説明

軽荷重用のインナーケーブルおよびそれを用いた軽荷重用のコントロールケーブル

【課題】 高い荷重効率を得ることができる単線のインナーケーブルとそのインナーケーブルを用いたコントロールケーブルを提供する。
【解決手段】 アウターケーシング2と、そのアウターケーシング2の内部に摺動自在に収納されるインナーケーブル3とからなり、そのインナーケーブル3が断面多角形で、その外周から軸方向に延びる3本以上の突条7を備え、その突条7の稜線の角度が130〜155度である軽荷重用のインナーケーブル3。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は軽荷重用のインナーケーブルおよびコントロールケーブルに関する。さらに詳しくは、自動車のドアロックケーブルやヒータコントロールケーブルに使用する軽荷重用のコントロールケーブルに関する。
【背景技術】
【0002】
【特許文献1】特開平6−173932号公報
【特許文献2】特開2004−019732号公報
【特許文献3】特開2000−130427号公報
【0003】
ドアロックケーブルあるいはヒータコントロールケーブルに使用しているインナーケーブルは、押し引き操作を必要とするため、プッシュプルケーブルが用いられる。そのインナーケーブルの用途はドアロックあるいはヒータコントロール用であるのでインナーケーブルに加えられる荷重はさほど大きくない。そのため、コストの面から考えて、芯線に金属の撚線などを用いなくとも、単線のインナーケーブルで充分な性能が得られる。
【0004】
軽荷重用のコントロールケーブルは、そのような金属の単線からなるインナーケーブルと、そのインナーケーブルを摺動自在に収容するアウターケーシングとからなる。アウターケーシングは、摺動抵抗を小さくして荷重効率を高くするため、合成樹脂製のライナーを備えている。そして弾力的に湾曲することができ、かつ、軸方向の引っ張り力および圧縮力に耐えるように、ライナーの外周に複数本の金属素線を緩い螺旋状に巻きつけたシールド層を設け、さらにその外周に合成樹脂の被覆層を設けている。
【0005】
特許文献1には、オイルテンパー線からなる芯線の外周に、摺動抵抗を低くするための合成樹脂製の被覆を設けたインナーケーブルが開示されている。このインナーケーブルを、ポリエステルのパイプからなるアウターケーシングに収容した軽荷重用のプッシュプルコントロールケーブルも開示されている。
【0006】
他方、特許文献2には、複数本の金属素線の撚り線と合成樹脂製の外層とからなり、摺動抵抗を小さくするために外層の外周に複数本の突条を形成したインナーケーブル100が開示されている。このインナーケーブル100は、図4に示すように、芯線101と、その芯線101の周りに所定の方向に間隔を設けずに撚られた6本の側スランド102aとからなるコア102と、そのコア102を覆う合成樹脂製の外層103とからなる。外層103の外周には、軸方向に延びる突条104が等間隔で10本形成されている。それらの突条104は、アウターケーシングの内面との接触面積を減少し、インナーケーブル100の摺動抵抗を低くする。
【0007】
また、特許文献3のコントロールケーブルの内索は、内部撚り線上に、太線と細線を交互に並べて表面に凹凸形状を現した芯材上に、その凹凸形状を残すように樹脂コートで被覆するものである。この内索は、樹脂コートの表面に現れる芯材の凹凸形状によってグリースなどの潤滑剤を保持させ、摺動抵抗の低下を図っている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1の単線のインナーケーブルは、軽荷重のプッシュプルコントロールケーブルのインナーケーブルとして好ましいが、芯線上に合成樹脂被覆を設けるので、太くなり、その分、アウターケーシングも太くなるので湾曲させにくく、配索しにくい。他方、特許文献2および3の撚り線を用いたインナーケーブルは摺動抵抗が低い半面、芯材を構成する素線の本数が多く、さらにその芯材上に合成樹脂を被覆させているため全体に太くなり、軽荷重用のプッシュプルコントロールケーブルのインナーケーブルとしては好ましくない。
【0009】
本発明では、特許文献2、3のコントロールケーブルにおける合成樹脂被覆層に形成した突条で摺動抵抗を低減する技術を金属単線ケーブルに適用し、前述した問題を解決し、簡易な構造でありながらも、アウターケーシングとの摺動摩擦を小さくすることにより、高い荷重効率を得ることができる単線のインナーケーブルとそのインナーケーブルを用いたコントロールケーブルを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の軽荷重用のインナーケーブル(請求項1)は、1本の金属線からなり、外周に軸方向に延びる3本以上の突条が形成されていることを特徴としている。
【0011】
このような軽荷重用のコントロールケーブルは、断面多角形で、稜線が前記突条となっているものが好ましい(請求項2)。また、前記突条の頂部の角度が130〜155度であるものが好ましい(請求項3)。さらに、隣接する突条の間に凹溝が形成されているものが好ましい(請求項4)。また、前記突条の頂部および付け根部が滑らかな円弧状に形成されているものが好ましい(請求項5)。さらに、前記突条の外接円の径が1.0〜1.5mmであるものが好ましい(請求項6)。また、前記突条が8〜12個形成されているものが好ましい(請求項7)。
【0012】
本発明の軽荷重用のコントロールケーブル(請求項8)は、前述のいずれかに記載のインナーケーブルと、そのインナーケーブルを摺動自在に収納するアウターケーシングとからなることを特徴とする。
このような軽荷重用のコントロールケーブルは、前記アウターケーシング内に、インナーケーブルが摺動する合成樹脂製のチューブを備えているものが好ましい(請求項9)。
【発明の効果】
【0013】
本発明の軽荷重用のインナーケーブル(請求項1)は、外周に3本以上の突条が形成されているので、アウターケーシング内を摺動させた場合に、どの方向に屈曲しても、その内周面を突条によりバランスよく支持することができるので摺動が安定する。また、それを簡易な構造で実現することができる。
【0014】
このような軽荷重用のインナーケーブルは、断面多角形で、稜線が前記突条となっている場合(請求項2)は、アウターケーシング内を摺動させた場合に、その内周面を突条によりバランスよく支持することができるので摺動が安定する。また、断面が多角形であるので製作は容易である。
さらに、前記突条の頂部の角度が130〜155度である場合(請求項3)は、突条の斜面がアウターケーシングの内周面と接近している。そのため、アウターケーシングとの間に大きな隙間が形成されないので、空気抵抗による摺動抵抗が少ない。
【0015】
隣接する突条の間に凹溝が形成されている場合(請求項4)は、突条同士の付け根部分の強度が高いので、耐久性が向上する。
また、前記突条の頂部および付け根部が滑らかな円弧状に形成されている場合(請求項5)は、突条の強度を高くすることができ、アウターケーシング内面と突条の頂部との摩耗を小さくすることができる。
さらに、前記突条の外接円の径が1.0〜1.5mmである場合(請求項6)は、アウターケーシングを曲率半径50mm以下に屈曲し、その屈曲させたアウターケーシングの内部でインナーケーブルを摺動させてもスムーズに操作することができ、耐久性も優れる。また、座屈しにくい。
前記突条が8〜12個形成されている場合(請求項7)は、一個の突条の接触面当たりの摩擦力が小さいので、摩耗しにくい。そして、インナーケーブルは、アウターケーシングの内周面で多くの摺動面により支持されるので、屈曲した配索においても座屈しにくい。また、突条の頂部が大きく突出していないので摩耗に対する強度も高い。
【0016】
本発明の軽荷重用のコントロールケーブル(請求項8)は、前述のいずれかに記載のインナーケーブルと、そのインナーケーブルを摺動自在に収納するアウターケーシングとからなるので、インナーケーブルのアウターケーシング内での摺動摩擦が少なく、荷重効率が高い。また、小さい曲率半径で屈曲させても、アウターケーシングの内周面を突条が支持しているため、座屈しにくい。さらに、1つのサブアッセンブリとして扱うことができる。
このような軽荷重用のコントロールケーブルは、前記アウターケーシング内に、インナーケーブルが摺動する合成樹脂製のチューブを備えている場合(請求項9)は、さらに摺動摩擦を少なくすることができ、荷重効率を高くすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
つぎに図面を参照しながら本発明の軽荷重用のインナーケーブルおよびコントロールケーブルの実施形態を説明する。図1は本発明のコントロールケーブルの実施形態を示す断面図、図2aは本発明のインナーケーブルの一実施形態を示す断面図、図2bは本発明のインナーケーブルの他の実施形態を示す断面図、図2cは図2aの部分拡大断面図、図3aは無負荷摺動抵抗および荷重効率試験に用いたアウターケーシングの配索経路を示す概略図、図3bは耐久試験に用いた装置を示す概略図である。
【0018】
本発明のコントロールケーブルはドアロック用あるいはヒータコントロール用として用いることができる。なお、以下の説明では上述のコントロールケーブルを代表させて説明するが、本発明のコントロールケーブルは、これらに限定されるものでなく、種々の軽荷重用のコントロールケーブルに適している。
【0019】
図1に示すコントロールケーブル1は、アウターケーシング2と、そのアウターケーシング2の内部に摺動自在に収納されるインナーケーブル3とからなる。
【0020】
前記アウターケーシング2は、ポリエチレンからなるチューブ状のライナー4と、そのライナー4の外周面に互いに間隔を設けずに配置された16本の金属素線5からなるシールド層と、そのシールド層を被覆するポリプロピレンからなる被覆層6とからなる。前記シールド層を構成する金属素線5の材料は、硬鋼線などであり、その径は、例えば0.5mm程度である。そのときのライナー4の内径はインナーケーブル3の外径(突条を結ぶ外接円の径。以下、同じ)に対し、0.15〜0.45mm程度大きくしているものが好ましい。なお、ライナー4の内径は1.35〜1.65mmが好ましい。
【0021】
図2aに示す前記インナーケーブル3は、断面略多角形状であり、外周に稜線からなる断面略三角形の山形状の突条7が軸方向に沿って設けられている。この実施形態では断面正10角形である。ただし8角形、9角形、11角形あるいは12角形も好ましい。インナーケーブル3の材質は、鋼線、硬鋼線、ステンレス鋼線、ブルーイング線あるいはオイルテンパー線が好ましく、特に硬鋼線が好ましい。これらの金属素線の外表面には亜鉛メッキ、亜鉛アルミニウムメッキなどの防錆処理を施すのが好ましい。
【0022】
図2cに示すように、突条7の頂部7aから左右に延びる斜面部7b、7bの角度αは、断面形状によって異なるが、例えば60〜155度が好ましく、特に130〜155度が好ましい。前記角度αが130〜155度であると、突条7の斜面部7bの傾斜は緩やかであるので、アウターケーシング2の内周面と接近している。そのため、アウターケーシング2との間に大きな隙間が形成されないので、空気の移動による抵抗が少ない。また、突条7の頂部7aが大きく突出していないので摩耗に対する強度も高い。
【0023】
また、突条7はほぼ等間隔に配置するのが好ましい。突条7の本数は3本以上にすると、アウターケーシング2の内周面と3本の突条7とが摺動するため、摺動が安定する。突条7が2本以下の場合は、不安定になる。また本数が少ない場合は、1本の突条7当りの摺動抵抗が大きくなるので、摩耗しやすくなる。また、インナーケーブル3とアウターケーシング2との間の隙間が大きくなり、空気が摺動の抵抗となりやすい。さらに、アウターケーシングの内周面でインナーケーブル3を支持する箇所が少ないので、屈曲した配索において座屈しやすい。
【0024】
一方、突条7の本数が多い場合は、インナーケーブル3はアウターケーシング2の内周面の多くの箇所で支持されるため、摺動が安定する。しかし、アウターケーシング2との接触面積が大きくなると、摺動抵抗が大きくなり、後述する荷重効率が低下する。そのため、突条7の本数としては、6〜12本が好ましく、特に8〜10本が好ましい。
【0025】
なお、それぞれの突条7は同じ形状に成形すると、摺動抵抗が特定の突条7に偏らないので、摩耗を低減することもできるし、同じ形状の突条7を形成するほうが、インナーケーブル3の製作を容易にする。
【0026】
図2aのインナーケーブル3は断面形状が正10角形であるので、前記角度αが144度である。正8角形の場合は、突条7の本数は8本で、前記角度αが135度となる。同様に、正12角形の場合は、前記角度αが150度である。
【0027】
前記インナーケーブル3の突条7の頂部7aを結ぶように外接円を想定した場合に、その外接円の直径は、前記アウターケーシング2のライナー4の内径より小さく、1.0〜1.5mmが好ましく、特に1.0〜1.2mmであるのが好ましい。
【0028】
図2bに示すインナーケーブル8は、10本の突条7を備えており、突条7の頂部7aは外に向かって凸となる滑らかな円弧状であり、隣接する突条の間の付け根部7cは内に向かって凸となる滑らかな円弧状の凹溝であり、いずれも角部を取り除いている。そのため、摺動抵抗をさらに低下させることができ、摩耗にも強い。なお、その円弧の曲率半径は0.05〜0.10mmが好ましい。突条7の高さ(付け根部7cから頂部7aまでの高さ)は、0.05〜0.10mmが好ましい。このインナーケーブル8の材質も図2aのインナーケーブル3と同一のものが用いられる。
【0029】
このようなインナーケーブル3、8は、1.2〜2.5mmの断面円形の金属素線を単一もしくは複数のダイスを用いて引抜加工することにより、製造することができる。そうすることで、軸心方向に引き延ばされ、断面積が減少し、たとえば外径(外接円)1.0〜1.5mmの突条7を備えたインナーケーブル3、8を得ることができる。前記実施形態の突条はいずれも軸心と平行にまっすぐに延びているが、撚り線のように軸線まわりに螺旋状に形成することもできる。
なお、突条7は軸方向に連続して配置されているが、軸方向に所定の間隔で設けることもできる。
【実施例】
【0030】
次に、実施例および比較例を挙げて本発明の軽荷重用コントロールケーブル1の性能を示す。
【0031】
[実施例1]
図2aに示すような断面正10角形で、外接円の直径が1.2mmのインナーケーブルを実施例1とした。材質は硬鋼線で、外周には亜鉛メッキを施している。
【0032】
[実施例2]
図2bに示すように、それぞれ曲率半径0.1mmの円弧状断面の突条7および凹溝を備えている以外は実施例1と同様のインナーケーブルを実施例2とした。
【0033】
[比較例1]
突条を有しておらず、断面が直径1.2mmの円形状のインナーケーブルを比較例1とした。材質および表面処理は実施例1の場合と同一である。
【0034】
[座屈強度]
実施例1、2および比較例1のインナーケーブルをそれぞれ30mm(表1のL=30)および40mm(表1のL=40)の長さに切断したサンプルの座屈強度を測定した。サンプルはそれぞれ3個製作した。その結果を表1に示す。
【0035】
【表1】

【0036】
表1における符号n表1は、サンプルの試験番号を示し、AVEは3個のサンプルの平均値である。
表1に示すように、突条が形成された実施例1および実施例2では、比較例1に比して、断面積が小さくなった分だけ座屈強度も小さくなっている。しかしいずれの場合も、求められる座屈強度の下限は満たしている。
【0037】
[無負荷摺動抵抗・荷重効率]
次に、実施例1、2および比較例1の全長1700mmのインナーケーブルにグリースを塗布し、図1に示す形態のアウターケーシングに挿入して、図3aの配索により無負荷摺動抵抗および荷重効率を測定した。アウターケーシングのライナーはポリエチレン製で、内径1.5mmである。シールド層は16本の金属素線からなり、1本の径は0.5mmである。被覆層はポリプロピレン製であり、全体の外径が4.2mmとなるように被覆している。そして、その全長は700mmのものを用いた。
【0038】
図3aに示すようにアウターケーシング2は、曲率半径100mmで180度で屈曲する屈曲部Aと、反対側に曲率半径100mmで90度屈曲する屈曲部Bとからなる配索とした。
【0039】
インナーケーブルの一端に負荷荷重Wが10Nあるいは50Nのバネ9を連結し、他端に押し引き測定器を取り付けて、ストローク距離30mmの押し引き操作をして、引張操作力Fを測定した。無負荷摺動抵抗を測定する場合はバネ9を連結させずに測定した。荷重効率は、(負荷荷重W/操作力F)×100%で計算した。サンプル数はそれぞれ4個である。測定結果およびを表2に示す。
【0040】
【表2】

【0041】
表2中に示すNLF(N)は、無負荷摺動抵抗を示す。また、η(%)は荷重効率を示す。荷重効率ηに付した添え字のW50は負荷荷重が50N、W10は負荷荷重が10Nであったことを示す。その他の記号は表1と同じである。
表2から実施例1および実施例2の無負荷摺動抵抗は、比較例1と比べて半減していることが分かる。また、荷重効率も比較例1よりも高くなっていることがわかる。
【0042】
[耐久試験]
次に、実施例1および比較例1の耐久試験について説明する。その様子を図3bに示す。このときのアウターケーシング2の配索は曲率半径100mmで180度曲げている。インナーケーブルの一端にはエアシリンダ8が連結され、他端にはバネ9が連結されている。測定条件は、ストローク20mm、フルストロークス時のバネ9による負荷荷重が49Nおよびフルストローク後のストッパ停止時張力が98Nで0.5s以上である。また引張り速度は15〜30mm/sであり、耐久回数は5万回である。
表3に、前記耐久テスト前・後の無負荷摺動抵抗および荷重効率の値を示す。
【0043】
【表3】

【0044】
表3から分かるように、実施例1および比較例1ともに5万回の耐久テストを満足した。耐久テスト前後の無負荷摺動抵抗の値は実施例1では変化はほとんど確認できなかった。一方、比較例1ではわずかに上昇した。
また、荷重効率を比べると、実施例1および比較例1ともに低下しているが、実施例1の方が荷重効率の低下の程度が少ない。
【0045】
上述したように、実施例1および実施例2のコントロールケーブルは表1で説明したように比較例1と比べて座屈強度は劣るものの、無負荷摺動抵抗が減少しており、表2に示す荷重効率が向上している。そして、耐久テスト前後においても、性能の劣化は見受けられなかった。そのため、軽荷重のコントロールケーブルとして有効である。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】図1は本発明のコントロールケーブルの実施形態を示す断面図である。
【図2】図2aは図1のインナーケーブルの断面図、図2bは図1bのインナーケーブルの他の実施形態を示す断面図、図2cは図2aの部分拡大断面図である。
【図3】無負荷摺動抵抗および荷重効率試験に用いたアウターケーシングの配索経路を示す概略図、図3bは耐久試験に用いた装置を示す概略図である。
【図4】図4は従来の技術を示す図である。
【0047】
1 コントロールケーブル
2 アウターケーシング
3 インナーケーブル
4 ライナー
5 金属素線
6 被覆層
7 突条
7a 頂部
7b 斜面部
7c 付け根部
8 シリンダ
9 バネ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1本の金属線からなり、外周に軸方向に延びる3本以上の突条が形成されている軽荷重用のインナーケーブル。
【請求項2】
断面多角形で、稜線が前記突条となっている請求項1記載の軽荷重用のインナーケーブル。
【請求項3】
前記突条の頂部の角度が130〜155度である請求項2記載の軽荷重用のインナーケーブル。
【請求項4】
隣接する突条の間に凹溝が形成されている請求項1記載の軽荷重用のインナーケーブル。
【請求項5】
前記突条の頂部および付け根部が滑らかな円弧状に形成されている請求項4記載の軽荷重用のインナーケーブル。
【請求項6】
前記突条の外接円の径が1.0〜1.5mmである請求項1記載の軽荷重用のインナーケーブル。
【請求項7】
前記突条が8〜12個形成されている請求項1記載の軽荷重用の軽荷重用のインナーケーブル。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれかに記載のインナーケーブルと、
そのインナーケーブルを摺動自在に収納するアウターケーシングとからなる軽荷重用のコントロールケーブル。
【請求項9】
前記アウターケーシング内に、インナーケーブルが摺動する合成樹脂製のチューブを備えている請求項8記載の軽荷重用のコントロールケーブル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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