説明

近隣人物特定装置、近隣人物特定方法、近隣人物特定プログラム及び近隣人物特定システム

【課題】簡易な操作により有用な情報が付加されたコンテンツを作成させる。
【解決手段】本開示の近隣人物特定装置は、使用者によりコンテンツが作成された際における当該使用者の位置情報を取得する使用者位置情報取得部と、他の装置に記憶された、他者が所有する端末により得られた当該他者の位置情報を他の装置から受信する他者位置情報受信部と、使用者の位置情報と他者の位置情報とを基に、コンテンツが作成された際に使用者の近隣に存在した他者を抽出する近隣人物抽出部とを設けるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は近隣人物特定装置、近隣人物特定方法、近隣人物特定プログラム及び近隣人物特定システムに関し、例えば被写体を撮影し、所定の情報と対応付けて記憶する撮影装置に適用して好適なものである。
【背景技術】
【0002】
近年、被写体を撮影して生成した写真データを保存する際、当該写真データに様々な情報を付加して保存することにより、付加された情報に基づいて複数の写真データを整理したり、所望の写真データを検索したりすることができる撮影装置が普及してきている。
【0003】
そのような撮影装置においては、例えば、被写体を顔認識することにより人物を特定し、特定した当該人物を示す情報を写真データに付加するものが提案されている。(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−165701公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような撮影装置においては、撮影時に当該撮影装置の近隣には位置していたが、たまたま被写体としては写真に写っていなかった人物がいる場合がある。
【0006】
そのような場合この撮影装置は、顔認識を行うだけでは当該人物を検出できないため、当該人物を示す情報を顔認識のみによっては写真データに付加することはできない。このため、撮影装置を操作しているユーザが、当該人物を示す情報を手動で写真データに付加する必要があり、ユーザに煩雑な操作を強いる恐れがあった。
【0007】
本技術は以上の点を考慮してなされたもので、簡易な操作により有用な情報が付加されたコンテンツを作成させ得る近隣人物特定装置を提案しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
かかる課題を解決するため本技術の近隣人物特定装置においては、使用者によりコンテンツが作成された際における当該使用者の位置情報を取得する使用者位置情報取得部と、他の装置に記憶された、他者が所有する端末により得られた当該他者の位置情報を他の装置から受信する他者位置情報受信部と、使用者の位置情報と他者の位置情報とを基に、コンテンツが作成された際に使用者の近隣に存在した他者を抽出する近隣人物抽出部とを設けるようにした。
【0009】
この近隣人物特定装置は、使用者に煩雑な操作を強いることなく、他者の位置情報を保有せずに、他の装置に記憶されている他者の位置情報を用いるだけで、コンテンツが作成された際に使用者の近隣に存在した他者を特定することができる。
【0010】
また本技術の近隣人物特定システムにおいては、使用者によりコンテンツが作成された際における当該使用者の位置情報を取得する使用者位置情報取得部と、使用者の位置情報を他の装置に送信する使用者位置情報送信部と、コンテンツが作成された際に使用者の近隣に存在した他者を示す近隣人物情報を要求する近隣人物情報要求を他の装置に送信する近隣人物情報要求部と、近隣人物情報を他の装置から受信する近隣人物情報受信部とを具える近隣人物特定装置と、使用者の位置情報と近隣人物情報要求とを近隣人物特定装置から受信する近隣人物情報要求受信部と、所定の記憶部に記憶した、他者が所有する端末により得られた当該他者の位置情報と、使用者の位置情報とを基に、コンテンツが作成された際に使用者の近隣に存在した他者を抽出する近隣人物抽出部と、抽出した他者を示す近隣人物情報を近隣人物特定装置に送信する近隣人物情報送信部とを具える他の装置とを設けるようにした。
【0011】
この近隣人物特定システムでは、近隣人物特定装置は、使用者に煩雑な操作を強いることなく、他者の位置情報を保有せずに、他の装置に記憶されている他者の位置情報を用いるだけで、コンテンツが作成された際に使用者の近隣に存在した他者を特定することができる。
【発明の効果】
【0012】
本技術によれば、近隣人物特定装置は、使用者に煩雑な操作を強いることなく、他者の位置情報を保有せずに、他の装置に記憶されている他者の位置情報を用いるだけで、コンテンツが作成された際に使用者の近隣に存在した他者を特定することができる。かくして本技術は、簡易な操作により有用な情報が付加されたコンテンツを作成させ得る近隣人物特定装置、近隣人物特定方法、近隣人物特定プログラム及び近隣人物特定システムを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】第1及び第3乃至第8の実施の形態による近隣人物特定システムの全体構成を示す略線図である。
【図2】第1及び第3乃至第8の実施の形態による撮影者端末の回路構成を示す略線図である。
【図3】第1及び第3乃至第8の実施の形態による写真データのデータ形式を示す略線図である。
【図4】第1及び第3乃至第8の実施の形態による位置共有SNSサーバの回路構成を示す略線図である。
【図5】友人関係管理テーブルの構成を示す略線図である。
【図6】所在地テーブルの構成を示す略線図である。
【図7】第1の実施の形態による近隣人物特定処理手順を示すシーケンスチャートである。
【図8】第1の実施の形態による撮影者端末の機能ブロック構成を示す略線的ブロック図である。
【図9】第1の実施の形態による第1端末、第2端末及び位置共有SNSサーバの機能ブロック構成を示す略線的ブロック図である。
【図10】顔認識による近隣人物特定精度向上の説明に供する略線図である。
【図11】写真共有処理手順を示すシーケンスチャートである。
【図12】写真共有処理の説明に供する略線図である。
【図13】顔認識処理の精度向上の説明に供する略線図である。
【図14】第2、第9及び第10の実施の形態による近隣人物特定システムの全体構成を示す略線図である。
【図15】第2、第9及び第10の実施の形態による撮影者端末の回路構成を示す略線図である。
【図16】第2、第9及び第10の実施の形態による写真データのデータ形式を示す略線図である。
【図17】第2、第9及び第10の実施の形態によるSNSサーバの回路構成を示す略線図である。
【図18】第2の実施の形態による近隣人物特定処理手順を示すシーケンスチャートである。
【図19】第2の実施の形態による撮影者端末の機能ブロック構成を示す略線的ブロック図である。
【図20】第2の実施の形態による第1端末、第2端末及びSNSサーバの機能ブロック構成を示す略線的ブロック図である。
【図21】第3の実施の形態による近隣人物特定処理手順を示すシーケンスチャートである。
【図22】第3の実施の形態による撮影者端末の機能ブロック構成を示す略線的ブロック図である。
【図23】第3の実施の形態による第1端末、第2端末及び位置共有SNSサーバの機能ブロック構成を示す略線的ブロック図である。
【図24】第8の実施の形態による撮影者端末及び撮影装置の機能ブロック構成を示す略線的ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態(位置共有SNSサーバを用いて撮影者端末において近隣人物抽出処理を行う場合)
2.第2の実施の形態(アドホック通信を用いて近隣人物特定処理を行う場合)
3.第3の実施の形態(位置共有SNSサーバにおいて近隣人物抽出処理を行う場合)
4.第4の実施の形態(撮影者端末が位置共有SNSサーバから定期的に他者位置情報を受信する場合)
5.第5の実施の形態(写真データを整理する際に近隣人物特定処理及び顔認識処理を行う場合)
6.第6の実施の形態(撮影直後に近隣人物特定処理を行い、写真データを整理する際に顔認識処理を行う場合)
7.第7の実施の形態(写真共有処理を行う際に位置共有SNSサーバにおいて近隣人物抽出処理を行う場合)
8.第8の実施の形態(撮影装置により撮影を行い撮影者端末により近隣人物特定処理を行う場合)
9.第9の実施の形態(近隣の端末から受信した端末IDを基に撮影者端末がSNSサーバに友人関係を問い合わせる場合)
10.第10の実施の形態(端末IDにより近隣の端末に問い合わせる場合)
11.他の実施の形態
【0015】
<1.第1の実施の形態>
[1−1.近隣人物特定システムの構成]
図1に示すように、第1の実施の形態による近隣人物特定システム1は、撮影者端末10、複数の端末11(第1端末11A、第2端末11B、…(以下では第1端末11A及び第2端末11Bのみ記載する))及び位置共有SNS(Social Network Service)サーバ12により構成されている。
【0016】
位置共有SNSサーバ12は、ソーシャルネットワーキングサービス(以下ではSNSとも呼ぶ)を提供し、当該SNSに参加しているユーザ同士に対し、SNS内部において友人関係を結ばせることができるようになされている。本実施の形態による位置共有SNSサーバ12は、SNS1という名前のSNSを管理している。
【0017】
撮影者端末10、第1端末11A及び第2端末11Bは、それぞれユーザUA、UB及びUCにより所有されている。ユーザUA、UB及びUCは、位置共有SNSサーバ12が提供するSNSに所属し、互いに友人関係を結んでいる。
【0018】
撮影者端末10、第1端末11A及び第2端末11Bは、それぞれ所定時間間隔で自身の位置情報を位置共有SNSサーバ12へ送信し記憶させる。位置共有SNSサーバ12は、SNS1において友人関係が形成されたユーザ同士に対し、互いの位置情報を公開するようになされている。
【0019】
撮影者端末10、第1端末11A及び第2端末11Bは、位置共有SNSサーバ12に記憶されている互いの位置情報を受信することにより、互いの端末の位置、すなわち端末を所有する互いのユーザの位置を共有することができるようになされている。
【0020】
さらに撮影者端末10、第1端末11A及び第2端末11Bは、それぞれユーザUA、UB及びUCの操作により写真データ等のコンテンツを作成し、位置共有SNSサーバ12に送信して記憶させることにより、当該コンテンツを互いに共有することができるようになされている。
【0021】
[1−2.撮影者端末の構成]
図2において、撮影者端末10は、全体として外部機器と通話及び各種データ通信を行い得るようになされており、また被写体の撮影や音声の録音等を行い得るようにもなされている。因みに、撮影者端末10、第1端末11A及び第2端末11Bは同じ構成であるため、以下では撮影者端末10についてのみ説明する。
【0022】
撮影者端末10は、制御部20により全体を統括制御するようになされており、当該制御部20と各部とがバス21を介して接続されている。制御部20は、CPU(Central Processing Unit)20Aを中心に構成され、各種プログラムが格納されたROM(Read Only Memory)20B及びCPU20Aのワークエリアとして利用されるRAM(Random Access Memory)20Cが設けられている。
【0023】
制御部20は、ROM20Bから読み出した近隣人物特定プログラムや顔認識プログラムや写真管理プログラム等をRAM20Cに展開して実行することにより、各種処理を行い得るようになされている。
【0024】
操作部22は、GUI(Graphical User Interface)メニュー等を操作するための方向ボタン及び決定ボタン等の各種操作ボタンや、タッチパネル等が設けられている。
【0025】
操作部22は、ユーザによる操作ボタン及びタッチパネルの押下操作に応じた指示命令を、バス21を介して制御部20へ送出する。制御部20は、指示命令に応じて各種処理を実行するようになされている。
【0026】
例えば、撮影者端末10を所有するユーザUAが外部機器と通話を行う際、撮影者端末10は図示しない基地局から通信部23により受信信号を受信する。
【0027】
通信部23は、受信信号を所定の方式に従って復調等することにより受信データに変換し、これをデコーダ24へ送出する。デコーダ24は制御部20の制御に従って受信データをデコードすることにより相手方の通話音声データを復元し、スピーカ25へ出力する。スピーカ25は通話音声データを基に相手方の通話音声を出力する。
【0028】
一方、撮影者端末10は、マイク26から集音した音声信号をエンコーダ27へ送出する。エンコーダ27は、制御部20の制御に従って音声信号をデジタル変換した後に所定の方式でエンコードすることにより得た音声データを通信部23へ送出する。
【0029】
また撮影者端末10は、ユーザの操作により録音機能が選択された場合、マイク26から集音した音声信号を、エンコーダ27を介し、例えば不揮発性メモリにより構成された記憶部31に音声データとして記憶する。
【0030】
位置時刻取得部28は、GPS(Global Positioning System)衛星等の測位手段から受信した測位情報(例えばGPS信号)に基づいて、現在位置を示す位置情報と現在時刻を示す時刻情報とを算出し、それらをまとめて位置時刻情報として制御部20に送出する。また位置時刻取得部28は、Wi−Fi(Wireless Fidelity)によるアクセスポイントを使った位置測位や、携帯基地局を用いた位置測位も行うようになされている。
【0031】
撮影部29は、カメラにより構成され、ユーザの操作に応じて静止画又は動画を撮影するようになされている。撮影部29は、静止画を撮影する場合においては、被写体を撮影し得られた写真データを表示部30に出力することにより表示させる一方、動画を撮影する場合は、被写体を撮影し得られた動画データを表示部30に表示する。
【0032】
このように撮影者端末10は、音声データ、写真データ及び動画データを生成し得るようになされているが、以下では写真データを生成する場合について説明する。
【0033】
撮影者端末10は、ユーザに撮影部29を操作されることにより写真データを生成すると、当該写真データに対し位置情報及び時刻情報を付加し、記憶部31に記憶する。ここで、図3に示す写真データのデータ形式のように、写真データはファイル名、時刻、位置及び近隣人物を示す情報を有する。例えばファイル名「PIC1」の写真は、「2011/04/01 12:00」の時刻に「35.57685(緯度), 139.65870(経度)」の位置において撮影され、そのときの近隣人物(詳細は後述する)はユーザUA、UB及びUCであったことを示している。
【0034】
なお以下では、ユーザの操作により生成された写真データ、動画データ及び音声データ、並びにメモ、メール、音楽やゲーム、テレビ等各種プレイログ、GPSログ、ジョギングログ等をまとめてコンテンツとも呼ぶ。また、画像が含まれる写真データと動画データとをまとめて画像コンテンツとも呼び、音声が含まれる動画データと音声データとをまとめて音声コンテンツとも呼ぶ。
【0035】
また、ユーザがコンテンツを作成した際に当該ユーザの近隣にいた人物を表す近隣人物情報を当該コンテンツに対し付加することを、タグ付けするとも呼ぶ。
【0036】
撮影者端末10は、通信部23を介して、上述した位置共有SNSサーバ12に対し、時刻情報及び位置情報等の各種情報や写真データ等の送受信を行うようになされている。
【0037】
一方、撮影者端末10と同様の構成でなる第1端末11A及び第2端末11Bは、位置時刻取得部28により取得した位置時刻情報を、通信部23を介し定期的に位置共有SNSサーバ12に送信することにより、SNS1に所属しているユーザが所有する端末に対し、自身の現在地を共有させるようになされている。
【0038】
[1−3.位置共有SNSサーバの構成]
図4に示すように、位置共有SNSサーバ12は、全体としてソーシャルネットワーキングサービスSNS1に参加するユーザを管理するようになされており、制御部40、通信部41、所在地DB(データベース)42、友人関係管理DB43及び写真DB44により構成されている。
【0039】
制御部40は、図示しないCPU、ROM及びRAMが設けられており、位置共有SNSサーバ12全体を統括制御するようになされている。
【0040】
友人関係管理DB43は、図5に示す、SNS1に参加しているユーザの各種情報が記載された友人関係管理テーブルTB1を記憶している。友人関係管理テーブルTB1は、SNS1に参加しているユーザをアカウントにより管理しており、当該アカウントには、人物、端末、所属SNS、所属グループ、友人を示す情報が対応づけて記憶されている。
【0041】
例えばアカウント「SNS1_UA」は、撮影者端末10を所有するユーザUAを示しており、複数のアカウントの集まりを示すグループのうち、グループGRP1及びGRP2に属している。
【0042】
また、アカウント「SNS1_UA」は、事前に所定の方法により互いに承認し合った友人として、アカウント「SNS1_UB」及び「SNS1_UC」が登録されている。これは、ユーザUAが、アカウント「SNS1_UB」に対応するユーザUBと、アカウント「SNS1_UC」に対応するユーザUCとそれぞれ友人関係にあることを示している。
【0043】
通信部41は、制御部40の制御により、第1端末11A及び第2端末11Bから定期的に位置時刻情報を受信して所在地DB42へ送信する。
【0044】
所在地DB42は、図6に示す、SNS1に所属するユーザが所有する端末から送信される位置時刻情報により示される位置情報及び時刻情報が蓄積された所在地テーブルTB2を記憶している。所在地テーブルTB2は、所属SNS、アカウント、時刻及び位置を示す項目により構成されている。
【0045】
また所在地テーブルTB2には、SNS1に所属するユーザのアカウント毎に時刻情報と位置情報とが対応付けられた所在地情報が蓄積されていく。このように所在地テーブルTB2は、SNS1に所属するユーザがどの時刻においてどの位置に存在したかを示している。
【0046】
通信部41は、SNS1に所属するユーザから送信された写真データを受信するようにもなされており、当該写真データを写真DB44に記憶させる。また通信部41は、撮影者端末10、第1端末11A及び第2端末11Bから写真データを受信すると共に、撮影者端末10、第1端末11A及び第2端末11Bからの要求に応じ、写真DB44に記憶された写真データをそれらの端末に送信するようになされている。
【0047】
これにより位置共有SNSサーバ12は、撮影者端末10、第1端末11A及び第2端末11Bに対し、それぞれが撮影した写真データを共有させるようになされている。
【0048】
[1−4.近隣人物特定処理手順]
次に、第1の実施の形態による近隣人物特定処理手順RT1について、図7に示すシーケンスチャートを用いて説明する。
【0049】
ここで、撮影者端末10における近隣人物特定処理に関係する基本的な機能を機能ブロック図により表すと、図8のようになる。
【0050】
図8において、近隣人物特定部60は、制御部20及び通信部23(図2)と対応しており、当該制御部20において所定の近隣人物特定プログラムが実行されることにより、他者位置情報要求部61、他者位置情報受信部62及び近隣人物抽出部63の各機能ブロックを実現する。また使用者位置情報取得部64及び使用者時刻情報取得部65は位置時刻取得部28と、撮影部66は撮影部29と、顔認識部67及びタグ付け部68は制御部20と、記憶部69は記憶部31とそれぞれ対応している。
【0051】
また、第1端末11A、第2端末11B及び位置共有SNSサーバ12における近隣人物特定処理に関係する基本的な機能を機能ブロック図により表すと、図9のようになる。
【0052】
図9の第1端末11Aにおいて、他者位置情報取得部64A及び他者時刻情報取得部65Aは、第1端末11A(図2)における位置時刻取得部28と、他者位置時刻情報送信部71Aは、制御部20及び通信部23とそれぞれ対応している。
【0053】
また図9の第2端末11Bにおいて、他者位置情報取得部64B及び他者時刻情報取得部65Bは、第2端末11B(図2)における位置時刻取得部28と、他者位置時刻情報送信部71Bは、制御部20及び通信部23とそれぞれ対応している。
【0054】
さらに図9の位置共有SNSサーバ12において、他者位置情報要求受信部75及び他者位置情報送信部76は、制御部40及び通信部41(図4)と、記憶部77は所在地DB42、写真DB44及び友人関係管理DB43と対応している。
【0055】
近隣人物特定処理手順RT1(図7)におけるステップSP1において、第1端末11Aの他者位置情報取得部64Aが位置情報を、他者時刻情報取得部65Aが時刻情報をそれぞれ定期的(例えば10分間隔)に取得し、他者位置時刻情報送信部71Aにより、他者位置時刻情報として位置共有SNSサーバ12に送信する。なお、実際には撮影者端末10からも位置時刻情報を位置共有SNSサーバ12に送信するが、説明の都合上省略する。
【0056】
ステップSP2において、第2端末11Bの他者位置情報取得部64Bが位置情報を、他者時刻情報取得部65Bが時刻情報をそれぞれ定期的に取得し、他者位置時刻情報送信部71Bにより、他者位置時刻情報として位置共有SNSサーバ12に送信する。
【0057】
ステップSP3において、撮影者端末10の撮影部66は被写体を撮影して写真データを生成し、ステップSP4において、使用者位置情報取得部64により取得した位置情報と、使用者時刻情報取得部65により取得した時刻情報とを当該写真データに埋め込むことにより付加し、記憶部69に記憶させる。
【0058】
ステップSP5において、他者位置情報要求部61は、SNS1に所属するユーザの位置情報を要求する他者位置情報要求を位置共有SNSサーバ12に送信する。
【0059】
ステップSP6において、位置共有SNSサーバ12の他者位置情報要求受信部75は、他者位置情報要求を撮影者端末10から受信する。
【0060】
ステップSP7において、他者位置情報送信部76は、SNS1に所属するユーザ全ての最新の位置情報を記憶部77から読み出し、撮影者端末10に送信する。具体的には他者位置情報送信部76は、所在地テーブルTB2(図6)から、アカウント「SNS1_UB」の最新の時刻である「2011/04/01 12:10」における位置「35.87685, 139.15870」と、アカウント「SNS1_UC」の最新の時刻である「2011/04/01 12:10」における位置「35.87685, 139.15870」とを読み出し、アカウントと対応付けて撮影者端末10に送信する。
【0061】
続いて他者位置情報受信部62は、ステップSP8において、他者位置情報を位置共有SNSサーバ12から受信する。
【0062】
ステップSP9において近隣人物抽出部63は、他者位置情報に記載されている複数のユーザの位置情報と、記憶部69に記憶され近隣人物特定処理の対象となっている写真データにおける位置情報とを比較し、当該写真データの位置情報が示す位置に近い(例えば50m以内)ユーザを近隣人物として抽出する。
【0063】
ステップSP10において顔認識部67は、顔認識処理を行うことにより、近隣人物特定の精度を向上させる(詳細は後述する)。
【0064】
ステップSP11においてタグ付け部68は、写真データにタグ付けを行い、記憶部69に送信する。このときタグ付け部68は、当該写真データを作成したユーザUAについても近隣人物情報として写真データにタグ付けするようになされている。
【0065】
ステップSP12において記憶部69は、タグ付けされた写真データを記憶する。
【0066】
このように、撮影者端末10は、位置共有SNSサーバ12から、SNS1に所属する他のユーザが所有する端末における最新の位置情報の一覧を示す他者位置情報を受信し、当該他者位置情報に記載された他の端末の位置情報を基に近隣人物を抽出するようになされている。
【0067】
[1−5.顔認識処理]
ところで、端末は常に測位情報を取得できる位置に存在するとは限らず、例えば屋内に位置するときや、周囲の環境等によっては、測位情報を取得できない場合がある。このような場合その端末は、位置時刻情報を位置共有SNSサーバ12に送信できない可能性があり、送信できたとしても、当該位置時刻情報はその位置精度が低い可能性がある。
【0068】
そのような精度の低い位置情報に基づいて近隣人物特定処理を行っても、撮影者端末10は、近隣人物を精度良く特定できなくなってしまう。
【0069】
そこで撮影者端末10は、近隣人物特定部60における近隣人物特定処理に続いて、顔認識部67において所定の顔認識処理を行うことで、写真データに写っている人物を検出することにより、近隣人物特定の精度を向上させるようになされている。
【0070】
具体的には、例えば図10(A)に示す3枚の写真データ(写真データPIC1、PIC2及びPIC3)に対する顔認識処理について説明する。当該写真データPIC1、PIC2及びPIC3は、時系列的に連続して撮影されたものである。
【0071】
また、写真データPIC1、PIC2及びPIC3は、これらの写真が撮影された時刻に近い他の端末(第1端末11A及び第2端末11B)の位置情報が所在地テーブルTB2(図6)に記憶されていないため、上述した近隣人物特定処理では、近隣人物を特定できなかった状態とする。このため、写真データPIC1、PIC2及びPIC3は、いずれも近隣人物なしとなっている。
【0072】
顔認識部67は、写真データPIC1、PIC2及びPIC3に対し、被写体の顔の特徴量と、記憶部69に予め記憶されたユーザの顔の特徴量とを比較することにより、顔認識処理を施す。これにより顔認識部67は、写真データPIC1にはユーザUA及びUBが、写真データPIC3にはユーザUCがそれぞれ写っており、写真データPIC2にはユーザが誰も写っていないことを検出する。
【0073】
このように撮影者端末10は、近隣人物特定処理に加えて顔認識処理を行うことにより、近隣人物情報が付加されていない写真データにおいても、被写体の人物を特定することができる。
【0074】
これにより撮影者端末10は、受信した他者位置情報に位置情報が記載されていない場合や、その位置精度が低い場合であっても、写真データの被写体の人物を特定することにより、近隣人物の特定を補完することができる。
【0075】
ここで、写真データPIC1、PIC2及びPIC3は、時系列的に連続して生成されたものであるため、これらが生成された時刻と位置とは互いの写真データにおいてほぼ同じ(すなわち、互いに近い時刻において近い場所で撮影された写真)であると言える。
【0076】
このときタグ付け部68は、図10(B)に示すように写真データPIC1、PIC2及びPIC3全てに対し、ユーザUA、UB及びUCをタグ付けする。
【0077】
このように顔認識部67は、生成された時刻と位置とが互いに近い写真データに対して顔認識処理を実行する。続いてタグ付け部68は、その顔認識処理により検出されたユーザ全てを、それらの写真データにタグ付けする。
【0078】
ここで、互いに近い時刻において近い場所で撮影された写真と判断する基準としては、例えば、同日に同じ施設内で撮影された複数の写真や、所定時間内(2、3分等)に撮影された複数の写真等でも良い。
【0079】
これにより撮影者端末10は、写真データPIC2のように、近隣人物情報が付加されておらず、さらに被写体として人物が写っていない写真データに対しても、時刻情報及び位置情報が近い写真データに基づき、近隣人物を推測することができる。
【0080】
[1−6.写真共有処理手順]
ところで、近隣人物特定システム1においては、同じSNSに所属しているユーザ同士の間で、位置共有SNSサーバ12を介して写真データを共有することができるようになされている。そのような写真共有処理を実行する写真共有処理手順RT2について、図11に示すシーケンスチャート及び図12を用いて説明する。
【0081】
ここで、図8に示した撮影者端末10において、写真共有制御部70は、制御部20及び通信部23と対応している。また、第1端末11A(図9)における写真共有制御部70Aは、第1端末11A(図2)における制御部20及び通信部23と、記憶部69Aは記憶部31とそれぞれ対応している。さらに、第2端末11B(図9)における写真共有制御部70Bは、第2端末11B(図2)における制御部20及び通信部23とそれぞれ対応している。また、位置共有SNSサーバ12(図9)における写真共有制御部78は通信部41及び制御部40(図4)と、記憶部77は写真DB44及び友人関係管理DB43と対応している。
【0082】
ステップSP20(図11)において、撮影者端末10における写真共有制御部70(図8)は、記憶部69に記憶された写真データを位置共有SNSサーバ12に送信する。図12(A)に示すように、撮影者端末10が送信した写真データPIC1、PIC2及びPIC3には、近隣人物としてユーザUA、UB及びUCがタグ付けされている。
【0083】
ステップSP21において、位置共有SNSサーバ12の写真共有制御部78は、受信した写真データを、記憶部77の写真DB44に記憶させる。
【0084】
ステップSP22において、写真共有制御部78は、記憶した写真データに近隣人物としてタグ付けされているユーザUA、UB及びUCの内、ステップSP20における写真データの送信元であるユーザUAを除いた、ユーザUB及びUCが所有する第1端末11A及び第2端末11Bに対し、写真共有通知を送信する。
【0085】
この写真共有通知は、同一のSNSに所属している自身以外のユーザが撮影した写真において、自身がタグ付けされた写真データ(すなわち、撮影時に自身が撮影者の近隣にいた写真)が記憶部77にアップロードされたことを示している。
【0086】
ここで、写真共有通知を受信した第1端末11A及び第2端末11Bのうち、第1端末11Aを所持するユーザUBが、記憶部77にアップロードされた写真データを取得したいと希望したとする。
【0087】
この場合、ステップSP23において、第1端末11A(図9)の写真共有制御部70Aは、記憶部77に記憶された写真データを送信する要求を示す写真送信要求を、ユーザUBの操作に応じて位置共有SNSサーバ12に送信する。
【0088】
写真送信要求を受信した位置共有SNSサーバ12の写真共有制御部78は、ステップSP24において写真送信要求に応じ、記憶部77に記憶されユーザUBがタグ付けされた写真PIC1、PIC2及びPIC3を第1端末11Aに送信する。
【0089】
これにより第1端末11Aは、当該第1端末11Aを所有するユーザUB自身が被写体として写っているか、または近隣にいたときの写真を取得することができる。
【0090】
因みに図12(B)に示すように、近隣人物としてユーザUB及びUCがタグ付けされた写真データPIC11及びPIC12を、第1端末11Aが位置共有SNSサーバ12に送信した場合、上述と同様の処理により、位置共有SNSサーバ12は、ユーザUCに対し写真共有通知を送信する。
【0091】
このように、近隣人物特定システム1においてユーザは、自身が近隣人物としてタグ付けされた写真データが、同じSNSに所属するユーザにより位置共有SNSサーバ12にアップロードされると、当該位置共有SNSサーバ12から送信される写真共有通知に応じて写真送信要求を送信するだけで、当該写真データを取得することができる。
【0092】
また、撮影者端末10を所有するユーザUAは、記憶部69に記憶させている写真データを共有させたい他のユーザを指定することなく、位置共有SNSサーバ12を介して当該他のユーザに写真データを取得させることができる。
【0093】
[1−7.動作及び効果]
以上の構成において、SNS1に所属するユーザUB及びUCがそれぞれ所有する第1端末11A及び第2端末11Bは、定期的に他者位置時刻情報を他の装置としての位置共有SNSサーバ12に送信する。
【0094】
これにより位置共有SNSサーバ12は、SNS1に所属するユーザが所有する端末の最新の位置と時刻とを逐次取得することができる。
【0095】
近隣人物特定装置としての撮影者端末10は、使用者としてのユーザUAの操作により被写体を撮影し、コンテンツ作成部としての撮影部66において、コンテンツとしての写真データを作成する。続いて撮影者端末10は、当該写真データが作成された際のユーザUAの位置情報を示す使用者位置情報と、時刻情報を示す使用者時刻情報とを取得し、写真データに付加して記憶部69に記憶する。
【0096】
続いて撮影者端末10は、他者位置情報要求を位置共有SNSサーバ12に送信する。さらに撮影者端末10は、SNS1に所属するユーザUB及びUCが所有する第1端末11A及び第2端末11Bそれぞれから送信され位置共有SNSサーバ12に記憶された位置情報の内、最新の位置情報を、位置共有SNSサーバ12から他者位置情報として受信する。
【0097】
続いて撮影者端末10は、他者位置情報に記載されている他の端末の位置情報と、記憶部69に記憶され近隣人物特定処理の対象となっている写真データにおける位置情報とを比較し、当該写真データの位置情報が示す位置に近いユーザを近隣人物として抽出することにより、近隣人物を特定する。
【0098】
さらに撮影者端末10は、顔認識処理を施し、被写体を近隣に存在した他者として特定することにより、近隣人物特定の精度を高める。また撮影者端末10は、特定した近隣人物を、コンテンツが作成された際に使用者の近隣に存在した他者として写真データにタグ付けすると共に、撮影者自身をタグ付けし、当該写真データを記憶部69に記憶する。
【0099】
このように撮影者端末10は、近隣人物特定処理に加えて顔認識処理を行うことにより、他の端末が測位情報を取得できない場合や、位置精度が悪い場合においても、近隣人物を特定する精度を向上させることができる。
【0100】
また撮影者端末10は、使用者であるユーザUAを近隣人物として写真データにタグ付けするようにしたため、撮影を行った際に使用者の近隣にいた人物だけでなく、使用者自身も写真データに対し情報として付加することができる。
【0101】
さらに撮影者端末10においては、記憶部69に記憶した写真データを後に整理又は検索する際、特に風景写真等について、撮影日時や撮影場所だけでなくその風景を誰と一緒に見たかといった観点から当該写真データを整理又は検索することができる。
【0102】
また写真データにタグ付けする方法として、近隣にいた人物を示す情報を撮影者自身が手動で入力する方法が考えられるが、そのような方法は撮影者に対し非常に煩雑な作業を強いることになる。
【0103】
これに対し本実施の形態による近隣人物特定システム1においては、撮影者端末10が、ユーザUAの近隣にいた人物を位置共有SNSサーバ12を介して自動的に特定しタグ付けする。このためユーザUAは、撮影した際に他者位置情報を要求する旨の操作を行うだけで良い。
【0104】
ところで近隣人物特定システム1においては、第1端末11A及び第2端末11Bは、定期的に他者位置時刻情報を位置共有SNSサーバ12に送信すると共に、位置共有SNSサーバ12は、友人関係が形成されたユーザ同士に対し、互いの位置情報を公開するようにした。このため、ユーザUB及びUCは、位置共有SNSサーバ12が管理するSNS1において友人関係にある所属するユーザに対して、自身の居場所が常に明かされてしまうことになる。
【0105】
このため近隣人物特定システム1においては、友人関係を結ぶ相手を、例えば家族等のごく限られた相手に絞ってしまう可能性がある。
【0106】
これに対応するため、第1端末11A及び第2端末11Bは、位置共有SNSサーバ12に対し、自身の位置情報公開範囲を、サービス毎に設定するようにしても良い。本実施の形態においては、第1端末11A及び第2端末11Bは、近隣人物特定サービスのためであれば友人に位置情報を公開しても良いと設定すれば良い。
【0107】
これにより近隣人物特定システム1は、SNSにおける友人関係を広げることができ、近隣人物特定機能を効果的に働かせることができる。
【0108】
ところで、図13に示す一般的な顔認識処理の概念図のように、様々なユーザの顔特徴量が割り当てられた顔特徴量空間SFにおいて、それぞれのユーザは、所定の範囲を占める個別顔特徴量空間(例えばユーザUBはユーザUB個別顔特徴量空間SFB、ユーザUCはユーザUC個別顔特徴量空間SFC)を有している。
【0109】
顔認識処理は、このような顔特徴量空間SFを用いて、顔認識処理の対象となる顔の画像(以後、対象画像とも呼ぶ)が、顔特徴量空間SFに複数存在する個別顔特徴量空間の内、どの個別顔特徴量空間に属するかを判断することにより行われる。すなわち、対象画像がユーザUB個別顔特徴量空間SFBに属する場合、当該対象画像はユーザUBであると判断される一方、ユーザUC個別顔特徴量空間SFCに属する場合、当該対象画像はユーザUCであると判断される。
【0110】
ここで、ユーザ同士の顔はある程度共通している部分があり、例えばユーザUBとユーザUCとの顔で共通している部分は、顔特徴量空間SFにおいて、互いの個別顔特徴量空間が重複する重複部分NDSとして示される。
【0111】
このため、対象画像が顔認識特徴量空間の内、重複部分NDSに位置している場合、一般的な顔認識処理では、当該対象画像がユーザUBであるかユーザUCであるかを判別することができない。例えば対象画像に双子の一方の人物が写っている場合等は、互いの顔に共通する部分が多く、重複部分NDSが大きくなるため、特に顔認識処理が困難になる。
【0112】
これに対し、従来の一般的な顔認識処理では対象画像がユーザUBであるかユーザUCであるか判別できない場合において、本実施の形態のように近隣人物特定処理を行った結果、ユーザUBは近隣におり、ユーザUCは近隣にいないと特定したとする。その場合、当該対象画像は、ユーザUBであると判断される。
【0113】
このように、従来の一般的な顔認識処理を行うことにより被写体の人物を特定する場合においても、本実施の形態のように近隣人物の情報を用いることにより、従来の顔認識処理の顔認識精度を向上させることができる。
【0114】
以上の構成によれば、撮影者端末10は、ユーザUAによりコンテンツが作成された際における当該ユーザUAの位置情報を取得し、ユーザUAと同じSNSに所属するユーザUB及びUCが所有する第1端末11A及び第2端末11Bそれぞれにより定期的に位置共有SNSサーバ12に記憶された最新の位置情報を受信し、ユーザUAの位置情報とユーザUB及びUCの位置情報とを基に、コンテンツが作成された際にユーザUAの近隣に存在した他のユーザを抽出するようにした。
【0115】
これにより撮影者端末10は、使用者に煩雑な操作を強いることなく、他の端末の位置情報を保有せずに、位置共有SNSサーバ12に記憶されている他の端末の位置情報を用いるだけで、コンテンツを作成した際にユーザUAの近隣に存在した他のユーザを特定することができる。かくして近隣人物特定システム1においては、簡易な操作により有用な情報が付加されたコンテンツを作成させることができる。
【0116】
<2.第2の実施の形態>
[2−1.近隣人物特定システムの構成]
図14に示すように、第2の実施の形態による近隣人物特定システム101は、第1の実施の形態による近隣人物特定システム1(図1)と比べて、位置共有SNSサーバ12に代えてSNSサーバ115が設けられている。
【0117】
また、近隣人物特定システム101は、近隣人物特定システム1(図1)と比べて、撮影者端末10、複数の端末11(第1端末11A、第2端末11B、…)に代えて、撮影者端末110、複数の端末111(第1端末111A、第2端末111B、…)が設けられている。
【0118】
また近隣人物特定システム101においては、近隣人物特定システム1とは異なり、通信毎に撮影者端末110が自律的に他の端末(第1端末111A及び第2端末111B)とのネットワークを構築し、いわゆるアドホック通信を行うようになされている。
【0119】
[2−2.撮影者端末及びSNSサーバの構成]
図15に示すように、撮影者端末110は、撮影者端末10(図2)と比べて、CPU120A及びROM120BがCPU20A及びROM20Bと異なっており、さらに、位置時刻取得部28が省略されている。なお以下では、ユーザにより作成されるコンテンツとして、第1の実施の形態と同様、写真データについて説明する。
【0120】
撮影者端末110は位置時刻取得部28が省略されているため、図16に示すように、記憶部31に記憶される写真データの形式は、第1の実施の形態と比べて時刻情報及び位置情報が省略されている。
【0121】
図17に示すようにSNSサーバ115は、位置共有SNSサーバ12(図4)と比べて、所在地DB42が省略されている。
【0122】
第2の実施の形態による友人関係管理DB143は、第1の実施の形態による友人関係管理DB43と同様の友人関係管理テーブルTB1(図5)を有している。因みに、第2の実施の形態においては、SNS1においてユーザUAとユーザUBとが予め友人関係を形成している一方、ユーザUAとユーザUCとは未だ友人関係を形成していない状態とする。
【0123】
[2−3.近隣人物特定処理手順]
次に、第2の実施の形態による近隣人物特定処理手順RT11について、図18に示すシーケンスチャートを用いて説明する。
【0124】
ここで、撮影者端末110における近隣人物特定処理に関係する基本的な機能を機能ブロック図により表すと、図19のようになる。撮影者端末110の機能ブロックは、撮影者端末10(図8)と比べて、近隣人物特定部160が近隣人物特定部60と異なっている。なお、図19及び図20において、第1の実施の形態と対応する機能ブロックについては同じ符号とし、その説明を省略する。
【0125】
図19において、近隣人物特定部160は、制御部120及び通信部23(図15)と対応しており、当該制御部120において所定の近隣人物特定プログラムが実行されることにより、友人関係問合せ部172及び近隣友人応答受信部173の各機能ブロックを実現する。
【0126】
また、第1端末111A、第2端末111B及びSNSサーバ115における近隣人物特定処理に関係する基本的な機能を機能ブロック図により表すと、図20のようになる。
【0127】
図20の第1端末111Aにおいて、友人関係問合せ受信部180A、友人関係確認部181A及び近隣友人応答送信部182Aは、第1端末111A(図15)における制御部120及び通信部23と対応している。
【0128】
また図20の第2端末111Bにおいて、友人関係問合せ受信部180B、友人関係確認部181B及び近隣友人応答送信部182Bは、第2端末111B(図15)における制御部120及び通信部23と対応している。
【0129】
さらに図20のSNSサーバ115において、友人関係確認要求受信部190、友人関係判別部191及び友人関係応答送信部192は、制御部140及び通信部141(図17)と、記憶部193は友人関係管理DB143及び写真DB144と対応している。
【0130】
近隣人物特定処理手順RT11(図18)におけるステップSP31において、第1端末110の撮影部66は、被写体を撮影して写真データを生成し記憶部69に記憶させる。
【0131】
ステップSP32において友人関係問合せ部172は、撮影者端末110の近隣にユーザUAの友人が存在するか否かを問い合わせる友人関係問合せを行う。
【0132】
具体的には、友人関係問合せ部172は、撮影者端末110を示す情報として、所属SNSと当該所属SNS内でのアカウントとを組み合わせた「SNS1+SNS1_UA」を示す信号を撮影者端末110の周囲に位置する端末に対し送信する。それと共に友人関係問合せ部172は、当該所属SNSと同一のSNSに所属しているユーザの端末が、撮影者端末110の近隣に存在するか否かを問い合わせる信号を、撮影者端末110の周囲に位置する端末に対し送信する。本実施の形態においては、撮影者端末110の近隣に、第1端末111A及び第2端末111Bが位置しているとする。
【0133】
ステップSP33において、第1端末111Aの友人関係問合せ受信部180Aは、友人関係問合せを撮影者端末110から受信する。またステップSP34においては、第2端末111Bの友人関係問合せ受信部180Bは、友人関係問合せを撮影者端末110から受信する。
【0134】
撮影者端末110から友人関係問合せを受信した第1端末111Aは、当該撮影者端末110を所有するユーザUAが、第1端末111Aを所有するユーザUBと友人関係にあるか否かを友人関係確認部181Aにより確認する。
【0135】
具体的には、ステップSP35において友人関係確認部181Aは、受信した友人関係問合せに含まれる「SNS1+SNS1_UA」を示す信号に基づき、SNS1においてアカウントSNS1_UAが、ユーザUBのアカウントSNS1_UBと友人関係にあるか否かを確認する友人関係確認要求をSNSサーバ115に送信する。
【0136】
同様に、撮影者端末110から友人関係問合せを受信した第2端末111Bは、当該撮影者端末110を所有するユーザUAが、第2端末111Bを所有するユーザUCと友人関係にあるか否かを友人関係確認部181Bにより確認する。
【0137】
ステップSP37において、SNSサーバ115の友人関係確認要求受信部190は、友人関係確認要求を、第1端末111A及び第2端末111Bから受信する。
【0138】
ステップSP38において、友人関係判別部191は、第1端末111Aから受信した友人関係確認要求に基づき、SNS1においてアカウントSNS1_UAとアカウントSNS1_UBとが友人関係にあるか否かを、記憶部193における友人関係管理テーブルTB1(図5)を参照して判別する。
【0139】
また友人関係判別部191は、第2端末111Bから受信した友人関係確認要求に基づき、SNS1においてアカウントSNS1_UAとアカウントSNS1_UCとが友人関係にあるか否かを、記憶部193における友人関係管理テーブルTB1を参照して判別する。
【0140】
上述したように、第2の実施の形態においては、ユーザUAとユーザUBとがSNS1において予め友人関係を形成しており、ユーザUAとユーザUCとはSNS1において未だ友人関係を形成していない。
【0141】
ステップSP39において、友人関係応答送信部192は、アカウントSNS1_UAとアカウントSNS1_UB(すなわちユーザUAとユーザUB)とがSNS1において友人関係にあることを示す友人関係応答を第1端末111Aに送信する。
【0142】
また友人関係応答送信部192は、アカウントSNS1_UAとアカウントSNS1_UC(すなわちユーザUAとユーザUC)とがSNS1において友人関係にないことを示す友人関係応答を第2端末111Bに送信する。
【0143】
第1端末111Aの友人関係確認部181Aが友人関係応答をSNSサーバ115から受信すると、近隣友人応答送信部182AはステップSP40において、ユーザUAの近隣にユーザUAの友人であるユーザUBが存在することを示す近隣友人応答を撮影者端末110に送信する。
【0144】
一方、第2端末111Bの友人関係確認部181Bは、ユーザUAとユーザUCとが友人関係にない旨を示す友人関係応答を受信する。このことは、現在ユーザUAの近隣に位置するユーザUCはユーザUAの友人関係にはないことを意味するため、近隣友人応答送信部182Bは、近隣友人応答を撮影者端末110に対し送信しない。
【0145】
このように第1端末111Aは、当該第1端末111Aを所有するユーザUBの友人関係を予めSNSサーバ115に登録してあるため、SNSサーバ115に対し友人関係の確認を行うだけで、受信した友人関係問合せに示された所属SNS及びアカウントにより示されるユーザが、ユーザUBと友人関係にあるか否かを容易に確認することができる。第2端末111Bについても同様である。
【0146】
ステップSP41において撮影者端末110の近隣友人応答受信部173は、第1端末111Aから近隣友人応答を受信する。これにより撮影者端末110は、第1端末111Aを所有しSNS1においてユーザUAと友人関係にあるユーザUBが、撮影者端末110を所有するユーザUAの近隣に存在することを認識することができる。
【0147】
ステップSP42において顔認識部67は、第1の実施の形態と同様の顔認識処理を行う。続いてステップSP43においてタグ付け部68は、写真データにタグ付けを行い、記憶部69に記憶させる。このときタグ付け部68は、当該写真データを作成したユーザUAについても近隣人物情報として写真データにタグ付けするようになされている。
【0148】
ステップSP44において写真共有制御部70は、SNSサーバ115に対して写真データを送信することにより、第1の実施の形態と同様の写真共有処理を行うようになされている。
【0149】
なお、上述した撮影者端末110、第1端末111A、第2端末111B及びSNSサーバ115は、それぞれデータ通信を行う際、所定の暗号化を施した上で送信することが望ましい。これにより近隣人物特定システム101において、なりすましや情報漏洩を防止することができる。
【0150】
[2−4.動作及び効果]
以上の構成において、近隣人物特定装置としての撮影者端末110は、使用者としてのユーザUAの操作により被写体を撮影し、コンテンツ作成部としての撮影部66において、コンテンツとしての写真データを作成すると、当該写真データを記憶部69に記憶する。
【0151】
続いて撮影者端末110は、ユーザUAが所有する撮影者端末110の周囲に対し、当該ユーザUAと友人関係にある人物が所有する他者端末が存在するか否かを問い合わせる友人関係問合せを行う。
【0152】
友人関係問合せを受信した第1端末111Aは、ユーザUAがユーザUBと友人関係にあるか否かを確認する友人関係確認要求を他の装置としてのSNSサーバ115に送信する。同様に第2端末111Bは、ユーザUAがユーザUCと友人関係にあるか否かを確認する友人関係確認要求をSNSサーバ115に送信する。
【0153】
友人関係確認要求を第1端末111A及び第2端末111Bから受信すると、SNSサーバ115は、予め記憶部193に記憶された友人関係管理テーブルTB1を参照し、ユーザUAとユーザUBとの友人関係と、ユーザUAとユーザUCの友人関係とを判別する。
【0154】
続いてSNSサーバ115は、判別した友人関係を示す友人関係応答を第1端末111A及び第2端末111Bに送信する。
【0155】
第1端末111Aは、友人関係応答をSNSサーバ115から受信すると、友人関係問合せを送信してきた撮影者端末110の使用者であるユーザUAと、自身の端末を所有するユーザUBとが友人関係にあった場合、撮影者端末110に対し近隣友人応答を送信する。同様に第2端末111Bも、ユーザUAと、自身の端末を所有するユーザUCとが友人関係にあった場合、撮影者端末110に対し近隣友人応答を送信する。
【0156】
このように近隣人物特定システム101においては、撮影者端末110を所有するユーザUAの操作により、周囲の端末に対し友人関係問合せを送信するだけで、ユーザUAの近隣に現在存在する友人を特定することができる。
【0157】
また、上述した第1の実施の形態による近隣人物特定システム1においては、第1端末11A及び第2端末11Bは、定期的に位置時刻情報を位置共有SNSサーバ12に送信すると共に、位置共有SNSサーバ12は、友人関係が形成されたユーザ同士に対し、互いの位置情報を公開するようにした。
【0158】
このため、ユーザUB及びUCは、位置共有SNSサーバ12が管理するSNS1において友人関係にあるユーザに対して、自身の居場所が常に明かされてしまうことになる。よって近隣人物特定システム1においては、友人関係を結ぶ相手を、ごく限られた相手に絞ってしまう可能性があった。
【0159】
これに対し本実施の形態による近隣人物特定システム101においては、第1端末111A及び第2端末111Bは、友人関係問合せを撮影者端末110から受信したときにSNSサーバ115に対し友人関係を確認するだけで、当該友人関係問合せに対する近隣友人応答を撮影者端末110に送信することができる。
【0160】
このためユーザUB及びUCは、友人関係を狭く限定することなく、ユーザUAが所有する撮影者端末110に対して自身が近隣にいることを認識させることができる。
【0161】
また撮影者端末110は、第1の実施の形態による撮影者端末10と同様に顔認識処理を行うようにした。これにより撮影者端末110は、ユーザUAと同じSNSに所属していない人物や、アドホックを行う際に電波状況が悪いために友人関係問合せに対し応答できなかった端末を所有する人物についても特定することができる。
【0162】
また撮影者端末110は、近隣の人物が所有する端末をアドホックにより特定するため、位置情報及び時刻情報を取得する必要がなく、第1の実施の形態による撮影者端末10(図2)と比べて位置時刻取得部28を省略することができる。
【0163】
また近隣人物特定システム101においては、第1端末111A及び第2端末111Bの位置時刻情報を用いることなく近隣人物特定処理を行うため、SNSサーバ115において所在地DB42を設ける必要がなく、構成を簡略にすることができる。
【0164】
なおその他の点について、この近隣人物特定システム101は、第1の実施の形態と同様の作用効果を奏し得る。
【0165】
以上の構成によれば、撮影者端末110は、ユーザUAによりコンテンツが作成された際にユーザUAの近隣に存在する他者が所有する他者端末に対し友人関係問合せを行い、ユーザUAと友人関係であることを示す近隣友人応答を他者端末から受信することにより、コンテンツが作成された際にユーザUAの近隣に存在し、ユーザUAと友人関係にある他者を特定するようにした。
【0166】
これにより撮影者端末110は、使用者に煩雑な操作を強いることなく、他の端末の位置情報を保有せずに、友人が存在するか否かを周囲に対し問い合わせるだけで、コンテンツを作成した際にユーザUAの近隣に存在した他のユーザを特定することができる。かくして近隣人物特定システム101においては、簡易な操作により有用な情報が付加されたコンテンツを作成させることができる。
【0167】
<3.第3の実施の形態>
[3−1.近隣人物特定システム、撮影者端末及び位置共有SNSサーバの構成]
図1に示すように、第3の実施の形態による近隣人物特定システム201は、撮影者端末210、第1端末211A、第2端末211B及び位置共有SNSサーバ212により構成されている。
【0168】
図2に示すように、撮影者端末210、第1端末211A及び第2端末211Bは、第1の実施の形態による撮影者端末10、第1端末11A及び第2端末11Bと比べて、制御部220を構成するCPU220Aと、ROM220Bに格納されたプログラムとが異なっている。
【0169】
図4に示すように、位置共有SNSサーバ212は、位置共有SNSサーバ12と比べて、全体を制御する制御部240が異なっている。
【0170】
[3−2.近隣人物特定処理手順]
次に、第3の実施の形態による近隣人物特定処理手順RT21について、図21に示すシーケンスチャートを用いて説明する。上述した近隣人物特定処理手順RT1においては、撮影者端末10において近隣人物抽出処理を行ったが、本実施の形態による近隣人物特定処理手順RT21においては、位置共有SNSサーバ212において近隣人物抽出処理を行うようになされている。なお近隣人物特定処理手順RT21において、近隣人物特定処理手順RT1と同様の処理は同じ符号で示し、その説明を省略する。
【0171】
ここで、撮影者端末210における近隣人物特定処理に関係する基本的な機能を機能ブロック図により表すと、図22のようになる。
【0172】
図22において、近隣人物特定部260は、制御部220及び通信部23(図2)と対応しており、当該制御部220において所定の近隣人物特定プログラムが実行されることにより、使用者位置情報送信部270、近隣人物情報要求部271及び近隣人物情報受信部272の各機能ブロックを実現する。
【0173】
また、第1端末211A、第2端末211B及び位置共有SNSサーバ212における近隣人物特定処理に関係する基本的な機能を機能ブロック図により表すと、図23のようになる。第1端末211A及び第2端末211Bは、第1の実施の形態による第1端末11A及び第2端末11B(図9)と同様の機能ブロックとなっている。
【0174】
位置共有SNSサーバ212は、近隣人物情報要求受信部290及び近隣人物情報送信部292が制御部240及び通信部41(図4)と、近隣人物抽出部291が制御部240とそれぞれ対応している。記憶部77及び写真共有制御部78は位置共有SNSサーバ12と同様に構成されている。
【0175】
近隣人物特定処理手順RT21(図21)のステップSP1〜SP4においては、上述した近隣人物特定処理手順RT1(図7)と同様の処理が行われ、ステップSP220において使用者位置情報送信部270は、ステップSP4において取得した使用者位置情報を位置共有SNSサーバ212へ送信する。
【0176】
ステップSP221において近隣人物情報要求部271は、SNS1に所属しユーザUAの近隣に存在する他のユーザを示す近隣人物情報を要求する近隣人物情報要求を位置共有SNSサーバ212へ送信する。
【0177】
ステップSP222において、位置共有SNSサーバ212の近隣人物情報要求受信部290は、使用者位置情報と近隣人物情報要求とを撮影者端末210から受信する。
【0178】
ステップSP223において、近隣人物抽出部291は、受信したユーザUAの使用者位置情報と、記憶部77に記載されている複数のユーザの最新の位置情報とを比較し、ユーザUAの使用者位置情報が示す位置に近いユーザ(近隣人物)を抽出する。
【0179】
ステップSP224において、近隣人物情報送信部292は、ステップSP223において抽出した近隣人物を示す近隣人物情報を撮影者端末210へ送信する。
【0180】
ステップSP225において、撮影者端末210の近隣人物情報受信部272は、近隣人物情報を位置共有SNSサーバ212から受信する。
【0181】
ステップSP10〜SP12において撮影者端末212は、近隣人物特定処理手順RT1(図7)と同様の処理をする。
【0182】
[3−3.動作及び効果]
以上の構成において、近隣人物特定装置としての撮影者端末210は、使用者としてのユーザUAの操作により被写体を撮影し、コンテンツ作成部としての撮影部66において、コンテンツとしての写真データを作成する。続いて撮影者端末210は、当該写真データが作成された際におけるユーザUAの位置情報を示す使用者位置情報と、時刻情報を示す使用者時刻情報とを取得し、写真データに付加して記憶部69に記憶する。
【0183】
続いて撮影者端末210は、SNS1に所属しユーザUAの近隣に存在する他のユーザを示す近隣人物情報を要求する近隣人物情報要求と、使用者位置情報とを、他の装置としての位置共有SNSサーバ212へ送信する。
【0184】
位置共有SNSサーバ212は、受信したユーザUAの使用者位置情報と、記憶部77に記載されている複数のユーザの最新の他者位置情報とを比較し、ユーザUAの使用者位置情報が示す位置に近いユーザを抽出してユーザUAに近隣人物情報として送信する。
【0185】
このように撮影者端末210は、位置共有SNSサーバ212に対してユーザUAの使用者位置情報と共に近隣人物情報要求を送信し、近隣人物情報を受信するだけで、近隣人物を特定することができる。このため撮影者端末210は、近隣人物の抽出を行う必要がなく、撮影者端末210における処理を軽減することができる。
【0186】
なおその他の点について、この近隣人物特定システム201は、第1の実施の形態と同様の作用効果を奏し得る。
【0187】
以上の構成によれば、撮影者端末210は、ユーザUAによりコンテンツが作成された際における当該ユーザUAの使用者位置情報を取得して、近隣人物情報要求と共に位置共有SNSサーバ212へ送信する。位置共有SNSサーバ212は、ユーザUAの使用者位置情報と、記憶部77に記憶されたユーザUB及びUCの最新の他者位置情報とを基に、コンテンツが作成された際にユーザUAの近隣に存在した他のユーザを抽出し、近隣人物情報として撮影者端末210に送信する。
【0188】
これにより撮影者端末210は、使用者に煩雑な操作を強いることなく、他の端末の位置情報を保有せずに、位置共有SNSサーバ212に記憶されている他の端末の位置情報を用いるだけで、コンテンツを作成した際にユーザUAの近隣に存在した他のユーザを特定することができる。かくして近隣人物特定システム201においては、簡易な操作により有用な情報が付加されたコンテンツを作成させることができる。
【0189】
<4.第4の実施の形態>
上述した第1の実施の形態による近隣人物特定システム1(図1)においては、撮影者端末10が撮影を行った後に、位置共有SNSサーバ12に他者位置情報要求を送信することにより、当該位置共有SNSサーバ12から他者位置情報を受信するようにした。
【0190】
これに対し第4の実施の形態による近隣人物特定システム301は、位置共有SNSサーバ12が定期的に他者位置情報を撮影者端末10に送信し続けるようになされている。本実施の形態において撮影者端末10は、定期的に受信した他者位置情報を記憶部31(図2)に記憶し、当該他者位置情報に基づき近隣人物抽出を行う。
【0191】
このように本実施の形態において撮影者端末10は、定期的に他者位置情報を位置共有SNSサーバ12から受信できるため、撮影を行う度に他者位置情報要求を位置共有SNSサーバ12に送る必要がなく、処理負荷を軽減することができる。
【0192】
<5.第5の実施の形態>
上述した第1の実施の形態による近隣人物特定システム1(図1)においては、撮影者端末10が撮影を行った直後に、近隣人物特定処理及び顔認識処理を行うようにした。
【0193】
これに対し第5の実施の形態による近隣人物特定システム401においては、撮影者端末10が撮影を行い記憶部31(図2)に記憶した写真データを、後にユーザの操作により整理又は検索する際に、近隣人物特定処理を行うようになされている。
【0194】
記憶部31に記憶された写真データのうち、ユーザ操作により近隣人物特定処理の対象として所望の写真データが選択されると、撮影者端末10は、近隣人物特定処理の対象として選択された写真データ(以下では処理対象写真データとも呼ぶ)に付加されている使用者時刻情報と共に、他者位置情報要求を位置共有SNSサーバ12に送信する。
【0195】
位置共有SNSサーバ12は、所在地テーブルTB2(図6)に蓄積された他の端末の所在地情報のうち、撮影者端末10から受信した使用者時刻情報に最も近い時刻が対応付けられた所在地情報をそれぞれの端末毎に抽出し、抽出した所在地情報における他者位置情報をアカウントと対応付け、他者位置情報として撮影者端末に送信する。
【0196】
他者位置情報を受信した撮影者端末10は、処理対象写真データの使用者位置情報と、他者位置情報に記載された他の端末の位置情報とを比較することにより近隣人物特定処理を行う。
【0197】
その後撮影者端末10は、近隣人物特定処理を行った写真データに対し上述した顔認識処理を行って、当該写真データを記憶部31に再度記憶する。
【0198】
このように本実施の形態の近隣人物特定システム401は、写真データに付加された使用者時刻情報と、所在地テーブルTB2に蓄積された他者時刻情報とを利用することにより、撮影をした直後に限らず、ユーザが所望するタイミングにおいて近隣人物特定処理を行うことができる。
【0199】
<6.第6の実施の形態>
上述した第1の実施の形態による近隣人物特定システム1(図1)においては、撮影者端末10が撮影を行った直後に、近隣人物特定処理及び顔認識処理を行うようにした。
【0200】
これに対し第6の実施の形態による近隣人物特定システム501は、撮影者端末10(図2)が撮影を行った直後に近隣人物特定処理を行い、タグ付けを行って一旦記憶部31に記憶させる。その後撮影者端末10は、記憶部31に記憶された写真データに対してユーザの操作により写真整理を行う際に、記憶部31から写真データを読み出し顔認識処理を行った上で、再度タグ付けを行い、記憶部31に再び記憶させるようになされている。
【0201】
<7.第7の実施の形態>
上述した第3の実施の形態による近隣人物特定システム201(図1)においては、撮影者端末210が撮影を行った直後に、写真共有SNSサーバ212において近隣人物抽出処理を行うようにした。
【0202】
これに対し第7の実施の形態による近隣人物特定システム601においては、撮影者端末210(図2)が撮影を行い記憶部31に記憶した写真データに対し、後にユーザの操作により写真共有処理を実行して写真データを位置共有SNSサーバ212(図1)に送信した後に、当該写真データについて位置共有SNSサーバ212が近隣人物抽出処理を実行するようになされている。
【0203】
位置共有SNSサーバ212は、送信された写真データに対し近隣人物抽出処理を行いタグ付けをした後に、タグ付けされたユーザが所有する端末に対し当該写真データの写真共有通知を送信するようになされている。
【0204】
<8.第8の実施の形態>
上述した第1の実施の形態による近隣人物特定システム1(図8)においては、撮影者端末10は撮影部66を有し、当該撮影者端末10の撮影部66が撮影を行い、近隣人物特定部60が近隣人特定処理を行うようにした。
【0205】
これに対し第8の実施の形態による近隣人物特定システム701(図1)においては、図24に示す機能ブロックのように、撮影者端末610に撮影部66を設けておらず、撮影を行う撮影装置630を当該撮影者端末610とは別に設けている。ユーザは、撮影者端末610及び撮影装置630を所有している。
【0206】
この撮影者端末610と撮影装置630とは、図示しない所定の通信手段によりデータ通信可能になされている。撮影装置630の撮影部66が撮影を行うと、当該撮影装置630は撮影者端末610とデータ通信を行い、近隣人物情報を取得し、顔認識部67において顔認識処理を行い、タグ付け部68においてタグ付けを行い、記憶部69に写真データを記憶する。
【0207】
このため、撮影機能を有するが近隣人物特定処理は行わない撮影装置630であっても、撮影者端末630において近隣人物特定処理を行わせることにより近隣人物情報を取得することができる。
【0208】
<9.第9の実施の形態>
上述した第2の実施の形態による近隣人物特定システム101(図14)においては、撮影者端末110が近隣の端末に対し友人関係問合せを送信し、当該友人関係問合せを受信した他の端末は、友人関係確認をSNSサーバ115に対して行うようにした。
【0209】
これに対し第9の実施の形態による近隣人物特定システム801においては、SNSサーバ115が、友人関係管理テーブルTB1(図5)におけるそれぞれの人物情報に対応させて、それぞれの人物が所有している端末に固有なIDである、例えばMACアドレス等の端末IDの情報を有している。
【0210】
第1端末111A及び第2端末111Bは、撮影者端末110から友人関係問合せを受信すると、それぞれが自身の機器IDを当該撮影者端末110に返信する。
【0211】
第1端末111A及び第2端末111Bからそれぞれの端末IDを受信した撮影者端末110は、受信した複数の端末IDと、撮影者端末110の端末IDとをSNSサーバ115に送信することにより、受信した端末IDにより示される端末を所有するユーザと、撮影者端末110を所有するユーザとが友人関係にあるか否かを問い合わせる。
【0212】
SNSサーバ115は、友人関係管理テーブルTB1を参照し、撮影者端末110が受信した端末IDにより示される端末を所有するユーザと、撮影者端末110を所有するユーザとが友人関係にあるかを判別し、判別結果を撮影者端末110に送信する。
【0213】
このように本実施の形態による近隣人物特定システム801においては、SNSサーバ115が、ユーザと対応させて当該ユーザが所有する端末の機器IDを予め記憶するようにした。このため他者端末は、撮影者端末110から友人関係問合せを受信すると、SNSサーバ115に問い合わせを行うことなく、撮影者端末110からの友人関係問合せに対し自身の機器IDを返信するのみで良い。
【0214】
<10.第10の実施の形態>
上述した第2の実施の形態による近隣人物特定システム101(図14)においては、撮影者端末110が、友人関係問合せとして、所属SNSと当該所属SNS内でのアカウントとを組み合わせた信号を送信するようにした。
【0215】
これに対し第10の実施の形態による近隣人物特定システム901においては、撮影者端末110は、端末毎に固有なIDである、例えばMACアドレス等の端末IDを送信するようになされている。
【0216】
本実施の形態による第1端末111A(図15)は、ユーザUBと友人関係にあるユーザが所有する端末の端末IDを、予め記憶部31に記憶している。第2端末111Bも同様に、ユーザUCと友人関係にあるユーザが所有する端末の端末IDを、予め記憶部31に記憶している。
【0217】
このとき第1端末111A及び第2端末111Bは、撮影者端末110の端末IDを受信すると、当該端末IDが既に記憶部31に記憶されているか否かを確認する。
【0218】
第1端末111Aは、受信した端末IDが既に記憶部31に記憶されている場合、ユーザUBとユーザUAとが友人関係にあると判断し、近隣友人応答を撮影者端末110に送信する。また第2端末111Bは、受信した端末IDが既に記憶部31に記憶されている場合、ユーザUCとユーザUAとが友人関係にあると判断し、近隣友人応答を撮影者端末110に送信する。
【0219】
このように本実施の形態による近隣人物特定システム901においては、撮影者端末110の機器IDを他の端末が予め記憶するようにしたため、当該他の端末は、SNSサーバ115に友人関係を確認する必要なく、撮影者端末110に対し近隣友人応答を送信することができる。
【0220】
<11.他の実施の形態>
なお上述した第2の実施の形態においては、友人関係問合せとして、所属SNSと当該所属SNS内でのアカウントとを組み合わせた「SNS1+SNS1_UA」を示す信号を、撮影者端末110が周囲の端末に対し送信する場合について述べた。
【0221】
本技術はこれに限らず、例えば所属SNSと当該所属SNS内での所属グループとを組み合わせた「SNS1+GRP1」を示す信号を、撮影者端末110が周囲の端末に対し送信しても良い。この場合撮影者端末110は、SNS1に所属し、グループGRP1に所属するユーザが所有する端末が近隣に存在するか否かを問い合わせることができる。
【0222】
また上述した第2の実施の形態においては、友人関係問合せとして、1つの所属SNSと当該所属SNS内でのアカウントとを組み合わせた信号を送信する場合について述べた。
【0223】
本技術はこれに限らず、複数の所属SNSとそれらの所属SNS内でのそれぞれのアカウントとを組み合わせた信号を送信しても良い。
【0224】
さらに上述した実施の形態においては、近隣人物情報を、写真データに埋め込むことでタグ付けする場合について述べた。本技術はこれに限らず、近隣人物情報を写真データに対して別ファイルとし、当該別ファイルを写真データに対応付けて記憶するようにしても良い。
【0225】
さらに、上述した実施の形態においては、写真データに対し顔認識処理を実行する場合について述べたが、本技術はこれに限らず、画像コンテンツとしての動画データに対しても、顔認識処理を実行するようにしても良い。また、音声コンテンツとしての動画データ又は音声コンテンツに対し、所定の音声認識処理を実行することにより、音声コンテンツが作成された際の近隣人物特定の精度を向上させるようにしても良い。
【0226】
さらに、上述した実施の形態においては、写真DB44を位置共有SNSサーバ12に、写真DB144をSNSサーバ115に設ける場合について述べたが、本技術はこれに限らず、位置共有SNSサーバ12及びSNSサーバ115とは異なるサーバに設けても良い。また、写真DB44を異なるサーバに設けるだけでなく、写真共有処理自体を、位置共有SNSサーバ12及びSNSサーバ115以外のサーバにより実行しても良い。
【0227】
さらに上述した実施の形態においては、使用者位置情報取得部としての使用者位置情報取得部64と、他者位置情報受信部としての他者位置情報受信部62と、近隣人物抽出部としての近隣人物抽出部63とによって、近隣人物特定装置としての撮影者端末10を構成する場合について述べた。
【0228】
本技術はこれに限らず、その他種々の構成でなる使用者位置情報取得部と、他者位置情報受信部と、近隣人物抽出部とによって、近隣人物特定装置を構成するようにしても良い。
【0229】
さらに上述した実施の形態においては、使用者位置情報取得部としての使用者位置情報取得部64と、使用者位置情報送信部としての使用者位置情報送信部270と、近隣人物情報要求部としての近隣人物情報要求部271と、近隣人物情報受信部としての近隣人物情報受信部272と、近隣人物情報要求受信部としての近隣人物情報要求受信部290と、近隣人物抽出部としての近隣人物抽出部291と、近隣人物情報送信部としての近隣人物情報送信部292とによって、近隣人物特定システムとしての近隣人物特定システム201を構成する場合について述べた。
【0230】
本技術はこれに限らず、その他種々の構成でなる使用者位置情報取得部と、使用者位置情報送信部と、近隣人物情報要求部と、近隣人物情報受信部と、近隣人物情報要求受信部と、近隣人物抽出部と、近隣人物情報送信部とによって、近隣人物特定システムを構成するようにしても良い。
【0231】
さらに、本技術は次のような構成も取ることができる。
(1)使用者によりコンテンツが作成された際における当該使用者の位置情報を取得する使用者位置情報取得部と、他の装置に記憶された、他者が所有する端末により得られた当該他者の位置情報を上記他の装置から受信する他者位置情報受信部と、上記使用者の位置情報と上記他者の位置情報とを基に、上記コンテンツが作成された際に上記使用者の近隣に存在した上記他者を抽出する近隣人物抽出部とを有する近隣人物特定装置。
【0232】
(2)被写体が撮影された上記コンテンツに対し顔認識処理を実行し、当該顔認識処理の結果により、上記コンテンツの上記被写体を特定する顔認識部をさらに有する上記(1)に記載の近隣人物特定装置。
【0233】
(3)上記コンテンツが作成された際に上記使用者の近隣に存在した上記他者を示す情報を、上記コンテンツと対応付けるタグ付け部をさらに有する上記(1)又は(2)に記載の近隣人物特定装置。
【0234】
(4)上記タグ付け部は、複数の上記コンテンツのうち1の上記コンテンツに対応付けられた上記他者を示す情報を、上記複数のコンテンツのうち所定の基準を満たすコンテンツに対し対応付ける上記(3)に記載の近隣人物特定装置。
【0235】
(5)上記タグ付け部は、複数の上記コンテンツのうち、1の上記コンテンツに対応付けられた上記他者を示す情報を、上記1のコンテンツが作成された際の時刻及び位置に近い他の上記コンテンツに対し対応付ける上記(4)に記載の近隣人物特定装置。
【0236】
(6)上記他の装置は、上記他者を示す情報が対応付けられた上記コンテンツを上記近隣人物特定装置から受信するコンテンツ受信部と、上記他者を示す情報により示される上記他者に対し、作成された際に当該他者が近隣に存在した上記コンテンツが共有可能であることを示す写真共有通知を送信する写真共有通知送信部とを有する上記(3)から(6)のいずれかに記載の近隣人物特定装置。
【0237】
(7)上記コンテンツを作成するコンテンツ作成部をさらに有する上記(1)から(6)のいずれかに記載の近隣人物特定装置。
【0238】
(8)上記コンテンツ作成部は、静止画又は動画を記録する撮像部である上記(7)に記載の近隣人物特定装置。
【0239】
(9)上記コンテンツ作成部は、音声を記録するマイクである上記(7)に記載の近隣人物特定装置。
【0240】
(10)上記使用者位置情報取得部は、上記使用者の位置情報を、GPS(Global Positioning System)により取得する上記(1)から(9)のいずれかに記載の近隣人物特定装置。
【0241】
(11)上記使用者位置情報取得部は、上記使用者の位置情報を、基地局の信号に基づき取得する上記(1)から(10)のいずれかに記載の近隣人物特定装置。
【0242】
(12)上記使用者の位置情報を上記他の装置に送信する使用者位置情報送信部をさらに有し、上記他の装置に対し、上記使用者の位置情報の公開範囲をサービス毎に設定する上記(1)から(11)のいずれかに記載の近隣人物特定装置。
【産業上の利用可能性】
【0243】
本技術は、ユーザにより作成されたコンテンツを記録する、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、デジタルオーディオレコーダ、携帯型電話機、コンピュータ装置、携帯型音楽プレイヤー、携帯型メディアプレイヤー、携帯型ゲーム機等でも利用できる。
【符号の説明】
【0244】
1、101、201、301、401、501、601、701、801、901……近隣人物特定システム、10、110、210……撮影者端末、11A、111A、211A……第1端末、11B、111B、211B……第2端末、12、212……位置共有SNSサーバ、20、120、220……制御部、20A、120A、220A……CPU、20B、120B、220B……ROM、20C、220C……RAM、21……バス、22……操作部、23……通信部、24……デコーダ、25……スピーカ、26……マイク、27……エンコーダ、28……位置時刻取得部、29……撮影部、30……表示部、31……記憶部、40、140、240……制御部、41、141……通信部、42……所在地DB、43、143……友人関係管理DB、44、144……写真DB、60、160、260……近隣人物特定部、61……他者位置情報要求部、62……他者位置情報受信部、63……近隣人物抽出部、64、64A、64B……使用者位置情報取得部、65、65A、65B……使用者時刻情報取得部、66……撮影部、67……顔認識部、68……タグ付け部、69、69A、69B……記憶部、70、70A、70B、78……写真共有制御部、71A、71B……他者位置時刻情報送信部、75……他者位置情報要求受信部、76……他者位置情報送信部、77、193……記憶部、115……SNSサーバ、172……友人関係問合せ部、173……近隣友人応答受部、180A、180B……友人関係問合せ受信部、181A、181B……友人関係確認部、182A、182B……近隣友人応答送信部、190……友人関係確認要求受信部、191……友人関係判別部、192……友人関係応答送信部、270……使用者位置情報送信部、271……近隣人物情報要求部、272……近隣人物情報受信部、290……近隣人物情報受信部、291……近隣人物抽出部、292……近隣人物情報送信部、UA、UB、UC……ユーザ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者によりコンテンツが作成された際における当該使用者の位置情報を取得する使用者位置情報取得部と、
他の装置に記憶された、他者が所有する端末により得られた当該他者の位置情報を上記他の装置から受信する他者位置情報受信部と、
上記使用者の位置情報と上記他者の位置情報とを基に、上記コンテンツが作成された際に上記使用者の近隣に存在した上記他者を抽出する近隣人物抽出部と
を有する近隣人物特定装置。
【請求項2】
被写体が撮影された上記コンテンツに対し顔認識処理を実行し、当該顔認識処理の結果により、上記コンテンツの上記被写体を特定する顔認識部をさらに有する
請求項1に記載の近隣人物特定装置。
【請求項3】
上記コンテンツが作成された際に上記使用者の近隣に存在した上記他者を示す情報を、上記コンテンツと対応付けるタグ付け部をさらに有する
請求項1に記載の近隣人物特定装置。
【請求項4】
上記タグ付け部は、
複数の上記コンテンツのうち1の上記コンテンツに対応付けられた上記他者を示す情報を、上記複数のコンテンツのうち所定の基準を満たすコンテンツに対し対応付ける
請求項3に記載の近隣人物特定装置。
【請求項5】
上記タグ付け部は、
複数の上記コンテンツのうち1の上記コンテンツに対応付けられた上記他者を示す情報を、上記1のコンテンツが作成された際の時刻及び位置に近い他の上記コンテンツに対し対応付ける
請求項4に記載の近隣人物特定装置。
【請求項6】
上記他の装置は、
上記他者を示す情報が対応付けられた上記コンテンツを上記近隣人物特定装置から受信するコンテンツ受信部と、
上記他者を示す情報により示される上記他者に対し、作成された際に当該他者が近隣に存在した上記コンテンツが共有可能であることを示す写真共有通知を送信する写真共有通知送信部と
を有する請求項3に記載の近隣人物特定装置。
【請求項7】
上記コンテンツを作成するコンテンツ作成部をさらに有する
請求項1に記載の近隣人物特定装置。
【請求項8】
上記コンテンツ作成部は、
静止画又は動画を記録する撮像部である
請求項7に記載の近隣人物特定装置。
【請求項9】
上記コンテンツ作成部は、
音声を記録するマイクである
請求項7に記載の近隣人物特定装置。
【請求項10】
上記使用者位置情報取得部は、
上記使用者の位置情報を、GPS(Global Positioning System)により取得する
請求項1に記載の近隣人物特定装置。
【請求項11】
上記使用者位置情報取得部は、
上記使用者の位置情報を、基地局の信号に基づき取得する
請求項1に記載の近隣人物特定装置。
【請求項12】
上記使用者の位置情報を上記他の装置に送信する使用者位置情報送信部をさらに有し、
上記他の装置に対し、上記使用者の位置情報の公開範囲をサービス毎に設定する
請求項1に記載の近隣人物特定装置。
【請求項13】
使用者によりコンテンツが作成された際における当該使用者の位置情報を、所定の使用者位置情報取得部により取得する使用者位置情報取得ステップと、
他の装置に記憶された、他者が所有する端末により得られた当該他者の位置情報を所定の他者位置情報受信部により上記他の装置から受信する他者位置情報受信ステップと、
上記使用者の位置情報と上記他者の位置情報とを基に、上記コンテンツが作成された際に上記使用者の近隣に存在した上記他者を所定の近隣人物抽出部により抽出する近隣人物抽出ステップと
を有する近隣人物特定方法。
【請求項14】
情報処理装置に対し、
使用者によりコンテンツが作成された際における当該使用者の位置情報を取得する取得する使用者位置情報取得ステップと、
他の装置に記憶された、他者が所有する端末により得られた当該他者の位置情報を上記他の装置から受信する他者位置情報受信ステップと、
上記使用者の位置情報と上記他者の位置情報とを基に、上記コンテンツが作成された際に上記使用者の近隣に存在した上記他者を抽出する近隣人物抽出ステップと
を行わせる近隣人物特定プログラム。
【請求項15】
使用者によりコンテンツが作成された際における当該使用者の位置情報を取得する使用者位置情報取得部と、
上記使用者の位置情報を他の装置に送信する使用者位置情報送信部と、
上記コンテンツが作成された際に上記使用者の近隣に存在した他者を示す近隣人物情報を要求する近隣人物情報要求を上記他の装置に送信する近隣人物情報要求部と、
上記近隣人物情報を上記他の装置から受信する近隣人物情報受信部と
を具える近隣人物特定装置と、
上記使用者の位置情報と上記近隣人物情報要求とを上記近隣人物特定装置から受信する近隣人物情報要求受信部と、
所定の記憶部に記憶した、他者が所有する端末により得られた当該他者の位置情報と、上記使用者の位置情報とを基に、上記コンテンツが作成された際に上記使用者の近隣に存在した上記他者を抽出する近隣人物抽出部と、
抽出した上記他者を示す近隣人物情報を上記近隣人物特定装置に送信する近隣人物情報送信部と
を具える他の装置と
を有する近隣人物特定システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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