低い車両は、急勾配の歩み板で荷台に搭載できない。それは、地面から歩み板に移動するときと、歩み板から荷台に移動するときに、車両の底が歩み板や荷台に接触するからである。このため、最低地上高の低い車両を搭載する車両運搬車は、歩み板を長くして、使用時の勾配を緩くしている。ところで、歩み板は、走行時には垂直方向に傾動して、荷台から後方に突出させない状態とする。この状態で走行するとき、長い歩み板は極めて高くなることから、中間を折曲する構造が採用される。中間が折曲される歩み板は、荷台に連結される本体部の後端に、折曲部を折曲できるように連結している。この歩み板は、使用する水平姿勢にあっては、本体部と折曲部とを直線状として、上を車両が移動できる状態とする。車両の走行状態にあっては、後端の折曲部を本体部に対して下方に折曲して折り畳む構造としている。
【0003】
歩み板の使用時に本体部と折曲部を水平に連結して、車両の走行時に折曲部を折り畳みする折り畳み機構を有する車両運搬車は開発されている。(特許文献1及び2参照)
【特許文献1】実開平6−12181号公報
【特許文献2】特開平7−266969号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の車両運搬車を図1に示す。この車両運搬車は、歩み板93を傾動させる駆動ロッド94に回転しないが軸方向に移動するようにインナーレースアーム96を挿通して、このインナーレースアーム96を歩み板93に固定し、さらに、このインナーレースアーム96に回転できるようにアウターレースアーム95を連結して、アウターレースアーム95を荷台92に回転しないように連結して、アウターレースアーム95にワイヤー91の一端を連結している。ワイヤー91の他端は、歩み板93のヒンジ部93Cに設けているワイヤーガイド97に挿通されて歩み板93の折曲部93Bに連結している。この歩み板は、垂直姿勢から図に示す水平姿勢に傾動されると、アウターレースアームがワイヤーを引っ張って、折曲部を折り畳み状態から水平状態に傾動する。このため、駆動ロッドで歩み板を傾動して、折曲部を自動的に水平姿勢から折り畳み姿勢に傾動できる。
【0005】
ただ、この構造の折り畳み機構は、歩み板の上を走行させて荷台に載せ、あるいは荷台から降ろす重量車両がワイヤーを踏んで、ワイヤーが損傷することがある。また、駆動ロッドを回転させて、歩み板を水平姿勢から垂直姿勢に傾動させるときに、ワイヤーがインナーレースアームとアウターレースアームの外周から外れやすい欠点があった。ワイヤーがインナーレースアームやアウターレースアームから外れると、駆動ロッドを回転して歩み板を垂直姿勢から水平姿勢に傾動させるときに折曲部が水平姿勢に移動できず、折曲部が垂れ下がった状態となって、先端が地面に当たって損傷する欠点がある。
【0006】
特許文献2の折り畳み機構は、図2に示すように、一端を折曲部83Bに連結しているワイヤー81の端を、歩み板83を傾動させる傾動シリンダ87のシリンダーケース88に連結している。この構造の折り畳み機構は、傾動シリンダ87と歩み板83との傾動中心が異なることから、傾動シリンダ87が歩み板83を水平姿勢に傾動させると、ワイヤー81が引っ張られて折曲部83Bを水平姿勢に傾動できる。この構造は、歩み板の上を走行する重量車両がワイヤーを踏んで損傷する弊害はないが、歩み板の側部に傾動シリンダを配設するので、重量車両が誤って傾動シリンダの上を走行すると、傾動シリンダを損傷させる欠点がある。また、この構造は、各々の歩み板を別々の傾動シリンダで傾動させるので、構造が複雑で製造コストが高くなる欠点もある。
【0007】
本発明は、この欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、極めて簡単な構造としながら、歩み板の上を走行する重量車両によるワイヤーの損傷を確実に防止でき、さらに、ワイヤーが外れるの確実に阻止して歩み板を傾動して折曲部を安定して水平姿勢と折り畳み姿勢に制御できる車両運搬車を提供することにある。
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
【0008】
本発明の車両運搬車は、前述の目的を達成するために以下の構成を備える。
車両運搬車は、車両本体1の荷台2の後端に、中間で折り畳みできる歩み板3を傾動できるように連結している。車両運搬車は、荷台2の後端縁に沿って、横断面形状を非円形とする駆動ロッド4を回転自在に連結しており、この駆動ロッド4に、回転機構6が連結されると共に、歩み板3の一端を回転しないが軸方向に移動自在に駆動ロッド4に連結して、回転機構6で駆動ロッド4を回転して歩み板3を傾動するようにしている。歩み板3は、長手方向の中間で折り畳みできるように、荷台2に連結してなる本体部3Aに、折曲部3Bを下方に折曲できるように連結している。さらに、車両運搬車は、駆動ロッド4が歩み板3を垂直方向に回転して、折曲部3Bを本体部3Aに対して折曲する折り畳み機構10を備えている。折り畳み機構10は、駆動ロッド4に回転自在に挿通されて、かつ荷台2に非回転状態に連結されるプーリ12と、このプーリ12を歩み板3の本体部3Aに回転自在に連結して、プーリ12を歩み板3と一緒に駆動ロッド4に沿って軸方向に移動させる連結具13と、プーリ12に一端を連結して、他端を歩み板3の折曲部3Bに連結しているワイヤー11と、本体部3Aと折曲部3Bのヒンジ部3Cに設けてなるワイヤーガイド14とを備えている。プーリ12は、ワイヤー11を案内するガイド溝12Aを外周に備えており、このガイド溝12Aの内部にワイヤー11を案内している。車両運搬車は、ガイド溝12Aに案内されたワイヤー11の一端を荷台2の上面よりも下方に案内して、荷台2よりも下方でプーリ12の外周部に連結しており、ワイヤー11が、歩み板3を水平姿勢に傾動する状態で、ワイヤー11をプーリ12のガイド溝12Aに案内して、荷台2の上面よりも下方に配設している。
【0009】
以上の車両運搬車は、極めて簡単な構造としながら、歩み板の上を走行する重量車両によるワイヤーの損傷を確実に防止でき、さらに、ワイヤーが外れるの確実に阻止して歩み板を傾動して折曲部を安定して水平姿勢と折り畳み姿勢に制御できる特徴がある。それは、本発明の車両運搬車が、独特の構造の折り畳み機構を備えており、この折り畳み機構は、駆動ロッドに回転自在に挿通されて、かつ荷台に非回転状態に連結されるプーリと、本体部と折曲部のヒンジ部に設けてなるワイヤーガイドと、一端をプーリに、他端を歩み板の折曲部に連結しているワイヤーとを備えており、プーリの外周に設けたガイド溝の内部にワイヤーを案内すると共に、ガイド溝に案内されたワイヤーの一端を荷台の上面よりも下方に案内してプーリの外周部に連結し、歩み板を水平姿勢に傾動する状態で、ワイヤーをプーリのガイド溝に案内して、荷台の上面よりも下方に配設しているからである。
【0010】
さらに、本発明の車両運搬車は、ワイヤー11の一端を、長さ調整機構24を介して歩み板3の折曲部3Bに連結することができる。
以上の車両運搬車は、長さ調整機構でもってワイヤーの長さを最適な長さに調整できる。このため、使用するに従ってワイヤーが伸びても、常に最適な長さに調整して、歩み板を傾動して、折曲部を安定して水平姿勢と折り畳み姿勢とに制御できる。
【0011】
本発明の車両運搬車は、長さ調整機構24を、ワイヤー11の一端を連結している非円形ロッド25と、この非円形ロッド25を回転しないが軸方向に移動できるように挿入されて、折曲部3Bに固定している非円形筒26と、非円形ロッド25の先端に連結しているネジ棒27と、このネジ棒27を挿通する貫通孔(図示せず)を有すると共に、折曲部3Bに固定してなる固定片28と、この固定片28に挿通しているネジ棒27にねじ込んでいるナット29とを備え、ナット29をねじ込んでワイヤー11を引っ張って長さを調整することができる。
以上の長さ調整機構は、簡単な構造でワイヤーの長さを簡単に調整できる。
【0012】
本発明の車両運搬車は、プーリ12の両面に、下方に伸びて荷台2の後端面に先端を当てる一対のストッパアーム15を固定して、一対のストッパアーム15を貫通するように連結ピン16を固定して、この連結ピン16を介してワイヤー11をプーリ12に連結することができる。
以上の車両運搬車は、ワイヤーの一端を確実にプーリに連結できる。
【0013】
本発明の車両運搬車は、折り畳み機構10が、ワイヤー11の中間に、ワイヤー11の引っ張り量を調整する引張量調整機構30を備えて、この引張量調整機構30が、一端をプーリ12に連結している第1のワイヤー11Aの引っ張り量と、一端を歩み板3の折曲部3Bに連結している第2のワイヤー11Bの引っ張り量とを調整することができる。
この車両運搬車は、引張量調整機構でもって、一端をプーリに連結している第1のワイヤーの引っ張り量と、一端を歩み板の折曲部に連結している第2のワイヤーの引っ張り量とを最適な割合に調整できる。このため、歩み板を傾動させる状態で、折曲部を安定して水平姿勢と折り畳み姿勢とに制御できる。
【0014】
さらに、本発明の車両運搬車は、ワイヤー調整機構を、歩み板の本体部に設けたリンク機構として、第1のワイヤーの引っ張り量に対する第2のワイヤーの引っ張り量を大きくすることができる。この車両運搬車は、リンク機構によって、第1のワイヤーの引っ張り量に対する第2のワイヤーの引っ張り量を大きくできるので、傾動する本体部の動きに追従して、折曲部を確実に水平姿勢と折り畳み姿勢とに制御できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための車両運搬車を例示するものであって、本発明は車両運搬車を以下のものに特定しない。
【0016】
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲」および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0017】
図3と図4に示す車両運搬車は、車両本体1の荷台2の後端に、中間で折り畳みできる歩み板3を傾動できるように連結している。さらに、図の車両運搬車は、荷台2の後端縁に沿って、横断面形状を非円形とする駆動ロッド4を回転自在に連結している。駆動ロッド4は、荷台2の後端面に固定している支持プレート5を介して回転できるように荷台2に連結している。図の駆動ロッド4は、両端部と中間部を支持プレート5を介して荷台2に連結している。
【0018】
この駆動ロッド4には、歩み板3を水平姿勢と垂直姿勢に傾動させる回転機構6を連結している。図4は、駆動ロッド4を回転する回転機構6を示している。この回転機構6は傾動シリンダ7を備える。傾動シリンダ7は、ロッド7Aの先端を、駆動ロッドの下方に伸びるように固定している傾動アーム8の下端に垂直面内で回転できるように連結している。さらに、傾動シリンダ7は、傾動シリンダ7の後端を荷台2の下面に垂直面内で回転できるに連結している。この回転機構6は、傾動シリンダ7のロッド7Aを伸縮して、傾動アーム8を介して駆動ロッド4を回転させる。駆動ロッド4は、傾動シリンダ7の伸縮で、歩み板3を水平姿勢と垂直姿勢とに傾動させる。
【0019】
さらに、駆動ロッド4の両側部には、一対の歩み板3の一端を、回転しないが軸方向に移動できるように連結している。歩み板3は、長手方向の中間で折り畳みできるように、本体部3Aに折曲部3Bを連結している。本体部3Aは駆動ロッド4に連結され、折曲部3Bは本体部3Aに、下方に折曲できるように連結している。本体部3Aと折曲部3Bは、ヒンジ部3Cを介して、水平に伸びる姿勢から、垂直に折り畳まれる姿勢に折曲できるように連結している。図5ないし図7は、本体部3Aと折曲部3Bを折り畳みできるように連結する構造を示している。これらの図に示す歩み板3は、本体部3Aと折曲部3Bに金属板19を固定し、この金属板19に回転できるように回転軸18を挿通して、回転軸18を介して本体部3Aと折曲部3Bを折り畳みできるように連結している。本体部3Aと折曲部3Bは、直線状に伸びる状態から折り畳み状態となる範囲に折曲できるように連結される。歩み板3は、水平姿勢として地面に置く状態で、本体部3Aと折曲部3Bの連結部が荷重で下がらないように連結される。すなわち、本体部3Aと折曲部3Bは、直線状から折り畳み方向にのみ折曲できるように連結される。
【0020】
さらに、歩み板3は、折り畳み状態でロックするために側面にロック機構20を設けている。ロック機構20は、図5に示すように、本体部3Aと折曲部3Bとにロックプレート21を固定している。図のロック機構20は、本体部3Aに固定している第1のロックプレート21Aと、折曲部3Bに固定している第2のロックプレート21Bと、第1のロックプレート21Aと第2のロックプレート21Bの貫通孔21a、21bに挿通するロックピン22からなる。第1のロックプレート21Aは、本体部3Aから折曲部3Bに向かって伸びるように固定している。第2のロックプレート21Bは、第1のロックプレート21Aをその間に案内できるように、2枚の金属プレートを溶接して固定している。第1のロックプレート21Aは、折曲部3Bを本体部3Aと平行な姿勢として歩み板3を折り畳みする状態で、第2のロックプレート21Bの間に案内される。第1のロックプレート21Aと第2のロックプレート21Bは、歩み板3の折り畳み状態で、ロックピン22を上から下に挿入できる位置に貫通孔21a、21bを設けている。この貫通孔21a、21bにロックピン22を挿入して、第1のロックピン21と第2のロックピン22を連結して、折り畳み状態にロックする。ロック機構20を有する歩み板3は、折り畳み状態に確実に保持して安全性を向上できる。
【0021】
さらに、車両運搬車は、駆動ロッド4が歩み板3を垂直方向に回転する状態で、歩み板3を折り畳みする折り畳み機構10を備える。折り畳み機構10は、駆動ロッド4の回転で、歩み板3を水平姿勢とする状態では、本体部3Aと折曲部3Bとを直線状とし、歩み板3を垂直姿勢に傾動する状態では、本体部3Aと折曲部3Bとを平行な姿勢に折り畳みする。
【0022】
折り畳み機構10は、図3、及び図6ないし図9に示すように、駆動ロッド4に回転できるようにしているプーリ12と、このプーリ12を歩み板3の本体部3Aに連結する連結具13と、プーリ12に一端を連結して他端を折曲部3Bに連結しているワイヤー11と、このワイヤー11を案内するワイヤーガイド14とを備える。図3の車両運搬車は、各々の歩み板3に折り畳み機構10を設けている。折り畳み機構10は、一対の歩み板3の対向する面に設けている。
【0023】
プーリ12は、回転する駆動ロッド4とは一緒に回転しないように、駆動ロッド4に回転できるように連結している。プーリ12は、ワイヤー11を案内するガイド溝12Aを外周に備えている。このガイド溝12Aの内部にワイヤー11を案内して、ガイド溝12Aに案内しているワイヤー11の一端を、荷台2の上面よりも下方に案内して、荷台2よりも下方でプーリ12の外周部に連結している。
【0024】
このプーリ12は、荷台2に回転しないように連結するために、半径方向に伸びるストッパアーム15を設けている。ストッパアーム15は、L字状に裁断している2枚の金属板で、プーリ12の外側に溶接して固定している。L字状のストッパアーム15は、プーリ12の半径方向に伸びる突出部15Aと、この突出部15Aの先端部にほぼ直角に伸びるストッパ部15Bからなる。2枚のストッパアーム15は、突出部15Aを下方に伸びる姿勢とし、かつストッパ部15Bを荷台2の後端面に接近する姿勢として、プーリ12の両側に固定している。2枚のストッパアーム15は、先端を連結して荷台2の後端面に当たるようにしている。
【0025】
さらに、2枚の金属板からなる一対のストッパアーム15は、これを貫通するように連結ピン16を固定して、この連結ピン16を介してワイヤー11をプーリ12に連結している。図8と図9のストッパアーム15は、折曲部に連結ピン16を固定してワイヤー11を連結している。この構造で、ワイヤー11の一端は、プーリ12のガイド溝12Aに入れて、荷台2の上面よりも下方に案内されて、荷台2よりも下方でプーリ12の外周部に連結される。
【0026】
折り畳み機構10は、駆動ロッド4で歩み板3の本体部3Aを垂直姿勢から水平姿勢に傾動して、ワイヤー11を引っ張って折曲部3Bを垂直姿勢から水平姿勢に傾動させる。本体部3Aを垂直姿勢から水平姿勢に傾動して、折曲部3Bが傾動される角度はワイヤー11の引っ張り量で特定される。ワイヤー11の引っ張り量が少ないと、折曲部3Bを本体部3Aに対して直線状に接近する状態まで傾動できなくなる。反対にワイヤー11の引っ張り量が多すぎると、本体部3Aを水平姿勢に傾動させる状態でワイヤー11に無理な引っ張り力が作用する。したがって、プーリ12の直径は、本体部3Aを垂直姿勢から水平姿勢に傾動して、折曲部3Bを本体部3Aに対して直線状となる姿勢に傾動できる大きさとする。ただし、本体部3Aを水平姿勢に傾動して、折曲部3Bを必ずしも本体部3Aに対して直線状とする必要はない。それは、本体部3Aを水平姿勢として折曲部3Bの先端を歩み板3を地面に置く状態で、歩み板3の自重で折曲部3Bが本体部3Aに対して直線状になるからである。
【0027】
連結具13は、プーリ12に回転できるように連結されて、プーリ12を歩み板3と一緒に駆動ロッド4に沿って軸方向に移動させるように歩み板3の本体部3Aの側面に固定している。連結具13は、図9の分解斜視図に示すように、プーリ12の中心孔12Bに回転できるように回転軸13Aを挿入している。プーリ12が連結具13の回転軸13Aから抜けないように、プーリ12の両側に位置してフランジ13B、13Cを回転軸13Aに固定している。歩み板3側のフランジ13Bは歩み板3の本体部3Aの側面に固定している。この連結具13は、図8に示すように、中心に駆動ロッド4を挿通する非回転孔13Dを設けている。連結具13は、駆動ロッド4と一緒に回転されるが、プーリ12は、この連結具13に対して回転できるように連結しているので、プーリ12は駆動ロッド4と一緒には回転しない。すなわち、連結具13は駆動ロッド4と一緒に回転して、プーリ12を相対的に回転させて、プーリ12を歩み板3と一緒に駆動ロッド4の軸方向に移動させる。連結具13は、プーリ12のガイド溝12Aに案内しているワイヤー11を歩み板3の上面よりも下方に配置するように、プーリ12を歩み板3に連結する。
【0028】
ワイヤー11は、一端をストッパアーム15を介してプーリ12に連結して、他端を歩み板3の折曲部3Bに連結している。ワイヤー11は、長さ調整機構24を介して歩み板3の折曲部3Bに連結している。長さ調整機構24を図6と図7に示している。この長さ調整機構24は、ワイヤー11の一端に非円形ロッド25を連結している。この非円形ロッド25は、回転しないように非円形筒26に挿入している。さらに、非円形ロッド25の先端には軸方向に突出するようにネジ棒27を固定して、このネジ棒27を非円形筒26の底から突出させている。さらに、このネジ棒27は、折曲部3Bに固定している固定片28の貫通孔に挿通して、先端にナット29をねじ込んでいる。図の長さ調整機構24は、非円形ロッド25を四角柱として、非円形筒26を四角筒状としている。この長さ調整機構24は、ナット29を回転してネジ棒27を軸方向に移動する。ネジ棒27が軸方向に移動すると非円形ロッド25が軸方向に移動して、ワイヤー11の長さを調整する。
【0029】
ワイヤー11は、歩み板3の本体部3Aと折曲部3Bのヒンジ部3Cに設けているワイヤーガイド14にかけられて、一端をプーリ12に、他端を長さ調整機構24を介して折曲部3Bに連結している。図6と図7のワイヤーガイド14は、本体部3Aと折曲部3Bの側面に回転できるように連結している一対のアイドルプーリ14Aからなる。このアイドルプーリ14Aにワイヤー11をかけて、折り畳みされ、また直線状に伸ばされる本体部3Aと折曲部3Bに沿うようにワイヤー11を配置する。ワイヤーガイド14は、ワイヤー11が歩み板3の上面に突出しないように、ワイヤー11を本体部3Aと折曲部3Bの上面よりも下方に配置する。歩み板3の上面にワイヤー11が配置されると、歩み板3を移動する重機でワイヤー11が損傷されるからである。
【0030】
さらに、図6の歩み板3は、ヒンジ部3Cにおいて、回転軸18を介して本体部3Aと折曲部3Bとを折り畳みできるように連結しているので、一対のアイドルプーリ14Aにかけるワイヤー11は、その中間部が、回転軸18の外側を経由するように配置している。図3に示すヒンジ部3Cは、回転軸18を歩み板3の側面から突出させており、図6において、回転軸18の上側にワイヤー11をかける状態で張設している。この構造は、歩み板3を折り畳んだ垂直姿勢から本体部3Aを傾動させる状態において、折曲部3Bに連結されたワイヤー11を無理なくプーリ12側に引っ張って、本体部3Aと折曲部3Bとを、図7に示すように、回転軸18を中心として一対のアイドルプーリ14Aを互いに接近させるように相対的に回転できる。これにより、本体部3Aを垂直姿勢から水平方向に傾動させることで、スムーズに折曲部3Bを水平姿勢に展開できる。ただ、ワイヤー11は、本体部3Aと折曲部3Bの折り畳み状態において、必ずしもヒンジ部3Cの中心軸18の上方を通過させる必要はない。それは、垂直姿勢にある本体部3Aを水平方向に傾動させる状態において、自重で垂直姿勢にある折曲部3Bが、水平方向に傾動する本体部3Aに対して相対的に展開する状態となって、一対のアイドルプーリ14Aにかけられるワイヤー11の中間部が中心軸18より上方に移動するからである。ただ、本体部3Aと折曲部3Bの折り畳み状態において、ワイヤー11をヒンジ部3Cの中心軸18の上方に通過させることによって、よりスムーズに折曲部3Bを水平姿勢に展開することができる。
【0031】
さらに、図6に示す折り畳み機構10は、本体部3Aに連結されるプーリ12とワイヤーガイド14との間にもワイヤーガイド17を配置している。このワイヤーガイド17も、本体部3Aの側面に回転できるように連結しているアイドルプーリ17Aからなる。図6に示す歩み板3の本体部3Aは、プーリ12とワイヤーガイド14の間であって、プーリ12に接近する位置にワイヤーガイド17を配置している。さらに、このワイヤーガイド17は、図6ないし図8において、本体部3Aの上面から離れる位置、いいかえると本体部3Aの下面に接近して配置している。この位置に配置されるワイヤーガイド17は、プーリ12からヒンジ部3Cのワイヤーガイド14に張設されるワイヤー11を直線状に配置することなく、ガイドプーリ17を経由することで、折曲された経路となるようワイヤー11を張設している。この構造は、歩み板3の本体部3Aの側面に配設されるワイヤー11を、さらに上面から離す状態で配置できるので、ワイヤー11が載せ下ろしする重機によって損傷されるのをより確実に防止できる。さらに、ガイドプーリ17Aを経由して折曲する経路でワイヤー11を張設するので、ワイヤー11をプーリ12にかける範囲を広くでき、いいかえると、ワイヤー11がプーリ12にかけられる部分の長さを長くでき、これにより、ワイヤー11がプーリ12から外れるのをより確実に防止できる。
【0032】
さらに、図6と図7に示す折り畳み機構10は、ワイヤー11の中間に、ワイヤー11の引っ張り量を調整する引張量調整機構30を設けている。図の折り畳み機構10は、ワイヤー11を、プーリ12に連結している第1のワイヤー11Aと、歩み板3の折曲部3Bに連結している第2のワイヤー11Bとに分割しており、第1のワイヤー11Aの引っ張り量と第2のワイヤー11Bの引っ張り量を引張量調整機構30で調整している。図の引張量調整機構30は、歩み板3の本体部3Aの側面に設けたリンク機構としている。リンク機構である引張量調整機構30は、歩み板3の本体部3Aの側面と平行な面内で回動するリンク31を備えている。リンク31は、その一端を、回動軸32を介して本体部3Aの側面から下方に突出する連結片33に連結すると共に、他端には、第2のワイヤー11Bを、中間には、第1のワイヤー11Aを連結している。この構造の引張量調整機構30は、テコの原理により、第1のワイヤー11Aの引っ張り量に対する、第2のワイヤー11Bの引っ張り量を大きくできる。図の折り畳み機構10は、本体部3Aを垂直姿勢から水平方向に傾動する状態において、プーリ12に巻き取られるワイヤー11の長さが、第1のワイヤー11Aの引っ張り量に相当する。また、折り畳み状態にある歩み板3の本体部3Aと折曲部3Bをワイヤー11で直線姿勢に展開するには、第2のワイヤー11Bの引っ張り量を、図6における一対のワイヤーガイド14の中心間の距離、正確には、回転軸18を経由する中心間距離とする必要がある。したがって、引張量調整機構30によって、第1のワイヤー11Aの引っ張り量に対する、第2のワイヤー11Bの引っ張り量を大きくすることで、プーリ12の外径を大きくすることなく、折り畳み状態にある歩み板3の本体部3Aと折曲部3Bとを確実に直線姿勢に展開できる。このように、プーリ12の外径を小さくできる折り畳み機構構10は、本体部3Aの側面に配設されるワイヤー11やプーリ12が、荷台2や歩み板3の上面より上方に表出するのを確実に防止して、載せ下ろしする重機によって損傷されるのを確実に防止できる。ただ、引張量調整機構は、必ずしもリンク機構とする必要はなく、プーリに連結している第1のワイヤーの引っ張り量と、折曲部に連結している第2のワイヤーの引っ張り量とを最適な比率に調整できる他の全ての機構が採用できる。この機構として、テコの原理を利用する種々の機構、例えば、輪軸や動滑車等を使用する機構が採用できる。
【0033】
以上のように、引張量調整機構30を備える折り畳み機構10は、第1のワイヤー11Aの引っ張り量に対する、第2のワイヤー11Bの引っ張り量の比率を調整して、本体部3Aを傾動させる状態で、折曲部3Bを安定して水平姿勢と折り畳み姿勢とに制御できる。ただ、折り畳み機構は、必ずしも引張量調整機構を設ける必要はなく、歩み板3の折り畳み状態における一対のワイヤーガイド14の中心間の距離、プーリ12の外径、本体部3Aの傾動角等を調整して、垂直姿勢の本体部3Aを水平方向に傾動させて歩み板3を地面に接触させる状態で、本体部3Aと折曲部3Bが直線姿勢に配置されるように設計することもできる。さらに、折り畳み機構は、歩み板を水平姿勢とする状態において、必ずしもワイヤーの引っ張り量だけで本体部と折曲部とを完全な直線姿勢とする必要はない。それは、折曲部を水平姿勢ないし水平姿勢に近い状態として折曲部の先端を地面に接触させると、歩み板の自重で本体部と折曲部とが直線姿勢となるからである。
【0034】
以上の車両運搬車は、走行するときは駆動ロッド4を回転して歩み板3を垂直姿勢に折り畳み状態とする。歩み板3を使用して荷台2に重機を搭載し、あるいは搭載する重機を下ろすときは、歩み板3を駆動ロッド4に沿って移動して、一対の歩み板3の間隔を調整する。歩み板3の間隔は、載せ下ろしする重機の車輪やキャタピラの幅とする。歩み板3は手動で駆動ロッド4に沿って移動され、あるいは荷台2の下面に設けているシリンダで駆動される横駆動機構(図示せず)で移動される。歩み板3が駆動ロッド4に沿って移動すると、プーリ12は一緒に移動する。
【0035】
歩み板3の間隔を最適値に調整した後、駆動ロッド4を回転させて歩み板3の本体部3Aを垂直姿勢から水平姿勢に傾動させる。本体部3Aが水平姿勢に傾動されると、回転しないプーリ12に連結しているワイヤー11が、折曲部3Bを引き上げて折曲部3Bを垂直姿勢から水平姿勢に傾動させる。ワイヤー11の引っ張り力はプーリ12を回転させるが、プーリ12はストッパアーム15を荷台2に当てて回転しない状態に保持される。したがって、本体部3Aが垂直姿勢から水平姿勢に傾動するにしたがって、ワイヤー11の引っ張り量が大きくなって、折曲部3Bを水平姿勢に傾動させる。すなわち、駆動ロッド4が本体部3Aを水平姿勢に傾動させるにしたがって、折曲部3Bも水平姿勢に傾動される。このとき、ワイヤー11はガイド溝12Aに案内されてプーリ12から外れることなく、折曲部3Bを引き上げる。本体部3Aが水平姿勢まで傾動されると、折曲部3Bも水平姿勢ないし水平姿勢に近い状態となる。この状態で、歩み板3は直線状となって折曲部3Bの先端を地面に接触させる。この状態で歩み板3の上に走行させて重機を載せ下ろしする。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】従来の車両運搬車の斜視図である。
【図2】従来の他の車両運搬車の側面図である。
【図3】本発明の一実施例にかかる車両運搬車の後部であって、歩み板を水平姿勢とする状態を示す概略平面図である。
【図4】図3に示す車両運搬車の回転機構を示す垂直断面図である。
【図5】図3に示す車両運搬車が歩み板を垂直姿勢とする状態を示す側面図である。
【図6】図3に示す車両運搬車が歩み板を垂直姿勢とする状態を示す垂直断面図である。
【図7】図6に示す車両運搬車が歩み板を垂直姿勢から水平方向に傾動する状態を示す垂直断面図である。
【図8】図3に示す車両運搬車の折り畳み機構の拡大斜視図である。
【図9】図8に示す折り畳み機構の連結具の分解斜視図である。
【符号の説明】
【0037】
1…車両本体
2…荷台
3…歩み板 3A…本体部
3B…折曲部
3C…ヒンジ部
4…駆動ロッド
5…支持プレート
6…回転機構
7…傾動シリンダ 7A…ロッド
8…傾動アーム
10…折り畳み機構
11…ワイヤー 11A…第1のワイヤー
11B…第2のワイヤー
12…プーリ 12A…ガイド溝
12B…中心孔
13…連結具 13A…回転軸
13B…フランジ
13C…フランジ
13D…非回転孔
14…ワイヤーガイド 14A…アイドルプーリ
15…ストッパアーム 15A…突出部
15B…ストッパ部
16…連結ピン
17…ワイヤーガイド 17A…アイドルプーリ
18…回転軸
19…金属板
20…ロック機構
21…ロックプレート 21A…第1のロックプレート
21B…第1のロックプレート
22…ロックピン
24…長さ調整機構
25…非円形ロッド
26…非円形筒
27…ネジ棒
28…固定片
29…ナット
30…引張量調整機構
31…リンク
32…回動軸
33…連結片
81…ワイヤー
83…歩み板 83B…折曲部
87…傾動シリンダ
88…シリンダーケース
91…ワイヤー
92…荷台
93…歩み板 93B…折曲部
93C…ヒンジ部
94…傾動ロッド
95…アウターレースアーム
96…インナーレースアーム
97…ワイヤーガイド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両本体(1)の荷台(2)の後端に、中間で折り畳みできる歩み板(3)を傾動できるように連結してなる車両運搬車であって、
前記荷台(2)の後端縁に沿って、横断面形状を非円形とする駆動ロッド(4)が回転自在に連結され、この駆動ロッド(4)には回転機構(6)が連結されると共に、前記歩み板(3)の一端を回転しないが軸方向に移動自在に連結しており、回転機構(6)が駆動ロッド(4)を回転して歩み板(3)を傾動するようにしており、
さらに、前記歩み板(3)は、長手方向の中間で折り畳みできるように、荷台(2)に連結してなる本体部(3A)に、折曲部(3B)を下方に折曲できるように連結しており、
さらにまた、前記駆動ロッド(4)が歩み板(3)を垂直方向に回転して、前記折曲部(3B)を前記本体部(3A)に対して折曲する折り畳み機構(10)を備えており、
この折り畳み機構(10)が、前記駆動ロッド(4)に回転自在に挿通され、かつ前記荷台(2)に非回転状態に連結されるプーリ(12)と、このプーリ(12)を歩み板(3)の本体部(3A)に回転自在に連結して、プーリ(12)を歩み板(3)と一緒に駆動ロッド(4)に沿って軸方向に移動させる連結具(13)と、前記プーリ(12)に一端を連結して、他端を歩み板(3)の折曲部(3B)に連結しているワイヤー(11)と、前記本体部(3A)と折曲部(3B)のヒンジ部(3C)に設けてなるワイヤーガイド(14)とを備え、
さらに、前記プーリ(12)は、ワイヤー(11)を案内するガイド溝(12A)を外周に備えており、このガイド溝(12A)の内部にワイヤー(11)が案内されると共に、ガイド溝(12A)に案内されたワイヤー(11)が、その一端を荷台(2)の上面よりも下方に案内されて、荷台(2)よりも下方でプーリ(12)の外周部に連結しており、前記ワイヤー(11)が、歩み板(3)を水平姿勢に傾動する状態で、プーリ(12)のガイド溝(12A)に案内されて、荷台(2)の上面よりも下方に配設されるようにしてなる車両運搬車。
【請求項2】
前記ワイヤー(11)の一端が長さ調整機構(24)を介して歩み板(3)の折曲部(3B)に連結されてなる請求項1に記載される車両運搬車。
【請求項3】
前記長さ調整機構(24)が、ワイヤー(11)の一端を連結している非円形ロッド(25)と、この非円形ロッド(25)を回転しないが軸方向に移動できるように挿入してなる、折曲部(3B)に固定している非円形筒(26)と、前記非円形ロッド(25)の先端に連結しているネジ棒(27)と、このネジ棒(27)を挿通する貫通孔を有する、折曲部(3B)に固定してなる固定片(28)と、この固定片(28)に挿通しているネジ棒(27)にねじ込んでいるナット(29)とを備え、ナット(29)をねじ込んでワイヤー(11)を引っ張って長さを調整するようにしてなる請求項2に記載される車両運搬車。
【請求項4】
前記プーリ(12)の両面に、下方に伸びて荷台(2)の後端面に先端を当てる一対のストッパアーム(15)を固定しており、一対のストッパアーム(15)を貫通するように連結ピン(16)を固定して、この連結ピン(16)を介してワイヤー(11)をプーリ(12)に連結している請求項1に記載される車両運搬車。
【請求項5】
前記折り畳み機構(10)が、前記ワイヤー(11)の中間に、ワイヤー(11)の引っ張り量を調整する引張量調整機構(30)を備えており、この引張量調整機構(30)が、一端を前記プーリ(12)に連結している第1のワイヤーの引っ張り量と、一端を歩み板(3)の折曲部(3B)に連結している第2のワイヤーの引っ張り量とを調整する請求項1に記載される車両運搬車。
【請求項6】
前記ワイヤー調整機構が歩み板(1)の本体部に設けたリンク機構で、前記第1のワイヤーの引っ張り量に対する前記第2のワイヤーの引っ張り量が大きくなるようにしている請求項5に記載される車両運搬車。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−126102(P2010−126102A)
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−305419(P2008−305419)
【出願日】平成20年11月28日(2008.11.28)
【出願人】(595048739)株式会社四国車体 (2)