説明

軌道スラブ

【課題】 交換が容易な軌道スラブを提供する。
【解決手段】 軌道スラブ1はプレキャスト板3、プレキャスト板5、プレキャスト板7を一列に連結した構造を有している。
プレキャスト板3と、プレキャスト板5は固定ピン29a、固定ピン29b、固定ピン29cによって固定されており、プレキャスト板5と、プレキャスト板7は固定ピン31a、固定ピン31b、固定ピン31cによって固定されている。
軌道スラブ1をスラブ軌道上に設置する際は、プレキャスト板3、プレキャスト板5、プレキャスト板7を別々にスラブ軌道上に設置し、その後連結する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、軌道スラブに関するものである。
【背景技術】
【0002】
鉄道の軌道は従来、砂利等のバラスト材上に枕木を設け、枕木上に設けた定着具でレールを締結する、いわゆるバラスト軌道が多く用いられてきた。
【0003】
一方で、近年、保守の省力化や安定性の向上のため、バラスト材ではなく、コンクリート等の板上にレールを設ける、いわゆるスラブ軌道が用いられることがある。
【0004】
図22は従来のスラブ軌道101の一部分を示す図である。
コンクリート路盤103上には、緩衝材であるCA(Concrete
Asphalt) モルタル105が設けられており、CAモルタル105上には軌道スラブ107a、107bが設けられている。
【0005】
軌道スラブ107a、107b上には、定着具であるタイプレート109a、109b、109c、109dが設けられており、タイプレート109a、109b上にはレール113aが設けられ、タイプレート109c、109d上にはレール113bが設けられている。
【0006】
また、コンクリート路盤103は突起115a、115b、115cを有しており、突起115a、115b、115cはCAモルタル105を貫き、軌道スラブ107a、107bに設けられた、切り欠き部117a、117b、117c、117dの内側に設けられており、軌道スラブ107a、107bの水平方向への移動を規制している。このようなスラブ軌道としては、以下のようなものが知られている。
【0007】
(特許文献1)。
【特許文献1】特開2002−129503号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、このような軌道スラブ107a、107bでは、老朽化等によって軌道スラブ107a、107bを交換する必要がある場合、突起115a、115b、115cがあるため、軌道スラブ107a、107bを水平方向に移動して取りはずすことができない。
そのため、レール113a、113bを切断したり曲げたりして、上から軌道スラブ107a、107bを取り出さなくてはならず、交換作業に時間とコストがかかっていた。
【0009】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的は交換が容易な軌道スラブを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前述した目的を達成するために、本発明は、複数のプレキャスト部材と、前記複数のプレキャスト部材を連結する連結手段と、を具備し、前記連結手段により、前記複数のプレキャスト部材を連結し、1枚のスラブとすることを特徴とする軌道スラブである。
前記連結手段は、前記複数のプレキャスト部材に設けられた嵌合部と、前記嵌合部を固定する固定具と、を具備してもよく、また、前記複数のプレキャスト部材を鋼材により定着したものであってもよい。
さらに前記連結手段は、前記複数のプレキャスト部材を挟み込むように設けられた複数の板状部材と、前記複数のプレキャスト部材と前記複数の板状部材とを固定するボルトを具備してもよい。
【0011】
本発明では、軌道スラブが、複数のプレキャスト部材からなっており、プレキャスト部材は、互いを連結する連結手段を具備している。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、交換が容易な軌道スラブを提供することことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図面に基づいて本発明に好適な実施形態を詳細に説明する。図1は、第1の実施形態に係る軌道スラブ1を示す斜視図であり、図2は軌道スラブ1の平面図、図3は図2のA−A断面図である。また図4はプレキャスト板3とプレキャスト板5の連結方法を示す図である。
【0014】
図1および図2に示すように、軌道スラブ1はプレキャスト板3、プレキャスト板5、プレキャスト板7を一列に連結した構造を有している。
プレキャスト板3、プレキャスト板5、プレキャスト板7はいわゆるプレキャストコンクリートである。
【0015】
プレキャスト板3の一辺には半円形状を有する切り欠き部9が設けらており、向かい合う別の一辺には、段差形状を有する嵌合部11が設けられている。
嵌合部11には嵌合部11を鉛直方向に貫く貫通孔13a、13b、13cが設けられている。
【0016】
また、プレキャスト板5の一辺には、段差形状を有する嵌合部15が設けられており、向かい合う別の一辺にも、段差形状を有する嵌合部17が設けられている。
図4に示すように、嵌合部15には嵌合部15を鉛直方向に貫く貫通孔19a、19b、19cが設けられており、嵌合部17には嵌合部17を鉛直方向に貫く貫通孔21a、21b、21cが設けられている。
【0017】
一方、プレキャスト板7の一辺には半円形状を有する切り欠き部23が設けらており、向かい合う別の一辺には、段差形状を有する嵌合部25が設けられている。
嵌合部25には嵌合部25を鉛直方向に貫く貫通孔27a、27b、27cが設けられている。
【0018】
そして、図1および図4に示すように、プレキャスト板3の嵌合部11と、プレキャスト板5の嵌合部15同士が嵌合され、貫通孔13aと貫通孔19aには図4に示すように、固定ピン29aが挿入され(矢印B、C)、貫通孔13bと貫通孔19bには固定ピン29bが挿入され、貫通孔13cと貫通孔19cには固定ピン29cが挿入されている。
固定ピン29a、固定ピン29b、固定ピン29cは鋼等からなる。
【0019】
即ち、固定ピン29a、固定ピン29b、固定ピン29cによってプレキャスト板3と、プレキャスト板5が固定されている。
【0020】
一方、プレキャスト板5の嵌合部17と、プレキャスト板7の嵌合部25が嵌合され、貫通孔21aと貫通孔27aには固定ピン31aが挿入され、貫通孔21bと貫通孔27bには固定ピン31bが挿入され、貫通孔21cと貫通孔27cには固定ピン31cが挿入されている。
固定ピン31a、固定ピン31b、固定ピン31cは鋼等からなる。
【0021】
即ち、固定ピン31a、固定ピン31b、固定ピン31cによってプレキャスト板5と、プレキャスト板7が固定されている。
【0022】
次に、軌道スラブの交換方法について説明する。図5〜図10は、スラブ軌道35上から軌道スラブ33と軌道スラブ1を交換する際の手順を示す図である。
【0023】
まず、図5を用いてスラブ軌道35の構造を簡単に説明する。
コンクリート路盤36上にCAモルタル37が設けられており、CAモルタル上に軌道スラブ33、34が設けられている。
軌道スラブ33、34上にはタイプレート41a、41b、41c、41dが設けられており、これらのタイプレート上にはレール43a、43bが設けられている。
また、従来技術同様、コンクリート路盤36は突起39a、39bを有しており、軌道スラブ33、34の水平方向への移動を規制している。
軌道スラブ33は1枚のプレキャストコンクリート板からなる。
【0024】
このようなスラブ軌道35において、図5に示すように、経年劣化等で軌道スラブ33が損傷してしまい、交換が必要になったとする。
この場合、まず、図6に示すように、若干レール43a、43bを持ち上げた後、タイプレート41b、41dを軌道スラブ33から外し、軌道スラブ33を切断後、軌道スラブ33をD方向に移動させてスラブ軌道35から撤去する。なお、この際は、軌道スラブ33を粉砕してとりだしてもよい。
スラブ軌道33撤去後に、軌道スラブ33の下部にあるCAモルタル37を撤去する。
【0025】
次に、図7に示すように、軌道スラブ1のプレキャスト板3をE方向に移動させ、スラブ軌道35上に設置する。
次に、図8に示すように、軌道スラブ1のプレキャスト板7をF方向に移動させ、スラブ軌道35上に設置する。
【0026】
次に、図9に示すように、軌道スラブ1のプレキャスト板5をG方向に移動させ、プレキャスト板3およびプレキャスト板7と嵌め合わせ、スラブ軌道35上に設置する。
【0027】
次に、図10に示すように、固定ピン29a、固定ピン29b、固定ピン29cをプレキャスト板3とプレキャスト板5に挿入し(矢印J、I、H)、固定ピン31a、固定ピン31b、固定ピン31cをプレキャスト板5とプレキャスト板7に挿入して(矢印M、L、K)、プレキャスト板3、プレキャスト板5、プレキャスト板7を連結する。この際、各固定ピンと各貫通孔の隙間にモルタル等を流し込んで固定してもよい。
【0028】
なお、ここまでの工程では、CAモルタル37が撤去されているため、プレキャスト板3、プレキャスト板5、プレキャスト板7とコンクリート路盤36の間には隙間が生じている。
従って、プレキャスト板3とコンクリート路盤36の間には図示しないスペーサ等を設けて作業を行うことが望ましい。
【0029】
あるいは、プレキャスト板3、プレキャスト板5、プレキャスト板7を、コンクリート路盤36上で連結し、その後全体を持ち上げてもよい。
【0030】
最後に、プレキャスト板3、プレキャスト板5、プレキャスト板7の下にCAモルタル37を注入する。
このようにして軌道スラブ1が設置される。
【0031】
以上のように、プレキャスト板3、プレキャスト板5、プレキャスト板7を別々にスラブ軌道上35に設置し、その後連結することにより、突起39a、39bがあっても、プレキャスト板3、プレキャスト板5、プレキャスト板7を水平方向から挿入することができる。
また、軌道スラブ1を軌道スラブ35から撤去する場合も、連結を解除してから、プレキャスト板3、プレキャスト板5、プレキャスト板7を別々にスラブ軌道上から取り外すことにより、突起39a、39bがあっても、軌道スラブ1をスラブ軌道35から容易に撤去することができる。
【0032】
このように、第1の実施形態によれば、軌道スラブ1がプレキャスト板3、プレキャスト板5、プレキャスト板7を一列に連結した構造を有している。
したがってレール43a、43bをスラブ軌道35上から切り離したり、曲げたりすることなく、軌道スラブ1をスラブ軌道35上に設置することができ、コストと作業時間が改善される。
【0033】
次に、第2の実施形態について説明する。図11は第2の実施形態に係る軌道スラブ1aを示す図であり、図12は図11の締結部20a付近のP−P断面図である。
【0034】
図11に示すように、軌道スラブ1aはプレキャスト板3a、プレキャスト板5a、プレキャスト板7aを一列に連結した構造を有している。
プレキャスト板3a、プレキャスト板5a、プレキャスト板7aはいわゆるプレキャストコンクリートである。
【0035】
プレキャスト板3aとプレキャスト板5aは締結部20a、20dによって締結され、プレキャスト板5aとプレキャスト板7aは締結部20b、20cによって締結されている。
【0036】
図12に示すように、プレキャスト板3aは凹部26a、26bを有し、プレキャスト板5aは凹部26c、26dを有している。
凹部26a、26cには締結板22aが設けられ、凹部26b、26dには、締結板22bが設けられている。
【0037】
また、締結板22a、プレキャスト板3a、締結板22bを貫くように、ボルト24a,24b、24e、24fが設けられており、締結板22a、プレキャスト板5a、締結板22bを貫くように、ボルト24c,24d、24g、24hが設けられている。
【0038】
ボルト24a,24b、24c,24d、24e、24f、24g、24hは端部にネジ部を有しており、締結板22bにネジ止めされている。
【0039】
即ち、締結板22a、22bがプレキャスト板3aとプレキャスト板5aを挟み込み、かつ、ボルト24a,24b、24c,24d、24e、24f、24g、24hがこれらを貫通して固定することによって、プレキャスト板3aとプレキャスト板5aを締結している。
【0040】
締結部20b、20c、20dの構造は、締結部20aと同様であるため、説明を省略する。
【0041】
このように、第2の実施形態によれば、軌道スラブ1aが、プレキャスト板3a、プレキャスト板5a、プレキャスト板7aを一列に連結した構造を有しており、第1の実施の形態と同様の効果を奏する。
【0042】
次に、第3の実施形態について説明する。図13は第3の実施形態に係る軌道スラブ51を示す斜視図であり、図14は軌道スラブ51の平面図、図15は図14のN−N断面図、図16は図14のO−O断面図である。
【0043】
図13および図14に示すように、軌道スラブ51はプレキャスト板53、プレキャスト板55、プレキャスト板57を一列に連結した構造を有しており、プレキャスト板53とプレキャスト板57の一辺には、切り欠き部59、61が設けられている。
プレキャスト板53、プレキャスト板55、プレキャスト板57はいわゆるプレキャストコンクリートである。
【0044】
また、図15に示すようにプレキャスト板53、プレキャスト板55、プレキャスト板57はいずれも水平方向に貫通孔63a、63b、65a、65b、67a、67bを有しており、また、図16に示すように水平方向に貫通孔63c、63d、65c、65d、67c、67dを有している。
【0045】
さらに、貫通孔63a、65a、67aにはプレストレス鋼線69aが、貫通孔63b、65b、67bにはプレストレス鋼線69bが、貫通孔63c、65c、67cにはプレストレス鋼線69cが、貫通孔63d、65d、67dにはプレストレス鋼線69dがそれぞれ設けられる。
【0046】
図15に示すように、プレストレス鋼線69aの両端には、プレストレス鋼線69aを固定するための定着具64a、66aが設けられ、プレストレス鋼線69bの両端には、プレストレス鋼線69bを固定するための定着具64b、66bが設けられる。
同様に、図16に示すように、プレストレス鋼線69cの両端には、プレストレス鋼線69cを固定するための定着具64c、66cが設けられ、プレストレス鋼線69dの両端には、プレストレス鋼線69dを固定するための定着具64d、66dが設けられる。
このようにして、プレストレス鋼線69a、69b、69c、69dおよび定着具64a、64b、64c、64d、66a、66b、66c、66dによってプレキャスト板53、プレキャスト板55、プレキャスト板57は連結、固定される。
【0047】
スラブ軌道35上に軌道スラブ51を設置する際は、まず。プレキャスト板53、プレキャスト板57をスラブ軌道35上に設置してからプレキャスト板55をプレキャスト板53とプレキャスト板57の間に挿入し、次にプレストレス鋼線69a、69b、69c、69dをプレキャスト板53、プレキャスト板55、プレキャスト板57に挿入して、定着具64a、66a、64b、66b、64c、66c、64d、66dによって連結、固定する。
【0048】
このように、第3の実施形態によれば、軌道スラブ51がプレキャスト板53、プレキャスト板55、プレキャスト板57を一列に連結した構造を有しており、第1の実施の形態と同様の効果を奏する。
なお、プレストレス鋼線に代えて、端部にねじ切れしてある鋼棒等を用いて、定着具に代えて、ナット等を用いてもよい。
【0049】
次に、第4の実施形態について説明する。図17は第4の実施形態に係る軌道スラブ71を示す図である。
【0050】
第4の実施形態に係る軌道スラブ71は、プレキャスト板73a、73b、73c、73dの4枚が連結された構造をしており、中央には中空部75がある。
またプレキャスト板73a、73b、73c、73dは、第3の実施形態と同様にプレストレス鋼線76a、76bを用いて連結され、プレストレス鋼線76a、76bの両端には定着具72a、72b、74a、74bが設けられている。
【0051】
このように、第4の実施形態によれば軌道スラブ71がプレキャスト板73a、プレキャスト板73b、プレキャスト板73c、プレキャスト板73dを連結した構造を有しており、第1の実施の形態と同様の効果を奏する。
【0052】
次に、第5の実施形態について説明する。図18は第5の実施形態に係る軌道スラブ78を示す図である。
【0053】
第5の実施形態に係る軌道スラブ78は、第4の実施形態に係る軌道スラブ71において、プレキャスト板同士を締結部90a、90b、90c、90dを用いて締結したものである。
【0054】
図18に示すように、軌道スラブ78は、プレキャスト板84a、84b、84c、84dの4枚が連結された構造をしており、中央には中空部84eがある。
【0055】
プレキャスト板84aと84cは締結部90aによって締結され、プレキャスト板84bと84cは締結部90bによって締結されている。
同様に、プレキャスト板84bと84dは締結部90cによって締結され、プレキャスト板84dと84aは締結部90dによって締結されている。
【0056】
なお、締結部90a、90b、90c、90dの構造は、締結部20aと同様であるため、説明を省略する。
【0057】
このように、第5の実施形態によれば、軌道スラブ78が、プレキャスト板84a、プレキャスト板84b、プレキャスト板84c、プレキャスト板84dを連結した構造を有しており、第1の実施の形態と同様の効果を奏する。
【0058】
次に、第6の実施形態について説明する。図19は第6の実施形態に係る軌道スラブ79を示す図である。
【0059】
第6の実施形態に係る軌道スラブ79は、プレキャスト板81a、81bの2枚が長手方向に連結された構造をしている。
またプレキャスト板81aとプレキャスト板81bは、第3の実施形態と同様にプレストレス鋼線83a、83bを用いて連結され、プレストレス鋼線83a、83bの両端には定着具80a、80b、82a、82bが設けられている。
このように、プレキャスト板81a、81bを長手方向に組み合わせる構造にしてもよい。
【0060】
このように、第6の実施形態によれば、軌道スラブ79がプレキャスト板81a、プレキャスト板81bを長手方向に連結した構造を有しており、第1の実施の形態と同様の効果を奏する。
【0061】
次に、第7の実施形態について説明する。図20は第7の実施形態に係る軌道スラブ92を示す図である。
【0062】
第7の実施形態に係る軌道スラブ92は、第6の実施形態に係る軌道スラブ79において、プレキャスト板94aとプレキャスト板94bを、締結具96a、96bを用いて締結したものである。
【0063】
図20に示すように、軌道スラブ92は、プレキャスト板94a、94bの2枚が連結された構造をしており、プレキャスト板94aと94bは締結部96a、96bによって締結されている。
【0064】
なお、締結部94a、94bの構造は、締結部20aと同様であるため、説明を省略する。
【0065】
このように、第7の実施形態によれば、軌道スラブ92が、プレキャスト板94aとプレキャスト板94bを連結した構造を有しており、第1の実施の形態と同様の効果を奏する。
【0066】
次に、第8の実施形態について説明する。図21は第8の実施形態に係る軌道スラブ85を示す図である。
【0067】
第8の実施形態に係る軌道スラブ85は、プレキャスト板87a、87bの2枚が連結された構造をしており、連結部は台形状となっている。
またプレキャスト板87aとプレキャスト板87bは、第3の実施形態と同様にプレストレス鋼線89a、89b、89c、89d、89eを用いて連結され、プレストレス鋼線89a、89b、89c、89d、89eの両端には定着具86a、86b、88a、88b、86c、88c、86d、88d、86e、88eが設けられている。
【0068】
このように、第8の実施形態によれば、軌道スラブ85がプレキャスト板87a、プレキャスト板87bを連結した構造を有しており、第1の実施の形態と同様の効果を奏する。
【0069】
以上、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】軌道スラブ1を示す斜視図
【図2】軌道スラブ1の平面図
【図3】図2のA−A断面図
【図4】プレキャスト板3とプレキャスト板5の連結方法を示す図
【図5】スラブ軌道35上から軌道スラブ33と軌道スラブ1を交換する際の手順を示す図
【図6】スラブ軌道35上から軌道スラブ33と軌道スラブ1を交換する際の手順を示す図
【図7】スラブ軌道35上から軌道スラブ33と軌道スラブ1を交換する際の手順を示す図
【図8】スラブ軌道35上から軌道スラブ33と軌道スラブ1を交換する際の手順を示す図
【図9】スラブ軌道35上から軌道スラブ33と軌道スラブ1を交換する際の手順を示す図
【図10】スラブ軌道35上から軌道スラブ33と軌道スラブ1を交換する際の手順を示す図
【図11】軌道スラブ1aを示す図
【図12】図11の締結部20a付近のP−P断面図
【図13】軌道スラブ51を示す斜視図
【図14】軌道スラブ51の平面図
【図15】図14のN−N断面図
【図16】図14のO−O断面図
【図17】軌道スラブ71を示す図
【図18】軌道スラブ78を示す図
【図19】軌道スラブ79を示す図
【図20】軌道スラブ92を示す図
【図21】軌道スラブ85を示す図
【図22】スラブ軌道101の一部分を示す図
【符号の説明】
【0071】
1…………軌道スラブ
3…………プレキャスト板
5…………プレキャスト板
7…………プレキャスト板
9…………切り欠き部
11………嵌合部
13a……貫通孔
15………嵌合部
17………嵌合部
19a……貫通孔
21a……貫通孔
23………切り欠き部
25………嵌合部
27a……貫通孔
29a……固定ピン
31a……固定ピン
33………軌道スラブ
71………軌道スラブ
77………軌道スラブ
81………軌道スラブ
101……スラブ軌道
103……コンクリート路盤
105……CAモルタル
107a…軌道スラブ
109a…タイプレート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のプレキャスト部材と、
前記複数のプレキャスト部材を連結する連結手段と、
を具備し、
前記連結手段により、前記複数のプレキャスト部材を連結し、1枚のスラブとすることを特徴とする軌道スラブ。
【請求項2】
前記連結手段は、
前記複数のプレキャスト部材に設けられた嵌合部と、
前記嵌合部を固定する固定具と、
を具備することを特徴とする請求項1記載の軌道スラブ。
【請求項3】
前記連結手段は、
前記複数のプレキャスト部材を鋼材により定着させることを特徴とする請求項1記載の軌道スラブ。
【請求項4】
前記連結手段は、
前記複数のプレキャスト部材を挟み込むように設けられた複数の板状部材と、 前記複数のプレキャスト部材と前記複数の板状部材とを固定するボルトと、
を具備することを特徴とする請求項1記載の軌道スラブ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2006−283316(P2006−283316A)
【公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−101968(P2005−101968)
【出願日】平成17年3月31日(2005.3.31)
【出願人】(000173784)財団法人鉄道総合技術研究所 (1,666)
【出願人】(598067256)北武コンサルタント株式会社 (5)
【Fターム(参考)】