説明

透明な重合体の材料及びガラスの粒子を含む壁を有する成形された本体

−最小の及び最大の値の間における壁の厚さを有する壁−、−壁が透明な重合体の材料及び重合体の材料に埋め込まれたものであるガラスの粒子(104)を含むこと−、前記のガラスの粒子が空気の泡の形状を有すること及び0.3mmから壁の厚さの最大の値の0.9倍までの範囲における粒子のサイズを有すること−を含む、成形された本体(102)。0.3mmから最大の壁の厚さの0.9倍までの範囲における粒子のサイズを有する空気の泡に整形されたガラスの粒子を使用することの効果は、透明な本体の内側の粒子が人間の目に個々に可視のものであるというものである。これらの個々に可視の粒子は、透明な重合体の材料の内側における空気の泡又は小滴の包含の視覚的な外観を与える。成形された本体を、それ自体知られた射出成形する技術によって透明な重合体のマトリックス材料へとガラスの粒子を混合することによって得ることができる。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
当該発明は、最小の及び最大の値の間における壁の厚さを有する壁を含む成形された本体に関係付けられたものであるが、壁は、透明な重合体の材料及び重合体の材料に埋め込まれたものであるガラスの粒子を含むものである。
【0002】
当該発明は、さらに、成形された本体を含む電気器具、ガラスの粒子の使用、重合体組成物、及び、成形された本体を製造するための方法に関係する。
【背景技術】
【0003】
あるものは、生産物における視覚的な外観としての空気の泡の効果を作り出すことの要望である。
【0004】
透明な材料における空気の泡の視覚的な効果を作り出すための最先端の方式は、空隙を誘導するために空気を使用すると共に制御することである。
【0005】
米国特許第6,672,552号明細書(特許文献1)において、射出成形することを通じて透明なプラスチックの材料で作られた及び射出成形する工程の間にそれの中に形成された空気の泡の行を有する支持するロッドは、記載されたものである。
【0006】
プラスチックの射出成形された部分における空気の泡を作り出すための工程は、困難なものである。
【0007】
空隙又は気体の包含が、望まれたものであるとすれば、それらを得るための方式は、下に記載されたような、自然の応力の工程を使用すること、又は、成形されたプラスチックへ気体を加えることによるものである。
【0008】
射出成形する間に、プラスチックは、成形されると共に、上昇させられた温度で型の中へ射出される。それの後に、型の中におけるプラスチックは、室温まで冷えると共に、結果としてプラスチックは、収縮する。プラスチックの冷える工程は、部分の表面で開始するが、表面は、型と接触の状態にあるものである。ある一定の時間の後に、部分の表面におけるプラスチックは、凝固するが、これは、部分の内側がまだ流体様の状態にあるものである一方で、外側の層と称される。収縮することは、プラスチックの材料において、また応力とも呼ばれた、縮小の力を引き起こす。この応力の結果として、空隙は、プラスチックコアの領域に、及び/又は、ひけマークは、部分の表面に、形成することがある。外側の層が、ある一定の強さを提供する十分に厚い層へ凝固してしまってある場合には、層は、プラスチックの冷却すること及び収縮することによって引き起こされた力に耐えることができると共に、部分の表面は、応力に対して降伏するものではない又は部分的にのみ降伏する。
【0009】
空隙及び/又は窪みの形成を低減するための共通の手順は、収縮する効果を補償するために及び型が充填されることを確かめるために型の中へプラスチック材料の追加的な供給を導入することである。空隙が、意図されたものであるとすれば、またパッキングとも呼ばれた、材料の追加的な供給をとばすことは、故意に空隙を獲得することを試みることの可能性である。空隙は、たいてい、応力が生じるところの部分におけるそれらの所に形成するが、典型的な所は、部分のより厚い部分及びリブの部分が壁の部分へ接続されるところの遷移の場所である。これらの所は、外側の層の冷えることの効果が、部分のコアでプラスチックの塊がまだ熱いものである一方で、最も大きいものであるところの場所である。化学物質は、例えば発泡剤は、時々、より簡単に空隙を誘導するために材料へ加えられる。
【0010】
制御された様式で空隙を得ることは、むしろ困難なものである。これは、特に、薄い壁の場合である。薄い壁において、あるものは、空隙を引き起こし得るところのほとんどいずれの応力の形成もないことであるが、壁の外側から中心までの距離は、小さいものであると共に冷却する工程は、内側における温かいプラスチックによって引き起こされた応力を引き起こすことなく中心に簡単に到達する。壁の外側が、実質的に平行なものであるとすれば、応力は、単純に、相互に向かって壁の外側を引くが、空隙を作り出すことなくより薄い壁に帰着するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】米国特許第6,672,552号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
当該発明の目的は、望まれた外観を有する成形された本体を提供するというものであるが、その外観を、より簡単な方式で製造することができる。
【課題を解決するための手段】
【0013】
この目的は、請求項1に定義されたような、当該発明に従った成形された本体によって達成される。
【0014】
当該発明に従った成形された本体は、
− 最小の及び最大の値の間における壁の厚さを有する壁、
− 壁が、透明な重合体の材料及び重合体の材料に埋め込まれたものである
ガラスの粒子を含むこと、
− ガラスの粒子が、空気の泡の形状を有すること及び0.3mmから壁の厚さの最大の値の0.9倍までの範囲における粒子のサイズを有すること、
− ガラスの粒子が、重合体の材料によってカプセル化されたものであること、
を含む。
【0015】
この論文においてが、用語、空気の泡に整形された粒子が、それらに限定されるものであることなしに、粒子が、球体に整形されたもの、ボールに整形されたもの、小滴に整形されたもの、石鹸の泡に整形されたもの、腎臓に整形されたもの、ボウルに整形されたもの、ラグビーボールに整形されたもの、及び卵に整形されたものであること、を包含することは、留意されるところのことである。
【0016】
0.3mmから最大の壁の厚さの0.9倍までの範囲における粒子のサイズを有する空気の泡に整形されたガラスの粒子を使用することの効果は、透明な本体の内側における粒子が、個々に、人間の目に可視のものであるというものである。これらの個々に可視の粒子は、透明な重合体の材料の内側における空気の泡又は小滴の包含の視覚的な外観を与える。
【0017】
成形された本体を、それ自体知られた射出成形する技術によって透明な重合体マトリックス材料にガラスの粒子を混合することによって得ることができる。この方式で、請求項1に記載されたような、当該発明に従った成形された本体は、簡単な方式で得ることができる。この方式で、当該発明の目的は、達成される。
【0018】
泡又は小滴の存在は、魅力的な視覚的な外観を提供する。
【0019】
透明な重合体マトリックスにおける少なくとも0.3mmの粒子のサイズを有するガラスの粒子を、平均的な人間の裸眼によって個々に見ることができる。
【0020】
粒子は、さもなければそれらが、壁の表面の外に突き出ることがあるので、本体の壁の厚さとの関係で過剰に大きいものであるべきではない。0.9×壁の厚さの最大の値と比べてより少ないものであるところの粒子のサイズを有する粒子は、適切なものであると共にこのような望まれない効果を予防する。
【0021】
この明細書においては、粒子のサイズは、粒子における最も大きい距離を指す。
【0022】
当業者は、粒子のサイズを選択する際に、型の設計及び射出ノズルの場所を考慮に入れることがある。当業者は、たとえば、0.3mmから射出ノズルに位置させられた壁の部分の壁の厚さの値の0.9倍までの粒子のサイズを選択することがある。
【0023】
当業者が、成形された本体のいたるところで粒子の分布を欲する場合には、0.3mmから壁の厚さの最小の値の0.9倍までの粒子のサイズは、安全な選抜である。
【0024】
当該発明に従った本体は、当該発明に従った本体を得るために、射出成形すること、インサート成形すること、パイプ押し出し、シート押し出し、吹き込み成形すること、回転成形すること、圧縮形成すること、二つの構成要素の射出成形すること、などのような知られた成形する技術を使用することで製造されたものであることがある。
【0025】
使用されたガラスの粒子のサイズは、それらが、成形する機械のノズルを通じて通過することができるようなものである必要があるものである。この状況において、実用的な選抜は、0.7×射出ノズルの最も小さいゲートサイズと比べてより少ないものであるために、粒子のサイズを選択することである。
【0026】
1.0mm−2.0mmの範囲における粒子のサイズを選択することは、泡立つ又はシューという清涼飲料の外観に似ているものである本体に帰着することがある。1.0mm−2.0mmの範囲における粒子のサイズを有するガラスの粒子を含む成形された本体は、きらめく視覚的な外観を提供する。このような外観は、透明な球体に整形された粒子が使用されるものであるとすれば、特に提供されものである。
【0027】
使用されたガラスの粒子は、必ずしも全てが正確に同じサイズであるものではないことがあるが、これは、粒子の粒子サイズの分布の標準偏差が、ゼロと比べてより大きいものであることを意味する。好ましくは、量平均的な粒子のサイズの標準偏差は、0.05−0.1mmの範囲にあるものである。使用することができるところの標準偏差は、壁の厚さに依存する。当業者は、壁の重合体マトリックスが粒子をカプセル化するように最小の及び最大の壁の厚さを有する特定の本体について適当な粒子のサイズ及び標準偏差をどのようにして選択するかということを知る。
【0028】
使用された工程の条件は、通常の射出成形する工程の条件である。このような条件の下で、パッキングを、正規の成形する条件の下におけるような類似の様式で窪みを回避するために、適用することができる。この方式で、空気の泡の外観を、通常の成形する条件の下で現れるであろうもの以外の窪みの形成無しに得ることができる。成形された本体は、このように、通常の射出成形する条件の下で得られたものに等しいものであると共に同時にたとえば空気の包含の外観を有するところの表面の均一性を有することができる。
【0029】
ヘーズの値が、標本を通過する際に、“前方散乱”によってはずされたものであるところの光の百分率であることは、それ自体知られたことである。ヘーズを決定するために、入射の光から2.5°と比べてより多い散乱された光のみが、考慮される。ヘーズを測定するとき、透過させられた合計の光と比較された拡散的に散乱された光の百分率は、記録される。
【0030】
ASTM D1003:ヘーズは、標本を通過する際に、前方散乱することによって入射のビームからはずれるところの光の百分率である。平均的なもので2.5度と比べてより多いはずれる光の光束のみが、ヘーズであることが考慮される。
【0031】
%ヘーズ=[2.5度と比べてより多い散乱された光の強度/(散乱された+正規の透過させられた光の強度)]×100%
この論文において、透明な重合体の材料は、最大で60%の%ヘーズを有する重合体の材料である。
【0032】
最大で30%の%ヘーズを有する透明な重合体の材料は、より多くの言明された効果を有することがある。
【0033】
適切な重合体の材料の例は、それらに限定されたものであることなしに、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリ(メチル=メタクリラート)(PMMA)、ポリプロピレン(PP単独重合体及び共重合体)、ポリスチレン(PS)、エチレン−ビニル=アセタート(EVA)、ポリエチレン(PE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、ポリカーボナート(PC)、スチレン−メチル=メタクリラート共重合体(SMMA)、透明なアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(MABS)、ポリ塩化ビニル(PVC)、スチレン−アクリロニトリル(SAN)、ポリエーテルスルホン(PSU又はPES)、熱可塑性のポリウレタン(TPU)、ポリアミド(PA)、シクロオレフィン共重合体(COC)、ペルフルオロアルコキシアルカン(PFA)及びポリエチレンイミンPEIを包含する。
【0034】
重合体の材料は、ASTM D1003に従った測定された、ヘーズが、最大で60%である限り、染料若しくは顔料又は他の添加剤を含むことがある。
【0035】
よって、当該発明に従った成形された本体は、無色の又は着色された重合体の材料を含むことがある。
【0036】
着色された重合体のマトリックス材料は、ガラスの粒子及び重合体マトリックスの間における視覚的なコントラストを増加させると共にこのように視覚的な効果を向上させることがある。たとえば青色の着色剤が、使用される場合には、本体は、温泉又はきらめくプールのような、水と同様の外観を獲得することがある。当該発明に従った本体の例は、透明なガラスのビードを含む青色の透明な本体である。
【0037】
当該発明に従った成形された本体の重合体の材料に埋め込まれた粒子は、黄色のもの、緑青色の、赤橙色のもの、又はそれらの組み合わせのような、着色されたものであることがある。当業者は、簡単な方式でたとえば愉快な又は祝祭の外観を得るためにいずれの色又は組み合わせも選択することができる。
【0038】
当該発明に従った本体の実施形態において、粒子は、透明なものである。これは、魅力的なシースルーの、深さのある視覚的な外観を与える。たとえば、無色の透明な重合体の材料における透明な青色の粒子は、無色の透明な重合体マトリックスの内側に存在するものである水の小滴又は水の包含の視覚的な効果を与える。
【0039】
透明な重合体の材料における透明な、無色の粒子は、重合体マトリックスの内側に存在するものである空気の泡の効果を与える。この方式で、空気の泡を含むことの視覚的な効果を有する本体は、より簡単な方式で提供される。これは、簡単な方式で成形された本体の新鮮な外観に帰着することがある。空気と同様に見える粒子は、部分のいたるところに分配されることになるが、壁の厚さは、ガラスの粒子が部分の特定の領域の重合体の体積にフィットすることを許容するものである。各々の部分が、個々に成形されたものであるので、各々の部分は、粒子のわずかに異なる分布を有することがある;この方式で各々の部分は、独特の外観を有することがある。
【0040】
成功の結果が、MABS Terlux TR2802 Q434(透明なアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン重合体)へと直径1mmのガラス・ボールを混合すること及び薄い壁で囲まれた部分へと組成物を射出成形することによって得られた。薄い壁で囲まれた部分の重合体は、空気の泡を包含するようにみえるものである。
【0041】
当該発明は、薄い壁で囲まれた透明な成形された生産物における空気の泡の視覚的な効果を作り出すために使用されることがある。当該発明に従った本体の実施形態において、壁は、現実に使用されるものである気体と同様の包含なしに、気体の泡を含むことの視覚的な外観を有する。この方式で当該発明は、空気の泡に整形された包含(?)を備えた本体を提供するが、それは、これまで知られた及び使用された技術の手段によって実現することが、非常に困難なことである。
【0042】
新鮮な外観は、たとえば、無色の、透明な重合体の材料に埋め込まれた透明な無色の粒子によって達成される。当該発明に従った本体の実施形態において、重合体マトリックス及び粒子の屈折率の間における差異は、粒子が裸眼で可視のものであるという効果に帰着する。この方式で、平均的な人間の目は、重合体マトリックスの内側の粒子を見ることができるものであると共に、粒子から結果として生じる視覚的な効果は、簡単な方式で得られる。
【0043】
当該発明に従った本体の実施形態において、粒子は、切り欠き又は突起を含む。切り欠き又は突起を有する空気の泡に整形された粒子は、より粗く整形されたものである;このような形状の例は、星に整形された粒子、錐体又はゴルフボール、即ち、窪みを有するボール、に整形された粒子のような多角体に整形された粒子である。これらのより不規則に整形された粒子は、そのようなものとして空気の泡に整形された粒子と比較されたより粗い、よりラフな効果に帰着する。
【0044】
半透明な粒子は、凍らされた粒子又は氷の結晶の効果を与えることがある。特に、粒子が、星形と同様に整形される又は非常に不規則に岩石と同様の形状を有するとすればである。
【0045】
当該発明に従った本体の実施例において、壁は、薄いものである;このような薄い壁で囲まれた本体においては、最小の壁の厚さは、少なくとも0.4mmであると共に、最大の壁の厚さは、少なくとも6mmである。この用途の事情においては、薄い壁における壁の厚さは、0.4−6.0mmの範囲にあるものである。
【0046】
上に記載された知られた技術は、薄い壁で囲まれたプラスチックの生産物を作ることには適切ではないものである:収縮する工程のせいで、表面は、型の外の部分の放出の後に窪みを有する。
【0047】
射出成形する間に薄い壁で囲まれた本体において空隙を得ることは、非常に困難なことである。通常では、空隙の無いものが、応力が生じるものではないので、得られる、又は、応力が生じるものである場合には、通常では、主として窪みは、本体の表面に形成される。
【0048】
透明な重合体の壁へと空気の泡の形状を有する透明な、無色のガラスの粒子を包含することによって、空気の包含の視覚的な外観は、簡単な方式で得られる。パッキングを使用することによって、成形された本体の壁の表面における窪みは、予防されることがある。
【0049】
当該発明は、当該発明に従った本体を作り出すことに特に適切なものであるが、それにおいては、壁は、壁の厚さに対する壁の長さの比率が、少なくとも5であるような壁の長さを有する。当該発明に従った本体の実施形態において、壁は、壁の厚さの最大の値の5から200倍までの範囲における長さを有する、即ち、壁は、壁の厚さの最大の値の15から150倍までの範囲における長さを有する。
【0050】
長さは、重合体が、型において移動する最も長い距離として定義されたものである:射出ノズルの中央から部分の最も遠い縁までのものである。
【0051】
射出成形の間、重合体の材料は、圧力を使用して型の端の方へ押される。重合体がノズルから部分の端まで進行するにつれて、重合体の圧力は減少する。より長い進行する経路、圧力は、始め(すなわちノズル)でより高くなければならない。気体がノズルで又はの近くに注入される場合、気体の泡は端の方へ重合体の材料に加えて進行する。この移動の間、重合体マトリックスの圧力は減少する、そして、気体の泡は拡大する。趣旨は、ノズルの近くの気体の泡が端の近くにそれらより小さいということである。当該発明に従った本体において、ガラスの粒子が、用いられる。ノズルの、そして、端の粒子は、同一サイズ又はサイズ分布を有する;これは、それらが重合体マトリックス材料に加えられるときに、それらがそうであったサイズである。それらは、それがノズルから端まで進行するにつれて、重合体マトリックスが従属する圧力の違いによって、影響されない。これは、粒子及びより均一な視覚的な外観のより同種の分布に至る。当業者は、ガラスの粒子のサイズを選択することによって、前もって泡の外観を選ぶことができる。
【0052】
当該発明に従った本体の実施形態において、壁は、0.5−40の重量部のガラスの粒子及び60−99.5の重量部の透明な重合体の材料を含む。本体の粒子の量は、3重量部及び20重量部の間で好ましくはある。
【0053】
成形された本体の視覚的な外観は、粒子のサイズと結合して、粒子の量に依存する。
【0054】
当該発明に従った本体の実施形態において、本体は、壁の少なくとも一部分に取り付けられるフィルムを含む。
【0055】
本体より上に又はの下に、ビューアの観点から、フィルムは、あってもよい。
【0056】
本体の下に着色した層を有することは、マトリックス及び粒子との視覚的なコントラストを増やすことができる。
【0057】
本体より上に透明な着色層を有することは、深さに位置している泡についての印象を増やすことができる。
【0058】
当該発明に従った本体の実施形態において、フィルムは、ユーザーに視覚的な印象を提供するために、装飾、ロゴ又は情報を含む。
【0059】
当該発明に従った本体の実施形態において、本体は、少なくとも、物質(例えば液体又はゲル)を保つための貯蔵器の部分である。この視覚的な効果(当該発明に従った簡単な方法で得られた)は、コーヒーメーカーの水タンクに、又はシェーバーのハウジングの部分に例えば魅力的に適用されることができる。
【0060】
当該発明に従った本体の実施形態において、本体は、少なくとも電気器具、パーソナルケア電気器具又はヘルスケア電気器具のハウジングの部分である。当該発明に従った本体の実施形態において、本体は、コーヒーメーカー、アイロン、掃除機及びさまざまなパーソナルケア製品(例えばシェーバ、脱毛器、又は歯ブラシ)のような電気器具の外側に置かれることを目的とするおおう部分である。
【0061】
当該発明に従ったホルダーの実施形態は、瓶(ビーカー)であるコーヒー又は水タンク、半開きで、メーカー水差し、箱、宝石類小箱、テリーヌ、ボウル、容器、花瓶及びカートリッジである。物質の例は、液体(例えば水、ゲル(例えばシェービング・ゲル)、クリーム、粉、顆粒、粒子、ビード、紙用クリップ、果物、スープ、牛乳、清涼飲料)である。
【0062】
当該発明は、さらに、重合体組成物に関係する。
【0063】
当該発明に従った重合体組成物は、透明な重合体の材料及び空気の泡の形状を有するガラスの粒子を含むが、前記の粒子の少なくとも一部分は、0.6−3.0mmの粒子のサイズの範囲にあるものである。
【0064】
組成物が、3mmまでの直径の顆粒の形態にあるものである場合には、0.6−1.2mmの粒子のサイズの範囲は、実用的なものであることがある。
【0065】
重合体組成物は、当該発明に従った成形された本体を製造するために使用されることがある。
【0066】
重合体組成物の実施形態において、粒子の量は、0.1重量%及び80重量%の間におけるものである。
【0067】
重合体組成物の実施形態において、粒子の量は、0.4及び40重量%の間におけるものである。
【0068】
当該発明は、さらに、請求項1−12のいずれか一つに従った成形された本体を含むと共にこれらの請求項によって定義されたものである電気器具に関係するが、成形された本体は、
− 最小の及び最大の値の間における壁の厚さを有する壁、
− 壁が、透明な重合体の材料及び重合体の材料に埋め込まれものであるガラスの粒子を含むこと、
− ガラスの粒子が、空気の泡の形状を有すること、及び、0.3mmから壁の厚さの最大の値の0.9倍までの範囲における粒子のサイズを有すること、
を含む。
【0069】
当該発明は、さらに、空気の泡の視覚的な外観を提供するための、
− 最小の及び最大の値の間における壁の厚さを有する壁、
− 壁が、透明な重合体の材料及び重合体の材料に埋め込まれものであるガラスの粒子を含むこと、並びに、
− ガラスの粒子が、0.3mmから壁の厚さの最大の値の0.9倍までの範囲における粒子のサイズを有すること、
を含む、成形された本体における透明な、無色の、空気の泡に整形されたガラスの粒子の使用に関係する。
【0070】
この方式で、空気の包含の見かけ上の存在の効果は、簡単な方式で得られる。
【0071】
当該発明は、
最小の及び最大の値の間における厚さを有する壁、
壁が、透明な重合体の材料及び重合体の材料に埋め込まれたものであるガラスの粒子を含むこと、
を含む、成形された本体を製造することの方法に関係するが、
前記の方法は、
− 透明な重合体の材料と一緒に、空気の泡の形状を有すると共に0.3mmから壁の厚さの最大の値の0.9倍までの範囲における粒子のサイズを有するガラスの粒子を混練すること、及び、その後に、
− 射出成形することの手段によって本体を整形すること
:のステップを含む。
【0072】
この方式で、当該発明に従った本体は、得られる。
【0073】
重合体に対するそのようなものが成形機のホッパーにおいて粒状化する、又は、それらがマスターバッチとして加えられることができるにつれて、ガラスの粒子は例えば加えられることができる。
【0074】
マスターバッチは、成形された本体の濃度より高い粒子の濃度を含む重合体マトリックスの濃縮物である。成形する工程の間、マスターバッチは、重合体顆粒に加えられる;
このように、粒子の濃度は、成形された本体の所望の濃度を得るために希釈される。
適切なマスターバッチは、空気の泡の形状を有する透明な重合体マトリックスの40−80の重量%のガラスの粒子と0.3−6mmの範囲の粒子のサイズを有することを備えている。
【0075】
あるいは、重合体顆粒が、粒子の所望の量を含むが、鋳造するために、このように用いられる。
【0076】
米国特許出願公開第2003/0175499号明細書が組成物及び半透明の光学的特殊効果を透明な熱可塑性重合体に与える方法を記載する点に留意する必要がある。記載されている半透明の光学的特殊効果は、非常に粒状のものにまさしく平面の連続体において入手できる。組成物は、約200ミクロンまで約0.1ミクロンからの平均最大サイズを有する光を拡散している材料の百重量につき、熱可塑性重合体及び0.01〜15部を含む。混合物は、成形されることができるか、押し出されることができるか又は、半透明の重合体生成物を形成するために、従来の手段によって形成されることができる。米国特許出願公開第2003/0175499号明細書において、用語透明なは、透明であるのと同程度よくほとんど透明である熱可塑性重合体の全ての等級を含むことを目的とする。
【0077】
わずかに粒状の視覚的な半透明は、透明な微粒子(例えば約2〜約100ミクロン(好ましくは約4〜約44ミクロン)の粒子直径を有する固体のガラス微小球体又は約10〜100ミクロン(好ましくは約65〜約75ミクロン)の粒子直径を有する中身のないガラス微小球体)を用いて得られる。
【0078】
当該発明は、また、請求項のいずれか一つに請求されたような特徴又は主たる事項のいずれの可能性のある組み合わせをも包含する。
【0079】
今、当該発明を、付随する図面を参照して例示的に記載することにする。原則として、態様を、組み合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】図1は、空気の泡に整形されたガラスの粒子を概略的に描く。
【図2】図2は、当該発明に従った成形された本体を含む電気器具の第一の実施形態を概略的に描く。
【図3】図3は、当該発明に従った成形された本体を含む電気器具の第二の実施形態を概略的に描く。
【図4】図4は、当該発明に従った成形された本体を含む電気器具の第三の実施形態を概略的に描く。
【図5】図5は、当該発明に従った成形された本体を含む電気器具の第四の実施形態を概略的に描く。
【図6】図6は、当該発明に従った成形された本体を含む電気器具の第五の実施形態を概略的に描く。
【図7】図7は、当該発明に従った成形された本体を含む電気器具の第六の実施形態を概略的に描く。
【図8】図8は、当該発明に従った成形された本体を含む電気器具の第七の実施形態を概略的に描く。
【図9】図9は、当該発明に従った成形された本体の第九の実施形態を概略的に描く。
【図9a】図9aは、図9に指し示された線I−Iに沿って取られた、当該発明に従った成形された本体の第九の実施形態を概略的に描く。
【図9b】図9bは、図9に指し示された線I−Iに沿って取られた、当該発明に従った成形された本体の第九の実施形態に対する代案を概略的に描く。
【図10】図10は、ホウ素のケイ酸塩又はケイ酸エステル、1mmの直径の固体のガラスビードZ2736191EA(Sigma Aldrich Germany)の微視的なピクチャーである。
【図11】図11は、当該発明に従った成形された本体の第十の実施形態のピクチャーである。
【図12a】図12aは、当該発明に従った成形された本体の実施形態の部分の第一の視覚的な印象を概略的に描く。
【図12b】図12bは、当該発明に従った成形された本体の実施形態の部分の第二の視覚的な印象を概略的に描く。
【図13a】図13aは、当該発明に従った成形された本体の実施形態の部分の第三の視覚的な印象を概略的に描く。
【図13b】図13bは、当該発明に従った成形された本体の実施形態の部分の第四の視覚的な印象を概略的に描く。
【図14a】図14aは、当該発明に従った成形された本体の実施形態の部分の第五の視覚的な印象を概略的に描く。
【図14b】図14bは、当該発明に従った成形された本体の実施形態の部分の第六の視覚的な印象を概略的に描く。
【発明を実施するための形態】
【0081】
図1において、空気の泡に整形されたガラスの粒子の例は、概略的に描かれたものである。
【0082】
粒子のサイズ(S)は、粒子における最も大きい距離を指す。図1において、二次元の表現は、それぞれ、ボールに整形された(a)、ラグビーボールに整形された(b)、月形に整形された(c)、及び小滴に整形された(d)粒子を示す。
【0083】
図2は、当該発明に従った水タンク102を含む、当該発明に従ったコーヒーメーカー100を描く。水タンクは、重合体の材料に埋め込まれたるガラスの粒子104を含むポリプロピレンのような透明なプラスチック材料から作られたものである。
【0084】
水タンクは、たとえば、25cmの(文字Lによって指し示された)壁の長さ、及び、2mmの、この長さによってカバーされた位置(文字Wによって指し示された位置)で測定された、壁の厚さを有する。壁の厚さは、壁の長さに対して垂直に向けられたものである。比率、壁の長さ:壁の厚さは、250:2=125:1である。このように、壁は、壁の厚さの最大の値の125倍の長さを有する。
【0085】
ガラスの粒子は、空気の泡の形状を有すると共に0.3mmから1.5mmまでの範囲における粒子のサイズを有する。
【0086】
参照2Aは、水タンク102の部分の誇張された図を概略的に描くが、空気の泡の形状を有するガラス・ボール104を指し示すものである。
【0087】
図3は、当該発明に従ったハウジング112の部分を含む、当該発明に従ったシェーバー110を描く。ハウジング112の部分は、重合体の材料に埋め込まれたガラスの粒子を含むMABSのような透明なプラスチック材料から作られたものである。
【0088】
参照3Aは、ハウジング112の部分の誇張された図を概略的に描くが、空気の泡の形状を有するガラス・ボール114を指し示すものである。
【0089】
図4は、当該発明に従ったハウジング122の部分を含む、当該発明に従った歯ブラシ120を描く。ハウジング122の部分は、重合体の材料に埋め込まれたガラスの粒子を含むコポリエステルのような透明なプラスチック材料から作られたものである。
【0090】
参照4Aは、ハウジング122の部分の誇張された図を概略的に描くが、空気の泡の形状を有するガラス・ボール124を指し示すものである。
【0091】
歯ブラシ120は、さらに、重合体の材料に埋め込まれたガラスの粒子を含むコポリエステルのような透明なプラスチック材料から作られた、当該発明に従ったブラシのスティック126を含む。
【0092】
参照4Bは、ブラシのスティック126の部分の誇張された図を概略的に描くが、空気の泡の形状を有するガラス・ボール128を指し示すものである。これらの特徴−ハウジング122及びブラシのスティック126の部分−は、別個に適用されたものであることがある。
【0093】
図5は、当該発明に従ったジャー152を含む当該発明に従ったブレンダー150を描く。ジャー152は、重合体の材料に埋め込まれたガラスの粒子を含むSANのような透明なプラスチック材料から作られたものである。
【0094】
参照5Aは、ジャー152の部分の誇張された図を概略的に描くが、空気の泡の形状を有するガラス・ボール154を指し示すものである。
【0095】
図6は、当該発明に従ったスチーミングマスク162を含む、当該発明に従った顔面のスチーマー160を描く。スチーミングマスク162は、重合体の材料に埋め込まれたガラスの粒子を含むSANのような透明なプラスチック材料から作られたものである。
【0096】
参照6Aは、スチーミングマスク162の部分の誇張された図を概略的に描くが、空気の泡の形状を有するガラス・ボール164を指し示すものである。
【0097】
図7は、当該発明に従った水タンク192を含む、当該発明に従ったアイロンを描く。水タンク192は、重合体の材料に埋め込まれたガラスの粒子を含むポリカーボナートのような透明なプラスチック材料から作られたものである。
【0098】
参照7Aは、水タンク192の部分の誇張された図を概略的に描くが、空気の泡の形状を有するガラス・ボール194を指し示すものである。
【0099】
図8は、当該発明に従った飲用のビーカー180を描くが、ビーカーは、重合体の材料に埋め込まれたガラスの粒子を含むポリスチレンのような透明なプラスチック材料から作られたものである。
【0100】
参照8Aは、ビーカー180の部分の誇張された図を概略的に描くが、空気の泡の形状を有するガラス・ボール184を指し示すものである。
【0101】
図9は、当該発明に従った成形された本体210を描くが、本体は、シェーバーのような屋内の電気器具のより外の側に位置決めされることが意図されたものであるところのカバーするピース210であるものである。図2におけるハウジング112の部分の場所は、適切なものであることがある。カバーするピース210は、(図9における符号210によって指し示された場所のようなピースの中央における場所で)11.5cmの長さ及び2mmの厚さであることがあると共に長さ/厚さの比率=115/2=57.5を有する。
【0102】
参照9Eは、カバーするピース210の部分の誇張された図を概略的に描くが、空気の泡の形状を有するガラス・ボール204を指し示すものである。
【0103】
図9aは、図9に指し示された線I−Iに沿って取られた、当該発明に従った成形された本体210の実施形態を概略的に描く。
【0104】
参照9Fは、カバーするピース210の部分の誇張された図を概略的に描くが、空気の泡の形状を有するガラス・ボール204を指し示すものである。
【0105】
図9bは、図9に指し示された線I−Iに沿って取られた、当該発明に従った成形された本体210の実施形態に対する代案を概略的に描く。成形された本体210は、壁及び壁の少なくとも一部分に付けられたフィルム220を含む。フィルムは、壁の表面215の少なくとも一部分に付けられたものである。
【0106】
参照9Gは、カバーするピース210の部分の誇張された図を概略的に描くが、空気の泡の形状を有するガラス・ボール204を指し示すものである。
【0107】
図10は、ホウケイ酸塩又はホウケイ酸エステル、またビード又はボールとも呼ばれた、1mmの直径の固体のガラスの粒子304、Z273619 1EA、(Sigma Aldrich,独国)の微視的なピクチャーである。ピクチャーにおいて、透明な、無色のガラス・ボールのサイズ及び球体の形状が、わずかに変動することは、見て取ることができることである。
【0108】
図11は、ホウケイ酸塩又はホウケイ酸エステル、1mmの直径の固体のガラスのビードZ273619 1EA(Sigma Aldrich,独国)304、を含む、当該発明に従った第十の実施形態のピクチャーである。
【0109】
BASFからのMABS Terlux TR2802 Q434(透明なアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン重合体)の中へ、5重量%の1.0mmのガラス・ボール304を、乾式に混合した。混合物を、射出成形する機械(Engel EC100HL)の中へと導入したと共に、−“Cone”−310と呼ばれた試験部分を成形した。このように得られたCone 310の下部の写真は、図11に示されたものである。Cone 310は、12cmの壁の長さを有すると共に2.5mmの厚さを有する壁315を有する。壁の長さ/厚さの比率は、120/2.5=48である。Cone 310は、さらに、約2mmのリブの厚さを有するリブ330を含む;いくつかのガラス・ボール304aは、リブの内側に存在するものである。Cone 310は、重合体によってカプセル化された空気の泡304を有するようにみえるものである。
【0110】
図12−14において、コンピューター・モデリング実験のいくつかの結果が、示されたものである。
【0111】
これらの実験の結果は、当該発明に従った成形された本体の部分の視覚的な印象におけるガラス・ボールのサイズとの組み合わせでガラス・ボールの濃度の効果を図解する。
【0112】
実験においては、後に続くデータが、使用されたものであった:
重合体マトリックスの比重 0.0014g/mm
【0113】
ガラス・ボールの比重 0.0025g/mm
【0114】
二つのタイプの濃度は、定義されたものである:
ボールの数/表面の面積としての生産物における面積濃度。
【0115】
ガラスの重量/重合体の重量としての材料における重量濃度。
【0116】
図12aは、
透明な重合体マトリックス(444)における72個のガラス・ボール(404)、
ボールが0.6mmの直径を有すること、
ボールが5cm×5cmの面積にわたって無作為に分配されたものであること、
面積濃度:2.9個のボール/cm
重量濃度:1重量%
結果:静かな視覚的な印象
:の結果を描く。
【0117】
図12bは、
透明な重合体マトリックス(444)における261個のガラス・ボール(404)、
ボールが0.6mmの直径を有すること、
ボールが5cm×5cmの面積にわたって無作為に分配されたものであること、
面積濃度:10.4個のボール/cm
重量濃度:3重量%
結果:激しい視覚的な印象
:の結果を描く。
【0118】
図13aは、
透明な重合体マトリックス(544)における25個のガラス・ボール(504)、
ボールが1mmの直径を有すること、
ボールが5cm×5cmの面積にわたって無作為に分配されたものであること、
面積濃度:1個のボール/cm
重量濃度:1重量%
結果:静かな視覚的な印象
:の結果を描く。
【0119】
図13bは、
透明な重合体マトリックス(544)における72個のガラス・ボール(504)、
ボールが1mmの直径を有すること、
ボールが5cm×5cmの面積にわたって無作為に分配されたものであること、
面積濃度:2.9個のボール/cm
重量濃度:3重量%
結果:激しい視覚的な印象
:の結果を描く。
【0120】
図14aは、
透明な重合体マトリックス(644)における6個のガラス・ボール(604)、
ボールが3mmの直径を有すること、
ボールが5cm×5cmの面積にわたって無作為に分配されたものであること、
面積濃度:0.24個のボール/cm
重量濃度:2重量%
結果:静かな視覚的な印象
:の結果を描く。
【0121】
図14bは、
透明な重合体マトリックス(644)における15個のガラス・ボール(604)、
ボールが3mmの直径を有すること、
ボールが5cm×5cmの面積にわたって無作為に分配されたものであること、
面積濃度:0.6個のボール/cm
重量濃度:5重量%
結果:激しい視覚的な印象
:の結果を描く。
【0122】
当該発明が、図面において及び先行する記載において詳細に図解されてきた及び記載されてきたものである一方で、図解及び記載の両方は、例証となるもの又は例示的なものと考慮されるものであると共に制限的なものではないと考慮されるものである。当該発明は、開示された実施形態に限定されるものではない。開示された実施形態に対する変形を、図面、記載、及び請求項の研究から、請求された発明を実用化することに熟練した者が理解すると共に果たすことができる。単語“を含む”は、他の要素を排除するものではないと共に、不定冠詞“ある”は、複数を排除するものではない。特許請求の範囲におけるいずれの符号も、範囲を限定するものとして解釈されるべきものではない。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
射出成形された本体であって、
− 最小の及び最大の値の間における壁の厚さを有する壁、
− 前記壁が、透明な重合体の材料及び前記重合体の材料に埋め込まれたものであるガラスの粒子を含むこと、
− 前記ガラスの粒子が、空気の泡の形状を有すること及び0.3mmから前記壁の厚さの前記最大の値の0.9倍までの範囲における粒子のサイズを有すること、
− 前記ガラスの粒子が、前記重合体の材料によってカプセル化されたものであること
を含む、成形された本体。
【請求項2】
請求項1に記載の成形された本体において、
前記粒子は、透明なものであることを特徴とする、成形された本体。
【請求項3】
請求項1に記載の成形された本体において、
前記粒子は、無色のものであることを特徴とする、成形された本体。
【請求項4】
請求項1に記載の成形された本体において、
前記重合体の材料及び前記粒子の屈折率の間における差異は、前記粒子が裸眼で可視のものであるという効果に帰着することを特徴とする、成形された本体。
【請求項5】
請求項1に記載の成形された本体において、
前記粒子は、粗い形状を得るために切り欠き又は突起を含むことを特徴とする、成形された本体。
【請求項6】
請求項1に記載の成形された本体において、
前記最小の壁の厚さは、少なくとも0.4mmであると共に前記最大の壁の厚さは、少なくとも6mmであることを特徴とする、成形された本体。
【請求項7】
請求項1に記載の成形された本体において、
前記壁は、前記壁の厚さの最大の値の5から200倍までの範囲における長さを有することを特徴とする、成形された本体。
【請求項8】
請求項1に記載の成形された本体において、
前記壁は、0.5−40重量%のガラスの粒子及び60−99.5重量%の透明な重合体の材料を含むことを特徴とする、成形された本体。
【請求項9】
請求項1に記載の成形された本体において、
前記本体は、前記壁の少なくとも一部分に付けられたフィルムを含むことを特徴とする、成形された本体。
【請求項10】
請求項9に記載の成形された本体において、
前記フィルムは、ユーザーに可視の印象を提供するための装飾、ロゴ、又は情報を含むことを特徴とする、成形された本体。
【請求項11】
請求項1に記載の成形された本体において、
前記本体は、物質を保持するための貯蔵器の少なくとも一部分であることを特徴とする、成形された本体。
【請求項12】
請求項1に記載の成形された本体において、
前記本体は、屋内の電気器具、パーソナルケア電気器具、又はヘルスケア電気器具のハウジングの少なくとも一部分であることを特徴とする、成形された本体。
【請求項13】
重合体組成物であって、
透明な重合体の材料及び空気の泡の形状を有するガラスの粒子、
前記粒子の少なくとも一部分が0.6−3.0mmの粒子のサイズの範囲にあるものであること
を含む、重合体組成物。
【請求項14】
請求項13に記載の重合体組成物において、
粒子の量は、0.1重量%及び80重量%の間にあるものであることを特徴とする、重合体組成物。
【請求項15】
請求項14に記載の重合体組成物において、
粒子の量は、0.4及び40重量%の間にあるものであることを特徴とする、重合体組成物。
【請求項16】
請求項1に記載の成形された本体を含むと共にこの請求項によって定義されたものである電気器具であって、
前記成型された本体は、
− 最小の及び最大の値の間における壁の厚さを有する壁、
− 前記壁が、透明な重合体の材料を含むこと、及び
− 前記重合体の材料に埋め込まれたものであるガラスの粒子
− 前記ガラスの粒子が、空気の泡の形状を有すること及び0.3mmから前記壁の厚さの最大の値の0.9倍までの範囲における粒子のサイズを有すること
を含む、電気器具。
【請求項17】
空気の泡の視覚的な外観を提供するための、
− 最小の及び最大の値の間における壁の厚さを有する壁、
− 前記壁が、透明な重合体の材料及び前記重合体の材料に埋め込まれたものであるガラスの粒子を含むこと、並びに、
− 前記ガラスの粒子が、0.3mmから前記壁の厚さの最大の値の0.9倍までの範囲における粒子のサイズを有すること、
を含む、成形された本体における透明な、無色の、空気の泡に整形されたガラスの粒子の使用。
【請求項18】
最小の及び最大の値の間における壁の厚さを有する壁、前記壁が、重合体の材料及び前記重合体の材料に埋め込まれたものであるガラスの粒子を含むこと、
を含む、成形された本体を製造するための方法であって、
前記方法は、
− 前記透明な重合体の材料と一緒に、空気の泡の形状を有すると共に0.3mmから前記壁の厚さの最大の値の0.9倍までの範囲における粒子のサイズを有するガラスの粒子を混練すること、及び、その後に、
− 射出成形することの手段によって前記本体を整形すること
:のステップを含む、方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図9a−9b】
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【図10】
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【図11】
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【図12a】
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【図12b】
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【図13a】
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【図13b】
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【図14a】
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【図14b】
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【公表番号】特表2010−507509(P2010−507509A)
【公表日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−534033(P2009−534033)
【出願日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【国際出願番号】PCT/IB2007/054345
【国際公開番号】WO2008/050305
【国際公開日】平成20年5月2日(2008.5.2)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】