送信システム、中継装置及び送信方法
【課題】 利用者の負担を低減しながら、大容量の電子データを電子メールの宛先に提供することができる送信システム、中継装置及び送信方法を提供する。
【解決手段】 送信システムは、スキャナとサーバとを備える。スキャナは、電子データを添付ファイルとして電子メールを送信する。サーバは、電子メールの送受信を中継する。スキャナは、読込部と送信部とを有する。送信部は、電子データが読込部に読み込まれたことに基づいて、電子データを添付ファイルとして電子メールを送信する。サーバは、受信部と保存部と送信部とを有する。受信部は、電子データを添付ファイルとして電子メールをスキャナから受信する。保存部は、電子データを所定の場所に保存する。送信部は、保存アドレス情報を電子メールの宛先へ送信する。保存アドレス情報は、所定の場所と関連付けられたアドレスの情報である。
【解決手段】 送信システムは、スキャナとサーバとを備える。スキャナは、電子データを添付ファイルとして電子メールを送信する。サーバは、電子メールの送受信を中継する。スキャナは、読込部と送信部とを有する。送信部は、電子データが読込部に読み込まれたことに基づいて、電子データを添付ファイルとして電子メールを送信する。サーバは、受信部と保存部と送信部とを有する。受信部は、電子データを添付ファイルとして電子メールをスキャナから受信する。保存部は、電子データを所定の場所に保存する。送信部は、保存アドレス情報を電子メールの宛先へ送信する。保存アドレス情報は、所定の場所と関連付けられたアドレスの情報である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、送信システム、中継装置及び送信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、送信装置に接続した入力装置で電子データを送信装置に読み込み、その電子データを添付ファイルとして電子メールを送信装置から送信するシステムが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。たとえば、特許文献1の技術では、画像データをスキャナでパソコンに読み込み、画像データを添付ファイルとして電子メールをパソコンから送信することが行われている。
【特許文献1】特開2003−167831(第1−3図、第1−8図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、従来のシステムでは、電子データを送信装置に読み込んだ後に、送信装置の電子メールソフトを立ち上げてその電子データを電子メールの添付ファイルとして設定することが必要であり、送信装置の利用者に負担がかかる傾向にある。
また、その電子データの大きさが一定の容量を超えると、電子メールの送受信を中継している中継装置の側でエラーとしてその電子データの送信が拒否される可能性がある。このため、大容量の電子データを電子メールの宛先に提供することが困難になることがある。
【0004】
そこで、本発明の課題は、利用者の負担を低減しながら、大容量の電子データを電子メールの宛先に提供することができる送信システム、中継装置及び送信方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1発明に係る送信システムは、電子データを送信するための送信システムであって、送信装置と中継装置とを備える。送信装置は、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で送信する。中継装置は、電子メールの送受信を中継する。送信装置は、読込部と送信部とを有する。読込部には、電子データが読み込まれる。送信部は、電子データが読込部に読み込まれたことに基づいて、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で送信する。中継装置は、受信部と保存部と送信部とを有する。受信部は、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で送信装置から受信する。保存部は、電子データを所定の場所に保存する。送信部は、保存アドレス情報を電子メールの宛先へ第1ネットワーク経由で送信する。保存アドレス情報は、所定の場所と関連付けられたアドレスの情報である。
【0006】
この送信システムでは、送信装置に、電子データを提供したい相手に割り当てられたアドレスである相手アドレスが入力され得る。送信装置の読込部に、電子データが読み込まれる。送信装置の送信部が、相手アドレスの情報と電子データとを受け取ることができる。送信装置の送信部が、電子データが読込部に読み込まれたことに基づいて、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で送信する。中継装置の受信部が、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で送信装置から受信する。中継装置の保存部が、電子データを受け取ることができる。中継装置の保存部が、電子データを所定の場所に保存する。所定の場所の情報に基づいて、保存アドレス情報が生成され得る。中継装置の送信部が、相手アドレスの情報と保存アドレス情報とを受け取ることができる。中継装置の送信部が、保存アドレス情報を電子メールの宛先へ第1ネットワーク経由で送信する。これにより、保存アドレス情報が電子メールの宛先において第1ネットワーク経由で受信され得る。
【0007】
したがって、電子データが読み込まれたことに基づいて電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で送信するので、利用者の負担を低減することができる。また、電子データを所定の場所に保存し保存アドレス情報を電子メールの宛先へ第1ネットワーク経由で送信するので、大容量の電子データであっても電子メールの宛先に提供することができる。このため、利用者の負担を低減しながら、大容量の電子データを電子メールの宛先に提供することができる。
【0008】
第2発明に係る送信システムは、第1発明の送信システムであって、送信装置は、第1入力部をさらに有する。第1入力部に、相手アドレスが入力される。相手アドレスは、電子データを提供したい相手に割り当てられたアドレスである。中継装置は、生成部をさらに有する。生成部は、所定の場所の情報に基づいて、保存アドレス情報を生成する。中継装置の送信部は、相手アドレスを宛先として電子メールを第1ネットワーク経由で送信する。
【0009】
この送信システムでは、送信装置の第1入力部に、相手アドレスが入力される。送信装置の読込部に、電子データが読み込まれる。送信装置の送信部が、相手アドレスの情報と電子データとを受け取ることができる。送信装置の送信部が、電子データが読込部に読み込まれたことに基づいて、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で送信する。送信装置の送信部が、相手アドレスを宛先として電子メールを第1ネットワーク経由で送信する。中継装置の受信部が、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で送信装置から受信する。中継装置の保存部が、電子データを受け取ることができる。中継装置の保存部が、電子データを所定の場所に保存する。中継装置の生成部が、所定の場所の情報を受け取ることができる。中継装置の生成部が、所定の場所の情報に基づいて、保存アドレス情報を生成する。中継装置の送信部が、相手アドレスの情報と保存アドレス情報とを受け取ることができる。これにより、保存アドレス情報が電子メールの宛先において第1ネットワーク経由で受信され得る。
【0010】
したがって、電子データが読み込まれたことに基づいて電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で送信するので、利用者の負担を低減することができる。また、電子データを所定の場所に保存し保存アドレス情報を電子メールの宛先へ第1ネットワーク経由で送信するので、大容量の電子データであっても電子メールの宛先に提供することができる。このため、利用者の負担を低減しながら、大容量の電子データを電子メールの宛先に提供することができる。
【0011】
第3発明に係る送信システムは、第1発明の送信システムであって、送信装置は、認識部と第1特定部と第2特定部とをさらに有する。認識部は、利用者を認識する。第1特定部は、認識部が認識した情報に基づいて、識別情報を特定する。識別情報は、利用者を識別するための情報である。第2特定部は、少なくとも識別情報に基づいて、利用者アドレスを特定する。利用者アドレスは、利用者に割り当てられたアドレスである。送信装置の送信部は、利用者アドレスを送信元として電子メールを第1ネットワーク経由で送信する。
【0012】
この送信システムでは、送信装置に、電子データを提供したい相手に割り当てられたアドレスである相手アドレスが入力され得る。送信装置の認識部が、利用者を認識する。送信装置の第1特定部が、認識部が認識した情報を受け取ることができる。送信装置の第1特定部が、認識部が認識した情報に基づいて、識別情報を特定する。送信装置の第2特定部が、少なくとも識別情報を受け取ることができる。送信装置の第2特定部が、少なくとも識別情報に基づいて、利用者アドレスを特定する。送信装置の読込部に、電子データが読み込まれる。送信装置の送信部が、相手アドレスの情報と利用者アドレスの情報と電子データとを受け取ることができる。送信装置の送信部が、電子データが読込部に読み込まれたことに基づいて、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で送信する。送信装置の送信部が、利用者アドレスを送信元として電子メールを第1ネットワーク経由で送信する。
【0013】
したがって、特定された識別情報に基づいて利用者アドレスを特定して利用者アドレスを送信元として電子メールを第1ネットワーク経由で送信するので、利用者の負担をさらに低減することができる。
第4発明に係る送信システムは、第1発明の送信システムであって、送信装置は、第2入力部と第2特定部とをさらに有する。第2入力部には、識別情報が入力される。識別情報は、利用者を識別するための情報である。第2特定部は、少なくとも識別情報に基づいて、利用者アドレスを特定する。利用者アドレスは、利用者に割り当てられたアドレスである。送信装置の送信部は、利用者アドレスを送信元として電子メールを第1ネットワーク経由で送信する。
【0014】
この送信システムでは、送信装置に、電子データを提供したい相手に割り当てられたアドレスである相手アドレスが入力され得る。送信装置の第2入力部に、識別情報が入力される。送信装置の第2特定部が、少なくとも識別情報を受け取ることができる。送信装置の第2特定部が、少なくとも識別情報に基づいて、利用者アドレスを特定する。送信装置の読込部に、電子データが読み込まれる。送信装置の送信部が、相手アドレスの情報と利用者アドレスの情報と電子データとを受け取ることができる。送信装置の送信部が、電子データが読込部に読み込まれたことに基づいて、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で送信する。
【0015】
したがって、入力された識別情報に基づいて利用者アドレスを特定して利用者アドレスを送信元として電子メールを第1ネットワーク経由で送信するので、利用者の負担をさらに低減することができる。
第5発明に係る送信システムは、第3発明又は第4発明の送信システムであって、送信装置は、記憶部をさらに有する。記憶部は、対応付け情報を記憶する。対応付け情報は、識別情報と利用者アドレスとを対応付けた情報である。送信装置の第2特定部は、識別情報と対応付け情報とに基づいて、利用者アドレスを特定する。
【0016】
この送信システムでは、送信装置に、電子データを提供したい相手に割り当てられたアドレスである相手アドレスが入力され得る。送信装置の認識部が、利用者を認識する。送信装置の第1特定部が、認識部が認識した情報を受け取ることができる。送信装置の第1特定部が、認識部が認識した情報に基づいて、識別情報を特定する。あるいは、送信装置の第2入力部に、識別情報が入力される。送信装置の第2特定部が、識別情報を受け取ることができる。送信装置の記憶部が、対応付け情報を記憶する。送信装置の第2特定部が、対応付け情報を参照することができる。送信装置の第2特定部が、識別情報と対応付け情報とに基づいて、利用者アドレスを特定する。送信装置の読込部に、電子データが読み込まれる。送信装置の送信部が、相手アドレスの情報と利用者アドレスの情報と電子データとを受け取ることができる。送信装置の送信部が、電子データが読込部に読み込まれたことに基づいて、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で送信する。
【0017】
したがって、対応付け情報を記憶するので、識別情報に基づいて利用者アドレスが容易に特定されるようにすることができる。
第6発明に係る送信システムは、第3発明から第5発明のいずれかの送信システムであって、送信装置の送信部は、利用者アドレスをコピー先として電子メールを第1ネットワーク経由で送信する。コピー先は、コピーとしての送り先である。
【0018】
この送信システムでは、送信装置に、電子データを提供したい相手に割り当てられたアドレスである相手アドレスが入力され得る。送信装置の認識部が、利用者を認識する。送信装置の第1特定部が、認識部が認識した情報を受け取ることができる。送信装置の第1特定部が、認識部が認識した情報に基づいて、識別情報を特定する。あるいは、送信装置の第2入力部に、識別情報が入力される。送信装置の第2特定部が、少なくとも識別情報を受け取ることができる。送信装置の第2特定部が、少なくとも識別情報に基づいて、利用者アドレスを特定する。送信装置の読込部に、電子データが読み込まれる。送信装置の送信部が、相手アドレスの情報と利用者アドレスの情報と電子データとを受け取ることができる。送信装置の送信部が、電子データが読込部に読み込まれたことに基づいて、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で送信する。送信装置の送信部が、利用者アドレスをコピー先として電子メールを第1ネットワーク経由で送信する。
【0019】
したがって、利用者アドレスをコピー先として電子メールを第1ネットワーク経由で送信するので、宛先に送信された保存アドレス情報が正しいかどうか利用者が確認することができる。
第7発明に係る送信システムは、第1発明から第6発明のいずれかの送信システムであって、中継装置の保存部は、電子データを所定期間だけ所定の場所に保存する。中継装置の保存部は、所定期間経過後に電子データを削除する。
【0020】
この送信システムでは、送信装置の送信部が、電子データが読込部に読み込まれたことに基づいて、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で送信する。中継装置の受信部が、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で送信装置から受信する。中継装置の保存部が、電子データを受け取ることができる。中継装置の保存部が、電子データを所定期間だけ所定の場所に保存する。所定の場所の情報に基づいて、保存アドレス情報が生成され得る。中継装置の送信部が、相手アドレスの情報と保存アドレス情報とを受け取ることができる。中継装置の送信部が、保存アドレス情報を電子メールの宛先へ第1ネットワーク経由で送信する。これにより、保存アドレス情報が電子メールの宛先において第1ネットワーク経由で受信され得る。中継装置の保存部が、所定期間経過後に電子データを削除する。
【0021】
したがって、所定期間経過後に電子データを削除するので、所定の場所の記憶容量を節約することができる。
第8発明に係る送信システムは、第1発明から第7発明のいずれかの送信システムであって、第1ネットワークは、構内ネットワークである。第1ネットワークは、第2ネットワークにファイアウォールを介して接続されている。第2ネットワークは、外部のネットワークである。
【0022】
この送信システムでは、中継装置の保存部が、電子データを所定の場所に保存する。所定の場所の情報に基づいて、保存アドレス情報が生成され得る。中継装置の送信部が、相手アドレスの情報と保存アドレス情報とを受け取ることができる。中継装置の送信部が、保存アドレス情報を電子メールの宛先へ第1ネットワーク経由で送信する。これにより、保存アドレス情報が電子メールの宛先において第1ネットワーク経由で受信され得る。第1ネットワークが、構内ネットワークである。第1ネットワークが、第2ネットワークにファイアウォールを介して接続されている。
【0023】
したがって、第1ネットワークと第2ネットワークとがファイアウォールを介して接続されているので、保存アドレス情報が第2ネットワーク経由で外部に漏れた場合でも、電子データにアクセスされる危険を低減することができる。このため、電子データそのものを添付ファイルで送信する場合に比べて、電子データにアクセスされる危険を低減することができる。
【0024】
第9発明に係る送信システムは、第1発明から第8発明のいずれかの送信システムであって、電子データは、画像データである。送信装置は、スキャナである。
この送信システムでは、電子データが、画像データである。送信装置が、スキャナである。送信装置に、電子データを提供したい相手に割り当てられたアドレスである相手アドレスが入力され得る。送信装置の読込部に、電子データが読み込まれる。送信装置の送信部が、相手アドレスの情報と電子データとを受け取ることができる。送信装置の送信部が、電子データが読込部に読み込まれたことに基づいて、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で送信する。中継装置の受信部が、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で送信装置から受信する。中継装置の保存部が、電子データを受け取ることができる。中継装置の保存部が、電子データを所定の場所に保存する。所定の場所の情報に基づいて、保存アドレス情報が生成され得る。中継装置の送信部が、相手アドレスの情報と保存アドレス情報とを受け取ることができる。中継装置の送信部が、保存アドレス情報を電子メールの宛先へ第1ネットワーク経由で送信する。これにより、保存アドレス情報が電子メールの宛先において第1ネットワーク経由で受信され得る。
【0025】
したがって、送信装置がスキャナなので、電子データが読み込まれたことに基づいて電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で送信するようにして、利用者の負担を低減することができる。また、電子データが画像データであるため大容量のデータであることがあるが、電子データを所定の場所に保存し保存アドレス情報を電子メールの宛先へ第1ネットワーク経由で送信するので、大容量の電子データであっても電子メールの宛先に提供することができる。
【0026】
第10発明に係る中継装置は、電子メールの送受信を中継している中継装置であって、受信部と保存部と生成部と送信部とを備える。受信部は、送信装置から、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で受信する。送信装置には、電子データが読み込まれる。送信装置は、電子データが読み込まれたことに基づいて、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で送信する。保存部は、電子データを所定の場所に保存する。生成部は、所定の場所の情報に基づいて、保存アドレス情報を生成する。保存アドレス情報は、所定の場所と関連付けられたアドレスの情報である。送信部は、保存アドレス情報を電子メールの宛先へ第1ネットワーク経由で送信する。
【0027】
この中継装置では、受信部が、電子データが読み込まれ電子データが読み込まれたことに基づいて電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で送信する送信装置から、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で受信する。保存部が、電子データを受け取ることができる。保存部が、電子データを所定の場所に保存する。所定の場所の情報に基づいて、保存アドレス情報が生成され得る。送信部が、相手アドレスの情報と保存アドレス情報とを受け取ることができる。送信部が、保存アドレス情報を電子メールの宛先へ第1ネットワーク経由で送信する。これにより、保存アドレス情報が電子メールの宛先において第1ネットワーク経由で受信され得る。
【0028】
したがって、電子データが読み込まれ電子データが読み込まれたことに基づいて電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で送信する送信装置から、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で受信するので、送信装置の利用者の負担が低減されるようにすることができる。また、電子データを所定の場所に保存し保存アドレス情報を電子メールの宛先へ第1ネットワーク経由で送信するので、大容量の電子データであっても電子メールの宛先に提供することができる。このため、利用者の負担を低減しながら、大容量の電子データを電子メールの宛先に提供することができる。
【0029】
第11発明に係る送信方法は、電子データが送信されるための送信方法であって、送信ステップと中継ステップとを備える。送信ステップでは、電子データの添付ファイルとして電子メールが第1ネットワーク経由で送信される。中継ステップでは、電子メールの送受信が中継される。送信ステップは、第1送信ステップと第2送信ステップとを有する。第1送信ステップでは、電子データが読み込まれる。第2送信ステップでは、電子データが第1送信ステップで読み込まれたことに基づいて、電子データを添付ファイルとして電子メールが第1ネットワーク経由で送信される。中継ステップは、第1中継ステップと第2中継ステップと第3中継ステップとを有する。第1中継ステップでは、電子データを添付ファイルとして送信ステップで送信された電子メールが第1ネットワーク経由で受信される。第2中継ステップでは、電子データが所定の場所に保存される。第3中継ステップでは、保存アドレス情報が電子メールの宛先へ第1ネットワーク経由で送信される。保存アドレス情報は、所定の場所と関連付けられたアドレスの情報である。
【0030】
この送信方法では、送信ステップにおいて、電子データを提供したい相手に割り当てられたアドレスである相手アドレスが入力され得る。送信ステップの第1送信ステップにおいて、電子データが読み込まれる。送信ステップの第2送信ステップにおいて、相手アドレスの情報と電子データとが受け取られ得る。送信ステップの第2送信ステップにおいて、電子データが第1送信ステップで読み込まれたことに基づいて、電子データを添付ファイルとして電子メールが第1ネットワーク経由で送信される。中継装置の第1中継ステップにおいて、電子データを添付ファイルとして電子メールが第1ネットワーク経由で送信装置から受信される。中継装置の第2中継ステップにおいて、電子データが受け取られ得る。中継装置の第2中継ステップにおいて、電子データが所定の場所に保存される。所定の場所の情報に基づいて、保存アドレス情報が生成され得る。中継装置の第3中継ステップにおいて、相手アドレスの情報と保存アドレス情報とが受け取られ得る。中継装置の第3中継ステップにおいて、保存アドレス情報が電子メールの宛先へ第1ネットワーク経由で送信される。これにより、保存アドレス情報が電子メールの宛先において第1ネットワーク経由で受信され得る。
【0031】
したがって、電子データが読み込まれたことに基づいて電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で送信するので、利用者の負担を低減することができる。また、電子データを所定の場所に保存し保存アドレス情報を電子メールの宛先へ第1ネットワーク経由で送信するので、大容量の電子データであっても電子メールの宛先に提供することができる。このため、利用者の負担を低減しながら、大容量の電子データを電子メールの宛先に提供することができる。
【発明の効果】
【0032】
第1発明に係る送信システムでは、電子データが読み込まれたことに基づいて電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で送信するので、利用者の負担を低減することができる。また、電子データを所定の場所に保存し保存アドレス情報を電子メールの宛先へ第1ネットワーク経由で送信するので、大容量の電子データであっても電子メールの宛先に提供することができる。このため、利用者の負担を低減しながら、大容量の電子データを電子メールの宛先に提供することができる。
【0033】
第2発明に係る送信システムでは、電子データが読み込まれたことに基づいて電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で送信するので、利用者の負担を低減することができる。また、電子データを所定の場所に保存し保存アドレス情報を電子メールの宛先へ第1ネットワーク経由で送信するので、大容量の電子データであっても電子メールの宛先に提供することができる。このため、利用者の負担を低減しながら、大容量の電子データを電子メールの宛先に提供することができる。
【0034】
第3発明に係る送信システムでは、特定された識別情報に基づいて利用者アドレスを特定して利用者アドレスを送信元として電子メールを第1ネットワーク経由で送信するので、利用者の負担をさらに低減することができる。
第4発明に係る送信システムでは、入力された識別情報に基づいて利用者アドレスを特定して利用者アドレスを送信元として電子メールを第1ネットワーク経由で送信するので、利用者の負担をさらに低減することができる。
【0035】
第5発明に係る送信システムでは、対応付け情報を記憶するので、識別情報に基づいて利用者アドレスが特定されるようにすることができる。
第6発明に係る送信システムでは、利用者アドレスをコピー先として電子メールを第1ネットワーク経由で送信するので、宛先に送信された保存アドレス情報が正しいかどうか確認することができる。
【0036】
第7発明に係る送信システムでは、所定期間経過後に電子データを削除するので、所定の場所の記憶容量を節約することができる。
第8発明に係る送信システムでは、第1ネットワークと第2ネットワークとがファイアウォールを介して接続されているので、保存アドレス情報が第2ネットワーク経由で外部に漏れた場合でも、電子データにアクセスされる危険を低減することができる。このため、電子データそのものを添付ファイルで送信する場合に比べて、電子データにアクセスされる危険を低減することができる。
【0037】
第9発明に係る送信システムでは、送信装置がスキャナなので、電子データが読み込まれたことに基づいて電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で送信するようにして、利用者の負担を低減することができる。また、電子データが画像データであるため大容量のデータであることがあるが、電子データを所定の場所に保存し保存アドレス情報を電子メールの宛先へ第1ネットワーク経由で送信するので、大容量の電子データであっても電子メールの宛先に提供することができる。
【0038】
第10発明に係る中継装置では、電子データが読み込まれ電子データが読み込まれたことに基づいて電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で送信する送信装置から、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で受信するので、送信装置の利用者の負担が低減されるようにすることができる。また、電子データを所定の場所に保存し保存アドレス情報を電子メールの宛先へ第1ネットワーク経由で送信するので、大容量の電子データであっても電子メールの宛先に提供することができる。このため、利用者の負担を低減しながら、大容量の電子データを電子メールの宛先に提供することができる。
【0039】
第11発明に係る送信方法では、電子データが読み込まれたことに基づいて電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で送信するので、利用者の負担を低減することができる。また、電子データを所定の場所に保存し保存アドレス情報を電子メールの宛先へ第1ネットワーク経由で送信するので、大容量の電子データであっても電子メールの宛先に提供することができる。このため、利用者の負担を低減しながら、大容量の電子データを電子メールの宛先に提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0040】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態に係る送信システム1の概念図を図1に示す。また、本発明の第1実施形態に係る送信システム1の構成要素の構成図を図2,図3に示す。図1に示す送信システム1は、主として電子データを送信するためのシステムである。
<送信システム1の全体構成>
図1に示す送信システム1は、主として、スキャナ10,サーバ80,利用者端末30,宛先端末40、第1ネットワーク50及びファイアウォール60を備える。
【0041】
図1に示すスキャナ10,サーバ80,利用者端末30及び宛先端末40は、互いにネットワーク50で接続されている。第1ネットワーク50は、ファイアウォール60を介して第2ネットワーク70と接続されている。ここで、第1ネットワーク50は、構内ネットワーク(LAN)である。第2ネットワーク70は、広域ネットワーク(WAN)である。すなわち、第2ネットワーク70は、第1ネットワーク50の外部のネットワークである。
【0042】
<スキャナ10の構成>
図1に示すスキャナ10は、図2に示すように、主として、読込部11,送信部12,制御部13,第1入力部14,認識部15,第1特定部16,第2特定部17及び記憶部18を備える。記憶部18には、対応付け情報19と識別情報データベース21とが記憶されている。
【0043】
第1入力部14に、相手アドレスが入力される。ここで、相手アドレスは、電子データを提供したい相手に割り当てられたアドレスである。認識部15が、利用者を認識する。たとえば、認識部15は、利用者の指紋を感知するセンサーであり、利用者の指が触れられることにより、利用者の指紋の情報である指紋情報を取得する。第1特定部16が、認識部15が認識した情報を認識部15から受け取る。ここで、認識部15が認識した情報は、指紋情報である。第1特定部16が、記憶部18の識別情報データベース21を参照し、認識部15が認識した情報に基づいて、識別情報を特定する。ここで、識別情報は、利用者を識別するための情報である。第2特定部17が、識別情報を制御部13経由で第1特定部16から受け取る。記憶部18が、対応付け情報19を記憶する。第2特定部17が、対応付け情報19を参照する。第2特定部17が、識別情報と対応付け情報19とに基づいて、利用者アドレスを特定する。ここで、利用者アドレスは、利用者に割り当てられた電子メールアドレスである。読込部11に、電子データが読み込まれる。ここで、電子データは、画像データである。送信部12が、相手アドレスの情報を制御部13経由で第1入力部14から受け取る。送信部12が、利用者アドレスの情報を制御部13経由で第2特定部17から受け取る。送信部12が、電子データを制御部13経由で読込部11から受け取る。送信部12が、電子データが読込部11に読み込まれたことに基づいて、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク50経由で送信する。このとき、送信部12が、相手アドレスを宛先として、利用者アドレスを送信元として、利用者アドレスをCC(Carbon Copy)として、電子メールを第1ネットワーク50経由で送信する。
【0044】
<サーバ80の構成>
図1に示すサーバ80は、図3に示すように、主として、受信部81,送信部82,制御部83,生成部84,保存部85及び記憶部86を備える。
受信部81が、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク50経由でスキャナ10(図1参照)から受信する。保存部85が、電子データを制御部83経由で受信部81から受け取る。保存部85が、電子データを所定期間(たとえば、2週間)だけ記憶部86に電子データ情報87として保存する。生成部84が、記憶部86の場所の情報(たとえば、記憶部86のパス名)を制御部83経由で保存部85から受け取る。生成部84が、記憶部86の場所の情報に基づいて、保存アドレス情報(たとえば、URL)を生成する。ここで、保存アドレス情報は、記憶部86の場所と関連付けられたアドレスの情報である。たとえば、生成部84が、「(スキーム名)://(ホスト名).(ドメイン名).(記憶部86のパス名)」を保存アドレス情報として生成する。ここで、スキーム名は、httpである。ホスト名は、サーバ80である。ドメイン名は、第1ネットワーク50においてサーバ80が属するドメインの名前である。
【0045】
送信部82が、利用者アドレスの情報と相手アドレスの情報とを制御部83経由で受信部81から受け取る。送信部82が、保存アドレス情報を制御部83経由で生成部84から受け取る。送信部82が、保存アドレス情報が記載された電子メールを第1ネットワーク50経由で送信する。このとき、送信部82が、相手アドレスを宛先として、利用者アドレスを送信元として、利用者アドレスをCC(Carbon Copy)として、電子メールを第1ネットワーク50経由で送信する。なお、送信部82が送信する電子メールには、電子データが添付されていない。
【0046】
保存部85が、所定期間経過(たとえば、2週間)後に電子データを削除する。
<利用者端末30の構成>
図1に示す利用者端末30は、スキャナ10の利用者が電子メールを受信するのに利用している端末である。すなわち、利用者端末30には、電子メールソフトがインストールされている。電子メールソフトには、アカウントとして利用者アドレスが設定されている。ここで、利用者アドレスは、利用者に割り当てられた電子メールアドレスである。
【0047】
<宛先端末40の構成>
図1に示す宛先端末40は、スキャナ10の利用者が電子データを提供したい相手が電子メールを受信するのに利用している端末である。すなわち、宛先端末40には、電子メールソフトがインストールされている。電子メールソフトには、アカウントとして相手アドレスが設定されている。ここで、相手アドレスは、電子データを提供したい相手に割り当てられた電子メールアドレスである。
【0048】
<ファイアウォール60の構成>
ファイアウォール60は、第1ネットワーク50と第2ネットワーク70とを接続している。ここで、第1ネットワーク50は、構内ネットワーク(LAN)である。第2ネットワーク70は、広域ネットワーク(WAN)である。
ファイアウォール60は、第2ネットワーク70を経由して第1ネットワーク50にアクセスすることを防止する。すなわち、ファイアウォール60は、第1ネットワーク50の外部から、スキャナ10,サーバ80,利用者端末30及び宛先端末40へアクセスすることを防止する。
【0049】
<識別情報データベース21の構成>
図2に示す識別情報データベース21は、図6に示すように、主として、認識情報欄211と識別情報欄212とを備える。
認識情報欄211には、認識部15(図2参照)が認識した情報が記憶されている。たとえば、図6に示す場合、利用者の指紋の情報である指紋情報が記憶されている。識別情報欄212には、識別情報が記憶されている。ここで、識別情報は、利用者を識別するための情報である。
【0050】
識別情報データベース21を参照することにより、認識部15が認識した情報に基づいて、識別情報が特定される。たとえば、認識部15が認識した情報が「指紋情報F1」である場合、識別情報が「利用者P1」であると特定される。
<対応付け情報19の構成>
図2に示す対応付け情報19は、図7に示すように、主として、識別情報欄191と利用者アドレス欄192とを備える。
【0051】
識別情報欄191には、識別情報が記憶されている。利用者アドレス欄192には、利用者の電子メールアドレスが記憶されている。
対応付け情報19を参照することにより、識別情報に基づいて、利用者アドレスが特定される。ここで、利用者アドレスは、利用者に割り当てられた電子メールアドレスである。たとえば、識別情報が「利用者P1」である場合、利用者アドレスが「YYY@ZZZ」と特定される。
【0052】
<送信システム1が電子データを送信する処理の流れ>
図1に示す送信システム1が電子データを送信する処理の流れを、図4,図5に示すフローチャートを用いて説明する。
図4に示すステップS1では、相手アドレスが入力される。すなわち、図2に示すスキャナ10の第1入力部14に、相手アドレスが入力される。ここで、相手アドレスは、電子データを提供したい相手に割り当てられたアドレスである。
【0053】
図4に示すステップS2では、利用者が認識される。すなわち、図2に示すスキャナ10の認識部15により、利用者が認識される。たとえば、利用者の指紋が感知されるセンサーである認識部15に利用者の指が触れられることにより、利用者の指紋の情報である指紋情報が取得される。
図4に示すステップS3では、識別情報が特定される。すなわち、図2に示すスキャナ10の第1特定部16により、認識部15が認識した情報が認識部15から受け取られる。ここで、認識部15が認識した情報は、指紋情報である。第1特定部16により、記憶部18の識別情報データベース21が参照され、認識部15が認識した情報に基づいて、識別情報が特定される。ここで、識別情報は、利用者を識別するための情報である。第2特定部17により、識別情報が制御部13経由で第1特定部16から受け取られる。
【0054】
図4に示すステップS4では、利用者アドレスが特定される。すなわち、図2に示すスキャナ10の記憶部18により、対応付け情報19が記憶される。第2特定部17により、対応付け情報19が参照される。第2特定部17により、識別情報と対応付け情報19とに基づいて、利用者アドレスが特定される。ここで、利用者アドレスは、利用者に割り当てられた電子メールアドレスである。
【0055】
図4に示すステップS5では、電子データが読み込まれる。すなわち、図2に示すスキャナ10の読込部11に、電子データが読み込まれる。ここで、電子データは、画像データである。
図4に示すステップS6では、電子データを添付ファイルとして電子メールが送信される。すなわち、図2に示すスキャナ10の送信部12により、相手アドレスの情報が制御部13経由で第1入力部14から受け取られる。送信部12により、利用者アドレスの情報が制御部13経由で第2特定部17から受け取られる。送信部12により、電子データが制御部13経由で読込部11から受け取られる。送信部12により、電子データが読込部11に読み込まれたことに基づいて、電子データを添付ファイルとして電子メールが第1ネットワーク50経由で送信される。このとき、送信部12により、相手アドレスを宛先として、利用者アドレスを送信元として、利用者アドレスをCC(Carbon Copy)として、電子メールが第1ネットワーク50経由で送信される。
【0056】
図4に示すステップS7では、電子データを添付ファイルとして電子メールが受信される。すなわち、図3に示すサーバ80の受信部81により、電子データを添付ファイルとして電子メールが第1ネットワーク50経由でスキャナ10(図1参照)から受信される。
図4に示すステップS8では、電子データが保存される。すなわち、図3に示すサーバ80の保存部85により、電子データが制御部83経由で受信部81から受け取られる。保存部85により、タイマ(図示せず)が参照され、電子データが記憶される時刻が取得される。保存部85により、電子データが記憶される時刻の情報とともに電子データが記憶部86に電子データ情報87として保存される。ここで、電子データ情報87は、電子データが記憶される時刻の情報と電子データとが対応付けられた情報である。
【0057】
図4に示すステップS9では、保存アドレス情報が生成される。すなわち、図3に示すサーバ80の生成部84により、記憶部86の場所の情報(たとえば、記憶部86のパス名)が制御部83経由で保存部85から受け取られる。生成部84により、記憶部86の場所の情報に基づいて、保存アドレス情報(たとえば、URL)が生成される。ここで、保存アドレス情報は、記憶部86の場所と関連付けられたアドレスの情報である。たとえば、生成部84により、「(スキーム名)://(ホスト名).(ドメイン名).(記憶部86のパス名)」が保存アドレス情報として生成される。ここで、スキーム名は、httpである。ホスト名は、サーバ80である。ドメイン名は、第1ネットワーク50においてサーバ80が属するドメインの名前である(図4,図5で示す(1))。
【0058】
図5に示すステップS10(図5で示す(1))では、保存アドレス情報が送信される。すなわち、図3に示すサーバ80の送信部82により、利用者アドレスの情報と相手アドレスの情報とが制御部83経由で受信部81から受け取られる。送信部82により、保存アドレス情報が制御部83経由で生成部84から受け取られる。送信部82により、保存アドレス情報が記載された電子メールが第1ネットワーク50経由で送信される。このとき、送信部82により、相手アドレスを宛先として、利用者アドレスを送信元として、利用者アドレスをCC(Carbon Copy)として、電子メールが第1ネットワーク50経由で送信される。なお、送信部82により送信される電子メールには、電子データが添付されていない。
【0059】
図5に示すステップS11では、保存アドレス情報が受信される。すなわち、図1に示す利用者端末30と宛先端末40とにより、保存アドレス情報が記載された電子メールが第1ネットワーク50経由で受信される。ここで、利用者端末30により電子メールのCCとして受信され、宛先端末40により電子メールの宛先として受信される。
図5に示すステップS12では、保存アドレス情報が正しいか否かが判断される。すなわち、図1に示すスキャナ10の利用者により、利用者端末30を介して保存アドレス情報が閲覧され、保存アドレス情報が正しいか否かが判断される。保存アドレス情報が正しいと判断された場合、ステップS14へ進められ、保存アドレス情報が正しくないと判断された場合、ステップS13へ進められる。
【0060】
図5に示すステップS13では、保存アドレス情報が修正される。すなわち、図1に示すスキャナ10の利用者により、利用者端末30を介して、正しい保存アドレス情報が記載された電子メールが宛先端末40へ送信される。
図5に示すステップS14では、所定期間が経過したか否かが判断される。図3に示すサーバ80の保存部85により、タイマ(図示せず)が参照され、現在の時刻が取得される。保存部85により、記憶部86の電子データ情報87が参照され、電子データが記憶された時刻の情報と現在の時刻の情報とが比較され、所定期間(たとえば、2週間)が経過したか否かが判断される。所定期間が経過したと判断された場合、ステップS15へ進められ、所定期間が経過していないと判断された場合、ステップS14へ進められる。
【0061】
図5に示すステップS15では、電子データが削除される。すなわち、図3に示すサーバ80の保存部85により、所定期間(たとえば、2週間)が経過したと判断された電子データが、記憶部86の電子データ情報87から削除される。
<送信システム1の特徴>
(1)
ここでは、図2に示すスキャナ10の第1入力部14に、相手アドレスが入力される。ここで、相手アドレスは、電子データを提供したい相手に割り当てられた電子メールアドレスである。読込部11に、電子データが読み込まれる。ここで、電子データは、画像データである。送信部12が、相手アドレスの情報を制御部13経由で第1入力部14から受け取り、電子データを制御部13経由で読込部11から受け取る。送信部12が、電子データが読込部11に読み込まれたことに基づいて、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク50経由で送信する。送信部12が、相手アドレスを宛先として電子メールを第1ネットワーク50経由で送信する。図3に示すサーバ80の受信部81が、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク50経由でスキャナ10から受信する。保存部85が、電子データを制御部83経由で受信部81から受け取る。保存部85が、電子データを記憶部86に保存する。生成部84が、記憶部86の場所の情報を制御部83経由で保存部85から受け取る。生成部84が、記憶部86の場所の情報に基づいて、保存アドレス情報を生成する。送信部82が、相手アドレスの情報を制御部83経由で受信部81から受け取り、保存アドレス情報を制御部83経由で生成部84から受け取る。送信部82が、保存アドレス情報を電子メールの宛先へ第1ネットワーク50経由で送信する。これにより、保存アドレス情報が電子メールの宛先(図1に示す宛先端末40)において第1ネットワーク50経由で受信される。
【0062】
したがって、電子データが読み込まれたことに基づいて電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク50経由で送信するので、スキャナ10の利用者の負担を低減することが可能である。また、電子データを記憶部86に保存し保存アドレス情報を電子メールの宛先へ第1ネットワーク50経由で送信するので、大容量の電子データであっても電子メールの宛先に提供することが可能である。このため、スキャナ10の利用者の負担を低減しながら、大容量の電子データを電子メールの宛先に提供することが可能である。
【0063】
(2)
ここでは、図2に示すスキャナ10の第1入力部14に、相手アドレスが入力される。認識部15が、利用者を認識する。ここでは、認識部15が、利用者の指紋の情報である指紋情報を取得する。第1特定部16が、認識部15が認識した情報を制御部13経由で認識部15から受け取る。ここでは、認識部15が認識した情報は、指紋情報である。第1特定部16が、認識部15が認識した情報に基づいて、識別情報を特定する。第2特定部17が、識別情報を制御部13経由で第1特定部16から受け取る。第2特定部17が、識別情報と対応付け情報19とに基づいて、利用者アドレスを特定する。ここで、利用者アドレスは、利用者に割り当てられた電子メールアドレスである。読込部11に、電子データが読み込まれる。送信部12が、相手アドレスの情報を制御部13経由で第1入力部14から受け取り、利用者アドレスの情報を制御部13経由で第2特定部17から受け取り、電子データを制御部13経由で読込部11から受け取る。送信部12が、電子データが読込部11に読み込まれたことに基づいて、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク50経由で送信する。送信部12が、利用者アドレスを送信元として電子メールを第1ネットワーク50経由で送信する。
【0064】
したがって、特定された識別情報に基づいて利用者アドレスを特定して利用者アドレスを送信元として電子メールを第1ネットワーク50経由で送信するので、利用者の負担をさらに低減することが可能である。
(3)
ここでは、図2に示すスキャナ10の第1入力部14に、相手アドレスが入力される。認識部15が、利用者を認識する。第1特定部16が、認識部15が認識した情報を制御部13経由で認識部15から受け取る。第1特定部16が、認識部15が認識した情報に基づいて、識別情報を特定する。第2特定部17が、識別情報を制御部13経由で第1特定部16から受け取る。記憶部18が、対応付け情報19を記憶する。第2特定部17が、記憶部18の対応付け情報19を参照する。第2特定部17が、識別情報と対応付け情報19とに基づいて、利用者アドレスを特定する。読込部11に、電子データが読み込まれる。送信部12が、相手アドレスの情報を制御部13経由で第1入力部14から受け取り、利用者アドレスの情報を制御部13経由で第2特定部17から受け取り、電子データを制御部13経由で読込部11から受け取る。送信部12が、電子データが読込部11に読み込まれたことに基づいて、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク50経由で送信する。
【0065】
したがって、対応付け情報19を記憶するので、識別情報に基づいて利用者アドレスが容易に特定されるようにすることが可能である。
(4)
ここでは、図2に示すスキャナ10の第1入力部14に、相手アドレスが入力される。認識部15が、利用者を認識する。第1特定部16が、認識部15が認識した情報を制御部13経由で認識部15から受け取る。第1特定部16が、認識部15が認識した情報に基づいて、識別情報を特定する。第2特定部17が、識別情報を制御部13経由で第1特定部16から受け取る。記憶部18が、対応付け情報19を記憶する。第2特定部17が、記憶部18の対応付け情報19を参照する。第2特定部17が、識別情報と対応付け情報19とに基づいて、利用者アドレスを特定する。読込部11に、電子データが読み込まれる。送信部12が、相手アドレスの情報を制御部13経由で第1入力部14から受け取り、利用者アドレスの情報を制御部13経由で第2特定部17から受け取り、電子データを制御部13経由で読込部11から受け取る。送信部12が、電子データが読込部11に読み込まれたことに基づいて、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク50経由で送信する。送信部12が、利用者アドレスをCCとして電子メールを第1ネットワーク50経由で送信する。
【0066】
したがって、利用者アドレスをCCとして電子メールを第1ネットワーク50経由で送信するので、宛先に送信された保存アドレス情報が正しいかどうか利用者が確認することが可能である。
(5)
ここでは、図2に示すスキャナ10の送信部12が、電子データが読込部11に読み込まれたことに基づいて、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク50経由で送信する。図3に示すサーバ80の受信部81が、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク50経由でスキャナ10(図1参照)から受信する。保存部85が、電子データを制御部83経由で受信部81から受け取る。保存部85が、電子データを所定期間(たとえば、2週間)だけ記憶部86に保存する。記憶部86の場所の情報に基づいて、保存アドレス情報が生成される。送信部82が、相手アドレスの情報を制御部83経由で受信部81から受け取り、保存アドレス情報を制御部83経由で保存部85から受け取る。送信部82が、保存アドレス情報を電子メールの宛先へ第1ネットワーク50経由で送信する。これにより、保存アドレス情報が電子メールの宛先(図1に示す宛先端末40)において第1ネットワーク50経由で受信される。保存部85が、所定期間経過後に電子データを削除する。
【0067】
したがって、所定期間経過後に電子データを削除するので、記憶部86の記憶容量を節約することが可能である。
(6)
ここでは、図3に示すサーバ80の保存部85が、電子データを記憶部86に保存する。記憶部86の場所の情報に基づいて、保存アドレス情報が生成される。送信部82が、相手アドレスの情報を制御部83経由で受信部81から受け取り、保存アドレス情報を制御部83経由で保存部85から受け取る。送信部82が、保存アドレス情報を電子メールの宛先へ第1ネットワーク50経由で送信する。これにより、保存アドレス情報が電子メールの宛先(図1に示す宛先端末40)において第1ネットワーク50経由で受信される。第1ネットワーク50が、構内ネットワークである。第1ネットワーク50が、第2ネットワーク70にファイアウォール60を介して接続されている。
【0068】
したがって、第1ネットワーク50と第2ネットワーク70とがファイアウォール60を介して接続されているので、保存アドレス情報が第2ネットワーク70経由で外部に漏れた場合でも、電子データにアクセスされる危険を低減することが可能である。このため、電子データそのものを添付ファイルで送信する場合に比べて、電子データにアクセスされる危険を低減することが可能である。
【0069】
<第1実施形態の変形例>
(A)図2に示す第2特定部17は、識別情報のみに基づいて利用者アドレスを特定してもよい。たとえば、識別情報が、利用者アドレスそのものであってもよい。あるいは、識別情報が利用者アドレスの「@」より前の部分であり、利用者アドレスが「(識別情報)@(ホスト名).co.jp」などとして特定されてもよい。図4に示すステップS6や図5に示すステップS10において、利用者アドレスをCCとしてでなくBCC(Blind Carbon Copy)として、電子メールが送信されてもよい。
【0070】
また、識別情報は、利用者の名前であってもよいし、利用者を識別するために割り当てられたIDであってもよいし、利用者を識別することが可能な情報であればどのような情報であってもよい。
(B)図1に示すスキャナ10は、録音機であってもよい。この場合、図2に示す読込部11は、電子データとして音声データを読み込むことになる。したがって、電子データが音声データであるため大容量のデータであることがあるが、電子データを図3に示す記憶部86に保存し保存アドレス情報を電子メールの宛先へ第1ネットワーク50経由で送信するので、大容量の電子データであっても電子メールの宛先(図1に示す宛先端末40)に提供することができる。
【0071】
また、図1に示すスキャナ10は、大容量のデータが読み込まれる機器であればどのような機器であってもよい。また、電子データは、大容量のデータになることがあれば、どのようなデータであってもよい。
(C)図3に示す保存部85は、電子データを記憶部86以外の場所に記憶してもよい。たとえば、図1に示すサーバ80にシリアルケーブルなどで接続された外部記憶媒体(HDDなど)に記憶してもよいし、サーバ80にファイバーチャネルなどで接続された記憶装置(Storage Area Network環境におけるディスクアレイ、テープライブラリ、DVDライブラリなど)に記憶してもよいし、サーバ80に第1ネットワーク50を介して接続された記憶装置(ファイルサーバなど)に記憶してもよいし、サーバ80に第1ネットワーク50を介して接続されたスキャナ10の記憶部18(図2参照)に記憶してもよい。
【0072】
保存部85が電子データを保存し続ける期間である所定期間は、2週間でもよいし、1ヶ月でもよいし、1年でもよいし、どのような期間であってもよい。
(D)図2に示す認識部15は、利用者の指紋、声紋、掌紋、網膜パターン、虹彩パターンなどの身体的特徴の少なくとも1つを感知することにより、利用者を認識してもよい。あるいは、利用者が非接触型ICカードを携帯しており、利用者がスキャナ10に近づいた際に、認識部15が非接触型ICカードに記録された利用者のIDや暗号などを読み出すことにより、利用者を認識してもよい。これらの場合でも、利用者が自動的に認識されるので、利用者の負担を低減することができる。
【0073】
(E)図3に示す生成部84が生成する保存アドレス情報「(スキーム名)://(ホスト名).(ドメイン名).(記憶部86のパス名)」において、スキーム名は、ftpやfileであってもよい。生成部84が生成する保存アドレス情報は、URLである代わりに、第1ネットワーク50におけるパス名(たとえば、ディレクトリやフォルダのパス名)であってもよいし、宛先端末40(図1参照)から電子データにアクセスすることが可能な情報であればどのような情報であってもよい。
【0074】
また、図5に示すステップS13において、スキャナ10の利用者により、正しい保存アドレス情報が電子メールなどによりサーバ80に知らされて、正しい保存アドレス情報が記載された電子メールがサーバ80から宛先端末40へ送信されてもよい。あるいは、スキャナ10の利用者により、保存アドレス情報が正しくない旨の情報が電子メールなどによりサーバ80に知らされて、正しい保存アドレス情報が記載された電子メールがサーバ80から宛先端末40へ送信されてもよい。
【0075】
(F)図8に示すように、送信システム1aは、スキャナ10の代わりにスキャナ10aを備えてもよい。スキャナ10aは、図9に示すように、第1特定部16(図2参照)を備えておらず、第2入力部22aをさらに備える。また、記憶部18aには、識別情報データベース21(図2参照)が記憶されていない。このとき、第2入力部22aに、識別情報が入力される。第2特定部17が、識別情報を制御部13a経由で第2入力部22aから受け取る。
【0076】
また、送信システム1aが電子データを送信する処理の流れが、図10,図11に示すように、次の点で第1実施形態と異なる。図10,図11において、第1実施形態と同様の処理は、同じ記号で示し説明を省略する。
図10に示すステップS21では、識別情報が入力される。すなわち、図9に示すスキャナ10aの第2入力部22aに、識別情報が入力される。第2特定部17が、識別情報を制御部13a経由で第2入力部22aから受け取る。
【0077】
したがって、入力された識別情報に基づいて利用者アドレスを特定してその利用者アドレスを送信元として電子メールを第1ネットワーク50経由で送信するので、利用者の負担をさらに低減することができる。
【産業上の利用可能性】
【0078】
本発明にかかる送信システム、中継装置及び送信方法は、利用者の負担を低減しながら、大容量の電子データを電子メールの宛先に提供することができるという効果を有し、送信システム、中継装置及び送信方法等として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】本発明の第1実施形態による送信システムの概念図。
【図2】本発明の第1実施形態によるスキャナの構成図。
【図3】本発明の第1実施形態によるサーバの構成図。
【図4】送信システムが電子データを送信する処理の流れを示すフローチャート。
【図5】送信システムが電子データを送信する処理の流れを示すフローチャート。
【図6】認識情報データベースの構成を示す概念図。
【図7】対応付け情報の構成を示す概念図。
【図8】本発明の第1実施形態による送信システムの概念図(変形例)。
【図9】本発明の第1実施形態によるスキャナの構成図(変形例)。
【図10】送信システムが電子データを送信する処理の流れを示すフローチャート(変形例)。
【図11】送信システムが電子データを送信する処理の流れを示すフローチャート(変形例)。
【符号の説明】
【0080】
1,1a 送信システム
10,10a スキャナ
30 利用者端末
40 宛先端末
50 第1ネットワーク
60 ファイアウォール
70 第2ネットワーク
80 サーバ
【技術分野】
【0001】
本発明は、送信システム、中継装置及び送信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、送信装置に接続した入力装置で電子データを送信装置に読み込み、その電子データを添付ファイルとして電子メールを送信装置から送信するシステムが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。たとえば、特許文献1の技術では、画像データをスキャナでパソコンに読み込み、画像データを添付ファイルとして電子メールをパソコンから送信することが行われている。
【特許文献1】特開2003−167831(第1−3図、第1−8図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、従来のシステムでは、電子データを送信装置に読み込んだ後に、送信装置の電子メールソフトを立ち上げてその電子データを電子メールの添付ファイルとして設定することが必要であり、送信装置の利用者に負担がかかる傾向にある。
また、その電子データの大きさが一定の容量を超えると、電子メールの送受信を中継している中継装置の側でエラーとしてその電子データの送信が拒否される可能性がある。このため、大容量の電子データを電子メールの宛先に提供することが困難になることがある。
【0004】
そこで、本発明の課題は、利用者の負担を低減しながら、大容量の電子データを電子メールの宛先に提供することができる送信システム、中継装置及び送信方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1発明に係る送信システムは、電子データを送信するための送信システムであって、送信装置と中継装置とを備える。送信装置は、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で送信する。中継装置は、電子メールの送受信を中継する。送信装置は、読込部と送信部とを有する。読込部には、電子データが読み込まれる。送信部は、電子データが読込部に読み込まれたことに基づいて、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で送信する。中継装置は、受信部と保存部と送信部とを有する。受信部は、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で送信装置から受信する。保存部は、電子データを所定の場所に保存する。送信部は、保存アドレス情報を電子メールの宛先へ第1ネットワーク経由で送信する。保存アドレス情報は、所定の場所と関連付けられたアドレスの情報である。
【0006】
この送信システムでは、送信装置に、電子データを提供したい相手に割り当てられたアドレスである相手アドレスが入力され得る。送信装置の読込部に、電子データが読み込まれる。送信装置の送信部が、相手アドレスの情報と電子データとを受け取ることができる。送信装置の送信部が、電子データが読込部に読み込まれたことに基づいて、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で送信する。中継装置の受信部が、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で送信装置から受信する。中継装置の保存部が、電子データを受け取ることができる。中継装置の保存部が、電子データを所定の場所に保存する。所定の場所の情報に基づいて、保存アドレス情報が生成され得る。中継装置の送信部が、相手アドレスの情報と保存アドレス情報とを受け取ることができる。中継装置の送信部が、保存アドレス情報を電子メールの宛先へ第1ネットワーク経由で送信する。これにより、保存アドレス情報が電子メールの宛先において第1ネットワーク経由で受信され得る。
【0007】
したがって、電子データが読み込まれたことに基づいて電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で送信するので、利用者の負担を低減することができる。また、電子データを所定の場所に保存し保存アドレス情報を電子メールの宛先へ第1ネットワーク経由で送信するので、大容量の電子データであっても電子メールの宛先に提供することができる。このため、利用者の負担を低減しながら、大容量の電子データを電子メールの宛先に提供することができる。
【0008】
第2発明に係る送信システムは、第1発明の送信システムであって、送信装置は、第1入力部をさらに有する。第1入力部に、相手アドレスが入力される。相手アドレスは、電子データを提供したい相手に割り当てられたアドレスである。中継装置は、生成部をさらに有する。生成部は、所定の場所の情報に基づいて、保存アドレス情報を生成する。中継装置の送信部は、相手アドレスを宛先として電子メールを第1ネットワーク経由で送信する。
【0009】
この送信システムでは、送信装置の第1入力部に、相手アドレスが入力される。送信装置の読込部に、電子データが読み込まれる。送信装置の送信部が、相手アドレスの情報と電子データとを受け取ることができる。送信装置の送信部が、電子データが読込部に読み込まれたことに基づいて、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で送信する。送信装置の送信部が、相手アドレスを宛先として電子メールを第1ネットワーク経由で送信する。中継装置の受信部が、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で送信装置から受信する。中継装置の保存部が、電子データを受け取ることができる。中継装置の保存部が、電子データを所定の場所に保存する。中継装置の生成部が、所定の場所の情報を受け取ることができる。中継装置の生成部が、所定の場所の情報に基づいて、保存アドレス情報を生成する。中継装置の送信部が、相手アドレスの情報と保存アドレス情報とを受け取ることができる。これにより、保存アドレス情報が電子メールの宛先において第1ネットワーク経由で受信され得る。
【0010】
したがって、電子データが読み込まれたことに基づいて電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で送信するので、利用者の負担を低減することができる。また、電子データを所定の場所に保存し保存アドレス情報を電子メールの宛先へ第1ネットワーク経由で送信するので、大容量の電子データであっても電子メールの宛先に提供することができる。このため、利用者の負担を低減しながら、大容量の電子データを電子メールの宛先に提供することができる。
【0011】
第3発明に係る送信システムは、第1発明の送信システムであって、送信装置は、認識部と第1特定部と第2特定部とをさらに有する。認識部は、利用者を認識する。第1特定部は、認識部が認識した情報に基づいて、識別情報を特定する。識別情報は、利用者を識別するための情報である。第2特定部は、少なくとも識別情報に基づいて、利用者アドレスを特定する。利用者アドレスは、利用者に割り当てられたアドレスである。送信装置の送信部は、利用者アドレスを送信元として電子メールを第1ネットワーク経由で送信する。
【0012】
この送信システムでは、送信装置に、電子データを提供したい相手に割り当てられたアドレスである相手アドレスが入力され得る。送信装置の認識部が、利用者を認識する。送信装置の第1特定部が、認識部が認識した情報を受け取ることができる。送信装置の第1特定部が、認識部が認識した情報に基づいて、識別情報を特定する。送信装置の第2特定部が、少なくとも識別情報を受け取ることができる。送信装置の第2特定部が、少なくとも識別情報に基づいて、利用者アドレスを特定する。送信装置の読込部に、電子データが読み込まれる。送信装置の送信部が、相手アドレスの情報と利用者アドレスの情報と電子データとを受け取ることができる。送信装置の送信部が、電子データが読込部に読み込まれたことに基づいて、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で送信する。送信装置の送信部が、利用者アドレスを送信元として電子メールを第1ネットワーク経由で送信する。
【0013】
したがって、特定された識別情報に基づいて利用者アドレスを特定して利用者アドレスを送信元として電子メールを第1ネットワーク経由で送信するので、利用者の負担をさらに低減することができる。
第4発明に係る送信システムは、第1発明の送信システムであって、送信装置は、第2入力部と第2特定部とをさらに有する。第2入力部には、識別情報が入力される。識別情報は、利用者を識別するための情報である。第2特定部は、少なくとも識別情報に基づいて、利用者アドレスを特定する。利用者アドレスは、利用者に割り当てられたアドレスである。送信装置の送信部は、利用者アドレスを送信元として電子メールを第1ネットワーク経由で送信する。
【0014】
この送信システムでは、送信装置に、電子データを提供したい相手に割り当てられたアドレスである相手アドレスが入力され得る。送信装置の第2入力部に、識別情報が入力される。送信装置の第2特定部が、少なくとも識別情報を受け取ることができる。送信装置の第2特定部が、少なくとも識別情報に基づいて、利用者アドレスを特定する。送信装置の読込部に、電子データが読み込まれる。送信装置の送信部が、相手アドレスの情報と利用者アドレスの情報と電子データとを受け取ることができる。送信装置の送信部が、電子データが読込部に読み込まれたことに基づいて、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で送信する。
【0015】
したがって、入力された識別情報に基づいて利用者アドレスを特定して利用者アドレスを送信元として電子メールを第1ネットワーク経由で送信するので、利用者の負担をさらに低減することができる。
第5発明に係る送信システムは、第3発明又は第4発明の送信システムであって、送信装置は、記憶部をさらに有する。記憶部は、対応付け情報を記憶する。対応付け情報は、識別情報と利用者アドレスとを対応付けた情報である。送信装置の第2特定部は、識別情報と対応付け情報とに基づいて、利用者アドレスを特定する。
【0016】
この送信システムでは、送信装置に、電子データを提供したい相手に割り当てられたアドレスである相手アドレスが入力され得る。送信装置の認識部が、利用者を認識する。送信装置の第1特定部が、認識部が認識した情報を受け取ることができる。送信装置の第1特定部が、認識部が認識した情報に基づいて、識別情報を特定する。あるいは、送信装置の第2入力部に、識別情報が入力される。送信装置の第2特定部が、識別情報を受け取ることができる。送信装置の記憶部が、対応付け情報を記憶する。送信装置の第2特定部が、対応付け情報を参照することができる。送信装置の第2特定部が、識別情報と対応付け情報とに基づいて、利用者アドレスを特定する。送信装置の読込部に、電子データが読み込まれる。送信装置の送信部が、相手アドレスの情報と利用者アドレスの情報と電子データとを受け取ることができる。送信装置の送信部が、電子データが読込部に読み込まれたことに基づいて、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で送信する。
【0017】
したがって、対応付け情報を記憶するので、識別情報に基づいて利用者アドレスが容易に特定されるようにすることができる。
第6発明に係る送信システムは、第3発明から第5発明のいずれかの送信システムであって、送信装置の送信部は、利用者アドレスをコピー先として電子メールを第1ネットワーク経由で送信する。コピー先は、コピーとしての送り先である。
【0018】
この送信システムでは、送信装置に、電子データを提供したい相手に割り当てられたアドレスである相手アドレスが入力され得る。送信装置の認識部が、利用者を認識する。送信装置の第1特定部が、認識部が認識した情報を受け取ることができる。送信装置の第1特定部が、認識部が認識した情報に基づいて、識別情報を特定する。あるいは、送信装置の第2入力部に、識別情報が入力される。送信装置の第2特定部が、少なくとも識別情報を受け取ることができる。送信装置の第2特定部が、少なくとも識別情報に基づいて、利用者アドレスを特定する。送信装置の読込部に、電子データが読み込まれる。送信装置の送信部が、相手アドレスの情報と利用者アドレスの情報と電子データとを受け取ることができる。送信装置の送信部が、電子データが読込部に読み込まれたことに基づいて、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で送信する。送信装置の送信部が、利用者アドレスをコピー先として電子メールを第1ネットワーク経由で送信する。
【0019】
したがって、利用者アドレスをコピー先として電子メールを第1ネットワーク経由で送信するので、宛先に送信された保存アドレス情報が正しいかどうか利用者が確認することができる。
第7発明に係る送信システムは、第1発明から第6発明のいずれかの送信システムであって、中継装置の保存部は、電子データを所定期間だけ所定の場所に保存する。中継装置の保存部は、所定期間経過後に電子データを削除する。
【0020】
この送信システムでは、送信装置の送信部が、電子データが読込部に読み込まれたことに基づいて、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で送信する。中継装置の受信部が、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で送信装置から受信する。中継装置の保存部が、電子データを受け取ることができる。中継装置の保存部が、電子データを所定期間だけ所定の場所に保存する。所定の場所の情報に基づいて、保存アドレス情報が生成され得る。中継装置の送信部が、相手アドレスの情報と保存アドレス情報とを受け取ることができる。中継装置の送信部が、保存アドレス情報を電子メールの宛先へ第1ネットワーク経由で送信する。これにより、保存アドレス情報が電子メールの宛先において第1ネットワーク経由で受信され得る。中継装置の保存部が、所定期間経過後に電子データを削除する。
【0021】
したがって、所定期間経過後に電子データを削除するので、所定の場所の記憶容量を節約することができる。
第8発明に係る送信システムは、第1発明から第7発明のいずれかの送信システムであって、第1ネットワークは、構内ネットワークである。第1ネットワークは、第2ネットワークにファイアウォールを介して接続されている。第2ネットワークは、外部のネットワークである。
【0022】
この送信システムでは、中継装置の保存部が、電子データを所定の場所に保存する。所定の場所の情報に基づいて、保存アドレス情報が生成され得る。中継装置の送信部が、相手アドレスの情報と保存アドレス情報とを受け取ることができる。中継装置の送信部が、保存アドレス情報を電子メールの宛先へ第1ネットワーク経由で送信する。これにより、保存アドレス情報が電子メールの宛先において第1ネットワーク経由で受信され得る。第1ネットワークが、構内ネットワークである。第1ネットワークが、第2ネットワークにファイアウォールを介して接続されている。
【0023】
したがって、第1ネットワークと第2ネットワークとがファイアウォールを介して接続されているので、保存アドレス情報が第2ネットワーク経由で外部に漏れた場合でも、電子データにアクセスされる危険を低減することができる。このため、電子データそのものを添付ファイルで送信する場合に比べて、電子データにアクセスされる危険を低減することができる。
【0024】
第9発明に係る送信システムは、第1発明から第8発明のいずれかの送信システムであって、電子データは、画像データである。送信装置は、スキャナである。
この送信システムでは、電子データが、画像データである。送信装置が、スキャナである。送信装置に、電子データを提供したい相手に割り当てられたアドレスである相手アドレスが入力され得る。送信装置の読込部に、電子データが読み込まれる。送信装置の送信部が、相手アドレスの情報と電子データとを受け取ることができる。送信装置の送信部が、電子データが読込部に読み込まれたことに基づいて、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で送信する。中継装置の受信部が、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で送信装置から受信する。中継装置の保存部が、電子データを受け取ることができる。中継装置の保存部が、電子データを所定の場所に保存する。所定の場所の情報に基づいて、保存アドレス情報が生成され得る。中継装置の送信部が、相手アドレスの情報と保存アドレス情報とを受け取ることができる。中継装置の送信部が、保存アドレス情報を電子メールの宛先へ第1ネットワーク経由で送信する。これにより、保存アドレス情報が電子メールの宛先において第1ネットワーク経由で受信され得る。
【0025】
したがって、送信装置がスキャナなので、電子データが読み込まれたことに基づいて電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で送信するようにして、利用者の負担を低減することができる。また、電子データが画像データであるため大容量のデータであることがあるが、電子データを所定の場所に保存し保存アドレス情報を電子メールの宛先へ第1ネットワーク経由で送信するので、大容量の電子データであっても電子メールの宛先に提供することができる。
【0026】
第10発明に係る中継装置は、電子メールの送受信を中継している中継装置であって、受信部と保存部と生成部と送信部とを備える。受信部は、送信装置から、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で受信する。送信装置には、電子データが読み込まれる。送信装置は、電子データが読み込まれたことに基づいて、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で送信する。保存部は、電子データを所定の場所に保存する。生成部は、所定の場所の情報に基づいて、保存アドレス情報を生成する。保存アドレス情報は、所定の場所と関連付けられたアドレスの情報である。送信部は、保存アドレス情報を電子メールの宛先へ第1ネットワーク経由で送信する。
【0027】
この中継装置では、受信部が、電子データが読み込まれ電子データが読み込まれたことに基づいて電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で送信する送信装置から、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で受信する。保存部が、電子データを受け取ることができる。保存部が、電子データを所定の場所に保存する。所定の場所の情報に基づいて、保存アドレス情報が生成され得る。送信部が、相手アドレスの情報と保存アドレス情報とを受け取ることができる。送信部が、保存アドレス情報を電子メールの宛先へ第1ネットワーク経由で送信する。これにより、保存アドレス情報が電子メールの宛先において第1ネットワーク経由で受信され得る。
【0028】
したがって、電子データが読み込まれ電子データが読み込まれたことに基づいて電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で送信する送信装置から、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で受信するので、送信装置の利用者の負担が低減されるようにすることができる。また、電子データを所定の場所に保存し保存アドレス情報を電子メールの宛先へ第1ネットワーク経由で送信するので、大容量の電子データであっても電子メールの宛先に提供することができる。このため、利用者の負担を低減しながら、大容量の電子データを電子メールの宛先に提供することができる。
【0029】
第11発明に係る送信方法は、電子データが送信されるための送信方法であって、送信ステップと中継ステップとを備える。送信ステップでは、電子データの添付ファイルとして電子メールが第1ネットワーク経由で送信される。中継ステップでは、電子メールの送受信が中継される。送信ステップは、第1送信ステップと第2送信ステップとを有する。第1送信ステップでは、電子データが読み込まれる。第2送信ステップでは、電子データが第1送信ステップで読み込まれたことに基づいて、電子データを添付ファイルとして電子メールが第1ネットワーク経由で送信される。中継ステップは、第1中継ステップと第2中継ステップと第3中継ステップとを有する。第1中継ステップでは、電子データを添付ファイルとして送信ステップで送信された電子メールが第1ネットワーク経由で受信される。第2中継ステップでは、電子データが所定の場所に保存される。第3中継ステップでは、保存アドレス情報が電子メールの宛先へ第1ネットワーク経由で送信される。保存アドレス情報は、所定の場所と関連付けられたアドレスの情報である。
【0030】
この送信方法では、送信ステップにおいて、電子データを提供したい相手に割り当てられたアドレスである相手アドレスが入力され得る。送信ステップの第1送信ステップにおいて、電子データが読み込まれる。送信ステップの第2送信ステップにおいて、相手アドレスの情報と電子データとが受け取られ得る。送信ステップの第2送信ステップにおいて、電子データが第1送信ステップで読み込まれたことに基づいて、電子データを添付ファイルとして電子メールが第1ネットワーク経由で送信される。中継装置の第1中継ステップにおいて、電子データを添付ファイルとして電子メールが第1ネットワーク経由で送信装置から受信される。中継装置の第2中継ステップにおいて、電子データが受け取られ得る。中継装置の第2中継ステップにおいて、電子データが所定の場所に保存される。所定の場所の情報に基づいて、保存アドレス情報が生成され得る。中継装置の第3中継ステップにおいて、相手アドレスの情報と保存アドレス情報とが受け取られ得る。中継装置の第3中継ステップにおいて、保存アドレス情報が電子メールの宛先へ第1ネットワーク経由で送信される。これにより、保存アドレス情報が電子メールの宛先において第1ネットワーク経由で受信され得る。
【0031】
したがって、電子データが読み込まれたことに基づいて電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で送信するので、利用者の負担を低減することができる。また、電子データを所定の場所に保存し保存アドレス情報を電子メールの宛先へ第1ネットワーク経由で送信するので、大容量の電子データであっても電子メールの宛先に提供することができる。このため、利用者の負担を低減しながら、大容量の電子データを電子メールの宛先に提供することができる。
【発明の効果】
【0032】
第1発明に係る送信システムでは、電子データが読み込まれたことに基づいて電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で送信するので、利用者の負担を低減することができる。また、電子データを所定の場所に保存し保存アドレス情報を電子メールの宛先へ第1ネットワーク経由で送信するので、大容量の電子データであっても電子メールの宛先に提供することができる。このため、利用者の負担を低減しながら、大容量の電子データを電子メールの宛先に提供することができる。
【0033】
第2発明に係る送信システムでは、電子データが読み込まれたことに基づいて電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で送信するので、利用者の負担を低減することができる。また、電子データを所定の場所に保存し保存アドレス情報を電子メールの宛先へ第1ネットワーク経由で送信するので、大容量の電子データであっても電子メールの宛先に提供することができる。このため、利用者の負担を低減しながら、大容量の電子データを電子メールの宛先に提供することができる。
【0034】
第3発明に係る送信システムでは、特定された識別情報に基づいて利用者アドレスを特定して利用者アドレスを送信元として電子メールを第1ネットワーク経由で送信するので、利用者の負担をさらに低減することができる。
第4発明に係る送信システムでは、入力された識別情報に基づいて利用者アドレスを特定して利用者アドレスを送信元として電子メールを第1ネットワーク経由で送信するので、利用者の負担をさらに低減することができる。
【0035】
第5発明に係る送信システムでは、対応付け情報を記憶するので、識別情報に基づいて利用者アドレスが特定されるようにすることができる。
第6発明に係る送信システムでは、利用者アドレスをコピー先として電子メールを第1ネットワーク経由で送信するので、宛先に送信された保存アドレス情報が正しいかどうか確認することができる。
【0036】
第7発明に係る送信システムでは、所定期間経過後に電子データを削除するので、所定の場所の記憶容量を節約することができる。
第8発明に係る送信システムでは、第1ネットワークと第2ネットワークとがファイアウォールを介して接続されているので、保存アドレス情報が第2ネットワーク経由で外部に漏れた場合でも、電子データにアクセスされる危険を低減することができる。このため、電子データそのものを添付ファイルで送信する場合に比べて、電子データにアクセスされる危険を低減することができる。
【0037】
第9発明に係る送信システムでは、送信装置がスキャナなので、電子データが読み込まれたことに基づいて電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で送信するようにして、利用者の負担を低減することができる。また、電子データが画像データであるため大容量のデータであることがあるが、電子データを所定の場所に保存し保存アドレス情報を電子メールの宛先へ第1ネットワーク経由で送信するので、大容量の電子データであっても電子メールの宛先に提供することができる。
【0038】
第10発明に係る中継装置では、電子データが読み込まれ電子データが読み込まれたことに基づいて電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で送信する送信装置から、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で受信するので、送信装置の利用者の負担が低減されるようにすることができる。また、電子データを所定の場所に保存し保存アドレス情報を電子メールの宛先へ第1ネットワーク経由で送信するので、大容量の電子データであっても電子メールの宛先に提供することができる。このため、利用者の負担を低減しながら、大容量の電子データを電子メールの宛先に提供することができる。
【0039】
第11発明に係る送信方法では、電子データが読み込まれたことに基づいて電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク経由で送信するので、利用者の負担を低減することができる。また、電子データを所定の場所に保存し保存アドレス情報を電子メールの宛先へ第1ネットワーク経由で送信するので、大容量の電子データであっても電子メールの宛先に提供することができる。このため、利用者の負担を低減しながら、大容量の電子データを電子メールの宛先に提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0040】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態に係る送信システム1の概念図を図1に示す。また、本発明の第1実施形態に係る送信システム1の構成要素の構成図を図2,図3に示す。図1に示す送信システム1は、主として電子データを送信するためのシステムである。
<送信システム1の全体構成>
図1に示す送信システム1は、主として、スキャナ10,サーバ80,利用者端末30,宛先端末40、第1ネットワーク50及びファイアウォール60を備える。
【0041】
図1に示すスキャナ10,サーバ80,利用者端末30及び宛先端末40は、互いにネットワーク50で接続されている。第1ネットワーク50は、ファイアウォール60を介して第2ネットワーク70と接続されている。ここで、第1ネットワーク50は、構内ネットワーク(LAN)である。第2ネットワーク70は、広域ネットワーク(WAN)である。すなわち、第2ネットワーク70は、第1ネットワーク50の外部のネットワークである。
【0042】
<スキャナ10の構成>
図1に示すスキャナ10は、図2に示すように、主として、読込部11,送信部12,制御部13,第1入力部14,認識部15,第1特定部16,第2特定部17及び記憶部18を備える。記憶部18には、対応付け情報19と識別情報データベース21とが記憶されている。
【0043】
第1入力部14に、相手アドレスが入力される。ここで、相手アドレスは、電子データを提供したい相手に割り当てられたアドレスである。認識部15が、利用者を認識する。たとえば、認識部15は、利用者の指紋を感知するセンサーであり、利用者の指が触れられることにより、利用者の指紋の情報である指紋情報を取得する。第1特定部16が、認識部15が認識した情報を認識部15から受け取る。ここで、認識部15が認識した情報は、指紋情報である。第1特定部16が、記憶部18の識別情報データベース21を参照し、認識部15が認識した情報に基づいて、識別情報を特定する。ここで、識別情報は、利用者を識別するための情報である。第2特定部17が、識別情報を制御部13経由で第1特定部16から受け取る。記憶部18が、対応付け情報19を記憶する。第2特定部17が、対応付け情報19を参照する。第2特定部17が、識別情報と対応付け情報19とに基づいて、利用者アドレスを特定する。ここで、利用者アドレスは、利用者に割り当てられた電子メールアドレスである。読込部11に、電子データが読み込まれる。ここで、電子データは、画像データである。送信部12が、相手アドレスの情報を制御部13経由で第1入力部14から受け取る。送信部12が、利用者アドレスの情報を制御部13経由で第2特定部17から受け取る。送信部12が、電子データを制御部13経由で読込部11から受け取る。送信部12が、電子データが読込部11に読み込まれたことに基づいて、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク50経由で送信する。このとき、送信部12が、相手アドレスを宛先として、利用者アドレスを送信元として、利用者アドレスをCC(Carbon Copy)として、電子メールを第1ネットワーク50経由で送信する。
【0044】
<サーバ80の構成>
図1に示すサーバ80は、図3に示すように、主として、受信部81,送信部82,制御部83,生成部84,保存部85及び記憶部86を備える。
受信部81が、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク50経由でスキャナ10(図1参照)から受信する。保存部85が、電子データを制御部83経由で受信部81から受け取る。保存部85が、電子データを所定期間(たとえば、2週間)だけ記憶部86に電子データ情報87として保存する。生成部84が、記憶部86の場所の情報(たとえば、記憶部86のパス名)を制御部83経由で保存部85から受け取る。生成部84が、記憶部86の場所の情報に基づいて、保存アドレス情報(たとえば、URL)を生成する。ここで、保存アドレス情報は、記憶部86の場所と関連付けられたアドレスの情報である。たとえば、生成部84が、「(スキーム名)://(ホスト名).(ドメイン名).(記憶部86のパス名)」を保存アドレス情報として生成する。ここで、スキーム名は、httpである。ホスト名は、サーバ80である。ドメイン名は、第1ネットワーク50においてサーバ80が属するドメインの名前である。
【0045】
送信部82が、利用者アドレスの情報と相手アドレスの情報とを制御部83経由で受信部81から受け取る。送信部82が、保存アドレス情報を制御部83経由で生成部84から受け取る。送信部82が、保存アドレス情報が記載された電子メールを第1ネットワーク50経由で送信する。このとき、送信部82が、相手アドレスを宛先として、利用者アドレスを送信元として、利用者アドレスをCC(Carbon Copy)として、電子メールを第1ネットワーク50経由で送信する。なお、送信部82が送信する電子メールには、電子データが添付されていない。
【0046】
保存部85が、所定期間経過(たとえば、2週間)後に電子データを削除する。
<利用者端末30の構成>
図1に示す利用者端末30は、スキャナ10の利用者が電子メールを受信するのに利用している端末である。すなわち、利用者端末30には、電子メールソフトがインストールされている。電子メールソフトには、アカウントとして利用者アドレスが設定されている。ここで、利用者アドレスは、利用者に割り当てられた電子メールアドレスである。
【0047】
<宛先端末40の構成>
図1に示す宛先端末40は、スキャナ10の利用者が電子データを提供したい相手が電子メールを受信するのに利用している端末である。すなわち、宛先端末40には、電子メールソフトがインストールされている。電子メールソフトには、アカウントとして相手アドレスが設定されている。ここで、相手アドレスは、電子データを提供したい相手に割り当てられた電子メールアドレスである。
【0048】
<ファイアウォール60の構成>
ファイアウォール60は、第1ネットワーク50と第2ネットワーク70とを接続している。ここで、第1ネットワーク50は、構内ネットワーク(LAN)である。第2ネットワーク70は、広域ネットワーク(WAN)である。
ファイアウォール60は、第2ネットワーク70を経由して第1ネットワーク50にアクセスすることを防止する。すなわち、ファイアウォール60は、第1ネットワーク50の外部から、スキャナ10,サーバ80,利用者端末30及び宛先端末40へアクセスすることを防止する。
【0049】
<識別情報データベース21の構成>
図2に示す識別情報データベース21は、図6に示すように、主として、認識情報欄211と識別情報欄212とを備える。
認識情報欄211には、認識部15(図2参照)が認識した情報が記憶されている。たとえば、図6に示す場合、利用者の指紋の情報である指紋情報が記憶されている。識別情報欄212には、識別情報が記憶されている。ここで、識別情報は、利用者を識別するための情報である。
【0050】
識別情報データベース21を参照することにより、認識部15が認識した情報に基づいて、識別情報が特定される。たとえば、認識部15が認識した情報が「指紋情報F1」である場合、識別情報が「利用者P1」であると特定される。
<対応付け情報19の構成>
図2に示す対応付け情報19は、図7に示すように、主として、識別情報欄191と利用者アドレス欄192とを備える。
【0051】
識別情報欄191には、識別情報が記憶されている。利用者アドレス欄192には、利用者の電子メールアドレスが記憶されている。
対応付け情報19を参照することにより、識別情報に基づいて、利用者アドレスが特定される。ここで、利用者アドレスは、利用者に割り当てられた電子メールアドレスである。たとえば、識別情報が「利用者P1」である場合、利用者アドレスが「YYY@ZZZ」と特定される。
【0052】
<送信システム1が電子データを送信する処理の流れ>
図1に示す送信システム1が電子データを送信する処理の流れを、図4,図5に示すフローチャートを用いて説明する。
図4に示すステップS1では、相手アドレスが入力される。すなわち、図2に示すスキャナ10の第1入力部14に、相手アドレスが入力される。ここで、相手アドレスは、電子データを提供したい相手に割り当てられたアドレスである。
【0053】
図4に示すステップS2では、利用者が認識される。すなわち、図2に示すスキャナ10の認識部15により、利用者が認識される。たとえば、利用者の指紋が感知されるセンサーである認識部15に利用者の指が触れられることにより、利用者の指紋の情報である指紋情報が取得される。
図4に示すステップS3では、識別情報が特定される。すなわち、図2に示すスキャナ10の第1特定部16により、認識部15が認識した情報が認識部15から受け取られる。ここで、認識部15が認識した情報は、指紋情報である。第1特定部16により、記憶部18の識別情報データベース21が参照され、認識部15が認識した情報に基づいて、識別情報が特定される。ここで、識別情報は、利用者を識別するための情報である。第2特定部17により、識別情報が制御部13経由で第1特定部16から受け取られる。
【0054】
図4に示すステップS4では、利用者アドレスが特定される。すなわち、図2に示すスキャナ10の記憶部18により、対応付け情報19が記憶される。第2特定部17により、対応付け情報19が参照される。第2特定部17により、識別情報と対応付け情報19とに基づいて、利用者アドレスが特定される。ここで、利用者アドレスは、利用者に割り当てられた電子メールアドレスである。
【0055】
図4に示すステップS5では、電子データが読み込まれる。すなわち、図2に示すスキャナ10の読込部11に、電子データが読み込まれる。ここで、電子データは、画像データである。
図4に示すステップS6では、電子データを添付ファイルとして電子メールが送信される。すなわち、図2に示すスキャナ10の送信部12により、相手アドレスの情報が制御部13経由で第1入力部14から受け取られる。送信部12により、利用者アドレスの情報が制御部13経由で第2特定部17から受け取られる。送信部12により、電子データが制御部13経由で読込部11から受け取られる。送信部12により、電子データが読込部11に読み込まれたことに基づいて、電子データを添付ファイルとして電子メールが第1ネットワーク50経由で送信される。このとき、送信部12により、相手アドレスを宛先として、利用者アドレスを送信元として、利用者アドレスをCC(Carbon Copy)として、電子メールが第1ネットワーク50経由で送信される。
【0056】
図4に示すステップS7では、電子データを添付ファイルとして電子メールが受信される。すなわち、図3に示すサーバ80の受信部81により、電子データを添付ファイルとして電子メールが第1ネットワーク50経由でスキャナ10(図1参照)から受信される。
図4に示すステップS8では、電子データが保存される。すなわち、図3に示すサーバ80の保存部85により、電子データが制御部83経由で受信部81から受け取られる。保存部85により、タイマ(図示せず)が参照され、電子データが記憶される時刻が取得される。保存部85により、電子データが記憶される時刻の情報とともに電子データが記憶部86に電子データ情報87として保存される。ここで、電子データ情報87は、電子データが記憶される時刻の情報と電子データとが対応付けられた情報である。
【0057】
図4に示すステップS9では、保存アドレス情報が生成される。すなわち、図3に示すサーバ80の生成部84により、記憶部86の場所の情報(たとえば、記憶部86のパス名)が制御部83経由で保存部85から受け取られる。生成部84により、記憶部86の場所の情報に基づいて、保存アドレス情報(たとえば、URL)が生成される。ここで、保存アドレス情報は、記憶部86の場所と関連付けられたアドレスの情報である。たとえば、生成部84により、「(スキーム名)://(ホスト名).(ドメイン名).(記憶部86のパス名)」が保存アドレス情報として生成される。ここで、スキーム名は、httpである。ホスト名は、サーバ80である。ドメイン名は、第1ネットワーク50においてサーバ80が属するドメインの名前である(図4,図5で示す(1))。
【0058】
図5に示すステップS10(図5で示す(1))では、保存アドレス情報が送信される。すなわち、図3に示すサーバ80の送信部82により、利用者アドレスの情報と相手アドレスの情報とが制御部83経由で受信部81から受け取られる。送信部82により、保存アドレス情報が制御部83経由で生成部84から受け取られる。送信部82により、保存アドレス情報が記載された電子メールが第1ネットワーク50経由で送信される。このとき、送信部82により、相手アドレスを宛先として、利用者アドレスを送信元として、利用者アドレスをCC(Carbon Copy)として、電子メールが第1ネットワーク50経由で送信される。なお、送信部82により送信される電子メールには、電子データが添付されていない。
【0059】
図5に示すステップS11では、保存アドレス情報が受信される。すなわち、図1に示す利用者端末30と宛先端末40とにより、保存アドレス情報が記載された電子メールが第1ネットワーク50経由で受信される。ここで、利用者端末30により電子メールのCCとして受信され、宛先端末40により電子メールの宛先として受信される。
図5に示すステップS12では、保存アドレス情報が正しいか否かが判断される。すなわち、図1に示すスキャナ10の利用者により、利用者端末30を介して保存アドレス情報が閲覧され、保存アドレス情報が正しいか否かが判断される。保存アドレス情報が正しいと判断された場合、ステップS14へ進められ、保存アドレス情報が正しくないと判断された場合、ステップS13へ進められる。
【0060】
図5に示すステップS13では、保存アドレス情報が修正される。すなわち、図1に示すスキャナ10の利用者により、利用者端末30を介して、正しい保存アドレス情報が記載された電子メールが宛先端末40へ送信される。
図5に示すステップS14では、所定期間が経過したか否かが判断される。図3に示すサーバ80の保存部85により、タイマ(図示せず)が参照され、現在の時刻が取得される。保存部85により、記憶部86の電子データ情報87が参照され、電子データが記憶された時刻の情報と現在の時刻の情報とが比較され、所定期間(たとえば、2週間)が経過したか否かが判断される。所定期間が経過したと判断された場合、ステップS15へ進められ、所定期間が経過していないと判断された場合、ステップS14へ進められる。
【0061】
図5に示すステップS15では、電子データが削除される。すなわち、図3に示すサーバ80の保存部85により、所定期間(たとえば、2週間)が経過したと判断された電子データが、記憶部86の電子データ情報87から削除される。
<送信システム1の特徴>
(1)
ここでは、図2に示すスキャナ10の第1入力部14に、相手アドレスが入力される。ここで、相手アドレスは、電子データを提供したい相手に割り当てられた電子メールアドレスである。読込部11に、電子データが読み込まれる。ここで、電子データは、画像データである。送信部12が、相手アドレスの情報を制御部13経由で第1入力部14から受け取り、電子データを制御部13経由で読込部11から受け取る。送信部12が、電子データが読込部11に読み込まれたことに基づいて、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク50経由で送信する。送信部12が、相手アドレスを宛先として電子メールを第1ネットワーク50経由で送信する。図3に示すサーバ80の受信部81が、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク50経由でスキャナ10から受信する。保存部85が、電子データを制御部83経由で受信部81から受け取る。保存部85が、電子データを記憶部86に保存する。生成部84が、記憶部86の場所の情報を制御部83経由で保存部85から受け取る。生成部84が、記憶部86の場所の情報に基づいて、保存アドレス情報を生成する。送信部82が、相手アドレスの情報を制御部83経由で受信部81から受け取り、保存アドレス情報を制御部83経由で生成部84から受け取る。送信部82が、保存アドレス情報を電子メールの宛先へ第1ネットワーク50経由で送信する。これにより、保存アドレス情報が電子メールの宛先(図1に示す宛先端末40)において第1ネットワーク50経由で受信される。
【0062】
したがって、電子データが読み込まれたことに基づいて電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク50経由で送信するので、スキャナ10の利用者の負担を低減することが可能である。また、電子データを記憶部86に保存し保存アドレス情報を電子メールの宛先へ第1ネットワーク50経由で送信するので、大容量の電子データであっても電子メールの宛先に提供することが可能である。このため、スキャナ10の利用者の負担を低減しながら、大容量の電子データを電子メールの宛先に提供することが可能である。
【0063】
(2)
ここでは、図2に示すスキャナ10の第1入力部14に、相手アドレスが入力される。認識部15が、利用者を認識する。ここでは、認識部15が、利用者の指紋の情報である指紋情報を取得する。第1特定部16が、認識部15が認識した情報を制御部13経由で認識部15から受け取る。ここでは、認識部15が認識した情報は、指紋情報である。第1特定部16が、認識部15が認識した情報に基づいて、識別情報を特定する。第2特定部17が、識別情報を制御部13経由で第1特定部16から受け取る。第2特定部17が、識別情報と対応付け情報19とに基づいて、利用者アドレスを特定する。ここで、利用者アドレスは、利用者に割り当てられた電子メールアドレスである。読込部11に、電子データが読み込まれる。送信部12が、相手アドレスの情報を制御部13経由で第1入力部14から受け取り、利用者アドレスの情報を制御部13経由で第2特定部17から受け取り、電子データを制御部13経由で読込部11から受け取る。送信部12が、電子データが読込部11に読み込まれたことに基づいて、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク50経由で送信する。送信部12が、利用者アドレスを送信元として電子メールを第1ネットワーク50経由で送信する。
【0064】
したがって、特定された識別情報に基づいて利用者アドレスを特定して利用者アドレスを送信元として電子メールを第1ネットワーク50経由で送信するので、利用者の負担をさらに低減することが可能である。
(3)
ここでは、図2に示すスキャナ10の第1入力部14に、相手アドレスが入力される。認識部15が、利用者を認識する。第1特定部16が、認識部15が認識した情報を制御部13経由で認識部15から受け取る。第1特定部16が、認識部15が認識した情報に基づいて、識別情報を特定する。第2特定部17が、識別情報を制御部13経由で第1特定部16から受け取る。記憶部18が、対応付け情報19を記憶する。第2特定部17が、記憶部18の対応付け情報19を参照する。第2特定部17が、識別情報と対応付け情報19とに基づいて、利用者アドレスを特定する。読込部11に、電子データが読み込まれる。送信部12が、相手アドレスの情報を制御部13経由で第1入力部14から受け取り、利用者アドレスの情報を制御部13経由で第2特定部17から受け取り、電子データを制御部13経由で読込部11から受け取る。送信部12が、電子データが読込部11に読み込まれたことに基づいて、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク50経由で送信する。
【0065】
したがって、対応付け情報19を記憶するので、識別情報に基づいて利用者アドレスが容易に特定されるようにすることが可能である。
(4)
ここでは、図2に示すスキャナ10の第1入力部14に、相手アドレスが入力される。認識部15が、利用者を認識する。第1特定部16が、認識部15が認識した情報を制御部13経由で認識部15から受け取る。第1特定部16が、認識部15が認識した情報に基づいて、識別情報を特定する。第2特定部17が、識別情報を制御部13経由で第1特定部16から受け取る。記憶部18が、対応付け情報19を記憶する。第2特定部17が、記憶部18の対応付け情報19を参照する。第2特定部17が、識別情報と対応付け情報19とに基づいて、利用者アドレスを特定する。読込部11に、電子データが読み込まれる。送信部12が、相手アドレスの情報を制御部13経由で第1入力部14から受け取り、利用者アドレスの情報を制御部13経由で第2特定部17から受け取り、電子データを制御部13経由で読込部11から受け取る。送信部12が、電子データが読込部11に読み込まれたことに基づいて、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク50経由で送信する。送信部12が、利用者アドレスをCCとして電子メールを第1ネットワーク50経由で送信する。
【0066】
したがって、利用者アドレスをCCとして電子メールを第1ネットワーク50経由で送信するので、宛先に送信された保存アドレス情報が正しいかどうか利用者が確認することが可能である。
(5)
ここでは、図2に示すスキャナ10の送信部12が、電子データが読込部11に読み込まれたことに基づいて、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク50経由で送信する。図3に示すサーバ80の受信部81が、電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク50経由でスキャナ10(図1参照)から受信する。保存部85が、電子データを制御部83経由で受信部81から受け取る。保存部85が、電子データを所定期間(たとえば、2週間)だけ記憶部86に保存する。記憶部86の場所の情報に基づいて、保存アドレス情報が生成される。送信部82が、相手アドレスの情報を制御部83経由で受信部81から受け取り、保存アドレス情報を制御部83経由で保存部85から受け取る。送信部82が、保存アドレス情報を電子メールの宛先へ第1ネットワーク50経由で送信する。これにより、保存アドレス情報が電子メールの宛先(図1に示す宛先端末40)において第1ネットワーク50経由で受信される。保存部85が、所定期間経過後に電子データを削除する。
【0067】
したがって、所定期間経過後に電子データを削除するので、記憶部86の記憶容量を節約することが可能である。
(6)
ここでは、図3に示すサーバ80の保存部85が、電子データを記憶部86に保存する。記憶部86の場所の情報に基づいて、保存アドレス情報が生成される。送信部82が、相手アドレスの情報を制御部83経由で受信部81から受け取り、保存アドレス情報を制御部83経由で保存部85から受け取る。送信部82が、保存アドレス情報を電子メールの宛先へ第1ネットワーク50経由で送信する。これにより、保存アドレス情報が電子メールの宛先(図1に示す宛先端末40)において第1ネットワーク50経由で受信される。第1ネットワーク50が、構内ネットワークである。第1ネットワーク50が、第2ネットワーク70にファイアウォール60を介して接続されている。
【0068】
したがって、第1ネットワーク50と第2ネットワーク70とがファイアウォール60を介して接続されているので、保存アドレス情報が第2ネットワーク70経由で外部に漏れた場合でも、電子データにアクセスされる危険を低減することが可能である。このため、電子データそのものを添付ファイルで送信する場合に比べて、電子データにアクセスされる危険を低減することが可能である。
【0069】
<第1実施形態の変形例>
(A)図2に示す第2特定部17は、識別情報のみに基づいて利用者アドレスを特定してもよい。たとえば、識別情報が、利用者アドレスそのものであってもよい。あるいは、識別情報が利用者アドレスの「@」より前の部分であり、利用者アドレスが「(識別情報)@(ホスト名).co.jp」などとして特定されてもよい。図4に示すステップS6や図5に示すステップS10において、利用者アドレスをCCとしてでなくBCC(Blind Carbon Copy)として、電子メールが送信されてもよい。
【0070】
また、識別情報は、利用者の名前であってもよいし、利用者を識別するために割り当てられたIDであってもよいし、利用者を識別することが可能な情報であればどのような情報であってもよい。
(B)図1に示すスキャナ10は、録音機であってもよい。この場合、図2に示す読込部11は、電子データとして音声データを読み込むことになる。したがって、電子データが音声データであるため大容量のデータであることがあるが、電子データを図3に示す記憶部86に保存し保存アドレス情報を電子メールの宛先へ第1ネットワーク50経由で送信するので、大容量の電子データであっても電子メールの宛先(図1に示す宛先端末40)に提供することができる。
【0071】
また、図1に示すスキャナ10は、大容量のデータが読み込まれる機器であればどのような機器であってもよい。また、電子データは、大容量のデータになることがあれば、どのようなデータであってもよい。
(C)図3に示す保存部85は、電子データを記憶部86以外の場所に記憶してもよい。たとえば、図1に示すサーバ80にシリアルケーブルなどで接続された外部記憶媒体(HDDなど)に記憶してもよいし、サーバ80にファイバーチャネルなどで接続された記憶装置(Storage Area Network環境におけるディスクアレイ、テープライブラリ、DVDライブラリなど)に記憶してもよいし、サーバ80に第1ネットワーク50を介して接続された記憶装置(ファイルサーバなど)に記憶してもよいし、サーバ80に第1ネットワーク50を介して接続されたスキャナ10の記憶部18(図2参照)に記憶してもよい。
【0072】
保存部85が電子データを保存し続ける期間である所定期間は、2週間でもよいし、1ヶ月でもよいし、1年でもよいし、どのような期間であってもよい。
(D)図2に示す認識部15は、利用者の指紋、声紋、掌紋、網膜パターン、虹彩パターンなどの身体的特徴の少なくとも1つを感知することにより、利用者を認識してもよい。あるいは、利用者が非接触型ICカードを携帯しており、利用者がスキャナ10に近づいた際に、認識部15が非接触型ICカードに記録された利用者のIDや暗号などを読み出すことにより、利用者を認識してもよい。これらの場合でも、利用者が自動的に認識されるので、利用者の負担を低減することができる。
【0073】
(E)図3に示す生成部84が生成する保存アドレス情報「(スキーム名)://(ホスト名).(ドメイン名).(記憶部86のパス名)」において、スキーム名は、ftpやfileであってもよい。生成部84が生成する保存アドレス情報は、URLである代わりに、第1ネットワーク50におけるパス名(たとえば、ディレクトリやフォルダのパス名)であってもよいし、宛先端末40(図1参照)から電子データにアクセスすることが可能な情報であればどのような情報であってもよい。
【0074】
また、図5に示すステップS13において、スキャナ10の利用者により、正しい保存アドレス情報が電子メールなどによりサーバ80に知らされて、正しい保存アドレス情報が記載された電子メールがサーバ80から宛先端末40へ送信されてもよい。あるいは、スキャナ10の利用者により、保存アドレス情報が正しくない旨の情報が電子メールなどによりサーバ80に知らされて、正しい保存アドレス情報が記載された電子メールがサーバ80から宛先端末40へ送信されてもよい。
【0075】
(F)図8に示すように、送信システム1aは、スキャナ10の代わりにスキャナ10aを備えてもよい。スキャナ10aは、図9に示すように、第1特定部16(図2参照)を備えておらず、第2入力部22aをさらに備える。また、記憶部18aには、識別情報データベース21(図2参照)が記憶されていない。このとき、第2入力部22aに、識別情報が入力される。第2特定部17が、識別情報を制御部13a経由で第2入力部22aから受け取る。
【0076】
また、送信システム1aが電子データを送信する処理の流れが、図10,図11に示すように、次の点で第1実施形態と異なる。図10,図11において、第1実施形態と同様の処理は、同じ記号で示し説明を省略する。
図10に示すステップS21では、識別情報が入力される。すなわち、図9に示すスキャナ10aの第2入力部22aに、識別情報が入力される。第2特定部17が、識別情報を制御部13a経由で第2入力部22aから受け取る。
【0077】
したがって、入力された識別情報に基づいて利用者アドレスを特定してその利用者アドレスを送信元として電子メールを第1ネットワーク50経由で送信するので、利用者の負担をさらに低減することができる。
【産業上の利用可能性】
【0078】
本発明にかかる送信システム、中継装置及び送信方法は、利用者の負担を低減しながら、大容量の電子データを電子メールの宛先に提供することができるという効果を有し、送信システム、中継装置及び送信方法等として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】本発明の第1実施形態による送信システムの概念図。
【図2】本発明の第1実施形態によるスキャナの構成図。
【図3】本発明の第1実施形態によるサーバの構成図。
【図4】送信システムが電子データを送信する処理の流れを示すフローチャート。
【図5】送信システムが電子データを送信する処理の流れを示すフローチャート。
【図6】認識情報データベースの構成を示す概念図。
【図7】対応付け情報の構成を示す概念図。
【図8】本発明の第1実施形態による送信システムの概念図(変形例)。
【図9】本発明の第1実施形態によるスキャナの構成図(変形例)。
【図10】送信システムが電子データを送信する処理の流れを示すフローチャート(変形例)。
【図11】送信システムが電子データを送信する処理の流れを示すフローチャート(変形例)。
【符号の説明】
【0080】
1,1a 送信システム
10,10a スキャナ
30 利用者端末
40 宛先端末
50 第1ネットワーク
60 ファイアウォール
70 第2ネットワーク
80 サーバ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子データを送信するための送信システム(1,1a)であって、
前記電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク(50)経由で送信する送信装置(10,10a)と、
前記電子メールの送受信を中継する中継装置(80)と、
を備え、
前記送信装置(10,10a)は、
前記電子データが読み込まれる読込部(11)と、
前記電子データが前記読込部(11)に読み込まれたことに基づいて、前記電子データを添付ファイルとして前記電子メールを前記第1ネットワーク(50)経由で送信する送信部(12)と、
を有し、
前記中継装置(80)は、
前記電子データを添付ファイルとして前記電子メールを前記第1ネットワーク(50)経由で前記送信装置(10,10a)から受信する受信部(81)と、
前記電子データを所定の場所に保存する保存部(85)と、
前記所定の場所と関連付けられたアドレスの情報である保存アドレス情報を前記電子メールの宛先へ前記第1ネットワーク(50)経由で送信する送信部(82)と、
を有する、
送信システム(1,1a)。
【請求項2】
前記送信装置(10,10a)は、
前記電子データを提供したい相手に割り当てられたアドレスである相手アドレスが入力される第1入力部(14)をさらに有し、
前記中継装置(80)は、前記所定の場所の情報に基づいて、前記保存アドレス情報を生成する生成部(84)をさらに有し、
前記送信装置(10,10a)の前記送信部(12)は、前記相手アドレスを宛先として前記電子メールを前記第1ネットワーク(50)経由で送信する、
請求項1に記載の送信システム(1,1a)。
【請求項3】
前記送信装置(10)は、
利用者を認識する認識部(15)と、
前記認識部(15)が認識した情報に基づいて、前記利用者を識別するための情報である識別情報を特定する第1特定部(16)と、
少なくとも前記識別情報に基づいて、前記利用者に割り当てられたアドレスである利用者アドレスを特定する第2特定部(17)と、
をさらに有し、
前記送信装置(10)の前記送信部(12)は、前記利用者アドレスを送信元として前記電子メールを前記第1ネットワーク(50)経由で送信する、
請求項1に記載の送信システム(1)。
【請求項4】
前記送信装置(10a)は、
利用者を識別するための情報である識別情報が入力される第2入力部(22a)と、
少なくとも前記識別情報に基づいて、前記利用者に割り当てられたアドレスである利用者アドレスを特定する第2特定部(17)と、
をさらに有し、
前記送信装置(10a)の前記送信部(12)は、前記利用者アドレスを送信元として前記電子メールを前記第1ネットワーク(50)経由で送信する、
請求項1に記載の送信システム(1a)。
【請求項5】
前記送信装置(10,10a)は、
前記識別情報と前記利用者アドレスとを対応付けた情報である対応付け情報を記憶する記憶部(18,18a)をさらに有し、
前記送信装置(10,10a)の前記第2特定部(17)は、前記識別情報と前記対応付け情報とに基づいて、前記利用者アドレスを特定する、
請求項3又は4に記載の送信システム(1,1a)。
【請求項6】
前記送信装置(10,10a)の前記送信部(12)は、前記利用者アドレスを、コピーとしての送り先であるコピー先として前記電子メールを前記第1ネットワーク(50)経由で送信する、
請求項3から5のいずれか1項に記載の送信システム(1,1a)。
【請求項7】
前記中継装置(80)の前記保存部(85)は、前記電子データを所定期間だけ前記所定の場所に保存し、前記所定期間経過後に前記電子データを削除する、
請求項1から6のいずれか1項に記載の送信システム(1,1a)。
【請求項8】
前記第1ネットワーク(50)は、構内ネットワークであり、外部のネットワークである第2ネットワーク(70)にファイアウォール(60)を介して接続されている、
請求項1から7のいずれか1項に記載の送信システム(1,1a)。
【請求項9】
前記電子データは、画像データであり、
前記送信装置(10,10a)は、スキャナである、
請求項1から8のいずれか1項に記載の送信システム(1,1a)。
【請求項10】
電子メールの送受信を中継している中継装置(80)であって、
電子データが読み込まれ前記電子データが読み込まれたことに基づいて前記電子データを添付ファイルとして前記電子メールを第1ネットワーク(50)経由で送信する送信装置(10,10a)から、前記電子データを添付ファイルとして前記電子メールを前記第1ネットワーク(50)経由で受信する受信部(81)と、
前記電子データを所定の場所に保存する保存部(85)と、
前記所定の場所の情報に基づいて、前記所定の場所と関連付けられたアドレスの情報である保存アドレス情報を生成する生成部(84)と、
前記保存アドレス情報を前記電子メールの宛先へ前記第1ネットワーク(50)経由で送信する送信部(82)と、
を備えた、
中継装置(80)。
【請求項11】
電子データが送信されるための送信方法であって、
前記電子データを添付ファイルとして電子メールが第1ネットワーク(50)経由で送信される送信ステップと、
前記電子メールの送受信が中継される中継ステップと、
を備え、
前記送信ステップは、
前記電子データが読み込まれる第1送信ステップと、
前記電子データが前記第1送信ステップで読み込まれたことに基づいて、前記電子データを添付ファイルとして前記電子メールが前記第1ネットワーク(50)経由で送信される第2送信ステップと、
を有し、
前記中継ステップは、
前記電子データを添付ファイルとして前記送信ステップで送信された前記電子メールが前記第1ネットワーク(50)経由で受信される第1中継ステップと、
前記電子データが所定の場所に保存される第2中継ステップと、
前記所定の場所と関連付けられたアドレスの情報である保存アドレス情報が前記電子メールの宛先へ前記第1ネットワーク(50)経由で送信される第3中継ステップと、
を有する、
送信方法。
【請求項1】
電子データを送信するための送信システム(1,1a)であって、
前記電子データを添付ファイルとして電子メールを第1ネットワーク(50)経由で送信する送信装置(10,10a)と、
前記電子メールの送受信を中継する中継装置(80)と、
を備え、
前記送信装置(10,10a)は、
前記電子データが読み込まれる読込部(11)と、
前記電子データが前記読込部(11)に読み込まれたことに基づいて、前記電子データを添付ファイルとして前記電子メールを前記第1ネットワーク(50)経由で送信する送信部(12)と、
を有し、
前記中継装置(80)は、
前記電子データを添付ファイルとして前記電子メールを前記第1ネットワーク(50)経由で前記送信装置(10,10a)から受信する受信部(81)と、
前記電子データを所定の場所に保存する保存部(85)と、
前記所定の場所と関連付けられたアドレスの情報である保存アドレス情報を前記電子メールの宛先へ前記第1ネットワーク(50)経由で送信する送信部(82)と、
を有する、
送信システム(1,1a)。
【請求項2】
前記送信装置(10,10a)は、
前記電子データを提供したい相手に割り当てられたアドレスである相手アドレスが入力される第1入力部(14)をさらに有し、
前記中継装置(80)は、前記所定の場所の情報に基づいて、前記保存アドレス情報を生成する生成部(84)をさらに有し、
前記送信装置(10,10a)の前記送信部(12)は、前記相手アドレスを宛先として前記電子メールを前記第1ネットワーク(50)経由で送信する、
請求項1に記載の送信システム(1,1a)。
【請求項3】
前記送信装置(10)は、
利用者を認識する認識部(15)と、
前記認識部(15)が認識した情報に基づいて、前記利用者を識別するための情報である識別情報を特定する第1特定部(16)と、
少なくとも前記識別情報に基づいて、前記利用者に割り当てられたアドレスである利用者アドレスを特定する第2特定部(17)と、
をさらに有し、
前記送信装置(10)の前記送信部(12)は、前記利用者アドレスを送信元として前記電子メールを前記第1ネットワーク(50)経由で送信する、
請求項1に記載の送信システム(1)。
【請求項4】
前記送信装置(10a)は、
利用者を識別するための情報である識別情報が入力される第2入力部(22a)と、
少なくとも前記識別情報に基づいて、前記利用者に割り当てられたアドレスである利用者アドレスを特定する第2特定部(17)と、
をさらに有し、
前記送信装置(10a)の前記送信部(12)は、前記利用者アドレスを送信元として前記電子メールを前記第1ネットワーク(50)経由で送信する、
請求項1に記載の送信システム(1a)。
【請求項5】
前記送信装置(10,10a)は、
前記識別情報と前記利用者アドレスとを対応付けた情報である対応付け情報を記憶する記憶部(18,18a)をさらに有し、
前記送信装置(10,10a)の前記第2特定部(17)は、前記識別情報と前記対応付け情報とに基づいて、前記利用者アドレスを特定する、
請求項3又は4に記載の送信システム(1,1a)。
【請求項6】
前記送信装置(10,10a)の前記送信部(12)は、前記利用者アドレスを、コピーとしての送り先であるコピー先として前記電子メールを前記第1ネットワーク(50)経由で送信する、
請求項3から5のいずれか1項に記載の送信システム(1,1a)。
【請求項7】
前記中継装置(80)の前記保存部(85)は、前記電子データを所定期間だけ前記所定の場所に保存し、前記所定期間経過後に前記電子データを削除する、
請求項1から6のいずれか1項に記載の送信システム(1,1a)。
【請求項8】
前記第1ネットワーク(50)は、構内ネットワークであり、外部のネットワークである第2ネットワーク(70)にファイアウォール(60)を介して接続されている、
請求項1から7のいずれか1項に記載の送信システム(1,1a)。
【請求項9】
前記電子データは、画像データであり、
前記送信装置(10,10a)は、スキャナである、
請求項1から8のいずれか1項に記載の送信システム(1,1a)。
【請求項10】
電子メールの送受信を中継している中継装置(80)であって、
電子データが読み込まれ前記電子データが読み込まれたことに基づいて前記電子データを添付ファイルとして前記電子メールを第1ネットワーク(50)経由で送信する送信装置(10,10a)から、前記電子データを添付ファイルとして前記電子メールを前記第1ネットワーク(50)経由で受信する受信部(81)と、
前記電子データを所定の場所に保存する保存部(85)と、
前記所定の場所の情報に基づいて、前記所定の場所と関連付けられたアドレスの情報である保存アドレス情報を生成する生成部(84)と、
前記保存アドレス情報を前記電子メールの宛先へ前記第1ネットワーク(50)経由で送信する送信部(82)と、
を備えた、
中継装置(80)。
【請求項11】
電子データが送信されるための送信方法であって、
前記電子データを添付ファイルとして電子メールが第1ネットワーク(50)経由で送信される送信ステップと、
前記電子メールの送受信が中継される中継ステップと、
を備え、
前記送信ステップは、
前記電子データが読み込まれる第1送信ステップと、
前記電子データが前記第1送信ステップで読み込まれたことに基づいて、前記電子データを添付ファイルとして前記電子メールが前記第1ネットワーク(50)経由で送信される第2送信ステップと、
を有し、
前記中継ステップは、
前記電子データを添付ファイルとして前記送信ステップで送信された前記電子メールが前記第1ネットワーク(50)経由で受信される第1中継ステップと、
前記電子データが所定の場所に保存される第2中継ステップと、
前記所定の場所と関連付けられたアドレスの情報である保存アドレス情報が前記電子メールの宛先へ前記第1ネットワーク(50)経由で送信される第3中継ステップと、
を有する、
送信方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2006−18469(P2006−18469A)
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−194302(P2004−194302)
【出願日】平成16年6月30日(2004.6.30)
【出願人】(000002853)ダイキン工業株式会社 (7,604)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年6月30日(2004.6.30)
【出願人】(000002853)ダイキン工業株式会社 (7,604)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]