説明

軽量且つ強固であって難燃性のダンネージプラットホーム収納バッグ及びバッグを積み込んだり小出ししたり使用したりするシステム

本発明は、軽量且つ強固であって難燃性材料で作られたダンネージプラットホーム収納バッグを提供し、このバッグは、使用されていないときにはダンネージプラットホームの健全性を保護する紫外線・天候・塵粒バリヤとなる。ダンネージプラットホーム収納バッグを利用してダンネージプラットホームを供給したり小出ししたり位置決めしたり追跡したり運搬したり転送したり保管したりするシステム及び方法が開示される。本発明の一実施形態では、ダンネージプラットホーム台及びこれに取り付けられた脚で構成された改造型ダンネージプラットホームをダンネージプラットホーム収納バッグの中に保管することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、軽量且つ強固であって難燃性材料で作られたダンネージプラットホーム収納バッグの一般的技術分野に関する。ダンネージプラットホーム収納バッグは、ダンネージプラットホーム台及びこの台に取り付けられた脚から組み立てられた改造型ダンネージプラットホームを収納することができる。ダンネージプラットホーム収納バッグは、使用されていないときにはダンネージプラットホームの健全性を保護する紫外線・天候・塵粒バリヤとなることができる。ダンネージプラットホーム収納バッグを利用してダンネージプラットホームを配給したり小出ししたり位置決めしたり追跡したり運搬したり転送したり保管したりするシステム及び方法が開示される。
【0002】
〔関連出願の説明〕
本願は、次の出願、即ち、
(1)2006年2月15日に出願された米国特許仮出願第60/773,454号(発明者:ヴァンス・エル・シーグル等(Vance L. Seagle et al.)、発明の名称:LIGHT WEIGHT, STRONG FIRE RETARDANT DUNNAGE PLATFORM BAG AND SYSTEM OF LOADING, DISPENSING AND USING BAG)(代理人事件番号:ADEX−01005US0)、
(2)2006年6月30日に出願された米国特許仮出願第60/817,868号(発明者:ヴァンス・エル・シーグル等、発明の名称:FREIGHT FORWARDING SYSTEM)(代理人事件番号:ADEX−01018US0)、
(3)2006年6月30日に出願された米国特許仮出願第60/817,989号(発明者:ヴァンス・エル・シーグル等、発明の名称:SYSTEM FOR RETAINING LEGS ON A LIGHT WEIGHT THERMOPLASTIC DUNNAGE PLATFORM AND INSTALLING MOLDED LEGS ON A DUNNAGE PLATFORM DECK)(代理人事件番号:ADEX−01017US0)、及び
(4)2007年2月14日に出願された米国特許出願第11/675,049号(発明者:ヴァンス・エル・シーグル等、発明の名称:LIGHT WEIGHT, STRONG, FIRE RETARDANT DUNNAGE PLATFORM BAG, AND SYSTEM OF LOADING, DISPENSING AND USING BAG)(代理人事件番号:ADEX−01005US1)の優先権主張出願である。これら出願を参照により引用し、これらの記載内容全体を本明細書の一部とする。
【背景技術】
【0003】
木製梱包又は包装材料(WPM)に関する国際標準植物衛生監視(ISPM)−15の採択により、出荷用クレート及びダンネージプラットホーム(パレット)に用いられる全ての木材の人工乾燥処理が必要である。米国は、メキシコ国及びカナダ国と協力して、2005年9月16日付けでISPM−15規格の施行を開始した。施行の促進のための北米植物保護協会(NAPPO)戦略は、3つの段階で行われることになる。段階1(2005年9月16日乃至2006年1月31日)は、アカウントマネージャ及び不適格WPMの入った貨物と関連して郵送された通知による情報の説明を受けた上での法令遵守の実施を要求している。段階2(2006年2月1日乃至2006年7月4日)は、北米からの再輸出による法令違反のクレート及びパレットの拒絶を要求している。アカウントマネージャ及び他形式の不適格WPMの入った貨物に関して郵送された通知による説明を受けた上での法令遵守は、引き続き施行状態のままである。段階3(2006年7月5日)は、北米に入る規制されたWPMの全ての物品に関する完全施行を含む。不適格であって規制対象のWPMは、米国に入ることは許されないであろう。ISPM−15の採択は、木喰虫の持ち込みを可能にする木材運送製品に関して国々の間での関心の高まりを反映しており、かかる木喰虫としては、エイシアン・ロング・ホーンド・ビートル(Asian Long horned Beetle)、エイシアン・セラムバイシッド・ビートル(Asian Cerambycid Beetle)、パイン・ウッド・ネマトーデ(Pine Wood Nematode)、パイン・ウィルト・ネマトーデ(Pine Wilt Nematode)及びアノプロフォーラ・グラプリプウィニス(Anoplophora Glapripwnnis)が挙げられる。
【0004】
このため、木製ダンネージプラットホームは、製品の国際的輸送にとっては魅力のあるものではなくなっている。さらに、木製の表面は、衛生的ではない。というのは、かかる木製表面は、潜在的に、虫に加えて、カビや細菌を潜伏させる場合があるからである。このため、木製クレートは、一般に、食品や衛生的な状態を必要とする他の製品の輸送には不向きである。
【0005】
プラスチック製のダンネージプラットホーム又はパレットが知られており、これについてはナニア(Nania)に付与された米国特許第3,915,089号明細書及びウッズ等(Woods et al.)に付与された米国特許第6,216,608号明細書を参照されたい。なお、これら米国特許を参照により引用し、これらの記載内容全体を本明細書の一部とする。プラスチック製パレット製造法では、典型的には射出成形が行われ、それにより、プラスチック製パレットのコストが著しく増大する。プラスチック製パレットのこの初期投資費用に見合うようにするためには、パレットを大々的に再使用する必要がある。このように、プラスチック製パレットのプラスチック表面材は、木製パレットに関する衛生上の問題の幾つかを軽減するが、使用の繰り返しが必要とされるので、表面材は、非衛生的になる場合がある。その結果、食品及び衛生的な状態を必要とする他の製品の輸送に用いられた場合、プラスチック製パレットの費用が高いので、プラスチック表面材をクリーニングし、使用に先立って清潔に保つことが必要である。
【0006】
木製パレット製造業者の中には、フォームと木製表面材を組み合わせることにより、より衛生的な表面を作ろうとする業者がある。これらダンネージプラットホームには、これらの重量が重いこと、人工乾燥処理が必要な木材が存在すること、フォームが剥ぎ取られて木材表面材が露出する恐れがあるということを含む多くの欠点が依然として存在する。
【0007】
熱可塑性成形ダンネージプラットホームが知られている。ドメット(Dummett)に付与された米国特許第5,833,796号明細書は、ダンネージプラットホームを製造するために熱可塑性シートを予備成形剛性構造体に被着させることを開示しており、この米国特許を参照により引用し、その開示内容全体を本明細書の一部とする。
【0008】
【特許文献1】米国特許第3,915,089号明細書
【特許文献2】米国特許第6,216,608号明細書
【特許文献3】米国特許第5,833,796号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ダンネージプラットホームを衛生的にするために用いられる材料の如何に関わらず、衛生的なダンネージプラットホームを保管している間又は使用されていないときに衛生的なダンネージプラットホームを清潔に保つ分野においては問題が残っている。
【0010】
さらに、ダンネージプラットホームが木材で作られるかプラスチックで作られるかフォームで作られるか熱可塑性樹脂で作られるかとは関係なく、ダンネージプラットホームは、火災にとって燃料源であり、このため、火災の危険をもたらす。配給場所の内部であれ外部であれ、どちらにしても、荷降ろし後におけるダンネージプラットホームの保管は、重大な火災の危険性を増大させる。難燃性材料が知られているが、かかる難燃性材料は、ダンネージプラットホーム構成材料に首尾良く組み込まれることはなかった。このため、食品の運搬に適していて、軽量且つ安価であり、しかも火災の危険をもたらさない衛生的なダンネージプラットホームが要望されている。輸送対象の物質も又、火災の危険をもたらす場合があるので、ダンネージプラットホームそれ自体が難燃性であることは、幾らかは有益であるが、必要不可欠であるということではない。しかしながら、軽量且つ安価であり、しかも火災の危険をもたらさない空の衛生的なダンネージプラットホームを保管したり積み込んだり小出ししたり輸送したりする方法が要望されている。
【0011】
オプチレッジ(Optiledge:登録商標)足は、クレート又は輸送ユニットの底部に取り付けられるよう設計されたL字形の形をしていて、運搬器具としての役目を果たすことができる軽量且つ堅固でありしかも植物衛生的な成形足である。オプチレッジ(Optiledge:登録商標)は、或る場合には、積込み及び輸送ユニット用の木製パレットの代替手段として使用できる。輸送されるべき製品がデッキを収容している場合、オプチレッジ(Optiledge:登録商標)は、包装された製品と一体に作られるのが良く、かかるオプチレッジ(Optiledge:登録商標)は、包装製品の保管及び配送中、パレットとしての役目を果たすことができる。オプチレッジ(Optiledge:登録商標)又はこれに類似した任意の器具は、ユニットロードがオプチレッジ(Optiledge:登録商標)形器具を取り付けることができるデッキ表面を備えていない場合、不適当である。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の一実施形態では、軽量且つ強固であって難燃性材料で作られたダンネージプラットホーム収納バッグが開示され、このバッグは、使用されていないときにはダンネージプラットホームの健全性を保護する紫外線・天候・塵粒バリヤとなる。更に、ダンネージプラットホーム収納バッグを利用して空のダンネージプラットホームを積み込んだり保管したり小出ししたり位置決めしたり追跡したり運搬したりするシステム及び方法が開示される。
【0013】
本発明の変形実施形態では、足が損傷したダンネージプラットホームは、足を除去し、交換用足を取り付けることができるよう改造される。本発明の実施形態では、ダンネージプラットホームの損傷した足を除去するのが良く、そしてオプチレッジ(Optiledge:登録商標)足をダンネージプラットホームデッキに取り付けるのが良い。本発明の別の実施形態では、スタブを備えたダンネージプラットホームデッキが製造され、成形足が、スタブ中にプレス嵌めされ又はこれとは違ったやり方でダンネージプラットホームデッキに取り付けられる。本発明の種々の実施形態では、改造型ダンネージプラットホームをダンネージプラットホーム収納バッグ内に積み込むことができる。
【0014】
この発明の説明は、本発明の完全な説明ではなく又は本発明の範囲を限定するものではない。当業者であれば、ダンネージプラットホームを製造し、損傷したダンネージプラットホームの脚を補修する方法の他の実施形態を想到でき、この実施形態は、本発明の思想及び範囲に含まれる。明細書、図面及び特許請求の範囲検討から、本発明の別の特徴、観点及び目的並びに追加の特徴、観点及び目的を認識することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
樹脂製ダンネージプラットホームの供給及び他の利点、例えば貨物の安全性、人の安全性、便宜及び可燃性ダンネージプラットホームの保管と関連した火災の危険性に関する問題の解決と引き替えにカーゴリフト数量請負に係る航空貨物運送業に携わっている。依頼者は、木製パレットに関して負う運送料を支払うことに同意している。その見返りに、製造業者は、貨物を運送するのに十分な熱可塑性樹脂製ダンネージプラットホームの委託を請け負っている。製造キャパシティを依頼者に合わせて割振る航空貨物運送業者は、カーゴリフト数量請負の依頼者から清算的売買約定を必要とする。航空貨物運送業者は、依頼者のISPM−15に関する懸念を払拭したうえで貨物の総運送費(熱可塑性樹脂製ダンネージプラットホームの費用の差し引き後)の17〜33%を節減する。
【0016】
本発明の実施形態では、ダンネージプラットホーム製造業者(以下、「製造業者」という)、出荷する運送業者(以下、「運送業者」という)及び出荷すべき貨物を保有する製造業者(以下、「依頼者」という)は、互いに協力してISPM−15に関する問題を生じさせないで依頼者の貨物を安上がりの貨物運賃で出荷し、それにより有益な具体的且つ明確な結果を生じさせる。本発明の別の実施形態では、製造業者は、熱可塑性樹脂製ダンネージプラットホームを難燃性バッグに入れて出荷し、依頼者は、ダンネージプラットホームを吊り下げて保管するためにこの難燃性バッグを用いることができ、それにより、スペースが節約される一方で、火災の危険がなくなり、それにより有益な具体的且つ明確な結果が得られる。本発明の変形実施形態では、製造業者は、RFIDタグを付けたダンネージプラットホームを配給し、それにより、運送業者は、運送中、積荷を追跡することができ、それにより有益な具体的且つ明確な結果が得られる。
【0017】
ダンネージプラットホームを自分の依頼者に提供する運送業者は、重量節減の財政上の利益の保持と引き替えに手数料を免れ、他方、自分の依頼者に、(1)便宜の向上、(2)パレットを購入しなくても済むことに係る費用、(3)ISPM−15の問題がなくなること、(4)貨物の安全性の向上、(5)人に安全性の向上及び(6)依頼者からの請け負った貨物数量の増量を提供する。
【0018】
製造業者の生産施設は、(1)著しく可搬性が高く且つ安価であり、(2)どこでも容易に配備され、(3)1箇月当たり最高15,000のパレットを製造することができる。工場を運送業者の市場領域に容易に設置して製造業者の地方の依頼者にサービスを提供することができる。この拡張性に見合うことができる他の競合的なパレット生産は存在せず、製造業者の製造方法は、特許が付与されるのに十分である。
【0019】
各運送業者は、港又は市場地域に関して排他的な「代理店」権利を保証して15,000個のパレット(製造業者の機械ごと)を手数料免除の状態でカーゴリフト数量請負と引き替えに戦略的な依頼者に委託することにより15,000個のパレットの全月間生産割当てを事前販売することができる。最初の割当てが行われると、第2のユニットの事前販売が開始可能であり、最終的には主要な市場依頼者に第一優先権で完全に販売することができるようになる。この方式は、プログラム初公開に起因するあらゆる危険を除く。貨物届け先、運送料、貨物の種類、依頼者の規模の大きさ、依頼者の重要度及びプログラムが運送業者及び依頼者に提供するサービスの全体的価値に関する最適プロフィールに基づいて依頼者を選択することができる。
【0020】
運送業者の収益をパレット1個当たり40ポンドの貨物重量節減方式で計算することができ、パレット費用をこれら節減から製造業者に支払うことができ、後には、運送業者への現金の差額が残る。1ポンド当たり1ドルでは、各パレットは、15ドルの現金利益(1箇月225,000ドル)を運送業者に生じさせることができる。1ポンド当たり0.75ドルでは、各パレットは、或る市場では特に追加料金だけで1ポンド当たり80ドルという高い金額に達することを考慮すると、1箇月当たり75,000ドルを生じさせることができる。運送業者には現金に関するリスクがない。というのは、製造業者には節減による収入増加分からパレット1つ当たり25ドルが支払われ(依頼者の納品伝票の集計に続き)、残りは運送業者によって保持されるからである。運送業者の唯一の投資は、貨物領域を事前販売する販売努力のコストである。
【0021】
本発明の一実施形態では、ダンネージプラットホーム収納バッグは、ダンネージプラットホームを保管したり再積み込みしたり小出ししたり追跡したり運搬したりするモジュール式の軽量且つ堅固であり、紫外線カットであって難燃性のいたずら防止容器である。図1及び図2は、本発明のダンネージプラットホーム収納バッグの実施形態を示しており、この実施形態では、ダンネージプラットホーム収納バッグは、30.5m(120インチ)×1.27m(50インチ)×1.07m(42インチ)であり、その重さは3.2kg(7ポンド)である。別の実施形態では、ダンネージプラットホーム収納バッグは、スプレッダ及び台又はベースを有する。他の実施形態では、ダンネージプラットホーム収納バッグの寸法は、バッグ内に保管されるべきダンネージプラットホームの寸法に応じて様々であろう。本発明の一実施形態では、ダンネージプラットホーム収納バッグは、互いに縫い合わされた4つの側部と頂部と底部とから成っている。本発明の一実施形態では、約52〜78mm(20〜30インチ)だけ離された2つの平行なジッパを各々バッグの一方の側部に縫い込んでバッグの頂部から約13cm(5インチ)下のところであって且つバッグの底部から約1.0mの上のところでその側部に配置するのが良い。本発明では、当業者であれば理解されるように、「約」という用語は、寸法と共に用いられた場合、好ましい範囲がその最高50%のばらつきを有する場合があることを示している。本発明の別の実施形態では、ジッパは、バッグの全長にわたって延びている。別の実施形態では、両方のジッパを同時に開いたり閉じたりすることができるようにするためにコードひもが2つのジッパに取り付けられる。変形実施形態では、ダンネージプラットホーム収納バッグの1又は2以上の開口部を再密封するためにベルクロ(Velcro:登録商標)が用いられる。別の実施形態では、複数個のダンネージプラットホームを挿入したり取り出したり点検したりするために1又は2以上の再密封可能な開口部を用いるのが良い。
【0022】
図1は、引き伸ばし及び吊り下げに先立って22個のダンネージプラットホーム(これらの各寸法は、1219mm(48インチ)×1016mm(40インチ)×139mm(5.5インチ))を納めたダンネージプラットホーム収納バッグを示している。図1及び図2は、ダンネージプラットホーム収納バッグ材料が、一杯まで積込みの行われたダンネージプラットホーム収納バッグの取扱いを可能にするほど十分強固であることを示している。
【0023】
本発明の一実施形態では、バッグの材料は、バッグを巻き上げることができ、又、ダンネージプラットホーム収納バッグ及び輸送用バッグを小出しのために吊り下げたままにしておくことができるに足るほど強固である。本発明の実施形態では、熱可塑性樹脂製成形ダンネージプラットホームをダンネージプラットホーム収納バッグ内に積み込むことができる。本発明の実施形態では、熱可塑性樹脂製ダンネージプラットホームは、コアを熱可塑性樹脂層で被覆する前に、コア内に挿入されたRFIDタグを有する。この場合、台又はスプレレッダ内に設けられたRFIDリーダが、個々のダンネージプラットホーム内のRFIDタグを読み取ることができる。本発明の変形実施形態では、プラスチック製ダンネージプラットホームをダンネージプラットホーム収納バッグ内に積み込むことができる。別の実施形態では、1又は2以上のダンネージプラットホームに荷積みされた貨物をダンネージプラットホーム収納バッグ内に挿入することができる。種々の実施形態では、十分に強固な材料を用いるのが良く、シームを強化してプラスチック製ダンネージプラットホーム又は貨物の追加の重量を補償するのが良い。
【0024】
図1は、ダンネージプラットホームの手作業による挿入、取出し又は点検を行うためにジッパ付きバッグを開いたとき、22個のダンネージプラットホームを収納したダンネージプラットホーム収納バッグが安定したままであることを示している。図2は、ダンネージプラットホームを保持した表面上に長さ方向に位置するダンネージプラットホーム収納バッグ及びダンネージプラットホームの手作業による挿入、取出し及び点検のために開かれた2つのジッパを示している。
【0025】
図3は、全高が3.267m(128と11/16インチ)の運搬用台枠に取り付けられたダンネージプラットホーム収納バッグ300の斜視図である。本発明の実施形態では、ダンネージプラットホーム収納バッグ320は、頂部及び4つの側部を有し、4つの側部を底部側を形成する運搬用台に取り付けることができる。本発明の実施形態では、運搬用台枠350は、枠の内側に取り付けられたフランジを有し、このフランジは、ダンネージプラットホーム収納バッグの底部を密封するよう最も下に位置するダンネージプラットホーム(即ち、ダンネージプラットホーム停止トリガ910と接触状態にあるダンネージプラットホーム)に当接している。フランジは、運搬用台枠650とバッグ内に積み込まれたダンネージプラットホームのスタック中の最も下に位置するダンネージプラットホームの下部構造体又は側部との間にシールを形成するのに十分な剛性を保持した状態でダンネージプラットホームを小出しし又は再積み込みすることができるほどの可撓性のものである。本発明の種々の実施形態では、フランジを軟質ゴム又はプラスチックで作るのが良い。
【0026】
図3では、スプレッダプレート310が、積荷結束具330を介してこれを取り付けたバッグ320の長さ及び幅よりも僅かに大きい寸法を有している。本発明の実施形態では、スプレッダプレート310内に沈められたように位置するプレートを備えるフック340が、バッグ320を直立に保持するために用いられている。本発明の実施形態では、バッグは、頂部が密封されている。
【0027】
本発明の実施形態では、バッグ320は、寸法が1235mm(56と9/16インチ)×1101mm(43と3/8インチ)の運搬用台枠又は台350内に嵌まり込み、運搬用台枠の4つの隅には4個の車輪が取り付けられている。本発明の一実施形態では、車輪をこれらの回転軸線が台枠の長さに垂直であるような向きに固定することができ、それにより台をその長手方向軸線の方向に転動させることができる。本発明の別の実施形態では、車輪をこれらの回転軸線が台枠の幅に垂直な向きに固定することができ、それにより、台をその長手方向軸線の方向に垂直に転動させることができる。本発明の変形実施形態では、2つ又は3つ以上の車輪は、所与の向きに固定されず又は揺動することができ、それにより、台を転動させることができる方向における方向の融通性を高くすることができる。本発明の一実施形態では、台は、2つの隅に取り付けられた2つの車輪及び他の2つの隅に取り付けられた2つの支持体を有し、それにより、バッグを傾けることができ、又、台及びバッグを2つの車輪を中心として旋回させることができる。
【0028】
本発明の一実施形態では、運搬用台枠を用いるとダンネージプラットホームを小出しすることができる。図4は、台枠450に取り付けられたダンネージプラットホーム収納バッグ420の側面図(A)及び正面図(B)を示している。図4に示す実施形態では、車輪460を4つの隅の各々に位置決めすることができる。正面図は、積荷結束具330及びフック440により定位置に保持されたスプレッダプレート410の下に位置した台プレート480を示している。本発明のこの実施形態では、ダンネージプラットホームと床との間の距離は、11mm(7/16インチ)である。本発明の変形実施形態では、台枠を床の上に持ち上げることができ、それにより、ダンネージプラットホームを運搬用台枠の下から小出しすることができる。
【0029】
図5は、運搬用台枠に取り付けられたダンネージプラットホーム収納バッグの斜視図(A)及び運搬用台枠に取り付けられたダンネージプラットホーム収納バッグの拡大断面図(B)を示している。図5Aは、運搬用台枠の各側部(1101mmの幅の側部)でその前部から250mmのところ且つその後部から250mmのところに位置決めされるのが良い4つのダンネージプラットホーム停止トリガ590の2つを示している。バッグ510は、ロープ530がバッグ510の下縁部に縫い込まれた状態で枠に固定され、このロープ530は、パイプフレーム505の下に引き出されてロープペグ520により固定されている。ダンネージプラットホーム停止トリガ590は、パレットを定位置に保持する。図5Bでは、台枠は、“C”字形断面のスチールフレーム580で作られ、このフレームには、各車輪560が六角穴付きの肩付きねじ565によって取り付けられている。バッグ510の底部は、ロープペグ520に縫い付けられ又はこれとは違ったやり方でロープペグに取り付けられ、ロープペグ520は、ロープ510に通されてパイプフレーム505及びフレーム580に取り付けられるのが良い。12mm“C”字形断面フレーム内部に設けられたダンネージプラットホーム停止部590が、ダンネージプラットホーム570を定位置に保持し、このダンネージプラットホームが小出しされるのを妨げている。トリガ506が、ダンネージプラットホーム停止部590を定位置に保持している。トリガを解除すると、ダンネージプラットホーム停止部590は、“C”字形断面部中に完全に引っ込む。本発明の別の実施形態では、バッグ510は、パイプフレーム505に固定されたクランプ機構体によってパイプフレーム505に固定されており、この場合、クランプ機構体は、バッグ材料をクランプすることができる。
【0030】
図6は、運搬用台枠の斜視図である。図6Aは、ダンネージプラットホーム停止部690がテフロン(登録商標)製のグレーシャブッシュ(glacier bush)691を中心として旋回し、戻しばね692によって拘束される本発明の一実施形態を示している。ダンネージプラットホーム停止レバーは、ダンネージプラットホームを解放するようアクスルボルト693を中心として揺動する。図6Bは、ダンネージプラットホームを定位置に保持するダンネージプラットホーム停止部690を示している(小出し用台を介するトリガについては図9も又参照されたい)。図7は、小出し用台枠700の斜視図である。図7Aは、運搬用台枠が小出し用台内に挿入するための小出し用台口785を示している。“L”断面のスチール(山形鋼)786は、運搬用台の車輪を出口キャビティ787の上方に保持し、小出しされたダンネージプラットホームをかかる出口キャビティから取り出すことができる。本発明のこの実施形態では、車輪は、運搬用台の幅に垂直に取り付けられるのが良く、これら車輪は、口785に入って“L”断面のブラケットによって定位置に保持されるのが良い。図7Bは、アイソレータ駆動装置775、アイソレータホイール776、トリガストライカ777、レバーアクスル778、出口キャビティ787及びダンネージプラットホーム解放取っ手779を備えた小出し用台700を示している。本発明の変形実施形態では、アイソレータホイールを駆動するのにモータではなく、他の機械システムのラチェットが用いられる。
【0031】
図8は、運搬用台枠に取り付けられると共に小出し用台枠内に挿入されたダンネージプラットホーム収納バッグの側面図である。図8Aは、ダンネージプラットホーム870を小出しするために用いられる案内車輪865,866を示している。矩形の中空管が、案内車輪を形成するよう星の形状をなして溶接されている。左側(LHS)の案内車輪865は、時計回りに回転し、右側(RHS)の案内車輪866は、反時計回りに回転する。LHS案内車輪865とRHS案内車輪866の両方をチェーンにより案内するのが良く、その目的は、これらの動作を同期させることにある。案内車輪は、ダンネージプラットホーム870の位置に関して19mm又は3/4インチのばらつきを許容する。図8Bは、約50°回転させた後の案内車輪865,866を示している。同一のダンネージプラットホーム870は、案内車輪によって依然として保持されるが、ダンネージプラットホームは、下に位置し、星形状体の次のアームは、次のダンネージプラットホームを保持する位置に回転し始めている。図8Cは、更に約30°回転させた後の案内車輪865,866を示しており、この場合、ダンネージプラットホーム870は、案内車輪によってまさに解放されようとしており、星形状体の次のアームは、次のダンネージプラットホームを保持する位置にある。図8Dは、更に約10°回転させた後の案内車輪865,866を示しており、この場合、ダンネージプラットホーム870は、解放され、星形状体の次のアームは、次のダンネージプラットホームを保持している。
【0032】
図9は、ダンネージプラットホーム収納バッグが運搬用台枠に取り付けられて小出し用台枠内に挿入された本発明の一実施形態の斜視図である。図9Aは、案内車輪を駆動するために用いられる歯車946及びチェーン945を示している。本発明の一実施形態では、スピゴット947を回転させ、歯車を駆動させ、それによりチェーンを駆動させてダンネージプラットホームを送り出すためにモータが用いられる。別の実施形態では、ラチェットを用いてスピゴットを回転させるのが良い。案内車輪は、小出し用台枠900の一方の側部にのみ取り付けられるのが良い。図9Bは、トリガ作動機構体を示している(図7Bも又参照されたい)。台解放位置では、スライドレール941に取り付けられたストライカピボット944をピボットアーム942に連結されたリンク装置943を介して動かすことができ、ストライカピボットをダンネージプラットホーム停止ストライカから引っ込めることができ、それによりダンネージプラットホーム収納バッグ及び運搬用台枠を小出し用台枠から引き出すことができる。ストライカピボット944は、台解放位置(図9C参照)に位置していないとき、ダンネージプラットホーム停止トリガ(図5Dの符号590を参照されたい)に係合することができる。リンク装置943が動くと、スライドレール941及びストライカピボット944は、レバーアクスル942(図7Bの符号778も又参照されたい)の方向に向かって動く。解放取っ手が直立状態にあるとき、ダンネージプラット停止トリガ590は、ダンネージプラットホームを落下しないよう保持する。ダンネージプラットホーム解放取っ手779を下方に引くと、レバー942が回転し、このレバーは、リンク装置943を揺動させ、ストライカピボットをトリガ590に接触させ、それにより次のダンネージプラットホームを解放する。図10は、運搬用台枠に取り付けられ、小出し用台枠内に挿入されたダンネージプラットホーム収納バッグの平面図である。図10Aは、ダンネージプラットホーム収納バッグ及び運搬用台を積み込み又は取り出すことができるようにする隙間を形成することができる引っ込み位置にあるストライカ1048を示している。スライドレール1041に取り付けられたストライカ1048をピボットアーム1042に連結されたリンク装置1043を介して動かすことができる。図10Bは、ダンネージプラットホーム解放取っ手が直立位置にあり、ストライカ1048をこれがいつでもストライカ解放トリガ1090に接触することができる位置に回転させる垂直位置にあるストライカ1048を示している。図10Cは、ダンネージプラットホーム解放取っ手を下降させたときにストライカ1048がストライカ解放トリガ1090に接触している状態を示している。
【0033】
本発明の一実施形態では、再積込み用台1100を用いてダンネージプラットホームを再積み込みすることができる。本発明の一実施形態では、再積込み用台枠1100は、小出し用台枠(図7の符号700を参照されたい)と寸法が同一である。図11は、再積込み用台枠1100及びダンネージプラットホームをバッグ内に押し上げるために用いられる持ち上げバー1135の空中投影図である。図12は、再積込み用台枠1200の側面図であり、この場合、持ち上げバー1235は、圧縮リンク1225、ピボット箇所1227を備えたレバー1226及び引張りリンク1228によりクランクホイール1229に連結されており、このクランクホイールは、モータ1224によって駆動される。モータ1224は、クランクホイール1229を回転させ、このクランクホイールは、自在継手を介して引張りリンク228に結合されており、この引張りリンクは、円形軌道を辿り、それによりレバー1226を上方に駆動し、それにより持ち上げバーを下方に駆動してダンネージプラットホームを持ち上げバー(図12A)上に積む。ダンネージプラットホーム1270は、持ち上げバー1235が図12Aに示す位置よりも低く落ちる必要なく、再積込み用台枠1205内に示された空間内に受け入れられる。というのは、持ち上げバー1235の中間部分が、ダンネージプラットホーム中間脚を受け入れるからである。クランク1229のところに設けられた引張りリンク1228の楕円形軌道を辿り続けると、レバー1226は、下方に駆動され、それにより圧縮リンク1225が持ち上げバー1235を上方に押す。図12Bは、直線スライダ1223に連結された持ち上げバーを示しており、この直線スライダは、安定性を与えると共に運動を垂直に保つためにリニア軸受及び2つのリニアブッシュ1222を有し、それにより、挿入状態のダンネージプラットホーム1270を均等に持ち上げてこれをバッグ内に戻す。図13は、ダンネージプラットホームがいったん定位置に持ち上げられ、ダンネージプラットホームが一方向スプロケット及びラチェット1315によって保持された状態を示している。変形実施形態では、フットペダルが、持ち上げバーを上昇させることができる。変形実施形態では、空気圧を用いてレバーを駆動し、それにより持ち上げバーを上昇させても良い。変形実施形態では、ジャッキが、機械的エネルギーを供給して持ち上げバーを上昇させても良い。
【0034】
本発明の実施形態では、運搬用台に取り付けられたバッグを小出し用台700に荷積みすることができる。本発明の別の実施形態では、運搬用台に取り付けられたバッグを再積込み用台1100に荷積みすることができる。本発明の別の実施形態では、運搬用台に取り付けられたバッグを小出しと再積込み用の組合せ台に荷積みすることができる。図14は、運搬用台に取り付けられたバッグ1420がブームパイプ1417に取り付けられた巻上げ機1416及びばね1418により小出し用台1400上に持ち上げられている状態を示している。図14Aは、バッグ1420及び運搬用台が傾けられて小出し用台1400にもたれかかり、その結果、ばね引張り連結部1418をフックに取り付けることができるようになっている状態を示している。図14Bは、バッグ及び運搬用台が巻き上げられて地面から離れ、依然として小出し用台1400にもたれかかっている状態を示している。図14Cは、巻上げ後のバッグ及び運搬用台を示しており、この場合、運搬用台の車輪1460は、小出し用台1400の口と整列している。図14Dは、車輪1460が転動してバッグ及び運搬用台を小出し用台1400内に入れた後のバッグ及び運搬用台を示している。
【0035】
本発明の実施形態では、バッグ1520は、使用されていないときに保管のためにバッグを詰め込むためにそれ自体角度をつけて折り畳み可能である。図15は、バッグの角度折り畳み法を示している。図15Aは、車輪を備えた運搬用台1550に取り付けられた直立状態の空のバッグ1520及びフック1540を示している。図15Bは、直立した空のバッグ及び運搬用台1500の最初の折り畳みを示している。図15Cは、直立した空のバッグ及び運搬用台1500の折り畳みにおける次のステップを示している。図15Dは、直立した空のバッグ及び運搬用台1500の第2の折り畳みを示しており、この場合、フック1540は、バッグに設けられた穴に通される。図15Eは、直立した空のバッグ及び運搬用台1500の折り畳みにおける次のステップを示しており、この場合、空のバッグ1520は、ぴんと引っ張られ、スプレッダプレートは、クリップ又はストラップを用いて運搬用台枠に取り付け可能であり、フック1540は、詰め込まれたバッグ及び運搬用台1500を持ち上げるために利用できる。本発明の変形実施形態では、バッグは、コンサティーナ形状に折り畳まれる。本発明の別の実施形態では、ドローストリングを用いてバッグの折り畳みを助けるのが良い。
【0036】
本発明の変形実施形態では、台枠は、ダンネージプラットホームの小出し及びダンネージプラットホームの積込みを可能にする。
本発明の一実施形態では、バッグは、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)及びポリプロピレン(PP)から成る群から選択された1種類又は2種類以上の材料で作られる。本発明の別の実施形態では、バッグは、難燃性材料で作られる。本発明の実施形態では、バッグは、ポリエチレン、芳香族ブロミン及び三酸化アンチモンで作られる。本発明の一実施形態では、バッグは、次の材料、即ち、LEDP、HDPE及びPPの1又は2以上で作られ、ARX 501 FR 05 LDで処理される。本発明の一実施形態では、バッグは、標準規格DIN 4102 B2、DIN 4102 B1及びCEEを満たす。本発明の別の実施形態では、ブロミン添加剤を安定状態で350℃まで加熱する。
【0037】
本発明の実施形態では、ダンネージプラットホームの損傷した足を除去し、成形足を足の無いダンネージプラットホームデッキに取り付けるのが良い。オプチレッジ(Optiledge:登録商標)足は、貨物のデッキと一体となるよう設計されており、次に、デッキ、貨物及びオプチレッジ(Optiledge:登録商標)足に一緒にバンド掛けするのが良い。図16は、一対のオプチレッジ(Optiledge:登録商標)足を示している。ダンネージプラットホームが損傷すると、帯のこ又は他の適当な切断器具を用いて損傷した足を除去して全ての足を除去するのが良く、それにより熱可塑性樹脂製ダンネージプラットホームデッキを作る。本発明の実施形態では、脚スタブを熱可塑性樹脂製ダンネージプラットホームデッキに取り付けるのが良い。ダンネージプラットホーム収納バッグ内の脚スタブは、損傷した熱可塑性樹脂製ダンネージプラットホームを切断することにより形成できる。変形実施形態では、脚スタブを成形により熱可塑性樹脂製ダンネージプラットホームデッキに取り付けるのが良い。また、他の接着又は取り付け手段を用いて脚スタブを取り付けても良い。脚スタブは、いったん熱可塑性樹脂製ダンネージプラットホームデッキに取り付けられると、図17に示すように見える。脚スタブを用いると、軽量且つ強固であって植物衛生学的な成形足をデッキの底部に取り付けられるよう設計されたL字形にすることができる。本発明の実施形態では、脚スタブを用いると、オプチレッジ(Optiledge:登録商標)足に取り付けることができる。適当な力を加えることにより、成形オプチレッジ(Optiledge:登録商標)足を脚スタブ中にプレス嵌めすることができる。熱可塑性樹脂製ダンネージプラットホームデッキは、いったん取り付けられると、図18〜図20に示すように見える。オプチレッジ(Optiledge:登録商標)足のL字形断面部は、図19に示されているように、熱可塑性樹脂製ダンネージプラットホームデッキの縁部に当接する。図16及び図19では、“L”字形成形足を第1の部材及び第2の部材で構成することができ、これらの部材を接合して“L”字形を形成するのが良い。中空足は、第1又は第2の部材の一方から延びる。中空足を図17に示す脚スタブ内にプレス嵌めするのが良い。
【0038】
変形例として、第3の脚を2つの成形足相互間に追加して熱可塑性樹脂製ダンネージプラットホームデッキ及び貨物のための追加の支持体としても良い。L字形リテーナが設けられていない成形足を用いることにより(又は、オプチレッジ(Optiledge:登録商標)足のL字形部分を除去することにより)、成形足を平らな表面に付けることができる。脚スタブを熱可塑性樹脂製ダンネージプラットホームデッキの中央に取り付け、脚スタブを中心位置に配置することにより、追加の1組の脚をデッキの下の任意の位置に配置することができる。
【0039】
本発明の変形実施形態では、1又は2以上の損傷した足を有する熱可塑性樹脂製ダンネージプラットホームは、損傷した足の1又は2以上を除去し、1又は2以上の交換用足を除去した足の場所に取り付けることができるように改造可能である。
【0040】
本発明の実施形態では、足が損傷した熱可塑性樹脂製ダンネージプラットホームを届け先運送場所の一箇所に集めるのが良い。熱可塑性樹脂製ダンネージプラットホームの足を除去し、熱可塑性樹脂製ダンネージプラットホームデッキを難燃性バッグ内に保管するのが良い。バッグをいったん詰め込むと、熱可塑性樹脂製ダンネージプラットホームデッキを備えたバッグを元の運送場所の所望の箇所まで運送するのが良い。成形された足を別々に又は一緒に同じ場所に運送するのが良い。変形例として、損傷した熱可塑性樹脂製ダンネージプラットホームを元の運送場所の所望の箇所まで運送し、脚をこの場所で除去しても良い。また、この場所では、1又は2以上のスタブ足を熱可塑性樹脂製ダンネージプラットホームデッキに取り付け、成形足をスタブ脚内にプレス嵌めすることにより取り付けても良い。当業者であれば、成形足を熱可塑性樹脂製ダンネージプラットホームデッキに組み付ける別の手段を相当することができる。次に、貨物を成形足を備えた組み立て状態の熱可塑性樹脂製ダンネージプラットホームに積み、バンド掛けし、そして所望の場所に運送することができる。
【0041】
本発明の別の実施形態では、無線認証(RFID)タグが、スプレッダ310、運搬用台枠350、小出し用台300、再積込み用台1100及び4つの壁320の材料の1又は2以上に埋め込まれる。本発明の一実施形態では、RFIDタグは、超高周波(UHF)信号を用いて動作する。本発明の別の実施形態では、RFIDタグは、マイクロ波信号を用いて動作する。
【0042】
本発明の実施形態では、RFIDタグを損傷した脚が除去された後であってスタブ脚の取り付け前に、露出状態のポリスチレンコア中に挿入するのが良い。本発明の実施形態では、熱可塑性樹脂製ダンネージプラットホームデッキを収集するために用いられるバッグ内に設けられたRFIDリーダが、個々のダンネージプラットホーム中のRFIDタグを読み取ることができる。本発明の実施形態では、バッグ内のRFIDリーダ及び熱可塑性樹脂製ダンネージプラットホームデッキ内のRFIDタグをRFIDタグアンテナが少なくともダンネージプラットホーム脚又はダンネージプラットホーム収納バッグの導電性材料の影響を受けるように位置決めするのが良い。
【0043】
一実施形態では、RFIDタグは、スプレッダ、運搬用台、小出し用台、再積込み用台及び4つの壁の材料の中間に心出しされている。別の実施形態では、RFIDタグは、スプレッダ、運搬用台、小出し用台、再積込み用台及び4つの壁の材料の縁部に配置されている。本発明の実施形態では、RFIDタグをRFIDタグアンテナが少なくともダンネージプラットホーム収納バッグ及び台中の金属の影響を受けるように位置決めするのが良い。
【0044】
一実施形態では、RFIDタグは、読み取り専用である。別の実施形態では、RFIDタグは、読み取り機能と書き込み機能の両方を可能にする電気的消去可能プログラマブル読み取り専用記憶装置(EPROM)を収納している。本発明の実施形態では、RFIDタグは、受動式である。本発明の別の実施形態では、RFIDタグは、タブに常時電力を供給することができるエネルギー源、例えば電池を収納した半受動式のものである。本発明の別の実施形態では、RFIDタグは、タグ中の任意の集積回路(IC)に電力を供給し、出力信号を出すために用いられる内部電源、例えば電池を収納した能動式のものである。別の実施形態では、タグは、光センサを介して存在場所の検出を可能にする機能を有する。
【0045】
本発明の実施形態では、貨物及び各ダンネージプラットホームは、受動式RFIDタグを収納し、各ダンネージプラットホーム収納バッグは、能動式RFIDタグ及びRFIDタグリーダを収納している。各ダンネージプラットホーム収納バッグは、貨物及びダンネージプラットホーム収納バッグ内に積み込まれたダンネージプラットホームをモニタすることができる。運送中、1又は2以上のマスタダンネージプラットホーム収納バッグは、RFIDタグリーダを収納し、このRFIDタグリーダは、マスタダンネージプラットホーム収納バッグの付近に位置する他の全てのダンネージプラットホーム収納バッグをモニタすることができる。この場合、マスタダンネージプラットホームは、運送物全体の位置及び状態をベースステーションに中継することができる。
【0046】
本発明の一実施形態では、ベースステーションとの通信手段が、ダンネージプラットホーム収納バッグのスプレッダ、運搬用台、小出し用台、再積込み用台及び4つの壁の材料の1又は2以上に埋め込まれている。本発明の変形実施形態では、ダンネージプラットホーム収納バッグ内に積み込まれた1又は2以上のダンネージプラットホームは、貨物の状態及び全地球位置を中継するためにベースステーションと通信する装置を収納する。
【0047】
本発明の一実施形態では、通信手段は、ワイヤレスローカルエリアネットワーク、ワイヤレスワイドエリアネットワーク、セルラーネットワーク、衛星ネットワーク、Wi−Fiネットワーク及びページャネットワークの1又は2以上を利用する。本発明の一実施形態では、埋め込まれた装置は、上述のネットワークの1又は2以上と通信可能なモデムである。以下の説明において、「セルラーモデム」という用語は、埋め込まれた装置を表すものとして用いられる。「セルラーモデム」という用語は、本明細書においては、上述のネットワークの1又は2以上により通信可能な同等サイズの任意の装置を表すために用いられている。本発明の一実施形態では、セルラーモデムは、符号分割多元接続(CDMA)モデムであるのが良い。本発明の実施形態では、RFIDリーダ及び関連の集積回路プロセッサをセルラーモデムと一緒に、スプレッダ、運搬用台、小出し用台、再積込み用台及び4つの壁の材料中に埋め込むのが良い。かかる実施形態では、RFIDタグ及びRFIDリーダは、ダンネージプラットホーム収納バッグを構成する他の表面からのRFIDタグのRFIDタグ読み取りを最適化するよう位置決めされるのが良い。
【0048】
RFIDリーダ及びセルラーモデムをスプレッダ、運搬用台、小出し用台、再積込み用台及び4つの壁の材料の1又は2以上に埋め込むのが良い本発明の実施形態では、RFIDリーダは、1又は2以上のRFIDリーダ、関連のセルラーモデム及びRFIDリーダの付近に位置する1又は2以上のダンネージプラットホーム収納バッグのRFIDタグと通信状態にある。付近に位置する複数個のダンネージプラットホーム収納バッグのRFIDリーダ及び関連の集積回路プロセッサとの通信により、RFIDリーダ及び関連の集積回路プロセッサは、バッグ内に積み込まれたダンネージプラットホーム及び付近に位置するダンネージプラットホーム収納バッグ内に積み込まれたダンネージプラットホームから、存在場所、信号の強度、リーダに対するダンネージプラットホーム収納バッグの位置によるRFIDタグ信号の変化、時間及び先の入力データによるRFIDタグ信号の変化に基づいてRFIDタグを識別することができる。本発明の実施形態では、バッグの材料中に挿入された1又は2以上のアンテナを用いると、ダンネージプラットホーム収納バッグ内に積み込まれたダンネージプラットホームの存在場所を識別するのを助けることができる。本発明の実施形態では、RFIDリーダ及び関連のプロセッサは、埋め込まれたセルラーモデムと通信状態にあるのが良い。本発明の実施形態では、セルラーモデムは、ベースステーションと通信状態にあり、このセルラーモデムは、1又は2以上のRFIDタグ存在場所、1又は2以上のRFIDタグ識別コード、バッグ内に積み込まれたダンネージプラットホームの個数、ダンネージプラットホーム収納バッグに関する情報、先の運送に関する情報、ダンネージプラットホームの状態、ダンネージプラットホーム収納バッグの状態及びタイムスタンプから成る群から選択された1又は2以上のパラメータを伝送することができる。
【0049】
本発明の一実施形態では、RFIDコードは、IEEEフォーマットを用い、電子製品コード(EPC)により読み取り可能である。本発明の別の実施形態では、RFIDコードは、UCCフォーマットを使用し、万国製品コード(UPC)により読み取り可能である。別の実施形態では、フォーマットは、EPC、欧州商品コード(EAN)及びUPCによる読み取り及び書き込み機能と互換性がある。
【0050】
コンピュータ技術分野における当業者には明らかなように、本発明の教示に従ってプログラムされた従来の汎用型又は特殊型ディジタルコンピュータ及び(又は)プロセッサを用いて種々の実施形態を具体化することができる。ソフトウェア技術分野における当業者には明らかなように、本発明の教示に基づいて適当なソフトウェアコード化を熟練プログラマにより容易に作成することができる。本発明は又、当業者には直ちに明らかなように、集積回路の作製及び(又は)コンポーネント回路の適当なネットワークの相互接続によって具体化できる。
【0051】
種々の実施形態は、本明細書において提供された特徴の任意のものを実行するよう汎用型又は特殊型コンピューティングプロセッサをプログラムするために用いることができる命令及び(又は)情報が格納された記憶媒体(メディア)であるコンピュータプログラム製品を含む。記憶媒体としては、フロッピィディスク、光ディスク、DVD、CD−ROM、マイクロドライブ、光磁気ディスク、ホログラフィック記憶デバイス、ROM、RAM、EPROM、EEPROM、DRAM、PRAM、VRAM、フラッシュメモリデバイス、磁気又は光カード、ナノシステム(分子メモリIC)を含む任意の形式の物理的メディア、紙によるメディア又は紙を利用したメディア及び命令及び(又は)情報を記憶するのに適した任意形式のメディア又はデバイスの1又は2以上が挙げられるが、これらには限定されない。種々の実施形態は、全体又は一部が1又は2以上の公共的及び(又は)私的ネットワークにより伝送可能なコンピュータプログラム製品を含み、伝送物は、本明細書において提供される特徴の任意のものを実行するよう1又は2以上のプロセッサにより用いることができる命令及び(又は)情報を含む。本発明は、コンピュータにより読み取り可能な媒体(メディア)の1又は2以上に記憶されていて、汎用型/特殊型コンピュータ及び(又は)プロセッサのハードウェアの両方を制御したりコンピュータ及び(又は)プロセッサが本発明の結果を利用する人間としてのユーザ又は他の機構体と対話することができるようにしたりするソフトウェアを含む。かかるソフトウェアとしては、デバイスドライバ、オペレーティングシステム、実行環境/コンテナ、ユーザインターフェイス及びアプリケーションが挙げられるが、これらには限定されない。
【0052】
コードの実行は、直接的であっても良く、間接的であっても良い。コードは、コンパイルされた言語、翻訳された言語及び他の形式の言語を含む場合がある。特許請求の範囲における文言によって別段に制限されない限り、機能に関するコード及び(又は)コードセグメントの実行及び(又は)伝送は、機能を実行する他のソフトウェア又はデバイス(ローカル又はリモート)に対する呼び掛け又は呼び出しを含む場合がある。呼び掛け又は呼び出しは、機能を実行するライブラリモジュール、デバイスドライバ及びリモートソフトウェアの呼び掛け又は呼び出しを含む場合がある。呼び掛け又は呼び出しは、分散及び依頼者/サーバシステムにおける呼び掛け又は呼び出しを含む場合がある。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】引き伸ばし及び吊り下げに先立って22個のダンネージプラットホーム(各々、1219mm(48インチ)×1016mm(40インチ)×139mm(5.5インチ)の寸法のものである)を納めたダンネージプラットホーム収納バッグ(長さ1027mm(50インチ)×幅1067mm(42インチ)×高さ30.5m(120インチ))を示す図であり、ジッパ付きバッグが、ダンネージプラットホームの手作業による挿入、取出し又は点検のために開かれている状態を示す図である。
【図2】水平面上に位置していて、一端にダンネージプラットホームを保持したダンネージプラットホーム収納バッグ及び手作業による挿入、取出し及び点検のために開かれた2つのジッパを示す図である。
【図3】台枠に取り付けられたダンネージプラットホーム収納バッグの計算機支援作図(CAD)法による斜視図である。
【図4】台枠に取り付けられたダンネージプラットホーム収納バッグのCAD正面図(A)及びCAD側面図(B)である。
【図5A】運搬用台枠に取り付けられたダンネージプラットホーム収納バッグのCAD斜視図である。
【図5B】運搬用台枠へのダンネージプラットホーム収納バッグの取り付け方法の拡大図である。
【図6A】運搬用台枠の外部の位置するダンネージプラットホーム停止レバーのCAD図である。
【図6B】運搬用台枠の内部に位置するダンネージプラットホーム停止レバーのCAD図である。
【図7A】運搬用台枠車輪が位置決めされた小出し用台枠のCAD図である。
【図7B】小出しのための歯車機構体、トリガストライカ及びダンネージプラットホーム解除取っ手のCAD図である。
【図8A】ダンネージプラットホームを互いに或る1つの向きで小出しするために用いられる案内車輪を示すCAD図である。
【図8B】ダンネージプラットホームを互いに別の向きで小出しするために用いられる案内車輪を示すCAD図である。
【図8C】ダンネージプラットホームを互いに別の向きで小出しするために用いられる案内車輪を示すCAD図である。
【図8D】ダンネージプラットホームを互いに別の向きで小出しするために用いられる案内車輪を示すCAD図である。
【図9A】図11に示す案内車輪を駆動するために用いられる歯車及びチェーンのCAD図である。
【図9B】図11に示す案内車輪を駆動するために用いられる歯車及びチェーンのCAD図である。
【図9C】図11に示す案内車輪を駆動するために用いられる歯車及びチェーンのCAD図である。
【図10A】運搬用台枠車輪を備えた小出し用台枠のCAD図であり、或る1つの向きにあるトリガストライカの位置を示す図である。
【図10B】運搬用台枠車輪を備えた小出し用台枠のCAD図であり、別の向きにあるトリガストライカの位置を示す図である。
【図10C】運搬用台枠車輪を備えた小出し用台枠のCAD図であり、別の向きにあるトリガストライカの位置を示す図である。
【図11】再積込み用台枠及びダンネージプラットホームをダンネージプラットホーム収納バッグ内に押し込むために用いられる持ち上げバーのCAD空中投影図である。
【図12A】引張りリンクが互いに或る1つの向きにある状態の再積込み用台枠の側面図のCAD図である。
【図12B】引張りリンクが別の向きにある状態の再積込み用台枠の側面図のCAD図である。
【図13】ダンネージプラットホームがいったん持ち上げられると、ダンネージプラットホームを定位置に保持するために用いられるスプロケット及びラチェットのCAD図である。
【図14A】或る1つの向きで小出し用台枠に荷積みされたダンネージプラットホーム収納バッグのCAD図である。
【図14B】別の向きで小出し用台枠に荷積みされたダンネージプラットホーム収納バッグのCAD図である。
【図14C】別の向きで小出し用台枠に荷積みされたダンネージプラットホーム収納バッグのCAD図である。
【図14D】別の向きで小出し用台枠に荷積みされたダンネージプラットホーム収納バッグのCAD図である。
【図15A】或る1つの向きで小出し用台枠に荷積みされた空のダンネージプラットホーム収納バッグのCAD図である。
【図15B】別の向きで小出し用台枠に荷積みされた空のダンネージプラットホーム収納バッグのCAD図である。
【図15C】別の向きで小出し用台枠に荷積みされた空のダンネージプラットホーム収納バッグのCAD図である。
【図15D】別の向きで小出し用台枠に荷積みされた空のダンネージプラットホーム収納バッグのCAD図である。
【図15E】別の向きで小出し用台枠に荷積みされた空のダンネージプラットホーム収納バッグのCAD図である。
【図16】熱可塑性樹脂製ダンネージプラットホームデッキへの取り付けに適した一対の逆さまにしたオプチレッジ(Optiledge:登録商標)高密度ポリエチレン製脚を示す図である。
【図17】スタブ−脚インサートが取り付けられた状態の熱可塑性樹脂製ダンネージプラットホームデッキの底部側を示す図である。
【図18】熱可塑性樹脂製ダンネージプラットホームデッキに取り付けられたオプチレッジ(Optiledge:登録商標)高密度ポリエチレン製脚の側面図である。
【図19】熱可塑性樹脂製ダンネージプラットホームデッキの縁部に当接したオプチレッジ(Optiledge:登録商標)高密度ポリエチレン脚の縁部を示す図である。
【図20】熱可塑性樹脂製ダンネージプラットホームデッキに取り付けられたオプチレッジ(Optiledge:登録商標)高密度ポリエチレン製脚の正面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1又は2以上のダンネージプラットホームの積込み、小出し、保管、及び運搬の1又は2以上を行うダンネージプラットホーム収納バッグシステムであって、
(a)頂部及び1又は2以上の側部から成る前記ダンネージプラットホーム収納バッグと、
(b)前記ダンネージプラットホーム収納バッグに設けられていて、前記ダンネージプラットホーム収納バッグ内に保管された前記1又は2以上のダンネージプラットホームの積込み、小出し、及び点検の1又は2以上を行う1又は2以上の開口部と、
(c)前記頂部から見て最も遠くに位置する前記ダンネージプラットホームを、前記ダンネージプラットホーム収納バッグの1つの開口部を覆う位置に保持する割送り機構体とを有する、
ことを特徴とするシステム。
【請求項2】
前記ダンネージプラットホーム収納バッグは、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、及びポリプロピレン(PP)から成る群から選択された難燃性材料から織成されると共に難燃性被膜が施されている、
請求項1記載のシステム。
【請求項3】
前記ダンネージプラットホーム収納バッグは、難燃性不織布で作られている、
請求項1記載のシステム。
【請求項4】
前記ダンネージプラットホーム収納バッグの寸法は、前記ダンネージプラットホーム収納バッグ内に積み込まれるべきダンネージプラットホームのサイズ及び個数に合うように調節可能である、
請求項1記載のシステム。
【請求項5】
前記ダンネージプラットホーム収納バッグを荷積みすることができる運搬用台を更に有し、前記運搬用台は、前記ダンネージプラットホーム収納バッグの動きを助ける、
請求項1記載のシステム。
【請求項6】
前記ダンネージプラットホーム収納バッグからの1又は2以上のダンネージプラットホームの小出し及び前記ダンネージプラットホーム収納バッグ内への1又は2以上のダンネージプラットホームの再積込みの1又は2以上を行う小出し用台、再積込み用台、及び小出しと再積込み用の組合せ台から成る群から選択された台を更に有する、
請求項1記載のシステム。
【請求項7】
前記台は、前記ダンネージプラットホーム収納バッグに設けられた台開口部に取り付けられる、
請求項6記載のシステム。
【請求項8】
前記ダンネージプラットホーム収納バッグに取り付けられたブラケットを更に有し、前記ブラケットは、前記ダンネージプラットホーム収納バッグを持ち上げるために使用できる、
請求項1記載のシステム。
【請求項9】
前記ダンネージプラットホーム収納バッグ及び前記運搬用台を位置決めして前記運搬用台の1又は2以上の車輪を小出し用台及び小出し兼再積込み用台の一方又はこれら両方に整列させるよう構成された巻上げ機構体を更に有する、
請求項8記載のシステム。
【請求項10】
前記ダンネージプラットホームは、熱可塑性樹脂製ダンネージプラットホームデッキと、前記熱可塑性樹脂製ダンネージプラットホームデッキに取り付けられた2つ又は3つ以上の足とを有する、
請求項1記載のシステム。
【請求項11】
前記ダンネージプラットホームの1又は2以上及び前記ダンネージプラットホーム収納バッグ内に挿入された1又は2以上の無線認証(RFID)タグを更に有する、
請求項1記載のシステム。
【請求項12】
プロセッサ及びRFIDタグリーダを更に有し、前記プロセッサは、前記RFIDリーダと通信状態にあり、前記RFIDリーダは、前記ダンネージプラットホーム収納バッグ及び前記ダンネージプラットホーム収納バッグ内に積み込まれた1又は2以上のダンネージプラットホームの一方又はこれら両方の1又は2以上のRFIDタグを読み取ることができる、
請求項11記載のシステム。
【請求項13】
前記プロセッサは、オペレータ入力情報及び前記ダンネージプラットホーム収納バッグ内に積み込まれた1又は2以上のダンネージプラットホームの状態に関するRFIDタグリーダ走査情報の一方又はこれら両方を受け取る、
請求項12記載のシステム。
【請求項14】
前記プロセッサは、オペレータ入力情報及び1又は2以上のダンネージプラットホーム収納バッグの状態及びその付近に位置するダンネージプラットホーム収納バッグ内の1又は2以上のダンネージプラットホームの状態の一方又は両方に関するRFIDタグリーダ走査情報との一方又はこれら両方を受け取る、
請求項12記載のシステム。
【請求項15】
前記プロセッサは、ダンネージプラットホーム収納バッグ内に積み込まれた1又は2以上のダンネージプラットホームの1又は2以上のRFIDタグからのRFID信号と、ダンネージプラットホーム収納バッグ内に積み込まれていないRFIDタグからのRFID信号とを識別することができ、前記プロセッサは、RFIDタグ存在場所、RFIDタグ識別コード、出荷情報、タイムスタンプ、及びタイムスタンプによるRFIDタグ存在場所の変更から成る群から選択された1又は2以上のパラメータに基づいて前記RFID信号を識別することができる、
請求項12記載のシステム。
【請求項16】
前記プロセッサと接触状態にあるポータルを更に有し、前記ポータルは、ベースステーションと通信状態にあり、前記ポータルは、1又は2以上のRFIDタグ存在場所、1又は2以上のRFIDタグ識別コード、ダンネージプラットホーム収納バッグ情報、ダンネージプラットホーム収納バッグ状態、ダンネージプラットホーム状態、タイムスタンプ、及びタイムスタンプによるRFIDタグ存在場所の変更から成る群から選択された1又は2以上のパラメータを前記ベースステーションに送る、
請求項12記載のシステム。
【請求項17】
小出し用台、再積込み用台、及び小出しと再積込み用の組合せ台から成る群から選択された台を更に有し、前記プロセッサは、前記ダンネージプラットホーム収納バッグに積み込まれたりこれから小出しされたりしたダンネージプラットホームの個数及び状態に関する記録を保持する、
請求項12記載のシステム。
【請求項18】
請求項1記載のシステムを用いて複数個のダンネージプラットホームを持ち上げたり積み込んだり保管したり小出ししたり運搬したり前記ダンネージプラットホームの状態をモニタしたりする方法であって、
(a)前記ダンネージプラットホームを積み込んで該ダンネージプラットホームの状態を再積込み用台及び小出しと再積込み用の組合せ台の一方を用いてモニタするステップと、
(b)前記ダンネージプラットホームを小出しして該ダンネージプラットホームの状態を小出し用台及び小出しと再積込み用の組合せ台の一方を用いてモニタするステップとを有する、
ことを特徴とする方法。
【請求項19】
依頼者の貨物を1又は2以上の所望の届け先に出荷するよう依頼者に1又は2以上の軽量ダンネージプラットホームを配給する方式であって、
(a)貨物届け先、運送料、貨物の種類、依頼者の規模の大きさ、依頼者の重要度、運送業者に対するサービスの全体的価値、及び依頼者に対するサービスの全体的価値から成る群から選択された1又は2以上の要因に基づいて1通り又は2通り以上の数量請負サービスを依頼者に売り、
(b)1又は2以上のダンネージプラットホーム収納バッグ内の前記1又は2以上の軽量ダンネージプラットホームを1又は2以上の依頼者存在場所のところに配給し、前記依頼者は、1又は2以上のダンネージプラットホーム収納バッグから1又は2以上の軽量ダンネージプラットホームを小出しし、前記依頼者の貨物は、前記1又は2以上の軽量ダンネージプラットホームに荷積みされ、
(c)前記1又は2以上の軽量ダンネージプラットホームに荷積みされた前記依頼者の貨物を2つ又は3つ以上の所望の届け先に出荷し、前記依頼者は、前記軽量ダンネージプラットホームの減額運送料と別のこれよりも重いダンネージプラットホームの重量との差に等しい支払いを行う、
ことを特徴とする方式。
【請求項20】
ダンネージプラットホームに荷積みされた貨物の存在場所、状態、及び状況をモニタする方式であって、
(a)RFIDタグを備えた1又は2以上のダンネージプラットホームを含む1又は2以上のダンネージプラットホーム収納バッグを配給し、前記ダンネージプラットホーム収納バッグ及び前記ダンネージプラットホームの一方又はこれら両方は、RFIDタグリーダ及びポータルを更に備え、
(b)前記1又は2以上のダンネージプラットホーム収納バッグから1又は2以上のダンネージプラットホームを小出しし、ベースステーションが、小出しできるダンネージプラットホームの個数をモニタし、1又は2以上のダンネージプラットホームを収容したより多くのダンネージプラットホーム収納バッグを必要に応じて自動的に配給し、
(c)前記貨物を小出しされた前記1つ又は1つ以上のダンネージプラットホームに荷積みし、前記貨物を出荷し、そして前記貨物をモニタし、
(d)前記貨物の位置、状態、及び状況に関する情報をベースステーションに中継し、
(e)依頼者の前記貨物を前記1又は2以上の所望の届け先で降ろし、
(f)使用済みの空になった前記1又は2以上のダンネージプラットホームをダンネージプラットホーム収納バッグ内に保管し、ベースステーションが、保管された前記ダンネージプラットホームの個数をモニタし、使用済みの1又は2以上のダンネージプラットホームを収納したダンネージプラットホーム収納バッグを必要に応じて自動的にピックアップする、
ことを特徴とする方式。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図8D】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【図10A】
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【図10B】
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【図10C】
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【図11】
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【図12A】
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【図12B】
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【図13】
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【図14A】
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【図14B】
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【図14C】
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【図14D】
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【図15A】
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【図15B】
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【図15C】
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【図15D】
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【図15E】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公表番号】特表2009−526719(P2009−526719A)
【公表日】平成21年7月23日(2009.7.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−555500(P2008−555500)
【出願日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【国際出願番号】PCT/US2007/062266
【国際公開番号】WO2007/095629
【国際公開日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【出願人】(508247785)エアデックス インターナショナル インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】