説明

車体構造

【課題】軽量化及び低コスト化を図ると共に車体骨格とピラーとの結合部の剛性を確保する。
【解決手段】車体構造10では、ディビジョンバー16が、サイドアウタパネル24に形成されたフロントピラーアウタ部26と、ガセットインナ56との二部品によって構成されている。従って、軽量化及び低コスト化を図ることができる。また、ピラーインナアッパ20の下部に形成された下側フランジ30と、ピラーアウタリインフォースメントアッパ22の下部に形成された下壁部48及び下側フランジ36と、ガセットインナ56の上部に形成された上側フランジ58及び被接合部62と、この上側フランジ58及び被接合部62の間の連結壁部70とによって、三箇所の結合部40,60,64を結合点とするフロントピラー14の長手方向視にて断面三角形状の補強構造68が構成されている。従って、フロントピラー14とディビジョンバー16との結合部の剛性を確保できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車体構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ピラーインナパネルと、ピラー補強パネルと、ルーフサイドレールを構成するレールアウタパネルに形成されたピラーアウタパネルとによって構成されたセンターピラーが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−82885号公報(図5)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記センターピラーは、三部品で構成されているため、軽量化及び低コスト化を図るには改善の余地がある。また、軽量化及び低コスト化を図る場合でも、ルーフサイドレールとセンターピラーとの結合部の剛性を確保できることが望まれる。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、軽量化及び低コスト化を図ることができると共に、車体骨格とピラーとの結合部の剛性を確保することができる車体構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、請求項1に記載の車体構造は、車両上下方向に延びるピラーの車両上側に設けられ車両前後方向に延びる車体骨格における車両幅方向内側部を構成する車体骨格インナと、前記車体骨格インナの車両幅方向外側に設けられ、下部が第一結合部によって前記車体骨格インナの下部と結合されたアウタリインフォースメントと、前記アウタリインフォースメントの車両幅方向外側に設けられて前記車体骨格における車両幅方向外側部を構成する車体骨格アウタ部と、車両上下方向に延びて上端部が前記車体骨格アウタ部と接続され前記ピラーにおける車両幅方向外側部を構成するピラーアウタ部と、を有するサイドアウタパネルと、前記ピラーアウタ部の車両幅方向内側に設けられて前記ピラーアウタ部とで前記ピラーを構成すると共に、上部が前記第一結合部よりも車両幅方向外側の第二結合部によって前記アウタリインフォースメントの下部と結合されると共に前記第一結合部よりも車両下側の第三結合部によって前記車体骨格インナの下部と結合されたピラーインナ部材と、前記車体骨格インナの下部と、前記アウタリインフォースメントの下部と、前記ピラーインナ部材の上部とによって構成され、前記第一結合部、第二結合部、及び、前記第三結合部を結合点とする前記車体骨格の長手方向視にて断面三角形状の補強構造と、を備えている。
【0007】
この車体構造によれば、ピラーは、サイドアウタパネルに形成されたピラーアウタ部と、ピラーインナ部材とによって構成されている。従って、ピラーが二部品で構成されており、従来に比して部品点数が少ないので、軽量化及び低コスト化を図ることができる。
【0008】
また、車体骨格とピラーとの結合部においては、車体骨格インナの下部と、アウタリインフォースメントの下部と、ピラーインナ部材の上部とによって、第一結合部、第二結合部、及び、第三結合部を結合点とする車体骨格インナの長手方向視にて断面三角形状の補強構造が構成されている。従って、車体骨格とピラーとの結合部の剛性を確保することができる。
【0009】
請求項2に記載の車体構造は、請求項1に記載の車体構造において、前記アウタリインフォースメントが、上部が前記第一結合部よりも車両上側の第四結合部によって前記車体骨格インナの上部と結合されると共に、前記車体骨格インナとで閉断面部を構成し、前記補強構造が、前記閉断面部と前記アウタリインフォースメントの下部を共有する構成とされている。
【0010】
この車体構造によれば、アウタリインフォースメントと車体骨格インナとによって閉断面部が構成されており、この閉断面部と上述の補強構造とは、アウタリインフォースメントの下部を共有している。従って、この閉断面部によって補強構造の剛性が向上されるので、車体骨格とピラーとの結合部の剛性を向上させることができる。
【発明の効果】
【0011】
以上詳述したように、本発明の車体構造によれば、軽量化及び低コスト化を図ることができると共に、車体骨格とピラーとの結合部の剛性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施形態に係る車体構造が適用された車体の概略構成を示す側面図である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】図1に示されるフロントピラー及びディビジョンバーの拡大斜視図である。
【図4】図1の4−4線断面図である。
【図5】図3に示されるディビジョンバーの下部周辺の構成を示す斜視図である。
【図6】第一比較例に係る車体構造の図2に対応する断面図である。
【図7】第一比較例に係る車体構造の図4に対応する断面図である。
【図8】第二比較例に係る車体構造の図2に対応する断面図である。
【図9】第二比較例に係る車体構造の図4に対応する断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。
【0014】
なお、各図において示される矢印UP、矢印FR、矢印OUTは、車両上下方向上側、車両前後方向前側、車両幅方向外側(右側)をそれぞれ示している。
【0015】
図1に示されるように、本発明の一実施形態に係る車体構造10が適用された車体12は、本発明における車体骨格の一例であるフロントピラー14と、本発明におけるピラーの一例であるディビジョンバー16とを備えている。
【0016】
フロントピラー14は、ディビジョンバー16の車両上側に設けられており、車両前後方向に延びている。このフロントピラー14は、車両後側に向かうに従って車両上側に向かうように車両上下方向に対して傾斜されている。ディビジョンバー16は、車両上下方向に延びており、図示しないフロントドアによって開閉されるドア開口部18の前縁部を構成している。
【0017】
図2に示されるように、フロントピラー14は、本発明における車体骨格インナの一例であるピラーインナアッパ20と、本発明におけるアウタリインフォースメントの一例であるピラーアウタリインフォースメントアッパ22と、サイドアウタパネル24に形成されたフロントピラーアウタ部26によって構成されている。
【0018】
つまり、ピラーインナアッパ20は、フロントピラー14における車両幅方向内側部を構成している。このピラーインナアッパ20には、上部に車両幅方向内側に延びる上側フランジ28が形成されており、下部に車両下側に延びる下側フランジ30が形成されている。下側フランジ30は、フロントピラー14の長手方向に延びており、この下側フランジ30におけるディビジョンバー16と対応する位置には、車両下側に延びる接合部32が形成されている(図3も参照)。
【0019】
ピラーアウタリインフォースメントアッパ22は、ピラーインナアッパ20の車両幅方向外側に設けられている。このピラーアウタリインフォースメントアッパ22には、上部に車両幅方向内側に延びる上側フランジ34が形成されており、下部に車両下側に延びる下側フランジ36が形成されている。
【0020】
上側フランジ34は、上述のピラーインナアッパ20に形成された上側フランジ28と、後述するサイドアウタパネル24のフロントピラーアウタ部26に形成された上側フランジ52との間に配置された状態で、これら上側フランジ28,52と例えばスポット溶接による結合部38によって結合されている。この結合部38は、本発明における第四結合部の一例であり、後述する結合部40よりも車両上側に位置している。
【0021】
一方、下側フランジ36は、上述のピラーインナアッパ20に形成された下側フランジ30と例えばスポット溶接による結合部40によって結合されている。この結合部40は、本発明における第一結合部の一例であり、図3に示されるように、後述する結合部60,64に対して車両前側及び車両後側にずれた位置にそれぞれ形成されている。なお、図3では、理解の容易のために、サイドアウタパネル24の図示が省略されている。
【0022】
そして、このようにして、ピラーインナアッパ20とピラーアウタリインフォースメントアッパ22とが上部及び下部において互いに結合されることにより、このピラーインナアッパ20及びピラーアウタリインフォースメントアッパ22によって閉断面部42が構成されている。
【0023】
つまり、この閉断面部42は、図2に示されるように、ピラーインナアッパ20における上側フランジ28及び下側フランジ30と、これらの間の内壁部44と、ピラーアウタリインフォースメントアッパ22の上部に形成された上側フランジ34及び上壁部46と、ピラーアウタリインフォースメントアッパ22の下部に形成された下側フランジ36及び下壁部48と、上壁部46及び下壁部48を連結する外壁部50とによって構成されている。この閉断面部42は、フロントピラー14の長手方向視(車両前後方向視)にて閉断面状を成している。
【0024】
フロントピラーアウタ部26は、ピラーアウタリインフォースメントアッパ22の車両幅方向外側に設けられている。このフロントピラーアウタ部26は、本発明における車体骨格アウタ部の一例であり、フロントピラー14における車両幅方向外側部を構成している。このフロントピラーアウタ部26の上部には、車両幅方向内側に延びる上側フランジ52が形成されている。
【0025】
ディビジョンバー16は、サイドアウタパネル24に形成されたディビジョンバーアウタ部54と、ガセットインナ56とによって構成されている(図4も参照)。
【0026】
ディビジョンバーアウタ部54は、車両上下方向に延びており、その上端部は、フロントピラーアウタ部26と接続されている。このディビジョンバーアウタ部54は、本発明におけるピラーアウタ部の一例であり、ディビジョンバー16における車両幅方向外側部を構成している。
【0027】
ガセットインナ56は、ディビジョンバーアウタ部54の車両幅方向内側に設けられている。このガセットインナ56は、本発明におけるピラーインナ部材の一例であり、ディビジョンバー16における車両幅方向内側部を構成している。
【0028】
ガセットインナ56の上部には、上側フランジ58が形成されており、この上側フランジ58は、下壁部48と例えばスポット溶接による結合部60によって結合されている。また、ガセットインナ56の上部には、上述の接合部32と重ね合わされた被接合部62が形成されており、この被接合部62は、接合部32と例えばアーク溶接又はレーザ溶接等の片側溶接による結合部64によって結合されている。
【0029】
この結合部64は、本発明における第三結合部の一例であり、上述の結合部40よりも車両下側に位置されている。また、上述の結合部60は、本発明における第二結合部の一例であり、上述の結合部40よりも車両幅方向外側に位置されている。なお、接合部32及び被接合部62は、図3に示されるように、例えばスポット溶接による結合部66によっても結合されている。
【0030】
そして、このようにして、ピラーインナアッパ20、ピラーアウタリインフォースメントアッパ22、及び、ガセットインナ56が三箇所の結合部40,60,64によって結合されることにより、図2に示されるように、これらピラーインナアッパ20の下部、ピラーアウタリインフォースメントアッパ22の下部、及び、ガセットインナ56の上部によって、三箇所の結合部40,60,64を結合点とする補強構造68(トラス構造)が構成されている。
【0031】
つまり、この補強構造68は、ピラーインナアッパ20の下部に形成された下側フランジ30と、ピラーアウタリインフォースメントアッパ22の下部に形成された下壁部48及び下側フランジ36と、ガセットインナ56の上部に形成された上側フランジ58及び被接合部62と、この上側フランジ58及び被接合部62の間の連結壁部70とによって構成されている。この補強構造68は、フロントピラー14の長手方向視(車両前後方向視)にて断面三角形状を成しており、上述の閉断面部42と下壁部48及び下側フランジ36を共有している。
【0032】
なお、このピラーインナアッパ20、ピラーアウタリインフォースメントアッパ22、サイドアウタパネル24、及び、ガセットインナ56は、例えば、次の順序で組み立てられている。
【0033】
すなわち、先ず、ピラーアウタリインフォースメントアッパ22の下壁部48と、ガセットインナ56の上側フランジ58とが例えばスポット溶接による結合部60によって結合される。
【0034】
続いて、ピラーインナアッパ20、ピラーアウタリインフォースメントアッパ22、サイドアウタパネル24、及び、ガセットインナ56が互いに正規の位置に組み付けられた状態で、ピラーインナアッパ20の接合部32と、ガセットインナ56の被接合部62とが例えばアーク溶接又はレーザ溶接等の片側溶接による結合部64によって結合される。また、このときに、図3に示される接合部32及び被接合部62が例えばスポット溶接による結合部66によっても結合される。
【0035】
また、これと同じ工程において、ピラーインナアッパ20の上側フランジ28、ピラーアウタリインフォースメントアッパ22の上側フランジ34、及び、サイドアウタパネル24の上側フランジ52が例えばスポット溶接による結合部38によって結合される。さらに、ピラーインナアッパ20の下側フランジ30と、ピラーアウタリインフォースメントアッパ22の下側フランジ36とが例えばスポット溶接による結合部40によって結合される。
【0036】
以上の要領で、ピラーインナアッパ20、ピラーアウタリインフォースメントアッパ22、サイドアウタパネル24、及び、ガセットインナ56は、組み立てられる。
【0037】
なお、図5に示されるように、ガセットインナ56の下部には、接合部72が形成されている。この接合部72は、ピラーアウタリインフォースメントロア74とピラーインナロア76との間に挟まれた状態で、これらと例えばスポット溶接による結合部78や、例えばアーク溶接又はレーザ溶接等の片側溶接による結合部80によって結合されている。
【0038】
次に、本発明の一実施形態の作用及び効果について説明する。
【0039】
先ず、本発明の一実施形態の作用及び効果を明確にするために、比較例について説明する。なお、以下に示す比較例において、上述の本発明の一実施形態と同一の名称の部材については、比較の容易のために、同一の符合を用いる。
【0040】
図6,図7に示される第一比較例に係る車体構造110では、上述の本発明の一実施形態に係る車体構造10に対し、ピラーアウタリインフォースメントアッパ22の代わりに、ピラーアウタリインフォースメント112が用いられている。このピラーアウタリインフォースメント112は、車両上下方向に延びており、ディビジョンバー16の一部を構成している。
【0041】
つまり、この第一比較例に係る車体構造110において、ディビジョンバー16は、ピラーアウタリインフォースメント112、サイドアウタパネル24のディビジョンバーアウタ部54、及び、ガセットインナ56の三部品によって構成されている。
【0042】
しかしながら、この第一比較例に係る車体構造110では、上述の如く、ディビジョンバー16が三部品で構成されているため、軽量化及び低コスト化を図るには改善の余地がある。
【0043】
一方、図8,図9に示される第二比較例に係る車体構造120では、上述の本発明の一実施形態に係る車体構造10と同様に、ピラーアウタリインフォースメントアッパ22が用いられている。また、ディビジョンバー16は、サイドアウタパネル24のディビジョンバーアウタ部54、及び、ガセットインナ56の二部品で構成されている。従って、ディビジョンバー16が二部品で構成されているため、軽量化及び低コスト化を図ることができる。
【0044】
しかしながら、ガセットインナ56の上部は、ピラーインナアッパ20の下部にのみ結合されているので、フロントピラー14とディビジョンバー16との結合部の剛性が低いという課題がある。このフロントピラー14とディビジョンバー16との結合部の剛性は、NV(ノイズ・バイブレーション)性能に影響を与えるため、非常に重要である。
【0045】
これに対し、本発明の一実施形態に係る車体構造10によれば、ディビジョンバー16は、サイドアウタパネル24に形成されたディビジョンバーアウタ部54と、ガセットインナ56との二部品によって構成されているので、軽量化及び低コスト化を図ることができる。
【0046】
また、フロントピラー14とディビジョンバー16との結合部においては、ピラーインナアッパ20の下部と、ピラーアウタリインフォースメントアッパ22の下部と、ガセットインナ56の上部とによって、三箇所の結合部40,60,64を結合点とするフロントピラー14の長手方向視(車両前後方向視)にて断面三角形状の補強構造68が構成されている。従って、フロントピラー14とディビジョンバー16との結合部の剛性を確保することができる。
【0047】
しかも、ピラーアウタリインフォースメントアッパ22とピラーインナアッパ20とによって閉断面部42が構成されており、この閉断面部42と上述の補強構造68とは、ピラーアウタリインフォースメントアッパ22の下壁部48及び下側フランジ36を共有している。従って、この閉断面部42によって補強構造68の剛性が向上されるので、フロントピラー14とディビジョンバー16との結合部の剛性を向上させることができる。
【0048】
次に、本発明の一実施形態の変形例について説明する。
【0049】
上述の本発明の一実施形態において、車体構造10は、フロントピラー14及びディビジョンバー16に適用されていたが、図1に示されるルーフサイドレール84及びセンターピラー86に適用されても良い。
【0050】
なお、この場合、ルーフサイドレール84は、本発明における車体骨格の一例に相当し、センターピラー86は、本発明におけるピラーの一例に相当する。このルーフサイドレール84及びセンターピラー86の断面構成は、上述のフロントピラー14及びディビジョンバー16と同様である。
【0051】
また、本発明の一実施形態に係る車体構造10は、その他の車体骨格及びピラーに適用されても良い。
【0052】
また、上述の本発明の一実施形態において、下側フランジ30は、結合部60,64に対して車両前側及び車両後側にずれた位置において施された例えばスポット溶接による結合部40によって下側フランジ36と結合されていた。
【0053】
しかしながら、例えば、図3の想像線で示されるように、下側フランジ30は、この結合部40に加え、結合部60,64と車両前後方向に一致する位置において施された結合部88によって下側フランジ36と結合されていても良い。なお、結合部88は、例えばアーク溶接又はレーザ溶接等の片側溶接によるものであり、本発明における第一結合部に相当する。
【0054】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0055】
10 車体構造
14 フロントピラー(車体骨格)
16 ディビジョンバー(ピラー)
20 ピラーインナアッパ(車体骨格インナ)
22 ピラーアウタリインフォースメントアッパ(アウタリインフォースメント)
24 サイドアウタパネル
26 フロントピラーアウタ部(車体骨格アウタ部)
28 上側フランジ(車体骨格インナの上部)
30 下側フランジ(車体骨格インナの下部の一部)
32 接合部(車体骨格インナの下部の一部)
34 上側フランジ(アウタリインフォースメントの上部)
36 下側フランジ(アウタリインフォースメントの下部の一部)
38 結合部(第四結合部)
40 結合部(第一結合部)
42 閉断面部
48 下壁部(アウタリインフォースメントの下部の一部)
54 ディビジョンバーアウタ部(ピラーアウタ部)
56 ガセットインナ(ピラーインナ部材)
58 上側フランジ(ピラーインナ部材の上部の一部)
60 結合部(第二結合部)
62 被接合部(ピラーインナ部材の上部の一部)
64 結合部(第三結合部)
68 補強構造
70 連結壁部(ピラーインナ部材の上部の一部)
84 ルーフサイドレール(車体骨格)
86 センターピラー(ピラー)
88 結合部(第一結合部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両上下方向に延びるピラーの車両上側に設けられ車両前後方向に延びる車体骨格における車両幅方向内側部を構成する車体骨格インナと、
前記車体骨格インナの車両幅方向外側に設けられ、下部が第一結合部によって前記車体骨格インナの下部と結合されたアウタリインフォースメントと、
前記アウタリインフォースメントの車両幅方向外側に設けられて前記車体骨格における車両幅方向外側部を構成する車体骨格アウタ部と、車両上下方向に延びて上端部が前記車体骨格アウタ部と接続され前記ピラーにおける車両幅方向外側部を構成するピラーアウタ部と、を有するサイドアウタパネルと、
前記ピラーアウタ部の車両幅方向内側に設けられて前記ピラーアウタ部とで前記ピラーを構成すると共に、上部が前記第一結合部よりも車両幅方向外側の第二結合部によって前記アウタリインフォースメントの下部と結合されると共に前記第一結合部よりも車両下側の第三結合部によって前記車体骨格インナの下部と結合されたピラーインナ部材と、
前記車体骨格インナの下部と、前記アウタリインフォースメントの下部と、前記ピラーインナ部材の上部とによって構成され、前記第一結合部、第二結合部、及び、前記第三結合部を結合点とする前記車体骨格の長手方向視にて断面三角形状の補強構造と、
を備えた車体構造。
【請求項2】
前記アウタリインフォースメントは、上部が前記第一結合部よりも車両上側の第四結合部によって前記車体骨格インナの上部と結合されると共に、前記車体骨格インナとで閉断面部を構成し、
前記補強構造は、前記閉断面部と前記アウタリインフォースメントの下部を共有している、
請求項1に記載の車体構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−240436(P2012−240436A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−109239(P2011−109239)
【出願日】平成23年5月16日(2011.5.16)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】