農作業機
【課題】路面の土汚れを容易に清掃できる農作業機を提供する。
【解決手段】農作業機1は、トラクタ2の後部に連結可能な作業機本体11を備える。作業機本体11には、耕耘体12および整地体13を設ける。また、作業機本体11には、トラクタ2の走行による路面Aの土汚れを清掃する清掃手段16を上下動可能に設ける。清掃手段16は、回転して路面Aの土汚れを清掃する回転清掃体32、例えば回転ブラシを有する。
【解決手段】農作業機1は、トラクタ2の後部に連結可能な作業機本体11を備える。作業機本体11には、耕耘体12および整地体13を設ける。また、作業機本体11には、トラクタ2の走行による路面Aの土汚れを清掃する清掃手段16を上下動可能に設ける。清掃手段16は、回転して路面Aの土汚れを清掃する回転清掃体32、例えば回転ブラシを有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、路面の土汚れを容易に清掃できる農作業機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば走行車であるトラクタの後部に連結した農作業機を使用して圃場で耕耘整地作業を行い、耕耘整地作業の終了後、その圃場から出て道路を通って次の圃場或いは倉庫等に向う場合に、走行車であるトラクタの車輪に付いた泥土等の土で圃場出入口付近等の路面が汚れることがある。
【0003】
そして、従来、この路面の土汚れを清掃する装置として、下記特許文献1に記載の清掃ロータリ装置がある(例えば、特許文献1参照)。この清掃ロータリ装置は、トラクタの後部に連結された機枠と、機枠に設けられ進行方向に向って掻上げ方向に回転駆動する回転清掃具と、回転清掃具の進行方向前側に配設され回転清掃具で掻上げた被清掃物を回転清掃具と協働して案内する案内具と、案内具の進行方向前側に配設され案内具にて案内された被清掃物を貯める樋とを備えている。
【特許文献1】特開平7−233514号公報(図1、図5等)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記清掃ロータリ装置を使用して路面の土汚れを清掃する場合、トラクタから農作業機を取り外し、その農作業機の代わりに清掃専用機である清掃ロータリ装置をトラクタに連結する必要があり、路面の土汚れの清掃に手間がかかるおそれがある。
【0005】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、路面の土汚れを容易に清掃できる農作業機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の農作業機は、走行車に連結される作業機本体と、この作業機本体に設けられ、農作業をする作業手段と、前記作業機本体に設けられ、前記走行車の走行による路面の土汚れを清掃する清掃手段とを備えるものである。
【0007】
請求項2記載の農作業機は、請求項1記載の農作業機において、清掃手段は、作業機本体に上下動可能に設けられ、下動により路面に接触する作用状態に設定され、上動により作業手段による作業時に圃場面から離反する非作用状態に設定されるものである。
【0008】
請求項3記載の農作業機は、請求項2記載の農作業機において、清掃手段を作業機本体に対して上下動させる駆動手段を備えるものである。
【0009】
請求項4記載の農作業機は、請求項1ないし3のいずれか一記載の農作業機において、清掃手段は、回転して路面の土汚れを清掃する回転清掃体を有するものである。
【0010】
請求項5記載の農作業機は、請求項1ないし4のいずれか一記載の農作業機において、清掃手段の清掃に先立って路面に水を供給する水供給手段を備えるものである。
【0011】
請求項6記載の農作業機は、請求項1ないし5のいずれか一記載の農作業機において、清掃手段からの土を受け取って溜める土溜め手段を備えるものである。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に係る発明によれば、作業機本体に設けられ農作業をする作業手段と、作業機本体に設けられ走行車の走行による路面の土汚れを清掃する清掃手段とを備えるため、従来とは異なり、農作業機を走行車から取り外して清掃専用機を走行車に連結する必要がなく、路面の土汚れを容易に清掃できる。
【0013】
請求項2に係る発明によれば、清掃手段を作業機本体に対して下動させることにより所望の作用状態に設定でき、清掃手段を作業機本体に対して上動させることにより所望の非作用状態に設定できる。
【0014】
請求項3に係る発明によれば、清掃手段を作業機本体に対して上下動させる駆動手段を備えるため、手動で清掃手段を上下動する構成に比べて、作業者の負担を軽減できる。
【0015】
請求項4に係る発明によれば、清掃手段は回転して路面の土汚れを清掃する回転清掃体を有するため、この回転清掃体によって路面の土汚れを適切に清掃できる。
【0016】
請求項5に係る発明によれば、清掃手段の清掃に先立って路面に水を供給する水供給手段を備えるため、路面の土汚れを効果的に清掃できる。
【0017】
請求項6に係る発明によれば、清掃手段からの土を受け取って溜める土溜め手段を備えるため、路面上にあった土を土溜め手段に一時的に溜めておくことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明の農作業機の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0019】
図1ないし図3において、1は農作業機で、この農作業機1は、走行車であるトラクタ2の後部の3点リンク(作業機昇降支持装置)3に連結された耕耘ロータリ等である。
【0020】
トラクタ2は、車体であるトラクタ本体4を備え、トラクタ本体4の前後部における左右両側には走行輪である車輪5がそれぞれ回転可能に設けられている。トラクタ本体4の後端部には作業機連結部である3点リンク3が設けられている。この3点リンク3は、図示しない油圧装置の作動により上下回動する上部リンク6および左右の下部リンク7を有している。
【0021】
農作業機1は、トラクタ2の後部の3点リンク3に連結された作業機本体11と、作業機本体11に回転可能に設けられ回転しながら耕耘作業をする耕耘体12と、作業機本体11に上下回動可能に設けられ耕耘体12の後方で上下回動しながら整地作業をする整地体13とを備えている。これら耕耘体12と整地体13とにて、農作業である土作業、例えば耕耘整地作業をする作業手段14が構成されている。
【0022】
また、農作業機1は、作業機本体11に上下動可能に設けられ所定量の下動により路面Aに接触する作用状態(図1参照)に設定され所定量の上動により圃場内での作業手段14による作業時に圃場面Bから離反する非作用状態(図2参照)に設定され作用状態時に作業手段14の後方でトラクタ2の走行による路面Aの土汚れ、すなわち例えばトラクタ2の走行によって車輪5から路面A上に落ちた圃場の泥土等の土aを清掃する清掃手段16と、この清掃手段16を作業機本体11に対して上下動させて作用状態および非作用状態に選択的に設定する駆動手段17とを備えている。なお、路面Aは、例えば圃場から出たトラクタ2の車輪5によって汚されやすい圃場出入口付近の路面等である。
【0023】
作業機本体11は、左右方向長手状の主フレーム部21を有している。主フレーム部21の左右方向略中央にはギアボックス部22が設けられ、このギアボックス部22にはトラクタ2からの動力を入力する略前後方向の入力軸23が回転可能に設けられている。入力軸23は、トラクタ2のPTO軸(図示せず)にユニバーサルジョイントおよび伝動シャフト等を介して接続されている。また、主フレーム部21から3点連結部24が前方に向って突出し、この3点連結部24は、対応する3点リンク3の上部リンク6に連結されたトップマスト25と、下部リンク7に連結されたロワアーム26とを有している。
【0024】
さらに、主フレーム部21の長手方向一端部である左端部には伝動ケース部であるチェーンケース部28が設けられ、長手方向他端部である右端部にはブラケット部29が設けられ、これら互いに左右に離間対向するチェーンケース部28およびブラケット部29間に耕耘体12が回転可能に設けられている。耕耘体12は、例えばチェーンケース部28の下部およびブラケット部29の下部に架設された左右方向の耕耘軸(図示せず)およびこの耕耘軸に放射状に固着された耕耘爪等にて構成されている。また、ギアボックス部22内、主フレーム部21内およびチェーンケース部28内には、入力軸23からの動力を耕耘軸まで伝達する伝動手段(図示せず)が配設され、耕耘体12の耕耘軸はその伝動手段から動力を受けて所定方向へ回転する。
【0025】
また、作業機本体11は、耕耘体12の上方部を覆う略板状のカバー部30を有している。カバー部30の後端部に、耕耘体12の後方で整地作業をして圃場面Bを平らにする整地体13が前端側を中心として後端側が上下動するように上下回動可能に設けられている。
【0026】
清掃手段16は、作業機本体11に上下動可能、すなわち例えば主フレーム部21の軸芯を通る左右方向の回動中心軸線Xを中心として上下回動可能に設けられた支持体31と、この支持体31によって左右方向の回転中心軸線Yを中心として回転可能に支持され清掃手段16の作用状態時に回転して路面Aの土汚れを清掃する回転ブラシ等の回転清掃体32と有している。回転清掃体32は、例えば入力軸23からの動力を耕耘軸まで伝達する伝動手段(図示せず)の途中から動力を入力して所定方向(例えば図1中、時計回り)に回転して路面A上の土aを路面Aから除去する。
【0027】
支持体31は、支持枠34と、チェーンケース(伝動ケース)35とを有している。支持枠34の前端部は、作業機本体11の主フレーム部21に回動中心軸線Xを中心として回動可能に取り付けられている。チェーンケース35の前端部は、作業機本体11のチェーンケース部28の上部外面側に回動中心軸線Xを中心として回動可能に取り付けられている。
【0028】
そして、支持枠34の後端部およびチェーンケース35の後端部によって左右方向の回転軸36が回転中心軸線Yを中心として回転可能に支持され、この回転軸36はチェーンケース35内のチェーン等からなる動力伝達手段(図示せず)から動力を受けて回転する。この回転清掃体32の回転軸36には、路面A上の土aを掻き上げる弾性変形可能な複数の弾性部材としての掻上部材であるブラシ毛37が取り付けられている。また、図3に示されるように、この左右方向に軸方向を有する回転軸36の軸方向長さ寸法は、作業手段14の幅寸法と同じで、トラクタ2の幅寸法より大きく、この回転軸36の略全長にわたってブラシ毛37が植設されている。
【0029】
駆動手段17は、例えば伸縮駆動手段である油圧シリンダ41にて構成されている。油圧シリンダ41は、シリンダ本体42とこのシリンダ本体42内に出入りするロッド43とを有している。シリンダ本体42の基端部が作業機本体11のトップマスト25の被取付部44に左右方向の軸45を介して回動可能に取り付けられ、ロッド43の先端部が支持枠34の被取付部46に左右方向の軸47を介して回動可能に取り付けられている。
【0030】
そして、図1に示すように、駆動手段17である油圧シリンダ41が所定長さまで伸びると、清掃手段16は、回動中心軸線Xを中心とする下方回動により回転清掃体32のブラシ毛37が路面Aに接触する作用状態に設定される。この清掃手段16の作用状態では、作業手段14は、回転清掃体32より上方に位置し、路面Aから離反する。また一方、図2に示すように、油圧シリンダ41が所定長さまで縮むと、清掃手段16は、回動中心軸線Xを中心とする上方回動により回転清掃体32のブラシ毛37が圃場面Bから離反する非作用状態に設定される。この清掃手段16の非作用状態では、作業手段14は、回転清掃体32より下方の位置で、耕耘整地作業をする。
【0031】
次に、農作業機1の作用等を説明する。
【0032】
農作業機1を使用して耕耘整地作業をする場合、図2に示すように、駆動手段17を作動させて清掃手段16を非作用状態に設定する。そして、トラクタ2を前進走行させることにより農作業機1を前方に移動させると、耕耘体12にて耕耘作業が行われ、整地体13にて整地作業が行なわれ、圃場面Bが略平らになる。この際、非作用状態の清掃手段16は、作業手段14による作業の妨げにはならない。
【0033】
また、農作業機1を使用して圃場出入口付近等におけるトラクタ2の走行による路面Aの土汚れ、つまりトラクタ2の走行手段である車輪5の走行汚れ跡を清掃する場合、図1に示すように、駆動手段17を作動させて清掃手段16を作用状態に設定する。そして、トラクタ2を前進走行させることにより農作業機1を前方に移動させると、例えば図1中の矢印方向(図1では時計回り)に回転する回転清掃体32のブラシ毛37によって路面A上の土aが掻き上げれて路面Aから除去され、その土aは例えば路面Aの端に寄せられる。またその土aを圃場に戻すようにしてもよい。
【0034】
なお、回転清掃体32が図1中の矢印方向とは反対の方向(図1中、反時計回り)に回転する構成でもよく、この場合、トラクタ2のバック走行により農作業機1を後方に移動させながら、回転清掃体32のブラシ毛37で路面Aの土aを除去する。
【0035】
このように農作業機1によれば、作業機本体11に設けられた作業手段14と、作業機本体11に作用状態および非作用状態に切換可能に設けられ作用状態時にトラクタ2の走行による路面Aの土汚れを清掃する清掃手段16とを備えるため、従来とは異なり、路面Aの土汚れを清掃する際に農作業機1をトラクタ2から取り外して清掃専用機をトラクタ2に連結する必要がなく、トラクタ2に連結した農作業機1をそのまま清掃作業に使用可能で、路面の土汚れを容易に清掃できる。
【0036】
また、清掃手段16を作業機本体11に対して上下回動させる駆動手段17を備えるため、手動で清掃手段16を上下動する構成に比べて、作業者の負担を軽減できる。さらに、清掃手段16は回転して路面Aの土汚れを清掃する回転清掃体32を有するため、この回転清掃体32によって路面Aの土汚れを適切に清掃できる。
【0037】
なお、上記実施の形態では、回転清掃体32の回転軸36の略全長にわたってブラシ毛37等の掻上部材が設けられた構成について説明したが、例えば掻上部材が回転軸36に部分的に設けられた構成でもよく、すなわち例えば図4に示すように、回転軸36のうちトラクタ2の車輪5に対応する部分にのみ、掻上部材がその車輪5と略同じ幅寸法をもって設けられた構成等でもよい。また図示しないが、回転軸36を左右方向に対して所定角度傾斜させることにより、掻上部材で路面Aから掻き上げた土aを回転清掃体32の左右方向一端側から他端側に向けて案内するようにしてもよい。
【0038】
また、路面A上の土aを掻き上げる掻上部材は、ブラシ毛37以外に、ゴム板、プラスチック板等でもよい。
【0039】
さらに、清掃手段16を作業機本体11に対して上下動させる駆動手段17は、油圧シリンダ41以外に、電動シリンダ、電動油圧シリンダ、電動モータ等でもよい。
【0040】
また、回転清掃体32が作業手段14へ動力を伝達する伝動手段(図示せず)の途中から動力を入力して回転する構成には限定されず、例えば図5に示すように、回転清掃体32を回転させる電動モータ51等からなる回転駆動手段を備えた構成でもよい。
【0041】
さらに、図6に示すように、清掃手段16の清掃に先立って路面Aに水を供給する水供給手段53を備えた構成でもよい。水供給手段53は、例えば清掃手段16による清掃時に清掃手段16の進行方向前方位置で路面Aに水を供給するものであり、この水供給手段53は作業機本体11に取り付けられた水貯留タンク54を有し、この水貯留タンク54にホース55が接続されている。そして、このホース55の先端部の水供給口56が作業手段14の整地体13と清掃手段16の回転清掃体32との間に位置し、この水供給口56から路面Aに向って水が供給される。そのため、回転清掃体32のブラシ毛37等によって路面A上の土aを効果的に除去できる。
【0042】
また、図7に示すように、清掃手段16による清掃時に清掃手段16の進行方向前方位置で清掃手段16からの土aを受け取って溜める土溜め手段61を備えた構成でもよい。土溜め手段61は、支持体31に上端部が取り付けられた支持アーム62を有し、この支持アーム62の下端部に土溜め部であるバケット63が取り付けられている。そして、この構成では回転清掃体32のブラシ毛37等で掻き上げた土aをバケット63に一時的に溜めておくことができる。
【0043】
さらに、清掃手段16は、回転ブラシ等の回転清掃体32を有する回転式には限定されず、例えば図8に示すように、回転しない構成でもよい。この図8に示す清掃手段16の支持体31の下端部には、弾性を利用して路面A上の土aを掻き上げて土溜め手段61へ導く多数のブラシ毛65が設けられている。この場合も、ブラシ毛65には限定されず、ゴム板、プラスチック板等でもよい。
【0044】
また、例えば路面Aの土汚れは、走行車であるトラクタ2の車輪5の走行によるもの以外に、走行車の走行手段がクローラである場合はそのクローラの走行によるものもある。
【0045】
さらに、作業手段14による作業は、耕耘整地作業には限定されず、畦塗り作業、溝掘り作業、農作物収穫作業等でもよい。
【0046】
また、清掃手段16は、路面A上の土aを掻き上げて除去するものには限定されず、例えば路面A上の土aに向けて空気を吐き出すものや、路面A上の土aを吸引除去するもの等でもよい。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の一実施の形態に係る農作業機の清掃手段の作用状態時における側面図である。
【図2】同上農作業機の清掃手段の非作用状態時における側面図である。
【図3】同上農作業機の平面図である。
【図4】本発明の他の実施の形態に係る農作業機の平面図である。
【図5】本発明のさらに他の実施の形態に係る農作業機の側面図である。
【図6】本発明のさらに他の実施の形態に係る農作業機の側面図である。
【図7】本発明のさらに他の実施の形態に係る農作業機の側面図である。
【図8】本発明のさらに他の実施の形態に係る農作業機の側面図である。
【符号の説明】
【0048】
1 農作業機
2 走行車であるトラクタ
11 作業機本体
14 作業手段
16 清掃手段
17 駆動手段
32 回転清掃体
53 水供給手段
61 土溜め手段
A 路面
B 圃場面
【技術分野】
【0001】
本発明は、路面の土汚れを容易に清掃できる農作業機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば走行車であるトラクタの後部に連結した農作業機を使用して圃場で耕耘整地作業を行い、耕耘整地作業の終了後、その圃場から出て道路を通って次の圃場或いは倉庫等に向う場合に、走行車であるトラクタの車輪に付いた泥土等の土で圃場出入口付近等の路面が汚れることがある。
【0003】
そして、従来、この路面の土汚れを清掃する装置として、下記特許文献1に記載の清掃ロータリ装置がある(例えば、特許文献1参照)。この清掃ロータリ装置は、トラクタの後部に連結された機枠と、機枠に設けられ進行方向に向って掻上げ方向に回転駆動する回転清掃具と、回転清掃具の進行方向前側に配設され回転清掃具で掻上げた被清掃物を回転清掃具と協働して案内する案内具と、案内具の進行方向前側に配設され案内具にて案内された被清掃物を貯める樋とを備えている。
【特許文献1】特開平7−233514号公報(図1、図5等)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記清掃ロータリ装置を使用して路面の土汚れを清掃する場合、トラクタから農作業機を取り外し、その農作業機の代わりに清掃専用機である清掃ロータリ装置をトラクタに連結する必要があり、路面の土汚れの清掃に手間がかかるおそれがある。
【0005】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、路面の土汚れを容易に清掃できる農作業機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の農作業機は、走行車に連結される作業機本体と、この作業機本体に設けられ、農作業をする作業手段と、前記作業機本体に設けられ、前記走行車の走行による路面の土汚れを清掃する清掃手段とを備えるものである。
【0007】
請求項2記載の農作業機は、請求項1記載の農作業機において、清掃手段は、作業機本体に上下動可能に設けられ、下動により路面に接触する作用状態に設定され、上動により作業手段による作業時に圃場面から離反する非作用状態に設定されるものである。
【0008】
請求項3記載の農作業機は、請求項2記載の農作業機において、清掃手段を作業機本体に対して上下動させる駆動手段を備えるものである。
【0009】
請求項4記載の農作業機は、請求項1ないし3のいずれか一記載の農作業機において、清掃手段は、回転して路面の土汚れを清掃する回転清掃体を有するものである。
【0010】
請求項5記載の農作業機は、請求項1ないし4のいずれか一記載の農作業機において、清掃手段の清掃に先立って路面に水を供給する水供給手段を備えるものである。
【0011】
請求項6記載の農作業機は、請求項1ないし5のいずれか一記載の農作業機において、清掃手段からの土を受け取って溜める土溜め手段を備えるものである。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に係る発明によれば、作業機本体に設けられ農作業をする作業手段と、作業機本体に設けられ走行車の走行による路面の土汚れを清掃する清掃手段とを備えるため、従来とは異なり、農作業機を走行車から取り外して清掃専用機を走行車に連結する必要がなく、路面の土汚れを容易に清掃できる。
【0013】
請求項2に係る発明によれば、清掃手段を作業機本体に対して下動させることにより所望の作用状態に設定でき、清掃手段を作業機本体に対して上動させることにより所望の非作用状態に設定できる。
【0014】
請求項3に係る発明によれば、清掃手段を作業機本体に対して上下動させる駆動手段を備えるため、手動で清掃手段を上下動する構成に比べて、作業者の負担を軽減できる。
【0015】
請求項4に係る発明によれば、清掃手段は回転して路面の土汚れを清掃する回転清掃体を有するため、この回転清掃体によって路面の土汚れを適切に清掃できる。
【0016】
請求項5に係る発明によれば、清掃手段の清掃に先立って路面に水を供給する水供給手段を備えるため、路面の土汚れを効果的に清掃できる。
【0017】
請求項6に係る発明によれば、清掃手段からの土を受け取って溜める土溜め手段を備えるため、路面上にあった土を土溜め手段に一時的に溜めておくことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明の農作業機の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0019】
図1ないし図3において、1は農作業機で、この農作業機1は、走行車であるトラクタ2の後部の3点リンク(作業機昇降支持装置)3に連結された耕耘ロータリ等である。
【0020】
トラクタ2は、車体であるトラクタ本体4を備え、トラクタ本体4の前後部における左右両側には走行輪である車輪5がそれぞれ回転可能に設けられている。トラクタ本体4の後端部には作業機連結部である3点リンク3が設けられている。この3点リンク3は、図示しない油圧装置の作動により上下回動する上部リンク6および左右の下部リンク7を有している。
【0021】
農作業機1は、トラクタ2の後部の3点リンク3に連結された作業機本体11と、作業機本体11に回転可能に設けられ回転しながら耕耘作業をする耕耘体12と、作業機本体11に上下回動可能に設けられ耕耘体12の後方で上下回動しながら整地作業をする整地体13とを備えている。これら耕耘体12と整地体13とにて、農作業である土作業、例えば耕耘整地作業をする作業手段14が構成されている。
【0022】
また、農作業機1は、作業機本体11に上下動可能に設けられ所定量の下動により路面Aに接触する作用状態(図1参照)に設定され所定量の上動により圃場内での作業手段14による作業時に圃場面Bから離反する非作用状態(図2参照)に設定され作用状態時に作業手段14の後方でトラクタ2の走行による路面Aの土汚れ、すなわち例えばトラクタ2の走行によって車輪5から路面A上に落ちた圃場の泥土等の土aを清掃する清掃手段16と、この清掃手段16を作業機本体11に対して上下動させて作用状態および非作用状態に選択的に設定する駆動手段17とを備えている。なお、路面Aは、例えば圃場から出たトラクタ2の車輪5によって汚されやすい圃場出入口付近の路面等である。
【0023】
作業機本体11は、左右方向長手状の主フレーム部21を有している。主フレーム部21の左右方向略中央にはギアボックス部22が設けられ、このギアボックス部22にはトラクタ2からの動力を入力する略前後方向の入力軸23が回転可能に設けられている。入力軸23は、トラクタ2のPTO軸(図示せず)にユニバーサルジョイントおよび伝動シャフト等を介して接続されている。また、主フレーム部21から3点連結部24が前方に向って突出し、この3点連結部24は、対応する3点リンク3の上部リンク6に連結されたトップマスト25と、下部リンク7に連結されたロワアーム26とを有している。
【0024】
さらに、主フレーム部21の長手方向一端部である左端部には伝動ケース部であるチェーンケース部28が設けられ、長手方向他端部である右端部にはブラケット部29が設けられ、これら互いに左右に離間対向するチェーンケース部28およびブラケット部29間に耕耘体12が回転可能に設けられている。耕耘体12は、例えばチェーンケース部28の下部およびブラケット部29の下部に架設された左右方向の耕耘軸(図示せず)およびこの耕耘軸に放射状に固着された耕耘爪等にて構成されている。また、ギアボックス部22内、主フレーム部21内およびチェーンケース部28内には、入力軸23からの動力を耕耘軸まで伝達する伝動手段(図示せず)が配設され、耕耘体12の耕耘軸はその伝動手段から動力を受けて所定方向へ回転する。
【0025】
また、作業機本体11は、耕耘体12の上方部を覆う略板状のカバー部30を有している。カバー部30の後端部に、耕耘体12の後方で整地作業をして圃場面Bを平らにする整地体13が前端側を中心として後端側が上下動するように上下回動可能に設けられている。
【0026】
清掃手段16は、作業機本体11に上下動可能、すなわち例えば主フレーム部21の軸芯を通る左右方向の回動中心軸線Xを中心として上下回動可能に設けられた支持体31と、この支持体31によって左右方向の回転中心軸線Yを中心として回転可能に支持され清掃手段16の作用状態時に回転して路面Aの土汚れを清掃する回転ブラシ等の回転清掃体32と有している。回転清掃体32は、例えば入力軸23からの動力を耕耘軸まで伝達する伝動手段(図示せず)の途中から動力を入力して所定方向(例えば図1中、時計回り)に回転して路面A上の土aを路面Aから除去する。
【0027】
支持体31は、支持枠34と、チェーンケース(伝動ケース)35とを有している。支持枠34の前端部は、作業機本体11の主フレーム部21に回動中心軸線Xを中心として回動可能に取り付けられている。チェーンケース35の前端部は、作業機本体11のチェーンケース部28の上部外面側に回動中心軸線Xを中心として回動可能に取り付けられている。
【0028】
そして、支持枠34の後端部およびチェーンケース35の後端部によって左右方向の回転軸36が回転中心軸線Yを中心として回転可能に支持され、この回転軸36はチェーンケース35内のチェーン等からなる動力伝達手段(図示せず)から動力を受けて回転する。この回転清掃体32の回転軸36には、路面A上の土aを掻き上げる弾性変形可能な複数の弾性部材としての掻上部材であるブラシ毛37が取り付けられている。また、図3に示されるように、この左右方向に軸方向を有する回転軸36の軸方向長さ寸法は、作業手段14の幅寸法と同じで、トラクタ2の幅寸法より大きく、この回転軸36の略全長にわたってブラシ毛37が植設されている。
【0029】
駆動手段17は、例えば伸縮駆動手段である油圧シリンダ41にて構成されている。油圧シリンダ41は、シリンダ本体42とこのシリンダ本体42内に出入りするロッド43とを有している。シリンダ本体42の基端部が作業機本体11のトップマスト25の被取付部44に左右方向の軸45を介して回動可能に取り付けられ、ロッド43の先端部が支持枠34の被取付部46に左右方向の軸47を介して回動可能に取り付けられている。
【0030】
そして、図1に示すように、駆動手段17である油圧シリンダ41が所定長さまで伸びると、清掃手段16は、回動中心軸線Xを中心とする下方回動により回転清掃体32のブラシ毛37が路面Aに接触する作用状態に設定される。この清掃手段16の作用状態では、作業手段14は、回転清掃体32より上方に位置し、路面Aから離反する。また一方、図2に示すように、油圧シリンダ41が所定長さまで縮むと、清掃手段16は、回動中心軸線Xを中心とする上方回動により回転清掃体32のブラシ毛37が圃場面Bから離反する非作用状態に設定される。この清掃手段16の非作用状態では、作業手段14は、回転清掃体32より下方の位置で、耕耘整地作業をする。
【0031】
次に、農作業機1の作用等を説明する。
【0032】
農作業機1を使用して耕耘整地作業をする場合、図2に示すように、駆動手段17を作動させて清掃手段16を非作用状態に設定する。そして、トラクタ2を前進走行させることにより農作業機1を前方に移動させると、耕耘体12にて耕耘作業が行われ、整地体13にて整地作業が行なわれ、圃場面Bが略平らになる。この際、非作用状態の清掃手段16は、作業手段14による作業の妨げにはならない。
【0033】
また、農作業機1を使用して圃場出入口付近等におけるトラクタ2の走行による路面Aの土汚れ、つまりトラクタ2の走行手段である車輪5の走行汚れ跡を清掃する場合、図1に示すように、駆動手段17を作動させて清掃手段16を作用状態に設定する。そして、トラクタ2を前進走行させることにより農作業機1を前方に移動させると、例えば図1中の矢印方向(図1では時計回り)に回転する回転清掃体32のブラシ毛37によって路面A上の土aが掻き上げれて路面Aから除去され、その土aは例えば路面Aの端に寄せられる。またその土aを圃場に戻すようにしてもよい。
【0034】
なお、回転清掃体32が図1中の矢印方向とは反対の方向(図1中、反時計回り)に回転する構成でもよく、この場合、トラクタ2のバック走行により農作業機1を後方に移動させながら、回転清掃体32のブラシ毛37で路面Aの土aを除去する。
【0035】
このように農作業機1によれば、作業機本体11に設けられた作業手段14と、作業機本体11に作用状態および非作用状態に切換可能に設けられ作用状態時にトラクタ2の走行による路面Aの土汚れを清掃する清掃手段16とを備えるため、従来とは異なり、路面Aの土汚れを清掃する際に農作業機1をトラクタ2から取り外して清掃専用機をトラクタ2に連結する必要がなく、トラクタ2に連結した農作業機1をそのまま清掃作業に使用可能で、路面の土汚れを容易に清掃できる。
【0036】
また、清掃手段16を作業機本体11に対して上下回動させる駆動手段17を備えるため、手動で清掃手段16を上下動する構成に比べて、作業者の負担を軽減できる。さらに、清掃手段16は回転して路面Aの土汚れを清掃する回転清掃体32を有するため、この回転清掃体32によって路面Aの土汚れを適切に清掃できる。
【0037】
なお、上記実施の形態では、回転清掃体32の回転軸36の略全長にわたってブラシ毛37等の掻上部材が設けられた構成について説明したが、例えば掻上部材が回転軸36に部分的に設けられた構成でもよく、すなわち例えば図4に示すように、回転軸36のうちトラクタ2の車輪5に対応する部分にのみ、掻上部材がその車輪5と略同じ幅寸法をもって設けられた構成等でもよい。また図示しないが、回転軸36を左右方向に対して所定角度傾斜させることにより、掻上部材で路面Aから掻き上げた土aを回転清掃体32の左右方向一端側から他端側に向けて案内するようにしてもよい。
【0038】
また、路面A上の土aを掻き上げる掻上部材は、ブラシ毛37以外に、ゴム板、プラスチック板等でもよい。
【0039】
さらに、清掃手段16を作業機本体11に対して上下動させる駆動手段17は、油圧シリンダ41以外に、電動シリンダ、電動油圧シリンダ、電動モータ等でもよい。
【0040】
また、回転清掃体32が作業手段14へ動力を伝達する伝動手段(図示せず)の途中から動力を入力して回転する構成には限定されず、例えば図5に示すように、回転清掃体32を回転させる電動モータ51等からなる回転駆動手段を備えた構成でもよい。
【0041】
さらに、図6に示すように、清掃手段16の清掃に先立って路面Aに水を供給する水供給手段53を備えた構成でもよい。水供給手段53は、例えば清掃手段16による清掃時に清掃手段16の進行方向前方位置で路面Aに水を供給するものであり、この水供給手段53は作業機本体11に取り付けられた水貯留タンク54を有し、この水貯留タンク54にホース55が接続されている。そして、このホース55の先端部の水供給口56が作業手段14の整地体13と清掃手段16の回転清掃体32との間に位置し、この水供給口56から路面Aに向って水が供給される。そのため、回転清掃体32のブラシ毛37等によって路面A上の土aを効果的に除去できる。
【0042】
また、図7に示すように、清掃手段16による清掃時に清掃手段16の進行方向前方位置で清掃手段16からの土aを受け取って溜める土溜め手段61を備えた構成でもよい。土溜め手段61は、支持体31に上端部が取り付けられた支持アーム62を有し、この支持アーム62の下端部に土溜め部であるバケット63が取り付けられている。そして、この構成では回転清掃体32のブラシ毛37等で掻き上げた土aをバケット63に一時的に溜めておくことができる。
【0043】
さらに、清掃手段16は、回転ブラシ等の回転清掃体32を有する回転式には限定されず、例えば図8に示すように、回転しない構成でもよい。この図8に示す清掃手段16の支持体31の下端部には、弾性を利用して路面A上の土aを掻き上げて土溜め手段61へ導く多数のブラシ毛65が設けられている。この場合も、ブラシ毛65には限定されず、ゴム板、プラスチック板等でもよい。
【0044】
また、例えば路面Aの土汚れは、走行車であるトラクタ2の車輪5の走行によるもの以外に、走行車の走行手段がクローラである場合はそのクローラの走行によるものもある。
【0045】
さらに、作業手段14による作業は、耕耘整地作業には限定されず、畦塗り作業、溝掘り作業、農作物収穫作業等でもよい。
【0046】
また、清掃手段16は、路面A上の土aを掻き上げて除去するものには限定されず、例えば路面A上の土aに向けて空気を吐き出すものや、路面A上の土aを吸引除去するもの等でもよい。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の一実施の形態に係る農作業機の清掃手段の作用状態時における側面図である。
【図2】同上農作業機の清掃手段の非作用状態時における側面図である。
【図3】同上農作業機の平面図である。
【図4】本発明の他の実施の形態に係る農作業機の平面図である。
【図5】本発明のさらに他の実施の形態に係る農作業機の側面図である。
【図6】本発明のさらに他の実施の形態に係る農作業機の側面図である。
【図7】本発明のさらに他の実施の形態に係る農作業機の側面図である。
【図8】本発明のさらに他の実施の形態に係る農作業機の側面図である。
【符号の説明】
【0048】
1 農作業機
2 走行車であるトラクタ
11 作業機本体
14 作業手段
16 清掃手段
17 駆動手段
32 回転清掃体
53 水供給手段
61 土溜め手段
A 路面
B 圃場面
【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行車に連結される作業機本体と、
この作業機本体に設けられ、農作業をする作業手段と、
前記作業機本体に設けられ、前記走行車の走行による路面の土汚れを清掃する清掃手段と
を備えることを特徴とする農作業機。
【請求項2】
清掃手段は、作業機本体に上下動可能に設けられ、下動により路面に接触する作用状態に設定され、上動により作業手段による作業時に圃場面から離反する非作用状態に設定される
ことを特徴とする請求項1記載の農作業機。
【請求項3】
清掃手段を作業機本体に対して上下動させる駆動手段を備える
ことを特徴とする請求項2記載の農作業機。
【請求項4】
清掃手段は、回転して路面の土汚れを清掃する回転清掃体を有する
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一記載の農作業機。
【請求項5】
清掃手段の清掃に先立って路面に水を供給する水供給手段を備える
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一記載の農作業機。
【請求項6】
清掃手段からの土を受け取って溜める土溜め手段を備える
ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一記載の農作業機。
【請求項1】
走行車に連結される作業機本体と、
この作業機本体に設けられ、農作業をする作業手段と、
前記作業機本体に設けられ、前記走行車の走行による路面の土汚れを清掃する清掃手段と
を備えることを特徴とする農作業機。
【請求項2】
清掃手段は、作業機本体に上下動可能に設けられ、下動により路面に接触する作用状態に設定され、上動により作業手段による作業時に圃場面から離反する非作用状態に設定される
ことを特徴とする請求項1記載の農作業機。
【請求項3】
清掃手段を作業機本体に対して上下動させる駆動手段を備える
ことを特徴とする請求項2記載の農作業機。
【請求項4】
清掃手段は、回転して路面の土汚れを清掃する回転清掃体を有する
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一記載の農作業機。
【請求項5】
清掃手段の清掃に先立って路面に水を供給する水供給手段を備える
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一記載の農作業機。
【請求項6】
清掃手段からの土を受け取って溜める土溜め手段を備える
ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一記載の農作業機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【公開番号】特開2008−261157(P2008−261157A)
【公開日】平成20年10月30日(2008.10.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−105023(P2007−105023)
【出願日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【出願人】(000188009)松山株式会社 (285)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年10月30日(2008.10.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【出願人】(000188009)松山株式会社 (285)
【Fターム(参考)】
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