説明

農薬の組合せ剤

植物、植物の部分、又はそれらの周囲に、例えば少なくとも2つの活性含有成分を、任意的に1つ以上の通常の製剤助剤と共に含み、成分(I)が1つ以上の農薬であり、及び成分(II)がイソフラボン(フォルモノネチン、ゲニステイン又はそれらの混合物)である農薬の組合せ剤を、任意的な所望の順番で、又は同時に施用することを含む、植物育苗材料、植物、一定期間後生長する植物の部分及び/又は植物の器官の生長を制御し、及び/又は病原性の損傷又は害虫による損傷を制御、又は予防する方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、農薬性の活性成分及びそれらの組成物の所定の組合せ剤の使用、並びに植物の生長の制御において、並びに/又は病原性の、及び/若しくは害虫による損傷の制御又は予防において、特に、前記化合物を植物育苗材料に施用することにより、植物育苗材料、又は一定期間後に生長する植物器官に対して、そのような組合せ剤を使用するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
病原体及び害虫を制御するための活性成分のある組合せ剤は、文献に記載されている。それらの既知の組合せ剤の生物学的性質は、例えば病原性の制御、光毒性、並びに環境への、及び従業者への曝露において、完全に満足するものではない。特に、病原体が従来知られている組合せ剤に耐性を獲得している、又は耐性を獲得するリスクを有している場合があり、制御又は防止の改良された方法が模索されている。
【0003】
活性成分と一体の植物育苗材料(特に種子)の保護は、単独で、又は葉面若しくは畝間への活性成分の施用と共に使用されるとき、環境又は従業者への曝露を減少する必要性に部分的に取り組む対象となる施用である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、特に植物の生長を制御し、並びに病原体及び害虫を制御するための生物学的性質及び/又は相乗的な性質等の改善された性質を提供する、農薬の組合せ剤を提供する継続的な必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そのような必要性は、本農薬の組合せ剤の提供に係る発明により解決する。然るに、第一の態様において、本発明は、例えば少なくとも2つの活性含有成分を、任意的に1つ以上の通常の製剤助剤と共に含み、成分(I)が1つ以上の農薬であり、及び成分(II)が1つ以上のイソフラボンである農薬の組合せ剤の種子への施用を提供する。
【0006】
本発明に係る成分(I)において有用な農薬の例には、殺真菌剤、殺虫剤、殺線虫剤、昆虫駆除剤(acaracide)及び軟体動物駆除剤(molluscicide)が含まれる。また、植物生長制御剤、及び植物活性化剤も含まれる。
【0007】
殺真菌剤の例には、ベンズイミダゾール殺真菌剤、ストロビルリン、オルト−シクロプロピル−カルボキサニリド(carboxanilide)誘導体、フェニルピロール、及び他の殺真菌剤を含む、アゾール殺真菌剤が含まれる。殺真菌剤有効成分の例には、限定されないが、以下:アゾキシストロビン;ベナラキシル;ベナラキシル−M;ベノミル;ベンゾチアゾール;ビテルタノール;ボスカリド;ブルオピラム;ビクサフェン;カプタン;カルベンザジム;カルボキシン;カルプロパミド;クロロネブ;CuO;シモキサニル;シプロコナゾール;シプロジニル;ジクロフルアミド;ジフェノコナゾール;ジニコナゾール;エネストロビン;エポキシコナゾール;ファモキサゴン;フェナミドン;フェンピクロニル;フルジオキソニル;フルオキサストロビン;フルキコナゾール;フルシラゾール;フルトアニル;フルトリアフォル;ホセチル−アルミニウム;フベリダゾール;フララキシル;グアザチン;ヘキサコナゾール;ヒレキサゾール;イマザリル;イミベンコナゾール;イミノクタジン三酢酸塩;イプコナゾール;イプロジオン;クレゾキシン−メチル;マンコゼブ;マネブ;メタラキシル;メフェノキサムメトコナゾール;メトミノストロビン;マイクロブタニル;オリサストロビン;オキサジキシル;オキスポコナゾール;オキサジキシル;ペンタクロロニトロベンゼン;ペフラゾエート;ペンコナゾール;ペンシクロン;ピコキシストロビン;プロクロラズ;プロピコナゾール;プロチオコナゾール;ピロキロン;ピリメタニル;ピラクロストロビン;(±)−c/s−1−(4−クロロフェニル)−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)シクロヘプタノール;5−クロロ−7−(4−メチルピペリジン−1−イル)−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン;シルチオファム;シメコナゾール;スピロキサミン;テブコナゾール;チアベンダゾール;チオファネート−メチル;チラム;トルクロフォス−メチル;トリフルアミド;トリアゾキシド;トリアジメフォン;トリアジメノール;トリフロキシストロビン;トリフルミゾール;トリチコナゾール;ウニコナゾールの化合物、それらの塩及びエステル;式(AA):
【0008】
【化1】

【0009】
で表される化合物(その塩及びエステルを含む);式(BB):
【0010】
【化2】

で表される化合物(その塩及びエステルを含む);
限定されないが、式:
【0011】
【化3】

【0012】
{式中、
は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルであり、そして
は、水素若しくはメチルである}
により表される式(I)の化合物、塩、エステル、立体異性体、及び立体異性体の混合物を含むオルト−シクロプロピル−カルボキサニリド誘導体;又は、特に、前記オルト−シクロプロピル−カルボキサニリド誘導体の中でも、Rがジフルオロメチルであり、Rが水素である式Iで表される化合物と、Rがジフルオロメチルであり、Rが水素である式IIIで表される化合物とのラセミ混合物を表すラセミ化合物の成分が、65重量%〜99重量%である、そのような化合物の互変変異体;並びに式(CC):
【0013】
【化4】

【0014】
で表される化合物が含まれる。
【0015】
好ましい殺真菌剤の例には、以下:アゾキシストロビン、エネストロビン、トリフロキシストロビン、ジフェノコナゾール、フルジオキソニル、チアベンダゾール、テブコナゾール、メタラキシル、メフェノキサム、マイクロブタニル、フルオキサストロビン、ピラクロストロビン、トリチコナゾール、プロチオコナゾール、式I〜IIVで表されるオルト−シクロプロピルカルボキシアミド(carboxamide)誘導体、式(AA)で表される化合物、(BB)で表される化合物、(CC)で表される化合物、5−クロロ−7−(4−メチルピペリジン−1−イル)−6−(2,4,6−トリフルオリフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン、及びピコキシストロビンが含まれる。
【0016】
殺虫剤、昆虫駆除剤、殺線虫剤、及び軟体動物駆除剤の例には、例えば、限定されないが、以下:有機リン化合物、ニトロフェノール及び誘導体、ホルムアミド、トリアジン誘導体、マクロライド、ニトロエナミン誘導体、ニトロ及びシアノグアニジン誘導体、尿素、ベンゾイル尿素、カルバメート、ピレチオイド、塩素化炭化水素並びにバチルス・スリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)生産物の活性成分のクラスの代表的なものが含まれる。
【0017】
具体的な殺虫剤、昆虫駆除剤、殺線虫剤、及び軟体動物駆除剤の例には、アバメクチン;アセフェート;アセタミプリド、アクリナトリン、アラニカルブ;アルジカルブ、アルファ−シペルメトリン;アルファメトリン;アミトラズ;アジンフォスA;アジンフォス−メチル;アゾシクロチン;ベンジオカルブ;ベンフラカルブ;ベンスルタップ;ベータシフルトリン;ビフェントリン;ブロフェンプロクス;ブロモフォスA;ブフェンカルブ;ブプロフェジン;ブトカルボキシン;ブチルピリダベン;カズサホス;カルバリル;カルボフラン;カルボフェノチオン;カルボスルファン;カルタップ;クロエトカルブ;クロラントラニリプロール(chloranthraniliprole);クロロエトキシフォス;クロルフェンビンホス;クロロフルアズロン;クロロメフォス;クロロピリフォス;シス−レス−メトリン;クロシトリン;クロフェンテジン;クロチアニジン;シアノイミン;シアノフォス;シクロプロスリン;シフルトリン;シヘキサチン;デルタメトリン;デメトンM;デメトンS;デメトン−S−メチル;ジアフェンチウロン;ジブチルアミノチオ;ジクロロフェンチオン;ジクリフォス;ジエチオン;ジフルベンズロン;ジメトエート;ジメチルビンホス;ジノテフラン;ジオキサチオン;ドラメクチン;エジフェンホス;エマメクチン;エンドスルファン;エスフェンバレレート;エチオフェンカルブ;エチオン;エチプロール;エトフェンプロックス;エトプロホス;エトリムホス;フェナミホス;フェナザキン;フェンブタチン;フェンピラド;フェンピロキシメート;フェンチオン;フェンバレレート;フィプロニル;フルアジナム;フルベンジアミド;フルシクロクスロン;フルシトリネート;フルフェノクスロン;フルフェンプロックス;フルクソフェニム;フォノフォス;フォルモチオン;フォスチアゼート;フブフェンプロックス;ガンマシハロトリン;HCH;ヘプテンホス;ヘキサフルムロン;ヘキシチアゾクス;イミダクロプリド;イプロベンフォス;イソプロカルブ;イソキサチオン;イベルメクチン;ラムダシハロトリン;リンダン;ルフェヌロン;マラチオン;メカルバム;メスルフェンホス;メタアルデヒド;メタミドホス;メチオカルブ;メトミル;メトルカルブ;メビンホス;ミルベメクチン;ミルベマイシンオキシム;モキシデクチン;ナレド;NC184;ニテンピラム;ニトロメチレン;オメトエート;オキサミル;オキシデメトンM;オキシデプロフォス;パラチオン;パラチオン−メチル;ペルメトリン;フェントエート;ホレート;ホサロン;ホスメット;ホキシムピリミカルブ;ピリミホスA;ピリミホスM;プロメカルブ;プロパホス;プロポキスル;プロチオホス;プロトエート;ピメトロジン;ピラクロホス;ピラダ−フェンチオン;ピレスメトリン(pyresmethrin);ピレトラム;ピリダベン;ピリミジフェン;ピリプフォキシフェン(pyripfoxyfen);ピリプロキシフェン;リナキシピル(rynaxypyr);サリチオン;セブフォス;シラフルオフェン;スルホテップ;スルプロホス;テブフェノジド;テブフェンピラド;テブピリムホス;テフルベンズロン;テフルトリン;テメホス;テルバム;テルブホス;テトラクロロ−ビンホス;チアクロプリド;チアフェノックス;チアメトキサム;チオジカルブ;チオファノックス;チオナジン;ツリンギエンシン;トラロメツリン;トリアルテン;トリアザメート;トリアゾホス;トリアズロン;トリクロロフォン(trichlorofon);トリフルムロン;トリメタカルブ;バミドチオン;キシリルカルブ;ゼータ−シペルメトリン;ゼータ−メトリン;及びバチルス・ツリンギエンシス(Bt)生産物、並びにそれらの塩及びエステルが含まれる。
【0018】
好ましい殺虫剤、昆虫駆除剤、殺線虫剤、及び軟体動物駆除剤の例には、アバメクチン、アセタミプリド、アルダカルブ、ベータシフルトリン、カルボキシン、クロラントラニリプロール、クロチアニジン、Bt生産物、ジノテフラン、フィプロニル、イミダクロプリド、ラムダシハロトリン、ニテンピラム、スピニサド、テフルトリン、チアクロプリド、チアメトキサム、及びチオジカルブが含まれる。
【0019】
植物生長制御剤の例には、限定されないが、抗オーキシン剤(クロフィブリン酸、2,3,5−トリ−ヨード安息香酸)、オーキシン(4−CPA、2,4−D、2,4−DB、2,4−DEP、ジクロルプロップ、フェノプロップ、IAA、IBA、ナフタレンアセタミド、α−ナフタレン酢酸、1−ナフトール、ナフトキシ酢酸、ナフタレン酸カリウム、ナフタレン酸ナトリウム、2,4,−5T)、サイトカイニン(2iP、ベンジルアデニン、カイネチン、ゼアチン)、脱葉剤(カルシウムシアナミド、ジメチピン、エンドタル、エテホン、メルホス、メトクスロン、ペンタクロロフェノール、チジアズロン、トリブホス)、エチレン阻害剤(アビグリシン、1−メチルシクロプロペン)、エチレン放出剤(ACC,エタセラシル、エテホン、グリオキシム)、ジベレリン(ジベレリン酸、例えばヘルミントスポル(herminthosporic)酸、ファセオール(phaseolic)酸、カウレノン酸、及びステビオール等の、ジベレリン様の活性を示す、非シクロプロペン化合物を含むジベレリン類)、生長阻害剤(アブシジン酸、アンシミドール、ブトラリン、カルバリル、クロロフォニウム、クロルプロファム、ジケグラック、フルメトラリン、フルオリダミド、ホサミン、グリホシン、イソピリモル、ジャスモン酸、マレイン酸ヒドラジド、メピコート、ピプロクタニル、プロヒドロジャスモン、プロファム、2,3,5−トリ−ヨード安息香酸)、モルファクチン(クロルフルレン、クロルフルレノール、ジクロルフルレノール、フルレノール)、抑制剤(retardant)/変更剤(modifier)(クロルメコート、ダミノジット、フルルプリミドール、メフルイジド、パクロブトラゾール、シプロコナゾール、テトシクラシス、ウニコナゾール、アンシミドール、トリネキサパック−エチル、及びプロゲキサジオン−CA)、生長促進剤(ブラシノライド、ホルクロルフェニュロン、ヒメキサゾール、下記2−アミノ−6−オキシプリン誘導体、下記インドリノン(indolinone)誘導体、下記マレイミド誘導体、及び下記アゼピノン(azepinone)誘導体)が含まれる。この用語には、付加的に、ベンゾフルオール、ブミナホス、カルボン、シオブチド、クロフェンセット、クロキシホナック、シクラニリド、シクロヘキシミド、エポコレオン、エチクロゼート、エチレン、フェンリダゾン、ヘプトパルギル、ホロスルフ、イナベンフィド、カレタザン(karetazan)、ヒ酸鉛、メタスルホカルブ、プロヘキサジオン、ピダノン、シントフェン、トリアペンテノール、及びトリネキサパック等の他の活性成分が含まれる。付加的な植物生長制御剤には、WO2005/107466に記載のインドリノン誘導体植物刺激剤;WO2005/107465に記載の3,4−二置換マレイミド誘導体;WO2005/107471に記載の融合アゼピノン誘導体;及びWO2005/107472に記載の2−アミノ−6−オキシプリン誘導体が含まれる。
【0020】
好ましい植物生長制御剤の例には、生長抑制剤、ジベレリン酸を含むジベレリン類のクラス、成長阻害剤、及び生長促進剤が含まれる。特に好ましい植物生長制御剤には、特にパクロブトラゾール、シプロコナゾール、フルルプリミドール、トリネキサパックエチル、及びウニコナゾール等の生長抑制剤、及び、ジベレリン酸、特にGA、GA+GA等を含むジベレリン類、並びにそれらの塩及びエステルが含まれる。
【0021】
植物活性化剤の例には、限定されないが、アシベンゾラー(acibenzolar)−S−メチル、ハーピンタンパク質、プロベナゾール、及びレイノウトリア・サカリネンシス(reynoutria sachalinensis)抽出物(reysa)が含まれる。好ましい植物活性化剤は、アシベンゾラー(acibenzolor)−S−メチル及びハーピンタンパク質である。
【0022】
イソフラボンは、マメ科植物のメンバーにおいて広く生ずる化学物質である。それらは、例えばCarlson et al (1980) Journal of Chromotography, 198, 193-197、及び米国特許第7033621号により記載されるように(それらの内容は、参照されることにより援用される)、単純な2つのフェノール環構造を基礎としている。本発明の成分(II)において有用なイソフラボンの例には、限定されないが、ゲニステイン、ビオカニン(biochanin)A、フォルモノネチン(formononetin)、ダイゼイン(daidzein)、グリシテイン、ヘスペレチン、ナリンゲニン、カルコン、クマリン、アンビオール(2−メチル−4−[ジメチルアミノメチル]−5−ヒドロキシベンズイミダゾール)、アスコルビン酸塩、及びプラテンセイン、並びにそれらの塩及びエステルが含まれる。フォルモノネチン、ヘスペレチン、ナリンゲニン、並びにそれらの塩、エステル、及び混合物は、好ましいイソフラボンである。本発明は、天然に存在する、及び合成のイソフラボン化合物の両方の使用を想定している。
【0023】
第二の態様において、本発明は、植物、植物の部分、又はそれらの周囲に、第一の態様において定義される組合せ剤を、任意的な所望の順番で、又は同時に施用することを含む、植物育苗材料、植物、一定期間後生長する植物の部分及び/又は植物の器官において、植物の生長、又は病原性の損傷若しくは害虫による損傷を制御、若しくは予防する方法を提供する。
【0024】
第三の態様において、植物、植物の部分、又はそれらの周囲に、第一の態様において定義される組合せ剤を、任意的な所望の順番で、又は同時に施用することにより、病原性の損傷又は害虫による損傷から、植物育苗材料、植物、一定期間後生長する植物の部分及び/又は植物の器官を保護する方法に関する。
【0025】
また、本発明は、第一の態様において定義される組合せ剤で処理された植物育苗材料に関する。
【0026】
更なる態様において、本発明は、(i)種子等の植物育苗材料を、第一の態様において定義される農薬の組合せ剤で処理し、そして(ii)前記処理された植物育苗材料を植栽、又は播種することを含む方法を提供する。前記組合せ剤は、前記処理された植物育苗材料、前記処理された育苗材料から生長した植物の部分及び/又は植物を、病原性の損傷又は害虫による損傷から保護する。
【0027】
また、もう一つの態様において、本発明は、(i)種子等の植物育苗材料を、第一の態様において定義される農薬の組合せ剤で処理し、そして(ii)前記処理された植物育苗材料を植栽、又は播種し、そして(iii)前記処理された植物育苗材料、前記処理された育苗材料から生長した植物の部分及び/又は植物の、病原性の損傷又は害虫による損傷からの保護を達成することを含む方法を提供する。
【0028】
本発明の任意的な側面の好ましい態様において、各組合せ剤は、好ましくは(I)、(II)、及び任意的に1つ以上の通常の製剤助剤を含む組成物である。
【0029】
前記第一の態様において定義される成分(I)、(II)は、農薬産業において使用される活性成分である(農薬としても知られている)。それらの構造の記載は、他の農薬(例えば、殺真菌剤、昆虫駆除剤、殺線虫剤)と同様に、e-Pesticide Manual, version 3.1 , 13th Edition, Ed. CDC Tomlin, British Crop Protection Council, 2004-05において見出され得る。
【0030】
本発明の文脈中で、制御、予防又は保護、及びその屈折(inflection)は、植物、植物の部分又は植物育苗材料における、
−植物病原体等の病原体、特に真菌の、侵入又は攻撃、及び
−病原性の損傷又は害虫による損傷
等の任意的な望ましくない効果を、一定の改善が示されるレベルまで減少させることを意味する。
【0031】
本発明の文脈中において、植物の生長の制御は、種子の発芽を促進又は遅延させることを意味し、植物の出芽及び/又は開花を同調させるための方法において発芽を促進又は遅延させ;植物の茎をより太く、及び/又は葉面積(canopy)をより小さくし;並びに、水、肥料、光等の必要投入量をより小さくすることを含む。
【0032】
本発明に係る農薬の組合せ剤は、(i)植物の病害及び損傷を引き起こす、植物病原体等の病原体、特に真菌の、攻撃若しくは侵入、並びに/又は(ii)害虫の攻撃又は損傷に対して、植物を保護する非常に有利な性質を有しており;具体的には、植物の場合、本発明は種子、植物の部分及び/又は処理された種子から生長した植物における、病原性の損傷及び/若しくは害虫による損傷を制御し、又は予防し得る。任意的に、本発明に係る前記農薬の組合せ剤は、植物及び/又は種子の出芽及び生長の制御において、非常に有利な性質を有する。
【0033】
これらの性質は、例えば、1つ以上の成分(I)、(II)の組合せ剤の活性を高め、その結果、病原性の損傷及び/若しくは害虫による損傷を低下させ、施用率を低下させ、並びに/又は活性の減衰を遅延させる。農業の場合、前記活性の上昇は、例えば、出芽の遅延並びに/又は病原性の損傷及び/若しくは害虫による損傷における期待されていたよりも高い制御により、植物の生長特性の一定の改善を示すことが見出される。
【0034】
前記植物の生長(growing)[又は生長(growth)]特性の改善は、多くの異なる方法において明らかとなり得るが、究極的には、それは植物のより良い生産物の生産に帰結する。それは、例えば、植物の収穫量及び/若しくは活力、又は植物から収穫された生産物の品質を改善することを明示し、その改善は、病害及び/又は害虫の制御と連結しても良いし、しなくても良い。
【0035】
本明細書中で使用されるとき、植物の「収穫量の改善」という言葉は、その植物の生産物の収穫量が、同一の条件であるが、対象となる方法の施用をせずに生産された植物の同一の生産物の収穫量よりも、測定可能な量で上昇することに関する。前記収穫量は、少なくとも約0.5%上昇することが好ましく、その上昇が少なくとも約1%であることがより好ましく、更に一段と好ましくは約2%であり、更に数段好ましくは約4%以上である。収穫量は、所定の基準における植物の生産物の重量若しくは体積、又は市場に流通する生産物の量、及びそのような生産物の品質の観点から表現され得る。前記基準は、時間、栽培面積、生産された植物の重量、使用された原材料の量等の観点から表現され得る。
【0036】
本明細書中で使用されるとき、植物の「活力の改善」という言葉は、活力の評点、又はstand(面積単位あたりの植物体数)、又は植物の体高、又は植物の葉面積、又は外観(葉の緑色の濃さ等)、又は根の評点、又は出芽、又はタンパク質含有量、又は分げつ形成(tillering)の増大、又は葉身の拡大、又は基部の葉の枯死の減少、又は分げつ(tiller)の強化、又は要求される肥料の量の低下、又は必要な種子数の減少、又は生産性を保持する分げつの増加、又は開花の早期化、又は穀物の成熟の早期化、又は植物のverse[倒伏(lodging)]の減少、又は植物体の生長の増大、又は発芽の早期化、又はこれらの要素の任意的な組合せ、又は当業者に周知の他の任意的な有利性が、同一の条件であるが、対象となる方法の施用をせずに生産された植物の同一の要素よりも、測定可能な、又は目に見える程度の量で増大又は改善することに関する。
【0037】
本方法が植物の「収穫量及び/又は活力の改善」が可能であるといえるとき、本方法は、上記のような収穫量の上昇、若しくは上記のような植物の活力の増大のいずれか、又は前記収穫量の上昇及び活力の増大の両方が引き起こされる。
【0038】
従って、本発明は、植物、及び/又は植物の部分に、第一の側面に定義される組合せ剤を、任意的な所望の順番で、又は同時に施用することを含む、植物の生長特性を改善する方法も提供する。
【0039】
成分(I)及び成分(II)の具体的な好ましい組合せ剤は、表1において提供される表示を用いて、下記に説明される。ここで、例えば、アゾキシストロビンは化合物A1、ジベレリン酸は化合物C6、フォルモノネチンは化合物E3、などとなる。当業者は、本発明が、列Eに挙げられた少なくとも1つの化合物が存在する限り、列A、B、C、D、又はEに挙げられたいずれか1つ以上の活性成分の各、及び全ての組合せを含むことを認識し得る。好ましい例は、下記に提供されている。
【0040】
【表1】

【0041】
A1 + E1; A1 + E2; A2 + E1; A2 + E2; A3 + E1; A3 + E2; A4 + E1; A4 + E2; A5 + E1; A5 + E2;A6 + E1; A6 + E2; A7 + E1; A7 + E2; A8 + E1; A8 + E2; A9 + E1; A9 + E2; A10 + E1; A10 +E2; A11 + E1; A11 + E2; A12 + E1; A12 + E2; A13 + E1; A13 + E2; A14 + E1; A14 + E2; A15+ E1; A15 + E2;
B1 + E1; B1 + E2; B2 + E1; B2 + E2; B3 + E1; B3 + E2; B4 + E1; B4 + E2; B5 + E1; B5 + E2; B6 + E1; B6 + E2; B7 + E1; B7 + E2; B8 + E1; B8 + E2; B9 + E1; B9 + E2; B10 + E1; B10 +E2; B11 +E1; B11 + E2;
C1 + E1; C1 + E2; C2 + E1; C2 + E2; C3 + E1; C3 + E2; C4 + E1; C4 + E2; C5 + E1; C5 + E2;C6 + E1; C6 + E2; C7 + E1; C7 + E2;
D1 + E1; D1 + E2; D2 + E1; D2 + E2。
【0042】
本発明は、イソフラボンと共に、1つ以上の農薬の組合せ剤を任意的に提供する。従って、上記の表1において提供される表示、及び表2において提供される表示を用いて、以下の好ましい特定の3,4及び5通りの組合せ剤が提供される。
【0043】
【表2】

【0044】
Z1 + B1 + E1; Z1 + B1 + E2; Z1 + B2 + E1 ; Z1 + B2 + E2; Z1 + B3 + E1; Z1 + B3 + E2; Z1 + B4 + E1; Z1 + B4 + E2; Z1 + B5 + E1 ; Z1 + B5 + E2; Z1 + B6 + E1; Z1 + B6 + E2; Z1 + B7 + E1; Z1 + B7 + E2; Z1 + B8 + E1; Z1 + B8 + E2; Z1 + B9 + E1; Z1 + B9 + E2; Z1 + B10 + E1; Z1 +B10 + E2;Z1 +B11 + E1;Z1 +B11 + E2; Z2 + B1 +E1;Z2 + B1 + E2; Z2 + B2 + E1; Z2 + B2 + E2; Z2 + B3 + E1; Z2 + B3 + E2; Z2 + B4 + E1; Z2 + B4 + E2; Z2 + B5 + E1; Z2 + B5 + E2; Z2 + B6 + E1; Z2 + B6 + E2; Z2 + B7 + E1 ; Z2 + B7 + E2; Z2 + B8 + E1; Z2 + B8 + E2; Z2 + B9 + E1;Z2 + B9 + E2;Z2 + B10 + E1; Z2 + B10 + E2; Z2 + B11 + E1;Z2 + B11 + E2; Z3 + B1 +E1;Z3 + B1 + E2; Z3 + B2 + E1; Z3 + B2 + E2; Z3 + B3 + E1; Z3 + B3 + E2; Z3 + B4 + E1; Z3 + B4 + E2; Z3 + B5 + E1; Z3 + B5 + E2; Z3 + B6 + E1; Z3 + B6 + E2; Z3 + B7 + E1; Z3 + B7 + E2; Z3 + B8 + E1 ; Z3 + B8 + E2; Z3 + B9 + E1 ; Z3 + B9 + E2; Z3 + B10 + E1; Z3 + B10 + E2;Z3 + B11 +E1;Z3 + B11 + E2; Z4 + B1 +E1;Z4 + B1 + E2; Z4 + B2 + E1; Z4 + B2 + E2; Z4 + B3 + E1; Z4 + B3 + E2; Z4 + B4 + E1; Z4 + B4 + E2; Z4 + B5 + E1; Z4 + B5 + E2; Z4 + B6 + E1; Z4 + B6 + E2; Z4 + B7 + E1; Z4 + B7 + E2; Z4 + B8 + E1; Z4 + B8 + E2; Z4 + B9 + E1; Z4 + B9 + E2; Z4 + B10 + E1 ; Z4 + B10 + E2; Z4 + B11 + E1; Z4 + B11 + E2; Z5 + B1 + E1; Z5 + B1 + E2; Z5 + B2 + E1 ; Z5 + B2 + E2; Z5 + B3 + E1 ; Z5 + B3 + E2; Z5 + B4 + E1; Z5 + B4 + E2; Z5 + B5 + E1; Z5 + B5 + E2; Z5 + B6 + E1; Z5 + B6 + E2; Z5 + B7 + E1; Z5 + B7 + E2; Z5 + B8 + E1; Z5 + B8 + E2; Z5 + B9 + E1; Z5 + B9 + E2; Z5 + B10 + E1; Z5 + B10 + E2;Z5 + B11 +E1;Z5 + B11 + E2; Z6 + B1 +E1;Z6 + B1 + E2; Z6 + B2 + E1; Z6 + B2 + E2; Z6 + B3 + E1; Z6 + B3 + E2; Z6 + B4 + E1; Z6 + B4 + E2; Z6 + B5 + E1; Z6 + B5 + E2; Z6 + B6 + E1; Z6 + B6 + E2; Z6 + B7 + E1; Z6 + B7 + E2; Z6 + B8 + E1; Z6 + B8 + E2; Z6 + B9 + E1; Z6 + B9 + E2; Z6 + B10 + E1; Z6 + B10 + E2; Z6 + B11 + E1; Z6 + B11 + E2; Z7 + B1 + E1; Z7 + B1 + E2; Z7 + B2 + E1; Z7 + B2 + E2; Z7 + B3 + E1 ; Z7 + B3 + E2; Z7 + B4 + E1; Z7 + B4 + E2; Z7 + B5 + E1; Z7 + B5 + E2; Z7 + B6 + E1; Z7 + B6 + E2; Z7 + B7 + E1; Z7 + B7 + E2; Z7 + B8 + E1; Z7 + B8 + E2; Z7 + B9 + E1; Z7 + B9 + E2; Z7 + B10 + E1; Z7 + B10 + E2;Z7 + B11 +E1;Z7 + B11 + E2; Z8 + B1 +E1;Z8 + B1 + E2; Z8 + B2 + E1; Z8 + B2 + E2; Z8 + B3 + E1; Z8 + B3 + E2; Z8 + B4 + E1; Z8 + B4 + E2; Z8 + B5 + E1; Z8 + B5 + E2; Z8 + B6 + E1 ; Z8 + B6 + E2; Z8 + B7 + E1; Z8 + B7 + E2; Z8 + B8 + E1; Z8 + B8 + E2; Z8 + B9 + E1;Z8 + B9 + E2;Z8 + B10 + E1; Z8 + B10 + E2;Z8 + B11 +E1;Z8 + B11 + E2; Z9 + B1 + E1; Z9 + B1 + E2; Z9 + B2 + E1; Z9 + B2 + E2; Z9 + B3 + E1; Z9 + B3 + E2; Z9 + B4 + E1; Z9 + B4 + E2; Z9 + B5 + E1; Z9 + B5 + E2; Z9 + B6 + E1; Z9 + B6 + E2; Z9 + B7 + E1; Z9 + B7 + E2; Z9 + B8 + E1; Z9 + B8 + E2; Z9 + B9 + E1; Z9 + B9 + E2; Z9 + B10 + E1; Z9 + B10 + E2;Z9 + B11 +E1;Z9 + B11 + E2; Z10 + B1 +E1;Z10 + B1 + E2;Z10 + B2 + E1;Z10 + B2 + E2; Z10 + B3 + E1; Z10 + B3 + E2; Z10 + B4 + E1; Z10 + B4 + E2; Z10 + B5 + E1; Z10 + B5 + E2; Z10 + B6 + E1; Z10 + B6 + E2; Z10 + B7 + E1; Z10 + B7 + E2; Z10 + B8 + E1; Z10 + B8 + E2; Z10 + B9 + E1; Z10 + B9 + E2; Z10 + B10 + E1; Z10 + B10 + E2; Z10 + B11 + E1; Z10 + B11 +E2;Z11 + B1 + E1; Z11 + B1 + E2; Z11 + B2 + E1; Z11 +B2 + E2;Z11 + B3 + E1; Z11 + B3 + E2; Z11 + B4 + E1; Z11 + B4 + E2; Z11 + B5 + E1; Z11 + B5 + E2; Z11 + B6 + E1; Z11 + B6 + E2; Z11 + B7 + E1; Z11 + B7 + E2; Z11 + B8 + E1; Z11 + B8 + E2; Z11 + B9 + E1;Z11 +B9 + E2;Z11 +B10 + E1;Z11 +B10 + E2;Z11 +B11 +E1;Z11 +B11 + E2; Z12 + B1 + E1; Z12 + B1 + E2; Z12 + B2 + E1; Z12 + B2 + E2; Z12 + B3 + E1; Z12 + B3 + E2; Z12 + B4 + E1; Z12 + B4 + E2; Z12 + B5 + E1; Z12 + B5 + E2; Z12 + B6 + E1; Z12 + B6 + E2; Z12 + B7 + E1; Z12 + B7 + E2; Z12 + B8 + E1; Z12 + B8 + E2; Z12 + B9 + E1; Z12 + B9 + E2; Z12 + B10 + E1; Z12 + B10 + E2; Z12 + B11 + E1; Z12 + B11 + E2; Z13 + B1 + E1; Z13 + B1 + E2; Z13 + B2 + E1; Z13 + B2 + E2; Z13 + B3 + E1; Z13 + B3 + E2; Z13 + B4 + E1; Z13 + B4 + E2; Z13 + B5 + E1; Z13 + B5 + E2; Z13 + B6 + E1; Z13 + B6 + E2; Z13 + B7 + E1; Z13 + B7 + E2; Z13 + B8 + E1; Z13 + B8 + E2; Z13 + B9 + E1; Z13 + B9 + E2; Z13 + B10 + E1; Z13 + B10 + E2;Z13 + B11 +E1;Z13 + B11 + E2; Z14 + B1 +E1;Z14 + B1 + E2; Z14 + B2 + E1; Z14 + B2 + E2; Z14 + B3 + E1; Z14 + B3 + E2; Z14 + B4 + E1; Z14 + B4 + E2; Z14 + B5 + E1; Z14 + B5 + E2; Z14 + B6 + E1; Z14 + B6 + E2; Z14 + B7 + E1; Z14 + B7 + E2; Z14 + B8 + E1; Z14 + B8 + E2; Z14 + B9 + E1; Z14 + B9 + E2; Z14 + B10 + E1; Z14 + B10 + E2; Z14 + B11 + E1; Z14 + B11 +E2;Z15 + B1 +E1;Z15 + B1 +E2;Z15 + B2 + E1; Z15 + B2 + E2; Z15 + B3 + E1; Z15 + B3 + E2; Z15 + B4 + E1; Z15 + B4 + E2; Z15 + B5 + E1; Z15 + B5 + E2; Z15 + B6 + E1; Z15 + B6 + E2; Z15 + B7 + E1; Z15 + B7 + E2; Z15 + B8 + E1; Z15 + B8 + E2; Z15 + B9 + E1; Z15 + B9 + E2; Z15 + B10 + E1; Z15 + B10 + E2; Z15 + B11 + E1; Z15 + B11 + E2; Z16 + B1 + E1; Z16 + B1 + E2; Z16 + B2 + E1; Z16 + B2 + E2; Z16 + B3 + E1; Z16 + B3 + E2; Z16 + B4 + E1; Z16 + B4 + E2; Z16 + B5 + E1; Z16 + B5 + E2; Z16 + B6 + E1; Z16 + B6 + E2; Z16 + B7 + E1; Z16 + B7 + E2; Z16 + B8 + E1; Z16 + B8 + E2; Z16 + B9 + E1; Z16 + B9 + E2;Z16 + B10 + E1; Z16 + B10 + E2; Z16 + B11 + E1; Z16 + B11 + E2; Z17 + B1 + E1; Z17 + B1 + E2; Z17 + B2 + E1; Z17 + B2 + E2; Z17 + B3 + E1; Z17 + B3 + E2; Z17 + B4 + E1; Z17 + B4 + E2; Z17 + B5 + E1; Z17 + B5 + E2; Z17 + B6 + E1; Z17 + B6 + E2; Z17 + B7 + E1; Z17 + B7 + E2; Z17 + B8 + E1; Z17 + B8 + E2; Z17 + B9 + E1; Z17 + B9 + E2; Z17 + B10 + E1; Z17 + B10 + E2; Z17 + B11 + E1; Z17 + B11 + E2; Z18 + B1 + E1; Z18 + B1 + E2; Z18 + B2 + E1; Z18 + B2 + E2; Z18 + B3 + E1; Z18 + B3 + E2; Z18 + B4 + E1; Z18 + B4 + E2; Z18 + B5 + E1; Z18 +B5 + E2; Z18 + B6 + E1; Z18 + B6 + E2; Z18 + B7 + E1; Z18 + B7 + E2; Z18 + B8 + E1; Z18 + B8 + E2; Z18 + B9 + E1; Z18 + B9 + E2; Z18 + B10 + E1; Z18 + B10 + E2; Z18 + B11 + E1; Z18 + B11 +E2;Z19 + B1 +E1;Z19 + B1 + E2; Z19 + B2 + E1; Z19 + B2 + E2; Z19 + B3 + E1; Z19 + B3 + E2; Z19 + B4 + E1; Z19 + B4 + E2; Z19 + B5 + E1; Z19 + B5 + E2; Z19 + B6 + E1; Z19 + B6 + E2; Z19 + B7 + E1; Z19 + B7 + E2; Z19 + B8 + E1; Z19 + B8 + E2; Z19 + B9 + E1; Z19 + B9 + E2; Z19 + B10 + E1; Z19 + B10 + E2; Z19 + B11 + E1; Z19 + B11 + E2; Z20 + B1 + E1; Z20 + B1 + E2; Z20 + B2 + E1; Z20 + B2 + E2; Z20 + B3 + E1; Z20 + B3 + E2; Z20 + B4 + E1; Z20 + B4 + E2; Z20 + B5 + E1; Z20 + B5 + E2; Z20 + B6 + E1 ; Z20 + B6 + E2; Z20 + B7 + E1; Z20 + B7 + E2; Z20 + B8 + E1; Z20 + B8 + E2; Z20 + B9 + E1; Z20 + B9 + E2; Z20 + B10 + E1;Z20 + B10 + E2;Z20 + B11 +E1;Z20 + B11 + E2; Z21 + B1 +E1;Z21 + B1 + E2; Z21 + B2 + E1; Z21 + B2 + E2; Z21 + B3 + E1; Z21 + B3 + E2; Z21 + B4 + E1; Z21 + B4 + E2; Z21 + B5 + E1; Z21 + B5 + E2; Z21 + B6 + E1; Z21 + B6 + E2; Z21 + B7 + E1; Z21 + B7 + E2; Z21 + B8 + E1; Z21 + B8 + E2; Z21 + B9 + E1; Z21 + B9 + E2; Z21 + B10 + E1; Z21 + B10 + E2;Z21 +B11 +E1;Z21 +B11 +E2;
【0045】
本発明に係る各組合せ剤は、農業部門、そして植物における病害の蔓延及び/若しくは害虫による損傷の制御又は予防に、並びに/或いは生長の制御のための使用に関する分野において使用され得る。
【0046】
殺真菌剤を含む本発明に係る各組合せ剤は、特に植物中に生じ、種子伝染性病原菌、及び以下: 子嚢菌( 例えば、ペニシリウム(Penicillium)、ガエウマンノマイケス・グラミニス(Gaeumannomyces graminis));担子菌(例えばヘリメイア属(genus Hemileia)、リゾクトニア(Rhizoctonia)、プッキニア(Puccinia)); 不完全菌(例えば、ボトリチス(Botrytis)、ヘルミントスポリウム(Helminthosporium)、リンコスポリウム(Rhynchosporium)、フサリウム(Fusarium)、セプトリア(Septoria)、ケルコスポラ(Cercospora)、クラドスポリウム(Cladosporium)、コレトトリクム(Colletotrichum)、アルテルナリア(Alternaria)、ピリクラリア(Pyricularia)及びシュードケルコスポレラ・ヘルポトリコイデス(Pseudocercosporella herpotrichoides);卵菌(例えば、フィトフトラ(Phytophthora)、ペロノスポラ(Peronospora)、ブレミア(Bremia)、ピチウム(Pythium)、プラズモパラ(Plasmopara)、シュードペロノスポラ(Pseudoperonospora)); 接合菌(例えば、リゾプス種(Rhizopus spp.)) に属する種を含む、植物病原性の真菌に対して有効である。ある組合せ剤は、アルテルナリア種(Alternaria spp.)、アスペルギルス種(Aspergillus spp.)、クラビケプス・プルプレア(Claviceps purpurea)、コキロボルス種(Cochliobolus spp.)、コレトトリクム種(Colletotrichum spp.)、ジプロディア・マイディス(Diplodia maydis)、エリシフェ・グラミニス(Erysiphe graminis)、フサリウム種(Fusarium spp.)(フサリウム・クロルム(Fusarium culmorum)、フサリウム・オキシスポリウム(Fusarium oxysporium)、フサリウム・ソラニ(Fusarium solani)、フサリウム・グラミネアルム(Fusarium graminearum)及びフサリウム・モニリフォルメ(Fusarium moniliforme)等)、ガエウマンノマイケス・グラミニス(Gaeumannomyces graminis)、ギベレラ・フジクロイ(Giberella fujikuroi)、ギベレラ・ゼアエ(Giberella zeae)、ヘルミントスポリウム・グラミネアルム(Helminthosporium graminearum)、モノグラフェラ・ニバリス(Monographella nivalis)、プキニア種(Puccinia spp.)、ピレノフォラ種(Pyrenophora spp.)(ピレノフォラ・グラミネア(Pyrenophora graminea)等)、ペロノスクレロスポラ種(Peronosclerospora spp.)、ペロノスポラ種(Peronspora spp.)、ファコスポラ・パキリジ(Phakopsora pachyrhizi)、フィチウム種(Phythium spp.)、フォマ種(Phoma spp.)、フォモスピス種(Phomopsis spp.)、リゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani)、セプトリア種(Septoria spp.)、シュードケルコスポレラ種(Pseudocercosporella spp.)、チレチア種(Tilletia spp.)、リゾプス種(Rhizopus spp.)、チフラ種(Typhula spp.)、ウスチラゴ種(Ustilago spp.)、スファケロテカ種(Sphacelotheca spp.)(例えばスファケロテカ・レイリアニ(Spacelotheca reilliani))、タナテフォルス・ククメリス(Thanatephorus cucumeris)、並びにベルチキリウム種(Verticillium spp)に対して特に有効である。
【0047】
少なくとも1つの殺真菌剤を含む本発明に係る組合せ剤は、フサリウム属、ピチウム属及び/又はリゾクトニア属の真菌性の病原体に対して、特に有効である。
【0048】
殺虫剤、殺線虫剤、昆虫駆除剤、又は軟体動物駆除剤である成分(I)(アバメクチン、クロチアニジン、イミダクロプリド、チアメトキサム、テフルトリン、ラムダ−シハロトリム等)を少なくとも1つ含む本発明に係る組合せ剤は、害虫の制御に有効である。また、この場合、前記組合せ剤は、害虫に対し施用されることにより、害虫による損傷を制御、又は予防し、並びに害虫による損傷から所望の材料(例えば、植物及び植物の部分)を保護し得る。害虫の例には、
鱗翅目からは、例えば、
アクレリス種(Acleris spp.)、アドキソフィエス種(Adoxophyes spp.)、アエゲリア種(Aegeria spp.)、アグロティス種(Agrotis spp.)、アラバマ・アルギラケアエ(Alabama argillaceae)、アミロシス種(Amylois spp.)、アンチカルシア・ゲマタリス(Anticarsia gemmatalis)、アルキプス種(Archips spp.)、アルギロタエニア種(Argyrotaenia spp.)、アウトグラファ種(Autographa spp.)、ブセオラ・フスカ(Busseola fusca)、カドラ・カウテラ(Cadra cautella)、カルポシナ・ニッポネンシス(Carposina nipponensis)、キロ種(Chilo spp.)、コリストネウラ種(Choristoneura spp.)、クリシア・アムビグエラ(Clysia ambiguella)、クナファロクロシス種(Cnaphalocrocis spp.)、クネファシア種(Cnephasia spp.)、コキリス種(Cochylis spp.)、コレオフォラ種(Coleophora spp.)、クロキドロミア種(Crocidolomia spp.)、クリプトフレビア・ロイコトレタ(Cryptophlebia leucotreta)、クリソデイキシス・インクルデンス(Crysodeixis includens)、シジア種(Cydia spp.)、ジアトラエア種(Diatraea spp.)、ジパロプシス・カスタネア(Diparopsis castanea)、エアリアス種(Earias spp.)、エラスモパルプス種(Elasmopalpus spp.)、エフェスティア種(Ephestia spp.)、エウコスマ種(Eucosma spp.)、エウポエキリア・アムビグエラ(Eupoecilia ambiguella)、エウプロクティス種(Euproctis spp.)、エウクソア種(Euxoa spp.)、グラフォリタ種(Grapholita spp.)、ヘドヤ・ヌビフェラナ(Hedya nubiferana)、ヘリオチス種(Heliothis spp.)、ヘルラ・ウンダリス(Hellula undalis)、ハイファントリア・クネア(Hyphantria cunea)、ケイフェリア・リコペルシケラ(Keiferia lycopersicella)、ロイコプテラ・スキテラ(Leucoptera scitella)、リトコレチス種(Lithocollethis spp.)、ロベシア・ボトラナ(Lobesia botrana)、リマントリア種(Lymantria spp.)、リオネティア種(Lyonetia spp.)、マラコソマ種(Malacosoma spp.)、マメストラ・ブラシカエ(Mamestra brassicae)、マンドゥカ・セクスタ(Manduca sexta)、オペロフテラ種(Operophtera spp.)、オストリニア・ヌビラリス(Ostrinia nubilalis)、パメネ種(Pammene spp.)、パンデミス種(Pandemis spp.)、パノリス・フラメア(Panolis flammea)、ペクチノフォラ・ゴシピエラ(Pectinophora gossypiella)、フトリマエア・オペルクレラ(Phthorimaea operculella)、ピエリス・ラパエ(Pieris rapae)、ピエリス種(Pieris spp.)、プルテラ・キシロステラ(Plutella xylostella)、プライス種プライス種(Prays spp.)、スキルポファガ種(Scirpophaga spp.)、セサミア種(Sesamia spp.)、スパルガノチス種(Sparganothis spp.)、スポドプテラ種(Spodoptera spp.)、シナンテドン種(Synanthedon spp.)、タウメトポエア種(Thaumetopoea spp.)、トルトリクス種(Tortrix spp.)、トリコプルシア・ニ(Trichoplusia ni)及びイポノメウタ種Yponomeuta spp.)が、;
鞘翅目からは、例えば、アグリオテス種(Agriotes spp.)、アントノムス種(Anthonomus spp.)、アトマリア・リネアリス(Atomaria linearis)、ケウトリンクス種(Ceutorhynchus spp.)、カエトクネマ・チビアリス(Chaetocnema tibialis)、コスモポリテス種(Cosmopolites spp.)、クルクリオ種(Curculio spp.)、デルメステス種(Dermestes spp.)、ジアブロチカ種(Diabrotica spp.)、エピラクナ種(Epilachna spp.)、エレムヌス種(Eremnus spp.)、ゴノケファルム種(Gonocephalum spp.)、ヘテロニクス種(Heteronychus spp.)、レプチノタルサ・デケムリナエタ(Leptinotarsa decemlineata)、リソロプトルス種(Lissorhoptrus spp.)、メロロンタ種(Melolontha spp.)、オリカエフィルス種(Orycaephilus spp.)、オチオリンクス種(Otiorhynchus spp.)、フィリクチヌス種(Phlyctinus spp.)、フィロトレタ種(Phyllotreta spp.)、ポピリア種(Popillia spp.)、プロトストロフス種(Protostrophus spp.)、ピリオデス種(Psylliodes spp.)、リゾペルタ種(Rhizopertha spp.)、スカラベイダエ(Scarabeidae)、シトフィルス種(Sitophilus spp.)、シトトロガ種(Sitotroga spp.)、タネブリオ種(Tenebrio spp.)、トリボビウム種(Tribolium spp.)及びトロゴデルマ種(Trogoderma spp)が、;
直翅目からは、例えば、ブラタ種(Blatta spp.)、ブラテラ種(Blattella spp.)、グリロタルパ種(Gryllotalpa spp.)、ロイコファエア・マデラエ(Leucophaea maderae)、ロクストラ種(Locusta spp.)、ペリプラネタ種(Periplaneta spp.)及びスキストケルカ種(Schistocerca spp.)が、;
等翅目からは、例えば、レチクリテルメス種(Reticulitermes spp.)が、;
チャタテムシ目からは、例えば、リポスケリス種(Liposcelis spp.)が、;
シラミ目からは、例えば、ハエマトピヌス種(Haematopinus spp.)、リノグラツス種(Linognathus spp.)、ペディクルス種(Pediculus spp.)、ペンフィグス種(Pemphigus spp.) 及びフィロキセラ種(Phylloxera spp.)が、;
食毛目からは、例えば、ダラリネア種(Damalinea spp.)及びトリコデクテス種(Trichodectes spp.)が、;
総翅目からは、例えば、フランクリニエラ種(Frankliniella spp.)、ヘルキノトリプス種(Hercinothrips spp.)、タエニオトリプス種(Taeniothrips spp.)、トリプス・パルミ(Thrips palmi)、トリプス・タバキ(Thrips tabaci)及びスキルトトリプス・アウランティイ(Scirtothrips aurantii)が、;
異翅目からは、例えば、ジケロプス・メラカンツス(Dichelops melacanthus)、ジスタンティエラ・テオブロマ(Distantiella theobroma)、ジスデルクス種(Dysdercus spp.)、エウキスツス種(Euchistus spp.)、エウリガステル種(Eurygaster spp.)、レプトコリサ種(Leptocorisa spp.)、ネザラ種(Nezara spp.)、ピエスマ種(Piesma spp.)、ロドニウス種(Rhodnius spp.)、サールベルゲラ・シングラリス(Sahlbergella singularis)、スコチノファラ種(Scotinophara spp.)トリアトマ種(Triatoma spp.)が、;
同翅目からは、例えば、アレウロツリキサス・フロコスス(Aleurothrixus floccosus)、アレイロデス・ブラシカエ(Aleyrodes brassicae)、アオニジエラ種(Aonidiella spp.)、アフィジダエ(Aphididae)、アフィス種(Aphis spp.)、アスピジオトゥス種(Aspidiotus spp.)、ベミシア・タバキ(Bemisia tabaci)、ケロプラステル種(Ceroplaster spp.)、クリソムファルス・アオニジウム(Chrysomphalus aonidium)、クリソムファルス・ジクチオスペルミ(Chrysomphalus dictyospermi)、コクス・ヘスペリドゥム(Coccus hesperidum)、エムポアスカ種(Empoasca spp.)、エリオソマ・ラミゲルム(Eriosoma larigerum)、エリトロネウラ種(Erythroneura spp.)、ガスカルディア種(Gascardia spp.)、ラオデルファクス種(Laodelphax spp.)、レカニウム・コルニ(Lecanium corni)、レピドサフェス種(Lepidosaphes spp.)、マクロシフス種(Macrosiphus spp.)、マイズス種(Myzus spp.)、ネフォテティクス種(Nephotettix spp.)、ニラパルバタ種(Nilaparvata spp.)、パラトリア種(Paratoria spp.)、ペムフィグス種(Pemphigus spp.)、プラノコクス種(Planococcus spp.)、シューダウラカスピス種(Pseudaulacaspis spp.)、シュードコクス種(Pseudococcus spp.)、シラ種(Psylla spp.)、プルビナリア・アエチオピカ(Pulvinaria aethiopica)、カドラスピジオトゥス種(Quadraspidiotus spp.)、ロパロシフム種(Rhopalosiphum spp.)、サイセティア種(Saissetia spp.)、スカフォイデウス種(Scaphoideus spp.)、スキザフィス種(Schizaphis spp.)、シトビオン種(Sitobion spp.)、トリアレウロデス・バポラリオルム(Trialeurodes vaporariorum)、トリオザ・エリトレアエ(Trioza erytreae)及びウナスピス・キトリ(Unaspis citri)が、;
膜翅目からは、例えば、アクロマイルメクス(Acromyrmex)、アタリア・ロサエ(Athalia rosae)、アタ種(Atta spp.)、ケフス種(Cephus spp.)、ジプリオン種(Diprion spp.)、ジプリオニダエ(Diprionidae)、ギルピニア・ポリトマ(Gilpinia polytoma)、ホプロカムパ種(Hoplocampa spp.)、ラシウス種(Lasius spp.)、モノモリウム・ファラオニス(Monomorium pharaonis)、ネオジプリオン種(Neodiprion spp.)、ソレノプシス種(Solenopsis spp.)及びベスパ種(Vespa spp.)が、;
双翅目からは、例えば、アンテリゴナ・ソカタ(Antherigona soccata)、ビビオ・ホルツラヌス(Bibio hortulanus,)、ケラティティス種(Ceratitis spp.)、クリソマイイア種(Chrysomyia spp.)、クレクス種(Culex spp.)、クテレブラ種(Cuterebra spp.)、ダクス種(Dacus spp.)、デリア種(Delia spp.)、ドロソフィラ・メラノガステル(Drosophila melanogaster,)、リリオマイザ種(Liriomyza spp.,)、メラナグロマイザ種(Melanagromyza spp.,)、オステオリア種(Orseolia spp.)、オスキネラ・フリト(Oscinella frit)、ペゴマイイア・ヒョスキアミ(Pegomyia hyoscyami)、フォルビア種(Phorbia spp.)、ラゴレティス・ポモネラ(Rhagoletis pomonella)、スキアラ種(Sciara spp.)が;ダニ目からは、例えば、アカルス・シロ(Acarus siro)、アケリア・シェルドニ(Aceria sheldoni)、アクルス・シュレクテンダリ(Aculus schlechtendali)、アムブリオマ種(Amblyomma spp.)、アルガス種(Argas spp.,)、ブレビパルプス種(Brevipalpus spp.)、ブリオビア・プラエティオサ(Bryobia praetiosa)、カリピトリメルス種(Calipitrimerus spp.)、コリオプテス種(Chorioptes spp.)、デルマニスス・ガリナエ(Dermanyssus gallinae)、エオテトラナイクス・カルピニ(Eotetranychus carpini)、エリオフィウス種(Eriophyes spp.)、ヒアロマ種(Hyalomma spp.)、オリゴナイクス・プラテンシス(Olygonychus pratensis)、オルニトドロス種(Ornithodoros spp.)、パノナイクス種(Panonychus spp.)、フィロコプトルタ・オレイボラ(Phyllocoptruta oleivora)、ポリファゴタルソネムス・ラトゥス(Polyphagotarsonemus latus)、ソロプテス種(Psoroptes spp.)、リピケファルス種(Rhipicephalus spp.)、リゾグリフス種(Rhizoglyphus spp.)、サルコプテス種(Sarcoptes spp.)、タルコネムス種(Tarsonemus spp.)及びテトラナイクス種(Tetranychus spp.)が、;
並びに、線形動物門からは、例えば、メロイドギネ種(Meloidogyne spp.)(例えば、メロイドギネ・インコギニタ(Meloidogyne incoginita)及びメロイドギネ・ジャバニカ(Meloidogyne javanica))、ヘテロデラ種(Heterodera spp.)(例えば、ヘテロデラ・グリキネス(Heterodera glycines)、ヘテロデラ・スカクティイ(Heterodera schachtii)、ヘテロドラ・アベナエ(Heterodora avenae)及びヘテロドラ・トリフォリイ(Heterodora trifolii))、グロボデラ種(Globodera spp.)(例えば、グロボデラ・ロストキエンシス(Globodera rostochiensis))、ラドフォルス種(Radopholus spp.例えば、ラドフォルス・シミレス (Radopholus similes))、ロチレンクルス種(Rotylenchulus spp.)、プラチレンクス種(Pratylenchus spp.)(例えば、プラチレンクス・ネグレクタンス(Pratylenchus neglectans)及びプラチレンクス・ペネトランス(Pratylenchus penetrans))、アフェレンコイデス種(Aphelenchoides spp.)、ヘリオコチレンクス種(Helicotylenchus spp.)、ホプロライムス種(Hoplolaimus spp.)、パラトリコドルス種(Paratrichodorus spp.)、ロンギドルス種(Longidorus spp.)、ナコブス種(Nacobbus spp.)、スバングイナ種(Subanguina spp.)ベロンライムス種(Belonlaimus spp.)、クリコネメラ種(Criconemella spp.)、クリコネメロイデス種(Criconemoides spp.) ジチレンクス種(Ditylenchus spp.)、ドリコドルス種(Dolichodorus spp.)、ヘミクリコネモイデス種(Hemicriconemoides spp.)、ヘミシクリオフォラ種(Hemicycliophora spp.)、ヒルシュマニエラ種(Hirschmaniella spp.)、ヒプソペリネ種(Hypsoperine spp.)、マクロポストニア種(Macroposthonia spp.)、メリニルス種(Melinius spp.)、プンクトデラ種(Punctodera spp.)、キニスルキウス種(Quinisulcius spp.)、スクテロネマ種(Scutellonema spp.)、キシフィネマ種(Xiphinema spp.)、並びにタイレンコリンクス種Tylenchorhynchus spp.)の各種が含まれる。
【0049】
また、本発明の更なる態様において、(i)チアベンダゾール、並びに(ii)アバメクチン及び/又はチアメトキサム、イミドクロプリド若しくはクロチアニジン等のネオニコチノイド系農薬を含む組合せ剤が、特に大豆作物において、病原性及び害虫による損傷の制御に特に適していることが見出される。前記組合せ剤は、特に前記組合せ剤が種子等の植物育苗材料に施用されるとき、線虫系の害虫に対して有効である。一の好ましい態様は、成分(I)として(i)チアベンダゾール、並びに(ii)アバメクチン及び/又は(iii)チアメトキサムを、そして成分(II)として、天然に生ずる、又は合成されたかいずれかのフォルモノネチン若しくはゲニステインを含む。
【0050】
本発明に係る組合せ剤は、特定の使用のために計画され得る。好ましくは、前記組合せ剤は、植栽された植物又はそれらの育苗材料の保護のために計画される。故に、本発明の一の態様は、植物に対して、葉へのスプレー等の、確立された方式により施用され得る。有利なことに、前記組合せ剤は、農業及び林業において見出される害虫並びに/又は病原体による損傷、そして特に植物の早期の発生段階における損傷を制御し、又は予防するための種子処理の施用のために調合される。
【0051】
また更に、本発明は、本発明に係る組合せ剤を土壌に施用することにより、土壌に生息する害虫及び/又は土壌に生ずる病原体を制御することを想定する。土壌に施用する方法は、前記組合せ剤の土壌への浸透を確保する、任意の適切な手段を経るものであり得る。例えば苗床トレイへの施用、畝間への施用、土壌の濡湿(drenching)、土壌への注入、細流灌漑、スプリンクラー若しくは中心枢軸(central pivot)による施用、土壌への混入(散布又は帯状で(in band))等が、そのような手段である。
【0052】
また、本発明による利益は、(a)前記組合せ剤で植物育苗材料を処理するか、若しくは(b)制御を所望する部位、一般的には、植栽した場所に前記組合せ剤を施用するかいずれかにより、又は(a)及び(b)の両方により達成され得る。
【0053】
「植物育苗材料」という用語は、種子等の、後の複製に使用され得る植物の全ての生産的な部分、並びに挿し木及び塊茎(例えばジャガイモ)等の生長する植物材料を意味すると理解される。故に、本明細書中で使用されるとき、「植物の部分」は、植物育苗材料を含む。例えば、種子(厳密な意味で)、根、果実、塊茎、球根、根茎が、植物の部分として言及され得る。また、土壌から発芽後、若しくは出芽後に移植されるべき、発芽した植物又は幼若な植物も言及され得る。これらの幼若な植物は、浸漬による全体又は部分的な処理により、移植前に保護され得る。
【0054】
一定期間後に生長する植物の部分及び植物器官は、種子等の植物育苗材料から発生する植物の任意的な区分である。植物の部分、植物器官、及び植物もまた、植物育苗材料への前記組合せ剤の施用により、病原性の及び/又は害虫による損傷の保護が達成されることに利益を受け得る。一の態様において、一定期間後に生長する植物のある部分及びある植物器官もまた、それら自体が前記組合せ剤で施用され(又は処理され)得る植物育苗材料ともみなされ;そして必然的に、処理された植物の部分及び処理された植物器官から発生した植物、更なる植物の部分及び更なる植物器官もまた、植物のある部分及びある植物器官への前記組合せ剤の施用により、病原性の及び/又は害虫による損傷の保護が達成されることに利益を受け得る。
【0055】
植物育苗材料、特に種子に農薬活性成分及びそれらの混合物を施用し、又は処理する方法は当業者に既知であり、前記育苗材料に混和(dressing)、被覆加工、ペレット化、及び浸漬により施用する方法が含まれる。
【0056】
前記活性成分は、流動床技術、ローラーミル法(roller mill method)、回転静的(rotostatic)種子処理装置、及びドラム式被覆加工装置等の、確立された技術及び装置を使用して、種子に施用され得る。噴流層等の他の方法も、有用であり得る。前記種子は、被覆加工前に予めサイズが揃えられ(presized)得る。被覆加工後、前記種子は、典型的には乾燥され、そしてサイズを揃えるためにサイズを揃える装置に移される。そのような手順は、当該技術分野で既知である。
【0057】
好ましい一の態様において、前記組合せ剤は発芽が誘起されない方法により、植物育苗材料に施用され、又は処理される。一般に、処理等された種子の水分含有率は著しく高くなるため、種子の浸漬は発芽を誘起する。故に、種子等の植物育苗材料に施用(又は処理)する適切な方法の例には、混和、種子の被覆加工又はペレット化等が挙げられる。
【0058】
植物育苗材料は、種子であることが好ましい。本方法は任意の生理的状態の種子に適応され得るが、しかしながら、その種子は、前記処理の過程で損傷を受けないため、十分に耐久状態であることが好ましい。典型的には、前記種子は、圃場から収穫され;植物体から取り外され;そして穂軸、茎、外側の鞘、及び周囲の果肉、又は他の種子ではない植物材料から分離される。また、前記種子は、好ましくは、前記処理がその種子に生物学的損傷を生じさせない程度に生物学的に安定であり得る。前記処理は、種子が収穫されてからその種子が播種され、又は播種の途中の任意の時期に、種子に施用され得る(種子に指向された施用)と考えられる。前記種子は、前記処理前又は処理後のいずれかに準備(prime)され得る。
【0059】
有効成分の分配やそれらの種子への付着が、育苗材料の処理の過程で要求される。処理は、種子等の植物育苗材料上に、元のサイズ及び/又は形状が認識できる程度の、活性成分(単数又は複数)を含む製剤の薄いフィルムを形成するもの(混和)から、中間の厚さのフィルムを形成するもの(被覆加工)、そして元のサイズ及び/又は形状がもはや認識できない程度の、より厚いフィルムを形成するもの(多くの異なる材料(粘土等の担体;他の活性成分等の異なる製剤;ポリマー;及び着色剤等)によるペレット形成等)まで多様であり得る。
【0060】
本発明の一の態様は、植物育苗材料全体、又は一方の側若しくは一方の側の一部を含む、その一部への前記活性成分の配置を含む、所定の方法による前記植物育苗材料への前記活性成分の施用を含む。当業者は、当該技術分野で既知の情報、並びにEP954213B1及びWO06112700において提供される詳細な説明から、これらの施用方法を理解し得る。
【0061】
また、植物育苗材料への本明細書中に記載の組合せ剤の施用は、農薬で処理された種子に隣接して1つ以上の農薬を含む粒子を配することによる、本発明の組合せ剤によりその植物育苗材料を保護することをも含む。ここで、農薬の量は、前記農薬で処理された種子及び前記農薬を含む粒子が共に農薬として有効な用量を含み、そして前記農薬で処理された種子に含まれる農薬量が、その農薬の最高非植物毒性用量(Maximal Non−Phytotoxic Dose)より少なく、又は等しい程度である。そのような技術は、当該技術分野、特にWO2005/120226において既知である。
【0062】
また、前記種子への前記活性成分の組合せ剤の施用には、その種子に制御放出被覆加工を施すことが含まれる。ここで、前記活性成分は、その活性化合物を時間を掛けて放出する材料に包含される。制御放出種子処理技術の例は当業者に周知であり、そしてポリマーフィルム、ワックス等の種子被覆加工を含む。ここで、前記化合物は制御放出材料に包含され、若しくは材料の層の間に施用され、又はその両方がなされ得る。
【0063】
種子は、成分(I)の少なくとも1つの活性成分及び成分(II)の少なくとも1つが、任意的な所望の順番で、又は同時に施用されることにより処理され得る。
【0064】
前記種子の処理は、播種されていない種子に対してなされる。ここで、「播種されていない種子」という用語は、種子が収穫されてから、植物の発芽及び生長を目的としてその種子が地中に播種されるまでの間の、任意の時点の種子を含むことを意味する。播種の途中の種子の処理は、本用語の定義に含まれる。
【0065】
播種されていない種子への処理は、活性成分が土壌に施用される実施を含むことを意味しないが、植栽の途中の種子を対象とする任意的な施用の実施を含み得る。
【0066】
好ましくは、前記処理は、播種された種子が前記組合せ剤により前処理されるように、その種子が播種される前になされる。特に、種子の被覆加工又は種子のペレット化は、本発明に係る組合せ剤の処理において好ましい。前記処理の結果として、前記組合せ剤の活性成分は、種子の表面に付着し、それにより、害虫及び/又は病害の制御に利用可能となる。
【0067】
前記処理された種子は、任意的な他の活性成分で処理された種子と同一の方式で保管され、操作され、播種され、そして耕作(till)され得る。
【0068】
本発明に係る組合せ剤は、:穀物(小麦、大麦、ライ麦、オート麦、トウモロコシ、スイートコーン、米、ソルガム、オート小麦及び関連する作物);ビート(甜菜及び飼料ビート、ビートの根);マメ科植物(豆、レンティル、エンドウ豆、大豆、アルファルファ、クローバー、ピーナッツ);油脂植物(アブラナ、カラシナ、ヒマワリ、キャノーラ);ウリ科植物(マロー、キュウリ、カボチャ、メロン、ゴード、ズッキーニ);繊維植物(綿花、亜麻、麻、ジュート);野菜(ホウレン草、レタス、エンダイブ、クレソン、コーンサラダ、アスパラガス、キャベツ、カリフラワー、芽キャベツ、ブロッコリー、ケール、ラピーニ、チンゲンサイ、カイラン、コマツナ、ミズナ、根セロリ、セロリ、リーキ、人参、玉葱、トマト、ペッパー(pepper)(ピーマン及びチリペッパー)、ジャガイモ、パプリカ、ナス);並びに観葉植物(花、低木、広葉樹、及び針葉樹等の常緑樹)及びハーブ(バジル、オレガノ、パセリ、タイム)の作物の植物に適している。特に適しているものは、小麦、綿花、キャノーラ、ヒマワリ、大麦、ライ麦、オート麦、ライ小麦、甜菜、レタス、カリフラワー、キャベツ、トウモロコシ、及び大豆であり;各組合せ剤はトウモロコシ及び大豆において有利に適しており、大豆において最も有利である。
【0069】
また、対象の作物には、前記の型の遺伝子組換え作物植物も含まれる。本発明において用いられる遺伝子組換え作物植物は、−例えば−選択的に機能する毒物、例えば毒物を生産する無脊椎動物、特に節足動物門のものに由来することが知られる毒物、バチルス・チューリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)株から取得され得ることが知られる毒物;若しくは植物に由来することが知られるレクチン等の毒物を合成することを可能とする手段、又は、別の手段では、殺植物又は殺真菌に耐性を表現することを可能とする等の手段で、組換えDNA技術を用いて遺伝子組換えがなされる植物又はそれらの育苗材料である。毒物、又はそのような毒物の合成が可能な遺伝子組換え植物の例は、例えば、EP-A-0 374 753、WO93/07278、WO95/34656、WO95/34656、EP-A-0 427 529、及びEP-A-451 878に開示されており、そして、それらは本出願において、参照されることにより引用される。
【0070】
本発明に係る組合せ剤により処理された植物育苗材料は、従って、病害による、及び/又は害虫による損傷に耐性であり;故に、また、本発明は、前記組合せ剤で処理され、その結果種子等の育苗材料に少なくともそれらの活性成分が付着した、病原体及び/又は害虫に耐性の植物育苗材料を提供する。
【0071】
本発明の好ましい態様において、大豆の種子及び遺伝子組換え大豆の種子は、本発明に係る組合せ剤で処理される。加えて、前記大豆の種子は、植物の生長を促進するために、適切な窒素固定細菌株が接種され得る。好ましくは、種子は播種前にリゾビウム種(Rhizobium spp.)又はアゾスピリリウム種(Azospirillium spp.)が接種され得る。そのような細菌の主要な効果は、大気中の窒素を植物が使用可能な形態に固定することである。例えば、リゾビウム細菌は、植物に保持される根粒をその植物の根に形成し、その後上述のようにその植物に窒素を供給するために特に好ましい。
【0072】
更なる一の態様において、大豆の植物育苗材料は、ブラジリゾビウム・ジャポニクム(Bradyrhizobium japonicum)、シノリゾビウム・フレジイ(Sinorhizobium fredii)、シノリゾビウム・メリロティ(Sinorhizobium meliloti)、ブラジリゾビウムの一種(Arachis)、又はリゾビウム・レグミノサルム(Rhizobium leguminosarum) のファセオリ(phaseoli)、ビカエ(viceae)、若しくはトリフォイイ(trifolii)次亜種により生産されるnod−factor等の植物誘導剤(nod factor)で処理される。
【0073】
また、ある態様において、本発明は、グリホサート耐性植物、特にグリホサート耐性大豆植物に、就中アジア大豆さび病の制御のために、本発明に係る組合せ剤を使用することを想定する。故に、本発明は、(a)組合せ剤(A)をグリホサート耐性の植物育苗材料、好ましくは大豆育苗材料に施用し、(b)農薬組成物(B)を、得られた植物、植物の部分及び/又はそれらの所定の位置に1回以上、(i)発芽前に、(ii)、発芽後に、(iii)(i)及び(ii)の両方の時点で施用することを含む方法を提供する。ここで、前記組合せ剤(A)は、本発明の第一の態様において定義される(I)及び(II)を含み;そして前記農薬組成物B)は、グリホサートを含む。
【0074】
一般的に、グリホサートを含む組成物は、1回のみ施用するときは、960g ae/haの用量で;2回施用するときは、1200g ae/ha〜1680g ae/haの用量で施用され得る。施用の割合及び回数は、個々の条件により異なる。好ましくは、前記組成物(B)は、3回の施用で、それぞれ960、720、及び400g ae/haの施用量で施用される。
【0075】
一の態様において、本発明は、ファコプソラ・パキリジ(Phakopsora pachyrhizi)及び/若しくはファコプソラ・メイボミアエ(P. meibomiae)、特にファコプソラ・パキリジを制御し、予防し、又は処理する。
【0076】
また、本発明に係る組合せ剤は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、金属、又はアンモニウム塩を含み得る。塩化亜鉛、及び鉱酸のアルカリ金属、アルカリ土類金属、又はアンモニウム塩、特にナトリウム、カリウム、アンモニウム、マグネシウム、及びカルシウムの硝酸塩、リン酸塩、硫酸塩、塩酸塩、及び炭酸塩が好ましい。
【0077】
本発明に係る組合せ剤は、任意的に微量栄養素を含み、植物及び/又は植物育苗材料の栄養及び健康を補助する。適切な微量栄養素には、限定されないが、塩素(Cl)、亜鉛(Zn)、ホウ素(B)、銅(Cu)、鉄(Fe)、マンガン(Mn)又はモリブデン(Mo)、が含まれる。微量栄養素は、キレートの形態で供給され得る。
【0078】
処理される個々の植物育苗材料、保管される条件、土壌、及び発芽し、そして生長すると予期される気候条件に依存して、本発明に係る組合せ剤は、1つ以上の広範な添加物を含み得る。そのような添加物には、限定されないが、外線保護剤、色素、染料、小麦粉等の増量剤、分散剤、賦形剤、不凍剤、保存料、除草性安全化剤(herbicidal safener)、種子安全化剤、種子調整剤、微量栄養素、肥料、生物防除剤、界面活性剤、金属イオン封鎖剤、可塑剤、着色剤、増白剤、乳化剤、ステアリン酸カルシウム、滑石及びバーミキュライト等の流動剤(flow agent)、合体剤、消泡剤、保湿剤、増粘剤、ワックス、殺細菌剤、殺虫剤、農薬、並びにセルロース、ガラス繊維、粘土、カオリン、滑石、微粉炭化した樹皮(例えば、ベイマツの樹皮又はハンノキの樹皮)、炭酸カルシウム及び木粉(wood meal)、並びに臭気改変剤が含まれる。典型的な賦形剤には、軽石、アタパルジャイト、ベントナイト、カオリン、ゼオライト、珪藻土、及び他の粘土等の微小に粉砕された鉱物、珪藻質吸着剤、炭、バーミキュライト、ピートモス、木粉(wood powder)等の微小に粉砕された有機物が含まれる。そのような添加剤は市販されており、そして当該技術分野で既知である。
【0079】
単一の農薬活性成分は、害虫の制御の1つより多くの領域において活性を有しうる。例えば、ある農薬は殺真菌剤、殺虫剤、及び殺線虫剤の活性を有し得る。具体的には、アルジカルブは、殺虫剤、昆虫駆除剤、及び殺線虫剤活性が知られており、一方メタムは殺虫剤、除草剤、殺真菌剤及び殺線虫剤の活性が知られており、そしてチアベンダゾール及びカプタンは、殺線虫剤及び殺真菌剤活性を提供し得る。また更に、ある殺真菌剤は生長制御効果を有し得て、例えばテブコナゾール(及び他のトリアゾール類)等は、PRG効果を示すことが知られている。
【0080】
活性成分物質の重量比は、所望の(例えば相乗的な)作用をもたらすように選択される。一般的に、重量比は特定の活性成分、及びその組合せ剤中の活性成分が幾つあるかに依存する。一般的に、3つの活性成分から成る組合せ剤のイベントにおいて、任意的な2つの成分の間の互いに非依存的な重量比は、100:1〜1:100であり、99:1から98:2、97:3、96:4、95:5、94:6、93:7、92:8、91:9、90:10、89:11、88:12、87:13、86:14、85:15、84:16、83:17、82:18、81:19、80:20、79:21、78:22、77:23、76:24、75:25、74:26、73:27、72:28、71:29、70:30、69:31、68:32、67:33、66:34、65:45、64:46、63:47、62:48、61:49、60:40、59:41、58:42、57:43、56:44、55:45、54:46、53:47、52:48、51:49、50:50、49:51、48:52、47:53、46:54、45:55、44:56、43:57、42:58、41:59、40:60、39:61、38:62、37:63、36:64、35:65、34:66、33:67、32:68、31:69、30:70、29:71、28:72、27:73、26:74、25:75、24:76、23:77、22:78、21:79、20:80、19:81、18:82、17:83、16:84、15:85、14:86、13:87、12:88、11:89、10:90、9:91、8:92、7:93、6:94、5:95、4:96、3:97、2:98、1:99まで含まれる。本発明に係る任意の2つの成分の間の好ましい重量比は、75:1〜1:75であり、より好ましくは、50:1〜1:50であり、特に25:1〜1:25であり、10:1〜1:10が有利であり、例えば5:1〜1:5である。
【0081】
前記組合せ剤の施用(使用)の比率は、例えば、使用の型、作物の型、前記組合せ剤中の特定の活性成分、植物育苗材料(適切である場合)の型により異なる。しかしながら実際は、前記組合せ剤中の活性成分は、強化された所望の作用(病害又は害虫の制御等)を提供するために有効な量となり、そしてそれは試験により判定される。
【0082】
一般的に、葉上又は土壌への処理において、施用量は、活性成分の量で0.05〜3kg毎ヘクタール(g/ha)の間で変化し得る。葉上への施用において適切な施用量は、成分(I)が50〜1000、好ましくは75〜500、特に100〜300g/haであり;成分(II)が50〜1000、好ましくは250〜750g/haである。
【0083】
一般的に、種子の処理において、施用量は、活性成分の量で、100kgの種子あたり0.5〜1000gの間で変化し得る。種子の処理における施用量の例は、成分(I)が5〜100、好ましくは10〜50、特に12〜25g/種子100kgとなり;そして成分(II)が0.5〜10、好ましくは0.75〜7、特に1〜5g/種子100kgとなる傾向がある。
【0084】
前記成分(I)又は(II)、及び任意的な他の農薬は、純粋な形態、即ち、例えば特定の粒経を有する固体の活性成分として、あるいは好ましくは通常の製剤技術における少なくとも1つの補助剤(アジュバント(adjuvant)としても知られる)、例えば溶媒若しくは固体の担体等の増量剤等、又は表面活性化合物(界面活性剤) と共に、本発明において使用され得る。一般的に、前記化合物(I)及び(II)は、1つ以上の通常の製剤補助剤と共に、製剤組成物の形態をとる。
【0085】
従って、化合物(I)及び(II)の組合せ剤は、通常は製剤の形態で使用される。前記化合物(I)及び(II)は、同時に、又は同日等の短い期間で連続して、必要に応じて、通常の製剤技術で採用される更なる担体、界面活性剤、又は他の施用促進アジュバントと共に、制御を要する部位に施用され得る。一の好ましい態様において、(I)及び(II)は同時に施用される。
【0086】
前記イベントにおいて、化合物(I)及び化合物(II)は本発明において同時に施用され、それらは(I)、(II)を含む化合物として施用され得る。その場合、(I)及び(II)のそれぞれは、個別の製剤原料から収得され得て、そして両者は任意的に他の農薬と共に混合(tank−mix、ready−to−apply、spray−broth、又はスラリーとして知られる)される。又は、(I)及び(II)は、単一の製剤混合原料(pre−mix、濃縮物、製剤化化合物(又は生産物)として知られる)として収得され得て、そして任意的に他の農薬が混合される。
【0087】
一の態様において、本発明に係る組合せ剤は、組成物として施用される。従って、本発明は、活性成分として(I)及び(II)、そして任意的に1つ以上の通常の製剤補助剤を含む組成物であり;tank−mix又はpre−mix組成物の形態をとり得る。
【0088】
本発明の好ましい態様において、
(I)がアゾキシストロビン、及び(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン及びチアメトキサム、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メフェノキサム及びチアメトキサム、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メタラキシル及びチアメトキサム、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メフェノキサム、マイクロブタニル及びチアメトキサム、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メフェノキサム、アバメクチン及びチアメトキサム、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メフェノキサム、アバメクチン、マイクロブタニル及びチアメトキサム、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン及びアバメクチン、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がフルジオキソニル、メフェノキサム、アバメクチン及びチアメトキサム、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアバメクチン及びチアメトキサム、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メフェノキサム、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン及びチアメトキサム、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がチアメトキサム、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メフェノキサム、及びイミダクロプリド、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メタラキシル及びイミダクロプリド、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メフェノキサム、マイクロブタニル及びイミダクロプリド、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メフェノキサム、アバメクチン及びイミダクロプリド、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がクロチアニジン、及び(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン及びクロチアニジン、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メフェノキサム及びクロチアニジン、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メタラキシル及びクロチアニジン、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メフェノキサム、マイクロブタニル及びクロチアニジン、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メフェノキサム、アバメクチン及びクロチアニジン、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がクロチアニジン及びプロチオコナゾール、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がクロチアニジン、フルオキサストロビン及びプロチオコナゾール、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がクロチアニジン、テブコナゾール、トリアゾキシド、及びプロチオコナゾール、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がイミダクロプリド及びプロチオコナゾール、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がチアメトキサム、テブコナゾール、及びフルジオキソニル、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がイミダクロプリド及びカルボキシン、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がチアメトキサム、テフルトリン、アゾキシストロビン、及びテブコナゾール、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がイミダクロプリド及びテブコナゾール、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
組合せ剤は、pre−mix組成物(又は混合物)の形態で提供される。ここで、前記フォルモノネチンは、天然に生ずる、及び合成形態のものである。
【0089】
本発明のもう一つの好ましい態様において、
(I)がアゾキシストロビン、及び(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン及びチアメトキサム、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メフェノキサム及びチアメトキサム、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メタラキシル及びチアメトキサム、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メフェノキサム、マイクロブタニル及びチアメトキサム、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メフェノキサム、アバメクチン及びチアメトキサム、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メフェノキサム、アバメクチン、マイクロブタニル及びチアメトキサム、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン及びアバメクチン、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がフルジオキソニル、メフェノキサム、アバメクチン及びチアメトキサム、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアバメクチン及びチアメトキサム、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メフェノキサム、及び(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン及びチアメトキサム、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がチアメトキサム、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メフェノキサム及びイミダクロプリド、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メタラキシル及びイミダクロプリド、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メフェノキサム、マイクロブタニル及びイミダクロプリド、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メフェノキサム、アバメクチン及びイミダクロプリド、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がクロチアニジン、及び(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン及びクロチアニジン、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メフェノキサム及びクロチアニジン、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メタラキシル及びクロチアニジン、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メフェノキサム、マイクロブタニル及びクロチアニジン、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メフェノキサム、アバメクチン及びクロチアニジン、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がクロチアニジン及びプロチオコナゾール、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がクロチアニジン、フルオキシアストロビン及びプロチオコナゾール、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がクロチアニジン、テブコナゾール、トリアゾキシド、及びプロチオコナゾール、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がイミダクロプリド及びプロチオコナゾール、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がチアメトキサム、テブコナゾール、及びフルジオキソニル、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がイミダクロプリド及びカルボキシン、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がチアメトキサム、テフルトリン、アゾキシストロビン、及びテブコナゾール、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がイミダクロプリド及びテブコナゾール、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
組合せ剤は、pre−mix組成物(又は混合物)の形態で提供される。ここで、前記ゲニステインは、天然に生ずる、及び合成形態のものである。
【0090】
本発明のより好ましい態様において、
(I)がメフェノキサム、及びフルジオキソニル、並びに(II)がフォルモノネチンである;
(I)がチアベンダゾール、メフェノキサム、及びフルジオキソニル、並びに(II)がフォルモノネチンである;
(I)がチアベンダゾール、メフェノキサム、アゾキシストロビン、及びフルジオキソニル、並びに(II)がフォルモノネチンである;
そして(I)がチアベンダゾール、メフェノキサム、アゾキシストロビン、フルジオキソニル、及びチアメトキサム、並びに(II)がフォルモノネチンである;
(I)がメフェノキサム、及びフルジオキソニル、並びに(II)がゲニステインである;
(I)がチアベンダゾール、メフェノキサム、及びフルジオキソニル、及びチアメトキサム、並びに(II)がゲニステインである;
(I)がチアベンダゾール、メフェノキサム、アゾキシストロビン、及びフルジオキソニル、並びに(II)がゲニステインである;
そして(I)がチアベンダゾール、メフェノキサム、アゾキシストロビン、フルジオキソニル、及びチアメトキサム、並びに(II)がゲニステインである;
組合せ剤は、pre−mix組成物(又は混合物)の形態で提供される。
【0091】
pre−mix組成物における葉上施用製剤型の例として、以下が挙げられる:
GR: 顆粒
WP: 水和剤
WG: 水に分散し得る顆粒(粉末)
SG: 水溶性の顆粒
SL: 水溶性の濃縮物
EC: 乳化され得る濃縮物
EW: 乳化物:水中の油脂
ME: 微小乳化物(micro−emulsion)
SC: 水性懸濁濃縮物
CS: 水性カプセル懸濁物
OD: 油脂を基礎とした懸濁濃縮物、及び
SE: 水性懸濁乳化物。
【0092】
一方、pre−mix組成物における種子処理製剤型の例として、以下が挙げられる:
WS: 種子処理スラリー用の水和剤
LS: 種子処理用の溶液
ES: 種子処理用の乳化物
FS: 種子処理用の懸濁物
WG: 水に分散し得る顆粒、及び
CS: 水性カプセル懸濁物。
【0093】
tank−mix組成物に適した種子処理製剤型の例としては、溶液、希釈乳化物、懸濁物、又はそれらの混合物、及び粉塵が挙げられる。
【0094】
前記製剤の特質と同様に、葉上施用、濡湿、スプレー、噴霧、粉塵化、散乱、被覆、又は注入等の施用方法は、意図される目的及び周囲の状況に従って選択される。
【0095】
前記tank−mix組成物は、一般に、異なる農薬、及び任意的に更なる補助剤を含む1つ以上のpre−mix組成物を溶媒(例えば水)で希釈することにより生産される。
【0096】
適切な担体及びアジュバントは、固体又は液体であり得て、そしてそれらの材料は、例えば、天然の、若しくは再生された鉱物材料、溶媒、分散剤、湿潤剤、粘着付与剤、増粘剤、結合剤又は肥料等の、本来的に製剤技術に採用されるものである。
【0097】
前記製剤は、例えば、前記活性成分を、溶媒、固体担体等の増量剤(表面活性化合物(界面活性剤)が特に適切である)と均一に混合、及び/又は揺動する等の、既知の方式により生産される。
【0098】
適切な溶媒には:
芳香族炭化水素であって、好ましくはキシレン混合物又は置換ナフタレン等の8〜12個の炭素分子を含む分画(fraction)、フタル酸ジブチル若しくはフタル酸ジオクチル等のフタル酸エステル、シクロヘキサン又はパラフィン等の脂肪族炭化水素、エタノール、エチレングリコール、エチレングリコールモノメチル若しくはモノエチル等のアルコール及びグリコール、並びにそれらのエーテル及びエステル、シクロヘキサノン等のケトン、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシド、若しくはジメチルホルムアミド等の強極性溶媒、又はエポキシ化ココナッツ油若しくは大豆油等の植物油;或いは水が挙げられる。
【0099】
例えば粉塵及び分散し得る粉末に使用される固体担体は、通常は、カルサイト、滑石、カオリン、モントリロナイト、又はアタパルジャイト等の天然の鉱物の充填剤である。また、物理的特性を改善するために、高度に分散したケイ酸又は高度に分散した吸着性ポリマーの添加も可能である。適切な顆粒化された吸着性の担体は、例えば軽石、粉砕された煉瓦、海泡石又はベントナイト等の多孔質型であり、そして適切な非吸着性の担体は、例えばカルサイト及び砂等である。加えて、例えば特にドロマイト又は粉々にした植物残渣等、無機物又は有機物の領域で未だ顆粒化されていない(pregranulated)多くの材料が使用され得る。
【0100】
製剤化される活性成分化合物の性質に依存して、適切な表面活性化合物は、良好な乳化、分散、及び湿潤特性を有する、非イオン性、カチオン性及び/又はアニオン性界面活性剤であり得る。「界面活性剤」という用語は、また、複数の界面活性剤の混合物としても理解される。
【0101】
また、特に有利な施用促進アジュバントは、例えばホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルグリセロール及びリゾレシチン等の、天然の、又は合成のセファリン及びレシチン系のリン脂質でもある。
【0102】
一般的に、葉上又は土壌施用のためのtank−mix製剤は、0.1〜20%の、特に0.1〜15%の活性成分化合物、及び99.9〜80%の、特に99.9〜85%の固体又は液体増量剤(例えば、水等の溶媒を含む)を含み、その増量剤は、前記tank−mix製剤に対して0〜20%、特に0.1〜15%の量の界面活性剤であり得る。
【0103】
典型的には、葉上施用のためのpre−mix製剤は、0.1〜99.9%の、特に1〜95%の活性成分化合物、及び99.9〜0.1%の、特に99〜5%の固体又は液体アジュバント(例えば、水等の溶媒を含む)を含み、その増量剤は、前記pre−mix製剤に対して0〜50%、特に0.5〜40%の量の界面活性剤であり得る。
【0104】
通常、種子施用のためのtank−mix製剤は、0.25〜80%の、特に1〜75%の活性成分化合物、及び99.75〜20%の、特に99〜25%の固体又は液体増量剤(例えば、水等の溶媒を含む)を含み、その増量剤は、前記tank−mix製剤に対して0〜40%、特に0.5〜30%の量の界面活性剤であり得る。
【0105】
典型的には、種子施用のためのpre−mix製剤は、0.5〜99.9%の、特に1〜95%の活性成分化合物、及び99.5〜0.1%の、特に99〜5%の固体又は液体アジュバンド(例えば、水等の溶媒を含む)を含み、その増量剤は、前記pre−mix製剤に対して0〜50%、特に0.5〜40%の量の界面活性剤であり得る。
【0106】
市販の製品は、好ましくは濃縮物として製剤化され得る(例えば、pre−mix組成物(製剤))が、一方最終消費者は通常、希釈製剤(例えば、tank−mix組成物)を採用し得る。
【0107】
好ましい種子処理用pre−mix製剤は、水性懸濁濃縮物である。その製剤は、流動床技術、ローラーミル法、回転静的種子処理装置、及びドラム式被覆加工装置等の、確立された処理技術及び装置を使用して、その種子に施用され得る。噴流層等の他の技術もまた、有用である。前記種子は、被覆加工前に予めサイズが揃えられ得る。被覆加工後、前記種子は、典型的には乾燥され、そしてサイズを揃えるためにサイズを揃える装置に移される。そのような手順は、当該技術分野で既知である。
【0108】
希釈していない、又は希釈したそのような製剤を使用して、植物育苗材料は、スプレー、注入、又は浸漬により処理され、そして例えば病原体(単数又は複数)による損傷から保護される。
【0109】
本発明に係る活性成分の組合せ剤は、それらが、植物に対する寛容性が特に優れ、及び環境面の使い勝手が良い事実により、卓越している。
【0110】
本発明に係る活性成分の各組合せ剤は、植物育苗材料の処理において、特に有利である。
【0111】
好ましい一の態様において、本発明に係る各組合せ剤は、植物育苗材料、好ましくは種子を処理する組成物である。
【0112】
本発明の各側面及び態様において、「本質的に構成される」及びその変形表現は、「含む」及びその変形表現の1つの好ましい態様であり、並びに「〜から構成される」及びその変形表現は、「本質的に〜から構成される」及びその変形表現の1つの好ましい態様である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも2つの活性含有成分を、任意的に1つ以上の通常の製剤助剤と共に含み、成分(I)が、アゾキシストロビン、ジフェノコナゾール、フルオキサストロビン、テブコナゾール、チアベンダゾール、トリフルオキシストロビン、式I〜IIV
【化1】

{式中、
は、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルであり、そして
は、水素若しくはメチルである}
で表されるオルト−シクロプロピル−カルボキサニリド(carboxanilide);又はそのような化合物の互変変異体;式(CC):
【化2】

で表される化合物、ピラクロストロビン、チラム、トリチコナゾール、プロチオコナゾール、アバメクチン、クロチアンジン、Bt生産物、フィプロニル、ラムダシハロトリン、スピノサド、チアクロプリド、チアメトキサム、チオジカルブ、テフルトリン、パクロブトラゾール、シプロコナゾール、トリネキサパックエチル、ウニコナゾール、ジベレリン酸、GA3、GA4+GA7、アシベンダゾール−S−メチル、ハーピン(harpin)タンパク質から選択される少なくとも1つの化合物、又はそれらの塩若しくはエステルを含み;
そして成分(II)が、天然に存在する、又は合成の形態の少なくとも1つのイソフラボンを含む、農薬の組合せ剤。
【請求項2】
(I)が、殺真菌剤、殺虫剤、殺線虫剤、昆虫駆除剤(acaracide)、軟体動物駆除剤(molluscicide)、植物生長制御剤、又は植物活性化剤の少なくとも1つ以上を更に含む、請求項1に記載の組合せ剤。
【請求項3】
(II)が、天然に存在する、又は合成の形態のフォルモノネチン及びゲニステインから選択されるイソフラボン、並びにそれらの塩又はエステルである、請求項1又は2のいずれかに記載の組合せ剤。
【請求項4】
成分(II)が、ゲニステイン、並びにその塩及びエステルを含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の組合せ剤。
【請求項5】
成分(II)が、フォルモノネチン、並びにその塩及びエステルを含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の組合せ剤。
【請求項6】
植物育苗材料を処置する農薬組成物の形態をとる、請求項1〜5のいずれか1項に記載の組合せ剤。
【請求項7】
(I)がアゾキシストロビン、及び(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン及びチアメトキサム、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メフェノキサム及びチアメトキサム、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メタラキシル及びチアメトキサム、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メフェノキサム、マイクロブタニル及びチアメトキサム、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メフェノキサム、アバメクチン及びチアメトキサム、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メフェノキサム、アバメクチン、マイクロブタニル及びチアメトキサム、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン及びアバメクチン、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がフルジオキソニル、メフェノキサム、アバメクチン及びチアメトキサム、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアバメクチン及びチアメトキサム、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メフェノキサム、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン及びチアメトキサム、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がチアメトキサム、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メフェノキサム、及びイミダクロプリド、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メタラキシル及びイミダクロプリド、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メフェノキサム、マイクロブタニル及びイミダクロプリド、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メフェノキサム、アバメクチン及びイミダクロプリド、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がクロチアニジン、及び(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン及びクロチアニジン、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メフェノキサム及びクロチアニジン、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メタラキシル及びクロチアニジン、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メフェノキサム、マイクロブタニル及びクロチアニジン、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メフェノキサム、アバメクチン及びクロチアニジン、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がクロチアニジン及びプロチオコナゾール、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がクロチアニジン、フルオキサストロビン及びプロチオコナゾール、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がクロチアニジン、テブコナゾール、トリアゾキシド、及びプロチオコナゾール、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がイミダクロプリド及びプロチオコナゾール、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がチアメトキサム、テブコナゾール、及びフルジオキソニル、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がイミダクロプリド及びカルボキシン、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がチアメトキサム、テフルトリン、アゾキシストロビン、及びテブコナゾール、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がイミダクロプリド及びテブコナゾール、並びに(II)がフォルモノネチン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、及び(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン及びチアメトキサム、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メフェノキサム及びチアメトキサム、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メタラキシル及びチアメトキサム、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メフェノキサム、マイクロブタニル及びチアメトキサム、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メフェノキサム、アバメクチン及びチアメトキサム、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メフェノキサム、アバメクチン、マイクロブタニル及びチアメトキサム、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン及びアバメクチン、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がフルジオキソニル、メフェノキサム、アバメクチン及びチアメトキサム、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアバメクチン及びチアメトキサム、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メフェノキサム、及び(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン及びチアメトキサム、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がチアメトキサム、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メフェノキサム及びイミダクロプリド、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メタラキシル及びイミダクロプリド、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メフェノキサム、マイクロブタニル及びイミダクロプリド、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メフェノキサム、アバメクチン及びイミダクロプリド、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がクロチアニジン、及び(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン及びクロチアニジン、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メフェノキサム及びクロチアニジン、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メタラキシル及びクロチアニジン、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メフェノキサム、マイクロブタニル及びクロチアニジン、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がアゾキシストロビン、フルジオキソニル、メフェノキサム、アバメクチン及びクロチアニジン、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がクロチアニジン及びプロチオコナゾール、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がクロチアニジン、フルオキシアストロビン及びプロチオコナゾール、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がクロチアニジン、テブコナゾール、トリアゾキシド、及びプロチオコナゾール、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がイミダクロプリド及びプロチオコナゾール、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がチアメトキサム、テブコナゾール、及びフルジオキソニル、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がイミダクロプリド及びカルボキシン、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がチアメトキサム、テフルトリン、アゾキシストロビン、及びテブコナゾール、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである;
(I)がイミダクロプリド及びテブコナゾール、並びに(II)がゲニステイン、又はそれらが塩若しくはエステルである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の組合せ剤。
【請求項8】
植物、植物の部分、又はそれらの周囲に、請求項1〜7のいずれか1項に定義される組合せ剤を施用することを含む、植物育苗材料、植物、一定期間後生長する植物の部分及び/又は植物の器官において、病原性の損傷又は害虫による損傷を制御、又は予防する方法。
【請求項9】
植物、植物の部分、又はそれらの周囲に、請求項1〜7のいずれか1項に定義される組合せ剤を施用することにより、病原性の損傷又は害虫による損傷から、植物育苗材料、植物、一定期間後生長する植物の部分及び/又は植物の器官を保護する方法。
【請求項10】
植物、及び/又は植物の部分に、請求項1〜7のいずれか1項に定義される組合せ剤の施用を含む、植物の生長特性を改善する方法。
【請求項11】
請求項1〜7のいずれか1項に定義される(I)及び(II)が同時に施用される、請求項8〜10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
請求項1〜7のいずれか1項に定義される組合せ剤が植物育苗材料に施用される、請求項8〜11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
前記植物育苗材料が種子である、請求項8〜12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記植物育苗材料が、穀物(小麦、大麦、ライ麦、オート麦、トウモロコシ、米、ソルガム、オート小麦及び関連する作物);ビート(甜菜及び飼料ビート);マメ科植物(豆、レンティル、エンドウ豆、大豆);油脂植物(アブラナ、カラシナ、ヒマワリ、キャノーラ);ウリ科植物(マロー、キュウリ、メロン);繊維植物(綿花、亜麻、麻、ジュート);野菜(ホウレン草、レタス、アスパラガス、キャベツ、人参、玉葱、トマト、ジャガイモ、パプリカ);及び観葉植物(花、低木、広葉樹、及び針葉樹等の常緑樹)の種子である、請求項8〜12のいずれか1つに記載の方法。
【請求項15】
請求項1〜7のいずれか1項に定義される組合せ剤で処理された、植物育苗材料。
【請求項16】
穀物(小麦、大麦、ライ麦、オート麦、トウモロコシ、米、ソルガム、オート小麦及び関連する作物);ビート(甜菜及び飼料ビート);マメ科植物(豆、レンティル、エンドウ豆、大豆);油脂植物(アブラナ、カラシナ、ヒマワリ、キャノーラ);ウリ科植物(マロー、キュウリ、メロン);繊維植物(綿花、亜麻、麻、ジュート);野菜(ホウレン草、レタス、アスパラガス、キャベツ、人参、玉葱、トマト、ジャガイモ、パプリカ);及び観葉植物(花、低木、広葉樹、及び針葉樹等の常緑樹)の種子である、請求項15に記載の植物育苗材料。

【公表番号】特表2010−515696(P2010−515696A)
【公表日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−545136(P2009−545136)
【出願日】平成20年1月3日(2008.1.3)
【国際出願番号】PCT/EP2008/000018
【国際公開番号】WO2008/086948
【国際公開日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【出願人】(500584309)シンジェンタ パーティシペーションズ アクチェンゲゼルシャフト (352)
【Fターム(参考)】