説明

軽量ハンドグリップ及びその製造方法

【課題】使用する材料の量を最小限で軽量なハンドグリップを提供する。
【解決手段】軽量ハンドグリップ8は、柔軟な材料で構成された管状スリーブ部12を備え、管状スリーブ部12は、シャフトを受け入れることが可能な内径に形成された開口端部と、管状スリーブ部12に突き当て端部を形成する壁部を備え、壁部の外径は記管状スリーブ部12の外側面の直径よりも大径をなし、柔軟な材料で構成された管状グリップ部14を備え、管状グリップ部14は、管状スリーブ部12の外径よりも大きな内径に形成された開口端部と、管状グリップ部14の一端部は突き当て端部の外縁に対し柔軟に結合されており、突き当て端部及び管状スリーブ部12の外側面を覆うことが可能なように柔軟に形成されており、管状スリーブ部の外側面の、管状グリップ部の内側面及び管状スリーブ部の外側面とによって形成される環状空間に配置され、柔軟な材料で構成された芯部16を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、柔軟なハンドグリップに関するものである。
【背景技術】
【0002】
本発明はといった、衝撃を受ける道具、特に、ハンマーや、テニスラケット、ゴルフクラブ等のスポーツ用品の、ハンドル又はシャフトに適用される形式のグリップに関するものである。
【0003】
この種のハンドグリップは、一般的にゴムやエラストマー等の、しなやかで柔軟性のある材料により型成形され、ハンドルや、道具の手で握る部分に装着される。かかる道具のためのハンドグリップは、道具のハンドル部に摩擦によって保持される必要があり、更に、使用者の手にしなやかで柔軟性のあるグリップ表面を提供する必要がある。
【0004】
特に、これらの道具は、ゴルフクラブ、テニスラケット、ハンマー又はショベル等の道具の如く、使用者によって、弓状或いはスウィング動作を行うように使用されるものである。
【0005】
よって、ハンドグリップの硬度としては、使用者の手に良好な保持性を確保するだけではなく、反復使用により手まめができる不快を避けるために、しなやかで柔軟性の高い表面となるような硬度値が求められる。
【0006】
しかしながら、使用者の手に馴染む柔軟な表面を提供するための材料硬度は、結果として、グリップに相当量の材料を必要とし、道具の重量増加を来たすこととなり、必要な材料の量の増加と、製造コストの増大とを招くこととなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、道具に使用される、しなやかで柔軟性が高く軽量のハンドグリップであって、使用者にとって十分な柔軟性を備えるグリップであり、道具を激しく使うような場合であっても保持し易く、しかも、使用する材料の量も最小限で軽量な、ハンドグリップが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、例えば、ハンマー、ショベル、ゴルフクラブ、テニスラケット等の道具のハンドル又はシャフトに装着される軽量ハンドグリップについて開示するものであり、道具のハンドルを保持するための柔軟な材料で形成された内側管状スリーブ部と、柔軟な材料で形成され、その内部で前記内側管状スリーブと壁部によって結合された管状グリップ部とを備え、前記壁部は突き当て端部を構成するものであり、前記管状スリーブ部と前記管状グリップ部との間に配置されたものである。前記管状グリップ部は、前記管状スリーブ部と前記管状グリップ部とによって、前記環状スリーブ部の外表面に形成された、環状空間に配置される芯部と共に、前記管状スリーブ部を覆うように、前記管状スリーブ部に対して表裏反転可能に作られている。
【0009】
本発明の別の実施の形態では、前記管状グリップ部は、前記管状スリーブ部の開口端を取り囲むように柔軟に結合され、前記管状スリーブに対して表裏反転可能に構成されている。
【発明の効果】
【0010】
本発明はこのように構成したので、道具に使用される、しなやかで柔軟性が高く軽量のハンドグリップであって、使用者にとって十分な柔軟性を備えるグリップであり、道具を激しく使うような場合であっても保持し易く、しかも、使用する材料の量も最小限で軽量な、ハンドグリップを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の好適な実施の形態に係る、ハンドグリップ組立体の断面図である。
【図2】本発明の好適な実施の形態に係る、1ピース構造のプリカーサーグリップ部材の断面図である。
【図3】芯部材の一例を示す断面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る製造方法のブロック図である。
【図5】本発明の別の実施の形態に係る、1ピース構造のプリカーサーグリップ部材の断面図である。
【図6】図5と同様の断面図であり、発泡性材料からなる芯部がプリカーサーグリップ部材に挿入された状態を示すものである。
【図7】本発明の別の実施の形態に係る、ハンドグリップ成形品の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の実施の形態は、ハンドグリップに関し、特にゴルフクラブのグリップへの利用に適したものである。なお、添付図及び説明を参照することで、このハンドグリップは、その他の様々な、衝撃を受けるスポーツ用品及び道具に適用可能であることは理解されるであろう。したがって、本発明の実施の形態に係るハンドグリップは、当然にゴルフクラブのグリップに限定されるものではない。
【0013】
図1には、本発明の実施の形態に係る軽量ハンドグリップ8が示されている。ハンドグリップ8は、図2に最も適切な態様が示された、プリカーサー(precursor)グリップ部材10から形成されるものである。プリカーサーグリップ部材10は、以下に詳述するように、管状スリーブ部12と、管状グリップ部14と、これら両者12、14によって挟持された芯部16とを備えるものである。
【0014】
図2に示される、本発明の第1の実施の形態に係るプリカーサーグリップ部材10は、ラバー、シリコン又はエラストマー等の、柔軟性を有する材料により1ピース構造に成形されている。このプリカーサーグリップ部材10は、管状グリップ部14に対して壁部18によって結合された管状スリーブ部12を含み、壁部18は、管状スリーブ部12と管状グリップ部14とのほぼ中間部に配置されたものである。壁部18は、追って詳述するように、グリップの突き当て端部に配置されるものであり、その理由も追って詳述する。壁部18は、図2に示されているように円盤状をなし、又、理解されるように、後述の如く、例えば半球形相当の形状等、他の形状を採用することも可能である。管状スリーブ部12には、内側面20及び外側面22が含まれ、これらによって、壁部18とは反対側の開口端部と共に、管状スリーブ部12の厚みが確定されるものである。管状スリーブ部12の開口端部24は、管状スリーブ部12に、例えば、図1に一点鎖線で示されるゴルフクラブのシャフトのような道具のシャフトを、スライド可能に嵌合させることが可能な、内径32を有している。本発明の実施の形態において、管状スリーブ部12の厚みは、内側面20及び外側面22によって様々に決定されるものであり、図示された適用例に係る一実施形態に限れば、その厚みは、0.25ミリメートル(mm)から1.0mm程度である。他の実施の形態によれば、この厚みは、約3.0mm以上、或いはそれ以上の範囲とすることが可能である。
【0015】
本発明の実施の形態に係る壁部18は、概略円盤状をなし、その外周部の外径26は、管状スリーブ部12の外側面の外径28よりも大径となっている。壁部18には、好ましくはその中心部に、シャフトに端部グリップとして装着する際の排気を緩和するための通気口30が設けられている。壁部18は、六角形又は八角形等の特定の形を採用することも可能である。壁部18の厚みは、本発明の実施の形態において様々に決定されるものである。一つの実施の形態としては、壁部18の厚みは、1.25mmから1.6mm程度の範囲に設定される。
【0016】
管状グリップ部14は、管状スリーブ部12と同様の又は異なる弾性材料によって成形され、壁部18の外縁34を取囲むようにして柔軟に結合されている。管状グリップ部14の外側面の外径36は、管状スリーブ部12の外径28よりも大径となっている。管状グリップ部14の内径38もまた、管状スリーブ部12の外径28よりも大径となっており、そのサイズは、図中、矢印A、Bで示されるように、管状グリップ部14が表裏反転され、管状スリーブ部12の外側面22を覆うように折り返された状態において、壁部18の外径26と協働して、管状グリップ部14の内側に位置する面44と、管状スリーブ部12の外側面22との間に、環状空間40が形成されるように、設定されている。図2に示される一点鎖線は、環状空間40を形成するために、管状グリップ部14が管状スリーブ部12を覆うように折り返されたときの位置を示している。管状グリップ部14が折り返され、管状スリーブ部12を覆うように表裏反転された状態のとき、壁部18は、図1に示されるように、ハンドグリップの突き当て端部となる。管状グリップ部14の端部52は、管状スリーブ部12の端部53又は外側面22に対し取り付けられ、溶着又は、接着、融合、部材同士を密着させる機械的手法その他の手法により、完全に接合される。管状グリップ部14の厚みは、内側面42と外側面44との間の距離により決定されるものである。一例として、その厚みは、0.25mmから1mm程度である。なお、管状グリップ部14、管状スリーブ部12及び壁部18の厚みの寸法は、様々な適用対象毎に異なるものであり、本説明で開示された対象物に制限される意図ではないことは、当然に理解されるであろう。又、管状グリップ部14の、壁部18の反対側には、開口端部46が含まれている。管状グリップ部14の外側面44の開口端部46近傍には、付随的にテーパーフランジ部48が含まれている。この、テーパーフランジ部48は、開口端部46の外側に向かって下降傾斜している。他の実施の形態では、このフランジ部48は、内側面42に、開口端部46の外側向かって上記と同様の傾斜を有するものであっても良い。加えて、フランジ部48の壁部18側に、アンダーカット部50を配置しても良い。フランジ部48及び付随的なアンダーカット部50は、溶着施工される間、管状グリップ部14を管状スリーブ部12に、機械的に保持させるために用いられるものである。
【0017】
図3には、弾性変形可能な材料でプリフォーム(pre-formed)された芯部16が図示されている。一例として、硬化性フォーム材であって、低比重かつ高密度クローズドセル(closed sells)により、管状スリーブ部の外側面及び環状空間40に適合するサイズの穴54を具備するほぼ円錐形に、成形されている。他の実施の形態では、芯部16は、管状スリーブ部12の外側面22の、所望の環状空間40に直接的に発泡成形されるようにして配置される。一例として、芯部16の比重は0.02から0.05の範囲にある。
【0018】
図示の例に限れば、芯部16の材料として、エチレン・プロピレン・ジエン・モノマー(EPDM)、特に、EPDM成形材料を用いることが適切であることが、確認されている。他の好適な材料も含まれるが、膨張したポリエチレンフォームに限定されるものではない。本実施の形態では、デュロメーターによるショアAスケールにて20−50の硬度の硬化性材料が適切である。しかしながら、グリップ部の保持性とクッション性とに適う、他の軽量な硬化性材料を用いることも可能である。
【0019】
続いて、図5に開示された、本発明の別の実施の形態に係るハンドグリップ部材10’について説明するが、上記実施の形態と同様の構成部分については、説明を省略する。この別例では、管状グリップ部14’は、管状スリーブ部材12’の開口端部24’の周囲に対して柔軟に結合されており、管状スリーブ部12’の外側面22’にフランジ部48’が設けられている。図2に示され、説明された実施の形態と同様に、芯部16が管状スリーブ部12’の外側面22’に配置され、管状グリップ部14’が表裏転換されて芯部16及び管状スリーブ部12’が覆われる。管状グリップ部14’の端部52’が、突き当て端部18’の外縁34’の肩部56に当接され、ハンドグリップ10’が形成される。図5には、選択的に付されるデザイン的印章58が示されており、これは、管状グリップ部14’の内側面42’に成形され、これは、管状グリップ部14’が表裏転換されることで、表面に現れる。
【0020】
図6には、図5と同様の断面図であり、管状スリーブ部12’の外側面22’に芯部16が挿入された状態が示されている。芯部16は、図2に示された例で説明したとおり、図3に示される態様でプリフォームされた管状スリーブ部12’に被覆されるものである。選択的に、芯部16は、管状スリーブ部12’の外側面22’に型成形することも可能である。
【0021】
図7には、一体成形された管状グリップ部14’が表裏反転され、突き当て端部18’の外縁34’の肩部56に当接して、溶着されたハンドグリップ8’の断面図が示されている。
【0022】
戻って、ハンドグリップ8、8’の製造方法がフローチャートで示されている図4を参照する。プリカーサーグリップ部材10、10’は、柔軟な材料による1ピース構造であり、形状は前述の通りである。プリカーサーグリップ部材10、10’は、射出成形又は加圧成形等の成形技術によって成形されるものである。次に、芯部16が管状スリーブ部12、12’の外側面22、22’に配置される。芯部16はプリフォームされ、単に、穴54を管状スリーブ部に滑り込ませることで一体化する。又は、選択的に、例えば2つの半球状の半分又は四分割ピースとして、プリフォームされた芯部16が成形され、それらの分割ピースが外側面22、22’に配置されるものである。その他の選択可能な方法として、芯部16を管状スリーブ部12、12’の外側面22、22’上に型成形することも可能である。更に別の、芯部16を管状スリーブ部12、12’の外側面22、22’に配置する手法としては、管状グリップ部の端部52、52’を固定して管状空間40を形成し、この管状空間40に芯部16を射出成形するものが挙げられる。この方法によれば、図4の最終工程及びその前の工程で、既に管状グリップ部は表裏転換済みとなっている。
【0023】
本発明の実施の形態に係るハンドグリップ8の握り感は、デュロメーターによるショアAスケールにて35−75程度の範囲の硬度の場合に、満足するものとなる。理解されるように、グリップを把持して道具により俊敏に又は強く力を加えた動作を行う際に、必要とされる柔軟性及び握り感を得るために、使用者に満足な握り感を与えるための、他の材料も利用可能である。
【0024】
理解されるように、図示されたハンドグリップは、ゴルフクラブのハンドグリップへと適用した場合であり、管状グリップ部の他の部分の直径と比較して小径の芯部を備えているが、これらの寸法比率は、ハンマー、大ハンマー、ショベル等の道具のためのハンドグリップへの適用に際しては、道具の大きさを考慮して決定されるものである。
【0025】
本発明の実施の形態において開示された、道具のための柔軟で比較的軽量のハンドグリップは、弾性を有する発泡芯部が、管状スリーブ部と管状グリップ部との間に配置されてなるものである。
【0026】
以上のごとく、本発明の一例を実施の形態に基づき説明したが、本発明の特許請求の範囲を越えない限り、種々の変更や置換が可能であることは、当業者にも理解されるであろう。
【符号の説明】
【0027】
8:軽量ハンドグリップ、8’:ハンドグリップ、10:プリカーサーグリップ部材、10’:ハンドグリップ部材、 12、12’:管状スリーブ部、 14、14’:管状グリップ部、16:芯部、18:壁部、18’:突き当て端部、20:管状スリーブ部の内側面、22:管状スリーブ部の外側面、24:開口端部、26:壁部の外径、28:管状スリーブ部の外径、30:通気口、32:管状スリーブ部の内径、 34、34’:壁部の外縁、36:管状グリップ部の外径、38:管状グリップ部の内径、 40、40’:環状空間、 42、42’:管状グリップ部の内側面、 44、44’:管状グリップ部の外側面、46:管状グリップ部の開口端部、48:テーパーフランジ部、48’:フランジ部、50:アンダーカット部、 52、52’:管状グリップ部の端部、53:管状スリーブ部の端部、54:穴、56:肩部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
軽量ハンドグリップであって、該軽量ハンドグリップは、
柔軟な材料で構成された管状スリーブ部を備え、該管状スリーブ部は、シャフトを受け入れることが可能な内径に形成された開口端部と、前記管状スリーブ部に突き当て端部を形成する壁部を備え、該壁部の外径は前記管状スリーブ部の外側面の直径よりも大径をなし、
柔軟な材料で構成された管状グリップ部を備え、該管状グリップ部は、前記管状スリーブ部の外径よりも大きな内径に形成された開口端部と、該管状グリップ部の一端部は前記突き当て端部の外縁に対し柔軟に結合されており、前記突き当て端部及び前記管状スリーブ部の外側面を覆うことが可能なように柔軟に形成されており、
前記管状スリーブ部の外側面の、前記管状グリップ部の内側面及び前記管状スリーブ部の外側面とによって形成される環状空間に配置され、柔軟な材料で構成された芯部を備えることを特徴とする軽量ハンドグリップ。
【請求項2】
前記芯部は、硬化性フォーム材により構成されていることを特徴とする請求項1記載の軽量ハンドグリップ。
【請求項3】
前記芯部は、エチレン・プロピレン・ジエン・モノマーフォーム材により構成されていることを特徴とする請求項2記載の軽量ハンドグリップ。
【請求項4】
前記管状グリップ部の外側面の開口端部近傍には、環状のテーパーフランジ部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の軽量ハンドグリップ。
【請求項5】
前記フランジ部の前記突き当て壁部側の縁に、アンダーカット部が形成されていることを特徴とする請求項4記載の軽量ハンドグリップ。
【請求項6】
前記芯部は、比重0.02から0.05の範囲の材料により構成されていることを特徴とする請求項2記載の軽量ハンドグリップ。
【請求項7】
デュロメーターによるショアAスケールにて、35−75の範囲の硬度に構成されていることを特徴とする請求項1記載の軽量ハンドグリップ。
【請求項8】
前記芯部は、比重0.02から0.05の範囲の材料によりプリフォームされ、前記管状スリーブ部の外側面に滑り込ませることで一体化されるための穴を備えることを特徴とする請求項2記載の軽量ハンドグリップ。
【請求項9】
前記芯部は、低比重かつ高密度のクローズドセルフォーム材により構成されていることを特徴とする請求項2記載の軽量ハンドグリップ。
【請求項10】
軽量ハンドグリップの製造方法であって、
管状スリーブ部と、管状グリップ部と、両者の間に配置され両者を結合する壁部とを有する1ピース構造のプリカーサーグリップ部材を成形し、
前記管状スリーブ部の外側面に芯部を配置し、
前記管状グリップ部を、前記壁部と前記芯部とを覆うように折り返して、ハンドグリップを構成し、
前記管状グリップ部の端部と前記管状スリーブ部の端部とを閉じて、軽量グリップを構成する、各ステップを含むことを特徴とする軽量ハンドグリップの製造方法。
【請求項11】
前記管状グリップの開口端部に、環状のテーパーフランジ部を設けるステップを含むことを特徴とする請求項10記載の軽量ハンドグリップの製造方法。
【請求項12】
前記芯部を、低比重かつ高密度のクローズドセルフォーム材により成形するステップを含むことを特徴とする請求項10記載の軽量ハンドグリップの製造方法。
【請求項13】
前記芯部に、比重0.02から0.05の範囲の材料を用いることを特徴とする請求項10記載の軽量ハンドグリップの製造方法。
【請求項14】
前記管状スリーブ部の外側面に芯部を配置するステップにおいて、前記管状スリーブ部の外側面に前記芯部を型成形することを特徴とする請求項10記載の軽量ハンドグリップの製造方法。
【請求項15】
前記管状スリーブ部の外側面に芯部を配置するステップにおいて、前記芯部を硬化性フォーム材により、前記管状スリーブ部の外側面に滑り込ませることが可能なサイズの穴を有する円錐状に成形することを特徴とする請求項10記載の軽量ハンドグリップの製造方法。
【請求項16】
軽量ハンドグリップであって、該軽量ハンドグリップは、
柔軟な材料で構成された管状グリップ部を備え、該管状グリップ部は、内側面及び外側面と、前記内側面の内径と同一径の開口端部とを含み、
柔軟な材料で構成された管状スリーブ部を備え、該管状スリーブ部は、その内径と同一径の開口端部と、その外径と同一径の壁部とを含み、前記管状スリーブ部は、前記管状グリップ部の前記開口端部の近傍で前記管状グリップ部の外縁に対し柔軟に結合され、前記管状スリーブ部は内側面、及び、その外径と同一径の外側面を備え、該外側面の外径は、前記管状グリップ部の内径よりも小さく、前記管状グリップ部は、前記管状スリーブ部の外側面を覆い、前記感情スリーブ部の壁部の外縁に取り付けられて、前記管状グリップ部の内側面と前記管状スリーブ部の外側面との間に、環状空間を形成するように構成されており、
前記管状スリーブ部の外側面の環状空間に配置された、柔軟な材料により構成される芯部を備えることを特徴とする軽量ハンドグリップ。
【請求項17】
前記芯部は、前記芯部は比重0.02から0.05の範囲の、硬化性フォーム材により構成されていることを特徴とする請求項16記載の軽量ハンドグリップ。
【請求項18】
軽量ハンドグリップの製造方法であって、
環状スリーブ部の開口端部の外縁に柔軟に結合される管状グリップ部を含み、前記環状スリーブ部の他方の端部に壁部を含み、該壁部は、前記環状スリーブ部の外径よりも大きな外径を有し、前記環状グリップ部は、前記環状スリーブ部の外径よりも大きな内径を有する、1ピース構造のプリカーサーグリップ部材を柔軟な材料により成形し、
前記環状スリーブ部の外側面と前記管状グリップ部の内側面との間に、環状空間を形成するように、前記管状グリップ部で前記環状スリーブ部を覆い、
前記環状空間に芯部を配置する、各ステップを含むことを特徴とする軽量ハンドグリップの製造方法。
【請求項19】
前記管状グリップ部の端部を、前記環状スリーブ部の端部の、壁部の外縁に固定するステップを含むことを特徴とする請求項18記載の軽量ハンドグリップの製造方法。
【請求項20】
前記環状空間に芯部を配置するステップにおいて、前記環状空間に前記芯部を型成形するステップを含むことを特徴とする請求項18記載の軽量ハンドグリップの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−264589(P2010−264589A)
【公開日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−113152(P2010−113152)
【出願日】平成22年5月17日(2010.5.17)
【出願人】(390033020)イートン コーポレーション (290)
【氏名又は名称原語表記】EATON CORPORATION
【Fターム(参考)】