説明

輸液ポンプモジュール及び輸液システム

【課題】移送する薬液の量を制御可能であってコンパクトな輸液ポンプモジュール及び輸液システムを提供する。
【解決手段】流入流路、第1接続流路、第2接続流路、及び流出流路が形成された本体ケース20と、第1接続流路及び第2接続流路に接続する補助流路が形成された補助ケース30と、第2接続流路及び流出流路に接続する計測流路を構成し、当該計測流路の流量を計測する流量センサ40と、流入流路及び第1接続流路に接続する移送流路を構成し、流入流路から移送流路に流入した薬液を第1接続流路に送出する輸液ポンプ50と、流入流路と移送流路、移送流路と第1接続流路、第2接続流路と計測流路、及び計測流路と流出流路の接続部分をシールするガスケット60と、ガスケット、輸液ポンプ、及び流量センサを本体ケースに固定するカバーケース80と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、輸液ポンプモジュール及び輸液システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、医療現場などにおいて患者に薬液を注入する場合、圧電素子を利用したポンプと当該圧電素子を駆動させるための発振回路とを備えた液体移送ポンプが使用されている(例えば、特許文献1参照)。このような液体移送ポンプでは、発振回路が所定周波数の電圧を加えることで圧電素子を振動(駆動)させ、当該圧電素子の振動に伴ってポンプが流路内の液体を移送させる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、上記のような液体移送ポンプにおいて、当該液体移送ポンプに連結されるチューブなどの液体流通管に流量センサを設置し、当該流量センサの計測結果に応じて発振回路を制御することで、移送する薬液の量を制御することもできる。
【0004】
しかしながら、上記構成では、液体移送ポンプ、液体流通管、及び流量センサを別々に用意し、各装置を接続したシステムを構築する必要があるため、システム自体が大きくなってしまい設置場所に制約が生じるという問題点がある。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、移送する薬液の量を制御可能であってコンパクトな輸液ポンプモジュール及び輸液システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様にかかる輸液ポンプモジュールは、薬液の流入口を有する流入流路と、第1接続流路と、第2接続流路と、前記薬液の流出口を有する流出流路と、が形成された本体ケースと、前記第1接続流路及び第2接続流路に接続する補助流路が形成され、前記本体ケースに接合される補助ケースと、前記第2接続流路及び流出流路に接続する計測流路を構成し、当該計測流路を流れる前記薬液の流量を計測する流量センサと、前記流入流路及び第1接続流路に接続する移送流路を構成し、圧電素子によって前記流入流路から前記移送流路に流入した前記薬液を前記第1接続流路に送出する輸液ポンプと、前記流入流路と前記移送流路との接続部分、前記移送流路と前記第1接続流路との接続部分、前記第2接続流路と前記計測流路との接続部分、及び前記計測流路と前記流出流路との接続部分をシールするガスケットと、前記本体ケースと締結され、前記ガスケット、前記輸液ポンプ、及び前記流量センサを前記本体ケースに固定するカバーケースと、を備えることを特徴とする。
【0007】
また、本発明の別の態様にかかる輸液システムは、上記輸液ポンプモジュールと、前記流量センサの流量の計測結果に応じて前記圧電素子の振動を制御し、前記輸液ポンプによる前記薬液の移送量を制御するシステムコントローラと、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、移送する薬液の量を制御可能であってコンパクトな輸液ポンプモジュール及び輸液システムを提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、本実施形態の輸液ポンプモジュールの概略構成例を示す斜視図である。
【図2】図2は、図1に示すII−II断面の断面図である。
【図3】図3は、本実施形態の輸液システムの概略構成例を示す模式図である。
【図4】図4は、変形例の輸液ポンプモジュールの概略構成例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照しながら、本発明にかかる輸液ポンプモジュール及び輸液システムの実施の形態を詳細に説明する。
【0011】
まず、本実施形態の輸液ポンプモジュールの構成について説明する。
【0012】
図1は、本実施形態の輸液ポンプモジュール10の概略構成の一例を示す斜視図である。図1に示すように、本実施形態の輸液ポンプモジュール10は、本体ケース20と、補助ケース30と、流量センサ40と、輸液ポンプ50と、ガスケット60と、PCB(Printed Circuit Board)70と、カバーケース80とを備える。図2は、図1に示すII−II断面の断面図である。なお、図2に示す断面図には、輸液ポンプ50及び流量センサ40の側面図を併記している。以下、図1及び図2を参照しながら、輸液ポンプモジュール10の概略構成について説明する。なお、図2に示す破線矢印は、輸液ポンプモジュール10内を流れる薬液の流路を示しており、図2に示す塗潰矢印は、本体ケース20とカバーケース80とが締結されることにより生じる荷重方向を示している。
【0013】
本体ケース20は、略長方形のケースであり、上面略中央部に輸液ポンプ50及び流量センサ40を収容する凹部21が形成されている。また、本体ケース20には、本体ケース20の長手方向の前面側から順に、薬液の流入口22を有する流入流路23と、第1接続流路24と、第2接続流路25と、薬液の流出口26を有する流出流路27と、が形成されている。なお、本体ケース20は、射出成形により成形される樹脂製のケースである。
【0014】
流入口22は、本体ケース20の長手方向前面の中央下部に形成されている。流入流路23は、略90度の角度で曲げられた屈曲流路であり、流入口22と凹部21の底面とを繋ぐ。第1接続流路24及び第2接続流路25は、いずれも本体ケース20を厚さ方向(鉛直方向)に貫通する直線流路であり、凹部21の底面と本体ケース20の底面とを繋ぐ。流出口26は、本体ケース20の長手方向後面の中央下部に設けられている。流出流路27は、略90度の角度で曲げられた屈曲流路であり、凹部21の底面と流出口26とを繋ぐ。なお、凹部21の底面における流入流路23、第1接続流路24、第2接続流路25、流出流路27の周部には、それぞれ後述のガスケット60を嵌め合わせるための円状の溝23A、24A、25A、27Aが形成されている。
【0015】
補助ケース30は、本体ケース20よりも小型の長方形の樹脂製のケースであり、第1接続流路24及び第2接続流路25に接続するU字型の補助流路31が形成されている。そして、補助ケース30は、補助流路31と第1接続流路24及び第2接続流路25とが一致するように、本体ケース20の底面に溶剤で接合される。なお、補助ケース30及び本体ケース20の接合に使用される溶剤は接合後に揮発するため、第1接続流路24、補助流路31、又は第2接続流路25を流れる薬液に溶剤の成分が混入する恐れはない。
【0016】
流量センサ40は、第2接続流路25及び流出流路27に接続する逆U字型の計測流路41を構成し、当該計測流路41を流れる薬液の流量を計測するものであり、例えば、熱質量式センサなどを用いることができる。流量センサ40は、後述のガスケット60を間に挟んで凹部21の長手方向の後面側のスペースに収容される。
【0017】
輸液ポンプ50は、流入流路23及び第1接続流路24に接続する逆U字型の移送流路51を構成する。また、輸液ポンプ50は、圧電素子55を備えており、当該圧電素子55の振動により、流入流路23から移送流路51に流入した薬液を第1接続流路24に送出する。そして、第1接続流路24に送出された薬液は、補助流路31、第2接続流路25、及び計測流路41を流れ、流出流路27から流出する。なお、本実施形態の流路は、いずれも管状の流路となっている。輸液ポンプ50は、後述のガスケット60を間に挟んで凹部21の長手方向の前面側のスペースに収容される。つまり本実施形態では、輸液ポンプ50及び流量センサ40は、長手方向に並べて配置(凹部21に収容)される。
【0018】
ガスケット60は、本体ケース20の凹部21に配置される長方形のシーリング部材であり、本実施形態では、シリコンゴムシートを用いている。また、ガスケット60は、凹部21の底面に形成されている溝23A〜27Aにそれぞれ嵌め合わせる円状の突起61〜64を有している。なお、突起61〜64の中心部は、それぞれ円形に繰り抜かれ、貫通孔が形成されている。そして、ガスケット60は、突起61〜64をそれぞれ溝23A〜27Aに嵌め合わせて本体ケース20(凹部21)に配置され、輸液ポンプ50及び流量センサ40によって挟まれることにより適度に潰され変形する。これにより、ガスケット60は、流入流路23と移送流路51との接続部分、移送流路51と第1接続流路24との接続部分、第2接続流路25と計測流路41との接続部分、及び計測流路41と流出流路27との接続部分をシールし、薬液の漏れや浸入を防止する。
【0019】
PCB70は、輸液ポンプ50に備えられた圧電素子55及び流量センサ40に外部からの駆動電力を伝達するものである。詳細には、PCB70と圧電素子55及び流量センサ40それぞれに備えられた電極とが、図示せぬプローブなどにより接続されており、これにより、PCB70は、圧電素子55及び流量センサ40に外部からの駆動電力を伝達する。また、PCB70は、流量センサ40の計測結果を外部に送信するとともに、圧電素子55に所定周波数の電圧を加えて当該圧電素子55を振動させる。
【0020】
カバーケース80は、ネジなどの所定の締付部材により本体ケース20と締結される。これにより、流量センサ40、輸液ポンプ50、ガスケット60、及びPCB70などの輸液ポンプモジュール10の構成部品が本体ケース20に組みつけられ、本体ケース20及びカバーケース80間で固定される。特に本実施形態では、流入流路23と移送流路51との接続部分、移送流路51と第1接続流路24との接続部分、第2接続流路25と計測流路41との接続部分、計測流路41と流出流路27との接続部分それぞれの短手方向前後の位置で、カバーケース80及び本体ケース20とが締結される。これにより、図2に示すように、各流路の接続部分を上から下に押さえつける荷重が生じ、輸液ポンプ50及び流量センサ40は、各流路の接続部分のガスケット60が圧縮された状態で本体ケース20に組みつけられ、薬液の漏れを確実に防止することができる。
【0021】
以上のように、本実施形態の輸液ポンプモジュール10では、流路が形成された本体ケース20内に輸液ポンプ50及び流量センサ40が収容されることにより1つの流路が構成されるため、移送する薬液の量を制御可能であってコンパクトな輸液ポンプモジュールを提供することができる。
【0022】
また、本実施形態の輸液ポンプモジュール10では、内部に薬液を流して流量を計測する流量センサ40を用いているため、外部から流量を計測する流量センサを用いる場合に比べ安価にすることができ、ディスポーザブルに適した輸液ポンプモジュールとすることができる。
【0023】
また、本実施形態の輸液ポンプモジュール10は、輸液ポンプ50及び流量センサ40を長手方向に並べて配置したシンプルな構造であるため、設計変更にも柔軟に対応することができる。なお、輸液ポンプ50及び流量センサ40を並べて配置する場合、輸液ポンプ50から流量センサ40に輸液を移送するために、U字型の流路が必要となる。しかし、本体ケース20は、射出成形により成形されるため、本体ケース20内にU字型の流路を形成することは困難である。このため、本実施形態の輸液ポンプモジュール10では、U字型の補助流路31が形成された補助ケース30を本体ケース20に接合することで対応している。
【0024】
また、本実施形態の輸液ポンプモジュール10は、全ての部品において一方向(例えば、上部から下部方向)に組立可能な形状であるため、組み立て容易性の向上を図ることができ、組み立て設備の簡略化も図ることができる。特に本実施形態では、ガスケット60として、長方形のシリコンゴムシートを用いているため、Oリングなどを用いる場合に比べ、ガスケットの位置決めが容易になるとともに部品数を削減できるので、組み立てを更に容易化することができる。
【0025】
また、本実施形態の輸液ポンプモジュール10では、各部品の接合や液漏れを防止するために接着や溶着などの手法を用いず、溶剤による接合やガスケットを用いて液漏れを防止する。このため本実施の形態では、各流路を流れる薬液に接着剤の成分などが混入する恐れはない。特に本実施形態では、本体ケース20及び補助ケース30のように、溶剤による接合が可能な部材間では溶剤接合を採用し、輸液ポンプ50及び本体ケース20、並びに流量センサ40及び本体ケース20のように溶剤接合に向かない部材間ではガスケットを用いる。これにより、ガスケット数を削減できる。なお、輸液ポンプ50などは、シリコンウェハであるため溶剤接合では密着性を確保しづらく、駆動時の振動により接合部が破壊される恐れがあるため溶剤接合に向かない。
【0026】
次に、本実施形態の輸液システムの構成について説明する。
【0027】
図3は、上述した輸液ポンプモジュール10を含む輸液システム100の概略構成の一例を示す模式図である。図3に示すように、本実施形態の輸液システム100は、輸液ポンプモジュール10と、システムコントローラ95とを備える。また、輸液ポンプモジュール10の流入口22は、チューブ91を介して、生体に注入される薬液LMが収容された容器90と接続される。また、輸液ポンプモジュール10の流出口26は、チューブ92を介して、生体(血管)内に刺し入れられる注射針94が取り付けられた取り付け具93と接続される。なお、チューブ91及びチューブ92には、弾力性が高く自己拡張性のある可撓性チューブが用いられている。
【0028】
そして、システムコントローラ95による輸液ポンプモジュール10の制御により、容器90に収容されている薬液LMは、チューブ91、輸液ポンプモジュール10、チューブ92、及び注射針94という流路を流れる。
【0029】
システムコントローラ95は、輸液ポンプモジュール10を制御するものであり、例えば、マイクロコンピュータなどにより実現できる。システムコントローラ95は、輸液ポンプモジュール10内のPCB70と電気的に接続されており、PCB70を介して流量センサ40から薬液LMの流量の計測結果を受信する。そして、システムコントローラ95は、受信した計測結果に応じて輸液ポンプ50に備えられた圧電素子55の振動を制御し、輸液ポンプ50による薬液の移送量を制御する。具体的には、システムコントローラ95は、受信した計測結果を用いて、薬液LMの流量が定められた目標量に一致するように、輸液ポンプ50に備えられた圧電素子55に印加する電圧パルスの電圧値及び周波数の少なくとも一方を調整する。
【0030】
なお、システムコントローラ95には、操作者が薬液の(目標)注入量と(目標)注入時間等を入力するための操作パネル(図示省略)、薬液LMの注入状況を表示する表示パネル(図示省略)、注入状況の異常を伝える警報装置(図示省略)などのインターフェースも備えられている。
【0031】
以上のように、本実施形態の輸液システム100では、輸液ポンプモジュール10内に輸液ポンプ50及び流量センサ40が収納されており、流量センサ40の計測結果をフィードバックして輸液ポンプ50による移送流量を調整できるので、流量誤差の少ないコンパクトなポンプモジュールを用いた輸液システムを実現できる。
【0032】
(変形例)
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
【0033】
上記実施形態では、輸液ポンプモジュール内にPCBを収容する例について説明したが、図4に示す輸液ポンプモジュール110のように、PCBを含めないようにしてもよい。この場合には、図4に示すように、システムコントローラ95と連通しているハーネス120によって、下カバーケース180に形成された貫通孔181〜187を通して、輸液ポンプ50及び流量センサ40とシステムコントローラ95との電気的接続を行うようにすればよい。このようにすると、輸液ポンプモジュール110の構成部品が減少し、さらなる小型化が可能となる。また、輸液ポンプモジュール110をディスポーザブルにする場合であってもPCBを捨てる必要がなくなり、安価である上に、環境負荷も低減する。
【0034】
また、上記実施形態では、各流路の屈曲部に特段の加工を施していないが、各流路の屈曲部にカーブを施してもよい。これにより、薬液の液だまりなどを防ぐことができる。
【符号の説明】
【0035】
10、110 輸液ポンプモジュール
20 本体ケース
21 凹部
22 流入口
23 流入流路
24 第1接続流路
25 第2接続流路
26 流出口
27 流出流路
23A、24A、25A、27A 溝
30 補助ケース
31 補助流路
40 流量センサ
41 計測流路
50 輸液ポンプ
51 移送流路
55 圧電素子
60 ガスケット
61〜64 突起
70 PCB
80、180 カバーケース
90 容器
91、92 チューブ
93 取り付け具
94 注射針
95 システムコントローラ
100 輸液システム
120 ハーネス
181〜187 貫通孔
【先行技術文献】
【特許文献】
【0036】
【特許文献1】特開平8−303352号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
薬液の流入口を有する流入流路と、第1接続流路と、第2接続流路と、前記薬液の流出口を有する流出流路と、が形成された本体ケースと、
前記第1接続流路及び第2接続流路に接続する補助流路が形成され、前記本体ケースに接合される補助ケースと、
前記第2接続流路及び流出流路に接続する計測流路を構成し、当該計測流路を流れる前記薬液の流量を計測する流量センサと、
前記流入流路及び第1接続流路に接続する移送流路を構成し、圧電素子によって前記流入流路から前記移送流路に流入した前記薬液を前記第1接続流路に送出する輸液ポンプと、
前記流入流路と前記移送流路との接続部分、前記移送流路と前記第1接続流路との接続部分、前記第2接続流路と前記計測流路との接続部分、及び前記計測流路と前記流出流路との接続部分をシールするガスケットと、
前記本体ケースと締結され、前記ガスケット、前記輸液ポンプ、及び前記流量センサを前記本体ケースに固定するカバーケースと、
を備えることを特徴とする輸液ポンプモジュール。
【請求項2】
前記輸液ポンプは、圧電素子を備え、当該圧電素子の振動によって前記薬液を前記第1接続流路に送出することを特徴とする請求項1に記載の輸液ポンプモジュール。
【請求項3】
前記補助流路は、U字型の流路であることを特徴とする請求項1又は2に記載の輸液ポンプモジュール。
【請求項4】
前記輸液ポンプ及び前記流量センサは、長手方向に並べて配置されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の輸液ポンプモジュール。
【請求項5】
前記本体ケース及び補助ケースは、樹脂製のケースであり、
前記補助ケースは、前記本体ケースに溶剤接合されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の輸液ポンプモジュール。
【請求項6】
前記ガスケットは、各接続部分に対応する位置に貫通孔が形成されたシリコンゴムシートであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の輸液ポンプモジュール。
【請求項7】
前記圧電素子及び流量センサに駆動電力を伝達するPCB(Printed Circuit Board)を更に備え、
前記カバーケースは、前記本体ケースと締結され、前記ガスケット、前記輸液ポンプ、前記流量センサ、及び前記PCBを前記本体ケースに固定することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の輸液ポンプモジュール。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれか1項に記載の輸液ポンプモジュールと、
前記流量センサの流量の計測結果に応じて前記圧電素子の振動を制御し、前記輸液ポンプによる前記薬液の移送量を制御するシステムコントローラと、
を備えることを特徴とする輸液システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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