軌道用砕石散布車の荷台装置
【課題】 砕石の散布作業を従来と同様に行え、しかも、転倒のおそれを回避して、砕石の積載量を増加させることのできる砕石散布車の荷台装置を提供する。
【解決手段】 軌条に沿って走行する台車1と該台車1に搭載した荷台3との間に、荷台3に設けた排出口7A,7A´,7B,7B´,7C,7C´を通じて前記荷台3から落下する砕石を道床上に散布するベルトコンベア6を搭載して軌道用砕石散布車を構成する。そして、該散布車の前記荷台3を、上面開口の方形状の基枠4と、前記台車1の走行方向に沿って相対向する開口面側の一側において、前記基枠4に起伏自在に枢着して係合した、一対の方形箱状の収容枠5で構成する。また、該収容枠5の前記開口面側の一側間の前記基枠部には前記排出口7A,7A´,7B,7B´,7C,7C´を設ける。さらに、各収容枠5と前記台車1との間には前記収容枠起伏操作用のシリンダ13を架設する。
【解決手段】 軌条に沿って走行する台車1と該台車1に搭載した荷台3との間に、荷台3に設けた排出口7A,7A´,7B,7B´,7C,7C´を通じて前記荷台3から落下する砕石を道床上に散布するベルトコンベア6を搭載して軌道用砕石散布車を構成する。そして、該散布車の前記荷台3を、上面開口の方形状の基枠4と、前記台車1の走行方向に沿って相対向する開口面側の一側において、前記基枠4に起伏自在に枢着して係合した、一対の方形箱状の収容枠5で構成する。また、該収容枠5の前記開口面側の一側間の前記基枠部には前記排出口7A,7A´,7B,7B´,7C,7C´を設ける。さらに、各収容枠5と前記台車1との間には前記収容枠起伏操作用のシリンダ13を架設する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、軌道の道床に砕石を散布するために用いる軌道用砕石散布車の荷台装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
台車に支持された基枠に、前収容枠を前端部において、また、後収容枠を後端部においてそれぞれ起伏自在に枢着して取付け、該前後の収容枠を前記枢着部を中心に回動させて枠内に収容した砕石を、両枠間に設けた排出口を通じて排出させ、台車と基枠間に配したコンベヤーによって散布されるようにした構造のものが提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−212901号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記従来構造のものは、砕石散布時に、前後の収容枠を傾斜させて砕石散布車の前後方向の中間部に設けた排出口より排出する構造のため、砕石の散布作業を短時間で行える、という利点を備えたものである。しかしながら、従来例は前後の収容枠を前後方向に傾斜させて砕石の排出を行う構成を採るものであるから、砕石の積載量を増して散布できるようにするには、収容枠の前後方向の長さを長くするしか積載量を増やす手段はないのであるが、前後の収容枠を台車前後方向に長くすればする程、砕石の重さにより重心位置が高くなり、安定性を欠き転倒するおそれがある。
【0005】
本発明は、砕石の散布作業を従来と同様に行え、しかも、転倒のおそれを回避して、砕石の積載(散布)量を増加させることのできる砕石散布車の荷台装置を提供することを目的として、これに加えて台車の移動方向に沿わせて小分けに散布できるようにして能率的な道床作業を期待できるようにしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
軌条に沿って走行する台車と該台車に搭載した荷台との間に、荷台に設けた排出口を通じて前記荷台から落下する砕石を道床上に散布するベルトコンベアを搭載した軌道用砕石散布車において、前記荷台を、上面開口の方形状の基枠と、前記台車の走行方向に沿って相対向する開口面側の一側において、前記基枠に起伏自在に枢着して該基枠に係合した、一対の方形箱状の収容枠で構成し、該収容枠の前記開口面側の一側間の前記基枠部には前記排出口を設け、各収容枠と前記台車との間には前記収容枠起伏操作用のシリンダを架設したことを基本的手段とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、左右一対の収容枠を台車の走行方向に沿わせて相対向させ、かつ、起伏自在に設けたものであるから、収容枠を台車前後方向に長くすればする程、重心位置が高くなることなく、砕石の積載量を増大させた荷台装置を提供でき、しかも、荷台(基枠)に設けた排出口は台車の走行方向に沿ってすなわちベルトコンベアの移動方向に沿って配されるから、排出口から排出された砕石はコンベア上に確実に落下させることができる。
【0008】
また、請求項2発明によれば、これに加えて、小分けした状態でコンベア上に砕石を載せることができるから、無駄のない散布作業を行え、請求項3発明によれば、更に、各排出口の開閉時を選択することにより道床状態に合わせた散布作業を行え、請求項4発明によれば、排出口の開閉を簡単に行って砕石散布に不都合のない荷台装置を提供でき、請求項5発明によれば、排出口の開閉を円滑に行え、延いては、砕石散布を確実に行うことのできる軌道用砕石散布車の荷台装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】散布車の一部欠截側面図。
【図2】図1のG部の拡大図。
【図3】図1の一部欠截側面図。
【図4】図3のF部の拡大図。
【図5】砕石の積載時における散布車の平面図。
【図6】図5のD部の拡大図。
【図7】図5の一部欠截側面図。
【図8】図7のB部の拡大図。
【図9】収容枠の起立時における散布車の平面図。
【図10】図9のE部の拡大図。
【図11】図9の一部欠截側面図。
【図12】図11のA部の拡大図。
【図13】収容枠を省略して排出口全開放時状態を示す散布車の平面図。
【図14】収容枠を省略して排出口全部を閉塞した状態を示す散布車の平面図。
【図15】図14のC部の拡大図。
【実施例】
【0010】
図面は本発明に係る軌道用砕石散布車の荷台装置の一実施例を示し、図示1は台車で、台車1は、軌条に沿って転動する前後一対の車輪2,2に基台10を受支させて構成し、基台10の上面の所要個所に支柱9,…を立設し、該支柱9,…上に荷台3の基枠4を載置して設け、該基枠4を前記基台10との間に前記支柱9をスペーサとするベルトコンベア6の配設空間aを設けてある。
【0011】
荷台3は、基枠4と、該基枠4内に起伏自在に係合した左右一対の収容枠5,5とで構成し、基枠4と前記基台10との間の前記配設空間aには、基台10に支持させるようにしてベルトコンベア6を装置してある。
【0012】
ベルトコンベア6は、前記基台10(散布車A)の左右の幅方向の中央に、基台10の長手(前後)方向に沿って配したもので、前後の末端部を前記基台10より突出させ、前記荷台3より排出、落下した砕石を受けて基台10の(前後の)両端部いずれかに搬送し、道床上に散布する。
【0013】
荷台3を構成する前記基枠4は、前後の面、左右の両側面および底面を格子枠状とした上面開口の、前後に長い枠体で構成する。この基枠4の底面には、長手方向に沿う中央に、並ぶ複数(実施例は6個)の排出口7A,7A´,7B,7B´,7C,7C´を設け、収容枠5内の砕石を排出し、前記コンベア6上に落下させるようにしてある。
【0014】
排出口7A,7A´,7B,7B´,7C,7C´は、基枠4の底面を構成する長手方向(台車前後方向)に沿う2本の長手方向格子材4a,4aと該長手方向格子材4a,4aに対して直交して前記長手方向に並ぶ幅員側の横幅方向格子材4b,…とで区画した空間部に設けた、上面側開口部から下面側開口部に向って次第に径を狭くして方形すぼまり状とした平面視額縁状の案内材7aで取り囲んで構成したもので、基枠4の長手方向に沿う中央に一列に並べて配置し、砕石は、案内材7aが成すすぼまり形状によって排出口7A,7A´,7B,7B´,7C,7C´に円滑に案内されて排出され、ベルトコンベア6上に落下する。
【0015】
基枠4とで前記荷台3を構成する収容枠5は、基台10の長手方向に長い方形状の底壁構成板5cと該底壁構成板5cの前、後端に相対して立設した前壁構成板5aと後壁構成板5a´と前後の壁構成板5a,5a´に渡すようにして前記底壁構成板5cの外側側端に立設した側壁構成板5bおよび前記前後の壁構成板5a,5a´の前記排出口7A,7A´等側の上端間に渡した補強杆5b´とで成り、上面および該上面と前記補強杆5b´で区画した、前記側壁構成板5bに相対する内側側面とが開口する方形箱状体で構成し(図5、図7)、前記基枠4に、前記排出口7A,7A´,7B,7B´,7C,7C´を介して内側側面の前記開口部が相対するように係合したものである。
【0016】
また、収容枠5は、前記底壁構成板5cの内端縁に、前記7A,7A´,7B,7B´,7C,7C´を介在させるようにして略等間隔にして突出させて列設した突出部片8を備え、該突出部片8を前記長手方向格子材4aに突設した一対の支持部片11,11間に介在させて組合わせ、互いに重ねて組合わせた、これら部片8,11に支軸12を貫通させて組付け、該支軸12を中心に回動するように、基枠4に組付けてある(図5、図6)。
【0017】
図示、13はシリンダ装置で、シリンダ装置13は、左右の収容枠5,5に対応させて、該収容枠5と前記基台10との間に、介在させて配したもので、シリンダ13aの基部を台車1の前記基台10に回動自在に組付けると共に、該シリンダ13aに出入自在に組付けたピストン杆13bの先端を前記収容枠5の、前後の構成壁5b,5b´に設けた部片40に回動自在に組付けてある(図11)。
【0018】
収容枠5それぞれは、基台10の前後の両側に配して対応するシリンダ13によって前記支軸12を中心に回動、起伏し、シリンダ13による押し上げによってその底壁構成板5aが傾斜したとき、収容枠5内に収容した砕石は収容枠5外に排出され、前記排出口7A,7A´,7B,7B´,7C,7C´を通じてベルトコンベア6上に落下する。
【0019】
各排出口7A,7A´,7B,7B´,7C,7C´は、それぞれに対応する開閉板15A,15A´,15B,15B´,15C,15C´の開閉操作によって開閉し、各開閉板15A,15A´,15B,15B´,15C,15C´は、基枠4の前記横幅方向格子材4bに長手方向に沿わせて断続的に突設した受支部片16に支持させて前記基枠4の左右の面材間に移動自在に組付けたもので、一群の第1乃至第3の開閉板15A,15B,15Cと他の一群の第4乃至第6の開閉板15A´,15B´,15C´は互いに隔置きに配され、前記左右の収容枠5,5´間を、互いに反対方向に往復移動するようにしてある。
【0020】
すなわち、各開閉板15A,15A´,15B,15B´,15C,15C´は一側側を窓口部15a、他側側を閉塞部15bと成し、一群の開閉板15A,15B,15Cは、基台10の前方方向左側に偏した位置にあるときは前後(長手)方向の一端側の閉塞部15bが前記排出口7A,7B,7Cの直下に位置してこれを閉塞し、基台10の前方方向右側に偏した位置にあるときは、前後(長手)方向の他端側の窓口部15aが前記排出口7A,7B,7Cと重なり合い、窓口17A,17B,17Cが前記排出口7A,7B,7Cと一致してこれを開放するようになっており、他の一群の開閉板15A´,15B´,15C´は一群の開閉板15A,15B,15Cとは逆に基台10の右側に偏した位置にあるときは長手方向の一端側の閉塞部15bが前記排出口7A´,7B´,7C´の直下に位置してこれを閉塞し、基台10の左側に偏した位置にあるときは、長手方向の他端側の窓口17A´,17B´,17C´が前記排出口7A´,7B´,7C´と一致してこれを開放するようになっている。
【0021】
そして、一群側の第1開閉板15A、第2開閉板15Bおよび第3開閉板15Cに設けた各窓口17A,17Bおよび17Cは、他の一群の第4開閉板15A´、第5開閉板15B´および第6開閉板15C´の窓口17A´,17B´,17C´と対応位置に設け、第3開閉板15Cと第6開閉板15C´の窓口17C,17C´に対して第2開閉板15Bと第5開閉板15B´の窓口17B´,17B´は略2倍、第1開閉板15Aと第4開閉板15A´の窓口17A,17A´は略3倍の長さを備えている(図7、図8)。
【0022】
また、図13や図14で示す通り、一群の各開閉板15A,15B,15Cの閉塞部15bの下面両側には、前記基台10の前後方向に沿わせて前記支柱9,…に回動自在に支持させた駆動杆20に設けたピニオン21にかみ合うラック22を設け、同様に他の一群の開閉板15A´,15B´,15C´の閉塞部15bの下面両側には前記駆動杆20と並行させて基台10に回動自在に支持させた駆動杆20´に設けたピニオン21´とかみ合うラック22´を設けてある。また、各駆動杆20,20´の荷台3より突出する両端には仲介輪(実施例はスプロケット)23を設け、該仲介輪23と、前記基枠20に回動自在に支持させた駆動輪(実施例はスプロケット)24には無端ベルト(チェーン)25を張設し、駆動輪24と同軸に設けた操作ハンドル26を設け、操作ハンドル26を回すことにより、駆動杆20,20´は回動し、該駆動杆20,20´に伴うピニオン21の回動によりラック22は移動し、該ラック22を設けた開閉板15A,15A´,15B,15B´,15C,15C´は基台10の幅方向に移動し、該開閉板15A,15A´,15B,15B´,15C,15C´の窓口17A,17A´,17B,17B´,17C,17C´が対応する排出口7A,7A´,7B,7B´,7C,7C´と一致したときは砕石が荷台3(収容枠5)から排出され、各開閉板15A,15A´,15B,15B´,15C,15C´の閉塞部15bが排出口7A,7A´,7B,7B´,7C,7C´に重なり合うときはこれを閉塞する。
【0023】
実施例は、最も長い窓口17Aを備えた第1開閉板15Aの隣(後)に最も短い窓口17C´を備えた第6開閉板を配し、以下、順次第2開閉板15B、第5開閉板15B´、第3開閉板15Cおよび第4開閉板15A´と並べ、第1乃至第3開閉板15A乃至15Cは一方の駆動杆20の回動に伴うピニオン21の回動によるラック22の移動によって同時に動き、他の一群の第4乃至第6の開閉板15A´乃至15C´は同様に他の駆動杆20´に伴うラック22の移動によって同時に基台10の幅方向に動き、排出口7A´乃至7C´を開放し、或いは閉塞する。
【0024】
そして、実施例の場合は各窓口15A,15A´,15B,15B´,15C,15C´の移動方向の長さは前記の通りの関係にあるので、第1開閉板15Aの窓口17Aが対応する排出口7Aと重なり始めるときから、第3開閉板15Cの窓口17Cが対応する排出口7Cと重なり合い、これを閉塞するまでの間、第一開閉板15Aの窓口17Aは当該排出口7Aと一致して砕石を排出する状態にある。すなわち、第1乃至第3の開閉板15A乃至15Cで閉塞された排出口7A乃至7Cは順次開放して砕石を排出することになり、同様に、第4乃至第6の開閉板15A´乃至15B´で開閉される排出口7A´乃至7C´も順次開放され、実施例の場合は、基台10(台車1)の前後方向に列設した排出口7A,7A´,7B,7B´,7C,7C´が隔置きに開放して、荷台からいわゆる小出しに砕石が排出され、ベルトコンベア6上に落下し、搬送されるようになっている。
【0025】
そして、荷台3(収容枠5内)に砕石を積載、収容して現場に至り、台車1によって軌条に沿って移動させつつベルトコンベア6を動かして、操作ハンドル26を操作して一方の駆動杆20を回動させると、該駆動杆20の所定の個所に一体に設けた一対一組とするピニオン21,21は当該ラック22,22にかみ合って移動し、駆動杆20側の一群の開閉板15A,15B,15Cは対応する窓口7A,7B,7Cの閉塞部15bによる閉塞状態位置から移動して、第一開閉板15Aの窓口17Aが当該排出口7A直下位置に至り砕石の当該排出口7Aを通じての排石が行われることになる。第1開閉板15Aの移動に伴う砕石の排出が、まず行われる。
【0026】
そして、駆動杆20の回動操作を続行すると、第一開閉板15Aの窓口17Aが排出口7Aと一致している(重なり合う)状態が継続している状態で第2開閉板15Bの窓口17Bが対応する排出口7B位置に至り、排出口7Bからの砕石の排出が行われ、更に、駆動杆20の回動操作を継続すると、第3開閉板15Cの窓口17Cが対応する排出口7Cと一致する位置まで移動し(この間排出口7A,7Bは開放状態にあって砕石の排出は可能)、排出口7Cを通じての砕石排出が行われる。
【0027】
そして、駆動杆20の回動操作と同時又は異時に他方の駆動杆20´を回動させると、前記一群の開閉板15A,15B,15Cによる排出口7A,7B,7Cの開放操作と同様に、第4乃至第6開閉板15A´,15B´,15C´による排出口7A´,7B´,7C´の開放が行われる。
【0028】
そして、開閉板15A,15A´,15B,15B´,15C,15C´の排出口7A,7A´,7B,7B´,7C,7C´開放操作を終了後、シリンダ13によって左右の収容枠5,5´を支軸12を中心に回動起立傾斜させると、排出口7A,7A´,7B,7B´,7C,7C´を通じて排出しきれずに枠5,5´内に残存した砕石は、適宜の排出口7A当を通じて排出され、ベルトコンベア6上に落下し、ベルトコンベア6に搬送され、前後いずれかに選択した端部から道床上に散布されるのである。
【0029】
なお、開閉板15A等や排出口7A等の配置関係は実施例のようにする必要はないが、実施例のようにして、一群の排出口7A,7B,7C,の開放を行った後、他の一群の排出口7A´,7B´,7C´の開放を行うように駆動杆20,20´を操作すれば、各排出口は、符号7A,7B,7C.7A´,7B´,7C´で示す排出口又は7A´,7B´,7C´,7A,7B,7Cで示す排出口の順に開放され、ベルトコンベア6上にほぼ均一に落下して砕石散布を行うことができる利点がある。
【符号の説明】
【0030】
1 台車
3 荷台
4 基枠
5 収容枠
6 ベルトコンベア
7A,7B,7C 排出口
7A´,7B´,7C´ 排出口
13 シリンダ装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、軌道の道床に砕石を散布するために用いる軌道用砕石散布車の荷台装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
台車に支持された基枠に、前収容枠を前端部において、また、後収容枠を後端部においてそれぞれ起伏自在に枢着して取付け、該前後の収容枠を前記枢着部を中心に回動させて枠内に収容した砕石を、両枠間に設けた排出口を通じて排出させ、台車と基枠間に配したコンベヤーによって散布されるようにした構造のものが提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−212901号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記従来構造のものは、砕石散布時に、前後の収容枠を傾斜させて砕石散布車の前後方向の中間部に設けた排出口より排出する構造のため、砕石の散布作業を短時間で行える、という利点を備えたものである。しかしながら、従来例は前後の収容枠を前後方向に傾斜させて砕石の排出を行う構成を採るものであるから、砕石の積載量を増して散布できるようにするには、収容枠の前後方向の長さを長くするしか積載量を増やす手段はないのであるが、前後の収容枠を台車前後方向に長くすればする程、砕石の重さにより重心位置が高くなり、安定性を欠き転倒するおそれがある。
【0005】
本発明は、砕石の散布作業を従来と同様に行え、しかも、転倒のおそれを回避して、砕石の積載(散布)量を増加させることのできる砕石散布車の荷台装置を提供することを目的として、これに加えて台車の移動方向に沿わせて小分けに散布できるようにして能率的な道床作業を期待できるようにしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
軌条に沿って走行する台車と該台車に搭載した荷台との間に、荷台に設けた排出口を通じて前記荷台から落下する砕石を道床上に散布するベルトコンベアを搭載した軌道用砕石散布車において、前記荷台を、上面開口の方形状の基枠と、前記台車の走行方向に沿って相対向する開口面側の一側において、前記基枠に起伏自在に枢着して該基枠に係合した、一対の方形箱状の収容枠で構成し、該収容枠の前記開口面側の一側間の前記基枠部には前記排出口を設け、各収容枠と前記台車との間には前記収容枠起伏操作用のシリンダを架設したことを基本的手段とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、左右一対の収容枠を台車の走行方向に沿わせて相対向させ、かつ、起伏自在に設けたものであるから、収容枠を台車前後方向に長くすればする程、重心位置が高くなることなく、砕石の積載量を増大させた荷台装置を提供でき、しかも、荷台(基枠)に設けた排出口は台車の走行方向に沿ってすなわちベルトコンベアの移動方向に沿って配されるから、排出口から排出された砕石はコンベア上に確実に落下させることができる。
【0008】
また、請求項2発明によれば、これに加えて、小分けした状態でコンベア上に砕石を載せることができるから、無駄のない散布作業を行え、請求項3発明によれば、更に、各排出口の開閉時を選択することにより道床状態に合わせた散布作業を行え、請求項4発明によれば、排出口の開閉を簡単に行って砕石散布に不都合のない荷台装置を提供でき、請求項5発明によれば、排出口の開閉を円滑に行え、延いては、砕石散布を確実に行うことのできる軌道用砕石散布車の荷台装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】散布車の一部欠截側面図。
【図2】図1のG部の拡大図。
【図3】図1の一部欠截側面図。
【図4】図3のF部の拡大図。
【図5】砕石の積載時における散布車の平面図。
【図6】図5のD部の拡大図。
【図7】図5の一部欠截側面図。
【図8】図7のB部の拡大図。
【図9】収容枠の起立時における散布車の平面図。
【図10】図9のE部の拡大図。
【図11】図9の一部欠截側面図。
【図12】図11のA部の拡大図。
【図13】収容枠を省略して排出口全開放時状態を示す散布車の平面図。
【図14】収容枠を省略して排出口全部を閉塞した状態を示す散布車の平面図。
【図15】図14のC部の拡大図。
【実施例】
【0010】
図面は本発明に係る軌道用砕石散布車の荷台装置の一実施例を示し、図示1は台車で、台車1は、軌条に沿って転動する前後一対の車輪2,2に基台10を受支させて構成し、基台10の上面の所要個所に支柱9,…を立設し、該支柱9,…上に荷台3の基枠4を載置して設け、該基枠4を前記基台10との間に前記支柱9をスペーサとするベルトコンベア6の配設空間aを設けてある。
【0011】
荷台3は、基枠4と、該基枠4内に起伏自在に係合した左右一対の収容枠5,5とで構成し、基枠4と前記基台10との間の前記配設空間aには、基台10に支持させるようにしてベルトコンベア6を装置してある。
【0012】
ベルトコンベア6は、前記基台10(散布車A)の左右の幅方向の中央に、基台10の長手(前後)方向に沿って配したもので、前後の末端部を前記基台10より突出させ、前記荷台3より排出、落下した砕石を受けて基台10の(前後の)両端部いずれかに搬送し、道床上に散布する。
【0013】
荷台3を構成する前記基枠4は、前後の面、左右の両側面および底面を格子枠状とした上面開口の、前後に長い枠体で構成する。この基枠4の底面には、長手方向に沿う中央に、並ぶ複数(実施例は6個)の排出口7A,7A´,7B,7B´,7C,7C´を設け、収容枠5内の砕石を排出し、前記コンベア6上に落下させるようにしてある。
【0014】
排出口7A,7A´,7B,7B´,7C,7C´は、基枠4の底面を構成する長手方向(台車前後方向)に沿う2本の長手方向格子材4a,4aと該長手方向格子材4a,4aに対して直交して前記長手方向に並ぶ幅員側の横幅方向格子材4b,…とで区画した空間部に設けた、上面側開口部から下面側開口部に向って次第に径を狭くして方形すぼまり状とした平面視額縁状の案内材7aで取り囲んで構成したもので、基枠4の長手方向に沿う中央に一列に並べて配置し、砕石は、案内材7aが成すすぼまり形状によって排出口7A,7A´,7B,7B´,7C,7C´に円滑に案内されて排出され、ベルトコンベア6上に落下する。
【0015】
基枠4とで前記荷台3を構成する収容枠5は、基台10の長手方向に長い方形状の底壁構成板5cと該底壁構成板5cの前、後端に相対して立設した前壁構成板5aと後壁構成板5a´と前後の壁構成板5a,5a´に渡すようにして前記底壁構成板5cの外側側端に立設した側壁構成板5bおよび前記前後の壁構成板5a,5a´の前記排出口7A,7A´等側の上端間に渡した補強杆5b´とで成り、上面および該上面と前記補強杆5b´で区画した、前記側壁構成板5bに相対する内側側面とが開口する方形箱状体で構成し(図5、図7)、前記基枠4に、前記排出口7A,7A´,7B,7B´,7C,7C´を介して内側側面の前記開口部が相対するように係合したものである。
【0016】
また、収容枠5は、前記底壁構成板5cの内端縁に、前記7A,7A´,7B,7B´,7C,7C´を介在させるようにして略等間隔にして突出させて列設した突出部片8を備え、該突出部片8を前記長手方向格子材4aに突設した一対の支持部片11,11間に介在させて組合わせ、互いに重ねて組合わせた、これら部片8,11に支軸12を貫通させて組付け、該支軸12を中心に回動するように、基枠4に組付けてある(図5、図6)。
【0017】
図示、13はシリンダ装置で、シリンダ装置13は、左右の収容枠5,5に対応させて、該収容枠5と前記基台10との間に、介在させて配したもので、シリンダ13aの基部を台車1の前記基台10に回動自在に組付けると共に、該シリンダ13aに出入自在に組付けたピストン杆13bの先端を前記収容枠5の、前後の構成壁5b,5b´に設けた部片40に回動自在に組付けてある(図11)。
【0018】
収容枠5それぞれは、基台10の前後の両側に配して対応するシリンダ13によって前記支軸12を中心に回動、起伏し、シリンダ13による押し上げによってその底壁構成板5aが傾斜したとき、収容枠5内に収容した砕石は収容枠5外に排出され、前記排出口7A,7A´,7B,7B´,7C,7C´を通じてベルトコンベア6上に落下する。
【0019】
各排出口7A,7A´,7B,7B´,7C,7C´は、それぞれに対応する開閉板15A,15A´,15B,15B´,15C,15C´の開閉操作によって開閉し、各開閉板15A,15A´,15B,15B´,15C,15C´は、基枠4の前記横幅方向格子材4bに長手方向に沿わせて断続的に突設した受支部片16に支持させて前記基枠4の左右の面材間に移動自在に組付けたもので、一群の第1乃至第3の開閉板15A,15B,15Cと他の一群の第4乃至第6の開閉板15A´,15B´,15C´は互いに隔置きに配され、前記左右の収容枠5,5´間を、互いに反対方向に往復移動するようにしてある。
【0020】
すなわち、各開閉板15A,15A´,15B,15B´,15C,15C´は一側側を窓口部15a、他側側を閉塞部15bと成し、一群の開閉板15A,15B,15Cは、基台10の前方方向左側に偏した位置にあるときは前後(長手)方向の一端側の閉塞部15bが前記排出口7A,7B,7Cの直下に位置してこれを閉塞し、基台10の前方方向右側に偏した位置にあるときは、前後(長手)方向の他端側の窓口部15aが前記排出口7A,7B,7Cと重なり合い、窓口17A,17B,17Cが前記排出口7A,7B,7Cと一致してこれを開放するようになっており、他の一群の開閉板15A´,15B´,15C´は一群の開閉板15A,15B,15Cとは逆に基台10の右側に偏した位置にあるときは長手方向の一端側の閉塞部15bが前記排出口7A´,7B´,7C´の直下に位置してこれを閉塞し、基台10の左側に偏した位置にあるときは、長手方向の他端側の窓口17A´,17B´,17C´が前記排出口7A´,7B´,7C´と一致してこれを開放するようになっている。
【0021】
そして、一群側の第1開閉板15A、第2開閉板15Bおよび第3開閉板15Cに設けた各窓口17A,17Bおよび17Cは、他の一群の第4開閉板15A´、第5開閉板15B´および第6開閉板15C´の窓口17A´,17B´,17C´と対応位置に設け、第3開閉板15Cと第6開閉板15C´の窓口17C,17C´に対して第2開閉板15Bと第5開閉板15B´の窓口17B´,17B´は略2倍、第1開閉板15Aと第4開閉板15A´の窓口17A,17A´は略3倍の長さを備えている(図7、図8)。
【0022】
また、図13や図14で示す通り、一群の各開閉板15A,15B,15Cの閉塞部15bの下面両側には、前記基台10の前後方向に沿わせて前記支柱9,…に回動自在に支持させた駆動杆20に設けたピニオン21にかみ合うラック22を設け、同様に他の一群の開閉板15A´,15B´,15C´の閉塞部15bの下面両側には前記駆動杆20と並行させて基台10に回動自在に支持させた駆動杆20´に設けたピニオン21´とかみ合うラック22´を設けてある。また、各駆動杆20,20´の荷台3より突出する両端には仲介輪(実施例はスプロケット)23を設け、該仲介輪23と、前記基枠20に回動自在に支持させた駆動輪(実施例はスプロケット)24には無端ベルト(チェーン)25を張設し、駆動輪24と同軸に設けた操作ハンドル26を設け、操作ハンドル26を回すことにより、駆動杆20,20´は回動し、該駆動杆20,20´に伴うピニオン21の回動によりラック22は移動し、該ラック22を設けた開閉板15A,15A´,15B,15B´,15C,15C´は基台10の幅方向に移動し、該開閉板15A,15A´,15B,15B´,15C,15C´の窓口17A,17A´,17B,17B´,17C,17C´が対応する排出口7A,7A´,7B,7B´,7C,7C´と一致したときは砕石が荷台3(収容枠5)から排出され、各開閉板15A,15A´,15B,15B´,15C,15C´の閉塞部15bが排出口7A,7A´,7B,7B´,7C,7C´に重なり合うときはこれを閉塞する。
【0023】
実施例は、最も長い窓口17Aを備えた第1開閉板15Aの隣(後)に最も短い窓口17C´を備えた第6開閉板を配し、以下、順次第2開閉板15B、第5開閉板15B´、第3開閉板15Cおよび第4開閉板15A´と並べ、第1乃至第3開閉板15A乃至15Cは一方の駆動杆20の回動に伴うピニオン21の回動によるラック22の移動によって同時に動き、他の一群の第4乃至第6の開閉板15A´乃至15C´は同様に他の駆動杆20´に伴うラック22の移動によって同時に基台10の幅方向に動き、排出口7A´乃至7C´を開放し、或いは閉塞する。
【0024】
そして、実施例の場合は各窓口15A,15A´,15B,15B´,15C,15C´の移動方向の長さは前記の通りの関係にあるので、第1開閉板15Aの窓口17Aが対応する排出口7Aと重なり始めるときから、第3開閉板15Cの窓口17Cが対応する排出口7Cと重なり合い、これを閉塞するまでの間、第一開閉板15Aの窓口17Aは当該排出口7Aと一致して砕石を排出する状態にある。すなわち、第1乃至第3の開閉板15A乃至15Cで閉塞された排出口7A乃至7Cは順次開放して砕石を排出することになり、同様に、第4乃至第6の開閉板15A´乃至15B´で開閉される排出口7A´乃至7C´も順次開放され、実施例の場合は、基台10(台車1)の前後方向に列設した排出口7A,7A´,7B,7B´,7C,7C´が隔置きに開放して、荷台からいわゆる小出しに砕石が排出され、ベルトコンベア6上に落下し、搬送されるようになっている。
【0025】
そして、荷台3(収容枠5内)に砕石を積載、収容して現場に至り、台車1によって軌条に沿って移動させつつベルトコンベア6を動かして、操作ハンドル26を操作して一方の駆動杆20を回動させると、該駆動杆20の所定の個所に一体に設けた一対一組とするピニオン21,21は当該ラック22,22にかみ合って移動し、駆動杆20側の一群の開閉板15A,15B,15Cは対応する窓口7A,7B,7Cの閉塞部15bによる閉塞状態位置から移動して、第一開閉板15Aの窓口17Aが当該排出口7A直下位置に至り砕石の当該排出口7Aを通じての排石が行われることになる。第1開閉板15Aの移動に伴う砕石の排出が、まず行われる。
【0026】
そして、駆動杆20の回動操作を続行すると、第一開閉板15Aの窓口17Aが排出口7Aと一致している(重なり合う)状態が継続している状態で第2開閉板15Bの窓口17Bが対応する排出口7B位置に至り、排出口7Bからの砕石の排出が行われ、更に、駆動杆20の回動操作を継続すると、第3開閉板15Cの窓口17Cが対応する排出口7Cと一致する位置まで移動し(この間排出口7A,7Bは開放状態にあって砕石の排出は可能)、排出口7Cを通じての砕石排出が行われる。
【0027】
そして、駆動杆20の回動操作と同時又は異時に他方の駆動杆20´を回動させると、前記一群の開閉板15A,15B,15Cによる排出口7A,7B,7Cの開放操作と同様に、第4乃至第6開閉板15A´,15B´,15C´による排出口7A´,7B´,7C´の開放が行われる。
【0028】
そして、開閉板15A,15A´,15B,15B´,15C,15C´の排出口7A,7A´,7B,7B´,7C,7C´開放操作を終了後、シリンダ13によって左右の収容枠5,5´を支軸12を中心に回動起立傾斜させると、排出口7A,7A´,7B,7B´,7C,7C´を通じて排出しきれずに枠5,5´内に残存した砕石は、適宜の排出口7A当を通じて排出され、ベルトコンベア6上に落下し、ベルトコンベア6に搬送され、前後いずれかに選択した端部から道床上に散布されるのである。
【0029】
なお、開閉板15A等や排出口7A等の配置関係は実施例のようにする必要はないが、実施例のようにして、一群の排出口7A,7B,7C,の開放を行った後、他の一群の排出口7A´,7B´,7C´の開放を行うように駆動杆20,20´を操作すれば、各排出口は、符号7A,7B,7C.7A´,7B´,7C´で示す排出口又は7A´,7B´,7C´,7A,7B,7Cで示す排出口の順に開放され、ベルトコンベア6上にほぼ均一に落下して砕石散布を行うことができる利点がある。
【符号の説明】
【0030】
1 台車
3 荷台
4 基枠
5 収容枠
6 ベルトコンベア
7A,7B,7C 排出口
7A´,7B´,7C´ 排出口
13 シリンダ装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
軌条に沿って走行する台車と該台車に搭載した荷台との間に、荷台に設けた排出口を通じて前記荷台から落下する砕石を道床上に散布するベルトコンベアを搭載した軌道用砕石散布車において、前記荷台を、上面開口の方形状の基枠と、前記台車の走行方向に沿って相対向する開口面側の一側において、前記基枠に起伏自在に枢着して係合した、一対の方形箱状の収容枠で構成し、該収容枠の前記開口面側の一側間の前記基枠部には前記排出口を設け、各収容枠と前記台車との間には前記収容枠起伏操作用のシリンダを架設した、軌道用砕石散布車の荷台装置。
【請求項2】
排出口を基台の走行方向に沿わせて複数個並べて設けた、請求項1記載の軌道用砕石散布車の荷台装置。
【請求項3】
基枠に排出口を同時又は異時に開閉する開閉装置を設けた、請求項1又は2記載の軌道用砕石散布車の荷台装置。
【請求項4】
基枠の下面に、台車の走行方向に対して直交する方向に沿わせて相対する支持部片を設け、該支持部片に、適所に排出口に一致する窓口を設けた開閉板を移動自在に支持させて開閉装置を構成した、請求項3記載の軌道用砕石散布車の荷台装置。
【請求項5】
基枠の外部から操作して回す駆動軸を基台の走行方向に沿わせて設け、該駆動軸に設けたピニオンにかみ合うラックを、開閉板の下面に設けた、請求項4記載の軌道用砕石散布車の荷台装置。
【請求項1】
軌条に沿って走行する台車と該台車に搭載した荷台との間に、荷台に設けた排出口を通じて前記荷台から落下する砕石を道床上に散布するベルトコンベアを搭載した軌道用砕石散布車において、前記荷台を、上面開口の方形状の基枠と、前記台車の走行方向に沿って相対向する開口面側の一側において、前記基枠に起伏自在に枢着して係合した、一対の方形箱状の収容枠で構成し、該収容枠の前記開口面側の一側間の前記基枠部には前記排出口を設け、各収容枠と前記台車との間には前記収容枠起伏操作用のシリンダを架設した、軌道用砕石散布車の荷台装置。
【請求項2】
排出口を基台の走行方向に沿わせて複数個並べて設けた、請求項1記載の軌道用砕石散布車の荷台装置。
【請求項3】
基枠に排出口を同時又は異時に開閉する開閉装置を設けた、請求項1又は2記載の軌道用砕石散布車の荷台装置。
【請求項4】
基枠の下面に、台車の走行方向に対して直交する方向に沿わせて相対する支持部片を設け、該支持部片に、適所に排出口に一致する窓口を設けた開閉板を移動自在に支持させて開閉装置を構成した、請求項3記載の軌道用砕石散布車の荷台装置。
【請求項5】
基枠の外部から操作して回す駆動軸を基台の走行方向に沿わせて設け、該駆動軸に設けたピニオンにかみ合うラックを、開閉板の下面に設けた、請求項4記載の軌道用砕石散布車の荷台装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2011−226146(P2011−226146A)
【公開日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−96753(P2010−96753)
【出願日】平成22年4月20日(2010.4.20)
【出願人】(391030125)保線機器整備株式会社 (39)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年4月20日(2010.4.20)
【出願人】(391030125)保線機器整備株式会社 (39)
【Fターム(参考)】
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